JPH08245735A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

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JPH08245735A
JPH08245735A JP7991195A JP7991195A JPH08245735A JP H08245735 A JPH08245735 A JP H08245735A JP 7991195 A JP7991195 A JP 7991195A JP 7991195 A JP7991195 A JP 7991195A JP H08245735 A JPH08245735 A JP H08245735A
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JP
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meth
compound
cured product
resin
resin composition
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JP7991195A
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English (en)
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Hideki Hiraoka
秀樹 平岡
Tomio Kanbayashi
富夫 神林
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(A)で表される化合物、並びに
マレイミド基を分子中に1個以上有する化合物とからな
る熱硬化性樹脂組成物。 【化7】 【効果】 本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得ら
れる樹脂硬化物は、耐熱性、耐薬品性、機械的強度およ
び電気的性質に優れ、かつ耐水性に優れているものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、電気的特性、
耐薬品性および機械的特性に優れ、かつ高い耐水性を併
せ持つ樹脂硬化物を与える、新規な熱硬化性樹脂組成物
に関する。該樹脂組成物は、上記の特長を生かし、接着
剤、塗料または積層板等の複合材料等に有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】4,4’−ビスマレイミドジフェニルメ
タンに代表される、マレイミド骨格を含有する化合物を
硬化して得られる樹脂硬化物は耐熱性に優れる。また
4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタンおよび4,
4’−ジアミノジフェニルメタンとを配合してなる硬化
性樹脂組成物、或いは4,4’−ビスマレイミドジフェ
ニルメタンおよび3,3’−ジアリルビスフェノールA
とを配合してなる硬化性樹脂組成物は、耐熱性接着剤ま
たは耐熱塗料、或いは複合材料用マトリックス樹脂とし
て、航空機用部品またはプリント配線板等に使用されて
いる。
【0003】しかしながら上記樹脂硬化物は吸水率が高
いため、使用中の水分との接触により、または大気中か
ら水分を吸収して、耐熱性が低下したり、絶縁抵抗の低
下、誘電率の増加等および初期の物性が低下し易いとい
う欠点があった。このため上記樹脂または硬化性樹脂組
成物は限られた用途にしか使用することができなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐熱
性、機械的強度および低い誘電率等の電気特性等に優
れ、かつ高い耐水性を併せ持つ樹脂硬化物を形成する熱
硬化性樹脂組成物が存在しない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。即ち本発明は、下記一般式(A)で表されるア
リル基および/またはメタリル基(以下「アリルおよび
/またはメタリル」を「(メタ)アリル」と称する。)
を有する化合物(以下「(メタ)アリル化合物(a)」
と称する。)、並びに下記一般式(B)で表されるマレ
イミド基を分子中に1個以上有する化合物(以下「マレ
イミド化合物(b)」と称する。)とからなる熱硬化性
樹脂組成物である。
【化3】
【化4】
【0006】一般式(A)において、nは、0〜5の整
数を表わすが、nが多くなると得られる熱硬化性樹脂組
成物を硬化して得られる樹脂硬化物(以下、単に「樹脂
硬化物」と称する。)が脆くなり易いとの理由から、n
=0が好ましい。R1 〜R3 およびR4 〜R6 は互いに
同じものの方が製造し易く好ましい。R4 〜R6 として
は、炭素数1〜5のアルキル基、フェニル基、トリル基
またはキシリル基を表すが、炭素数1または2のアルキ
ル基、フェニル基およびトリル基が、得られる樹脂硬化
物の耐熱性がよいので好ましい。中でもフェニル基が樹
脂硬化物の耐水性がよく更に好ましく、化学構造上近縁
のトリル基も同様に更に好ましい。Xとしては、C(C
3 2 を用いると、樹脂硬化物の耐熱性および強度が
大きくなるので好ましい。
【0007】本発明における(メタ)アリル化合物
(a)の好ましい具体例としては、2,2−ジ(4−ア
セチルオキシ−3−(メタ)アリルフェニル)プロパ
ン、ジ(4−アセチルオキシ−3−(メタ)アリルフェ
ニル)メタン、ジ(4−アセチルオキシ−3−(メタ)
アリルフェニル)スルホン、2,2−ジ(4−ベンゾイ
ルオキシ−3−(メタ)アリルフェニル)プロパン、ジ
(4−ベンゾイルオキシ−3−(メタ)アリルフェニ
ル)メタン、ジ(4−ベンゾイルオキシ−3−(メタ)
アリルフェニル)スルホン、2,2−ジ(4−トルオイ
ルオキシ−3−(メタ)アリルフェニル)プロパン、ジ
(4−トルオイルオキシ−3−(メタ)アリルフェニ
ル)メタン、ジ(4−トルオイルオキシ−3−(メタ)
アリルフェニル)スルホン、2,2−ジ(4−プロピオ
ニルオキシ−3−(メタ)アリルフェニル)プロパン、
ジ(4−プロピオニルオキシ−3−(メタ)アリルフェ
ニル)メタン、ジ(4−プロピオニルオキシ−3−(メ
タ)アリルフェニル)スルホン、、2,2−ジ(4−ブ
チリルオキシ−3−(メタ)アリルフェニル)プロパ
ン、2,2−ジ(4−イソブチリルオキシ−3−(メ
タ)アリルフェニル)プロパン等が挙げられる。
【0008】(メタ)アリル化合物(a)は、例えば下
記一般式(C)で表される公知の(メタ)アリルフェノ
ール化合物(以下「(メタ)アリルフェノール化合物
(c)」と称する。)を原料として、そのフェノール性
水酸基をアシル化する方法により得ることができる。
【化5】
【0009】(メタ)アリルフェノール化合物(c)
は、フェノール性水酸基のオルソ位に(メタ)アリル基
が結合した構造を一分子中に2個以上持つ化合物で、具
体例としては、3,3’−ジ(メタ)アリルビスフェノ
ールA、3,3’−ジ(メタ)アリルビスフェノールF
および4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ(メタ)
アリル−ジフェニルスルホン等、並びにフェノールノボ
ラックのフェノール性水酸基に対しオルソ位に(メタ)
アリル基を有する化合物等が挙げられる。これらは所望
により2種類以上併用してもよい。
【0010】上記の内、3,3’−ジ(メタ)アリルビ
スフェノールAを原料に用いると、得られる樹脂硬化物
は耐熱性および強度共に良好であり、また該化合物は入
手が容易である点からも好ましい。
【0011】(メタ)アリルフェノール化合物(c)を
アシル化する方法としては、例えば、カルボン酸無水物
を加えて加熱する方法、カルボン酸を加えて脱水縮合す
る方法、カルボン酸塩化物を加えて脱塩酸する方法等が
挙げられる。具体的な反応条件等の製造上の条件、操作
方法は常法に従えばよい。
【0012】カルボン酸無水物としては、無水酢酸、無
水プロピオン酸、無水酪酸および無水イソ酪酸等が挙げ
られる。カルボン酸としては、例えば酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸および安息香酸等が挙げられる。カ
ルボン酸塩化物としては、塩化アセチル、塩化プロピオ
ニル、塩化ベンゾイル、塩化−o−トルオイル、塩化−
m−トルオイルおよび塩化−p−トルオイル等が挙げら
れる。
【0013】マレイミド化合物(b)の具体例としては
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プ
ロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ヘキシ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フ
ェニルマレイミド、N−ヒドロキシフェニルマレイミ
ド、N−クロロフェニルマレイミド、N−トリルマレイ
ミド、N,N’−エチレンジマレイミド、N,N’−ヘ
キサメチレンジマレイミド、m−フェニレンジマレイミ
ド、p−フェニレンジマレイミド、N,N’−(オキシ
ジ−p−フェニレン)ジマレイミド、4,4’−ビスマ
レイミドジフェニルメタン、2,4−トリレンジマレイ
ミド、2,6−トリレンジマレイミドおよびm−キシリ
レンジマレイミド、並びに下記の化学式(D)で表され
るマレイミド化合物等が挙げられる。これらは所望によ
り2種類以上併用してもよい。
【化6】
【0014】上記の内、N,N’−ビスマレイミドジフ
ェニルメタンを用いると、本発明を構成する他の成分と
加熱混合した際に、溶融し易く作業性が良く、更に樹脂
硬化物の強度および耐熱性も優れ好ましい。
【0015】本発明の熱硬化性樹脂組成物における、
(メタ)アリル化合物(a)およびマレイミド化合物
(b)の好ましい組成は、(メタ)アリル化合物(a)
の(メタ)アリル基100個当たりマレイミド化合物
(b)のマレイミド基80〜300個の範囲がよく、よ
り好ましくは100〜200である。
【0016】マレイミド基の量が300を超えると、得
られる樹脂硬化物は脆くて強度不足となり易く、80未
満では該樹脂硬化物に着色や変形が起こり易くなりいず
れも好ましくない。
【0017】(メタ)アリル化合物(a)およびマレイ
ミド化合物(b)からのみなる組成物でも耐熱性に優れ
た樹脂硬化物が得られるが、この場合は硬化反応が進行
する温度範囲が200℃以上となり、更に十分な強度を
得るまで硬化させるためには220℃以上の高温に保持
することが望ましい。これに対し、加熱によりラジカル
を発生する化合物(以下「ラジカル発生剤」と称す
る。)を該樹脂組成物に配合するか硬化反応時に使用す
ると、硬化温度を下げることができ好ましい。
【0018】ラジカル発生剤としては、市販の有機過酸
化物およびアゾ化合物等が挙げられるが、アゾ化合物や
有機過酸化物の多くは分解温度が低いため、熱溶融状態
の未硬化樹脂に配合すると急激に分解する恐れがあるた
め、各配合物を溶剤に溶かしてから混合する方が好まし
い。
【0019】有機過酸化物の内、ジアルキルパーオキサ
イドは分解温度が高く、配合物を熱溶融させたままでも
配合が可能であるので好ましい。この具体例としてはジ
クミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α,α’−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサンおよび2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等が挙げられ
る。
【0020】また、本発明の樹脂組成物に、ラジカル発
生剤を配合した場合は、マレイミド化合物の単独重合を
起こし易く、それゆえに樹脂硬化物が不均一、不透明か
つ脆くなり易いという欠点がある。これを防止するため
には、ラジカル発生剤を添加する前に、少量の重合禁止
剤を添加すると、均一な樹脂硬化物を得ることができ好
ましい。
【0021】重合禁止剤の具体例としては、ハイドロキ
ノンおよび4−メトキシフェノール等が挙げられる。
【0022】重合禁止剤の配合量は、ラジカル発生剤に
より発生するラジカルのモル数の1/6〜2/3の範囲
が好ましい。1/6未満だと樹脂硬化物が不透明および
不均一となり易く、2/3を超えるとラジカル重合が阻
害され、低温で硬化することが困難となる。より好まし
くは1/3〜1/2の範囲である。
【0023】本発明の樹脂組成物を硬化させる条件は、
ラジカル発生剤を配合しない場合は、220℃以上の温
度で1時間以上の加熱をする事が好ましい。この場合、
硬化時の発熱による急激な温度上昇の防止や溶融状態で
樹脂中の気泡を取り除くためには昇温を段階的に行うこ
とが望ましい。
【0024】ラジカル発生剤を配合した場合は、最終加
熱温度が200℃以下でも十分な強度の樹脂硬化物を得
ることができるが、硬化の最終段階では180℃以上の
温度で1時間以上保持する事が好ましい。
【0025】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、(メタ)
アリル化合物(a)およびマレイミド化合物(b)から
なるもので、所望により、ラジカル発生剤、更に重合禁
止剤を配合する。ラジカル発生剤および重合禁止剤は、
樹脂組成物の使用時に添加することもできる。本発明の
熱硬化性樹脂組成物の使用方法は次のとおりである。
【0026】全ての配合物を熱溶融して所望の鋳型に
流し込み硬化する方法。 (メタ)アリル化合物(a)およびマレイミド化合物
(b)にN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルム
アミドまたはジメチルアセトアミド等の有機溶剤を加え
て120℃〜200℃で加熱して樹脂ワニスを得、冷却
後所望によりラジカル発生剤および重合禁止剤を加え、
場合によってはメチルエチルケトンまたはアセトン等の
有機溶剤を加えて塗料またはプリプレグ用ワニス等とす
る方法。 (メタ)アリル化合物(a)およびマレイミド化合物
(b)を150℃〜200℃で加熱溶融してプレポリマ
ーを得、溶剤に溶かして必要に応じてラジカル発生剤お
よび重合禁止剤を配合し、塗料またはプリプレグ用ワニ
ス等とする方法等が挙げられる。
【0027】本発明の熱硬化性樹脂組成物には、必要に
応じて、タルク、クレイ、シリカまたはセラミックス粉
末等の無機フィラー、ブタジエンゴムまたはNBR等の
有機添加剤、或いは顔料等を配合することもできる。
【0028】
【作用】本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化して得られ
る樹脂硬化物は、耐熱性、耐薬品性、機械的強度および
電気特性に優れる。この理由はこの高分子が耐熱性等に
優れるマレイミド骨格を持ち、かつ炭素−炭素二重結合
の重合による硬化物が電気的性質に優れた性質を持つた
めであると推定される。また該樹脂硬化物が高い耐水性
を有する理由のすべては定かではないが、硬化物中に大
きな極性を持つ基が少ないことが原因の一つと推定され
る。
【0029】
【実施例】
(参考例1)攪拌装置、環流冷却器および滴下装置を備
えた反応装置に、3,3’−ジメタアリルビスフェノー
ルA336.5g(1mol)およびトリエチルアミン
101.2g(2.1mol)を仕込み、550gのジ
エチルエーテルを加えて溶かし、攪拌しながら20℃以
下に保持した状態で、塩化ベンゾイル140.57g
(2.1mol)を1時間かけて滴下した。その後、攪
拌状態を保ったままで反応液の温度を30℃に上げ2時
間保持し、攪拌を終了した。反応終了後、水を加えた
後、反応液を5%水酸化ナトリウム水溶液を加えて攪拌
し、油層を分離した。この油層を水で洗浄した後、乾燥
して生成物を得た。
【0030】該生成物のIRスペクトル(図1)と、原
料である3,3’−ジメタアリルビスフェノールAのス
ペクトル(図5)との比較をすると、水酸基の存在を示
す3450cm-1の吸収が消失し、新たにエステル基の存
在を示す1740cm-1の吸収が現れていることがわかっ
た。この結果およびプロトンNMRスペクトル(図2)
から、水酸基がベンゾイルオキシ基に変換されたことが
わかり、生成物は2,2−ジ(4−ベンゾイルオキシ−
3−メタアリルフェニル)プロパンであると同定され
た。生成物の収率は、原料である3,3’−ジメタアリ
ルビスフェノールAを基準として、87mol%であっ
た。
【0031】(参考例2)攪拌装置、環流冷却器および
滴下装置を備えた反応装置に、3,3’−ジメタアリル
ビスフェノールA300g(0.89mol)および炭
酸カリウム135.5g(0.98mol)を仕込み、
300gのアセトンを加えて溶かし、攪拌しながら約5
0℃に保持した状態で、無水酢酸200.2g(1.9
6mol)を30分かけて滴下した。その後、攪拌状態
を保ったままで2時間保持し、攪拌を終了した。反応終
了後、沈殿物をろ過して取り除き、ろ液を濃縮した後、
ジエチルエーテルに溶かした。この溶液を5%水酸化ナ
トリウム溶液で洗浄した後、水で洗浄し乾燥して、生成
物を得た。
【0032】該生成物のIRスペクトル(図3)と、原
料である3,3’−ジメタアリルビスフェノールAのス
ペクトル(図5)との比較をすると、水酸基の存在を示
す3450cm-1の吸収が消失し、新たにエステル基の存
在を示す1760cm-1の吸収が現れていることがわかっ
た。この結果およびプロトンNMRスペクトル(図4)
から、水酸基がアセトキシ基に変換されたことがわか
り、生成物は2,2−ジ(4−アセチルオキシ−3−メ
タアリルフェニル)プロパンであると同定された。生成
物の収率は、原料である3,3’−ジメタアリルビスフ
ェノールAを基準として、70.4mol%であった。
【0033】(実施例1)参考例1で得た2,2−ジ
(4−ベンゾイルオキシ−3−メタアリルフェニル)プ
ロパン31g(0.057mol)および4,4’−ビ
スマレイミドジフェニルメタン20.4g(0.057
mol)をビーカーに仕込み、ハイドロキノン0.02
5gを加えて150℃に加熱し、30分間溶融混合し
た。その後100℃に温度を下げ、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(日
本油脂(株)製、商品名:パーヘキシン25B)0.1
0gを添加して混合し、予め下記試験用に成形したポリ
4フッ化エチレン製の型に流し込み、熱プレスで10kg
/cm2の圧力を加えながら120℃に1時間保持した後2
00℃まで温度を上げ、2時間保持した後冷却して樹脂
硬化物を得た。この樹脂硬化物について以下の試験によ
り評価を行った。結果を表1に記すが、この樹脂硬化物
は、曲げ強度および比誘電率ともに優れた値を示し、更
に吸水率も比較例と比べ短時間で低い数値において飽和
に達しているため、高い耐水性を持つことがわかった。
【0034】 曲げ強度:JIS K7203に従って測定した。 比誘電率:Qメーター法にて測定した。 吸水率:50mm×50mm×2mmに成形した試験片
を70℃で恒量に達するまで減圧乾燥し乾燥時の重量を
求めた。この試験片を80℃で相対湿度95%の条件に
暴露し、乾燥状態での重量に対する重量増加率を求め吸
水率とした。
【0035】(実施例2)参考例1で得た2,2−ジ
(4−ベンゾイルオキシ−3−メタアリルフェニル)プ
ロパン28g(0.051mol)および4,4’−ビ
スマレイミドジフェニルメタン26.3g(0.073
mol)をビーカーに仕込み、ハイドロキノン0.02
7gを加えて150℃に加熱し、30分間溶融混合し
た。その後100℃に温度を下げ0.20gのジクミル
パーオキサイド、(日本油脂(株)製:パークミルD)
を添加して混合し、実施例1と同様に成形したポリ4フ
ッ化エチレン製の型に流し込み、熱プレスで10kg/cm2
の圧力を加えながら120℃に1時間保持した後200
℃まで温度を上げ、2時間保持した後冷却して樹脂硬化
物を得た。この樹脂硬化物について実施例1と同様の試
験により評価を行った。結果を表1に記すが、この樹脂
硬化物は、曲げ強度および比誘電率ともに優れた値を示
し、更に吸水率も比較例と比べ短時間で低い数値におい
て飽和に達しているため、高い耐水性を持つことがわか
った。
【0036】(実施例3)参考例2で得た2,2−ジ
(4−アセチルオキシ−3−メタアリルフェニル)プロ
パン30g(0.066mol)および4,4’−ビス
マレイミドジフェニルメタン23.8g(0.066m
ol)をビーカーに仕込み、ハイドロキノン0.030
gを加えて150℃に加熱し、30分間溶融混合した。
その後100℃に温度を下げ、パークミルD0.21g
を添加して混合し、実施例1と同様に成形したポリ4フ
ッ化エチレン製の型に流し込み、熱プレスで10kg/cm2
の圧力を加えながら120℃に1時間保持した後200
℃まで温度を上げ、2時間保持した後冷却して樹脂硬化
物を得た。この樹脂硬化物について実施例1と同様の試
験により評価を行った。結果を表1に記すが、この樹脂
硬化物は、曲げ強度および比誘電率ともに優れた値を有
し、更に吸水率も比較例と比べ短時間で低い数値におい
て飽和に達しているため、高い耐水性を持つことがわか
った。
【0037】(実施例4)参考例1で得た2,2−ジ
(4−ベンゾイルオキシ−3−メタアリルフェニル)プ
ロパン40.0g(0.073mol)および4,4’
−ビスマレイミドジフェニルメタン26.3g(0.0
73mol)をビーカーに仕込み、150℃に加熱し、
40分間溶融混合した。この溶融混合物を実施例1と同
様に成形したポリ4フッ化エチレン製の型に流し込み、
熱プレスで10kg/cm2の圧力を加えながら150℃に1
時間保持した後220℃で2時間、更に250℃で5時
間加熱した後冷却して樹脂硬化物を得た。この樹脂硬化
物について実施例1と同様の試験により評価を行った。
結果を表1に記すが、この樹脂硬化物は、曲げ強度およ
び比誘電率ともに優れた値を有し、更に吸水率も比較例
と比べ短時間で低い数値において飽和に達しているた
め、高い耐水性を持つことがわかった。
【0038】(比較例1)3,3’−ジメタアリルビス
フェノールA25g(0.074mol)および4,
4’−ビスマレイミドジフェニルメタン26.6g
(0.074mol)をビーカーに仕込み、150℃に
加熱し30分間溶融混合した。その後100℃に温度を
下げパークミルD0.24gを添加して混合し、実施例
1と同様に成形したポリ4フッ化エチレン製の型に流し
込み、熱プレスで10kg/cm2の圧力を加えながら120
℃に1時間保持した後200℃まで温度を上げ、2時間
保持した後冷却して樹脂硬化物を得た。この樹脂硬化物
について実施例1と同様の試験により評価を行った。な
おこの系においてはハイドロキノンの添加をしなくて
も、モノマー中の水酸基が類似の作用をし良好な硬化物
が得られるので、ハイドロキノンは添加しなかった。結
果を表1に記すが、この樹脂硬化物は吸水率が3日後も
飽和に達せず、吸水率そのものも大きいため、各実施例
における樹脂硬化物に比べて耐水性に劣ることがわかっ
た。
【0039】(比較例2)3,3’−ジメタアリルビス
フェノールA19.7g(0.059mol)および
4,4’−ビスマレイミドジフェニルメタン30.0g
(0.084mol)をビーカーに仕込み、150℃に
加熱し、30分間溶融混合した。その後100℃に温度
を下げ、パークミルD0.23gを添加して混合し、実
施例1と同様に成形したポリ4フッ化エチレン製の型に
流し込み、熱プレスで10kg/cm2の圧力を加えながら1
20℃に1時間保持した後200℃まで温度を上げ、2
時間保持した後冷却して樹脂硬化物を得た。この樹脂硬
化物について実施例1と同様の試験により評価を行っ
た。なおこの系においても比較例1と同様、ハイドロキ
ノンの添加をしなかった。結果を表1に記すが、この樹
脂硬化物は吸水率が3日後も飽和に達せず、吸水率その
ものも大きいため、各実施例における樹脂硬化物に比べ
て耐水性に劣ることがわかった。
【0040】(比較例3)3,3’−ジメタアリルビス
フェノールA25g(0.074mol)および4,
4’−ビスマレイミドジフェニルメタン26.6g
(0.074mol)をビーカーに仕込み、150℃に
加熱し、40分間溶融混合した。この溶融混合物を実施
例1と同様に成形したポリ4フッ化エチレン製の型に流
し込み、熱プレスで10kg/cm2の圧力を加えながら15
0℃に1時間保持した後220℃で2時間、更に250
℃で5時間保持した後冷却して樹脂硬化物を得た。この
樹脂硬化物について実施例1と同様の試験により評価を
行った。結果を表1に記すが、この樹脂硬化物は吸水率
が3日後も飽和に達せず、吸水率そのものも大きいた
め、本発明における樹脂硬化物に比べて耐水性に劣るこ
とがわかった。
【0041】
【表1】 *1の単位(kgf/mm2 ) *2:80℃、相対湿度95%に放置。単位(重量%)
【0042】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂組成物を硬化して
得られる樹脂硬化物は、耐熱性、耐薬品性、機械的強度
および電気的性質に優れ、かつ耐水性に優れており、該
組成物は工業的に極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1で合成した(メタ)アリル化合物の
赤外吸収スペクトル図である。
【図2】 参考例1で合成した(メタ)アリル化合物の
プロトンNMRスペクトル図である。
【図3】 参考例2で合成した(メタ)アリル化合物の
赤外吸収スペクトル図である。
【図4】 参考例2で合成した(メタ)アリル化合物の
プロトンNMRスペクトル図である。
【図5】 3,3’−ジメタアリルビスフェノールAの
赤外吸収スペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(A)で表される化合物、並
    びに下記一般式(B)で表されるマレイミド基を分子中
    に1個以上有する化合物とからなる熱硬化性樹脂組成物 【化1】 【化2】
JP7991195A 1995-03-10 1995-03-10 熱硬化性樹脂組成物 Pending JPH08245735A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023181838A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 本州化学工業株式会社 樹脂原料用組成物、有機溶媒溶液、硬化性樹脂組成物、ワニス、プリプレグ、硬化物

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WO2023181838A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 本州化学工業株式会社 樹脂原料用組成物、有機溶媒溶液、硬化性樹脂組成物、ワニス、プリプレグ、硬化物

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