JPH08299645A - ミシンの釜装置 - Google Patents
ミシンの釜装置Info
- Publication number
- JPH08299645A JPH08299645A JP10516095A JP10516095A JPH08299645A JP H08299645 A JPH08299645 A JP H08299645A JP 10516095 A JP10516095 A JP 10516095A JP 10516095 A JP10516095 A JP 10516095A JP H08299645 A JPH08299645 A JP H08299645A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hook
- stopper
- sewing machine
- thread
- inner hook
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 title claims abstract description 32
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 101100298222 Caenorhabditis elegans pot-1 gene Proteins 0.000 description 4
- 101100298225 Caenorhabditis elegans pot-2 gene Proteins 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 釜止め部とストッパとの各当接部の少なくと
も一方に、傾斜面もしくは円弧面を形成することによっ
て、前記釜止め部とストッパとの間での上糸の通過を容
易にし、しかも、オープナ機構を不要とすることによっ
て、騒音を大幅に低減できるミシンの釜装置を提供する
ことである。 【構成】 回転可能な外釜2に中釜1を相対回転可能に
支持し、その中釜1の外周部には、針板8に設けた一対
のストッパ9a,9bの間に遊嵌する釜止め部3を設
け、その釜止め部3と一対のストッパ9a,9bとによ
って、前記中釜1の回転を一定範囲内で規制する。前記
釜止め部3の両側面には、それぞれ傾斜面3Aを形成す
る。
も一方に、傾斜面もしくは円弧面を形成することによっ
て、前記釜止め部とストッパとの間での上糸の通過を容
易にし、しかも、オープナ機構を不要とすることによっ
て、騒音を大幅に低減できるミシンの釜装置を提供する
ことである。 【構成】 回転可能な外釜2に中釜1を相対回転可能に
支持し、その中釜1の外周部には、針板8に設けた一対
のストッパ9a,9bの間に遊嵌する釜止め部3を設
け、その釜止め部3と一対のストッパ9a,9bとによ
って、前記中釜1の回転を一定範囲内で規制する。前記
釜止め部3の両側面には、それぞれ傾斜面3Aを形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミシンの釜装置に関する
ものであり、特に中釜の回転を一定範囲内で規制する釜
装置に関するものである。
ものであり、特に中釜の回転を一定範囲内で規制する釜
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンの釜装置として、
図9乃至図12に示されるものが見受けられる。図9は
中釜を装着した状態での外釜の斜視図、図10は釜装置
の分解斜視図、図11は針板の斜視図、図12は2本針
ミシンの釜装置の構成を示す平面図である。
図9乃至図12に示されるものが見受けられる。図9は
中釜を装着した状態での外釜の斜視図、図10は釜装置
の分解斜視図、図11は針板の斜視図、図12は2本針
ミシンの釜装置の構成を示す平面図である。
【0003】図9及び図10に示すように、釜装置は、
中釜1と外釜2とを備えている。そして、その中釜1に
は、釜止め部3、オープナ当り4、下糸繰出し口5、ボ
ビン支え6及びレース7が設けられている。前記釜止め
部3は、中釜1の回転を防止するために中釜上縁より外
側水平方向に設けられた突起であり、これは、図11に
示す針板8の溝9に遊嵌される。前記溝9は、針板8の
裏面に設けられた二つのストッパ9a、9bの空隙とし
て構成されており、その溝9の幅は釜止め部3の幅より
も大きく設定されている。前記オープナ当り4は、後述
するオープナが対向するカムである。前記下糸繰出し口
5は、中釜1内に装着されたボビン10(図12参照)
の下糸を外側に取出すときに利用されるスリットであ
る。前記ボビン支え6は中釜1内にボビンを装着するた
めの支軸である。このボビン支え6の上端部にはボビン
押え14が設けられている。前記レース7は、中釜1の
外側円周上に設けられた切込み部分を有する突起であ
る。
中釜1と外釜2とを備えている。そして、その中釜1に
は、釜止め部3、オープナ当り4、下糸繰出し口5、ボ
ビン支え6及びレース7が設けられている。前記釜止め
部3は、中釜1の回転を防止するために中釜上縁より外
側水平方向に設けられた突起であり、これは、図11に
示す針板8の溝9に遊嵌される。前記溝9は、針板8の
裏面に設けられた二つのストッパ9a、9bの空隙とし
て構成されており、その溝9の幅は釜止め部3の幅より
も大きく設定されている。前記オープナ当り4は、後述
するオープナが対向するカムである。前記下糸繰出し口
5は、中釜1内に装着されたボビン10(図12参照)
の下糸を外側に取出すときに利用されるスリットであ
る。前記ボビン支え6は中釜1内にボビンを装着するた
めの支軸である。このボビン支え6の上端部にはボビン
押え14が設けられている。前記レース7は、中釜1の
外側円周上に設けられた切込み部分を有する突起であ
る。
【0004】前記外釜2には、剣先20、レース溝21
及び釜軸22が設けられている。前記剣先20は、上糸
に形成されるループを捕捉し、中釜1の外周を回ること
により下糸との間で縫い目を構成するための爪である。
前記レース溝21は、中釜1に設けられた前記レース7
が嵌合する溝である。前記釜軸22は、図示しないミシ
ンの下軸からの回転を外釜2に伝達すると同時に、後述
するオープナを駆動する機能を持ち、このために、釜軸
22の上部には偏心軸25が一体に形成されている。
及び釜軸22が設けられている。前記剣先20は、上糸
に形成されるループを捕捉し、中釜1の外周を回ること
により下糸との間で縫い目を構成するための爪である。
前記レース溝21は、中釜1に設けられた前記レース7
が嵌合する溝である。前記釜軸22は、図示しないミシ
ンの下軸からの回転を外釜2に伝達すると同時に、後述
するオープナを駆動する機能を持ち、このために、釜軸
22の上部には偏心軸25が一体に形成されている。
【0005】一方、釜装置は、前記中釜1及び外釜2の
外に、オープナ機構が付加されている。そのオープナ機
構は、図10に示すように、オープナ30、オープナ支
え31及びオープナリンク32からなる。そのオープナ
リンク32は、前記釜軸22の偏心軸25とオープナ支
え31とを連動可能に連結するリンクである。
外に、オープナ機構が付加されている。そのオープナ機
構は、図10に示すように、オープナ30、オープナ支
え31及びオープナリンク32からなる。そのオープナ
リンク32は、前記釜軸22の偏心軸25とオープナ支
え31とを連動可能に連結するリンクである。
【0006】以上のように構成された釜装置は、図12
に示すように、ミシンベッドに装着される。前記オープ
ナ30は、前記中釜1のオープナ当り4に図のような位
置関係で配置される。
に示すように、ミシンベッドに装着される。前記オープ
ナ30は、前記中釜1のオープナ当り4に図のような位
置関係で配置される。
【0007】次に、以上のように構成された釜装置の動
作について説明する。
作について説明する。
【0008】図12において、ミシンが駆動されると、
外釜2は時計回り(矢印A方向)に全回転し、オープナ
30は、オープナ支え軸36を支点に矢印BC方向に揺
動運動する。オープナ30のこの揺動運動により、針に
挿通された上糸は釜止め部3を容易に通過し、中釜1の
外周を回りきることができる。
外釜2は時計回り(矢印A方向)に全回転し、オープナ
30は、オープナ支え軸36を支点に矢印BC方向に揺
動運動する。オープナ30のこの揺動運動により、針に
挿通された上糸は釜止め部3を容易に通過し、中釜1の
外周を回りきることができる。
【0009】上糸が中釜の外周を回る状況を図14乃至
図16により詳細に説明する。図14は釜装置により上
糸が繰出される状況を説明するための平面図、図15は
同じく下糸が繰出される状況を説明するための平面図、
図16は図14のE−E線における断面図である。
図16により詳細に説明する。図14は釜装置により上
糸が繰出される状況を説明するための平面図、図15は
同じく下糸が繰出される状況を説明するための平面図、
図16は図14のE−E線における断面図である。
【0010】図14において、上糸50のループを捕捉
した外釜2の剣先20が矢印A方向に回転することに伴
って、中釜1の外周を進む上糸50の輪は図示位置50
aから図示位置50bへと順次移動していく。図示位置
50aは、針穴52からの上糸50が針板8のストッパ
9aから離れ、溝9に入り込もうとしている瞬間を示し
ている。オープナ30はこの時点で矢印C方向に最大変
位する。このため、中釜1の釜止め部3とストッパ9a
との間に空隙が作られ、その結果、図16に示すように
針側の上糸50は釜止め部3とストッパ9aとの空隙を
通過し、実線位置50cから破線位置50dに移行す
る。
した外釜2の剣先20が矢印A方向に回転することに伴
って、中釜1の外周を進む上糸50の輪は図示位置50
aから図示位置50bへと順次移動していく。図示位置
50aは、針穴52からの上糸50が針板8のストッパ
9aから離れ、溝9に入り込もうとしている瞬間を示し
ている。オープナ30はこの時点で矢印C方向に最大変
位する。このため、中釜1の釜止め部3とストッパ9a
との間に空隙が作られ、その結果、図16に示すように
針側の上糸50は釜止め部3とストッパ9aとの空隙を
通過し、実線位置50cから破線位置50dに移行す
る。
【0011】次に、オープナの作用を説明する。図15
にボビン10から繰出される下糸51の経路を示す。下
糸繰出し口5の位置は、ボビン支え6の中心と釜止め部
3を結ぶ線分を基準として、外釜2の回転方向の反対方
向に180゜以内の範囲にある。このため、下糸51の
繰出し張力は中釜1を矢印A方向に回転させる向きに作
用する。
にボビン10から繰出される下糸51の経路を示す。下
糸繰出し口5の位置は、ボビン支え6の中心と釜止め部
3を結ぶ線分を基準として、外釜2の回転方向の反対方
向に180゜以内の範囲にある。このため、下糸51の
繰出し張力は中釜1を矢印A方向に回転させる向きに作
用する。
【0012】一方、中釜1は、外釜2との間の摩擦トル
クにより矢印A方向に回転力を受ける。従って、縫製時
の釜止め部3はこれらの和の押圧力でストッパ9aに押
圧されることになる。オープナ30は、この押圧力に抗
して中釜1を矢印Aと逆方向に回転させ、釜止め部3と
ストッパ9aの間に空隙を形成させ、上糸50の通過を
容易にするためのものである。
クにより矢印A方向に回転力を受ける。従って、縫製時
の釜止め部3はこれらの和の押圧力でストッパ9aに押
圧されることになる。オープナ30は、この押圧力に抗
して中釜1を矢印Aと逆方向に回転させ、釜止め部3と
ストッパ9aの間に空隙を形成させ、上糸50の通過を
容易にするためのものである。
【0013】その後、さらに回転が進み上糸50が図1
4の図示位置50bに至ると、オープナ30は矢印B方
向に最大変位する。これに伴って、釜止め部3と針板8
のストッパ9bとの間に空隙を生じ、上糸50の輪は容
易に通過する。そして、上糸50が中釜1を回り終える
ことにより、下糸51と絡み合い縫い目が形成されるこ
とになる。
4の図示位置50bに至ると、オープナ30は矢印B方
向に最大変位する。これに伴って、釜止め部3と針板8
のストッパ9bとの間に空隙を生じ、上糸50の輪は容
易に通過する。そして、上糸50が中釜1を回り終える
ことにより、下糸51と絡み合い縫い目が形成されるこ
とになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
ミシンの釜装置では、オープナ機構が不可欠のものであ
り、この結果、オープナと中釜のオープナ当り、また、
釜止め部と針板のストッパとがそれぞれミシン駆動時に
衝突し、大きな騒音が発生していた。この騒音は衝突に
起因する非常に耳障りな騒音であり、縫製作業者を不快
にさせるものであった。また、中釜回り止め部はオープ
ナとの衝突により、金属疲労が生じ壊れるという問題点
があった。
ミシンの釜装置では、オープナ機構が不可欠のものであ
り、この結果、オープナと中釜のオープナ当り、また、
釜止め部と針板のストッパとがそれぞれミシン駆動時に
衝突し、大きな騒音が発生していた。この騒音は衝突に
起因する非常に耳障りな騒音であり、縫製作業者を不快
にさせるものであった。また、中釜回り止め部はオープ
ナとの衝突により、金属疲労が生じ壊れるという問題点
があった。
【0015】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、前記釜止め部とストッパとの各
当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧面を形
成することによって、前記釜止め部とストッパとの間で
の上糸の通過を容易にし、しかも、オープナ機構を不要
とすることによって、騒音を大幅に低減できるミシンの
釜装置を提供することを目的としている。
になされたものであり、前記釜止め部とストッパとの各
当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧面を形
成することによって、前記釜止め部とストッパとの間で
の上糸の通過を容易にし、しかも、オープナ機構を不要
とすることによって、騒音を大幅に低減できるミシンの
釜装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のミシンの釜装置は、一軸線の周りに回転可
能に支持された外釜と、その外釜の内側にその外釜に対
して相対的に回転可能に支持され、かつその外周部に釜
止め部を備えた中釜と、ミシン本体側に設けられ、かつ
前記中釜の前記釜止め部に係合して中釜が外釜と共に回
転することを一定範囲内で阻止するストッパとを備えた
ものを対象として、特に、前記釜止め部とストッパとの
各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧面を
形成したものである。
に、本発明のミシンの釜装置は、一軸線の周りに回転可
能に支持された外釜と、その外釜の内側にその外釜に対
して相対的に回転可能に支持され、かつその外周部に釜
止め部を備えた中釜と、ミシン本体側に設けられ、かつ
前記中釜の前記釜止め部に係合して中釜が外釜と共に回
転することを一定範囲内で阻止するストッパとを備えた
ものを対象として、特に、前記釜止め部とストッパとの
各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧面を
形成したものである。
【0017】また、前記釜止め部は、前記中釜の外周部
において一軸線のまわりに回転可能に支持される球体に
よって構成してもよい。
において一軸線のまわりに回転可能に支持される球体に
よって構成してもよい。
【0018】さらに、前記釜止め部は、前記中釜の外周
部において一軸線のまわりに回転可能に支持される円筒
体によって構成してもよい。
部において一軸線のまわりに回転可能に支持される円筒
体によって構成してもよい。
【0019】
【作用】前記の構成を有する本発明のミシンの釜装置に
よれば、縫目の形成に際して、外釜が回転すると、その
外釜に支持された中釜も一緒に回転しようとするが、そ
の中釜の回転は前記釜止め部とストッパとの当接によっ
て一定範囲内で規制される。そして、このとき、上糸が
外釜の剣先で捕捉されて釜周囲を周回することによりそ
の上糸による上糸ループが形成されるが、この初期並び
に最後の段階で、前記上糸が前記釜止め部とストッパと
の間をすり抜ける。この場合、前記釜止め部とストッパ
との各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧
面が形成されているので、上糸の前記すり抜けが容易と
なると共に、オープナ機構が不要となる。そのため、従
来発生していた中釜回り止め部とオープナとの衝突音は
殆ど発生しなくなる。
よれば、縫目の形成に際して、外釜が回転すると、その
外釜に支持された中釜も一緒に回転しようとするが、そ
の中釜の回転は前記釜止め部とストッパとの当接によっ
て一定範囲内で規制される。そして、このとき、上糸が
外釜の剣先で捕捉されて釜周囲を周回することによりそ
の上糸による上糸ループが形成されるが、この初期並び
に最後の段階で、前記上糸が前記釜止め部とストッパと
の間をすり抜ける。この場合、前記釜止め部とストッパ
との各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは円弧
面が形成されているので、上糸の前記すり抜けが容易と
なると共に、オープナ機構が不要となる。そのため、従
来発生していた中釜回り止め部とオープナとの衝突音は
殆ど発生しなくなる。
【0020】また、前記釜止め部を、前記中釜の外周部
において一軸線のまわりに回転可能に支持される球体に
よって構成すれば、その球体と前記ストッパとの間を前
記上糸がすり抜ける際に、その球体が回転して前記上糸
の前記すり抜け時の抵抗が減少し、そのすり抜け作用が
一層容易かつ円滑に行われる。
において一軸線のまわりに回転可能に支持される球体に
よって構成すれば、その球体と前記ストッパとの間を前
記上糸がすり抜ける際に、その球体が回転して前記上糸
の前記すり抜け時の抵抗が減少し、そのすり抜け作用が
一層容易かつ円滑に行われる。
【0021】さらに、前記釜止め部を、前記中釜の外周
部において一軸線のまわりに回転可能に支持される円筒
体によって構成すれば、その円筒体と前記ストッパとの
間を前記上糸がすり抜ける際に、その円筒体が回転して
前記上糸の前記すり抜け時の抵抗が減少し、そのすり抜
け作用が一層容易かつ円滑に行われる。
部において一軸線のまわりに回転可能に支持される円筒
体によって構成すれば、その円筒体と前記ストッパとの
間を前記上糸がすり抜ける際に、その円筒体が回転して
前記上糸の前記すり抜け時の抵抗が減少し、そのすり抜
け作用が一層容易かつ円滑に行われる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明を具体化した実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0023】図1及び図2は本発明を具体化した第一の
実施例を示すもので、図1は水平全回転式の釜装置の平
面図、図2は中釜の釜止め部とストッパとの接触部の接
触状態を示す作用説明図である。
実施例を示すもので、図1は水平全回転式の釜装置の平
面図、図2は中釜の釜止め部とストッパとの接触部の接
触状態を示す作用説明図である。
【0024】図1において、針孔52を有する針板8の
下方において、垂直軸線の回りに回転可能に支持された
外釜2は、縫目形成に際して矢印A方向に回転するよう
になっており、その外周部に上糸50を捕捉するための
剣先20が設けられる。前記外釜2には、中釜1が相対
的に回転可能に収納支持される。その中釜1には、下糸
を巻回したボビン10がボビン押え14によって収納保
持され、また、外周部には、前記針板8に一定の間隔を
置いて配置された一対のストッパ9a,9bの間に遊嵌
される釜止め部3が設けられる。前記釜止め部3には、
図示のように、その両側に傾斜面3Aが形成される。従
って、前記釜止め部3の両傾斜面3Aがそれぞれ対向す
る前記一対のストッパ9a、または9bに当接すること
により、前記中釜1の回転が僅かな一定範囲内で規制さ
れるようになっている。
下方において、垂直軸線の回りに回転可能に支持された
外釜2は、縫目形成に際して矢印A方向に回転するよう
になっており、その外周部に上糸50を捕捉するための
剣先20が設けられる。前記外釜2には、中釜1が相対
的に回転可能に収納支持される。その中釜1には、下糸
を巻回したボビン10がボビン押え14によって収納保
持され、また、外周部には、前記針板8に一定の間隔を
置いて配置された一対のストッパ9a,9bの間に遊嵌
される釜止め部3が設けられる。前記釜止め部3には、
図示のように、その両側に傾斜面3Aが形成される。従
って、前記釜止め部3の両傾斜面3Aがそれぞれ対向す
る前記一対のストッパ9a、または9bに当接すること
により、前記中釜1の回転が僅かな一定範囲内で規制さ
れるようになっている。
【0025】以下に前記のように構成された釜装置の作
用について説明する。
用について説明する。
【0026】即ち、外釜2が矢印A方向に回転すること
により、針(図示せず)の下降に伴って針と共に布及び
針穴52を貫通して針板8の下方に突出した上糸50が
外釜2の剣先20によって捕捉された後、その上糸の輪
が前記釜止め部3とストッパ9aとの接触部に進む。こ
こで、この接触部と前記上糸50との関係について図2
及び従来のものによる同関係を示した図13を用いて、
従来のものと本実施例とを比較して説明する。
により、針(図示せず)の下降に伴って針と共に布及び
針穴52を貫通して針板8の下方に突出した上糸50が
外釜2の剣先20によって捕捉された後、その上糸の輪
が前記釜止め部3とストッパ9aとの接触部に進む。こ
こで、この接触部と前記上糸50との関係について図2
及び従来のものによる同関係を示した図13を用いて、
従来のものと本実施例とを比較して説明する。
【0027】本実施例に於いては、図2に示されるよう
に、外釜2の回転に伴い、前記外釜2の剣先20に捕捉
された上糸50が図2のD方向に、張力T1で引っ張ら
れている状態では、釜止め部3の傾斜面3Aに対して作
用する力は、図2に示すように、接触部である傾斜面3
Aに垂直な方向の成分、及び同傾斜面3Aに平行な方向
の成分である。
に、外釜2の回転に伴い、前記外釜2の剣先20に捕捉
された上糸50が図2のD方向に、張力T1で引っ張ら
れている状態では、釜止め部3の傾斜面3Aに対して作
用する力は、図2に示すように、接触部である傾斜面3
Aに垂直な方向の成分、及び同傾斜面3Aに平行な方向
の成分である。
【0028】同様に、図13において、従来のものにつ
いて考察してみると、釜止め部3に作用する力関係は図
13に示す通りである。従って、従来のものは、釜止め
部3をストッパ9aに押し付けるように働く成分の力が
大きく作用するために、糸のすり抜け抵抗が大きくなっ
て糸抜けが円滑に行われないのに対し、本発明の場合
は、釜止め部3をむしろストッパ9aから引き離すよう
に力が作用することになり、依って、前記上糸50は前
記釜止め部3の傾斜面3Aと前記ストッパ9aとの間を
軽快かつスムーズに通過することが可能となる。
いて考察してみると、釜止め部3に作用する力関係は図
13に示す通りである。従って、従来のものは、釜止め
部3をストッパ9aに押し付けるように働く成分の力が
大きく作用するために、糸のすり抜け抵抗が大きくなっ
て糸抜けが円滑に行われないのに対し、本発明の場合
は、釜止め部3をむしろストッパ9aから引き離すよう
に力が作用することになり、依って、前記上糸50は前
記釜止め部3の傾斜面3Aと前記ストッパ9aとの間を
軽快かつスムーズに通過することが可能となる。
【0029】このように、上糸50の糸抜け作用がよい
結果、従来必要であったオープナ機構は不要となり、前
記オープナの引き戻しにより発生していた前記釜止め部
3と前記ストッパ9aとの衝突音が無くなり、静かな縫
製が可能となる。また、オープナ機構が不要になること
によって、釜装置の構成が簡素化される。
結果、従来必要であったオープナ機構は不要となり、前
記オープナの引き戻しにより発生していた前記釜止め部
3と前記ストッパ9aとの衝突音が無くなり、静かな縫
製が可能となる。また、オープナ機構が不要になること
によって、釜装置の構成が簡素化される。
【0030】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て、種
々の変更を加えることが可能である。以下に、そのいく
つかの変形例を示す。なお、前記第一の実施例と同様の
部分については同一の名称及び符号を援用し、その説明
を省略する。
るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て、種
々の変更を加えることが可能である。以下に、そのいく
つかの変形例を示す。なお、前記第一の実施例と同様の
部分については同一の名称及び符号を援用し、その説明
を省略する。
【0031】即ち、先ず、本発明の第二の実施例を示す
図3において、中釜1の釜止め部3は、その先端部が平
面視で円弧形状に形成される。この実施例によれば、中
釜1が回転したとき、前記釜止め部3の円弧面がストッ
パ9a、または9bの垂直面に当接することになり、前
記第一の実施例と同様の作用、効果を得ることができ
る。
図3において、中釜1の釜止め部3は、その先端部が平
面視で円弧形状に形成される。この実施例によれば、中
釜1が回転したとき、前記釜止め部3の円弧面がストッ
パ9a、または9bの垂直面に当接することになり、前
記第一の実施例と同様の作用、効果を得ることができ
る。
【0032】次に、本発明の第三の実施例を示す図4及
び図5において、釜止め部は、中釜1の外周部に設けら
れた上下一対の突起60と、その各突起60の間に回転
可能に支持された球体61とによって構成される。その
球体61は、図5に示されるように、前記一対の突起6
0に垂直に螺合されたねじ軸62の非ねじ部に嵌合さ
れ、その非ねじ部の回りに回転可能に支持される。この
実施例の場合、中釜1が回転したとき、前記球体61の
円弧面がストッパ9a、または9bの垂直面に当接する
ことになり、そして、前記球体61と前記ストッパ9
a、または9bとの間を上糸がすり抜ける際に、その球
体61が回転して前記上糸の前記すり抜け時の抵抗が減
少し、そのすり抜け作用が一層容易かつ円滑に行われ
る。
び図5において、釜止め部は、中釜1の外周部に設けら
れた上下一対の突起60と、その各突起60の間に回転
可能に支持された球体61とによって構成される。その
球体61は、図5に示されるように、前記一対の突起6
0に垂直に螺合されたねじ軸62の非ねじ部に嵌合さ
れ、その非ねじ部の回りに回転可能に支持される。この
実施例の場合、中釜1が回転したとき、前記球体61の
円弧面がストッパ9a、または9bの垂直面に当接する
ことになり、そして、前記球体61と前記ストッパ9
a、または9bとの間を上糸がすり抜ける際に、その球
体61が回転して前記上糸の前記すり抜け時の抵抗が減
少し、そのすり抜け作用が一層容易かつ円滑に行われ
る。
【0033】次に、本発明の第四の実施例を示す図6に
おいて、釜止め部は、中釜1の外周部に設けられた上下
一対の突起70と、その各突起70に回転可能に支持さ
れた円筒体71とによって構成される。その円筒体71
は、図示のように、前記一対の突起70に垂直に螺合さ
れたねじ軸72の非ねじ部に嵌合され、その非ねじ部の
回りに回転可能に支持される。この実施例の場合、中釜
1が回転したとき、前記円筒体71の円弧面がストッパ
9a、または9bの垂直面に当接することになり、そし
て、前記第三の実施例と同様の作用、効果を得ることが
できる。
おいて、釜止め部は、中釜1の外周部に設けられた上下
一対の突起70と、その各突起70に回転可能に支持さ
れた円筒体71とによって構成される。その円筒体71
は、図示のように、前記一対の突起70に垂直に螺合さ
れたねじ軸72の非ねじ部に嵌合され、その非ねじ部の
回りに回転可能に支持される。この実施例の場合、中釜
1が回転したとき、前記円筒体71の円弧面がストッパ
9a、または9bの垂直面に当接することになり、そし
て、前記第三の実施例と同様の作用、効果を得ることが
できる。
【0034】次に、本発明の第五の実施例を示す図7に
おいて、釜止め部80は平面視で円弧状に形成される一
方、針板8のストッパ9a,9bもそれぞれ先端部が円
弧状に形成される。この実施例の場合も、中釜1が回転
したとき、前記釜止め部8080の円弧面がストッパ9
a、または9bの円弧面に当接することになり、前記第
一の実施例と同様の作用、効果を得ることができる。
おいて、釜止め部80は平面視で円弧状に形成される一
方、針板8のストッパ9a,9bもそれぞれ先端部が円
弧状に形成される。この実施例の場合も、中釜1が回転
したとき、前記釜止め部8080の円弧面がストッパ9
a、または9bの円弧面に当接することになり、前記第
一の実施例と同様の作用、効果を得ることができる。
【0035】次に、本発明の第六の実施例を示す図8に
おいて、中釜1の釜止め部3の形状は従来のものと同様
の形状であるが、針板8の一対のストッパ9a,9bに
は、それぞれ傾斜面90が形成される。中釜1が回転し
たとき、前記釜止め部3がストッパ9a、または9bの
傾斜面90に当接することになり、前記第一の実施例と
同様の作用、効果を得ることができる。
おいて、中釜1の釜止め部3の形状は従来のものと同様
の形状であるが、針板8の一対のストッパ9a,9bに
は、それぞれ傾斜面90が形成される。中釜1が回転し
たとき、前記釜止め部3がストッパ9a、または9bの
傾斜面90に当接することになり、前記第一の実施例と
同様の作用、効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンの釜装置によれば、中釜の釜止め部とスト
ッパとの各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは
円弧面を形成したので、前記釜止め部とストッパとの間
において上糸のすり抜けが常に容易かつ軽快に行われ
る。また、従来のオープナ機構が不要となり、そのた
め、従来発生していた中釜回り止め部とオープナとの衝
突音は発生しなくなる等の効果を奏する。
発明のミシンの釜装置によれば、中釜の釜止め部とスト
ッパとの各当接部の少なくとも一方に、傾斜面もしくは
円弧面を形成したので、前記釜止め部とストッパとの間
において上糸のすり抜けが常に容易かつ軽快に行われ
る。また、従来のオープナ機構が不要となり、そのた
め、従来発生していた中釜回り止め部とオープナとの衝
突音は発生しなくなる等の効果を奏する。
【図1】本発明の第一の実施例のミシンの釜装置を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】第一の実施例の釜止め部とストッパとの接触部
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】本発明の第二の実施例のミシンの釜装置を示す
平面図である。
平面図である。
【図4】本発明の第三の実施例のミシンの釜装置を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】図4のF−F線における拡大断面図である。
【図6】本発明の第四の実施例を示すものであり、釜止
め部の側面図である。
め部の側面図である。
【図7】本発明の第五の実施例を示すものであり、釜止
め部の平面図である。
め部の平面図である。
【図8】本発明の第六の実施例を示すものであり、釜止
め部の平面図である。
め部の平面図である。
【図9】従来のミシンの釜装置の斜視図である。
【図10】従来のミシンの釜装置を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図11】従来のミシンの針板を示す斜視図である。
【図12】従来の2本針ミシンの釜装置の構成を示す平
面図である。
面図である。
【図13】従来の2本針ミシンの釜止め部とストッパと
の接触部を示す説明図である。
の接触部を示す説明図である。
【図14】従来の釜装置により上糸が繰り出される状況
を説明するための平面図である。
を説明するための平面図である。
【図15】従来の釜装置により下糸が繰り出される状況
を説明するための平面図である。
を説明するための平面図である。
【図16】図14のE−E線における断面図である。
1 中釜 2 外釜 3 釜止め部 3A 傾斜面 9a ストッパ 9b ストッパ 60 突起 61 球体 70 突起 71 円筒体 80 釜止め部 90 傾斜面
Claims (3)
- 【請求項1】 一軸線の周りに回転可能に支持された外
釜と、その外釜の内側にその外釜に対して相対的に回転
可能に支持され、かつその外周部に釜止め部を備えた中
釜と、ミシン本体側に設けられ、かつ前記中釜の前記釜
止め部に係合して中釜が外釜と共に回転することを一定
範囲内で阻止するストッパとを備えたミシンの釜装置に
於いて、 前記釜止め部とストッパとの各当接部の少なくとも一方
に、傾斜面もしくは円弧面を形成したことを特徴とする
ミシンの釜装置。 - 【請求項2】 前記釜止め部は、前記中釜の外周部にお
いて一軸線のまわりに回転可能に支持される球体によっ
て構成したことを特徴とする請求項1に記載のミシンの
釜装置。 - 【請求項3】 前記釜止め部は、前記中釜の外周部にお
いて一軸線のまわりに回転可能に支持される円筒体によ
って構成したことを特徴とする請求項1に記載のミシン
の釜装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10516095A JPH08299645A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ミシンの釜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10516095A JPH08299645A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ミシンの釜装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08299645A true JPH08299645A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14399959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10516095A Pending JPH08299645A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ミシンの釜装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08299645A (ja) |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10516095A patent/JPH08299645A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0630709B2 (ja) | 半回転かま | |
| US6745712B1 (en) | Fully rotatable shuttle | |
| JPWO2000073566A1 (ja) | 全回転かま | |
| JPH08299645A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JP2817755B2 (ja) | ミシンの水平がま及びこの動作方法 | |
| JPH0268096A (ja) | 本縫いミシンの全回転かま | |
| JPH0685682U (ja) | ミシンの針棒の糸掛け装置 | |
| JPH08215460A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JPH08309068A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JPH08309067A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JPS6352915B2 (ja) | ||
| JP2002045585A (ja) | 刺繍ミシン | |
| JP4189081B2 (ja) | ミシンの垂直全回転釜。 | |
| JP2570197Y2 (ja) | ボビン空転防止装置における外釜 | |
| JP3653828B2 (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JP2002186795A (ja) | 水平釜のオープナー装置 | |
| JPH0919584A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JPH09253368A (ja) | ミシンの釜装置 | |
| JPH0211000Y2 (ja) | ||
| JPH0552756B2 (ja) | ||
| JPS6131753Y2 (ja) | ||
| JPH0233752Y2 (ja) | ||
| JPH0523160B2 (ja) | ||
| JPH0610953Y2 (ja) | ミシンの水平釜 | |
| JP2972990B2 (ja) | 模様縫ミシン |