JPH08507139A - 蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置および方法 - Google Patents
蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置および方法Info
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Abstract
(57)【要約】
蒸気発生器(10)の上側チューブ束のクリーニング装置であって、蒸気発生器(10)のハンドホールから収納可能とされるとともに、上側チューブ束の流通スロット(71)の付近へとクリーニングヘッドを位置させるために、流通スロット(71)を挿通させた状態でクリーニングヘッドを上昇させる伸縮可能なシリンダを備えているクリーニングヘッドの延出支持装置(50)と、支持装置(50)に取り付けられたクリーニングヘッドとを具備してなり、クリーニングヘッドは、蒸気発生器(10)の上側チューブ束のチューブ近傍に流体を導き、これにより、蒸気発生器(10)を上から下に向かってクリーニングして、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流す。
Description
【発明の詳細な説明】
蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置および方法
発明の属する技術分野
本発明は、原子力発電プラントにおける蒸気発生器のための上側チューブ束の
クリーニング装置に関するものであって、化学的なクリーニング技術を使用する
ことを要しない上側チューブ束のクリーニング装置に関するものである。
発明の背景
蒸気発生器は、原子力発電プラントの一次系と二次系とを隔離状態に維持する
ために、一次系からの熱を、二次系における蒸気へと変換する。典型的な蒸気発
生器は、直立型のシリンダであり、蒸気発生器の床面あるいは”チューブ受けシ
ート”を起点として延在している多数のU字形チューブから構成されている。原
子炉からの高温高圧の流体は、チューブ内を流通し、蒸気発生器内においてチュ
ーブの周囲を包囲している供給水ブランケットへとエネルギを伝達する。そして
、蒸気を発生させ、以降の工程においてこの蒸気がタービン中に導入されること
により、最終的には電力を作り出す。
蒸気発生器は、40年間以上にわたって作動するように設計されているけれど
も、実際には、そのような期間にわたって信頼性高く作動するものではない。問
題点は、供給水中からの微粒子状不純物により、チューブ表面に析出物が形成さ
れることにある。形成された析出物は、蒸気発生器の効率にかなりの影響をもた
らし、そして、チューブ内に割れを引き起こすといった程度にまで、チューブの
性能低下をもたらすことさえあり得る。仮にチューブ内の放射性の一次流体が二
次系に漏れた場合には、災害につながるかもしれない。析出物によってもたらさ
れたそのような損傷を塞ぐことあるいは補修することは、時間を要するものであ
り、また、不経済な停止時間をもたらすものである。そして、停止時間中におい
ては、高価な他のエネルギ源から電力を得なければならない。
蒸気発生器の底部近傍のチューブをクリーニングする方法は、柔軟なランス(
lances)あるいは類似物を利用した方法が公知である。柔軟なランスあるいは均
等物は、圧力のかかった水によりチューブのクリーニングを行う。しかしながら
、典型的な蒸気発生器は、高さが30フィートであるので、ウォータジェットを
利用してチューブの上部に位置する析出物を除去することは困難である。そこで
、化学的なクリーニングが使用されることになるが、化学的なクリーニングには
、いくつかの欠点がある。まず、化学的なクリーニングは、非常に高価であり(
1回の使用ごとに$5,000,000ないし$10,000,000がかかる
)、そして、事故率を高めることになる。同様に、クリーニング中において、使
用している溶媒により、蒸気発生器内部が腐食されることになる。加えて、大量
の危険かつ放射可能性のある廃棄物ができてしまうことになる。このような廃棄
物の廃棄は、とても高価なものである。化学的なクリーニングに関しては、多く
の利用が考慮されているけれども、上記理由により、実際に化学的クリーニング
を実施しているプラントは少ない。
一方、他のクリーニング方法の開発に向けては、技術的に厳しい課題が残され
ている。典型的な蒸気発生器の熱伝達面積は、約50,000平方フィートであ
る。チューブ束は、直径が約10フィートであり、高さが30フィートである。
しかしながら、チューブ束の中心に位置するアクセス通路は、わずか約3.5イ
ンチの幅にしかすぎず、しかも約4フィートごとに支持プレートにより遮られて
いる。支持プレートには、支持プレートを貫通している流通スロットが存在する
ものの、典型的には2.75インチ×15インチといったように、サイズの非常
に小さなものである。加えて、蒸気発生器内へのアクセスは、6インチのハンド
ホールからしか行えないという制限がある。最後に、チューブ間の間隔は、わず
か0.406インチ幅であって、より小さなものである。
したがって、典型的な蒸気発生器の本来的な設計パラメータは、上側チューブ
束に関して、ランスからのウォータジェットによって析出物を除去するような技
術の適用を困難としている。一方、このような技術は、蒸気発生器内において最
も下に位置するチューブ受けシートの高さのチューブをクリーニングすることに
関しては適切である。これについては、米国特許第4,700,662号、第4
,980,120号、第4,887,555号、第4,676,201号、第4
,769,085号明細書を参照されたい。
発明の概要
よって、本発明の目的は、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を
提供することである。
本発明の他の目的は、上から下へとクリーニングを行うことにより、クリーニ
ング過程において付着物を下方へと洗い流す蒸気発生器の上側チューブ束のクリ
ーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、化学的なクリーニング手法を不要として化学的クリーニ
ングが本来的に有する欠点を克服し得る蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニ
ング装置を提供することである。あるいは、化学的なクリーニング手法と併用し
得る蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、蒸気発生器のチューブの狭隘空間内においてさえも、圧
力のかかった水を利用して蒸気発生器の上側チューブ束を適切にクリーニングし
得る蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、十分な水のエネルギをスケールを除去するためにうまく
散布し、また、チューブ束全体にわたってこのエネルギを効率よく分散させる蒸
気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、遠隔的にクリーニングを達成することにより、作業者に
対する放射線被曝量を低減するとともに蒸気発生器の制限区域内へのアクセスを
可能とする蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することであ
る。
本発明の他の目的は、水の使用量を最小としてクリーニング効率を最大とする
蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、クリーニング過程において移動する装置の数を最小とす
ることにより、クリーニング時間、言い換えれば停止時間を短縮する蒸気発生器
の上側チューブ束のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、チューブ間の検査およびクリーニングのためにバルクク
リーニングヘッドと剛直なランスの両方を使用する蒸気発生器の上側チューブ束
のクリーニング装置を提供することである。
本発明の他の目的は、本発明によるクリーニング装置を用いて、上から下へと
クリーニングを行うことにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗
い流す蒸気発生器のクリーニング方法を提供することである。
本発明は、蒸気発生器の上から下へのクリーニングを最も効果的に行う方法を
実現することによって、クリーニング過程が進むにつれて付着物を下方へと洗い
流すものである。また、本発明は、蒸気発生器の上部領域に至るアクセス通路を
設ける構成を実現し、かつ、チューブ付近に圧力のかかった流体を散布するクリ
ーニングヘッドを、蒸気発生器の底部から前記アクセス通路に沿って延出し、そ
して連続する流通スロットを挿通させて所定位置にまで持ち上げる構成を実現す
ることによって、化学的なクリーニング手法を用いることなく蒸気発生器の上部
領域のクリーニングを行い得るものである。さらに、本発明は、蒸気発生器のあ
る高さ位置における一方の側のすべてのチューブを1つの流通スロットからクリ
ーニングし得る構成を実現することにより、装置の移動量を最小としてクリーニ
ング時間を最小とするものである。また、本発明は、バルククリーニングのため
に使用することができる機械的にスイングするアームを実現することによって、
もたらされている。また、本発明は、スイングアームのノズルを、まずチューブ
間隙の一方の側に揃え、その後他方の側に揃えることにより、すべてのチューブ
表面のクリーニングを行うことを実現することによって、最小の水の使用量でも
ってクリーニング効果を最大とするものである。また、本発明は、チューブの列
間へと伸長し得る剛直なランスを実現することによって、効果的なチューブ間の
クリーニングを行うものである。
本発明は、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置の特徴をなしてお
り、また、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置にとって好適な部材
を具備し、備え、不可欠に構成要件とし、および/または、構成要件としている
。すなわち、本発明は、蒸気発生器のハンドホールから収納可能とされるととも
に、蒸気発生器の上側チューブ束の付近へとクリーニングヘッドを位置させる手
段を備えるクリーニングヘッド手段の延出支持装置を具備している。また、本発
明は、支持装置に取り付けられているとともに、蒸気発生器を上から下に向かっ
てクリーニングすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗
い流すために、蒸気発生器の上側チューブ束のチューブの付近へと流体を導くク
リーニングヘッド手段を具備している。
クリーニングヘッド手段の延出支持装置は、蒸気発生器のハンドホールと中央
連結ロッドとの間においてブローダウンレーンに沿って延在している直線移動用
レールを備えている。クリーニングヘッド手段の延出支持装置は、さらに、直線
移動用レール上に回転可能に取り付けられた多数の鉛直方向に伸長可能なシリン
ダを有する回転ステージを備えている。
あるクリーニングヘッド手段は、流通スロットからチューブの間へと流体を導
くための手段を備えている。このような流通スロットからチューブの間へと流体
を導くための手段としては、例えば、流通スロットの方向に沿って伸長可能なア
ームが挙げられる。この場合、アームには、チューブ間の間隔に揃わせることが
可能な複数のノズルが設けられている。多数のノズルは、流通スロットを挟んで
反対側に位置するチューブを同時にクリーニングするために、かつ、アームが受
けるスラスト力を均衡化させるために、互いに反対向きに配置されている。さら
に、ノズルの角度配向を変化させるための手段、および、隣接した流通スロット
の近傍のチューブ付近に流体を噴霧するためにアームを回転させるための手段が
設けられている。
他のクリーニングヘッド手段は、チューブの間内からチューブ間へと流体を導
くための手段を備えている。チューブの間から流体を導くための手段は、チュー
ブ間内に伸長可能なランスを備え、このランスには、チューブ間内からチューブ
の付近へと流体を噴霧するための多数のノズルが設けられている。ランスは、ク
リーニングヘッドを延出させるための支持装置付近の位置からクリーニングのた
めのチューブの間の位置まで回転可能である。
本発明の装置は、さらに、流通スロット付近においてクリーニングヘッド手段
を着脱可能に支持するための手段を備えている。着脱可能に支持するための手段
は、チューブ支持プレート内の流通スロットの側壁と係合し得る回転可能なフィ
ンガーを備えている。
本発明は、また、原子力発電プラントにおける蒸気発生器を上から下に向かっ
てクリーニングすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗
い流すようにした原子力発電プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ束のク
リーニング装置であって、蒸気発生器の上側チューブ束の付近の流通スロットに
クリーニングヘッドを位置させるための手段を備えるクリーニングヘッドの延出
支持装置と、支持装置に取付可能であるとともに、流通スロットからチューブの
間へと流体を導くための手段を備えるバルククリーニングヘッドと、支持装置に
取付可能であるとともに、チューブの間内からチューブの間へと流体を導くため
の手段を備えるクリーニングヘッドランスとを具備してなることを特徴としてい
る。
バルククリーニングヘッドは、流通スロットの方向に沿って伸長可能なアーム
を備え、このアームには、流通スロット近傍のチューブ間の間隔に揃わせること
が可能な複数のノズルが設けられている。多数のノズルは、流通スロットを挟ん
で反対側に位置するチューブを同時にクリーニングするために、かつ、アームが
受けるスラスト力を均衡化させるために、互いに反対向きに配置されている。本
装置は、さらに、ノズルの角度配向を変化させるための手段、および、隣接した
流通スロットの近傍のチューブ付近に流体を噴霧するためにアームを回転させる
ための手段を備えている。ランスは、チューブの間に伸長可能とされ、このラン
スには、チューブ間からチューブの付近へと流体を噴霧するための多数のノズル
が設けられている。ランスは、延出のための支持装置の付近の位置からクリーニ
ングのためのチューブの間の位置まで回転可能である。本装置は、さらに、蒸気
発生器のチューブ受けシートの付近にバルククリーニングヘッドを支持するため
の手段を備えている。
最後に、本発明は、蒸気発生器を上から下に向かってクリーニングする方法で
あって、蒸気発生器のハンドホールからクリーニングヘッド装置を挿入し、蒸気
発生器の上側チューブ束の流通スロットの付近の位置にまでクリーニングヘッド
を上方に向けて延出させる工程と、クリーニングヘッド装置近傍の上側チューブ
束の付近に流体を導く工程と、引き続いて、クリーニングヘッドを下降させ、流
通スロットから1つだけ下に位置する流通スロットの近傍に位置させる工程と、
再度、クリーニングヘッド装置近傍のチューブ束の付近に流体を導く工程とを具
備し、以上により、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すことを
特徴とするものである。
本方法は、流通スロットの付近に配置されたクリーニングヘッドからチューブ
を噴霧する過程を備えており、その場合、クリーニングヘッドを位置させて、あ
る流通スロット近傍のチューブをクリーニングする過程と、クリーニングヘッド
を隣接した流通スロット近傍に位置させるよう移動させて、この隣接した流通ス
ロット近傍のチューブのクリーニングを行う過程と、クリーニングヘッドをさら
に隣接する流通スロット近傍に位置させるよう再度移動させて、このさらに隣接
する流通スロット近傍のチューブのクリーニングを行う過程とを備えてなり、以
上により、クリーニングヘッド装置を上記流通スロットから引っ込めることなく
、完全なカバー率を達成するものである。
本方法は、また、効果的なクリーニングをもたらすとともに水の管理のために
、まず、一方の側のチューブ間隙に水を噴霧する過程と、その後、他方の側のチ
ューブ間隙に水を噴霧する過程とを備えている。最後に、本方法は、蒸気発生器
を水で充填し、付加的な攪拌動作を与えるためにクリーニングヘッドを下降させ
るにつれて蒸気発生器内部の水位を下げ、充填水の表面に対して導いた流体を衝
突させながらクリーニングを行うものである。
好ましい実施の形態の説明
他の目的、特徴点、および利点は、以下の好ましい実施形態の説明および添付
図面により、当業者に理解されるであろう。
図1は、原子力発電プラントにおける典型的な蒸気発生器の概略を一部を破断
して示す図である。
図2は、図1に示す蒸気発生器内の異なる高さ位置において様々なクリーニン
グヘッドを延出しかつ支持するために使用される延出サブシステムの概略を示す
図である。
図3は、図4と同様に本発明のバルククリーニングヘッドサブシステムを概略
的に示す図であって、流通スロット内の所定位置に配置されてチューブの列間に
水を導く様子が示されている。
図4は、本発明のバルククリーニングヘッドサブシステムを概略的に示す図で
あって、バルククリーニングヘッドサブシステムは、蒸気発生器のチューブ支持
プレートの流通スロットから水を導くために使用される。
図5Aないし図5Cは、図3および図4に示すバルククリーニングヘッドサブ
システムを使用した場合における、典型的な蒸気発生器内でのある高さ位置の様
々な領域をクリーニングする方法を斜め上方から示す図である。
図6は、バルククリーニングヘッドサブシステムの様々な構成部材を概略的に
示す図であって、効果的な噴霧角度制御機構、および噴霧ノズルアームのスイン
グ機構を示している。
図7Aないし図7Dは、本発明の剛直なランスクリーニングヘッドサブシステ
ムを概略的に示す図であって、チューブ間内に挿入されることにより、チューブ
間から蒸気発生器のチューブ間内へと圧力水を導くのに使用される。
図8Aないし図8Cは、図7Aないし図7Cに示す剛直なランスを概略的に示
す図であって、蒸気発生器のある高さ位置における様子を示している。
図9は、共に本発明によるバルククリーニングヘッドサブシステムと剛直なラ
ンスとの両方を使用した場合において、チューブ支持プレートのカバー率を概略
的に示す図である。
図10Aないし図10Dは、図6および図7に示す剛直なランスを使用した場
合の、チューブ束の検査、クリーニング、スケール除去に対する様々な位置を概
略的に示す図である。
図11は、本発明の支持サブシステムを概略的に示す斜視図であって、支持サ
ブシステムは、あるクリーニングヘッドに高圧流体が適用された際に、そのクリ
ーニングヘッドを定位置に維持するためのものである。
図12Aないし図12Cは、支持サブシステムを概略的に示す正面図であって
、典型的な蒸気発生器の支持プレートを通り抜けて最終的には係合する様子が示
されている。
図13は、本発明のプロセスシステムを概略的に示す図であって、プロセスシ
ステムは、本発明のクリーニングヘッドに供給される水、および本発明のクリー
ニングヘッドに組み付けられるビデオのためのものである。
図14は、本発明の制御サブシステムを概略的に示す図であって、クリーニン
グに際して蒸気発生器内において本発明のクリーニングヘッドを延出して操作す
るために使用される。
図1に、蒸気発生器10を概略的に示す。蒸気発生器10には、チューブ支持
プレート14、16、18、20、22、24、26により、区分して隔離され
た熱交換用チューブ12が設けられている。各々のチューブ支持プレートには、
第1のチューブ支持プレート14について示すように、多数の流通スロット28
、30が設けられている。
Westinghouse社のW44型およびW51型の蒸気発生器は、蒸気
発生器の最大の市場占有率を有している。W51型の寸法は、W44型の寸法と
同程度である。W44型の蒸気発生器においては、116インチの直径のチュー
ブ支持プレートが、チューブ受けシート32の上方において、51インチごとの
等間隔で使用されている。図1に示すハンドホール36のような2つのハンドホ
ールが、チューブ受けシート32の高さ位置において、3.5インチ径のブロー
ダウンレーン38(blow down lane)の各端部に設けられている。各々のチュー
ブ支持プレートには、4インチの間隔をおいて大きさ2〜2.75インチ×15
インチの3つの流通スロットが、中心連結ロッド40の両側に各々設けられてい
る。流通スロットは、互いに一直線上に揃えられており、その結果、ブローダウ
ンレーン38から、最上部チューブ支持プレート26の上方のチューブのU字形
曲がり部41までが、明瞭に”見通しの利く”縦通路となっている。
上記発明の背景の項において説明したように、蒸気発生器の底部におけるチュ
ーブ受けシート32と第1のチューブ支持プレート14との間の領域を散水によ
りクリーニングするための装置は、公知である。しかし、蒸気発生器の上側チュ
ーブ束が非常に狭隘な空間であることが、相対的に上方に位置するチューブ支持
プレート16ないし26の近傍のチューブをクリーニングすることを困難として
いる。これについては、例えば、米国特許第5,265,129号明細書を参照
されたい。
本発明においては、ハンドホール36から中心連結ロッド40に向けてブロー
ダウンレーン38に沿って、さらに、各々の支持プレートにおける一直線上に位
置する流通スロット28、30等を上方に向けて通り抜け、ついには蒸気発生器
の頂部42へと達するアクセス通路34を設ける構成が実現されている。そして
、もし蒸気発生器の頂部42にまで1つのまたは複数のクリーニングヘッドが延
出することができたならば、蒸気発生器は、上から下へとクリーニングされ得る
ことになり、これにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流す
ことが実現できる。この場合の技術的な課題は、蒸気発生器内部の狭隘空間内に
適合するようなクリーニングヘッドを製作することであり、また、チューブを徹
底的にクリーニングするために十分に圧力のかかった水を分配するようなクリー
ニングヘッドを製作することであり、さらに、蒸気発生器内部に引っ掛かってし
まわないクリーニングヘッドを製作することである。
本発明の蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置は、以下の4つの主
要なサブシステムあるいは構成部材を備えている。
すなわち、
(a)図2に示すようなクリーニングヘッド延出支持装置と、
(b)クリーニングヘッド延出支持装置に取付可能であって、流通スロットから
チューブの間隙内へと流体を導くとともに、噴霧角度を変化させる手段、および
、図3ないし図7に示すように同じ高さ位置において隣接している流通スロット
近傍のチューブをクリーニングする手段を有するバルククリーニングヘッドと、
(c)同様にクリーニングヘッド延出支持装置に取付可能であって、図7ないし
図10に示すように、チューブ間内へと伸長してチューブ間の間隙から流体を導
く剛直なランスと、
(d)いずれのタイプのクリーニングヘッドをも着脱可能に固定し、かつ、噴霧
時には所定位置に支持するものであって、また、仮に発生すればクリーニング過
程に深刻な影響を与え得るとともに停止時間をもたらしてしまう設備の引っ掛か
りをうまく阻止する支持機構と、
である。上記において、”上側チューブ束”とは、蒸気発生器内において第1の
チューブ支持プレート14よりも上方に位置しているチューブを指すものと定義
する。以下、各サブシステムについて、順次説明する。延出支持サブシステム
図2に示す延出サブシステム50は、直線移動用レール52、レール支持体5
4、回転ステージ56、直線移動カート58、および、液圧式シリンダ62、6
4、66を有する鉛直方向位置サブシステム60を備えている。延出サブシステ
ム50は、アクセスされるべきチューブ支持プレートの高さまで、蒸気発生器内
において噴霧ヘッドを鉛直方向に延出させるために使用される機構である。鉛直
方向位置サブシステム60は、回転ステージ56の頂部に搭載されている。ここ
で、回転ステージ56は、直線移動カート58上に載っている。蒸気発生器の外
部に配置された動力手段を利用することにより、直線移動カート58は、ハンド
ホールを挿通して延出しているレール52上をブローダウンレーンの下部におい
て移動する。
このような構成は、6546 Pound Road,Williamson,New York,14589 USA 所
在のR.Brooks Associatesによる”二次系検査装置(Secon-
dary Inspection Device,SID)”と称される公知の構成が適用される。これ
は、9段のエアシリンダから構成されるものであり、現在では蒸気発生器のブロ
ーダウンレーンの上方にビデオカメラを搬送するために使用されている。したが
って、蒸気発生器のハンドホールおよび流通スロットを挿通するのに適したサイ
ズとされている。しかしながら、それの標準的な構成において、第二次検査装置
には、いくつかの重大な欠点がある。第1の欠点は、制御性が欠如していること
である。通常行われている制御方法は、伸長させる場合には、シリンダの空気圧
を増加させ、引っ込ませる場合あるいは伸長させるのを停止する場合のいずれか
の場合には、シリンダの空気圧を減少させるという方法である。段間の封止に重
大な漏れがあることにより、安定した位置決めが行えないことがしばしばである
。また、段間の摩擦が平衡位置の決定に際して影響を与えるので、段間の摩擦を
変化させるもの、例えば振動のようなものがあるだけで、システムの平衡位置が
ずれてしまうことになる。
他の大きな欠点は、有効負荷能力が不十分なことである。段間の封止に漏れが
あることの結果として、また、圧力調整器および供給ホースの通路が小さいこと
の結果として、実際のシリンダ圧力は、圧力空気供給源の圧力にまで達すること
は決してあり得ず、有効負荷は、約5ポンドに制限されている。したがって、本
発明のクリーニングヘッドを支持するためには、この有効負荷能力は、5ないし
10倍程度増大するよう改善されなければならない。シリンダの内部にケーブル
を組み込み、かつ、ケーブルの繰出し・巻取りを制御するためにケーブルリール
を設けるという改良がなされている。シリンダ内部の圧力は、シリンダの伸長に
とって十分なだけの高い圧力に一定に維持されている。ただし、シリンダの伸長
は、ケーブルによって阻止された状態にある。張力ケーブルを繰り出すことによ
り、シリンダの伸長が許容され、また、ケーブルを巻き取ることにより、シリン
ダは引っ込められる。シリンダが引っ込む際には、シリンダ圧力は、逃がされる
。ケーブルリールには、エンコーダが設けられており、このエンコーダにより、
鉛直方向位置に関する情報が与えられることになる。有効負荷能力を改良するた
めに、内部圧力の増大化、シリンダの軽量化のうち一方または両方の対策が講じ
られている。段間の封止は、漏れを格段に低減させるよう改良されており、圧力
付与は、空気よりもむしろ水によりなされている。圧力付与媒体として水を使用
することにより、圧縮性媒体を使用した場合のように爆発の危険性を伴うことな
く、内部圧力を数百psiとすることが可能である。また、鋼製よりもむしろア
ルミニウム製のシリンダを使用することにより、シリンダ自身の重量を約3分の
2に低減することができる。制御システムについては、図14を参照して後述す
る。バルククリーニングヘッドサブシステム
図4に示すバルククリーニングヘッドサブシステム70は、図2に示す延出支
持サブシステム50の最上部シリンダ66に取り付けられている。そして、バル
ククリーニングヘッドサブシステム70には、回転式支持体74を起点として延
在するアーム72が設けられている。図4に示す本発明のバルククリーニングヘ
ッドサブシステム70は、流通スロットからチューブ間の間隙内へと流体を導く
ものである。バルククリーニングヘッド70は、例えば図3に示す流通スロット
71のような流通スロットに沿って延在しており、流通スロット71からチュー
ブ78、80間の間隙内へと流体を導く。また、図4に示すアーム72は、矢印
82で示す方向に回転し、対向するノズル84、86、88、90の角度配向を
変化させる。これにより、2つの支持プレートの間における、同様に、2つの支
持プレートの面間におけるチューブの長さ方向にわたってのクリーニングがもた
らされる。ノズル84、88は、図示のようにノズル86、90に対して反対側
に配置されている。これは、チューブのクリーニングを流通スロット71の両側
において行うことを目的としたものであり、また、ノズルにより分配される高圧
水によってアーム72が受けるスラスト力を均衡化させることを目的としたもの
である。ノズル86、90は、図3に示すように、ノズル86、90がチューブ
78、80間の間隙に対して適宜一直線上に位置するように配置されている。
アーム72は、また、符号92で示す交替位置へとスイング式に移動し、流通
スロットに隣接する場所近傍のチューブのクリーニングをもたらす。よって、ク
リーニングヘッドを一旦引っ込ませて、その後、流通スロットに隣接する位置へ
と延出させる必要がない。
図5Aないし図5Cを参照してさらに詳細に説明すると、図5Aに示すアーム
100は、最初、流通スロット104(典型的には、蒸気発生器の横側半分につ
き3つ設けられている流通スロットのうちの中央に位置する流通スロット)の付
近に配置されており、流通スロット104近傍の領域110内において水を噴霧
している。その後、アームは、流通スロット104内を移動して、図5Bに示す
ように、領域108内において水を噴霧する。最後に、アームは、スイング式に
回転して、図5Cに示すように、流通スロット106近傍の領域112内におい
てクリーニングを行う。
上記のように、クリーニングヘッド延出支持設備が鉛直方向において一直線上
に揃えられた一連の流通スロットを挿通して延出された状態で、蒸気発生器の一
方の完全な横側半分がクリーニングされる。すなわち、バルククリーニングヘッ
ドサブシステムが、図1に示す最上部支持プレート26内にある流通スロット2
5にまで延出され、図5Aないし図5Cに示すクリーニング操作が達成される(
このとき、必要に応じて、角度配向の変化が併用される)。そして、このような
操作が、蒸気発生器のしだいに下方へと向けて各々の高さ位置においてなされ、
第1のチューブ支持プレート14へと達するまで繰り返される。このようにして
、頂部から底部へとクリーニングがなされ、これにより、クリーニング過程にお
いて付着物は、下方へと洗い流される。蒸気発生器の他方の横側半分についても
、同様にしてクリーニングがなされる。
本発明の他の態様においては、最小の水の使用量でもってクリーニングの効果
を最大とするために、バルククリーニングのための特有のノズル構成を採用して
いる。特に、ノズル84、88等は、まず、チューブ間隙79の一方の側に揃え
られ、その後、チューブ間隙79の他方の側に揃えられる。これにより、一方の
側のチューブのクリーニングを行い、引き続いて、他方の側のクリーニングを行
うことになる。テストの結果、この方法によるとクリーニング効果において、大
きな成果が得られた。また、チューブ表面からの析出物の除去量を増加させるこ
とに有効であった。他のテストにおける変更条件は、析出物の種類、ノズル圧力
、ノズル流量、角度の変化速度、バルククリーナーの位置、ノズルの形状、ノズ
ルの配列である。原型をなす構成例においては、ブローダウンレーンから水を導
いているバルククリーニングヘッドが、チューブ表面の付着物を除去し得ること
、また、支持プレートおよび4つ葉(quatrefoils)をクリーニングし得ること
が証明された。本発明のこのようなクリーニング方法のさらに他の態様において
は、クリーニングヘッドによるクリーニングが上から下に向かってなされるにつ
れて、蒸気発生器内での水位が徐々に下げられる。このようにして、付加的な攪
拌(agitation)がなされ、蒸気発生器内でノズルジェットの噴霧が水の表面を
衝撃することにより、クリーニング効果が高められている。
図6に、バルククリーニングヘッドサブシステム120の原型構成例を概略的
に示す。ノズルアーム121は、バレル部(barrel portion)122を有してい
る。バレル部122には、背中合わせに配置されたノズル123、125、12
7、129が設けられており、ノズル123、125、127、129の角度は
、チルトギヤ124がギヤ131を介してチルトモータ128から動力伝達され
ることにより可変とされている。アーム121のスイング運動は、スイングギャ
138がウォームギャ133を介してスイングモータ130から動力伝達される
ことにより達成されている。水は、アンビリカル供給源(umbilical source)1
32から水分岐管134を介して、ノズル123、125、127、129へと
供給されている。操作者は、カメラ126を利用することにより、位置合わせお
よび検査を共に行うことができる。カメラ126、モータ130、モータ128
に対する電力供給は、アンビリカル供給源132を介してなされている。剛直なランス
図7Aに示す剛直なランス200は、図2に示す延出支持サブシステム50に
取付可能な他のタイプの噴霧ヘッドである。そして、剛直なランス200は、チ
ューブ間からチューブの列間内へと流体を導くために使用される。図7Aに示す
ランス部205は、図8Aに示すようにチューブ列207間へと延出するような
位置へと、図7Bおよび図7Cに示すように回転する。このようにして、図7A
に示すランス部205は、図8Bに示す流通スロット210を挿通して上方に向
けて延出した時には、支持サブシステムの最上部シリンダと一直線をなす位置関
係を維持したままである。そして、流通スロット210を挿通しての延出後にお
いて、ランス部駆動モータ212により、チューブの所定の列間へと延出するよ
うに、矢印214で示す方向に回転される。それから、ジェットノズル216、
218、220、222(図8Bおよび図8Cに図示)は、高圧水供給源224
からチューブへと流体を導く。
図9に示すように、流通スロットから水を噴霧するバルククリーニングヘッド
サブシステム70によってはクリーニングされないチューブの領域は、チューブ
の列間へと挿入可能なランス部205を使用することによりクリーニングされる
。図7Aに示すように、剛直なランス200の最上部をなす先端部には、銃弾形
ノーズ部201が設けられている。銃弾形ノーズ部201は、矢印180で示す
ように、手動操作によってわずかに傾斜させることができる。これにより、一直
線に揃っているはずの流通スロットにわずかの位置ずれがあっても、あるいは、
図2に示す延出支持装置の伸縮式シリンダ機構が柔軟性を有していても、首振り
運動を行うことにより、流通スロットを挿通して上方へと進むことが可能とされ
る。銃弾形ノーズ部201は、オフセットスプリングに抗して作動するケーブル
係止体の使用により偏向させられている。回転ステージにより直立軸回りにヘッ
ドを回転させることにより、ノーズ部の偏向は、どちらの方向を向けることも可
能である。剛直なランスサブシステムクリーニングヘッドは、かなりの量の感覚
的なデータが得られなければならない領域内へと立ち入ることになるので、操作
者がヘッド位置、検査の状況、クリーニングの状況を随時把握するために、ヘッ
ドには視覚手段182、184が備えられることが不可欠である。
ヘッドがチューブ支持プレートを通り抜けて上方へと移動するに際して、操作
者が、通り抜けるべき流通スロットに対して銃弾形ノーズ部201の位置合わせ
を行い得るために、カメラ184として示すように、ヘッド内には上方を向いて
CCDビデオカメラが取り付けられている。もし適切であるならば、ヘッドには
、2つのビデオカメラが、水平方向に反対を向いて取り付けられることになり、
下方を向いて非チューブ領域を見ること、およびそれに引き続いてすぐに現れる
チューブを見ることが可能とされる。チューブ間の領域を観察することを可能と
するために、図7Dに示すように、ビデオプローブをランスの先端209上に取
り付けることができる。CCDチップは、隙間領域の検査、および、ウォータジ
ェットの操作状況の観察を可能とするように配置される。これらのビデオプロー
ブのためのケーブルは、ブローダウンレーンカート上の回転ステージを経由して
さらにハンドホールの外部へと配置される。操作者に対するインターフェースを
単純化するために、信号は、遠隔配置された操作者ステーションへと多重送信さ
れることになる。操作者ステーションにおいては、ビデオ画像を選択して表示す
ることができる。もしチューブ間の領域のカバー率がわずかに低下しただけでも
チューブ支持プレートにとって受け入れ得ないものであれば、図7Cに示すよう
なオフセットにより形成されたヘッド内の凹所211は、図7Bに示すような、
手動に適したような選択的な工具モジュール213の保持用として機能させるこ
とができる。例えば、凹所211には、試料収納箱を取り付けることができ、こ
れにより、チューブのスケールを、分析のために、蒸気発生器の外部へと確実に
運び出すことが可能とされる。
一般に、本発明のチューブ間用のランスにおいては、目視検査、隙間のクリー
ニング、チューブのスケールの除去、チューブ支持プレートの洗浄、腐食物の試
料採取、他の対象物の捜索や回収が達成される。ランス部205は、できるだけ
長い方が良いが、チューブ支持プレートの鉛直方向間隔、あるいは鉛直方向から
の回転に対して干渉するような部材の鉛直方向間隔よりも長くすることはできな
い。W44型およびW51型の両方の蒸気発生器のチューブ支持プレートの半径
は、チューブ支持プレートの鉛直方向間隔よりも大きいので、図9に示すように
、非チューブ領域から最も遠いところに、剛直なランスが届き得ない領域が存在
する。しかしながら、剛直なランスの到達可能な範囲の総面積率は、W44型に
対して85%を超え、W51型に対して80%を超えるものが達成されている。
図7Aないし図7Cに示すランス200は、細身であって、2.5インチの直
径のハウジングに収納されている。ハウジングの内部には、回転駆動部(図示せ
ず)が搭載されており、この回転駆動部は、0.25インチのアーム205の位
置決めを行っている。ランスの先端におけるウォータジェットは、チューブ支持
プレートの周縁部から破片を移動させる確実な手段がないという理由から、非チ
ューブ領域における流通スロットに向けて破片を押し出すような向きとされてい
る。
図10Aないし図10Dは、延出時のランスの角度をヘッドに注目して示すも
ので、様々なクリーニング操作もあわせて示している。図10Aには、延出に際
してヘッド215と向きが揃えられたランス部205を示しており、クリーニン
グヘッドは、チューブ支持プレートのところまで上昇されている。図10Bには
、ランス部205の下方に向けての掃引動作を示しており、破片は、流通スロッ
ト217に向けて洗い流されている。図10Cには、ランス部205の戻り動作
、および前方に向けてのチューブのスケール除去動作を示している。一方、図1
0Dには、チューブ支持プレート219の下面を検査するに際して所定位置に配
置されたランス部205を示している。支持機構
鉛直方向への延出支持システムは、チューブ受けシートの底部において横方向
に支持されている。同様に、延出された噴霧ヘッド近傍の上部についても横方向
の支持が必要である。蒸気発生器の上部スパンのクリーニングの際には、鉛直方
向への延出支持システムは、25フィートを超えて延出されることになる。ジェ
ットを掃引操作するに際してと同様に、チューブ束内へランスを挿入するに際し
ても、またチューブ束からランスを引っ込めるに際しても、横方向に負荷がかか
ることになる。本発明の上部における支持サブシステムは、図11に図示されて
おり、チューブ支持プレート250のようなチューブ支持プレートに機械的に係
合したり、また、チューブ支持プレートとの機械的係合を解除したりするもので
あって、付加的な駆動源を必要とするものではない。
図12Aに示すように、対象となるチューブ支持プレート250に近づく際に
は、搭載負荷252(上述の噴霧ヘッドの1つ)は、フィンガー254、256
が図12Bに示すように開き得るよう、わずかに持ち上げられている。マグネッ
ト258、260は、図12Bに示すような位置関係へと誘導するための補助を
行っている。フィンガー254、256が開き位置にある状態で、さらに鉛直方
向延出システムが伸長されると、フィンガーは、図12Cに示すようなロック位
置へと回転する。その後、図2に示す延出サブシステムの最上部シリンダが鉛直
方向に動かされてクリーニング操作が行われる。このとき、横方向支持システム
は、ロック状態にあり、最上部シリンダよりも下方に位置するシリンダは、静止
したままである。係合解除は、上記操作を逆に行うことにより達成される。下側
のシリンダが引っ込むと、横方向支持システムの回転ピン262が引き下げられ
る。すると、流通スロットに押し当てられているパッド部の接触部分により、フ
ィンガー等は、下側シリンダが引っ込むにつれて、図12Bに示す位置へと回転
する。そして、独立な上側のシリンダが引っ込んだときには、フィンガーは、図
12Aに示すような収納位置へと折り畳まれ、新たな延出位置に向けて流通スロ
ットを挿通し得る状態とされる。
回収は、蒸気発生器の内部領域に延出されたいかなる装置にとっても、重要な
ことである。本発明における非常回収は、第2段のシリンダに取り付けられたシ
リンダ延出制御ケーブルを引っ張ることにより達成される。非常回収の開始時点
において、フィンガーが図12Aに示すような収納位置にある場合には、何の障
害も発生することはない。フィンガーが図12Bに示すような待機位置にある場
合には、下方に位置する各々のチューブ支持プレートに接触することにより、フ
ィンガーは、流通スロットを通り抜けるのに十分なだけ単に内側に回転させられ
ることになる。また、非常回収の開始時点において、もし、横方向支持システム
が図12Cに示すように係合状態にある場合には、ケーブルに対して、チューブ
支持プレートに接触している横方向支持システムにかかっている摩擦力に打ち勝
つような十分な引っ張り力が与えられることになる。そして、搭載負荷が完全に
引き下げられてフィンガー上に位置すると、引き下げ時においてチューブ支持プ
レートに当接することにより、フィンガーが内方に回転させられて搭載負荷を持
ち上げ、図12Aに示すような収納時の構成となる。他のサブシステム
図13に示すようなプロセスサブシステム300が、設けられている。プロセ
スサブシステム300は、各噴霧ヘッドのジェットに対しての高圧水と、鉛直方
向延出システムのシリンダに対しての低圧水と、必要に応じた空気および電力と
、クリーニングシステムからのビデオフィードバックとを供給している。プロセ
スサブシステム300は、また、ランスによる付着物除去の際に水位を定位置に
維持するための蒸気発生器からの抜取用として設けられている。抜き取られた水
は、クリーニングヘッドのウォータジェット噴霧ノズルに対しての再循環のため
に十分に濾過される。プロセスシステムの大部分は、原子炉格納建造物の外部に
位置しているトレーラ302内に配置されることになる。この構成は、現在使用
されている、チューブ受け用シート(tubeshet)のランスによる析出物除去手法
において使用されているものとよく似ている。高圧水は、各クリーニングヘッド
のノズルジェットに対して高圧ポンプ304を介して供給されている。低圧水は
、延出支持サブシステムに対して低圧ポンプ306により供給されている。空気
、電気、ビデオ信号は、それぞれライン308、310、312を介して伝達さ
れている。抜取ポンプ314は、ランシングに際して水位を定位置に維持する。
フィルタ316、318は、高圧ポンプ304を介してのウォータジェット噴霧
ノズルへの再循環のために、ポンプ314からの水を十分に濾過する。
図14に示す制御サブシステム340には、鉛直方向の延出支持システムの制
御手段、およびチューブ間にアクセスされる剛直なランスサブシステムの制御手
段のような、すべてのプロセスシステムの機能を制御する制御手段が設けられて
いる。すべての主要システムの駆動は、エンコーダからの位置フィードバックに
よる閉ループ制御によりなされている。符号342で示すコンピュータインター
フェースにより、位置情報、機能情報が得られ、同様に制御を行うことができる
。矢印344で示すチューブ間隙内でのジェットの掃引、矢印346で示すクリ
ーニングヘッドの回転、矢印348で示す延出支持サブシステムのシリンダの上
げ下げ、および矢印350で示す延出サブシステムの直線移動のような、図5A
ないし図5Cに示した方法に基づくクリーニングをもたらす相対運動は、自動実
行のためにプログラムされている。制御用コンソールには、また、ビデオシステ
ムのためのモニタが設けられている。チューブ間へのアクセスシステムは、0.
406インチの間隙を通り抜ける必要があり、0.250インチの直径に特別注
文されたWelch Allynのビデオプローブが使用されている。
本発明の特定の特徴点が図面に図示されており、他の特徴点については図示さ
れていないけれども、これは便宜的なものであって、本発明の他の特徴点のいく
つかあるいはすべてを組み合わせて良い。
当業者にとっては、他の実施形態が可能であるが、それは請求の範囲に含まれ
ている。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1995年8月29日
【補正内容】
請求の範囲
1.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、
前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ
ューブ束の付近へとクリーニングヘッド手段を上昇させて位置させる手段を備え
、かつ、前記蒸気発生器のハンドホールと中央連結ロッドとの間においてブロー
ダウンレーンに沿って延在している直線移動用レールを備えるクリーニングヘッ
ド手段の延出支持装置と、
前記支持装置に取り付けられたクリーニングヘッド手段とを具備し、
前記クリーニングヘッド手段は、前記蒸気発生器を上から下に向かってクリー
ニングすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すた
めに、前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記チューブの付近へと流体を導
くための手段を備えていることを特徴とする蒸気発生器の上側チューブ束のクリ
ーニング装置。
2.前記クリーニングヘッド手段の延出支持装置は、さらに、前記直線移動用レ
ール上に回転可能に取り付けられた多数の上下方向に伸長可能なシリンダを有す
る回転ステージを備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
3.前記クリーニングヘッド手段は、流通スロットから前記チューブの間へと流
体を導くための手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
4.流通スロットから前記チューブの間へと流体を導くための前記手段は、流通
スロットの方向に沿って伸長可能なアームを備え、
該アームには、前記チューブ間の間隔に揃わせることが可能な複数のノズルが
設けられていることを特徴とする請求項3記載の装置。
5.多数の前記ノズルは、流通スロットを挟んで反対側に位置するチューブを同
時にクリーニングするために、かつ、前記アームが受けるいかなるスラスト力を
も均衡化させるために、互いに反対向きに配置されていることを特徴とする請求
項4記載の装置。
6.さらに、前記ノズルの角度配向を変化させるための手段を備えていることを
特徴とする請求項4記載の装置。
7.さらに、隣接した流通スロットの近傍のチューブ付近に流体を噴霧するため
に、前記アームを回転させるための手段を備えていることを特徴とする請求項4
記載の装置。
8.前記クリーニングヘッド手段は、前記チューブの間内から前記チューブ間へ
と流体を導くための手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の装置。
9.前記チューブの間から流体を導くための前記手段は、前記チューブ間に伸長
可能なランスを備え、
該ランスには、前記チューブ間から前記チューブの付近へと流体を噴霧するた
めの多数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項8記載の装置。
10.前記ランスは、前記支持装置付近の位置から前記チューブの間の位置まで
回転可能であることを特徴とする請求項9記載の装置。
11.さらに、流通スロット付近において前記クリーニングヘッド手段を着脱可
能に支持するための手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
12.着脱可能に支持するための前記手段は、チューブ支持プレート内の流通ス
ロットの側壁と係合し得る回転可能なフィンガーを備えていることを特徴とする
請求項11記載の装置。
13.原子力発電プラントにおける蒸気発生器を上から下に向かってクリーニン
グすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すように
した原子力発電プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装
置であって、
前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の付近の流通スロットにクリーニングヘ
ッドを位置させるための手段を備えるクリーニングヘッドの延出支持装置と、
前記支持装置に取付可能であるとともに、前記流通スロットから前記チューブ
の間へと流体を導くために流通スロットの方向に沿って伸長可能とされアームを
備えるバルククリーニングヘッドと、
前記支持装置に取付可能であるとともに、前記チューブの間内から前記チュー
ブの間へと流体を導くための手段を備えるクリーニングヘッドランスとを具備し
てなり、
前記アームには、前記流通スロット近傍の前記チューブ間の間隔に揃わせるこ
とが可能な複数のノズルが設けられ、
該ノズルは、前記流通スロットを挟んで反対側に位置するチューブを同時にク
リーニングするために、かつ、前記アームが受けるいかなるスラスト力をも均衡
化させるために、互いに反対向きに配置されていることを特徴とする原子力発電
プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置。
14.さらに、前記ノズルの角度配向を変化させるための手段を備えていること
を特徴とする請求項13記載の装置。
15.さらに、隣接した流通スロットの近傍のチューブ付近に流体を噴霧するた
めに、前記アームを回転させるための手段を備えていることを特徴とする請求項
13記載の装置。
16.前記ランスは、前記チューブの間に位置するために伸長可能とされ、
該ランスには、前記チューブ間内から前記チューブの付近へと流体を噴霧する
ための多数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項13記載の装置。
17.前記ランスは、該ランスを延出させるための前記支持装置の付近の位置か
らクリーニングのための前記チューブの間の位置まで回転可能であることを特徴
とする請求項16記載の装置。
18.さらに、前記クリーニングヘッドを前記蒸気発生器のチューブ受けシート
の付近に支持するための手段を備えていることを特徴とする請求項13記載の装
置。
19.蒸気発生器を上から下に向かってクリーニングする方法であって、
前記蒸気発生器のハンドホールからクリーニングヘッド装置を挿入し、前記蒸
気発生器の前記上側チューブ束の流通スロットの付近の位置にまで前記クリーニ
ングヘッドを上方に向けて延出させる工程と、
流通スロットの付近に配置されたクリーニングヘッドから前記チューブを噴霧
する過程を備えて前記クリーニングヘッド装置近傍の前記上側チューブ束の付近
に流体を導く工程と、
引き続いて、前記クリーニングヘッドを下降させ、前記流通スロットから1つ
だけ下に位置する流通スロットの近傍に位置させる工程と、
再度、前記クリーニングヘッド装置近傍のチューブ束の付近に流体を導く工程
とを具備し、
以上により、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すことを特徴
とするクリーニング方法。
20.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、
前記クリーニングヘッドを位置させて、前記流通スロット近傍のチューブをク
リーニングする過程と、
前記クリーニングヘッドを隣接した流通スロット近傍に位置させるよう移動さ
せて、該隣接した流通スロット近傍のチューブのクリーニングを行う過程と、
前記クリーニングヘッドをさらに隣接する流通スロット近傍に位置させるよう
移動させて、該さらに隣接する流通スロット近傍のチューブのクリーニングを行
う過程とを備えてなり、
以上により、前記クリーニングヘッド装置を引っ込めることなく、完全なクリ
ーニングのカバー率を達成することを特徴とする請求項19記載の方法。
21.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、まず、一方の側のチュー
ブ間隙に水を噴霧する過程と、その後、他方の側のチューブ間隙に水を噴霧する
過程とを備えていることを特徴とする請求項19記載の方法。
22.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、前記チューブの列間内に
クリーニングヘッドを挿入する過程を備えていることを特徴とする請求項19記
載の方法。
23.さらに、前記蒸気発生器を水で充愼し、付加的な攪拌効果を与えるために
前記クリーニングヘッドを下降させるにつれて前記蒸気発生器内部の水位を下げ
、前記充填水の表面に対して前記導いた流体を衝突させながらクリーニングを行
うことを特徴とする請求項19記載の方法。
24.前記クリーニングヘッド手段は、さらに、前記支持装置に取付可能であり
かつ前記チューブの間から前記チューブ間へと流体を導くための手段を有するク
リーニングヘッドランスを備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
25.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、
前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ
ューブ束の付近へとクリーニングヘッドを上昇させて位置させる手段を備えるク
リーニングヘッドの延出支持装置と、
前記支持装置に取付可能でありかつ前記チューブの間から前記チューブ間へと
流体を導くための手段を有するクリーニングヘッドランスとを具備することを特
徴とする蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置。
26.さらに、前記支持装置に取付可能であるとともに、前記流通スロットの方
向に沿って伸長可能なアームを有するバルククリーニングヘッドを備え、
前記アームには、前記流通スロットから前記チューブ間へと流体を導くために
、前記流通スロット近傍に位置する前記チューブ間の間隔に揃わせることが可能
な複数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項25記載の装置。
27.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、
前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ
ューブ束の付近へとクリーニングヘッド手段を上昇させて位置させる手段を備え
るクリーニングヘッド手段の延出支持装置と、
前記支持装置に取り付けられたクリーニングヘッド手段とを具備し、
前記クリーニングヘッド手段は、前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記
チューブの付近へと流体を導くための手段を備え、
該流体を導くための手段は、流通スロットの方向に沿って伸長可能なアームを
備え、
該アームには、前記チューブ間の間隔に揃わせることが可能な複数のノズルが
設けられ、
該ノズルは、流通スロットを挟んで反対側に位置するチューブを同時にクリー
ニングするために、かつ、前記アームが受けるいかなるスラスト力をも均衡化さ
せるために、互いに反対向きに配置されていることを特徴とする蒸気発生器の上
側チューブ束のクリーニング装置。
28.さらに、前記ノズルの角度配向を変化させるための手段を備えていること
を特徴とする請求項27記載の装置。
29.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、
前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ
ューブ束の付近へとクリーニングヘッド手段を上昇させて位置させる手段を備え
るクリーニングヘッド手段の延出支持装置と、
前記支持装置に取り付けられたクリーニングヘッド手段とを具備し、
前記クリーニングヘッド手段は、前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記
チューブの付近へと流体を導くための手段、および、前記クリーニングヘッドを
前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記チューブの付近に着脱可能に支持す
る手段を備えていることを特徴とする蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニン
グ装置。
30.着脱可能に支持するための前記手段は、チューブ支持プレート内の流通ス
ロットの側壁と係合し得る、あるいは隣接するチューブと係合し得る回転可能な
フィンガーを備えていることを特徴とする請求項29記載の装置。
31.原子力発電プラントにおける蒸気発生器を上から下に向かってクリーニン
グすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すように
した原子力発電プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装
置であって、
前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の付近の流通スロットにクリーニングヘ
ッドを位置させるための手段を備えるクリーニングヘッドの延出支持装置と、
前記支持装置に取付可能であるとともに、前記流通スロットから前記チューブ
の間へと流体を導くための手段を備えるバルククリーニングヘッドと、
前記支持装置に取付可能であるとともに、前記チューブの間内から前記チュー
ブの間へと流体を導くための手段を備えるクリーニングヘッドランスと、
前記クリーニングヘッドを前記蒸気発生器のチューブ支持プレートの付近に支
持するための手段とを具備してなることを特徴とする原子力発電プラントにおけ
る蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置。
32.蒸気発生器を上から下に向かってクリーニングする方法であって、
前記蒸気発生器のハンドホールからクリーニングヘッド装置を挿入し、前記蒸
気発生器の前記上側チューブ束の流通スロットの付近の位置にまで前記クリーニ
ングヘッドを上方に向けて延出させる工程と、
前記チューブの列間にクリーニングヘッドを挿入し、前記クリーニングヘッド
装置近傍の前記上側チューブ束の付近に流体を導く工程と、
引き続いて、前記クリーニングヘッドを下降させ、前記流通スロットから1つ
だけ下に位置する流通スロットの近傍に位置させる工程と、
再度、前記クリーニングヘッド装置近傍のチューブ束の付近に流体を導く工程
とを具備し、
以上により、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すことを特徴
とするクリーニング方法。
33.蒸気発生器を上から下に向かってクリーニングする方法であって、
前記蒸気発生器のハンドホールからクリーニングヘッド装置を挿入し、前記蒸
気発生器の前記上側チューブ束の流通スロットの付近の位置にまで前記クリーニ
ングヘッドを上方に向けて延出させる工程と、
前記クリーニングヘッド装置近傍の前記上側チューブ束の付近に流体を導く工
程と、
引き続いて、前記クリーニングヘッドを下降させ、前記流通スロットから1つ
だけ下に位置する流通スロットの近傍に位置させる工程と、
再度、前記クリーニングヘッド装置近傍のチューブ束の付近に流体を導くこと
により、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流す工程と、
前記蒸気発生器を水で充填し、付加的な攪拌効果を与えるために前記クリーニ
ングヘッドを下降させるにつれて前記蒸気発生器内部の水位を下げ、前記充填水
の表面に対して前記導いた流体を衝突させながらクリーニングを行うことを特徴
とするクリーニング方法。
34.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、
前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ
ューブ束の付近へとクリーニングヘッド手段を上昇させて位置させる手段を備え
るクリーニングヘッド手段の延出支持装置と、
前記支持装置に取り付けられたクリーニングヘッド手段と、
クリーニング時に、前記クリーニングヘッド手段を前記蒸気発生器の前記上側
チューブ束の付近に停留させるための手段とを具備し、
前記クリーニングヘッド手段は、前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記
チューブの付近へと流体を導くための手段を備えていることを特徴とする蒸気発
生器の上側チューブ束のクリーニング装置。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 フィッシュバック,ダン
アメリカ合衆国 マサチューセッツ
01824―2163 チェルムズフォード プリ
スィラ アヴェニュー 25
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装置であって、 前記蒸気発生器内に収納可能とされるとともに、前記蒸気発生器の前記上側チ ューブ束の付近へとクリーニングヘッド手段を上昇させて位置させる手段を備え るクリーニングヘッド手段の延出支持装置と、 前記支持装置に取り付けられたクリーニングヘッド手段とを具備し、 前記クリーニングヘッド手段は、前記蒸気発生器を上から下に向かってクリー ニングすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すた めに、前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の前記チューブの付近へと流体を導 くための手段を備えていることを特徴とする蒸気発生器の上側チューブ束のクリ ーニング装置。 2.前記クリーニングヘッド手段の前記延出支持装置は、前記蒸気発生器のハン ドホールと中央連結ロッドとの間においてブローダウンレーンに沿って延在して いる直線移動用レールを備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。 3.前記クリーニングヘッド手段の延出支持装置は、さらに、前記直線移動用レ ール上に回転可能に取り付けられた多数の鉛直方向に伸長可能なシリンダを有す る回転ステージを備えていることを特徴とする請求項2記載の装置。 4.前記クリーニングヘッド手段は、流通スロットから前記チューブの間へと流 体を導くための手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。 5.流通スロットから前記チューブの間へと流体を導くための前記手段は、流通 スロットの方向に沿って伸長可能なアームを備え、 該アームには、前記チューブ間の間隔に揃わせることが可能な複数のノズルが 設けられていることを特徴とする請求項4記載の装置。 6.多数の前記ノズルは、流通スロットを挟んで反対側に位置するチューブを同 時にクリーニングするために、かつ、前記アームが受けるいかなるスラスト力を も均衡化させるために、互いに反対向きに配置されていることを特徴とする請求 項5記載の装置。 7.さらに、前記ノズルの角度配向を変化させるための手段を備えていることを 特徴とする請求項5記載の装置。 8.さらに、隣接した流通スロットの近傍のチューブ付近に流体を噴霧するため に、前記アームを回転させるための手段を備えていることを特徴とする請求項5 記載の装置。 9.前記クリーニングヘッド手段は、前記チューブの間内から前記チューブ間へ と流体を導くための手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の装置。 10.前記チューブの間から流体を導くための前記手段は、前記チューブ間に伸 長可能なランスを備え、 該ランスには、前記チューブ間から前記チューブの付近へと流体を噴霧するた めの多数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項9記載の装置。 11.前記ランスは、前記支持装置付近の位置から前記チューブの間の位置まで 回転可能であることを特徴とする請求項10記載の装置。 12.さらに、流通スロット付近において前記クリーニングヘッド手段を着脱可 能に支持するための手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。 13.着脱可能に支持するための前記手段は、チューブ支持プレート内の流通ス ロットの側壁と係合し得る回転可能なフィンガーを備えていることを特徴とする 請求項12記載の装置。 14.原子力発電プラントにおける蒸気発生器を上から下に向かってクリーニン グすることにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すように した原子力発電プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング装 置であって、 前記蒸気発生器の前記上側チューブ束の付近の流通スロットにクリーニングヘ ッドを位置させるための手段を備えるクリーニングヘッドの延出支持装置と、 前記支持装置に取付可能であるとともに、前記流通スロットから前記チューブ の間へと流体を導くための手段を備えるバルククリーニングヘッドと、 前記支持装置に取付可能であるとともに、前記チューブの間内から前記チュー ブの間へと流体を導くための手段を備えるクリーニングヘッドランスとを具備し てなることを特徴とする原子力発電プラントにおける蒸気発生器の上側チューブ 束のクリーニング装置。 15.前記バルククリーニングヘッドは、流通スロットの方向に沿って伸長可能 なアームを備え、 該アームには、前記流通スロット近傍の前記チューブ間の間隔に揃わせること が可能な複数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項14記載の装置 。 16.多数の前記ノズルは、前記流通スロットを挟んで反対側に位置するチュー ブを同時にクリーニングするために、かつ、前記アームが受けるいかなるスラス ト力をも均衡化させるために、互いに反対向きに配置されていることを特徴とす る請求項15記載の装置。 17.さらに、前記ノズルの角度配向を変化させるための手段を備えていること を特徴とする請求項15記載の装置。 18.さらに、隣接した流通スロットの近傍のチューブ付近に流体を噴霧するた めに、前記アームを回転させるための手段を備えていることを特徴とする請求項 15記載の装置。 19.前記ランスは、前記チューブの間に位置するために伸長可能とされ、 該ランスには、前記チューブ間内から前記チューブの付近へと流体を噴霧する ための多数のノズルが設けられていることを特徴とする請求項14記載の装置。 20.前記ランスは、該ランスを延出させるための前記支持装置の付近の位置か らクリーニングのための前記チューブの間の位置まで回転可能であることを特徴 とする請求項19記載の装置。 21.さらに、前記クリーニングヘッドを前記蒸気発生器のチューブ受けシート の付近に支持するための手段を備えていることを特徴とする請求項14記載の装 置。 22.蒸気発生器を上から下に向かってクリーニングする方法であって、 前記蒸気発生器のハンドホールからクリーニングヘッド装置を挿入し、前記蒸 気発生器の前記上側チューブ束の流通スロットの付近の位置にまで前記クリーニ ングヘッドを上方に向けて延出させる工程と、 前記クリーニングヘッド装置近傍の前記上側チューブ束の付近に流体を導く工 程と、 引き続いて、前記クリーニングヘッドを下降させ、前記流通スロットから1つ だけ下に位置する流通スロットの近傍に位置させる工程と、 再度、前記クリーニングヘッド装置近傍のチューブ束の付近に流体を導く工程 とを具備し、 以上により、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流すことを特徴 とするクリーニング方法。 23.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、流通スロットの付近に配 置されたクリーニングヘッドから前記チューブを噴霧する過程を備えていること を特徴とする請求項22記載の方法。 24.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、 前記クリーニングヘッドを位置させて、前記流通スロット近傍のチューブをク リーニングする過程と、 前記クリーニングヘッドを隣接した流通スロット近傍に位置させるよう移動さ せて、該隣接した流通スロット近傍のチューブのクリーニングを行う過程と、 前記クリーニングヘッドをさらに隣接する流通スロット近傍に位置させるよう 移動させて、該さらに隣接する流通スロット近傍のチューブのクリーニングを行 う過程とを備えてなり、 以上により、前記クリーニングヘッド装置を引っ込めることなく、完全なクリ ーニングのカバー率を達成することを特徴とする請求項23記載の方法。 25.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、まず、一方の側のチュー ブ間隙に水を噴霧する過程と、その後、他方の側のチューブ間隙に水を噴霧する 過程とを備えていることを特徴とする請求項23記載の方法。 26.前記チューブ束の付近に流体を導く前記工程は、前記チューブの列間内に クリーニングヘッドを挿入する過程を備えていることを特徴とする請求項22記 載の方法。 27.さらに、前記蒸気発生器を水で充填し、付加的な攪拌効果を与えるために 前記クリーニングヘッドを下降させるにつれて前記蒸気発生器内部の水位を下げ 、前記充填水の表面に対して前記導いた流体を衝突させながらクリーニングを行 うことを特徴とする請求項22記載の方法。
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