JPH0841644A - 薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜形成装置Info
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- JPH0841644A JPH0841644A JP17821194A JP17821194A JPH0841644A JP H0841644 A JPH0841644 A JP H0841644A JP 17821194 A JP17821194 A JP 17821194A JP 17821194 A JP17821194 A JP 17821194A JP H0841644 A JPH0841644 A JP H0841644A
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- JP
- Japan
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- thin film
- target
- cylindrical
- film forming
- forming apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 カソード電極9上に配設されたターゲット1
0をスパッタして、該ターゲット10の上方に対向させ
た円筒キャン6の周面に沿って走行する可撓性支持体に
対して薄膜材料粒子を付着させる薄膜形成装置におい
て、円筒キャン6の近傍には、薄膜材料粒子の付着範囲
を制限する防着板11が設けられ、該防着板11の開口
部12は、前記ターゲット10の終端と該開口部12の
終端とを結ぶ直線l2 と円筒キャン6の周面との交点p
から、前記円筒キャン6の中心から前記ターゲット10
へ向かって鉛直に下ろした直線l1 までの距離Fが、タ
ーゲット長をWとするとき、0.5W≦F≦Wとなるよ
うに規制されている。 【効果】 膜厚および膜質が均一化された薄膜を形成で
きる。このため、磁気テープにおける保護膜形成に適用
すると、スチル耐久性や耐候性のみならず、シャトル特
性にも優れた磁気テープを歩留まりよく製造できる。
0をスパッタして、該ターゲット10の上方に対向させ
た円筒キャン6の周面に沿って走行する可撓性支持体に
対して薄膜材料粒子を付着させる薄膜形成装置におい
て、円筒キャン6の近傍には、薄膜材料粒子の付着範囲
を制限する防着板11が設けられ、該防着板11の開口
部12は、前記ターゲット10の終端と該開口部12の
終端とを結ぶ直線l2 と円筒キャン6の周面との交点p
から、前記円筒キャン6の中心から前記ターゲット10
へ向かって鉛直に下ろした直線l1 までの距離Fが、タ
ーゲット長をWとするとき、0.5W≦F≦Wとなるよ
うに規制されている。 【効果】 膜厚および膜質が均一化された薄膜を形成で
きる。このため、磁気テープにおける保護膜形成に適用
すると、スチル耐久性や耐候性のみならず、シャトル特
性にも優れた磁気テープを歩留まりよく製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタ法により可撓
性支持体表面に薄膜を形成する薄膜形成装置に関し、特
に、均一な膜厚および膜質を有する薄膜を形成可能な構
造を有する薄膜形成装置に関する。
性支持体表面に薄膜を形成する薄膜形成装置に関し、特
に、均一な膜厚および膜質を有する薄膜を形成可能な構
造を有する薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、真空薄膜成膜法として蒸着
法,スパッタ法,CVD法等の検討がなされ、種々の分
野において実用化されている。蒸着法,CVD法は成膜
速度が大きく、特に蒸着法ではEBガンを使用すること
によって高速成膜が可能であるという利点がある。しか
し、この蒸着法は金属を蒸気化して被着させる方法であ
るため、蒸気圧の異なる物質を同時に安定して蒸着する
ことが難しいという問題もある。
法,スパッタ法,CVD法等の検討がなされ、種々の分
野において実用化されている。蒸着法,CVD法は成膜
速度が大きく、特に蒸着法ではEBガンを使用すること
によって高速成膜が可能であるという利点がある。しか
し、この蒸着法は金属を蒸気化して被着させる方法であ
るため、蒸気圧の異なる物質を同時に安定して蒸着する
ことが難しいという問題もある。
【0003】一方、スパッタ法は、蒸気圧の異なる様々
な金属の合金成膜が可能であることから注目され、例え
ば、ディジタルビデオテープレコーダー、業務用ビデオ
テープレコーダーに用いる磁気テープやデータストレー
ジ用の磁気テープ等、非常に高い耐久性を必要とする磁
気記録媒体における保護膜の成膜に適用することが検討
されている。具体的には、SiO2 、SiNx 、C、S
iC等の耐摩耗性材料を保護膜として成膜すると、磁気
記録媒体の走行耐久性や耐蝕性が向上することがわかっ
ている。
な金属の合金成膜が可能であることから注目され、例え
ば、ディジタルビデオテープレコーダー、業務用ビデオ
テープレコーダーに用いる磁気テープやデータストレー
ジ用の磁気テープ等、非常に高い耐久性を必要とする磁
気記録媒体における保護膜の成膜に適用することが検討
されている。具体的には、SiO2 、SiNx 、C、S
iC等の耐摩耗性材料を保護膜として成膜すると、磁気
記録媒体の走行耐久性や耐蝕性が向上することがわかっ
ている。
【0004】従来、上記スパッタ法は蒸着法に比べて成
膜速度に劣ることから生産性に欠けること、大量生産を
行うためには装置が大型化すること等の問題点があった
が、現在では、マグネトロンスパッタ法や対向ターゲッ
ト法等といったスパッタ法の開発により、成膜速度は高
速化しつつある。図1にスパッタ法を適用した薄膜形成
装置を示す。この薄膜形成装置においては、排気口1
a,1bを有する真空室2内に、可撓性支持体5を走行
させるための走行系と、該可撓性支持体5に対して薄膜
を形成する成膜系とが設けられてなる。上記走行系は、
送りロール3、巻取りロール4、円筒キャン6、ガイド
ロール7,8よりなり、図中の矢印方向に定速回転する
ことにより、可撓性支持体5を送りロール3から順次送
り出し、円筒キャン6の周面に沿って走行させた後、巻
取りロール4に巻取るようになされている。
膜速度に劣ることから生産性に欠けること、大量生産を
行うためには装置が大型化すること等の問題点があった
が、現在では、マグネトロンスパッタ法や対向ターゲッ
ト法等といったスパッタ法の開発により、成膜速度は高
速化しつつある。図1にスパッタ法を適用した薄膜形成
装置を示す。この薄膜形成装置においては、排気口1
a,1bを有する真空室2内に、可撓性支持体5を走行
させるための走行系と、該可撓性支持体5に対して薄膜
を形成する成膜系とが設けられてなる。上記走行系は、
送りロール3、巻取りロール4、円筒キャン6、ガイド
ロール7,8よりなり、図中の矢印方向に定速回転する
ことにより、可撓性支持体5を送りロール3から順次送
り出し、円筒キャン6の周面に沿って走行させた後、巻
取りロール4に巻取るようになされている。
【0005】一方、成膜系は、仕切り板によって仕切ら
れた真空室2の下方側に設けられ、上記円筒キャン6の
下方に設けられたカソード電極9、この表面に配設され
た薄膜の原料よりなるターゲット10、ガス導入管より
構成される。上記カソード電極9は図示しない電源に接
続されており、この下方にはマグネットが配されてい
る。
れた真空室2の下方側に設けられ、上記円筒キャン6の
下方に設けられたカソード電極9、この表面に配設され
た薄膜の原料よりなるターゲット10、ガス導入管より
構成される。上記カソード電極9は図示しない電源に接
続されており、この下方にはマグネットが配されてい
る。
【0006】そして、以上のような構成を有する装置に
よって薄膜を形成するには、上述の走行系にて可撓性支
持体5を走行させた状態にて、カソード電極9に所定の
電力を供給する。これにより、円筒キャン6との間に放
電が起こり、ガス導入管より供給されたガスがイオン化
されてターゲット10を攻撃するため、可撓性支持体5
表面に薄膜材料粒子が付着する。
よって薄膜を形成するには、上述の走行系にて可撓性支
持体5を走行させた状態にて、カソード電極9に所定の
電力を供給する。これにより、円筒キャン6との間に放
電が起こり、ガス導入管より供給されたガスがイオン化
されてターゲット10を攻撃するため、可撓性支持体5
表面に薄膜材料粒子が付着する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な薄膜形成装置を用いて磁気記録媒体の保護膜形成を行
ったところ、製造された磁気記録媒体は走行耐久性や耐
蝕性には優れていたが、多数回走行テスト(シャトルテ
スト)を行うと、保護膜が脱落して磁気ヘッドに付着
し、ドロップアウトや数秒程度の短いクロッグ(瞬時ク
ロッグ)が発生してしまうことがわかった。
な薄膜形成装置を用いて磁気記録媒体の保護膜形成を行
ったところ、製造された磁気記録媒体は走行耐久性や耐
蝕性には優れていたが、多数回走行テスト(シャトルテ
スト)を行うと、保護膜が脱落して磁気ヘッドに付着
し、ドロップアウトや数秒程度の短いクロッグ(瞬時ク
ロッグ)が発生してしまうことがわかった。
【0008】これは、可撓性支持体5がターゲット10
に対向する位置を走行する時には均一な膜厚および膜質
にて薄膜形成がなされても、これより下流側を走行する
時に、薄膜材料粒子が不均一に付着してしまうために、
結果的に、薄膜の膜厚および膜質が不均一となることが
原因であると考えられる。このような問題を解決するた
めに、上記ターゲット10と円筒キャン6の周面との間
に、ターゲットから叩き出された薄膜材料粒子の付着範
囲を制限するための防着板11を設けることが考えられ
たが、この付着範囲を最適化することが難しく、十分な
改善効果が見られなかった。
に対向する位置を走行する時には均一な膜厚および膜質
にて薄膜形成がなされても、これより下流側を走行する
時に、薄膜材料粒子が不均一に付着してしまうために、
結果的に、薄膜の膜厚および膜質が不均一となることが
原因であると考えられる。このような問題を解決するた
めに、上記ターゲット10と円筒キャン6の周面との間
に、ターゲットから叩き出された薄膜材料粒子の付着範
囲を制限するための防着板11を設けることが考えられ
たが、この付着範囲を最適化することが難しく、十分な
改善効果が見られなかった。
【0009】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、薄膜材料粒子の付着範囲を最
適化することにより、均一な膜厚,膜質にて薄膜形成が
行える薄膜形成装置を提供することを目的とする。
て提案されたものであり、薄膜材料粒子の付着範囲を最
適化することにより、均一な膜厚,膜質にて薄膜形成が
行える薄膜形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る薄膜形成装
置は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、カソード電極上に配設されたターゲットをスパッタ
して、該ターゲットの上方に対向する円筒キャンの周面
に沿って走行する可撓性支持体に対して薄膜材料粒子を
付着させて薄膜形成を行う薄膜形成装置において、前記
円筒キャン近傍には、薄膜材料粒子の付着範囲を制限す
る防着板が設けられ、該防着板の開口部は、前記ターゲ
ットの終端と該開口部の終端とを結ぶ直線と円筒キャン
の周面との交点から前記円筒キャンの中心からターゲッ
トへ向かって鉛直に下ろした直線までの距離が、ターゲ
ット長の1/2以上、且つ、該ターゲット長以下となる
ように規制されているものである。
置は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、カソード電極上に配設されたターゲットをスパッタ
して、該ターゲットの上方に対向する円筒キャンの周面
に沿って走行する可撓性支持体に対して薄膜材料粒子を
付着させて薄膜形成を行う薄膜形成装置において、前記
円筒キャン近傍には、薄膜材料粒子の付着範囲を制限す
る防着板が設けられ、該防着板の開口部は、前記ターゲ
ットの終端と該開口部の終端とを結ぶ直線と円筒キャン
の周面との交点から前記円筒キャンの中心からターゲッ
トへ向かって鉛直に下ろした直線までの距離が、ターゲ
ット長の1/2以上、且つ、該ターゲット長以下となる
ように規制されているものである。
【0011】即ち、図2に示されるように、円筒キャン
6の中心からターゲット10へ向かって鉛直に下ろした
直線l1 よりも下流側について注目すると、ターゲット
10の終端(最下流端)と防着板11の開口部12の終
端(最下流端)とを結ぶ直線l2 は、開口部12内を通
過できる薄膜材料粒子と通過を遮断される薄膜材料粒子
を分ける線となっている。このため、直線l2 よりも内
側の薄膜材料粒子のみが可撓性支持体に付着可能であ
り、可撓性支持体に対する薄膜材料粒子の付着範囲は、
上記l2 と円筒キャン6の周面との交点pより内側の範
囲となる。したがって、交点pから直線l1 までの距離
をFとし、これを規制すれば、下流側での可撓性支持体
への薄膜材料粒子の付着範囲を規制することが可能とな
る。
6の中心からターゲット10へ向かって鉛直に下ろした
直線l1 よりも下流側について注目すると、ターゲット
10の終端(最下流端)と防着板11の開口部12の終
端(最下流端)とを結ぶ直線l2 は、開口部12内を通
過できる薄膜材料粒子と通過を遮断される薄膜材料粒子
を分ける線となっている。このため、直線l2 よりも内
側の薄膜材料粒子のみが可撓性支持体に付着可能であ
り、可撓性支持体に対する薄膜材料粒子の付着範囲は、
上記l2 と円筒キャン6の周面との交点pより内側の範
囲となる。したがって、交点pから直線l1 までの距離
をFとし、これを規制すれば、下流側での可撓性支持体
への薄膜材料粒子の付着範囲を規制することが可能とな
る。
【0012】そして、薄膜材料粒子の付着範囲をFにて
表し、ターゲット長をWとすると、両者の関係がW/2
≦F≦Wとなるように、防着板の開口部を規制すればよ
い。なお、付着範囲FがWより大きいと、付着範囲Fを
規制する効果が低減し、膜厚および膜質を均一化させる
効果がなくなってしまう。逆に、付着範囲Fを小さくす
ると、所望の膜厚の薄膜材料粒子を付着させるために成
膜レートを低下させる必要が生じ、W/2より小さいと
生産性に問題が生じてしまう。また、可撓性支持体へ付
着可能な薄膜材料粒子の割合が減るため、ターゲット1
0の歩留まりが劣化する。
表し、ターゲット長をWとすると、両者の関係がW/2
≦F≦Wとなるように、防着板の開口部を規制すればよ
い。なお、付着範囲FがWより大きいと、付着範囲Fを
規制する効果が低減し、膜厚および膜質を均一化させる
効果がなくなってしまう。逆に、付着範囲Fを小さくす
ると、所望の膜厚の薄膜材料粒子を付着させるために成
膜レートを低下させる必要が生じ、W/2より小さいと
生産性に問題が生じてしまう。また、可撓性支持体へ付
着可能な薄膜材料粒子の割合が減るため、ターゲット1
0の歩留まりが劣化する。
【0013】上記防着板11は、通常、前記直線l1 に
対して上流側と下流側とで等しい開口量および遮断量を
有して設けられるが、下流側での開口量より上流側での
開口量の方を大きくする等、変形も可能である。なお、
防着板11の開口部12の規制のみならず、ターゲット
10と円筒キャン6周面との距離d(以下、基体間距離
とする。)を最適化することも、優れた膜質も薄膜を効
率よく形成するために必要である。これは、該基体間距
離が大きすぎると成膜レートが劣化し、小さすぎるとカ
ソード電極9と円筒キャン6間の放電が安定しないから
である。例えば、円筒キャン6の直径が600mm、タ
ーゲット長Wが240mmのとき、成膜レートの観点か
ら、基体間距離dは200mm以下とされて好適であ
る。また、円筒キャン6とターゲット10との間に防着
板11を配設するためには、基体間距離dは少なくとも
6mm以上必要であり、放電を安定化させるためには1
5mm以上が好適である。
対して上流側と下流側とで等しい開口量および遮断量を
有して設けられるが、下流側での開口量より上流側での
開口量の方を大きくする等、変形も可能である。なお、
防着板11の開口部12の規制のみならず、ターゲット
10と円筒キャン6周面との距離d(以下、基体間距離
とする。)を最適化することも、優れた膜質も薄膜を効
率よく形成するために必要である。これは、該基体間距
離が大きすぎると成膜レートが劣化し、小さすぎるとカ
ソード電極9と円筒キャン6間の放電が安定しないから
である。例えば、円筒キャン6の直径が600mm、タ
ーゲット長Wが240mmのとき、成膜レートの観点か
ら、基体間距離dは200mm以下とされて好適であ
る。また、円筒キャン6とターゲット10との間に防着
板11を配設するためには、基体間距離dは少なくとも
6mm以上必要であり、放電を安定化させるためには1
5mm以上が好適である。
【0014】ところで、本発明の薄膜形成装置によって
薄膜形成がなされる可撓性支持体は、金属磁性薄膜が成
膜された長尺のフィルムである。即ち、形成される薄膜
は、いわゆる蒸着テープにおける金属磁性薄膜上に設け
られる保護膜である。保護膜の材料としては従来公知の
ものがいずれも使用可能であり、CrO2 ,Al
2 O3 ,BN,Co酸化物、MgO,SiO2 ,Si3
O4 ,SiNx ,SiC,SiNx −SiO2 ,ZrO
2 ,TiO2 ,TiC等が挙げられるが、カーボンが代
表的である。また、かかる保護膜はこれらの単層膜であ
ってもよいし多層膜や金属との複合膜であってもよい。
薄膜形成がなされる可撓性支持体は、金属磁性薄膜が成
膜された長尺のフィルムである。即ち、形成される薄膜
は、いわゆる蒸着テープにおける金属磁性薄膜上に設け
られる保護膜である。保護膜の材料としては従来公知の
ものがいずれも使用可能であり、CrO2 ,Al
2 O3 ,BN,Co酸化物、MgO,SiO2 ,Si3
O4 ,SiNx ,SiC,SiNx −SiO2 ,ZrO
2 ,TiO2 ,TiC等が挙げられるが、カーボンが代
表的である。また、かかる保護膜はこれらの単層膜であ
ってもよいし多層膜や金属との複合膜であってもよい。
【0015】なお、本発明に係る薄膜形成装置を用いて
蒸着テープを製造する場合、上記金属磁性薄膜の材料も
従来公知のものがいずれも使用でき、例示するならば、
Fe,Co,Ni等の強磁性金属材料、Fe−Co,C
o−Ni,Fe−Co−Ni,Fe−Cu,Co−C
u,Co−Au,Co−Pt,Mn−Bi,Mn−A
l,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−Cr,Fe−Co
−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr等
の強磁性合金材料等が挙げられる。また、金属磁性薄膜
は、これらの単層膜であってもよいし多層膜であっても
よい。
蒸着テープを製造する場合、上記金属磁性薄膜の材料も
従来公知のものがいずれも使用でき、例示するならば、
Fe,Co,Ni等の強磁性金属材料、Fe−Co,C
o−Ni,Fe−Co−Ni,Fe−Cu,Co−C
u,Co−Au,Co−Pt,Mn−Bi,Mn−A
l,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−Cr,Fe−Co
−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr等
の強磁性合金材料等が挙げられる。また、金属磁性薄膜
は、これらの単層膜であってもよいし多層膜であっても
よい。
【0016】さらに、非磁性支持体と上記金属磁性薄膜
間、あるいは多層膜の場合には各層間に、付着力向上、
並びに抗磁力の制御等のため、下地層または、中間層を
設けてもよい。また、例えば磁性層表面近傍が耐蝕性改
善等のために酸化物となっていてもよい。なお、上記金
属磁性薄膜、下地層や中間層の形成に本発明の薄膜形成
装置を使用することも可能である。
間、あるいは多層膜の場合には各層間に、付着力向上、
並びに抗磁力の制御等のため、下地層または、中間層を
設けてもよい。また、例えば磁性層表面近傍が耐蝕性改
善等のために酸化物となっていてもよい。なお、上記金
属磁性薄膜、下地層や中間層の形成に本発明の薄膜形成
装置を使用することも可能である。
【0017】もちろん、本発明の薄膜形成装置によって
製造される磁気記録媒体の構成はこれに限定されるもの
ではなく、例えば必要に応じてバックコート層を形成し
たり、非磁性支持体上に下塗層を形成したり、潤滑剤、
防錆剤などの層を形成することは何等差し支えない。こ
の場合、バックコート層に含まれる非磁性顔料、樹脂結
合剤あるいは潤滑剤、防錆剤層に含まれる材料としては
従来公知のものがいずれも使用できる。
製造される磁気記録媒体の構成はこれに限定されるもの
ではなく、例えば必要に応じてバックコート層を形成し
たり、非磁性支持体上に下塗層を形成したり、潤滑剤、
防錆剤などの層を形成することは何等差し支えない。こ
の場合、バックコート層に含まれる非磁性顔料、樹脂結
合剤あるいは潤滑剤、防錆剤層に含まれる材料としては
従来公知のものがいずれも使用できる。
【0018】また、本発明の薄膜形成装置を適用して、
その他の金属薄膜の成膜も可能であり、例えば、基板に
対してAu,Cr,Ti,Cu,Mo,Mn,Bi,A
g,Pt等といった金属やこれらの合金の薄膜を成膜す
るために用いてもよい。なお、本発明に係る薄膜形成装
置は、マグネトロンスパッタ法や対向ターゲット法を用
いたスパッタ装置が適用可能である。特に、ターゲット
の下方または側方にマグネットが配置されているマグネ
トロンスパッタ装置であることが好ましく、上記マグネ
ットからの漏れ磁界が電子をトラップして放電を持続さ
せるため、ターゲットを効率的にスパッタすることが可
能となり成膜速度が向上する。なお、上記装置のターゲ
ットの周囲にさらに補助マグネットを配して、磁界分布
の偏りを改善できるようにしてもよく、これにより、タ
ーゲットを均一に使用することができ、ターゲットの歩
留まりを向上させることができる。
その他の金属薄膜の成膜も可能であり、例えば、基板に
対してAu,Cr,Ti,Cu,Mo,Mn,Bi,A
g,Pt等といった金属やこれらの合金の薄膜を成膜す
るために用いてもよい。なお、本発明に係る薄膜形成装
置は、マグネトロンスパッタ法や対向ターゲット法を用
いたスパッタ装置が適用可能である。特に、ターゲット
の下方または側方にマグネットが配置されているマグネ
トロンスパッタ装置であることが好ましく、上記マグネ
ットからの漏れ磁界が電子をトラップして放電を持続さ
せるため、ターゲットを効率的にスパッタすることが可
能となり成膜速度が向上する。なお、上記装置のターゲ
ットの周囲にさらに補助マグネットを配して、磁界分布
の偏りを改善できるようにしてもよく、これにより、タ
ーゲットを均一に使用することができ、ターゲットの歩
留まりを向上させることができる。
【0019】
【作用】本発明に係る薄膜形成装置においては、ターゲ
ットから叩き出された薄膜材料粒子が可撓性支持体に付
着する範囲が防着板によって最適化されているため、均
一な膜厚および膜質にて薄膜形成が行える。特に、可撓
性支持体に対して最も下流側にて付着する薄膜材料粒子
は薄膜の表層部の膜質に大きな影響を与えるため、防着
板の開口部終端の位置を最適化することによって非常に
優れた膜質を有する薄膜とすることができる。
ットから叩き出された薄膜材料粒子が可撓性支持体に付
着する範囲が防着板によって最適化されているため、均
一な膜厚および膜質にて薄膜形成が行える。特に、可撓
性支持体に対して最も下流側にて付着する薄膜材料粒子
は薄膜の表層部の膜質に大きな影響を与えるため、防着
板の開口部終端の位置を最適化することによって非常に
優れた膜質を有する薄膜とすることができる。
【0020】したがって、本発明に係る薄膜形成装置を
磁気テープにおける保護膜形成に適用すると、走行する
可撓性支持体に対して均一な膜厚および膜質の保護膜が
形成できる。
磁気テープにおける保護膜形成に適用すると、走行する
可撓性支持体に対して均一な膜厚および膜質の保護膜が
形成できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。ここでは、薄膜形成装置としてマグネトロンスパッ
タ装置を用い、いわゆる蒸着テープにおける保護膜形成
を行った。実施例1 本実施例では、付着範囲Fとターゲット長Wとの関係が
F=0.5Wとなされた薄膜形成装置を用いた。
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。ここでは、薄膜形成装置としてマグネトロンスパッ
タ装置を用い、いわゆる蒸着テープにおける保護膜形成
を行った。実施例1 本実施例では、付着範囲Fとターゲット長Wとの関係が
F=0.5Wとなされた薄膜形成装置を用いた。
【0022】図1に薄膜形成装置の構成例を示す。この
装置においては、排気口1a,1bを有する真空室2内
に、可撓性支持体5を走行させるための走行系と、該可
撓性支持体5に対して薄膜を形成する成膜系とが設けら
れてなる。上記走行系は、同図中の矢印a方向に定速回
転する送りロール3と、同様に同図中の矢印b方向に定
速回転する巻取りロール4とが設けられ、これら送りロ
ール3から巻取りロール4にテープ状の可撓性支持体5
が順次走行するようになされている。
装置においては、排気口1a,1bを有する真空室2内
に、可撓性支持体5を走行させるための走行系と、該可
撓性支持体5に対して薄膜を形成する成膜系とが設けら
れてなる。上記走行系は、同図中の矢印a方向に定速回
転する送りロール3と、同様に同図中の矢印b方向に定
速回転する巻取りロール4とが設けられ、これら送りロ
ール3から巻取りロール4にテープ状の可撓性支持体5
が順次走行するようになされている。
【0023】これら送りロール3から巻取りロール4側
に上記可撓性支持体5が走行する中途部には、上記各ロ
ール3、4の径よりも大径(600mm)となされた円
筒キャン6が設けられている。この円筒キャン6は、上
記可撓性支持体5を図中下方に引き出す様に設けられ、
同図中の矢印cで示す方向に定速回転する構成とされ
る。なお、上記送りロール3、巻取りロール4、及び円
筒キャン6は、それぞれ可撓性支持体5の幅と略同じ長
さを有する円筒体であり、また上記円筒キャン6には、
内部に図示しない冷却装置が設けられ、上記可撓性支持
体5の温度上昇による変形等を抑制し得るようになされ
ている。
に上記可撓性支持体5が走行する中途部には、上記各ロ
ール3、4の径よりも大径(600mm)となされた円
筒キャン6が設けられている。この円筒キャン6は、上
記可撓性支持体5を図中下方に引き出す様に設けられ、
同図中の矢印cで示す方向に定速回転する構成とされ
る。なお、上記送りロール3、巻取りロール4、及び円
筒キャン6は、それぞれ可撓性支持体5の幅と略同じ長
さを有する円筒体であり、また上記円筒キャン6には、
内部に図示しない冷却装置が設けられ、上記可撓性支持
体5の温度上昇による変形等を抑制し得るようになされ
ている。
【0024】したがって、上記可撓性支持体5は、送り
ロール3から順次送り出され、さらに上記円筒キャン6
の周面に沿って走行し、巻取りロール4に巻取られてい
くようになされている。なお、上記送りロール3と上記
円筒キャン6との間及び該円筒キャン6と上記巻取りロ
ール4との間にはそれぞれガイドロール7、8が配設さ
れ、上記円筒キャン6に沿って走行する可撓性支持体5
に所定のテンションをかけ、該可撓性支持体5が円滑に
走行するようになされている。
ロール3から順次送り出され、さらに上記円筒キャン6
の周面に沿って走行し、巻取りロール4に巻取られてい
くようになされている。なお、上記送りロール3と上記
円筒キャン6との間及び該円筒キャン6と上記巻取りロ
ール4との間にはそれぞれガイドロール7、8が配設さ
れ、上記円筒キャン6に沿って走行する可撓性支持体5
に所定のテンションをかけ、該可撓性支持体5が円滑に
走行するようになされている。
【0025】なお、本実施例では、円筒キャン6は冷却
されているが、可撓性支持体と薄膜との接着強度を上げ
るため、適宜加熱した状態でもよい。また、同様の目的
で成膜前に予めボンバード処理を施してもよい。一方、
成膜系は、仕切り板によって仕切られた真空室2の下方
側に設けられ、上記円筒キャン6の下方に設けられたカ
ソード電極9、この表面に配設された薄膜の原料よりな
るターゲット10、ターゲット10から叩き出された薄
膜材料粒子の付着範囲Fを規制する防着板11、ガス導
入管より構成される。
されているが、可撓性支持体と薄膜との接着強度を上げ
るため、適宜加熱した状態でもよい。また、同様の目的
で成膜前に予めボンバード処理を施してもよい。一方、
成膜系は、仕切り板によって仕切られた真空室2の下方
側に設けられ、上記円筒キャン6の下方に設けられたカ
ソード電極9、この表面に配設された薄膜の原料よりな
るターゲット10、ターゲット10から叩き出された薄
膜材料粒子の付着範囲Fを規制する防着板11、ガス導
入管より構成される。
【0026】上記カソード電極9には図示しない電源が
接続され、該カソード電極9の下方にはマグネットが配
されている。また、該カソード電極9には図示しない冷
却水の供給及び排出を行う冷却パイプが接続され、冷却
水を循環させることにより、該カソード電極9ターゲッ
ト10の加熱を防止できるようになされている。上記タ
ーゲット10は、円筒キャン6の真下に対向させて設け
られており、図2に示されるように、円筒キャン6の中
心とターゲット10の中心とを結ぶ直線l1 は鉛直方向
に一致している。なお、該ターゲット10において、可
撓性支持体5の走行方向における長さ(ターゲット長)
Wは240mmであり、該ターゲット10上面と円筒キ
ャン6の周面との距離(基体間距離)dは100mmで
ある。
接続され、該カソード電極9の下方にはマグネットが配
されている。また、該カソード電極9には図示しない冷
却水の供給及び排出を行う冷却パイプが接続され、冷却
水を循環させることにより、該カソード電極9ターゲッ
ト10の加熱を防止できるようになされている。上記タ
ーゲット10は、円筒キャン6の真下に対向させて設け
られており、図2に示されるように、円筒キャン6の中
心とターゲット10の中心とを結ぶ直線l1 は鉛直方向
に一致している。なお、該ターゲット10において、可
撓性支持体5の走行方向における長さ(ターゲット長)
Wは240mmであり、該ターゲット10上面と円筒キ
ャン6の周面との距離(基体間距離)dは100mmで
ある。
【0027】また、上記防着板11は、円筒キャン6と
ターゲット10の間において、該円筒キャン6近傍に設
けられ、可撓性支持体5に付着する薄膜材料粒子の付着
範囲Fを規制するものであり、前記直線l1 に対して上
流側と下流側とで等しい開口量および遮断量を有して設
けられている。なお、この防着板11を下面から見たも
のを図3に示すように、該防着板11は、可撓性支持体
5の幅方向の両縁に薄膜材料粒子が付着するのを防止す
ると同時に、所定範囲よりも上流側および下流側の可撓
性支持体5にも薄膜材料粒子が付着しないようにマスク
している。
ターゲット10の間において、該円筒キャン6近傍に設
けられ、可撓性支持体5に付着する薄膜材料粒子の付着
範囲Fを規制するものであり、前記直線l1 に対して上
流側と下流側とで等しい開口量および遮断量を有して設
けられている。なお、この防着板11を下面から見たも
のを図3に示すように、該防着板11は、可撓性支持体
5の幅方向の両縁に薄膜材料粒子が付着するのを防止す
ると同時に、所定範囲よりも上流側および下流側の可撓
性支持体5にも薄膜材料粒子が付着しないようにマスク
している。
【0028】そして、上記防着板11の開口部12は、
ターゲット10の終端(最下流端)と該開口部12の終
端(最下流端)とを結ぶ直線l2 が円筒キャン6の周面
に交わる点を交点pとすると、該交点pから直線l1 ま
での距離(付着範囲F)が120mm(ターゲット長W
に対して0.5W)となるように規制される。したがっ
て、上述の薄膜形成装置においては、真空室2を一定の
真空度に保った状態にて、カソード電極9に電力を供給
し、ガス導入管からガスを供給すると、円筒キャン6と
の間に放電が起こってガスがイオン化され、ターゲット
10が該イオンによって攻撃されることによって、薄膜
材料粒子が叩き出される。そして、防着板11によって
所定範囲がマスクされた状態にて、走行する可撓性支持
体5表面に薄膜材料粒子を付着させる。なお、マグネッ
トによる漏れ磁界は、電子をトラップして放電を持続さ
せ、効率的なスパッタを可能とする。
ターゲット10の終端(最下流端)と該開口部12の終
端(最下流端)とを結ぶ直線l2 が円筒キャン6の周面
に交わる点を交点pとすると、該交点pから直線l1 ま
での距離(付着範囲F)が120mm(ターゲット長W
に対して0.5W)となるように規制される。したがっ
て、上述の薄膜形成装置においては、真空室2を一定の
真空度に保った状態にて、カソード電極9に電力を供給
し、ガス導入管からガスを供給すると、円筒キャン6と
の間に放電が起こってガスがイオン化され、ターゲット
10が該イオンによって攻撃されることによって、薄膜
材料粒子が叩き出される。そして、防着板11によって
所定範囲がマスクされた状態にて、走行する可撓性支持
体5表面に薄膜材料粒子を付着させる。なお、マグネッ
トによる漏れ磁界は、電子をトラップして放電を持続さ
せ、効率的なスパッタを可能とする。
【0029】上述のような構成を有する装置を、磁気記
録媒体の保護膜形成に適用し、以下のようにして磁気テ
ープを作製した。先ず、下塗が施された非磁性支持体上
に、一般的な連続巻取り式の斜方蒸着装置を用いて、C
o−Ni系の金属磁性薄膜を被着させた。使用したベー
ス、下塗、蒸着条件は下記の通りである。
録媒体の保護膜形成に適用し、以下のようにして磁気テ
ープを作製した。先ず、下塗が施された非磁性支持体上
に、一般的な連続巻取り式の斜方蒸着装置を用いて、C
o−Ni系の金属磁性薄膜を被着させた。使用したベー
ス、下塗、蒸着条件は下記の通りである。
【0030】 非磁性支持体条件 ベース :ポリエチレンテレフタレート 10μm厚 150mm幅 下塗 :アクリル酸エステルを主成分とする水溶性ラテッ クスを塗布 突起密度 約1000万個/mm2 蒸着条件 インゴット :Co80−Ni20(数字は各金属の重量比) 入射角 :45〜90° テープ速度 :0.17m/sec 磁性層厚 :0.2μm 真空度 :7×10-2Pa 次に、先に説明した薄膜形成装置によって保護膜を形成
した。スパッタ条件を下記に示す。
した。スパッタ条件を下記に示す。
【0031】スパッタ条件 方式 :DCマグネトロンスパッタ法 ターゲット :カーボン 使用ガス :アルゴン バックグラウンド真空度 : 4×10-3Pa 成膜時真空度 :2Pa テープ速度 :0.06m/sec 保護膜膜厚 :15nm 投入電力 :10w/cm2 さらに、下記の条件に従ってバックコート、トップコー
トを施し所定のテープ幅に裁断して磁気テープとした。
トを施し所定のテープ幅に裁断して磁気テープとした。
【0032】バックコート :カーボン、及びウレ
タンバインダーを混合したものを0.6μm厚塗布 トップコート :パーフルオロポリエーテルを塗布 スリット幅 :8mm幅 以上のようにして作製された磁気テープを実施例1のサ
ンプルテープとした。 実施例2〜5 これらの実施例では、付着範囲Fが実施例1よりも大き
くなされた薄膜形成装置を用いた。
タンバインダーを混合したものを0.6μm厚塗布 トップコート :パーフルオロポリエーテルを塗布 スリット幅 :8mm幅 以上のようにして作製された磁気テープを実施例1のサ
ンプルテープとした。 実施例2〜5 これらの実施例では、付着範囲Fが実施例1よりも大き
くなされた薄膜形成装置を用いた。
【0033】具体的には、付着範囲Fとターゲット長W
との関係がF=0.7W、0.83W、0.9W、1.
0Wとされた以外は実施例1にて説明したと同様の構成
を有する薄膜形成装置を用いて保護膜形成を行った。但
し、0.015μm厚の保護膜を形成するために、成膜
レートは適宜調整した。そして、実施例1と同様にして
磁気テープを作製し、実施例2〜5のサンプルテープを
得た。実施例6〜11 これらの実施例では、付着範囲Fは全て等しいが、基体
間距離dがそれぞれ異なる薄膜形成装置を用いた。
との関係がF=0.7W、0.83W、0.9W、1.
0Wとされた以外は実施例1にて説明したと同様の構成
を有する薄膜形成装置を用いて保護膜形成を行った。但
し、0.015μm厚の保護膜を形成するために、成膜
レートは適宜調整した。そして、実施例1と同様にして
磁気テープを作製し、実施例2〜5のサンプルテープを
得た。実施例6〜11 これらの実施例では、付着範囲Fは全て等しいが、基体
間距離dがそれぞれ異なる薄膜形成装置を用いた。
【0034】具体的には、付着範囲Fとターゲット長W
との関係は全てF=0.83Wであり、基体間距離dが
3mm、6mm、15mm、80mm、190mm、2
30mmとされた以外は実施例1にて説明したと同様の
構成を有する薄膜形成装置を用いて保護膜形成を行っ
た。但し、0.015μm厚の保護膜を形成するため
に、成膜レートは適宜調整した。そして、実施例1と同
様にして磁気テープを作製し、実施例6〜11のサンプ
ルテープを得た。比較例1〜3 これらの比較例では、付着範囲Fが0.5Wよりも小さ
い、あるいはWよりも大きい薄膜形成装置を用いた。
との関係は全てF=0.83Wであり、基体間距離dが
3mm、6mm、15mm、80mm、190mm、2
30mmとされた以外は実施例1にて説明したと同様の
構成を有する薄膜形成装置を用いて保護膜形成を行っ
た。但し、0.015μm厚の保護膜を形成するため
に、成膜レートは適宜調整した。そして、実施例1と同
様にして磁気テープを作製し、実施例6〜11のサンプ
ルテープを得た。比較例1〜3 これらの比較例では、付着範囲Fが0.5Wよりも小さ
い、あるいはWよりも大きい薄膜形成装置を用いた。
【0035】具体的には、付着範囲Fとターゲット長W
との関係がF=0.4W、1.1W、1.5Wとされた
以外は実施例1にて説明したと同様の構成を有する薄膜
形成装置を用いて保護膜形成を行い、但し、0.015
μm厚の保護膜を形成するために、成膜レートは適宜調
整した。そして、実施例1と同様にして磁気テープを作
製し、比較例1〜3のサンプルテープを得た。比較例4,5 比較例4のサンプルテープは、防着板11を設けない以
外は実施例1にて説明したと同様の構成を有する薄膜形
成装置を用いて保護膜形成を行い、実施例1と同様にし
て作製された磁気テープである。但し、保護膜形成時に
は、0.015μm厚の保護膜を形成するために成膜レ
ートを調整した。一方、比較例5のサンプルテープは、
保護膜形成を行わず、その他の工程については実施例1
と同様にして作製された磁気テープである。特性の評価 以上のようにして作製されたサンプルテープに対して、
スチル耐久性および耐候性を調べるとともに、シャトル
特性として、磁気ヘッドへの粉落ち、瞬時クロッグにつ
いて調べた。
との関係がF=0.4W、1.1W、1.5Wとされた
以外は実施例1にて説明したと同様の構成を有する薄膜
形成装置を用いて保護膜形成を行い、但し、0.015
μm厚の保護膜を形成するために、成膜レートは適宜調
整した。そして、実施例1と同様にして磁気テープを作
製し、比較例1〜3のサンプルテープを得た。比較例4,5 比較例4のサンプルテープは、防着板11を設けない以
外は実施例1にて説明したと同様の構成を有する薄膜形
成装置を用いて保護膜形成を行い、実施例1と同様にし
て作製された磁気テープである。但し、保護膜形成時に
は、0.015μm厚の保護膜を形成するために成膜レ
ートを調整した。一方、比較例5のサンプルテープは、
保護膜形成を行わず、その他の工程については実施例1
と同様にして作製された磁気テープである。特性の評価 以上のようにして作製されたサンプルテープに対して、
スチル耐久性および耐候性を調べるとともに、シャトル
特性として、磁気ヘッドへの粉落ち、瞬時クロッグにつ
いて調べた。
【0036】具体的には、スチル耐久性の測定はソニー
社製,商品名:8mmVTR EV−S900改造機を
用いて、再生出力レベルから3dB以上の出力落ちした
時間をもとにしてスチル耐久性を評価した。また、耐候
性は、腐食試験前の測定値をφs 、腐食試験後の測定値
をφs ’として磁気特性の劣化率Δφs を式(1)によ
って求めることによって評価した。
社製,商品名:8mmVTR EV−S900改造機を
用いて、再生出力レベルから3dB以上の出力落ちした
時間をもとにしてスチル耐久性を評価した。また、耐候
性は、腐食試験前の測定値をφs 、腐食試験後の測定値
をφs ’として磁気特性の劣化率Δφs を式(1)によ
って求めることによって評価した。
【0037】 Δφs = (φs − φs ’)/φs ×100 (%) ・・・(1) なお、腐食試験はガス腐食試験機を用い、SO2 ガス
0.3ppmを含む雰囲気(温度30℃,相対湿度90
%)中で24時間保存することによって行った。また、
磁気特性φs 、φs ’は、試料振動式磁気特性測定装置
(VSM)を用いて測定した。
0.3ppmを含む雰囲気(温度30℃,相対湿度90
%)中で24時間保存することによって行った。また、
磁気特性φs 、φs ’は、試料振動式磁気特性測定装置
(VSM)を用いて測定した。
【0038】さらに、シャトル特性の測定としては、同
様にソニー社製,商品名:8mmVTR EV−S90
0改造機を用い、2時間長100回走行させたときの9
0回から100回までの10回走行時の出力レベルをペ
ンレコーダに記録し、10回×2時間=20時間の測定
時間内に発生した瞬時クロッグをカウントした。なお、
この瞬時クロッグは6dB以上の出力減衰が1秒以上発
生した回数とした。また、100回走行後、磁気ヘッド
への粉落ちの状態を顕微鏡によって観察した。この粉落
ちは、磁気ヘッドへの付着物が全く確認できないレベル
を○、若干の付着物があり、条件によっては瞬時クロッ
グの発生があると考えられるレベルを△、大量の付着物
が瞬時クロッグから完全クロッグになる可能性があるレ
ベルを×として相対評価した。
様にソニー社製,商品名:8mmVTR EV−S90
0改造機を用い、2時間長100回走行させたときの9
0回から100回までの10回走行時の出力レベルをペ
ンレコーダに記録し、10回×2時間=20時間の測定
時間内に発生した瞬時クロッグをカウントした。なお、
この瞬時クロッグは6dB以上の出力減衰が1秒以上発
生した回数とした。また、100回走行後、磁気ヘッド
への粉落ちの状態を顕微鏡によって観察した。この粉落
ちは、磁気ヘッドへの付着物が全く確認できないレベル
を○、若干の付着物があり、条件によっては瞬時クロッ
グの発生があると考えられるレベルを△、大量の付着物
が瞬時クロッグから完全クロッグになる可能性があるレ
ベルを×として相対評価した。
【0039】実施例1〜実施例5のサンプルテープ、比
較例1〜比較例5のサンプルテープについての測定結果
を、用いた薄膜形成装置における付着範囲Fとともに表
1に示す。
較例1〜比較例5のサンプルテープについての測定結果
を、用いた薄膜形成装置における付着範囲Fとともに表
1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】 表1および表2より、比較例5のサンプルテープに比し
て、実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例4のサンプ
ルテープの方が、スチル耐久性および耐候性に優れてお
り、保護膜形成を行うことにより磁気テープの特性を向
上させることができることがわかる。
て、実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例4のサンプ
ルテープの方が、スチル耐久性および耐候性に優れてお
り、保護膜形成を行うことにより磁気テープの特性を向
上させることができることがわかる。
【0042】また、実施例1〜実施例5と比較例1〜比
較例4とを比較すると、付着範囲Fとターゲット長Wと
の関係が0.5W≦F≦1.0Wとなるように防着板1
1における開口部12を制限した薄膜形成装置を用いて
保護膜形成を行うことにより、瞬時クロッグおよび粉落
ちが減少し、シャトル特性が向上することがわかる。そ
して、F=0.83Wとなるように開口部12が規制さ
れた薄膜形成装置を用いたとき、最もシャトル特性に優
れた磁気テープを作製できることがわかった。なお、F
=0.4Wとされた薄膜形成装置を用いた比較例1のサ
ンプルテープは、特性上の欠陥は少ないものの、成膜レ
ートが小さく、生産性に劣るという問題がある。
較例4とを比較すると、付着範囲Fとターゲット長Wと
の関係が0.5W≦F≦1.0Wとなるように防着板1
1における開口部12を制限した薄膜形成装置を用いて
保護膜形成を行うことにより、瞬時クロッグおよび粉落
ちが減少し、シャトル特性が向上することがわかる。そ
して、F=0.83Wとなるように開口部12が規制さ
れた薄膜形成装置を用いたとき、最もシャトル特性に優
れた磁気テープを作製できることがわかった。なお、F
=0.4Wとされた薄膜形成装置を用いた比較例1のサ
ンプルテープは、特性上の欠陥は少ないものの、成膜レ
ートが小さく、生産性に劣るという問題がある。
【0043】次に、防着板11の開口部12はF=0.
83Wとなるように規制されているが、基体間距離dが
様々に異なる薄膜形成装置を用いて保護膜形成がなされ
た実施例6〜実施例11のサンプルテープに関する測定
結果を表3に示す。
83Wとなるように規制されているが、基体間距離dが
様々に異なる薄膜形成装置を用いて保護膜形成がなされ
た実施例6〜実施例11のサンプルテープに関する測定
結果を表3に示す。
【0044】
【表3】 表3より、実施例7〜実施例11のサンプルテープのい
ずれも優れた膜質を有する保護膜が形成されていること
がわかる。但し、実施例6のサンプルテープにおいて
は、薄膜形成装置における基体間距離dが小さすぎて、
円筒キャン6、防着板11、ターゲット10がそれぞれ
接することなく配設することが困難であり、保護膜形成
が行えなかった。また、実施例7のサンプルテープにお
いても、基体間距離dが小さいために安定した放電状態
での保護膜形成は困難であった。さらに、実施例11の
サンプルテープにおいては、基体間距離dが100mm
の場合に比して1/4の成膜レートとしなければ、所定
の膜厚の保護膜形成が行えず、このため、可撓性支持体
5を走行させるための走行系の精度が確保できない状態
で保護膜形成がなされた。
ずれも優れた膜質を有する保護膜が形成されていること
がわかる。但し、実施例6のサンプルテープにおいて
は、薄膜形成装置における基体間距離dが小さすぎて、
円筒キャン6、防着板11、ターゲット10がそれぞれ
接することなく配設することが困難であり、保護膜形成
が行えなかった。また、実施例7のサンプルテープにお
いても、基体間距離dが小さいために安定した放電状態
での保護膜形成は困難であった。さらに、実施例11の
サンプルテープにおいては、基体間距離dが100mm
の場合に比して1/4の成膜レートとしなければ、所定
の膜厚の保護膜形成が行えず、このため、可撓性支持体
5を走行させるための走行系の精度が確保できない状態
で保護膜形成がなされた。
【0045】なお、図4に、基体間距離dとダイナミッ
ク成膜レートとの関係を示す特性図を示す。破線より右
側の領域が安定した放電状態を得ることができる領域で
ある。図4より、基体間距離dと成膜レートは、略比例
関係にあり、基体間距離dを大きくするほど、成膜レー
トが低下してしまうことがわかる。これらの結果より、
薄膜形成装置において、付着範囲Fのみならず、基体間
距離dも最適化しておくことが必要であることがわか
る。
ク成膜レートとの関係を示す特性図を示す。破線より右
側の領域が安定した放電状態を得ることができる領域で
ある。図4より、基体間距離dと成膜レートは、略比例
関係にあり、基体間距離dを大きくするほど、成膜レー
トが低下してしまうことがわかる。これらの結果より、
薄膜形成装置において、付着範囲Fのみならず、基体間
距離dも最適化しておくことが必要であることがわか
る。
【0046】以上、本発明に係る薄膜形成装置を磁気記
録媒体の保護膜形成に適用した例について説明したが、
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、種々
の変形変更が可能である。例えば、薄膜形成装置におい
ては、ターゲットの材料等の変更が可能であり、該薄膜
形成装置によって成膜される薄膜も保護膜に限られず、
金属磁性薄膜や導電性金属薄膜であってもよい。
録媒体の保護膜形成に適用した例について説明したが、
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、種々
の変形変更が可能である。例えば、薄膜形成装置におい
ては、ターゲットの材料等の変更が可能であり、該薄膜
形成装置によって成膜される薄膜も保護膜に限られず、
金属磁性薄膜や導電性金属薄膜であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の薄膜形成装置においては、防着板にて薄膜材料粒子
の付着範囲を規制することによって、均一な膜厚および
耐久性に優れた膜質を有する薄膜が形成できる。このた
め、本発明に係る薄膜形成装置を磁気テープにおける保
護膜形成に適用すると、保護膜の膜厚および膜質を均一
に保つことができ、スチル特性や耐候性のみならず、シ
ャトル特性にも優れた磁気テープを歩留まりよく製造す
ることが可能となる。
明の薄膜形成装置においては、防着板にて薄膜材料粒子
の付着範囲を規制することによって、均一な膜厚および
耐久性に優れた膜質を有する薄膜が形成できる。このた
め、本発明に係る薄膜形成装置を磁気テープにおける保
護膜形成に適用すると、保護膜の膜厚および膜質を均一
に保つことができ、スチル特性や耐候性のみならず、シ
ャトル特性にも優れた磁気テープを歩留まりよく製造す
ることが可能となる。
【図1】薄膜形成装置の一構成例を示す模式図である。
【図2】薄膜形成装置におけるターゲット、防着板、円
筒キャンの関係を模式的に示す断面図である。
筒キャンの関係を模式的に示す断面図である。
【図3】円筒キャン近傍に配設された防着板を下面から
見た平面図である。
見た平面図である。
【図4】基体間距離と成膜レートとの関係を示す特性図
である。
である。
1a,b 排気口 2 真空室 3 送りロール 4 巻取りロール 5 可撓性支持体 6 円筒キャン 7,8 ガイドロール 9 カソード電極 10 ターゲット 11 防着板 12 開口部
Claims (3)
- 【請求項1】 カソード電極上に配設されたターゲット
をスパッタして、該ターゲットの上方に対向させた円筒
キャンの周面に沿って走行する可撓性支持体に対して薄
膜材料粒子を付着させて薄膜形成を行う薄膜形成装置に
おいて、 前記円筒キャンの近傍には、薄膜材料粒子の付着範囲を
制限する防着板が設けられ、 該防着板の開口部は、前記ターゲットの終端と該開口部
の終端とを結ぶ直線と円筒キャンの周面との交点から前
記円筒キャンの中心と前記ターゲットへ向かって鉛直に
下ろした直線までの距離が、ターゲット長の1/2以
上、且つ、該ターゲット長以下となるように規制されて
いることを特徴とする薄膜形成装置。 - 【請求項2】 前記可撓性支持体が金属磁性薄膜が成膜
された長尺のフィルムであることを特徴とする請求項1
記載の薄膜形成装置。 - 【請求項3】 形成される薄膜が、カーボンよりなる保
護膜であることを特徴とする請求項2記載の薄膜形成装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17821194A JPH0841644A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17821194A JPH0841644A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 薄膜形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0841644A true JPH0841644A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16044530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17821194A Withdrawn JPH0841644A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 薄膜形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0841644A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018083976A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 住友金属鉱山株式会社 | 成膜方法と積層体フィルムの製造方法およびスパッタリング成膜装置 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17821194A patent/JPH0841644A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018083976A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | 住友金属鉱山株式会社 | 成膜方法と積層体フィルムの製造方法およびスパッタリング成膜装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |