JPH08299788A - 糖化蛋白質吸着材 - Google Patents

糖化蛋白質吸着材

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JPH08299788A
JPH08299788A JP7110576A JP11057695A JPH08299788A JP H08299788 A JPH08299788 A JP H08299788A JP 7110576 A JP7110576 A JP 7110576A JP 11057695 A JP11057695 A JP 11057695A JP H08299788 A JPH08299788 A JP H08299788A
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JP
Japan
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monomer unit
adsorbent
glycated protein
dihydroxyboryl
anionic functional
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JP7110576A
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English (en)
Inventor
Takashi Murabayashi
俊 村林
Toshio Yuta
敏夫 勇田
Norio Miyaura
憲夫 宮浦
Toyoji Kakuchi
豊次 覚知
Yasuhisa Abe
泰久 阿部
Shuhei Nakaji
修平 中路
Kiichirou Oka
樹一郎 岡
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジヒドロキシボリル基を有するモノマー単位
およびアニオン性官能基を有するモノマー単位からなる
共重合体よりなる糖化蛋白質吸着材および該糖化蛋白質
吸着材を体液と接触させて体液から糖化蛋白質を吸着除
去する方法。 【効果】 糖や糖蛋白質が存在する体液中から選択的か
つ効率的に糖化蛋白質を吸着除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糖化蛋白質吸着材および
該糖化蛋白質吸着材を用いて体液から糖化蛋白質を吸着
除去する方法に関する。本発明の糖化蛋白質吸着材は体
液中より選択的かつ効率的に糖化蛋白質を吸着除去でき
るため、糖化蛋白質が関与する糖尿病性腎炎等の疾患の
治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、糖尿病患者に生じる合併症である
動脈硬化性血管障害の病因物質の1つとして、血中の糖
(主にグルコース)が蛋白質のアミノ基(主としてリジ
ン残基)と非酵素的に反応して生じる糖化蛋白質が注目
されるようになってきた。また糖尿病性腎炎の成因にも
糖化蛋白質が関与している可能性が示唆されている
(「メビオ」、8巻、9号、29頁、1991年;「腎
と透析」、37巻、4号、699頁、1994年;「腎
と透析」、37巻、4号、705頁、1994年)。さ
らに透析アミロイドーシス患者においては、アミロイド
組織中に糖化β2ミクログロブリンが検出されており、
疾患発症との関係について現在研究が行われている
(「透析会誌」、27巻、8号、1119頁、1994
年)。
【0003】糖化蛋白質を吸着する方法としては、イオ
ン交換クロマトグラフィーによる方法[ジャーナル・オ
ブ・バイオケミストリー(Journal of Biochemistry)、
254巻、3号、595頁、1979年]、ジヒドロキ
シボリル基を利用したアフィニティークロマトグラフィ
ーによる方法などが知られている[アナリティカル・レ
ターズ(Analytical Letters)、14巻、B8号、649
頁、1981年]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のイオン交換クロ
マトグラフィーやジヒドロキシボリル基を利用したアフ
ィニティークラマトグラフィーによる方法で体液から糖
化蛋白質を吸着除去しようとすると、糖化蛋白質ととも
に体液中に存在するグルコース等の糖やグロブリン等の
糖蛋白質も吸着されるため、糖化蛋白質を選択的に吸着
除去するためには、あらかじめ体液から糖や糖蛋白質を
他の方法で分離しておく必要があった。ここで、糖蛋白
質とは、糖が蛋白質のセリン、トレオニンまたはアスパ
ラギン残基の側鎖と酵素的に反応して生じる蛋白質を意
味し、糖化蛋白質とは、糖が蛋白質のアミノ基(主とし
てリジン残基)と非酵素的に反応して生じる蛋白質を意
味する。
【0005】しかして、本発明の目的は、糖や糖蛋白質
が存在する体液中から選択的かつ効率的に糖化蛋白質を
吸着除去する吸着材および方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、ジヒドロキシボリル基を有するモノマー単位お
よびアニオン性官能基を有するモノマー単位からなる共
重合体よりなる糖化蛋白質吸着材および該糖化蛋白質吸
着材を体液と接触させて体液から糖化蛋白質を吸着除去
する方法を提供することによって達成される。
【0007】本発明におけるジヒドロキシボリル基
[式:(HO)2B−で示される基]を有するモノマー
単位は、モノマー単位中にジヒドキシボリル基を有する
ものであれば特に制限はなく、モノマー単位当たりのジ
ヒドロキシボリル基の数は、1個であっても、2個以上
であってもよい。ジヒドロキシボリル基を有するモノマ
ー単位を誘導するモノマーとしては、p−ボロン酸スチ
レン(p−ジヒドロキシボリルスチレン)、m−ジヒド
ロキシボリル−α−メチルスチレン、2,4−ビス(ジ
ヒドロキシボリル)スチレン、m−ジヒドロキシボリル
アリルベンゼン、N−(p−ジヒドロキシボリルフェニ
ル)アクリルアミド、N−(p−ジヒドロキシボリルフ
ェニル)メタクリルアミド、N−[2,4,6−トリス
(ジヒドロキシボリル)フェニル]メタクリルアミドな
どが挙げられ、糖化蛋白質に対する親和性の観点から、
p−ボロン酸スチレン、N−(p−ジヒドロキシボリル
フェニル)アクリルアミドが好ましい。またジヒドロキ
シボリル基を有するモノマー単位は、1種のみからなっ
ていても、2種以上からなっていてもよい。
【0008】本発明におけるアニオン性官能基を有する
モノマー単位は、モノマー単位中にアニオン性官能基を
有するものであれば特に制限はなく、モノマー単位当た
りのアニオン性官能基の数は1個であっても、2個以上
であってもよい。ここで、アニオン性官能基とは、負に
帯電し得る官能基を意味する。アニオン性官能基として
は、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、
シラノール基、リン酸エステル基、フェノール性水酸基
などが例示され、中でも、糖化蛋白質に対する選択性の
観点から、カルボキシル基、スルホン酸基が好ましい。
また、アニオン性官能基を有するモノマー単位中のアニ
オン性官能基は1種であっても、2種以上であってもよ
い。アニオン性官能基を有するモノマー単位を誘導する
モノマーとしては、アクリル酸、ビニル硫酸、ビニルス
ルホン酸、ビニルリン酸、スチレンスルホン酸、スチレ
ンリン酸などが挙げられ、糖化蛋白質に対する選択性の
観点から、アクリル酸が好ましい。また、アニオン性官
能基を有するモノマー単位は、1種のみからなっていて
も、2種以上からなっていてもよい。
【0009】本発明におけるジヒドロキシボリル基を有
するモノマー単位およびアニオン性官能基を有するモノ
マー単位からなる共重合体(以下、これを単に共重合体
と略称することがある)中のアニオン性官能基を有する
モノマー単位の含有率は、20〜80モル%の範囲内で
あるのが好ましく、25〜75モル%の範囲内がより好
ましい。また、共重合体中のジヒドロキシボリル基を有
するモノマー単位の含有率は、80〜20モル%の範囲
内であるのが好ましく、75〜25モル%の範囲内がよ
り好ましい。共重合体中のアニオン性官能基を有するモ
ノマー単位およびジヒドロキシボリル基を有するモノマ
ー単位の含有率が上記の範囲外である場合には、体液中
より選択的に十分量の糖化蛋白質を吸着除去することが
困難になる。
【0010】また、50モル%以下であれば、上記のジ
ヒドロキシボリル基を有するモノマー単位およびアニオ
ン性官能基を有するモノマー単位以外のモノマー単位を
含有することもできる。このようなモノマー単位を誘導
するモノマーとしては、スチレン、クロロスチレン、p
−エチルスチレン、ジビニルベンゼン、フタル酸ジアリ
ル等のビニル芳香族化合物、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アリルグリシジルエーテル、アクリロニ
トリル、エチレングリコールジメタクリレートなどが例
示される。
【0011】本発明における共重合体の分子量は、共重
合体の強度や加工性の観点から、1000以上が好まし
く、5000〜1000000の範囲内がより好まし
い。
【0012】本発明における共重合体は、ジヒドロキシ
ボリル基を有するモノマーおよびアニオン性官能基を有
するモノマーからなる反応原料を、縮合重合、ラジカル
重合、イオン重合、開環重合等の公知の重合方法に従っ
て重合させることにより製造することができる。
【0013】このようにして得られる共重合体は、その
まま本発明の糖化蛋白質吸着材とすることができる。ま
た例えば、粒子状、繊維状等の形態を有する担体に共重
合体をコーティングして、本発明の糖化蛋白質吸着材と
することもできる。粒子状担体としてはアガロース系、
デキストラン系、セルロース系等の有機系担体やガラス
系、シリカ系等の無機系担体などが挙げられる。また繊
維状担体としては、ポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、ビニロン等の公知の繊維を用いることができる。コ
ーティング方法としては、例えば、共重合体を適当な溶
媒に溶解させて得られる溶液と担体とを一定時間接触さ
せた後、乾燥させる方法が一般的である。
【0014】本発明の糖化蛋白質吸着材の形状として
は、粒子状、繊維状、シート状、膜状、中空糸状などが
例示され、使用方法などに応じて適宣選択することがで
きる。本発明の糖化蛋白質吸着材をカラム等の容器に充
填して使用する場合には、粒子状または繊維状であるの
が好ましい。この場合の糖化蛋白質吸着材は、体液中の
糖化蛋白質を吸着させるために有効表面積が広く、かつ
体液を十分に通過させ得る間隔が形成されているのが好
ましい。かかる観点から、粒子状の糖化蛋白質吸着材の
粒径としては0.5〜5000μmの範囲内が好ましく、20〜10
00μmの範囲内がより好ましい。また繊維状の糖化蛋白
質吸着材の場合は、繊維径は1000μm以下であるのが好
ましく、10μm以下であるのがより好ましい。
【0015】上記のように使用するカラムは、入口部と
出口部を有し、かつ入口部と吸着材層の間および出口部
と吸着材層の間にそれぞれ体液は通過するが吸着材は通
過しない、ポリエステルなどの材質のフィルターを備え
ているものが好ましい。カラムの材質としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリメチルメタクリレートなどが例示される。こ
れらのうちオートクレーブ滅菌、γ−線滅菌などの滅菌
処理に付すことができる点から、ポリプロピレン、ポリ
カーボネートが好ましい。
【0016】本発明の糖化蛋白質吸着材を体液と接触さ
せることにより、体液中の糖化蛋白質を選択的かつ効率
的に吸着除去することができる。ここで体液とは生体由
来の液性成分を意味し、例えば血液、血漿、血清、腹
水、リンパ液、関節内液およびこれらから得られる分画
成分などが挙げられる。糖化蛋白質吸着材を体液と接触
させる方法としては、体内より体液を取り出してバッグ
などの容器に貯留しこれに糖化蛋白質吸着材を混合する
方法、カラムに糖化蛋白質吸着材を充填しこれに体液を
通過させる方法などがあるが、操作の簡便性の観点から
カラムに糖化蛋白質吸着材を充填しこれに体液を通過さ
せる方法が好ましい。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらにより限定されるものではない。
【0018】実施例1 p−ボロン酸スチレン671mgとアクリル酸329mgの混合物
(p−ボロン酸スチレンとアクリル酸とのモル比:1対
1)に、過硫酸カリウム10mgおよび蒸留水20mlを加え、
窒素置換後、密閉して、60℃で24時間反応させた。反応
終了後、反応液をジエチルエーテルに加えて、共重合体
を沈澱させ、一日放置後、デカンテーションによりジエ
チルエーテルを除き、再度ジエチルエーテルを加えた。
この操作を2回繰り返して、未反応のモノマーおよび水
を除去した。その後、大気中、室温において自然乾燥さ
せて、共重合体を得た。得られた共重合体中のアクリル
酸単位の含有率を13C−NMRにより分析したところ52
モル%であった。得られた共重合体をジメチルスルホキ
シドに0.1重量%になるように溶解して得られた溶液20m
lを、平均径1.5μmのポリプロピレン製超極細繊維100mg
を入れた試験管に加えて、室温で1時間放置することに
より共重合体を超極細繊維にコーティングした。共重合
体がコーティングされた超極細繊維を試験管から取り出
し、テフロンシート上で赤外線ランプを用いて乾燥さ
せ、糖化蛋白質吸着材(以下、これを吸着材1と略称す
ることがある)を得た。
【0019】実施例2および3 実施例1においてp-ボロン酸スチレンとアクリル酸との
モル比を表1に示したように変更した以外は実施例1と
同様の操作を行い、表1に示した組成の共重合体を得
た。これらの共重合体についてそれぞれ実施例1と同様
の操作を行い、糖化蛋白質吸着材(以下、実施例2およ
び3で得られた糖化蛋白質吸着材をそれぞれ吸着材2お
よび吸着材3と略称することがある)を得た。
【0020】比較例1および2 実施例1においてp-ボロン酸スチレンとアクリル酸との
モル比を表1に示したように変更した以外は実施例1と
同様の操作を行い、表1に示した組成の重合体を得た。
これらの重合体についてそれぞれ実施例1と同様の操作
を行い、糖化蛋白質吸着材(以下、比較例1および2で
得られた糖化蛋白質吸着材をそれぞれ吸着材4および吸
着材5と略称することがある)を得た。
【0021】
【表1】
【0022】実施例4 健常者血漿30mlにグルコースをその濃度が20mg/mlにな
るように溶解し、37℃で15日間放置した。放置後、リン
酸緩衝液(pH 7.4)に対して透析して、グルコースを除
いた後、健常者血漿中のグルコース濃度範囲(0.60〜1.
10mg/ml)内である1.00mg/mlになるようにグルコースを
30mg添加し、これを糖化蛋白質含有血漿とした。実施例
1〜3および比較例1〜2で得られた糖化蛋白質吸着材
350mgに対し、それぞれ糖化蛋白質含有血漿0.5mlを加
え、37℃で2時間攪拌した。攪拌後、反応液の上清中の
糖化蛋白質量を日本ロッシュ社製フルクトスアミンテス
ト「ロシュ」IIにより、また総蛋白質量をBIO-RAD社製
プロテインアッセイにより測定した。糖化蛋白質含有血
漿をコントロール液とし、吸着材1〜5で処理した後の
糖化蛋白質含有血漿を試験液として糖化蛋白質および総
蛋白質吸着除去率を下記の式(I)により算出した。結
果を下記の表2に示した。 吸着除去率(%)={(X−Y)/X}×100 (I) (式中、Xはコントロール液中の糖化蛋白質濃度または
総蛋白質濃度を表し、Yは試験液中の糖化蛋白質濃度ま
たは総蛋白質濃度を表す。)
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、糖や糖蛋白質が存在す
る体液中から選択的かつ効率的に糖化蛋白質を吸着除去
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 泰久 北海道札幌市西区山の手3条9−4−21 (72)発明者 中路 修平 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 岡 樹一郎 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジヒドロキシボリル基を有するモノマー
    単位およびアニオン性官能基を有するモノマー単位から
    なる共重合体よりなる糖化蛋白質吸着材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の糖化蛋白質吸着材を体液
    と接触させて体液から糖化蛋白質を吸着除去する方法。
JP7110576A 1995-05-09 1995-05-09 糖化蛋白質吸着材 Pending JPH08299788A (ja)

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JP7110576A JPH08299788A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 糖化蛋白質吸着材

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JP (1) JPH08299788A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017102130A (ja) * 2011-03-22 2017-06-08 積水メディカル株式会社 液体クロマトグラフィー用カラム
JP2020532417A (ja) * 2017-08-31 2020-11-12 サイトソーベンツ・コーポレーション 体液からの終末糖化産物の削減

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017102130A (ja) * 2011-03-22 2017-06-08 積水メディカル株式会社 液体クロマトグラフィー用カラム
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406