JPH08215460A - ミシンの釜装置 - Google Patents
ミシンの釜装置Info
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- JPH08215460A JPH08215460A JP2680695A JP2680695A JPH08215460A JP H08215460 A JPH08215460 A JP H08215460A JP 2680695 A JP2680695 A JP 2680695A JP 2680695 A JP2680695 A JP 2680695A JP H08215460 A JPH08215460 A JP H08215460A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弾性部材を中釜の釜止め部に弾性的に圧接す
ることにより、オープナ機構、中釜止め及び針板のスト
ッパを不要とし、騒音を大幅に低減できるミシンの釜装
置を提供することである。 【構成】 一軸線の周りに回転可能に支持された外釜2
内に、その外釜2に対して相対回転可能な中釜1を配置
し、その中釜1の外周部には、釜止め部としての略V字
状のV字状凹部60を形成する。一方、基端部がミシン
ベッドに固定されたストッパとしての弾線62の開放部
には、前記V字状凹部60に係合する略V字状のV字状
凸部63を折曲形成する。前記V字状凹部60とV字状
凸部63との係合によって前記中釜1の回転を阻止する
ことができる。
ることにより、オープナ機構、中釜止め及び針板のスト
ッパを不要とし、騒音を大幅に低減できるミシンの釜装
置を提供することである。 【構成】 一軸線の周りに回転可能に支持された外釜2
内に、その外釜2に対して相対回転可能な中釜1を配置
し、その中釜1の外周部には、釜止め部としての略V字
状のV字状凹部60を形成する。一方、基端部がミシン
ベッドに固定されたストッパとしての弾線62の開放部
には、前記V字状凹部60に係合する略V字状のV字状
凸部63を折曲形成する。前記V字状凹部60とV字状
凸部63との係合によって前記中釜1の回転を阻止する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの釜装置に関す
るものであって、特に、中釜の回転を規制する装置に関
するものである。
るものであって、特に、中釜の回転を規制する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンの釜装置として、
図7乃至図10に示されるものが見受けられる。図7は
中釜を装着した状態での外釜の斜視図、図8は釜装置の
分解斜視図、図9は針板の斜視図、図10は2本針ミシ
ンの釜装置の構成を示す平面図である。
図7乃至図10に示されるものが見受けられる。図7は
中釜を装着した状態での外釜の斜視図、図8は釜装置の
分解斜視図、図9は針板の斜視図、図10は2本針ミシ
ンの釜装置の構成を示す平面図である。
【0003】図7及び図8に示すように、釜装置は、中
釜1と外釜2とを備えている。そして、その中釜1に
は、中釜止め3、オープナ当り4、下糸繰出し口5、ボ
ビン支え6及びレース7が設けられている。前記中釜止
め3は、中釜1の回転を防止するために中釜上縁より外
側水平方向に設けられた突起であり、これは、図9に示
す針板8の溝9に嵌合される。前記溝9は、針板8の裏
面に設けられた二つのストッパ9a、9bの空隙として
構成されており、その溝9の幅は中釜止め3の幅よりも
大きく設定されている。前記オープナ当り4は、後述す
るオープナが対向するカムである。前記下糸繰出し口5
は、中釜1内に装着されたボビン10(図10参照)の
下糸を外側に取出すときに利用されるスリットである。
前記ボビン支え6は中釜1内にボビンを装着するための
支軸である。このボビン支え6の上端部にはボビン押え
14が設けられている。前記レース7は、中釜1の外側
円周上に設けられた切込み部分を有する突起である。
釜1と外釜2とを備えている。そして、その中釜1に
は、中釜止め3、オープナ当り4、下糸繰出し口5、ボ
ビン支え6及びレース7が設けられている。前記中釜止
め3は、中釜1の回転を防止するために中釜上縁より外
側水平方向に設けられた突起であり、これは、図9に示
す針板8の溝9に嵌合される。前記溝9は、針板8の裏
面に設けられた二つのストッパ9a、9bの空隙として
構成されており、その溝9の幅は中釜止め3の幅よりも
大きく設定されている。前記オープナ当り4は、後述す
るオープナが対向するカムである。前記下糸繰出し口5
は、中釜1内に装着されたボビン10(図10参照)の
下糸を外側に取出すときに利用されるスリットである。
前記ボビン支え6は中釜1内にボビンを装着するための
支軸である。このボビン支え6の上端部にはボビン押え
14が設けられている。前記レース7は、中釜1の外側
円周上に設けられた切込み部分を有する突起である。
【0004】前記外釜2には、剣先20、レース溝21
及び釜軸22が設けられている。前記剣先20は、上糸
に形成されるループを捕捉し、中釜1の外周を回ること
により下糸との間で縫い目を構成するための爪である。
前記レース溝21は、中釜1に設けられた前記レース7
が嵌合する溝である。前記釜軸22は、図示しないミシ
ンの下軸からの回転を外釜2に伝達すると同時に、後述
するオープナを駆動する機能を持ち、このために、釜軸
22の上部には偏心軸25が一体に形成されている。
及び釜軸22が設けられている。前記剣先20は、上糸
に形成されるループを捕捉し、中釜1の外周を回ること
により下糸との間で縫い目を構成するための爪である。
前記レース溝21は、中釜1に設けられた前記レース7
が嵌合する溝である。前記釜軸22は、図示しないミシ
ンの下軸からの回転を外釜2に伝達すると同時に、後述
するオープナを駆動する機能を持ち、このために、釜軸
22の上部には偏心軸25が一体に形成されている。
【0005】一方、釜装置は、前記中釜1及び外釜2の
外に、オープナ機構が付加されている。そのオープナ機
構は、図8に示すように、オープナ30、オープナ支え
31及びオープナリンク32からなる。そのオープナリ
ンク32は、前記釜軸22の偏心軸25とオープナ支え
31とを連動可能に連結するリンクである。
外に、オープナ機構が付加されている。そのオープナ機
構は、図8に示すように、オープナ30、オープナ支え
31及びオープナリンク32からなる。そのオープナリ
ンク32は、前記釜軸22の偏心軸25とオープナ支え
31とを連動可能に連結するリンクである。
【0006】以上のように構成された釜装置は、図10
に示すように、ミシンベッドに装着される。前記オープ
ナ30は、前記中釜1のオープナ当り4に図のような位
置関係で配置される。
に示すように、ミシンベッドに装着される。前記オープ
ナ30は、前記中釜1のオープナ当り4に図のような位
置関係で配置される。
【0007】次に、以上のように構成された釜装置の動
作について説明する。
作について説明する。
【0008】図10において、ミシンが駆動されると、
外釜2は時計回り(矢印A方向)に全回転し、オープナ
30は、オープナ支え軸36を支点に矢印BC方向に揺
動運動する。オープナ30のこの揺動運動により、針に
挿通された上糸は中釜止め3を容易に通過し、中釜1の
外周を回りきることができる。
外釜2は時計回り(矢印A方向)に全回転し、オープナ
30は、オープナ支え軸36を支点に矢印BC方向に揺
動運動する。オープナ30のこの揺動運動により、針に
挿通された上糸は中釜止め3を容易に通過し、中釜1の
外周を回りきることができる。
【0009】上糸が中釜の外周を回る状況を図11乃至
図13により詳細に説明する。図11は釜装置により上
糸が繰出される状況を説明するための平面図、図12は
同じく下糸が繰出される状況を説明するための平面図、
図13は図11のE−E線における断面図である。
図13により詳細に説明する。図11は釜装置により上
糸が繰出される状況を説明するための平面図、図12は
同じく下糸が繰出される状況を説明するための平面図、
図13は図11のE−E線における断面図である。
【0010】図11において、上糸50のループを捕捉
した外釜2の剣先20が矢印A方向に回転することに伴
って、中釜1の外周を進む上糸50の輪は図示位置50
aから図示位置50bへと順次移動していく。図示位置
50aは、上糸50が針板8のストッパ9aから離れ、
溝9に入り込もうとしている瞬間を示している。オープ
ナ30はこの時点で矢印C方向に最大変位する。このた
め、中釜1の中釜止め3とストッパ9aの間に空隙が作
られ、その結果、図13に示すように針側の上糸50は
中釜止め3とストッパ9aとの空隙を通過し、実線位置
50cから破線位置50dに移行する。
した外釜2の剣先20が矢印A方向に回転することに伴
って、中釜1の外周を進む上糸50の輪は図示位置50
aから図示位置50bへと順次移動していく。図示位置
50aは、上糸50が針板8のストッパ9aから離れ、
溝9に入り込もうとしている瞬間を示している。オープ
ナ30はこの時点で矢印C方向に最大変位する。このた
め、中釜1の中釜止め3とストッパ9aの間に空隙が作
られ、その結果、図13に示すように針側の上糸50は
中釜止め3とストッパ9aとの空隙を通過し、実線位置
50cから破線位置50dに移行する。
【0011】次に、オープナの作用を説明する。図12
にボビン10から繰出される下糸51の経路を示す。下
糸繰出し口5の位置は、ボビン支え6の中心と中釜止め
3を結ぶ線分を基準として、外釜2の回転方向の反対方
向に180゜以内の範囲にある。このため、下糸51の
繰出し張力は中釜1を矢印A方向に回転させる向きに作
用する。
にボビン10から繰出される下糸51の経路を示す。下
糸繰出し口5の位置は、ボビン支え6の中心と中釜止め
3を結ぶ線分を基準として、外釜2の回転方向の反対方
向に180゜以内の範囲にある。このため、下糸51の
繰出し張力は中釜1を矢印A方向に回転させる向きに作
用する。
【0012】一方、中釜1は、外釜2との間の摩擦トル
クにより矢印A方向に回転力を受ける。従って、縫製時
の中釜止め3はこれらの和の押圧力でストッパ9aに押
圧されることになる。オープナ30は、この押圧力に抗
して中釜1を矢印Aと逆方向に回転させ、中釜止め3と
ストッパ9aの間に空隙を形成させ、上糸50の通過を
容易にするためのものである。
クにより矢印A方向に回転力を受ける。従って、縫製時
の中釜止め3はこれらの和の押圧力でストッパ9aに押
圧されることになる。オープナ30は、この押圧力に抗
して中釜1を矢印Aと逆方向に回転させ、中釜止め3と
ストッパ9aの間に空隙を形成させ、上糸50の通過を
容易にするためのものである。
【0013】その後、さらに回転が進み上糸50が図1
1の図示位置50bに至ると、オープナ30は矢印B方
向に最大変位する。これに伴って、中釜止め3と針板8
のストッパ9bとの間に空隙を生じ、上糸50の輪は容
易に通過する。そして、上糸50が中釜1を回り終える
ことにより、下糸51と絡み合い縫い目が形成されるこ
とになる。
1の図示位置50bに至ると、オープナ30は矢印B方
向に最大変位する。これに伴って、中釜止め3と針板8
のストッパ9bとの間に空隙を生じ、上糸50の輪は容
易に通過する。そして、上糸50が中釜1を回り終える
ことにより、下糸51と絡み合い縫い目が形成されるこ
とになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
ミシンの釜装置では、オープナ機構が不可欠のものであ
り、この結果、オープナと中釜のオープナ当り、また、
中釜止めと針板のストッパとがそれぞれミシン駆動時に
衝突し、大きな騒音が発生していた。この騒音は衝突に
起因する非常に耳障りな騒音であり、縫製作業者を不快
にさせるものであった。また、中釜止めと針板のストッ
パとの衝突は中釜止めに疲労が生ずるという問題もあっ
た。
ミシンの釜装置では、オープナ機構が不可欠のものであ
り、この結果、オープナと中釜のオープナ当り、また、
中釜止めと針板のストッパとがそれぞれミシン駆動時に
衝突し、大きな騒音が発生していた。この騒音は衝突に
起因する非常に耳障りな騒音であり、縫製作業者を不快
にさせるものであった。また、中釜止めと針板のストッ
パとの衝突は中釜止めに疲労が生ずるという問題もあっ
た。
【0015】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、弾性部材を中釜の釜止め部に弾
性的に圧接することにより、オープナ機構、中釜止め及
び針板のストッパを不要とし、騒音を大幅に低減できる
ミシンの釜装置を提供することを目的としている。
になされたものであり、弾性部材を中釜の釜止め部に弾
性的に圧接することにより、オープナ機構、中釜止め及
び針板のストッパを不要とし、騒音を大幅に低減できる
ミシンの釜装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のミシンの釜装置は、一軸線の周りに回転可
能に支持された外釜と、その外釜内にその外釜に対して
相対回転可能に配置され、かつ外周部に釜止め部を備え
た中釜と、その中釜の前記釜止め部に係合して中釜が外
釜と共に回転することを阻止するストッパとを備え、前
記ストッパは、基端部がミシンベッドに固定され、かつ
開放部が前記中釜の釜止め部に弾性的に圧接する弾性部
材によって構成したものである。
に、本発明のミシンの釜装置は、一軸線の周りに回転可
能に支持された外釜と、その外釜内にその外釜に対して
相対回転可能に配置され、かつ外周部に釜止め部を備え
た中釜と、その中釜の前記釜止め部に係合して中釜が外
釜と共に回転することを阻止するストッパとを備え、前
記ストッパは、基端部がミシンベッドに固定され、かつ
開放部が前記中釜の釜止め部に弾性的に圧接する弾性部
材によって構成したものである。
【0017】なお、前記中釜の釜止め部と前記ストッパ
の開放部とのいずれか一方に、略V字状のV字状凸部を
形成し、他方に、前記V字状凸部に係合する略V字状の
V字状凹部を形成するとよい。
の開放部とのいずれか一方に、略V字状のV字状凸部を
形成し、他方に、前記V字状凸部に係合する略V字状の
V字状凹部を形成するとよい。
【0018】なお、前記弾性部材は、弾性的に撓み得る
薄弾板によって構成してもよい。
薄弾板によって構成してもよい。
【0019】また、前記弾性部材は、弾性的に撓み得る
弾線によって構成してもよい。
弾線によって構成してもよい。
【0020】さらに、前記弾性部材は、前記ミシンベッ
ドに対して着脱可能に固定してもよい。
ドに対して着脱可能に固定してもよい。
【0021】
【作用】前記の構成を有する本発明のミシンの釜装置に
よれば、ストッパとしての弾性部材の開放部は、中釜の
釜止め部に弾性的に圧接する。従って、その弾性的な圧
接力により中釜の回転が阻止されてその位置に確実に保
持される。このため、従来のような釜止め及び針板のス
トッパを必要としない。そして、上糸の輪は、前記弾性
部材をその弾性力に抗して中釜の外側に僅かに変形させ
ながらその弾性部材と中釜との間をすり抜けることがで
きる。
よれば、ストッパとしての弾性部材の開放部は、中釜の
釜止め部に弾性的に圧接する。従って、その弾性的な圧
接力により中釜の回転が阻止されてその位置に確実に保
持される。このため、従来のような釜止め及び針板のス
トッパを必要としない。そして、上糸の輪は、前記弾性
部材をその弾性力に抗して中釜の外側に僅かに変形させ
ながらその弾性部材と中釜との間をすり抜けることがで
きる。
【0022】また、請求項2のミシンの釜装置によれ
ば、前記中釜の釜止め部と前記ストッパの開放部とのい
ずれか一方に、V字状凸部を形成する一方、他方に、前
記V字状凸部に係合するV字状凹部を形成することによ
り、そのV字状凸部とV字状凹部とが略嵌合状態に係合
する。従って、前記中釜の回転の阻止並びに保持作用を
一層確実にすることができる。しかも、前記V字状凸部
とV字状凹部との間での前記上糸の輪のすり抜けを容易
かつ円滑にすることができる。
ば、前記中釜の釜止め部と前記ストッパの開放部とのい
ずれか一方に、V字状凸部を形成する一方、他方に、前
記V字状凸部に係合するV字状凹部を形成することによ
り、そのV字状凸部とV字状凹部とが略嵌合状態に係合
する。従って、前記中釜の回転の阻止並びに保持作用を
一層確実にすることができる。しかも、前記V字状凸部
とV字状凹部との間での前記上糸の輪のすり抜けを容易
かつ円滑にすることができる。
【0023】また、請求項3のミシンの釜装置によれ
ば、前記弾性部材を、弾性的に撓み得る薄弾板によって
構成することにより、その薄弾板は前記中釜に対して面
係合するので、その係合並びに保持作用を一層安定させ
ることができる。しかも、前記薄弾板による安価な材料
によって構成することができる。
ば、前記弾性部材を、弾性的に撓み得る薄弾板によって
構成することにより、その薄弾板は前記中釜に対して面
係合するので、その係合並びに保持作用を一層安定させ
ることができる。しかも、前記薄弾板による安価な材料
によって構成することができる。
【0024】また、請求項4のミシンの釜装置によれ
ば、前記弾性部材を、弾性的に撓み得る弾線によって構
成することにより、その弾線と前記中釜との接触面積を
より一層小さくして、前記上糸の輪のすり抜けを一層容
易、かつ円滑にすることができる。しかも、前記弾線に
よる安価な材料によって構成することができる。
ば、前記弾性部材を、弾性的に撓み得る弾線によって構
成することにより、その弾線と前記中釜との接触面積を
より一層小さくして、前記上糸の輪のすり抜けを一層容
易、かつ円滑にすることができる。しかも、前記弾線に
よる安価な材料によって構成することができる。
【0025】さらに、請求項5のミシンの釜装置によれ
ば、前記弾性部材は、前記ミシンベッドに対して着脱可
能に固定される。従って、縫製される布地や使用する糸
の種類に応じて、最適な弾性を有する弾性部材に簡単に
交換でき、常に最適な糸張力で縫製できる。
ば、前記弾性部材は、前記ミシンベッドに対して着脱可
能に固定される。従って、縫製される布地や使用する糸
の種類に応じて、最適な弾性を有する弾性部材に簡単に
交換でき、常に最適な糸張力で縫製できる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明を具体化した実施例を図面を
参照して説明する。なお、従来の釜装置と同様の部分に
ついては、同一の名称及び符号を引用し、その説明を省
略する。
参照して説明する。なお、従来の釜装置と同様の部分に
ついては、同一の名称及び符号を引用し、その説明を省
略する。
【0027】図1は本発明の第1の実施例を示す釜装置
の平面図である。この釜装置は、水平全回転釜であっ
て、中釜1と外釜2とを備えている。その外釜2の外周
部には、その回転によって上糸を捕捉する剣先20が形
成される。前記剣先20によって捕捉された上糸は外釜
2の回転に伴って輪を形成する。一方、前記中釜1に
は、その中央のボビン支え6にボビン10が挿通支持さ
れる。そのボビン10はボビン押え14によって中釜1
内に保持される。前記中釜1の外周部には、略V字状の
釜止め部としてのV字状凹部60が形成される。前記中
釜1が外釜2と共に回転することを阻止するストッパと
しての弾線62は、弾性的に撓み得る丸棒状の一本の線
材によって構成され、そのU字状の基端部65がネジ6
4によってミシンベッドに固定され、その開放端部に、
その自己保有弾力によって前記中釜1のV字状凹部60
に接する略V字状のV字状凸部63が折曲形成される。
の平面図である。この釜装置は、水平全回転釜であっ
て、中釜1と外釜2とを備えている。その外釜2の外周
部には、その回転によって上糸を捕捉する剣先20が形
成される。前記剣先20によって捕捉された上糸は外釜
2の回転に伴って輪を形成する。一方、前記中釜1に
は、その中央のボビン支え6にボビン10が挿通支持さ
れる。そのボビン10はボビン押え14によって中釜1
内に保持される。前記中釜1の外周部には、略V字状の
釜止め部としてのV字状凹部60が形成される。前記中
釜1が外釜2と共に回転することを阻止するストッパと
しての弾線62は、弾性的に撓み得る丸棒状の一本の線
材によって構成され、そのU字状の基端部65がネジ6
4によってミシンベッドに固定され、その開放端部に、
その自己保有弾力によって前記中釜1のV字状凹部60
に接する略V字状のV字状凸部63が折曲形成される。
【0028】従って、前記外釜2が矢印A方向に回転す
ることにより、その剣先20によって上糸が捕捉され、
その上糸が外釜2を周回することによって上糸の輪が形
成され、その上糸の輪が前記中釜1のV字状凹部60と
弾線62のV字状凸部63との係合部分まで進むと、そ
の上糸の糸張力によって弾線62のV字状凸部63がそ
の弾力に抗して外側の矢印F方向へ僅か曲げられ、上糸
の輪は前記係合部分間を円滑にすり抜ける。そして、上
糸の輪が通過すると、中釜1の回転速度よりも早い速度
で弾線62のV字状凸部63が内側のG方向へ原位置ま
で戻り、再び中釜1のV字状凹部60に係合する。この
場合、前記V字状凹部60とV字状凸部63との接触面
積が極めて僅かであるので、上糸の輪がすり抜ける抵抗
は極めて小さい。
ることにより、その剣先20によって上糸が捕捉され、
その上糸が外釜2を周回することによって上糸の輪が形
成され、その上糸の輪が前記中釜1のV字状凹部60と
弾線62のV字状凸部63との係合部分まで進むと、そ
の上糸の糸張力によって弾線62のV字状凸部63がそ
の弾力に抗して外側の矢印F方向へ僅か曲げられ、上糸
の輪は前記係合部分間を円滑にすり抜ける。そして、上
糸の輪が通過すると、中釜1の回転速度よりも早い速度
で弾線62のV字状凸部63が内側のG方向へ原位置ま
で戻り、再び中釜1のV字状凹部60に係合する。この
場合、前記V字状凹部60とV字状凸部63との接触面
積が極めて僅かであるので、上糸の輪がすり抜ける抵抗
は極めて小さい。
【0029】以上説明した本実施例によれば、従来の釜
装置に採用されていたオープナ機構、中釜止め及び針板
のストッパ等が不要となるので、従来のミシンの駆動時
に発生していたオープナと中釜との衝突、及び中釜止め
と針板のストッパとの衝突によって発生していた騒音が
なくなる。また、オープナ機構がなくなるので、釜装置
の構成が非常に簡単になる。
装置に採用されていたオープナ機構、中釜止め及び針板
のストッパ等が不要となるので、従来のミシンの駆動時
に発生していたオープナと中釜との衝突、及び中釜止め
と針板のストッパとの衝突によって発生していた騒音が
なくなる。また、オープナ機構がなくなるので、釜装置
の構成が非常に簡単になる。
【0030】次に、本発明を具体化した第2の実施例を
図2に基づいて説明する。前記第1の実施例では中釜1
にV字状凹部60を、弾線62にV字状凸部63をそれ
ぞれ設けたが、本実施例ではそれ等の形状を逆関係にし
て設けている。即ち、前記中釜1の外周部分に略V字状
のV字状凸部70を設ける一方、前記弾線62に、前記
V字状凸部70に弾性的に係合する略V字状のV字状凹
部66を設けたものである。
図2に基づいて説明する。前記第1の実施例では中釜1
にV字状凹部60を、弾線62にV字状凸部63をそれ
ぞれ設けたが、本実施例ではそれ等の形状を逆関係にし
て設けている。即ち、前記中釜1の外周部分に略V字状
のV字状凸部70を設ける一方、前記弾線62に、前記
V字状凸部70に弾性的に係合する略V字状のV字状凹
部66を設けたものである。
【0031】この第2の実施例によれば、前記第1の実
施例と同様の作用、効果を得ることができる。そして、
従来の中釜の形状を全く変更することなくそのオープナ
当りを前記V字状凸部70としてそのまま使用すること
ができる。
施例と同様の作用、効果を得ることができる。そして、
従来の中釜の形状を全く変更することなくそのオープナ
当りを前記V字状凸部70としてそのまま使用すること
ができる。
【0032】次に、本発明を具体化した第3の実施例を
図3に基づいて説明する。前記第1及び第2の各実施例
ではストッパとしての弾性部材を弾線によって構成した
が、本実施例では弾性的に撓み得る薄弾板80によって
構成したものである。この薄弾板80の基端部はネジ8
2によってミシンベッドに固定され、また、その開放端
部には、中釜のV字状凸部に係合するV字状凹部81が
折曲形成される。
図3に基づいて説明する。前記第1及び第2の各実施例
ではストッパとしての弾性部材を弾線によって構成した
が、本実施例では弾性的に撓み得る薄弾板80によって
構成したものである。この薄弾板80の基端部はネジ8
2によってミシンベッドに固定され、また、その開放端
部には、中釜のV字状凸部に係合するV字状凹部81が
折曲形成される。
【0033】この第3の実施例のものも、前記各実施例
のものと同様の作用、効果を得ることができる。また、
前記薄弾板80は図示のようにある程度の幅を有してい
るので、中釜のV字状凸部との接触面積が大きく、従っ
て、中釜が回転軸方向に多少がたを持っていても、その
V字状凸部との係合がはずれることがなく、その係合状
態が安定し、確実である。
のものと同様の作用、効果を得ることができる。また、
前記薄弾板80は図示のようにある程度の幅を有してい
るので、中釜のV字状凸部との接触面積が大きく、従っ
て、中釜が回転軸方向に多少がたを持っていても、その
V字状凸部との係合がはずれることがなく、その係合状
態が安定し、確実である。
【0034】次に、本発明を具体化した第4の実施例を
図4乃至図6を用いて説明する。処で、上糸の輪が前記
各実施例で説明した弾線や薄弾板を押し除けてすり抜け
る際、縫製される布地や使用する糸の種類によって上糸
の張力が異なるので、前記弾線や薄弾板を最適な弾性力
を有するものに設定する必要がある。従って、常に最適
な糸張力で縫製を行うには、前記弾線や薄弾板を最適な
弾性力を有するものと交換しなければならない。前記第
1及び第2の各実施例のように、前記弾線や薄弾板をネ
ジ64、82で固定した場合、その弛緩及び締結操作に
よって比較的容易に脱着することができるが、この第4
の実施例ではその着脱操作をさらに容易にしたものであ
る。
図4乃至図6を用いて説明する。処で、上糸の輪が前記
各実施例で説明した弾線や薄弾板を押し除けてすり抜け
る際、縫製される布地や使用する糸の種類によって上糸
の張力が異なるので、前記弾線や薄弾板を最適な弾性力
を有するものに設定する必要がある。従って、常に最適
な糸張力で縫製を行うには、前記弾線や薄弾板を最適な
弾性力を有するものと交換しなければならない。前記第
1及び第2の各実施例のように、前記弾線や薄弾板をネ
ジ64、82で固定した場合、その弛緩及び締結操作に
よって比較的容易に脱着することができるが、この第4
の実施例ではその着脱操作をさらに容易にしたものであ
る。
【0035】即ち、本実施例では、前記第2の実施例と
同様の形状の弾線62を容易に着脱できる構成としたも
のであって、ミシンベッドには、互いに内側に弾性的に
撓み得るように僅かな間隔を置いて起立対向し、かつ弾
線62のU字状の基端部65を嵌合させる一対の係止突
起90と、互いに外側に弾性的に撓み得るように僅かな
間隔を置いて起立対向し、かつ弾線62の直線状の中間
部を嵌合挟持する一対の保持突起91とが設けられてい
る。前記係止突起90及び保持突起91は、弾性を有す
る合成樹脂、例えば、ABS、ポリアセタール、ナイロ
ン等によって一体に構成される。その他、弾板等の材料
によって構成してもよい。
同様の形状の弾線62を容易に着脱できる構成としたも
のであって、ミシンベッドには、互いに内側に弾性的に
撓み得るように僅かな間隔を置いて起立対向し、かつ弾
線62のU字状の基端部65を嵌合させる一対の係止突
起90と、互いに外側に弾性的に撓み得るように僅かな
間隔を置いて起立対向し、かつ弾線62の直線状の中間
部を嵌合挟持する一対の保持突起91とが設けられてい
る。前記係止突起90及び保持突起91は、弾性を有す
る合成樹脂、例えば、ABS、ポリアセタール、ナイロ
ン等によって一体に構成される。その他、弾板等の材料
によって構成してもよい。
【0036】この第4の実施例によれば、前記弾線62
を取着する場合、ドライバー等の道具を全く使用するこ
となく、先ず、弾線62の基端部65を係止突起90に
引っかけるように嵌合させた後、その弾線62の直線部
分を一対の保持突起91の間に当てがってそのまま押さ
えることによりその直線部分を一対の保持突起91の間
に嵌合させることができる。以上のような簡単な操作に
よって、その弾線62を固定することがきる。また、弾
線62を他のものと交換するために取り外す場合、先
ず、弾線62の直線部分を持ち上げて前記一対の保持突
起91の間から脱出させた後、その弾線62を基端部6
5側に押して、その基端部65を前記係止突起90から
解離させればよく、この操作も前記取着操作と同様に容
易かつ迅速に行うことができる。
を取着する場合、ドライバー等の道具を全く使用するこ
となく、先ず、弾線62の基端部65を係止突起90に
引っかけるように嵌合させた後、その弾線62の直線部
分を一対の保持突起91の間に当てがってそのまま押さ
えることによりその直線部分を一対の保持突起91の間
に嵌合させることができる。以上のような簡単な操作に
よって、その弾線62を固定することがきる。また、弾
線62を他のものと交換するために取り外す場合、先
ず、弾線62の直線部分を持ち上げて前記一対の保持突
起91の間から脱出させた後、その弾線62を基端部6
5側に押して、その基端部65を前記係止突起90から
解離させればよく、この操作も前記取着操作と同様に容
易かつ迅速に行うことができる。
【0037】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの釜装置によれば、従来の釜装置のオープ
ナ機構、中釜止め及び針板のストッパ等を不要とするこ
とができ、しかも、騒音を大幅に低減できる。また、構
成が簡単になって大幅なコストダウンも可能になる等の
効果を奏することができる。
発明のミシンの釜装置によれば、従来の釜装置のオープ
ナ機構、中釜止め及び針板のストッパ等を不要とするこ
とができ、しかも、騒音を大幅に低減できる。また、構
成が簡単になって大幅なコストダウンも可能になる等の
効果を奏することができる。
【図1】本発明の第1の実施例のミシンの釜装置を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】本発明の第2の実施例のミシンの釜装置を示す
平面図である。
平面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の薄弾板の斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の第4の実施例の弾線の取付け構成を示
す図である。
す図である。
【図5】図4のA−A線における拡大断面図である。
【図6】図4のB−B線における拡大断面図である。
【図7】従来のミシンの中釜を装着した状態での外釜の
斜視図である。
斜視図である。
【図8】従来のミシンの釜装置を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図9】従来のミシンの針板を示す斜視図である。
【図10】従来の2本針ミシンの釜装置の構成を示す平
面図である。
面図である。
【図11】従来の釜装置により上糸が繰出される状況を
説明するための平面図である。
説明するための平面図である。
【図12】同じく従来の釜装置により下糸が繰出される
状況を説明するための平面図である。
状況を説明するための平面図である。
【図13】図11のE−E線における断面図である。
1 中釜 2 外釜 60 V字状凹部 62 弾線 63 V字状凸部 64 ネジ 66 V字状凹部 70 V字状凸部 80 薄弾板 81 V字状凹部 82 ネジ 90 係止突起 91 保持突起
Claims (5)
- 【請求項1】 一軸線の周りに回転可能に支持された外
釜と、その外釜内にその外釜に対して相対回転可能に配
置され、かつその外周部に釜止め部を備えた中釜と、そ
の中釜の前記釜止め部に係合して中釜が外釜と共に回転
することを阻止するストッパとを備えたミシンの釜装置
において、 前記ストッパは、基端部がミシンベッドに固定され、か
つ開放部が前記中釜の釜止め部に弾性的に圧接する弾性
部材によって構成したことを特徴とするミシンの釜装
置。 - 【請求項2】 前記中釜の釜止め部と前記ストッパの開
放部とのいずれか一方に、略V字状のV字状凸部を形成
し、他方に、前記V字状凸部に係合する略V字状のV字
状凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のミ
シンの釜装置。 - 【請求項3】 前記弾性部材は、弾性的に撓み得る薄弾
板によって構成したことを特徴とする請求項1もしくは
2に記載のミシンの釜装置。 - 【請求項4】 前記弾性部材は、弾性的に撓み得る弾線
によって構成したことを特徴とする請求項1もしくは2
に記載のミシンの釜装置。 - 【請求項5】 前記弾性部材を前記ミシンベッドに対し
て着脱可能に固定したことを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載のミシンの釜装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2680695A JPH08215460A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ミシンの釜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2680695A JPH08215460A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ミシンの釜装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08215460A true JPH08215460A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12203546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2680695A Pending JPH08215460A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | ミシンの釜装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08215460A (ja) |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP2680695A patent/JPH08215460A/ja active Pending
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