JPH08220662A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH08220662A
JPH08220662A JP2536695A JP2536695A JPH08220662A JP H08220662 A JPH08220662 A JP H08220662A JP 2536695 A JP2536695 A JP 2536695A JP 2536695 A JP2536695 A JP 2536695A JP H08220662 A JPH08220662 A JP H08220662A
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silver halide
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silver
halide photographic
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Kazuyoshi Goan
一賀 午菴
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高感度、かつ迅速処理性(迅速処理における感
度、耐圧性、粒状性)に優れたハロゲン化銀写真感光材
料の提供。 【構成】支持体上に、少なくとも1層の感光性ハロゲン
化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、前記ハロゲン化銀乳剤層中に含有されるハロゲン化
銀粒子の平均アスペクト比が5以下で、平板度25以上の
粒子であり、かつ塩化銀含有率が50%以上である平板状
粒子であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体上に少なくとも
1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀
写真感光材料に関し、詳しくは高感度でかつ超迅速処理
性に優れたハロゲン化銀写真感光材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料の消費
量は増加の一途をたどり、ハロゲン化銀写真感光材料の
処理枚数が増加したため、現像処理の迅速化、つまり同
一時間内での処理量の増加の要求が極めて高い。
【0003】上記の傾向は、どのハロゲン化銀写真感光
材料の分野でも言われることであるが、特に医療用X線
写真感光材料の分野では、診断回数の急激な増加や検査
項目の増加により、X線写真の撮影枚数が増加してい
る。一方、診断結果を出来得るかぎり早く知る必要から
迅速な処理が望まれている。
【0004】特に血管造影撮影や術中撮影などでは患者
の負担軽減のため少しでも短時間に診断画像を得る必要
があるためである。
【0005】上記診断分野の要望を満たすには、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の撮影、搬送などの工程を自動化し
た一層の迅速処理が必要である。
【0006】一方環境規制の立場から、処理液の廃液量
を減少した低補充化が進んでいる。このような低補充、
超迅速処理を行うと、当然のことながら処理変動、写真
性能劣化が起こる。
【0007】これらの対策としてハロゲン化銀粒子とし
て塩化銀を用いる方法があり、迅速現像性、現像液への
ハライドイオンの影響がBr-やI-に比べてCl-が小さい点
で現像液への蓄積の影響を改善できるが、一方塩化銀粒
子では十分な感度を得ることが難しく満足する性能が得
られない欠点を有している。
【0008】迅速処理化の要請に対して、近年平板状ハ
ロゲン化銀粒子が用いられている。平板状ハロゲン化銀
粒子は比表面積が大きく、増感色素を多量に吸着できる
ため分光感度を高くすることができ、さらにX線用ハロ
ゲン化銀写真感光材料においてはクロスオーバー光を顕
著に減少せしめて光散乱が少なく解像力の高い画像が得
られるという特徴がある。
【0009】従って、このような平板状粒子を使用する
ことにより、高感度、高画質のハロゲン化銀写真感光材
料が期待されるが、このような平板状ハロゲン化銀粒子
の欠点は、圧力によるカブリが発生するという問題であ
る。これはハロゲン化銀写真感光材料を扱う際に生ずる
折れ曲がりなどで黒化したり、自動撮影装置や自動現像
機など搬送中に擦られることで筋状のカブリが発生する
もので、X線診断用ハロゲン化銀写真感光材料の場合、
診断上大きな問題となる。特に迅速処理における高速搬
送でこの傾向は顕著である。従って高感度、かつ迅速処
理性(迅速処理における感度、耐圧性、粒状性)に優れ
たハロゲン化銀写真感光材料の開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、高感度、かつ迅速処理性
(迅速処理における感度、耐圧性、粒状性)に優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 支持体上に、少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前
記ハロゲン化銀乳剤層中に含有されるハロゲン化銀粒子
の平均アスペクト比が5以下で、平板度25以上の粒子で
あり、かつ塩化銀含有率が50モル%以上である平板状粒
子であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0012】 前記のハロゲン化銀乳剤層中の銀/ゼ
ラチンの重量比が1以上であることを特徴とする記載
のハロゲン化銀写真感光材料。
【0013】 前記のハロゲン化銀乳剤層中のゼラチ
ン量が、全ゼラチン量の20%以上,60%以下であること
を特徴とする又は記載のハロゲン化銀写真感光材料
により達成された。
【0014】以下、本発明を詳述する。
【0015】ハロゲン化銀粒子は一般に、該粒子を含有
するハロゲン化銀乳剤の形で製造され使用される。
【0016】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀粒子は、平均ア
スペクト比が5以下で、平板度25以上のハロゲン化銀粒
子であり、かつ塩化銀含有率が50モル%以上である平板
状粒子である。特に好ましくは平均アスペクト比が2以
上、4以下で、平板度が25以上、50以下の粒子が全投影
面積30%以上、80%以下である。さらに塩化銀含有率が
90モル%以上である。
【0017】ここで言うアスペクト比とは、2枚以上の
平行な双晶面を有する双晶粒子において、双晶面と垂直
な方向から粒子を投影したときの粒子の投影像を、同面
積の円像に換算したときの直径と、双晶面と平行な二つ
の粒子表面の間隔(粒子厚み)との比(粒子直径/粒子厚
みの比)である。
【0018】また、平板度とは(円換算直径)/(粒子厚
み)2で表される値を言う。
【0019】粒子直径は、例えば該粒子を電子顕微鏡で
1万倍乃至5万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の
粒子直径又は投影時の面積を実測することにより得られ
る。(測定粒子個数は無差別に1000個以上あるものとす
る。)また、粒子厚みも同様に電子顕微鏡写真を実測す
ることにより得られる。
【0020】本発明のハロゲン化銀乳剤層中の銀/ゼラ
チンの重量比は好ましくは1以上であり、より好ましく
は1以上、2以下である。
【0021】また本発明のハロゲン化銀写真感光材料に
用いられる全ゼラチンに対するハロゲン化銀乳剤層中の
ゼラチンの重量比は20%以上,60%以下であることが好
ましい。
【0022】本発明のハロゲン化銀乳剤は、公知の方法
で製造できる。例えば酸性法、中性法、アンモニア法等
のいずれの方法をとってもよいが、可溶性銀塩と可溶性
ハロゲン塩を反応させる形式としてはダブルジェット法
(同時混合法)を用いることが好ましい。同時混合法の
一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相中のpAg
を一定に保つ方法、いわゆるコントロールド・ダブルジ
ェット法を用いることもできる。この方法によると結晶
形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤
が得られる。
【0023】添加速度の決定に当たっては、特開昭54-4
8521号、同58-49938号を参考にできる。
【0024】本発明の実施に際して用いられるハロゲン
化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に可溶性
塩類を除去して化学増感に適するpAgイオン濃度にする
ためにヌードル水洗法、フロキュレーション沈降法など
を用いてもよく、好ましい水洗法としては、例えば特公
昭35-16086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系ア
ルデヒド樹脂を用いる方法、又は特開平2-7037号記載の
高分子凝集剤、例示G−3、G−8などを用いる脱塩法
を挙げることができる。
【0025】本発明のハロゲン化銀乳剤は、バインダー
としてハロゲン化銀を包むための種々の親水性コロイド
が用いられる。この目的のためにゼラチンをはじめとし
て、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド
などの合成ポリマーやコロイド状アルブミン、ポリサッ
カライド、セルロース誘導体などの写真用バインダーが
用いられてよい。
【0026】本発明の実施態様において、本発明のハロ
ゲン化銀乳剤層中の銀/ゼラチンの重量比が1以上であ
り、かつ上記ハロゲン化銀乳剤層中のゼラチン量が全ゼ
ラチン量の20%以上、60%以下である。
【0027】化学増感する場合は、通常の硫黄増感、還
元増感、貴金属増感及びそれらの組み合わせが用いられ
る。さらに具体的な化学増感剤としては、アリルチオカ
ルバミド、チオ尿素、チオサルフェート、チオエーテル
やシスチンなどの硫黄増感剤、ポタシウムクロロオーレ
イト、オーラスチオサルフェートやポタシウムクロロパ
ラデートなどの貴金属増感剤、塩化錫、フェニルヒドラ
ジンやレダクトンなどの還元増感剤などを挙げることが
できる。
【0028】本発明の実施に際して用いられるハロゲン
化銀乳剤は、シアニン色素類その他によって分光増感さ
れてもよい。分光増感色素は単独に用いてもよいが、そ
れらの組み合わせを用いてもよく、分光増感色素の組み
合わせは、特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
【0029】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、乳
剤の物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各種の写真用
添加剤を用いることができる。
【0030】このような工程で使用できる化合物として
は、例えば前記のリサーチ・ディスクロージャー(RD)
17643号、(RD)18716号(1979年11月)及び(RD)308119
号(1989年12月)に記載されている各種の化合物が挙げら
れる。これら3つの(RD)に記載されている化合物の種
類と記載箇所を下記に掲げる。
【0031】 添加剤 RD−17643 RD−18716 RD−308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IVA 減感色素 23 IV 998 IVB 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 界面活性剤 26〜7 XI 650右 1005〜6 XI 帯電防止剤 27 XII 650右 1006〜7 XIII 可塑剤 27 XII 650右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1009〜4 XXII 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明の感光材料に用いることのできる支持体として
は、例えば前述の(RD)17643の28頁及び(RD)308119
の1009頁に記載されているものが挙げられるが、適当な
支持体としてはポリエチレンテレフタレートなどで、こ
れら支持体の表面は塗布層の接着をよくするため下塗層
を設けたり、コロナ放電、紫外線照射などを施してもよ
い。
【0032】このように処理された支持体上の片面、或
いは両面に本発明に係るハロゲン化銀乳剤を塗布するこ
とができる。
【0033】本発明の感光材料には、他に必要に応じて
アンチハレーション層、中間層、フィルター層などを設
けることができる。
【0034】本発明のハロゲン化銀写真感光材料におい
て、ハロゲン化銀乳剤層、その他の親水性コロイド層は
種々の塗布法により支持体上、又は他の層上に塗布する
ことができる。塗布法としてはディップ塗布法、ローラ
塗布法、カーテン塗布法、押し出し塗布法、スライド・
ホッパー法などを用いることができる。詳しくはリサー
チ・ディスクロージャー(RD)176巻ページ27−28 の
「Coating Procedures」の項に記載の方法を用いること
ができる。
【0035】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
は、例えば前記リサーチ・ディスクロージャーのRD−
17643のXX〜XXI、29〜30頁、或いは同308119のXX〜XX
I、1011〜1012頁により記載されているような処理液に
よる処理がなされてよい。
【0036】白黒写真処理での処理剤としては、ジヒド
ロキシベンゼン類(例えば、ハイドロキノン)、3-ピラ
ゾリドン類(例えば、1-フェニル-3-ピラゾリドン)、
アミノフェノール類(例えば、N-メチル-4-アミノフェ
ノール)などを単独もしくは組み合わせて用いることが
できる。なお、現像液には公知の、例えば保恒剤、アル
カリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促進
剤、界面活性剤、消泡剤、色調財、硬水軟化剤、溶解助
剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0037】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられる。さらに硬膜剤として水溶性ア
ルミニウム塩、例えば硫酸アルミニウム或いはカリ明礬
などを含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、
硬水軟化剤などを含んでもよい。
【0038】本発明において迅速処理性とは、全処理時
間(Dry to Dry)が40秒以下の迅速処理条件下での写真
性能のうち感度、耐圧性、粒状性を言う。
【0039】本発明における“現像工程時間”又は“現
像時間”とは、処理する感光材料の先端が自動現像機
(以下、自現機という)の現像タンク液に浸漬してから
次の定着液に浸漬するまでの時間、“定着時間”とは、
定着タンク液に浸漬してから次の水洗タンク液(安定
液)に浸漬するまでの時間、“水洗時間”とは、水洗タ
ンク液に浸漬している時間をいう。また、“乾燥時間”
とは、通常自動現像機には35℃〜100℃、好ましくは40
℃〜80℃の熱風が吹き付けられる乾燥ゾーンが設置され
ており、その乾燥ゾーンに入っている時間をいう。本発
明の現像処理では、現像時間が3秒〜15秒、好ましくは
3秒〜10秒である。現像温度は25℃〜50℃が好ましく、
30〜40℃がより好ましい。定着温度及び時間は20℃〜50
℃で2秒〜12秒が好ましく、30℃〜40℃で2秒〜10秒が
より好ましい。水洗または安定浴温度及び時間は0〜50
℃で2秒〜15秒が好ましい。15℃〜40℃で2秒〜8秒が
より好ましい。
【0040】本発明の方法によれば、現像、定着及び水
洗(又は安定化)されたハロゲン化銀写真感光材料は水
洗水をしぼり切るためのスクイズローラを経て乾燥され
る。
【0041】乾燥は40℃〜100℃で行われ、乾燥時間は
環境温度により適宜変えられるが、通常は3秒〜12秒で
よく、特に好ましくは40℃〜80℃で3秒〜8秒である。
【0042】また、熱源としては遠赤外線ヒータを使用
することが好ましい。
【0043】本発明において現像時間10秒以下で、かつ
現像液補充量がハロゲン化銀写真感光材料1平方メート
ル当たり200ミリリットル以下で処理することができ
る。
【0044】その他、本発明の実施に際しては、写真技
術によって用いられる各種の技術を適用することができ
る。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、当然のことではあるが本発明は以下述べる実施例に
より限定されるものではない。
【0046】実施例1 (塩化銀乳剤の調製) EM−1(純AgCl平板状粒子)の調製 〈溶液A〉 高メチオニンゼラチン(ゼラチン1g当たりメチオニン59.7mM) 90g CaCl2・H2O 440g 蒸留水で6000mlとする 〈溶液B〉 硝酸銀 1017g 蒸留水で1800mlとする 40℃で特公昭58-58288号、同58-58289号明細書に示され
る混合撹拌機中で溶液AのpHを5.1に調整し、溶液Bの
29ミリリットル(ml)を4分間かけて添加した。
【0047】さらに55分間かけて添加速度を直線的に加
速(開始時から終了時まで9.32倍)し、その間に溶液B
の全量を添加した。溶液Bの添加開始後、4,16,36分
後に37ミリモル(mM)のアデニン溶液30mlを添加した。10
分後に3モル(M)のCaCl2溶液3.78gを添加した。アデ
ニンとCaCl2溶液の添加中、硝酸銀の流入を1分間停止
し、添加物を均一に混合した。この間のpHを苛性ソー
ダまたは硝酸の添加により一定になるよう制御した。
【0048】EM−1の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察、測定し形状を分析したところ、平均アスペクト
比9.1、平板度40の平板状粒子であった。
【0049】EM−2〜EM−4(純AgCl平板状粒子)
の調製 EM−1の調製方法において、溶液Bの最初の29mlの添
加の時間、溶液Aの温度、溶液Bの添加中の銀イオン電
位を変化させることで粒子直径、粒子厚みの異なる純塩
化銀平板状粒子EM−2〜EM−4を調製した。平均ア
スペクト比及び平板度を表1に示した。
【0050】EM−5(AgBr0.10Cl0.90平板状粒子)の
調製 〈溶液C〉 高メチオニンゼラチン(ゼラチン1g当たりメチオニン59.7mM) 103g 4,5,6-トリアミノピリミジン 343g NaCl 246g NaBr 48g 蒸留水で6000mlとする 〈溶液D〉 硝酸銀 793g 蒸留水で2000mlとする 40℃において、特公昭58-58288号、同58-58289号明細書
に示される混合撹拌機中の溶液CのpHを5.6に調整し、
溶液Dの6mlを1分間かけて添加した。次にさらに55分
間かけて直線的に加速(開始時から終了時まで9.8倍)
し、その間に溶液Dの全量を添加した。溶液Dの添加開
始後、1,15,18分後にゼラチン溶液411mlを添加し
た。5分後と18分後に4MのNaCl溶液1371g及び20mMの
4,5,6-トリアミノピリミジン溶液343gを添加した。上
記原料の添加中硝酸銀の流入を1分間停止し、添加物を
均一に混合した。この間のpHを苛性ソーダまたは硝酸
の添加により一定になるよう制御した。
【0051】EM−5の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察、測定し形状を分析したところ平均アスペクト比
15、平板度125の平板状粒子であった。
【0052】EM−6〜EM−9(AgBr0.10Cl0.90平板
状粒子)の調製 EM−5の調製法において、溶液Cの温度、pH、溶液
D添加中の銀イオン電位を変化させることで粒子直径、
粒子厚みの異なるAgBr0.10Cl0.90平板状粒子EM−6〜
EM−9を調製した。これらの平均アスペクト比及び平
板度を表1に示した。
【0053】EM−10(AgBr0.50Cl0.50平板状粒子)の
調製 混合器にNaBrをさらに192g加えた以外はEM−5と同
様に調製した。
【0054】EM−10の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察、測定し形状を分析したところ平均アスペクト比
15、平板度118の平板状粒子であった。
【0055】EM−11〜EM−15(AgBr0.50Cl0.50平板
状粒子)の調製 EM−10の調製法において、溶液Cの温度、pH、溶液
D添加中の銀イオン電位を変化させることで粒子直径、
粒子厚みの異なるAgBr0.50Cl0.50平板状粒子EM−11〜
EM−15を調製した。これらの平均アスペクト比及び平
板度を表1に示した。
【0056】EM−16(AgBr0.60Cl0.40平板状粒子)の
調製 混合器にNaBrをさらに240g加えた以外はEM−5と同
様に調製した。
【0057】EM−16の粒子約3000個を電子顕微鏡によ
り観察、測定し形状を分析したところ平均アスペクト比
4.5、平均度40の平板状粒子であった。
【0058】
【表1】
【0059】各乳剤は添加終了後、過剰の塩類を除去す
るためデモールN(花王アトラス社製)水溶液及び硫酸
マグネシウム水溶液を用いて沈殿脱塩を行い、オセイン
ゼラチン92.2gを含むゼラチン水溶液を加え2500mlとし
て撹拌再分散した。
【0060】次に、得られた各乳剤を50℃にした後、下
記分光増感色素(A)及び(B)を銀1モル当たり各々
300mg及び15mg加えた後、チオシアン酸アンモニウム塩
を銀1モル当たり7.0×10-4モル加え、塩化金酸とチオ
硫酸ナトリウムを添加して最適に化学熟成を行い沃化銀
微粒子乳剤を銀1モル当たり3×10-3モル添加後、4-ヒ
ドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン(TAI)3
×10-2モルで安定化した。
【0061】分光増感色素(A) 5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピ
ル)オキサカルボシアニンナトリウム塩無水物 分光増感色素(B) 5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1′-ジエチル-3,
3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシア
ニンナトリウム塩無水物 (試料の作成)各々の乳剤に後記の各種添加剤を加え
て、乳剤塗布液とした。添加量はハロゲン化銀1モル当
たりの量で示す。
【0062】 t-ブチルカテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g トリメチロールプロパン 10g ジエチレングリコール 5g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 2.0g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム
1.5mg
【0063】
【化1】
【0064】 n−COCHCH(OH)CHN(CHCOOH)
1g (保護層液の調製)次に保護層に添加した添加剤は次の
通りである。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
【0065】 面積平均粒径7μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 7mg コロイダルシリカ(平均粒径0.013μm) 70mg 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジンナトリウム塩 30mg ビス-ビニルスルフォニルメチルエーテル 36g
【0066】
【化2】
【0067】以上の塗布液を、厚さ175μmの下引き処理
済みのブルーに着色したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、両面に均一に塗布、乾燥して試料1〜33を
作成した。このとき各試料の片面当たりの銀付量及び片
面当たりのゼラチン量を表2に示す量になるように調整
した。
【0068】(センシトメトリー評価)得られた試料を
X線写真用蛍光増感紙XG−S(コニカ(株)製)で挟
み、ペネトロメータB型(コニカメディカル(株)製)を
介してX線を照射後、自動現像機SRX−503、処理液
SR−DF(いずれもコニカ(株)製)を用いて現像温度
35℃、全処理時間45秒で処理を行った。このとき、処理
液の補充量は現像液、定着液ともに210ml/m2とした。
【0069】感度は試料1が最低濃度+1.0の濃度を得
るのに必要なX線量の逆数を100とした相対値で示し
た。
【0070】(超迅速処理性の評価)センシトメトリと
同様に各試料にX線を照射後、自動現像機SRX−503
を以下の処理時間になるよう改造して処理を行った。処
理液は上記SR−DFを用い補充量は現像液、定着液と
もに125ml/m2で処理し、上記同様に感度を測定した。
【0071】現像時間: 8秒 定着時間: 6.3秒 水洗時間: 3.4秒 水洗-乾燥間(スクイズ): 2秒 乾燥時間: 5.3秒 全処理時:25秒 (耐圧性の評価)13mm×35mmの各試料を約1時間、23
℃、相対湿度42%の恒温、恒湿に保ち、この条件下で曲
率半径4mmにて折り曲げ、未露光のまま現像した。この
ときの折り曲げによって生じた黒化部分の濃度とカブリ
濃度との濃度差を△Dとして圧力カブリの目安とした。
つまり、この値が小さい程圧力耐性がよいことを示す。
【0072】(粒状性の評価)各試料について、光で一
面を露光し黒化濃度0.6〜0.8の領域の20cm×20cmの現像
試料を用いて粒状性を目視評価を行い、次の5段階の評
価規準で評価した。
【0073】5:非常に良好 4:良好 3:実用可 2:実用可能範囲であるがざらついている 1:ざらつきがひどく実用不可 これらの結果をまとめて表2,表3に示す。
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】表2,表3より乳剤No.3を用いた試料No.
6〜9、乳剤No.7を用いた試料No.14〜16、乳剤No.8
を用いた試料No.17〜19、乳剤No.13を用いた試料No.2
7,28、乳剤No.14を用いた試料No.29〜31は比較ハロゲ
ン化銀写真感光感光材料に対し感度に優れ、かつ迅速処
理における感度、耐圧性、粒状性に優れていることが分
かる。
【0077】
【発明の効果】上記の結果から、発明により高感度、か
つ迅速処理性(迅速処理における感度、耐圧性、粒状
性)に優れたハロゲン化銀写真感光材料が得られた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層の感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    おいて、前記ハロゲン化銀乳剤層中に含有されるハロゲ
    ン化銀粒子の平均アスペクト比が5以下で、平板度25以
    上の粒子であり、かつ塩化銀含有率が50モル%以上であ
    る平板状粒子であることを特徴とするハロゲン化銀写真
    感光材料。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化銀乳剤層中の銀/ゼラチ
    ンの重量比が1以上であることを特徴とする請求項1記
    載ハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化銀乳剤層中のゼラチン量
    が、全ゼラチン量の20%以上,60%以下であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のハロゲン化銀写真
    感光材料。
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