JPH085286B2 - 自動車のサスペンシヨン - Google Patents
自動車のサスペンシヨンInfo
- Publication number
- JPH085286B2 JPH085286B2 JP61112781A JP11278186A JPH085286B2 JP H085286 B2 JPH085286 B2 JP H085286B2 JP 61112781 A JP61112781 A JP 61112781A JP 11278186 A JP11278186 A JP 11278186A JP H085286 B2 JPH085286 B2 JP H085286B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bush
- lateral
- lateral force
- wheel
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車輪のトーコントロールを行うようにしてな
る自動車のサスペンションに関するものである。
る自動車のサスペンションに関するものである。
(従来技術) 近時、自動車のサスペンションにおいては、車輪のト
ーコントロールを行って、走行状態に応じて車体が好ま
しい挙動を示すように意図したものが多くなっている。
ーコントロールを行って、走行状態に応じて車体が好ま
しい挙動を示すように意図したものが多くなっている。
この車輪をトーコントロールするもののなかには、例
えば後輪に作用する横力との関係において、横力が大き
いときには小さいときに比して、横力の増大に伴う後輪
のトーアウト方向の変化割合を大きくしたもの、すなわ
ちアンダステアリング傾向を弱めるようにしたものがあ
る(特開昭60−148707号公報参照)。そして、上記公報
記載のものにおいては、後輪をその回転中心を境として
前後に配設した一対のラテラルリンクを介して車体に上
下動自在に取付けて、このラテラルリンクの車体側ある
いは後輪側に対する連結部分に介在されるブッシュのた
わみ特性を、前ラテラルリンクと後ラテラルリンクとで
は相違するように設定することにより、上述したトーコ
ントロールが得られるようにしている。このようにする
ことによって、例えばFF車のように横力が大きくなると
アンダステアリング特性が強くなり過ぎる傾向にある自
動車において、急旋回時あるいは高速走行でのレーンチ
ェンジ時等横力が極めて大きくなるときは、後輪を相対
的にトーアウト方向とすることにより、後輪のグリップ
力を弱めて操縦性を向上させつつ、横力が小さいときす
なわち低中速時での直進安定性が確保されることにな
る。
えば後輪に作用する横力との関係において、横力が大き
いときには小さいときに比して、横力の増大に伴う後輪
のトーアウト方向の変化割合を大きくしたもの、すなわ
ちアンダステアリング傾向を弱めるようにしたものがあ
る(特開昭60−148707号公報参照)。そして、上記公報
記載のものにおいては、後輪をその回転中心を境として
前後に配設した一対のラテラルリンクを介して車体に上
下動自在に取付けて、このラテラルリンクの車体側ある
いは後輪側に対する連結部分に介在されるブッシュのた
わみ特性を、前ラテラルリンクと後ラテラルリンクとで
は相違するように設定することにより、上述したトーコ
ントロールが得られるようにしている。このようにする
ことによって、例えばFF車のように横力が大きくなると
アンダステアリング特性が強くなり過ぎる傾向にある自
動車において、急旋回時あるいは高速走行でのレーンチ
ェンジ時等横力が極めて大きくなるときは、後輪を相対
的にトーアウト方向とすることにより、後輪のグリップ
力を弱めて操縦性を向上させつつ、横力が小さいときす
なわち低中速時での直進安定性が確保されることにな
る。
(発明が解決しようとする問題点) 前述のようなトーコントロールを、前後のブッシュの
たわみ特性の差によって得る場合、このブッシュのたわ
み特性を如何に所望のものとして確保できるかが、所望
のトーコントロール特性を得る上で重要となる。特にブ
ッシュの管理等の面から、複雑なたわみ特性を有するブ
ッシュの数を極力少なくしようとした場合、この複雑な
たわみ特性、すなわち横力の大きいときと小さいときと
でたわみ特性が大きく変化するようなものを如何に精度
良く確保できるかが重要となる。
たわみ特性の差によって得る場合、このブッシュのたわ
み特性を如何に所望のものとして確保できるかが、所望
のトーコントロール特性を得る上で重要となる。特にブ
ッシュの管理等の面から、複雑なたわみ特性を有するブ
ッシュの数を極力少なくしようとした場合、この複雑な
たわみ特性、すなわち横力の大きいときと小さいときと
でたわみ特性が大きく変化するようなものを如何に精度
良く確保できるかが重要となる。
したがって、本発明の目的は、アンダステアリング傾
向を弱める方向へのトー変化量の割合が、横力が大きい
ときには横力が小さいときに比して大きくなるようなト
ーコントロール特性を、前後の各ラテラルリンクと車体
側との連結部分に介在される前後のブッシュのたわみ特
性の差を利用して得る場合に、一方のブッシュのわたみ
特性を比較的複雑なものとする一方、この複雑なたわみ
特性を精度良く得られるようにして、所望のトーコント
ロール特性が精度良く得られるようにした自動車のサス
ペンションを提供することにある。
向を弱める方向へのトー変化量の割合が、横力が大きい
ときには横力が小さいときに比して大きくなるようなト
ーコントロール特性を、前後の各ラテラルリンクと車体
側との連結部分に介在される前後のブッシュのたわみ特
性の差を利用して得る場合に、一方のブッシュのわたみ
特性を比較的複雑なものとする一方、この複雑なたわみ
特性を精度良く得られるようにして、所望のトーコント
ロール特性が精度良く得られるようにした自動車のサス
ペンションを提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本発明においては、次の
ような構成としてある。すなわち、 車輪がその回転中心を境にして前後に配置された一対
のラテラルリンクを介して上下動自在に支持され、該各
ラテラルリンクは車体にそれぞれブッシュを介して上下
方向に揺動自在に連結されている自動車のサスペンショ
ンにおいて、 前記前後のブッシュのうち一方の特定ブッシュは、車
幅方向外方側からの横力が入力される方向に対してその
軸心が傾斜して配置されると共に、その軸心方向所定側
端において該ブッシュと小間隔あけてストッパが配置さ
れることにより、前記横力に対する前記特定ブッシュを
含むラテラルリンク系のたわみ量を示すたわみ特性が、
該ストッパに当接されるまでは当接した後に比して、該
横力増大に対するたわみ量の増大割合が大きくなるよう
に設定され、 前記横力に対する前記特定ブッシュを含むラテラルリ
ンク系のたわみ特性と他方のブッシュを含むラテラルリ
ンク系のたわみ特性との相違により、アンダステアリン
グ傾向を弱める方向への車輪のトー変化量の割合が、該
横力が所定値より大きいときには該横力が該所定値より
も小さいときに比して大きくなるようにされている、 ような構成としてある。
ような構成としてある。すなわち、 車輪がその回転中心を境にして前後に配置された一対
のラテラルリンクを介して上下動自在に支持され、該各
ラテラルリンクは車体にそれぞれブッシュを介して上下
方向に揺動自在に連結されている自動車のサスペンショ
ンにおいて、 前記前後のブッシュのうち一方の特定ブッシュは、車
幅方向外方側からの横力が入力される方向に対してその
軸心が傾斜して配置されると共に、その軸心方向所定側
端において該ブッシュと小間隔あけてストッパが配置さ
れることにより、前記横力に対する前記特定ブッシュを
含むラテラルリンク系のたわみ量を示すたわみ特性が、
該ストッパに当接されるまでは当接した後に比して、該
横力増大に対するたわみ量の増大割合が大きくなるよう
に設定され、 前記横力に対する前記特定ブッシュを含むラテラルリ
ンク系のたわみ特性と他方のブッシュを含むラテラルリ
ンク系のたわみ特性との相違により、アンダステアリン
グ傾向を弱める方向への車輪のトー変化量の割合が、該
横力が所定値より大きいときには該横力が該所定値より
も小さいときに比して大きくなるようにされている、 ような構成としてある。
このような構成とすることにより、ストッパを有する
側のブッシュは、横力が小さくてこのストッパに当接さ
れる前は主としてせん断変形により軟らかいものに、ま
た横力が大きくなってこのストッパに当接した後は主と
して圧縮変形により硬いものとなる。すなわち、ストッ
パに当接する前後を境としてたわみ特性を容易かつ確実
に大きく変形させることが可能となる。
側のブッシュは、横力が小さくてこのストッパに当接さ
れる前は主としてせん断変形により軟らかいものに、ま
た横力が大きくなってこのストッパに当接した後は主と
して圧縮変形により硬いものとなる。すなわち、ストッ
パに当接する前後を境としてたわみ特性を容易かつ確実
に大きく変形させることが可能となる。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図はFF車の後輪に本発明を適用した場合の例を示
すものであるが、左右後輪のサスペンション共に同一構
造なので、以下の説明では右後輪用のサスペンションに
ついて説明することとして、左後輪用サスペンションに
ついては、右後輪用の構成要素に付した「R」の添字に
代えて「L」の添字を用いることとして、その重複した
説明を省略する。
すものであるが、左右後輪のサスペンション共に同一構
造なので、以下の説明では右後輪用のサスペンションに
ついて説明することとして、左後輪用サスペンションに
ついては、右後輪用の構成要素に付した「R」の添字に
代えて「L」の添字を用いることとして、その重複した
説明を省略する。
この第1図において、1はばね上重量としての車体に
固定されたサブフレームで、該サブフレーム1には、ス
イングアーム式の右側サスペンション2Rを介して、右後
輪3Rが上下動自在に保持されている。
固定されたサブフレームで、該サブフレーム1には、ス
イングアーム式の右側サスペンション2Rを介して、右後
輪3Rが上下動自在に保持されている。
前記サスペンション2Rは、それぞれ車幅方向に伸びる
前ラテラルリンク4Rおよび後ラテラルリンク5Rと、車体
前後方向に伸びるホイールサポート部材としてのハブ6R
と、を有している。この前ラテラルリンク4Rの内端部
(車幅方向内端部)は、後述するように、サブフレーム
1にブラケット28Rを介して保持された支軸7Rに対し
て、ブッシュ8Rを介して回動自在に連結されている。ま
た、後ラテラルリンク5Rの内端部(車幅方向内端部)
は、サブフレーム1に保持された支軸9Rに対して、ブッ
シュ10Rを介して回動自在に連結されている。さらに、
前ラテラルリンク4Rの外端部は、前記ハブ6Rの前端部よ
り突設した支軸11Rに対してブッシュ12Rを介して回動自
在に連結され、後ラテラルリンク5Rの外端部は、該ハブ
6R後端部より突設した支軸13Rに対してブッシュ14Rを介
して回動自在に連結されている。そして、ハブ6R外端部
にはスピンドル15Rが突設されて、右後輪3Rが該スピン
ドル15Rを中心にして回転自在に保持されている。
前ラテラルリンク4Rおよび後ラテラルリンク5Rと、車体
前後方向に伸びるホイールサポート部材としてのハブ6R
と、を有している。この前ラテラルリンク4Rの内端部
(車幅方向内端部)は、後述するように、サブフレーム
1にブラケット28Rを介して保持された支軸7Rに対し
て、ブッシュ8Rを介して回動自在に連結されている。ま
た、後ラテラルリンク5Rの内端部(車幅方向内端部)
は、サブフレーム1に保持された支軸9Rに対して、ブッ
シュ10Rを介して回動自在に連結されている。さらに、
前ラテラルリンク4Rの外端部は、前記ハブ6Rの前端部よ
り突設した支軸11Rに対してブッシュ12Rを介して回動自
在に連結され、後ラテラルリンク5Rの外端部は、該ハブ
6R後端部より突設した支軸13Rに対してブッシュ14Rを介
して回動自在に連結されている。そして、ハブ6R外端部
にはスピンドル15Rが突設されて、右後輪3Rが該スピン
ドル15Rを中心にして回転自在に保持されている。
上記前後のラテラルリンク4Rと5Rとは互いにほぼ平行
に配置されて、その各外端部側のブッシュ12Rと14Rとの
前後方向中間部分にスピンドル15Rが配置されている。
また、前記支軸9R、11R、13Rしたがってブッシュ10R、1
2R、14Rはそれぞれ車体前後方向にその軸心が伸びる一
方、支軸7Rしたがってブッシュ8Rは車体前後方向に傾斜
して配置されている。そして、ハブ6Rの内端部より突設
された支軸16Rには、ほぼ車体前後方向に伸びるテンシ
ョンロッド17Rの後端部がブッシュ18Rを介して回動自在
に連結され、該テンションロッド17Rの前端部は、ブッ
シュ19Rを介して車体より突設した支軸20Rに回動自在に
連結されている。勿論、この両ブッシュ18R、19Rは車幅
方向に伸びており、上記テンションロッド17Rによって
ハブ6Rの前後方向の剛性が確保されている。
に配置されて、その各外端部側のブッシュ12Rと14Rとの
前後方向中間部分にスピンドル15Rが配置されている。
また、前記支軸9R、11R、13Rしたがってブッシュ10R、1
2R、14Rはそれぞれ車体前後方向にその軸心が伸びる一
方、支軸7Rしたがってブッシュ8Rは車体前後方向に傾斜
して配置されている。そして、ハブ6Rの内端部より突設
された支軸16Rには、ほぼ車体前後方向に伸びるテンシ
ョンロッド17Rの後端部がブッシュ18Rを介して回動自在
に連結され、該テンションロッド17Rの前端部は、ブッ
シュ19Rを介して車体より突設した支軸20Rに回動自在に
連結されている。勿論、この両ブッシュ18R、19Rは車幅
方向に伸びており、上記テンションロッド17Rによって
ハブ6Rの前後方向の剛性が確保されている。
なお、ハブ6Rには、既知のように油圧緩衝器とコイル
スプリングとからなるストラット27Rの下端部が連結さ
れている。
スプリングとからなるストラット27Rの下端部が連結さ
れている。
前記ブッシュ8Rとブッシュ10Rとは、そのたわみ特性
が異なっており、後輪3Rに作用する横力の大きさと該ブ
ッシュ8R、10Rのたわみ量との関係の一例を第2図に示
してある。すなわち、後側のブッシュ10Rのたわみ特性
を示す特性線Rはほぼ線形とされている。また、前側の
ブッシュ8Rのたわみ特性を示す特性線Fは、荷重が小さ
いうちはそのたわみが大きく(軟らかく)、荷重が大き
くなるとたわみは小さく(硬く)なる。そして、実施例
では両特性線FとRは1点で変わり、荷重がこの交点よ
り小さいときは前側ブッシュ8Rのたわみ量が後側ブッシ
ュ10Rのたわみ量よりも大きくされ、荷重がこの交点よ
りも大きくなると、前側ブッシュ8Rのたわみ量が後側ブ
ッシュ10Rのたわみ量よりも小さくされる。
が異なっており、後輪3Rに作用する横力の大きさと該ブ
ッシュ8R、10Rのたわみ量との関係の一例を第2図に示
してある。すなわち、後側のブッシュ10Rのたわみ特性
を示す特性線Rはほぼ線形とされている。また、前側の
ブッシュ8Rのたわみ特性を示す特性線Fは、荷重が小さ
いうちはそのたわみが大きく(軟らかく)、荷重が大き
くなるとたわみは小さく(硬く)なる。そして、実施例
では両特性線FとRは1点で変わり、荷重がこの交点よ
り小さいときは前側ブッシュ8Rのたわみ量が後側ブッシ
ュ10Rのたわみ量よりも大きくされ、荷重がこの交点よ
りも大きくなると、前側ブッシュ8Rのたわみ量が後側ブ
ッシュ10Rのたわみ量よりも小さくされる。
前述のようなたわみ特性線Rを得るためのブッシュ8R
部分の具体的構成例を第5図により説明する。
部分の具体的構成例を第5図により説明する。
先ず、ブッシュ8Rは、支軸7Rが嵌挿される内筒21と、
前ラテラルリンク4Rが結合される外筒22と、該両外筒21
と22との間に充填されたゴム材23と、を有する。この外
筒22は、前ラテラルリンク4Rを介してブッシュ8Rに対し
て入力される横力のうち、支軸7Rに対する分力発生方向
においてフランジ部22aを有する。また、ゴム材23は、
このフランジ部22aに着座する形で外筒22の内径よりも
さらに径方向外方側へ広がる大径部23aを有する。そし
て、ブラケット28Rのうち、支軸7Rの軸心方向において
上記ゴム材23の大径部23aに臨む部分が、ストッパ41と
されている。なお、このストッパ41と外力を受けていな
いときのブッシュ8R(の大径部23a)との間隙を1で
示してある。
前ラテラルリンク4Rが結合される外筒22と、該両外筒21
と22との間に充填されたゴム材23と、を有する。この外
筒22は、前ラテラルリンク4Rを介してブッシュ8Rに対し
て入力される横力のうち、支軸7Rに対する分力発生方向
においてフランジ部22aを有する。また、ゴム材23は、
このフランジ部22aに着座する形で外筒22の内径よりも
さらに径方向外方側へ広がる大径部23aを有する。そし
て、ブラケット28Rのうち、支軸7Rの軸心方向において
上記ゴム材23の大径部23aに臨む部分が、ストッパ41と
されている。なお、このストッパ41と外力を受けていな
いときのブッシュ8R(の大径部23a)との間隙を1で
示してある。
以上のような支軸7Rの横力入力方向に対する傾斜関係
と、ストッパ41の配置関係とにより、ブッシュ8Rは第2
図F線で示すようなたわみ特性を有することになる。す
なわち、前ラテラルリンク4Rを介してブッシュ8Rに横力
が入力された際、ゴム材23は、当初はせん断作用による
変形を生じて比較的軟らかいものとなる。そして、この
せん断変形が進行してゴム材23の大径部23aがストッパ4
1に当接した後は、ゴム材23は圧縮作用をも受けること
となって硬いものとなる。勿論、第2図F線における折
れ点α時点でのブッシュ8Rのたわみが第5図1にほぼ
等しくなる。このように、1の設定によって折れ点α
が所望の時点として容易かつ確実に得られることになる
が、これはブッシュ8Rにおけるその軸心方向のたわみ変
形量に依存することとなって、ラテラルリンク4Rの支軸
7Rを中心とした上下動に伴うねじり力とも殆ど無関係と
なるので、このねじり力の影響をも殆ど受けることな
く、折れ点αを所定のものに容易かつ確実に設定し得る
ことになる。
と、ストッパ41の配置関係とにより、ブッシュ8Rは第2
図F線で示すようなたわみ特性を有することになる。す
なわち、前ラテラルリンク4Rを介してブッシュ8Rに横力
が入力された際、ゴム材23は、当初はせん断作用による
変形を生じて比較的軟らかいものとなる。そして、この
せん断変形が進行してゴム材23の大径部23aがストッパ4
1に当接した後は、ゴム材23は圧縮作用をも受けること
となって硬いものとなる。勿論、第2図F線における折
れ点α時点でのブッシュ8Rのたわみが第5図1にほぼ
等しくなる。このように、1の設定によって折れ点α
が所望の時点として容易かつ確実に得られることになる
が、これはブッシュ8Rにおけるその軸心方向のたわみ変
形量に依存することとなって、ラテラルリンク4Rの支軸
7Rを中心とした上下動に伴うねじり力とも殆ど無関係と
なるので、このねじり力の影響をも殆ど受けることな
く、折れ点αを所定のものに容易かつ確実に設定し得る
ことになる。
なお、ブッシュ10Rは、12R、14Rと同様に、内筒21と
外筒22との間にゴム材23を充填した一般的なものがその
まま用いられている。
外筒22との間にゴム材23を充填した一般的なものがその
まま用いられている。
前述した前後のブッシュ8Rと10Rとのたわみ特性の相
違によって生じる、右後輪3Rに作用する横力の大きさに
対する右後輪3Rのトー変化量の関係を第3図特性線cで
示してあり、その他本発明でとり得る特性線の代表例を
a、b、d、eとして示してある。
違によって生じる、右後輪3Rに作用する横力の大きさに
対する右後輪3Rのトー変化量の関係を第3図特性線cで
示してあり、その他本発明でとり得る特性線の代表例を
a、b、d、eとして示してある。
この第2図に示す特性線cに基づく右後輪3Rの挙動変
化について、第4図により説明する。この第4図におい
て、横力をFで示してあり、右後輪3Rの姿勢変化を、横
力Fが「0」のときを実線で、横力Fが「小」のときを
二点鎖線で、さらに横力Fが「大」のときを破線で示し
てある。また、O1〜O3は、右後輪3Rの幅方向中心線であ
り、O1が横力「0」のときを、O2が横力「小」のとき
を、O3が横力「大」のときを示してある。なお、ブッシ
ュ8R、10Rは、それぞれ模式的にばねの形状で示してあ
る。
化について、第4図により説明する。この第4図におい
て、横力をFで示してあり、右後輪3Rの姿勢変化を、横
力Fが「0」のときを実線で、横力Fが「小」のときを
二点鎖線で、さらに横力Fが「大」のときを破線で示し
てある。また、O1〜O3は、右後輪3Rの幅方向中心線であ
り、O1が横力「0」のときを、O2が横力「小」のとき
を、O3が横力「大」のときを示してある。なお、ブッシ
ュ8R、10Rは、それぞれ模式的にばねの形状で示してあ
る。
この第4図からも明らかなように、横力Fが0のとき
は、右後輪3Rはまっすぐに前方を向いている。横力Fが
小さいときは、前側ブッシュ8Rのわたみ量が後側ブッシ
ュ10Rのたわみ量よりも大きいので右後輪3Rはトーイン
傾向となり、直進安定性が確保される。また、横力Fが
「大」のときは、前側ブッシュ8Rのたわみ量よりも後側
ブッシュ10Rのたわみ量の方が大きいので、右後輪3R
は、横力Fが「小」のときよりもトーイン量が緩和さ
れ、操縦性の向上が図られることとなる。すなわち、ト
ーイン量が緩和されるということは、トーイン量が
「大」のときよりもアンダステアリング特性が弱められ
ることとなって、ハンドルの切欠みに対する方向追従性
が良好になる。勿論、上述したことは全て左後輪3Lにつ
いても同様である。
は、右後輪3Rはまっすぐに前方を向いている。横力Fが
小さいときは、前側ブッシュ8Rのわたみ量が後側ブッシ
ュ10Rのたわみ量よりも大きいので右後輪3Rはトーイン
傾向となり、直進安定性が確保される。また、横力Fが
「大」のときは、前側ブッシュ8Rのたわみ量よりも後側
ブッシュ10Rのたわみ量の方が大きいので、右後輪3R
は、横力Fが「小」のときよりもトーイン量が緩和さ
れ、操縦性の向上が図られることとなる。すなわち、ト
ーイン量が緩和されるということは、トーイン量が
「大」のときよりもアンダステアリング特性が弱められ
ることとなって、ハンドルの切欠みに対する方向追従性
が良好になる。勿論、上述したことは全て左後輪3Lにつ
いても同様である。
以上実施例について説明したが、本発明は後輪駆動車
についても同等に適用し得る。
についても同等に適用し得る。
また、本発明は、前後のラテラルリンクを有するもの
であれば適宜の形式のサスペンションに対して同様に適
用し得る。例えば第1図における前後のラテラルリンク
4R、5Rをその車幅方向内端部が外端部よりも幅広とした
もの、ハブ6Rに対してさらに車幅方向に伸びるアッパア
ーム(ロッド状あるいはA型のもの等その形状は問わな
い)を連結したいわゆるダブルウィッシュボーンタイプ
(マルチリンク式)のもの等に対しても同様に適用し得
る。上記マルチリンク式のものにあっては、車体前後方
向に伸びるテンションロッド17R(トレーリングアー
ム)を、車幅方向の剛性を小さくかつ上下方向の剛性が
高くなるように板状にしたものであってもよい。
であれば適宜の形式のサスペンションに対して同様に適
用し得る。例えば第1図における前後のラテラルリンク
4R、5Rをその車幅方向内端部が外端部よりも幅広とした
もの、ハブ6Rに対してさらに車幅方向に伸びるアッパア
ーム(ロッド状あるいはA型のもの等その形状は問わな
い)を連結したいわゆるダブルウィッシュボーンタイプ
(マルチリンク式)のもの等に対しても同様に適用し得
る。上記マルチリンク式のものにあっては、車体前後方
向に伸びるテンションロッド17R(トレーリングアー
ム)を、車幅方向の剛性を小さくかつ上下方向の剛性が
高くなるように板状にしたものであってもよい。
さらに、本発明は前輪に対しても適用することがで
き、この場合は、前後のブッシュ8Rと10Rとのたわみ特
性を、第2図に示すのと逆の関係となるように設定すれ
ばよい(ストッパ41がブッシュ10R側に設けられる)。
勿論、この場合は、横力に対する前輪のトー変化量を示
す特性線が、第3図のものとは上下対称となるような形
状とされる。
き、この場合は、前後のブッシュ8Rと10Rとのたわみ特
性を、第2図に示すのと逆の関係となるように設定すれ
ばよい(ストッパ41がブッシュ10R側に設けられる)。
勿論、この場合は、横力に対する前輪のトー変化量を示
す特性線が、第3図のものとは上下対称となるような形
状とされる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、所望の
トーコントロール特性を、前後のブッシュのたわみ特性
の差を利用して得る場合に、複雑なたわみ特性とされる
ブッシュの数を必要最小限に止めて、このブッシュの管
理を容易にすることができる。
トーコントロール特性を、前後のブッシュのたわみ特性
の差を利用して得る場合に、複雑なたわみ特性とされる
ブッシュの数を必要最小限に止めて、このブッシュの管
理を容易にすることができる。
また、横力の大小に応じてたわみ特性が大きく変化さ
れる複雑なたわみ特性を有する側のブッシュは、ストッ
パを利用して、せん断変形と圧縮変形というように変形
態様を変えることによって得るようにしてあるので、こ
のような複雑なたわみ特性が精度良く得られて、所望の
トーコントロール特性を精度良く得る上で好ましいもの
となる。これに加えて、上記ストッパを利用したブッシ
ュの複雑なたわみ特性は、このブッシュの軸心方向の変
形量という形で設定するようにしてあるので、ラテラル
リンクの上下動に伴うねじり力の影響を極力少なくし、
この複雑なたわみ特性すなわち所望のトーコントロール
特性をより一層精度良く得ることができる。
れる複雑なたわみ特性を有する側のブッシュは、ストッ
パを利用して、せん断変形と圧縮変形というように変形
態様を変えることによって得るようにしてあるので、こ
のような複雑なたわみ特性が精度良く得られて、所望の
トーコントロール特性を精度良く得る上で好ましいもの
となる。これに加えて、上記ストッパを利用したブッシ
ュの複雑なたわみ特性は、このブッシュの軸心方向の変
形量という形で設定するようにしてあるので、ラテラル
リンクの上下動に伴うねじり力の影響を極力少なくし、
この複雑なたわみ特性すなわち所望のトーコントロール
特性をより一層精度良く得ることができる。
第1図は本発明が適用されたサスペンションの一例を示
す平面図。 第2図は第3図に示すような特性を得るための車体側に
ある前後のブッシュのたわみ特性の例を示すグラフ。 第3図は本発明による特性線の例を示すグラフ。 第4図は本発明による特性に基づく後輪の挙動変化を示
す平面図。 第5図はラテラルリンクと車体との結合部分を示す拡大
平面断面図。 1:サブフレーム 2R、2L:サスペンション 3R、3L:後輪 4R、4L:前ラテラルリンク 5R、5L:後ラテラルリンク 6R、6L:ハブ 8R:車体側ブッシュ(前) 10R:車体側ブッシュ(後) 15R、15L:スピンドル(回転中心) 22a:フランジ部 23a:大径部 28R、28L:ブラケット 41:ストッパ 1:間隙
す平面図。 第2図は第3図に示すような特性を得るための車体側に
ある前後のブッシュのたわみ特性の例を示すグラフ。 第3図は本発明による特性線の例を示すグラフ。 第4図は本発明による特性に基づく後輪の挙動変化を示
す平面図。 第5図はラテラルリンクと車体との結合部分を示す拡大
平面断面図。 1:サブフレーム 2R、2L:サスペンション 3R、3L:後輪 4R、4L:前ラテラルリンク 5R、5L:後ラテラルリンク 6R、6L:ハブ 8R:車体側ブッシュ(前) 10R:車体側ブッシュ(後) 15R、15L:スピンドル(回転中心) 22a:フランジ部 23a:大径部 28R、28L:ブラケット 41:ストッパ 1:間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−148707(JP,A) 特開 昭61−36006(JP,A) 特開 昭58−47612(JP,A) 実開 昭58−124303(JP,U) 実公 昭60−4804(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】車輪がその回転中心を境にして前後に配置
された一対のラテラルリンクを介して上下動自在に支持
され、該各ラテラルリンクは車体にそれぞれブッシュを
介して上下方向に揺動自在に連結されている自動車のサ
スペンションにおいて、 前記前後のブッシュのうち一方の特定ブッシュは、車幅
方向外方側からの横力が入力される方向に対してその軸
心が傾斜して配置されると共に、その軸心方向所定側端
において該ブッシュと小間隔あけてストッパが配置され
ることにより、前記横力に対する前記特定ブッシュを含
むラテラルリンク系のたわみ量を示すたわみ特性が、該
ストッパに当接されるまでは当接した後に比して、該横
力増大に対するたわみ量の増大割合が大きくなるように
設定され、 前記横力に対する前記特定ブッシュを含むラテラルリン
ク系のたわみ特性と他方のブッシュを含むラテラルリン
ク系のたわみ特性との相違により、アンダステアリング
傾向を弱める方向への車輪のトー変化量の割合が、該横
力が所定値より大きいときには該横力が該所定値よりも
小さいときに比して大きくなるようにされている、 ことを特徴とする自動車のサスペンション。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61112781A JPH085286B2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車のサスペンシヨン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61112781A JPH085286B2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車のサスペンシヨン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62268713A JPS62268713A (ja) | 1987-11-21 |
| JPH085286B2 true JPH085286B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=14595337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61112781A Expired - Fee Related JPH085286B2 (ja) | 1986-05-19 | 1986-05-19 | 自動車のサスペンシヨン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085286B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006027429A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Nissan Motor Co Ltd | 車輪独立懸架装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124303U (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-24 | 日産自動車株式会社 | 車両の独立懸架装置 |
| JPS60148707A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-06 | Mazda Motor Corp | 自動車のサスペンシヨン |
| JPS6136006A (ja) * | 1984-07-27 | 1986-02-20 | Toyota Motor Corp | 棒状サスペンシヨン部材の緩衝連結構造 |
-
1986
- 1986-05-19 JP JP61112781A patent/JPH085286B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006027429A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Nissan Motor Co Ltd | 車輪独立懸架装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62268713A (ja) | 1987-11-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5098116A (en) | Suspension system for vehicle | |
| JPS6226921B2 (ja) | ||
| JP2023023471A (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
| JPS60148708A (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| KR900004352B1 (ko) | 자동차의 서스펜션 | |
| JPH085286B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPS6141768B2 (ja) | ||
| JPH085288B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JP2023074276A (ja) | サスペンション装置 | |
| JPS60148707A (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH085289B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPS62251212A (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0694243B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPS62210113A (ja) | 自動車のリヤサスペンシヨン装置 | |
| JPH085287B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0694248B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JP3009717B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
| JPH0694246B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0694242B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0694250B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0694249B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JPH0511044Y2 (ja) | ||
| JPH0694247B2 (ja) | 自動車のサスペンシヨン | |
| JP3510483B2 (ja) | リヤサスペンション | |
| JPS62251211A (ja) | 自動車のサスペンシヨン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |