JPH0897226A - Pnpトランジスタ、半導体集積回路、半導体装置の製造方法及び半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

Pnpトランジスタ、半導体集積回路、半導体装置の製造方法及び半導体集積回路の製造方法

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JPH0897226A
JPH0897226A JP6229890A JP22989094A JPH0897226A JP H0897226 A JPH0897226 A JP H0897226A JP 6229890 A JP6229890 A JP 6229890A JP 22989094 A JP22989094 A JP 22989094A JP H0897226 A JPH0897226 A JP H0897226A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PNPトランジスタの高速化を達成し、NP
Nトランジスタとの間で真のコンプリメンタリ回路を実
現できるようにする。 【構成】 PNPトランジスタのエミッタコンタクト
に、ボロンをドープしたポリシリコン層13を設ける。
このポリシリコン層13は、不純物をドープしないポリ
シリコン層10とボロンの拡散源であるボロンドープ膜
11とを全面に積層し、その後、フォトレジスト12に
より、エミッタコンタクト8の上のみにこれらを選択的
に残し、熱処理を行なって形成する。ボロンドープ膜1
1からのポリシリコン層10へのボロンの拡散に引続い
てポリシリコン層10からN型領域6にボロンが拡散
し、P型エミッタ領域14が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置とその製造
方法に関し、特に、高速用、高周波用のバイポーラトラ
ンジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バイポーラトランジスタ、とりわ
けNPN型トランジスタの高速化、高性能化が著しく進
んでいる。また、計測器やメモリ・テスタにおいても、
半導体デバイスの高性能化に対応して、高速化が要求さ
れている。NPNトランジスタの高速化、高性能化にあ
わせ、NPNトランジスタとのコンプリメンタリ(相補
的)回路で使用されるPNPトランジスタの高速化、高
性能化が切望されてきている。
【0003】しかしながら、PNPトランジスタの高速
化はNPNトランジスタほどには進んでいないのが現状
である。周知のように、バイポーラトランジスタの高速
性を示すパラメータとして、トランジション周波数(Tr
ansition frequency)fTがある。fTを支配するパラメ
ータは、(i)ベース中を走行する少数キャリャのスピー
ド、(ii)ベース幅すなわちエミッタ及びベース接合の深
さである。PNPトランジスタの高速性を阻害する要因
としては、第一に、PNPトランジスタのベース中の少
数キャリャが正孔(ホール)であるため、少数キャリャ
として電子(エレクトロン)を使用するNPNトランジ
スタに比べて少数キャリアの移動スピードが物理的に低
速であること、第二に、ベース幅の制御性がNPNトラ
ンジスタの場合ほどには考慮されてこなかったために、
狭少なベース幅と浅い接合がなかなか実現できなかった
こと、が挙げられ、これらの要因がPNPトランジスタ
の高速化が進まない理由の大きなものである。ここで挙
げた要因のうち第2の要因は、デバイスの構造、製法に
関わる問題であり、本発明もまさにこの問題を取扱う。
【0004】図7(a),(b)は、それぞれ、従来技術によ
る縦型PNPトランジスタ、縦型NPNトランジスタの
構成例を示す模式断面図である。以下、本明細書中にお
いて、特に断らない限り、トランジスタは縦型トランジ
スタであるものとする。
【0005】図7(a)のPNPトランジスタは、P型基
板61上にP型エピタキシャル層62を成長させ、選択
的にN型ベース領域64を形成し、その後、N型ベース
領域64中にP型エミッタ領域65を形成することによ
り、製造される。コンタクトホールとなる部分以外の表
面には、絶縁膜63が設けられている。
【0006】一方、図7(b)のNPNトランジスタの製
法の概要は以下のようなものである。すなわち、まずN
型基板66上にN型エピタキシャル層67を成長させ、
選択的にP型ベース領域68を形成し、その後、絶縁膜
63にコンタクト71を開口する。そして、例えば、ヒ
素(As)をドープしたポリシリコン層70を成長させ
た後、エミッタとなるべき個所を残してこのポリシリコ
ン層70を選択的にエッチングし、高温でのアニールに
よってP型ベース領域68中にN型エミッタ領域69を
形成する。
【0007】この一連のプロセスによって製造されるN
PNトランジスタにおいて、上述したポリシリコン層7
0の存在は、特性を向上させる上で非常に重要である。
以下にその理由を説明する。まず第1に、ポリシリコン
層の存在(あるいは、シリコン基板との界面に存在する
酸化膜の影響によるとも言われる)により、エミッタか
らベースへの注入効率が増加するため、直流電流増幅率
FEの向上が容易である。したがって、同一のhFE(例
えば80)を得ようとするときに、ポリシリコン層を設
けない場合に比べてより短時間のアニールで済むため、
より浅い接合、すなわちより狭いベース幅を実現できる
からである。第2に、酸化膜におけるエミッタ開口部が
ポリシリコン層で覆われているため、この開口部上に形
成されるべきエミッタ電極(Al及びその合金、あるい
はAuなどからなる)とエミッタ接合とが隔てられるこ
ととなり、エミッタの接合破壊を防止することができる
からである。エミッタ開口部にポリシリコン層がない場
合、浅い接合であればあるほどエミッタの接合破壊が生
じやすい。すなわち、エミッタ開口部にAsなどのN型
不純物をドープしたポリシリコン層を設けることによっ
て、極めて浅いエミッタ接合を容易に安定して形成で
き、特性の向上と信頼度向上を両立させることができ
る。
【0008】一方、図7(a)に示されるように従来のP
NPトランジスタにおいては、P型エミッタ領域65上
には、P型不純物を含んだポリシリコン層が存在しな
い。その理由として、PNPトランジスタのP型エミッ
タ領域に対するドーパントとして固溶度等の点からボロ
ン(B)が使用されているが、不純物をドープしていな
いポリシリコンに比べて、ボロンをドープしたポリシリ
コン層にはエッチングレートが極めて遅くなるという特
徴があるということが挙げられる。NPNトランジスタ
におけるエミッタ開口部上のポリシリコン層の形成に
は、In situ(その場)にドープされたDOPOS(Dope
d Polysilicon)やイオン注入ポリシリコンが採用されて
いるが、これらの方法をPNPトランジスタに適用しよ
うとしてもポリシリコン層の加工が事実上できないの
で、結局、PNPトランジスタにおいては、P型不純物
を含んだポリシリコン層をエミッタ開口部に設けること
はできない。したがって、上述したNPNトランジスタ
においてAsをドープしたポリシリコン層を設けた場合
と全く反対の理由により、PNPトランジスタでは、浅
い接合を形成できず、このため、高速化を達成できなか
った。
【0009】集積回路上でコンプリメンタリ回路を構成
しようとした場合、NPNトランジスタについては例え
ばfTとして10〜20GHzを実現できたとしても、
PNPトランジスタの側ではせいぜい1〜4GHz程度
のfTしか実現できず、真のコンプリメンタリ回路とは
程遠いものしか得られない。また、上述した縦型PNP
トランジスタの他に横型PNPトランジスタ(ラテラル
PNPトランジスタ)が存在するが、この横型PNPト
ランジスタでは、基板表面に対してキャリアが横方向に
移動する構成となっており、このためベース幅がリソグ
ラフィ等の限界で支配されることとなり、縦型PNPト
ランジスタにもはるかに劣る特性(fTが約5MHz)
しか実現できない。かかる従来のコンプリメンタリ回路
が有している問題点を改善するための技術が、例えば特
開昭59−113658、特開昭60−65566、特
開昭63−18671などの公報に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報に開示された技術では、PNPトランジスタの特
性をNPNトランジスタに匹敵するまでに向上させ、真
のコンプリメンタリ回路を実現させることは不可能であ
る。まず、特開昭59−113658号公報に開示され
た技術は、n型基板上のP型エピタキシャル層中に横型
NPNトランジスタと縦型PNPトランジスタを形成す
るものであり、両者のトランジスタのfTの差は小さく
なるが、全体としての高速化は実現できない。特開昭6
0−65566号公報では横型PNPトランジスタの高
速化の技術が開示されているが、実際に実現できるfT
はせいぜい十数MHz程度である。また、特開昭63−
18671に開示された技術では、従来手法を使用しつ
つPNPトランジスタのエミッタ領域となるP型層をN
PNトランジスタのベース領域となるP型層より浅く形
成することを特徴とするが、上述の説明からも明らかな
ように、エミッタの接合破壊という信頼性上の問題やh
FEの向上が図られないという点から自ずと限界があり、
十分なる高速化を達成することが困難である。
【0011】本発明の目的は、真に高速でありかつ高信
頼度のPNPトランジスタと、このPNPトランジスタ
を用いたコンプリメンタリ回路や集積回路の実現を図る
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のPNPトランジ
スタは、エミッタコンタクトが形成されたPNPトラン
ジスタにおいて、前記エミッタコンタクト上に、P型不
純物を含有するポリシリコン層が選択的に形成されてい
る。
【0013】本発明の半導体集積回路は、一導電型の基
板上にPNPトランジスタとNPNトランジスタとを有
する半導体集積回路において、前記PNPトランジスタ
が同一導電型のエミッタ及びコレクタを有し、前記PN
Pトランジスタのエミッタコンタクト上に同一導電型の
不純物を含有するポリシリコン層が選択的に形成され、
前記NPNトランジスタが反対導電型のエミッタを有
し、前記NPNトランジスタのエミッタコンタクト上に
反対導電型のポリシリコン層が形成されている。
【0014】本発明のCMOS集積回路は、同一基板上
にPチャネル型MOSFETとNチャネル型MOSFE
Tとを有するCMOS集積回路において、前記Pチャネ
ル型MOSFETのソース領域及びドレイン領域の上に
P型不純物を含有するポリシリコン層が選択的に形成さ
れ、前記Nチャネル型MOSFETのソース領域及びド
レイン領域の上にN型不純物を含有するポリシリコン層
が選択的に形成されている。
【0015】本発明のBi−CMOS集積回路は、本発
明の記載の半導体集積回路において、前記基板内にPチ
ャンネル型MOSFET及びNチャンネル型MOSFE
Tがさらに形成され、前記Pチャネル型MOSFETの
ソース領域及びドレイン領域の上にP型不純物を含有す
るポリシリコン層が選択的に形成され、前記Nチャネル
型MOSFETのソース領域及びドレイン領域の上にN
型不純物を含有するポリシリコン層が選択的に形成され
ている。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法は、第1の
導電型の基板上に、選択的に第2の導電型の領域を形成
し、その後、不純物をドープしていないポリシリコン層
と前記第1の導電型の不純物を含む膜とを成長させ、選
択的に前記ポリシリコン層と前記膜のエッチングを行な
い、熱処理を行なって、前記第2の導電型の領域中に第
1の導電型の領域を形成する。
【0017】本発明の半導体集積回路の製造方法は、第
1の導電型の基板上に第2の導電型の第1の領域を形成
し、その後、第1の導電型の領域を選択的に形成し、選
択的に形成された前記第1の導電型の領域中にさらに第
2の導電型の第2の領域を選択的に形成する半導体集積
回路の製造方法において、前記第2の導電型の第1の領
域の形成後、不純物をドープしていないポリシリコン層
を全面に成長させる工程と、第1の導電型の不純物を含
有する膜を前記ポリシリコン層上に選択的に形成する工
程と、第2の導電型の不純物を前記ポリシリコン層にイ
オン注入する工程と、前記膜の直下の部分のポリシリコ
ン層を残しつつ、前記イオン注入を受けたポリシリコン
層を選択的に残す工程と、熱処理を行ない、前記ポリシ
リコン層からの拡散によって前記第1の導電型の領域及
び前記第2の導電型の第2の領域を選択的に形成する工
程とを有する。
【0018】
【作用】本発明では、不純物をドープしていないポリシ
リコン層とボロンを含む膜とを積層し、この状態でパタ
ーニングを行なったのちに、熱処理を行ない、パターニ
ング後のポリシリコン層にボロンを拡散させるとともに
半導体のN型領域内にもボロンを拡散させてP型領域を
形成する。ポリシリコン層上のボロンを含む膜は、ボロ
ンの拡散源として用いている。これにより、PNPバイ
ポーラトランジスタであれば、エミッタ領域がボロンを
ドープしたポリシリコン層で覆われているために、hFE
が向上して浅い接合が可能となり高速化が達成するとと
もに、エミッタ接合の信頼性が高められる。本発明で
は、ボロンをドープしない段階でポリシリコン層をパタ
ーニングし、その後、ボロンを拡散させることにより、
ボロンをドープしたポリシリコンは加工が困難であると
いう問題点を解決している。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0020】《実施例1》この実施例は、本発明に基づ
いた単体のPNPトランジスタの例である。このPNP
トランジスタの製造工程が、図1(a),(b)および図2
(a),(b)に順を追って示されている。
【0021】まず、高不純物濃度のP型基板1を使用
し、このP型基板1の一方の表面上にP型エピタキシャ
ル層2を成長させ、選択的に分離酸化膜3を形成する。
これにより、P型エピタキシャル層2の断面形状は台形
となり、かつ、その頂面には分離酸化膜3に連続する第
1の絶縁膜4が設けられた状態となる。その後、フォト
レジスト5を塗布し、P型エピタキシャル層2の頂面部
分に対応する部位においてフォトレジスト5を選択的に
開口し、フォトレジスト5の開口とその底部に露出して
いる第1の絶縁膜4を介してN型不純物(N型ドーパン
トイオン)をP型エピタキシャル層2にイオン注入し
て、PNPトランジスタのベースとなるN型領域6を形
成する[図1(a)]。注入するイオンとしては、例えば
ヒ素(As)を用い、注入条件としては、例えば、加速
電圧50KeV,注入量6×1013cm-2とする。
【0022】続いて、全面に第2の絶縁膜7を形成し、
その後、第2の絶縁膜7及び第1の絶縁膜4にエミッタ
コンタクト8及びベースコンタクト9を開口する。この
とき、エミッタコンタクト8の底部にはN型領域6が露
出するが、ベースコンタクト9の底部には第1の絶縁膜
4が残存するようにしておく。ここで第2の絶縁膜7
は、窒化膜等による表面パッシベーション効果を狙った
ものであって、これを設けることにより耐湿性の向上等
を図ることができるが、特にこの第2の絶縁膜7を設け
なくても本発明の効果を阻害するものではない。そし
て、不純物を添加していないポリシリコン層10を全面
に成長させ、さらに、ボロンドープ膜11を成膜する
[図1(b)]。ここでボロンドープ膜11とは、拡散源
としてボロンを含有する膜のことであり、例えば、BS
G(Borosilicate Glass) やPBF(Poly-Boron-Film)
を使用することができる。膜中のボロン濃度は3〜4×
1019原子cm-3以上あればよい。ポリシリコン層10
の厚さは100〜400nm、ボロンドープ膜11の厚
さは50〜300nm程度であればよいが、これに限っ
たことではなく、ベースとなるべきN型領域6でのヒ素
の注入条件やその後のアニール条件、所望の特性(耐
圧、hFE、高周波特性)を考慮して決めることができ
る。また、ポリシリコン層10は、通常の方法で形成さ
れるもののほか、アモルファスシリコン層をアニールし
て多結晶化させたものでもよい。
【0023】次に、全面にフォトレジスト12を塗布
し、フォトリソグラフィ工程により、エミッタコンタク
ト8上にある部分以外のフォトレジスト12を選択的に
除去する。そして、残存しているフォトレジスト12を
マスクとして、ボロンドープ膜11とポリシリコン層1
0をエッチングする[図2(a)]。このとき、ベースコ
ンタクト9の底部には第1の絶縁膜4が残っているの
で、ベースコンタクト9を介してN型領域6がエッチン
グされることはない。
【0024】フォトレジスト12を除去した後、950
〜1000℃でのアニールを行ない、ボロンドープ膜1
1よりポリシリコン層10にボロンを拡散させ、ボロン
をドープしたポリシリコン層13とする。そして、この
ボロンをドープしたポリシリコン層13からN型領域6
中にボロンを拡散させ、P型エミッタ領域14を形成す
る。その後、ボロンドープ膜11をフッ酸などで除去
し、ベースコンタクト9内の第1の絶縁膜4を除去し、
ベース電極15及びエミッタ電極16を、ベースコンタ
クト9及びポリシリコン層13上に、それぞれ形成す
る。また、P型基板1の裏面側にコレクタ電極17を形
成し、PNPトランジスタを完成する[図2(b)]。こ
こで、各電極15〜17は、Alやその合金、またはT
i/Pt/Au等の金属を用いて構成される。
【0025】《実施例2》次に、コンプリメンタリ回路
を半導体集積回路上に実現する実施例を説明する。図3
(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)は、この半導体集積回路の製
造工程を順に示す断面図である。
【0026】まず、通常のプロセスにしたがい、P型基
板21上にN型埋込層22、N型エピタキシャル層23
を順次形成する[図3(a)]。次に素子分離用のトレン
チ24を形成し、トレンチ24内も含めて全面に第1の
絶縁膜25を形成する。トレンチ24で挟まれた図示左
側の領域がNPNトランジスタとなるべき領域であり、
図示右側の領域がPNPトランジスタとなるべき領域で
ある。第1の絶縁膜25上にフォトレジスト26を塗布
し、フォトレジスト36を選択的に開口して、例えばボ
ロン(B+)のイオン注入を行い、PNPトランジスタ
となるべき領域にP型領域27を形成する[図3
(b)]。このとき、N型エピタキシャル層23の不純物
濃度や厚さを考慮してイオン注入条件を決定すれば、N
型を補償した上でさらに表面から奥に向かって濃度が漸
増するようP型不純物のプロファイルが得られる。この
P型領域27がPNPトランジスタの埋込領域及びエピ
タキシャル領域すなわちコレクタ領域となる。
【0027】次に、NPNトランジスタのコレクタ引上
げ部及びPNPトランジスタの下部のN型埋込層22の
引上げ部となるN型引上げ部28を形成する。そして、
フォトレジスト29を塗布して選択的に開口し、B+
イオン注入法によって、NPNトランジスタのP型ベー
ス領域30及びPNPトランジスタのコレクタ引上げ3
1部を形成する[図3(c)]。フォトレジスト29を除
去し、改めてフォトレジスト32を塗布して選択的に開
口し、例えばAs+のイオン注入を行ない、PNPトラ
ンジスタのN型ベース領域33を形成する[図4
(a)]。このときのイオン種は、P+(リンイオン)でも
よいが、拡散係数等の観点から、より浅いベース形成に
はAs+を使用することが望ましい。このときのベース
形成条件も、この後のアニ−ル条件や所望の特性等を考
慮して決めればよい。
【0028】しかる後、第1の絶縁膜25に、NPNト
ランジスタのベースコンタクト34、エミッタコンタク
ト35及びコレクタコンタクト36と、PNPトランジ
スタのベースコンタクト37、エミッタコンタクト38
及びコレクタコンタクト39と、N型埋込層22に対す
るN型引上げコンタクト40を形成する。このとき、N
PNトランジスタのベースコンタクト34及びエミッタ
コンタクト35はP型ベース領域30に対して設けら
れ、PNPトランジスタのベースコンタクト37及びエ
ミッタコンタクト38はN型ベース領域33に対して設
けられる。そして、不純物をドープしていないポリシリ
コン層41を全面に成長させ、さらにポリシリコン層4
1の上にボロンドープ膜42を設ける。ボロンドープ膜
42としては、実施例1で述べたものと同様のものが使
用できる。フォトレジスト43を塗布し、NPNトラン
ジスタのベースコンタクト34の上、PNPトランジス
タのエミッタコンタクト38の上及びPNPトランジス
タのコレクタコンタクト39の上の部分のみでフォトレ
ジスト39が選択的に残存するように、フォトレジスト
39を除去する。そして、残っているフォトレジスト4
3をマスクとして、ボロンドープ膜42のエッチングを
行ない、さらに、例えばAs+のイオン注入を全面に行
なう[図4(b)]。このときのポリシリコン層41の厚
さ、ボロンドープ膜42の厚さ、As+イオン注入の条
件などは、上述の実施例1の場合と同様に決められる。
【0029】フォトレジスト43を除去し、改めてフォ
トレジスト(不図示)を塗布し、フォトリソグラフィ工
程により、NPNトランジスタのエミッタコンタクト3
5及びコレクタコンタクト36と、PNPトランジスタ
−のベースコンタクト37と、N型引上げコンタクト4
0の上に、このフォトレジストを選択的に残す。そし
て、残っているフォトレジスト及びボロンドープ膜42
をマスクとして、ポリシリコン層41をエッチングす
る。これにより、各コンタクト34〜40上にのみポリ
シリコンが残存した状態となる。そして、高温アニール
を実行する。
【0030】このアニールにより、ボロンドープ膜42
の存在によって、NPNトランジスタベースコンタクト
35上と、PNPトランジスタのエミッタコンタクト3
8及びコレクタコンタクト39上のポリシリコン層41
にはボロンが拡散し、ボロンがドープされたポリシリコ
ン層44となる。さらに、このポリシリコン層44から
のボロンの拡散により、N型ベース領域内にPNPトラ
ンジスタのP型エミッタ領域47が形成される。また、
As+イオンの注入により、NPNトランジスタのエミ
ッタコンタクト35及びコレクタコンタクト36上と、
PNPトランジスタのベースコンタクト37上と、N型
引上げコンタクト40上のポリシリコン層41はAsを
ドープしたポリシリコン層45に変換されている。この
ため、アニールにより、AsがNPNトランジスタのP
型ベース領域30に拡散し、これによってNPNトラン
ジスタのN型エミッタ領域46が形成される[図4
(c)]。その後、ボロンドープ膜42を除去して通常の
金属電極を被着・加工すれば、所望の半導体集積回路を
形成できる。
【0031】このようにして、同一半導体基板上にNP
Nトランジスタ及びPNPトランジスタを有するコンプ
リメンタリ素子が実現できる。この場合、絶縁膜上にN
型及びP型ポリシリコン抵抗も同時に形成することが可
能である。本実施例の場合、PNPトランジスタのP型
エミッタ領域も、NPNトランジスタのN型エミッタ領
域も、いずれもポリシリコン層からの不純物の拡散によ
って形成されているので、真のコンプリメンタリ回路と
呼ぶにふさわしい特性を得ることができる。
【0032】《実施例3》本発明は、縦型PNPトラン
ジスタのみに適用されるものではなく、横型PNPトラ
ンジスタにも適用可能である。図5は、上述の各実施例
と同様のプロセスを用いて同一半導体基板上に縦型NP
Nトランジスタと横型PNPトランジスタとを構成した
例を示している。
【0033】NPNトランジスタのエミッタE1及びコ
レクタC1、横型PNP(L−PNP)トランジスタの
ベースB2上にAsをドープしたポリシリコン層45が
設けられ、NPNトランジスタのベースB1、縦型PN
PトランジスタのエミッタE2及びコレクタC2上にボロ
ンをドープしたポリシリコン層44が形成されている。
これら各ポリシリコン層44,45の形成方法は上述の
各実施例と同様である。ボロンドープ膜42を除去し、
通常の金属電極を被着・加工すれば所望の半導体集積回
路を実現できる。
【0034】《実施例4》本発明はバイポーラトランジ
スタに限定されるものではなく、MOSトランジスタに
も適用できる。図6は、CMOS集積回路に本発明を適
用した例を示している。
【0035】このCMOS集積回路は、P型基板50を
使用するものであって、図示左側がNチャネルMOSF
ET(Nch−MOS)が形成される領域であり、図示
右側がPチャネルMOSFET(Pch−MOS)が形
成される領域であり、これらは分離酸化膜57で分離さ
れている。PチャネルMOSFETが形成される領域に
は、N型ウエル領域56が形成されている。Nチャネル
MOSFETのソースS1及びドレインD1の各コンタク
ト51上にはAsをドープしたポリシリコン層52が配
置され、PチャネルMOSFETのソースS2及びドレ
インD2の各コンタクト53上にはボロンをドープした
ポリシリコン層55が配置されている。さらにこのポリ
シリコン層55の上にはボロンドープ膜54が設けられ
ており、このボロンドープ膜54からのボロンの拡散に
よって、ポリシリコン層55にボロンがドープされてい
る。なお、各MOSFETのゲートG1,G2は、ゲート
酸化膜58上にある。本実施例によれば非常に浅いソー
ス−ドレイン接合を形成できるので、ゲート長を微細化
していった際の短チャンネル効果を抑制でき、デバイス
の高速化に寄与する点が大きい。当然のことながら、上
述の各実施例のバイポーラトランジスタなどと組み合わ
せ、Bi−CMOS ICとすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ボ
ロンをドープしたポリシリコン層をパターニングされた
状態でコンタクト上に容易に形成できるので、単体の
PNPトランジスタにおいては、極めて浅い接合を容易
に安定的に形成できるため、高性能化(例えばfTの向
上)を実現でき、NPNトランジスタと高周波特性が
極めて近い高性能のPNPトランジスタを同一基板上に
実現できるので、真のコンプリメンタリ回路の実現に寄
与し、また、横型PNPトランジスタへの適用も容易
であってポリシリコン抵抗の形成も可能であり、さら
に、C−MOS集積回路のソースコンタクトやドレイ
ンコンタクトにも適用でき、浅い接合形成が可能となる
ため、ゲート微細化による短チャンネル効果を抑え高速
化に寄与し、Bi−CMOS集積回路にも適用できる
という、大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は実施例1のPNPトランジスタの製
造工程を示す断面図である。
【図2】(a),(b)は実施例1のPNPトランジスタの製
造工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は実施例2の半導体集積回路の製造工
程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は実施例2の半導体集積回路の製造工
程を示す断面図である。
【図5】実施例3の半導体集積回路を示す断面図であ
る。
【図6】実施例4の半導体集積回路を示す断面図であ
る。
【図7】(a),(b)はそれぞれ従来のPNPトランジス
タ、NPNトランジスタを説明する断面図である。
【符号の説明】
1,21,50 P型基板 2 P型エピタキシャル層 3,57 分離酸化膜 4,25 第1の絶縁膜 5,12,26,29,32,43 フォトレジスト 6 N型領域 7 第2の絶縁膜 8,35,38 エミッタコンタクト 9,34,37 ベースコンタクト 10,13,41,44,45,52,55 ポリシリコン
層 11,42,54 ボロンドープ膜 14,47 P型エミッタ領域 15 ベース電極 16 エミッタ電極 17 コレクタ電極 22 N型埋込層 23 N型エピタキシャル層 24 トレンチ 27 P型領域 28 N型引上げ部 30 P型ベース領域 31 コレクタ引上げ部 33 N型ベース領域 36,39 コレクタコンタクト 40 N型引上げコンタクト 46 N型エミッタ領域 51,53 コンタクト 56 N型ウエル領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8249 27/06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタコンタクトが形成されたPNP
    トランジスタにおいて、前記エミッタコンタクト上に、
    P型不純物を含有するポリシリコン層が選択的に形成さ
    れていることを特徴とするPNPトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記PNPトランジスタのエミッタ領域
    が前記ポリシリコン層からの前記P型不純物の拡散によ
    って形成されている請求項1に記載のPNPトランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 一導電型の基板上にPNPトランジスタ
    とNPNトランジスタとを有する半導体集積回路におい
    て、 前記PNPトランジスタが同一導電型のエミッタ及びコ
    レクタを有し、 前記PNPトランジスタのエミッタコンタクト上に同一
    導電型の不純物を含有するポリシリコン層が選択的に形
    成され、 前記NPNトランジスタが反対導電型のエミッタを有
    し、 前記NPNトランジスタのエミッタコンタクト上に反対
    導電型のポリシリコン層が形成されていることを特徴と
    する半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記PNPトランジスタのコレクタコン
    タクト上にも前記同一導電型の不純物を含むポリシリコ
    ン層が選択的に形成され、前記NPNトランジスタのコ
    レクタコンタクト上にも前記反対導電型のポリシリコン
    層が形成されている請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記PNPトランジスタが縦型バイポー
    ラトランジスタである請求項3または4に記載の半導体
    集積回路。
  6. 【請求項6】 前記PNPトランジスタが横型バイポー
    ラトランジスタである請求項3または4に記載の半導体
    集積回路。
  7. 【請求項7】 同一基板上にPチャネル型MOSFET
    とNチャネル型MOSFETとを有するCMOS集積回
    路において、 前記Pチャネル型MOSFETのソース領域及びドレイ
    ン領域の上にP型不純物を含有するポリシリコン層が選
    択的に形成され、 前記Nチャネル型MOSFETのソース領域及びドレイ
    ン領域の上にN型不純物を含有するポリシリコン層が選
    択的に形成されていることを特徴とするCMOS集積回
    路。
  8. 【請求項8】 前記PNPトランジスタのポリシリコン
    層及び前記NPNトランジスタのポリシリコン層の成膜
    と同時に絶縁膜上に形成されたP型ポリシリコン抵抗及
    びN型ポリシリコン抵抗をさらに有する請求項3または
    4に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項3または4に記載の半導体集積回
    路において、前記基板内にPチャンネル型MOSFET
    及びNチャンネル型MOSFETがさらに形成され、前
    記Pチャネル型MOSFETのソース領域及びドレイン
    領域の上にP型不純物を含有するポリシリコン層が選択
    的に形成され、前記Nチャネル型MOSFETのソース
    領域及びドレイン領域の上にN型不純物を含有するポリ
    シリコン層が選択的に形成されているBi−CMOS集
    積回路。
  10. 【請求項10】 第1の導電型の基板上に、選択的に第
    2の導電型の領域を形成し、その後、不純物をドープし
    ていないポリシリコン層と前記第1の導電型の不純物を
    含む膜とを成長させ、選択的に前記ポリシリコン層と前
    記膜のエッチングを行ない、熱処理を行なって、前記第
    2の導電型の領域中に第1の導電型の領域を形成する半
    導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の導電型の基板上に第2の導電型
    の第1の領域を形成し、その後、第1の導電型の領域を
    選択的に形成し、選択的に形成された前記第1の導電型
    の領域中にさらに第2の導電型の第2の領域を選択的に
    形成する半導体集積回路の製造方法において、 前記第2の導電型の第1の領域の形成後、不純物をドー
    プしていないポリシリコン層を全面に成長させる工程
    と、 第1の導電型の不純物を含有する膜を前記ポリシリコン
    層上に選択的に形成する工程と、 第2の導電型の不純物を前記ポリシリコン層にイオン注
    入する工程と、 前記膜の直下の部分のポリシリコン層を残しつつ、前記
    イオン注入を受けたポリシリコン層を選択的に残す工程
    と、 熱処理を行ない、前記ポリシリコン層からの拡散によっ
    て前記第1の導電型の領域及び前記第2の導電型の第2
    の領域を選択的に形成する工程とを有することを特徴と
    する半導体集積回路の製造方法。
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