JPH08321038A - 磁気記録用ディスク基板 - Google Patents

磁気記録用ディスク基板

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JPH08321038A
JPH08321038A JP7150872A JP15087295A JPH08321038A JP H08321038 A JPH08321038 A JP H08321038A JP 7150872 A JP7150872 A JP 7150872A JP 15087295 A JP15087295 A JP 15087295A JP H08321038 A JPH08321038 A JP H08321038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk substrate
magnetic recording
glassy carbon
bulk density
aromatic polyimide
Prior art date
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Pending
Application number
JP7150872A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Uei
敏治 上井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライブ回転時の回転むら及びうねりを少な
くすることのできるガラス状カーボンシートからなる磁
気記録用ディスク基板を提供する。 【構成】 芳香族ポリイミド樹脂フィルムを非酸化性雰
囲気中で焼成炭化して得られ、嵩密度が1.55〜1.
75g/ccで、かつ平面方向の曲げ弾性率が4000kgf/
mm2 以上の特性を有するガラス状カーボンのシートから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄肉、軽量でドライブ
回転時の回転むら及びうねりを極めて少なくして、磁気
ヘッドの浮上高さを小さくすることのできる磁気記録装
置のディスク基板に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置のハードディスク基板とし
ては、従来からアルミニウム合金製のものが汎用されて
いる。しかしながら、アルミニウム合金からなるディス
ク基板は、材質的に剛性が不十分で、表面を研磨加工
する際に基板にうねりが発生するため、予め表面にアル
マイト層を形成したのち鏡面研磨する必要があること、
比重が比較的大きいうえ肉厚を薄くすることが難しい
関係で、ディスクドライブ駆動系に負担がかかり、駆動
装置の小型化ができない、基板中に介在する金属不純
物(金属間化合物)が研磨加工時に脱落して微小な表面
ピットや突起として残るため、欠陥不良の原因になる、
等の問題点がある。
【0003】アルミニウム合金に替わる磁気記録用ディ
スク基板として、ガラス製のものが知られている。硬質
のガラス材は表面研磨により優れた精度の表面平滑性を
付与することができるが、本来的に脆弱な材質であるた
めヒートショック等の刺激に対して破損し易い欠点があ
る。
【0004】これに対し、特開昭60−35333号公
報に開示されているガラス状カーボン製のディスク基板
は、ガラス状の組織をもつ緻密質のカーボンにより構成
されているため、記録層を形成する処理温度にも十分に
耐えられる耐熱性と表面研磨により良好な平滑性が得ら
れる緻密組織を有しており、そのうえ軽量である利点が
ある。したがって、磁気記録用ディスク基板として有用
性が期待されている。
【0005】このため、その後、球状結晶子内の気孔径
が30オングストローム以下で見かけ密度が1.80以
上のガラス状カーボン基板上に、記録層としてCo 基金
属薄膜を形成した磁気記録媒体(特開平3−52116 号公
報) 、ガラス質炭素からなる白色光の表面反射率が10
%以下である磁気ディスク用基板(特開平3−268221号
公報) 、ガラス状カーボン基板上にγ−Fe23 塗布磁
性層と保護潤滑層とを順次に形成した磁気ディスク(特
開平3−276420号公報) 等が提案されている。
【0006】更に、近時における磁気ディスクの高集積
化に伴って磁気ヘッドがフェライト系から材質硬度の高
い薄膜ヘッドに移行しており、加えてディスクとヘッド
との接触機構も変化していることから、ディスク基板に
おける耐摩耗性と表面平滑性の改善が必要とされ、本出
願人は嵩密度1.47g/cc以上の材質組織と、総灰分が
5ppm 以下の高純度特性を備える添加フィラー成分を含
まないガラス状カーボンからなり、表面粗さ0.003
μm 以下の表面平滑性状を有する磁気記録用ディスク基
板を開発提案した(特願平6−113752号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェノ
ール系樹脂やフラン系樹脂などの熱硬化性樹脂を原料樹
脂に用いて得られるガラス状カーボン材は等方性で、弾
性率が低く、また1mm以下の薄肉のシート状成形体を得
ることが困難である。
【0008】本発明者は、磁気記録用のディスク基板と
して好適なガラス状カーボンの材質性状について研究を
進めた結果、原料樹脂に芳香族ポリイミド樹脂フィルム
を用いることにより高密度、高弾性で、かつ基板厚みを
薄肉化したシート状成形体が得られることを見出した。
【0009】本発明は上記知見に基づいて開発されたも
のであり、その目的は、薄肉、軽量でドライブ回転時の
回転むら及びうねりを極めて少なくして、磁気ヘッドの
浮上高さを小さくさせることのできる磁気記録装置のデ
ィスク基板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による磁気記録用ディスク基板は、芳香族ポ
リイミド樹脂フィルムを非酸化性雰囲気中で焼成炭化し
て得られ、嵩密度が1.55〜1.75g/ccで、かつ平
面方向の曲げ弾性率が4000kgf/mm2 以上の特性を有
するガラス状カーボンのシートからなることを構成上の
特徴とする。
【0011】ガラス状カーボンは、ガラス状の外観およ
び破断面を呈し黒鉛材料などの一般炭素材のようにカー
ボン粒子が集合した組織形態と異なり、無定形ガラス状
の緻密組織構造を有する炭素材であり、気体不透過性、
化学的安定性などの特性が優れているため電子、化学を
はじめ多くの工業分野で有用されている。
【0012】通常、ガラス状カーボンはフェノール系樹
脂やフラン系樹脂などの炭化残留率の高い熱硬化性樹脂
を原料とし、これを所望の形状に成形したのち非酸化性
雰囲気下で焼成炭化する方法によって製造されている。
しかし、この種の樹脂原料系を用いて薄いシート状の成
形体を得ることは能率的、品質的および収率的に極めて
困難である。更に、焼成炭化過程で起こる収縮現象によ
りガラス状カーボン材に皺や反り等が発生するため、表
面平滑なシートを得ることにも困難性がある。
【0013】本発明の材質性状を備えるガラス状カーボ
ンのシートは、原料樹脂として芳香族ポリイミド樹脂の
フィルムを用いることにより製造することができ、例え
ば本発明者が開発提案した、芳香族ポリイミド樹脂のフ
ィルムを炭素質押さえ板で挟み付け、押さえ圧力を掛け
た状態で非酸化性雰囲気中800〜2100℃の温度で
焼成する方法(特公平6−45444 号公報)により嵩密度
の大きい、表面平滑な薄肉シートを得ることができる。
なお、ガラス転移温度が300℃以上の芳香族ポリイミ
ド樹脂フィルムを用いると、焼成時に軟化することなく
炭化するので曲げ弾性率が高く、表面平滑なガラス状カ
ーボンシートを得ることができる。
【0014】また、芳香族ポリイミド樹脂はフェノール
系、フラン系などの熱硬化性樹脂に比べてフィルム成形
性に優れており、均質で薄肉のフィルム状成形体を容易
に形成することができる。この芳香族ポリイミド樹脂フ
ィルムは分子構造が平面的に配向しているために、これ
を原料樹脂として焼成炭化することにより平面方向の曲
げ弾性率の大きいガラス状カーボンシートの製造が可能
である。
【0015】本発明の磁気記録用のディスク基板は、こ
のガラス状カーボンの材質性状として嵩密度および平面
方向の曲げ弾性率を特定する点に主要な要件がある。こ
のうち、嵩密度が1.55〜1.75g/ccの材質性状は
緻密で内在ポアの極めて少ないことに特徴づけられる。
内在ポアの存在は、磁気ディスク基板として表面を研磨
加工する際にポアが表面に露出して表面平滑性を損なう
こととなるが、本発明の磁気ディスク基板は嵩密度を
1.55g/cc以上とすることにより内在ポアによる表面
欠陥の発生が防止される。しかしながら、嵩密度が1.
75g/ccを越えると磁気ディスク基板の重量が大きくな
り、ドライブの駆動動力が増大するので嵩密度は1.5
5〜1.75g/ccの範囲に設定される。
【0016】また、ガラス状カーボンの材質性状として
平面方向の曲げ弾性率の値が小さいと、ディスク基板の
厚さを薄肉化した場合にディスクドライブ時の回転むら
やうねりが大きくなるので、平面方向の曲げ弾性率を4
000kgf/mm2 以上に設定することが必要である。これ
らの材質性状を備えるガラス状カーボンのシートで磁気
ディスク基板を形成することにより1mm以下の薄肉、軽
量化を図ることができる。
【0017】これらの材質性状を有するガラス状カーボ
ンのシートは、所定形状に加工したのち表面を研磨加工
して磁気記録用のディスク基板とする。
【0018】
【作用】本発明の磁気記録用ディスク基板を形成するガ
ラス状カーボンシートは、嵩密度が大きくポアの少ない
緻密組織構造を有し、また、原料樹脂として用いる芳香
族ポリイミド樹脂フィルムの分子配向性に起因して平面
方向の曲げ弾性率が高い材質性状を有するので、ディス
クドライブ回転時の回転むらやうねりの発生を効果的に
抑制することが可能となる。
【0019】更に、ガラス状カーボンの有する表面平滑
性、耐熱性、化学的安定性などの諸特性を具備するので
磁気記録装置用のディスク基板として長期に亘って安定
して使用することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
【0021】実施例1〜7、比較例1〜2 表1に示した化学式No.1からNo.5の芳香族ポリイミ
ド樹脂フィルム(厚さ0.65mm)を用いて、表面粗さ
20μm RMAX に研磨した最大粒子径100μm 、嵩密
度1.83g/ccの黒鉛板〔東海カーボン(株)製、G3
47〕からなる抑え板に挟み付け、これに60gf/cm2
押え圧力を掛けた状態で窒素ガス雰囲気の電気炉に入
れ、加熱温度を変えて焼成炭化した。得られたガラス状
カーボンのシートの表面を#8000までの砥粒で鏡面
研磨したのち、嵩密度、曲げ弾性率および曲げ強度を測
定した。これらの結果を、用いた芳香族ポリイミド樹脂
フィルムの種類および焼成炭化温度とともに表2に示し
た。
【0022】
【表1】
【0023】比較例3 原料樹脂としてフェノール樹脂初期縮合物〔住友デュレ
ズ(株)製、PR940 〕を用い、この原料樹脂をポリプロ
ピレン製のバットに流し込み200℃の温度で加熱、硬
化して板状体の樹脂成形体としたのち窒素ガス雰囲気中
1500℃の温度で焼成炭化した。得られたガラス状カ
ーボンのシートの表面を#8000までの砥粒で鏡面研
磨し、嵩密度、曲げ弾性率および曲げ強度を測定して、
その結果を表2に併載した。
【0024】比較例4 比較例3で得られたガラス状カーボンシートを、HIP
装置により圧力2000気圧、温度2500℃で加圧加
熱処理をしたほかは、比較例3と同一の方法により作製
したガラス状カーボンシートについて、嵩密度、曲げ弾
性率および曲げ強度を測定して、その結果を表2に併載
した。
【0025】
【表2】 (表注)*1 : 表1の一般式No. *2 : フェノール樹脂〔住友デュレズ(株)製、PR940 〕 *3 : 比較例3のガラス状カーボンシートを更に圧力2000気圧、温度15 00℃で加圧加熱処理
【0026】実施例8〜13 実施例1〜3で得られたガラス状カーボンシートを基板
として、表3に示す組成のターゲット材をマグネトロン
・スパッタリング装置を用いて基板温度250℃、アル
ゴンガス圧2mTorr の条件で積層成膜し、磁気記録媒体
を作製した。
【0027】
【表3】
【0028】このようにして得られた磁気記録媒体の性
能を評価して、その結果を表4に示した。表4の結果か
ら本発明の磁気記録用ディスク基板の性能は面振れの振
幅や速度が小さく、ドライブ回転時の回転むらやうねり
を少なくできることが判る。
【0029】
【表4】 (表注)*4 :表2に示した実施例のNo. *5 :表3に示した成膜条件
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば耐熱性、
化学的安定性および表面平滑性に優れるガラス状カーボ
ンからなる薄肉、軽量で、ディスクドライブ回転時の回
転むらやうねりの少ない磁気記録用ディスク基板を提供
することができる。したがって磁気ヘッドの浮上高さを
低減することができ、高密度化が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリイミド樹脂フィルムを非酸化
    性雰囲気中で焼成炭化して得られ、嵩密度が1.55〜
    1.75g/ccで、かつ平面方向の曲げ弾性率が4000
    kgf/mm2 以上の特性を有するガラス状カーボンのシート
    からなることを特徴とする磁気記録用ディスク基板。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリイミド樹脂フィルムのガラス
    転移温度が300℃以上である請求項1記載の磁気記録
    用ディスク基板。
JP7150872A 1995-05-25 1995-05-25 磁気記録用ディスク基板 Pending JPH08321038A (ja)

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