JPH08304960A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH08304960A
JPH08304960A JP10537795A JP10537795A JPH08304960A JP H08304960 A JPH08304960 A JP H08304960A JP 10537795 A JP10537795 A JP 10537795A JP 10537795 A JP10537795 A JP 10537795A JP H08304960 A JPH08304960 A JP H08304960A
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silver halide
titanium dioxide
layer
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white pigment
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JP10537795A
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Yuuna Nakatsuji
由菜 中辻
Jun Miura
順 三浦
Masaru Nagahama
勝 長濱
Hiroshi Ikeda
弘 池田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】解像力が高く、迅速現像処理適性を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供する。また、上記特性を持
ったハロゲン化銀写真感光材料の最適な製造方法を提供
する。 【構成】支持体とハロゲン化銀乳剤層との間に、少なく
ともゼラチンと二酸化チタン白色顔料とからなる下塗り
層を設け、該白色顔料の平均一次粒径が0.25μm以
上であり、該下塗り層の厚みが2.5μm以下であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料に関するもので、特に、樹脂被覆紙型基材を支持体
とし、解像力の改良されたハロゲン化銀写真感光材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の迅速な情報伝達システムの発達に
伴って、ハロゲン化銀写真感光材料の露光用出力機は、
He−Ne等のガスレーザー、発光ダイオード(LE
D)、730〜780nmの近赤外光に発信波長を持つ
半導体レーザーなど、10-3秒以下の、いわゆる高照度
短時間露光(閃光露光という)を光源とするものが多く
なり、ハロゲン化銀感光材料はこれらに対して高感度で
あり、所望する写真特性を与えることが必要となってき
た。
【0003】また、露光後の現像処理工程に於いても、
使用される自動現像機の高速化により、高温短時間処理
の傾向が増々強まり、これに適応できる写真特性及び乾
燥性等の物理的特性を持ったハロゲン化銀写真感光材料
が求められている。
【0004】さらに、光源の出力機の高性能化に伴い、
コントラスト、画質、解像力等ハロゲン化銀写真感光材
料の特性の優劣が明白になり、当然のことながらより優
れたものの需要が高まってきている。
【0005】一方、迅速処理に適した写真感光材料用支
持体として、ポリエチレンに代表されるポリオレフィン
樹脂で被覆された樹脂被覆紙型写真用支持体がよく知ら
れている。
【0006】しかしながら、該樹脂被覆紙型写真用支持
体を基体とする写真感光材料より得られた写真画像は、
解像力が十分でないという欠点を有している。
【0007】該樹脂被覆紙型写真用支持体の少なくとも
画像形成側の樹脂層中には白度、隠蔽力の向上のため
に、通常、二酸化チタン、酸化亜鉛の如き白色無機顔料
が含有されている。しかし多量の白色顔料は、ポリエチ
レンの押し出しコーティング作業性、物性等の低下の原
因となるため、これまでに公開された特許技術では、特
殊な例を除けば、たかだか20重量%混合しているにす
ぎない。感光性ハロゲン化銀乳剤と接する面に被覆され
ているポリオレフィン層中に練り込まれている白色顔料
の量がこの程度であると、体積%としてはたかだか5%
程度であり、その遮蔽効果が不十分で、光のポリオレフ
ィン層内での散乱距離が長くなることが、解像力低下の
原因になっていると考えられる。
【0008】上述の欠点、即ち樹脂被覆紙型支持体の鮮
鋭度の劣化を改良する方法として、樹脂被覆紙の上に、
白色顔料及び結合剤よりなる水性エマルジョン、又は白
色顔料及び親水性コロイド溶液からなる白色顔料層を設
け、その白色顔料層の上にハロゲン化銀写真感光乳剤層
を設ける方法が特開昭50−44818号、特開昭59
−177542等に記載されている。また、特開昭57
−64235、特開昭61−9646には樹脂被覆紙型
支持体と感光性ハロゲン化銀乳剤層の中間に白色顔料
と、現像処理工程に於いて消色又は流出し得る染料を含
有する親水性コロイド層を設けることが記載されてい
る。しかしながら上記のごとき方法は、白色顔料層のバ
インダーに親水性コロイドを用いるため、バインダー量
の増加に伴って現像処理液や水の吸収量が増し、乾燥が
通常の樹脂被覆紙型支持体に比べて遅れるという欠点を
有する。
【0009】親水性コロイドを白色顔料層のバインダー
に用いることにより生じる上記欠点を回避するため、合
成樹脂層とハロゲン化銀乳剤層との間に白色顔料を含有
するラテックス層を設ける(特開昭61−22174
6)、基体の上に白色顔料及び有機溶剤に可溶なバイン
ダーを含む塗布組成物を塗布後乾燥して基体の上に白色
反射層を設ける(特開昭59−200234、特開平5
−289235)等の方法が開示されている。
【0010】しかしながらこれらの層は積層塗布するハ
ロゲン化銀乳剤層の塗液との親和性が良くないため、ハ
ロゲン化銀乳剤層と重層同時塗布することが困難であ
り、別塗りが必要となる。つまり工程数の増加を意味す
る。
【0011】また、白色顔料のバインダーとして有機溶
剤可溶性バインダーを選択した場合には、これらを溶解
するための有機溶媒の使用が不可欠であり、これは環境
保全対応の方向から、好ましくない。
【0012】二酸化チタン白色顔料下塗り層、ハロゲン
化銀乳剤層及びゼラチン保護液を重層同時塗布する例
は、特公平2−51169に示されているが、二酸化チ
タン白色顔料の塗布量が0.6g/m2 であり、この程
度の含有量では十分な解像力を得ることはできない。
【0013】即ち、白色顔料層は所望の解像力を与え、
かつ高速現像処理液にも対応し得る厚みの薄さと、低い
吸液量特性を保持し、さらに、製造工程が簡便で安定し
ていることが望まれる。しかしながら、これまでに開示
された先行技術には上記課題のいずれをも満足させるも
のは、いまだかつて示されていない。
【0014】一方、樹脂被覆紙型支持体上の画像形成側
の樹脂被覆層中に含有せしめられる二酸化チタン顔料と
しては、一般的に小粒径のものが適していることが知ら
れている。例えば、特開平3−91740に、プリント
画像の鮮鋭度が高く、かつ明度が高くて見た目に白く、
写真用支持体の製造時にダイリップ汚れの生成が極めて
少なく、それ故面質の良好な、樹脂被覆紙型写真用支持
体を提供するために、電子顕微鏡による定方向測定での
個数平均粒子径が0.110μm〜0.150μmであ
る二酸化チタン顔料が有効であることが開示されてい
る。
【0015】樹脂被覆紙型支持体とハロゲン化銀感光乳
剤層との間に、白色顔料とバインダーとから成る下塗り
層を設ける場合も、小粒径の二酸化チタンを用いること
により同様の効果が期待でき、0.250μm以下の二
酸化チタンが一般的に用いられてきた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、樹脂
被覆紙型支持体の少なくとも一方の側にハロゲン化銀写
真乳剤を塗設してなるハロゲン化銀感光材料に於いて、
該ハロゲン化銀写真感光材料に高い解像力を付与するこ
とである。また該ハロゲン化銀感光材料の自動現像機
等、迅速処理への適性が、樹脂被覆紙型支持体に直接ハ
ロゲン化銀写真乳剤を塗設してなるハロゲン化銀写真感
光材料と、遜色のない該感光材料を得ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
とハロゲン化銀乳剤層との間に、少なくともゼラチンと
二酸化チタン顔料とからなる下塗り層を有するハロゲン
化銀写真感光材料に於いて、該二酸化チタンの電子顕微
鏡法で測定した平均一次粒径が0.25μm以上であ
り、該下塗り層の厚みが2.5μm以下であることを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料によって達成され
た。
【0018】本発明の重要な目的であるところの、白色
顔料下塗り層新設に伴う吸液量増加を抑えるためには、
該下塗り層を出来る限り薄層化し、バインダー量を少な
くすることが必須である。
【0019】これまでに特許に開示されている事例や、
バインダー中における二酸化チタンの充填密度及び、そ
の結果期待できる薄層化の可能性等の観点から、小粒径
の二酸化チタンが本目的に適していると考えられる。
【0020】しかしながら該小粒径二酸化チタンを用い
て分散を行い、該分散液を使って白色顔料下塗り層を作
成し、エクストルージョンバーで塗布すると、二酸化チ
タンの再凝集、沈澱が原因と思われる突発的な筋状故障
(尾引き筋)が発生し、良好な塗布面質を得ることがで
きない。
【0021】しかも尾引き筋の発生頻度は、白色顔料下
塗り層の厚みを薄くするに従って高くなり、該系での薄
層塗布が困難であることが判った。
【0022】上記傾向は、白色顔料下塗り層を単層塗布
した場合も、該白色顔料下塗り層及び積層塗布されるべ
きハロゲン化銀乳剤塗液を重層同時塗布した場合も、同
様の結果であった。
【0023】ところが、粒径の大きいつまり、電子顕微
鏡法で測定した平均一次粒径が0.25μm以上の二酸
化チタン顔料を用いると、白色顔料の塗液安定性が向上
し、エクストルージョンバーで塗布した時にも尾引き筋
故障が発生しないことが判った。
【0024】本発明に於いては、二酸化チタン顔料を含
有する下塗り層とハロゲン化銀乳剤層とを積層して設け
るが、これらの層を設ける方法としては、該支持体の上
に下塗り層を単層塗布し、乾燥した後にハロゲン化銀乳
剤層を塗布する方法及び、該支持体の上に両方の層を重
層同時塗布して設ける方法のいずれをも利用することが
できる。両方の層を同時塗布により設ける方がより好ま
しい。
【0025】白色顔料下塗り層のみを単層塗布する場
合、エクストルージョンバーの塗布特性上、少量塗布が
困難であり、吸液量の許容範囲内の下塗り層を良好に塗
布することは難しい。単層塗布で少量の固形分量を塗布
する手段として、希釈して塗布する方法があるが、適性
濃度の塗液を塗布する時ほど、良好な塗布面は得られな
い。これらの理由から、本発明の目的達成のためには、
該白色顔料下塗り層と、ハロゲン化銀感光乳剤層、必要
に応じて保護層等を重層同時塗布する方がより好まし
い。
【0026】白色顔料下塗り層は、基本的にはバインダ
ーである水溶性コロイドの中に二酸化チタンという硬く
て脆い無機固体物質が高含有量充填された系である。こ
のような物性のものを写真用支持体の上に塗設すると、
該塗布品は脆化の傾向を帯びてくる。これを緩和する手
段として、ラテックスのごときゴム状弾性力に富んだ物
質を添加することは公知である。
【0027】本発明に於いても、白色顔料下塗り層にラ
テックスを添加したところ、同様の効果が認められた。
また、二酸化チタン、水溶性バインダー、ラテックスの
構成比をコントロールすることにより、ラテックス未添
加の場合よりも広い領域で光沢を制御することができ
た。
【0028】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明に用いられる紙基体は通常のパルプ紙、合成繊維紙あ
るいは合成樹脂フィルムを擬紙化したいわゆる合成紙の
いずれでもよい。本発明に於いて紙基体に被覆する樹脂
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リビニル及びポリビニリデン化合物、ポリアミド、ポリ
アクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート及びセ
ルロースエステル等の熱可塑性樹脂を使用することがで
きる。紙基体を被覆した熱可塑性樹脂の表面は、該表面
に接して塗布される親水性下塗り層との接着を強固にす
るために、コロナ放電処理、紫外線照射処理、電子衝撃
処理等当業界公知の処理法により親水化されることが望
ましい。また、紙基体を被覆した熱可塑性樹脂層には、
二酸化チタン、酸化亜鉛のような白色無機顔料を含んで
いることができる。熱可塑性樹脂層には、更に色相改良
剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、酸化防止剤、滑剤等を混
入することもできる。
【0029】本発明に用いられる二酸化チタンは、ルチ
ル型であっても、アナターゼ型であってもよく、それら
を単独または混合して使用してもよい。また硫酸法で作
られたもの、塩素法で作られたものでもよい。さらに二
酸化チタンとしては、含水アルミナ処理、含水二酸化ケ
イ素処理または酸化亜鉛処理等の無機物質による表面被
覆処理したものが好ましい。二酸化チタン顔料の平均粒
子径は、電子顕微鏡法で測定した平均一次粒径が0.2
5μm以上のもの、特に0.26〜0.30μmの範囲
のものが好ましい。
【0030】二酸化チタン白色顔料の分散に際しては、
界面活性剤等の分散助剤を用いることは必要に応じて可
能であり、更にまた各種の分散機(超音波分散機、ホモ
ミキサー、ホモジナイザー、ボールミル、コロイドミ
ル、サンドミル、ダイノミル等)を用いると、好ましい
微細な分散物を得ることができる。
【0031】二酸化チタン白色顔料下塗り層中には有機
染料あるいは無機顔料、蛍光増加剤、硬膜剤、かぶり防
止剤、安定剤等の各種の写真用添加剤を加えることがで
きる。
【0032】二酸化チタン白色顔料は親水性コロイドに
対して約100重量%以上、好ましくは200重量%〜
600重量%であり、1平方メートル当たり、約2g〜
約6gの範囲が好ましい。
【0033】二酸化チタン白色顔料の塗布量が1平方メ
ートル当たり2g以下であると、所望する解像力が得ら
れず下塗り層を設ける効果が不十分である。一方、6g
以上塗布しても、解像力のそれ以上の向上は認められ
ず、良好な塗布性を確保するために必要なバインダーの
量が増加し、結果的に、現像処理液や水洗水の吸収が増
え、乾燥の遅延を引き起こす。
【0034】本発明の二酸化チタン白色顔料を含有す
る、親水性コロイド層に用いられる親水性コロイドとし
ては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン等の天然または合成の当業界周知のバイ
ンダーが用いられる。
【0035】本発明に於いて親水性コロイド層で二酸化
チタンのバインダーとしてゼラチンが用いられる場合、
該ゼラチンの例としては、いわゆる石灰処理ゼラチン、
酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン及びゼラチン誘導
体、変性ゼラチン等、当業界で一般に用いられるものが
挙げられる。
【0036】本発明に於いて、白色顔料下塗り層の厚み
は、2.5μm以下でなければならない。
【0037】下塗り層の厚みがこれ以上になると、他の
層つまり、裏塗層や乳剤層、保護層の水溶性コロイドの
量を極限まで減らしても、全体の吸液量が増し、所望さ
れる乾燥性が実現できない。
【0038】本発明に於いて、白色顔料下塗り層に添加
される水溶性ラテックスの好ましい例としては、スチレ
ン−ブタジエン系、アクリルニトリル−ブタジエン系、
アクリル系、スチレン−アクリル系、塩化ビニリデン
系、酢酸ビニル−塩化ビニル系またはエチレン−酢酸ビ
ニル系の共重合体、及びそれらのホモポリマーからなる
ラテックス等の水溶性ラテックスが挙げられる。
【0039】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
は公知の種々の方法によって調製することができる。
【0040】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、14面体、斜方12面体のような規則的な
結晶体を有するものでもよく、また、球状、板状等の変
則的な結晶形を持つもの、あるいはこれらの結晶形の複
合形を持つものでもよい。また、種々の結晶形の粒子の
混合からなっていてもよい。
【0041】ハロゲン化銀粒子は、内部と表層が異なる
相を持っていても、また均一な相からなっていてもよ
い。
【0042】本発明のハロゲン化銀写真乳剤としては、
塩化銀、臭化銀であってもよく、塩臭化銀、よう臭化
銀、塩よう臭化銀の如き混合ハロゲン化銀のような種々
の銀塩を含む乳剤であってもよい。
【0043】また、本発明で用いられるハロゲン化銀粒
子の粒子サイズ分布は、任意であるが、単分散であって
もよい。ここで、単分散とは95%の粒子が数平均粒子
サイズの±60%以内、好ましくは40%以内のサイズ
にはいる分散系である。ここで、数平均粒子サイズと
は、ハロゲン化銀粒子の投影面積径の数平均直径であ
る。
【0044】本発明に用いられる写真乳剤の調製法は、
酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、ま
た可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては、片側混合法、同時混合法、それらの組合せ等のい
ずれを用いてもよい。
【0045】同時混合法の一つの形式として、ハロゲン
化銀の生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、即
ちコントロールド・ダブルジェット法を用いることもで
きる。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズ
が均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0046】また、別々に形成した2種以上のハロゲン
化銀乳剤を混合してもよい。
【0047】ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過
程に於て、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩ま
たはその錯塩等を共存させてもよい。
【0048】沈澱形成後あるいは物理塾成後の乳剤から
可溶性塩類を除去する方法としては、ゼラチンをゲル化
させるヌードル法や、無機塩類、アニオン性界面活性
剤、アニオン性ポリマーあるいは変性ゼラチン等を利用
した沈澱法(フロッキュレーション法)等が用いられ
る。
【0049】ハロゲン化銀乳剤は、硫黄増感や金化合物
による金増感等、公知の方法で化学増感を施すことがで
きる。また、白金パラジウム、イリジウム、ロジウム、
ルテニウムのような貴金属の塩を用いる増感法を組み合
わせて用いることができる。そしてこれらの増感法は単
一でなく組み合わせて使うこともできる。
【0050】本発明では、ポリアルキレンオキサイド、
チオエーテル化合物、四級アンモニウム塩化合物等の各
種の現像促進剤を用いることができる。
【0051】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
は必要に応じて、他の増感色素、例えば、シアニン、メ
ロシアニン類を併用して分光増感してもよく、さらに公
知の方法により安定剤、界面活性剤、硬膜剤のような添
加を含有することができる。
【0052】本発明のハロゲン化銀乳剤層に用いられる
親水性コロイドとしては、ゼラチン、コロイド状アルブ
ミン、カゼイン等のタンパク質、カルボキシメチルセル
ローズ等のセルロース誘導体、寒天、アルギン酸ナトリ
ウム、澱粉等の糖誘導体、ポリビニールアルコール、ポ
リアクリルアミド等の合成ポリマー等を単独あるいは適
当な比率で混合して用いることができる。
【0053】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲内で応用し得るものである。
【0054】
【実施例】
実施例1 原紙の両面にポリエチレンをラミネートした厚さ100
μmの支持体であって、ハロゲン化銀乳剤塗布側のポリ
エチレン層中に、平均一次粒径0.18μmのルチル型
二酸化チタン顔料を14重量%含有するように作成され
た写真用ポリエチレン被覆紙を支持体とし、下記組成の
白色顔料層、ハロゲン化銀写真乳剤層及び保護層を塗布
して、ハロゲン化銀写真感光材料を作成した。
【0055】二酸化チタン白色顔料下塗り液の調製。 A液:平均粒子サイズ0.28μmのルチル型二酸化チ
タン(石原産業(株)製タイペークCR−58)13K
gに対し、分散剤としてポリカルボン酸ナトリウム塩
(東亜合成(株)製アロンT−40)の10%液を二酸
化チタンの5.0%相当量添加し、30%水分散液を作
り、ホモミキサーによる高速微分散後、10%ゼラチン
溶液45Kgを加えて撹拌し、硬膜剤を加え合計100
lに合わせ、白色顔料下塗り層A液を作成した。 B液:上記A液のゼラチン溶液添加後にポリマーラテッ
クス(アクリル酸アルキルエステル)を1.5Kg加え
た以外はA液と同様に、B液を作成した。 C液:二酸化チタンCR−58及び分散剤の量をB液の
2倍にした以外はB液と同様に、C液を作成した。 D液:B液の二酸化チタンCR−58を、平均粒子サイ
ズ0.21μmのルチル型酸化チタンCR−60(石原
産業(株)製タイペーク)に代えた以外はB液と同様
に、D液を作成した。 E液:またB液の二酸化チタンCR−58を、平均粒子
サイズ0.25μmのルチル型酸化チタンCR−50
(石原産業(株)製タイペーク)に代えた以外はB液と
同様にE液を作成した。
【0056】ハロゲン化銀写真乳剤の調製。 慣用のハロゲン化銀写真乳剤の製法により作られたハロ
ゲン化銀結晶粒子の平均粒子径が0.25μmの塩臭化
銀乳剤を硫黄−金増感法による第2熟成を施した後、増
感色素、安定剤、塗布助剤、硬膜剤を添加して塗布乳剤
とした。
【0057】保護層用塗布オーバー液の調製 5%ゼラチン水溶液に界面活性剤、マット剤、塗布助
剤、硬膜剤を添加して塗布オーバー液とした。
【0058】これらの白色顔料下塗り液の内の、A液、
B液、D液あるいはE液のいずれかと、ハロゲン化銀塗
布乳剤及び塗布オーバー液を、前述の写真用ポリエチレ
ン被覆紙の二酸化チタン顔料を混入させた側に、下塗り
液の二酸化チタン含量が3.0g/m2 に相当する量、
ハロゲン化銀乳剤層の塗布銀量が1.8g/m2 、ゼラ
チン塗布量が2.0g/m2 、オーバー層のゼラチン塗
布量が1.5g/m2になるようにエクストルージョン
バーにより3重層同時塗布し、乾燥して、それぞれ試料
A、試料B、試料D及び試料Eを作成した。
【0059】また、白色顔料下塗り液B液をC液に代
え、各層の塗液流量をB液の場合と全く同じにすること
によって、白色顔料下塗り層の二酸化チタン含量が6.
0g/m2 である試料Cを作成した。
【0060】また、白色顔料下塗り液のB液を、二酸化
チタン含有量3.0g/m2 及び6.0g/m2 になる
ように単層塗布し、乾燥した後に、ハロゲン化銀塗布乳
剤及び塗布オーバー液を2層塗布し、試料F及び試料G
を作成した。ただし、試料Fに関しては、白色顔料下塗
り液を単層塗布する際、該下塗り液を2倍希釈し、塗布
量2倍にて目的量を塗布した。
【0061】さらに比較試料として白色顔料下塗り層を
設けないで、写真用ポリエチレン被覆紙に直接ハロゲン
化銀塗布乳剤と塗布オーバー液を2層塗布し、試料Hを
作成した。
【0062】上記試料A〜Hはいずれも、塗布速度12
0m/分でエクストルージョンバーを用いて塗布した。
【0063】塗布性の評価は、各塗布試料の任意の塗布
面10m2 を目で観察し、突発性筋故障数をカウント
し、実用性の可否を判定した。突発性筋故障が全く発生
しなかったものを◎、ほとんど発生しなかったものを
○、発生したものを×で示す。
【0064】解像力の評価は、以下の方法で行った。ラ
イノトロニック200P(ライノタイプ ヘル社製 )
で、50μm細線を出力した後、所定の現像、定着、水
洗乾燥処理を行った。次に濃度0.7での細線幅が50
μmになる露光量における、細線部分をマイクロデンシ
トメーター(阿部設計社製、スリット幅:250μm)
で線幅に対し直角に横切るように走査し、画線幅に於け
る微小濃度を連続的に記録した。このプロファイルに於
いて、濃度0.1より濃度1.0に至るに要した幅を測
定し、シャープネスの指標とした。この幅が小さいほど
シャープネス良好であり、画像再現性が良く、ハロゲン
化銀感光材料の解像力が高いと評価される。次にマイク
ロデンシトメーターによる走査で50μm細線濃度を測
定した。
【0065】白色顔料下塗り層の厚みは、走査型電子顕
微鏡の断面写真より求めた。
【0066】乾燥性の評価は、自動現像機LD−221
(大日本スクリーン社製)を部分的に改造し、処理速度
を上げ、Dry to Dry40秒とし、処理終了時の乾燥の度
合いを評価した。◎は十分乾燥していたもの、○は乾燥
していたもの、×は乾燥不十分であったものを示す。
【0067】各試料の測定結果を次の表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】白色顔料下塗り層塗設の試料A〜Gはいず
れも、白色顔料下塗り層を有さないブランクのサンプル
試料Hに比べて、シャープネスが改善されており、ま
た、細線濃度の値が高く、解像力が向上していることが
判る。二酸化チタンの粒径が小さい試料Dは、突発性筋
故障が多量に発生したが、粒径が大きいものを用いるこ
とにより改善されている。本発明に於いては、重層塗
布、単層別塗り塗布のいずれも有効であることが判る。
白色顔料下塗り層のバインダー量を少なくし、結果、層
の厚みも薄い本発明の試料Cの場合、二酸化チタン含有
量は6g/m2 であるが、乾燥性は良好で、満足できる
特性を示す。しかし、水溶性バインダー量の多い試料G
では、乾燥性が悪く実用不可のレベルである。乾燥した
状態の試料表面に、先端が鋭い針で一定加重をかけ、傷
の付き方を調べたところ、試料Aは試料Bに比べ、若干
ではあるが傷が付きやすい傾向があった。
【0070】実施例2 支持体として用いる写真用ポリエチレン被覆紙を、該ポ
リエチレン層中に二酸化チタンを有さないものに代えた
以外は、試料Bと全く同様の方法で試料Iを作成し、解
像力についての評価を行った。試料Iは、シャープネ
ス、細線濃度ともに、試料Bと同じ特性を示し、二酸化
チタン顔料を含有しない写真用ポリエチレン被覆紙を使
用した場合にも、本発明が有効であることが判った。
【0071】
【作用及び発明の効果】本発明に於いて、樹脂被覆紙型
支持体にハロゲン化銀写真乳剤を塗設してなる写真感材
に於いて、該写真感材の解像力を向上させ、かつ、高速
迅速処理にも適した、厚みの薄い白色顔料下塗り層塗設
ハロゲン化銀写真感光材料を実現することができた。ま
た、該白色顔料下塗り層と、ハロゲン化銀写真乳剤層及
び保護層を、重層同時塗布することによって、製造工程
数を増やすことなく、塗布面質の良好な該ハロゲン化銀
写真感光材料を製造する方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 弘 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号三菱 製紙株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体とハロゲン化銀乳剤層との間に、
    少なくともゼラチンと二酸化チタン顔料とからなる下塗
    り層を有するハロゲン化銀写真感光材料に於いて、該二
    酸化チタンの電子顕微鏡法で測定した平均一次粒径が
    0.25μm以上であり、該下塗り層の厚みが2.5μ
    m以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004046817A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. ハロゲン化銀写真感光材料
US7105286B2 (en) 2002-11-20 2006-09-12 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Silver halide photographic material

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