JPH0877509A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH0877509A
JPH0877509A JP21012194A JP21012194A JPH0877509A JP H0877509 A JPH0877509 A JP H0877509A JP 21012194 A JP21012194 A JP 21012194A JP 21012194 A JP21012194 A JP 21012194A JP H0877509 A JPH0877509 A JP H0877509A
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JP
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magnetic
recording medium
magnetic head
gap
head
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JP21012194A
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Tatsuo Hisamura
達雄 久村
Isao Kogure
伊左夫 木暮
Takashi Shibata
隆司 柴田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録媒体摺動面の微小凹凸を更に小さく
して平滑面に極力近づけることにより、磁気記録媒体を
傷付けたり磁性粉の脱落を生じることが少なく、磁気記
録媒体と良好に接触することができる磁気ヘッドを提供
する。 【構成】 磁気記録媒体と摺動する強磁性酸化物12の
磁気記録媒体摺動面Raにおける中心線平均面粗度RA
を2nm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下「VTR」という。)等の磁気記録再生装置に組
み込まれる磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、VTR等の磁気記録再生
装置においては、高画質化等を目的として情報信号の短
波長化が進められており、これに対応して優れた磁気特
性を有する磁性フェライトからなるフェライトヘッド、
及び強磁性酸化材料を主コアとし、強磁性金属材料を磁
気ギャップ近傍部に配したメタル・イン・ギャップヘッ
ド(いわゆるMIGヘッド)が使用されるようになって
きた。
【0003】例えば、上記MIGヘッドは、図20に示
すように、フロントギャップFG及びバックギャップB
Gを境として左右別々に形成された一対の磁気コア半体
1,1がギャップ部をあけて突き合わされて接合一体化
されたものである。これら磁気コア半体1,1は酸化物
磁性材料2,2と強磁性金属膜3,3とによって構成さ
れており、磁気コア半体1,1の対向面に設けた強磁性
金属膜3,3の突き合わせ面間にフロントギャップFG
及びバックギャップBGが形成されている。尚、磁気コ
ア半体1,1の突き合わせ面には、フロントギャップF
G及びバックギャップBGのトラック幅を規制するため
のトラック幅規制溝4,4が設けられている。
【0004】更に、トラック幅規制溝4,4には融着ガ
ラス5が溶融充填されており、この融着ガラス5で磁気
コア半体1,1を接合している。また、磁気コア半体
1,1の突き合わせ面側にはコイル巻装用の巻線溝6,
6を設けており、両巻線溝6,6を合せることによって
コイル挿通孔7が形成されている。このコイル挿通孔7
には図示しないコイルが挿通され、これにより、各磁気
コア半体1,1にコイルがそれぞれ巻装される。
【0005】ところで、上記のような構成を有する磁気
ヘッドは、通常、円筒型の回転ドラムに装着されて使用
され、この回転ドラムの周囲を取り巻くように走行する
磁気記録媒体(磁気テープ)と接触することにより信号
の記録・再生を行うことができる。従って、この時の接
触状態を良好とするために、図20に示すように、磁気
ヘッドの磁気記録媒体摺動面にはx方向及びy方向に対
して曲率が与えられている。
【0006】この磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面の曲
率は、通常、研磨加工によって形成される。まず、円筒
研磨加工によってx方向に粗く曲面を形成し、その後、
精密研磨テープを用いてx方向及びy方向の両方向に適
度な曲面を形成することにより上記曲率が与えられる。
尚、上記精密研磨テープによる研磨では、加工費や作業
性等を考慮すると共に円筒研磨により生じた傷を取り除
く必要性から、一般的には、6000〜8000メッシ
ュ程度の砥粒を含んだ仕上げ用精密研磨テープが用いら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにして研磨加
工された従来の磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面におけ
る強磁性酸化物の表面粗さは、図21に示すようなもの
であった。この図21は、表面粗さ測定器(WYKO)
によって上記磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面の強磁性
酸化物の表面を測定したものであり、x方向が磁気記録
媒体の摺動方向、y方向がトラック幅方向を表してい
る。
【0008】この従来の磁気ヘッドでは、強磁性酸化物
の表面は30ナノメートル(nm)程度の凹凸を生じて
おり、中心線平均面粗度(RA)は2.78nm、平均
二乗粗さ(RMS)は3.59nmであり、最高位と最
低位との高低差(P−V)は33.1nmとなってい
る。一般に、上記のような研磨処理を施された磁気ヘッ
ドにおいては、磁気記録媒体摺動面における強磁性酸化
物の表面の中心線平均面粗度は2〜10nmとなってい
る。
【0009】この磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面の微
小凹凸は磁気記録媒体を傷付け、磁性粉の脱落を生じ、
そして脱落した磁性粉の磁気ヘッドへの付着及びそれに
よる磁気ヘッドと磁気記録媒体との接触不良(これによ
る信号出力の低下をヘッドクロッグと呼ぶ)を招く原因
となる。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、磁気記録媒体摺動面の微小凹凸を
更に小さくして平滑面に極力近づけることにより、上記
課題を解決することができる磁気ヘッドを提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図8に示すように、強磁性酸化物12からな
る磁気コア半体11を突き合わせるように接合して一体
化し、この突き合わせ面間に磁気ギャップFG,BGを
形成してなる磁気ヘッドにおいて、磁気記録媒体と摺動
する強磁性酸化物12の磁気記録媒体摺動面Raにおけ
る中心線平均面粗度RAを2nm以下としたことを特徴
としている。
【0012】また、本発明は、例えば、図9〜図18に
示すように、強磁性酸化物32と少なくともギャップ形
成面41に配された強磁性金属膜33からなる磁気コア
半体31が、強磁性金属膜33,33同士を突き合わせ
るように接合して一体化し、この突き合わせ面間に磁気
ギャップFG,BGを形成してなる磁気ヘッドにおい
て、磁気記録媒体と摺動する強磁性酸化物32の磁気記
録媒体摺動面Ra,Ra1における中心線平均面粗度RA
を2nm以下としたことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
磁気ヘッドH1,H2の強磁性酸化物12,32の磁気
記録媒体摺動面Ra,Ra1における中心線平均面粗度R
Aを2nm以下としたため、摺動による磁気記録媒体の
損傷を軽減し、磁気ヘッドH1,H2の磁気記録媒体摺
動面Ra,Ra1に付着する磁性粉等の異物を減少させ、
ヘッドクロッグ状態に陥るまでの時間を延長することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は本発明の第1実施例及びこれに関連
する図、図10〜図17は本発明の第2実施例及びこれ
に関連する図を示し、更に、図18及び図19は本発明
の第3及び第4実施例を示す図である。
【0015】第1実施例は磁気コア半体が磁性フェライ
トにより構成されている磁気ヘッドに適用したものであ
り、図1は第1実施例に係る磁気ヘッドH1の全体構成
図、図2〜図5はその磁気ヘッドH1の製造方法を説明
するための図であり、図6〜図9はその磁気ヘッドH1
の特性等を説明するための図である。
【0016】第1実施例に示す磁気ヘッドH1は、図1
に示すように、フロントギャップFG及びバックギャッ
プBGを境として形成された一対の磁気コア半体11,
11がギャップ部をあけて突き合わされて接合一体化さ
れたもので、磁気コア半体11,11は磁性フェライト
12,12によって構成されている。この磁気コア半体
11,11の対向面にはフロントギャップFG及びバッ
クギャップBGのトラック幅を規制するためのトラック
幅規制溝14,14及びコイル巻装用の巻線溝16,1
6がそれぞれ設けられている。そして、トラック幅規制
溝14,14には融着ガラス15,15が溶融充填され
ており、この融着ガラス15,15によって一対の磁気
コア半体11,11が接合されている。また、磁気コア
半体11,11の巻線溝16,16を合せることによっ
て形成されたコイル挿通孔17には図示しないコイルが
挿通され、これにより、各磁気コア半体11,11の突
き合わせ面側にコイルがそれぞれ巻装される。
【0017】このような構成を有する磁気ヘッドH1
は、例えば、次のような製造方法に従って製造すること
ができる。まず、図2に示すように、磁気コア半体11
を形成すべく、磁性フェライト基板20の磁気ギャップ
形成面21にガラスを充填して磁気ギャップの幅を規制
する断面略V字状のトラック幅規制溝14を所定の間隔
を保持して複数形成する。そして、図3に示すように、
上記磁性フェライト基板20のトラック幅規制溝14内
に融着ガラス15を流し込む。
【0018】次に、図4に示すように、コイルを巻装す
るための巻線溝16をトラック幅規制溝14と直交する
ように形成して、磁気コア半体ブロック18を形成す
る。尚、巻線溝16はフロントギャップのデプスを決定
するものであり、一方の側面16aは傾斜面として、そ
の解放端がフロントギャップのデプス零の位置となるよ
うに形成される。その後、磁気コア半体ブロック18の
磁気ギャップ形成面21に平滑研磨加工を行い、スパッ
タリング法等の真空薄膜形成法によって図示しないギャ
ップスペーサーを形成する。
【0019】次いで、図5に示すように、上記一対の磁
気コア半体ブロック18,18の接合を行う。この際、
両ブロック18,18の磁気ギャップ形成面21,21
を相対向させてトラック幅規制溝14,14の位置合わ
せを行い、突き合わせ方向の加圧を行いながら窒素雰囲
気中で450〜650℃の温度範囲で加熱して、両ブロ
ック18,18の融着ガラス15,15を融着させるこ
とによって接合する。これにより、一対の磁気コア半体
ブロック18,18が接合されて一体化されると共に、
その突き合わせ面間には再生ギャップとして機能するフ
ロントギャップFG及び、図示しないバックギャップが
形成される。
【0020】その後、一対の磁気コア半体ブロック1
8,18の接合物のフロントギャップ側に円筒研磨加工
を施し、図5において斜線で示す部分を取り除くと共
に、所定の曲率を有する曲面を形成する。そして、同図
においてA−A線及びB−B線で示す切断線に沿って磁
気コア半体ブロック18,18を切断することにより、
磁気ヘッドH1が形成される。
【0021】このようにして作製された磁気ヘッドH1
は、フロントギャップ部分を突き出すようにして磁気ヘ
ッドベース22に貼り付けられた後、図6に示すよう
に、回転ドラム24と固定ドラム25により構成された
円筒型の磁気ヘッドラッピング装置23の回転ドラム2
4に装着される。この回転ドラム24が精密研磨テープ
26に接触して高速回転することで磁気ヘッドH1の磁
気記録媒体摺動部分が研磨され、これにより、所定の曲
率を有し且つ磁性フェライト部分の中心線平均面粗度が
2nm以下の磁気ヘッドH1が完成する。
【0022】このようにして完成した磁気ヘッドH1の
効果を確認すべく、次のような実験を行った。即ち、図
2〜図5に示したプロセスにより作製した磁気ヘッドH
1を40個用意し、これらを10個づつ4つのグループ
に分けて、図6に示す最終面仕上げ時に、各グループ毎
に粒度の異なる精密研磨テープによるラッピング処理を
施した。そして、これらの磁気ヘッドH1に対して、図
7に示す斜線部分の中心線平均面粗度Raを上記表面粗
さ測定器WYKOにより測定した。その後、磁気ヘッド
H1をカムコーダーに装着し、温度40℃、湿度40%
の環境下で磁気テープ(P6−120HMPテープ)を
走行させ、ヘッドクロッグ状態に陥るまでの時間を測定
し、各グループ毎にワイブル評価による平均寿命を算出
した。
【0023】このようにして求められた中心線平均面粗
度と平均寿命との関係を図8に示した。この図8によれ
ば、磁気ヘッドH1の磁気記録媒体摺動部分における磁
性フェライト面の中心線平均面粗度が2nm以下になる
と、平均寿命が大きく延びることがわかる。
【0024】図9は、磁気ヘッドH1の磁気記録媒体摺
動面Raを20000メッシュ程度の砥粒を含んだ仕上
げ用精密研磨テープを用いて研磨したものである。これ
によれば、強磁性酸化物の中心線平均面粗度(RA)は
1.68nm、平均二乗粗さ(RMS)は2.38nm
であり、凹凸の最高位と最低位との高低差(P−V)は
4.56nmであった。従って、図21に示した従来の
磁気ヘッドの摺動面と比較して、この磁気記録媒体摺動
面の凹凸が格段に小さくなっていることが明らかになっ
た。
【0025】尚、本実施例においては、一対の磁気コア
半体ブロック18,18の両方に巻線溝16,16が設
けられた例を示したが、巻線溝16はどちらか一方の磁
気コア半体ブロック18に設けられればよい。
【0026】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例は磁気コア半体が磁性フェライトと
ギャップ形成面に配された強磁性金属膜とによって構成
されている磁気ヘッドに適用したものであり、図10は
第2実施例に係る磁気ヘッドH2の全体構成図、図11
〜図14はその磁気ヘッドH2の製造方法を説明するた
めの図であり、図15〜図17はその磁気ヘッドH2の
特性を説明するための図である。
【0027】第2実施例に示す磁気ヘッドH2は、図1
0に示すように、フロントギャップFG及びバックギャ
ップBGを境として形成された一対の磁気コア半体3
1,31がギャップ部をあけて突き合わされて接合一体
化されたもので、磁気コア半体31,31は磁性フェラ
イト32と強磁性金属膜33とによって構成されてい
る。そして、一対の磁気コア半体31,31の対向面に
は強磁性金属膜33が配されるように構成されている。
更に、一対の磁気コア半体31,31の対向面にはフロ
ントギャップFG及びバックギャップBGのトラック幅
を規制するためのトラック幅規制溝34,34及びコイ
ル巻装用の巻線溝36,36がそれぞれ設けられてい
る。
【0028】そして、トラック幅規制溝34,34には
強磁性金属膜33を介して融着ガラス35,35が溶融
充填されており、これら強磁性金属膜33及び融着ガラ
ス35を介して一対の磁気コア半体31,31が接合さ
れている。更に、磁気コア半体31,31の巻線溝3
6,36を合せることによって形成されたコイル挿通孔
37には図示しないコイルが挿通され、これにより、各
磁気コア半体31,31の突き合わせ面側にコイルがそ
れぞれ巻装される。
【0029】また、上記強磁性金属膜33は、磁性フェ
ライト32の対向面の形状に略沿って設けられており、
再生用磁気ギャップとして機能するフロントギャップF
G及びバックギャップBGに対して平行となるように形
成されている。従って、一対の強磁性金属膜33,33
の突き合わせ面間にフロントギャップFG及びバックギ
ャップBGが形成される。
【0030】このような強磁性金属膜33を構成する材
料としては、次の(1)〜(3)に示すような各種の材
料を用いることができる。 (1)Fe−Al−Si、Fe−Ni−Al−Si、F
e−Ga−Si、Fe−Al−Ge等、及びそれらに8
原子%以下のCo、Ti、Cr、Nb、Mo、Ta、R
u、Au、Pd、N、C、O等を1種又は数種を添加し
た結晶材料、(2)Coを主としてZr、Ta、Ti、
Hf、Mo、Nbの1種又は数種を添加して構成された
アモルファス材料、(3)Co、Feに主としてZr、
Ta、Ti、Hf、Mo、Nb、Si、Al、Bの1種
又は数種とN、C、Oの1種又は数種を添加して構成さ
れた微結晶材料、等が選ばれる。そして、強磁性金属膜
33はスパッタリング法等の真空薄膜形成法によって磁
性フェライト32上に被着させることによって形成され
る。
【0031】このような構成を有する磁気ヘッドH2
は、例えば、次のような製造方法に従って製造すること
ができる。まず、図11に示すように、磁気コア半体3
1を形成すべく、磁性フェライト基板40の磁気ギャッ
プ形成面41にガラスを充填して磁気ギャップの幅を規
制する断面略V字状のトラック幅規制溝34を所定の間
隔を保持して複数形成する。そして、図12に示すよう
に、磁性フェライト基板40の磁気ギャップ形成面41
にスパッタリング法等の真空薄膜形成法によって強磁性
金属膜33を被着形成する。その後、磁性フェライト基
板40のトラック幅規制溝34内に融着ガラス15を流
し込む。
【0032】次に、図13に示すように、コイルを巻装
するための巻線溝36をトラック幅規制溝34と直交す
るように形成して、磁気コア半体ブロック38を形成す
る。そして、磁気コア半体ブロック38の磁気ギャップ
形成面41に平滑研磨加工を行い、スパッタリング法等
の真空薄膜形成法によって図示しないギャップスペーサ
ーを形成する。尚、巻線溝36はフロントギャップのデ
プスを決定するものであり、一方の側面16aは傾斜面
とされ、その解放端がフロントギャップのデプス零の位
置となるようになされている。
【0033】次いで、図14に示すように、一対の磁気
コア半体ブロック38,38の接合を行う。この際、両
ブロック38,38の磁気ギャップ形成面41,41を
相対向させてトラック幅規制溝34,34の位置合わせ
を行い、強磁性金属膜33,33が相対向するように両
ブロック38,38を突き合わせ、その突き合わせ方向
の加圧を行いながら窒素雰囲気中で450〜650℃の
温度範囲で加熱して、両ブロック38,38の融着ガラ
ス35,35を融着させることによって接合する。これ
により、一対の磁気コア半体ブロック38,38が接合
されて一体化されると共に、その突き合わせ面間(強磁
性金属膜33,33の突き合わせ面間)には再生ギャッ
プとして機能するフロントギャップFG及び、図示しな
いバックギャップが形成される。
【0034】その後、一対の磁気コア半体ブロック3
8,38の接合物のフロントギャップ側に円筒研磨加工
を施し、図14において斜線で示す部分を取り除くと共
に、所定の曲率を有する曲面を形成する。そして、同図
においてA−A線及びB−B線で示す切断線に沿って磁
気コア半体ブロック38,38を切断することにより、
磁気ヘッドH2が形成される。
【0035】このようにして作製された磁気ヘッドH2
は、フロントギャップ部分を突き出すようにして磁気ヘ
ッドベース22に貼り付けられた後、図15に示すよう
に、回転ドラム24と固定ドラム25により構成された
円筒型の磁気ヘッドラッピング装置23の回転ドラム2
4に装着される。この回転ドラム24が精密研磨テープ
26に接触して高速回転することで磁気ヘッドH2の磁
気記録媒体摺動部分が研磨され、これにより、所定の曲
率を有し且つ磁性フェライト部分の中心線平均面粗度が
2nm以下の磁気ヘッドH2が完成する。
【0036】このようにして完成した磁気ヘッドH2の
効果を確認すべく、次のような実験を行った。即ち、図
11〜図14に示したプロセスにより作製した磁気ヘッ
ドH2を40個用意し、これらを10個づつ4つのグル
ープに分けて、図15に示す最終面仕上げ時に、各グル
ープ毎に粒度の異なる精密研磨テープによるラッピング
処理を施した。そして、これらの磁気ヘッドH2に対し
て、図16に示す斜線部分の中心線平均面粗度Ra,R
a1を上記表面粗さ測定器WYKOにより測定した。その
後、磁気ヘッドH2をカムコーダーに装着し、温度40
℃、湿度40%の環境下で磁気テープ(P6−120H
MPテープ)を走行させ、ヘッドクロッグ状態に陥るま
での時間を測定し、各グループ毎にワイブル評価による
平均寿命を算出した。
【0037】このようにして求められた中心線平均面粗
度と平均寿命との関係を図17に示した。この図17に
よれば、磁気ヘッドH2の磁気記録媒体摺動面における
磁性フェライト面の中心線平均面粗度が2nm以下にな
ると、平均寿命が大きく延びることがわかる。
【0038】尚、本実施例においては、一対の磁気コア
半体ブロック38,38の両方に巻線溝36,36が設
けられた例を示したが、巻線溝36はどちらか一方の磁
気コア半体ブロック38に設けられればよい。
【0039】また、上記第2実施例においては、磁気ギ
ャップと平行に強磁性金属膜が配された形のMIGヘッ
ドについて説明したが、本発明は、図18に示すよう
に、強磁性金属膜がX型に配されている磁気ヘッドH3
や、図19に示すように、強磁性金属膜が斜めに配され
ている磁気ヘッドH4についても適用することができ
る。そして、図18及び図19に示すような構成の磁気
ヘッドH3,H4によっても、上記実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0040】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気記録媒体摺動面の強磁性酸化物の中心線平均面粗度
を2nm以下とするようにしたため、磁気記録媒体摺動
面と摺動することによる磁気記録媒体の損傷を軽減する
ことができると共に、磁気記録媒体摺動面に付着する磁
性粉等の異物を減少させて、磁気ヘッドがヘッドクロッ
グ状態に陥るまでの時間を延長することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の磁気ヘッドの製造工程を示すもので、磁
性フェライト基板に略V型の溝を形成した状態の斜視図
である。
【図3】同、ガラスを充填して磁気コア半体ブロックを
作製した状態の斜視図である。
【図4】同、磁気コア半体ブロックに巻線用の溝を形成
した状態の斜視図である。
【図5】同、ギャップスペーサーを介して磁気コア半体
ブロックを突き合わせて磁気コアブロックを作製した状
態を示す斜視図である。
【図6】同、磁気ヘッドの摺動面を仕上げ研磨する工程
を示す説明図である。
【図7】第1実施例に係る磁気ヘッドの磁気記録媒体摺
動面の表面粗度の測定部分を示す拡大正面図である。
【図8】同、磁気記録媒体摺動面の中心線平均面粗度と
平均寿命との関係を示すグラフである。
【図9】本発明に係る磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面
の表面形状を拡大して示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図11】図2の磁気ヘッドの製造工程を示すもので、
磁性フェライト基板に略V型の溝を形成した状態の斜視
図である。
【図12】同、略V型の溝に磁性膜を形成した後ガラス
を充填して磁気コア半体ブロックを作製した状態の斜視
図である。
【図13】同、磁気コア半体ブロックに巻線用の溝を形
成した状態の斜視図である。
【図14】同、ギャップスペーサーを介して磁気コア半
体ブロックを突き合わせて磁気コアブロックを作製した
状態を示す斜視図である。
【図15】同、磁気ヘッドの摺動面を仕上げ研磨する工
程を示す説明図である。
【図16】第2実施例に係る磁気ヘッドの磁気記録媒体
摺動面の表面粗度の測定部分を示す拡大正面図である。
【図17】同、磁気記録媒体摺動面の中心線平均面粗度
と平均寿命との関係を示すグラフである。
【図18】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図19】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図20】従来の磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図21】従来の磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面の表
面形状を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
11,31 磁気コア半体 12,32 磁性フェライト 14,34 トラック幅規制溝 15,35 融着ガラス 16,36 巻線溝 17,37 コイル挿通孔 18,38 磁気コア半体ブロック 20,40 磁性フェライト基板 21,41 磁気ギャップ形成面 22 磁気ヘッドベース 23 磁気ヘッドラッピング装置 26 精密研磨テープ 33 強磁性金属膜 H1,H2,H3,H4 磁気ヘッド FG フロントギャップ BG バックギャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性酸化物からなる磁気コア半体を突
    き合わせるように接合して一体化し、この突き合わせ面
    間に磁気ギャップを形成してなる磁気ヘッドにおいて、 磁気記録媒体と摺動する上記強磁性酸化物の磁気記録媒
    体摺動面における中心線平均面粗度を2nm以下とした
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 強磁性酸化物と少なくとも磁気ギャップ
    形成面に配された強磁性金属膜からなる磁気コア半体
    を、上記強磁性金属膜同士を突き合わせるように接合し
    て一体化し、この突き合わせ面間に磁気ギャップを形成
    してなる磁気ヘッドにおいて、 磁気記録媒体と摺動する上記強磁性酸化物の磁気記録媒
    体摺動面における中心線平均面粗度を2nm以下とした
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
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