JPH08231900A - オパール色調材料、オパール色調塗料、オパール色調化粧材の製造方法及びその製造方法によって得られる化粧材 - Google Patents

オパール色調材料、オパール色調塗料、オパール色調化粧材の製造方法及びその製造方法によって得られる化粧材

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JPH08231900A
JPH08231900A JP3972995A JP3972995A JPH08231900A JP H08231900 A JPH08231900 A JP H08231900A JP 3972995 A JP3972995 A JP 3972995A JP 3972995 A JP3972995 A JP 3972995A JP H08231900 A JPH08231900 A JP H08231900A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工的オパール構造を製造容易に得られるよ
うにし、オパール色調を広くデザイン的に利用できるよ
うにすることを目的とする。 【構成】 水性エマルジョンにバインダを混合してなる
オパール色調材料、水性エマルジョンにバインダを混合
してなるオパール色調塗料、そのオパール色調塗料を塗
布して行うオパール色調化粧材の製造方法、その製造方
法によって得られるオパール色調化粧材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オパール色調材料、オ
パール色調塗料、オパール色調化粧材の製造方法及びそ
の製造方法によって得られる化粧材に関する。
【0002】
【従来技術】オパールは魅力的な宝石として重宝されて
いるが、その産出量は少なく非常に高価である。したが
って、最近では、人工オパールであるプラスチックオパ
ールの開発が進められ、製造が行われている。このプラ
スチックオパールは、例えば、ポリスチロールエマルジ
ョンにおいて粒子を沈澱させ、その沈澱状態において乾
燥して水分を除去し、整列配置される粒子間に樹脂を充
填して製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラスチックオパールの製造方法の場合、乾燥後に別途
粒子間に樹脂を充填するので、その充填工程に手間がか
かるとともに、充填時に粒子の整列配置が崩れる場合が
あり、そのように整列配置が崩れると遊色効果が損なわ
れて美麗な輝きが得られなくなるという問題点があっ
た。
【0004】また、従来においては、宝石としての人工
オパールは製造されているものの、オパール色調が広く
デザイン的に利用されてはいなかった。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みて行ったもの
で、人工的オパール構造を製造容易に得られるようにす
ることを目的とする。
【0006】さらには、オパール色調を広くデザイン的
に利用できるようにすることを目的とする。
【0007】
【問題点を解消するための手段】本発明は、上述した目
的を達成するためになされたものであり、請求項1記載
の発明では、オパール色調材料を、水性エマルジョンに
バインダを混合してなる構成とする。
【0008】請求項2記載の発明では、オパール色調塗
料を水性エマルジョンにバインダを混合してなる構成と
する。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、前記水性エマルジョンにおける粒子が内
部架橋構造である、および/または、粒子の径がほぼ等
しいものである構成とした。
【0010】請求項4記載の発明では、オパール色調化
粧材を、基材表面に、前記請求項2または3記載のオパ
ール色調塗料を塗布、乾燥して製造した。
【0011】請求項5記載の発明では、オパール色調化
粧材を、基材表面に、前記請求項2または3記載のオパ
ール色調塗料を塗布し、その塗料層を一定期間の常態乾
燥の後に強制乾燥して製造した。
【0012】請求項6記載の発明では、オパール色調化
粧材を、基材表面に、前記請求項2または3記載のオパ
ール色調塗料が乾燥した際にそのエマルジョン中の粒子
を保持する粒子保持体を設け、その粒子保持体上に前記
請求項2または3記載のオパール色調塗料を塗布、乾燥
して製造した。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明における前記粒子保持体として不織布を用いる構成
とした。
【0014】請求項8記載の発明では、オパール色調化
粧材を、基材表面に、前記請求項2または3記載のオパ
ール色調塗料を塗布、乾燥し、その後にその表面に前記
水性エマルジョンの粒子に吸収される発色塗料層を塗布
して製造した。
【0015】請求項9記載の発明では、オパール色調化
粧材を、基材表面に、前記請求項2または3記載のオパ
ール色調塗料が乾燥した際にそのエマルジョン中の粒子
を保持する粒子保持体を貼り付け、その粒子保持体上に
前記請求項2または3記載のオパール色調塗料を塗布
し、この塗料層を一定期間の常態乾燥の後に強制乾燥
し、その乾燥後にその表面に前記水性エマルジョンの粒
子に吸収される発色塗料層を塗布して製造した。
【0016】請求項10記載の発明では、前記請求項4
から9の1つに記載の製造方法によってオパール色調化
粧材を得た。
【0017】
【作用】本発明の請求項1記載の発明によれば、このオ
パール色調材料が乾燥により水分が除去され、粒子が整
列状態においてバインダにより固定されることで、オパ
ール色調の物品が得られる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、このオパー
ル色調塗料が乾燥により水分が除去され、粒子が整列状
態においてバインダにより固定されることで、オパール
色調の塗膜が形成される。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、前記水性エマルジョンにおける粒子
が内部架橋構造であることで、粒子間の結合が発生せず
粒子の規則正しい整列状態が得られ、および/または、
粒子の径がほぼ等しいものであるので粒子の規則正しい
整列状態が得られる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、オパール色
調化粧材が得られる。
【0021】請求項5記載の発明によれば、オパール色
調塗料を一定期間常態乾燥すると、粒子が対流等により
妨げられることなく整列され、水分が除去された後に強
制乾燥されてることでバインダにより粒子が固定される
ので、粒子のより規則正しい整列状態が得られて美麗な
オパール色調化粧材が得られる。
【0022】請求項6記載の発明によれば、オパール色
調塗料が乾燥した際にそのエマルジョン中の粒子が粒子
保持体に保持されるので、オパール色調塗膜が補強され
た強固なオパール色調化粧材が得られる。
【0023】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明において、粒子が不織布の繊維間に保持される
ので、オパール色調塗膜が補強された強固なオパール色
調化粧材が得られる。
【0024】請求項8記載の発明によれば、発色塗料が
塗られることでオパール色調塗膜がぬれ色となるととも
に、粒子に発色塗料層が吸収されることで粒子が膨張
し、オパール色調塗膜の発色が異なるものとなるオパー
ル色調化粧材が得られる。
【0025】請求項9記載の発明では、請求項5、6、
8記載の発明の作用が併せて発揮されるオパール色調化
粧材が得られる。
【0026】請求項10記載の発明では、前記請求項4
から9の1つに記載の発明の製造方法によるオパール色
調化粧材が得られる。
【0027】
【実施例】図1はこの発明によって得られるオパール色
調化粧材の断面構成を示し、1は合板等よりなり表面に
抽象柄等のパターン紙2があらかじめ貼着された基材、
3は基材1上に接着剤4を介して貼着される粒子保持体
としての不織布、5は不織布3位置に形成される人工オ
パール層、6は人工オパール層5上に塗布されて設けら
れる発色塗料層、7は発色塗料層6上に塗布され、か
つ、サンディングされてその表面が面一とされるサンデ
ィングシーラー層、8はそのサンディングシーラー層7
上に塗布されて設けられる補強層としてのトップコート
層である。
【0028】次に、上記オパール色調化粧材の製造につ
いて順次説明する。
【0029】[1]基材1上への不織布3の貼着 基材1のパターン紙2上に接着剤4(1.0g/尺2
を介して、例えば、表面ナイロンコートのポリエステル
繊維製の不織布3(30g/m2)を貼着する。上記の
パターン紙2は、意匠性を高めるとともに、基材1の平
滑性を高め、さらに基材1の後に説明する水性エマルジ
ョンの吸い込みを阻止するように用いられる。
【0030】上記接着剤4としては、パターン紙2のパ
ターンを隠すことがないようにクリヤータイプで、後に
説明する水性エマルジョンと溶け合うことがないように
溶剤型のものを用いる。
【0031】上記不織布3の貼着は、プレス等で押圧す
ることなく接着剤4層上に載置し乾燥して行う。このよ
うして貼着することで、不織布3内に後に説明するエマ
ルジョン粒子の保持空間を確保する。
【0032】[2]オパール色調塗料の塗布、乾燥 上記不織布3上にオパール色調塗料を、例えば、スプレ
ーにより塗布(5.0〜7.0/尺2)する。そして、
乾燥は、始めに15〜20間放置乾燥を行い、その後紫
外線等を用いて30分間強制乾燥する。
【0033】上記オパール色調塗料は、水性エマルジョ
ンにバインダ、保湿剤が混合されたものである。そし
て、例えば、水性エマルジョンとしては、内部架橋型ポ
リスチレン樹脂粒子が単分散(粒子径が等しい)するも
のを、バインダとしては紫外線硬化型モノマ、オリゴ
マ、光開始剤、増感剤よりなる紫外線硬化型の樹脂バイ
ンダを、また、保湿剤としてはポリオキシプロピレンジ
グリセリンエーテルを用いる。
【0034】また、上記のように、初期に放置乾燥を行
うのは、水性エマルジョン中の粒子の規則正しい配列を
乱すことがないようにして水分の蒸発を待つものであ
る。初期において強制乾燥を行うと、水性エマルジョン
内に対流が発生して粒子の配列が崩れ、その場合美しい
オパール色調が得られなくなる。そして、紫外線により
バインダの強制乾燥を行う。
【0035】上記のようにしてオパール色調塗料が乾燥
されて不織布の空間内それぞれに粒子が分離され、か
つ、整列配置されてバインダで固定されることで人工オ
パール層5が形成される。
【0036】このようして、粒子はバインダにより固着
されることで整列状態に維持されることにより人工オパ
ール層5はオパール色調を呈する。また、人工オパール
層5は不織布3の繊維により割れが発生することのない
よう補強されている。
【0037】また、上記のように、エマルジョン粒子と
して単分散のものも用いることで粒子の規則正しい整列
状態が得られ、さらに、内部架橋型のものを用いること
で粒子間の結合が発生がしないので、これによって、人
工オパール5において美麗なオパール色調が得られる。
【0038】また、保湿剤が塗料に加えられることで、
乾燥後においても湿潤性が得られて粒子がバラけること
が押さえられ、これにっても粒子の規則正しい整列状態
が確保される。さらに、オパール色調が濁ったり不鮮明
となったりするのが防がれ、より美麗なオパール色調が
得られる。
【0039】また、不織布3の空間内に粒子が分散配置
される場合、そのそれぞれの粒子群の配置構成は異なっ
たものとなるので、これにより、全体において色変化の
あるオパール色調が得られる。
【0040】[3]発色塗料の塗布、乾燥 人工オパール層3上に少量の発色塗料を塗布(1.0g
/尺2)し、紫外線により硬化する。
【0041】上記発色塗料としては紫外線硬化型モノ
マ、オリゴマ、光開始剤、増感剤よりなる紫外線硬化型
の塗料を用いる。
【0042】この発色塗料層6は、まず、人工オパール
層3面をぬれ色として、オパール色調をより艶やかなも
のとして意匠性を高める。また、発色塗料はその一部が
人工オパール層5内の粒子に吸収され、粒子が膨張して
異なる発色を行うようになり、これによっても意匠性を
高める。
【0043】次の式はブラッグの方程式であり、上記の
ように粒子の径が膨張して粒子径が変化した際に色(波
長)が変わることを表す。式においてλは波長、dは粒
子径、θは入射角を示す。
【0044】λ=2dsinθ したがって、吸収度合いが異なる発色塗料を種々用いる
ようにすることで、適宜所望の発色を可能として、これ
により、意匠性が高められる。
【0045】[4]サンディングシーラー層、トップコ
ート層の形成。
【0046】通常の化粧等と同様に、発色塗料層上にサ
ンディングシーラーを塗布、乾燥し、さらにその上面に
トップコートを塗布、乾燥してサンディングシーラー層
7、トップコート層8を形成し、これによりオパール色
調化粧材が完成される。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
製造容易に美麗なオパール色調物品が得られるようにな
る。
【0048】請求項2記載の発明によれば、種々物品の
表面に、美麗なオパール色調の塗装ができるようにな
り、これにより、オパール色調を意匠面において広く利
用できるようになる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、さらに、自然のオパールに近い、美
麗なオパール色調塗装ができるようになる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、製造容易に
美麗なオパール色調化粧材が得られる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、さらに、より美麗なオパール色調化
粧材が得られる。
【0052】請求項6または7記載の発明によれば、オ
パール色調塗膜が補強されてひび割れ等が発生しない美
麗、かつ、強固なオパール色調化粧材が得られる。
【0053】請求項8記載の発明によれば、製造容易
に、美麗でしかも適宜の発色が可能なオパール色調化粧
材が得られる。
【0054】請求項9記載の発明によれば、請求項5、
6、8記載の発明の効果が発揮されるオパール色調化粧
材が得られる。
【0055】請求項10記載の発明によれば、このオパ
ール色調化粧材を用いることで、家屋の床、壁等をオパ
ール色調に美麗に仕上げることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によって得られるオパール色調化粧材
の断面図。
【符号の説明】
1 基材、 3 不織布(粒子保持体) 5 人工オパール層 6 発色塗料層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性エマルジョンにバインダを混合して
    なるオパール色調材料。
  2. 【請求項2】 水性エマルジョンにバインダを混合して
    なるオパール色調塗料。
  3. 【請求項3】 前記水性エマルジョンにおける粒子が内
    部架橋構造である、および/または、粒子の径がほぼ等
    しいものである請求項2記載のオパール色調塗料。
  4. 【請求項4】 基材表面に、前記請求項2または3記載
    のオパール色調塗料を塗布、乾燥して行うオパール色調
    化粧材の製造方法。
  5. 【請求項5】 基材表面に、前記請求項2または3記載
    のオパール色調塗料を塗布し、その塗料層を一定期間の
    常態乾燥の後に強制乾燥して行うオパール色調化粧材の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 基材表面に、前記請求項2または3記載
    のオパール色調塗料が乾燥した際にそのエマルジョン中
    の粒子を保持する粒子保持体を設け、その粒子保持体上
    に前記請求項2または3記載のオパール色調塗料を塗
    布、乾燥して行うオパール色調化粧材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記粒子保持体として不織布を用いる請
    求項6記載のオパール色調化粧材の製造方法。
  8. 【請求項8】 基材表面に、前記請求項2または3記載
    のオパール色調塗料を塗布、乾燥し、その後にその表面
    に前記水性エマルジョンの粒子に吸収される発色塗料層
    を塗布して行うことを特徴とするオパール色調化粧材の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 基材表面に、前記請求項2または3記載
    のオパール色調塗料が乾燥した際にそのエマルジョン中
    の粒子を保持する粒子保持体を貼り付け、その粒子保持
    体上に前記請求項2または3記載のオパール色調塗料を
    塗布し、この塗料層を一定期間の常態乾燥の後に強制乾
    燥し、その乾燥後にその表面に前記水性エマルジョンの
    粒子に吸収される発色塗料層を塗布して行うオパール色
    調化粧材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項4から9の1つに記載の製
    造方法によって得られるオパール色調化粧材。
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