JPH08291449A - 伸縮性を有するアセチルセルロース不織布 - Google Patents
伸縮性を有するアセチルセルロース不織布Info
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- JPH08291449A JPH08291449A JP7092496A JP9249695A JPH08291449A JP H08291449 A JPH08291449 A JP H08291449A JP 7092496 A JP7092496 A JP 7092496A JP 9249695 A JP9249695 A JP 9249695A JP H08291449 A JPH08291449 A JP H08291449A
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- acetyl cellulose
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低コストで製造可能な伸縮性に富んだアセチ
ルセルロース不織布を提供する。 【構成】 アセチルセルロース繊維からなる不織布ウェ
ブの全面に渡って、部分的に孤立した多数の熱融圧着領
域(1)を形成させ、かつ、該該熱融圧着領域(1)の
80%以上に亀裂(C)を形成させたことを特徴とする
伸縮性を有するアセチルセルロース不織布である。
ルセルロース不織布を提供する。 【構成】 アセチルセルロース繊維からなる不織布ウェ
ブの全面に渡って、部分的に孤立した多数の熱融圧着領
域(1)を形成させ、かつ、該該熱融圧着領域(1)の
80%以上に亀裂(C)を形成させたことを特徴とする
伸縮性を有するアセチルセルロース不織布である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸縮性を有するアセチ
ルセルロース不織布に関する。更に詳しくは、エンボス
カレンダー加工法により、加熱、圧縮成型された不織布
の熱圧着部分に孔もしくは亀裂を生成させた、スパンレ
ース不織布やレース織物、あるいはメッシュ織物のよう
な伸縮性を有するアセチルセルロース不織布に関する。
ルセルロース不織布に関する。更に詳しくは、エンボス
カレンダー加工法により、加熱、圧縮成型された不織布
の熱圧着部分に孔もしくは亀裂を生成させた、スパンレ
ース不織布やレース織物、あるいはメッシュ織物のよう
な伸縮性を有するアセチルセルロース不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】アセチルセルロース繊維は、適度な吸湿
性や吸水性があり、非常に柔らかい風合いを持ち、同時
に、生分解性と熱可塑性を有している。このため、これ
らの特徴を活かしたアセチルセルロース不織布として、
例えば、特開平5−260829号公報、特開平5−2
61005号公報、特開平5−261051号公報、及
び特開平5−261163号公報において、ウォーター
ジェットパンチ法によって成形されたものが提案されて
いる。しかしながら、ウォータージェットパンチ法によ
る不織布の成形は、初期の設備投資が大、エネルギー消
費型成型法、排水処理設備が要等の問題を有している。
性や吸水性があり、非常に柔らかい風合いを持ち、同時
に、生分解性と熱可塑性を有している。このため、これ
らの特徴を活かしたアセチルセルロース不織布として、
例えば、特開平5−260829号公報、特開平5−2
61005号公報、特開平5−261051号公報、及
び特開平5−261163号公報において、ウォーター
ジェットパンチ法によって成形されたものが提案されて
いる。しかしながら、ウォータージェットパンチ法によ
る不織布の成形は、初期の設備投資が大、エネルギー消
費型成型法、排水処理設備が要等の問題を有している。
【0003】このため、本発明者等は、ウォータージェ
ットパンチ法に替えて、アセチルセルロース繊維が有す
る熱可塑性を利用して、エンボスカレンダー加工法に代
表される熱融着ボンディングを試みた。
ットパンチ法に替えて、アセチルセルロース繊維が有す
る熱可塑性を利用して、エンボスカレンダー加工法に代
表される熱融着ボンディングを試みた。
【0004】しかしながら、エンボスカレンダー加工法
による不織布の成形を、従来より公知の乾式紡糸により
得られる伸度が高々25〜35%のアセチルセルロース
繊維に適用すると、不織布の伸縮性が小さくなり、その
用途が限定されるという大きな問題を有していた。
による不織布の成形を、従来より公知の乾式紡糸により
得られる伸度が高々25〜35%のアセチルセルロース
繊維に適用すると、不織布の伸縮性が小さくなり、その
用途が限定されるという大きな問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
を解決し、ウォータジェットパンチ法が持つ諸欠点を克
服することができるエンボスカレンダー加工法の技術を
利用してアセチルセルロース不織布を製造しようとする
ものである。しかも、本発明は、エンボスカレンダー加
工法によって成形されたアセチルセルロース不織布が有
する低収縮性という致命的な欠陥を極めて巧妙に克服し
た伸縮性を有するアセチルセルロース不織布を提供しよ
うとするものである。
を解決し、ウォータジェットパンチ法が持つ諸欠点を克
服することができるエンボスカレンダー加工法の技術を
利用してアセチルセルロース不織布を製造しようとする
ものである。しかも、本発明は、エンボスカレンダー加
工法によって成形されたアセチルセルロース不織布が有
する低収縮性という致命的な欠陥を極めて巧妙に克服し
た伸縮性を有するアセチルセルロース不織布を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、アセチルセルロース繊維からなる不織布ウェブの全
面に渡って、部分的に孤立した多数の熱融圧着領域を形
成させ、かつ、該該熱融圧着領域の80%以上に亀裂を
形成させたことを特徴とする伸縮性を有するアセチルセ
ルロース不織布が提供される。
ば、アセチルセルロース繊維からなる不織布ウェブの全
面に渡って、部分的に孤立した多数の熱融圧着領域を形
成させ、かつ、該該熱融圧着領域の80%以上に亀裂を
形成させたことを特徴とする伸縮性を有するアセチルセ
ルロース不織布が提供される。
【0007】前記の部分的に孤立した多数の熱融圧着領
域面積は、熱融圧着領域面積と非熱融圧着領域面積とを
合わせた全領域面積の10%〜40%であることが好ま
しい。これは、10%未満では、熱融圧着領域に亀裂を
生じさせた後の不織布の伸縮性が要求されるものと乖離
するからである。また、40%を越えた場合には、風合
いの硬い不織布しか得られない。
域面積は、熱融圧着領域面積と非熱融圧着領域面積とを
合わせた全領域面積の10%〜40%であることが好ま
しい。これは、10%未満では、熱融圧着領域に亀裂を
生じさせた後の不織布の伸縮性が要求されるものと乖離
するからである。また、40%を越えた場合には、風合
いの硬い不織布しか得られない。
【0008】本発明において、不織布を構成するアセチ
ルセルロース繊維としては、酢化度が40〜62.5%
が好ましい。ここで、酢化度が40%未満では、熱融着
が十分に行われない。また、62.5%は、得られる酢
化度の上限である。なお、繊維の成形性までも、考慮に
入れると、酢化度としては、53.5〜54.5%が好
ましい。なお、本発明の不織布は、全てアセチルセルロ
ース繊維で構成されている必要はなく、アセチルセルロ
ース繊維の持つ吸湿性、吸水性等の特徴を活かすことが
可能な範囲内で、他の繊維あるいは樹脂を含有していて
もよいことは、いうまでもない。
ルセルロース繊維としては、酢化度が40〜62.5%
が好ましい。ここで、酢化度が40%未満では、熱融着
が十分に行われない。また、62.5%は、得られる酢
化度の上限である。なお、繊維の成形性までも、考慮に
入れると、酢化度としては、53.5〜54.5%が好
ましい。なお、本発明の不織布は、全てアセチルセルロ
ース繊維で構成されている必要はなく、アセチルセルロ
ース繊維の持つ吸湿性、吸水性等の特徴を活かすことが
可能な範囲内で、他の繊維あるいは樹脂を含有していて
もよいことは、いうまでもない。
【0009】また、アセチルセルロース繊維の単繊維繊
度としては、1.5〜10.0デニールが好ましい。こ
こで、単繊維繊度が10.0デニールを越えると、不織
布にしたときの柔軟性がなくなり、しかも、繊維同士を
熱融着させることも難しくなる。また、1.5デニール
未満では、単繊維強力が弱くなり、エンボスカレンダー
工程において、単繊維切れが発生し易くなり、得られる
不織布の強度も低いものしか得られない。
度としては、1.5〜10.0デニールが好ましい。こ
こで、単繊維繊度が10.0デニールを越えると、不織
布にしたときの柔軟性がなくなり、しかも、繊維同士を
熱融着させることも難しくなる。また、1.5デニール
未満では、単繊維強力が弱くなり、エンボスカレンダー
工程において、単繊維切れが発生し易くなり、得られる
不織布の強度も低いものしか得られない。
【0010】更に、本発明の伸縮性を有するアセチルセ
ルロース不織布は、その目付が25〜300g/m2で
あることが好ましい。これは、25g/m2未満では、
不織布の厚みが薄くなり過ぎ、破れやすいという問題を
惹起するからである。また、300g/m2を越えると
厚くなり過ぎ、アセチルセルロース繊維からなる不織布
の独特の風合いが損なわれる。
ルロース不織布は、その目付が25〜300g/m2で
あることが好ましい。これは、25g/m2未満では、
不織布の厚みが薄くなり過ぎ、破れやすいという問題を
惹起するからである。また、300g/m2を越えると
厚くなり過ぎ、アセチルセルロース繊維からなる不織布
の独特の風合いが損なわれる。
【0011】次に、本発明の不織布は、ウェブを特定の
パターン(部分的に孤立した多数の熱圧着領域を形成さ
せるためのパターン)を刻設した公知のエンボスローラ
に通して、カレンダー加工を施こして、ウェッブを構成
する繊維同士を熱圧着することにより得られる。
パターン(部分的に孤立した多数の熱圧着領域を形成さ
せるためのパターン)を刻設した公知のエンボスローラ
に通して、カレンダー加工を施こして、ウェッブを構成
する繊維同士を熱圧着することにより得られる。
【0012】エンボスカレンダー加工の条件としては、
ロール温度が180〜260℃、線圧5〜30Kg/c
mの範囲が好ましい。これは、180℃未満であれば、
ウェッブの熱融着が十分ではなく、260℃を越えると
得られる不織布の風合いが非常に硬くなって、好ましく
ないからである。また、線圧が5kg/cm未満では、
熱圧着が弱く、後述の亀裂を生成する不織布延伸工程に
おいて、熱融圧着領域に亀裂を発生させようとしても、
該熱融圧着領域が十分に薄くなっていないため、非熱融
圧着領域に不必要な亀裂を発生させてしまうので、好ま
しくない。逆に、線圧が30kg/cmを越えると、亀
裂の発生は極めて容易に行えるが、単繊維切れが発生
し、これによって毛羽が発生するという問題を惹起す
る。
ロール温度が180〜260℃、線圧5〜30Kg/c
mの範囲が好ましい。これは、180℃未満であれば、
ウェッブの熱融着が十分ではなく、260℃を越えると
得られる不織布の風合いが非常に硬くなって、好ましく
ないからである。また、線圧が5kg/cm未満では、
熱圧着が弱く、後述の亀裂を生成する不織布延伸工程に
おいて、熱融圧着領域に亀裂を発生させようとしても、
該熱融圧着領域が十分に薄くなっていないため、非熱融
圧着領域に不必要な亀裂を発生させてしまうので、好ま
しくない。逆に、線圧が30kg/cmを越えると、亀
裂の発生は極めて容易に行えるが、単繊維切れが発生
し、これによって毛羽が発生するという問題を惹起す
る。
【0013】なお、熱融圧着領域の形状と配置は、該熱
融圧着領域が孤立して部分的に形成されており、これま
で述べてきた条件を満足するものであれば、任意のパタ
ーンを選択することができる。
融圧着領域が孤立して部分的に形成されており、これま
で述べてきた条件を満足するものであれば、任意のパタ
ーンを選択することができる。
【0014】そして、最終的に、上記のように孤立させ
て部分的に形成した多数の熱融圧着領域の80%以上に
亀裂を形成させるには、不織布を公知の方法で一方向又
は二方向へ引き延ばした後、これを元の寸法までリラッ
クスさせて巻き取ればよい。なお、不織布を延伸方向へ
引き延ばすには、適正な倍率で延伸方向に延伸すれば良
い。この延伸方法としては、公知の方法例えば、進行方
向へ延伸するためには、コーンローラ、螺旋ローラ等に
よる方法も好適に使用でき、また、幅方向へ延伸するた
めには、クリップテンターやピンテンター等テンター方
式等の公知の方法を使用することができる。ここで、亀
裂の生成が熱融圧着領域の80%以下であれば、伸縮性
が不足することはいうまでもない。
て部分的に形成した多数の熱融圧着領域の80%以上に
亀裂を形成させるには、不織布を公知の方法で一方向又
は二方向へ引き延ばした後、これを元の寸法までリラッ
クスさせて巻き取ればよい。なお、不織布を延伸方向へ
引き延ばすには、適正な倍率で延伸方向に延伸すれば良
い。この延伸方法としては、公知の方法例えば、進行方
向へ延伸するためには、コーンローラ、螺旋ローラ等に
よる方法も好適に使用でき、また、幅方向へ延伸するた
めには、クリップテンターやピンテンター等テンター方
式等の公知の方法を使用することができる。ここで、亀
裂の生成が熱融圧着領域の80%以下であれば、伸縮性
が不足することはいうまでもない。
【0015】
【作用】本発明の伸縮性を有するアセチルセルロース不
織布は、エンボスカレンダー加工法によって、熱を加え
られた状態で部分的に圧縮され、熱融圧着される。この
ようにして形成された多数の熱融圧着領域は、薄いフィ
ルム状となっているため、この部分の強力が低下する。
したがって、このような状態で、一方向又は二方向へ延
伸すれば、薄いフィルム状となった熱融圧着領域に亀裂
を生じさせることができる。
織布は、エンボスカレンダー加工法によって、熱を加え
られた状態で部分的に圧縮され、熱融圧着される。この
ようにして形成された多数の熱融圧着領域は、薄いフィ
ルム状となっているため、この部分の強力が低下する。
したがって、このような状態で、一方向又は二方向へ延
伸すれば、薄いフィルム状となった熱融圧着領域に亀裂
を生じさせることができる。
【0016】このように亀裂が形成された不織布は、亀
裂が織編物状の伸縮作用を果たし、これによって、伸縮
性に富んだ不織布を提供することができるのである。
裂が織編物状の伸縮作用を果たし、これによって、伸縮
性に富んだ不織布を提供することができるのである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら、具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例に限定されることはない。
しながら、具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例に限定されることはない。
【0018】ここで、実施例を説明するに当たり、本発
明の伸縮性を有するアセチルセルロース不織布の製造方
法とその装置を簡単に、図4を援用しながら説明する。
明の伸縮性を有するアセチルセルロース不織布の製造方
法とその装置を簡単に、図4を援用しながら説明する。
【0019】該図において、3は乾式紡糸筒、4は集束
ガイド、5は引き取りローラ、6はエアサッカー、7は
ネットコンベア、8はエンボスローラ、9は延伸ロー
ラ、10はピンテンター、11はリラックスローラ、そ
して、12は巻取機をそれぞれ表す。
ガイド、5は引き取りローラ、6はエアサッカー、7は
ネットコンベア、8はエンボスローラ、9は延伸ロー
ラ、10はピンテンター、11はリラックスローラ、そ
して、12は巻取機をそれぞれ表す。
【0020】以上のように構成された装置によって、ア
セチルセルロースをアセトンで溶かしたドープを紡糸口
金(図示せず)から吐出した繊維を複数の乾式紡糸筒
(3)へ導き、ここで繊維からアセトンを抜き取り、集
束ガイド(4)で紡出繊維を集束した後、引き取りロー
ラ(5)によって引き取って、エアサッカー(6)へ供
給する。
セチルセルロースをアセトンで溶かしたドープを紡糸口
金(図示せず)から吐出した繊維を複数の乾式紡糸筒
(3)へ導き、ここで繊維からアセトンを抜き取り、集
束ガイド(4)で紡出繊維を集束した後、引き取りロー
ラ(5)によって引き取って、エアサッカー(6)へ供
給する。
【0021】このようにして、エアサッカー(6)へ供
給された繊維は、エアサッカー(6)によって、ネット
コンベア(7)上へ均一に展延され、不織布ウェッブと
される。
給された繊維は、エアサッカー(6)によって、ネット
コンベア(7)上へ均一に展延され、不織布ウェッブと
される。
【0022】次いで、該不織布ウェッブは、上部ロール
に不織布ウェッブに対して、孤立した部分的な熱融圧着
領域を形成するためにエンボスが刻設された上部ロール
と、フラット面を有する下部ロールとで構成されるエン
ボスローラ(8)で熱融圧着され、これによってカレン
ダー加工が施される。
に不織布ウェッブに対して、孤立した部分的な熱融圧着
領域を形成するためにエンボスが刻設された上部ロール
と、フラット面を有する下部ロールとで構成されるエン
ボスローラ(8)で熱融圧着され、これによってカレン
ダー加工が施される。
【0023】その後、エンボスローラ(8)と延伸ロー
ル(9)との間で進行方向に沿って、不織布は延伸さ
れ、更に、ピンテンター(10)によつて幅方向に延伸
される。この二つの延伸工程において、前記の不織布に
形成された熱融圧着領域に亀裂が生成する。
ル(9)との間で進行方向に沿って、不織布は延伸さ
れ、更に、ピンテンター(10)によつて幅方向に延伸
される。この二つの延伸工程において、前記の不織布に
形成された熱融圧着領域に亀裂が生成する。
【0024】そして、最終的に、リラックスローラ(1
1)によって、不織布を弛緩させ、実質的に延伸前の寸
法に戻した後、巻取機(12)に巻き取る。
1)によって、不織布を弛緩させ、実質的に延伸前の寸
法に戻した後、巻取機(12)に巻き取る。
【0025】[実施例1]以下、図1及び図2を参照し
ながら、実施例1の伸縮性を有するアセチルセルロース
不織布について、詳細に説明する。
ながら、実施例1の伸縮性を有するアセチルセルロース
不織布について、詳細に説明する。
【0026】ここで、図1はエンボスカレンダー加工法
によって形成された熱融圧着領域の各種のパターンを例
示したものであって、1は熱融圧着領域、2は非熱融圧
着領域をそれぞれ表している。また、図2は延伸によっ
て熱融圧着領域(1)に生成された亀裂(C)を例示し
たものである。該図2において、(a)図は、二方向
(図の左右及び上下方向)に延伸して亀裂(C)を発生
させた例であり、(b)図は一方向(図の上下方向)へ
延伸して亀裂(C)を発生させた例である。
によって形成された熱融圧着領域の各種のパターンを例
示したものであって、1は熱融圧着領域、2は非熱融圧
着領域をそれぞれ表している。また、図2は延伸によっ
て熱融圧着領域(1)に生成された亀裂(C)を例示し
たものである。該図2において、(a)図は、二方向
(図の左右及び上下方向)に延伸して亀裂(C)を発生
させた例であり、(b)図は一方向(図の上下方向)へ
延伸して亀裂(C)を発生させた例である。
【0027】酢化度が54.7%のアセチルセルロース
フレークス500kgをアセトン1580Kgに溶かし
て、ドープを作り、上記の装置と製造方法でアセチルセ
ルロース繊維の単繊維繊度が4.0デニールで、目付が
70g/m2の不織布を製造した。この時のエンボスカ
レンダー加工の条件としては、上下部のロール温度を共
に220℃となるように制御し、線圧が20Kg/cm
となるように設定した。
フレークス500kgをアセトン1580Kgに溶かし
て、ドープを作り、上記の装置と製造方法でアセチルセ
ルロース繊維の単繊維繊度が4.0デニールで、目付が
70g/m2の不織布を製造した。この時のエンボスカ
レンダー加工の条件としては、上下部のロール温度を共
に220℃となるように制御し、線圧が20Kg/cm
となるように設定した。
【0028】引き続いて、エンボスローラ(8)と延伸
ロール(9)との間で進行方向に、そして、ピンテンタ
ー(10)で幅方向に、それぞれ1.2倍延伸し、これ
によって亀裂を生成させた後、リラックスさせて巻き取
った。このようにして得られた不織布は、図2-(a)に示
すようなパターンを有しており、熱融圧着領域(1)の
面積が全体領域面積の20%を占めていた。この不織布
について、1cm×1cmの正方形領域をランダムに10
箇所選び出し、熱融圧着領域を観察した。この結果、図
2-(a)に示すような亀裂(C)が熱融圧着領域(1)の
約85%(10箇所の正方形領域の平均値)に亀裂
(C)が発生していた。なお、観測した10箇所の正方
形領域において、熱融圧着領域(1)の個数は、121
箇所あり、これに対して亀裂(C)は、103箇所に発
生していた。
ロール(9)との間で進行方向に、そして、ピンテンタ
ー(10)で幅方向に、それぞれ1.2倍延伸し、これ
によって亀裂を生成させた後、リラックスさせて巻き取
った。このようにして得られた不織布は、図2-(a)に示
すようなパターンを有しており、熱融圧着領域(1)の
面積が全体領域面積の20%を占めていた。この不織布
について、1cm×1cmの正方形領域をランダムに10
箇所選び出し、熱融圧着領域を観察した。この結果、図
2-(a)に示すような亀裂(C)が熱融圧着領域(1)の
約85%(10箇所の正方形領域の平均値)に亀裂
(C)が発生していた。なお、観測した10箇所の正方
形領域において、熱融圧着領域(1)の個数は、121
箇所あり、これに対して亀裂(C)は、103箇所に発
生していた。
【0029】この不織布を縦及び横方向に引っ張ってみ
たが、亀裂部分が自由に変形し、非常に伸縮性において
優れていた。また、その風合いも熱融圧着領域に亀裂を
発生させる前と比較すると、明らかに柔らかい布状とな
っていた。
たが、亀裂部分が自由に変形し、非常に伸縮性において
優れていた。また、その風合いも熱融圧着領域に亀裂を
発生させる前と比較すると、明らかに柔らかい布状とな
っていた。
【0030】[比較例1]エンボスローラ(8)と延伸
ロール(9)との間で進行方向に、1.2倍延伸し、そ
して、ピンテンター(10)で幅方向に、1.05倍延
伸した以外は、実施例1と同様の装置と方法で不織布を
製造した。
ロール(9)との間で進行方向に、1.2倍延伸し、そ
して、ピンテンター(10)で幅方向に、1.05倍延
伸した以外は、実施例1と同様の装置と方法で不織布を
製造した。
【0031】得られた不織布について、実施例1と同様
に、1cm×1cmの正方形領域をランダムに10箇所選
び出し、熱融圧着領域を観察した。この結果、熱融圧着
領域の約67%に亀裂が発生しているのが観察された。
に、1cm×1cmの正方形領域をランダムに10箇所選
び出し、熱融圧着領域を観察した。この結果、熱融圧着
領域の約67%に亀裂が発生しているのが観察された。
【0032】この不織布を縦横方向へ引っ張ってみた
が、伸縮性が十分でなく、明らかに劣っていた。また、
その風合いも全体的にペーパーライクで硬かった。
が、伸縮性が十分でなく、明らかに劣っていた。また、
その風合いも全体的にペーパーライクで硬かった。
【0033】
【発明の効果】アセチルセルロース繊維は、適度な吸湿
性、吸水性、生分解性、及び清潔感を醸し出す高い白度
を有するという特徴がある。しかしながら、従来の方法
で伸縮性を有するアセチルセルロース不織布を製造しよ
うとすると、コスト高となる。これに対して、本発明
は、エンボスカレンダー加工法をそのまま応用できるた
め、低コストで製造できるという極めて顕著な効果を奏
する。
性、吸水性、生分解性、及び清潔感を醸し出す高い白度
を有するという特徴がある。しかしながら、従来の方法
で伸縮性を有するアセチルセルロース不織布を製造しよ
うとすると、コスト高となる。これに対して、本発明
は、エンボスカレンダー加工法をそのまま応用できるた
め、低コストで製造できるという極めて顕著な効果を奏
する。
【0034】しかも、本発明は、エンボスカレンダー加
工法で成形したときに発生した伸縮性の乏しい不織布を
熱融圧着領域に亀裂を発生させるという絶妙の工夫によ
り、十分な伸縮性を発現させることができたものであ
る。したがって、これにより風合いが柔らかく織編物ラ
イクとなるため、この特性を加味することで、医療資
材、衛生材料、農業資材、生活関連資材、衣料用等、幅
広い分野にその適用分野が広がるという極めて大きな効
果を奏する。
工法で成形したときに発生した伸縮性の乏しい不織布を
熱融圧着領域に亀裂を発生させるという絶妙の工夫によ
り、十分な伸縮性を発現させることができたものであ
る。したがって、これにより風合いが柔らかく織編物ラ
イクとなるため、この特性を加味することで、医療資
材、衛生材料、農業資材、生活関連資材、衣料用等、幅
広い分野にその適用分野が広がるという極めて大きな効
果を奏する。
【図1】エンボスカレンダー加工法によって形成された
熱融圧着領域の各種のパターンを例示した平面図であ
る。
熱融圧着領域の各種のパターンを例示した平面図であ
る。
【図2】延伸によって、熱融圧着領域に発生した亀裂を
例示した平面図である。
例示した平面図である。
【図3】本発明の伸縮性を有するアセチルセルロース不
織布の製造装置と製造方法を例示した略線図である。
織布の製造装置と製造方法を例示した略線図である。
1 熱融圧着領域 2 非熱融圧着領域 3 乾式紡糸筒 4 集束ガイド 5 引き取りローラ 6 エアーサッカー 7 ネットコンベア 8 エンボスローラ 9 延伸ローラ 10 ピンテンター 11 リラックスローラ 12 巻取機 C 亀裂
Claims (5)
- 【請求項1】 アセチルセルロース繊維からなる不織布
ウェブの全面に渡って、部分的に孤立した多数の熱融圧
着領域を形成させ、かつ、該該熱融圧着領域の80%以
上に亀裂を形成させたことを特徴とする伸縮性を有する
アセチルセルロース不織布。 - 【請求項2】 前記の熱融圧着領域面積が熱融圧着領域
面積と非熱融圧着領域面積とを合わせた全領域面積の1
0%以上、40%以下である請求項1記載の伸縮性を有
するアセチルセルロース不織布。 - 【請求項3】 前記のアセチルセルロース繊維の酢化度
が40%以上、62.5%以下であり、その単繊維繊度
が1.5デニール以上、10.0デニール以下である請
求項1又は2記載の伸縮性を有するアセチルセルロース
不織布。 - 【請求項4】 不織布の目付が25g/m2以上、30
0g/m2である請求項1〜3の何れかに記載の伸縮性
を有するアセチルセルロース不織布。 - 【請求項5】 加熱したエンボスロールに前記のアセチ
ルセルロース繊維からなる不織布ウェブを通過させて、
カレンダー加工によって熱融圧着領域を形成させ、一方
向又は二方向へ延伸することによって該熱圧着領域の8
0%以上に亀裂を形成させ、その後実質的に延伸以前の
寸法までリラックスさせて得た請求項1〜4の何れかに
記載の伸縮性を有するアセチルセルロース不織布。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7092496A JPH08291449A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 伸縮性を有するアセチルセルロース不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7092496A JPH08291449A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 伸縮性を有するアセチルセルロース不織布 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08291449A true JPH08291449A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14055916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7092496A Pending JPH08291449A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 伸縮性を有するアセチルセルロース不織布 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08291449A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102896623B1 (ko) * | 2025-06-09 | 2025-12-05 | 연합과학기술사업화센터 협동조합 | 피브릴이 직교 형상으로 적층되고 연신되는 멜트블로운 부직포의 연속식 제조방법 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP7092496A patent/JPH08291449A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102896623B1 (ko) * | 2025-06-09 | 2025-12-05 | 연합과학기술사업화센터 협동조합 | 피브릴이 직교 형상으로 적층되고 연신되는 멜트블로운 부직포의 연속식 제조방법 |
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