JPH0862818A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH0862818A
JPH0862818A JP6197606A JP19760694A JPH0862818A JP H0862818 A JPH0862818 A JP H0862818A JP 6197606 A JP6197606 A JP 6197606A JP 19760694 A JP19760694 A JP 19760694A JP H0862818 A JPH0862818 A JP H0862818A
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JP
Japan
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preferable
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silver halide
present
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JP6197606A
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English (en)
Inventor
Yoshio Miyanochi
義夫 宮後
Takeshi Takahashi
剛 高橋
Kenji Yamauchi
賢治 山内
Haruo Hakamata
晴夫 袴田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃液容器を1つにして、廃液量もすくなく
し、廃液処分方法も1つで済むようにし、かつコンパク
トな使いやすい感光材料処理装置を提供することを目的
としている。 【構成】 固体処理剤を用いて露光された感光材料を処
理する感光材料処理装置において、前記固体処理剤を収
容し前記固体処理剤を処理槽へ補充する固体処理剤補充
装置と、前記固体処理剤補充装置より補充された前記固
体処理剤を溶解し感光材料を処理する複数の処理槽と、
前記処理槽に水を補給する補水装置と、複数の前記処理
槽から排出される廃液を収集する廃液収集管と、前記廃
液収集管で収集された複数の前記処理槽から廃液を貯蔵
する1つの廃液容器とを備えたことを特徴とする感光材
料処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体処理剤を用いて露
光された感光材料を現像、プリント等の処理をするため
の感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置においては、例えばハ
ロゲン化銀写真感光材料は露光後、現像、脱銀、洗浄、
安定化等の工程により処理される。処理剤の補充方法は
溶液状態の補充液による補充方式が一般に用いられ、処
理槽内の処理液の活性度を一定に保つたように制御され
ている。感光材料からの溶出物の希釈、蒸発量の補充、
および消費成分の補充を目的としており液体補充のた
め、補充容器に蓄えられる補充液の処理剤の濃度を高く
すると成分の結晶が生じ折出するので高くするのが困難
であった。このため処理槽の処理液濃度が高くできない
ので多くの補充液を必要としてオーバーフロー液の廃液
が多量に排出される。また、銀イオンを含んだ漂白処
理、定着処理及び安定処理により排出される廃液は銀イ
オン濃度が低く、現像処理により排出される廃液と同じ
廃液タンクへ排出し廃液を混合すると銀イオン濃度はさ
らに低下し、該廃液から銀を回収する際の効率が悪化す
るので廃液タンクを別々に設けなければならなかった。
廃液の濃度が低いため処理が困難で処分方法も異なるも
のであった。また、大きい廃液容器が必要となって装置
に収容するための容積を必要とし装置が大型化する原因
となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
述した従来技術の少なくとも一つを解決するものであ
り、固体処理剤の補充により処理液濃度を高くして廃液
量を少なくし、廃液容器を1つにして、廃液処分方法も
1つで済むようにし、かつ、コンパクトで使いやすい感
光材料処理装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、 (1)固体処理剤を用いて露光された感光材料を処理す
る感光材料処理装置において、前記固体処理剤を収容し
前記固体処理剤を処理槽へ補充する固体処理剤補充装置
と、前記固体処理剤補充装置より補充された前記固体処
理剤を溶解し感光材料を処理する複数の処理槽と、前記
処理槽に水を補給する補水装置と、複数の前記処理槽か
ら排出される廃液を収集する廃液収集管と、前記廃液収
集管で収集された複数の前記処理槽から廃液を貯蔵する
1つの廃液容器と、を備えたことを特徴とする感光材料
処理装置である。
【0005】(2)前記固体処理剤補充装置が固形状の
固体処理剤を補充すべくしたことを特徴とする(1)項
記載の感光材料処理装置である。
【0006】(3)前記処理槽が現像処理、漂白処理、
定着処理、及び安定化処理、または現像処理、漂白処理
及び安定化処理すべくしたことを特徴とする(1)項ま
たは(2)項記載の感光材料処理装置である。
【0007】(4)前記廃液収集管が現像処理、漂白処
理、定着処理、及び安定化処理からの廃液、または現像
処理、漂白処理及び安定化処理からの廃液を収集すべく
した(1)項から(3)項のいずれか1項記載の感光材
料処理装置である。
【0008】(5)前記廃液容器が(4)項の廃液収集
管の排出口からの廃液を貯蔵するべくした(1)項から
(3)項のいずれか1項記載の感光材料処理装置であ
る。
【0009】(6)前記廃液容器が前記処理槽の側面近
傍に配置されたことを特徴とする(1)項から(5)項
のいずれか1項記載の感光材料処理装置である。
【0010】ここで処理槽とは、現像処理槽、漂白処理
槽、定着処理槽、安定処理槽及びそれぞれの恒温槽を含
めることとする。
【0011】
【作用】本発明の感光材料処理装置の作用について説明
すると、請求項1の作用は、処理槽に固体処理剤を固体
処理剤補充装置により投入し、処理液をつくる。ここで
露光された感光材料をセットする。感光材料は複数の処
理槽を通り処理される。この間、補水装置により処理槽
に水が補給され、オーバーフローした廃液は廃液収集管
により集められて廃液容器に貯蔵される。1つの廃液容
器に所定量たまると、廃液を処分する。
【0012】また、請求項2の作用は、固体処理剤補充
装置が固形状の固体処理剤を補充すべく働くようにした
ので、廃液量が少なくなり、廃液を1つにまとめること
ができる。
【0013】また、請求項3の作用は、複数の処理槽と
して現像処理、漂白処理、定着処理及び安定化処理、ま
たは現像処理、漂白処理及び安定化処理すべくする。
【0014】また、請求項4の作用は、廃液収集管が現
像処理、漂白処理、定着処理及び安定化処理からの廃
液、または現像処理、漂白処理及び安定化処理からの廃
液を収集すべくする。
【0015】また、請求項5の作用は、前記廃液容器が
請求項4の廃液収集管の排出口からの廃液を貯蔵するべ
くして1つの廃液容器に貯蔵する。
【0016】さらに、請求項6の作用は、廃液容器が前
記処理槽の側面近傍に配置して、コンパクトにする。
【0017】以下、本発明に係る固体処理剤、処理剤収
納容器、処理剤収納容器包装体、感光材料について次の
順序に沿って順次詳細に説明する。
【0018】〔210〕 固体処理剤 (211)固体処理剤とは (212)固体処理剤の製造方法 (213)カラープリント用固体処理剤 (214)カラーネガフィルム用固体処理剤 〔310〕処理剤収納容器 〔410〕処理剤収納容器の包装体 〔510〕感光材料 (511)カラーネガフィルム用感光材料 (512)カラープリント用感光材料 〔210〕固体処理剤 本発明の感光材料処理装置に用いられる固体処理剤につ
いて説明する。
【0019】(211)固体処理とは 本発明の固体処理剤は、粉末、顆粒、錠剤などの固体の
処理剤を意味する。ここで、粉末とは、微粒結晶の集合
体をいい、顆粒とは、粉末を造粒した粒状物をいい、通
常は平均粒径50〜5000μmである。また、錠剤とは、粉
末または顆粒を一定の形状に圧縮成型したものをいう。
この固体処理剤が顆粒状または錠剤状である場合、特に
本発明の効果が良好に発揮される。さらに、固体処理剤
の供給精度、取扱いの点から所定の幾何学的形状をした
錠剤であることが好ましい。また、本発明を所定の幾何
学的形状をした錠剤に適用した場合、所定の幾何学的形
状を維持できるメリットがある。また、本発明の効果は
1個当たり0.1g以上(特に1g以上)の錠剤状の固体
処理剤に顕著である。
【0020】(212)固体処理剤の製造方法 製造方法は、錠剤は、特開昭51-61837号、同54-155038
号記載の方法で、顆粒は、特開平2-109042号、同2-1090
43号記載の方法で、粉末は、特開昭54-133332号、ドイ
ツ特許3,733,861号記載の方法などで製造できる。
【0021】次に、顆粒状固体処理剤について説明す
る。
【0022】顆粒形成のための造粒方法は転動造粒,押
出し造粒,圧縮造粒,解砕造粒,撹拌造粒,流動層造
粒,噴霧乾燥造粒等の公知の方法を用いることができ
る。本発明の効果をより良好に得るには、錠剤形成のた
めには、得られた造粒物の平均粒径は100〜1000μmのも
のを用いることが、混合や加圧圧縮する際に偏析が起こ
りにくく好ましく、より好ましくは200〜800μmであ
る。なお、本発明でいう平均粒径は、フルイ分け法によ
る算術平均径として定義する。すなわち複数のJIS標準
ふるいを用い、各々の目開きの中央値をd、粒子の頻度
をnとすれば平均粒径DはD=(Σnd)/(Σn)で表され
る。さらに粒度分布は造粒物粒子の60%以上が±100〜1
50μmの偏差内にあるものが好ましい。次に得られた造
粒物を加圧圧縮する際には、油圧プレス機,単発式打錠
機,ロータリー式打錠機,ブリケッテングマシンなどの
圧縮機を用いることが出来る。加圧圧縮されて得られる
錠剤状固体処理剤は、生産性,自動投入適性,ユーザー
取扱い性などの観点からもその重量は0.5g以上50g以
下が好ましい。この範囲で、本発明の効果もより顕著に
発現される。
【0023】次に、錠剤状固体処理剤について説明す
る。
【0024】好ましい錠剤の製造法としては、濃厚液ま
たは粉末状の写真処理剤と水溶性結合剤を混練し造粒し
た後、打錠工程を行い形成する方法である。単に処理剤
成分を混合し打錠工程により形成された錠剤状固体処理
剤より溶解性や保存性が改良され、結果として写真性能
も安定になるという利点がある。錠剤の形状は円筒型も
しくは凸レンズ型が好ましく、この場合、錠剤の直径は
10mm以上、また、50mm以下が好ましい。また、ある処理
剤の1部の成分のみ錠剤状固体処理剤にしてもよいが、
好ましくは該処理剤の全成分が錠剤状固体処理剤にされ
ていることである。発色現像剤の場合、アルカリ剤、発
色剤及び還元剤のそれぞれを別の錠剤にしてもよいが、
全てを一剤の錠剤状固体処理剤にすることが好ましい。
【0025】前述の製造方法の中で、撹拌造粒に関する
説明を以下に示す。
【0026】固体処理剤を造粒により製造する際、写真
処理性能上、賦形剤や結合剤のような一般的な添加剤を
使用する量が制限されるため、限られた添加量の範囲内
で撹拌造粒機により作製した固体処理剤は、締まった造
粒物が得られ、流動層型造粒機を用いたものよりも顆粒
強度の点で優れた性能を有し経時保存後の微粉発生の観
点で良好な性能を有する。
【0027】又、撹拌造粒機により作製した固体処理剤
を造粒後に整粒を行わないと、製造した固体処理剤を定
量供給する際に大きな顆粒と小さな顆粒が混在するため
にばらつきが発生し、他の造粒物と混合した場合には、
さらに造粒物同士のばらつきが発生する可能性がある。
【0028】ハロゲン化銀カラー写真感光材料現像用固
体処理剤において、撹拌造粒を行った後、少なくとも1
回整粒を行うことにより経時保存後における振動による
微粉の発生を低減させ、さらに定量供給時にばらつきを
発生しない安定なハロゲン化銀カラー写真感光材料現像
用固体処理剤の製造方法を提供することが可能となる。
【0029】また上記製造方法により作製された固体処
理剤は、これを圧縮成形し、錠剤状にした場合にも微粉
の発生が少なく、錠剤重量のばらつきが飛躍的に低減さ
れ、錠剤硬度も向上することができる。
【0030】上述の整粒とは、粗粉砕すなわち2000μm
程度以上の粒子群をそれ以下に砕くことを指し、例えば
破壊羽根で造粒物を細かくすることを意味し、造粒前に
原料を100μm以下に微粉砕するときに用いる場合の粉砕
とは異なった意味である。又、単なるふるい分け(分級
といわれている)の操作は造粒物を小さく砕くという機
能はなく、また分級の場合には微量成分が大きい顆粒に
とりこまれ、結果的に定量供給時にばらつきが発生して
しまうため、これも本発明でいう整粒とは異なった意味
である。微量成分の整粒は、造粒物を直接整粒機にかけ
てもよいし、整粒による微粉の発生をさけるため、所定
の粒度でふるい分けをした後に、粗粒のみを整粒しても
良いが、生産性の点から直接整粒機にかけることが好ま
しい。又、乾燥中に造粒物の一部を整粒することも当然
本発明に包含される。
【0031】整粒はハンマーミル型、ロールミル型、ス
クリーンミル型等の方式を使用することができる。例え
ばコミニューター(不二パウダル(株)製)、OG−1
(菊水製作所製)、ニュースピードミル(岡田精工(株)
製)等市販の機器がある。
【0032】本発明において、製造中の整粒のタイミン
グとしては、造粒後であれば良いが、乾燥効率、造粒物
の吸湿率の点からすると、乾燥中に行うことが好まし
く、乾燥中にブロッキングしやすいものについては、乾
燥中と乾燥終了後に行うことがさらに好ましい。ここで
いう乾燥中に整粒するとは、例えば撹拌流動層造粒機の
ように粗砕しながら乾燥する方法や、流動層乾燥機で乾
燥中に一度乾燥を止め、整粒機により整粒した後、再び
乾燥機により乾燥するということであり、乾燥開始から
乾燥終了までの間に整粒を行うことを指す。これは、乾
燥時に造粒物は表面から乾燥を始め、造粒物の中心に水
の核が残り易く、整粒を行うと造粒物内部にある水の核
が表面に露出し、乾燥が十分に行われ、例えばアルカリ
剤では吸湿を抑えられ、よって吸湿によるブロッキング
(固体処理剤同士がくっつくこと)をさらに防止でき、
ヒドロキシルアミン及びその誘導体では保恒性の経時に
よる変化が少なく、パラフェニレンジアミン系化合物で
は着色の防止及びタールの発生防止効果が大きく、チオ
硫酸塩では硫化の防止効果が大きく、アミノポリカルボ
ン酸第2鉄錯体では鉄イオンの脱離防止効果が大きく、
生産時の保存性が大幅に向上するためである。
【0033】また乾燥中の整粒は、造粒で使用した水又
は水溶液による水分含有率が4重量%(wt%)以下の時
に行うことが顆粒強度、乾燥効率の点で好ましく、3wt
%以下で行うことがさらに好ましい。ここでいう水分含
有率とは、市販の電子式水分計を用い、90℃で10分間加
熱し、減量した重量を全て水分とみなし重量%として計
算したものである。
【0034】整粒は、スクリーンを用いて整粒時の造粒
物の粒径をコントロールすることが定量供給性及びその
他の顆粒との混合性の点で好ましい。このときのスクリ
ーンは0.5〜3.0mmの目開きであることが好ましい。
【0035】また、整粒後の造粒物の粒度としては、顆
粒の定量供給性と圧縮成形する際の硬度の点で149〜200
0μmの範囲に70wt%以上が含有していることが好まし
く、149〜1490μmの範囲に70wt%以上含有することがさ
らに好ましい。
【0036】また、乾燥方法は流動層式、箱型、通気
式、真空式、凍結式、等の方式を使用することができ
る。
【0037】また、本発明における乾燥の終点として
は、特にことわりがない場合、市販の電子式水分計を用
い、90℃で10分間加熱し、減量した重量(水分含有率)
が2wt%(2重量%)以下であるものを乾燥の終点とし
ている。
【0038】本発明における顆粒とは、造粒により平均
粒径150〜3000μmに調整されたものをいう。
【0039】本発明でいう湿式造粒とは、水、水溶液又
はメタノール、エタノール等の溶媒又はそれらの混合液
等液体をバインダーとして造粒することを示す。
【0040】バインダーとしては、水又は水溶液を用い
ることが装置の防爆性及び作業環境の安全性の点から好
ましい。
【0041】本発明でいう撹拌造粒とは、細かい粉体に
適当な液体結合剤を添加しつつ撹拌し粉体の凝集粒をつ
くる方法であり、流動層造粒、乾式造粒を含まない。ま
た造粒時間とは、水の添加を始めてから撹拌を終了する
までの時間をいう。更に液体結合剤は、造粒物に対して
10wt%を超えないように造粒することが乾燥性、保存後
の顆粒同士のくっつきを防止する点で好ましい。また10
wt%を超えないとは、造粒中、一時的に一部が10wt%を
超えても良いが、造粒終了時に10wt%を超えないという
意味である。
【0042】また、前述の製造方法により作製された固
体処理剤を圧縮成形して錠剤型の固体処理剤を成形する
ことにより本発明をより一層効果的に発揮させ、かつ経
時保存後の振動による微粉の発生をより効果的に防止
し、かつ十分な強度を有する錠剤を提供することが可能
となる。この時の圧縮圧力としては400〜2000Kg/cm2
あると本発明の効果をさらに効果的に発揮することが可
能となる。また、錠剤化するときに本発明の顆粒剤を混
合した後に打錠しても本発明の効果をより効果的に発揮
する。
【0043】錠剤型固体処理剤は、公知の圧縮機を用い
て製造することができる。例えば、油圧プレス機、単発
打錠機、ロータリー型打錠機、ブリケッティングマシン
を用いることができる。錠剤型固体処理剤は任意の形状
をとることが可能であるが、生産性、取扱い性の点から
円筒型、直方体のものが好ましく、さらに好ましくは円
筒型である。また、錠剤に角が生じないように角を面と
りをしてあることが、操作時及びコーティング時の錠剤
のかけ防止の点でさらに好ましい。
【0044】錠剤化に当り、造粒物または混合物の打錠
を容易にするため、あるいはその他の目的で滑沢剤及び
/又はその他の添加剤を添加することができる。
【0045】本発明でいう硬度とは、圧縮破壊強度のこ
とであり例えば錠剤の場合、圧縮方向に対して垂直方向
に、さらに圧縮する際の距離が最大となるようにした際
の強度を示す。この硬度は、モンサント型硬度計、スト
ーク型硬度計、スピートチェッカー(岡田精工(株)製)
等市販されている機器を使用することが可能である。顆
粒強度としては、グラノ(岡田精工(株)製)等市販され
ている機器を使用することが可能である。
【0046】具体例として(213)カラープリント用固
体処理剤と(214)ネガカラーフィルム用固体処理剤に
ついて説明する。なお固体処理剤は本発明において最も
好ましい錠剤型固体処理剤で説明する。
【0047】(213)カラープリント用固体処理剤 カラープリント用固体処理剤の特徴は第1に粉体ないし
は顆粒状処理剤を加圧圧縮した錠剤であること、第2に
複数のハロゲン化銀写真感光材料用処理液に補充される
すべての錠剤が実質的に同一形状で同一体積であるこ
と、第3に使用される錠剤が各々単位補充供給量当り0.
5〜50gに分割秤量された1種の錠剤であることであ
る。
【0048】第1の特徴は粉体ないしは顆粒状処理剤を
使用した場合に経時変化による秤量精度の低下や微粉末
発生による取扱いにくさ、コンタミネーションの恐れ等
があり、更には、吸湿しやすい事による投入不良や水分
を介しての粉体間,顆粒間の化学反応があり、実技上使
用が困難である。一方錠剤は粉体や顆粒状処理剤を用い
た時の前記問題点が少ないという利点がある。
【0049】第2の特徴は少くともフィルムプロセッサ
及び/又はペーパープロセッサに使用される錠剤が全て
同一体積,同一形状であることである。即ち、カラーペ
ーパー用プリンタプロセッサであるNPS-801型を例に考
えてみると、カラーペーパー用処理槽は発色現像槽,漂
白定着槽及び安定槽で構成されており、各々補充用処理
剤が必要になるが、錠剤が各々異なる場合は少くとも3
種類の投入装置が必要であるのに対し、実質的に同一の
錠剤を用いた場合は1種類の投入装置で済む為にメンテ
ナンスが簡単で作業性が良い事がわかる。この事はフィ
ルムプロセッサでも同様であり、通常ミニラボにおいて
はフィルムプロセッサとペーパープロセッサが設置され
ている為に少くとも7種類の投入装置と7種類の包材が
必要であるのに対し、本発明においては1又は2種類の
投入装置と包材で済むという利点がある。
【0050】第3の特徴は錠剤が単位補充供給量当り0.
5〜50gに分割秤量されかつ各々1種の錠剤であること
が特徴であるが、単位補充供給量当り0.5g未満であれ
ば大量に写真感光材料を処理する時に投入スピードが間
に合わない、あるいは投入装置の故障にもつながる事か
ら好ましくなく、又50gを超える場合は直接処理槽又は
直接処理槽に連結された溶解槽(フィルター設置部等)
に錠剤を添加したとしても溶解性には限界がある為、十
分溶解しないうちに次から次と錠剤がたまり不溶解物が
発生しやすくなるという大量処理時の問題がある。
【0051】又フィルムプロセッサーやペーパープロセ
ッサーで使用される錠剤が全て同一形状、同一体積であ
ったとしても各処理剤がパート毎に分割された錠剤(パ
ート錠)で構成されている場合、例えば発色現像補充用
錠剤を例にとるとアルカリを含有した錠剤、発色現像主
薬を含有した錠剤及び保恒剤を含有した錠剤という様に
3つの錠剤(パート錠剤)に分けて使用される場合があ
るが、この場合前記パート錠剤はかならずしも同一体積
で構成されているとは限らず通常異なっている。その為
に発色現像補充剤で3種の錠剤ができることになる為、
前記した問題が発生する。これらの問題を解決するため
には、少なくともフィルムプロセッサーやペーパープロ
セッサーで使用される錠剤は処理液毎に各々単一の組成
からなる1種の錠剤で構成されていることが必要とな
る。
【0052】第4の特徴はアスペクト比が1.5〜7.0の錠
剤にする事により溶解性を上げ、しかも輸送時の安定性
(欠けや割れの発生)を改良したことである。一般的に
錠剤にする事により溶解性は劣るが本発明の様にアスペ
クト比を高くすることで溶解性が大幅に改良されるが、
アスペクト比が高すぎると輸送時に欠けや割れが発生し
たり、投入装置が複雑になり好ましくない。逆にアスペ
クト比が低いと溶解性が悪くなり、連続処理時、不溶解
の錠剤が大量に蓄積し、写真性能が不安定になるという
欠点がある。
【0053】固体処理剤は錠剤であり、錠剤を形成する
方法としては粉末や顆粒処理剤を直接圧縮成型する方
法,造粒後圧縮成型する方法等があるが本発明の実施態
様においては分別造粒した後に圧縮成型する方法が、溶
解性が改良され、しかも錠剤の保存性が顕著に改良され
る。
【0054】特に発色現像補充剤の様なアルカリ剤、保
恒剤、主薬等を含んでいる様な場合、あるいは漂白剤と
還元剤を含んでいる様な漂白定着補充剤において、多種
の材料を1種の錠剤に成形する場合に効果がある。
【0055】錠剤は1種の錠剤からなるが、例えば発色
現像補充剤、漂白補充剤、定着補充剤、安定補充剤、漂
白定着補充剤、白黒現像剤等の写真処理剤が各々実質的
に同一構成成分から成っている事を言い、具体的にはあ
る一定量のハロゲン化銀写真感光材料が処理された時に
補充される錠剤は単一あるいは複数個であっても実質的
に同一成分から成っている事である。好ましくは各々の
補充剤が単一錠剤である方が投入装置の耐久性やコスト
面等で良い。
【0056】ここで実質的に同一成分と言うのは、成分
含有比の錠剤間のバラツキが±10%以内、好ましくは±
5%以内である。
【0057】錠剤はハロゲン化銀を像様露光後、複数の
ハロゲン化銀写真感光材料用処理液で処理し、画像形成
する工程に用いられるハロゲン化銀写真感光材料用錠剤
であって、前記複数のハロゲン化銀写真感光材料用処理
液に補充される錠剤全てが実質的に同一形状で同一体積
であるが、ここで実質的というのは包装材料や錠剤投入
装置の仕様の変更がない程度であり、具体的には±20%
以内、好ましくは±10%以内の体積範囲の事を言う。又
本発明において補充される錠剤が全て実質的に同一形
状,同一体積であるが、例えばカラーペーパープロセス
においては発色現像補充用錠剤,漂白定着補充用錠剤,
安定補充用錠剤全てが実質的に同一形状,同一体積の錠
剤であることを言い、カラーフィルムプロセスにおいて
は、発色現像補充用錠剤,漂白補充用錠剤,定着補充用
錠剤,安定補充用錠剤全てが実質的に同一形状,同一体
積であり、勿論カラーペーパープロセスに使用される錠
剤とカラーフィルムプロセスに使用される錠剤が実質的
に同一形状,同一体積である場合も含まれるし、カラー
ペーパープロセスとカラーフィルムプロセスの少くとも
1浴が共通である場合も使用される錠剤が実質的に同一
形状,同一体積であれば本発明の範囲に含まれる。もし
くは、例えばカラーフィルムプロセスとカラーペーパー
プロセスで使用される錠剤全てが実質的に同一形状,同
一体積である方がメンテナンス性やコストの上からも有
利である。
【0058】錠剤は丸薬状,円柱状,立方体,直方体等
あるが、好ましくは柱状である円柱状が生産コスト及び
投入し易さの点で好ましい。
【0059】錠剤はアスペクト比が1.5〜7.0、好ましく
は2.0〜6.0であることにより、製造のし易さや輸送時の
破損性及び投入のし易さの点で好ましい。ここでアスペ
クト比とは錠剤の厚さに対する粒径の比の事を言い、粒
径は錠剤の投影面積を円にした場合の直径で表す。
【0060】本発明の錠剤は発色現像用処理剤,漂白用
処理剤,定着用処理剤,漂白定着用処理剤,安定用処理
剤,白黒現像用処理剤等公知の処理剤全てに適用され、
又、本発明に用いられる写真用成分としては例えばパラ
フェニレンジアミン系発色現像主薬、ハイドロキノン,
メトール、フェニドン等の白黒現像主薬、ヒドロキシア
ミン及びその誘導体、亜硫酸塩及びその付加物等の保恒
剤、水酸化アルカリ金属等のアルカリ剤、キレート剤、
蛍光増白剤、ノニオン、カチオン、アニオン系の界面活
性剤、主薬の可溶化剤、ハロゲン化物、有機酸第2鉄
塩、酢酸等の有機酸、バッファー剤、防バイ剤、チオ硫
酸塩等の定着剤等公知の写真用成分が用いられた処理剤
全てに適用される。
【0061】本発明において、固体処理剤は単位補充供
給量当り0.5〜50gに分割秤量されている。単位補充供
給量当りとは、ある一定量のハロゲン化銀写真感光材料
が処理された場合に投入される錠剤の供給重量のことを
言い、錠剤の単位補充供給量が50gを超えると錠剤の溶
解不良が生じ易い。
【0062】単位補充供給量が少ないとある一定の固体
処理剤を供給する為の投入回数が増え、投入精度や供給
手段の耐久性が問題となる。
【0063】本発明において各処理槽に補充される錠剤
の補充タイミングが各々異なっている。すなわち例えば
カラーペーパー用処理剤の場合、発色現像補充剤、漂白
定着補充剤及び安定補充剤が処理槽に添加されるタイミ
ングが同じではなく、各々異なっている事を言い、性能
の安定性(濃度のバラツキ)や溶解性を考慮して各々設
定すれば良い。
【0064】又本発明の実施態様において本発明の錠剤
を直接処理槽に供給することが最も好ましい方法であ
り、投入方法としては、特願平3-267830号、同4-293279
号、同3-267831号等に示されるダルマ方式(縦型,横
型,押し上げ方式)、特願平4-293274号等に示される各
種投入方式および公知の投入方法が適用される。
【0065】(214)カラーネガフィルム用固体処理剤 カラーネガフィルム用固体処理剤は固形状の処理剤で補
充用として用いられる。詳しくは後述の「実施例」の
(221)カラーネガフィルム用固体処理剤で実施例と合
わせ説明する。
【0066】(215)固体処理剤用素材 本発明の固体処理剤に用いられる素材を以下に示す。
【0067】本発明に用いられるパラフェニレンジアミ
ン系化合物について説明する。パラフェニレンジアミン
系化合物としては、下記一般式〔I〕,〔II〕又は〔II
I〕で表される化合物が挙げられる。
【0068】
【化1】
【0069】式中、R1、R3はそれぞれ同一であっても
異なっていても置換されていてもよく、水素原子メチル
基、エチル基、プロピル基またはヒドロキシエチル基を
表わす。R2はヒドロキシエチル基、メトキシエチル
基、スルホアルキル基、カルボキシアルキル基またはβ
-メタンスルホンアミドエチル基を表す。
【0070】
【化2】
【0071】式中、R4、R5はそれぞれ炭素数1〜4の
アルキル基を表わし、R6は炭素数3〜4の直鎖又は分
岐のアルキレン基を表わす。
【0072】
【化3】
【0073】式中、R7はアルキル基を表わし、R8は主
鎖の炭素数が2以上のアルキレン基を表わす。R9およ
びR10は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子又
は炭素数4以下のアルキル基を表わす。R11は置換基を
表わす。nは0〜4の整数を表し、nが2以上のときR
11は同一でも異なっていてもよい。
【0074】前記のパラフェニレンジアミン系化合物と
しては、アミノ基またはベンゼン環上に親水性基を少な
くとも1つ有するものが、感光材料の汚染がなく、かつ
皮膚に対する刺激が少ない長所を有し、好ましく用いら
れる。
【0075】具体的な親水性基としては、 −(CH2)n−CH2OH −(CH2)−NHSO2−(CH2)n−CH3 −(CH2)m−O−(CH2)n−CH3 −(CH2CH2O)nCmH2m+1 −(CH2)m−CON(CmH2m+1)2 (m及びnはそれぞれ0以上の整数を表わす。) −COOH −SO3H 等が好ましいものとして挙げられる。
【0076】本発明に好ましく用いられる具体的例示化
合物として、以下のものがあげられる。
【0077】
【化4】
【0078】
【化5】
【0079】
【化6】
【0080】
【化7】
【0081】このうち好ましいものは(D−1),(D
−3),(D−17),(D−18)であり、より好ましく
は(D−1),(D−3)である。
【0082】つぎに本発明に用いられるヒドロキシルア
ミン及び/又はその誘導体について説明する。ヒドロキ
シルアミン誘導体としては、一般式〔IV〕で示される化
合物が挙げられる。
【0083】
【化8】
【0084】式中、R12、R13は、それぞれ置換されて
いてもよいアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、R14
CO基または水素原子を表し、また、R12とR13は互い
に結合して窒素を含むヘテロ環を形成するものであって
もよい。R14は、アルキル基、アルコキシ基、アリール
基またはアミノ基を表す。
【0085】一般式〔IV〕において、R12及びR13で表
される置換されていてもよいアルキル基は、炭素数1〜
3の置換されていてもよいアルキル基が好ましく、同一
でも異なっていてもよい。これらアルキル基の置換基と
しては、水酸基、スルホ基、ホスホン酸基、アルコキシ
基、カルバモイル基、シアノ基等が挙げられる。
【0086】以下に、一般式〔IV〕で表される化合物の
好ましい例を示す。
【0087】
【化9】
【0088】なお、化合物IV−12〜IV−20及びIV−27は
アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム
塩等)の形で用いることができる。
【0089】これらの一般式〔IV〕で表される化合物
は、通常、遊離のアミン、塩酸塩、硫酸塩、p-トルエン
スルホン酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の形で
用いられる。
【0090】本発明の目的から、一般式〔IV〕で表され
る化合物は固体であることが好ましい。
【0091】この中でも特に好ましい化合物は、
【0092】
【化10】
【0093】である。
【0094】次に本発明に用いられるキレート剤につい
て説明する。
【0095】
【化11】
【0096】式中、Eは置換または未置換のアルキレン
基、シクロアルキレン基、フェニレン基、−R19−O−R
19−、−R19−O−R19−O−R19−、−R19−Z−R19−を表
し、Zは−N(-R20-A5)−、−N(−A5)−を表し、R15
20は置換または未置換のアルキレン基を表し、A1
5は水素原子、水酸基、−COOM、−PO3(M)2を表し、M
は水素原子またはアルカリ金属を表す。
【0097】一般式〔II−2〕 R21N(CH2PO3(M)2)2 式中、R21は置換または未置換のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、含窒素6員環基を表す。Mは水素原
子またはアルカリ金属を表す。
【0098】
【化12】
【0099】式中、R22〜R24は水素原子、水酸基、置
換または未置換の低級アルキル基を表す。置換基として
は水酸基、−COOM、−PO3M2が好ましい。B1〜B3は水
素原子、水酸基、−COOM、−PO3(M)2、−N(R25)2を表
し、R25は各々同一でも異なってもよく、水素原子又は
置換または未置換の低級アルキル基を表し、m,nは0
または1を表す。置換基としては水酸基、−COOM、−PO
3M2が好ましい。
【0100】Mは水素原子又はアルカリ金属を表す。
【0101】
【化13】
【0102】式中R26、R27、R28及びR29はそれぞれ
水素原子、ハロゲン原子、スルホン酸、置換または未置
換の低級アルキル基、−OR30、−COOR31、または置換若
しくは未置換のフェニル基を表す。R30,R31は置換ま
たは未置換の低級アルキル基を表す。
【0103】
【化14】
【0104】式中、A11〜A14は各々同一でも異なって
もよく、−CH2OH、−COOM、−PO3(M)2を表す。Mは水素
原子、アンモニウム基、アルカリ金属又は有機アンモニ
ウム基を表す。Xは炭素数2〜6のアルキレン基又は−
(B4−O−)n−B5−を表す。nは1〜8の整数を表し、B
4及びB5は各々同一でも異なってもよく、炭素数1〜5
のアルキレン基を表す。
【0105】
【化15】
【0106】式中、A21〜A24は各々同一でも異なって
もよく、水素原子、水酸基、−COOM、−PO3(M)2、−CH2
COOM、−CH2OH又は低級アルキル基を表す。ただしA21
〜A24の少なくとも1つは−COOM、−PO3(M)2、−CH2CO
OMである。Mは各々、水素原子、アンモニウム基、アル
カリ金属又は有機アンモニウム基を表す。
【0107】本発明のキレート剤として好ましい例示化
合物を以下に示す。
【0108】
【化16】
【0109】
【化17】
【0110】
【化18】
【0111】なお、上記化合物のカルボン酸、スルホン
酸、ホスホン酸基については一部あるいは全部がアルカ
リ金属により置換されていてもよい。
【0112】上記キレート剤は粉末状の原材料のまま混
合したものであっても、造粒された状態で混合してあっ
ても、あるいは前述のアルカリ剤と造粒された状態で使
用してもよい。
【0113】つぎに、本発明に用いられるアミノポリカ
ルボン酸第2鉄錯体について説明する。
【0114】アミノポリカルボン酸第2鉄錯体とは、以
下に示すアミノポリカルボン酸の遊離酸(下記一般式
〔V〕で示される化合物)の鉄錯体である。
【0115】
【化19】
【0116】式中、T1は、水素原子、ヒドロキシ基、
カルボキシ基、スルホ基、カルバモイル基、ホスホノ
基、ホスホン基、スルファモイル基、置換されていても
無置換であってもよいアルキル基、アルコキシ基、アル
キルスルホンアミド基、アルキルチオ基、アシルアミノ
基、ヒドロキサム酸基ヒドロキシアルキル基、又は、
【0117】
【化20】
【0118】W1は、置換されていても無置換であって
もよいアルキレン基、アリーレン基、アルケニレン基、
シクロアルキレン基、アラルキレン基、又は、
【0119】
【化21】
【0120】式中、R32〜R36は、水素原子、ヒドロキ
シ基、カルボキシ基、スルホ基、カルバモイル基、ホス
ホノ基、ホスホン基、スルファモイル基、スルホンアシ
ド基、アシルアミノ基、ヒドロキサム基を表し、R32
36のうち少なくとも1つはカルボキシ基である。
【0121】L1〜L7は置換されていても無置換であっ
てもよいアルキレン基、アリーレン基、アルケニレン
基、シクロアルキレン基又はアラルキレン基を表す。l
1〜l7は、0〜6の整数を表す。ただし、l5とl6が同
時に0になることはない。
【0122】本発明に係わるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体を構成する一般式〔V〕で示されるアミノポリカ
ルボン酸の具体的例示化合物を下記に示す。
【0123】
【化22】
【0124】
【化23】
【0125】
【化24】
【0126】
【化25】
【0127】本発明の効果を良好にする化合物として
は、(V−1)〜(V−8)、(V−12)、(V−14)〜
(V−20)、(V−22)、(V−23)、(V−27)が挙げら
れ、特に好ましい化合物としては、(V−1)、(V−
2)、(V−5)、(V−6)、(V−12)、(V−14)、
(V−15)、(V−17)の第2鉄錯体が挙げられる。
【0128】本発明におけるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体としては、Fe3+イオンとアミノポリカルボン酸と
が1:1の割合で錯体を形成しているものが好ましい
が、(V−9)、(V−15)については1:2の割合で錯
体を形成しているものがより好ましい。
【0129】本発明におけるアミノポリカルボン酸第2
鉄錯体は対イオンとしてアンモニウムイオン、カリウム
イオン、ナトリウムイオン、水素イオンの塩として用い
ることができる。
【0130】つぎに本発明で用いられるチオ硫酸塩につ
いて説明する。
【0131】チオ硫酸塩としては、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウムが写真性
能上好ましく用いられ、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸ア
ンモニウムが特に好ましく用いられる。
【0132】本発明の固体処理剤に下記一般式〔A〕で
示される化合物を含有することが保存後の振動による微
粉発生防止の点で好ましい。
【0133】一般式〔A〕 A(−COOM)n1 式中、Aはn1価の有機基を表し、n1は1〜6の整数を
表し、Mはアンモニウム、アルカリ金属(ナトリウム、
カリウム、リチウム等)又は水素原子を表す。
【0134】一般式〔A〕において、Aで表されるn価
の有機基としては、アルキレン基(例えばメチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等)、
アルケニレン基(例えばエテニレン基等)、アルキニレ
ン基(例えばエチニレン基等)、シクロアルキレン基
(例えば1,4-シクロヘキサンジイル基等)、アリーレン
基(例えばo-フェニレン基、p-フェニレン基等)、アル
カントリイル基(例えば1,2,3-プロパントリイル基
等)、アレーントリイル基(例えば1,2,4-ベンゼントリ
イル基等)が挙げられる。
【0135】以上述べたAで表されるn1価の基は置換
基(例えばヒドロキシ基、アルキル基、ハロゲン原子
等)を有するものを含む(例えば1,2-ジヒドロキシエチ
レン、ヒドロキシエチレン、2-ヒドロキシ-1,2,3-プロ
パントリイル、メチル-p-フェニレン、1-ヒドロキシ-2-
クロロエチレン、クロロメチレン、エテニレン等)。以
下に、一般式〔A〕で示される化合物の好ましい具体例
を示す。
【0136】
【化26】
【0137】
【化27】
【0138】以上の例示化合物の中で、特に好ましいの
は例示化合物(A−1)、(A−3)、(A−4)、
(A−5)、(A−6)、(A−10)、(A−13)、
(A−14)、(A−15)、(A−20)であり、とりわけ
好ましいのは、(A−1)、(A−5)、(A−6)、
(A−10)、(A−13)、(A−14)、(A−20)であ
る。又、前記の酸の塩としては、アンモニウム塩、リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる
が、保存安定性の観点からナトリウム塩、カリウム塩が
好ましい。これらの有機酸又はその塩は、単独で用いる
ことも出来るし2種以上を併用することも可能である。
前記アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩と有機酸及び/又
はその塩を混合する際には、各々を顆粒として顆粒同士
を混合しても良いが、造粒時に混合して一つの造粒物と
すると本発明の効果をより良好に奏する。更にこれらの
顆粒を加圧圧縮すると強度に優れた錠剤を得ることが出
来る。
【0139】また亜硫酸塩、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸
塩、重亜硫酸塩付加物、ヒドロキシルアミン誘導体を含
有することが好ましい。例えば、アルカリ剤を含有する
固体処理剤に含有すると乾燥後の顆粒の保存による吸湿
が低減され、かつ驚くべきことに吸湿による膨張も大幅
に低減し、チオ硫酸塩に含有すると乾燥時の保存性が驚
くほど向上し、乾燥温度を上げることが可能となり、か
つ乾燥時間の短縮による生産性も向上する。
【0140】重亜硫酸塩付加物としては、下記一般式
〔G〕及び〔G′〕で表される化合物の重亜硫酸塩付加
物として添加する。
【0141】
【化28】
【0142】式中、R37は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アラルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、カルボキシ基、ベンゾイル基、アシル
基、ホルミル基又はカルバモイル基の置換又は未置換の
各基を表し、R38は水素原子又はメチル基を表す。
【0143】
【化29】
【0144】式中、Yは3〜6員環のシクロアルキル
基、ヘテロ環基を形成するのに必要な原子群を表し、Z
1は置換基を表し、nは0〜5の整数を表す。nが2〜
5の整数を表す場合は、Z1は同一であっても異なって
いてもよい。
【0145】以下に、一般式〔G〕または〔G′〕で表
される具体的化合物を示す。
【0146】
【化30】
【0147】
【化31】
【0148】
【化32】
【0149】
【化33】
【0150】また、本発明の固体処理剤に処理性の点か
らハロゲン化物を含有することができる。ハロゲン化物
としては、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化
アンモニウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化ア
ンモニウム、よう化カリウム、よう化ナトリウム、よう
化アンモニウム、が挙げられる。このうち塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、臭化アンモニウムは、驚くべきこと
に保存後の振動による微粉発生の防止効果があり好まし
く用いられる。
【0151】本発明の固体処理剤に一般式〔E〕で表さ
れる化合物を含有することができる。
【0152】
【化34】
【0153】式中、X1,X2,Y1及びY2はそれぞれ水
酸基、ハロゲン原子、モルホリノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキル基、アリール基、アミノ基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基を表す。Mは水素
原子、アルカリ金属その他のカチオンを表す。
【0154】次に、上記一般式〔E〕で示される化合物
について説明する。一般式〔E〕において、X1,X2
1及びY2を表わすアルコキシ基としては、例えばメト
キシ、エトキシ、メトキシエトキシ等が挙げられ、アリ
ールオキシ基としては、例えばフェノキシ、p-スルホフ
ェノキシ等が挙げられ、アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル等が挙げられ、アリール基としては、例え
ばフェニル、メトキシフェニル等が挙げられ、アルキル
アミノ基としては、例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、シクロヘキシル
アミノ、β-ヒドロキシエチルアミノ、ジ(β-ヒドロキ
シエチル)アミノ、β-スルホエチルアミノ、N-(β-ス
ルホエチル)-N′-メチルアミノ、N-(β-ヒドロキシ
エチル-N′-メチルアミノ等が挙げられ、アリールアミ
ノ基としては、例えばアニリノ、o-、m-、p-スルホアニ
リノ、o-、m-、p-クロロアニリノ、o-、m-、p-トルイジ
ノ、o-、m-、p-カルボキシアニリノ、o-、m-、p-ヒドロ
キシアニリノ、スルホナフチルアミノ、o-、m-、p-アミ
ノアニリノ、o-、m-、p-アニジノ等が挙げられ、Mを表
わすアルカリ金属またはその他のカチオンとしては、ナ
トリウム、カリウム、アンモニウム又はリチウムが挙げ
られる。
【0155】以下に、上記一般式〔E〕で示される化合
物の具体例を挙げる。
【0156】
【化35】
【0157】
【化36】
【0158】
【化37】
【0159】
【化38】
【0160】
【化39】
【0161】上記の化合物は公知の方法で合成すること
ができる。上記例示化合物の中で特に好ましく用いられ
るのはE−4、E−24、E−34、E−35、E−36、E−
37、E−41、E−44である。
【0162】これらの化合物の含有量は造粒混合物中0.
1〜50重量%が好ましく、更に好ましくは1〜30重量%
の範囲である。
【0163】本発明の固体処理剤に一般式〔VI〕〜〔I
X〕で表される化合物を含有することが、着色、保存安
定性の点から好ましい。これは、金属イオン含有率の高
い水(鉄、カルシウムイオン等)を使用した場合でも造
粒中及び乾燥中の空気又は熱による反応を防止できるた
めである。
【0164】
【化40】
【0165】式中、R40は置換又は未置換の炭素原子数
1〜5のアルキル基を表し、R41、R42及びR43はそれ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子、スルホン酸基又は置換若
しくは未置換の炭素原子数1〜8のアルキル基を表す。
【0166】前記一般式〔VI〕で示される化合物の具体
例としては、1,2-ジヒドロキシエチリデン-1,1-ジホス
ホン酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、1
-ヒドロキシプロピリデン-1,1-ジホスホン酸等があり、
これらの1種又は2種以上を用いてもよい。本発明で特
に好ましい化合物は、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジ
ホスホン酸であり、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウ
ム塩等のアルカリ金属塩として用いてもよい。好ましく
は、ナトリウム塩であり、特に3ナトリウム塩、4ナト
リウム塩が好ましい。
【0167】前記一般式〔VII〕で示される化合物の具
体例としては、1,2-ジヒドロキシベンゼン、4-イソプロ
ピル-1,2-ジヒドロキシベンゼン、1,2-ジヒドロキシベ
ンゼン−3,5-ジスルホン酸、1,2-ジヒドロキシベンゼン
-3,5,6-トリスルホン酸、1,2,3-トリヒドロキシベンゼ
ン、1,2,3-トリヒドロキシベンゼン-5-カルボキシメチ
ルエステル、1,2,3-トリヒドロキシベンゼン-5-カルボ
キシ-n-ブチルエステル、5-t-ブチル-1,2,3-トリヒドロ
キシベンゼン等があり、これらの1種又は2種以上を用
いてもよい。本発明で特に好ましい化合物は、1,2-ジヒ
ドロキシベンゼン-3,5-ジスルホン酸、1,2-ジヒドロキ
シベンゼン-3,5,6-トリスルホン酸であり、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩として用いてもよ
い。好ましくはナトリウム塩である。また無水塩であっ
ても含水塩であってもよい。
【0168】
【化41】
【0169】式中、R44は炭素数2〜6のヒドロキシア
ルキル基であり、R45およびR46はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のヒドロキシ
アルキル基、ベンジル基、または
【0170】
【化42】
【0171】(nは1〜6の整数であり、X4及びY4
それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
2〜6のヒドロキシアルキル基である。)を表す。
【0172】前記一般式〔VIII〕で示されるアルカノー
ルアミンのうち特にR44が炭素数2〜4のヒドロキシル
アルキル基を、R45及びR46がそれぞれ炭素数1〜4の
アルキル基もしくは炭素数2〜4のヒドロキシアルキル
基を示すものが好ましい。
【0173】前記一般式〔VIII〕で示される化合物の好
ましい具体例は次の通りである。
【0174】VIII−1 エタノールアミン VIII−2 ジエタノールアミン VIII−3 トリエタノールアミン VIII−4 ジ−イソプロパノールアミン VIII−5 2-メチルアミノエタノールアミン VIII−6 2-エチルアミノエタノールアミン VIII−7 2-ジメチルアミノエタノールアミン VIII−8 2-ジエチルアミノエタノール VIII−9 1-ジエチルアミノ-2-プロパノール VIII−10 3-ジエチルアミノ-1-プロパノール VIII−11 3-ジメチルアミノ-1-プロパノール VIII−12 イソプロピルアミノエタノール VIII−13 3-アミノ-1-プロパノール VIII−14 2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール VIII−15 エチレンジアミンテトライソプロパノール VIII−16 ベンジルジエタノールアミン VIII−17 2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパ
ンジオール これら例示化合物のうち特に好ましくは、VIII−1、VI
II−2、VIII−3である。
【0175】これら一般式〔VIII〕で示される化合物
は、通常遊離のアミン、塩酸塩、硫酸塩等の形で用いら
れる。
【0176】上記化合物は単独で添加してもよいし、2
種以上組合せて添加することもできる。
【0177】一般式〔IX〕 R48−(O)nSO35 〔式中、R48は炭素原子数1〜8のアルキル基又はフェ
ニル基を表し、更にR48中にエチレン性不飽和基を有
し、重合してこれらの繰り返し単位を有するポリマーで
あってもよい。X5は水素原子、アルカリ金属原子又は
アンモニウム基を表す。nは0又は1の整数。〕 本発明に係わる一般式〔IX〕で示される化合物につい
て、更に詳しく説明する。
【0178】一般式〔IX〕において、R48で表される置
換あるいは無置換の炭素原子数1〜8のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、カルボキシメチル基、フェニル
メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、スルホニル
エチル基、プロピル基、ブチル基、ターシャリブチル
基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、イソオクチル基、
フラニル基、等が挙げられる。これらは直鎖でも分岐で
も環状でもよく、更に置換基を有するものも含む。置換
基としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子
等)、アリール基(例えばフェニル基等)、水酸基、ア
ミノ基、ニトロ基、カルボン酸基(その塩を含む)、ス
ルホン酸基(その塩を含む)等が挙げられる。R48で表
されるフェニル基は置換基を有するものも含み、置換基
としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子
等)、アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜4のアル
キル基であり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、ブチル基等)、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カ
ルボン酸基(その塩を含む)、スルホン酸基(その塩を
含む)等が挙げられ、フェニル基上の置換基は1っでも
2〜5でもよく、2〜5の場合、置換基は同じでも異な
ってもよい。
【0179】更にR48がエチレン性不飽和基であって、
これらの繰り返し単位を有するポリマーであってもよ
い。
【0180】R48として好ましくはフェニル基であり、
置換基を有するものが好ましく、好ましい置換基として
は、炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、アミノ
基、ニトロ基、カルボン酸基(その塩を含む)、スルホ
ン酸基(その塩を含む)等が挙げられる。
【0181】X5は水素原子、アルカリ金属原子又はア
ンモニウム基を表し、アルカリ金属原子としては、ナト
リウム原子、カリウム原子又はリチウム原子等が挙げら
れる。X5として好ましくはナトリウム原子、カリウム
原子、アンモニウム基等が挙げられる。そして好ましく
はn=0である。
【0182】以下、本発明に用いられる一般式〔IX〕で
示される本発明のスルホン酸誘導体の具体例を示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0183】
【化43】
【0184】
【化44】
【0185】
【化45】
【0186】
【化46】
【0187】
【化47】
【0188】なかでも、IX−17,IX−18,IX−32等の化
合物が特に好ましく用いられる。
【0189】なお、上記例示化合物におけるスルホン酸
基、カルボン酸基を有する化合物の各々には、それぞれ
の化合物のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、ア
ンモニウム塩等の塩の化合物も当然包含される。
【0190】本発明の固体処理剤には、下記一般式
〔F〕で表される化合物を用いることが出来る。
【0191】
【化48】
【0192】式中、Rfは少なくとも1つのフッ素原子
を含有する飽和又は不飽和のアルキル基を表し好ましく
は炭素数4〜12、さらに好ましくは炭素数6〜9のアル
キル基である。X6はスルホンアミド、
【0193】
【化49】
【0194】等が挙げられ、Y6はアルキレンオキサイ
ド基、アルキレン基等が挙げられる。Rf′は少なくと
も1つのフッ素原子を含有する飽和又は不飽和の炭化水
素基を表す。さらにA6は−SO3M、−OSO3M、−COOM、−
OPO3(M1)(M2)、−PO3(M1)(M2)等の親水基を表し、好ま
しくは−SO3Mが挙げられる。M、M1、M2はH、Li、
K、Na又はNH4を表し、好ましくはLi,K,Na最も好ま
しくはLiである。mは0又は1、nは0又は1〜10の整
数を表し、好ましくはm=0、n=0である。
【0195】次に代表的な例示化合物を示すが、これに
限られるものではない。
【0196】
【化50】
【0197】
【化51】
【0198】上記一般式〔F〕で表される化合物のう
ち、特に好ましいものは、(F−1)、(F−2)、
(F−4)で表される化合物である。
【0199】これら化合物は通常の方法で合成でき、市
販品としても入手できる。
【0200】次に本発明に用いられる固形安定処理剤に
は、ホルマリン代替化合物を含有すすることが好まし
い。前記ホルマリン代替化合物は、通常粉剤であること
が多く、顆粒、錠剤にすることが望ましい。しかしなが
ら、それ単独を造粒、打錠しようとしても、その結合力
の弱さから造粒が困難で、たちとえ打錠したとしても、
錠剤はもろくなるといった欠点を有していた。そこで、
本発明の界面活性剤(一般式〔F〕)と共に造粒する
と、平均粒径が整った造粒物(200〜750μm)を得るこ
とができ、それを打錠して、錠剤にすると硬度60kg以上
の形成性の良い錠剤を得ることができる。また、粉剤を
打錠する際の杵付きを防止できるという新たな効果も見
い出した。
【0201】具体的に、ホルマリン代替化合物とは下記
一般式〔H〕及び〔J〕により表される化合物である。
【0202】
【化52】
【0203】式中、Z2は炭素環又は複素環を形成する
に必要な原子群を表し、X7はアルデヒド基、
【0204】
【化53】
【0205】(R51及びR52は各々低級アルキル基を表
す。)を表し、nは1〜4の整数を表す。
【0206】一般式〔H〕において、Z2は置換もしく
は未置換の炭素環又は置換もしくは未置換の複素環を形
成するに必要な原子群を表し、上記炭素環及び複素環は
単環であっても縮合環であってもよく、好ましくはZ2
が置換基を有する芳香族炭素環又は複素環であることで
ある。該Z2の置換基が、アルデヒド基、水酸基、アル
キル基(例えば、メチル、エチル、メトキシエチル、ベ
ンジル、カルボキシメチル、スルホプロピル等)、アラ
ルキル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、メトキシエトキシ等)、ハロゲン原子、ニトロ基、
スルホ基、カルボキシ基、アミノ基(例えば、N,N-ジメ
チルアミノ、N-エチルアミノ、N-フェニルアミノ等)、
ヒドロキシアルキル基、アリール基(例えば、フェニ
ル、p-メトキシフェニル等)、シアノ基、アリールオキ
シ基(例えば、フェノキシ、p-カルボキシフェニル
等)、アシルオキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基、スルファモイル基(例えば、N-エチルスルファモ
イル、N,N-ジメチルスルファモイル等)、カルバモイル
基(例えば、カルバモイル、N-メチルカルバモイル、N,
N-テトラメチレンカルバモイル等)又はスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、ベン
ゼンスルホニル、p-トルエンスルホニル等)であること
が好ましい。
【0207】Z2が表す炭素環としては好ましくはベン
ゼン環であり、またZ2が表す複素環としては好ましく
は5員もしくは6員の複素環であり、例えば5員環とし
てはチオフェン、ピロール、フラン、チアゾール、イミ
ダゾール、ピラゾール、スクシンイミド、トリアゾー
ル、テトラゾール等であり、また6員環としては、ピリ
ジン、ピリミジン、トリアジン、チアジアジン等がそれ
ぞれ挙げられる。
【0208】縮合環としてはナフタレン、ベンゾフラ
ン、インドール、チオナフタレン、ベンズイミダゾー
ル、ベンゾトリアゾール、キノリン等が挙げられる。
【0209】以下に一般式〔H〕で示される化合物の好
ましい例示化合物を挙げる。
【0210】
【化54】
【0211】
【化55】
【0212】これ以外の具体的例示化合物としては特願
平3-89686号明細書の9頁〜14頁記載の化合物例(1)
〜(90)が挙げられる。
【0213】これら一般式〔H〕で示される化合物の具
体例のうち、最も好ましい化合物としては(H−2)が
挙げられる。
【0214】一般式〔H〕で示される化合物は市販品と
しても容易に入手できる。
【0215】一般式〔H〕で示される化合物はハロゲン
化銀カラー写真感光材料用安定液中に含有せしめられ
る。なお本発明の効果を損なわない範囲で、安定液とと
もに漂白能を有する処理浴の前浴に用いられる処理液、
漂白能を有する処理液、定着能を有する処理液等にも含
有せしめられる。
【0216】一般式〔H〕で示される化合物の添加量は
安定液1l当たり0.05〜20gが好ましく、より好ましく
は0.1〜15gの範囲であり、特に好ましくは0.5〜10gの
範囲である。
【0217】次に、本発明に用いられる一般式〔J〕で
示される化合物について説明する。
【0218】
【化56】
【0219】式中、R53及びR54は水素原子、置換基、
又はR53とR54は互いに縮合して窒素原子を1〜3含む
環を形成したものを表わす。また、複数のR53およびR
54は同一でも異っていてもよい。
【0220】前記一般式〔J〕において、R53及びR54
で表される置換基としては特に制限はないが、代表的に
はアルキル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、スル
ホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニ
ル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、この他に
ハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニル、複素
環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、
カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、
アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキ
シ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イ
ミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、ア
ルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、複素
環チオ等の各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化
水素化合物残基等も挙げられる。
【0221】R53及びR53で表されるアルキル基として
は炭素数1〜10のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよ
い。
【0222】R53及びR54で表されるアリール基として
は、フェニル基が好ましい。R53及びR54で表されるア
シルアミノ基としては、アルキルカルボニルアミノ基、
アリールカルボニルアミノ基等が挙げられる。
【0223】R53及びR54で表されるスルホンアミド基
としては、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスル
ホニルアミノ基等が挙げられる。
【0224】R53及びR54で表されるアルキルチオ基、
アリールチオ基におけるアルキル成分、アリール成分は
前記R53及びR54で表されるアルキル基、アリール基が
挙げられる。
【0225】R53及びR54で表されるアルケニル基として
は、炭素数2〜11のもの、シクロアルキル基としては、
炭素数3〜10、特に5〜7のものが好ましく、アルケニ
ル基は直鎖でも分岐でもよい。
【0226】R53及びR54で表されるシクロアルケニル
基としては、炭素数3〜12、特に5〜7のものが好まし
い。
【0227】R53及びR54で表されるスルホニル基とし
ては、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基
等;スルフィニル基としては、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基等;ホスホニル基として
は、アルキルホスホニル基、アルコキシホスホニル基、
アリールオキシホスホニル基、アリールホスホニル基
等;アシル基としては、アルキルカルボニル基、アリー
ルカルボニル基等;カルバモイル基としては、アルキル
カルバモイル基、アリールカルバモイル基等;スルファ
モイル基としては、アルキルスルファモイル基、アリー
ルスルファモイル基等;アシルオキシ基としては、アル
キルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基
等;カルバモイルオキシ基としては、アルキルカルバモ
イルオキシ基、アリールカルバモイルオキシ基等;ウレ
イド基としては、アルキルウレイド基、アリールウレイ
ド基等;スルファモイルアミノ基としては、アルキルス
ルファモイルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ
基等;複素環基としては5〜7員のものが好ましく、具
体的には2-フリル基、2-チエニル基、2-ピリミジニル
基、2-ベンゾチアゾリル基等;複素環オキシ基としては
5〜7員の複素環を有するものが好ましく、例えば3,4,
5,6-テトラヒドロピラニル-2-オキシ基、1-フェニルテ
トラゾール-5-オキシ基等;複素環チオ基としては、5
〜7員の複素環チオ基が好ましく、例えば2-ピリジルチ
オ基、2-ベンゾチアゾリルチオ基、2,4-ジフェノキシ-
1,3,5-トリアゾール-6-チオ基;シロキシ基としては、
トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチ
ルブチルシロキシ基等;イミド基としては、コハク酸イ
ミド基、3-ヘプタデシルコハク酸イミド基、フタルイミ
ド基、グルタルイミド基等;スピロ化合物残基として
は、スピロ〔3.3〕ヘプタン-1-イル等;有橋炭化水素化
合物残基としてはビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン-1-イル、
トリシクロ〔3.3.1.1〕デカン-1-イル、7,7-ジメチル-
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン-1-イル等が挙げられる。
【0228】これらR53及びR54で表される各基は更に
置換基を有するものを含み、好ましい具体的な置換基と
しては、水酸基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸
基、アミノ基、アシド基、アルコキシ基が挙げられる。
【0229】以下に一般式〔J〕で表される化合物の例
示化合物を挙げる。
【0230】
【化57】
【0231】これらも含めて具体的例示化合物として
は、特開平4-359249第10頁〜第20頁記載の化合物(A−
1)〜(A−76)、特開平4-362943号第14頁〜第23頁記
載の化合物(X−1)〜(X−76)、特願平4-237307号
第18頁〜19頁記載の化合物例(F−1)〜(F−17)が
挙げられる。
【0232】これら一般式〔J〕で表される化合物の具
体例のうち最も好ましい化合物としては(J−3)、
(J−5)、(J−6)が挙げられる。
【0233】また一般式〔J〕で表される化合物は含窒
素ヘテロ芳香環化合物を併用することが好ましい。該含
窒素ヘテロ芳香環化合物としては、具体的には、1,2,4-
トリアゾールやイミダゾールが挙げられるが、これも含
めて、特開平4-359249号第4頁〜第7頁記載の例示化合
物(I−1)〜(I−48)等が挙げられる。
【0234】一般式〔J〕で表される化合物はハロゲン
化銀カラー写真感光材料用安定液中に含有せしめられ
る。なお本発明の効果を損なわない範囲で、安定液とと
もに漂白能を有する処理浴の前浴に用いられる処理液、
漂白能を有する処理液、定着能を有する処理液等にも含
有せしめられる。
【0235】一般式〔J〕で表される化合物の添加量は
安定液1リットル当たり0.05〜20gが好ましく、より好
ましくは0.1〜15gの範囲であり、特に好ましくは0.5〜
10gの範囲である。
【0236】一般式〔H〕及び〔J〕で示される化合物
は、公知のホルムアルデヒド代替化合物に比べ、特に低
湿度の条件においても画像の保存性が良いということに
特徴がある。
【0237】本発明において固体安定処理剤には鉄イオ
ンに対するキレート安定度定数が8以上であるキレート
剤を含有することが好ましい。ここにキレート安定度定
数とは、L.G.Sillen・A.E.Martell 著、”Stability Co
nstants of Metal-ion Complexes”,The Chemical Soc
iery, London(1964)、S.Chaberek.A.E.Martell 著、"Or
ganic Sequestering Agents",Willey(1959)等により一
般に知られた定数を意味する。
【0238】鉄イオンに対するキレート安定度定数が8
以上であるキレート剤としては、有機カルボン酸キレー
ト剤、有機リン酸キレート剤、無機リン酸キレート剤、
ポリヒドロキシ化合物等が挙げられる。なお、上記鉄イ
オンとは、第2鉄イオン(Fe3+)を意味する。
【0239】第2鉄イオンとのキレート安定度定数が8
以上であるキレート剤の具体的化合物例としては、下記
化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。即ち、エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェニ
ル酢酸、ジアミノプロパン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒ
ドロキシエチレンジアミン三酢酸、ジヒドロキシエチル
グリシン、エチレンジアミン二酢酸、エチレンジアミン
二プロピオン酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジアミノプロ
パノール四酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン四酢
酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジア
ミンテトラキスメチレンホスホン酸、ニトリロトリメチ
レンホスホン酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホス
ホン酸、1,1-ジホスホノエタン-2-カルボン酸、2-ホス
ホノブタン-1,2,4-トリカルボン酸、1-ヒドロキシ-1-ホ
スホノプロパン-1,2,3-トリカルボン酸、カテコール-3,
5-ジホスホン酸、ピロリン酸ナトリウム、テトラポリリ
ン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムが挙げら
れ、特に好ましくはジエチレントリアミン五酢酸、ニト
リロ三酢酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、1-ヒド
ロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸等であり、中でも1
-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸が最も好まし
く用いられる。
【0240】上記キレート剤の使用量は安定液1l当り
0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの範
囲で良好な結果が得られる。
【0241】また固体安定処理剤に添加する好ましい化
合物としては、アンモニウム化合物が挙げられる。これ
らは各種の無機化合物のアンモニウム塩によって供給さ
れるが、具体的には臭化アンモニウム、炭酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム等である。
これらは単用でも2以上の併用でもよい。アンモニウム
化合物の添加量は、安定液1l当り0.001〜1.0モルの範
囲が好ましく、より好ましくは0.002〜2.0モルの範囲で
ある。
【0242】更に固体安定処理剤には、亜硫酸塩を含有
させることが好ましい。該亜硫酸塩は亜硫酸イオンを放
出するものであれば、有機物、無機物を問わずいかなる
ものでもよいが、好ましくは無機塩である。好ましい具
体的化合物としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム、重亜
硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナト
リウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム及びハイドロサルファイトが挙げられる。
【0243】上記亜硫酸塩は固体安定処理剤に少なくと
も1×10-3モル/lになるような量が添加されることが
好ましく、更に好ましくは5×10-3〜10-1モル/lにな
るような量が添加されることであり、特にステインに対
して防止効果がある。
【0244】固体安定処理剤は前記キレート剤と併用し
て金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩とし
ては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,Mn,Ni,Bi,Pb,Sn,
Zn,Ti,Zr,Mg,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲン化
物、水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の
無機塩又は水溶性キレート剤として供給できる。使用量
としては安定液1l当り1×10-4〜1×10-1モルの範囲
が好ましく、より好ましくは、4×10-4〜2×10-2モル
の範囲である。
【0245】安定液には、有機酸塩(クエン酸塩、酢酸
塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、安息香酸塩等)、pH調整
剤(リン酸塩、ホウ酸塩、塩酸、硫酸塩等)等を添加す
ることができる。これらの化合物の添加量は安定浴のp
Hを維持するに必要でかつカラー写真画像の保存時の安
定性と沈澱の発生に対し悪影響を及ぼさない範囲の量を
どのような組合せで使用してもさしつかえない。
【0246】なお、本発明においては公知の防黴剤、例
えば5-クロロ-2-メチルイソチアゾリン-3-オン、ベンズ
イソチアゾリンを本発明の効果を損なわない範囲で本発
明の固形安定処理剤に併用することが好ましい。
【0247】また、本発明の固体処理剤においては、ポ
リエチレングリコール類、ポリビニルピロリドン類、ポ
リビニルアルコール類及び糖類から選ばれる化合物の少
なくとも1種を含有することにより、さらに該固体処理
剤内成分の結合力を高めることが可能となり、経時保存
後の摩擦等による固体処理剤の粉発生を防止する効果が
より一層高められる。
【0248】本発明においては、前記ポリエチレングリ
コール類が下記一般式〔K〕で表される化合物であるこ
とが好ましい。
【0249】一般式〔K〕 HO−(K1)n1−(K2)n2−(K3)n3−H 式中、K1,K2,K3はそれぞれ−CH2CH2O−,−CH2CH
(R)O−,−CH2CH2CH2O−又は−CH2CH(R)CH2O−を表す。
Rは置換または未置換の低級アルキル基(メチル基、エ
チル基、プロピル基等)又は水酸基を表す。n1、n2
びn3はそれぞれ0又は1〜500の整数を表す。ただし、
この化合物の平均分子量は2000〜20000の範囲のものが
好ましい。
【0250】上記一般式〔K〕の中で特に好ましい例示
化合物を以下に示す。
【0251】
【化58】
【0252】本発明において、一般式〔K〕で表される
化合物の添加量は、発色現像用固体処理剤の単位重量あ
たり、好ましくは0.05%(W/W)〜10%(W/W)、
より好ましくは0.1%(W/W)〜5%(W/W)であ
る。
【0253】本発明でいう糖類とは、単糖類とこれが複
数個互いにグリコシド結合した多糖類とをいう。
【0254】単糖類とは、単一のポリヒドロキシアルデ
ヒド、ポリヒドロキシケトン及びこれらの還元誘導体、
酸化誘導体、デオキシ誘導体、アミノ誘導体、チオ誘導
体など広い範囲の誘導体の総称である。多くの糖は、一
般式CnH2nOnで表されるが、この一般式で表される糖骨
格から誘導される化合物も含めて、本発明では単糖類と
定義する。これらの単糖類のうちで好ましいものは、糖
のアルデヒド基及びケトン基を還元して各々第一、第二
アルコール基とした糖アルコールであり、特に好ましく
は、炭素数が6のヘキシットである。
【0255】多糖類には、セルロース類、デンプン類、
グリコーゲン類などが含まれ、セルロース類には、水酸
基の一部又は全部がエーテル化されたセルロースエーテ
ル等の誘導体を含み、デンプン類には加水分解して麦芽
糖に至るまでの種々の分解生成物であるデキストリン類
等を含む。セルロース類は溶解性の観点からアルカリ金
属塩の形でもかまわない。これら多糖類で好ましく用い
られるものは、セルロース類とデキストリン類であり、
より好ましくはデキストリン類である。
【0256】本発明の単糖類の具体的例示化合物を次に
示す。
【0257】〔例示化合物〕 B−(1) グリセルアルデヒド B−(2) ジヒドロキシアセトン(二量体を含む) B−(3) D−エリトロース B−(4) L−エリトロース B−(5) D−トレオース B−(6) L−トレオース B−(7) D−リボース B−(8) L−リボース B−(9) D−アラビノース B−(10) L−アラビノース B−(11) D−キシロース B−(12) L−キシロース B−(13) D−リキソース B−(14) L−リキソース B−(15) D−キシルロース B−(16) L−キシルロース B−(17) D−リブロース B−(18) L−リブロース B−(19) 2−デオキシホ−D−リボース B−(20) D−アロース B−(21) L−アロース B−(22) D−アルトロース B−(23) L−アルトロース B−(24) D−グルコース B−(25) L−グルコース B−(26) D−マンノース B−(27) L−マンノース B−(28) D−グロース B−(29) L−グロース B−(30) D−イドース B−(31) L−イドース B−(32) D−ガラクトース B−(33) L−ガラクトース B−(34) D−タロース B−(35) L−タロース B−(36) D−キノボース B−(37) ジギタロース B−(38) ジギトキソース B−(39) シマロース B−(40) D−ソルボース B−(41) L−ソルボース B−(42) D−タガトース B−(43) D−フコース B−(44) L−フコース B−(45) 2−デオキシ−D−グルコース B−(46) D−プシコース B−(47) D−フルクトース B−(48) L−フルクトース B−(49) L−ラムノース B−(50) D−グルコサミン B−(51) D−ガラクトサミン B−(52) D−マンノサミン B−(53) D−グリセロ−D−ガラクトヘプトース B−(54) D−グリセロ−D−マンノヘプトース B−(55) D−グリセロ−L−マンノヘプトース B−(56) D−グリセロ−D−グロヘプトース B−(57) D−グリセロ−D−イドヘプトース B−(58) D−グリセロ−L−グルコヘプトース B−(59) D−グリセロ−L−タロヘプトース B−(60) D−アルトロヘプツロース B−(61) D−マンノヘプツロース B−(62) D−アルトロ−3−ヘプツロース B−(63) D−グルクロン酸 B−(64) L−グルクロン酸 B−(65) N−アセチル−D−グルコサミン B−(66) グリセリン B−(67) D−トレイット B−(68) L−トレイット B−(69) エリトレット B−(70) D−アラビット B−(71) L−アラビット B−(72) アドニット B−(73) キシリット B−(74) D−ソルビット B−(75) L−ソルビット B−(76) D−マンニット B−(77) L−マンニット B−(78) D−イジット B−(79) L−イジット B−(80) D−タリット B−(81) L−タリット B−(82) ズルシット B−(83) アロズルシット B−(84) D−エリスリトール B−(85) L−エリスリトール これら例示化合物のうち好ましく用いられるのはB−
(66)〜(83)であり、より好ましくは、B−(74)〜
(83)である。
【0258】本発明の多糖類及び糖分解物の具体的例示
化合物を次に示す。
【0259】D−(1) 麦芽糖 D−(2) セルビオース D−(3) トレハロース D−(4) ゲンチオビオース D−(5) イソマルトース D−(6) 乳糖 D−(7) ラフィノース D−(8) ゲンチアノース D−(9) スタキオース D−(10) キシラン D−(11) アラバン D−(12) グリコーゲン D−(13) デキストラン D−(14) イヌリン D−(15) レバン D−(16) ガラクタン D−(17) アガロース D−(18) アミロース D−(19) ショ糖 D−(20) アガロビオース D−(21) α−デキストリン D−(22) β−デキストリン D−(23) γ−デキストリン D−(24) δ−デキストリン D−(25) ε−デキストリン D−(26) α−シクロデキストリン D−(27) β−シクロデキストリン D−(28) ホスホリラーゼ限界デキストリン D−(29) 可溶性デンプン D−(30) 薄手ノリデンプン D−(31) 白色デキストリン D−(32) 黄色デキストリン D−(33) ブリテッシュガム D−(34) パインフロー (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(35) パインデックス100 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(36) パインデックス 1 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(37) パインデックス 2 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(38) パインデックス 3 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(39) パインデックス 4 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(40) パインデックス 6 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(41) フードテックス (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(42) マックス 1000(商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(43) グリスターP (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(44) TK−16 (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(45) MPD (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(46) H−PDX (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(47) スタコデックス (商品名、松谷化学工
業株式会社) D−(48) マビット (商品名、林原商事株
式会) D−(49) プルラン (商品名、林原商事株
式会) D−(50) メチルセルロース D−(51) ジメチルセルロース D−(52) トリメチルセルロース D−(53) エチルセルロース D−(54) ジエチルセルロース D−(55) トリエチルセルロース D−(56) カルボキシメチルセルロース D−(57) カルボキシエチルセルロース D−(58) アミノエチルセルロース D−(59) ヒドロキシメチルセルロース D−(60) ヒドロキシエチルメチルセルロース D−(61) ヒドロキシプロピルセルロース D−(62) ヒドロキシプロピルメチルセルロース D−(63) ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセ
テートサクシネート D−(64) カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロ
ース これら例示化合物の中で好ましく用いられるものは、D
−(21)〜(64)より好ましくはD−(21)〜(49)で
ある。
【0260】本発明において、糖類の添加量は発色現像
用固体処理剤の単位重量あたり0.5%(W/W)〜30%(W/
W)であり、より好ましくは1.0%(W/W)〜20%(W/W)
である。
【0261】糖類は、広く天然に存在しており、市販品
を簡単に入手できる。又、種々の誘導体についても還
元、酸化あるいは脱水反応などを行うことによって容易
に合成できる。
【0262】本発明でいう乾燥減量とは、市販の電子式
水分計を用い、25℃、40%RHの環境で約10gの固体処理
剤を50℃で恒量になるまで加熱し、減少した重量を求
め、この減少した重量を乾燥前の重量から算出した重量
変化量をいう。
【0263】本発明において、固体処理剤の乾燥減量が
0.5〜5重量%の範囲であればよいが、本発明の効果の
点からすると、好ましくは0.8〜2重量%の範囲であ
る。
【0264】本発明で用いる固体処理剤の比容積とは、
顆粒処理剤の場合、市販の25ミリリットル用メスシリン
ダーに試料10gを静かに注入し、そのときの容積(c
m3)を測定し、 式 (比容積(cm3/g))=(容積(cm3))/(重量
(g)) より求めたものをいい、錠剤型処理剤の場合はその厚
み、径サイズから体積を測定し、 式 (比容積(cm3/g))=(体積(cm3))/(重量
(g)) より求めたものをいう。
【0265】本発明の発色現像用固体処理剤としては、
少なくとも一部がパラフェニレンジアミン系化合物と、
前記一般式〔IV〕で表される化合物が共存する造粒物で
あることが好ましい。
【0266】また、一般式〔IV〕で表される化合物は造
粒物中に含有されていれば良いが、好ましくはパラフェ
ニレンジアミン系化合物と混合した後、造粒されたもの
であり、さらに好ましくはパラフェニレンジアミン系化
合物を混合した後、一般式〔IV〕で表される化合物を溶
解した溶液を用いて造粒されたものである。
【0267】本発明の発色現像用固体処理剤は、少なく
とも1種のアルカリ剤と少なくとも1種の現像主薬を一
括して含有する固体処理剤であり、これら固体処理剤
は、単に固体の原材料を混合したものであっても、粉末
状の固形物を数種混合して造粒したものを混合したもの
であってもよい。
【0268】本発明の現像用固体処理剤においては、本
発明の効果をより発揮させるためには、アルカリ剤と現
像主薬との接触をできるだけ小さくする方が好ましく、
この点から前記アルカリ剤及び現像主薬の少なくとも一
方が造粒物であると、本発明の効果がより顕著に発現す
るので好ましい。さらに、前記アルカリ剤及び現像主薬
のいずれもが造粒物であることが好ましい。これは前記
アルカリ剤及び現像主薬の少なくとも一方が造粒物であ
る場合、前述の効果のみならず固体処理剤の保存による
微粉発生量の増加が一層防止されるという別なる効果も
あるためである。
【0269】本発明の固体処理剤においては、下記一般
式〔L〕で表される化合物を用いることができる。
【0270】
【化59】
【0271】式中、R55はアルキル基又は、アルケニル
基を表し、R56は水素原子、アルキル基又は、ヒドロキ
シアルキル基を表し、R57及びR58は独立に水素原子、
水酸基、アルキル基又は、−COOM2(Mは水素原子又
は、アルカリ金属原子を表す)を表し、X8は−CO−又
は、−SO2−を表し、Y8は−O−、−S−又は−CONR59
(R59は水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル
基を表す)を表し、M1は水素原子又はアルカリ金属原
子を表し、lは0又は1、mは0〜2の整数、nは1〜
3の整数を表す。
【0272】R55は好ましく炭素数5〜20の直鎖又は分
岐のアルキル基又はアルケニル基を表し、R56は好まし
くは水素原子、炭素数1〜5の直鎖もしくは分岐アルキ
ル基又はヒドロキシアルキル基を表す。
【0273】次に一般式〔L〕で示される化合物の具体
的な化合物例を以下に示す。
【0274】
【化60】
【0275】
【化61】
【0276】
【化62】
【0277】
【化63】
【0278】上記化合物の他に特開昭62-56961号第4〜
6頁記載の例示化合物〔II〕−1〜55等も使用すること
が出来る。
【0279】上記例示化合物は、公知化合物、又は、市
販されており通常ルートで入手が可能である。
【0280】上記化合物の添加方法としては、粉体又は
顆粒状処理剤に直接添加、混合して用いても、又、造粒
時に他の成分とともに添加し、顆粒の構成成分として用
いても各々、本発明の効果を得ることが可能である。
又、加圧圧縮のための圧縮機に直接塗りつけて用いて
も、本発明の効果を得ることが可能であるが、本発明の
効果の点及び作業性の点から、粉体又は、顆粒状処理剤
に直接添加して用いることが好ましい。
【0281】又、上記化合物は平均粒径を150μm以下と
して用いることが好ましく、更に好ましくは100μm以
下、最も好ましくは50μm以下である。
【0282】更に、上記化合物の含有量は、固体処理剤
に対し、0.01〜10重量%の範囲であることが好ましく、
より好ましく0.1〜6重量%の範囲であり、この範囲に
おいて本発明の効果が最も顕著となる。
【0283】また、本発明の発色現像用固体処理剤にお
いては、含有する水酸化リチウムとして無水物を用いる
ことが好ましい。特に、固体発色現像剤中に炭酸カリウ
ムのごとき潮解性物質、アミノポリカルボン酸やパラフ
ェニレンジアミン系発色現像主薬の塩のごとき酸性物質
を含有する場合には、共存させるアルカリ剤として無水
水酸化リチウムを用いると、吸湿や内部反応が妨げ、本
発明の効果がより顕著に発現される。
【0284】本発明の固体処理剤には、芳香族スルホン
酸またはその塩を含有することが固体処理剤内での内部
化学反応を防止する点で好ましい。
【0285】本発明でいう芳香族スルホン酸またはその
塩とは、芳香族性を示す不飽和共役環にスルホン酸また
はその塩が直接結合している化合物を示す。スルホン酸
基またはスルホン酸塩は、1つでも複数であってもよ
い。芳香族性を示す環は、ヘテロ原子を含んでもよく、
また任意の置換基を有していてもよい。1つの化合物で
芳香族性を示す環を複数有していてもよく、ポリマーで
あってもよい。スルホン酸塩としてはリチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩が
挙げられる。
【0286】本発明で好ましく用いられる芳香族スルホ
ン酸またはその塩としては、下記一般式〔A−1〕また
は〔A−2〕で示される化合物が挙げられる。
【0287】
【化64】
【0288】〔式中、R60〜R65は、そのうちの少なく
とも1つがスルホン酸基またはスルホン酸塩であり、残
りは水素原子、ハロゲン原子、飽和あるいは不飽和のア
ルキル基のいずれかを表す。〕
【0289】
【化65】
【0290】〔式中、R66〜R73は、そのうちの少なく
とも1つがスルホン酸基またはスルホン酸塩であり、残
りは水素原子、ハロゲン原子、飽和あるいは不飽和のア
ルキル基のいずれかを表す。〕 一般式〔A−1〕または〔A−2〕において、R60〜R
65またはR66〜R73を表す飽和あるいは不飽和のアルキ
ル基としては炭素数が1〜10であることが好ましい。炭
素鎖は直鎖であっても側鎖を持つものであってもよい。
【0291】一般式〔A−1〕または〔A−2〕で示さ
れる化合物の具体例を挙げるが、これらに限定されな
い。なお例示化合物はすべてナトリウム塩で示したが、
その一部又は全部がスルホン酸又は他の塩であってもよ
い。
【0292】
【化66】
【0293】
【化67】
【0294】これらの化合物のうち特に好ましいのは
(1−2),(1−14),(2−6),(2−8)であ
る。これらの化合物は、アルカリ金属塩、特にナトリウ
ム塩として添加することが好ましい。
【0295】本発明の固体処理剤においては、下記一般
式〔BI〕で示される化合物を用いることができる。
【0296】
【化68】
【0297】式中、R81はハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルケニル基を表し、複数のR81は同じでも異なっ
ていても良く、R82はハロゲン原子、アルキル基、アル
ケニル基またはアルコキシ基を表し、R83は低級アルキ
ル基を表し、複数のR81,R82,R83は同じでも異なっ
ても良い。mおよびnは0〜5の整数を表す。X-はア
ニオン基を表す。
【0298】前記一般式〔BI〕において、ハロゲン原
子としては塩素、臭素、沃素等であり、アルキル基とし
ては低級アルキル基が好ましく、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基等であり、アルコキシ基としてはメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基等であり、アルケニ
ル基としてはビニル基、アリル基等を表す。X-で表さ
れるアニオン基としては、塩素、臭素、沃素等のハロゲ
ンイオン、硫酸、硝酸、過塩素酸等の無機酸のアニオ
ン、ヒドロキシアニオン、脂肪族あるいは芳香族カルボ
ン酸またはスルフォン酸等の酸アニオンを表す。
【0299】mは好ましくは1または2であり、R81
示される置換基はNH基のo-位にあるものが好ましい。
またmは好ましくは0または1である。
【0300】特に好ましくは、R81は低級アルキル基で
あり、X-は芳香族カルボン酸の酸アニオンである。
【0301】以下に本発明の一般式〔BI〕で示される
化合物の具体例を示す。
【0302】
【化69】
【0303】
【化70】
【0304】
【化71】
【0305】
【化72】
【0306】前記の一般式〔BI〕で示される化合物は
従来公知の方法により合成することが可能であり、ま
た、例えば化合物I−4はビトレックス(マクファラン
スミス社製BitrexTM)として市販品を入手する
ことができる。
【0307】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料固
体処理剤は、前記一般式〔BI〕で示される化合物の固
体処理剤全体に占める比率が0.005〜4.0重量%であるこ
とが好ましく、本発明の前記一般式〔BI〕で示される
化合物は錠剤前の造粒の際に添加されてもよいし、造粒
前に添加されてもよいし、更には造粒後に添加されても
よい。
【0308】また本発明の効果の点から、固体処理剤の
表面に局在することが好ましい。表面に局在する方法と
しては、コーティングが好適に用いられる。
【0309】前述の水溶性ポリマーまたは糖類との併用
によるコーティングも可能である。
【0310】また、本発明の一般式〔BI〕で示される
化合物は、公知の水溶性滑沢剤と併用しても良い。
【0311】本発明において固体処理剤表面の一部また
は全部を被覆する水溶性ポリマー及び/または糖類とし
て好ましい化合物の例を以下に挙げるが、これに限定さ
れない。
【0312】第一に、水溶性ポリマーとしては、ポリア
ルキレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセ
テート、アミノアルキルメタクリレート共重合体、メタ
クリル酸-メタクリル酸エステル共重合体、メタクリル
酸-アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸系ベタ
イン型ポリマーなどが挙げられる。ポリアルキレングリ
コールとしては、好ましくは下記一般式
〔9〕で示され
る化合物である。
【0313】一般式
〔9〕 HO−(AO)s−(BO)t−(CO)u−H 一般式
〔9〕において、A,BおよびCは、それぞれ同
一でも異なっていてもよい炭素数1〜5の分岐または直
鎖のアルキレン基を表し、s,tおよびuは0〜500の
整数を表す。これらの中でも、とりわけ重量平均分子量
が400〜20000のポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールまたはポリイソプロピレングリコールが本
発明において好適に用いられる。また、重量平均分子量
が2000〜8000のエチレングリコールとプロピレングリコ
ール、イソプロピレングリコールが所定の比率で共重合
したものも本発明において好適に用いられる。より具体
的には、ポリエチレングリコールの重量平均分子量が15
00〜10000のものが、特に好ましく用いられる。これら
のポリアルキレングリコールは市販のものを容易に入手
できる。たとえば、ポリエチレングリコールの平均分子
量が1540,2000,4000,6000,10000のものが市販され
ており、本発明においてより好ましく用いられる。
【0314】前記メタクリル酸系ベタイン型ポリマーと
しては、特開平2-300110号、同3-135911号、同3-141216
号で明らかであるが、具体的には下記一般式〔10〕で示
す(1)、(2)、(3)の共重合体あるいは
(1′)、(2)、(3)の共重合体である。なお、
(1′)の構造は特開昭55-17009号記載の方法により
(1)の構造を変化させることにより得られる。
【0315】
【化73】
【0316】式中、R91〜R97およびX9はそれぞれ各
式において独立に下記の意味を持つ。
【0317】R91=水素またはメチル基 R92=炭素数1〜4のアルキレン基 R93、R94およびR97=炭素数1〜3のアルキル基 R95=炭素数12〜24のアルキル基またはアルキレン基 R96=炭素数1〜11のアルキル基またはアルキレン基ま
たはシクロアルキル基 X9=OまたはNH 単量体(1)において、R91はメチル基、R92は炭素数
2〜3のアルキレン基、R93およびR94はメチル基又は
エチル基、X9はOであることが一般に好ましい。
【0318】単量体(1)の具体例を挙げれば、例え
ば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドがある。
【0319】単量体(1)の使用量は、全単量体に対し
て25〜50重量%、好ましくは30〜45重量%である。
【0320】単量体(2)において、R91はメチル基、
95はアルキル基であることが好ましい。
【0321】単量体(2)の具体例を挙げれば、例え
ば、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)ア
クリレート、オレイル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等が
ある。
【0322】単量体(2)の使用量は、全単量体に対し
て10〜40重量%、好ましくは15〜35重量%である。
【0323】単量体(3)において、R91メチル基が好
ましく、R96はアルキル基でイソ体、ターシャリー体の
ような分枝アルキル基であることが、より好ましい。
【0324】単量体(3)の具体例を挙げれば、例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アク
リレート、iso-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル
(メタ)アクリレート、iso-ブチル(メタ)アクリレート、
tert-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ) アクリレート
等がある。
【0325】単量体(3)の使用量は、全単量体に対し
て、10〜65重量%、好ましくは15〜60重量%である。
【0326】得られたフィルムに適度の柔軟性および適
度の硬度を与えて、感触を変化させる為に、上記単量体
(1)〜(3)以外の重合性ビニル単量体(4)(単量
体(4)とする)をさらに共重合体一成分とすることが
できる。
【0327】単量体(4)の具体例を挙げれば、例え
ば、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリルア
ミド、ダイアセトンアクリルアミド等の(メタ)アクリル
系誘導体、スチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン
等の芳香族系複合性ビニル単量体、N-ビニルピロリド
ン、酢酸ビニル等の重合性ビニル単量体がある。
【0328】単量体(4)の使用量は、全単量体に対し
て、0〜20重量%、好ましくは0〜15重量%である。
【0329】これら一般式〔10〕の(1)〜(3)の重
合または(1′)、(2)、(3)の重合は、一般的な
合成法で合成することができ、これらの共重合体の重量
平均分子量としては、好ましくは1000〜200000である。
その好ましい具体的例示化合物を以下に示す。また、こ
れらは具体的に三菱油化(株)製ユカフォマーAM-75など
として購入できる。
【0330】
【化74】
【0331】第二に、糖類としては、グリコース、ガラ
クトースなどの単糖類、マルトース、サクロース、ラク
トースなどの二糖類、マンニトール、ソルビトール、エ
リスリトールなどの糖アルコール、プルラン、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸フ
タル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースア
セテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロ
ース、デキストリン類、でんぶん分解物などが挙げられ
る。
【0332】これらの中でも特に好ましい化合物として
は、エリスリトール、マルトース、松谷化学社製パイン
フローまたはパインデックスに代表されるデキストリン
およびでんぷん分解物、三菱油化社製ユカフォーマーに
代表されるメタクリル酸系ベタイン型ポリマーが挙げら
れる。これらの水溶性ポリマーまたは糖類は、それから
選ばれる少なくとも一種の被覆剤により固体処理剤が被
覆されてもよいものであるが、固体処理剤内部にも含有
されていても差し支えない。また、被覆に用いられてい
る水溶性ポリマーまたは糖類と固体処理剤内部に含有さ
れる水溶性ポリマーまたは糖類とは、同一であっても、
異なっていてもよい。
【0333】これらの化合物は、錠剤内部にも含有され
ていても差し支えないが、少なくとも錠剤表面の一部に
局在していることが必要である。
【0334】これらの被覆素材は、固体処理剤の重量に
対し0.05%以上5%以下であることが必要であり、0.05
%未満や5%を越えると本発明の効果は著しく低下す
る。特に0.2%以上2%以下が好ましい。ここでいう重
量比率は、固体処理剤内部に水溶性ポリマーもしくは糖
類を含んでいる場合にはこれらを包含するものではな
く、被覆素材として表面に局在する水溶性ポリマーおよ
び糖類のみの比率と定義する。また、本発明の固体処理
剤はその全ての面がこれら被覆素材で実質的に被覆され
ていることが好ましい。
【0335】本発明において、固体処理剤の表面を被覆
する方法とし、以下の方法が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0336】被覆素材を溶媒に溶解もしくは加熱溶融
し、この液に固体処理剤を浸漬させ、取り出し乾燥させ
る。
【0337】被覆素材を溶媒に溶解もしくは加熱溶融
して流動させ、固体処理剤表面に塗布し、乾燥させる。
【0338】被覆素材を溶媒に溶解もしくは加熱溶融
し、固体処理剤表面に噴霧し、乾燥させる。
【0339】これらの方法の中でものようなスプレー
によるコーティングは、本発明の目的の効果の点から特
に好ましい方法の1つである。
【0340】スプレーコーティングについてさらに詳し
く説明する。まず被覆素材を水、有機溶媒または両者の
混合物に溶解もしくは懸濁させたコーティング液を用意
する。本発明に好ましく用いられるコーティング液用の
溶媒としては、水,メタノール,エタノールなどが挙げ
られるが、引火等の事故を防ぐ点から水が好ましい。ま
た、被覆素材が比較的低融点の化合物である場合には、
加熱溶融して用いてもよい。
【0341】コーティング方法としては、パンコーティ
ングが好ましく用いられる。パンコーティングは、錠剤
を入れたパンを回転させながらコーティング液を錠剤の
流動表面に注加またはスプレーし、パン内に熱風を送り
込んで溶媒を除去乾燥する操作を所定の被覆量になるま
で継続する。この際にパン内を減圧してもよい。また2
種以上のコーティング液を順次に変えてスプレーし、多
層コーティングすることもできる。
【0342】別の方法としては、固体処理剤をベルト上
などに整列させて上面からコーティング液を噴霧し、次
いで乾燥させてもよい。この場合、網状のベルトを使え
ば上下両方向からコーティング液を噴霧し、両面を同時
にコーティングすることができる。固体処理剤は、噴霧
工程から乾燥工程までベルト上を移動させれば連続的な
生産が可能である。
【0343】スプレーコーティングをする際には可塑剤
を含有することが好ましい。可塑剤として用いられるも
のとしては、ポリエチレングリコール、グリセリンエス
テル、ショ糖脂肪酸エステル、ヒマシ油、ポリオキシエ
チレンソルビタンエステル(花王(株)製商品名ツイー
ン)、有機酸エステル、カルビトール類、セロソルブ
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール等が挙げられる。これらは、コーティ
ング液にあらかじめ添加しておくことが好ましい。次に
本発明に用いられる可塑剤の好ましい具体例を示す。
【0344】〔例示化合物〕 (1)ポリエチレングリコール (2)トリアセチン (3)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
(花王(株)製ツイーン20) (4)ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート
(花王(株)製ツイーン40) (5)ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
(花王(株)製ツイーン60) (6)ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(花
王(株)製ツイーン80) (7)クエン酸トリエチル (8)フタル酸ジブチル (9)コハク酸ジイソプロピル (10)カルビトール (11)ブチルカルビトールアセテート (12)ジブチルカルビトール (13)エチルセルソルブ (14)フェニルセルソルブ (15)エチレングリコール (16)プロピレングリコール (17)ジエチレングリコール このうち特に好ましく用いられるものとして、(1),
(2),(3),(7),(16)が挙げられる。なお
(1)のポリエチレングリコールとしては、重量平均分
子量200以上10,000以下が好ましい。
【0345】これら可塑剤の添加量は、被覆素材の重量
に対して0.01〜50%が好ましく、0.1〜30%が特に好ま
しい。
【0346】〔310〕処理剤収納容器 感光材料処理装置に装填される固体処理剤の処理剤収納
容器について説明する。
【0347】処理剤収納容器は、固体処理剤が収納され
る容器で、この容器は感光材料処理装置に装着されるよ
うになっている。また、処理剤収納容器は固体処理剤の
防湿作用をしており、装着されている固体処理剤に無理
な力が作用しないように、さらに各種処理剤収納容器は
ラベルで表示され、前記の感光材料処理装置に確実にセ
ットでき、固体処理剤が確実に補充されるようになって
いる。詳しくは実施例において説明する。
【0348】〔410〕処理剤収納容器の包装体 本発明の感光材料処理装置に用いられる処理剤収納容器
の包装体について説明する。包装体は処理剤収納容器を
単体で包装する例えばピロー包装と、前記包装を複数集
めた主に運搬のための外箱(梱包箱ともいう)等であ
る。詳しくは実施例において説明する。
【0349】〔510〕感光材料 本発明の感光材料処理装置により処理される(511)カ
ラーネガフィルム用感光材料および(512)カラープリ
ント用感光材料について以下に説明する。
【0350】(511)カラーネガフィルム用感光材料 以下に、本発明に使用されるカラーネガフィルム用感光
材料について説明する。
【0351】本発明の撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
光材料カラーネガフィルムに用いられるハロゲン化銀乳
剤として沃化銀含有率の異なる2相以上の相から構成さ
れているハロゲン化銀粒子であって、該平均沃化銀含有
率が該粒子の外縁相の沃化銀含有率よりも高いハロゲン
化銀粒子を含有するハロゲン化銀乳剤であることが好ま
しい。
【0352】粒子の平均沃化銀含有率が粒子の外縁相の
沃化銀含有率よりも高いことは以下の方法によって測定
できる。
【0353】ハロゲン化銀乳剤が、粒径/粒子の厚さの
平均値が5未満であるハロゲン化銀粒子を含む乳剤の場
合、蛍光X線分析法によって求めた平均沃化銀含有率
(J1)とX線光電子分光法で求めた粒子表面の沃化銀
含有率(J2)を比べたときJ1>J2なる関係を満足す
るものである。
【0354】ここでいう粒径は粒子の投影面積が最大と
なる面の外接円の直径である。
【0355】X線光電子分光法について説明する。
【0356】X線光電子分光法による測定に先立って、
乳剤を以下のように前処理する。まず、乳剤にプロナー
ゼ溶液を加え、40℃で1時間撹拌してゼラチン分解を行
う。次に遠心分離して乳剤粒子を沈降させ、上澄み液を
除去した後、プロナーゼ水溶液を加え、上記の条件で再
度ゼラチン分解を行う。この試料を再び遠心分離し、上
澄み液を除去した後、蒸留水を加え乳剤粒子を蒸留水中
に再分散させ、遠心分離し、上澄み液を除去する。この
水洗操作を3回繰返した後、乳剤粒子をエタノール中に
再分散させる。これを鏡面研磨したシリコンウェハ上に
薄く塗布して測定試料とする。
【0357】X線光電子分光法による測定には、装置と
してPHI社製ESCA/SAM560型を使用し、励起用X線にMg
−Kα線、X線源電圧15KV、X線源電流40mA、パスエネ
ルギー50eVの条件で行う。
【0358】表面ハライド組成を求めるためにAg3d,Br
3d,I3d3/2電子を検出する。
【0359】組成比の算出は.各ピークの積分強度を用
いて、相対感度係数法により行う。Ag3d,Br3d,I3d3/2
相対感度係数としてそれぞれ5.10,0.18,4.592を使用
することにより、組成比を原子パーセントを単位として
与えられる。
【0360】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤が粒径/粒子の厚さの平均値が5未満である粒子を含
む場合には粒子サイズ分布が単分散性であることが好ま
しい。単分散性ハロゲン化銀乳剤とは、平均粒径を中心
に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲン化銀重量が全
ハロゲン化銀粒子重量の60%以上であるものを言い、好
ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上である。
【0361】ここに、平均粒径は、粒径riを有する粒
子の頻度niとri3との積ni×ri3が最大となるときの粒径
riと定義する(有効数字3桁、最小桁数字は4捨5入す
る)。
【0362】ここで言う粒径とは、球状のハロゲン化銀
粒子の場合は、その直径、また球状以外の形状の粒子の
場合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径
である。
【0363】粒径は例えば該粒子を電子顕微鏡で1万倍
から5万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子直
径又は投影時の面積を実測することによって得ることが
できる(測定粒子個数は無差別に1000個以上ある事とす
る)。
【0364】本発明の特に好ましい高度の単分散乳剤は (標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ(%) によって定義した分布の広さが20%以下のものであり、
更に好ましくは15%以下のものである。
【0365】ここに平均粒粒径及び粒径標準偏差は前記
定義のriから求めるものとする。
【0366】粒径/粒子の厚さの平均値が5未満である
本発明のハロゲン化銀乳剤におけるX線光電子分光法に
よる粒子表面の沃化銀含有率(J2)は6〜0モル%で
あることが好ましく、より好ましくは5〜0モル%であ
り、特に好ましくは4〜0.01モル%である。
【0367】前述の粒径/粒子の厚さの平均値が5未満
であるハロゲン化銀乳剤は単分散性であることが好まし
く、コア/シェル型であることが好ましい。
【0368】粒径/粒子の厚さの平均値が5未満である
コア/シェル型ハロゲン化銀乳剤は、沃化銀含有率の異
なる2相以上の相から構成されている粒子構造からな
り、沃化銀の含有率が最高である相(コアと称する)が
最表面層(シェルと称する)以外であるハロゲン化銀粒
子から成るものである。
【0369】最高の沃化銀含有率を有する内部相(コ
ア)沃化銀含有率は6〜40モル%のものを好ましく用い
得るが、より好ましくは8〜38モル%、特に好ましくは
10〜25モル%である。最表面相の沃化銀含有率は6モル
%未満が好ましく、さらに好ましくは0〜4.0モル%で
ある。
【0370】コア/シェル型ハロゲン化銀粒子のシェル
部が占める割合は体積で10〜80%が好ましく、より好ま
しくは15〜70%、特に好ましくは20〜60%である。
【0371】またコア部の占める割合は体積で粒子全体
の10〜80%とするのが好ましく、20〜50%が更に好まし
い。
【0372】ハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率の高いコ
ア部と含有率の低いシェル部との含有率差は、シャープ
な境界を有するものでもよく、また境界の必ずしも明白
でない連続して変化するものであってもよい。またコア
部とシェル都の中間の沃化銀含有率を有する中間相をコ
アとシェルの間にもつものも好ましく用いられる。
【0373】前記中間層を有するコア/シエル型ハロゲ
ン化銀粒子からなる場合、中間層の体積は粒子全体の5
〜60%,更には20〜55%がよい。シェルと中間層、中間
層とコアの沃化銀含有率差はそれぞれ3モル%以上ある
ことが好ましく、シェルとコアの沃化銀含有率差は6モ
ル%以上であることが好ましい。
【0374】コア/シェル型ハロゲン化銀乳剤は沃臭化
銀であることが好ましく、その平均沃化銀含有率は4〜
20モル%が好ましく、より好ましくは5〜15モル%であ
る。また本発明の効果を損なわない範囲で塩化銀を含有
してもよい。
【0375】コア/シェル型ハロゲン化銀乳剤は特開昭
59-177535、同60‐138538、同59-52238、同60-143331、
同60-35726及び同60-258536号等に開示された公知の方
法によって製造することができる。
【0376】特開昭60-138538号実施例記載の方法のよ
うにコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤を種粒子から出発
して成長させる場合、粒子中心部にコアとは異なるハロ
ゲン組成領域をもつことがありうる。
【0377】このような場合種粒子のハロゲン組成は臭
化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀、塩臭化銀、塩化銀等の任
意の組成のものを用いうるが、沃化銀含有率が15モル%
以下の沃臭化銀又は臭化銀が好ましい。
【0378】また種粒子の全ハロゲン化銀に占める割合
は体積で50%以下が好ましく10%以下が特に好ましい。
【0379】上記コア/シエル型ハロゲン化銀粒子にお
ける沃化銀の分布状態は、各種の物理的測定法によって
検知することができ、例えば日本写真学会、昭和56年度
年次大会講演要旨集に記載されているような、低温での
ルミネッセンスの測定やX線回折法によって調べること
ができる。
【0380】コア/シェル型ハロゲン化銀粒子は、立方
体、14面体、8面体のような正常晶でもよく、双晶から
成っていてもよく、またこれらの混合物であってもよい
が正常晶であることが好ましい。
【0381】ハロゲン化銀乳剤が粒径/粒子の厚さの平
均値が5以上である平板状ハロゲン化銀乳剤の場合、前
述の蛍光X線分析法によって求めた平均沃化銀含有率
(J1)とX線マイクロアナリシス法を用いハロゲン化
銀粒子の粒径方向に対して中心部より80%以上離れたハ
ロゲン化銀結晶上で測定した沃化銀含有率の測定値の平
均値(J3)を比べたときJ1>J3なる関係を満足する
ものである。
【0382】X線マイクロアナリシス法について説明す
る。
【0383】エネルギー分散型X線分析装置を電子顕微
鏡に装置した電子顕微鏡観察用グリッドにハロゲン化銀
粒子を分散し、液体窒素冷却にて1粒子がCRT視野に入
るように倍率を設定し、一定時間AgLα,ILα線の強度
を積算する。ILα/AgLαの強度比とあらかじめ作成し
ておいて検量線を用いて沃化銀含有率を算出することが
できる。
【0384】粒径/粒子の厚さの平均値が5以上である
平板状ハロゲン化銀乳剤において粒径/粒子厚さの平均
値は6以上100以下がより好ましく、7以上20以下が特
に好ましい。
【0385】粒径/粒子の厚さの平均値が5以上である
本発明の平板状ハロゲン化銀乳剤におけるX線マイクロ
アナリシス法によるハロゲン化銀粒子の粒径方向に対し
て中心部より80%以上離れたハロゲン化銀結晶上で測定
した沃化銀含有率の測定値の平均値(J3)は6ないし
0モル%であることが好ましく、より好ましくは5〜0
モル%であり、特に好ましくは4〜0.01モル%である。
平板状ハロゲン化銀粒子の平均厚さは0.5〜0.01μmが好
ましく、特に好ましくは0.3〜0.05μmである。平板状ハ
ロゲン化銀乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の平均粒径
は0.5〜30μmが好ましく、より好ましくは1.0〜20μmで
ある。
【0386】前述の粒径/粒子の厚さの平均値が5以上
である平板状ハロゲン化銀乳剤は沃化銀が粒子中心部に
局在したものであることが好ましい。
【0387】粒径/粒子の厚さの平均値が5以上であっ
て沃化銀が粒子中心部に局在している平板状ハロゲン化
銀乳剤において、中心部の高沃度含有相は粒子の全体積
の80%以下が好ましく、特に60〜10%が好ましい。中心
部の沃化銀含有率は5〜40モル%が好ましく、特に10〜
35モル%が好ましい。中心部の高沃度含有相をとりまく
低沃度含有相(周辺部)は沃化銀の含有率が0〜10モル
%、より好ましくは0.1〜6.0モル%である沃臭化銀から
成ることが好ましい。
【0388】沃化銀が中心部に局在している平板状ハロ
ゲン化銀乳剤は特開昭59-99433号等に開示された公知の
方法によって得ることができる。
【0389】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、ネガ用ハロゲン化銀写真感光材料中の全ハロ
ゲン化銀乳剤の平均の沃化銀含有率は0.1〜15モル%で
あることが好ましく、より好ましくは0.5〜12モル%で
あり特に好ましくは4〜10モル%である。
【0390】ハロゲン化銀カラー感光材料中の全ハロゲ
ン化銀乳剤の平均粒径は2.0μm以下が好ましく、より好
ましくは0.1〜1.0μm以下である。
【0391】本発明において、ハロゲン化銀乳剤が双晶
である場合は、主平面に対して平行な2枚の双晶面を有
する粒子を含有する乳剤が好ましく、その平均アスペク
ト比は5未満である乳剤が好ましい。このような乳剤で
ある場合、主平面の形状が、最大隣接辺比率が1.0〜2.0
である乳剤が好ましく、8面体である乳剤も好ましく用
いられる。
【0392】ハロゲン化銀粒子の沃化銀含有率の高いコ
ア部と含有率の低いシェル部との含有率差は,特開昭60
-143331に開示された乳剤のように明確な境界を有する
ものでもよいし、特開平2-943,3-202848に開示された
乳剤のように連続的に沃化銀含有率を変化させて作られ
た乳剤でもよいが、特に好ましくはハロゲン化銀乳剤の
X線回折のシグナルパターンが実質的に1つのピークを
示すようにコントロールされた乳剤が好ましい。このよ
うな例としては特開平3-168734の特許請求の範囲に記載
されている乳剤等がある。
【0393】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤製造時の親水性コロイドとしては一般的な写真用ゼラ
チンが好ましく用いられ、該ゼラチンのチロシン含有量
が乾燥ゼラチン1gあたり30マイクロモル以下であるゼ
ラチンはさらに好ましい。本発明において用いられるハ
ロゲン化銀乳剤は、公知の方法で作られたものも好まし
く用いられる。例えば、その粒子成長条件はいわゆる酸
性法,アンモニア法、中性法のいずれの環境で作られて
も構わないし,成長中の銀電位,温度も必要に応じ、ど
んな値をとることもできる。主に双晶からなる乳剤の製
法としては核発生工程、オストワルド熟成工程を経て粒
子形成を行なうことが好ましい。この場合の核発生温度
は40度以下であることが好ましく、また、pBr1.0〜2.5
であることが好ましい。
【0394】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤は、該粒子の各頂点が丸みを帯びていてもよい。
【0395】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤のうち全部又は1部の粒子の頂点又は頂点近傍、稜線
又は稜線近傍で現像が開始されるように制御されている
ことが好ましい。特に双晶粒予の場合には該双晶面と稜
線の交点から、現像が開始するように制御されているこ
とが好ましい。
【0396】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤の製造方法において反応容器中での添加液の平均混合
時間は、10秒以内であることが望ましい。
【0397】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤は、常法によって脱塩されるが、いわゆる凝集剤を用
いることは粒子表面や近傍に凝集剤が残留することから
あまり好ましくない。これらはたとえば通常行われるよ
うに粒子形成後、粒子上に増感色素や化学増感剤の吸着
を施す際に障害となるという問題を引き起こす。
【0398】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤は、特開昭60-254032、同60-143332号の特許請求の範
囲と同様に、個々の粒子の沃化銀含有率の相対標準偏差
が20%以下であることが望ましく、特開平3-182738の特
許請求範囲と同様に沃化銀を20モル%以上含む沃臭化銀
からなるコアを有する乳剤であることがさらに望まし
い。
【0399】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤が平板状である場合は、特開昭63-163451の特許請求
範囲と同様に平板状粒子が有する平行な2以上の双晶面
間の最も長い距離(a)と粒子厚み(b)の比が5以上
である粒子が全平板粒子の50%以上であることが望まし
く、特願平3-353043の特許請求範囲と同様双晶面距離が
10Å〜100Åであることがさらに望ましい。
【0400】本発明用いるハロゲン化銀乳剤が2種以上
のハロゲンを有する粒子を含有する場合は、特開平2-16
7537号特許請求範囲と同様に粒子成長過程の少なくとも
一期間、成長中のハロゲン化銀粒子よりも溶解度積の小
さいハロゲン化銀粒子の存在下に成長せしめられたハロ
ゲン化銀粒子を含有する乳剤であることが望ましく、溶
解度積の小さいハロゲン化銀粒子としては沃化銀を用い
ることが特に好ましい。
【0401】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤は、特開平1-183417、同1-183644、同1-183645等に開
示された粒子と同様にハロゲン化銀微粒子を用いて粒子
成長を行うことも好ましい。特に特願平3-218608の特許
請求範囲のように粒子成長に用いるハロゲン化銀微粒子
は、2種以上であり、そのうちの少なくとも1種が1種
類のハロゲン元素のみからなることが好ましい。
【0402】本発明において用いられるハロゲン化銀乳
剤は、特開平3-196135、同3-196138等に開示された粒子
と同様に粒子成長中に銀に対する酸化剤を添加すること
が好ましい。特に特願平4-15845の特許請求範囲の方法
のように種粒子を用いて製造される場合には種粒子の成
長前に添加されることが好ましい。また、酸化剤として
はハロゲン元素や硝酸などの無機酸が好ましい。
【0403】これらのハロゲン化銀乳剤は、活性ゼラチ
ン;硫黄増感剤、例えばアリルチオカルバミド、チオ尿
素、シスチン等の硫黄増感剤;セレン増感剤;還元増感
剤例えば第1スズ塩、二酸化チオ尿素、ポリアミンアス
コルビン酸等;貴金属増感剤、例えば金増感剤、具体的
にはカリウムオーリチオシアネート、カリウムクロロオ
ーレート、2-オーロチオ-3-メチルベンゾチアゾリウム
クロライド等あるいは例えばルテニウム、パラジウム、
白金、ロジウム、イリジウム等の水溶性基の増感剤、具
体的にはアンモニウムクロロパラデート、カリウムクロ
ロプラチネート及びナトリウムクロロパラデート(これ
らの或る種のものは量の大小によって増感剤あるいはカ
ブリ抑制剤等として作用する。)等により単独であるい
は適宜併用(例えば金増感剤と硫黄増感剤の併用、金増
感剤とセレン増感剤との併用等)して化学的に増感され
てもよい。
【0404】ハロゲン化銀乳剤は、含硫黄化合物を添加
して化学熟成し、この化学熟成する前、熟成中、または
熟成後、少なくとも1種のヒドロキシテトラザインデン
及びメルカプト基を有する含窒素ヘテロ環化合物の少な
くとも1種を含有せしめてもよい。
【0405】ハロゲン化銀は、各々所望の感光波長域に
感光性を付与するために、適当な増感色素をハロゲン化
銀1モルに対して5×10-5〜3×10-3モル添加して光学
増惑させてもよい。増感色素としては種々のものを用い
ることができ、また各々増感色素を1種または2種以上
組合せて用いることができる。
【0406】本発明において有利に使用される増感色素
としては、例えば次の如きものを挙げることができる。
【0407】即ち、青感性ハロゲン化銀乳剤に用いられ
る増感色素としては、例えば西独特許929,080号、米国
特許2,231,658号、同2,493,748号、同2,503,776号、同
2,519,001号、同2,912,329号、同3,656,959号、同3,67
2,897号、同3,694,217号、同4,025,349号、同4,046,572
号、英国特許1,242,588号、特公昭44-14030号、同52-24
844号等に記載されたものを挙げることができる。特
に、特願平3-343348号に開示された色素が好ましく用い
られる。
【0408】また緑感性ハロゲン化銀乳剤に用いられる
増感色素としては、例えば米国特許1,939,201号、同2,0
72,908号、同2,739,149号、同2,945,763号、英国特詩50
5,979号等に記載されている如きシアニン色素、メロシ
アニン色素または複合シアニン色素をその代表的なもの
として挙げることができる。
【0409】更に、赤感性ハロゲン化銀乳剤に用いられ
る増感色素としは、例えば米国特詩2,269,234号、同2,2
70,378号、同2,442,710号、同2,454,629号、同2,776,28
0号等に記載されている如きシアニン色素、メロシアニ
ン色素または複合シアニン色素をその代表的なものとし
て挙げることができる。更にまた米国特許2,213,995
号、同2,493,748号、同2,519,001号、西独特許929,080
号等に記載されている如きシアニン色素、メロシアニン
色素または複合シアニン色素を緑感性ハロゲン化銀乳剤
または赤感性ハロゲン化銀乳剤に有利に用いることがで
きる。
【0410】これらの増感色素は単独で用いてもよく、
またこれらを組合せて用いてもよい。
【0411】必要に応じてシアニン或いはメロシアニン
色素の単用または組合せによる分光増感法にて所望の波
長域に光学増感がなされていてもよい。
【0412】特に好ましい分光増感法として代表的なも
のは例えば、ベンズイミダゾロカルボシアニンとベンゾ
オキサゾロカルボシアニンとの組合せに関する特公昭43
-4936号、同43-22884号、同45-18433号、同47-37443
号、同48-28293号、同49-6209号、同53-12375号、特開
昭52-23931号、同52-51932号、同54-80118号、同58-153
926号、同59-116646号、同59-116647号等に記載の方法
が挙げられる。
【0413】また、ベンズイミダゾール核を有したカル
ボシアニンと他のシアニン或いはメロシアニンとの組合
せに関するものとしては例えば特公昭45-25831号、同47
-11114号、同47-25379号、同48-38406号、同48-38407
号、同54-34535号、同55-1569号、特開昭50-33220号、
同50-38526号、同51-107127号、同51-115820号、同51-1
35528号、同52-104916号、同52-104917号等が挙げられ
る。
【0414】更にべンゾオキサゾロカルボシアニン(オ
キサ・カルボシアニン)と他のカルボシアニンとの組合
せに関するものとしては、例えば特公昭44-32753号、同
46-11627号、特開昭57-1483号、メロシアニンに関する
ものとしては例えば特公昭48-38408号、同48-41204号、
同50-40662号、特開昭56-25728号、同58-10753号、同58
-91445号、同59-116645号、同50-33828号等が挙げられ
る。
【0415】また、チアカルボシアニンと他のカルボシ
アニンとの組合せに関するものとしては、例えば特公昭
43-4932号、同43-4933号、同45-26470号、同46-18107
号、同47-8741号、特開昭59-114533号等があり、更にゼ
ロメチンまたはジメチンメロシアニン、モノメチンまた
はトリメチンシアニン及びスチリール染料を用いる特公
昭49-6207号に記載の方法を有利に用いることができ
る。
【0416】これらの増感色素を添加するには予め色素
溶液として例えばメチルアルコール、エチルアルコー
ル、アセトン、ジメチルフォルムアミド、或いは特公昭
50-40659号記載のフッ素化アルコール等の親水性有機溶
媒に溶解して用いられる。
【0417】添加の時期はハロゲン化銀乳剤の化学熟成
開始時、熟成中、熟成終了時の任意の時期でよく、場合
によって乳剤塗布直前の工程に添加してもい。
【0418】本発明において特に好ましい増感色素の組
合せは、特願平3-109171に開示の組合せである。すなわ
ち、非対称型シアニン色素のうち少なくとも1種と前記
色素を構成する複素環核のそれぞれを有する対称型シア
ニン色素との組合せが好ましい。
【0419】本発明のカラー感光材料には種々のハロゲ
ン化銀乳剤を用いることができる。ハロゲン化銀乳剤の
製造方法及び製造において使用される添加剤は、リサー
チ・ディスクロージャーNo.17643、同No.18716及び同N
o.308119(それぞれ、以下RD17643、RD18716及びRD3081
19と略す)に記載されている。以下にRD308119について
の記載内容と記載箇所を示す。
【0420】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び 994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 995 I−G項 適用感材ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明において用いるハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、
化学熟成及び分光増感を行うことができる。このような
工程で使用される添加剤は、RD17643、RD18716及びRD30
8119に記載されている。以下にその記載箇所を示す。
【0421】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャに記載されている。以下にその関連
のある記載箇所を示す。
【0422】イエロー色素形成カプラーとしては、公知
のアシルアセトアニリド系カプラーを好ましく用いるこ
とができる。これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド
系及びピバロイルアセトアニリド系化合物は有利であ
る。
【0423】有利に用い得る黄色カプラーの具体例は、
英国特許1,077,874号、 特公昭45-40757号、特開昭47-103
1号、 同47-26133号、 同48-94432号、 同50-87650号、 同5
1-3631号、同52-115219号、 同54-99433号、 同54-133329
号、 同56-30127号、 米国特許2,875,057号、同3,253,924
号、同3,265,506号、 同3,408,194号、同3,551,155号、同
3,551,156号、 同3,664,841号、同3,725,072号、同3,73
0,722号、 同3,891,445号、同3,900,483号、同3,929,484
号、 同3,933,500号、同3,973,968号、同3,990,896号、
同4,012,259号、同4,022,620号、同4,029,508号、 同4,0
57,432号、同4,106,942号、同4,133,958号、 同4,269,93
6号、同4,286,053号、同4,304,845号、 同4,314,023号、
同4,336,327号、同4,356,258号、 同4,386,155号、同4,4
01,752号等に記載されたものである。
【0424】マゼンタ色素形成カプラーとしては、5-ピ
ラゾロン系カプラー、ピラゾロベンツイミダゾール系カ
プラー、ピラゾロアゾール系カプラー、開鎖アシルアセ
トニトリル系カプラーを好ましく用いることができる。
【0425】有利に用い得るマゼンタカプラーの具体例
は、特願昭58-164882号、 同58-167326号、 同58-206321
号、 同58-214863号、 同58-217339号、 同59-24653号、 特
公昭40-6031号、 同40-6035号、 同45-40757号、 同47-274
11号、 同49-37854号、特開昭50-13041号、 同51-26541
号、 同51-37646号、同51-105820号、 同52-42121号、 同5
3-123129号、 同53-125835号、 同53-129035号、 同54-485
40号、 同56-29236号、 同56-75648号、 同57-17950号、 同
57-35858号、 同57-146251号、 同59-99437号、 英国特許
1,252,418号、 米国特許2,600,788号、同3,005,712号、
同3,062,653号、 同3,127,269号、同3,214,437号、同3,2
53,924号、 同3,311,476号、同3,419,391号、同3,519,429
号、 同3,558,319号、同3,582,322号、同3,615,506号、
同3,658,544号、同3,705,896号、同3,725,067号、 同3,7
58,309号、同3,823,156号、同3,834,908号、 同3,891,44
5号、同3,907,571号、同3,926,631号、 同3,928,044号、
同3,935,015号、同3,960,571号、 同4,076,533号、同4,1
33,686号、同4,237,217号、 同4,241,168号、同4,264,72
3号、同4,301,235号、 同4,310,623号等に記載されたも
のである。
【0426】特に好ましいマゼンタカプラーとしては、
下記一般式〔M−I〕で示されるものである。
【0427】
【化75】
【0428】〔式中、R4及びR5は水素原子または置換
基を表す。
【0429】X1は水素原子または発色現像主薬の酸化
体との反応により離脱しうる基を表す。〕 本発明に係る前記一般式〔M−I〕で表されるマゼンタ
カプラーについて詳しく説明する。
【0430】一般式〔M−I〕において、R4及びR5
水素原子または置換基を表す。
【0431】R4及びR5の表す置換基としては特に制限
はないが、代表的には、アルキル、アリール、アニリ
ノ、アシルアミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、ア
リールチオ、アルケニル、シクロアルキル等の各基が挙
げられるが、この他にハロゲン原子及びシクロアルケニ
ル、アルキニル、複素環、スルホニル、スルフィニル、
ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、
シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、
シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイ
ルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキ
シカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリール
オキシカルボニル、複素環チオの各基、ならびにスピロ
化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等も挙げられる。
【0432】R4及びR5で表されるアルキル基として
は、炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でも
よい。 R4及びR5で表されるアリール基としては、フェニル基
が好ましい。
【0433】R4及びR5で表されるアシルアミノ基とし
ては、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニ
ルアミノ基等が挙げられる。
【0434】R4及びR5で表されるスルホンアミド基と
しては、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホ
ニルアミノ基等が挙げられる。
【0435】R4及びR5で表されるアルキルチオ基、ア
リールチオ基におけるアルキル成分、アリール成分は上
記Rで表されるアルキル基、アリール基が挙げられる。
【0436】R4及びR5で表されるアルケニル基として
は、炭素数2〜32のもの、シクロアルキル基としては炭
素数3〜12、特に5〜7のものが好ましく、アルケニル
基は直鎖でも分岐でもよい。
【0437】R4及びR5で表されるシクロアルケニル基
としては、炭素数3〜12、特に5〜7のものが好まし
い。
【0438】R4及びR5で表されるスルホニル基として
はアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基等;ス
ルフィニル基としてはアルキルスルフィニル基、アリー
ルスルフィニル基等;ホスホニル基としてはアルキルホ
スホニル基、アルコキシホスホニル基、アリールオキシ
ホスホニル基、アリールホスホニル基等;アシル基とし
てはアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基等;
カルバモイル基としてはアルキルカルバモイル基、アリ
ールカルバモイル基等;スルファモイル基としてはアル
キルスルファモイル基、アリールスルファモイル基等;
アシルオキシ基としてはアルキルカルボニルオキシ基、
アリールカルボニルオキシ基等;カルバモイルオキシ基
としてはアルキルカルバモイルオキシ基、アリールカル
バモイルオキシ基等;ウレイド基としてはアルキルウレ
イド基、アリールウレイド基等;スルファモイルアミノ
基としてはアルキルスルファモイルアミノ基、アリール
スルファモイルアミノ基等;複素環基としては5〜7員
のものが好ましく、具体的には2-フリル基、2-チエニル
基、2-ピリミジニル基、2-ベンゾチアゾリル基等;複素
環オキシ基としては5〜7員の複素環を有するものが好
ましく、例えば3,4,5,6-テトラヒドロピラニル-2-オキ
シ基、1-フェニルテトラゾール-5-オキシ基等;複素環
チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好ましく、
例えば2-ピリジルチオ基、2-ベンゾチアゾリルチオ基、
2,4-ジフェノキシ-1,3,5-トリアゾール-6-チオ基等;シ
ロキシ基としてはトリメチルシロキシ基、トリエチルシ
ロキシ基、ジメチルブチルシロキシ基等;イミド基とし
てはコハク酸イミド基、3-ヘプタデシルコハク酸イミド
基、フタルイミド基、グルタルイミド基等;スピロ化合
物残基としてはスピロ[3.3]ヘプタン-1-イル等;有橋
炭化水素化合物残基としてはビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-1-イル、トリシクロ[3.3.1.137]デカン-1-イル、
7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-1-イル等が
挙げられる。
【0439】X1の表す発色現像主薬の酸化体との反応
により離脱しうる基としては、例えばハロゲン原子(塩
素原子、臭素原子、弗素原子等)及びアルコキシ、アリ
ールオキシ、複素環オキシ、アシルオキシ、スルホニル
オキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシ
カルボニル、アルキルオキザリルオキシ、アルコキシオ
キザリルオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、複素環
チオ、アルキルオキシチオカルボニルチオ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、N原子で結合した含窒素複素環、
アルキルオキシカルボニルアミノ、アリールオキシカル
ボニルアミノ、カルボキシル等の各基が挙げられる。
【0440】以下に一般式〔M−I〕で表されるマゼン
タカプラーの代表的具体例を示す。
【0441】
【化76】
【0442】
【化77】
【0443】一般式〔M−I〕で表されるマゼンタカプ
ラー(以下、マゼンタカプラー〔M−I〕というはジャ
ーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティ(Journal
of the Chemical Society)、パーキン(Perkin)I(1
977)、2047〜2052、米国特許3,725,067号、特開昭59-9
9437号、同58-42045号、同59-162548号、同59-171956
号、同60-33552号、同60-43659号、同60-172982号、同6
0-190779号、同62-209457号及び同63-307453号等を参考
にして合成することができる。
【0444】マゼンタカプラー〔M−I〕は、通常ハロ
ゲン化銀1モル当り1×10-3モル〜1モル、好ましくは
1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用いることができ
る。本発明において、マゼンタカプラー〔M−I〕は緑
感性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも一層に含有され
る。
【0445】マゼンタカプラー〔M−I〕をハロゲン化
銀乳剤層中に含有せしめるためには、従来公知の方法、
例えば公知のジブチルフタレート、トリクレジルホスフ
ェート等のごとき高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル
等のごとき低沸点溶媒の混合液にマゼンタカプラー〔M
−I〕を単独で、あるいは2種以上併用して溶解せしめ
た後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次い
で高速回転ミキサーまたはコロイドミルもしくは超音波
分散機を用いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加す
る方法を採用することができる。また、上記乳化分散液
をセットした後、細断し、水洗した後、これを乳剤に添
加してもよい。
【0446】シアン色素形成カプラーとしては、 ナフト
ール系カプラー、フェノール系カプラーを好ましく用い
ることができる。
【0447】有利に用い得るシアンカプラーの具体例
は、英国特許1,038,331号、 同1,543,040号、 特公昭48-3
6894号、 特開昭48-59838号、 同50-137137号、同51-1468
28号、同53-105226号、 同54-115230号、同56-29235号、
同56-104333号、同56-126833号、 同57-133650号、 同57-
155538号、 同57-204545号、同58-118643号、 同59-31953
号、 同59-31954号、 同59-59656号、 同59-124341号、 同5
9-166956号、 米国特許2,369,929号、 同2,423,730号、 同
2,434,272号、同2,474,293号、 同2,698,794号、 同2,772,
162号、同2,801,171号、 同2,895,826号、同3,253,924
号、同3,311,476号、同3,458,315号、同3,476,563号、同
3,591,383号、同3,737,316号、同3,758,308号、同3,76
7,411号、 同3,790,384号、同3,880,661号、同3,926,634
号、 同4,004,929号、同4,009,035号、同4,012,258号、
同4,052,212号、同4,124,396号、同4,134,766号、 同4,1
38,258号、同4,146,396号、同4,149,886号、 同4,178,18
3号、同4,205,990号、同4,254,212号、 同4,264,722号、
同4,288,532号、同4,296,199号、同4,296,200号、同4,29
9,914号、同4,333,999号、 同4,334,011号、同4,386,155
号、同4,401,752号、 同4,427,767号等に記載されたもの
である。
【0448】特に好ましいシアンカプラーとしては、ウ
レイドフェノール系シアンカプラーである。
【0449】ウレイドフェノール系シアンカプラーと
は、2位にウレイド基を有するフェノール系シアンカプ
ラーをいい、下記一般式〔CU〕で表されるものが好ま
しい。
【0450】
【化78】
【0451】式中、X11は水素原子又は芳香族第1級ア
ミン発色現像主薬とのカップリングにより離脱しうる基
を表す。R11はアリール基又はヘテロ環基を表し、R12
は脂肪族基又はアリール基を表し、R11又はR12で表さ
れる各基は置換基を有するものを含み、R11又はR12
より2量体以上の多量体を形成するものを含み、R11,
12は単独で又は共同して、一般式〔CU〕で表される
カプラー及び該カプラーから形成される色素に耐拡散性
を付与するに必要な形状又は大きさを有する。
【0452】R11又はR12で表されるアリール基として
は、例えばフェニル基及びナフチル基が挙げられる。
【0453】R11又はR12で表される基の置換基として
は、例えばハロゲン原子ならびにニトロ、シアノ、アル
キル、アリール、アミノ、ヒドロキシ、アシル、アルコ
キシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキル
スルホニル、アリールスルホニル、アルコキシスルホニ
ル、アリールオキシスルホニル、カルバモイル、スルフ
ァモイル、アシルオキシ、カルボンアミド、スルホンア
ミドの各基が挙げられ、該置換基の数は1〜5が好まし
く、2以上のとき、各置換基は同じでも異なってもよ
い。
【0454】R11への置換基として好ましいのは、ハロ
ゲン原子、アルキルスルホニル基、シアノ基である。
【0455】R12として好ましいのは、下記一般式〔C
U−II〕で示されるものである。
【0456】
【化79】
【0457】式中、Jは酸素原子又は硫黄原子を表す。
kは0〜4の整数、lは0又は1を示し、kが2以上の
場合、複数個のR14は同一でも異なっていてもよい。R
13はアルキレン基を表し、R14は置換基を表す。
【0458】R14で表される置換基としては、例えば、
アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヒ
ドロキシ、アシルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、
アリールカルボニルオキシ、カルボキシ、アルコキシカ
ルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルチオ、
アシル、アシルアミノ、スルホンアミド、カルバモイ
ル、スルファモイル等の各基が挙げられる。
【0459】X11で表される離脱基としては、例えばハ
ロゲン、酸素原子又は窒素原子が直接カップリング位に
結合しているアリールオキシ基、アルコキシ基、アシル
オキシ基、アリールチオ基、アルキルチオ基、スルホン
アミド基、コハク酸イミド基等が挙げられ、更には具体
的な例としては、米国特許3,476,563号、 同3,749,735
号、 特開昭47-37425号、 特公昭48-36894号、 特開昭50-1
0135号、 同50-117422号、同50-130441号、 同51-108841
号、 同50-120334号、 同52-18315号、 同53-105226号等に
記載されているものが挙げられる。
【0460】2位にウレイド基を有するフェノール系シ
アンカプラーは、他のシアンカプラーと併用してもよ
く、その際の使用比率は10モル%以上であることが好ま
しい。
【0461】次に2位ウレイド基を有するフェノール系
カプラーの具体例を示すが、これに限定されるものでは
ない。
【0462】
【化80】
【0463】
【化81】
【0464】上記例示した以外の、ウレイド基を有する
フェノール系カプラーのその他の具体例としては、例え
ば特開昭56-65134号、 同57-204543号、 同57-204544号、
同57-204545号、 同58-33249号、 同58-33253号、 同58-98
731号、 同58-118643号、 同58-179838号、 同58-187928
号、 同59-65844号、 同59-71051号、 同59-86048号、 同59
-105644号、 同59-111643号、 同59-111644号、 同59-1319
39号、 同59-165058号、同59-177558号、 同59-180559号、
同59-198455号、 同60-35731号、 同60-37557号、同60-49
335号、 同60-49336号、 同60-50533号、 同60-91355号、
同60-107649号、同60-107650号、同61-2757号、同61-189
48号、同61-20039号、同61-42658号、同61-56348号、同
61-65241号、同61-72244号、同61-72245号、同61-75350
号、同61-75351号、同62-173467号、同63-33745号、同6
3-159848号、同63-161450号、同63-161451号、特開平1-
172751号、同1-172952号、同1-172953号、同1-172954
号、同1-219747号、同1-253738号、同1-253739号、同1-
253740号、同1-253741号、同1-253742号、同1-253743
号、同1-254756号RD-30,164等の各公報に記載のものが
挙げられる。ウレイド基を有するフェノール系カプラー
の添加量は、 通常好ましくはハロゲン化銀1モル当り1.0
×10-3モル〜1.0モル、 より好ましくは5.0×10-3モル〜
8.0×10-1モルの範囲である。本発明においては、写真
構成層中にカラードカプラーを添加して主にマスキング
特性を調整することができる。カラードカプラーとして
は公知のものがすべて利用できるが、カラードマゼンタ
カプラーとしては特公昭55-30615号、米国特許5,001,26
2号、特開平4-16939号に示されるようなピラゾロン環の
1位に5つの塩素原子で置換されたフェニル基を有する
ものが好ましく、特に下記一般式〔CM〕で示されるも
のが好ましい。
【0465】
【化82】
【0466】〔式中、R1は置換基を表し、R3はハロゲ
ン原子又はアルコキシ基を表し、R2はカルボキシアミ
ド基、スルホンアミド基、イミド基、カルバモイル基、
スルファモイル基、アルコキシカルボニル基又はアルコ
キシカルボキシアミド基を表す。mは0〜5、nは0〜
4の整数を表す。
【0467】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0468】R1で表される置換基としては、例えばア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、ヒドロキシル基、ハロゲン原
子、スルファモイル基、カルボキシル基等が挙げられ、
これらの基はさらに置換基を有してもよい。
【0469】R1は好ましくはアルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシルル基又はアシルアミノ基であり、最も
好ましくはアルコキシ基である。
【0470】R3で表されるハロゲン原子としては、例
えば塩素原子、臭素原子、弗素原子であり、又、アルコ
キシ基としては例えばメトキシ基、ドデシル基を挙げる
ことができる。R3としては好ましくは塩素原子であ
る。
【0471】R2で表されるカルボキシアミド基として
は、例えば2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシアセトアミド
基があり、又、スルホンアミド基としては、例えば4-ド
デシルオキシフェニルスルホンアミド基、例えばオクダ
デセニルサクシンイミド基があり、カルバモイル基とし
ては、例えば4-(2,4-ジ-t-ペンチルフェノキシ)ブチル
アミノカルボニル基が挙げられ、スルファモイル基とし
ては、例えばテトラデカンスルファモイル基が挙げら
れ、アルコキシカルボニル基としては、例えばテトラデ
カンオキシカルボニル基が挙げられ、又アルコキシカル
ボキシアミド基としては、例えばドデシルオキシカルボ
キシアミド基を挙げることができる。
【0472】R2として好ましくはカルボキシアミド基
であり、R3に対してp位に置換している。又、mは好
ましくは1又は2であり、nは1である。
【0473】以下、本発明に係る前記一般式〔CM〕で
示される化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれによ
り限定されるものではない。
【0474】
【化83】
【0475】
【化84】
【0476】
【化85】
【0477】本発明においては、写真構成中に含フッ素
界面活性剤を添加することが好ましく、特に表面保護層
にアニオン型含フッ素界面活性剤とカチオン型含フッ素
界面活性剤を組合せて添加することが好ましい。
【0478】本発明に於いて好ましく用いられる含フッ
素アニオン界面活性剤としては次の一般式〔FA〕で示
されるものが挙げられる。
【0479】
【化86】
【0480】式中、Cfは少なくとも3個のフッ素原子
と少なくとも2個の炭素原子を含むn価の基で表し、Y
1は−COOM,−SO3M,−OSO3M又は−P(=O)(OM)2を表
し、ここでMは水素原子、又はアルカリ金属原子、もし
くはアンモニウム基を表し、lは1又は2である。
【0481】さらに好ましく用いられる含フッ素アニオ
ン界面活性剤としては次の一般式〔FA′〕で示される
ものが挙げられる。
【0482】
【化87】
【0483】式中Rfは炭素原子数3〜30のフッ素置換
アルキル基又はアリール基を表し、Dは−O−,−COO
−,−CON(R15)−又は−SO2N(R15)−なる結合を少なく
とも一つ含む炭素原子数1〜12の2価の基を表し、ここ
でR15は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、tは1
又は2であり、そしてY1は−COOM,−SO3M,−OSO3M又
は−P(=O)(OM)2を表しここでMは水素原子又はアルカ
リ金属原子もしくはアンモニウム基を表す。
【0484】次に化合物の具体例を挙げるが、本発明は
これらに限定されない。
【0485】
【化88】
【0486】本発明に用いられる含フッ素カチオン界面
活性剤は下記一般式〔FK〕で表される化合物である。
【0487】一般式〔FK〕 Rh−T−X+- ただし、Rhは炭素数1〜20個の炭化水素基であり、少
なくとも1つの水素原子はフッ素原子で置換されてい
る。Tは化学結合手または2価基を表す。X+はカチオ
ン性基、Z-はカウンターアニオンを表す。
【0488】Rhの例としては −CnF2n+1,(n=1〜10,特に3〜12), HCmF2m−,−CmF2m-1,−C3mF6m-1(m=1〜4) を挙げることができる。
【0489】Tの例としては、
【0490】
【化89】
【0491】を挙げることができる。
【0492】又、X+の例としては、
【0493】
【化90】
【0494】を挙げることができる。
【0495】R′,R″は水素原子又はヒドロキシル基
で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表
す。
【0496】A′はアルキレン基、アリーレン基を表
し、pは0〜6、qは1〜20を表す。
【0497】Z-の例としては、
【0498】
【化91】
【0499】を挙げることができる。
【0500】以下に本発明の好ましく用いられる含フッ
素カチオン性界面活性剤の具体例を挙げる。
【0501】
【化92】
【0502】本発明では特に難溶性のスルホンアミドタ
イプの含フッ素界面活性剤をアニオン界面活性剤と同一
層に使用することがさらに好ましい。ここで難溶性とは
23℃の100ccの純水に該界面活性剤を2g添加し、1時
間撹拌し、23℃で24時間放置した後に沈澱物を生じた
り、浮遊物が観察されたときに難溶性とする。例えばF
K−1,FK−8、FK−15、FK−16等が相当する
が、これらに限られるわけではなく上記のテストにより
分けることができる。
【0503】本発明にかかる含フッ素アニオン界面活性
剤あるいは本発明にかかる含フッ素カチオン界面活性剤
は、例えば米国特許2,559,751号、同2,567,011号、 同2,
732,398号、 同2,764,602号、 同2,806,866号、 同2,809,9
98号、 同2,915,376号、 同2,915,528号、 同2,934,450号、
同2,937,098号、 同2,957,031号、 同3,472,894号、 同3,
555,089号、 同2,918,501号、 英国特許1,143,927号、 同
1,130,822号、 特公昭45-37304号、 特開昭47-9613号、 同
50-121243号、 同50-117705号、 同49-134614号、同50-117
727号、 同52-41182号、 同51-12392号の各明細書、英国
化学会誌(J.Chem.Soc.)1950年第2789頁、 同1957年第2
574頁及び第2640頁、米国化学会誌(J.Amer.Chem.Soc.)
79巻第2549頁(1957年)、 油化学(J.Japan.Oil Chemists
Soc.)第12巻653頁、有機化学会誌(J.Org.Chem.)第3
0巻3524頁(1965年)等に記載された方法によって合成
することができる。
【0504】本発明にかかるこれらの含フッ素界面活性
剤のうち、ある種のものは大日本インキ化学工業社から
メガファック(Megafac)Fなる商品名で、ミネソタ マ
イニング アンド マニファクチュアリング カンパニー
社からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名で、 イ
ンペリアル ケミカル インダストリー社からモンフロー
ル(Monflor)なる商品名で、イー・アイ・デュポン
(E.I.Dupont)ネメラス アンド カンパニー社からゾニ
ルス(Zonyls)なる商品名でまたはファルベベルケヘキ
スト社からリコベット(Licowet)VPFなる商品名でそれ
ぞれ市販されている。
【0505】本発明に使用される含フッ素カチオン性界
面活性剤と含フッ素アニオン性界面活性剤のトータルの
使用量は1m2当たり0.1〜1000mgが良く、好ましくは0.
5〜300mg、さらに好ましくは1.0〜150mgが良い。併用す
る時にそれぞれ含フッ素カチオン性界面活性剤も含フッ
素アニオン性界面活性剤も2種以上ずつ併用しても構わ
ない。その他に含フッ素ノニオン性界面活性剤、含フッ
素ベタイン界面活性剤、炭化水素系界面活性剤を併用し
ても良い。
【0506】また本発明の含フッ素アニオン性界面活性
剤と含フッ素カチオン性界面活性剤の添加割合はモル比
で1:10〜10:1が好ましく、さらには3:7〜7:3
が好ましい。
【0507】本発明の含フッ素アニオン性界面活性剤及
び含フッ素カチオン性界面活性剤の添加場所は特に制限
はないが、表面保護層であることが好ましく、又、中間
製品の表面層でもよく、又、バック層を設ける場合には
バック層側表面層でもよい。ハロゲン化銀カラー写真感
光材料の写真感光材料の写真構成層(全親水性コロイド
層)の乾燥膜厚の総和(以下乳剤面の膜厚と記す)の下
限は、含まれるハロゲン化銀乳剤、カプラー、油剤、添
加剤などにより限界があり、好ましい乳剤面の膜厚は5
μm〜25μmであり、更に好ましくは10μm〜20μmであ
る。また、乳剤面の最表面から支持体に最も近い乳剤層
の下端までは14μm以下が好ましく、該乳剤層と感色性
が異なり該乳剤層の次に支持体に近い乳剤層の下端まで
は10μm以下が好ましい。
【0508】カラー感光剤料の薄層化の方法としては、
バインダーである親水性コロイドを減量する方法があ
る。ハロゲン化銀や高沸点溶剤申に溶解されているカプ
ラー微小油滴等を保持し、また機械的なストレスによる
カブリ上昇を防ぐ、また層間の現像主薬酸化体の拡散に
よる色濁りを防ぐ等の目的で親水性コロイドが添加され
ているため、それらの目的を損なわない範囲で減量する
ことが出来る。
【0509】薄層化の他の方法として、高発色性のカプ
ラーまたは分子吸光係数の高いカプラーを使用する方法
がある。
【0510】薄層化の他の方法として、高沸点溶剤を減
量する方法、異なる感色性を有する層間の中間層に現像
主薬酸化体のスカベンジャーを添加する事により中間層
を薄層化する方法等が挙げられる。
【0511】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の全乳剤
層中に含まれる感光性ハロゲン化銀乳剤に含有されるハ
ロゲン化銀の総和は、10.0g/m2以下が好ましく、より
好ましくは2.5〜9.0g/m2、さらに好ましくは3.0〜8.0
g/m2、特に好ましくは3.5〜6.5g/m2である。
【0512】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体
上の乳剤層側に塗設された全親水性保護コロイド層現像
時の膨潤膜厚が乾燥時の膜厚の180%〜350%であること
が好ましく、特に好ましくは200%〜300%である。
【0513】この膨潤膜厚を調節する技術は当業者では
よく知られており、後述する硬膜剤の量、種類を適宜選
択することにより、行うことができる。
【0514】本発明において現像時の膨潤膜厚とは、38
℃に保温された下記の溶液中に3分間浸漬した後の厚さ
と定義される。
【0515】 膨潤度測定用溶液 (発色現像液) 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N- (β-ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする。
【0516】膨潤膜厚の測定は例えばエイ・グリーン・ア
ンド・アイ・ビー・レーベンソン・ジャーナル・オブ・フォト
グラフィック・サイエンス(J.Photogr.Sci.),20,205(1
972)記載の方法により測定できる。
【0517】乾燥膜厚とは、23℃,55%調湿下で測定し
た膜厚を意味する。また、各膜厚については、乾燥試料
の断面を操作型電子顕微鏡で拡大撮影し、各層の膜厚を
測定する。
【0518】上述の全親水性保護コロイド層としては、
前記の少なくとも1層ずつある青感性、緑感性及び赤感
性のハロゲン化銀乳剤層がある他、必要に応じて塗設さ
れる保護層、ハレーション防止層、イエローフィルター
層、中間層などが含まれる。
【0519】本発明による効果を特に発揮しうるハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料の層構成は支持体から順次コ
ロイド銀ハレーション防止層(中間層)赤感性層(中間
層)緑感性層(中間層)コロイド銀黄色フィルター層青
感性層(中間必層)保護層を塗布したものさらには支持
体から順次コロイド銀ハレーション防止層(中間層)赤
感性層(中間層)赤感性層(中間層)緑感性層(コロイ
ド銀黄色フィルター層)青感性層(中間層)保護層を塗
布した層構成である。
【0520】なお、( )中の層は省略していても良
い。
【0521】上記赤感性層、緑感性層及び青感性層の各
層は低感度と高感度の層に各々分割されていることが好
ましい。
【0522】また、特公昭49-15495号公報に記載されて
いる様な赤感性層、緑感性層、青感性層の少なくとも1
つを3つの部分層の分けた層構成、特開昭51-49027号公
報に記載されている様な高感度乳剤層単位と低感度乳剤
層単位に分けた層構成並びに西独公開公報2,622,922
号、同2,622,923号、同2,622,924号、同2,704,826号及
び同2,704,797号に記載されている様な層構成等が挙げ
られる。
【0523】また本発明においては、特開昭57-177551
号、同59-177552号、同59-180555号の各公報記載の層構
成を適用することも可能である。
【0524】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の写真構
成層には、水溶性または発色現像液で脱色する染料(A
I染料)を添加することができ、該AI染料としては、
オキソノール染料、ヘミオキソノール染料、メロシアニ
ン染料及びアゾ染料が包含される。中でもオキソノール
染料、ヘミオキソノール染料及びメロシアニン染料等が
有用である。用い得るAI染料の例としては、英国特許
584,609号、同1,277,429号、特開昭48-85130号、同49-9
9620号、 同49-114420号、 同49-129537号、 同52-108115
号、同59-25845号、 同59-111640号、 同59-111641号、 米
国特許2,274,782号、 同2,533,472号、 同2,956,079号、
同3,125,448号、 同3,148,187号、 同3,177,078号、 同3,2
47,127号、 同3,260,601号、 同3,540,887号、 同3,575,70
4号、 同3,653,905号、 同3,718,472号、 同4,070,352号に
記載されているものを挙げることができる。
【0525】これらのAI染料は、一般に乳剤層中の銀
1モル当り2×10-3〜5×10-1モル用いることが好まし
い。
【0526】本発明において用いられるDIR化合物は
発色現像主薬の酸化体と反応して現像抑制剤を放出する
ことができる化合物である。
【0527】このようなDIR化合物の代表的なものと
しては、活性点から離脱したときに現像抑制作用を有す
る化合物を形成し得る基をカプラーの活性点に導入せし
めたDIRカプラーがあり、例えば英国特許935,454号、 米
国特許3,227,545号、 同4,095,984号、 同4,149,886号等
に記載されている。
【0528】上記のDIRカプラーは、発色現像主薬の酸
化体とカップリング反応した際に、カプラー母核は色素
を形成し、一方、現像抑制剤を放出する性質を有する。
また本発明では米国特許3,652,345号、同3,928,041号、
同3,958,993号、 同3,961,959号、同4,052,213号、 特開昭
53-110529号、 同54-13333号、 同55-161237号等に記載さ
れているような発色現像主薬の酸化体とカップリング反
応したときに、 現像抑制剤を放出するが、 色素は形成し
ない化合物も含まれる。更にまた、特開昭54-145135号、
同56-114946号及び同57-154234号に記載のある如き発色
現像主薬の酸化体と反応したときに、 母核は色素あるい
は無色の化合物を形成し、一方、離脱したタイミング基
が分子内求核置換反応あるいは離脱反応によって現像抑
制剤を放出する化合物である所謂タイミングDIR化合
物も本発明に含まれる。
【0529】また特開昭58-160954号、 同58-162949号に
記載されている発色現像主薬の酸化体と反応したとき
に、 完全に拡散性の色素を生成するカプラー母核に上記
の如きタイミング基が結合しているタイミングDIR化
合物を用いることができる。
【0530】更にDIR化合物以外に、現像にともなっ
て現像抑制剤を放出する化合物も本発明に用いることが
でき、例えば米国特許3,297,445号、 同3,379,529号、西
独特許出願(OLS)2,417,914号、特開昭52-15271号、
同53-9116号、 同59-123838号、59-127038号等に記載の
ものが挙げられる。
【0531】感光材料に含有されるDIR化合物の量
は、銀1モルに対して1×10-4モル〜10×10-1モルの範
囲が好ましく用いられる。
【0532】本発明においては、コロイド銀を用いるこ
とができる。コロイド銀としては、写真用で公知のもの
をすべて利用することができ、黄色コロイド銀、赤色コ
ロイド銀、黒色コロイド銀等がある。
【0533】コロイド銀の添加位置は、感光材料中の感
光性層でも非感光性層でもよいが、低非感光性層が好ま
しい。コロイド銀の感光材料中における塗布量は0.001
g〜1.0g/m2、好ましくは0.005g/m2〜0.5g/m2
特に好ましくは0.01g/m2〜0.3g/m2である。
【0534】本発明のハロゲン化銀乳剤のバインダー
(又は保護コロイド)としては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子
のグラフトポリマー、それ以外の蛋白質、糖誘導体、セ
ルロース誘導体、単一あるいは共重合体の如き合成親水
性高分子物質等の親水性コロイドも用いることができ
る。
【0535】ゼラチンとしては前述の各種ゼラチンを用
いることができる。
【0536】ゼラチン誘導体としては、ゼラチンに例え
ば酸ハライド、酸無水物、イソシアナート類、ブロモ酢
酸、アルカンサルトン類、ビニルスルホンアミド類、マ
レインイミド化合物類、ポリアルキレオンキシド類、エ
ポキシ化合物等、種々の化合物を反応させて得られるも
のが用いられる。その具体例は米国特許2,614,928号、同
3,132,945号、 同3,186,846号、 同3,312,553号、 英国特
許861,414号、同1,033,189号、 同1,005,784号、 特公昭4
2-26845号などに記載されている。
【0537】本発明においては、前述の如くゼラチンの
中でもカルシウム含有量が少ない低カルシウムゼラチン
を用いることが好ましい。
【0538】蛋白質としては、アルブミン、カゼイン、
セルロース誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、セルロースの硫酸エ
ステル、又、糖誘導体としてはアルギン酸ナトリウム、
澱粉誘導体が好ましい。
【0539】前記ゼラチンと他の高分子のグラフトポリ
マーとしてはゼラチンにアクリル酸、メタアクリル酸そ
れらのエステル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリ
ル、スチレンなどの如きビニル系モノマーの単一(ホモ)
又は共重合体をグラフトさせたものを用いることができ
る。殊に、ゼラチンと或る程度相溶性のあるポリマー、
例えばアクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ヒドロキシアルキルメタクリレート等の重合体との
グラフトポリマーが好ましい。これらの例は、米国特許
2,763,625号、 同2,831,767号、 同2,956,884号などに記
載されている。代表的な合成親水性高分子物質は、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセター
ル、ポリ─N─ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミ
ダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共重
合体等であり、例えば西独特許出願(OLS)2,312,708号、
米国特許3,620,751号、 同3,879,205号、 特公昭43-7561
号に記載のものである。本発明のハロゲン化銀乳剤を用
いた感光材料の写真乳剤層、その他の親水性コロイド層
は、バインダー(又は保護コロイド)分子を架橋させ、
膜強度を高める硬膜剤を1種又は2種以上用いることに
より硬膜することができる。硬膜剤は、処理液中に硬膜
剤を加える必要がない程度に感光材料を硬膜できる量添
加することができるが、処理液中に硬膜剤を加えること
も可能である。
【0540】硬膜剤としては、アルデヒド系、アジリジ
ン系(例えば、PBレポート19921号、米国特許2,950,197
号、同2,964,404号、同2,983,311号、同3,271,175号、
特公昭46-40898号、特開昭50-91315号に記載のもの)、
イソオキサゾール系(例えば、米国特許331,609号に記載
のもの)、エポキシ系(例えば米国特許3,047,394号、西
独特許1,085,663号、英国特許1,033,518号、特公昭48-3
5495号に記載のもの)、ビニールスルホン系(例えば、PB
レポート19920、西独特許1,100,942号、同2,337,412
号、同2,545,722号、同2,635,518号、同2,742,308号、
同2,749,260号、英国特許1,251,091号、特願昭45-54236
号、同48-110996号、米国特許3,539,644号、同3,490,91
1号に記載のもの)、アクリロイル系(例えば、特願昭4
8-27949号、米国特許3,640,720号に記載のもの)、カル
ボジイミド系(例えば、米国特許2,938,892号、同4,043,
818号、同4,061,499号、特公昭46-38715号、特願昭49-1
5095号に記載のもの)、トリアジン系(例えば、西独特
許2,410,973号、同2,553,915号、米国特許3,325,287
号、特開昭52-12722号に記載のもの)、高分子型(例え
ば、英国特許822,061号、米国特許3,623,878号、同3,39
6,029号、同3,226,234号、特公昭47-18578号、同18579
号、同47-48896号のに記載のもの)、その他マレイミド
系、アセチレン系、メタンスルホン酸エステル系、N-メ
チロール系の硬膜剤が単独又は組み合わせて使用でき
る。
【0541】有用な組合せ技術として、例えば西独特許
2,447,587号、同2,505,746号、同2,514,245号、米国特
許4,047,957号、同3,832,181号、同3,840,370号、特開
昭48-43319号、同50-63062号、同52-127329号、特公昭4
8-32364号に記載の組合せが挙げられる。
【0542】本発明においては、特にビニルスルホン系
硬膜剤を用いることが好ましい。
【0543】ビニルスルホン系硬膜剤とは、スルホニル
基に結合したビニル基或いはビニル基を形成しうる基を
有する化合物であり、好ましくはスルホニル基に結合し
たビニル基又はビニル基を形成しうる基を少なくとも二
つ有している。例えば、下記一般式〔VS−I〕で示さ
れる化合物が、本発明において好ましく用いられる。
【0544】一般式〔VS−I〕 L−(SO2−X)m1 上記一般式〔VS−I〕において、Lはm1価の連結基を
表し、Xは−CH=CH2又は−CH2CH2Yであり、Yは塩基に
よってHYの形で脱離しうる基、例えばハロゲン原子、ス
ルホニルオキシ基、スルホ基(塩を含む)、3級アミン
の残基等を表す。m1は2〜10の整数を表すが、m1が2
以上の時−SO2−X は同じでも互いに異なっていてもよ
い。
【0545】m1価の連結基Lは、例えば脂肪族炭化水
素基(例えば、アルキレン、アルキリデン、アルキリジ
ン等、あるいはこれらが結合して形成される基)、芳香
族炭化水素基(例えば、アリーレン等、或いは、これら
が結合して形成される基)−O−,−NR′−(R′は水素
原子又は好ましくは1〜15個の炭素原子を有するアルキ
ル基を表す)、−S−,−N<,−CO,−SO−,−SO2−又は−
SO3−で示される結合を一つ、或いは複数組み合わせる
ことにより形成されるm価の基であり、−NR′−を二つ
以上含む場合、それらのR′同士が結合して環を形成し
てもよい。連結基Lは更に、ヒドロキシル基、アルコキ
シ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキル基
又はアリール基等の置換基を有するものも含む。
【0546】Xの具体例としては、−CH2=CH2又は−CH
2CH2Cl等が好ましい。
【0547】以下に、ビニルスルホン系硬膜剤の代表的
具体例を示す。
【0548】
【化93】
【0549】本発明に用いられるビニルスルホン系硬膜
剤は、例えば独国特許1,100,942号及び米国特許3,490,9
11号等に記載されている如き芳香族系化合物、特公昭44
-29622号、同47-25373号、同47-24259号等に記載されて
いる如きヘテロ原子で結合されたアルキル化合物、特公
昭47-8736号等に記載されている如きスルホンアミド、
エステル系化合物、特開昭49-24435号等に記載されてい
る如き1,3,5-トリス〔β-(ビニルスルホニル)プロピオ
ニル〕-ヘキサヒドロ-s-トリアジン或いは特公昭50-358
07号、特開昭51-44164号等に記載されている如きアルキ
ル系化合物及び特開昭59-18944号等に記載されている化
合物等を包含する。
【0550】これらのビニルスルホン系硬膜剤は、水又
は有機溶剤に溶解し、バインダー(例えばゼラチン)に
対して0.005〜20重量%、好ましくは0.02〜10重量%用
いられる。
【0551】又、本発明においては、カルボキシ活性型
硬膜剤によって硬膜されることが好ましい。カルボキシ
活性型硬膜剤については、特公昭56-12853号、同58-326
99号、特開昭49-51945号、同51-59625号、同61-9641号
に示されるカルバモイルアンモニウム塩系硬膜剤、ベル
ギー特許825,726号に示されるカルバモイルオキシアン
モニウム塩系硬膜剤、特開昭60-225148号に示されるア
ミジニウム系硬膜剤、特開昭51-126125号、同52-48311
号に示されるカルボジミド系硬膜剤、特公昭58-50699
号、特開昭57-44140号、同57-46538号、同52-54427号に
示されるピリジニウム塩型硬膜剤、その他特開昭50-385
40号、同52-93470号、同56-43353号、同58-113929号、
米国特許3,321,313号に記載された化合物なども好まし
い。
【0552】以下に、特に好ましいカルボキシ活性型硬
膜剤の具体例を示す。他の好ましい具体例としては、特
開平2-214852公報P.489〜495に示されるH−1〜H−8
2がある。
【0553】
【化94】
【0554】本発明において硬膜剤を用いる写真層には
ゼラチン含有層であれば特に限定はなく、ハロゲン化銀
乳剤層はもとより非感光性層、例えば下塗り層、バック
層、フィルター層、中間層、オーバーコート層等のいか
なるゼラチン含有写真層にも用いることができる。
【0555】写真層への添加はバッチ方式或いはインラ
イン添加方式等が採用される。
【0556】これらの硬膜剤の写真層への添加の層は特
に限定されるものでは無く、例えば最上層1層、最下層
1層、或いは全層に添加してもよい。
【0557】上記硬膜剤は単独で用いてもよく、また2
種以上を混合して用いてもよい。またこれまでに知られ
ている他の硬膜剤と併用して用いてもさしつかえない。
【0558】硬膜剤を含有するゼラチン含有層を含む写
真層を塗布して得られたハロゲン化銀写真感光材料は、
その保存条件によって硬膜速度が変化し、15℃〜45℃の
温度範囲とすることが好ましい。また感光材料の含水率
は、相対湿度50〜80%の平衡含水率になるように調節す
るのが好ましい。
【0559】上記保存温度と感光材料の含水率が低すぎ
ると硬膜速度が遅くなり好ましくない。逆に、温度と含
水率が高くなりすぎると写真特性に影響を与えることが
ある。
【0560】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材
料の写真乳剤層及び/又は他の親水性コロイド層には、
塗布性改良、帯電防止、スベリ性改良、乳化分散、接着
防止、写真特性(現像促進、硬膜化、増感等)改良等を
目的として、種々の界面活性剤を用いることができる。
【0561】アニオン性界面活性剤としては、例えばア
ルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキル燐酸エステル
類、N-アシル-N-アルキルタウリン類、スルホコハク酸
エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキル燐
酸エステル類などのような、カルボキシル基、スルホ
基、ホスホ基、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸
性基を含むものが好ましい。
【0562】両性界面活性剤としては、例えばアミノ酸
類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸
又は燐酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキ
シド類等が好ましい。
【0563】カチオン性界面活性剤としては、例えばア
ルキルアミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモ
ニウム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの複素
環第4級アンモニウム塩類及び脂肪族又は複素環を含む
ホスホニウム又はスルホニウム塩類等が好ましい。
【0564】ノニオン性界面活性剤としては、例えばサ
ポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体
(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレン
グリコールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコ
ールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコ
ールエステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエ
ステル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又
はアミド類、シリコンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキ
ルエステル類等が好ましい。
【0565】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた写真感
光材料の塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘
剤を用いてもよい。
【0566】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材
料には、フィルター層、ハレーション防止層、及び/又
はイラジエーション防止層等の補助層を設けることがで
きる。これらの層中及び/又は乳剤層中には現像処理中
に感光材料から流出するか、もしくは漂白される染料が
含有させられてもよい。
【0567】フィルター染料、あるいはイラジエーショ
ン防止その他種々の目的で用いられる染料には、オキサ
ノール染料、ヘミオキサノール染料、メロシアニン染
料、シアニン染料、スチリル染料、アゾ染料が含有され
る。なかでもオキサノール染料、ヘミオキサノール染料
及びメロシアニン染料が有用である。
【0568】用い得る染料の具体例は西独特許616,007
号、英国特許584,609号、同1,177,429号、特公昭26-777
7号、同39-22069号、同54-38129号、特開昭48-85130
号、同49-99620号、同49-114420号、同49-129537号、同
50-28827号、同52-108115号、同57-185038号、米国特許
1,878,961号、同1,884,035号、同1,912,797号、同2,09
8,891号、同2,150,695号、同2,274,782号、同2,298,731
号、同2,409,612号、同2,461,484号、同2,527,583号、
同2,533,472号、同2,865,752号、同2,956,879号、同3,0
94,418号、同3,125,448号、同3,148,187号、同3,177,07
8号、同3,247,127号、同3,260,601号、同3,282,699号、
同3,409,433号、同3,540,887号、同3,575,704号、同3,6
53,905号、同3,718,472号、同3,865,817号、同4,070,35
2号、同4,071,312号、PBレポート74175号、PHOTO.ABS.
1 28('21)等に記載されたものである。本発明において
は、感光材料のバインダーの膜物性を向上させたり、塗
膜の接着性を向上させたり、寸度安定性を向上させた
り、更には現像特性を向上させる目的で、種々のポリマ
ーラテックスを添加するのが好ましい。特に乳化重合に
よって合成された水分散液型のものが好ましい。
【0569】ポリマーラテックスとして、モノマー化合
物が1種類のホモポリマーであってもよいが、異なる2
種類以上から成るいわゆるコポリマーの方が、その組合
せによってポリマーラテックスの特性をコントロールし
易いという点で好ましい。
【0570】本発明に用いるポリマーラテックスを構成
するモノマー化合物としては、エチレン性モノマー化合
物が好ましい。
【0571】これらのモノマー化合物について更に具体
的に示すと、アクリル酸エステル類としては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、i-プロピルアクリレ
ート、n-ブチルアクリレート、t-ブチルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレー
ト、シアノエチルアクリレート、2-アセトキシエチルア
クリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ベン
ジルアクリレート、フェニルアクリレート、2-ヒドロキ
シエチルアクリレートなど;メタクリル酸エステル類の
例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、n-プロピルメタクリレート、n-ブチルメタクリレ
ート、i-ブチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメ
タクリレート、4-ヒドロキシブチルメタクリレート、2-
エトキシエチルメタクリレートなど;ビニルエステル類
の例としては、ビニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニルブチレート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビ
ニルなどが挙げられる。
【0572】又、オレフィン類の例としては、ジシクロ
ペンタジエン、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、ク
ロロプレン、ブタジエン、2,3-ジメチルブタジエン等を
挙げることができる。スチレン類としては、例えば、ス
チレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチ
ルスチレン、エチルスチレン、クロロメチルスチレン、
メトキシスチレンなどが挙げられる。
【0573】クロトン酸エステル類の例としては、クロ
トン酸ブチル、クロトン酸ヘキシルなどが挙げられる。
【0574】又、イタコン酸ジエステル類としては、例
えば、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタ
コン酸ジブチルなどが挙げられる。
【0575】マレイン酸ジエステル類としては、例え
ば、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイ
ン酸ジブチルなどが挙げられる。
【0576】フマル酸ジエステル類としては、例えば、
フマル酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチ
ルなどが挙げられる。
【0577】アクリルアミド類としては、アクリルアミ
ド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プ
ロピルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド、ジメチ
ルアクリルアミドなど;メタクリルアミド類としては、
例えば、メタクリルアミド、メチルメタクリルアミド、
エチルメタクリルアミド、プロピルメタクリルアミド、
ブチルメタクリルアミドなど;アリル化合物としては、
例えば、酢酸アリル、カプロン酸アリル、ラウリン酸ア
リル、安息香酸アリルなど;ビニルエーテル類として
は、例えば、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエー
テル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニル
エーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテルなど;
ビニルケトン類としては、例えば、メチルビニルケト
ン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケト
ンなど;ビニル異節環化合物としては、例えば、ビニル
ピリジン、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルオキサゾリ
ドン、N-ビニルトリアゾール、N-ビニルピロリドンな
ど;グリシジルエステル類としては、例えば、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレートなど;不飽
和ニトリル類としては、例えば、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどが挙げられる。
【0578】又、多官能性モノマー、例えば、ジビニル
ベンゼン、メチレンビスアクリルアミド、エチレングリ
コールジメタクリレートなども用いられる。更に、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などが
挙げられる。これらの酸はアルカリ金属(例えば、ナト
リウム、カリウムなど)又はアンモニウムイオンの塩で
あってもよい。更にその他のモノマー化合物としては、
米国特許3,459,790号、同3,438,708号、同3,554,987
号、同4,215,195号、同4,247,673号、特開昭57-205735
号等に記載されている架橋性モノマーを用いることがで
きる。このような架橋性モノマーの例としては、具体的
にはN-(2-アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、N-
{2-(2-アセトアセトキシエトキシ)エチル}アクリルアミ
ド等を挙げることができる。
【0579】これらのモノマー化合物のうち、アクリル
酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステ
ル類、スチレン類、オレフィン類が好ましく用いられ
る。
【0580】本発明のラテックスの合成法に関しては、
米国特許2,852,386号、同2,853,457号、同3,411,911
号、同3,411,912号、同4,197,127号、ベルギー特許688,
882号、同691,360号、同712,823号、特公昭45-5331号、
特開昭60-18540号、同51-130217号、同58-137831号、同
55-50240号等に詳しく記載されている。
【0581】本発明のラテックスの平均粒径は0.01〜0.
8μmが特に好ましく、0.005〜2.0μmのものであればい
づれも使用することができる。
【0582】又、分子量の規定は特にはないが、1,000
〜1,000,000、好ましくは2,000〜500,000である。又、
ガラス転移温度は−40〜150℃であり、好ましくは−40
〜20℃である。
【0583】本発明のラテックスは、そのまま或は水に
分散させて写真構成層に含有することができる。該ラテ
ックスの含有量は、写真構成層バインダーに対し5〜60
重量%添加するのが好ましい。添加場所としては感光性
層、非感光性層を問わないが感光性層がより好ましい。
【0584】本発明においては、高沸点溶媒分散物を添
加することが好ましい。
【0585】本発明に使用される高沸点溶媒とは、沸点
150℃以上、好ましくは200℃〜400℃のものである。本
発明において使用される高沸点溶媒としては、例えば下
記に詳述するような無機酸エステル、有機酸エステル、
多価アルコールエステル、エポキシ化油類等を挙げるこ
とができる。
【0586】無機酸エステル類としては例えば燐酸エス
テルを挙げることができ、具体的にはトリエチルホスフ
ェート、トリブチルホスフェート、トリ-n-オクチルホ
スフェート、ジフェニル-n-オクチルホスフェート、ブ
チル-2-キシレニルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、トリクレジルホスフェート、2-エチルヘキシル
ジフェニルホスフェート等がある。
【0587】有機酸エステルとしては、まず低級脂肪酸
エステルを挙げることができ、例えばクエン酸エステル
があり、具体的にはトリブチルシトレート、アセチルト
リブチルシトレート、トリエチルシトレート、アセチル
トリエチルシトレート、トリシクロヘキシルシトレー
ト、アセチルトリオクチルシトレート、アセチルオクチ
ルデシルシトレート等がある。
【0588】又、有機酸エステルの高級脂肪酸エステル
に属するものとしては、例えばステアリン酸ブチル、オ
レイン酸メトキシエチル、アセチルリシノール酸メチ
ル、アセチルリシノール酸エチル、アセチルリシノール
酸メトキシエチル等を挙げることができる。更に本発明
においては上記有機酸エステルとしては脂肪族、芳香族
の2価の有機酸エステルが含まれる。
【0589】脂肪族の2価の有機酸エステルとしては、
例えばジブチルアジペート、ジ-2-エチルヘキシルアジ
ペート、ジ-n-オクチルアジペート、ジ-n-オクチルセバ
ケート、ジブチルセバケート、ジ-2-エチルヘキシルア
ゼレート、ジ-i-デシルアジペート等があり、又、芳香
族の2価の有機酸エステルとしては、例えばフタール酸
エステル類があり、ジメチルフタレート、ジ-i-イソプ
ロピルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタ
レート、ジブチルテレフタレート、ブチルベンジルフタ
レート、ジブトキシエチルフタレート、ジヘキシルフタ
レート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ-n-ヘプチル
フタレート、ジ-n-オクチルフタレート、ジ-2-エチルヘ
キシルフタレート、ジ-2-エチルヘキシルテレフタレー
ト、ジ-2-エチルヘキシルイソフタレート、ジ-n-ノニル
フタレート、ジ-n-ノニルイソフタレート、ブチルシク
ロヘキシルフタレート、ジブチルテトラクロロフタレー
ト、ジブチルイソフタレート、ジカプリルフタレート、
ジ-2-メトキシエチルフタレート、ジイソブチルフタレ
ート等を挙げることができる。
【0590】更には多価アルコールエステルとしては、
例えばグリコールエステル類が主たるもので、具体的に
はエチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリル
ブチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレー
ト等を初めとして、ジエチレングリコールジベンゾエー
ト、ジプロピレングリコールジベンゾエート、更に庶糖
ベンゾエート等を挙げることができる。
【0591】又、エポキシ化油類としては、例えばエポ
キシ化大豆脂、オレイン酸グリシジール、9,10-エポキ
システアンリン酸アリール、9,10-エポキシステアリン
酸-2-エチルヘキシル、エポキシ化トール油脂肪酸-2-エ
チルヘキシル、エポキシ化トール油アルキル等を挙げる
ことができる。
【0592】本発明において、非感光性層に添加される
高沸点溶媒は、1種類の溶媒を単独で用いてもよいし、
異なる2種以上のものを混合して分散し添加してもよい
し、異なる2種以上のものを別々に分散して混合し、添
加してもよい。
【0593】本発明に用いられる高沸点溶媒は、前記非
感光性層の少なくとも1層に添加される場合、一般のハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料と同様に水中油滴型の分
散物として添加されるのが好ましい。即ち、ゼラチン水
溶液のような親水性コロイド溶液と高沸点溶媒を、界面
活性剤の存在下で混合し、超音波ホモジナイザー、ホモ
ミキサー、加圧噴出機等で分散して分散物を得ることが
できる。
【0594】本発明において、感光材料における高沸点
溶媒の塗布量は、0.05〜5.0g/m2の範囲が好ましく、
特に0.2〜2.0g/m2の範囲が好ましい。本発明におい
て、高沸点溶媒を含有する非感光性層中には、必要に応
じて更に、紫外線吸収剤、帯電防止剤、ステイン防止
剤、イラジエーション防止染料、硬膜剤等を添加しても
構わない。
【0595】本発明の感光材料の保護層、中間層等の親
水性コロイド層は感光材料が摩擦等で帯電することに起
因する放電によるカブリ防止、画像のUV光による劣化
を防止するために紫外線吸収剤を含んでいてもよい。
【0596】紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン化
合物(例えば特開昭46-2784号、米国特許3,215,530号、
同3,698,907号に記載のもの)、ブタジエン化合物(例え
ば、米国特許4,045,229号に記載のもの)、4-チアゾリ
ドン化合物(例えば、米国特許3,314,794号、同3,352,6
81号に記載のもの)、アリール基で置換されたベンゾト
リアゾール化合物(例えば特公昭36-10466号、同41-168
7号、同42-26187号、同44-29620号、同48-41572号、特
開昭54-95233号、同57-142975号、米国特許3,253,921
号、同同3,533,794号、同3,754,919号、同3,794,493
号、同4,009,038号、同4,220,711号、同4,323,633号、
RD22519号に記載のもの)、ベンゾジオキサゾール化
合物(例えば、米国特許3,700,455号に記載のもの)、
桂皮酸エステル化合物(例えば、米国特許3,705,805
号、同3,707,375号、特開昭52-49029号に記載のもの)
を用いることができる。
【0597】更に、米国特許3,499,762号、特開昭54-48
535号に記載のものも用いることができる。紫外線吸収
性のカプラー(例えば、α-ナフトール系のシアン色素
形成カプラー)や、紫外線吸収性のポリマー(例えば、
特開昭58-111942号、同58-178351号、同58-181041号、
同59-19945号、同59-23344号に記載のもの)などを用い
ることができる。
【0598】紫外線吸収剤としては下記一般式〔U〕で
示されるものが好ましい。
【0599】
【化95】
【0600】上記一般式〔U〕において、R21,R22
びR23はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルケニル基、ニトロ基又は水酸基を表す。
【0601】R21〜R23で表される各基は置換基を有す
るものも含む。
【0602】R21及びR22で表される基のうち、水素原
子、アルキル基、アルコキシ基及びアリール基が好まし
く、特に水素原子、アルキル基及びアルコキシ基が好ま
しい。
【0603】R23で表される基のうち、特に水素原子、
ハロゲン原子、アルコキシ基が好ましい。
【0604】R21〜R23のうち、少なくとも1つはアル
キル基であることが好ましい。又、R21〜R23の少なく
とも1つは分岐アルキル基であることが好ましい。
【0605】代表的具体例を示す。
【0606】
【化96】
【0607】本発明においては、常温で液体の紫外線吸
収剤を用いることが有効である。これについては特開平
3-175443号公報P,323の一般式〔a〕で示される2-(2′
-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール系化合物が
好ましい。具体的化合物としては同公報P.323の例示化
合物a−1Lからa−27Lまでの27種が特に好ましい。
また同公報に示されるように、液体の紫外線吸収剤の少
なくとも1つと一般式〔I〕及び一般式〔II〕で示され
る紫外線吸収剤の少なくとも1とを組合せて用いること
はハロゲン化銀カラー感光材料の物理的特性を劣化させ
ることなく紫外線吸収効果を高めることができるという
点で本発明にも有効である。
【0608】一般式〔U〕で示される化合物の添加量
は、該化合物を添加する層のバインダーに対して0.1〜3
00重量%が好ましく、更に1〜200重量%が好ましい。
【0609】カラードカプラーとしては、例えば英国特
許937,621号、同1,035,959号、同1,255,111号、特開昭4
8-22028号、同52-42121号、特公昭38-22335号、同44-20
16号、同44-15754号、米国特許2,449,966号、同2,521,9
08号、同2,543,691号、同2,801,171号、同2,983,608
号、同3,005,712号、同3,034,892号、同3,061,432号、
同3,419,391号、同3,476,560号、同3,476,563号、同3,4
81,741号、同3,519,429号、同3,853,971号、同3,622,32
8号、同3,684,514号、同4,004,929号、同4,070,191号、
同4,138,258号、同4,138,264号、同4,163,670号、同4,2
92,400号、同4,369,248号等に記載ものを使用できる。
【0610】特に、イエローカラードマゼンタカプラ
ー、マゼンタカラードシアンカプラー、イエローカラー
ドシアンカプラーを適宜組み合わせて用いるのが好まし
い。
【0611】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材
料には、色素画像の劣化を防止する画像安定剤を用いる
ことができる。
【0612】画像安定剤としては、例えばハイドロキノ
ン誘導体、没食子酸誘導体、フェノール誘導体及びその
ビス体、ヒドロキシクマラン及びそのスピロ体、ヒドロ
キシクロマン及びそのスピロ体、ピペリジン誘導体、芳
香族アミン化合物、ベンゾジオキサン誘導体、ベンズジ
オキソール誘導体、シリコン原子含有化合物、チオエー
テル化合物等が好ましい。その具体例として米国特許1,
410,846号、特開昭49-134326号、同52-35633号、同52-1
47434号、同52-150630号、同54-145530号、同55-6321
号、同55-21004号、同55-124141号、同59-3432号、同59
-5246号、同59-10539号、特公昭48-31625号、同49-2097
3号、同49-20974号、同50-23813号、同52-27534号、米
国特許2,360,290号、同2,418,613号、同2,675,314号、
同2,701,197号、同2,704,713号、同2,710,801号、同2,7
28,659号、同2,732,300号、同2,735,765号、同2,816,02
8号、同3,069,262号、同3,336,135号、同3,432,300号、
同3,457,079号、同3,573,050号、同3,574,627号、同3,6
98,909号、同3,700,455号、同3,764,337号、同3,935,01
6号、同3,982,944号、同4,013,701号、同4,133,495号、
同4,120,723号、同4,155,765号、同4,159,910号、同4,2
54,216号、同4,268,593号、同4,279,990号、同4,332,88
6号、同4,360,589号、同4,430,425号、同4,452,884号等
が挙げられる。
【0613】特にハイドロキノン誘導体型が好ましい。
【0614】本発明では、支持体から最も遠い側に形成
されたハロゲン化銀乳剤層の表面側に形成されたコロイ
ド層が実質的に非感光性の微粒子ハロゲン化銀粒子を含
有している。尚、該コロイド層は一般に写真構成層の保
護層として形成されている。ここで実質的に非感光性の
ハロゲン化銀粒子とは、現像液中で実質的に現像されな
いものをいい、このようなものであれば任意のものを用
いることができるが、更に現像液中で実質的に現像及び
溶解されないことが好ましい。又、微粒子状とは、光散
乱を極力少なくし得る粒子径をいい、0.3μm以下の平均
粒子サイズを有することが好ましく、更に平均粒径0.01
〜0.2μmが好ましく、0.02〜0.15μmであることがより
好ましい。粒子の分布については広くても狭くてよい
が、狭い分布の方が好ましい。
【0615】実質的に非感光性のハロゲン化銀微粒子と
して用いられるハロゲン化銀粒子は、塩化銀、臭化銀、
沃化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀等任意のもの
が用いられ、これらのハロゲン化銀は単独でも2種以上
併用してもよい。又、該ハロゲン化銀粒子は溶解度の点
から臭化銀を含有するハロゲン化銀が好ましく、15モル
%以下の沃化銀を含有する沃臭化銀がより好ましく、1
〜10モル%の沃化銀を含有する沃臭化銀が更に好まし
く、2〜8モル%の沃化銀を含有する沃臭化銀が特に好
ましい。該ハロゲン化銀粒子は、ロダンイオン、シアノ
イオン、チオシアナートイオンなどで物理熟成されても
よく、ハロゲン化銀溶剤によってエッチングされていて
もよい。
【0616】これらのハロゲン化銀粒子は中性法、ハー
フアンモニア法、アンモニア法等の種々の製法で製造さ
れ、又、同時混合法、コンバージョン法等の種々の製造
の型で造られる。非感光性層のハロゲン化銀は0.1〜3.0
g/m2塗布するのが好ましく、より好ましくは0.3〜2.0
g/m2、特に好ましくは0.5〜1.0g/m2塗布して用いら
れる。但し、塗布銀量は銀換算したものである。該非感
光性層には、コロイダルシリカ、ポリメチルメタクリレ
ート等のマット剤、高沸点溶媒(例えばトリクレジルホ
スフェート、ジオクチルフタレート等)、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、ハイドロキノン誘導体等の親油性成
分、界面活性剤等の塗布助剤、ゼラチン硬化乳剤等を同
時に用いてもよい。
【0617】非感光性層用のバインダーとして使用され
るものとしてはゼラチンが一般的であるが、ゼラチンの
一部又は全部に替えてコロイド状アルブミン、寒天、ア
ラビアゴム、アルギン酸、セルローズ誘導体等の蛋白
質、糖誘導体、澱粉誘導体も使用することができる。
【0618】感光材料の保存中のホルマリンによるマゼ
ンタ色素形成カプラー等の劣化を防止するために、本発
明の感光材料にホルマリンスカベンジャーを用いること
ができる。
【0619】ホルマリンスカベンジャーとしては、例え
ば特開昭50-87028号、同57-133450号、同58-150950号、
米国特許2,895,827号、同3,652,278号、同3,811,891
号、同4,003,748号、同4,411,987号、同4,414,309号、
同4,418,142号、同4,464,463号、米国防衛特許900,028
号、西独特許3,223,699号、同3,227,961号、同3,227,96
2号、RD10133号等に記載のものを好ましく用いること
がきる。
【0620】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いた感光材
料のハロゲン化銀乳剤層及び/又はその他の親水性コロ
イド層に感光材料の光沢の低減、加筆性の改良、感光材
料相互のくっつき防止等を目的としてマット剤を添加で
きる。
【0621】マット剤としては、英国特許1,055,713
号、米国特許1,939,213号、同2,221,873号、同2,268,66
2号、同2,322,037号、同2,376,005号、同2,391,181号、
同2,701,245号、同2,992,101号、同3,079,257号、同3,2
62,782号、同3,443,946号、同3,516,832号、同3,539,34
4号、同3,591,379号、同3,754,924号、同3,767,448号等
に記載されている有機マット剤、西独特許2,529,321
号、英国特許760,775号、同1,260,772号、米国特許1,20
1,905号、同2,192,241号、同3,053,662号、同3,062,649
号、同3,257,206号、同3,322,555号、同3,353,958号、
同3,370,951号、同3,411,907号、同3,437,484号、同3,5
23,022号、同3,615,554号、同3,635,714号、同3,769,02
0号、同4,021,245号、同4,029,504号等に記載されてい
る無機マット剤等を好ましく用いることができる。マッ
ト剤の粒径は0.05〜10μmのものが好ましい。添加する
量は1〜300mg/m2が好ましい。
【0622】本発明において、写真構成層の乾燥膜厚は
16μm以下であることが好ましい。ここで写真構成層と
は、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロゲン化
銀乳剤層及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層の他、必要に
応じて設けられる中間層、フィルター層、保護層などを
含めた支持体を除いた構成層をいう。又、乾燥膜厚は23
℃、55%調湿下で測定した膜厚で、該膜厚は乾燥試料の
断面を走査型電子顕微鏡で拡大撮影して測定することが
でき、該測定方法によって多層構造における各構成層の
膜厚を個別に求めることができる。
【0623】又、支持体から最も遠い乳剤層の上端面か
ら支持体に最も近い乳剤層の下端面までの厚さは14μm
以下が好ましい。
【0624】本発明の感光材料は下式(1)で示される
吸水率が、170〜230%であることが好ましい。
【0625】式(1) 吸水率=〔(B−A)/(A−
C)〕×100(%) 式(1)中、A:23℃・55%RHの調温・調湿下における
感光材料の重量B:Aと同温湿条件下において、感光材
料を38℃の下記組成の現像液に3分15秒浸漬した後の感
光材料の重量C:Aと同温湿条件下において、塗設層を
剥離した後の感光材料の重量 現像液組成 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%硫
酸を用いてpH10.06に調整する。
【0626】本発明のハロゲン化銀材料は、必要に応じ
て支持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火焔処理等を
施した後、直接に又は支持体表面の接着性、帯電防止
性、寸法安定性、耐摩耗性、硬さ、ハレーション防止
性、摩擦特性、及び/又はその他の特性を向上するため
の1層以上の下塗層を介して塗布されてもよい。
【0627】ポリエチレンテレフタレートフィルムの下
引層としては、例えば特開昭59-19941号、同59-77439
号、同59-224841号、更には特公昭58-53029号記載の下
引層を用いることが好ましい。又、セルローストリアセ
テートフィルム支持体の下引層としては、米国特許2,85
2,378号、特公昭43-13826号に示されるものなどが好ま
しい。
【0628】本発明において相対湿度55%以下の状態で
保存する方法としては、密封包装することが好ましい。
本発明でいう密封包装とは、通常包装の分野でよく知ら
れている防湿性の包装を行うことである。
【0629】包装材料としては、アルミ板、ブリキ板、
アルミ箔などの金属及び金属箔、ガラス、あるいはポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリア
ミドなどの高分子、各種ポリマーとセロハン、紙、アル
ミ箔等の素材による複合積層材(包装用語でいうラミネ
ート材料)などが用いられる。
【0630】密封の封縅方法としては各種接着剤を用い
た接着剤法、ヒートシールなどの熱融着法、その他当写
真業界では一般的なパトローネケースを用いた方法など
を用いることができる。これら封縅方法の詳細は「食料
包装技術便覧」日本包装技術協会(編)573〜609頁など
に記載されている。
【0631】本発明における相対湿度55%以下に保存さ
れたハロゲン化銀感光材料とは、25℃・相対湿度55%で
ハロゲン化銀感光材料を開封し30秒以内に測定した重量
1 55と同一条件下に3日間以上保存した後、測定した
重量W2 55との差ΔW55=W2 55−W1 55がゼロ以上であ
ることと定義される。
【0632】本発明の好ましい条件は25℃・相対湿度30
%での重量変化ΔW30が負になることであり、更に好ま
しい条件は25℃・相対湿度35%で重量変化ΔW35が負に
なることである。
【0633】本発明では、ロール型の撮影感光材料では
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分子でできたパ
トローネケースが好ましく、シート型の撮影感光材料で
はポリエチレンなどをヒートシールしたものなどが好ま
しい。これらの密封包装は二重に行われてもよい。
【0634】相対湿度を本発明のように下げて包装する
方法としては、ハロゲン化銀写真感光材料を低湿の部屋
で包装してもよいし、該感光材料の乾燥時に通常より乾
燥しておく方法でもよく、又、密封される中に例えばシ
リカゲルなどの乾燥剤を入れることにより低湿化しても
よい。
【0635】本発明を実施する際に、低湿化するために
屡々スタチック故障を起こす。このスタチック故障防止
のために、帯電防止剤としてよく知られている。
【0636】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャに記載されている。以
下にその関連のある記載箇所を示す。
【0637】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIIIC,XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1011 XXB項 本発明には種々のカプラーを使用することができ、その
具体例は下記RDに記載されている。以下にその関連ある
記載箇所を示す。
【0638】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 1001 VII−F項 放出カプラー アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119 1007頁 XIV項に
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
【0639】本発明においては、前述のRD17643 28頁、
RD18716 647〜8頁及びRD308119 1009頁 XIX項に記載さ
れている支持体を使用することができる。
【0640】本発明のカラー感光材料には、前述のRD30
8119 VII−K項に記載されているフィルタ層や中間層等
の補助層を設けることができる。
【0641】本発明のカラー感光材料は、RD308119 VII
−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の
様々な層構成をとることができる。
【0642】(512)カラープリント用感光材料 次に本発明に使用されるカラープリント用感光材料につ
いて以下に説明していく。
【0643】本発明に係るカラープリント用感光材料に
用いられるマゼンタ及びシアンカプラーとしては、発色
現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nmより長
波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング生成物
を形成し得る如何なる化合物をも用いることができる
が、代表的な物としては、波長域500〜600nmに分光吸収
極大波長を有するマゼンタカプラー、波長域600〜750nm
に分光吸収極大波長を有するシアンカプラーとして知ら
れているものが挙げられる。
【0644】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
好ましく用いられることのできるイエローカプラーとし
ては、特開平4-114154号明細書8ページに記載の一般式
(Y−I)で表されるカプラーを挙げることができる。
具体的な化合物は、同明細書9〜11ページにYC−1〜
YC−9として記載されているものを挙げることができ
る。また好ましいイエローカプラーとしては、特願平5-
134741号明細書記載の一般式Iで示されるイエローカプ
ラーを挙げることができる。具体的化合物としては、同
明細書にイエローカプラーのNo.1〜No.47として記載さ
れているものを挙げることができる。
【0645】本発明に係るカラー感光材料に好ましく用
いることのできるマゼンタカプラーとしては、特開平4-
114154号12頁に記載の一般式(M−I)及び(M−II)
で表されるカプラーを挙げることができ、具体的な化合
物は同公報13〜16頁にMC−1〜MC−11として記載さ
れているものが挙げられる。
【0646】本発明のカラー感光材料に好ましく用いる
ことのできるシアンカプラーとしては、特開平4-114154
号17頁に記載の一般式(C−I)、(C−II)で表され
るカプラーを挙げることができ、具体的な化合物例は、
同明細書18〜21頁にCC−1〜CC−9として記載されてい
る。これらの好ましく用いられるシアンカプラーの一つ
は2-アシルアミノ-5-エチルフェノール系シアンカプラ
ーであり、特開平2-251845号5頁右下欄〜6頁左上欄に
記載の化合物であり、具体例としては、同明細書6頁右
上欄〜7頁左上欄のカプラーNo.II−1〜II−20を挙げ
ることができる。このうち最も好ましく用いられるのは
II−4で示される化合物である。好ましく用いられるシ
アンカプラーのもう一つのタイプは2,5-ジアシルアミノ
フェノール系シアンカプラーであり、これは特開平2-25
1845号3頁左上欄下から7行目〜右下欄4行目に記載さ
れた化合物であり、具体例としては同明細書4頁左上欄
〜5頁左下欄のカプラーNo.I−1〜I−31を挙げること
ができる。このうち最も好ましく用いられるのはI−2
で示される化合物である。各カプラー含有層の層順は特
に制限はないが、支持体に近い側からイエロー、マゼン
タ、シアンとするのが好ましい。
【0647】本発明の感光材料に用いられるカプラーを
添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、
通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必
要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機溶媒を併用して
溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界
面活性剤を用いて乳化分散する。分散手段としては、撹
拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェット
ミキサー、超音波分散機等を用いることができる。分散
後、又は分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を
入れることが好ましい。
【0648】カプラー(及び後記の紫外線吸収剤や色濁
り防止剤等の写真有用有機化合物)を溶解して分散する
ために用いることのできる高沸点有機溶媒としては、10
0℃における蒸気圧が0.5mmHg以下の高沸点有機溶媒が好
ましく、誘電率が6.0以下の化合物がより好ましい。誘
電率とは30℃における誘電率を示す。具体的化合物例と
しては、特開昭63-103245号記載の化合物例II−1〜II
−9、III−1〜III−6、特開平1-196048号記載の化合
物例H−1〜H−22、特開昭64-66646号記載の化合物例
II−1〜II−38を好ましく使用することができる。この
うちジオクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジ-i
-ドデシルフタレート等のフタル酸エステル、トリクレ
ジルホスフェート等の燐酸エステル類が特に好ましい。
【0649】低沸点有機溶媒としては酢酸エチルが好ま
しく用いられる。又、分散時に用いられる好ましい界面
活性剤としては、1分子中に炭素原子数8〜30の疎水性
基と−SO3M基もしくは−OSO3M(Mは水素原子又はカチ
オンを表す)とを併せ持つ化合物を挙げることができ
る。好ましい界面活性剤の具体的化合物例としては、特
開昭64-26854号55〜56頁に記載のアニオン性界面活性剤
A−1〜A−11を、更に好ましくはA−11及びA−8が
挙げられる。又、アルキル鎖に弗素原子を置換した界面
活性剤も好ましく用いられる。
【0650】これらの界面活性剤は塗布液に添加するこ
とも好ましい。これらの分散液は通常ハロゲン化銀乳剤
等を含有する塗布液に添加し塗布されるが、分散後10時
間以内に塗布液に添加されることが好ましく、更に3時
間以内、最も好ましくは20分以内に添加されることであ
る。又、分散液を塗布液に添加した後、支持体に塗布さ
れるまでの時間は短い方が好ましく、10時間以内、好ま
しくは3時間以内、より好ましくは20分以内、最も好ま
しくは2分以内である。塗布液の表面張力は、適宜調製
できるが、小さい方が好ましい。又各層を支持体上に塗
設する際には、同時に全層を塗設することが好ましい。
【0651】又各層の塗布液の粘度は塗布に最適となる
様に水溶性高分子等を用いて調整することができる。
【0652】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4-114154号33頁に記載の化合物(d−11)、
同明細書35頁に記載の化合物(A′−1)等の化合物を
用いることができる。又、これ以外にも米国特許4,774,
187号に記載の蛍光色素放出化合物を用いることもでき
る。
【0653】カプラーの塗布量としては、十分に高い濃
度を得ることができれば、特に制限はないが、好ましく
はハロゲン化銀1モル当たり1×10-3〜5モル、更に好
ましくは1×10-2〜1モルの範囲で用いられる。
【0654】本発明に用いるマゼンタカプラーには褪色
防止剤を併用することが好ましい。この化合物の一つ目
として、特開平2-66541号3頁に記載の一般式I及びIIで
示されるフェニルエーテル系化合物が挙げられる。具体
的化合物例としては、同明細書3〜5頁記載の化合物I
−1〜I−32及びII−1〜II−18が挙げられる。このう
ち更に好ましい化合物はI−13及びII−9で示される化
合物である。
【0655】好ましく併用される褪色防止剤の二つ目と
して、特開平3-174150号記載の一般式IIIBで示される
フェノール系化合物が挙げられる。このうち同明細書記
載の化合物III−1、III−12、III−13、III−14が更に
好ましく、特に好ましいのはIII−14で示される化合物
である。
【0656】好ましく併用される褪色防止剤の三つ目と
して、特開昭64-90445号に示される一般式Aで示される
アミン系化合物が挙げられる。具体的化合物例として
は、同明細書右上欄記載のA−1〜A−15が挙げられ
る。このうち更に好ましい化合物はA−3である。
【0657】褪色防止剤として、一重項酸素の消光定数
が大きい化合物又はラジカルトラッリプ速度の大きいも
のが好ましく、さらにはこれらを併用する事がより好ま
しい。
【0658】本発明に係るイエローカプラー及びシアン
カプラーには褪色防止剤を併用することが好ましい。こ
のうち好ましい褪色防止剤としては、特開平1-196049号
8頁記載の一般式I′で示される化合物及び特願平3-185
113号記載の化合物が挙げられる。更に好ましい化合物
としては、同明細書9頁記載のI−10及びI−13で示され
る化合物である。これらのマゼンタ、イエロー及びシア
ンカプラーに併用される褪色防止剤は、カプラーと同一
オイル油滴中にカプラー1モルに対し0.1〜3モルの割
合で添加されることが好ましく、更には0.5〜1.5モルの
割合で添加されるのがより好ましい。褪色防止剤は異種
の化合物を併用することが好ましく、特開平3-17450号
記載の一般式IIIBで示されるフェノール系化合物と特
開平2-66541号3頁に記載の一般式I及びIIで示されるフ
ェニルエーテル系化合物の併用が好ましい例として挙げ
られる。又、特開平3-17450号記載の一般式IIIBで示さ
れるフェノール系化合物と特開昭64-90445号に示される
一般式Aで示されるアミン系化合物の併用も好ましい併
用例である。
【0659】本発明に用いる紫外線吸収剤としては、紫
外部(400nm以下)に分光吸収極大波長を有し、分子吸
光係数が5000以上の化合物が挙げられる。好ましい化合
物としては、特開平1-250944号記載の一般式III−3で
示される化合物及び特開平4-1633号記載の一般式Iで示
される化合物を挙げることができる。具体的化合物例と
しては、特開平1-250944号記載のIIIc−1〜IIIc−1
7、特開昭64-66646号記載のIII−1〜III−24、同63-18
7240号記載のUV−1L〜UV−22L、同明細書記載の
UV−1S〜UV−19S及び特開平4-1633号記載の化合
物I−1〜I−23等を挙げることができる。中でも特に好
ましい化合物として、特開平1-250944号15頁左上欄記載
のIIIc−7及びIIIc−12、特開昭63-187240号記載の
液状紫外線吸収剤UV−23Lが挙げられる。また室温で
液体状の紫外線吸収剤と固体状の紫外線吸収剤を併用す
る事が好ましい。これらの紫外線吸収剤は前記の分散方
法により添加されるのが好ましいが、本発明においては
紫外線吸収剤層に用いられる高沸点有機溶媒は紫外線吸
収剤に対して重量比で0.3〜0の割合で添加される。好
ましくは0.1〜0、最も好ましくは0の割合である。高
沸点有機溶媒としては、前記カプラーの分散に使用され
る化合物が好ましく用いられる。本発明においては、紫
外線吸収剤は非感光性層に含有されることが好ましい。
更には支持体に対して最も離れた位置にあるハロゲン化
銀乳剤層より更に離れた位置にある非感光性中間層及び
支持体に対して最も離れた位置にある乳剤層と2番目に
離れた位置にある乳剤層との中間の非感光性層である。
また、支持体に対して最も離れた位置にあるハロゲン化
銀乳剤層より遠い位置にある非感光性層に、全紫外線吸
収剤量の50%以上が添加されている事がより好ましく、
さらにこの層には、ハイドロキノン系化合物が添加され
ていない事がより好ましい。
【0660】本発明においては、支持体に対し最も離れ
た層、表面層に微粒子粉末(いわゆるマット剤)を添加
することが好ましい。マット剤としては、特開平2-7325
0号4頁9行目〜20行目に記載の化合物が好ましく、最
も好ましくは結晶性又は非結晶性シリカである。これら
は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができ
る。上記マット剤の粒子サイズは、平均粒系が1〜10μ
mが好ましく、2〜7μmがより好ましい。マット剤の塗
布量としては、0.021〜0.1g/m2、更に好ましくは0.02
5〜0.08g/m2である。マット剤の形状として、表面又
は内部に細孔を有してもよく又、球形でも不定形でもよ
い。又単分散性のマット剤を用いる事が好ましく、2種
以上併用してもよい。
【0661】又、表面層に高沸点有機溶剤を添加するこ
とが好ましい。表面層に添加する好ましい高沸点有機溶
媒としては、100℃における蒸気圧が0.5mmHg以下の高沸
点有機溶媒が好ましく、誘電率が6.0以下の化合物がよ
り好ましい。具体的化合物例としては、前記カプラーの
分散で述べたものがそのまま挙げられる。添加量として
は、1〜100mg/m2、好ましくは10〜50mg/m2である。
【0662】本発明の感光材料の各層の〔添加される有
機化合物〕/ゼラチン量の重量比は、適宜調整できる
が、0.5〜1.0である事が好ましい。
【0663】本発明に係る感光材料には、光沢等の表面
特性、べたつき感、くっつき耐性、滑り性、耐傷性等の
表面物理特性を改良する目的で含弗素界面活性剤やオル
ガノポリシロキサンを添加してもよい。好ましい含弗素
界面活性剤としては、特願平4-270425号記載の一般式
(I)、(II)及び(III)で示される化合物が挙げられ
る。その中で特に好ましいものはFI−55,FI−81,FK−
5,FK−13及びFK−23で示される化合物である。好まし
いオルガノポリシロキサンとしては、特願平4-270425号
記載の一般式(S1)、(S2)、(I)、(II)及び
(III)で示される化合物が挙げられる。その中で特に
好ましい化合物としては、S−7及びS−19で示される
化合物が挙げられる。
【0664】本発明では油溶性染料を使用することが好
ましい。油溶性染料とは、20℃での水への溶解度が0.01
以下の有機染料を言い、波長400nm以上での最大吸収波
長の分子吸光係数が20000以上の化合物が好ましい。好
ましい化合物としては、特開平2-842号26頁に示される
一般式II及びIIIの化合物が挙げられる。好ましい具体
的化合物例としては、同明細書29〜32頁に記載の化合物
1〜27が挙げられる。この中でも化合物4及び9が特に
好ましい。油溶性染料は非感光性層に添加するのが好ま
しく、0.05〜5mg/m2の量で添加するのが好ましい。
【0665】本発明では、感光材料中に蛍光増白剤を添
加することが好ましい。蛍光増白剤としては、特開平2-
232652号記載の一般式IIで示される化合物が好ましく、
具体的化合物例としては、同明細書18〜20頁に記載の化
合物1〜6が挙げられる。このうち化合物No.3,1,
5で示される化合物が特に好ましい。これらの蛍光増白
剤は非感光性層に添加されるのが好ましい。添加量とし
ては0.001〜0.3mg/m2が好ましく、更には0.1〜0.2mg/
m2がより好ましい。
【0666】本発明では、上記蛍光増白剤を補足し蛍光
増白効果を増進させる水溶性重合体化合物を添加するこ
とが好ましい。好ましい化合物としては、ポリビニルピ
ロリドン、ビニルピロリドンを繰返し単位として含有す
るポリマーが挙げられる。これらは支持体に対して最も
離れた紫外線吸収剤含有層及び/又は該層より更に離れ
た層に含有されるのが好ましい。
【0667】本発明では、現像液で処理する際にハロゲ
ン化銀乳剤層で生じた現像主薬酸化体が他の感色性のハ
ロゲン化銀乳剤層へ拡散し、いわゆる色濁りを生じる事
を防止するため、非感光性層に色濁り防止剤を添加する
事が好ましい。色濁り防止剤として好ましい化合物とし
ては、ハイドロキノン誘導体があげられ、具体的には、
特願平5-134741号記載の一般式〔HQ−I〕で示される
化合物が挙げられ、より好ましくは、同号記載の一般式
〔HQ−II〕で示される化合物である。具体的化合物例
としては同号記載の化合物例HQ−1〜HQ−36が挙げ
られる。特にHQ−23,HQ−19,HQ−9,HQ−
8,HQ−7が好ましい。上記一般式〔HQ−II〕にお
いて、より好ましい化合物はR11とR12のうち少なくと
も一つの基が炭素原紙数の総和が8以上であり、更に好
ましくはR11とR12が両方とも炭素原紙数8〜18の基で
ある化合物である。
【0668】最も好ましくは化合物の分子量が400以
上、より好ましくは450以上の化合物である。これらの
色濁り防止剤の添加量は、ハロゲン化銀乳剤層の活性度
や中間層の膜厚等により最適に調整する事ができるが、
0.05g/m2〜1.0g/m2が好ましく、0.1g/m2〜0.5g
/m2がより好ましい。
【0669】これらの色濁り防止剤は感色性の異なるハ
ロゲン化銀乳剤層の間に塗設される事が好ましい。また
色濁り防止剤を2種以上併用する事が好ましい。色濁り
防止する中間層に上記のハイドロキノン誘導体のキノン
体が微量添加する事ができる。また上記のハイドロキノ
ン誘導体は、ハロゲン化銀乳剤層に、カブリ防止や階調
(特に脚部)調整のため添加する事も好ましい。ハロゲ
ン化銀乳剤層に添加する場合、その添加量は銀量に応じ
て最適に調整する事ができるが、0.001g/m2〜0.05g
/m2が好ましい。
【0670】本発明に係るカラー感光材料には、イラジ
ェーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長
域に吸収を有する水溶性染料を用いることが好ましい。
好ましいイラジェーション防止染料としては、特開昭62
-253146号記載の一般式IIで示される化合物(具体的化
合物例としては同明細書12〜13頁記載の化合物II−1〜
II−19)、特開昭64-26850号記載の一般式Iで示される
化合物(具体的化合物例としては同明細書7〜11頁記載
の化合物No.1〜85)、特開平2-97940号に記載の一般
式Iで示される化合物(具体的化合物例としては同明細
書5頁下段〜9頁上段記載のNo.1〜103で示される化合
物)、特願平4-182885号3頁22行目〜5頁2行目記載の
化合物が挙げられる。このうち特に好ましい化合物とし
ては、特開昭64-26850号記載の一般式Iで示される化合
物のNo.47、特開平2-97940号に記載の一般式Iで示され
る化合物No.54、特願平4-182885号記載の1,4,6,
7,9で示される化合物である。
【0671】イラジェーション防止染料は異種の最大吸
収波長を有する染料を併用することが好ましく、600〜7
00nmに最大吸収を有する染料と500〜600nmに最大吸収波
長を有する染料、400〜500nmに最大吸収波長を有する染
料とを併用するのが好ましい。これらの染料はいずれの
層に添加してもよいが、非感光性層に添加するのが好ま
しい。添加量としては、各々の化合物につき好ましくは
1〜100mg/m2、更に好ましくは3〜60mg/m2である。
感光材料の生試料の反射濃度は、400〜700nmの何れかの
波長において、0.5以上、好ましくは0.7以上より好まし
くは1.0以上が鮮鋭性が改良され好ましい。
【0672】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0673】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、酸性
法、中性法、アンモニア法の何れで得られたものであっ
てもよい。該粒子は一時に成長させたものであってもよ
いし、種粒子を作った後で成長させてもよい。種粒子を
作る方法と成長させる方法は同じであっても、異なって
もよい。
【0674】可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物を反応さ
せる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混合法、
それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時混合法で
得られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式とし
て特開昭 54-48521 号等に記載されている pAg コント
ロールド・ダブルジェット法を用いることもできる。
【0675】又、特開昭57-92523号、同 57-92524 号等
に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀
塩及び水溶性ハロゲン化物水溶液を供給する装置、ドイ
ツ公開特許 2921164 号等に記載された水溶性銀塩及び
水溶性ハロゲン化物水溶液を連続的に濃度変化して添加
する装置、特公昭 56-501776 号等に記載の反応器外に
反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することにより
ハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形成
を行う装置などを用いてもよい。
【0676】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。又、メルカプト基を有する
化合物、含窒素複素環化合物又は増感色素のような化合
物をハロゲン化銀粒子の形成時、又は、粒子形成終了の
後に添加して用いてもよい。
【0677】ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤は、ハロ
ゲン化銀粒子の成長の終了後に不要な可溶性塩類を除去
してもよいし、あるいは含有させたままでもよい。該塩
類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロージャ17
643号記載の方法に基づいて行うことができる。
【0678】本発明に係るハロゲン化銀粒子の形状は任
意のものを用いることができる。好ましい一つの例は、
{100}面を結晶表面として有する立方体である。又、
米国特許4,183,756号、同4,225,666号、特開昭55-26589
号、特公昭55-42737号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォ
トグラフィック・サイエンス(J. Photogr. Sci.)21巻
39頁(1973)等の文献に記載された方法等により、八面
体、十四面体、十二面体等の形状を有する粒子を作り、
これを用いることもできる。更に、双晶面を有する粒子
を用いてもよい。
【0679】本発明に係るハロゲン化銀粒子は、単一の
形状からなる粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子
が混合された物でもよい。
【0680】ハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限はない
が、迅速処理性及び感度等、他の写真性能等考慮する
と、好ましくは0.1〜1.6μm、更に好ましくは0.2〜1.2
μmの範囲である。なお、上記粒子は当該技術分野にお
いて一般に用いられる各種の方法によって測定すること
ができる。粒子径は、粒子の投影面積又は直径近似値を
使って求めることができる。
【0681】粒子が実質的に均一形状である場合には、
粒子分布は直径又は投影面積を用いて可成り正確に表す
ことができる。ハロゲン化銀粒子の粒径分布は、多分散
であってもよいし、単分散でもよい。好ましくはハロゲ
ン化銀粒子の粒子分布において、その変動係数が0.22以
下、更に好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀であ
る。ここで変動係数は粒径分布の広さを示す係数であ
り、下記によって定義される。
【0682】変動係数=S/R (ここに、Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表
す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は
その直径、又、立方体や球状以外の形状の粒子の場合
は、その投影像を同面積の円像に換算したときの直径を
表す。
【0683】また上記の単分散性乳剤で平均粒径又は感
度が異なるハロゲン化銀乳剤を同一感光性層に2種類以
上混ぜる事も階調の調整等ができ、好ましい。
【0684】この場合複数種のハロゲン化銀乳剤は、そ
れぞれ最適に化学熟成する様、抑制剤や増感色素、強色
増感剤等の種類や、量、添加時間を調整する事が好まし
い。
【0685】本発明に係るハロゲン化銀粒子乳剤は、沃
臭化銀、塩沃臭化銀、塩臭化銀、臭化銀あるいは塩化銀
であるが、好ましくは実質的に沃化銀を含まない90モル
%以上が塩化銀からなる塩臭化銀粒子又は塩化銀であ
る。実質的に沃化銀を含まないとは、沃化銀含有量が0.
5モル%以下、好ましくは0.1モル%以下、更に好ましく
は全く含有しないことである。又、塩化銀含有率は95モ
ル%以上が好ましく、より好ましくは98モル%以上、更
に好ましくは99モル%以上である。
【0686】本発明に係るハロゲン化銀粒子が臭化銀を
含有する塩臭化銀の場合には、ハロゲン化銀粒子内で組
成が異なるコア/シェル粒子あるいは臭化銀局在相を粒
子表面又は内部に有する粒子でも構わないが、好ましく
は粒子内部から表面まで組成の均一なハロゲン化銀粒子
である。また、内部潜像型の直接ポジ乳剤を使用する事
も好ましい形態の一つである。
【0687】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、その粒
子形成又は物理熟成の過程において種々の金属塩又は、
金属錯塩を導入することができる。
【0688】使用する金属としては、周期律において第
VIB族、第VIIB族、第VIII族、第IIB族、第IIIA族、
第IVA族が挙げられ、上記の中でも好ましく用いられる
ものは、Mn,Fe,Co,Ni,Zn,Ga,Ge,Mo,Ru,Pd,C
d,In,Sn,W,Re,Os,Ir,Pt,Tl,Zn,Auの塩又は錯
塩である。これらは単独あるいは併用して用いられる。
【0689】好ましい金属塩又は錯塩は、特願平2-1623
32号、同2-253667号、同3-109173号、同4-251468号、同
4-82250号、特開昭4-125629号、同4-251469号、同4-253
081号等に記載されている。
【0690】これらの化合物の添加量は、化合物の種類
あるいは目的に応じて広範囲に亘るが、ハロゲン化銀1
モルに対して10-11〜10-3モルが好ましく用いられる。
【0691】本発明に係るハロゲン化銀粒子乳剤は、金
化合物を用いる金増感法、カルコゲン増感剤を用いる
(硫黄)増感法を組み合わせて用いることができる。
【0692】金増感剤としては、塩化金酸、塩化金、チ
オ硫酸金などの他、各種の金錯体として添加することが
できる。用いられる酸化化合物としては、ジメチルロー
ダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、メル
カプトトリアゾール等が挙げられる。
【0693】金増感剤の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の
種類、金化合物の種類、熟成条件などによって一様では
ないが、通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×
10-4モルが好ましく、更に好ましくは1×10-8〜1×10
-5モルである。
【0694】カルコゲン増感剤としては、硫黄増感剤、
セレン増感剤、テルル増感剤を用いることができるが、
硫黄増感剤が好ましい。硫黄化合物としては、チオ硫酸
塩、アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチオ
シアナート、シスチン、p-トルエンスルホン酸塩、ロー
ダニン、無機硫黄等が挙げられる。
【0695】又、本発明の感光材料は還元増感を施すこ
とができる。還元増感については公知の方法が知られて
おり、例えば種々の還元剤を添加する方法、銀イオン濃
度が高い条件で熟成する方法、高pHの条件で熟成する
方法等を用いることができる。
【0696】還元増感に用いる還元剤としては、塩化第
一錫等の第一錫塩、トリ-t-ブチルアミンボラン等のボ
ラン類、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等の亜硫酸
塩、アスコルビン酸等のレダクトン類、二酸化チオ尿素
等を挙げることができる。この内、好ましく用いること
ができる化合物として、二酸化チオ尿素、アスコルビン
酸及びその誘導体、亜硫酸塩を挙げることができる。熟
成時の銀イオン濃度やpHを制御することにより還元増
感を行う場合と比べ、上記のような還元剤を用いる方法
は再現性に優れており好ましい。
【0697】これらの還元剤は、水、アルコール等の溶
媒に溶解してハロゲン化銀乳剤中に添加して熟成を行う
か、あるいはハロゲン化銀粒子の形成時に添加して粒子
形成と同時に還元増感を行ってもよい。
【0698】これらの還元剤を添加する量は、ハロゲン
化銀乳剤のpH、銀イオン濃度などに応じて調整する必
要があるが、一般には、ハロゲン化銀乳剤1モル当たり
10-7〜10-2モルが好ましい。
【0699】還元増感後に還元増感核を修飾したり、残
存する還元剤を失活させるために少量の酸化剤を用いて
もよい。このような目的で用いられる化合物としては、
ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム、ブロモサクシンイ
ミド、p-キノン、過塩素酸カリウム、チオスルフィン
酸、過酸化水素水等を挙げることができる。
【0700】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、増感の
過程においてハロゲン化銀溶剤を添加してもよい。好ま
しく用いられるハロゲン化銀溶剤は、チオシアン化合物
類であり、例えばチオシアン酸カリウム、チオシアン酸
ナトリウム、チオシアン酸カルシウム、チオシアン酸マ
グネシウム、チオシアン酸銀塩及びチオシアン酸アンモ
ニウム等が挙げられる。
【0701】増感時のpH、pAgは特に制限はなく、通常
pH4.0〜11.0、pAg4.5〜8.5の範囲で行われる。
【0702】本発明に係るハロゲン化銀乳剤には、感光
材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保存中
の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリを防
止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いること
ができる。こうした目的に用いられる化合物の例とし
て、下記一般式〔S〕で表される化合物を挙げることが
できる。
【0703】
【化97】
【0704】式中、Qは5〜6員の含窒素複素環を形成
するのに必要な非金属原子群を表し、Mは水素原子又は
アルカリ金属原子を表す。
【0705】Qで表される5員複素環としては、例えば
イミダゾール環、テトラゾール環、チアゾール環、オキ
サゾール環、セレナゾール環、ベンゾイミダゾール環、
ナフトイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチ
アゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾー
ル環、ベンゾオキサゾール環などが挙げられ、Qで表さ
れる6員複素環としては、ピリジン環、ピリミジン環、
キノリン環等が挙げられ、これらの5〜6員の複素環は
置換基を有するものも含む。Mで表されるアルカリ金属
原子としては、ナトリウム原子、カリウム原子等が挙げ
られる。
【0706】一般式〔S〕で示されるメルカプト化合物
のより好ましい構造は、特願平4-330655号の段落0016〜
段落0032に記載される通りである。又、具体的化合物と
しては、同出願の段落0034〜段落0039に記載されるS−
1−1〜S−4−8が挙げられる。又、特願平4-80948
号の一般式〔I〕で表される化合物も好ましく、段落002
6〜段落0028に1〜49として具体例が挙げられる。
【0707】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いる分
光増感色素としては、公知の化合物をいずれも用いるこ
とができる。青感光性増感色素としては、特願平2-5112
4号108〜109頁に記載のBS−1〜8を単独で又は組み
合わせて好ましく用いることができる。緑感光性増感色
素としては、同明細書の110頁に記載のGS−1〜5が
好ましく用いられる。
【0708】本発明に係る感光材料を半導体レーザーを
用いたプリンターにより露光する場合には、赤外に感光
性を有する増感色素を用いる必要があり、赤外感光性増
感色素としては、特願平3-73619号12〜14頁に記載のI
RS−1〜11の色素が好ましく用いられる。又、同明細
書14〜15頁に記載の強色増感剤SS−1〜SS−9をこ
れらの色素に組み合わせて用いるのが好ましい。
【0709】本発明に係る感光材料をレーザーを用いて
露光する場合には、半導体レーザーを用いた露光装置を
用いるのが装置の小型化等の面で有利である。走査露光
においては、一画素当たりの露光時間がハロゲン化銀乳
剤が実際に受ける露光時間に対応するが、一画素当たり
の露光時間とは、レーザー光による走査露光のような場
合には、その光束の強度の空間的な変化において、光強
度が最大値の1/2になる処を以て光束の外縁とし、走査
線と平行であり、かつ光強度が最大となる点を通る線と
光束の外縁の交わる2点間の距離を光束の経とした時、 (光束の経)/(走査速度) を以て一画素当たりの露光時間と考えればよい。一画素
当たりの露光時間が短くなるに従って、露光時間と発色
濃度の関係は複雑になる傾向にあり、一画素当たりの露
光時間の短い装置を用いた場合に本発明は特に有効であ
る。
【0710】こうしたシステムに適用可能と考えられる
レーザープリンター装置としては、例えば特開昭55-407
1号、同59-11062号、同63-197947号、特開平2-74942
号、同2-236538号、特公昭56-14963号、同56-40822号、
欧州広域特許77410号、電子通信学科合技術研究報告80
巻244号、及び映画テレビ技術誌1984/6(382) 34〜36頁
などに記載されているものがある。
【0711】赤感性増感色素としては、下記一般式〔R
S−2〕及び一般式〔RS−3〕で表されるシアニン色
素が好ましく用いられる。
【0712】
【化98】
【0713】式中、R24、R25、R26及びR27は、各々
アルキル基、アルケニル基又はアリール基を表す。
1、L2、L3、L4及びL5は、各々メチル基を表す。
1、Z2、Z3及びZ4は、各々5又は6員の複素環核を
完成するに必要な原子又は原子群を表す。Z5は6員炭
素環を形成するに必要な原子群を表す。m1、m2、m3
及びm4は、各々0又は1を表す。nは0又は1を表
す。X-は酸アニオンを表す。Y1及びY2は、各々0又
は1を表し、化合物が分子内塩を形成する場合、Y1
びY2は、各々0を表す。
【0714】本発明の感光材料は高濃度発色部の識別性
を改良するため、3原色の発色画像のうち1つの色相の
画像色素濃度の高濃度(好ましくは反射濃度1.2〜2.5)
の領域で、該画像の色相形成に実質的に寄与しない他の
色相の色素が階調を有するように付加される事が好まし
い。このための具体的方法として、一つの感色性のハロ
ゲン化銀乳剤層に他の感色性の増感色素を小量添加した
り又、一つの色相を形成するカプラー含有層に他の色相
を形成するカプリング速度のより遅いカプラーを添加す
る方法をとる事が好ましい。
【0715】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いる強
色増感剤としては、例えばスチルベン、アザインデン、
メルカプト複素環化合物、チオ尿素あるいはフェノール
類とヘキサメチレンテトラミンの縮合物などの化合物を
用いることができるが、複素環を含む9員環以上の環状
化合物を用いることが好ましい。
【0716】環状化合物としては、効果の点から脂肪族
環及び/又は芳香族環及びエーテル結合を有するものが
好ましく、更に環状化合物を形成する脂肪族環が4以下
が好ましく、芳香族環を有する大環状化合物がより好ま
しい。
【0717】代表的化合物としてはクラウンエーテル類
であり、これら環状化合物の具体例は特願平4-330655号
の段落0049〜段落0055に記載のS−1〜S−39を挙げる
ことができる。
【0718】本発明に係る感光材料には、バインダーと
して分散用及び塗布液用にゼラチンを用いることが有利
である。
【0719】ゼラチンの製法については例えばT.H Jame
s;The Theory of The PhotographicProcess,4th ed.(19
77)55頁及び写真工学の基礎・銀塩写真編119〜124頁等
に記載の方法により作製される。原料としては、牛骨
(オセイン)牛皮(ハイド)、豚皮(ピッグスキン)が
使用されるが、好ましくは牛骨から調製されたものであ
るが、これらの内2種以上を混合してもよい。
【0720】処理としては、アルカリ処理、酸処理、酸
素処理などが行われるが、好ましくはアルカリ処理ゼラ
チンである。アルカリ処理ゼラチンの等電点は、4.5以
上が好ましく、更に5以上がより好ましい。ゼラチンは
通常イオン交換処理を行うことができるが、本発明では
カチオン、アニオン及び両イオン交換処理したゼラチン
の内、用途によって適宜選択することが可能だが、両イ
オン交換したゼラチンが好ましい。又、過酸化水素処理
したゼラチンも好ましく用いられる。
【0721】過酸化水素処理はゼラチン調製工程のいず
れで行ってもよい。例えばオセインに対して直接行った
り、アルカリ処理している最中やアルカリ処理後、ある
いはゼラチン液として抽出した後に行ってもよい。本発
明ではアルカリ処理中に過酸化水素水を添加することで
調製されたゼラチンが好ましい。過酸化水素の添加量は
オセイン1kg当たり、純H2O2として1〜100gの範囲で
添加される。過酸化水素による反応はpH9.0以上で行わ
れることが好ましい。
【0722】ゼラチンの組成としては、低分子量成分が
少ない方が、又、高分子量成分が多い方が好ましい。高
及び低分子量成分の測定法については、特開平1-265247
号2頁左下欄15行目〜3頁左上欄8行目に記載の方法を
使うことができる。この方法に従う表示で高分子量成分
が30%以上及び/又は低分子量成分が40%以下が、より
好ましい。ゼラチンの分子量としては1万〜20万が適当
である。
【0723】ゼラチンのゼリー強度は高い方が好まし
く、250以上であることがより好ましい。特に好ましい
のは270以上である。
【0724】ゼラチン中に含有される不純物であるイオ
ン含有量は低い方が好ましく、例えばカルシウムイオン
は5000ppm以下、更には2000ppm以下が好ましい。ただ
し、乳剤によっては、4000〜5000ppmのカルシウムが存
在した方が好ましいこともある。
【0725】鉄や銅イオン等の重金属イオンはトータル
で500ppm以下、各成分で10ppm以下が好ましい。特に鉄
イオンは5ppm以下、更に好ましくは3ppm以下である。
【0726】又、ゼラチンの比旋光度は高い方が好まし
く、150以上が好ましい。最上層に使用する場合には、
比旋光度210以上が好ましい。
【0727】ゼラチンの着色は少ない程良好であり、ゼ
ラチンの10重量%水溶液の420nmにおける透過率が50%
以上、好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上の
ゼラチンが本発明には有利である。ゼラチンの透過率を
上げるには、原料の選択、過酸化水素処理、イオン交
換、キレート樹脂による吸着などが適宜行われる。
【0728】本発明の感光材料に含まれるゼラチン量の
総和は10.0g/m2以下、好ましくは7.0g/m2以下であ
り、下限には制限はないが、物性もしくは写真性能の面
から一般的には3.0g/m2以上であることが好ましい。
ゼラチンの量は、パギィ法に記載された水分の測定法で
11.0%の水分を含有したゼラチンの重量に換算して求め
られる。
【0729】本発明においてはバインダーの硬膜剤が使
用される。硬膜剤としてはビニルスルホン型硬膜剤、ク
ロロトリアジン型硬膜剤が好ましく用いられる。ビニル
スルホン型硬膜剤としては、特開昭61-249054号25頁右
上欄13行目〜27頁右上欄2行目に記載の化合物を好まし
く用いることができる。更には、同明細書26頁に記載の
化合物H−12がより好ましい。具体的化合物としては前
記一般式〔VS−I〕で示される。クロロトリアジン系
硬膜剤としては、特開昭61-245153号3頁左下欄1行目
〜3頁右下欄下から4行目及び3頁右下欄下から4行目
〜5頁左下欄記載の化合物が好ましく用いられる。更に
同明細書4頁記載のXII−1で示される化合物がより好
ましい。これら硬膜剤は異種の化合物を併用することが
好ましく、又、どの層に添加してもよい。硬膜剤は、バ
インダーに対して0.1〜10重量%で用いられるのが好ま
しい。
【0730】本発明においては、塗設後仕上がった感光
材料の膜面pHを適切に調整すべく、塗布液を調整する
事ができる。膜面pH5.0〜8.0に調整されることが好ま
しくは、pH5.4〜6.0である。又膜面のpAgも適切に調整
する事ができるが、好ましくはpAg6.0〜10.0である。
【0731】又被膜の膨張度:(〔単位面積当たり吸収
された発色現像液の重さ〕/〔単位面積当たりの感光材
料の全親水性コロイド層の処理前の重量〕)×100を発
色現像液CPK−2−20のワーカーを用い、35℃,45秒
の浸漬条件で測定した値は、適宜調整できるが、100〜2
00が好ましく、110〜150がより好ましい。又感光材料を
硬膜させる場合には、各層を均一に硬膜してもまた特定
の層を強く硬膜させてもよい。
【0732】本発明においては、いずれかの層に防黴剤
を添加することが好ましい。好ましい化合物としては、
特願平1-298092号9頁に記載の一般式IIで示される化合
物が好ましい。具体的化合物例としては、同明細書69〜
70頁に記載の化合物例No.9〜22が挙げられる。この
内、特に好ましいものはNo.9で示される化合物であ
る。
【0733】本発明においては、防腐剤及び防黴剤を用
いることができる。好ましい例としては、特開平3-1576
46号17頁右下欄16行目〜19頁左下欄に記載の化合物があ
る。
【0734】本発明に係る反射支持体としては、どのよ
うな材質を用いてもよく、白色顔料含有ポリエチレン被
覆紙、バライタ紙、塩化ビニルシート、白色顔料を含有
したポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート支持
体などを用いることができる。中でも白色顔料を含有す
るポリオレフィン樹脂層を表面に有する支持体が好まし
い。
【0735】反射支持体に用いられる白色顔料として
は、無機及び/又は有機の白色顔料を用いることがで
き、好ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫
酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシ
ウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉珪酸、合成珪
酸塩等のシリカ類、珪酸カルシウム、アルミナ、アルミ
ナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が
挙げられるが、好ましくは硫酸バリウム、酸化チタンで
ある。白色顔料は水酸化アルミニウムやアルコール、界
面活性剤等で表面処理されていてもよい。
【0736】反射支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有
される白色顔料の量は、耐水性樹脂層中での含有量とし
て10重量%以上であることが好ましく、更には13重量%
以上であることが好ましく、15重量%以上がより好まし
い。紙支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分散度は、
特開平2-28640号に記載の方法で測定することができ
る。この方法で測定した時に、白色顔料の分散度が前記
公報に記載の変動係数として0.20以下であることが好ま
しく、0.15以下であることがより好ましく、0.10以下で
あることが更に好ましい。紙支持体の表面はより平滑で
あることが好ましく、中心平均粗さ(SRa)が1.0μm
以下であることが好ましい。SRaの算出法は特願平3-2
576号6頁に記載の式により算出される。又用途に応じ
て絹目等のパターンを有する型付の支持体を用いること
もできる。
【0737】本発明の支持体に用いられる原紙は一般的
に用いられる材料から選ばれる。即ち、硫酸法晒針葉樹
パルプ(NBKP)、硫酸法晒広葉樹パルプ(LBK
P)、亜硫酸法晒針葉樹パルプ(NBSP)、亜硫酸法
晒広葉樹パルプ(LBSP)等の天然パルプを1種又は
2種以上組み合わせて使用してもよい。組み合わせ使用
する場合の望ましいパルプの配合率は、広葉樹パルプ/
針葉樹パルプの比が95/5〜60/40である。
【0738】本発明では、原紙に以下に示す各種添加剤
を添加し、耐水性等の紙力を増強させるのがよい。例え
ばサイズ剤としては、アルキルケテンダイマー脂肪酸
塩、ロジン、マレイン化ロジン、アルケニル琥珀酸塩、
アルキル琥珀酸塩及び多糖類等が用いられるが、好まし
くはアルキルケテンダイマー脂肪酸塩が好ましく用いら
れる。これらはパルプ当たり0.2〜2%用いるのが好ま
しい。乾燥紙力増強剤としては、カチオン化澱粉、カチ
オン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルア
ミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等が用いら
れるが、好ましくはカチオン化澱粉、アニオン化ポリア
クリルアミドである。又、湿潤紙力増強剤としては、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂等が
用いられるが、好ましくはエポキシ化ポリアミド樹脂で
ある。又、一般的に、パルプ表面に水溶性高分子添加剤
を含有する液で表面をタブサイズ又はサイズプレスされ
る。この水溶性高分子としては、カチオン化澱粉、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル
アミド、ゼラチン等が用いられるが、好ましくはカチオ
ン化澱粉及びポリビニルアルコールである。
【0739】カブリ防止剤としては、特開昭55-103549
号に記載の水溶性沃素化合物、同56-43637号に記載のマ
グネシウム、カルシウムあるいは亜鉛の弱酸塩又は酸化
物、特開昭56-97343号に記載の分子量150以下の尿素化
合物、特開平5-19405号に記載のマグネシウム化合物等
が用いられる。これらの化合物の内、好ましくは水酸化
マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸
化亜鉛であり、パルプに対し0.1〜10重量%用いられ
る。又、無機電解質として、食塩、芒硝などが用いられ
るが好ましくは食塩である。吸湿性物質としてグルセリ
ン、ポリエチレングリコールなどが、pH調整剤として
塩酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が用いら
れ、その他、染料(青色染料、群青が好ましい)、蛍光
増白剤、帯電防止剤、消泡剤等の添加剤が組み合わせて
用いられる。パルプは適度に砕かれた後、必要に応じて
前記添加剤を含有させたパルプスラリーとなり、長網抄
紙機等の抄紙機により抄紙して乾燥及びスーパーカレン
ダー処理される。この乾燥の前又は後で表面サイズ処理
が行われる。
【0740】支持体は、前記のようにして得た原紙の両
面にポリオレフィン樹脂を被覆したものが好ましい。こ
のポリオレフィン樹脂としては、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン等のα-オレフィンの単独重合体及びこ
れら各重合体の混合物であり、特に好ましいポリオレフ
ィンは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又は
それらの混合物である。これらのポリオレフィンの分子
量は特に制限はないが、一般的には2万〜20万の範囲に
あるポリオレフィンが用いられる。ポリオレフィン樹脂
被覆層の厚さについても特に制限はなく、通常は約15〜
50μmの厚さである。支持体が紙支持体である場合、種
々の形態の支持体を使用することができるが、例えば支
持体の厚さが80〜180μmの薄手原紙、実用新案64-29550
号等に記載の剥離接着型及び厚手原紙も用いることがで
きる。又、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト等の支持体を用いた場合、透明、半透明、不透明の各
タイプに白色顔料塗布量の調整等により製造することも
できる。又、支持体の酸素透過率は2.0cc/m2・hr・atm以
下であることが好ましい。又鏡面反射支持体や第二種拡
散反射支持体を用いる事もできる。支持体の保管温度
は、通常20〜40℃である。
【0741】本発明に係る反射支持体として、無機及び
/又は有機の白色顔料を含有して電子線照射により硬化
された樹脂組成物層を、基体の少なくとも片面に有する
印画紙支持体も高平滑、高鮮鋭性であり、好ましく用い
られる。
【0742】又反射支持体上にゼラチン界面活性剤を含
む、下引層を塗設しておく事も、塗布性が改良されて好
ましい。
【0743】本発明に用いられる電子線硬化性塗布液
は、電子線により硬化樹脂を生成しうる少なくとも1種
の有機化合物と、顔料、好ましくは無機顔料とを主成分
とし、必要によりその他の添加剤を含むものである。
【0744】電子線照射によって重合硬化する有機化合
物は、1分子中に2個以上の炭素−炭素二重結合を含む
不飽和化合物、例えばアクリル系及びメタクリル系オリ
ゴマー、多官能性アクリル系及びメタクリル系モノマ
ー、並びに1分子中に少なくとも1個の炭素−炭素二重
結合を含む不飽和化合物、例えば単官能性アクリルモノ
マー、メタクリルモノマー及びビニルモノマーなどを包
含する。
【0745】これらの不飽和有機化合物は、電子線照射
によりラジカルを発生して重合し、かつ分子間、及び分
子内架橋反応による架橋結合を形成して硬化し、硬化樹
脂を生成する。
【0746】代表的な樹脂としては、アクリロイル、メ
タクリロイル基を両末端に有し、骨格がポリエステル、
ポリウレタン、ポリエーテル及びポリカーボネートであ
る化合物がある。
【0747】アクリル系及びメタクリル系オリゴマーと
しては、ポリウレタンのアクリル酸又はメタクリル酸エ
ステル、ポリエーテルアルコールのアクリル酸又はメタ
クリル酸エステル、ビスフェノールAのアクリル酸又は
メタクリル酸エステル、ポリエステルのマレイン酸又は
フマル酸エステルなどを挙げることができる。又、多官
能性アクリルモノマー及びメタクリルモノマーとして
は、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチ
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、グリセロールトリメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、1,4-ブタンジオールジアクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、イソシアマル酸ジア
クリレート、イソシアマル酸トリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、プロピレンオキシ
ド変性トリメチロールプロパンポリアクリレートなどを
挙げることができる。又、単官能性アクリルモノマー、
メタクリルモノマー並びにビニルモノマーとしては、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、フェノキシエチルアク
リレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、
スチレン、N-ビニルピロリドン、ポリオキシエチレンフ
ェノールのアクリル酸エステル、2-エチルヘキシルアク
リレートなどを挙げることができる。
【0748】なお、市販品として入手できるものとし
て、例えばアロニックスM−5700及びM−6100(ポリエ
ステルアクリレート)、アロニックスM−1100及びM−
1200(ウレタンアクリレート)、アロニックスM−10
1,102(単官能アクリレート)、アロニックスM−21
0、215(多官能アクリレート、以上いずれも東亜合成社
製)やGE−510(エポキシ化合物:三菱ガス社製)が挙
げられる。
【0749】塗布液中には、有機溶媒に溶解又は分散し
た電子線硬化性有機化合物と均一に混合された顔料、通
常は白色の無機顔料を含んでいる。白色無機顔料として
は、前記反射支持体に用いられる白色顔料を、そのまま
挙げることができる。
【0750】塗布液中の白色無機顔料の含有量は、硬化
樹脂被覆層の全固形分重量に対し20〜80重量%になるよ
うに設定されていることが好ましい。その含有量が20重
量%より少なくなると、得られる印画紙上の写真画像の
鮮鋭性が十分でなく、又、含有量が80重量%を超える
と、得られる硬化樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れ
を生ずるようになる。白色無機顔料を電子線硬化性不飽
和有機化合物中に分散するには、3本ロールミル(スリ
ーロールミル)、2本ロールミル(ツーロールミル)、
カウレスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグライン
ダー、及び超音波分散機などを使用することができる。
【0751】有機溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、ジクロロベンゼン等を用いることができ
る。
【0752】塗布方法としては、ローラーコート法を用
いてもよく、或は、その代わりにシートの塗布に用いら
れる一般的方法、例えばバーコート法、エアードクター
コート法、ブレードコート法、スクイズコート法、エア
ーナイフコート法、リバースロールコート法、トランス
ファーコート法などの何れを用いてもよい。又、ファウ
ンテンコーターあるいはスリットオリフィスコーター方
式を用いることもできる。
【0753】本発明に用いられる電子線照射装置に格別
の制限はなく、一般には、このような電子線照射用電子
線加速機として、比較的安価で大出力が得られるカーテ
ンビーム方式のものが有効に用いられる。電子線照射の
際の加速電圧は100〜300kVが好ましく、吸収線量として
は0.5〜10Mradが好ましい。
【0754】塗布層の厚みとしては3〜100μm、好まし
くは5〜50μmが適当である。この範囲を外れると、塗
布ムラを生じたり、硬化のために多大なエネルギーが必
要となり、硬化が不充分になって品質上好ましくない。
【0755】又、必要に応じて塗布液もしくは硬化後に
鏡面ロールによる表面平滑化、又は絹目ロール等のマッ
トロールによる表面マット化を施してもよい。
【0756】本発明に用いられる支持体基体としては、
一般に写真用支持体に用いられるものであれば全て使用
できるが、通常は紙が用いられる。シート状基体として
用いられる紙としては、例えば天然パルプ紙、合成パル
プ紙、天然パルプと合成パルプの混抄紙等の他、各種の
抄合せ紙が挙げられる。これらの紙基体には、一般に製
紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、定着剤、充
填剤、帯電防止剤、pH調整剤、顔料、染料等の添加剤
が配合されていてもよい。更に、表面サイズ剤、表面紙
力剤、帯電防止剤が表面塗布されていてもよい。又反射
支持体の裏面にゼラチンや界面活性剤やマット剤、スベ
リ剤を含む層を塗設する事もカール耐性がよく好まし
い。
【0757】本発明に係る感光材料は、必要に応じて支
持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施し
た後、直接又は下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止
性、寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止
性、摩擦特性及び/又はその他の特性を向上するための
1又は2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよ
い。
【0758】又本発明においては、光反射層を形成する
ため、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設する
事が好ましい。白色顔料の種類としては、前記の反射支
持体に用いたものと同様のものが用いられる。この場
合、親水性コロイド中に白色顔料を20〜90重量%添加さ
れるのが好ましく、40〜90重量%がより好ましい。白色
顔料の占有面積の変動係数は、小さい方が好ましく、0.
20以下より好ましくは、0.15以下である。白色顔料層に
は中間のポリマー粒子や沸点が300℃以上の高沸点有機
溶媒を添加する事がより好ましい。
【0759】本発明の感光材料の非感光性層、白色顔料
含有層、感光性層には、黄色、灰色、青色及び黒色コロ
イド銀無機有色顔料、有機有色顔料、染料等の着色剤を
添加する事が好ましい。
【0760】本発明の支持体及び/又は親水性コロイド
層に添加される白色顔料層に白地性を調整する目的で群
青等の着色剤を微量添加する事が好ましい。
【0761】ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布
に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いても
よい。塗布法としては、2種以上の層を同時に塗布する
ことのできるエクストルージョンコーティング及びカー
テンコーティングが特に有用である。
【0762】作製されたプリント感光材料は、処理済み
のネガフィルムを通して露光される。使用されるネガフ
ィルムは種々のタイプのものが使用できる。又、種々の
分光感度を有するネガフィルムが使用できる。好ましい
ネガフィルムとしてはコニカカラーSuperDD100が挙げら
れる。更に好ましくは、コニカImpressa50,フジリアラ
が挙げられる。又、露光時間は数十ミリ秒〜数十秒の広
範囲の条件で露光される。この際の露光方法は通常の現
像所で行われている種々の方法が使用できる。プリンタ
ーとして好ましく使用される機器としては、例えばコニ
カプリンターCRP-5N2、SCP-8015、KCP-7N3、グレタッグ
3141プリンター、アグファMSPプリンター、コダックCLA
S35プリンター等が挙げられる。又、引伸し機、エンラ
ージャーを用いて大サイズのプリントを作製することも
好ましく行われる。
【0763】本発明において、露光から現像迄の時間は
どのようなものであってもよいが、全体の処理時間を短
くする上では短時間である方が好ましい。又、本発明に
係る感光材料は、露光〜現像の時間が30秒以下の場合に
も画像濃度の変化が小さく、高画質な画像を安定して得
ることができる。又処理後のプリントの表面に樹脂やフ
ィルムをラミネートする事も好ましく、この際には紫外
線吸収剤が含有される事が好ましい。又、処理後のプリ
ントにハガキ等を貼付け、ポストカードとする事も好ま
しい。
【0764】また、本発明において、固体処理剤、固体
処理剤収納容器、該収納容器の収容体装填部に対応する
位置にそれぞれ光学的に区別するために、実質的同一の
色を備えるか、文字、記号等をつけて固体処理剤の誤装
填を防止することができる。
【0765】特に固体処理剤の着色には溶解性色素を用
いることができる。
【0766】また、“実質的に同一の色を備えている”
とは、彩度・明度が異なっても、色相がほぼ同一色相
(日本色研配色体系の色相記号で略±2以内)内にある
色であるので、同じ系統の色を持っていると認識できる
範囲内の色であればよい。
【0767】さらに、収容体装填部に対応する位置、受
容部に対応する位置、収納容器、包装材料が、色を備え
ている態様として、その色を備えたラベルを貼付するこ
とが好ましい。なぜなら、異なった固体処理剤でも、同
一の色(無色透明を含む)の収納容器を使用でき、生産
性が向上し、また、リサイクルする際にも、異なった処
理剤に用いた収納容器を一緒に再利用でき、また、リユ
ースする際にも、異なった処理剤に用いた収納容器を一
緒にリユースできるからである。このラベルは易剥離性
である方が好ましい。
【0768】また、着色の形態も、それぞれの機能を示
す文字または記号と一緒に着色する場合や、着色された
それぞれの機能を示す文字または記号による場合や、そ
のような文字や記号とは別の場所に着色する場合や、そ
のような文字や記号が無く単に着色する場合などが挙げ
られる。この中で文字や記号がある方が好ましく、さら
に、文字や記号の部分も着色されていることが好まし
い。なぜなら、文字や記号の部分があると色弱のユーザ
ーでも認識されやすく、処理剤の誤装填を防止できる。
また、文字や記号の部分とは別の部分が着色されている
と、特に、両者が着色されていると、処理剤の誤装填を
顕著に防止できる。
【0769】
【実施例】本発明の感光材料処理装置の実施例として、
カラープリント用処理装置、およびカラーネガ現像装置
について、感光材料処理装置と係わる固体処理剤、処理
剤収納容器、処理剤収納容器包装体および感光材料につ
いて次の順序にそって順次説明していく。
【0770】〔120〕感光材料処理装置 (121)カラープリント用処理装置 (122)カラーネガフィルム現像装置 〔220〕固体処理剤 (221)カラーネガフィルム用固体処理剤 (222)カラープリント用固体処理剤 〔320〕処理剤収納容器 〔420〕処理剤収納容器の包装体 〔520〕感光材料 (521a〜521c)カラーネガフィルム (522a〜522d)カラーペーパー 〔120〕感光材料処理装置 感光材料処理装置は感光材料を処理する装置で、実施例
ではハロゲン化銀感光材料として、(121)カラープリ
ント用処理装置及び(122)カラーネガ現像装置につい
て説明する。
【0771】(121)カラープリント用処理装置 カラープリント用処理装置は露光済みの感光材料より固
体処理剤を用いてカラープリントを得る装置である。以
下図面に基づいて説明していく。
【0772】図1は、カラープリント処理装置の外観斜
視図である。図に示すように、自動現像機Aはカラープ
リントの現像部分で、写真焼付機Bはカラープリントの
写真焼付部分で構成されている。
【0773】図2は、図1のカラープリント処理装置の
正面図である。図に示すように、前述の自動現像機A、
および写真焼付機Bが一体的に構成されている。
【0774】図3は、図1のカラープリント処理装置の
平面図である。図に示すように、自動現像機A、および
写真焼付機Bが図2と同様に構成されている。
【0775】図4は、図1のカラープリント処理装置の
左側面図である。図に示すように、原画Oはカラーネガ
フィルムの原画で、マガジンMはカラーペーパーが収納
されたマガジンである。
【0776】図5は、自動現像機Aと写真焼付機Bとを
一体的に構成したカラープリント用処理装置の概略構成
図である。図に示すとおり、処理剤補充装置(固体処理
剤供給装置ともいう)3A,3B,3Eは固体処理剤を
処理槽へ補充する装置であり、処理槽1は感光材料を処
理する処理槽である。さらに補水装置60は処理槽に水を
補給する装置で補水ポンプ66および補水容器65が含まれ
る。また、廃液収集管55は処理槽1よりオーバーフロー
した廃液を廃液容器に導く収集管である。また、廃液容
器50は1つ設けられ、すべての廃液が廃液収集管55によ
り集められて貯蔵できるようになっている。
【0777】さらに他の構成について説明していくと、
写真焼付機Bの左下部には、未露光のハロゲン化銀写真
感光材料である印画紙をロール状に収納したマガジンM
がセットされる。マガジンから引き出された印画紙は、
送りローラR1及びカッター部Cを介して所定のサイズ
に切断され、シート状印画紙となる。このシート状印画
紙は、ベルト搬送手段Beによって搬送され、露光部E
において光源およびレンズLにより、原画Oの画像を露
光される。露光されたシート状印画紙はさらに複数対の
送りローラR2,R3,R4により搬送され、自現機A
内に導入される。自現機Aでは、シート状印画紙は、処
理槽であるそれぞれ発色現像槽1A、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1E内(実質的に3槽構成の処理槽
1)をローラ搬送手段(参照記号ナシ)により順次搬送
され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定化
処理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画紙
は、乾燥部5において乾燥されて機外に排出される。
【0778】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、連続した帯状で自現機A内に導かれる
ものであってもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機
Bとの間に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレ
ータを設けると処理効率が上がる。また、本願発明に係
る自現機Aは、写真焼付機Bと一体的に構成しても、自
現機A単体だけでもよいことは言うまでもない。また、
本発明の説明として、発色現像槽1A、漂白定着槽1
B、安定槽1C,1D,1Eを有する実質的に3槽構成
の処理槽1を有する自現機Aについて行うが、これに限
られるものではなく、発色現像槽、漂白槽、定着槽、安
定槽を有する実質的に4槽構成の自現機であっても本発
明は適用できるものである。上記発色現像槽1A、漂白
定着槽1B、安定槽1Eの各処理槽には、それぞれ固体
処理剤を供給する固体処理剤供給装置3A,3B,3E
が設けてある。
【0779】図6は、図5の自現機AのI−I断面にお
ける処理槽である発色現像槽1Aの処理剤投入部と処理
剤供給手段との断面図である。なお、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1Aと
同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明する場
合は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図には、構
成をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送
手段等は省略してある。また、本例においては、固体処
理剤として錠剤を用いた場合について説明する。
【0780】感光材料を処理する処理槽1は、該処理槽
1を形成する仕切り壁の外側に一体的に設けた固体処理
剤(錠剤)Jを供給する固体処理剤投入部20および恒温
槽2を有する。これら処理槽1と恒温槽2とは連通窓21
が形成された仕切り壁21Aにより仕切られており、処理
液は流通できるようになっている。そして恒温槽2の上
方に設けた固体処理剤投入部20には固体処理剤Jを受容
する囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処
理槽1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の
通過は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通
過できない網状またはフィルター状としてある。
【0781】筒状のフィルター22は、恒温槽2の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
【0782】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23、循環ポンプ24、および処理槽1等で構成されて
いることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通した
循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該処
理槽1に連通している。このような構成により、循環ポ
ンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込まれ、
処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理液と
混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返すこと
になる。この循環流の流量は、1分間当たりタンク容量
に対して0.1(回転=循環量/タンク容量)以上の流量
であることが好ましく、より好ましくは、0.5〜2.0回転
である。また、処理液の循環方向は、図6に示した方向
に限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
【0783】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。廃液は廃液収集管によ
り集められ廃液容器に貯蔵される(図5参照)。
【0784】棒状のヒータ26は、恒温槽2の上方壁を貫
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ26は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
【0785】処理量情報検出手段31は、自現機Aの入口
に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するた
めに用いられる。この処理量情報検出手段31は、左右方
向に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出
するとともに、検出されている時間をカウントするため
の要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に
予め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光
材料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検
出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイッチ、超音波
センサ等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。また、間接的に感光材料の処理面積が
検出できるもの、例えば図5のようなカラープリント用
処理装置の場合、焼付を行った感光材料の量、あるい
は、予め決まっている面積を有する感光材料の処理数を
検出するものでもよい。さらに、検出するタイミング
は、本例では処理される前であるが、処理した後、ある
いは処理液中に浸漬されている間でも良い(このような
場合は、処理量情報検出手段31を設ける位置を処理後に
検出できる位置や処理中に検出できる位置に適宜変更す
ることによりできる)。さらに、検出される情報とし
て、上述の説明では、感光材料の処理面積について述べ
たが、これに限られるものではなく、処理される、処理
された、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比例し
た値であればよく、処理槽に収容された処理液の濃度あ
るいは濃度変化等であってもよい。また、処理量情報検
出手段31は、各処理槽1A,1B,1C,1D,1E毎
に設ける必要はなく、1台の自現機Aに対して1つ設け
ることが好ましい。32は前記処理量情報検出手段31によ
る信号を受けて処理剤の処理量供給を制御する処理量供
給制御手段である。
【0786】本発明に係る固体処理剤補充装置30は、露
光された感光材料を処理する感光材料処理装置の処理槽
の上方に設定され、収納容器33、収納容器装填手段34、
供給手段35、駆動手段36から構成されていて、上部カバ
ー301内によって密閉されている。上記上部カバー301
は、前記処理槽1および恒温槽2を収容する本体101と
本体背部の支軸302により揺動自在に結合されていて、
該上部カバー301は、図示一点鎖線A方向に持ち上げ
て、操作者側の前面および上面を大きく開放することに
より、固体処理剤補充装置30の点検や、前記フィルター
22の交換作業をすることができる。
【0787】また、上記上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、該天窓303を
図示一点鎖線B方向に開放して、前記収納容器33の装
着,交換を行う。
【0788】図7は、上記固体処理剤Jを収容する収納
容器(カートリッジ)33を示し、図7(A)は一部破断
断面図を含む平面図、図7(B)は該収納容器33の側面
図、図8は、その一部破断斜視図を示す。
【0789】前記収納容器33は、複数個の固体処理剤J
を収納し、かつ前記固体処理剤を排出可能にする排出開
口部を有する中空四角柱状の容器本体331と、前記容器
本体331の他方の開口を閉止するキャップ部材333と、前
記容器本体331のレール部331Rに摺動して上下に移動可
能なスライド蓋334とから構成されている。
【0790】前記容器本体331の内側には、3組の仕切
り壁331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内部
は4つの分室331A,331B,331C,331Dに区分されて
いる。そして、各分室には、前記ほぼ円柱形状をなす固
体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約10個を縦列状
態に収容することができる。すなわち第1の分室331A
には10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第2の分室331
Bには同数の固体処理剤J1B〜J10Bが、以下同様に
してJ1C〜J10C,J1D〜J10Dがそれぞれ収納さ
れている。この仕切り壁331Sは容器内部の上面から底
面まで連続してなくてもよく、固体処理剤Jが各外円周
を外接し縦列で収容することが可能な程度の長さで仕切
りがあればよい。
【0791】しかし、容器強度の点と製造過程の組立て
の際、歪を防止し、製造効率がよい点で、仕切り壁331
Sは上面から底面まで連続していた方がよい。
【0792】上記容器本体331の各分室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剤Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂部
から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突起
条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの溝部
で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E上を移
動するから支障はない。この突起条331Eは2本以上あ
ってもよいし、突起条とは逆に溝であってもよい。
【0793】前記出口開口の外側両側面には、レール部
332Aが形成されていて、スライド蓋334の両側面に形成
された溝部334Aに嵌合し、摺動可能になっている。ま
た、スライド蓋334の下部両端に突出した突起部334B
は、後述の開閉規制部材355に係合してスライド蓋334の
自動閉止を行う。上記開閉規制部材355は、スライド蓋3
34がレール部332Aから脱落するのを防止する機能もあ
わせ有する。
【0794】また、前記容器本体331の両側面には、ガ
イドピン332が突出していて、後述の収納容器装填手段3
4のガイド溝341Dに挿脱する。
【0795】前記キャップ部材333の背面333Aは、後述
の収納容器装填手段34のバネ性を有する押圧部材343D
によって加圧されて、収納容器33は供給手段35の基準面
に圧着される。または板バネ345が収納容器33のガイド
ピン332を押圧することにより、収納容器33を基準面に
圧着する。また、上記キャップ部材333の背面333Aに
は、複数の識別突起部333Bが一体に形成されていて、
異なる処理剤を収容した他の収納容器33の誤装填を防止
している。
【0796】また、前記キャップ部材333の背面333Aの
内側には、緩衝効果のあるクッション片333Cが一体に
形成されていて、収納容器33の輸送または保管時におけ
る揺動・衝撃に対し、内包された固体処理剤Jの保護を
行っている。
【0797】前記収納容器33は、樹脂材料または防湿処
理を施した厚紙材料等で形成される。樹脂材料として
は、ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリスチ
レン樹脂,ABS樹脂等が好適である。収納容器33は、
上記樹脂材料を用いて射出成型加工により製作される。
なお、容器本体331内の仕切り壁331Sの一部には切欠き
部があり、これにより成型加工時の金型コアの倒れを少
なくし精度の高い安定した成型品が得られる。
【0798】また、前記複数の識別突起部(誤装填防止
ピン、以下ピンと略称する)333Bは、上下方向で中心
線よりずらせて配列させてあるので、収納容器33を容器
保持部材343に逆装填することを不可能にしている。ま
た上記複数のピン333Bの数と配置位置は、固体処理剤
Jの種類によって異なるようにし、図示5個のピン333
Bのうち、折除して少なくとも2個の所定のピン333B
により種別を識別して誤装填を防止している。
【0799】図9は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、供給手段35および駆動手段36の動作を説明する側断
面図である。
【0800】収納容器装填手段34の固定枠体341および
これと一体をなすハウジング部材351および駆動手段36
は前記本体101の上部に固定されている。
【0801】上記固定枠体341の両側板部341Aの図示右
端付近には、支軸342が突出していて、前記収納容器33
を保持する容器保持部材343の両側に固定されたアーム
部343Aの下端付近の穴に嵌合し、容器保持部材343は支
軸342を中心にして揺動可能にしている。また前記両側
板部341Aとアーム部343Aとには、それぞれ固定ピンが
植設されていて、引張りばね344が張設されているか
ら、上記容器保持部材343は図示一点鎖線に示すよう
に、ばね付勢されて時計方向に揺動して、容器保持部材
343の底部が、固定枠体341の図示右上部に突出したスト
ッパ部341Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材3
43は停止し、収納容器33を装填する前の状態を維持す
る。
【0802】前記固定枠体341の両側板部341Aの左端付
近は、立上がり部341Cを有し、ここに前記支軸342を中
心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されている。前
記収納容器33を収納容器装填手段34の容器保持部材343
に装填して、該容器保持部材343を支軸342を中心にして
揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向に押
し下げると、収納容器33のガイドピン332が、後述の収
納容器装填手段34の押圧部材343Cにより押圧されなが
ら上記ガイド溝341D内を進行する。該ガイド溝341Dの
最下部はL型に曲げられたL字溝部341Eに形成し、前
記ピン332Bが前記押圧部材343Cに付勢されてここのL
字溝部341Eに進入したとき、収納容器33の出口部材332
の前面は、供給手段35の入口部351Aに密接する。
【0803】供給手段35は、ハウジング部材351と、該
ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置され、収
納容器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352Aを有す
る回転可能な固体処理剤搬送部材(ロータ)352と、上
記出口部351Bを開閉可能にするシャッタ部材353とから
構成されている。
【0804】ハウジング部材351の入口部351Aの端面で
開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設されてい
て、収納容器33の排出開口部が入口部351Aに密接され
たとき、外気を遮断して防湿効果を高めている。
【0805】図10は、収納容器33のスライド蓋334の開
閉動作を説明する側面図である。
【0806】供給手段35のハウジング部材351の入口部
の上方には、スライド蓋の開閉を規制する開閉規制部材
355が固設されている。すなわち、収納容器装填手段34
に装着した収納容器33を初期位置(図示一点鎖線)から
図示C方向に押し下げ、中間位置(図示一点鎖線)に達
すると、スライド蓋334の突起部334Bは、前記開閉規制
部材355(355B)により下降が阻止される。収納容器33
をさらに下方に揺動させると、スライド蓋334は下方に
いかない状態であるから、収納容器33の出口部材332の
開口部は次第に開放されていく。収納容器33の下降が所
定位置に達して停止されると、開口部は全開されて、収
納容器33内の最前列の固体処理剤Jは供給手段35内に送
り込まれる。図示実線はこの全開状態を示す。
【0807】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順次
消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、収
納容器33の交換操作を行う。すなわち、収納容器33を後
方に引込めると、収納容器33および容器保持部材343は
時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇過程の
前半で、前記開閉規制部材355Aは、スライド蓋334を停
留させ、収納容器33の容器本体331とキャップ部材333か
ら成る本体部のみを上昇されるから、開口部はスライド
蓋334によって閉止状態になる。さらに収納容器33が上
昇する後半の過程では、この開口部の閉止状態のまま、
上死点である初期状態に戻される。従って容器内の処理
剤の粉が飛散することを防ぐ。さらに、メンテナンス等
のため、処理剤が残っている間に、容器を取り外す際に
も開口部が閉じた状態で取出すことになり、処理剤を落
とすことがない。
【0808】図11は、供給手段35に内装された処理剤搬
送部材(ロータ)352の斜視図である。該ローラ352は4
個のロータ部352A,352B,352C,352Dが同軸芯上に
一体になっている。この各ロータ部はそれぞれ1箇所の
ポケット352AP,352BP・・・・を穿設されていて、
各ポケットに1個の固体処理剤(J1A,J1B・・・
・)を収容することができる。そして上記各ポケット35
2AP,352BP・・・・は各位相がずらせてあるから、
ロータ352が1回転すると、前記収納容器33の排出開口
から先ず第1のポケット352APに固体処理剤J1Aが
装填され、次いで第2,第3,第4の各ポケット(352
BP,352DP,352CP)に順次装填され、同様にして
出口部351Bから順次外部へ排出される。
【0809】上記各ロータ部(352A,352B,352C,3
52D)には4個の貫通穴が穿設されていて、発光素子と
受光素子とから成る透過型の光センサPS1,PS2の
光路が、これらの貫通穴を通過するようになっていて、
ポケットの位相がずれているため、前記各ポケット内へ
の固体処理剤Jの収納有無が検知される。
【0810】図12は、供給手段35の拡大断面図である。
前記ロータ352の外径は、ハウジング部材351の内径より
若干小さく、隙間gを形成している。これは上記内外径
を等しくすると、この嵌合間隙に固体処理剤Jの粉末が
入り込んで固着すると、ロータ352が回転不可能になっ
てしまうために、上記微小間隙gを設けた。
【0811】そして、ロータ352は外径の2箇所には、
2個の摺動部材356が弾性部材357を介して取り付けら
れ、該摺動部材356の周囲の突起状部が、ハウジング部
材351の内径に面当たりすることにより、ハウジング部
材351とロータ352とは密封状態を保っている。
【0812】また、ハウジング部材351の入口部351Aに
は、弾性パッキン358が埋め込まれていて、収納容器33
の出口部材332の排出開口に密接し、外気(処理槽内の
処理液による蒸気)との防湿効果を保っている。
【0813】一方、ハウジング部材351の出口部351B
は、シャッタ部材353により開閉可能になっている。そ
して該シャッタ部材353の内面にも弾性パッキン359が貼
着されていて、出口部351Bの外気との防湿効果を維持
している。
【0814】上記シャッタ部材353は、前記ロータ352の
回転駆動に連動してハウジング部材351の外周の一部に
沿って往復動し、ロータ352の回転開始によって出口部3
51Bを開き、ロータ352の半回転によって2個の固体処
理剤Jが処理槽1に投下されたのち、出口部351Bを閉
止する。
【0815】図13は、供給装置の変形例の拡大断面図で
ある。図12と異なる構成を中心に説明すると、処理剤受
容部材(ロータ)352は受容部(ポケット)と防湿用摺
動部材とから成っている。回転動作により、入口部およ
び/または出口部の外気との遮断および固体処理剤Jの
受容を排出を順次行っている。弾性部材3561Bは密着性
を高めるための軟質性のゴム剤であり、また、摺動部材
3561Aは摺動性を高めるため低摩擦係数のテフロンであ
る。さらに、支持部材3571は前記の摺動部材3561A及び
弾性部材3561Bを支持する部材である。以上のように3
つの複合部材よりなっているので軟質材と低摩擦係数材
との複合部材により低押圧で完全に密着しながら低トル
クで回転することができる。
【0816】さらに、弾性パッキン358はV型のパッキ
ンとなっている。詳しくは後述の図16で説明する。
【0817】図14は、処理剤収納容器の把手部材の説明
図である。図14(a)は側面図,図14(b)は正面図で
ある。把手部材337は収納容器33を装填したり取り出し
たりする。把手部材のガイド部337Cは収納容器33が装
填する際の位置規制をしている。詳しくは後述の図22で
説明する。
【0818】図15は、複合部材の正面および側面断面図
である。図15(a)は正面断面図,図15(b)側面断面
図である。摺動部材3561A、弾性部材3561Bおよび支持
部材3571は3重構成の複合部材となっている。
【0819】図16は、弾性パッキンの平面図および断面
図である。図16(a)は弾性パッキン358の平面図、図1
6(b)は(a)のAA′断面図、図16(c)は他の変
形例の断面図をそれぞれ示している。図に示すように弾
性パッキン358は断面がV字状になっておりハウジング
部材351の入口部に固着されている。収納容器装填手段
に押圧部材を設け、収納容器33の排出口を弾性パッキン
358を介してハウジング部材351の入口部に均一に密着さ
せて、収納容器33内に収容された固体処理剤Jを外気に
対して遮断可能にしている。なお弾性パッキン358は入
口部が変形しても弱い押圧で均一に密着が可能である。
また変形例の弾性パッキン358A〜358Eについても同様
の働きをする。
【0820】図17,図18は、供給手段35による固体処理
剤Jの投下過程を示す断面図である。図17(A)は初期
位置のスタンバイ状態を示し、この状態では、ハウジン
グ部材351の入口部351A、出口部351Bは、処理剤受容
部材352および摺動部材356により遮蔽されて、外気の進
入を防止している。ロータ352が正回転してロータ352の
C列のポケット352CPに収納容器33内のC列先端の1
個の固体処理剤J1Cが収められた状態を示す。図17
(B)は、ロータ352が更に正回転して、A列のポケッ
ト352APに固体処理剤J1Aが収められた状態を示
す。
【0821】図18(C)は、ロータ352がさらに正回転
して前記ポケット352CPがハウジング部材351の出口部
351Bに合致し、ポケット352CP内包された1個目の固
体処理剤J1Cが投下される状態を示す。
【0822】再び図9において、本発明による固体処理
剤補充装置の駆動手段の説明を行う。
【0823】収納容器装填手段34の下部には、本発明に
よる駆動手段36が設けてある。モータ361の駆動軸に固
定されたタイミングプーリ362を巻回するタイミングベ
ルト363はプーリ364,365、テンションプーリ366を介し
て前記ロータ352の回転軸に固設したプーリ367を回転さ
せる。
【0824】前記プーリ365と同軸上にはカム368が固定
されている。一方、前記容器保持部材343の底面には、
爪部341Cが固定されていて、上記カム368に係合する。
【0825】すなわち、モータ361の駆動回転により、
プーリ365およびカム368が回転すると、カム368の凸部
は爪部341Cを押し上げ、凹部は爪部341Cと離間し、カ
ム368の回転により、爪部341Cおよびこれと一体をなす
容器保持部材343に繰り返し衝撃を加える。これによっ
て収納容器33内の固体処理剤Jは、包装体331の傾斜面
に沿って転動しながら排出口に向って進行するのを促
し、中途で停止することはない。
【0826】また、上記プーリ365と同軸上には、2箇
所の切欠き部を有する切欠き円板369が一体になってい
て、フォトインタラプタ型の光センサPS5が前記切欠
き部通過を検知することによって位置検出信号を発し、
前記ロータ352の1サイクル停止制御を行う。
【0827】以上の説明では、4個の固体処理剤Jを1
個ずつ順次投下するものであるから、供給手段35の下方
に固体処理剤Jが1個通過できるシュート27を設けるこ
とにより、恒温槽2の上部の狭い空間でも容易に投下可
能であり、フィルター22を上方に取出す交換作業も容易
である。固体処理剤の位相をずらせて投下する目的は、
シュート27内で2個の固体処理剤Jが互いに噛み合っ
て途中で引っ掛からないようにする。固体処理剤Jを
センサPS1,PS2で別々に検出させて補充を確認す
るためである。なお、ロータ1サイクルの投下による固
体処理剤の数は上記2個に限定されるものではなく、ロ
ータ1回転で4個の固体処理剤を投下するようにしても
よい。
【0828】ちなみに、固体処理剤補充装置30は、上方
に設置する場合には供給機構の構造が簡単になるという
利点があるが、自動現像機によっては溶解槽の上方位置
に固体処理剤供給部を配置することが困難な場合があ
る。例えば処理槽や溶解槽のメンテナンスを行う時に固
体処理剤供給部が邪魔になることがある。又、固体処理
剤や供給する処理剤供給部は、湿度の高い環境に置かれ
ると、結露ができ、サビや漏電等が発生する一原因とな
る。又、固体処理剤は湿度に弱く、防湿に工夫をしてい
ても、固体処理剤が水分を吸収して変質したり、膨張し
たりして目詰まりを起こしたりすることがある。従って
補充装置を処理槽や溶解槽から離れた位置で、しかも下
方位置に配置した場合が考えられ、その場合の補充補充
装置の配置位置と供給部の変形例の実施例を図19〜図22
に示す。
【0829】図19のように、固体処理剤供給部装置30
は、固体処理剤Jを収納する固体処理剤カートリッジ13
3を下方から上方に差し込むプロセスを含む工程を有
し、固体処理剤カートリッジ133を固体処理剤Jを供給
する位置に配置するうに構成されている。この固体処理
剤供給装置30の装填部134には、図20に示すように固体
処理剤カートリッジ133を差し込む挿入部位に、固体処
理剤カートリッジ133を保持する保持手段138を有してい
るから、図20で二点鎖線で示すように、固体処理剤カー
トリッジ133を下方から上方に差し込んで装填すると、
図21及び図22に示すように、固体処理剤カートリッジ13
3の先端部133dの両側が保持手段138の保持部138bに形
成された曲げ部138dに当接して差し込みによって、外
方へ広げて挿入される。さらに、固体処理剤カートリッ
ジ133の先端部133dがガイド部138cにガイドされて差
し込まれ、固体処理剤カートリッジ133の識別ピン133e
が保持体130の位置決め孔130E差し込みが完了する。
【0830】この固体処理剤カートリッシ133の差し込
みによって、図22に示されるように保持部138bの先端
に形成された曲げ部138dが固体処理剤カートリッジ133
の両側面に設けた段差133aに引っ掛かると差し込みが
完了し、固体処理剤カートリッジ133は保持手段138によ
って保持される。このように固体処理剤カートリッジ13
3は保持した状態で、図21において説明したように、装
填部134のC方向に押動することで固体処理剤カートリ
ッジ133がセットされる。
【0831】固体処理剤カートリッジ133の交換の場合
には、装填部134を前記とは逆にD方向に移動させる
と、図21の一点鎖線で示す位置になる。このとき、固体
処理剤カートリッジ133は、保持手段138によって保持さ
れており、落下することが規制されている。この状態で
固体処理剤カートリッジ133を下方に引き抜くと、図20
に示す保持部138bの先端に形成された曲げ部138dが固
体処理剤カートリッジ133の両側面に設けた段差133aよ
り出て外方に広がり、容易に引っ掛かりを外すことがで
きる。なお保持手段138はネジ139により固定されてい
る。
【0832】なお、この場合の固体処理剤カーシリッジ
133の両端面に設けた段差133aは、保持手段の138の曲
げ部138aとの引っ掛かりによる確実な保持性と、引っ
掛かりの簡単な解除性とを同時に満足するために、図22
で示されるように、段差133aの側面からの高さHは1.0
mm〜2.0mm程度が望ましく、又曲げ部138dの引っ掛かり
の信頼性を補償するためには、曲げ部138dの形状、引
っ掛かりに寄与する部分の広さ等に若干左右されるが、
側面に形成される段差長さGは高さHを持って概ね30mm
前後取る事が望ましい。
【0833】このように、簡単な構造で固体処理剤カー
トリッジ133を保持でき、作業者は例えば片手でも着脱
でき、作業性が向上する。
【0834】また、固体処理剤カートリッジ133を保持
する保持手段138が、バネ鋼からなっており、例えば1
枚のバネ鋼を曲げるだけで、固体処理剤カートリッジ13
3を掴むようにして落ちないように保持することがで
き、部品点数も少なく、調整不要であり、壊れにくい
し、確実に作動することができる。
【0835】図23は、作動のタイムチャート図である。
図に示すように、光センサPS1,PS2,原点光セン
サPS3,モータ361およびロータ部352のタイムチャー
トは図の通りである。
【0836】図24は、感光材料処理装置の作動フローチ
ャート1である。また、図25は、感光材料処理装置の作
動フローチャート2である。フローチャート1は感光材
料処理装置が運転を開始する前の事前チェックのための
フローチャートであり、フローチャート2は感光材料処
理装置の運転のメインフローチャートである。起動信号
が出る直前、または直後に光センサPS1,PS2の両
出力をチェックし、両光センサが共に光が入る時、言い
換えると光センサPS1,PS2の光路がポケット352
APと352CPの貫通穴またはポケット352DPと352B
Pの貫通穴を同時に検出している時、原点にロータ部35
2が停止しており、前記ポケット内に固体処理剤が収納
されていない事を確認し、一方のみ遮蔽の場合は、固体
処理剤有り異常を、両者遮蔽の場合は固体処理剤有り及
び原点異常出力を行う。この時補充動作を禁止する。ま
た、両方に光が入る場合はモータ361を正回転させロー
タ部352を正回転させる。
【0837】ロータ部352が正回転して行く途中で光セ
ンサPS2がポケット352Aまたは352DPの貫通穴を、
次に、光センサPS1がポケット352BPまたは352CP
の貫通穴を検出する。更に、正回転して、ポケット352
BP及び352DPが又はポケット352AP及び352CP入
口部351Aと一致し、収納容器内の固体処理剤が転がり
ポケット内に供給される。
【0838】ロータ部352は正回転し、ポケット352BP
及び352DPまたは352AP及び352CPの貫通穴が各々
センサPS1及びPS2を通過する。この時、光センサ
PS1及びPS2で前記ポケット内に固体処理剤が収納
されていることを断光で検出して、各処理剤の種類によ
る光センサPS1及びPS2の断光となるべきセンサが
入光の場合は供給異常を検出する。
【0839】ロータ部352はさらに正回転し、ポケット3
52BPと352DP及び352APと352CPが出口部351Bと
一致し収納された固体処理剤Jを恒温槽2に落下投入す
る。ロータ部352はさらに正回転しセンサPS1がポケ
ット352CPまたは352BPの貫通穴を検出し、この検出
信号によりモータ361を一定時間(0.1から1秒)停止さ
せロータ部352を停止させ、次いでモータを逆転してロ
ータ部352を逆回転させる。なお、この時は次のポケッ
ト352APと352CP及び352BPと352DPと入口部351
Aは一致しておらず固体処理剤の収納容器からロータ部
への供給は行われない。
【0840】ロータ部352が逆回転していく途中でセン
サPS2がポケット352DPまたは352APの貫通穴を検
出し、次いで、センサPS1及びPS2が同時にポケッ
ト352DPと352BPまたはポケット352APと352CPの
貫通穴を検出する。この両方の入光信号のAND条件出
力によりモータ361にブレーキ(例えば電気ブレーキ)
を0.1から1秒かけて停止させる。以降ブレーキを解除
し、原点停止を保持する。停止約1秒後センサPS1及
びPS2の出力をチェックし、一方のみしか貫通しない
場合は、落下、両方が貫通穴を検出していない場合は、
原点、落下の異常出力を行い1サイクルを完了する。
【0841】以上、記載したシーケンスの中で固体処理
剤がポケットから落下しない場合、光センサPS1及び
PS2のAND条件が成立せず原点停止が不能となる。
このため、モータが正回転を開始してからの経過時間を
タイマでカウントし、1サイクル所定時間データと比較
し、所要時間データ値と一致または、それ以上となった
時、又は、光センサPS5の切欠検出タイミングを前記
原点タイミングに合わせておき、光センサPS5の切欠
検出した後でモータにブレーキを掛け停止させて落下及
び原点の異常を出力する。
【0842】収納容器の固体処理剤の数量データメモリ
内容と、収納容器交換信号が出力されてからの固体処理
剤投入回数をカウントメモリし、メモリ内容値より、投
入回数カウントメモリ値が1以上になった場合、固体処
理剤無しの異常出力を行い、それ以降の補充動作を禁止
する。
【0843】図26,27は、固体処理剤収納容器33の他の
実施例を示す斜視図、図28は該収納容器33を収納容器装
填手段34に装着する状態を示す断面図である。なお、図
面に使用されている符号について、前記実施例と同じ機
能を有する部分には、同符号を付している。また、前記
実施例と異なる点を説明する。
【0844】容器保持部材343の上面両側面には、一対
の軸支持部材335が一体に固定されている。該軸支持部
材335に軸架された軸336には、把手部材337が揺動回転
自在に支持されている。該把手部材337は断面がほぼ三
角形状をなし、その円弧状溝部に指を掛けて容易に揺動
回転させることができる。また、収納容器33を前記収納
容器装填手段34の容器保持部材343上の所定位置に載せ
て、該把手部材337の上面を押し下げると、把手部材337
の下端部337Aが容器本体331の上面を押圧して、収納容
器33と容器保持部材343は、支軸342を中心にして揺動下
降して下死点に到達すると後述のロック手段により係止
される。この揺動下降過程で、前記収納容器33の側方に
植設されたガイドピン332は、収納容器装填手段34の固
定枠体341に穿設されたガイド溝341Dに沿って下降し、
下死点付近に到達すると、板ばね345の弾性によって付
勢されてL型に曲折したL字溝部341Eに押し込まれ
て、収納容器33は図示左方に移動したのち係止状態に保
持される。
【0845】前記把手部材337の一端には、カム部338が
下方に突出した形状で一体化されている。一方、固体枠
体341の両側壁には、スライド板346が直線移動可能に支
持されている。該スライド板346の図示左端付近には、
第1のピン347が植設されている。前記ガイドピン332が
L字溝部341Eに進入するとき、第1のピン347は上記ガ
イドピン332に押圧されて図示左方に従動し、スライド
板346も左方端で停止状態になる。また把手部材337には
凹部337Bが設けられており、収納容器33が正しい向き
で装填さると収納容器に設けられた凸部101Tが凹部337
Bを通り装填される。収納容器33の上下が逆になると把
手部材337でストッパーとなり装填できなくなる。
【0846】前記スライド板346の図示右端付近には、
第2のピン348が植設されている。
【0847】収納容器33内の固体処理剤Jが消費されて
交換を要するとき、またはメンテナンス時には、前記把
手部材337をおこして軸336を中心にして反時計方向に揺
動させる。この揺動によってカム部338も一体になって
反時計方向に揺動し、その先端部が前記第2のピン348
を押圧して図示右方に移動させる。この移動によりスラ
イド板346も右方に摺動し、第1のピン347は、ガイドピ
ン332を板ばね345の付勢に抗して右方に移動させ、円弧
状のガイド溝341Dの下端でロックが解除され、引張り
ばね344の付勢力によって、上昇に転じて、ガイド溝341
Dに沿って上昇し、容器保持部材343および収納容器33
は図28の一点鎖線で示す原位置に復帰する。この状態で
収納容器33の着脱が可能となる。
【0848】図29は、固体処理剤補充装置の分解断面図
である。前記ハウジング部材351は、下方の固定枠体351
Cと、該固定枠体351Cに対し開閉可能に係止する上方
の蓋部材351Dとから成る二分割構造になっている。す
なわちハウジング部材351の内周面の約180°付近で二分
割面351E,351Fが形成され、該二分割面351E,351F
は、締付ねじSによって係止されて密着し一体となる。
該締付ねじSを取り外し、上方の蓋部材351Dを取り除
くと、内部のロータ352、摺動部材356等が露出し、内部
の点検・メンテナンスが容易に実施可能となる。
【0849】図30は、固体処理剤供給手段35の図9にお
けるA−A断面図、図31はロータ部の斜視図である。
【0850】4箇所のポケット(352AP,352BP・・
・・)を有するロータ352は2個の摺動部材356に挟持さ
れて一体に形成されている。上記ロータ352の両端面に
は、平行溝部352E,352Fが穿設されている。該各平行
溝部352E,352Fはそれぞれ平行に形成されている。
【0851】一方、ハウジング部材351の固定枠体351C
の両側面には軸受371,372が同一軸線上に貫通固設され
ている。一方軸受371には、前記タイミングベルト363に
巻回され従動回転するプーリ367の回転軸373が嵌合し回
転可能である。該回転軸373の一端には、平行側面373B
を有するフラットな板状をなす面板部373Aが形成され
ている。他方の軸受372に嵌合する回転軸374の一端に
も、平行側面374Bを有するフラットな板状をなす面板
部374Aが形成されている。前記回転軸374の他の端部に
は、前記シャッタ部材353を揺動回転させるギヤ375が固
定され、駆動力が面板部373Aからロータ352を介して面
板部374Aへ伝達される。
【0852】一方の面板部373Aは前記ロータ352の平行
溝部352Fに嵌合する。他方の面板部374Aはロータ352
の平行溝部352Eに嵌合する。なお、上記平行溝部352
E,352Fと、面板部の平行側面374B,373Bをそれぞ
れ左右同形にせず、異なる形状・寸法にすることによ
り、ロータ352の逆挿入を防止し、正常の嵌合姿勢に保
持するようにしてもよい。このロータ352の取外し状態
においてロータ352、ハウジング部材351等の清掃・点検
を行う。
【0853】ロータ352を供給手段35の駆動軸部に装着
するときには、蓋部材351Dを開放したのち、図31に示
すように、各面板部の平行側面373B,374Bが平行にな
るように保持して、ロータ352を把持して図示一点鎖線
で示すように下げ、ロータ352の平行溝部352E,352F
をそれぞれ面板部の平行側面374B,373Bに摺動装着
し、固体枠体351C内の所定位置に収容する。しかるの
ち、蓋部材351Dを閉蓋すれば、固体処理剤補充開始が
可能となる。
【0854】図32は、収納容器装填手段の他の実施例を
示す斜視図である。図26と共通部分は同一符号をつけ説
明は省略し、異なる個所について説明する。バネ399は
把手部材337を戻すためのバネである。
【0855】また、バネ339は把手部材337をポップアッ
プさせるためのバネで、収納容器の装着が完了するとバ
ネ339で把手部材337がポップアップして次の動作(解
除)をしやすくするようになっている。
【0856】図33は、収納容器装填手段34の収納容器ロ
ック機構を示す断面図である。
【0857】前記収納容器33のキャップ部材333の背面3
33Aには、複数の識別突起部(誤装填防止ピン)333B
が設けてある。一方、容器保持部材343の突当面343Eに
は、複数の誤装填防止穴343Dが穿設されていて、処理
槽1内の処理液に適合する固体処理剤Jを内包する収納
容器33が収納容器装填装置34に装着されたときにのみ前
記誤装填防止ピン333Bが誤装填防止穴343Dに嵌合して
装着が可能にする。また、上記容器保持部材343の突当
面343Eの下部には、切欠き穴部343Fが穿設されてい
て、後述のロック爪349の先端の爪部349Aを出没可能に
する。また、バネ388はロック爪349を反時計方向に力が
かかるようにしている。バネ388により一方向にロック
爪349を付勢しているので、ガタツキがなくなる。
【0858】前記固定枠体341の一端には、支軸341Gが
貫通して架設されていて、該支軸341Gにロック爪349が
揺動回転可能に支持されている。該ロック爪349は、一
端に屈折した爪部349Aが他端にバランス腕部349Bが形
成されている。そして、ロック爪349は、外力が加えら
れない状態では、バランス腕部349Bの自重により、爪
部349Aが立ち上がって、前記切欠き穴部343Fに進入し
て容器保持部材343の内側に突出した状態で静止してい
る。即ち、収納容器33内に固体処理剤Jが空になって収
納容器33が自重で突当面343Eに滑落しない場合や、収
納容器33が突当面343Eに当接するように装填されてい
ない場合には(図33(a)参照)、ロック爪349の爪部3
49Aが固定枠体341の切欠き穴部343F付近の底面壁に引
っ掛かって、前記支軸342を中心にする容器保持部材343
の揺動回転を不可能にする。従って収納容器33の固体処
理剤補充動作はできない。
【0859】図33(b)は、収納容器33の誤装填防止を
説明する断面図である。収納容器33を上下逆にして装填
したり、異なる固体処理剤Jを収納した収納容器33を収
納容器保持部材343に装填したりすると、前記誤装填防
止ピン333Bと誤装填防止穴343Dとが一致せず、ピン33
3Bが突当面343Eに突き当たり、ロック爪349は容器保
持部材343を係止したままで、揺動回転させることがで
きない。
【0860】図33(c)は正規の収納容器33が装填され
た状態を示す。この状態では、ピン333Bは該装填防止
穴343Dに係合して、収納容器33の背面333Aは突当面33
3Eに当接して、該背面333Eは前記ロック爪349の爪部3
49Aを押圧して時計方向に揺動させる。これにより爪部
349Aと切欠き穴部343F付近の底面壁との係止が解除さ
れて、容器保持部材343は支軸342を中心にして上方に揺
動回転可能となる。
【0861】以上のように、誤操作や中途半端な装填で
は、収納容器33のセット作業は不可能であり、正常な固
体処理剤補充が可能になった。
【0862】次にカラープリント用処理装置の廃液容器
および廃液収集管について説明していく。
【0863】図34は、カラープリント用処理装置の側面
概略構成図、図35はその正面概略構成図、図36はその平
面概略構成図をそれぞれ示している。図に示すように、
処理槽1A〜1E、恒温槽3A,3B,3E、廃液容器
50、補水装置60の補水容器65,補水ポンプ66および廃液
収集管55がそれぞれ構成されている。廃液収集管55は処
理槽1A,1Bおよび1Cよりのオーバーフローした廃
液を収集して廃液容器50に導いている。また、補水装置
60は補水容器65の水を補水ポンプ66で各処理槽に補水し
ている。
【0864】図37は、カラープリント処理装置の蓋部の
側断面図であり、第1の蓋902をヒンジ910を中心として
上方に開放した状況は二点鎖線で示している。第1の蓋
902を開放するためには、まず第2の蓋909を開放又は取
外すことによってセンサ912が検知し、処理剤投入装置9
03をホームポジションに停止させる。また、投入動作中
であった場合は警告音を発する。
【0865】また、第1の蓋902の開放をセンサ911で検
知して駆動電源をオフし安全を確保する。処理部を含む
処理槽1に隣接して恒温槽2を設けてあり、処理槽1の
上部に処理剤投入装置903は位置しながら、その一部が
突出して恒温槽2の上部に位置し、処理剤を恒温槽2へ
と投入する。
【0866】左方にはソータ914があって、処理剤投入
装置903のメンテナンスに使用できるスペースが無いの
で第1の蓋902と、第2の蓋909とに、上面を分散したこ
とで、蓋開放スペースも小さく、かつ、処理剤投入装置
のメンテナンスも容易となり、また、処理槽の上部空間
を開放して、処理槽1に関するメンテナンスを容易とし
た。従ってジャム処理も容易である。
【0867】第2の蓋909の上面パネル915を開放または
取外し可能としたから、第1の蓋902の下面にある処理
剤投入装置903を露出することで、処理剤投入装置903の
メンテナンスが可能である。
【0868】図38は、蓋の安全機構の断面図で蓋(第1
の蓋902または、第2の蓋909)の左端に固定機構916を
設け、バネ918で左方へ付勢してあるボタン917を右方へ
押しこむとボタン917の右先端に設けた爪919が、本体90
1に固定したロック部材の穴920から外れ蓋を上方に開放
することが可能となると共に、ボタン917の右先端がロ
ックソレノイド921のプランジャ922を右方へ押し込み、
プランジャ922の右端に設けた片923がロックソレノイド
位置センサ924で検知され、蓋の開放開始を情報として
制御手段に伝達する。この情報に基づいて、処理剤投入
装置903をホームポジションで停止させることが出来
る。
【0869】また、蓋を直接ロック部材で固定せず、開
放ボタンを固定する方式をとっているので直接ロックさ
れた蓋を無理な力で開放させてしまいロック部材を破損
させることがない。
【0870】図39は、この発明のカラープリント処理装
置の他の蓋部側断面図である。なお、図面に使用されて
いる符号について、前記実施例と同じ機能を有する部分
には同番号を付している。また、前記実施例と異なる点
を説明する。
【0871】前記第1の蓋902の内方であって、処理槽
1の上方には、内蓋925がヒンジ910を中心にして揺動開
閉自在に結合支持されている。該内蓋925の下面側に
は、処理剤投入装置903が固設されている。処理槽1、
恒温槽2、処理剤投入装置903等の点検や、前記フィル
タ944の交換作業を行なうときには、上記第2の蓋909お
よび第1の蓋2を開放したのち、内蓋925を図示一点鎖
線A方向に持ち上げて揺動させ、操作者側の前面および
上面を大きく開放する。この開放状態においては、処理
剤投入装置903が露出されてメンテナンスは容易にな
り、また、処理槽1の上部質問が開放されて、処理槽1
に関するメンテナンスやジャム処理等も容易である。
【0872】ここでカラープリント処理装置の固体処理
剤補充装置の仕様について説明する。先ず仕様に使われ
る補充の用語を下記の「表1」に示す。
【0873】
【表1】
【0874】仕様は下記の「表2」の通りである。
【0875】
【表2】
【0876】なお、他の実施例の仕様を下記の「表3」
に示す。
【0877】
【表3】
【0878】(122)カラーネガフィルム現像装置 カラーネガフィルム現像装置は露光済みのカラーネガフ
ィルムより固体処理剤を用いてカラーネガフィルムの現
像処理をする装置である。以下図面に基づいて説明して
いく。
【0879】図40は、カラーネガフィルム現像装置の外
観斜視図である。図に示すように、装填口71よりカラー
ネガフィルムを入れると排出口72より現像されたフィル
ムが取り出せるようになっている。
【0880】図41は、カラーネガフィルム現像装置の正
面概略構成図である。図に示すように、現像槽80A、漂
白槽80B、定着槽80C、安定化槽80Dがそれぞれあり、
また固体処理剤補充装置70A,70B,70C,70Dがあ
る。さらに廃液容器73、補充装置74、廃液収集管75がそ
れぞれ設けられている。露光済みのカラーネガフィルム
を図の左上側より装填すると現像槽80Aより始まり、順
次処理されて乾燥室85で乾燥され取り外せるようになっ
ている。またオーバーフローした廃液は一つに集められ
た廃液容器73に貯蔵される。
【0881】図42は、カラーネガフィルム現像装置の側
面概略構成図である。図に示すように、処理槽80、処理
剤補充装置70、廃液容器73、補水装置74がそれぞれ図の
ように構成されている。
【0882】図43は、装置の蓋の開閉状態を示す側面図
である。図に示すようにそれぞれの蓋が矢印のように開
閉するようになっている。
【0883】ここで、カラーネガフィルム現像装置の補
充装置の仕様を「表4」に示す。
【0884】
【表4】
【0885】〔220〕固体処理剤 本発明の感光材料処理装置に用いた固体処理剤の実施例
として(221)カラーネガフィルム用固体処理剤及び(2
22)カラープリント用固体処理剤について説明するが、
実施態様はこれに限定されるものではない。なお、ここ
で固体処理剤の形状について先ず説明する。
【0886】図44は、固体処理剤Jの各種形状を示す。
図44(A)は円形断面を有し(コーナーにアール状の面
とり(r)を施した円筒状をなす偏平な固体処理剤Jの
断面図、図44(E)は該固体処理剤Jの斜視図である。
図44(B)は円形断面で上下面がそれぞれフラットで円
周面が凸面アール(R)を有した太鼓型をなす固体処理
剤Jの断面図である。図44(C)は円形断面で上下面が
球形をなす碁石状の固体処理剤のJの断面図である。図
44(D)は中空穴を有するドーナツ型の固体処理剤Jの
断面図である。
【0887】写真処理剤を固形化するには、濃厚液また
は微粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成
形化するか、仮成形した写真処理剤の表面に水溶性結着
剤を噴霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の
手段が採用できる(特願平2-135887号、同2-203165号、
同2-203166号、同2-203167号、同2-203168号、同2-3004
09号参照)。
【0888】好ましい錠剤の製造法としては粉末状の固
体処理剤を造粒した後、打錠工程を行い形成する方法で
ある。単に固体処理剤成分を混合し打錠工程により形成
された固体処理剤より溶解性や保存性が改良され、結果
として写真性能も安定になるという利点がある。
【0889】錠剤形成のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることができる。
【0890】得られた造粒物の平均粒径は100〜800μm
のものを用いることが好ましく、より好ましくは200〜7
50μmである。平均粒径が100μmより小さかったり、あ
るいは800μmより大きい場合には、上記の造粒物を混合
し、加圧圧縮する際、成分の不均一化、いわゆる偏析が
起こり好ましくない。
【0891】さらに粒度分布は造粒物粒子の60%以上が
±100〜150μmの偏差内にあるものが好ましい。
【0892】次に得られた造粒物を加圧圧縮する際に
は、公知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠
機、ロータリー式打錠機、ブリケッティングマシンを用
いることができる。
【0893】更に好ましくは造粒時、各成分ごと例えば
アルカリ剤、還元剤、漂白剤、保恒剤などを分別造粒す
ることによって更に上記効果が顕著になる。
【0894】上記の固体処理剤の嵩密度は、その溶解性
の観点と、本発明の目的の効果の点から固体処理剤が錠
剤である場合1.0g/cm3〜2.5g/cm3が好ましく1.0g/cm
3より大きいと得られる固形物の強度の点で2.5g/cm3
り小さいと得られる固形物の溶解性の点で好ましい。固
形物処理剤が顆粒または粉末である場合、嵩密度は0.04
〜0.95g/cm3のものが好ましい。
【0895】本発明の錠剤型固体処理剤の物理的強度Z
は0.8以上4以下であり、好ましくは1.5以上3.5以下で
ある。上記強度が0.8未満となると得られる固体処理剤
は極めて脆く、実用に供し得ない。尚、ここでいう物理
強度Zは以下の式によって定義される。
【0896】Z=錠剤の圧縮破壊強度(kg)/錠剤の長
形方向の長さ(mm) 錠剤の圧縮破壊強度は錠剤の長形方向に対して圧力を加
えて時の破壊強度であり、モンサント型硬度計、ストー
ク型硬度計、スピードチェッカー(岡田精工(株))
等、市販されている機器等を用いて測定することが可能
である。
【0897】本発明の錠剤は、任意の形状を取ることが
可能であるが、生産性、取扱い性の観点から円板状の錠
剤が好ましい。前記円板状の錠剤の場合、錠剤の長形方
向の長さとは錠剤の直径を指すが、この時の直径は使用
目的に応じて任意の値にすることが出来る。生産性の面
から好ましくは5〜50mmでありより好ましくは7〜30mm
である。一方、錠剤の長形方向の長さxと厚みhの比x
/hは1.0〜6.0の範囲にあることが好ましく、より好ま
しくは2.5〜5.0である。上記の比が1.0未満になると得
られる錠剤の厚みが増し、溶解性が悪化するとともに生
産性も悪くなる。又6.0を超えると所望する強度が得ら
れない。
【0898】本発明に係る錠剤型固体処理剤の使用形態
は目的に応じて任意の方法をとることが出来るが、自動
現像機の小型化、処理廃液の低減等の観点から、自動現
像機の処理槽に補充剤として直接投入する方法が好まし
い。
【0899】本発明の錠剤は生産性の観点から1個あた
りの重量が0.1〜30gであることが好ましい。
【0900】本発明において、固形写真処理剤を自現機
に供給するには、処理された感光材料の面積を自現機の
感光材料挿入口に付けた検出装置により積算し、一定単
位に達したら、補充処理剤を所定量ずつ、固形化されて
いる場合には1個あるいは数個ずつ自現機の処理槽部に
直接補給するようにする。
【0901】処理される感光材料の面積検出装置は、一
般に従来から用いられているマイクロスイッチ方式、赤
外線方式、超音波方式のいずれでも良く、確実に処理さ
れる感光材料を検出できればよい。
【0902】固体写真処理剤の補給方法については、自
現機処理槽部、例えば処理液タンク、及び処理液循環系
又は温度調節槽及び処理液濾過フィルター部等に直接補
給する。
【0903】固形化された固体写真処理剤を用いる場
合、補給する単位に合せて固形写真処理剤の大きさ、形
を自由に変えることが可能であり、固体写真処理剤補給
は前記した処理液タンク、処理液循環系、温度調節槽及
び処理液濾過フィルター部等の上部より、補給機構を介
して、所定量ずつ処理される感光材料の面積検出装置か
ら発信される信号を受けて単位毎に補給されるのが好ま
しい。
【0904】更に固体写真処理剤補給部は、自現機の処
理槽部や外気の温度及び処理される感光材料による処理
液の飛散したものが補給前に固体写真処理剤と接触しな
いように工夫されていることが更に好ましい。
【0905】次に本発明を実施例に従い更に具体的に説
明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
ではない。
【0906】(221)カラーネガフィルム用固体処理剤 以下にカラーネガフィルム用固体処理剤について説明す
る。
【0907】本発明の固体安定処理剤を用いた処理方法
における好ましい処理工程としては、 発色現像→漂白定着→安定 発色現像→漂白→定着→安定 発色現像→漂白→漂白定着→安定 発色現像→漂白定着→定着→安定 発色現像→漂白定着→漂白定着→安定 発色現像→漂白→漂白定着→定着→安定 が挙げられるが、好ましくは,及びの工程であ
り、特にの工程である。即ち、本発明において定着能
を有する処理液という場合には、上記のように処理工程
によって漂白定着液、漂白液と定着液、漂白液と漂白定
着液、漂白定着液と定着液、漂白定着液と漂白定着液の
ような種々の処理液ないしそれらの組合せが挙げられる
が、本発明においては定着能を有する処理液は好ましく
は定着液である。
【0908】(1)カラーネガ用発色現像錠剤 カラーネガ用発色現像錠剤の作成 操作(A) 炭酸カリウム 375g、亜硫酸ナトリウム 58.0g、ジエ
チレントリアミン5酢酸5ナトリウム 24.0g、PEG
#6000 50.0g及びマンニット80.0gを市販のバンダム
ミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。この微粉
末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、100mlの
水を添加することより造粒した後、造粒物を市販の流動
層乾燥機を用いて70℃で60分間乾燥して造粒物の水分を
ほぼ完全に除去する。
【0909】操作(B) 硫酸ヒドロキシルアミン 36.0g、臭化カリウム 4.3
g、ジスルホカテコールジナトリウム 2.0gとパインフ
ロー(松谷化学製) 2.0gを操作(A)と同様に粉砕し
た後、混合、造粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒
後、60℃で60分間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除
去する。
【0910】操作(C) 現像主薬のCD−4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
(ヒドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕 150gを、操作
(A)と同様粉砕後、室温にて約7分間、10mlの水を添
加することより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40
℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去す
る。
【0911】操作(D) 前記操作(A)〜(C)で調整した顆粒試料を室温にて
市販のクロスロータリー式混合機を用いて10分間混合
し、さらにN-ミリストイルアラニンナトリウム 0.3gを
添加し、3分間混合する。この様にして得られた混合造
粒物をロータリー打錠機(菊水製作所(株)、クリーンプ
レスコレクトH18)で、連続打錠を行い、直径30mm、
厚み10.0mm、重量10.3gのカラーネガフィルム発色現像
錠剤試料600個得た。
【0912】カラーネガ用発色現像錠剤の被覆 上記カラーネガ用発色現像錠剤6kg分をパウレック(株)
社製ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約60℃、
排気温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8r.p.m.
に設定した。
【0913】この状態で、ポリエチレングリコール600
0:ビス(スチホエチル)ヒドロキルアミン2ナトリウ
ム塩:エリスロシン(大和化成(株)):ビトレックス
(Macfarlan Smith Limited)=3500:1500:1:1の
比率で混合し、これらの固体成分が50%になるような水
溶液を作成した。この水溶液をスプレー圧力2.0kg/c
m2、噴霧量を5g/minで噴霧し、錠剤の総重量に対す
るコーティング基材の固体分重量が1.0%になるまでコ
ーティングした。
【0914】(2)カラーネガフィルム用漂白錠剤 カラーネガフィルム用漂白錠剤の作成 操作(E) 1,3-プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1900g、1,3-プロパンジアミン4酢酸 95.0g、臭化カ
リウム 860.0g、コハク酸 984.0g、コハク酸ジナトリ
ウム・6水塩 401.0g、デモールMS(花王) 30.0
g、マンニット15.0g及びβ-シクロデキストリン 50g
を操作(A)と同様に粉砕、混合し、水の添加量を80ml
にして造粒を行う。造粒後、造粒物を60℃で120分間乾
燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0915】操作(F) 上記操作(E)で調整した造粒物にN-ラウロイルサルコ
シンナトリウム 6gを添加し、3分間混合する。次に
混合物を操作(E)と同様に連続打錠を行って、直径30
mm、厚み10.0mm、重量11.1gのカラーネガフィルム用漂
白錠剤試料を作成した。
【0916】カラーネガ用漂白錠剤の被覆 上記カラーネガ用漂白錠剤6kg分をパウレック(株)社製
ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約60℃、排気
温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8r.p.m.に設
定した。
【0917】この状態で、エリスロシン(大和化成
(株)):キノリンイエロー(大和化成(株)):エリスリ
トール:ビトレックス(Macfarlan Smith Limited)=
5:5:30000:10の比率で混合し、これらの固体成分
が30%になるような水溶液を作成した。この水溶液をス
プレー圧力2.0kg/cm2、噴霧量を5g/minで噴霧し、
錠剤の総重量に対するコーティング基材の固体分重量が
0.5%になるまでコーティングした。
【0918】(3)カラーネガフィルム用定着錠剤 カラーネガフィルム用定着錠剤の作成 操作(G) チオ硫酸アンモニウム 2500g、亜硫酸ナトリウム 180
g、炭酸カリウム 20g、エチレンジアミン4酢酸2ナ
トリウム塩 20gとパインフロー(松谷化学製)65gを
操作(A)と同様、粉砕、混合、造粒する。水の添加量
は50mlとし、造粒後、60℃で120分間乾燥して造粒物の
水分をほぼ完全に除去する。
【0919】操作(H) 上記操作(G)で調整した造粒物とN-ラウロイルサルコ
シンナトリウム 13gを25℃、で40%RH以下に調湿さ
れた部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に混合物
を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト1527HUを改
造した打錠機により1錠当たりの充填量を9.3gにして
圧縮打錠を行い、280個のカラーネガフィルム用定着錠
剤を作成した。
【0920】(4)カラーネガフィルム用安定化錠剤 カラーネガフィルム用安定化錠剤の作成 操作(I) m-ヒドロキシベンズアルデヒド 1500g、メガファック
F116(大日本インキ社製) 50.0g、エチレンジアミン
4酢酸ジナトリウム 200g、水酸化リチウム1水塩 160
gとパインフロー 100gを操作(A)と同様、粉砕、混
合、造粒する。水の添加量は100mlとし、造粒後、造粒
物を50℃にて2時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に
除去する。
【0921】操作(J) 上記操作(I)で調整した造粒物を25℃、で40%RH以
下に調湿された部屋で操作(A)と同様連続打錠を行
い、直径30mm、厚み10.0mm、重量8.9gのカラーネガフ
ィルム用安定錠剤試料を作成した。
【0922】カラーネガ用安定化錠剤の被覆 上記カラーネガ用安定化錠剤6分kgをパウレック(株)社
製ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約60℃、排
気温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8r.p.m.に
設定した。
【0923】この状態で、ブリリアントブルー(大和化
成(株)):キノリンイエロー(大和化成(株)):エリス
リトール:ビトレックス(Macfarlan Smith Limited)
=4:8:30000:10のの比率で混合し、これらの固体
成分が30%になるような水溶液を作成した。この水溶液
をスプレー圧力2.0kg/cm2、噴霧量を5g/minで噴霧
し、錠剤の総重量に対するコーティング基材の固体分重
量が0.5%になるまでコーティングした。
【0924】以下に処理工程を示す。
【0925】 処理工程 処理時間 処理温度 固体処理剤1錠剤当たり 補充水量 の感光材料処理量 発色現像 3分15秒 38.0℃ 8.48m/1錠 16.6ml/m 漂 白 45秒 38.0℃ 5.93m/1錠 2.57ml/m 定着−1 45秒 38.0℃ 定着−2 45秒 38.0℃ 1.56m/1錠 *21.9ml/m 安定−1 20秒 38.0℃ 安定−2 20秒 38.0℃ 安定−3 20秒 38.0℃ 118.7m/1錠 30ml/m 乾 燥 80秒 55℃ 定着は2から1への、安定は3から2,2から1への向
流方式であり、漂白槽はエアーポンプでエアレーション
を行った。また、*印の定着槽への補充水量とは、安定
1槽目からベローズポンプで定着2槽目へ供給される量
である。
【0926】また、蒸発補正は温調時は発色現像,漂
白,定着−1,定着−2,安定−1,安定−2,安定−
3槽に各々1時間に10ml,6.5ml,7ml,7ml,8.6ml,
8.6ml,9.3mlの蒸発補水を行うプログラムにて蒸発補正
を行った。また非稼働時は非稼働時間を積算し、発色現
像,漂白,定着−1,定着−2,安定−1,安定−2,
安定−3に蒸発補正水を各々1時間当たり7.5ml,5m
l,6ml,6ml,5ml,5ml,5mlの量をまとめて稼働
開始時に補水した。スタート時のタンク液は下記のもの
を使用した。
【0927】 《発色現像タンク液》(1l当たり) 炭酸カリウム 30.0g 重炭酸カリウム 4.2g 亜硫酸ナトリウム 4.5g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 2.6g ポリエチレングリコール#6000(東京化成(株)製) 5.0g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 3.0g マンニット 3.0g 硫酸ヒドロキシルアミン 4.0g 臭化カリウム 1.7g 沃化カリウム 4mg ピロカテコール−3,5−ジスルホン酸ジナトリウム 0.2g パインフロー(松谷化学製) 0.32g CD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-(ヒドロキシ) エチルアニリン硫酸塩〕 5.0g N-ミリストイルアラニンナトリウム 0.3g 硫酸又は水酸化カリウムでpH=10.0±0.05とする。
【0928】 《漂白タンク液》(1l当たり) 1,3−プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩 140.0g 1,3−プロパンジアミン4酢酸 6.7g 臭化カリウム 60.0g 琥珀酸 70.0g 琥珀酸ジナトリウム6水塩 28.1g マンニット 14.0g デモールMS (花王(株)製) 2.1g ソルビトール 3.5g N-ラウロイルサルコシンナトリウム 7.2g 炭酸カリウムでpH=4.35±0.5とする。
【0929】 《定着タンク液》(1l当たり) チオ硫酸アンモニウム 225.0g チオ硫酸ナトリウム 25.0g 亜硫酸ナトリウム 18.0g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 3.5g パインフロー(松谷化学製) 10.0g N-ラウロイルサルコシンナトリウム 1.5g 炭酸カリウムでpH=7.0±0.5とする。
【0930】 《安定タンク液》(1l当たり) m-ヒドロキシベンズアルデヒド 1.5g メガファックF116(大日本インキ化学(株)製) 0.05g 水酸化リチウム1水塩 0.16g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 0.2g パインフロー(松谷化学製) 0.1g 水酸化カリウムでpH=8.5±0.5とする。
【0931】(カラーネガフィルム用固体処理剤キッ
ト)前記カラーネガ用発色現像補充用錠剤を20錠ずつポ
リエチレン製のカートリッジに入れ、同様にして漂白補
充錠剤、定着補充錠剤、安定補充錠剤を各々40錠,40
錠,10錠ずつ上記ポリエチレン製カートリッジに入れ、
発色現像用,漂白用の補充カートリッジ各々5カートリ
ッジ、4カートリッジずつを1つのダンボールに包装
し、定着用,安定用の補充カートリッジ各々21カートリ
ッジ、1カートリッジずつを1つのダンボールに包装
し、カラーネガフィルム用固体処理剤キット(カラーネ
ガフィルム1000本キット)を作成した。
【0932】(222)カラープリント用固体処理剤 以下にカラーペーパー用固体処理剤について説明する。
【0933】(1)カラーペーパー用発色現像用錠剤 カラーペーパー用発色現像剤の造粒物の作製 操作(A) 現像主薬のCD-3すなわち4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N
-[β-(メタンスルホンアミド)エチル]アニリン硫酸塩 1
200gを市販のバンダムミル中で平均粒径10μmになるま
で粉砕する。この微粉末を市販の撹拌造粒機中で室温に
て50mlの水を添加することにより造粒した後、造粒物を
流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水分を
ほぼ完全に除去する。
【0934】操作(B) ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミン2ナトリウム塩
400g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム 1000g、チ
ノパールSFP(チバガイギー社製) 300g、ジエチレ
ントリアミン五酢酸 200gを操作(A)と同様にして各
々粉砕する。これらとパインフロー(松谷化学社製) 3
00gを市販の混合機で均一に混合する。次に操作(A)
と同様にして、水の添加量を120mlにして造粒を行う。
造粒物を60℃で1時間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全
に除去する。
【0935】操作(C) p-トルエンスルホン酸ナトリウム 500g、亜硫酸ナトリ
ウム 20g、水酸化リチウム 200g、無水炭酸カリウム
1700gを操作(A)と同様にして各々粉砕する。これら
とポリエチレングリコール#6000 500g、マンニトール
300gを40%RH以下に調湿された部屋で市販の混合機を
用いて均一混合する。次に操作(A)と同様にして水の
添加量を150mlにして造粒を行う。造粒物を40℃で2時
間乾燥して、造粒物の水分をほぼ完全に除去する。この
操作を2回繰り返して2倍量の造粒物を得た。
【0936】操作(D) 操作(A)〜(C)で作製した造粒物を全て混合し、こ
れにN-ミリストイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム
100gを加えて市販の混合機で15分間均一に混合する。
【0937】カラーペーパー用発色現像錠剤の作製 操作(D)で作製した混合物を菊水製作所(株)タフプ
レスコレクト1527HUを改造した打錠機により直径30mm、
1錠あたりの充填量を10.0g、打錠圧力を7tとし、圧
縮打錠を行い、カラーペーパー用発色現像剤を作製し
た。
【0938】カラーペーパー用発色現像錠剤の被覆 上記カラーペーパー用発色現像錠剤6kg分をパウレック
(株)社製ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約60
℃、排気温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8r.
p.m.に設定した。
【0939】この状態で、ポリエチレングリコール600
0:ビス(スルホエチル)ヒドロキルアミン2ナトリウ
ム塩:ユカフォーマー510(三菱油化(株)製):ユカフ
ォーマーW(三菱油化(株)製)=1:9:50:30の比率
で混合し、これらの固体成分が30%になるような水溶液
を作成した。この水溶液をスプレー圧力2.0kg/cm2、噴
霧量を5g/minで噴霧し、錠剤の総重量に対するコー
ティング基材の固体分重量が0.5%になるまでコーティ
ングした。
【0940】次に、ブリリアントブルー(大和化成
(株)):ポリエチレングリコール600:ユカフォーマー5
10(三菱油化(株)製):ユカフォーマーW(三菱油化
(株)製):ビトレックス(Macfarlan Smith Limited)
=2:100:5000:3000:1の比率で混合し、これらの
固体成分が20%になるような水溶液を作成した。この水
溶液をスプレー圧力2.0kg/cm2、噴霧量を5g/minで
噴霧し、上記のコーティングした錠剤の総重量に対する
コーティング基材の固体分重量が0.5%になるまでコー
ティングした。
【0941】(2)カラーペーパー用漂白定着補充用錠
剤 カラーペーパー用漂白定着補充用錠剤の作成 操作(E) ジエチレントリアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1450g、ジエチレントリアミン5酢酸 80gを市販のバ
ンダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕する。こ
の微粉末にポリエチレングリコール#6000 450gを加
え、市販の撹拌造粒機中で室温にて、100mlの水を添加
することにより造粒した後、造粒物を流動層乾燥機で40
℃にて2時間乾燥させる。
【0942】操作(F) チオ硫酸アンモニウム 1850g、亜硫酸ナトリウム 250
gを操作(11)と同様に粉砕し、これにパインフロー
(松谷化学社製) 100gを加えて、操作(11)と同様に
造粒する。水の添加量は、120mlとし、造粒後60℃で2
時間乾燥させる。
【0943】操作(G) 操作(E)、(F)で得られた造粒物およびN-ラウロイ
ルサルコシンナトリウム 40gを25℃で40%RH以下に
調湿された部屋で混合機を用いて5分間混合する。次に
得られた混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレク
ト1527HUを改造した打錠機により、直径30mm、重量10
gのカラーペーパー用漂白定着補充用錠剤試料を作製し
た。
【0944】カラーペーパー用漂白定着用錠剤の被覆 上記カラーペーパー用漂白定着用錠剤6kg分をパウレッ
ク(株)社製ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約6
0℃、排気温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8
r.p.m.に設定した。
【0945】この状態で、ブリリアントブルー(大和化
成(株)):エリスロシン(大和化成(株)):ポリエチレ
ングリコール600:ユカフォーマー510(三菱油化(株)
製):ユカフォーマーW(三菱油化(株)製):ビトレッ
クス(Macfarlan Smith Limited)=4:8:2000:600
00:36000:10の比率で混合し、これらの固体成分が25
%になるような水溶液を作成した。この水溶液をスプレ
ー圧力2.0kg/cm2、噴霧量を5g/minで噴霧し、錠剤
の総重量に対するコーティング基材の固体分重量が0.5
%になるまでコーティングした。
【0946】(3)カラーペーパー用安定化補充錠剤 カラーペーパー用安定化補充錠剤の作成 操作(H) 炭酸ナトリウム・1水塩 10g、1-ヒドロキシエタン-1,
1-ジホスホン酸ジナトリウム 200g、チノパールSFP
(チバガイギー社製) 150g、亜硫酸ナトリウム 300
g、硫酸亜鉛7水塩 200g、エチレンジアミン4酢酸2
ナトリウム 150g、硫酸アンモニウム 200g、o-フェニ
ルフェノール 10g、パインフロー 25gを操作(C)と
同様、粉砕、混合し造粒する。水の添加量は60mlとし、
造粒後、70℃で60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全
に除去する。このようにして、調整した造粒物にN-ラウ
ロイルサルコシンナトリウム 10gを添加し、25℃で、4
0%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて3分間
混合する。次に得られた混合物を菊水製作所(株)製タフ
プレストコレクト1527HUを改造した打錠機により直径
30mm、1錠当たりの充填量を11gにして圧縮打錠を行
い、カラーペーパー用安定化錠剤を作成した。
【0947】カラーペーパー用安定化錠剤の被覆 上記カラーペーパー用安定化錠剤6kg分をパウレック
(株)社製ドリアコーター500型に入れ、吸気温度を約60
℃、排気温度を40〜45℃に調整し、パンの回転数を8r.
p.m.に設定した。
【0948】この状態で、ポリエチレングリコール60
0:ユカフォーマー510(三菱油化(株)製):ユカフォー
マーW(三菱油化(株)製):ビトレックス(Macfarlan
SmithLimited)=200:200:6000:3600:1の比率で混
合し、これらの固体成分が25%になるような水溶液を作
成した。この水溶液をスプレー圧力2.0kg/cm2、噴霧量
を5g/minで噴霧し、錠剤の総重量に対するコーティ
ング基材の固体分重量が0.5%になるまでコーティング
した。
【0949】以下に処理工程を示す。
【0950】 固体処理剤 処理工程 処理時間 処理温度 補充水量 1錠当たりの感光材料 処理量 発色現像 22秒 38.5℃ 62ml/m2 1.34m2/1錠 漂白定着 22秒 38.0℃ *80ml/m2 0.54m2/1錠 安定−1 22秒 35〜38℃ 安定−2 22秒 35〜38℃ 安定−3 22秒 35〜38℃ 180ml/m2 10.72m2/1錠 乾 燥 50秒 安定は3から2,2から1への向流方式である。また、
*印の漂白定着槽への補充水量とは、安定槽1槽目から
ベローズポンプで漂白定着槽へ供給される量である。ま
た、感光材料1m2当りキャリーオーバーは、全ての槽で
50ml/m2であった。
【0951】また、蒸発補正は温調時は、発色現像、漂
白定着、安定に各々9.0ml/時、7.2ml/時、14.1ml/
時、ずつ1時間毎に行い、温調をしていない時には、各
々3.8ml/時、3.1ml/時、6.1ml/時ずつを積算し、温
調開始時にまとめて行った。
【0952】スタート時のタンク液は、下記のものを用
いた。
【0953】 発色現像液タンク タンク液 純水 800cc ジエチレングリコール 10g 臭化カリウム 0.01g 塩化カリウム 3.5g 亜硫酸カリウム 0.25g N-エチル-N-(βメタンスルホンアミドエチル) -3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 6.5g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 3.5g N,N-ビス(2-スルホエチル)ヒドロキシアミン 3.5g トリエタノールアミン 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 蛍光増白剤(4,4′-ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 炭酸カリウム 30g 水を加えて全量を1lとし、タンク液はpH=10.10に、
補充液はpH=10.60に調製する。
【0954】 漂白定着液タンク タンク液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 100g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200cc 2-アミノ-5-メルカプト・1,3,4-チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 50cc 水を加えて全量を1lとし、炭酸カリウム又は氷酢酸で
タンク液はpH=7.0に、補充液はpH=6.5に調製する。
【0955】 安定化液タンク液 o-フェニルフェノール 0.1g 1-ヒドロキシエチリチン-1,1-ジホスホン酸4ナトリウム塩 3.0g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム塩 1.5g ポリエチレングリコール#4000 0.5g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 5cc 水を加えて全量を1lとし、硫酸又はアンモニア水でp
H=7.5に調製する。
【0956】前記カラーペーパー用補充錠剤は以下に示
す間隔で処理槽に投入した。
【0957】
【表5】
【0958】また、前記カラーペーパー用発色現像剤40
錠、カラーペーパー用漂白定着錠剤40錠、カラーペーパ
ー用安定化錠剤10錠ずつを同様にポリエチレン製のカー
トリッジに入れ、発色現像用、漂白定着用、安定化用の
カートリッジを4個、10個、2個ずつを1つのダンボー
ルに包装し、カラーペーパー用固体処理剤キットを作成
した。
【0959】〔320〕処理剤収納容器 本発明の感光材料処理装置に用いられる固体処理剤の収
納容器についてすでに図7で説明したが、さらに他の実
施例、および収納容器のラベル、材質、製造方法、製造
装置、および再利用システム等について説明する。
【0960】図45は、本発明に係る固体処理剤を収容す
る収納容器(カートリッジ)10を示し、図45(A)は一
部破断断面図を含む平面図、図45(B)は該収納容器10
の側面図、図46は全体斜視図、図47はその一部破断斜視
図を示す。図48は収納容器10の分解断面図である。以下
に本願発明に係る固体処理剤の内、固体処理剤を収納し
た例を示す。
【0961】前記収納容器10は、複数個の固体処理剤J
を収納し、かつ該固体処理剤Jを排出可能にする前方の
排出開口部101Fと該排出開口部101Fに対向する後方の
開口部101Gとを有する略四角柱状の容器本体101と、前
記容器本体101の後方の開口部101Gを閉止する固定蓋10
2と、前記容器本体101のフランジ部の両側のレール部10
1Rに摺動して上下に移動し排出開口部101Fを開閉可能
にする開閉蓋103とから構成されている。
【0962】前記容器本体101の内側には、3組の突出
した仕切り壁(突出部)101Sが一体に固定されてい
て、容器本体101の内部は4つの実質的空間に仕切られ
分室101A,101B,101C,101Dを構成している。そし
て、各分室には、前記固体処理剤Jそれぞれ約10個を縦
列状態に収容することができる。すなわち第1の分室10
1Aには10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第2の分室1
01Bには同数の固体処理剤J1Bが、以下同様にしてJ
1C,J1Dがそれぞれ収納されている。この仕切り壁
101Sは容器内部の上面から底面まで連続してなくても
よく、固体処理剤Jが各外円周を外接し縦列で収容する
ことが可能な程度の長さで仕切りがあればよい。勿論各
分室に収容される処理剤が固形でなくても結果としてほ
ぼ等量ずつ分けられる効果はある。
【0963】このような構成をとることにより各々の処
理剤がくっついて処理機内にスムーズに落下しないとい
う問題が解決できる。勿論錠剤に限らず粉体型、顆粒型
の処理剤においても互いにくっつく量は仕切りによって
所定量で規制されるため上記の効果は得られる。
【0964】しかし、容器強度の点と製造過程の組立て
の際、歪を防止し、製造効率がよい点で、少なくとも一
部分が仕切り壁101Sは上面から底面まで連続していた
方がよい。
【0965】図49は、容器本体101の排出開口部101F側
から見た正面図である。
【0966】前記複数の仕切り壁101Sのうち、第1の
仕切り壁101S1と第3の仕切り壁101S3は、容器本体
101の内面の頂部および底部からそれぞれ突出した直立
壁面を形成し、上下方向の中央部分がなく、上下一対の
独立した突出形状をなしている。中央の仕切り壁101S
2は、容器本体101の内面の頂部から底部に至るまで連
続した直立壁面をなし、容器本体101の強度を保持する
が、排出開口部101Fから容器本体101の長手方向の中央
部付近までは、図4に示すように切り欠かれている(切
り欠き部101S2A)。上記各仕切り壁101S1,101S
2,101S3,101S4は薄肉状に形成され、弾性を有
し、かつその両壁面の一部に突起瘤部101Kを形成して
いる。この突起瘤部101Kは錠剤型固体処理剤Jの場合
外面に線接続して、固体処理剤Jの排出時の摩擦抵抗を
低減する。
【0967】上記容器本体101の各分室の底部には、突
起条101Eが突出していて、固体処理剤が錠剤型固体処
理剤Jの場合外面と点当たりで当接し固体処理剤Jの移
動を容易にするとともに、固体処理剤Jから脱落した粉
を突起条101Eの頂部から容器本体101の内壁底部の空間
に落下させる。前記固体処理剤Jから脱落した粉は、突
起条101Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの溝
部で粉が固着しても、前記固体処理剤Jは突起条101E
上を移動するから支障はない。この突起条101Eは2本
以上あってもよい。
【0968】容器本体101の内壁面には前記底部の突起
条101Eの他に、内面頂部の突起条101M、内面両側の突
起条101Nが形成されていて、前記固体処理剤Jが容器
本体101の内面と当接する面積を著しく低減することに
より、固体処理剤J排出時の接触抵抗を小さくでき、収
納容器10からの固体処理剤の取り出し性を安定させてい
る。
【0969】前記突起条101E,101M,101Nおよび突
起瘤部101Kは、容器本体101の長手方向ほぼ平行に形成
されている。また、突起条の設置位置は、固体処理剤J
が突起条と突起条との間に入り込まない部位に形成すべ
きであり、更に突起条の本数もできるだけ少ない方が望
ましい。前記突起条の幅は錠剤Jの直径の1/100〜1/1
0,高さは1/100〜1/10が上記の内容を満足するためには
望ましい。突起条の断面形状はほぼ半円形、台形等であ
り、固体処理剤Jの周面にくい込まないようR形状にす
るとよい。
【0970】さらに、前記容器本体101排出開口部101F
近傍には、前記排出開口部101Fの長手方向及び/又は
短手方向に突起部101Pを設けており、輸送時等に固体
処理剤から発生した固体処理剤の粉は前記突起条101P
に受けられて溜まり、次工程にいくのを防ぎ、安定した
システムを供給する。
【0971】前記突起条101Pは別部材を容器本体101に
設置してもよいが、生産性を考えると、容器本体101と
一体化成形した方が望ましい。
【0972】射出成形で容器を製作する場合、前記突起
条101Pはアンダーカットとなるが、材料としてポリエ
チレン樹脂を使用することにより、容器本体101と一体
的に製作可能である。その場合、該突起条101Pの高さ
は0.3〜2.0mmの範囲に設定することが望ましい。
【0973】今回の処理剤用収納容器10は、容器本体10
内面に突出部を設け複数の実質的空間を形成させるた
め、上のいずれの場合は、金型コアは細長の形状とな
る。そのため、射出成形時にコアの倒れが発生しにくく
し、良好な成形を得るために、連続的に形成されている
突出部に少なくとも1つの切り欠きを設けることが望ま
しい。この切り欠き部分では金型では金型コアが連結化
されるため、強度を増加できる。よって、容器に連続的
に形成されている突出部に少なくとも1つの切り欠きを
設けることにより複数の実質的空間を形成し、かつコア
の倒れが発生しにくい良好な成形を得るための容器を提
供することができる。
【0974】前記排出開口部101Fのフランジ部の外側
両側面には、レール部101Rが形成されていて、開閉蓋
(シャッタ)103の両側面に形成された溝部103Aに嵌合
し、摺動可能になっている。また、開閉蓋103の下部両
端に突出した突起部103Bは、自動現像機の固体処理剤
補給手段の開閉規制部材に係合してスライド蓋103の自
動閉止するのに使用される。
【0975】前記固定蓋102の背面102Aは、収納容器装
填手段のバネ性を有する押圧部材によって加圧されて、
収納容器101は供給手段の基準面に圧着される。または
板バネが収納容器101のガイドピン101Qを押圧すること
により、収納容器101を基準面に圧着する。また、上記
固定蓋102の背面102Aには、複数の識別突起部102Bが
一体に形成されていて、異なる固体処理剤を収容した他
の収納容器101の誤装填を防止している。
【0976】また、前記固定蓋102の背面102Aの内側に
は、緩衝効果のある術撃緩和部材クッション片102Cが
一体に形成されていて、収納容器101の輸送または保管
時における揺動・衝撃に対し、内包された固体処理剤J
が破壊されるのを防いでいる。該術撃緩和部材103Cは
固体処理剤と接触する部分はR状にして、固体処理剤と
の接触を緩和することが望ましい。この構成により錠剤
型固体処理剤Jから生じた粉をクリーニングする機構を
設ける必要がない。
【0977】図50は、衝撃緩和部材102C近傍の一部断
面図である。
【0978】前記衝撃緩和部材102Cは図50(A)のよ
うな形状があげられるが、固体処理剤Jの製造寸法のバ
ラツキ、固体処理剤Jの吸水による寸法変化、収納容器
10の成形バラツキ、収納容器10の環境温度による寸法変
化(高温下での膨張、低温下での収縮)、収納容器10の
組み立てバラツキ等を考慮すると緩和できる領域が広い
ことが必要であり、図50(B)の形状が望ましい。
【0979】次に実施例を示す。
【0980】各空間に10錠の錠剤を、全長308mmの容器
にいれた場合 錠剤型固体処理剤の製造寸法のバラツキ :0.2mm/錠×10錠=2mm 錠剤型固体処理剤の吸水による寸法変化 :2mm/10錠 錠剤型固体処理剤収納容器の成形バラツキ :0.8mm 錠剤型固体処理剤収納容器の環境温度による寸法変化 :2mm (−20℃〜50℃) 収納容器の組み立てバラツキ :0.5mm が考えられ、最大7.3mmの変動が起こり、輸送上できる
だけこのガタを吸収する衝撃緩和部材102Cが要求され
る。この内容を考えると図50(B)の形状が望ましい。
図50(B)は射出成形の型構造を簡単にするには、衝撃
緩和部材102Cは無理抜きとする方が望ましい。
【0981】その場合、離型が良好に行えるように、幅
Lは2〜6mm、厚さWは0.5〜2.0mm、また、キャップ底
面との角度θは30度以上が望ましい。
【0982】さらに、固体処理剤Jとの接触面には、角
部がないようにRをつけておくことはいうまでもない。
【0983】また、収納容器10の全長が短い場合は、固
定蓋102と容器本体101とは一体的に成形できるが、収納
容器10の全長が長い場合には、固定蓋102と容器本体101
とを別部品にして製作し、その後、超音波溶着、接着
剤、接着テープ等により固着することができる。その場
合、固定蓋102の取り付け部近傍の容器本体101の形状
は、容器本体101の外形は固定蓋102の外形とほぼ同寸法
にして、固定蓋102と容器本体101の段差が少なくなるよ
うにした方が好ましい。これは、段下等の衝撃に対し
て、段差が少ないと、固定蓋102が外れ難く、変形発生
も少なくなるためである。
【0984】なお、容器本体101内の仕切り壁101Sの一
部には切欠き部があり、これにより成型加工時の金型コ
アの倒れを少なくし精度の高い安定した成型品が得られ
る。
【0985】前記容器本体101の上面側には、逆差し防
止用突起部101Tが突出していて、収納容器10の天地を
間違えて装填部面上に設置すると、上記逆差し防止用突
起部101Tが装填部面に当接して正規の装填が不可能に
なる。
【0986】また、前記複数の識別突起部(誤装填防止
ピン)102Bは、上下方向で中心線よりずらせて配列さ
せてあるので、収納容器10を容器保持部材343に逆装填
することを不可能にしている。また上記複数の識別突起
部102Bの数と配置位置は、固体処理剤Jの種類によっ
て異なるようにし、図示5個の識別突起部102Bのう
ち、折除して少なくとも2個の所定の識別突起部102B
により種別を識別して誤装填を防止している。
【0987】前記収納容器10を構成する容器本体101、
開閉蓋103、固定蓋102の材質は、容器として水分透過量
が30ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下、好ましくは10ml
/m2・atm・24hrs(25℃)以下となるように材質を選定
すべきであり、防湿性を持たせることにより、収納する
固体処理剤の保存性が向上する。また、これらの構成部
材は、耐衝撃性に優れたほぼ同一の合成樹脂材の成型加
工品で作られていることが好ましい。
【0988】上記合成樹脂材質としては、ポリエチレン
(高圧法,低圧法どちらでもよい)、ポリプロピレン
(無延伸,延伸どちらでもよい)、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ナイロン(延伸,無延伸)、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ビニロ
ン、エバール、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、その他のポリエステル、酢酸ゴム、アクリロニト
リルブタジエン共重合体、エポキシ-リン酸系樹脂を使
用できる。本実施例で示した容器は密度が0.962g/c
m2、メルトフロー値が40の高密度ポリエチレンで作成し
ている。
【0989】上記の容器本体101の壁体厚さは、収納さ
れた固体処理剤の防湿性及び破壊され難いといった点か
ら、50〜3000μmの範囲、好ましくは200〜2000μmの範
囲の薄肉である。
【0990】再び図46において、収納容器10の上面に
は、内包される固体処理剤の種別,取扱方法,装填手段
への装着方向等を示すラベル104が接着され、誤操作を
防止し、操作の利便に供している。
【0991】図51(A)は、固定蓋(後蓋)102の正面
図、図51(B)はA−A断面図、図51(C)はB−B断
面図である。固定蓋102の背面102Aには複数の識別突起
部102Bが一体に形成されている。この識別突起部102B
の形状は問わないが、製造上、単純な形状、例えば円柱
形,角柱状等が好ましい。上記複数の識別突起部102B
は、図示6個に限定されるものではなく、固体処理剤の
種類数によって適宜設定することができる。この複数の
識別突起部102Bの数と位置を適宜設定することにより
複数種の固体処理剤の種類を識別表示することができ
る。一方、感光材料処理装置の後述の固体処理剤補給装
置20の収納容器装填装置21には、前記識別突起部102B
に対応する位置に嵌合穴が穿設されていて、識別突起部
102Bが該嵌合穴に挿入されて収納容器10の識別と位置
規制を行っている。
【0992】上記識別突起部102Bは、固定蓋102の背面
102Aにおいて、上下非対称の位置に形成されている。
これにより、誤った方向(上下逆)にセットされること
を防止できる。また、収納容器10の上面に逆差し防止用
突起部101Tを形成することや、収納容器10の上面に収
納容器挿入方向を示す矢印等を示したラベル104を貼着
することにより、収納容器10の装填誤操作を防止するこ
とができる。
【0993】前記識別突起部102Bの先端部にテーパや
Rを付けることにより、前記装填装置の嵌合穴に識別突
起部102Bを容易に挿入ことができ、嵌着後の嵌合をガ
タなく高精度の位置規制をすることができる。また、前
記識別突起部102Bを複数個設けた場合には、1つの識
別突起部よりも位置規制が高精度になる。
【0994】さらに、複数の識別突起部102Bのうち、
国内用と海外用の区別に用いる特定の識別突起部102B
Sを中空にしておくことにより、海外の海賊品が国内流
通することの防止対策となる。例えば、複数個の識別突
起部102Bの1つを国内用と海外用の判別用とし、海外
品は突起部102Bがあり、国内品はなしとし、感光材料
処理装置の固体処理剤補給装置20の装填装置21もこれに
対応した嵌合穴配置にしておく。もし、海外用の収納容
器を国内に持ち込んで使用しようとすると、国内用と海
外用との区別に用いる特定の識別突起部102BSをカッ
トしなければならない。この特定の識別突起部102BS
は中空構造であるから、このカットにより固定蓋102の
背面102Aに穴が貫通してしまい、外気が進入して収納
容器10内の防湿性が損なわれ、吸水性のある固体処理剤
が変質して使用できなくなる。よって海外品の国内への
逆流通を防止することができる。
【0995】図52は、容器本体101の排出開口部101F側
から見た収納容器の正面図である。
【0996】収納容器10を構成する容器本体101、固定
蓋102、開閉蓋103は何れも防湿性のある前述の材料によ
り形成されている。容器本体101の一方の端部には、固
定蓋(後蓋)102がテープ,接着剤,超音波溶着等の手
段で固着されていて、接続部は良好な防湿性を有してい
る。なお、該固定蓋102は容器本体101と射出成型加工等
により底付容器として一体成形してもよい。
【0997】処理機の固体処理剤受け取り部は高温度,
高湿度の状態になりやすく、よって、この高温高湿度の
条件下でも、所定量の固体処理剤が収納容器から取り出
される必要がある。
【0998】一方、固体処理剤は吸水特性を有するた
め、収納容器10内の各実質的空間に固体処理剤が複数個
収容された状態において、水分は処理機の固体処理剤受
け取り部近傍から収納容器の開口部を経て内部に入り、
固体処理剤が次第に水分を吸収する。この場合、ある所
定時間内における吸水量は、収納された1列10錠の固体
処理剤が均等ではなく、処理機の受け取り部に近い収納
容器10の開口部近傍の固体処理剤Jが優先的に水分を吸
収する。すなわち開口部に最も近い第1錠目(J1)、
次いでこれに隣接する第2錠目(J2)が吸水量が多
い。これより容器内奥側の固体処理剤J3〜J10は、吸
湿量が少ないから固体処理剤Jが排出可能の範囲で固体
処理剤Jの断面積が吸収容器10の実質的空間の断面積に
近い値になるように設定すれば、隙間が少なく、吸湿も
最小限にすることができる。
【0999】図53は、容器平面断面図である。図52,図
53において、仕切り壁101S1と容器本体101の内壁との
間に形成された第1の分室101Aにおいて、収納容器内
の固体処理剤収納領域を規制する寸法に関しては排出開
口部101Fから内方へ固体処理剤2錠分(J1A,J2
A)の断面短手寸法X1が、3錠目以降(J3A〜J10
A)分の断面短手寸法X2より大きく設定した(X1>
X2)。上記X1は各感光材料処理用錠剤Jの所定時間
内の膨潤量を実験的に求めて設定した。なお、長手方向
寸法Yも同様にして設定する。上記排出開口部101F近
傍の内壁寸法拡大は、図53に示す容器本体101の外壁101
Uを大きくして形成してもよいし、容器内の実質的空間
を形成する仕切り壁101S1〜101S3の前記突起条101
K,101M,101Nの肉厚を排出開口部近傍で変えること
により行ってもよい。また、容器本体101の内壁寸法X
1を有す部分にテーパを付けて射出成型加工等の中子部
分の取り出しを容易にするようにしてもよい。通常、射
出成型加工を行う場合、離型するための抜きテーパが必
要であるが、このテーパを利用することにより、排出開
口部近傍の固体処理剤収納容器(外壁101Uの内側部分
および仕切り壁101S1〜101S3)の寸法X1を容器本
体101の奥側部分の寸法X2より大きくすることができ
る。この場合、抜きテーパを付けることにより、課題の
達成の他に、容器の生産性を向上でき、高精度の収納容
器を生産性良く、効率的に生産することを可能にするこ
とができる。尚、前述した固体処理剤収納領域を規制す
る方法とは実質的に固体処理剤の固体処理剤の収納スペ
ースを決定する収納容器内部の寸法であって図52におい
ては101Nや101E,101KといったJ剤が摺接する部分
を収納容器内面から除いた寸法である。
【1000】次に、処理剤収納容器の固体処理剤の排出
性、収納容器の材質等について説明する。
【1001】(収容容器の作製)図47に記載の収容容器
を表6に示す樹脂材料を用いて射出成形により収容容器
の試料を作製した。
【1002】図54は前記収容容器10を包装する包装体10
5の一例を示す斜視図である。包装体105は、アルミ箔と
プラスチックフィルム(PE,ナイロン等)とをラミネ
ートした防湿シートを筒状に形成したピロー包装体であ
り、収容容器10を内装したのち、両端をヒートシール等
により防湿包装された収容容器10は、さらに外箱包装さ
れ外力から保護される。
【1003】(固体処理剤の作製)以下の手順に従って
錠剤状の発色現像用固体処理剤を作製した。
【1004】操作(A) 現像主薬(4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-β-ヒドロキ
シエチルアニリン硫酸塩)(コニカケミカル社製)(以下、
CD−4という。)6000gを秤量する。
【1005】これを(A)とした。
【1006】操作(B) 硫酸ヒドロキシルアミン3500g、臭化カリウム350g、
1,2-ジヒドロキシベンゼン-3,5-ジスルホン酸ジナトリ
ウム塩1水和物(タイロン)150gを市販のハンマーミル
を用いて平均粒径50μmになるまで粉砕した後、パイン
フロー(松谷化学製)200gを加えて混合し、市販の撹拌
造粒中で約7分間、150ミリリットルの水を噴霧するこ
とにより造粒した。得られた造粒物を市販の流動層乾燥
機で55℃にて3時間乾燥し得られた造粒物を(B)とし
た。
【1007】操作(C) 亜硫酸ナトリウム6000g、炭酸カリウム38500g、ジエ
チレントリアミン5酢酸5ナトリウム2500gを操作(B)
におけると同様に粉砕した。この微粉末にポリエチレン
グリコール#6000(日本油脂製)5500g及びD-マンニトー
ル7500gを加え市販の混合機中で均一に混合した。次
に、操作(B)におけると同様に、水の噴霧量を1800ミリ
リットルにして造粒を行った。造粒後、55℃で4時間乾
燥し、得られた造粒物を(C)とした。
【1008】操作(D) 操作(B)及び(C)で作製した造粒物(B)及び(C)と操作
(A)における(A)とを25℃,50%RHに調温、調湿され
た部屋で市販のクロスロータリー式混合機を用いて10分
間混合し、更に、0.5重量%のミリストイル-N-メチル-
β-アラニンナトリウムを添加した後、次いで、得られ
た混合物を菊水製作所(株)クリーンプレスコレクト18K
を改造した打錠機を用い、1錠当たりの充填量を12gと
して圧縮打錠を行い、直径30mmの円筒状錠剤型処理剤を
作製した。
【1009】(実験)上記で作製した錠剤状固体処理剤
を収容容器に許容最大数(40個)収容した後アルミニウ
ムフィルムの包装材料で密封した試料について、以下の
評価を行った。
【1010】〔振動試験〕IDEX社製バイブレーションテ
スターBF−UAを用いて振動テストを行った後開封して、
中の錠剤の様子を観察した。尚、振動条件は10〜67Hz
/300secで30分間行った。
【1011】評価基準 ◎:割れたもの、欠けたものものはなく、また、微粉の
量は極めて少なかった ○:多少の微紛は見られるものの、割れたものも、欠け
たものもなく実用状問題ないレベル △:割れたものはないが、小さな欠けを生じているもの
があり改良を要するレベル ×:割れたものがあり、非常に問題なレベル 〔落下試験〕2mの高さから試料をコンクリートの床に
落下させて収容容器と中の錠剤の割れる様子を観察し
た。20回行った時の錠剤の割れたものの出現率と、収容
容器に亀裂が生じる出現率を評価した。
【1012】評価基準 ◎:出現回数0回 (出現率 2.5%未満) ○:出現回数1回 (出現率 2.5〜 7.5%未
満) △:出現回数2〜5回 (出現率 7.5〜27.5%未
満) ×:出現回数6〜15回 (出現率 27.5〜77.5%未
満) ××:出現回数16〜20 (出現率 77.5〜100
%) 〔処理剤の排出性試験〕各試料を50℃の高温室に25日間
保存した後、開封後蓋を開けた後、排出口を下側にして
傾斜角度を変えて、固体処理剤が排出される様子を観察
した。
【1013】評価基準 ◎◎:仰角10度以内で全ての錠剤が自然に転がり排出さ
れた ◎:仰角10度を越え15度以内で全ての錠剤が自然に転が
り排出された ○:仰角15度では自然に転がらないものがある、軽い振
動で排出される △:仰角15度では自然に転がらず、その状態で収容容器
を強くたたくことにより排出される(不可) ×:仰角15度では自然に転がらず、また、その状態で収
容容器を強くたたいても排出されず、直接固体処理剤に
ふれなければ取り出すことができない(収容容器の内壁
に付着している) 〔処理剤の膨張試験〕各試料をアルミニウムフィルムか
ら取り出し、収容容器の蓋はしたままの状態で25℃湿度
60%RHの調温調湿された部屋に1週間保存した後、中の
錠剤の様子を観察した。
【1014】評価基準 ◎:錠剤の直径の増加率が1%以内で外観状変化は認め
られない ○:錠剤の直径の増加率が3%以内あるいは外観状多少
の変色が認められるが実用上問題ないレベル ×:錠剤の直径の増加率が5%以上で形が目でみて明ら
かな変化が認められる(不可) ××:錠剤の直径の増加率が5%以上で大幅に形が変形
し、変色が著しい(不可) △:○と×の間(要改良のレベル) 作製した試料を内部の固体処理剤の試料の材質の特性値
と実験結果をまとめて表6に示す。
【1015】
【表6】
【1016】表6から明らかなように、本発明の実施例
は比較例に比して変質(膨張、変色)、損傷が少なく固
体処理剤の収容容器からの排出性に優れていることがわ
かる。
【1017】固体処理剤の収容容器及び固体処理剤の包
装体は、衝撃を受けたり、高温、高湿下の条件下でも固
体処理剤の変質(膨張、変色)、損傷を防止し又固体処
理剤の排出性に優れている。
【1018】次に、処理剤収納容器の装填部について説
明する。なお、前記装填部に関係する感光材料処理装置
についても説明する。
【1019】次に、感光材料用処理剤を収納する感光材
料用処理剤収納容器の実施例を添付図面に基づいて説明
する。
【1020】この感光材料用処理剤収納容器は、感光材
料用処理剤を収納可能な収納容器本体に開閉蓋を備え、
この感光材料用処理剤収納容器に収容される感光材料用
処理剤は、例えば固体処理剤が用いられ、この固体処理
剤としては、顆粒、粉体、丸薬状のものがあるが、ここ
では錠剤型の感光材料用処理剤を例に説明する。
【1021】次に、感光材料用処理剤収納容器10の収納
容器本体101と開閉蓋103の構造について説明する。図55
は感光材料用処理剤収納容器10の開閉蓋103を閉じた状
態の斜視図、図56は感光材料用処理剤収納容器10の開閉
蓋103のロックを解除した状態の斜視図、図57は感光材
料用処理剤収納容器10の開閉蓋103を開く状態の斜視図
である。
【1022】収納容器本体101の開口部101Fから外方に
形成する突出部位を構成するフランジ1001Sの外側両側
面には、レール部101Rが形成されている。開閉蓋103の
ガイド部103Aには、収納容器本体101のフランジ1001S
が嵌合するロック部103Tと、フランジ1001Sをスライ
ド可能にするガイド溝101Uとが設けられている。ロッ
ク部103Tは、ガイド部103Aのスライド方向の両側の4
箇所に形成された突起103B1によって形成され、この
突起103B1にフランジ1001Sに嵌合して圧接して係合
保持される。このロック部103Tが開閉蓋103のスライド
を規制するロック手段Rを構成しており、ロック部103
Tにフランジ1001Sを嵌合させて開閉蓋103を閉じてお
り、開閉蓋103をロックする構造が簡単である。
【1023】開閉蓋103のガイド部103Aには、スライド
方向にテーパ部103Cが形成されており、感光材料用処
理剤収納容器10を感光材料処理装置500の収納容器装填
部501に装着するときに、収納容器装填部501に設けた押
動部材502の受け部502Aにテーパ部103Cが当接するこ
とで、開閉蓋103をスライド方向と直交方向に押動して
移動し、これにより収納容器本体101のフランジ1001S
が開閉蓋103のロック部103Tからガイド溝101Uに移動
してロックを解除し、開閉蓋103がスライド可能にな
る。この収納容器装填部501に設けた押動部材502がロッ
ク解除手段Kを構成している。
【1024】さらに感光材料用処理剤収納容器10を収納
容器装填部501に装着すると、押動部材502のストッパ部
502Bに開閉蓋103のガイド部103Aの端部が当接して、
これにより開閉蓋103がスライド方向に押動されて移動
し、収納容器本体101の開口部101Fが開放され、この収
納容器本体101の開口部101Fから外方に形成する突出部
位を構成するフランジ1001Sに後記する弾性パッキン部
材を圧接する。
【1025】また、開閉蓋103の下部両端に突出した突
起部103Bは、感光材料処理装置500の収納容器装填部50
1の開閉規制部材に係合して開閉蓋103の自動閉止するの
に使用される。また、収納容器本体101の両側面には、
ガイドピン101Qが突出していて、収納容器装填部501の
ガイド溝に挿脱する。
【1026】さらに、固定蓋102の背面102Aは、収納容
器装填手段のバネ性を有する押圧部材によって加圧され
て、収納容器本体101は収納容器装填部501の基準面に圧
着される。または板バネが収納容器本体101のガイドピ
ン101Qを押圧することにより、収納容器本体101を基準
面に圧着する。また、固定蓋102の背面102Aには、複数
の識別突起部102Bが一体に形成されていて、異なる固
体処理剤を収容した他の感光材料用処理剤収納容器10の
誤装填を防止している。
【1027】また、固定蓋102の背面102Aの内側には、
緩衝効果のある衝撃緩和部材(クッション片)102Cが
一体に形成されていて、感光材料用処理剤収納容器10の
輸送または保管時における揺動や衝撃に対し、内包され
た固体処理剤Jが破壊されるのを防いでいる。衝撃緩和
部材102Cは固体処理剤と接触する部分はR状にして、
固体処理剤との接触を緩和することが望ましい。
【1028】このように、感光材料用処理剤収納容器10
が、感光材料用処理剤としての固体処理剤を排出する開
口部から外方に形成する突出部位を有し、この突出部位
に開閉蓋103をスライド可能に設けており、開口部を開
放する構造が簡単である。また、開閉蓋103が感光材料
処理装置500の収納容器装填部501への装填により開き、
特別の機構によらず収納容器装填部501により開閉蓋103
を容易に開くことができる。また、感光材料処理装置50
0の処理剤収納容器装填部501に装着した状態で開閉蓋10
3が開放されるため、感光材料用処理剤が吸湿し膨潤す
ることが防止される。従って、膨潤して体積を増加した
感光材料用処理剤が、感光材料用処理剤収納容器10の容
器内壁を閉塞して排出不良になることがなくなり、感光
材料の処理液能力の低下を防ぎ、感光材料の品質が劣化
するという問題の発生を抑えることができる。
【1029】そのために、図58の感光材料用処理剤収納
容器の開口部の拡大断面図及び図59の感光材料用処理剤
収納容器の開口部の拡大正面図に示すように、感光材料
用処理剤収納容器10,33の収納容器本休の開口部から外
方に突出した突出部位Xの寸法及び弾性パッキン部材の
形状が重要である。弾性パッキン部材の断面を例えば、
前記したようにV字状にすることにより、圧接したとき
に収納容器本体の開口部から外方に突出した突出部位X
との密着性が良好となる。
【1030】また、十分な防湿性を得るには、収納容器
本体の開口部から外方に突出した突出部位Xの平面性
と、弾性パッキン部材と突出部位Xとの圧着面積が重要
である。
【1031】収納容器本体は、合成樹脂で、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、AB
S、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、
アクリル、ナイロン、ポリエステル等で製作するのが望
ましく、生産性、精度の点では射出成形法で製作するの
が好ましい。
【1032】収納容器本体の開口部から外方に突出した
突出部位Xの平均厚さDが0.5mmより小さいと突出部位
Xの強度が弱く撓みが発生し、弾性パッキン部材と突出
部位Xとの圧着が不十分となる。
【1033】また、肉厚が厚いと、金型内で樹脂が冷却
固化したとき突出部位Xの表面が先に冷却固化し突出部
位Xの内部の冷却固化が遅れるため、表面が引っ張られ
凹状になり、ヒケが発生する。突出部位Xの平均厚さD
が5mmより大きいと、このヒケが問題となり、平面性が
悪くなる。よって、弾性パッキン部材と突出部位Xとの
圧着が不十分となり、良好な防湿性が得られなくなる。
【1034】以上より、収納容器本体の開口部から外方
に突出した突出部位Xの平均厚さDは0.5mm〜5mm、好
ましくは1.2〜4mmが望ましい。
【1035】また、突出部位Xの根元X1には撓み防止
のため、1〜3mmのRを付加すると、防湿性に対し、よ
り効果的である。
【1036】弾性パッキン部材と突出部位Xとの圧着面
積については、図16(b)における弾性パッキン部材の
圧着幅Aが重要で2mm以上、必要である。
【1037】このため、図59に示すように、突出部位X
の長さL1,L2,L3,L4を、開口部から、外方へ
少なくとも2mm以上突出させて、弾性パッキン部材の圧
着幅が確保されるようにしており、突出部位Xの長さが
短いと、弾性パッキン部材と突出部位Xとの圧着部分か
ら水分が侵入しやすくなる。
【1038】固体処理剤Jを収容した感光材料用処理剤
収納容器10,33は、感光材料処理装置に装填時は、高
温、高湿の環境で放置されるため、弾性パッキン部材と
突出部位Xとの圧着部分から水分が侵入するが、弾性パ
ッキン部材の幅Aの寸法を2mm以上にすることにより水
分の侵入を低減し、良好な防湿性を提供することができ
る。
【1039】図60は、突出部位Xと弾性パッキン部材と
の接触幅を0.5〜3.0mmまで変化させたときに、固体処理
剤Jの直径が水分吸収により10%変化するのに要した日
数を示したものである。直径φ30.0の固体処理剤Jを感
光材料用処理剤収納容器に収容し、感光材料処理装置に
セットし、40℃,80%の条件下に放置してテストを行な
った。
【1040】収納本体容器は、密度:0.960g/cm3、メ
ルトフロー:40g/10分の高密度ポリエチレンを使用し
て製作しており、突出部位Xの厚さDは2.2mmである。
【1041】図60より分かるように、突出部位Xの長さ
が少ないと、弾性パッキン部材と突出部位Xとの圧着部
分から水分が侵入しやすくなり、固体処理剤Jが水分を
吸収して寸法が大きくなり、感光材料処理装置への正確
な供給ができなくなる。ユーザーでの使用内容を考える
と、固体処理剤Jの直径が10%大きくなるのに必要な日
数は1週間以上が要望され、好ましくは10日以上であ
る。
【1042】よって、突出部位Xの長さL1〜L4は、
弾性パッキン部材との接触幅が防湿性が良好になる範囲
になるようにすることが必要であり、少なくとも2mm以
上、望ましくは2.5mm以上、さらに望ましくは3mm以上
にするのが良い。以上説明したように、感光材料用処理
剤収納容器の突出部位を、感光材料処理装置の収納容器
装填部に設けた感光材料用処理剤を供給する供給手段の
弾性パッキン部材に圧着するから、感光材料処理装置の
処理剤収納容器装填部に装着し、開閉蓋を開放した状態
の高湿度下でも、感光材料用処理剤収納容器の開口部が
密閉され、感光材料用処理剤が吸湿し膨潤することが防
止される。従って、膨潤して体積を増加した感光材料用
処理剤が、容器内壁を閉塞して排出不良になることがな
くなり、感光材料の処理液能力の低下を防ぎ、感光材料
の品質が劣化するという問題の発生を抑えることができ
る。
【1043】また、感光材料用処理剤収納容器の突出部
位に開閉蓋をスライド可能に設けており、開口部を開放
する構造が簡単である。また、開閉蓋が感光材料処理装
置の収納容器装填部への装填により開き、特別の機構に
よらず収納容器装填部により開閉蓋を容易に開くことが
でき、また感光材料処理装置の処理剤収納容器装填部に
装着した状態で開閉蓋が開放されるため、感光材料用処
理剤が吸湿し膨潤することが防止される。従って、膨潤
して体積を増加した感光材料用処理剤が、容器内壁を閉
塞して排出不良になることがなくなり、感光材料の処理
液能力の低下を防ぎ、感光材料の品質が劣化するという
問題の発生を抑えることができる。
【1044】また、感光材料用処理剤収納容器の突出部
位に開閉蓋をスライド可能に設けており、開口部を開放
する構造が簡単である。また、開閉蓋が感光材料処理装
置の収納容器装填部への装填により開き、特別の機構に
よらず収納容器装填部により開閉蓋を容易に開くことが
でき、さらに、突出部位を、感光材料処理装置の収納容
器装填部に設けた感光材料用処理剤を供給する供給手段
の弾性パッキン部材に圧着し、感光材料処理装置の処理
剤収納容器装填部に装着し、開閉蓋を開放した状態の高
湿度下でも、感光材料用処理剤収納容器の開口部が密閉
され、感光材料用処理剤が吸湿し膨潤することが防止さ
れる。従って、膨潤して体積を増加した感光材料用処理
剤が、容器内壁を閉塞して排出不良になることがなくな
り、感光材料の処理液能力の低下を防ぎ、感光材料の品
質が劣化するという問題の発生を抑えることができる。
【1045】また、感光材料用処理剤収納容器の開口部
から外方に形成する突出部位を有し、開閉蓋を開放した
状態では高湿度下で吸湿し膨潤しやすいが、突出部位の
平均肉厚が、0.5〜5mmであり、突出部位の平均厚さが
0.5mmより小さいと突出部位の強度が弱く撓みが発生
し、弾性パッキン部材と突出部位との圧着が不十分とな
り、また、突出部位の平均厚さが5mmより大きいと、製
造時にヒケが生じて平面性が悪くなるが、突出部位の平
均肉厚が、0.5〜5mmであり、例えば弾性パッキン部材
と突出部位との圧着が十分となり、良好な防湿性が得ら
れる。
【1046】また、突出部位が開口部から、外方へ少な
くとも2mm以上突出しており、突出部位の長さが少ない
と、弾性パッキン部材と突出部位との圧着部分から水分
が侵入しやすくなるが、突出部位を開口部から、外方へ
少なくとも2mm以上突出させることで、水分の侵入を低
減し、良好な防湿性を得ることができる。
【1047】これにより、感光材料用処理剤が膨潤して
体積を増加し、感光材料用処理剤が容器内壁を閉塞する
ことによる排出不良の発生を防止できる。このため、感
光材料用処理剤の補充を円滑に行なうことができ、これ
により感光材料処理装置内の処理液能力の低下を防ぎ、
感光材料の品質が向上する。
【1048】また、感光材料用処理剤収納容器の開口部
から外方に形成する突出部位の根元に、1〜3mmのアー
ルを形成したから、このアールによって突出部位の撓み
を抑えることができる。
【1049】また、感光材料用処理装置の収納容器装填
部に、感光材料用処理剤を処理槽に供給する供給手段を
設けたから、供給手段の入口部に設けた弾性パッキン部
材に、感光材料用処理剤収納容器の突出部位を圧着して
装填され、開閉蓋を開放した状態の高湿度下でも、感光
材料用処理剤収納容器の開口部が密閉され、感光材料用
処理剤が吸湿し膨潤することが防止される。従って、膨
潤して体積を増加した感光材料用処理剤が、容器内壁を
閉塞して排出不良になることがなくなり、感光材料の処
理液能力の低下を防ぎ、感光材料の品質が劣化するとい
う問題の発生を抑えることができる。
【1050】また、感光材料用処理装置の収納容器装填
部に設けた開閉手段により、感光材料用処理剤収納容器
の突出部位にスライド可能に設けた開閉蓋を感光材料用
処理剤収納容器の装填により開くことができ、特別の機
構によらず容易に開くことができる。さらに、突出部位
を、感光材料処理装置の収納容器装填部に設けた感光材
料用処理剤を供給する供給手段の弾性パッキン部材に圧
着し、感光材料処理装置の処理剤収納容器装填部に装着
し、開閉蓋を開放した状態の高湿度下でも、感光材料用
処理剤収納容器の開口部が密閉され、感光材料用処理剤
が吸湿し膨潤することが防止される。従って、膨潤して
体積を増加した感光材料用処理剤が、容器内壁を閉塞し
て排出不良になることがなくなり、感光材料の処理液能
力の低下を防ぎ、感光材料の品質が劣化するという問題
の発生を抑えることができる。
【1051】さらに、弾性パッキン部材に、感光材料用
処理剤収納容器の突出部位との圧着による弾性変形を促
進する部分を形成したから、弾性パッキン部材と突出部
位との圧着が十分となり、良好な防湿性が得られる。
【1052】次に、剥離可能なラベルを貼着した処理剤
収納容器(容器ともいう)について説明する。
【1053】この剥離可能なラベルを貼着した処理剤収
納容器は再使用を目的とする容器の壁面に内容表示等の
貼着剤付きラベルを剥離可能に貼着した容器において、
容器の壁面とラベル面との間に水または溶剤が侵入可能
な非貼着空間を形成したものである。
【1054】図61は収納容器10の全体斜視図である。
【1055】前記容器本体1の上部の外壁面1Kの一部
には、内容表示や取り扱い指示等の記載事項が印刷され
たラベル4が貼着されている。図62は収納容器10とラベ
ル4の分解斜視図であり、ラベル未貼着状態を示す。ラ
ベル4は上記事項を印刷した紙等から成るラベル支持体
4Aと、該ラベル支持体4Aの一面に塗着された粘着剤
層4Bとから構成されているラベル貼着方式には、次の
各種タイプがある。
【1056】ラベル支持体4Aに予め粘着剤層4Bが
塗布され、離型紙に仮接着されていて、使用時に離型紙
を剥がして被貼着面に貼り付ける乾式タイプ(リンテッ
ク(株)製WA−1タイプ等)。
【1057】ラベル支持体4Aに予め粘着剤層4Bが
予め塗布されていて、使用時に該粘着剤層4Bを水等で
濡らして粘着性を付与して貼り付けている湿式タイプ
(切手等)。
【1058】ラベル貼着直前にラベル支持体4Aまた
は被貼着面に粘着剤を塗布して粘着剤層4Bを形成した
のち、貼り付けるタイプ。
【1059】前記ラベル4が貼着される容器本体1の壁
面1Kには、複数本の凹部1Lまたは凸部1Mが形成さ
れている(図62参照)。
【1060】図63(A)は、凹部1Lを有する容器本体
1と、ラベル4の部分拡大断面図である。ラベル4の粘
着剤層4Bは容器本体1の壁面1Kに密接粘着される
が、上記凹部1Lには非貼着空間5Aが形成される。前
記凹部1Lの全長W1は、ラベル4の全長W2より形成
されているから、非貼着空間5Aはラベル4の周縁外に
延長し露出している。
【1061】前記収納容器10を回収して、再使用するた
めに洗浄工程に送られ、洗浄水または溶剤に浸漬または
水洗洗浄されると、洗浄水または溶剤は前記ラベル4の
周縁外の非貼着空間5Aから侵入し、凹部1Lに沿って
ラベル4の内方に進行するとともに、内方からラベル4
の下面の粘着剤層4Bに浸透して溶解していき、次第に
溶解面積は拡散して、粘着剤層全面を迅速に溶解してラ
ベル4の短時間剥離を可能にする。
【1062】図63(B)は容器本体1の壁面1Kに凸部
1Mを形成してラベル4を貼着した実施例を示す部分拡
大断面図である。壁面1Kにラベル4を貼着した状態で
は、前記凸部1Mの両側に非貼着空間5Bが形成され
る。収納容器の水洗時には、洗浄水または溶剤が該凸部
1Mの両側に形成された非貼着空間の5Bから侵入して
前述の凹部1Lと同様に、ラベル4の内部から粘着剤層
4Bを溶解して、迅速剥離を可能にする。なお、前記ラ
ベル4の粘着剤層4Bは、水溶性の粘着剤で形成される
ことが、水洗時の廃液処理上望ましい。
【1063】上記凹部1Lまたは凸部1Mの幅a、深さ
b、全長W1および凹部1Lまたは凸部1Mの配置形
状、本数等は、ラベル4の外形寸法、粘着剤の種類およ
び洗浄工程の条件等によって適宜決定する。また、前記
凹部1Lおよび凸部1Mは、容器本体1と一体成型加工
によって形成される。なお、この凹凸部の形成はこの限
りではなく、後工程で別体の部材を貼り付けてもよい。
【1064】図64(A)は、本発明による容器本体1と
ラベル6の貼着に関する他の実施例を示す斜視図、図64
(B)は該ラベル6を貼着した容器本体1の部分拡大断
面図である。
【1065】ラベル支持体6Aの一面には、粘着剤層6
Bが、複数条のストライプ状に形成されている。このラ
ベル支持体6A、粘着剤層6Bとから成るラベル6、容
器本体1のフラットな壁面1Kに粘着すると複数条の非
貼着空間5Cが形成される。収納容器の洗浄時には、こ
の非貼着空間5Cから洗浄水が侵入して粘着剤層6Bを
溶解して迅速剥離を可能にする。
【1066】剥離可能なラベルを貼着した容器は、リサ
イクル、リユースが容易迅速に実施でき、環境問題の改
善に有効である。すなわち、この容器は使用済み後に回
収され、効率よくかつ剥離性に優れ、迅速かつ確実に貼
着されたラベルを剥離して、再び新ラベルを貼着して、
固体処理剤等の新規内容物を再充填して繰り返し使用で
きる等の顕著な効果を奏する。
【1067】図65乃至図67はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図65は感光材料用処理剤収納容器10の
分解斜視図、図66は感光材料用処理剤収納容器10を感光
材料処理装置500の収納容器装填部501に装着する状態を
示す断面図、図67は感光材料用処理剤収納容器10の開閉
蓋103のロック解除を示す断面図である。
【1068】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101のフランジ1001Sの外側両側面には、レール部101
Rが形成されている。このフランジ1001Sの上側中央部
には係合切欠1001S1が形成され、また下側の両側角部
には係合切欠1001S2が形成され、さらに側部には突起
1001S3が形成されている。
【1069】開閉蓋103のガイド部103Aには、収納容器
本体101のフランジ1001Sが嵌合するロック溝103Tと、
フランジ1001Sをスライド可能にするガイド溝103Uと
が設けられている。ロック溝103Tでの開閉蓋103の開閉
移動規制は、開閉蓋103にスライド方向の上中央に形成
されたロック部として突起103B3と、下両側に形成さ
れた突起103B4,103B5によって行なわれ、この突起
103B3,103B4,103B5にフランジ1001Sが当接し
て規制される。このロック溝103Tが開閉蓋103のスライ
ドを規制するロック手段Rを構成しており、ロック溝10
3Tにフランジ1001Sを嵌合させて開閉蓋103を閉じてい
る。
【1070】この開閉蓋103は収納容器本体101のフラン
ジ1001Sがロック溝103Tの突起103B3,103B4,103
B5を乗り越えなければスライドして開くことがない。
しかも収納容器本体101のフランジ1001Sがロック溝103
Tからガイド溝101Uに移動してた状態でも、フランジ1
001Sの突起1001S3がガイド部103Aの内側に当接して
おり、この突起1001S3とガイド部103Aとの摩擦抵抗
でスライドの初期に負荷をかけて、誤ってフランジ1001
Sがロック溝103Tの突起103B3,103B4,103B5を
乗り越えても開閉蓋103が開くことがないようにしてい
る。
【1071】開閉蓋103のガイド部103Aには、スライド
方向にテーパ部103Cが形成されており、図66で示され
るように、感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処理
装置500の収納容器装填部501に装着するときに、収納容
器装填部501に設けたロック解除手段としての受け部501
Aにテーパ部103Cが当接し、図67に示すように開閉蓋1
03が撓んで矢印方向に移動し、これにより収納容器本体
101のフランジ1001Sが開閉蓋103のロック溝103Tの突
起103B4,103B5を乗り越えてロックを解除し、開閉
蓋103がスライド可能になる。この収納容器装填部501に
設けた受け部501Aがロック解除手段Kを構成してい
る。
【1072】なお、この受け部501Aは図67で示される
ように、501からの突出量Lは、開閉蓋103のロック溝10
3Tの突起部103B4,103B5の突起量Sよりも大きく
することが前記開閉蓋103のロック解除動作における前
記突起部の破損防止と開閉動作時の開閉蓋への負荷を軽
減させるためにも望ましい。
【1073】また、前記受け部501Aは図67のような形
状の如く突出させる他に、図84のように501の前記収納
容器装填口側からなだらかにテーパ形状で突出させる構
成にしても良い。この場合、開閉蓋103を少しずつ解除
方向に撓ませて押し出す構成であるので、開閉蓋103に
かかる負荷をさらに分散させて開放することが可能にな
る。
【1074】さらに感光材料用処理剤収納容器10を収納
容器装填部501に装着すると、開閉蓋103の突起103Bが
受け部501Aに当接して、これにより開閉蓋103がスライ
ド方向に押動されて移動し、収納容器本体101の開口部1
01Fが開放される。
【1075】つまり、前述と同様、本実施例の構成も装
着動作と連動して前記ロック解除手段Kを作動させてお
り、特別な動作を必要とせずに行なわれる。
【1076】従って、取り扱いが容易であると共に、ロ
ック解除手段Kの取り付けスペースも特別大型化するこ
となく確保することが可能となる。それは結果として、
収納容器装填部501の取り付けスペースによる内部に収
納された固体処理剤の吸湿にる影響を極めて軽減するこ
とができ、良好なシステムが可能になる。
【1077】また、感光材料用処理剤容器10を不用意に
取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材料用
処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開閉蓋
103が開くことがない。
【1078】図68及び図69はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図68は感光材料用処理剤収納容器10の
開閉蓋103を閉じた状態の斜視図、図69は感光材料用処
理剤収納容器10の開閉蓋103を開いた状態の斜視図であ
る。
【1079】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101のフランジ1001Sには、係合孔101Vが形成されて
おり、この係合孔101Vが収納容器本体101の係合部を構
成している。開閉蓋103には、フランジ1001Sの係合孔1
01Vと対向する位置にロック部としての突起103Dが形
成され、この突起103Dが開閉蓋103の係合部を構成して
いる。収納容器本体101に設けた係合孔101Vに、開閉蓋
103の突起103Dを嵌合し、このように係合部を凹凸係合
させて開閉蓋103を閉じている。
【1080】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着し、収納容器装填
部501に設けた押動ピン510により、フランジ1001Sの係
合孔101Vを通して開閉蓋103の突起103Dをスライド方
向とは直交方向に押動すると、開閉蓋103が撓んで突起1
03Dが移動しフランジ1001Sの係合孔101Vから外れ、
このようにして凹凸係合のロックを解除し、開閉蓋103
がスライド可能になる。この押動ピン510がロック解除
手段Kを構成している。そして、開閉蓋103がスライド
方向に押動されて移動し、収納容器本体101の開口部101
Fが開放される。
【1081】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の装填部501への装着動作に
加えて簡単な動作で前記ロック解除手段を行なうために
取り扱いが容易であると共に、ロック解除手段Kの取り
付けスペースも特別大型化することなく確保することが
可能となる。
【1082】それは結果として、収納容器装填部501の
取り付けスペースによる内部に収納された固体処理剤の
吸湿による影響を極めて軽減することができ、良好なシ
ステムが可能になる。
【1083】また、感光材料用処理剤収納容器10を不用
意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材
料用処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開
閉蓋103が開くことはない。
【1084】図70乃至図73はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図70は感光材料用処理剤収納容器10の
開閉蓋103を開く状態の斜視図、図71は開閉蓋の一部拡
大斜視図、図72は感光材料用処理剤収納容器10の開閉蓋
103をロックした状態の拡大側面図、図73は感光材料用
処理剤収納容器10の開閉蓋103をロック解除した状態の
拡大側面図である。
【1085】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101の両側にはフランジ1001Sの裏側に突起101Wが形
成されており、この突起101Wが収納容器本体101の係合
部を構成している。開閉蓋103のガイド部103Aには、収
納容器本体101の突起101Wと対向する位置に切欠部103
Eを形成して撓み部103Fを設け、この撓み部103Fに爪
部103Gが形成され、この爪部103Gが開閉蓋103の係合
部を構成している。
【1086】収納容器本体101に設けた突起101Wに、開
閉蓋103の爪部103Gを嵌合し、このように係合部を凹凸
係合させて、さらに開閉蓋103に形成した爪部103Hをフ
ランジ1001Sに当接させて開閉蓋103を閉じており、開
閉蓋103をロックする構造が簡単である。
【1087】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着するときに、開閉
蓋103の撓み部103Fが収納容器装填部501に設けたロッ
ク解除手段Kを構成する凸部511に押動されて外側に撓
み、爪部103Gを収納容器本体101の突起101Wから外
れ、このようにして凹凸係合のロックを解除し、開閉蓋
103がスライド可能になる。
【1088】そして、さらに感光材料用処理剤収納容器
10を収納容器装填部501に装着すると、収納容器装填部5
01に設けた凸部511により撓み部103Fが押動され、これ
により開閉蓋103がスライド方向に押動されて移動し、
収納容器本体101の開口部101Fが開放される。
【1089】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の収納容器装填部501への装
着動作に加えて簡単な動作で前記ロック解除手段を行な
うために取り扱いが容易であると共に、ロック解除手段
Kの取り付けスペースも特別大型化することなく確保す
ることが可能となる。
【1090】それは結果として、収納容器装填部501の
取り付けスペースによる内部に収納された固体処理剤の
吸湿による影響を極めて軽減することができ、良好なシ
ステムが可能になる。
【1091】また、感光材料用処理剤収納容器10を不用
意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材
料用処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開
閉蓋103が開くことない。
【1092】図74乃至図77はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図74は感光材料用処理剤収納容器10の
開閉蓋103を閉じた状態の平面図、図75は感光材料用処
理剤収納容器10を装着する状態の平面図、図76は感光材
料用処理剤収納容器10の開閉蓋103のロック解除する状
態の説明図、図77は感光材料用処理剤収納容器10の開閉
蓋103を開く状態の斜視図である。
【1093】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101の上側にはフランジ1001Sの裏側に切欠101X1を
有する羽根101Xが形成されており、この羽根101Xが収
納容器本体101の係合部を構成している。開閉蓋103の上
部には、収納容器本体101の羽根101Xと対向する位置に
切欠103I1を有する係止片103Iを形成し、この係止片
103Iが開閉蓋103の係合部を構成している。
【1094】収納容器本体101に設けた羽根101Xに、開
閉蓋103の係止片103Iを係合し、このように係合部を凹
凸係合させて開閉蓋103を閉じており、開閉蓋103をロッ
クする構造が簡単である。
【1095】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着する時に、収納容
器本体101に設けた羽根101Xに収納容器装填部501に設
けたロック解除手段Kを構成する押動ピン512に押動す
ることにより横方向に倒れ、羽根101Xが開閉蓋103の係
止片103Iから外れ、このようにして凹凸係合のロック
を解除し、開閉蓋103がスライド可能になる。そして、
開閉蓋103をスライド方向に押動すると、移動して、収
納容器本体101の開口部101Fが開放される。
【1096】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の収納容器装填部501への装
着動作に加えて簡単な動作で前記ロック解除手段を行な
うために取り扱いが容易であると共に、ロック解除手段
Kの取り付けスペースも特別大型化することなく確保す
ることが可能となる。
【1097】それは結果として、収納容器装填部501の
取り付けスペースによる内部に収納された固体処理剤の
吸湿による影響を極めて軽減することができ、良好なシ
ステムが可能になる。
【1098】また、感光材料用処理剤収納容器10を不用
意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材
料用処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開
閉蓋103が開くことない。
【1099】図78乃至図80はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図78は感光材料用処理剤収納容器10の
開閉蓋103を閉じた状態の正面図、図79は感光材料用処
理剤収納容器10を装着する状態の正面図、図80は感光材
料用処理剤収納容器10と解除ピースの分解斜視図であ
る。
【1100】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101のフランジ1001Sの下側には鍵101Yが形成されて
おり、この鍵101Yが収納容器本体101の係合部を構成し
ている。開閉蓋103の下部には、収納容器本体101の鍵10
1Yと対向する位置に爪部103Jを形成し、この爪部103
Jが開閉蓋103の係合部を構成している。この爪部103J
の両側には鍵101Yが嵌合する切欠103Kが形成されてい
る。
【1101】収納容器本体101に設けた鍵101Yに、開閉
蓋103の爪部103Jを係合し、このように係合部を凹凸係
合させて開閉蓋103を閉じており、開閉蓋103をロックす
る構造が簡単である。
【1102】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着するときに、収納
容器本体101に設けた爪部103Jに収納容器装填部501に
設けたロック解除手段Kを構成する解除ピース513に押
動される。この解除ピース513の当接面がテーパ部513A
になっているため、収納容器本体101に設けた爪部103J
が内側に撓み、爪部103Jが収納容器本体101の鍵101Y
から外れ、このようにして凹凸係合のロックを解除し、
開閉蓋103がスライド可能になる。
【1103】そして、さらに感光材料用処理剤収納容器
10を収納容器装填部501に装着すると、収納容器装填部5
01に設けた解除ピース513により爪部103Jが押動され、
これにより開閉蓋103がスライド方向に押動されて移動
し、収納容器本体101の開口部101Fが開放される。
【1104】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の収納容器装填部501への装
着動作に加えて簡単な動作で前記ロック解除手段を行な
うために取り扱いが容易であると共に、ロック解除手段
Kの取り付けスペースも特別大型化することなく確保す
ることが可能となる。
【1105】それは結果として、収納容器装填部501の
取り付けスペースによる内部に収納された固体処理剤の
吸湿による影響を極めて軽減することができ、良好なシ
ステムが可能になる。
【1106】また、感光材料用処理剤収納容器10を不用
意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材
料用処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開
閉蓋103が開くことない。
【1107】図81及び図82はこの発明に係る錠剤型の固
体処理剤Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他
の実施例を示し、図81は感光材料用処理剤収納容器10の
開閉蓋103を閉じた状態の斜視図、図82は感光材料用処
理剤収納容器10の開閉蓋103を開く状態の斜視図であ
る。
【1108】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101のフランジ1001Sの下側には一対の係止ピン120が
回動可能に設けられ、この係止ピン120の軸部120Aの断
面は半円状に形成されており、この係止ピン120が収納
容器本体101の係合部を構成している。開閉蓋103の下部
には、収納容器本体101の係止ピン120と対向する位置に
係止切欠103Lが形成され、この係止切欠103Lは係止ピ
ン120の回動を許容する円形部103L1と、係止ピン120
の着脱を許容する通路部103L2を有しており、この係
止切欠103Lが開閉蓋103の係合部を構成している。
【1109】収納容器本体101に設けた係止ピン120を、
開閉蓋103の係止切欠103Lの通路部103L2から円形部1
03L1に挿入し、この係止ピン120を回転させて通路部1
03L2を閉じるように位置させて係合し、このように係
合部を凹凸係合させて開閉蓋103を閉じている。
【1110】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着し、ロック解除手
段Kを構成する回転部材514を係止ピン120に前記装着動
作の内の収納容器本体101の基準面への圧着方向と平行
に挿入する動作と連動して回転させ、係止ピン120を開
閉蓋103の係止切欠103Lの通路部103L2に位置させ、
このようにして凹凸係合のロック解除し、開閉蓋103が
スライド可能になる。
【1111】この状態で、開閉蓋103をスライド方向に
押動すると、係止ピン120が係止切欠103Lの通路部103
L2を通って移動し、収納容器本体101の開口部101Fが
開放される。
【1112】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の収納容器装填部501への一
連の装着動作の内、収納容器本体101の基準面への圧着
方向と平行に挿入する動作と連動して係止ピンを回転さ
せる前記ロック解除手段を構成しているため、従来と比
べて比較的簡単な動作で解除することが可能になる。
【1113】従って、取り扱いが容易であると共に、ロ
ック解除手段Kの取り付けスペースも特別大型化するこ
となく確保することが可能となる。
【1114】それは結果として、収納容器装填部501の
取り付けスペースによる内部に収納された固体処理剤の
吸湿による影響を極めて軽減することができ、良好なシ
ステムが可能になる。
【1115】また、感光材料用処理剤収納容器10を不用
意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤って感光材
料用処理剤収納容器10を落下すること等があっても、開
閉蓋103が開くことがない。
【1116】図83はこの発明に係る錠剤型の固体処理剤
Jを収容する感光材料用処理剤収納容器10の他の実施例
を示し、感光材料用処理剤収納容器10の開閉蓋103を開
く状態の正面図である。
【1117】感光材料用処理剤収納容器10の収納容器本
体101のフランジ1001Sの両側に爪部101Zが突出して形
成され、さらにフランジ1001Sに爪部101Zの撓みを許
容する切欠101Z1が形成され、この爪部101Zが収納容
器本体101の係合部を構成している。開閉蓋103のガイド
部103Aには、収納容器本体101の爪部101Zと対向する
位置に係止切欠103Mが形成され、この係止切欠103Mが
開閉蓋103の係合部を構成している。
【1118】収納容器本体101に設けた爪部101Zを、開
閉蓋103の係止切欠103Mに係合し、このように係合部を
凹凸係合させて開閉蓋103を閉じている。
【1119】感光材料用処理剤収納容器10を感光材料処
理装置500の収納容器装填部501に装着し、開閉蓋103の
係止切欠103Mを通してロック解除手段Kを構成する押
動ピン515により収納容器本体101に設けた爪部101Zを
押すと、爪部101Zが撓み、爪部101Zが切欠101Z1に
退避し、このようにして凹凸係合のロックを解除し、開
閉蓋103がスライド可能になる。
【1120】この状態で、開閉蓋103をスライド方向に
押動すると、爪部101Z上をスライドして移動し、収納
容器本体101の開口部101Fが開放される。
【1121】このように、開閉蓋103のロック解除は感
光材料用処理剤収納容器10の感光材料処理装置500の収
納容器装填部501に装着する一連の装着動作の内、収納
容器装填部501の基準面への圧着方向と平行に挿入する
動作と連動して係止ピンを回転させる前記ロック解除手
段を構成しているため、従来と比べて比較的簡単な動作
で解除することが可能になる。
【1122】なお、前記各実施例では開閉蓋103にガイ
ド部103Aを設けてガイド溝101Uを設けているが、収納
容器本体101にフランジ1001Sにガイド溝を形成して開
閉蓋103をスライドして開閉するようにしてもよく、こ
の場合にロック手段R及びロック解除手段Kが同様に構
成される。
【1123】ところで、本実施例のような感光材料用処
理剤収納容器10の場合、収納時に内部処理剤の重さによ
り開閉蓋103と収納容器本体101との間に隙間が生じる。
これは収納容器装填部501に装填する前に漏れた場合は
特に処理装置自体に悪影響を及ぼし、勿論処理剤自体の
膨潤にも発展する。
【1124】従って、このような課題を解決するため
に、図84乃至図87に示されるように前記開閉蓋103のロ
ック部に形成された突起103B1にさらに前記収納容器
本体101のフランジ1001Sを間で嵌合させるための突起1
03A1を設けて前記隙間の発生を防止する。ここで、上
記開閉蓋103の拡大図を図86に示す。突起103A1の長さ
はAは、0.3〜1.0mmが好ましく、突起厚さBは0.3〜1.5
mmが撓みしかも強度が確保されて好ましい。
【1125】また、さらにフランジ1001Sに形成された
一方の突起103Bから他方の突起103Bに連続的にフラン
ジの厚さを厚く形成したフランジPは、前記隙間から内
部処理剤を外部に漏れることを軽減させたものである。
【1126】この際、前記フランジPは図87に示すよう
に、突起103Bの近傍に対して、中心部の厚さCを0.3〜
1.0mm薄くすることが開閉蓋103をスムーズに開閉させる
ためには望ましい。
【1127】以上説明したように、ロック部により開閉
蓋の開閉移動が規制されており、感光材料用処理剤収納
容器が不用意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が誤
って落下する等があっても、開閉蓋が開くことがない取
扱が容易である。
【1128】また、ロック部を装填手段で収納容器を装
填する装着動作と共に行なわれる開閉動作と連動して行
なうことが可能であるので、上記効果の他に取り付けス
ペースが小さく、防湿になる。
【1129】また、ロック部により開閉蓋のスライド移
動する開閉動作が規制されており、感光材料用処理剤収
納容器が不用意に取り扱ったり、取り扱い時に作業者が
誤って落下すること等があっても、開閉蓋が開くことが
ない。
【1130】また、ロック部を装填手段の当接面に設け
られたロック解除手段により開閉蓋の開閉動作と連動し
て行なうことが可能であるので、上記効果の他に取り付
けスペースが小さく、防湿になる。
【1131】さらに、ロック解除動作を小さな負荷で確
実に行なうことが可能となる。
【1132】次に固体処理剤を整列されて装填する包装
方法及び包装装置について説明する。
【1133】この包装方法は、固体処理剤をホッパ内に
受容し、ホッパから投下された固体処理剤をフィーダ内
に収納し振動させながら整列させて送り出し、送り出さ
れた複数個の固体処理剤のうち所定個数の固体処理剤を
スタッカにより収納した後に挿入手段により押し出し
て、所定位置に設置した固体処理剤収納容器に挿入する
方法である。
【1134】また包装装置としては、固体処理剤を受容
するホッパと振動しながら送り出す手段と、送り出し手
段から送り出された所定個数を分割切り出しする分割手
段と、収納容器に挿入手段と、更に収納容器を所定位置
に設置する容器装着手段とから構成されている。以下実
施例について説明する。
【1135】図88は、本発明による固体処理剤包装装置
の斜視図、図89は、該包装装置の正面図、図90は側面
図、図91は平面図である。
【1136】固体処理剤製造工程で打錠後に完成した多
数個の固体処理剤Jは、種別毎にコンテナ50内に収容さ
れ閉蓋され防湿状態に保持されている。該コンテナ50の
表面には、内包した固体処理剤Jの種別を表示するラベ
ル51が貼着されている。該ラベル51には、固体処理剤表
示名(図示P1)51Aのほかに、バーコード51Bが記載
されている。
【1137】一方、固体処理剤包装装置60の操作表示パ
ネル部(固定処理剤指定手段)52(図88,図89参照)に
は、包装する固体処理剤Jの種別を表示した複数のスイ
ッチ釦53が配置されていて、前記コンテナ50に収容され
た固体処理剤Jの種別と対応している。即ち、上記スイ
ッチ釦53は、カラーペーパー用固体処理剤P1〜P3、
カラーネガフィルム用固体処理剤N1〜N4及び国内向
け、海外向け仕様等を指定する。包装工程開始に際し
て、先ず上記スイッチ釦53を操作して、包装すべき固体
処理剤を選択指定する。
【1138】固体処理剤包装装置60の最上部には、ホッ
パ61が設置されていて、前記コンテナ50内の固体処理剤
Jを投入する。この固体処理剤投入に先立って、前記コ
ンテナ50に貼着されたラベル51のバーコード51Bをバー
コードリーダ54で読み取り、包装装置60の制御部55に読
み取り信号を送る。
【1139】前記収納容器33は、前記スタッカ手段71の
排出口部下流に設けた装着手段74によって着脱可能に位
置決め固定される。該収納容器33は固体処理剤Jの平面
部が滑落挿入するよう傾斜設置される。前記装着手段74
には、収納容器33の天地誤装着防止用に、収納容器33の
非対称部、例えば前記突起部331Tに対応する規制部材7
7を設けてある。また、収納容器33が装着手段74に正し
く装着されたか否かを判別するセンサ75を設けた。
【1140】前記装着手段74の最下流側には、収納容器
33の種別を識別する識別手段76が設けてある。該識別手
段76は、収納容器33の一端を閉蓋するキャップ部材333
に設けた識別突起部333Bに対応して嵌合する凹部と、
該凹部内に設けたセンサ(検出部)とから成り、先に前
記操作表示パネル部52で設置した信号と前記識別手段76
の検出部信号との一致を制御部55が判断し、ホッパ61に
投入された固体処理剤Jに正しく対応する収納容器33か
否かを識別し、誤った収納容器33が装着されたときに
は、警告表示するとともに、包装装置の作動を停止させ
る。
【1141】このようにして、スイッチ釦53による設定
(例えばP1)と、前記バーコードリーダ54による読み
取り信号(例えばP1)と、容器装着手段74の識別手段
の検出信号とが一致していれば、所定の固体処理剤Jが
受入れられて包装工程実施可能となる。
【1142】上記固体処理剤識別確認後に、コンテナ50
内の固体処理剤Jをホッパ61に投入し、始動釦56を押す
と、包装装置の作動が開始する。
【1143】ホッパ61の底部は、排出開口部61Aに向け
て傾斜面になっていて、収容された固体処理剤Jは自重
によって傾斜面上を徐々に排出開口部61A向けて移動す
る。
【1144】前記排出開口部61Aには、規制板62が設け
られ、固体処理剤Jの排出量を規制している。前記排出
開口部61Aの下流側には、バイブレータ63によって振動
される振動搬送手段64が設けられ、ホッパ61から排出さ
れた固体処理剤Jは、平面状に配列されながら、下方の
螺旋状振動配列手段65へ投下される。該振動配列手段65
は、バイブレータ66の上部に固定され、螺旋状案内板を
有する円筒状容器であって、一般にパーツフィーダ等に
用いられるものである。
【1145】バイブレータ66により揺動された振動配列
手段65内に送り込まれた固体処理剤Jは、螺旋状案内板
上に乗って一列に姿勢制御されて上昇し、傾斜配置され
た直列搬送部67に送り込まれる。
【1146】該直列搬送部67の出口部前方には、分割手
段68が設けられ、直列搬送部67から送り込まれた固体処
理剤Jは、ストッパにより所定個数(例えば図85に示す
J1A〜J10Aの10個)分が区分されて収納される。
【1147】前記分割手段68に所定数(例えば1列10
個)の固体処理剤Jが収納されると、挿入手段69が空圧
シリンダまたは油圧シリンダから成るプッシャ手段70に
より、作動され、所定数の固体処理剤Jをスタッカ手段
71に送り込む。スタッカ手段71は昇降可能に駆動され
て、1列配列した所定数の固体処理剤Jを最下段に格納
して停止する。次にシリンダ72が作動して、押し出し棒
(挿入手段)73が前記スタッカ手段71内の最下段に収納
された1列(10個)の固体処理剤Jを押し出し、該スタ
ッカ手段71の排出口部下流に予め装着固定された収納容
器33の容器本体331内の第1段目の分室331Aに向けて送
り込む。なお、容器本体331は前記スライド蓋332を開か
れて排出開口部331Fは開放状態になっている。また、
容器本体331の他方の開口はキャップ部材333によって閉
蓋されている。
【1148】上述の収納容器33内の第1列へ所定数の固
体処理剤Jが挿入されたのち、前記スタッカ手段71は1
ピッチ分上昇し、前述と同様に挿入手段69がプッシャ手
段70により作動されて区切られた1列の所定数(10個)
の固体処理剤Jをスタッカ手段71に送り込み、次いで、
シリンダ72が作動して押し出し棒73がスタッカ手段71内
の1列分の固体処理剤Jを収納容器33の第2段目の分室
331Bに挿入する。
【1149】以下同様にしてこの動作を繰り返し、収納
容器33内の第3段目の分室331C、第4段目の分室331D
にそれぞれ所定数の固体処理剤Jを挿入する。
【1150】なお、上記説明では、1回の動作で1列分
の固体処理剤Jを収納容器33内に挿入し、この動作を4
回繰り返したが、これに限定せず、1回目の動作で収納
容器33の第1の分室331Aと第3の分室331Cに同時に2
列の固体処理剤Jを挿入し、2回目の動作で第2の分室
331Bと第4の分室331Dに2列の固体処理剤Jを挿入し
てもよい。或いは1動作で4列同時挿入も可能である。
【1151】図92は本発明の他の実施例を示す固体処理
剤包装装置80の構成図である。なお、前記実施例と異な
る点を主に説明する。以下、主な動作順序を列記する。
【1152】(1)固体処理剤Jの入ったコンテナ50か
ら固体処理剤Jをホッパ81に移す。
【1153】(2)ホッパ81には振動子(バイブレー
タ)が取り付けられていて、振動でも固体処理剤Jを整
列シュート82に送り込む。
【1154】(3)整列シュート82の下部は、仕切り板
82Aによって収納容器33の1列分の固体処理剤(J1〜
J10)と同数の分室に仕切られている。
【1155】(4)整列シュート82には、バイブレータ
が取り付けらていて、図示の矢印方向に振動しているホ
ッパ81から投入された固体処理剤Jはランダムに各仕切
り板82A間の分室に入っていく。
【1156】(5)整列シュート82の固体処理剤搬送方
向下流側には、十列分の固体処理剤(J1〜J10)を分
離して切り出すためのストッパ装置83が設けてある。該
ストッパ装置83は、第1のストッパ83Aと第2のストッ
パ83Bとが一体的に移動する。
【1157】(6)図93はストッパ装置83とスタッカ手
段84の作動を説明する断面図である。図93(A)はスト
ッパ装置83が上昇位置にある状態を示す。傾斜配列され
振動している整列シュート82上を固体処理剤Jは滑走し
て、第2のストッパ83Bに当接して停止し、1列分の固
体処理剤(J1A〜J10A)が整列される。後続の固体
処理剤(J1B〜J10B・・・・)も前列に密接して整
列する。
【1158】(7)1列分の固体処理剤(J1A〜J10
A)を後続分から分離して切り出すときは、ストッパ装
置83が下降し、図93(B)に示す停止状態になる。この
状態では、第2のストッパ83Bが整列シュート82が滑走
面の下方に移動するから、第1列目の固体処理剤(J1
A〜J10A)が自重で滑落し、スタッカ手段84の第1の
分室84A内に装填される。このとき、第1のストッパ83
Aも同時に下降するから、第1のストッパ83Aよりも上
流側にある固体処理剤(J1B〜J10B)は該第1のス
トッパ83Aにより堰止められて待機状態になる。
【1159】(8)スタッカ手段84の第1の分室84A内
に第1列の固体処理剤(J1A〜J10A)が積載された
ら、スタッカ手段84Aが図93(B)の矢示方に1ピッチ
分だけ上昇する。ほぼ同時にストッパ装置83が上昇し、
第2のストッパ83Bに後続の第2列の固体処理剤(J1
B〜J10B)が到達する(図93(C)参照)。
【1160】(9)次いでストッパ装置83が下降して、
第2列目の固体処理剤(J1B〜J10B)を区切ってス
タッカ手段84の第2分室84Bに投入する(図93(D)参
照)。
【1161】(10)以下同様の動作を繰り返して、スタ
ッカ手段84の4つの分室にそれぞれ固体処理剤Jが4列
収容される。
【1162】(11)スタッカ手段84内に4列の固体処理
剤Jが全個数収容し終わったら、シリンダ85が作動して
押し出し棒(プッシャ、挿入手段)を突き出し、スタッ
カ手段71内の4列分の固体処理剤J全数を1度に収納容
器33内に押し込む。以上説明したように、固体処理剤包
装方法および包装装置は、製造工程で作成されコンテナ
に収納された錠剤型固体処理剤を容易、確実に人手を煩
わさずに安全かつ迅速に全自動包装することができる。
また、この包装工程において、誤った種類の固体処理剤
が混入することを防止できる。さらに所定の収納容器に
所定の固体処理剤が正確に包装されるから、感光材料処
理装置に収納容器を装填して処理槽内に固体処理剤を供
給するとき、誤充填された固体処理剤が供給されること
なく、正常な写真処理が安定して実行される。
【1163】本発明に於いて、ハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤を固体にする事により、該処理剤を収容する
容器内に、該処理剤成分が残留していても、液体の処理
剤のように、液体の処理剤の酸化、蒸発による残存成分
の劣化や不溶成分の生成固体がなく、該ハロゲン化銀写
真感光材料用処理剤を収容した容器を回収後、そのま
ま、又は簡単な洗浄で再利用又は再使用する事が可能で
ある。
【1164】本発明に於ける「ハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤容器の再利用」とは、ハロゲン化銀写真感光
材料用処理剤を使用した後の容器の一部或いは全部を、
そのまま又は洗浄後、ペレット状にして利用する等の所
謂「リサイクル」の意味を表す。該ペレットは他の容器
として利用する事も、本発明の容器として利用する事も
出来る。
【1165】又、本発明に於ける「固体の処理剤を収容
した容器の再使用」とは、前記のように使用済の該容器
の一部、或いは全部を、洗浄、乾燥後、品質検査をした
後、そのまま使用するか、或いは、これらの工程の一部
又は全部を省略して使用する所謂「リユース」の意味を
表す。
【1166】本発明の処理剤の供給と、容器の回収方法
に於いて、該システムの簡素化を図るためには、前記使
用済の容器の一部を再使用する事が好ましく、更には、
該収容した容器全部を再使用する事がより好ましい。
【1167】本発明に於ける固体の処理剤(以下固体処
理剤と言う)とは、粉末、顆粒、錠剤、丸薬等のいずれ
でもよく、前記固体処理剤の容器への微粉の付着を出来
るだけ抑えるためには、顆粒状或いは錠剤型である事が
好ましく、特に錠剤である事が好ましい。これは、容器
への該固体処理剤の粉の付着が少ない程、該容器の回
収、再利用、再使用が容易に可能となるからである。
【1168】本発明に於いては、該固体処理剤を収容す
る容器にラベルを貼付する事が好ましい。該ラベルに
は、処理剤種及びその利用上の注意等を記載する事が出
来る。前記ラベルは該固体処理剤収容容器と同一材質で
あるか、或いは簡易剥離型の紙ラベルである事が好まし
い。特に後者の簡易剥離型の紙ラベルとしては、リンテ
ック社製WA1タイプ接着剤を使用した紙ラベル等は、
前記容器に貼着後、水を用いて容易に剥がす事が出来
る。
【1169】本発明に於いては、前記ハロゲン化銀写真
感光材料用の固体処理剤を収容する容器(以下固体処理
剤容器と言う)が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ABS樹脂等の材質である事が好ましい。
特に、密度0.945g/cc以上の高密度ポリエチレンが好ま
しい。又本発明に於いては、固体処理剤容器は、同一用
途のものは、同一形状・大きさである事が好ましく、型
に嵌められて成型されている事が好ましい。更に前記固
体処理剤容器は梱包部材で収納された状態でユーザーに
供給され、使用後も同様の梱包部材で収納された状態
で、回収業者により回収されることが好ましい。
【1170】本発明に於いては、特に前記梱包部材が振
動、落下等に対する緩衝部を有する事が好ましい。好ま
しい理由として、前記固体処理剤容器の輸送時に、振動
や、落下により容器の破損、変形が発生する場合があ
り、吸湿性の高い素材が多量に使用されている前記固体
処理剤は湿度に弱いため、上述のような破損、変形を起
こして寸法がずれ、隙間が出来た容器を再使用すると、
前記固体処理剤に吸湿が起こり、処理剤としての商品価
値を無くしてしまうからである。
【1171】本発明に於ける梱包部材の緩衝部は、構造
部材の外側でも、内側でもよく、又段ボール、等の衝撃
吸収機能を有する機能部材自身であってもよい。
【1172】本発明に用いられる緩衝材は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、等
を原料とした加工品、例えばポリエチレンフォーム、ポ
リウレタンフォーム、及びフェルト、気泡入りプラスチ
ックフィルム、毛状プラスチックフォーム、段ボール、
合成ゴム、スポンジ、柔軟性ファィバー、フォームラバ
ー、等を適宜必要に応じて用いる事が出来る。
【1173】本発明に於いて、前記固体処理剤容器を前
記梱包部材に収容して輸送する場合、該固体処理剤容器
から固体処理剤を取り出す蓋(シャッタ)を上にして輸
送する事が好ましい。
【1174】本発明に於いては、前記固体処理剤容器が
整列された状態で梱包部材に収納される事が好ましい。
【1175】本発明に於ける梱包部材とはポリエチレ
ン、ポリプロピレンのような合成樹脂フィルム或いはア
ルミ含有フィルム、段ボール等を使用する事が好まし
い。合成樹脂フィルムとしては、下記のような素材を用
いる事も出来る。
【1176】合成樹脂材質としては、ポリエチレン(高
圧法、低圧法どちらでもよい)、ポリプロピレン(無延
伸、延伸どちらでもよい)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ナイロン(延伸、無延伸)、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ビニロン、エバ
ール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、その他
ポリエステル、塩酸ゴム、アクリロニトリルブタジエン
共重合体、エポキシーリン酸系樹脂(特開昭63-63037号
に記載のポリマー、特開昭57-32952号記載のポリマー)
の何であってもよい。又は、パルプでもよい。これらは
通常、そのフィルムを積層接着するが、塗布層としても
よい。
【1177】更には、例えば、上記の合成樹脂フィルム
の間にアルミ箔又はアルミ蒸着合成樹脂を使用する等、
各種ガスバリアー膜を用いると、より好ましい。
【1178】又、これらの積層膜の合計の酸素透過率は
50m1/m2・24hr・atm以下(20℃65%RHで)、より好ま
しくは30m1/m2・24hr・atm以下であることが好まし
い。
【1179】これらの積層膜の膜厚の合計は、1〜2000
μm、より好ましくは10〜2000μm、更に好ましくは50〜
2000μmであることが好ましい。
【1180】以上の合成樹脂フィルムは1層の(高分
子)樹脂膜であってもよいし、2以上の積層(高分子)
樹脂膜であってもよい。
【1181】本発明の条件に適う1層の高分子樹脂膜と
しては、例えば、(1) 厚さ0.1mm 以上のポリエチレンテ
レフタレート(PET)、(2) 厚さ0.3mm 以上のアクリ
ロニトリルブタジエン共重合体、(3) 厚さ0.1mm 以上の
塩酸ゴム、等が挙げられ、中でもポリエチレンテレフタ
レートは耐アルカリ性、耐酸性の点でも優れているた
め、本発明に好適に用いられる。
【1182】次に、本発明の条件に適う積層の高分子樹
脂膜としては、例えば、(4) PET/ポリビニルアルコ
ール・エチレン共重合体(エバール)/ポリエチレン
(PE)、(5) 延伸ポリプロピレン(OPP)/エバー
ル/PE、(6) 未延伸ポリプロピレン(CPP)/エバ
ール/PE、(7) ナイロン(N)/アルミ箔(A1)/
PE、(8) PET/A1/PE、(9) セロファン/PE
/A1/PE、(10)A1/紙/PE、(11)PET/PE
/A1/PE、(12)N/PE/A1/PE、(13)紙/P
E/A1/PE、(14)PET/A1/PET/ポリプロ
ピレン(PP)、(15)PET/A1/PET/高密度ポ
リエチレン(HDPE)、(16)PET/A1/PE/低
密度ポリエチレン(LDPE)、(17)エバール/PP、
(18)PET/A1/PP、(19)紙/A1/PE、(20)P
E/PVDCコートナイロン/PE/エチレンビニルア
セテート・ポリエチレン縮合物(EVA)、(21)PE/
PVDCコートN/PE、(22)EVA/PE/アルミ蒸
着ナイロン/PE/EVA、(23)アルミ蒸着ナイロン/
N/PE/EVA、(24)OPP/PVDCコートN/P
E、(25)PE/PVDCコートN/PE、(26)OPP/
エバール/LDPE、(27)OPP/エバール/CPP、
(28)PET/エバール/LDPE、(29)ON(延伸ナイ
ロン)/エバール/LDPE、(30)CN(未延伸ナイロ
ン)/エバール/LDPE、等が有り、中でも上記(20)
〜(30)が好ましく用いられる。
【1183】更に具体的な包装材料の構成として、処理
剤に接する側から順に、PE/主体となる板紙/PE/
A1/エポキシーリン酸系樹脂層/ポリエステル系樹脂
層/PE、PE/K−ナイロン/PE又は接着剤/A1
/PE/板紙/PE、PE/ビニロン/PE又は接着剤
/A1/PE/板紙/PE、PE/塩化ビニリデン/P
E又は接着剤/A1/PE/板紙/PE、PE/ポリエ
ステル/PE又は接着剤/A1/PE/板紙/PE、ポ
リプロピレン/K−ナイロン/ポリプロピレン/A1/
ポリプロピレン/板紙/ポリプロピレン等がある。
【1184】錠剤や顆粒を防湿包装する方法としては、 4方シール 3方シール スティック(ピロー包装、ガゼット包装) PTP カートリッジ がある。
【1185】処理剤成分として、アルカリ剤、還元剤、
酸化剤、保恒剤等を分別造粒する事によって1錠化の顆
粒、錠剤でもよく、又アルカリ剤、還元剤、酸化剤、保
恒剤等を別パートとして顆粒化、錠剤化してもよい。
【1186】本発明に於いては、粉の発生を抑えるため
に、前記固体処理剤が使用前に於いて整列された状態で
該固体処理剤収容容器に収容されている事が好ましい。
【1187】本発明に於ける前記固体処理剤容器は、例
えば、発色現像、漂白、漂白定着、定着、安定の用途別
に、どの工程で使用した容器かが1目で分かるように、
色や、突起物の形などの物理的識別手段を有してもよ
い。
【1188】次に処理剤収納容器(固体処理剤容器とも
いう)を回収して再利用する方法について説明する。こ
の利用方法は、収納容器に収容されている固体処理剤を
使用した後に、収納容器を回収して再利用又は再使用す
るものである。
【1189】図94は容器全てを再利用(リサイクル)す
る本実施例を示すものである。自動現像機Aは、現像、
定着等の処理槽を有する。該自動現像機Aに設けた蓋A
1を上方に開き、そして固体処理剤1を収容し、アルミ
包材33Aで包装された固体処理剤容器33の該アルミ包材
33Aを破り、前記固体処理剤容器33を取り出して前記自
動現像機Aの装着部A2に装着し、固体処理剤1を順次
処理槽に直接補給する。固体処理剤1の補給が全て完了
し、全て使用した状態となった前記固体処理剤容器33を
室温で保管し、輸送手段100で再生施設200に一週間間隔
で運搬する。再生施設200に搬入された前記固体処理剤
容器33R(以下容器と言う)は容器33Rと蓋334Rに分
解し、各々水で洗浄201を行った後、次に乾燥202し、リ
サイクルの為に溶融した後、ペレット状に加工203を行
う。次に原料となるペレットを、前記のような容器33R
と蓋334Rと同様に型を用いて成型204する。次に固体処
理剤1を製造する錠剤型処理剤製造手段205より前記固
体処理剤1が供給され、前記容器33Rに充填206され
る。次に例えば前記のアルミ包材33A等で包装207し、
包装された容器33を輸送手段101で再び前記自動現像機
Aが設置されている現像所まで搬送する。これにより、
処理剤を収容した容器の簡単な水洗により該容器のリサ
イクルが可能となる。
【1190】図95は容器本体を再使用(リュース)し、
蓋は再利用(リサイクル)する本実施例を示す図であ
る。前記実施例1と共通部分は同一符号で説明する。自
動現像機Aは現像、定着等の処理槽を有する。該自動現
像機Aに設けた蓋A1を上方に開いて、固体処理剤1を
収容し、前記アルミ包材33Aで包装された容器33の該ア
ルミ包材33Aを破り、前記容器33を取り出して装着部A
2に装着し、固体処理剤1を順次補給する。固体処理剤
1の補給が全て完了し、全て使用された状態となった前
記容器33を室温で保管後、輸送手段100で再生施設200に
一週間間隔で運搬する。再生施設200に搬入された前記
容器33Rは容器本体331Rと蓋334Rに分解し、各々別々
に容器本体331Rと蓋334Rを水で洗浄201A,201Bを行
った後、次に別々に乾燥202A,202Bする。その後、前
記容器331Rは外観等の品質検査203Aを行い、良品を再
使用(リュース)する。又蓋334Rはリサイクルの為に
溶融した後、ペレット状に加工203Bを行う。次に原料
となるペレットを、蓋334Rのみ型を用いて成型204す
る。ここで前記容器331Rと蓋334Rを一体に形成して前
記容器33とし、次に固体処理剤1を製造する錠剤型処理
剤製造手段205より前記固体処理剤1が供給され、前記
容器33に充填206される。次に例えば前記のアルミ包材3
3A等で包装207し、包装された容器33を輸送手段101で
再び前記自動現像機Aが設置されている現像所まで搬送
する。これにより、処理剤を収容した容器の簡単な水洗
により該容器のリサイクルが可能となる。
【1191】図96は容器全てを再使用する本実施例を示
す図である。実施例1と共通する部分は同一符号で説明
する。自動現像機Aは現像、定着等の処理槽を有する。
該自動現像機Aに設けた蓋A1を上方に開いて、固体処
理剤1を収容し、前記アルミ包材33Aで包装された容器
33の該アルミ包材33Aを破り、前記容器33を取り出して
装着部A2に装着し、固体処理剤1を順次補給する。固
体処理剤1の補給が全て完了し、全て使用した状態とな
った前記容器33を室温で保管後、輸送手段100で再生施
設200に運搬する。再生施設200に搬入された前記容器33
Rは容器本体331Rと蓋334Rに分解し、各々別々に容器
本体331Rと蓋334Rを水で洗浄201を行った後、次に別
々に乾燥202した後、各々別々に容器本体331Rと蓋334
Rは外観等の品質検査203Cを行い、良品だけを次の工程
に渡す。ここで前記容器本体331Rと蓋334Rを一体に形
成して前記容器33とし、次に固体処理剤1を製造する錠
剤型処理剤製造手段205より前記固体処理剤1が供給さ
れ、前記容器33Rに充填206される。次に例えば前記の
アルミ包材33A等で包装207し、包装された容器33Rを
輸送手段101で再び前記自動現像機Aが設置されている
現像所まで搬送する。これにより、処理剤を収容した容
器の簡単な水洗により該容器の再使用(リュース)が可
能となる。
【1192】比較例として、特開平4-301633号の実施例
に従って、液剤の供給ボトルの回収、再使用、を行った
(但し、前記供給ボトルが空になった状態で水洗いされ
る事なく1週間放置した)結果温水で水洗しただけでは
スラッジ、特に、発色現像主薬の酸化物の除去が出来
ず、硫酸を用いて容器を洗浄しなければならなくなっ
た。
【1193】各種容器33を用いて実施例1〜3の容器回
収方法を試みた結果、固体処理剤1が、顆粒状よりも錠
剤型の場合の方が該容器33に付着する粉の量が少なく、
その分前記容器33の洗浄がより容易になり、更には、錠
剤型の固体処理剤1が整列した状態で容器33に収納され
ているケースの方が該容器33に付着する粉の量が更に少
なくなり、簡単な洗浄で容器33の再利用、再使用が可能
となる。
【1194】次に前記固体処理剤を収納するカートリッ
ジの回収方法について説明する。
【1195】図97は容器の搬送時に梱包部材を用いた本
実施例を示す図である。梱包部材Cは前記容器33を区画
化された段ボール箱に収容して運搬する手段である。実
施例1と共通する部分は同一符合で説明する。Aは各々
露光と、現像、定着等の処理槽を有する自動現像機で、
該自動現像機Aに設けた蓋A1を上方に開いて、固体処
理剤1を収納し、前記アルミ包材33Aで包装された容器
33の該アルミ包材33Aを破り、前記容器33を取り出して
装着部A2に装着し、固体処理剤1を順次補給する。固
体処理剤1の補給が全て完了し、全て使用した状態とな
った前記容器33を梱包部材である区画化された段ボール
箱Cに順次納める。次に前記容器33の収納を完了した段
ボール箱Cを、輸送手段100で再生施設200に運搬する。
再生施設200に搬入された前記多数の容器33Rは容器本
体331Rと蓋334Rに分解し、各々別々に容器本体331R
と蓋334Rを水で洗浄201A,201Bを行った後、次に別
々に乾燥202A,202Bする。その後、前記容器本体331
Rは外観等の品質検査203Aを行い、良品のみを次の工
程に渡す。蓋334Rはリサイクルの為に溶融した後、ペ
レット状に加工203Bを行う。次に原料となるペレット
を、蓋334Rのみ型を用いて成型204する。ここで前記容
器33Rと蓋334Rを一体に組み、前記容器33とし、次に
固体処理剤1を製造する錠剤型処理剤製造手段205より
前記固体処理剤1が供給され、前記容器33Rに充填206
される。次に例えば前記のアルミ包材33A等で包装207
し、包装された容器33Rを区画化された段ボール箱Ca
に順次納め、輸送手段101で再び前記自動現像機Aが設
置されている現像所まで搬送する。
【1196】本システムの場合、容器33の簡単な水洗に
より、該容器33の再使用が可能となり、該容器33を区画
された段ボール箱Cに収納した状態で供給、回収する事
により、使用済の前記容器33をそのまま収納出来るた
め、省スペースが計られる。更に仕切りとなる前記段ボ
ール箱Cが該容器33同志の衝突を和らげる緩衝材として
働き、容器33の破損、変形を防止する。
【1197】図98(a),(b),(c),(d)は、
前記図97に示した前記容器33を梱包し運搬するため、区
画化された段ボール箱Cの他の実施例を示すもので、図
98(a)は段ボール板C1にて多数の区画C2を形成
し、内部に包装され固体処理剤を収容し、アルミ包材33
Aに包装された多数の容器を、処理剤の種類別に納める
ように構成する。この様に構成する事で、例えば処理剤
の種類を正確に取り出す事が可能である。且つ、仕切り
となる段ポール板が衝突緩衝材となり、多数の容器を破
損せずに搬送する事が出来る。
【1198】図98(b),(c),(d)は、前記区画
化された段ボール箱Cに破損防止と、衝撃防止用の構成
としたもので、図98(b)は前記段ボール箱Cに段ボー
ル板C1にて多数の区画C2を形成すると共に、段ボー
ル板C1にて前記区画C2の全外周に空隙C3を形成す
る。図98(c)は前記段ボール箱Cに段ボール板C1に
て多数の区画C2を形成すると共に、全外周にスポンジ
C4等の衝撃防止材を設けたものである。図98(d)
は、前記段ボール箱Cに段ボール板C1にて多数の区画
C2を形成すると共に、全外周にスポンジC4等の衝撃
防止材を設け、更に前記区画C2間にもスポンジC5等
の衝撃防止材を設けたものである。以上のように構成す
る事により、段ボール箱Cを運搬するに当たり、振動、
落下等により容器に衝撃を与える事がなく、アルミ包材
33Aに包装ささた容器が破損したり、変形することを防
止出来る。尚前記段ボール板を用いて箱を形成したが、
例えば木製、樹脂板、等で形成してもよい。
【1199】以上のように、処理剤を収容した容器を使
用毎に廃棄することがないので資源になり、また、写真
用廃棄物の低減で塵芥を多く発生させる事がなく、そし
て、安価で良好な再利用又は再使用を行う事が出来る。
【1200】〔420〕処理剤収納容器の包装体 感光材料処理装置に用いられる固体処理剤の収納容器単
体の包装体および、複数の前記単体の包装体をまとめて
箱づめされた包装体等の実施例について説明するが、実
施態様はこれに限定されるものではない。
【1201】前記図52に、前記収納容器10を包装する包
装体斜視図を示した。図に示すように、包装体105は、
アルミ箔とプラスチックフィルム(PE,ナイロン等)
とをラミネートした防湿シートを筒状に形成したピロー
包装体であり、収納容器10を内装したのち、両端をヒー
トシール等により接着する。該包装体105の表面上も所
定の印刷が施されている。上記包装体により防湿包装さ
れた収納容器10はさらに外箱包装され外圧から保護され
る。
【1202】図99は、収納容器を包装する他の包装体斜
視図である。図に示すように、包装体1050は、アルミ箔
をプラスチックフィルムとをラミネートした防湿シート
を筒状に形成したピロー包装体であり、収納容器106を
内装した後、両端をヒートシール等により接着する。
【1203】ノッチ105Aはシート状につけられた切り
込みで深さは2mm〜10mm、好ましくは4mm〜7mmであ
る。ノッチ105Aの位置はシート全長105Fとし1端より
ノッチ105Aまでの長さ105Gとした場合、1端よりノッ
チ105Aまでの長さ105Gはシート全長105Fの1/3程度で
ある。また収納容器106には突起106Aがあり、シートは
突起がある方向に曲げられている。また、エンドシール
部の長さ105Hは少なくとも収納容器を106Bの1/2以
上、好ましくはエンドシール部が本体側面上に重なる程
度の長さが必要である。さらに、シート幅105Eおよび1
05Dは5mm〜20mm以下、好ましくは10mm〜15mmである。
包装体の表面には所定の印刷ラベル105Bが施されてい
る。なおセンタシール105Cはシールが接着されてい
る。上記包装体により防湿包装された収納容器106はさ
らに外箱包装され外圧から保護される。
【1204】図100はピロー包装体、外箱の斜視図およ
び仕切り部説明図である。図に示すように外箱111Pは
ピロー包装体1050を入れる箱である。仕切り114Pはピ
ロー包装体1050を移動しないよう仕切るもので、スペー
サ112Pは外箱111Pの差込み部113Pが入りやすくする
スペーサである。また、スペーサ112Pは外箱と同じ差
込み部113Pと同じ厚み、同じ材質となっており、差込
み部113Pの幅は5mm以下となっている。ピロー袋の平
面方向の仕切り開口寸法1050Bはピロー袋の平面方向の
寸法1050Aより大きく、実施例では1050Bは80mm、1050
Aは79mmである。ピロー袋のガゼット方向の開口寸法10
50Cはピロー袋のガゼット方向は袋が変形するので前記
の平面方向ほどシビアでない。実施例では1050Dは58mm
1050Cは延ばして59mmである。このことにより例えばピ
ロー包装が仕切り部での擦れによりピンホールが出来な
いようにする。
【1205】次に、複数個収納可能な外箱(包装箱とも
いう)について説明する。
【1206】まず、固体処理剤の包装工程について説明
する。
【1207】容器本体101に後蓋102を取り付ける。図
101は容器本体101と後蓋102との接合前の状態を示す収
納容器の分解断面図である。先ず、後蓋102の背面部102
Aを水平台上に載置し、後蓋102の内側の溝部102Dに接
着剤Hを流入塗布する。接着剤としてはホットメルト接
着剤を使用する。このホットメルト接着剤は、軟化温度
110℃〜70℃、粘度2500cps/180℃以下、接着力5kg/2
5mm幅以上のものが好ましい。固体処理剤収納容器10
は、−20℃〜50℃の温度範囲内で使用されるので、前記
ホットメルト接着剤は、その温度範囲内で接着力を維持
できるものでなければらない。また、ホットメルト接着
剤を塗布するとき、幅の狭い溝部102Dの中に均一に塗
布する必要がある。そのためには、粘度が少なくとも25
00cps以下でなければならない。何故このように均一に
塗布する必要があるかということ、ホットメルト接着剤
が付着していない部分に、隙間ができると、容器本体10
1内の密封防湿が保てなくなり、収納容器10内の固体処
理剤自体は水分に非常に弱いため、写真処理特性が維持
できなくなるからである。収納容器10の容器本体101と
後蓋102との接合部に接着不良を発生すると、防湿用包
装体から取り出した収納容器10を、自動現像機内の固体
処理剤供給装置に装填したとき、前記接合部から高湿度
の気体が収納容器10内に進入し、内包された固体処理剤
Jに悪影響を与え、画質不良や供給不良を発生する。粘
度と軟化点と接着強度のデータを表7に示す。
【1208】
【表7】
【1209】表7は、市販の各種ゴム系ホットメルト接
着剤の特性値を示す。品種“1008”は、温粘度が高すぎ
て(5000cps/190℃)、容器本体101と後蓋102の接着時
に、接着剤が接合面に均一かつ充分に回り切れず接着不
良を起こす。品種“MZ208”は、軟化温度が高すぎて
(135℃)、接着作業が困難であったり、容器本体101や
後蓋102を熱変形させたり、使用温度範囲内(−20℃〜5
0℃)では硬く脆いので接着割れを生じたりする。品種
“1204”は、軟化温度が低すぎ(70℃)、前記使用温度
範囲の高湿域で接着強度が不足する欠点がある。品種
“H1485”は、軟化温度、温粘度ともに前述の適性条件
を満たし良好な接着が得られた。
【1210】表8は図101に示す容器本体101への後蓋10
2の接着組み立てに好適なホットメルト接着剤の比較テ
スト結果を示す。
【1211】
【表8】
【1212】表8に示すように、品種“MZ208”およ
び“超音波加工”では、接着後に、−20℃〜23℃のヒー
トショックを加えたとき、後蓋102が脱落し不合格であ
った。品種“1204”はやや良、品種“H1485”は良好な
接着強度が得られた。
【1213】後蓋102を接着した容器本体101内に排出
開口部101F側から固体処理剤Jを入れたのち、レール
部101Rにシャッタ103をスライド取り付けした閉蓋す
る。
【1214】容器本体101の外壁の所定位置に内容物
(各種固体処理剤)表示用のラベル104を貼着する。こ
のラベル104は、水で容易に剥離することのできる接着
剤を有し、離型紙から剥がして貼着する。なお、上記ラ
ベル104は、リンテック社製WA1タイプ接着剤を使用
したラベルであり、接着後、水等を用いて容易に剥がす
ことができるので、収納容器10の再利用が容易である。
【1215】収納容器10を防湿用包装体105内に入れ
てヒートシールにより密封する。この防湿用包装体105
は、表面側のフレキシブルシート層と、中間の金属箔層
(アルミ箔または金属蒸着)と、内面側のヒートシール
層とから成り、接着剤等を用いてこれらの層をラミネー
トしたものである。なかでも表面側のフレキシブルシー
トとしては、厚み15μm以上のポリアミド系樹脂(ナイ
ロン等)が好ましい。また上記各槽のラミネート方法と
しては、エクストルージョンで厚みが15μm以上30μm以
下が好ましい。この防湿用包装体105は、固体処理剤J
の特性上、高度な防湿性が要求される。特に問題となる
のは、該包装体105のシート材料の折り曲がり部に発生
するピンホールや裂傷である。上記包装体105のシート
材料は、柔軟な方がピンホール等はできにくく、かつ厚
みは厚い方がより安全である。従って、堅固であるが柔
軟性に乏しくまた膜厚の薄いドライラミネーションよ
り、エクストルージョンラミネートの方が、折り曲げや
突起物衝突等に対して、ピンホールや裂傷発生が少なく
防湿上良好である。
【1216】上記防湿用包装体105内に収容された固
体処理剤収納容器10を梱包箱(カートン)11に詰める。
図102は梱包箱11の斜視図である。梱包箱11は、本体部1
11と、上部左右の両耳部112と、天蓋部113とから成る段
ボール箱である。なお、上記左右の両耳部112の付け根
部にはミシン目加工がそれぞれ施されていて、梱包箱11
を開梱後に、上記両耳部112を容易に取り除いて、天蓋
部113のみで簡易閉蓋することができる。上記梱包箱11
の本体部111の内部には、複数枚の中仕切り板114が縦横
に組み合わせられて枠組みされ、複数の個室状空間を形
成している。図102は、縦横各4列で合計16個の個室状
空間を示す。この枠組みされた各個室状空間に、前記防
湿用包装体105内に収容された固体処理剤収納容器10が
挿入される。
【1217】図103(A)は固体処理剤収納容器10およ
びこれを防湿密封した包装体105の斜視図、図103(B)
は中仕切り板114の部分斜視図である。図104は上記収納
容器10入りの包装体105を梱包箱11内に装填した状態を
示す断面図である。
【1218】前記中仕切り板114の上部であって、前記
シャッタ103の突起部103Bが包装体105を介して当接す
るおそれのある箇所には、切欠き部114Aが設けられて
いる。梱包箱11内に装填された収納容器10入りの包装体
105は、梱包箱11の運搬中の振動・衝撃や、梱包箱11か
ら取り出しまたは再装填時の摺動によって、収納容器10
の突起部、例えばシャッタ103の突起部103Bが包装体10
5を介して中仕切り板114に激突または摺擦するが、前記
中仕切り板114に切欠き部114Aを設けることにより、突
起部103Bによる包装体105のピンホールや裂傷発生は防
止できる。
【1219】本発明ではハロゲン化銀写真感光材料の一
定量(面積)に相当する各処理剤の補充分を一括してま
とめて包装されることが好ましい。従来のように溶解水
を用いて一旦補充液を溶解するのではなく、処理剤を水
とは別に感光材料の処理量に応じて自動的にタンク内に
供給するシステム(例えば特開平5-119454号記載)にお
いて、補充液作成の際の補充タンクのサイズや、ピッチ
ャーの容量に規制されることなく、感光材料の一定面積
に相当する補充分を一単位として包装することができ
る。また、キット終了時にも、溶解作業と重なり、ユー
ザーの手間をかえって煩雑にすることなく、処理剤の注
文の簡略化,管理や保管の簡略化を達成することができ
る。
【1220】また、本発明の効果は固体の処理剤によ
り、より効果的に発揮される。というのは、液剤キット
の場合、必要成分を水で溶解しているため、溶解度の限
界があり、水を多量に加えて溶解しているのが現状であ
り、どうしてもキットの体積,重量が大きくなってしま
う。
【1221】このように液剤キットの場合、各処理剤キ
ットの体積や、重量が大きくなってしまうが、固体処理
剤キットでは軽量化,小型化でき、より一括キットにす
るメリットが大きい。また、液剤キットでは、溶解度に
よりキットの濃度が規制されてしまうため体積をコント
ロールできず、処理剤で様々の容積のポリビン容器を使
用することになる。従って、このようなサイズの異なる
ポリビン容器では一括包装した場合に、内部に衝撃防止
のスペーサー等が必要となり、さらに、体積の増加につ
ながるが、固体処理剤の場合、ポリビンサイズの違い等
の影響はなく、本発明の効果をより効果的に発揮させる
ことができる。
【1222】更に、液剤キットでは一括キットとする
と、発色現像キットの高アルカリや還元剤含有パート
と、漂白剤キットの如き、強酸,酸化剤パートを一括包
装するため、キャップ不良等で液モレが生じた場合の危
険度が高く、包装上の工夫が必要である。この点でも固
体キットでは一括包装適性が高いと言える。
【1223】さらに本発明の固体処理剤キットでは各処
理剤に補充情報(処理剤投入タイミング,処理剤投入
量,供水量等)を付与することがより好ましい。これら
の情報は後述する図105のように例えば、処理剤を含有
させたカートリッジ等にバーコード221をカートリッジ
セット部分に印刷しておき、自動的に値を読み取り、補
充シーケンスに反映させる方法もあるし、一括包装毎に
情報がインプットされたフロッピーディスクを入れてお
き、データーを自動現像機に読み込ませる方法もある。
【1224】このように補充情報を付与することによ
り、同時に終了させる動作を容易にコントロールするこ
とが出来、より有利である。また、本発明のキットでは
各処理剤ごとに何らかの識別情報を有していることが好
ましい。というのは、一括キット終了時には、同時に複
数のキットを自動現像機に装填する必要があり、誤装填
が発生し易いからである。識別情報は、単に色による識
別でも良いが、バーコードや異なった処理剤は受け付け
ないような容器形状にしておく等、人の識別に頼らない
方式がより好ましい。
【1225】また、上記の理由で、処理剤の容器はカー
トリッジタイプ等ワンタッチ性の高いものが好ましい。
また、本発明のキットでは、一括包装にした場合のキッ
トの総体積を減少させるため各々の容器形状が近似して
いることが好ましい。例えば同形状のカートリッジ等が
好ましいが、識別部分等の形状が若干異なっていても良
い。
【1226】本発明において、一括とは、例えばカラー
ネガフィルム処理の場合には、発色現像補充剤、漂白補
充剤、定着補充剤、安定補充剤等があるが、例えばこの
うち、発色現像補充剤と漂白補充剤又は漂白補充剤と安
定補充剤等の2種類以上の組合せを言う。また本発明の
「一括して包装する」とは、商品単位又は流通単位とし
て上記2種類以上を含んで包装することを言う。また、
「一括して包装される処理剤キット」とは、例えばカラ
ー写真感光材料用の場合は、現像剤,漂白剤,定着剤,
安定剤又は現像剤,漂白定着剤,安定剤があり(但し、
安定化処理を行わない場合は安定化剤は不要であ
る。)、黒白写真感光材料の場合は、現像剤,定着剤が
ありこれらが処理量に応じて2種類以上を一括して包装
することである。例えば、現像剤,漂白剤,定着剤及び
安定剤を一括包装しても良いし、重量を軽量化するため
に、現像剤と漂白剤,定着剤と安定剤の様に2種類ずつ
包装しても良いし、現像と漂白のみ一括包装しても良
い。
【1227】本発明に用いられる固体処理剤キットのサ
イズとしては、総重量が1kg以上,50kg以下が好ましい
が、発注作業の軽減,在庫スペースの節減,およびユー
ザーの取り扱いの点でより効果的に発揮させるためには
5kg以上,30kg以下が好ましい。
【1228】また、本発明に用いられる固体処理剤キッ
トの体積としては、上記の重量と同様な効果により10dm
3以上,80dm3以下が好ましい。より好ましくは20dm3
上,50dm3以下である。
【1229】図106(a),(b),(c)は防湿用包
装体等で包装された多数の固体処理剤収納容器105を収
容する梱包箱11を各々示す。図106(a)の梱包箱11は
本体部111と、天蓋部113よりなり、前記本体部111内に
多数の同一空間を形成するための中仕切り板114が設け
られている。このように構成する事により前記固体処理
剤収納容器105を並べて収容する事が出来る。前記梱包
箱11に収容された固体処理剤収納容器105の一端部に処
理剤の種類を示す記号1Aが記載され、前記梱包箱11に
収容した状態で総て確認出来る様に収容する。本実施例
に於いて記号1Aはカラーペーパー用固体処理剤である
P1,P2,P3が表示されている。そしてP1が縦に
4個、P2が縦2列に8個、P3が縦に4個が各々収容
されている。前記の用に各々記号1Aが記載された固体
処理剤収納容器105を自動現像機の処理量に応じて順次
抜き出して使用する。従って固体処理剤の供給量は、固
体処理剤収納容器105の残量を確認する事で正確に固体
処理剤の供給量が判断出来る。
【1230】図106(b)も前記同様に梱包箱11は本体
部111と、天蓋部113より形成され、前記本体部111内に
多数の同一空間を形成するための中仕切り板114が設け
られている。梱包箱11に収容された固体処理剤収納容器
105は本実施例に於いては、ネガフィルム処理用固体処
理剤であるN1,N2の記号が記載され、前記梱包箱11
に収容した状態で総て確認出来る様に並べて収容する。
そして、N1は縦方向に7個、N2も縦方向に5個が各
々収容され、各々記号1Aが記載された固体処理剤収納
容器105を自動現像機の処理量に応じて順次抜き出して
使用する。
【1231】図106(c)も前記同様に梱包箱11は本体
部111と、天蓋部113より形成され、前記本体部111内に
多数の同一空間を形成するための中仕切り板114が設け
られている。梱包箱11に収容された固体処理剤収納容器
105は、本実施例に於いては、ネガフィルム処理用固体
処理剤であるN3は19個、N2は1個のみ収容する。即
ち使用量の多い固体処理剤収納容器105を多く収容する
事で、自動現像機の処理を円滑に行う。又使用後の固体
処理剤収納容器105は自動現像機で使用中で「空」の状
態となっている前記中仕切り板114内に収容する。この
ように使用前と使用後でも前記梱包箱11を活用する事
で、固体処理剤収納容器105を常に整頓状態に置く事が
出来る。
【1232】図107(a),(b)は、図に示した梱包
箱11を開梱して使用状態を示す斜視図である。図107
(a)は前記のように防湿用包装体で包装された固体処
理剤収納容器105は、処理剤(カラーペーパー処理用)
の1個を前記中仕切り板114でしきられた梱包箱11内に
入れる。使用時には、これら固体処理剤収納容器105を
同時に使用して交換補給するものではないので、梱包箱
11の開梱時に、どの位置に使用する固体処理剤収納容器
105があるか一目で分かるように収容されている。この
ため前記のように、固体処理剤収納容器105の種別を示
す記号1AのP1,P2,P3を目視確認出来るように
して使用する固体処理剤収納容器105を取り出す。本実
施例はP1を4個、P2を10個、P3を2個各々収容し
ている。又本梱包箱11は前記中仕切り板114により、本
体部111との間に衝撃防止用の空間部114Aが設けられて
いる。図107(b)は前記梱包箱11内に前記衝撃防止用
の空間部114Aを特に設けない構成である。
【1233】図108は前記梱包箱11を形成した本体部111
の内側に緩衝材111Aを設け、内部に収容されている固
体処理剤収納容器105及び固体処理剤Dを保護するもの
である。即ち、前記梱包箱11内に収容されている固体処
理剤収納容器105及び固体処理剤Dを輸送中、外部より
受ける大きな衝撃に対し、固体処理剤収納容器105及び
固体処理剤Dの破損を出来うる限り少なくしてユーザが
使用する時迄最良の状態を維持するものである。又前記
固体処理剤収納容器105のリサイクルを半永久的に可能
にしたものである。
【1234】本発明に用いられる緩衝材111Aはポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、等を原料とした加工品、例えばポリエチレンフォー
ム、ポリウレタンフォーム、及びフェルト、気泡入りプ
ラスチックフィルム、毛状プラスチックフォーム、段ポ
ール、合成ゴム、スポンジ、柔軟性ファイバー、フォー
ムラバー、等を適宜必要に応じて用いる事が出来る。
【1235】以上説明したように、感光材料処理剤収納
容器用包装類は、固体処理剤を収容する収納容器の一部
に突起部を有する形状であっても、該収納容器を防湿用
包装体内に封入して、複数個の該包装体を梱包箱内に装
填した包装形状において、梱包箱内の中仕切り板に切欠
き部を設けることにより、前記突起部が包装体を介して
中仕切り板に衝接することはないから、輸送時の梱包箱
の激しい振動や衝撃加重に対しても包装体にピンホール
や裂傷を発生することなく、防湿効果が確実に確保でき
る。
【1236】〔520〕感光材料 本発明の感光材料処理装置で処理される感光材料の(52
1a)〜(521c)カラーネガフィルムおよび(522a)
〜(522d)カラーペーパーの具体的実施例を説明する
が、実施態様はこれに限定されるものではない。
【1237】(521a)カラーネガフィルム(1) 以下にカラーネガフィルム(1)について具体的に説明
する。
【1238】以下全ての実施例において、ハロゲン化銀
カラー感光材料の各成分の添加量はg/m2単位で表した
塗布量で示す。ただし、ハロゲン化銀については銀換算
の塗布量を、増感色素については同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【1239】下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム
支持体上に、下記に示すような組成を持つ各層から構成
された多層カラー感光材料である試料Aを作成した。
【1240】 試料A 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.64 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感光性層 沃臭化銀乳剤(1) 0.22 沃臭化銀乳剤(3) 0.055 増感色素(SD−1) 2.6×10-5 増感色素(SD−2) 2.6×10-5 増感色素(SD−3) 3.1×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 増感色素(SD−5) 2.8×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.35 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.065 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.33 ゼラチン 0.73 第4層:中感度赤感光性層 沃臭化銀乳剤(3) 0.20 増感色素(SD−1) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 2.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.8×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.24 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.040 DIR化合物(D−1) 0.025 化合物(GA−1) 1.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.59 第5層:高感度赤感光性層 沃臭化銀乳剤(4) 0.47 増感色素(SD−1) 8.5×10-5 増感色素(SD−2) 9.1×10-5 増感色素(SD−3) 1.7×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.10 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.014 DIR化合物(D−1) 7.5×10-3 化合物(GA−1) 1.4×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.12 ゼラチン 0.53 第6層:中間層 ゼラチン 1.14 第7層:低感度緑感光性層 沃臭化銀乳剤(2) 0.16 沃臭化銀乳剤(3) 0.36 増感色素(SD−7) 5.5×10-4 増感色素(SD−1) 5.2×10-5 増感色素(SD−12) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 マゼンタカプラー(M−2) 0.37 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.20 DIR化合物(D−2)) 0.020 化合物(GA−1) 4.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.65 ゼラチン 1.65 第8層:高感度緑感光性層 沃臭化銀乳剤(5) 0.38 増感色素(SD−8) 1.4×10-4 増感色素(SD−9) 1.5×10-4 増感色素(SD−10) 1.4×10-4 増感色素(SD−12) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−2) 0.065 マゼンタカプラー(M−3) 0.025 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 7.0×10-4 化合物(GA−1) 1.8×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 0.46 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 化合物(SC−1) 0.14 化合物(FS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:低感度青感光性層 沃臭化銀乳剤(2) 0.13 沃臭化銀乳剤(3) 0.16 増感色素(SD−11) 5.4×10-4 増感色素(SD−12) 2.0×10-4 増感色素(SD−6) 6.5×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.62 イエローカプラー(Y−2) 0.31 化合物(GA−1) 4.5×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.27 第11層:高感度青感光性層 沃臭化銀乳剤(5) 0.32 増感色素(SD−11) 2.8×10-4 増感色素(SD−12) 1.1×10-4 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.10 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.04 ゼラチン 0.57 第12層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μmで、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−1) 0.030 紫外線吸収剤(UV−2) 0.015 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.10 化合物(FS−1) 0.25 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.04 第13層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレートPM−1(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚、上記組成物の他に、界面活性剤Su−1、Su−
2、Su−3,Su−4、粘度調整剤、硬膜剤H−1、
H−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、分子
量1万と2万の2種のAF−2、AF−3、染料AI−
1、AI−2、AI−3及び防腐剤DI−1を添加し
た。
【1241】なお平均粒径は同一体積の球の直径に換算
した粒径で示した。また、各乳剤は金・硫黄増感を最適
に施した。
【1242】また、さらに増感色素は水素で分散し、固
体状態で添加した。
【1243】(521b)カラーネガフィルム(2) 次に、カラーネガフィルム(2)について以下に具体的
に説明する。
【1244】透明支持体上に下記に示すような組成の各
層を設け、多層カラー感光材料である試料Bを作成し
た。
【1245】(感光層の組成)塗布量はハロゲン化銀及び
コロイド銀については、金属銀に換算してg/m2単位で
表した量を、又、カプラー、添加剤についてはg/m2
位で表した量を、又増感色素については同一層内のハロ
ゲン化銀1モル当たりのモル数で示した。
【1246】 試料B 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.16 紫外線吸収剤(UV-1) 0.20 高沸点溶媒(OIL-1) 0.16 ゼラチン 1.60 第2層:中間層 化合物(SC-1) 0.14 高沸点溶媒(OIL-2) 0.17 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.15 沃臭化銀乳剤B 0.35 増感色素(SD-1) 2.0×10-4 増感色素(SD-2) 1.4×10-4 増感色素(SD-3) 1.4×10-5 増感色素(SD-4) 0.7×10-4 シアンカプラー(C-1) 0.53 カラードシアンカプラー(CC-1) 0.04 DIR化合物(D-1) 0.025 高沸点溶媒(OIL-3) 0.48 ゼラチン 1.09 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.30 沃臭化銀乳剤C 0.34 増感色素(SD-1) 1.7×10-4 増感色素(SD-2) 0.86×10-4 増感色素(SD-3) 1.15×10-5 増感色素(SD-4) 0.86×10-4 シアンカプラー(C-1) 0.33 カラードシアンカプラー(CC-1) 0.013 DIR化合物(D-1) 0.02 高沸点溶媒(OIL-1) 0.16 ゼラチン 0.79 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤D 0.95 増感色素(SD-1) 1.0×10-4 増感色素(SD-2) 1.0×10-4 増感色素(SD-3) 1.2×10-5 シアンカプラー(C-2) 0.14 カラードシアンカプラー(CC-1) 0.016 高沸点溶媒(OIL-1) 0.16 ゼラチン 0.79 第6層:中間層 化合物(SC-1) 0.09 高沸点溶媒(OIL-2) 0.11 ゼラチン 0.80 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.12 沃臭化銀乳剤B 0.38 増感色素(SD-4) 4.6×10-5 増感色素(SD-5) 4.1×10-4 マゼンタカプラー(M-1) 0.14 マゼンタカプラー(M-2) 0.14 カラードマゼンタカプラー(CM-1) 0.06 高沸点溶媒(OIL-4) 0.34 ゼラチン 0.70 第8層:中間層 ゼラチン 0.41 第9層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.30 沃臭化銀乳剤C 0.34 増感色素(SD-6) 1.2×10-4 増感色素(SD-7) 1.2×10-4 増感色素(SD-8) 1.2×10-4 マゼンタカプラー(M-1) 0.04 マゼンタカプラー(M-2) 0.04 カラードマゼンタカプラー(CM-1) 0.017 DIR化合物(D-2) 0.025 DIR化合物(D-3) 0.002 高沸点溶媒(OIL-4) 0.12 ゼラチン 0.50 第10層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤D 0.95 増感色素(SD-6) 7.1×10-5 増感色素(SD-7) 7.1×10-5 増感色素(SD-8) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M-1) 0.09 カラードマゼンタカプラー(CM-1) 0.011 高沸点溶媒(OIL-4) 0.11 ゼラチン 0.79 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.08 化合物(SC-1) 0.15 高沸点溶媒(OIL-2) 0.19 ゼラチン 1.10 第12層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.12 沃臭化銀乳剤B 0.24 沃臭化銀乳剤C 0.12 増感色素(SD-9) 6.3×10-5 増感色素(SD-10) 1.0×10-5 イエローカプラー(Y-1) 0.50 イエローカプラー(Y-2) 0.50 DIR化合物(D-4) 0.04 DIR化合物(D-5) 0.02 高沸点溶媒(OIL-2) 0.42 ゼラチン 1.40 第13層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤C 0.15 沃臭化銀乳剤E 0.80 増感色素(SD-9) 8.0×10-5 増感色素(SD-11) 3.1×10-5 イエローカプラー(Y-1) 0.12 高沸点溶媒(OIL-2) 0.05 ゼラチン 0.79 第14層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm、沃化銀含有率1.0モル%) 0.40 紫外線吸収剤(UV-1) 0.065 高沸点溶媒(OIL-1) 0.07 高沸点溶媒(OIL-3) 0.07 ゼラチン 0.65 第15層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤PM−1(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX-1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚上記組成物の他に、界面活性剤Su−1、Su−2、
Su−3、Su−4、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−
2、安定剤ST−1、かぶり防止剤AF−1、平均分子
量:10,000及び平均分子量:1,100,000の2種のAF−
2、AF−3、染料AI−1,2,3及び防腐剤DI−
1を添加した。
【1247】上記試料に用いた乳剤は、下記のとおりで
ある。なお平均粒径は、立方体に換算した粒径で示し
た。また、各乳剤は、金・硫黄増感を最適に施した。
【1248】
【表9】
【1249】乳剤F〜Mはそれぞれ備考欄の金属を1×
10-5mol/1molAg含有し、粒子形成中に沃素またはPTTS
(パラトルエンチオスルホン酸)を添加している。
【1250】試料はマルチスライドホッパー型コーター
にて、一回目は第1層から第8層までを、2回目はその
上に第9層から第16層までをそれぞれ同時に塗設した。
試料101の銀塗布量は6.25g/m2、乾燥膜厚は18μmであ
り、特定写真感度はISO420であった。
【1251】
【化99】
【1252】
【化100】
【1253】
【化101】
【1254】
【化102】
【1255】
【化103】
【1256】
【化104】
【1257】
【化105】
【1258】
【化106】
【1259】
【化107】
【1260】
【化108】
【1261】
【化109】
【1262】
【化110】
【1263】(521c)カラーネガフィルム(3) 次にカラーネガフィルム(3)について以下具体的に説
明する。
【1264】下塗りを施した三酢セルロースフィルム支
持体上に、下記に示すような組成の各層を重層塗布し、
多層カラー感光材料を作製した。
【1265】(感光層組成)各成分に対応する数字は、
g/m2単位で表した塗布量を示し、ハロゲン化銀につい
ては、銀換算の塗布量を示す。ただし増感色素について
は、同一層のハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル
単位で示す。
【1266】 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.18 ゼラチン 1.40 第2層(中間層) 2,5-ジ-t-ペンタデシルハイドロキノン 0.18 EX−1 0.18 EX−3 0.020 EX−12 2.0×10-3 U−1 0.060 U−2 0.080 U−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04 第3層(第1赤感乳剤層) 乳剤J 0.45 増感色素I 1.7×10-4 増感色素II 4.5×10-5 増感色素III 7.8×10-4 EX−2 0.17 EX−10 0.020 EX−14 0.17 U−1 0.070 U−2 0.050 U−3 0.070 HBS−1 0.060 ゼラチン 0.87 第4層(第2赤感乳剤層) 乳剤K 1.00 増感色素I 1.3×10-4 増感色素II 3.5×10-5 増感色素III 5.8×10-4 EX−2 0.20 EX−3 0.050 EX−10 0.015 EX−14 0.20 EX−15 0.050 U−1 0.070 U−2 0.050 U−3 0.070 ゼラチン 1.30 第5層(第3赤感乳剤層) 乳剤L 1.60 増感色素I 1.6×10-4 増感色素II 4.2×10-5 増感色素III 7.2×10-4 EX−2 0.097 EX−3 0.010 EX−4 0.080 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.63 第6層(中間層) EX−5 0.040 HBS−1 0.020 ゼラチン 0.80 第7層(第1緑感乳剤層) 乳剤J 0.30 増感色素IV 9.0×10-5 増感色素V 3.0×10-4 増感色素VI 1.1×10-3 EX−1 0.021 EX−6 0.26 EX−7 0.030 EX−8 0.025 HBS−1 0.10 HBS−2 0.010 ゼラチン 0.63 第8層(第2緑感乳剤層) 乳剤K 0.45 増感色素IV 6.3×10-5 増感色素V 2.1×10-4 増感色素VI 7.8×10-4 EX−6 0.094 EX−7 0.026 EX−8 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.50 第9層(第3緑感乳剤層) 乳剤L 1.20 増感色素IV 1.1×10-4 増感色素V 2.4×10-4 増感色素VI 9.0×10-4 EX−1 0.013 EX−11 0.065 EX−13 0.019 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.54 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.050 EX−5 0.080 HBS−1 0.030 ゼラチン 0.95 第11層(第1青感乳剤層) 乳剤J 0.20 増感色素VII 8.8×10-4 EX−8 0.042 EX−9 0.72 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10 第12層(第2青感乳剤層) 乳剤M 0.45 増感VII 6.3×10-4 EX−9 0.15 EX−10 7.0×10-3 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78 第13層(第3青感乳剤層) 乳剤N 0.77 増感色素VII 6.6×10-4 EX−9 0.20 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.69 第14層(第1保護層) 乳剤I 0.20 U−4 0.11 U−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20 更に、全層に保存性、処理性、圧力耐性、防黴・防菌
性、帯電防止性及び塗布性をよくするために、W−1、
W−2、W−3、B−4、B−5、F−1、F−2、F
−3、F−4、F−5、F−6、F−7、F−8、F−
9、F−10、F−11及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【1267】
【表10】
【1268】
【化111】
【1269】
【化112】
【1270】
【化113】
【1271】
【化114】
【1272】
【化115】
【1273】
【化116】
【1274】
【化117】
【1275】
【化118】
【1276】
【化119】
【1277】
【化120】
【1278】
【化121】
【1279】
【化122】
【1280】
【化123】
【1281】
【化124】
【1282】
【化125】
【1283】
【化126】
【1284】
【化127】
【1285】
【化128】
【1286】
【化129】
【1287】
【化130】
【1288】(522a)カラーペーパー(1) 以下にカラーペーパー(1)について説明する。
【1289】坪量180g/m2の紙パルプの両面に高密度
ポリエチレンをラミネートし、紙支持体を作製した。但
し、乳剤層を塗布する側には、表面処理を施したアナタ
ーゼ型酸化チタンを15重量%の含有量で分散して含む溶
融ポリエチレンをラミネートし、反射支持体を作製し
た。この反射支持体上に以下に示す構成の各層を塗設
し、ハロゲン化銀写真感光材料を作製した。塗布液は下
記のごとく調製した。
【1290】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定化剤
(ST−1)3.34g、色素画像安定剤(ST−2)3.34
g、ステイン防止剤(HQ−1)0.33g、化合物A5.0
g及び高沸点有機溶媒(DBP)5.0gに酢酸エチル60c
cを加え溶解し、この溶液を20%界面活性剤(SU−
1)7ccを含有する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波
ホモジナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラ
ー分散液を作製した。この分散液を下記条件にて作製し
た青感性ハロゲン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製
した。
【1291】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表11および表12の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【1292】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
1)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。ま
た各層にF−1を全量が0.04g/m2となるように添加し
た。
【1293】
【表11】
【1294】
【表12】
【1295】SU−1:トリ-i-プロピルナフタレンス
ルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2-エチルヘキシル)・ナトリ
ウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフ
ルオロペンチル)・ナトリウム DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIOP:ジ-i-デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン・ナ
トリウム 化合物A:p-t-オクチルフェノール
【1296】
【化131】
【1297】
【化132】
【1298】
【化133】
【1299】
【化134】
【1300】
【化135】
【1301】
【化136】
【1302】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃に
保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制御しつつ30
分かけて同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)を
pAg=8.0、pH=5.5に制御しつつ180分かけて同時添加
した。この時、pAgの制御は特開昭59-45437号記載の方
法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム
水溶液を用いて行った。
【1303】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.33g 水を加えて 200cc (B液) 硫酸銀 10g 水を加えて 200cc (C液) K2lrCI6 2×10-8モル/モルAg 塩化ナトリウム 102.7g K4Fe(CN)6 1×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600cc (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600cc 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った
後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.85μm、粒径
分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散
立方体乳剤EMP−1を得た。
【1304】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行い、青感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−B)を得た。
【1305】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モル AgX 塩化金酸 0.5mg/モル AgX 安定剤STAB−3 8×10-4モル/モル AgX 増感色素BS−1 4×10-4モル/モル AgX 増感色素BS−2 1×10-4モル/モル AgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.43μm、変
動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤E
MP−2を得た。
【1306】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行い、緑感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−G)を得た。
【1307】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モル AgX 塩化金酸 1.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 増感色素GS−1 4×10-4モル/モル AgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.50μm、変
動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤E
MP−3を得た。
【1308】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行い、赤感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−R)を得た。
【1309】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モル AgX 塩化金酸 2.0mg/モル AgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モル AgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モル AgX 増感色素RS−1 1×10-4モル/モル AgX 増感色素RS−2 1×10-4モル/モル AgX STAB−1:1-(3-アセトアミドフェニル)5-メルカプ
トテトラゾール STAB−2:1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール STAB−3:1-(4-エトキシフェニル)-5-メルカプト
テトラゾール
【1310】
【化137】
【1311】(522b)カラーペーパー(2) 以下にカラーペーパー(2)について説明する。
【1312】前述のカラー(1)の実施例に用いたプリン
ト用感光材料において、各青感性,緑感性,赤感性乳剤
に粒径,感度,露光性能特性の異なる単分散乳剤2種を
併用した以外はカラーペーパー(1)の実施例と同一の試
験、評価を行った。
【1313】本発明の試験においては、本発明の効果が
得られた。
【1314】(522c)カラーペーパー(3) 以下にカラーペーパー(3)について説明する。
【1315】前述のカラー(1)の実施例に用いたプリン
ト用感光材料の代わりに、フジカラーペーパーSuperFA
タイプVを用いた以外はカラーペーパー(1)の実施例と
同一の試験、評価を行った。
【1316】本発明の試験においては、本発明の効果が
得られた。
【1317】(522d)カラーペーパー(4) 最後にカラーペーパー(4)について説明する。
【1318】前述のカラー(1)の実施例に用いたプリン
ト用感光材料の代わりに、特開平5-113638号明細書の22
〜36頁に記載の感光材料試料101と同一の試料を用いた
以外はカラーペーパー(1)の実施例と同一の評価を行っ
た。
【1319】本発明の試験においては、本発明の効果が
得られた。
【1320】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【1321】請求項1の効果は、固体処理剤を用いて露
光された感光材料を処理する感光材料処理装置におい
て、前記固体処理剤を収容し前記固体処理剤を処理槽へ
補充する固体処理剤補充装置と、前記固体処理剤補充装
置より補充された前記固体処理剤を溶解し感光材料を処
理する複数の処理槽と、前記処理槽に水を補給する補水
装置と、複数の前記処理槽から排出される廃液を収集す
る廃液収集管と、前記廃液収集管で収集された複数の前
記処理槽から廃液を貯蔵する1つの廃液容器とを備える
ようにしたので、濃い処理液により廃液が少なくてす
み、廃液容器は1個ですむ。廃液の種類が1つで廃液の
処分が容易である。また大きな容量の廃液容器を必要と
せず装置が小型化する。
【1322】請求項2の効果は、前記固体処理剤補充装
置が固形状の固体処理剤を補充すべくした場合は、廃液
は少なくてすむ。
【1323】請求項3の効果は、前記処理槽が現像処
理、漂白処理、定着処理、及び安定化処理、または現像
処理、漂白処理及び安定化処理すべくした場合は、漂白
処理、定着処理、安定化処理より排出されるオーバーフ
ロー液の廃液が多量に排出されることがなく、廃液容器
は廃液より銀を効率よく回収するために1個ですみ、廃
液の処分が容易である。
【1324】請求項4の効果は、前記廃液収集管が現像
処理、漂白処理、定着処理、及び安定化処理からの廃
液、または現像処理、漂白処理及び安定化処理からの廃
液を収集すべくした場合は、フィルムの現像装置、又は
プリント装置に応用できる。
【1325】請求項5の効果は、前記廃液容器が請求項
4の廃液収集管の排出口からの廃液を貯蔵するべくした
場合は、廃液容器は廃液より銀を効率よく回収するため
に1個ですみ、廃液処分方法も1つで済む。
【1326】請求項6の効果は、前記廃液容器が前記処
理槽の側面近傍に配置された場合は、コンパクトな使い
やすい装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラープリント処理装置の外観斜視図。
【図2】カラープリント処理装置の正面図。
【図3】カラープリント処理装置の平面図。
【図4】カラープリント処理装置の左側面図。
【図5】カラープリント処理装置の概略構成図。
【図6】図5の自現機AのI−I断面図。
【図7】固体処理剤収納容器の平面図と側面図。
【図8】固体処理剤収納容器の斜視図。
【図9】収納容器装填手段,供給手段,駆動手段の側断
面図。
【図10】スライド蓋の開閉動作説明図。
【図11】処理剤受容部材の斜視図。
【図12】供給装置の拡大断面図。
【図13】他の供給装置の拡大断面図。
【図14】解除部の説明図。
【図15】弾性防湿ブロックの説明図。
【図16】パッキンの説明図。
【図17】固体処理剤の投下過程を示す断面図(1)。
【図18】固体処理剤の投下過程を示す断面図(2)。
【図19】堅型固体処理剤供給装置の断面図。
【図20】堅型供給装置の拡大側面図。
【図21】堅型供給装置の拡大断面図。
【図22】堅型供給装置のカートリッジ保持部の一部を
破断した斜視図。
【図23】要部動作タイムチャート。
【図24】カラープリント処理装置の作動フローチャー
ト1。
【図25】カラープリント処理装置の作動フローチャー
ト2。
【図26】本発明による収納容器装填手段の他の実施例
を示す斜視図。
【図27】収納容器を収納容器装填手段に装着する斜視
図。
【図28】上記収納容器を収納容器装填手段に装着した
状態を示す断面図。
【図29】固体処理剤補充装置の分解断面図。
【図30】固体処理剤供給手段の断面図。
【図31】固体処理剤搬送部材と駆動部の斜視図。
【図32】収納容器装填手段の他の実施例を示す斜視
図。
【図33】収納容器装填手段の収納容器ロック機構を示
す断面図。
【図34】カラープリント処理装置の側面概略構成図。
【図35】自現機Aの正面概略構成図。
【図36】自現機Aの平面概略構成図。
【図37】カラープリント処理装置の蓋部側断面図。
【図38】蓋の安全装置の断面図。
【図39】カラープリント処理装置の他の蓋部側断面
図。
【図40】カラーネガフィルム現像装置の外観斜視図。
【図41】カラーネガフィルム現像装置の概略構成図。
【図42】カラーネガフィルム現像装置の側面概略構成
図。
【図43】装置の蓋部の開閉状態を示す側面図。
【図44】固体処理剤の各種形状図。
【図45】収納容器の平面図と側面図。
【図46】収納容器の全体斜視図。
【図47】収納容器の一部破断斜視図。
【図48】収納容器の分解断面図。
【図49】収納容器の正面図。
【図50】収納容器の一部断面図。
【図51】固定蓋の正面図および断面図。
【図52】収納容器の正面図。
【図53】収納容器の平面断面図。
【図54】包装体の斜視図。
【図55】収納容器の開閉蓋を閉じた状態の斜視図。
【図56】処理剤収納容器の開閉蓋のロックを解除した
状態の斜視図。
【図57】処理剤収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視
図。
【図58】処理剤収納容器の開口部の周辺の拡大断面
図。
【図59】処理剤収納容器の開口部の周辺の拡大正面
図。
【図60】突出部位と弾性パッキン部材との接触幅の変
化を示したもの。
【図61】収納容器の全体斜視図。
【図62】収納容器とラベルの分解斜視図。
【図63】容器本体のラベルの部分拡大断面図。
【図64】容器本体とラベルの他の実施例を示す斜視図
および部分拡大断面図。
【図65】処理剤収納容器の分解斜視図。
【図66】処理剤収納容器を装着する状態を示す断面
図。
【図67】処理剤収納容器の開閉蓋のロック解除を示す
断面図。
【図68】処理剤収納容器の開閉蓋を閉じた状態の斜視
図。
【図69】処理剤収納容器の開閉蓋を開いた状態の斜視
図。
【図70】処理剤収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視
図。
【図71】開閉蓋の一部拡大斜視図。
【図72】処理剤収納容器の開閉蓋をロックした状態の
拡大側面図。
【図73】処理剤収納容器の開閉蓋をロック解除した状
態の拡大側面図。
【図74】処理剤収納容器の開閉蓋を閉じた状態の平面
図。
【図75】処理剤収納容器を装着する状態の平面図。
【図76】処理剤収納容器の開閉蓋のロック解除する状
態の説明図。
【図77】処理剤収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視
図。
【図78】処理剤収納容器の開閉蓋を閉じた状態の正面
図。
【図79】処理剤収納容器を装着する状態の正面図。
【図80】処理剤収納容器と解除ピースの分解斜視図。
【図81】処理剤収納容器の開閉蓋を閉じた状態の斜視
図。
【図82】処理剤収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視
図。
【図83】処理剤収納容器の開閉蓋を開く状態の正面
図。
【図84】処理剤収納容器の一部を破断した斜視図。
【図85】処理剤収納容器の一部を破断した側面図。
【図86】開閉蓋の突起の断面図。
【図87】開閉蓋のフランジの断面図。
【図88】固体処理剤包装装置の一実施例を示す斜視
図。
【図89】包装装置の正面図。
【図90】包装装置の側面図。
【図91】包装装置の平面図。
【図92】固体処理剤包装装置の他の実施例を示す構成
図。
【図93】包装装置のストッパ装置とスタッカ手段の作
動を説明する断面図。
【図94】処理剤容器のリサイクルを示す構成図。
【図95】処理剤容器の他のリサイクルを示す構成図。
【図96】処理剤容器の他のリサイクルを示す構成図。
【図97】処理剤容器の他のリサイクルを示す構成図。
【図98】固体処理剤容器を搬送する搬送箱の斜視図と
正面図。
【図99】包装体の斜視図。
【図100】ピロー包装体、外箱の斜視図および仕切り
部説明図。
【図101】容器本体の後蓋との接合前の状態を示す収
納容器の分解断面図。
【図102】梱包箱の斜視図。
【図103】固体処理剤収納容器を防湿密封した包装体
および梱包箱の中仕切り板の斜視図。
【図104】収納容器、包装体、中仕切り板の断面図。
【図105】バーコードを付した収納容器の一部破断斜
視図。
【図106】固体処理剤収納容器を梱包箱に収容した状
態を示す斜視図。
【図107】梱包箱を開梱し固体処理剤収納容器を収納
した状態を示す斜視図。
【図108】梱包箱に緩衝材を設け、開梱し固体処理剤
収納容器を収納した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 処理槽 102 固定蓋 2,2A,2B,2E 恒温槽 20 固体処理剤投入部 26 ヒータ 30 固体処理剤補充装置 31 処理量情報検出手段 32 処理量供給制御手段 33 収納容器 331 容器本体 332 ガイドピン 333 キャップ部材 333B 識別突起部 334 スライド蓋 335 軸支持部材 336 軸 337 把手部材 337B 凹部 337C ガイド部 338 カム部 339 ばね 34 収納容器装填手段 341 固定枠体 341D ガイド溝 341E L字溝部 342 支軸 343 容器保持部材 353 シャッタ部材 354 弾性パッキン(パッキン部材) 355 開閉規制部材 356 摺動部材 3561A 摺動部材 3561B 弾性部材 357 弾性部材 3571 支持部材 358 弾性パッキン 358A,358B,358C,358D,358E 弾性パッキン 359 弾性パッキン 36 駆動手段 361 モータ 345 板ばね 346 スライド板 347 第1のピン 348 第2のピン 349 ロック爪 35 供給手段 351 ハウジング部材 351A 入口部 351B 出口部 351C 固体枠体 351D 蓋部材 352 処理剤受容部材(ロータ) 325E,325F 平行溝部 368 カム 369 切欠き円板 371 軸受 372 軸受 373A,374A 画板部 373B,374B 平行側面 50 廃液容器 55 廃液収集管 60 補水装置 65 補水容器 66 補水ポンプ 70 固体処理剤補充装置 71 装填口 72 排出口 73 廃液容器 74 補水装置 75 廃液収集管 80A 現像槽 80B 漂白槽 80C 定着槽 80D 安定化槽 82 恒温槽 85 乾燥室 902 蓋 925 内蓋 A 自動現像機 B 写真焼付機 O 原画 M マガジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 13/02 (72)発明者 袴田 晴夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体処理剤を用いて露光された感光材料
    を処理する感光材料処理装置において、前記固体処理剤
    を収容し前記固体処理剤を処理槽へ補充する固体処理剤
    補充装置と、前記固体処理剤補充装置より補充された前
    記固体処理剤を溶解し感光材料を処理する複数の処理槽
    と、前記処理槽に水を補給する補水装置と、複数の前記
    処理槽から排出される廃液を収集する廃液収集管と、前
    記廃液収集管で収集された複数の前記処理槽から廃液を
    貯蔵する1つの廃液容器と、を備えたことを特徴とする
    感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤補充装置が固形状の固体
    処理剤を補充すべくしたことを特徴とする請求項1記載
    の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理槽が現像処理、漂白処理、定着
    処理、及び安定化処理、または現像処理、漂白処理及び
    安定化処理すべくしたことを特徴とする請求項1または
    2記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記廃液収集管が現像処理、漂白処理、
    定着処理、及び安定化処理からの廃液、または現像処
    理、漂白処理及び安定化処理からの廃液を収集すべくし
    た請求項1から請求項3のいずれか1項記載の感光材料
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記廃液容器が請求項4の廃液収集管の
    排出口からの廃液を貯蔵するべくした請求項1から請求
    項3のいずれか1項記載の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記廃液容器が前記処理槽の側面近傍に
    配置されたことを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれか1項記載の感光材料処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111624355A (zh) * 2020-06-10 2020-09-04 波音特生物科技(南京)有限公司 一种胰岛素检测用易于大量筛查的诊断试剂盒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111624355A (zh) * 2020-06-10 2020-09-04 波音特生物科技(南京)有限公司 一种胰岛素检测用易于大量筛查的诊断试剂盒

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