JPH082253B2 - パスタ又はパスタ含有食品を含むレトルト食品の製造法 - Google Patents

パスタ又はパスタ含有食品を含むレトルト食品の製造法

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JPH082253B2
JPH082253B2 JP1175261A JP17526189A JPH082253B2 JP H082253 B2 JPH082253 B2 JP H082253B2 JP 1175261 A JP1175261 A JP 1175261A JP 17526189 A JP17526189 A JP 17526189A JP H082253 B2 JPH082253 B2 JP H082253B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パスタ(洋風麺類をいい、スパゲティー、
マカロニ、ラザーニャ等が含まれる)の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
家庭で加熱調理するための容器に入った各種グラタ
ン、スープ等が販売されており、これらの中には、レト
ルト殺菌処理された常温保存できる形態のものがある。
しかし、上記形態の食品では、容器内に収容されている
スパゲティー、マカロニ等のパスタの食感が非常にわる
いという問題がある。つまり、レトルト殺菌処理の際及
び保存中に、パスタが過度に戻されてふやけ(軟化)、
このため調理加熱後のパスタの食感が柔らかすぎてべっ
とりしたものとなるからである。更に、通常喫食される
状態に戻したパスタを用いてレトルト食品を製造する場
合は、パスタを容器に充填する際に、パスタが柔らかい
ので充填操作が煩雑であり、またパスタが潰れてしまう
ことが多い。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、レトルト殺菌処理の際及び保存中に、過度
に戻されてふやけることのないパスタの製造方法の提供
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、特に卵白、ガム類及び澱粉類を特定の組み
合わせで含んだ原料によりパスタ生地を得、これを特定
の温度及び湿度の条件で乾燥処理することによって、上
記課題が達成できるとの知見に基づいてなされたのであ
る。
すなわち、本発明は、小麦粉45〜83%、熱凝固性蛋白
質0.3〜4重量%、ガム類0.1〜2重量%及び/又は澱粉
5〜20重量%、並びに水13〜25%を含有するパスタ生地
を調製し、該パスタ生地を成形した後、温度75〜95℃、
相対湿度30〜90%の条件で、乾燥することによりパスタ
を製造し、該パスタを単独で、又は他の食品と組み合わ
せて耐熱性容器に密封し、レトルト殺菌することを特徴
とする、パスタ又はパスタ含有食品を含むレトルト食品
の製造方法を提供する。
本発明において原料として使用する小麦粉としては、
デュラム小麦粉、強力小麦粉、中力小麦粉が例示され
る。これらは、求めるパスタの特性に応じで適当量用い
ればよい。尚、本発明ではパスタ生地中に小麦粉を45〜
83重量%(以下%と略称する)、好ましくは55〜70%含
有させるのがよい。この際、デュラム小麦粉を全小麦粉
に対して80%以上、好ましくは90%以上用いるのがよ
く、又、強力粉等の他の小麦粉を用いる場合は、全小麦
粉に対して10〜40%をデュラム小麦粉と併用して用いる
のがよい。このような配合とすると、加熱殺菌の際のパ
スタのふやけを一層良好に防止することができる。
本発明では、小麦粉の他の原料として、特に熱凝固性
蛋白質、ガム類及び澱粉類を、凝固性蛋白質とガム類、
凝固性蛋白質と澱粉類、凝固性蛋白質とガム類と澱粉類
の何れかの組み合わせで用いる。
凝固性蛋白質は、麺類に硬さを付与して殺菌処理時に
おけるパスタのふやけ(軟化)を防止する目的で用いら
れる。凝固性蛋白質は、アルブミンに代表される蛋白質
をいい、アルブミンを含有する卵白等として用いること
ができる。卵白としては、生のもの、乾燥物、凍結品等
を用いることができる。また、全卵の形で加えてもよ
い。上記の凝固性蛋白質は、パスタ生地中に0.3〜4
%、好ましくは0.5〜2.5%含有して使用するのがよい。
凝固性蛋白質の使用量が0.3%に満たないと、パスタに
十分な硬さを付与できないので、上記の効果が適切に達
成されない。一方、4%を越えると、パスタの食感が硬
くなり過ぎる。尚、上記の添加量は全て凝固性蛋白質の
固形分としての%である。
ガム類は、凝固性蛋白質の使用によってパスタが脆く
なる点を補い、パスタに弾力を付与して、殺菌処理時に
おけるパスタのふやけを防止するとともに、パスタの食
感を改善する目的で用いられる。ガム類としては、ジェ
ランガム(グルコース、ラムノース、グルクロン酸から
なる多糖類)、キサンタンガム、カラヤガムを例示でき
るが、特にジェランガムが好ましい。上記のガム類は、
パスタ生地中に0.1〜2%、好ましくは0.5〜1.5%含有
させるのがよい。ガム類の使用量が0.1%に満たない
と、パスタに十分に弾力を付与できず、一方、2%を越
えると、パスタの食感が糊っぽくなり好ましくない。
澱粉類は、上記のガム類と同様の目的で使用される。
澱粉類としては、小麦粉に含まれる澱粉以外に澱粉の形
態で別途加えられるものをいう。このような澱粉類とし
ては、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、
米澱粉、サツマイモ澱粉、クズ澱粉、小麦粉澱粉等が挙
げられる。小麦粉澱粉も、小麦粉としてではなく、澱粉
の形態で加えられた場合に、本発明の効果を奏し得る。
本発明の効果を得る上で馬鈴薯澱粉の使用が特に好まし
い。澱粉類は、特にパスタ生地中に5〜20%、好ましく
は1〜15%含有して使用するのがよい。上記の数値限定
の意義は、ガム類の場合と同様である。
本発明で用いることができる他の原料としては、活性
小麦グルテン、各種調味料を例示できる。
次に、上記原料に加水混合してパスタ生地を得る。原
料の加水混合及びパスタ生地を得る場合の操作(押出し
処理等)は、常法によって行えばよい。水はパスタ生地
の13〜25%、好ましくは16〜23%を占めるように添加す
るのがよい。得られたパスタ生地は、通常水分含量が28
〜35%のものである。尚、パスタ生地は、必要により麺
線(棒状等)又は板状物に成形される。
本発明では、上記のようにして得られたパスタ生地
(麺線等)を、温度75〜95℃、好ましくは80〜90℃、相
対湿度30〜90%、好ましくは40〜80の条件で乾燥処理す
る。上記の乾燥処理は、パスタに硬さと弾力とを付与し
て殺菌処理時におけるパスタのふやけを防止する目的で
行われる。また、乾燥処理は、特にパスタが乾燥状態で
原料として用いられ、乾燥状態のまま殺菌処理にふされ
る態様において、殺菌後の製品の食味に熟っぽい未調理
感ができることを防止する目的で行わるれる。乾燥処理
の温度が75℃に満たないか或いは相対湿度が90%を越え
る場合は、上記の効果が十分に達成されない。一方、温
度が95℃を越えるか或いは相対湿度が30%に満たない場
合は、パスタが割れやすく、ひびが入りやすいものとな
る。しかして、上記の条件で乾燥処理を施すことによっ
て、前記の凝固性蛋白質、ガム類および澱粉類を原料に
含むこととの相関により、パスタに適当な硬さと弾力と
を付与して殺菌処理時におけるパスタのふやけを防止
し、かつ食味、食感の優れたパスタを得ることができ
る。
尚、乾燥処理は、上記の条件で1〜24時間、好ましく
は1.5〜20時間で行うことが、また乾燥処理後のパスタ
の水分含量が8〜12%、好ましくは9〜11%となるよう
にして行うのがよい。乾燥処理は、熱風乾燥、マイク波
乾燥、遠赤外線乾燥、過熱水蒸気乾燥等の手段によって
行うことができる。
以上の方法によって得られるパスタは、これを単独
で、或いは他の食品と組み合わせて、適宜耐熱性容器に
密封し、加熱殺菌処理を施される。他の食品と組み合わ
せる場合は、パスタと、ホワイトソース等の各種ソース
とを組み合わせてグラタンとしたり、スープ、シチュー
等とすることができる。パスタがこれらの液状食品(通
常水分含量が60%以上のもの)と一緒に加熱殺菌処理を
施される場合は、殺菌処理時におけるパスタの軟化が著
しいので、パスタがこの態様で使用される場合に、特に
本発明が有効となる。パスタを乾燥状態で使用し、乾燥
状態のまま加熱殺菌処理に付す(加熱殺菌処理によって
パスタを戻す)ことによって、本発明の効果を更にを良
好に達成し得る。加熱殺菌処理として、例えば115〜135
℃で1〜60分の条件で、レトルト殺菌処理を行う。レト
ルト殺菌処理の場合にパスタの軟化が著しいので、この
場合に特に本発明が有効となる。
〔発明の効果〕
本発明により、レトルト殺菌後、及び保存後も、ふや
けず、食味及び食感の低下が少ないパスタ及びパスタ含
有食品を含むレトルト食品を提供することができる。
次に実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
実施例1 デュラム小麦粉100重量部、卵白2重量部及びジェラ
ンガム1重量部に水27重量部を加えて(各原料が原料に
占める割合は、各々デュラム小麦粉76.9%、卵白1.5%
(熱凝固性蛋白質約1.2%)、ジェランガム0.8%、水2
0.8%)、混合機で約15分間混合した後、圧延ロールで
圧延して1.0mm厚の麺帯とし、これを60×80mmの板状に
切断して板状麺を得た。上記の板状麺の水分含量は約32
%であった。
得られた板状麺をコンベアーに載せ、該板状麺に温度
80℃の熱風を当て、相対湿度80%の条件で2時間乾燥処
理した。上記の乾燥処理後の板状麺の水分含量は約10重
量%であった。
上記の方法によって得た板状麺2枚と常法によって得
たホワイトソース200重量部とを、下からソース、板状
麺、ソース、板状麺、ソースの順でを耐熱性容器に充填
して容器の開口部を密封した。該容器をレトルト釜に入
れ、120℃で30分間加熱殺菌処理してレトルト殺菌済み
食品(ラザーニャ)を得た。
このようにして得た食品を、常温で約6カ月間保存
後、容器の開口部を開け、オーブントースターで約5分
間加熱調理した。食品をオーブントースターから取り出
して食したところ、食品に含まれる麺は歯応えがよく、
弾力性のある本来の食感を有し、食味も良好であった。
実施例2 ジェランガム1重量部を馬鈴薯澱粉10重量部に代える
以外は実施例1と同様にして得た麺帯(各原料が原料中
に占める割合は、各々デュラム小麦粉72%、卵白1.4%
(熱凝固性蛋白質約1.1%)、馬鈴薯澱粉7.2%、水19.4
%)を、エクストルーダーで押出すとともに切断して25
cm程度の長さの麺線とした。この麺線の水分含量は約31
重量%であった。
得られた麺線をコンベアーに載せ、該麺線に温度80℃
の熱封を当て、相対湿度80%の条件で2時間乾燥処理し
た。上記の乾燥処理後の麺の水分含量は約10重量%であ
った。
上記の方法によって得た麺線70重量部を湯戻ししたも
のと、常法によって得たポタージュスープ200重量部と
を、耐熱性容器に充填して容器の開口部を密封した。該
容器をレトルト釜に入れ、120℃で30分間加熱殺菌処理
してレトルト殺菌済み食品(スープスパゲティ)を得
た。
このようにして得た食品を、常温で約6カ月間保存
後、容器から出して、電子レンジで温めて食したとこ
ろ、食品に含まれる麺は歯応えがよく、弾力性のある本
来の食感を有していた。
実施例3 ジェランガム1重量部をジェランガム0.5重量部及び
馬鈴薯澱粉7.5重量部に代える以外は実施例1と同様に
して板状麺(ラザーニャ)を得た。この場合に、各原料
が原料中に占める割合は、各々デュラム小麦粉73%、卵
白1.4%(熱凝固性蛋白質約1.1%)、ジェランガム0.4
%、馬鈴薯澱粉5.5%、水19.7%であった。
この板状麺を用いて、実施例1と同様にして、レトル
ト食品を得、これを喫食したところ、食品に含まれる麺
は歯応えがよく、弾力性のある本来の食感を有し、食味
も良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 健一 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−66855(JP,A) 特開 昭55−64773(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉45〜83重量%、熱凝固性蛋白質0.3
    〜4重量%、ガム類0.1〜2重量%及び/又は澱粉5〜2
    0重量%、並びに水13〜25%を含有する原料からパスタ
    生地を調製し、該パスタ生地を成形した後、温度75〜95
    ℃、相対湿度30〜90%の条件で、乾燥することによりパ
    スタを製造し、該パスタを単独で、又は他の食品と組み
    合わせて耐熱性容器に密封し、レトルト殺菌することを
    特徴とする、パスタ又はパスタ含有食品を含むレトルト
    食品の製造方法。
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