JPH08337531A - 新規抗生物質kp−3052及びその製造法 - Google Patents
新規抗生物質kp−3052及びその製造法Info
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- JPH08337531A JPH08337531A JP7145880A JP14588095A JPH08337531A JP H08337531 A JPH08337531 A JP H08337531A JP 7145880 A JP7145880 A JP 7145880A JP 14588095 A JP14588095 A JP 14588095A JP H08337531 A JPH08337531 A JP H08337531A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐性菌や毒性の問題を解消し得る抗生物質K
P−3052およびその製造法を得るものである。 【構成】 放線菌に属するKP−3052物質を生産す
る能力を有する微生物を培地に培養し、その培養物中に
KP−3052物質を蓄積せしめ、該培養物からKP−
3052物質を採取して製造するものである。 【効果】 本物質は細菌または真菌感染症の治療剤や予
防剤として有効に使用される。
P−3052およびその製造法を得るものである。 【構成】 放線菌に属するKP−3052物質を生産す
る能力を有する微生物を培地に培養し、その培養物中に
KP−3052物質を蓄積せしめ、該培養物からKP−
3052物質を採取して製造するものである。 【効果】 本物質は細菌または真菌感染症の治療剤や予
防剤として有効に使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な抗生物質KP−3
052ならびに放線菌KP−3052株からの当該物質
を製造する製造法に関する。
052ならびに放線菌KP−3052株からの当該物質
を製造する製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物の生産する抗生物質としては、こ
れまでに数多く発見されており、医薬品、動物薬、農薬
の分野において既に実用化されている。
れまでに数多く発見されており、医薬品、動物薬、農薬
の分野において既に実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その一
方において、耐性菌の出現や毒性が大きな問題となって
おり、これらの問題点を解消し得る新規な抗生物質の開
発が強く望まれているのが現状である。
方において、耐性菌の出現や毒性が大きな問題となって
おり、これらの問題点を解消し得る新規な抗生物質の開
発が強く望まれているのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
抗菌活性を有する抗生物質について微生物培養物中から
の探索を続けた結果、放線菌KP−3052株の生産す
るKP−3052物質がいくつかの微生物に対して生育
阻害活性を有することを見出した。本発明はこの知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
抗菌活性を有する抗生物質について微生物培養物中から
の探索を続けた結果、放線菌KP−3052株の生産す
るKP−3052物質がいくつかの微生物に対して生育
阻害活性を有することを見出した。本発明はこの知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、下記の物理化学的性
質を有するKP−3052物質である。そしてまた、本
発明は放線菌に属するKP−3052物質を生産する能
力を有する微生物を培地で培養し、培養物中にKP−3
052物質を蓄積せしめ、該培養物からKP−3052
物質を採取することを特徴する抗生物質KP−3052
の製造法である。さらにまた、本発明は放線菌に属する
KP−3052物質を生産する能力を有する微生物であ
る。
質を有するKP−3052物質である。そしてまた、本
発明は放線菌に属するKP−3052物質を生産する能
力を有する微生物を培地で培養し、培養物中にKP−3
052物質を蓄積せしめ、該培養物からKP−3052
物質を採取することを特徴する抗生物質KP−3052
の製造法である。さらにまた、本発明は放線菌に属する
KP−3052物質を生産する能力を有する微生物であ
る。
【0006】(1)性状:白色粉末、 (2)分子量:344.1573(M+H、高分解能高
速原子衝撃質量分析による)、 (3)分子式:C13H21N5 O6 (高分解能高速原子衝
撃質量分析による)、 (4)融点:260℃(分解)、 (5)比旋光度:〔α〕D 25=−9゜(c=0.65,
H2 O)、
速原子衝撃質量分析による)、 (3)分子式:C13H21N5 O6 (高分解能高速原子衝
撃質量分析による)、 (4)融点:260℃(分解)、 (5)比旋光度:〔α〕D 25=−9゜(c=0.65,
H2 O)、
【0007】(6)紫外部吸収極大(水溶液):図1に
示すとおり、少なくとも220nm(ショルダー、ε=
7500)に極大吸収を有する、 (7)赤外部吸収極大(KBr錠):図に示すとおり、
3450,1630,1590,1490,1370,
1350cm-1に極大吸収を有する、
示すとおり、少なくとも220nm(ショルダー、ε=
7500)に極大吸収を有する、 (7)赤外部吸収極大(KBr錠):図に示すとおり、
3450,1630,1590,1490,1370,
1350cm-1に極大吸収を有する、
【0008】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(4
00MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)およ
びスピン結合定数J(Hz)は、次の通りである。8.
04(1H,s)、7.02(1H,s)、3.72
(1H,t,6)、3.45(1H,dd,J=1,
5)、3.39(1H,dd,J=1,5)、3.02
〜2.82(6H,m),2.02(1H,dt,J=
7,15)、1.98(1H,dt,J=7,15)
(但し、s:一重線、d:二重線、t:三重線、m:多
重線を表す)、
00MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)およ
びスピン結合定数J(Hz)は、次の通りである。8.
04(1H,s)、7.02(1H,s)、3.72
(1H,t,6)、3.45(1H,dd,J=1,
5)、3.39(1H,dd,J=1,5)、3.02
〜2.82(6H,m),2.02(1H,dt,J=
7,15)、1.98(1H,dt,J=7,15)
(但し、s:一重線、d:二重線、t:三重線、m:多
重線を表す)、
【0009】(9)13C−核磁気共鳴スペクトル(10
0MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)は、次
の通りである、108.1s、176.8s、176.
5s、137.3d、133.8s、119.5d、6
5.3d、63.8d、49.8t、46.6t、3
0.9t、30.7t(但し、s:一重線、d:二重
線、t:三重線を表す)、
0MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)は、次
の通りである、108.1s、176.8s、176.
5s、137.3d、133.8s、119.5d、6
5.3d、63.8d、49.8t、46.6t、3
0.9t、30.7t(但し、s:一重線、d:二重
線、t:三重線を表す)、
【0010】(10)溶剤に対する溶解性:水に可溶、
メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに難
溶、 (11)呈色反応:ニンヒドリン反応に陽性
メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに難
溶、 (11)呈色反応:ニンヒドリン反応に陽性
【0011】本KP−3052物質生産菌については、
放線菌で、KP−3052物質生産能を有するものであ
ればよく、特に制限されることはない。本発明のKP−
3052物質を生産するために使用される菌株として
は、一例として本発明者らによって土壌より新たに分離
された放線菌KP−3052株が挙げられる。本菌株の
菌学的性状を示すと以下の通りである。
放線菌で、KP−3052物質生産能を有するものであ
ればよく、特に制限されることはない。本発明のKP−
3052物質を生産するために使用される菌株として
は、一例として本発明者らによって土壌より新たに分離
された放線菌KP−3052株が挙げられる。本菌株の
菌学的性状を示すと以下の通りである。
【0012】I.形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し、分断が観察さ
れた。気菌糸はスターチ・無機塩寒天培地、グルコース
・アスパラギン寒天培地等で豊富に着生し、白色を呈す
る。顕微鏡下の観察では、気菌糸は直線状を呈し、20
ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の大きさは2.
5×0.8μmである。胞子の表面は平滑である。菌
核、胞子嚢および遊走子は見出されない。
れた。気菌糸はスターチ・無機塩寒天培地、グルコース
・アスパラギン寒天培地等で豊富に着生し、白色を呈す
る。顕微鏡下の観察では、気菌糸は直線状を呈し、20
ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の大きさは2.
5×0.8μmである。胞子の表面は平滑である。菌
核、胞子嚢および遊走子は見出されない。
【0013】II.培養性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1および表2に示す。
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1および表2に示す。
【0014】色調は標準色として、カラー・ハーモニー
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色標名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色標名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】III .生理学的諸性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天培地 陰性 (ロ)ペプトン・イースト・鉄寒天培地 陰性 (ハ)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地 陰性 (ニ)トリプトン・イースト液 陰性
【0018】 (2)チロシナーゼ反応 陰性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陰性 (5)ゼラチンの液化(21〜23℃) 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (6)スターチの加水分解 陽性 (7)脱脂乳の凝固(27℃) 陽性
【0019】 (8)脱脂乳のペプトン化(27℃) 陽性 (9)生育温度範囲 8〜38℃ (10)炭素源の利用性(プリーダム・ゴトリーブ寒天培地) グルコース、アラビノース、キシロース、ラフィノース、メリビオース、マ ンニトール、フルクトース、ラムノース、イノシトール、シュークロースを 利用する。 (11)セルロースの分解 陰性
【0020】IV.細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上に述
べた本菌の菌学的性状を要約すると次の通りである。細
胞壁中のジアミノピメリン酸はLL型である。栄養菌糸
は各種寒天培地上でよく発達し、分断が観察された。気
菌糸の形態は直線状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表
面は平滑である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は
ベージュからイエローの色調を呈し、気菌糸はホワイト
系の色調を呈する。可溶性色素は生産しない。以上のよ
うな菌学的性状を示す本菌は、放線菌に属する一菌株で
あると決定した。
べた本菌の菌学的性状を要約すると次の通りである。細
胞壁中のジアミノピメリン酸はLL型である。栄養菌糸
は各種寒天培地上でよく発達し、分断が観察された。気
菌糸の形態は直線状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表
面は平滑である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は
ベージュからイエローの色調を呈し、気菌糸はホワイト
系の色調を呈する。可溶性色素は生産しない。以上のよ
うな菌学的性状を示す本菌は、放線菌に属する一菌株で
あると決定した。
【0021】以上のような菌学的性状の本菌株は、St
rain KP−3052(ストレイン KP−305
2)として工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託さ
れている。寄託日は平成7年3月31日で、寄託番号は
FERM P−14875である。
rain KP−3052(ストレイン KP−305
2)として工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託さ
れている。寄託日は平成7年3月31日で、寄託番号は
FERM P−14875である。
【0022】本発明のKP−3052物質を製造するに
当たっては、先ず放線菌に属するKP−3052物質を
生産する能力を有する微生物を培養し、その培養物から
分離・精製すればよい。本発明に用いることのできる菌
株は上記菌株、その変異株をはじめ、放線菌の属するK
P−3052物質生産菌のすべてが使用できる。
当たっては、先ず放線菌に属するKP−3052物質を
生産する能力を有する微生物を培養し、その培養物から
分離・精製すればよい。本発明に用いることのできる菌
株は上記菌株、その変異株をはじめ、放線菌の属するK
P−3052物質生産菌のすべてが使用できる。
【0023】上記KP−3052物質生産に適した栄養
源としては放線菌の栄養源としては、放線菌の栄養源と
して使用し得るものが使用される。例えば市販のペプト
ン、肉エキス、コーン・スチープ・リカー、綿実粉、落
花生粉、大豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼイン
の水和物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム等の窒素源、グリセリン、澱粉、グルコース、ガ
ラクトース、マンノース等の炭水化物、あるいは脂肪等
の炭素源、及び食塩、リン酸塩、炭酸カルシウム、硫酸
マグネシウム等の無機塩を単独あるいは組み合わせて使
用できる。
源としては放線菌の栄養源としては、放線菌の栄養源と
して使用し得るものが使用される。例えば市販のペプト
ン、肉エキス、コーン・スチープ・リカー、綿実粉、落
花生粉、大豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼイン
の水和物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム等の窒素源、グリセリン、澱粉、グルコース、ガ
ラクトース、マンノース等の炭水化物、あるいは脂肪等
の炭素源、及び食塩、リン酸塩、炭酸カルシウム、硫酸
マグネシウム等の無機塩を単独あるいは組み合わせて使
用できる。
【0024】その他必要に応じて微量の金属塩、消泡剤
として動・植・鉱物油等を添加することもできる。これ
らのものは生産菌を利用しKP−3052物質の生産に
役だつものであればよく、公知の放線菌の培養材料はす
べて用いることができる。KP−3052物質の大量培
養には液体培養が好ましい。培養温度は20〜37℃で
も行い得るが、通常は20〜30℃、好ましくは27℃
付近に保つのがよい。培養時間は、液体培養の場合、通
常2〜7日培養を行うと、本物質が生成蓄積される。好
ましくは培養中のKP−3052物質の蓄積量が最大に
達したときに培養を終了すればよい。
として動・植・鉱物油等を添加することもできる。これ
らのものは生産菌を利用しKP−3052物質の生産に
役だつものであればよく、公知の放線菌の培養材料はす
べて用いることができる。KP−3052物質の大量培
養には液体培養が好ましい。培養温度は20〜37℃で
も行い得るが、通常は20〜30℃、好ましくは27℃
付近に保つのがよい。培養時間は、液体培養の場合、通
常2〜7日培養を行うと、本物質が生成蓄積される。好
ましくは培養中のKP−3052物質の蓄積量が最大に
達したときに培養を終了すればよい。
【0025】これらの培養組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。
【0026】このようにして得られた培養物中に蓄積さ
れたKP−3052物質は通常は培養濾液中に含まれる
ので、培養濾液を濾過または遠心分離により菌体を分離
する。培養濾液からKP−3052物質を採取するに
は、培養液より水溶性物質の採取に用いられる公知の方
法、例えばイオン交換クロマトグラフイー、ゲル濾過ク
ロマトグラフイー、遠心向流分配クロマトグラフイー、
高速液体クロマトグラフイー等を組み合わせあるいは繰
り返すことによってKP−3052物質を純粋に採取す
ることができる。
れたKP−3052物質は通常は培養濾液中に含まれる
ので、培養濾液を濾過または遠心分離により菌体を分離
する。培養濾液からKP−3052物質を採取するに
は、培養液より水溶性物質の採取に用いられる公知の方
法、例えばイオン交換クロマトグラフイー、ゲル濾過ク
ロマトグラフイー、遠心向流分配クロマトグラフイー、
高速液体クロマトグラフイー等を組み合わせあるいは繰
り返すことによってKP−3052物質を純粋に採取す
ることができる。
【0027】本KP−3052物質の物理化学的性状は
次の通りであ。 (1)性状:白色粉末、 (2)分子量:344.1573(M+H、高分解能高
速原子衝撃質量分析による)、 (3)分子式:C13H21N5 O6 (高分解能高速原子衝
撃質量分析による)、 (4)融点:260℃(分解)、
次の通りであ。 (1)性状:白色粉末、 (2)分子量:344.1573(M+H、高分解能高
速原子衝撃質量分析による)、 (3)分子式:C13H21N5 O6 (高分解能高速原子衝
撃質量分析による)、 (4)融点:260℃(分解)、
【0028】(5)比旋光度:〔α〕D 25=−9゜(c
=0.65、H2 O)、 (6)紫外部吸収極大(水溶液):図1に示すとおり、
220nm(ショルダー、ε=7500)に吸収極大を
有する、 (7)赤外部吸収極大(KBr錠):図2に示すとお
り、3450、1630、1590、1490、142
0、1370、1350cm-1に極大吸収を有する、
=0.65、H2 O)、 (6)紫外部吸収極大(水溶液):図1に示すとおり、
220nm(ショルダー、ε=7500)に吸収極大を
有する、 (7)赤外部吸収極大(KBr錠):図2に示すとお
り、3450、1630、1590、1490、142
0、1370、1350cm-1に極大吸収を有する、
【0029】(8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(4
00MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)およ
びスピン結合定数J(Hz)は次の通りである。8.0
4(1H,s)、7.02(1H,s)、3.72(1
H,t,J=6)、3.45(1H,dd,J=1,
5)、3.39(1H,dd,J=2,5)(但し、
s:一重線、d:二重線、t:三重線、m:多重線を表
す)、
00MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)およ
びスピン結合定数J(Hz)は次の通りである。8.0
4(1H,s)、7.02(1H,s)、3.72(1
H,t,J=6)、3.45(1H,dd,J=1,
5)、3.39(1H,dd,J=2,5)(但し、
s:一重線、d:二重線、t:三重線、m:多重線を表
す)、
【0030】(9)13C−核磁気共鳴スペクトル(10
0MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)は次の
通りである。180.1s、176.8s、176.5
s、137.3d、133.8s、119.5d、6
5.3d、63.8d、55.8d、49.8t、4
6.6t、30.9t、30.7t(但し、s:一重
線、d:二重線、t:三重線を表す)、
0MHz):重水中での化学シフトδ(ppm)は次の
通りである。180.1s、176.8s、176.5
s、137.3d、133.8s、119.5d、6
5.3d、63.8d、55.8d、49.8t、4
6.6t、30.9t、30.7t(但し、s:一重
線、d:二重線、t:三重線を表す)、
【0031】(10)溶剤に対する溶解性:水に可溶、
メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに難
溶、 (11)呈色反応:ニンヒドリン反応に陽性、
メタノール、エタノール、アセトン、クロロホルムに難
溶、 (11)呈色反応:ニンヒドリン反応に陽性、
【0032】以上にKP−3052物質の各種理化学的
性状について述べたが、このような性質に一致する化合
物はこれまでに報告されておらず、したがって、KP−
3052物質は新規物質であると決定した。
性状について述べたが、このような性質に一致する化合
物はこれまでに報告されておらず、したがって、KP−
3052物質は新規物質であると決定した。
【0033】次に、本KP−3052物質の抗菌活性つ
いて以下に述べる。濾紙円板(直径8mm、アドバンテ
ック社製)に本KP−3052物質の200μg/ml
の水溶液をそれぞれ浸漬し、一定時間風乾して水を飛ば
した後、これをミクロコッカス・ルテウス(Micro
coccus luteus)の含菌寒天平板に張り付
け、35℃で24時間培養後、濾紙円板の周りにできた
生育阻止円の直径を表3にそれぞれ示した。
いて以下に述べる。濾紙円板(直径8mm、アドバンテ
ック社製)に本KP−3052物質の200μg/ml
の水溶液をそれぞれ浸漬し、一定時間風乾して水を飛ば
した後、これをミクロコッカス・ルテウス(Micro
coccus luteus)の含菌寒天平板に張り付
け、35℃で24時間培養後、濾紙円板の周りにできた
生育阻止円の直径を表3にそれぞれ示した。
【0034】
【表3】
【0035】本抗生物質はいくつかの微生物に対して生
育阻害活性を示した。また、KP−3052物質は二形
性を示すカンジダ・アルビカンス(Candida a
lbicans)が菌糸形で生育する血清添加培地にお
いて、細胞の形態を変化させた。したがって、KP−3
052物質は細菌や真菌感染症の治療用あるいは予防用
組成物として有効に使用し得る。
育阻害活性を示した。また、KP−3052物質は二形
性を示すカンジダ・アルビカンス(Candida a
lbicans)が菌糸形で生育する血清添加培地にお
いて、細胞の形態を変化させた。したがって、KP−3
052物質は細菌や真菌感染症の治療用あるいは予防用
組成物として有効に使用し得る。
【0036】
【発明の効果】本発明により、細菌または真菌感染症の
治療剤あるいは予防剤として有用な新規な抗生物質KP
−3052ならびに放線菌KP−3052株からの該物
質の製造法が得られる。
治療剤あるいは予防剤として有用な新規な抗生物質KP
−3052ならびに放線菌KP−3052株からの該物
質の製造法が得られる。
【0037】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれのみに限定されるものではない。グ
ルコース0.1%、でんぷん(和光純薬工業社製)2.
4%、ペプトン(大五栄養化学社製)0.3%、肉エキ
ス0.3%、酵母エキス(オリエンタル酵母工業社製)
0.5%、炭酸カルシウム0.4%からなる液体培地
(pH7.0)を100ml ずつ分注した500ml 容
三角フラスコ1本に寒天斜面培地で培養した放線菌KP
−3052株(FERM P−14875)を1白金耳
ずつ接種し、27℃で3日間振とう培養して種培養液を
得た。
るが、本発明はこれのみに限定されるものではない。グ
ルコース0.1%、でんぷん(和光純薬工業社製)2.
4%、ペプトン(大五栄養化学社製)0.3%、肉エキ
ス0.3%、酵母エキス(オリエンタル酵母工業社製)
0.5%、炭酸カルシウム0.4%からなる液体培地
(pH7.0)を100ml ずつ分注した500ml 容
三角フラスコ1本に寒天斜面培地で培養した放線菌KP
−3052株(FERM P−14875)を1白金耳
ずつ接種し、27℃で3日間振とう培養して種培養液を
得た。
【0038】カルチベータNo.100(焼津水産化学
工業社製)1.0%、グルコース1.0%、酵母エキス
0.5%、炭酸カルシウム0.2%からなる液体培地
(pH6.5)を100ml ずつ分注した500ml 容
三角フラスコ30本に種培養液2ml ずつ接種し、27
℃で144時間振とう培養した。
工業社製)1.0%、グルコース1.0%、酵母エキス
0.5%、炭酸カルシウム0.2%からなる液体培地
(pH6.5)を100ml ずつ分注した500ml 容
三角フラスコ30本に種培養液2ml ずつ接種し、27
℃で144時間振とう培養した。
【0039】培養液を遠心分離機(KS−3000P、
久保田製作所製)で遠心分離し、得られた上清2.5L
をダウエックス50Wイオン交換樹脂(H+ :Na+ =
1:1、300ml )に吸着させた。これを1Nアンモ
ニア水で洗浄後、2Nアンモニア水100ml で溶出し
た。溶出液を塩酸で中和し、マイクロアシライザー(マ
イクロアシライザーG3、旭化成工業社製)で脱塩後、
減圧濃縮により褐色物質2.7gを得た。この淡黄色物
質を少量の0.1Mギ酸ナトリウム緩衝液(pH3.
1)に溶解後、同緩衝液で平衡化したSP−セファデッ
クスイオン交換樹脂50ml に吸着させた。
久保田製作所製)で遠心分離し、得られた上清2.5L
をダウエックス50Wイオン交換樹脂(H+ :Na+ =
1:1、300ml )に吸着させた。これを1Nアンモ
ニア水で洗浄後、2Nアンモニア水100ml で溶出し
た。溶出液を塩酸で中和し、マイクロアシライザー(マ
イクロアシライザーG3、旭化成工業社製)で脱塩後、
減圧濃縮により褐色物質2.7gを得た。この淡黄色物
質を少量の0.1Mギ酸ナトリウム緩衝液(pH3.
1)に溶解後、同緩衝液で平衡化したSP−セファデッ
クスイオン交換樹脂50ml に吸着させた。
【0040】これを、同溶液で洗浄後、0.2Mギ酸ナ
トリウム緩衝液(pH3.1)で溶出した。この溶出液
を中和し、マイクロアシライザーで脱塩後、減圧濃縮に
より120mgの淡黄褐色物質を得た。再び、これを少
量のメタノール−0.1M塩化ナトリウム水溶液(6
0:40)に溶解し、同溶液で平衡化したアミノシラン
処理シリカゲル(Chromatorex NH−DM
1020、富士シリシア化学社製)に吸着させた。
トリウム緩衝液(pH3.1)で溶出した。この溶出液
を中和し、マイクロアシライザーで脱塩後、減圧濃縮に
より120mgの淡黄褐色物質を得た。再び、これを少
量のメタノール−0.1M塩化ナトリウム水溶液(6
0:40)に溶解し、同溶液で平衡化したアミノシラン
処理シリカゲル(Chromatorex NH−DM
1020、富士シリシア化学社製)に吸着させた。
【0041】次いで同溶液で洗浄後、メタノール−0.
1M塩化ナトリウム水溶液(30:70)で溶出した。
得られた溶出液を減圧濃縮し、少量の水に溶解後、セフ
ァデックスLH−20カラム(600ml 、φ3.8×
85cm)にチャージし、水で溶出した。得られた活性
フラクションを減圧濃縮することにより白色粉末のKP
−3052物質を6mg得た。
1M塩化ナトリウム水溶液(30:70)で溶出した。
得られた溶出液を減圧濃縮し、少量の水に溶解後、セフ
ァデックスLH−20カラム(600ml 、φ3.8×
85cm)にチャージし、水で溶出した。得られた活性
フラクションを減圧濃縮することにより白色粉末のKP
−3052物質を6mg得た。
【図1】抗生物質KP−3052の水溶液(20μg/
ml )の紫外部吸収スペクトルである。
ml )の紫外部吸収スペクトルである。
【図2】抗生物質KP−3052の赤外部吸収スペクト
ル(KBr法)である。
ル(KBr法)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 洋子 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内 (72)発明者 リュウ ジン ロン 中華人民共和国北京市天壇(番地なし) 中国医学科学院医薬生物技術研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の理化学的性質を有する抗生物質K
P−3052。 (1)性状:白色粉末、 (2)分子量:344.1573(M+H,高分解能高
速原子衝撃質量分析による)、 (3)分子式:C13H21N5 O6 (高分解能高速原子衝
撃質量分析による)、 (4)融点:260℃(分解)、 (5)比旋光度:〔α〕D 25=−9゜(c=0.65,
H2 O)、 (6)紫外部吸収スペクトル(水溶液):図1に示すと
おり、少なくとも220nm(ショルダー、ε=750
0)付近に極大吸収を有する、 (7)赤外部吸収スペクトル(KBr錠):図2に示す
とおり、3450,1630,1590,1490,1
420,1370,1350cm-1に極大吸収を有す
る、 (8)プロトン核磁気共鳴スペクトル(400MH
z):重水中での化学シフトδ(ppm)およびスピン
結合定数J(Hz)は次の通りである。8.04(1
H,s)、7.02(1H,s)、3.72(1H,
t,J=6)、3.45(1H,dd,J=1,5)、
3.39(1H,dd,J=2,5)、3.02〜2.
82(6H,m)、2.02(1H,dt,J=7,1
5)、1.98(1H,dt,J=7,15)(但し、
s:一重線、d:二重線、t:三重線、m:多重線を表
す)、 (9)13C−核磁気共鳴スペクトル(100MHz):
重水中での化学シフトδ(ppm)は次のとおりであ
る。180.1s、176.8s、176.5s、13
7.3d、133.8s、119.5d、65.3d、
63.8d、55.8d、49.8t、46.6t、3
0.9t、30.7t(但し、s:一重線、d:二重
線、t:三重線を表す)、 (10)溶剤に対する溶解性:水に可溶、メタノール、
アセトン、クロロホルムに難溶、 (11)呈色反応:ニンヒドリン反応に陽性、 - 【請求項2】 放線菌に属するKP−3052物質を生
産する能力を有する微生物を培地に培養し、その培養物
中にKP−3052物質を蓄積せしめ、該培養物からK
P−3052物質を採取することを特徴とする抗生物質
KP−3052の製造法。 - 【請求項3】 放線菌に属するKP−3052物質を生
産する能力を有する微生物が、ストレイン(Strai
n) KP−3052(FERM P−14875)で
ある請求項2記載の製造法。 - 【請求項4】 放線菌に属するKP−3052物質を生
産する能力を有する微生物。 - 【請求項5】 微生物がストレイン(Strain)
KP−3052(FERM P−14875)またはそ
の変異株である請求項4に記載の微生物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7145880A JPH08337531A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 新規抗生物質kp−3052及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7145880A JPH08337531A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 新規抗生物質kp−3052及びその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08337531A true JPH08337531A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15395191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7145880A Pending JPH08337531A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 新規抗生物質kp−3052及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08337531A (ja) |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP7145880A patent/JPH08337531A/ja active Pending
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