JPH09169765A - 新規抗生物質kp−3144a,b及びその製造法 - Google Patents

新規抗生物質kp−3144a,b及びその製造法

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JPH09169765A
JPH09169765A JP7332070A JP33207095A JPH09169765A JP H09169765 A JPH09169765 A JP H09169765A JP 7332070 A JP7332070 A JP 7332070A JP 33207095 A JP33207095 A JP 33207095A JP H09169765 A JPH09169765 A JP H09169765A
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JP
Japan
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antibiotic
methanol
producing
antibiotics
properties
Prior art date
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Pending
Application number
JP7332070A
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English (en)
Inventor
Satoshi Omura
智 大村
Yoshitake Tanaka
芳武 田中
Hiroshi Yoshida
博 吉田
Seiyou Riyuu
静▲容▼ 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Publication date
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Publication of JPH09169765A publication Critical patent/JPH09169765A/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗真菌活性を有する新規抗生物質KP314
4A,Bを提供する。 【解決手段】 新規抗生物質KP3144A,Bはスト
レプトミセス・エスピー・KP3144株(FERM
P−15279)の培養によって得られる。抗生物質K
P3144Aは分子量1215をもつ化合物で、KP3
144Bは分子量1201をもつ化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規抗生物質KP−
3144A,B及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗真菌活性を有する抗生物質の探索はヒ
トあるいは作物に有害な病原性真菌に対する強い活性と
ヒトに対する安全性を指標に行われてきた。この中でア
ムホテリシンBやポリオキシン類が医薬用及び農業用抗
真菌剤として実用化された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの化合物
も、薬効、毒性、経済性等の点においてなお改良の余地
がある。また耐性菌の出現により本来の効果が低下して
きたことも問題となっており、新しい抗真菌剤が求めら
れている。本発明は、新規な抗真菌活性を有する抗生物
質KP−3144A,B及びその製造法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、抗
真菌活性を有する抗生物質について微生物の培養物から
種々の検索を続けた結果、ストレプトミセス属に属する
KP−3144株の培養液が優れた抗真菌活性を有する
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。
【0005】すなわち、本発明は下記式[I]で表され
る抗生物質KP−3144A,B及びストレプトミセス
属に属する抗生物質KP−3144A,B生産菌を培地
に培養し、その培養物から抗生物質KP−3144A,
Bを採取することを特徴とする抗生物質KP−3144
A,Bの製造法である。
【0006】
【化3】
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、抗生物質KP
−3144A,Bは、ストレプトミセス属に属する該物
質KP−3144A,B生産菌を培地に培養して、培地
中に該物質KP−3144A,Bを生成蓄積させ、その
培養物から抗生物質KP−3144A,Bを採取するこ
とにより製造することができる。
【0008】抗生物質KP−3144A,B生産菌につ
いては、ストレプトミセス属に属し、該物質KP−31
44A,B生産能を有するものであればよく、特に制限
されることはない。本発明の抗生物質KP−3144
A,B生産菌の好適な一例としては、本発明者らによっ
て土壌から新たに分離されたストレプトミセス エスピ
ー・KP−3144株が挙げられる。本菌株の菌学的及
び生理学的性質を示すと下記のとおりである。
【0009】1. 形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し、分断は観察さ
れない。気菌糸はオートミール寒天、グリセロール・ア
スパラギン寒天等で豊富に着生し、白色から青灰色を呈
する。顕微鏡下の観察では、気菌糸はらせん状を呈し、
20ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の形は卵型
であり、その大きさは1.2×0.6μmである。胞子
の表面はトゲ状である。菌核、胞子嚢及び遊走子は見出
されない。
【0010】2. 各種培地上での性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1に示す。色調は、標準色として、カラー・ハーモニ
ー・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション
・オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色標名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】3. 生理学的諸性質 (1) メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陰性 (ロ)ペプトン・イースト・鉄寒天 陰性 (ハ)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地 陰性 (ニ)トリプトン・イースト液 陰性 (2) チロシナーゼ反応 陰性 (3) 硫化水素の生産 陰性 (4) 硝酸塩の還元 疑陽性 (5) ゼラチンの液化(21〜23℃) 陽性(グルコー
ス・ペプトン・ゼラチン培地) (6) スターチの加水分解 陽性 (7) 脱脂乳の凝固 陰性 (8) 脱脂乳のペプトン化 陽性 (9) 生育温度範囲 14〜35℃ (10) 炭素源の利用性(プリーダム・ゴトリーブ寒天培
地) グルコース、アラビノース、キシロース、ラムノース、
ラフィノース、メリビオース、マンニトール、ラムノー
ス、イノシトール、シュークロースを利用する。
【0014】(11) セルロースの分解 陰性。
【0015】4. 細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。
【0016】以上、本菌の菌学的性状を要約すると次の
とおりである。
【0017】細胞壁中のジアミノピメリン酸はLL型で
ある。栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し、分断は
観察されない。気菌糸の形態はらせん状で長い胞子鎖を
形成する。胞子の表面はトゲ状である。培養上の諸性質
としては、栄養菌糸は淡いブラウン系の色調を呈し、気
菌糸はホワイトからブルーグレイ系の色調を呈する。可
溶性色素はチロシン寒天でピンク系の色素を僅かに生産
する。
【0018】これらの結果から本菌株は、ストレプトミ
セス属に属する1菌種と判断された。本菌株は、ストレ
プトミセス エスピー・KP−3144(Strept
omyces sp.KP−3144)として工業技術
院生命工学技術研究所に寄託されている(FERM P
−15279)。
【0019】本発明に用いることのできる菌株は上記菌
株、その変異株をはじめ、ストレプトミセス属に属する
物質KP−3144A,B生産菌のすべてが使用でき
る。
【0020】本発明の抗生物質KP−3144A,B
は、上記菌株を抗生物質KP−3144A,B生産に適
した栄養源含有培地に接種して好気的に培養することに
より製造される。栄養源としては、放線菌の栄養源とし
て使用しうるものが使用される。例えば市販されている
ペプトン、肉エキス、コーン・スティープ・リカー、綿
実粉、落花生粉、大豆粉、酵母エキス、NZ―アミン、
カゼインの水解物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫
酸アンモニウム等の窒素源、グリセリン、澱粉、グルコ
ース、ガラクトース、マンノース等の炭水化物、あるい
は脂肪等の炭素源、及び食塩、リン酸塩、炭酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム等の無機塩を使用できる。その他
必要に応じて微量の金属塩、消泡剤としての動・植・鉱
物油等を添加することもできる。これらのものは生産菌
が利用し抗生物質KP−3144A,Bの生産に役立つ
ものであればよく、公知の放線菌の培養材料はすべて用
いることができる。抗生物質KP−3144A,Bの大
量培養には液体培養が好ましく、培養温度は生産菌が発
育し、抗生物質KP−3144A,Bを生産できる範囲
で適用できる。培養は、以上に述べた条件を使用する抗
生物質KP−3144A,B生産菌の性質に応じて適宜
選択して行なうことができる。
【0021】本抗生物質KP−3144A,Bは、培養
濾液及び菌体画分の両方に存在する。培養濾液よりは酢
酸エチル、ブタノール等の水不混和性の有機溶媒で抽出
することができる。菌体画分よりはアセトン、メタノー
ルなどの水混和性有機溶媒で抽出することができる。上
述の抽出法に加え、脂溶性物質の採取に用いられる公知
の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、ゲル濾過クロ
マトグラフィー、薄層クロマトグラフィーよりのかき取
り、遠心向流分配クロマトグラフィー、高速液体クロマ
トグラフィー等を適宜組合わせあるいは繰返すことによ
って純粋に採取することができる。
【0022】物質KP−3144Aの理化学的性状は次
のとおりである。
【0023】(1) 性状:白色粉末 (2) 分子量:1216.7692(M+H、高分解能高
速原子衝撃質量分析による) (3) 分子式:C62109 3 20 (4) 融点:138〜141℃ (5) 比旋光度:[α]D 25=20°(c=1.0、メタ
ノール) (6) 紫外部吸収極大(メタノール中):図1に示すとお
り、203nm(ε=26900), 225nm(ショ
ルダー、ε=31600),230nm(ε=3200
0), 238nm(ショルダー、ε=21100)に極
大吸収を有する。
【0024】(7) 赤外部吸収極大(KBr 錠):図2に示
すとおり、3380,2968,2937,1716,
1630,1595,1460,1383,1138,
1066cm-1に極大吸収を有する。
【0025】(8) プロトン核磁気共鳴スペクトル(重メ
タノール中):化学シフト(ppm)は以下のようであ
る(sは一重線、dは二重線、tは三重線、br. はブ
ロード、Hはプロトンの数、Jはスピン結合定数を示
す。)。
【0026】δ(ppm)0.86(3H,d,J=
7),0.87(3H,d,J=7),0.90(3
H,d,J=7),0.91(3H,d,J=7),
0.92(3H,d,J=7),0.94(3H,d,
J=7),1.02(3H,d,J=6.5),1.2
9(1H,m),1.32(2H,m),1.38(1
H,m),1.41(2H,m),1.41(2H,
m),1.46(1H,m),1.52(1H,m),
1.52(2H,m),1.54(1H,m),1.5
7(1H,m),1.57(1H,m),1.58(3
H,s),1.60(2H,m),1.61(1H,
m),1.62(3H,s),1.63(1H,m),
1.64(1H,m),1.66(1H,m),1.6
9(2H,m),1.76(1H,m),1.82(2
H,m),1.84(1H,m),1.91(1H,
m),1.91(1H,m),2.01(1H,m),
2.03(2H,m),2.08(1H,m),2.2
6(2H,m),2.52(1H,m),2.53(1
H,m),2.84(3H,s),3.17(2H,
t,J=7),3.24(2H,m)in CD3
H,3.38(1H,d,J=10),3.82(1
H,m),3.82(1H,m),3.82(1H,
m),3.87(1H,m),3.88(1H,m),
3.89(1H,m),3.92(1H,m),4.0
2(1H,m),4.04(1H,d,J=9.8),
4.08(1H,m),4.10(1H,m),4.4
2(1H,m),4.75(1H,dd,J=8.5,
3),5.19(1H,br.t,J=7),5.28
(1H,br.),5.42(1H,br.t,J=
6.5),5.47(1H,dd,J=15,9.
5),5.66(1H,dd,J=15,9.5),
6.07(1H,dd,J=14.5,10.5),
6.12(1H,dd,J=14.5,11)。
【0027】(9) 13C核磁気共鳴スペクトル(重メタノ
ール中):化学シフト(ppm)は以下のようである
(sは一重線、dは二重線、tは三重線、qは四重
線)。
【0028】δ(ppm)10.0q,10.3q,1
0.7q,11.0q,13.9q,14.7q,1
5.4q,16.0q,17.9q,27.3t,2
8.3q,28.7t,29.9t,30.4t,3
0.7t,33.0d,33.9t,34.3t,3
9.2t,40.9d,41.2t,41.2d,4
1.4t,41.9t,42.6t,43.1t,4
3.2d,44.5d,44.6t,45.8t in
CD3 OH,45.2t, 45.3d,45.9
d,46.7t,65.4d,65.6d,66.2
d,69.7d,70.7d,71.6d,71.8
d,72.2d,72.2d,73.7d,75.9
d,76.0d,77.1d,79.5d,81.6
d,99.8s,127.6d,128.2d,13
1.6d,131.9d,133.8s,135.3
d,137.1d,137.5s,158.2s,17
1.5s,174.0s,177.1s。
【0029】(10) 溶剤に対する溶解性:メタノール、
アセトン、酢酸エチルに可溶。水、クロロホルムに難
溶。
【0030】(11) 呈色反応:硫酸、リンモリブデン酸
に陽性。
【0031】(12) 酸性、中性、塩基性の区別:両性物
質。
【0032】物質KP−3144Bの理化学的性状は次
のとおりである。
【0033】(1) 性状:白色粉末 (2) 分子量:1202.7518(M+H、高分解能高
速原子衝撃質量分析による) (3) 分子式:C61107 3 20 (4) 融点:140〜143℃ (5) 比旋光度:[α]D 25=22°(c=1.0、メタ
ノール) (6) 紫外部吸収極大(メタノール中):図3に示すとお
り、203nm(ε=29000), 225nm(ショ
ルダー、ε=40400),230nm(ε=4190
0), 238nm(ショルダー、ε=28600)に極
大吸収を有する。
【0034】(7) 赤外部吸収極大(KBr 錠):図4に示
すとおり、3380,2968,2935,1714,
1633,1600,1456,1385,1066c
-1に極大吸収を有する。
【0035】(8) プロトン核磁気共鳴スペクトル(重メ
タノール中):化学シフト(ppm)は以下のようであ
る(sは一重線、dは二重線、tは三重線、br. はブ
ロード、Hはプロトンの数、Jはスピン結合定数を示
す。)。
【0036】δ(ppm)0.86(3H,m),0.
87(3H,m),0.91(3H,m),0.92
(3H,m),0.92(3H,d,J=7),0.9
4(3H,d,J=7),1.01(3H,d,J=
7),1.29(1H,m),1.32(2H,m),
1.34(2H,m),1.42(2H,m),1.4
2(2H,m),1.46(1H,m),1.51(2
H,m),1.54(1H,m),1.55(1H,
m),1.56(1H,m),1.58(3H,s),
1.60(1H,m),1.61(2H,m),1.6
2(3H,s),1.63(1H,m),1.63(1
H,m),1.66(1H,m),1.70(2H,
m),1.78(1H,m),1.82(2H,m),
1.84(1H,m),1.91(1H,m),1.9
1(1H,m),2.01(1H,m),2.05(2
H,m),2.08(1H,m),2.24(2H,
m),2.52(1H,m),2.53(1H,m),
3.18(2H,t,J=7),3.23(2H,m)
in CD3 OH,3.36(1H,d,J=8),
3.82(1H,m),3.82(1H,m),3.8
2(1H,m),3.87(1H,m),3.87(1
H,m),3.90(1H,m),3.92(1H,
m),4.03(1H,m),4.03(1H,d,J
=9.5),4.07(1H,m),4.09(1H,
m),4.41(1H,m),4.75(1H,dd,
J=8,3),5.19(1H,br.t,J=7),
5.28(1H,br.),5.42(1H,br.
t,J=7),5.46(1H,dd,J=14,9.
5),5.65(1H,dd,J=15,6.5),
6.07(1H,dd,J=14.5,10.5),
6.10(1H,dd,J=14,10.5)。
【0037】(9) 13C核磁気共鳴スペクトル(重メタノ
ール中):化学シフト(ppm)は以下のようである
(sは一重線、dは二重線、tは三重線、qは四重
線)。
【0038】δ(ppm)10.0q,10.4q,1
0.7q,11.0q,14.0q,14.7q,1
5.4q,16.0q,17.9q,27.2t,2
8.7t,29.9t,30.4t,30.7t,3
3.0d,33.9t,34.3t,39.2t,4
0.9d,41.1t,41.3d,41.4t,4
1.9t,42.5t,43.1t,43.2d,4
4.5d,44.7t,45.2tin CD3 OH,
45.3t,45.8d,45.9d,46.7t,6
5.4d,65.6d,66.2d,69.7d,7
0.6d,71.5d,71.9d,72.2d,7
2.3d,73.7d,75.9d,76.0d,7
7.2d,79.3d,81.6d,99.8s,12
7.6d,128.3d,131.6d,131.8
d,133.8s,135.3d,137.1d,13
7.5s,158.6s,171.6s,174.1
s,177.2s。
【0039】(10) 溶剤に対する溶解性:メタノール、
アセトン、酢酸エチルに可溶。水、クロロホルムに難
溶。
【0040】(11) 呈色反応:硫酸、リンモリブデン酸
に陽性。
【0041】(12) 酸性、中性、塩基性の区別:両性物
質。
【0042】本抗生物質KP−3144A,Bの各種理
化学的性状やスペクトルデータを検討した結果、本抗生
物質KP−3144A,Bは下記式[I]で表される構
造であることが決定された。
【0043】
【化4】
【0044】以上のとおり、本抗生物質KP−3144
A,Bの理化学的性状について詳述したが、このような
性質及び構造に一致する化合物はこれまで報告されてお
らず、抗生物質KP−3144A,Bは新規物質である
と決定した。
【0045】(作用)抗生物質抗生物質KP−3144
A,Bの生物学的性質は次のとおりである。
【0046】1. 抗菌活性 抗生物質KP−3144A,Bのそれぞれ0.2mg/
mLの濃度での栄養寒天培地上での各種微生物に対する
阻止円径(8mmの円形ろ紙を用いた拡散法による)を
表2に示す。表2より明らかなように抗生物質KP−3
144A,Bは灰色かび病菌(ボトリチス、Botry
tis)、イネいもち病菌(ピリキュラリア、Pyri
cularia)等の真菌に対して抗菌活性を示した。
【0047】
【表3】
【0048】2.インゲン灰色かび病防除活性 インゲンの初生葉を切り取り、所定濃度に希釈した抗生
物質KP−3144A,Bの溶液に浸漬し風乾した。こ
の葉上に別にポテトグルコース寒天培地上に生育させた
灰色かび病菌の直径8mmの菌叢をのせて接種した。そ
の後、20℃、湿度100%の湿室に3日間静置し、生
じた病斑径を測定し、薬剤無処理区と比較することによ
り防除価を算出した。
【0049】
【表4】
【0050】
【実施例】以下本発明の実施例を示すが、これは単なる
一例示であってなんら本発明を限定するものではなく種
々の変法が可能である。
【0051】1. 発酵 寒天斜面培地で培養したストレプトミセス・エスピーK
P−3144株(FERM P−15279)より、グ
ルコース0.1%、澱粉(溶性)〔関東化学 (株) 製〕
2.4%、ペプトン〔極東製薬工業 (株) 製〕0.3
%、肉エキス〔極東製薬工業 (株) 製〕0.3%、酵母
エキス〔オリエンタル酵母工業 (株) 製〕0.5%、炭
酸カルシウム0.4%からなる液体培地(pH7.0)
を10mLずつ分注した50mL容試験管2本に1白金
耳ずつ接種し、27℃で2日間振盪培養した。この培養
液を上記と同一組成の液体培地を100mLずつ分注し
た500mL容坂口フラスコに2mLずつ移植し、27
℃で2日間往復振盪培養した。これを種培養液とした。
【0052】本培養は澱粉(溶性)〔関東化学 (株)
製〕4.0%、脱脂大豆粉(ニッコー製油製)、0.1
規定チオ硫酸ナトリウム溶液32μL/L、FeSO4
・7H2 O 0.05%、K2 HPO4 0.05%、
KCl 0.03%アデカノール(東京電化製)0.0
1%からなる液体培地(pH6.5)を15リットル分
注した30リットル容発酵糟に種培養液を300mL接
種し、27℃で4日間深部通気撹拌培養した。
【0053】2. 精製 培養液は遠心分離し、得られた沈殿部分を5Lのアセト
ンで抽出し、ろ過した。
【0054】得られたろ液を減圧濃縮し、濃縮液1リッ
トルをダイヤイオンHP−20のカラム(50mL)に
通塔し、カラムを水洗後、50〜80%アセトン水で容
出される部分を集めた。これを減圧濃縮して、9.2g
の粗物質Aを得た。
【0055】得られた粗物質Aをクロロホルム−メタノ
ール(1:1)混合液50mLに溶解させ、さらにシリ
カゲル(20g、メルク社製)を加えてから減圧濃縮乾
固させることにより、シリカゲル粉末に吸着させた。こ
れをイソプロパノールで充填したシリカゲルカラム(2
10g、メルク社製)の上端に負荷し、イソプロパノー
ル−水(10:1)でカラムを洗浄後、イソプロパノー
ル−水(3:1〜2:1)に容出される画分を集め、減
圧濃縮して3.3gの粗物質Bを得た。
【0056】得られた粗物質Bをクロロホルム−メタノ
ール(1:1)混合液30mLに溶解し、ここへODS
シリカゲル(センシュー科学社製、ODS- 7515)
8gを加え、減圧濃縮乾固させることにより、ODSシ
リカゲルに吸着させた。これを30%メタノール水で充
填したODSシリカゲル(100g、センシュー科学社
製、ODS- 7515)のカラム上端に負荷した。カラ
ムより30%メタノール水、50%メタノール水、70
%メタノール水、90%メタノール水で順次溶出し、9
0%メタノール水で溶出される画分を集めて、減圧濃縮
して1.5gの粗物質Cを得た。
【0057】得られた粗物質Cを少量のメタノールに溶
解し、高速液体クロマトグラフィー(センシュー科学社
製、ペガシルODS、φ20×250mm)に負荷し、
60%アセトニトリル水を移動相(流速7mL/分)と
し、210nmの吸収を検出しながら12.3分に溶出
する画分を集めた。これを減圧濃縮することにより79
0mgの淡黄色粉末を得た。
【0058】これをを少量のメタノールに溶解し、アミ
ノ化シリカゲルを充填した高速液体クロマトグラフィー
用カラム(アサヒパック、NH2P−50、φ21.5
×300mm)に負荷し、80%アセトニトリル水を移
動相(流速7mL/分)とし、210nmの吸収を検出
しながら34.5分、39.1分に溶出する画分を集め
た。これを減圧濃縮することにより抗生物質KP−31
44A、Bをそれぞれ440mg、170mg得た。こ
れらの試料は本特許記載の通りの性質を示した。
【0059】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により新規
抗生物質及びその製造法が提供された。本発明による新
規抗生物質は、抗真菌剤としての効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗生物質KP−3144Aのメタノール溶液で
測定した紫外部吸収スペクトルである。
【図2】抗生物質KP−3144Bのメタノール溶液で
測定した紫外部吸収スペクトルである。
【図3】抗生物質KP−3144Aの臭化カリウム錠剤
で測定した赤外部吸収スペクトルである。
【図4】抗生物質KP−3144Bの臭化カリウム錠剤
で測定した赤外部吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[I]で表される化合物。 【化1】 (式中、Rは水素原子又はメチル基である)
  2. 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する下記式
    [I]で表される化合物を生産する能力を有する菌株を
    培養し、その培養物から下記式[I]で表わされる化合
    物を採取することを特徴とする、下記式[I]で表わさ
    れる化合物の製造法。 【化2】 (式中、Rは水素原子又はメチル基である)
JP7332070A 1995-12-20 1995-12-20 新規抗生物質kp−3144a,b及びその製造法 Pending JPH09169765A (ja)

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