JPH0825882B2 - マクロライド化合物およびその製造法ならびに医薬組成物 - Google Patents

マクロライド化合物およびその製造法ならびに医薬組成物

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JPH0825882B2
JPH0825882B2 JP1099889A JP9988989A JPH0825882B2 JP H0825882 B2 JPH0825882 B2 JP H0825882B2 JP 1099889 A JP1099889 A JP 1099889A JP 9988989 A JP9988989 A JP 9988989A JP H0825882 B2 JPH0825882 B2 JP H0825882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、活性成分として12員マクロライド化合物を
含有する新規な医薬組成物に関するものである。該組成
物は、動物の胃腸管の運動疾患を治療するのに特に有用
である。また、本発明は、新規な化合物および胃腸管の
運動疾患を治療する方法に関するものである。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) 胃腸管はうまく調整された方法で、口から摂取した食
物を、口から遠ざかる方向に運搬する。運搬は輪筋層
(circular muscle layers)のぜん動性収縮(peristal
tic contractions)によって引き起こされる。運搬の調
整は、統合された中枢および末梢神経からの入力に従っ
て行われる。
正常な運動パターンの欠陥は、無ぜん動、通過の亢
進、糖尿病性胃不全麻痺に見られるような胃腸管うっ血
をもたらし、または麻痺性イレウスを起こし得る。1つ
の主な欠陥は、低い位置の食道括約筋の緊張が低い場
合、胃の内容物が食道内に逆行する推進力を生じること
である。この問題は、食道炎を発現させ得る。
運動疾患の確かな病離生理機能はよく知られていな
い。したがって、これらの疾患を治療する合理的な治療
法も利用できない。麻痺性の消化管の運動を増強する薬
剤は、消化不良、胃不全麻痺、胃食道逆流症および外科
的に誘発された麻痺イレウスのような疾患の治療に有用
である。さらに、胃の運動促進剤(gastroprokinetic a
gents)とも呼ばれている運動増強剤は、胃腸管への診
断器具の設置を促進するかもしれない。
現在、メトクロプラミド、ドーパミンD2−レセプター
拮抗活性を有するベンズアミドは、運動疾患を治療する
ためにアメリカ合衆国内で認可された唯一の薬剤であ
る。不幸にも、メトクロプラミドは、プロラクチン増大
から運動障害等の発生までの範囲の数種類の副作用を有
している。したがって、胃腸管の運動疾患を治療するた
めの強力で、選択的かつ、有効で、安全な薬物が大いに
必要とされている。
マクロライド抗生物質を臨床的に導入して以来、該マ
クロライド抗生物質が腹部痙攣および下痢を生じ得るこ
とが知られている。これらの副作用が、これらの抗生物
質活性の二次的な作用であるが、または胃腸管の運動お
よび分泌物への作用によるものであるかは知られていな
い。近年、オムラ(Omura)等は、エリスロマイシンを
化学的に変化させて改良された胃の運動促進特性を有す
るが、抗菌活性は僅かである化合物を発見することを試
みた[ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J.Med,Chem.)、第30巻(11)、第1941頁〜第1943
頁、1987年;ジェイ・アンチバイオティックス(J.Anti
biotics)、第38巻(11)、第1631頁〜第1632頁、1987
年;21世紀日本−アメリカ合衆国薬科学会議における論
文(Ther.in 21st Cent.Jap.U.S.Cong.Pharm.Sci.)、
アブストラクト#14、1987年;Interscience Conf.Antim
icrob.Agents & Chemotherapy、アブストラクト#114
9、1985年参照]。オムラのグループは、彼らが製造し
た化合物のうち数種類がエリスロマイシンよりも大きい
胃の運動促進活性力を示したことを報告した。しかし、
これらの化合物の最も強力なイン・ビトロ活性は、伝達
麻酔剤(テトロドキシン、TTX)またはコリン作動性ム
スカリン様拮抗剤(アトロピン)によって抑制されなか
った。
(課題を解決するための手段) 本発明は、活性成分として、式(I): (式中、R1は−N(CH3または−[N(CH32R]+X
-であり; RはC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アル
キニル、ベンジル、またはフルオロ、クロロ、C1〜C4
ルキル、C1〜C4アルコキシ、ニトロ、C1〜C4アルコキシ
カルボニル、−N(C1〜C4アルキル)もしくはシアノ
から選択される1〜3の置換基によって置換されている
ベンジルであり; R2およびR3は、各々Hであるか、または一緒に結合を
形成しており; R4およびR5は、独立してHまたはC1〜C4アシルである
か、またはカルボニル基と一緒に5員環の環状カーボネ
ートを形成しており; R6はHまたはC1〜C4アシルであり; X-はハライド、ヒドロキシド、カルボキシレート、ス
ルフェイト、ホスフェイト、ニトレート、C1〜C3アルキ
ルスルホネート、またはp−トルエンスルホネートもし
くはベンゼンスルホネートのようなアリールスルホネー
トである) で示される環縮合マクロライド化合物、またはR1が−N
(CH3である場合はその医薬的に許容される塩を含
有する、胃腸管の運動疾患を治療するのに用いられる新
規な医薬組成物を提供するものである。
式(I)で示される化合物と、オムラ等によって報告
された化合物とは、化学的にも生物学的にも異なってい
る。式(I)で示される化合物は、正常な消化管によっ
て主として使用されるコリン作動性のメカニズムを介し
て胃腸管の運動を増強する。この作用のメカニズムは、
式(I)で示される化合物よって増強された胃腸管の運
動がアトロピン(30μg/kg)によって遮断されるという
事実によって説明される。さらに、これらの強力な胃の
運動促進性を有するマクロライドは、微量の抗生物質活
性を有する望ましい特徴を有している。
したがって、本発明は、胃腸管の運動疾患の治療に用
いる式(I)で示される化合物を提供するものである。
さらに、本発明は、新規な化合物群、すなわち、R1
−[N(CH32R]+X-である式(I)で示される化合物
を提供するものである。
本発明は、(A)(i)式(II): で示されるマクロライドと、アルキル化剤とを反応させ
て、R1が−[N(CH32R]+X-である式(I)で示され
る化合物を製造すること、 および、所望により、 (ii)工程(A)(i)の化合物を還元して、R1が−
[N(CH32R]+X-であり、R2およびR3は各々Hである
式(I)で示される化合物を製造すること、 または (B)(i)式(II)で示されるマクロライドを還元し
て、R1が−N(CH3であり、R2およびR3が各々Hで
ある式(I)で示される化合物を製造すること、 および/または、塩形でない場合に所望により化合物を
塩化すること、 および、所望により、 (ii)工程(B)(i)の化合物とアルキル化剤とを反
応させて、R1が−[N(CH32R]+X-であり、R2および
R3が各々Hである式(I)で示される化合物を製造する
こと を特徴とする、R1が−[N(CH32R]+X-である式
(I)で示されるマクロライドの製造方法を提供するも
のである。
「アルキル」としては、特定の数の炭素原子を含有する
直鎖状、分枝鎖状および感情の炭化水素部分ならびにそ
れらの組合わせが挙げられる。
「アルケニル」および「アルキニル」は、1〜2の二
重結合および/または三重結合を含むアルキル基を表
す。二重結合は、シス配置またはトランス配置のいずれ
をとることもできる。
「C1〜C4アシル」は、1〜4の炭素原子を含有するカ
ルボン酸から誘導されたアシル部分を表す。
「ハライド」とは、クロライド、ブロマイドまたはア
イオダイドを表す。
「カルボキシレート」とは、酢酸、コハク酸、クエン
酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、パルミチン酸、コリ
ン酸、パモ酸(pamoic acid)、粘液酸、D−グルタミ
ン酸、d−樟脳酸、グルタル酸、グリコール酸、フタル
酸、酒石酸、ギ酸、ラウリン酸、ステアリン酸、サリチ
ル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ソルビ
ン酸、ピクリン酸、安息香酸、桂皮酸のような有機カル
ボン酸の陰イオンを表す。
本発明のある種の誘導体は、塩、特に酸付加塩を形成
する。これらの酸付加塩は、胃の運動促進剤としても有
用であり、本発明の一部分である。また、このような塩
は、例えば、誘導体を分離および生成するために、中間
体として有用である。さらに、この塩は、水への溶解性
が改良されている。
代表的な好ましい塩としては、例えば、硫酸、塩酸、
リン酸のような無機酸および前述の有機酸との通常の反
応によって形成される塩が挙げられる。
医薬的に許容される酸付加塩は、本発明の塩の特に好
ましい群である。医薬的に許容される酸付加塩とは、温
血動物の化学療法に有用な塩である。
式(I)で示される化合物の代表的な例を第1表に示
す。
活性成分として式(I)で示される化合物を含有し、
1またはそれ以上の医薬的に許容される担体を含有する
医薬組成物は、本発明の一部分である。これらの医薬組
成物は、胃腸管の運動疾患の治療および予防において、
経口投与用または非経口投与用に製剤化することができ
る。
例えば、式(I)で示される化合物は、慣例の医薬担
体および賦形剤と混合することができ、錠剤、カプセ
ル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ剤、カシェ剤(wa
fers)のような剤形で用いることができる。本発明化合
物を含有する組成物は、活性化合物約0.1〜約90重量
%、さらに一般的には約10〜約30重量%を含有するであ
ろう。
本発明の組成物は、コーンスターチまたはゼラチン、
ラクトース、ショ糖、微結晶性セルロース、カオリン、
マンニトール、リン酸二カルシウム、塩化ナトリウムお
よびアルギン酸のような一般的な担体および賦形剤を含
有してもよい。本発明の製剤化において一般的に用いら
れる崩壊剤としては、クロスカルメロース・ナトリウム
(croscarmellose sodium)、微結晶性セルロース、コ
ーンスターチ、グルコール酸デンプンナトリウムおよび
アルギン酸が挙げられる。
含有することができる錠剤結合剤としては、アラビア
ゴム、メチルセルロース、ナトリウム・カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン(ポビドン(Povi
done))、ヒドロキシプロピル・メチルセルロース、シ
ョ糖、デンプンおよびエチルセルロースが挙げられる。
使用し得る滑剤としてはステアリン酸マグネシウムもし
くはステアリン酸の他の金属塩、ステアリン酸、シリコ
ーン液、タルク、ワックス、油およびコロイド状シリカ
が挙げられる。
ペパーミント、冬緑油、チェリーフレーバー剤のよう
なフレーバー剤を用いることもできる。
投与形態の外観を美的により良くするために、または
製造物を同定するのを助けるために、着色剤を添加する
のが望ましい。
静脈内(IV)に用いるために、水可溶性形の化合物を
慣用の静脈内液の1つに溶解し、注入によって投与する
ことができる。このような液体としては、例えば、生理
食塩水、リンゲル溶液または5%デキストロース溶液を
用いることができる。
筋肉用内製剤としては、化合物の好適な可溶性塩、例
えば、塩酸塩、を含有する無菌製剤を、注射用蒸留水、
生理食塩水または5%グルコースのような医薬希釈剤に
溶解し、投与することができる。化合物の好適な不溶性
形は、水性塩基、または、例えば、オレイン酸エチルの
ような長鎖脂肪酸のエステルの如き医薬的に許容される
油性塩基中に懸濁液として調製して投与することができ
る。
経口的に用いるためには、錠剤およびカプセルのよう
な固形製剤が特に有用である。持続性放出型製剤または
腸内被覆製剤を考慮してもよい。小児用および老人用調
製剤として、懸濁液、シロップおよび噛むことができる
錠剤が特に好適である。
また、化合物の単回投薬形態は、滅菌状態の適切な希
釈液に化合物を溶解した溶液であり得、アンプルに密封
されている。単回投薬の化合物の濃度は、使用する化合
物および、その溶解性ならびに医者が希望する投与量に
よって、例えば、約1%から約50%まで変化してよい。
また、本発明は、動物の胃腸管の運動疾患を治療する
方法を提供するものである。「治療」は、疾患の予防
と、ホスト動物が苦しむようになった後の疾患の制御と
の両者を意味するのに用いる。本発明の方法は、本発明
化合物の有効用量を動物に投与することからなる。有効
用量は、一般に、化合物またはその医薬的に許容される
塩約0.02〜約100mg/kgである。好ましい投与量は、化合
物約0.05〜約50mg/kgである。成人に対する代表的な日
用量は、約50mg〜約0.5gである。
本発明の方法を実施する際、本発明化合物は、1日1
回または多数回の投与で投与することができる。治療計
画は、長期間に渡って、例えば、数日間または数週間、
投与することを必要とするものであってもよい。1回の
投与量または全投与量は、疾患の性質および重篤度なら
びに患者の年齢および全身の健康状態のように因子に依
存するであろう。本発明の治療方法を実施する好都合な
方法は、錠剤、カプセル、懸濁液、シロップ等を用い
て、化合物を経口的に投与することである。化合物は、
例えば、坐剤または非経口的静脈内注入のような他の方
法によって投与してもよい。
以下に、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明は該実施例に限定されるものではない。
クロマトグラフィによる生成物の精製は、フラッシュ
クロマトグラフィ技術(イー・メルク(E.Merck)グレ
イド60シリカゲル、230〜400メッシュ)またはウォータ
ーズ・モデル500プレップLCシステム(Waters Model500
Prep LC system)を用いて、シリカゲム上で行なった。
化合物は、薄層クロマトグラフィ(TLC)分析および
プロトンNMR分析にしたがって、均一に精製した。
製造例1 8,9−アンヒドロ−エリスロマイシン−6,9−ヘミケター
ル 氷酢酸(100ml)にエリスロマイシン(20.0g、27.3mm
ol)を溶解した溶液を室温で1時間攪拌した。水酸化ナ
トリウム(5N)を分けてゆっくりと添加した。各添加
後、混合物を室温に戻した。沈澱が完了した後、混合物
をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて、
重炭酸ナトリウム飽和溶液で抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物(18.9g)を調製
用HPLC(ジクロロメタンからジクロロメタン中7%メタ
ノール+0.5%水酸化アンモニウムまでの線状勾配)に
よって精製し、白色固体の標記化合物(13.2g、68%)
を得た。
実施例1 化合物1の製造 メタノール(200ml)中の8,9−アンヒドロ−エリスロマ
イシン−6,9−ヘミケタール(10.0g、14mmol)を炭酸カ
リウム(1.9g、14mmol)で処理し、混合物を90分間還流
した。溶媒を減圧蒸留し、残留物をジクロロメタンと重
炭酸ナトリウム飽和溶液とに分配した。有機層を蒸留
し、白色泡状物9.6gを得た。この泡状物を調製用HPLC
(ジクロロメタンからジクロロメタン中7.5%メタノー
ル+0.5%水酸化アンモニウムまでの線状勾配)によっ
て精製し、白色固体の化合物1(5.4g、54%)を得た。
FDMSm/e715(M+H)。
実施例2 式(I)で示される化合物の活性 胃および十二指腸の運動を標準的な技術(ピー・バス
(P.Bass)およびジェイ・エヌ・ウイリー(J.N.Wile
y)、アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー
(Am.J.Physiol.)、第208巻、第908頁〜第913頁、1965
年)を用いて記録した。すなわち、体重1.0〜1.5kgの雌
雄いずれかの白いたちをペントバルビタール(30mg/k
g、腹腔内)によって麻酔した。必要に応じて、ボーラ
ス投薬形態のペントバルビタール(5mg/kg)を静脈内注
射することによって麻酔を維持した。動物の全てに気管
チューブを通して自然に呼吸させた。頚動脈および頚静
脈にカニューレを挿入して血圧の記録、試験物質の注入
を行った。温水ジャケットを用いて体温を維持した。腹
部切開を行ない、胃および近似十二指腸を露出させた。
張力ゲージ(アール・ビー・プロダクツ(R.B.Product
s)、ウイスコンシン)を胃幽門括約筋から近位2cmおよ
び遠位2cmの胃および十二指腸漿膜表面にそれぞれ縫い
付いた。輸筋層の収縮作用が摂取された食物の推進力と
なるので、輪筋層だけに発生する力を記録するように張
力ゲージを適応させた。腹部の穴をタオル鉗子(towel
clamp)で閉じ、張力ゲージの出力をディノグラフ・ス
トリッイプ・チャート・レコーダー(dynograph strip
chart recorder)に表示した。
50%DNSOに薬物を溶解し、毎日新しく作った。迅速に
ボーラスを注入し、薬物を注入した後、静脈ラインを生
理食塩水1/2ccで、フラッシュ(洗浄)した。投薬間隔
は最低5分間であった。しかし、運動が処置前のレベル
に戻らない場合、さらに時間をかけたが、10分間を越え
なかった。実験の最後に、T−61のボーラス投薬(1c
c)で動物を安楽死させた。
ボーラス注入後の1分間の収縮の回数および大きさ
は、手動で数えた。全応答の大きさを平均し、1分間当
たりに生じた張力をgで記録する。統計学的分析は行わ
なかった。化合物の殆どをスクリーニング投与量である
10μg/kgで試験した。しかし、主要化合物については用
量−応答曲線を、決定した。
胃の輪筋層に生じた緊張への式(I)で示される化合
物の効果を第2表に示す。
実施例3 下記のとおり、式(I)で示される化合物を含有する
医薬錠剤組成物を製造した。成分 重量部 化合物1 250 ポリビニルピロリドン 35 微結晶性セルロース 35 U.S.P.水酸化ナトリウム 0.36 リン酸カリウム 1.32 各成分を混合し、水0.1部と一緒に顆粒化した。顆粒
を乾燥し、12メッシュのふるいに通し、下記成分:成分 重量部 化合物1の顆粒 320 コハク酸ナトリウム・二水和物 300 ステアリン酸マグネシウム 5 と合わせて、混合し、錠剤化した。
実施例4 希(50%)ジメチルスルホキシドに化合物6を溶解す
ることによって、式(I)で示される化合物を含有する
静脈内投与用組成物を製造した。
実施例5 化合物2の製造 1,2−ジメトキシエタン(25ml)にエリスロマイシン
エノールエーテル(500mg、0.7mmol)および炭酸エチレ
ン(1.0g、11.4mmol)を溶解した溶液をK2CO3(500mg、
3.6mmol)で処理した。得られた混合物を除湿下に加熱
還流した。19時間後、反応物に炭酸エチレン(500mg、
5.7mmol)をさらに添加し、7時間加熱し続けた。混合
物をCH2Cl2(50ml)で希釈し、H2O(3×100ml)で抽出
した。CH2Cl2溶液をNaSO4で乾燥し、濃縮乾固した。残
留物を、CH2Cl2からCH2Cl2/MeOH/NH4OH(92.5:7.5:0.
5)までの勾配液1を用い、次いで、CH2Cl2/MeOH/NH4
OH(92.5:7.5:0.5)溶液1を用いて、シリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィにかけ、2つの生成物を
得た。Rf値が高い方の生成物92mgは、エリスロマイシン
エノールエーテルの炭酸塩と同一であった。
第2の生成物は化合物2であった。収量は215mgであ
った。
IR(CHCl3):1796、1727cm-1 1 HNMR(CDCl3):δ5.19(d、H−11)、4.16(dd、H
−13とオーバーラップしたH−13)、1.58および1.56
(2s、8−Meおよび12−Me) FDMS:m/e=741(M+) 実施例6 化合物6の製造 クロロホルム(20ml)中の化合物1(1.0g、1.4mmo
l)にトルエン中の80%臭化プロパルギル12.6mlを添加
した。混合物を25℃で3時間攪拌し、溶媒を減圧除去し
た。残留物をクロロホルム(5ml)に溶解した。沈澱が
完了したと思われるまで、ジエチルエーテルを添加し
た。固体を濾取し、クロロホルム/エーテルで2回再結
晶した。生成物を25℃で18時間乾燥し、オフホワイト色
の粉末状の化合物6を827mg(70.8%)得た。
元素分析[測定値(理論値)]:C:56.79(57.55)、H:
8.02(8.21)、N:1.72(1.68)、Br:9.39(9.57)。
FDMS:m/z+754(M−Br)、715(M−臭化プロパルギ
ル)。1 HNMR(300MHz):N(CH3δ2.26からδ3.49までシフ
ト(6プロトン)。
実施例7 化合物5の製造 クロロホルム(2ml)中、化合物1(200mg)およびヨ
ウ化メチル(80μ)により出発し、化合物6の製造方
法に類似の方法で化合物5を製造した。2回の再結晶に
より、黄褐色固体の生成物85mg(35.4%)を得た。
FDMS:m/z+730(M−1)、715(M−CH3I)。1 HNMR(300MHz):N(CH3δ3.50(9プロトン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビッド・ウェイン・ロバートソン アメリカ合衆国46142 インディアナ、グ リーンウッド、ハンターズ・リッジ・レイ ン 4290番

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性成分として、式(I): (式中、R1は−N(CH3または−[N(CH32R]+X
    -であり; RはC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキ
    ニル、ベンジル、またはフルオロ、クロロ、C1〜C4アル
    キル、C1〜C4アルコキシ、ニトロ、C1〜C4アルコキシカ
    ルボニル、−N(C1〜C4アルキル)もしくはシアノか
    ら選択される1〜3の置換基によって置換されているベ
    ンジルであり; R2およびR3は、一緒に結合を形成しており; R4およびR5は、独立してHまたはC1〜C4アシルである
    か、またはカルボニル基と一緒に5員環の環状カーボネ
    ートを形成しており; R6はHまたはC1〜C4アシルであり; X-はハライド、ヒドロキシド、カルボキシレート、スル
    フェイト、ホスフェイト、ニトレート、C1〜C3アルキル
    スルホネートまたはアリールスルホネートである) で示される化合物、またはR1が−N(CH3である場
    合はその医薬的に許容される塩と、1またはそれ以上の
    医薬的に許容される担体とを含有する胃腸管の運動疾患
    の処置のための医薬組成物。
  2. 【請求項2】活性成分が、式(I)において、R1が−N
    (CH3であり、R2およびR3が一緒に結合を形成して
    おり、R4、R5およびR6がHである化合物である請求項1
    に記載の組成物。
  3. 【請求項3】R1が−[N(CH32R]+X-である請求項1
    または2に記載の式(I)で示される化合物。
  4. 【請求項4】RがC1〜C6アルキルであり、R2およびR3
    一緒に結合を形成しており、R4、R5およびR6がHである
    請求項3に記載の式(I)で示される化合物。
  5. 【請求項5】式(II): で示されるマクロライドと、アルキル化例とを反応させ
    て、 R1が−[N(CH32R]+X-である式(I)で示される化
    合物を製造すること を特徴とする、請求項3または4
    に記載の式(I)で示される化合物の製造法。
  6. 【請求項6】請求項5に従って製造される式(I)で示
    される化合物。
  7. 【請求項7】R1が−N(CH3であり、R2とR3が一緒
    に結合を形成しており、R4とR5がカルボニル基と一緒に
    5員環の環状カーボネートを形成しており、R6がHであ
    る式(I)の化合物を活性成分とする請求項1の胃腸管
    の運動疾患の処置のための医薬組成物。
  8. 【請求項8】R1が−N(CH3であり、R2とR3が一緒
    に結合を形成しており、R4とR5がカルボニル基と一緒に
    5員環の環状カーボネートを形成しており、R6がHであ
    る請求項1に記載の式(I)の化合物。
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