JPH09123615A - 熱転写記録媒体の製造装置 - Google Patents

熱転写記録媒体の製造装置

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JPH09123615A
JPH09123615A JP7306516A JP30651695A JPH09123615A JP H09123615 A JPH09123615 A JP H09123615A JP 7306516 A JP7306516 A JP 7306516A JP 30651695 A JP30651695 A JP 30651695A JP H09123615 A JPH09123615 A JP H09123615A
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JP
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thermal transfer
transfer recording
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recording medium
ink
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JP7306516A
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Masahito Fujii
雅人 藤井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線硬化型の熱転写記録材料を用いた熱転
写記録媒体を製造するにあたって、材料の成分や、紫外
線硬化時の雰囲気状態に起因して、硬化速度が遅い。そ
のため、時間がかかる熱転写記録媒体の製造装置となっ
てしまう。 【解決手段】 紫外線照射時、熱転写記録材料が加熱さ
れている状態とする装置、例えば、加熱式記録材料タン
ク25等を有し、あるいは、嫌気性雰囲気状態とする装
置を有することにより、紫外線硬化速度を高速化するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワープロ、ファク
シミリ等の情報情報処理装置の出力端末機として利用さ
れている熱転写記録装置における記録媒体である熱転写
記録媒体の製造装置に関するものであり、さらに、使用
済みの熱転写記録媒体を再生する事により、複数回の使
用を可能な熱転写記録媒体の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ワープロ、ファクシミリ、コンピ
ュータ等の情報処理装置の出力用端末機器として、各種
プリンタが用いられており、その記録方式として、熱転
写方式、電子写真方式、インクジェット方式、ワイヤド
ット方式等各種の方式が提案されている。
【0003】これらの中で、その静寂性、低コスト性、
小型化適応能力、簡易操作性、高信頼性の各点から、サ
ーマルヘッドと称される発熱抵抗素子アレイを用いた熱
転写方式が従来より広く用いられており、近年ではその
用途が業務用からホームユース、さらにはホビー用へと
拡大している。
【0004】また、この熱転写方式は、熱転写記録媒体
のインクをサーマルヘッドの熱により溶融して普通紙か
らなる記録用紙に転写する溶融熱転写方式と設定温度以
上の熱により発色する感熱紙を使用しこの感熱紙をサー
マルヘッドの熱により発色する昇華熱転写方式の2種類
に大別できるが、価格の面から溶融熱転写記録方式が主
流となっているのが現状である。
【0005】図6は、前述した溶融型熱転写方式の基本
原理およびこの溶融型熱転写方式に使用される熱転写記
録媒体の基本的な構成を示したものであり、図6に示す
ように一般にインクリボン、インクシート等称される熱
転写記録媒体1は、基材1aにインク層を積層させた構
造となっている。
【0006】それまでの熱転写方式の熱転写記録媒体
は、その原理上、一度転写記録を行うと転写した画像に
対応する部位のインクが抜け落ちて欠損した状態となる
ため、一度転写記録に用いた熱転写記録媒体は一回限り
の使用で破棄されなければならず、印字に要するランニ
ングコストを考えた場合、著しくコスト高になるという
問題があった。
【0007】そこで、一回の使用により使い捨てとなっ
ていた熱転写記録媒体を、簡単な構成で複数回使用でき
るようにして印字におけるランニングコストを大幅に低
減させることができる熱転写記録材料およびこれを用い
た熱転写記録媒体を提供するために、この熱転写記録媒
体の製造装置が、近年研究・開発されている。
【0008】光重合性モノマーあるいは光重合性ポリマ
ーと着色剤と低融点樹脂あるいはワックスを含む熱転写
記録材料を、基材上に塗布、あるいは記録動作に使用し
た熱転写記録媒体のインク欠損部に塗布し、光、特に紫
外線を照射することにより、重合反応を生じさせて熱転
写記録材料を硬化させ、個体状のインク層を形成、ある
いは再生するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】熱転写記録材料に含ま
れる着色剤となる顔料の種類、形状、表面状態によって
も異なるが、一般的に不透明着色顔料を配合した紫外線
硬化は、無配合の場合に比べて紫外線の挙動が変わるた
めに、硬化速度が遅くなるという問題がある。
【0010】一般的に紫外線硬化型インクは粘度の高い
組成物であるためにラジカルが動きにくく、熱転写用イ
ンクとするためのワックス等の熱可塑材料の添加は、こ
の問題をいっそう大きくし、結果として硬化速度が遅く
なる。
【0011】そこで短時間で完全硬化させる手段とし
て、紫外線の強度を上げるという方法がある。しかしな
がら、そのためには高電源のランプが必要となる。それ
にともない、コストアップとランプ大型化の熱線による
放熱の問題が生じる。
【0012】短時間で完全硬化させる別の手段として、
窒素等の不活性気体中でラジカル重合させるという方法
がある。しかしながら不活性雰囲気の使用はコストアッ
プになるために、その実用化は限定される。
【0013】さらに表面硬化速度が遅いために、表面層
に光重合性モノマーが未硬化状態のまま残り、アニール
した時の光重合性モノマー揮発の問題と熱転写した時の
汚れの問題が生じる。
【0014】本発明は、前述したような問題に鑑みてな
されたものであり、熱転写記録媒体を製造、あるいは使
用済みの熱転写記録媒体を再生するにあたって、簡単な
構成で紫外線硬化によるインク層形成の速度を早めるこ
とにより、高速化した熱転写記録媒体の製造装置を提供
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に記載の熱転写記録媒体の製
造装置は、熱転写記録材料を加熱する手段と、前記熱転
写記録材料を基材に膜厚を均一にして塗布する手段と、
光を照射して前記熱転写記録材料を硬化させる手段とを
有することを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の熱転写記録媒体の製造装
置は、熱転写記録材料を加熱する手段と、前記熱転写記
録材料を基材に膜厚を均一にして塗布する手段と、塗布
された前記熱転写記録材料の表面を嫌気性雰囲気状態に
する手段と、嫌気性雰囲気下で光を照射して前記熱転写
記録材料を硬化させる手段とを有することを特徴とす
る。
【0017】
【作用】熱転写記録材料を加熱状態にすることにより、
一般に粘度の高い紫外線硬化型インク(熱転写記録材
料)の粘度が低下するために、紫外線硬化反応因子であ
るラジカルが動きやすくなり、つまり次々と連鎖的に反
応が進行するため、結果として硬化速度が無加熱時に比
べて速くなる。
【0018】また、嫌気性雰囲気下ではラジカル反応の
障害となる酸素阻害が消失するために好気性下に比べて
硬化速度が速くなる。熱転写記録材料を加熱状態とし、
嫌気性雰囲気下で紫外線硬化させることは、各々の効果
が相乗的に現れ、硬化速度がいっそう速くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図5を参照して説明する。
【0020】まず、熱転写用記録材料およびこれを用い
た熱転写記録媒体の一実施例について図1を用いて説明
する。
【0021】図1(D)に示すように熱転写記録媒体1
は、基材1a上に熱転写用記録材料からなるインク層1
bが積層形成された構成とされており、このインク層1
bを構成する熱転写記録材料は、光としての紫外線を照
射することにより硬化する紫外線硬化樹脂を主成分と
し、必要に応じて紫外線吸収剤や着色剤、その他の微量
添加剤が0〜10%程度配合された組成とされている。
【0022】前記紫外線硬化樹脂は、光重合性プレポリ
マー、光重合性モノマー、光開始剤の3つの成分を主体
として構成されており、この中の光重合性プレポリマー
は通常は0〜99重量部の範囲で添加され、樹脂の骨格
をなす重要な成分である。
【0023】光重合性ポリマーは光化学的作用によって
さらに重合するポリマーであり、光重合性不飽和ポリマ
ー、光重合性オリゴマーと呼ばれることもある。
【0024】光重合性モノマーは前記光重合性プレポリ
マーの希釈剤の役割を担い、通常は0〜99重量部の範
囲で添加することによりインクの実用上の作業性を確保
するとともに、紫外線照射時に末端官能基の作用によ
り、自らが重合反応に関与するものである。この重合反
応性モノマーは、官能基の数により単官能性モノマー、
多官能性モノマーに分類できる。また、特に多官能性モ
ノマーは高分子間の橋かけをなす架橋剤の役割を果たす
ものである。
【0025】光開始剤は紫外線を吸収して重合反応のト
リガーになるものである。
【0026】本実施例におけるインク層1bを構成する
熱転写用記録材料には、前述した3つの成分に加えて、
さらに増感剤、顔料、充填剤、レベリング剤、粘弾性改
質剤等の添加剤が必要に応じて配合される。
【0027】次に図2に示した熱転写記録媒体の製造装
置の一実施例について説明する。
【0028】製造装置内の両端には、熱転写記録媒体の
基材1aを供給する基材供給リール4と、インク層が形
成され仕上がった熱転写記録媒体1を保持するリボンリ
ール5が配設されている。熱転写記録媒体1を図示しな
い駆動機構により一定の速度で移送されるように構成さ
れている。熱転写記録媒体の基材フィルムの材料として
は、長期間の使用にも耐え得るように耐熱性や機械的摩
耗性の高いポリイミドやポリアミドを用いることが望ま
しい。
【0029】製造装置内には加熱式記録材料タンク25
が配設されており、この加熱式記録材料タンク25内に
は前述した液状の熱転写記録材料が満たされている。ま
た、加熱式記録材料タンク25には図示しない駆動手段
により回転駆動される記録材料供給ローラ12が配設さ
れており、基材1aの表面は記録材料供給ローラ12に
圧接されるようになっている。
【0030】記録材料供給ローラ12の近傍には、記録
材料供給ローラ12により基材1aに塗布された熱転写
記録材料の膜厚を均一化するためのブレードからなる膜
厚制御装置7が設けられている。
【0031】熱転写記録媒体1に塗布された熱転写記録
材料を硬化するための紫外線照射器8が、膜厚制御装置
7の近傍に配設され、熱転写記録媒体1の基材1aに対
向するように配設されている。
【0032】次に、前記実施例の製造装置の作用を説明
をする。
【0033】記録材料供給ローラ12が回転駆動される
ことにより加熱式記録材料タンク25内の熱転写記録材
料を外周面に付着して汲み上げるようになっている。記
録材料供給ローラ12により汲み上げられた、加熱式記
録材料タンク25内の加熱された熱転写記録材料が、基
材供給リール4より搬出された基材1aに全面的に塗布
される。膜厚制御装置7と対向する位置において塗布さ
れた熱転写記録材料の膜厚が一定に制御された後、紫外
線照射器8により熱転写記録媒体の基材側より紫外線が
照射され、塗布された熱転写用記録材料が硬化すること
によりインク層が形成される。紫外線照射によって硬化
しなかった余分なものをクリーニングローラ9により除
去し、仕上がった熱転写記録媒体1がリボンリール5ま
で搬送され、巻取られていく。
【0034】次に、図1に基づいて前述した熱転写記録
媒体の製造装置の工程について説明する。
【0035】図1(A)において、熱転写用記録材料で
ある塗布インク2を加熱式記録材料タンク25にて加熱
しておき、加熱された塗布インク2をローラ等により基
材1a上に全面塗工する。その後、ナイフ、ブレード等
の膜厚制御装置7を移動させることにより塗布インク2
の膜厚を均一化する(図1(B))。
【0036】図1(C)に示す工程において、所定の温
度以上の塗布インク2が全面塗布された熱転写記録媒体
1の基材1a側、すなわち背面側より、紫外線照射器8
により紫外線を全面照射する。紫外線照射器8の光源と
しては、低圧あるいは高圧水銀灯、水銀キセノン、メタ
ルハライドランプ等の紫外線を放射するものが用いられ
る。この紫外線照射によって、塗布された塗布インク2
には透光性のある基材1aを透過した紫外線が照射され
るため重合反応が生じて硬化し、インク層1bとして形
成される。
【0037】図1(D)のクリーニング工程において、
図1(C)に示した紫外線照射工程において反応せずに
硬化しなかった余分な塗布インクはクリーニングローラ
9により拭き取られて除去され製造工程が終了する。
【0038】これまで述べてきた熱転写記録材料の加熱
方法は、記録材料タンクが加熱式となっており、熱転写
記録材料を基材に塗布する前に加熱していた。熱転写記
録材料が紫外線照射時点で加熱状態にあるという意味で
は、前述した加熱式記録材料タンク25によって熱転写
記録材料を加熱する方法に限定されるものではなく、例
えば、熱転写記録材料を基材に塗布後、インク面より熱
風を当てる、あるいは面状発熱体上を通過させる等の加
熱装置を用いた方法がある。
【0039】また、図1(C)で説明した、塗布インク
2が全面塗布された熱転写記録媒体1の基材1a側よ
り、紫外線照射器8により紫外線を全面照射してインク
層1bを形成する方法以外に、紫外線照射を熱転写記録
媒体1のインク層1b側から行う方法もあり、この方法
によれば塗布された熱転写記録材料の全てを硬化させる
ことができる。従って、余分な熱転写記録材料を除去す
るクリーニング工程は不要となる。
【0040】前述した熱転写記録材料の加熱による硬化
速度の比較測定によれば、次のようになる。
【0041】紫外線硬化樹脂としてネオペンチルグリコ
ールジアクリレート(65重量部)とヒドロキシプロピ
ルメタクリレート(30重量部)と光反応開始剤として
アセトフェノン系の化合物(5重量部)を添加した紫外
線硬化インクに着色剤としてカーボンブラック(20重
量部)および熱可塑剤としてパラフィンワックス(30
重量部)を添加して熱転写記録材料としてのインクを作
製した。
【0042】作製したインクを加熱可能なインクだめに
投入し、東亞合成化学社製のサイマックUS350/メ
チルエチルケトン溶液にて背面処理を行なった帝人社製
の厚さ3.5μmポリエチレンテレフタレートフィルム
表面に加熱したインクをグラビア塗工した後、PET背
面から中心波長365nm、4mW/cm2 の紫外線を
全面照射してインクを硬化させた。
【0043】硬化速度の差異は、熱転写記録材料が常温
(25℃)状態で5分で硬化するところ、熱転写記録材
料が50℃で3分、熱転写記録材料が75℃で1.5
分、熱転写記録材料が100℃で30秒であった。
【0044】次に、さらに他の製造装置の実施例とし
て、前述してきた熱転写記録材料を加熱する装置と、嫌
気性装置を両用するものもある。
【0045】図3に基づいて熱転写記録材料を加熱する
装置と嫌気性装置を備えた、熱転写記録媒体の製造装置
の工程について説明する。
【0046】図3(A)において、熱転写用記録材料で
ある塗布インク2を記録材料タンク18よりローラ等に
より基材1a上に全面塗工する。その後、ナイフ、ブレ
ード等の膜厚制御装置7を移動させることにより塗布イ
ンク2の膜厚を均一化する(図3(B))。
【0047】図3(C)において、例えば面状発熱体で
ある加熱装置26上を、熱転写記録媒体1が通過するこ
とにより、塗布された塗布インク2が加熱される。
【0048】図3(D)に示す工程において、塗布イン
ク2が全面塗布された熱転写記録媒体1のインク層1b
側、すなわち表面側より、紫外線照射器8により紫外線
を全面照射する。この紫外線照射時、熱転写記録媒体1
の表面側は、嫌気性装置27により空気雰囲気から隔離
されている。この紫外線照射によって、塗布された塗布
インク2は紫外線透過型の嫌気性装置27を透過した紫
外線が照射されるため、重合反応が生じて硬化しインク
層1bとして形成される。
【0049】前述した、熱転写記録材料の加熱を行い、
さらに嫌気性装置を用いた硬化速度の比較測定によれ
ば、次のようになる。
【0050】紫外線硬化樹脂としてネオペンチルグリコ
ールジアクリレート(65重量部)とヒドロキシプロピ
ルメタクリレート(30重量部)と光反応開始剤として
アセトフェノン系の化合物(5重量部)を添加した紫外
線硬化インクに着色剤としてカーボンブラック(20重
量部)および熱可塑剤としてパラフィンワックス(30
重量部)を添加して熱転写記録材料としてのインクを作
製した。
【0051】作製したインクを途液パンに投入し、東亞
合成化学社製のサイマックUS350/メチルエチルケ
トン溶液にて背面処理を行なった帝人社製の厚さ3.5
μmポリエチレンテレフタレートフィルム表面にインク
をグラビア塗工した後、塗工フィルムを高温に加熱した
面状発熱体上に固定し、塗工面に厚さ10mmの板状ポ
リエステル樹脂を貼り合わせ、インク面から中心波長3
65nm、4mW/cm2 の紫外線を全面照射してイン
クを硬化させた。
【0052】硬化速度の差異は、熱転写記録材料が常温
(25℃)状態で5分で硬化するところ、嫌気性雰囲気
状態で熱転写記録材料が50℃で40秒、嫌気性雰囲気
状態で熱転写記録材料が75℃で25秒、嫌気性雰囲気
状態で熱転写記録材料が100℃で10秒であった。
【0053】このように、加熱のみでも熱転写記録材料
の硬化は速いが、嫌気性雰囲気状態で紫外線照射する事
により、硬化速度をなお一層速くする事ができる。
【0054】前述してきた熱転写記録媒体の製造方法お
よび製造装置は、使用済みの熱転写記録媒体の再生装置
に応用できる。
【0055】図4は熱転写記録媒体の再生装置の一実施
例を示した概略構成図である。
【0055】通常、インクリボンのような熱転写記録媒
体1を収納したリボンカセット11においては、その熱
転写記録媒体1はリボンカセット11内を安定的に走行
できるように複数のガイドローラにより案内されてその
走行が制御されており、このリボンカセット11の図中
Aで示した部位には記録動作時に図示しないサーマルヘ
ッドが位置するための凹部が設けられている。
【0057】本実施例の再生装置24には、1回の使用
が終了し再生する必要のある熱転写記録媒体を収容した
リボンカセット11を載置するための載置部22が形成
されており、この載置部22にリボンカセット11を載
置したとき、載置されたリボンカセット11の凹部A内
に臨む部位にテンションヘッド13が設置されており、
このテンションヘッド13は図示しない駆動手段により
図5において上下方向に移動されるようになっている。
一方、図5において前記載置部22に載置されたリボン
カセット11の凹部Aの直下には加熱式記録材料タンク
25が配設されており、この加熱式記録材料タンク25
内には液状の熱転写記録材料が満たされ加熱されてい
る。また、この加熱式記録材料タンク25内には図示し
ない駆動手段により回転駆動される記録材料供給ローラ
12が配設されており、この記録材料供給ローラは回転
駆動されることにより加熱式記録材料タンク25内の熱
転写記録材料を外周面に付着して汲み上げるようになっ
ている。
【0058】そして、リボンカセット11を載置部22
に装着し再生信号を入力すると、前記テンションヘッド
13がリボンカセット11の凹部A内から数ミリメート
ル乃至数センチメートル離間した位置Bに移動すること
により、熱転写記録媒体1がテンションヘッド13に引
っかけられた状態でリボンカセット11下ら引き出さ
れ、その表面が前記記録材料供給ローラ12に圧接され
る。この時、熱転写記録媒体1の基材がテンションヘッ
ド13に接触し、熱転写記録媒体1に形成されている記
録材料を硬化したインク層が記録材料供給ローラ12に
接触されることになる。また、この記録材料供給ローラ
の近傍には、記録材料供給ローラ12より熱転写記録媒
体1に塗布された熱転写記録材料の膜厚を均一に制御す
るためのブレードからなる膜厚制御装置7が設けられて
いる。
【0059】また、前記テンションヘッド13の移動経
路のほぼ中間部位の両側には、前記テンションヘッド1
3にに引っかけられた状態でリボンカセット11から引
き出された熱転写記録媒体1に干渉しないように左右に
間隔を隔ててガイドローラ17およびクリーニングロー
ラ9が配設されている。さらに、これらの両ローラ1
7、9を結ぶ仮想線分と前記テンションヘッド13の移
動経路とが交差する部位には、図示しない駆動手段によ
り紙面に対し垂直な方向に移動することにより進退可能
とされている走行ユニット14が配設されている。この
走行ユニット14は、前記両ローラ17、9と同一鉛直
面上に位置する進出位置に位置したときに両ローラ1
7、9の一方に弾性的に圧接する一対のテンションロー
ラ19、19を進退自在に有している。
【0060】前記熱転写記録媒体1は、図において矢印
方向に走行されるようになっており、従って、熱転写記
録媒体1は、記録材料供給ローラ12に接触した後にク
リーニングローラ9に接触されるようになっている。
【0061】さらに、熱転写記録媒体1に塗布された熱
転写記録材料を硬化するための紫外線照射器8が、記録
材料供給ローラ12およびクリーニングローラ9間の熱
転写記録媒体1に基材に対向するように熱転写記録媒体
1の内側に配設されており、基材を挟んで反対側に、嫌
気性装置27が配設されている。また、熱転写記録媒体
1の走行方向において前記クリーニングローラ9の下流
側には、熱転写記録媒体1上の熱転写記録材料をアニー
ル処理するための加熱装置10が熱転写記録媒体1上の
熱転写記録材料に対向するように配置されている。
【0062】次に前述した再生装置の作用について説明
する。
【0063】リボンカセット11を載置部22に装着
し、テンションヘッド13を図におけるAからBへと移
動せしめ、熱転写記録媒体1をテンションヘッド13に
引っかけてリボンカセット11から引き出し、その基材
と反対側の表面を前記記録材料供給ローラ12に圧接せ
しめる。ついで、退避位置にある走行ユニット14を紙
面と垂直方向に移動して進出位置において停止させた上
で、この走行ユニット14に支持されている一対のテン
ションローラ19、19をガイドローラ17およびクリ
ーニングローラ9に圧接し、テンションローラ19およ
びガイドローラ17間ならびにテンションローラ19お
よびクリーニングローラ9間にそれぞれ熱転写記録媒体
を挟持するようにして、熱転写記録媒体1の走行系の準
備を完了する。
【0064】この状態で、リボンカセット11の巻取り
ボビン15を再生装置24に設けられた図示しない駆動
手段により回転駆動することにより、熱転写記録媒体1
が図中矢印Cで示す方向に走行される。そして、熱転写
記録媒体1の走行にともない、記録材料供給ローラ12
により熱転写記録媒体1の表面に加熱された熱転写記録
材料が全面的に塗布され、膜厚制御装置7により熱転写
記録媒体1上に塗布された熱転写記録材料の膜厚が均一
に制御される。嫌気性装置27により嫌気性雰囲気状態
で、紫外線照射器8により熱転写記録媒体1の背面側か
ら紫外線を照射することにより、インク欠損部に塗布さ
れた熱転写記録材料のみ硬化させてインク欠損部となっ
た部分にインク層を再生する。
【0065】その後、熱転写記録媒体1の表面に塗布さ
れた熱転写記録材料のうちインク欠損部以外、すなわち
インク層が残存している場所に塗布されて前述した紫外
線照射によって硬化しなかった余分なものをクリーニン
グローラ9により除去する。その後、加熱装置10によ
るアニール処理により再生された熱転写記録媒体上のイ
ンク層と熱転写記録媒体1に残存していたインク層との
境界部を消失させることにより、一連の熱転写記録媒体
1の再生工程が完了する。
【0066】次に、図5に基づいて前述した再生装置の
工程について説明する。
【0067】図5(A)において、使用済みインクリボ
ン、インクシート等の熱転写記録媒体1は基材1a上に
残置されている印字に供しなかったインク層1bを有し
ており、これらの一対のインク層1b、1b間の基材1
a上には、記録用紙にインク層が転写記録されたためイ
ンク欠損部1cが形成されている。
【0068】図5(A)に示すような使用済みのインク
リボンを再度使用できる状態に再生するために、前述し
た構成の熱転写用記録材料である塗布インク2を加熱式
記録材料タンク25にて加熱しておき、加熱された熱転
写用記録材料をローラ等により熱転写記録媒体1上にイ
ンク欠損部1cを含めて全面塗工する。
【0069】その後、ナイフ、ブレード等の膜厚制御装
置7を移動させることにより塗布インク2の膜厚を均一
化する(図5(B))。ここで、塗布する塗布インク2
の膜厚はインク欠損部1cの膜厚と同等であれば理想的
であるが、本実施例のように塗布量を過多としても、基
材1a上に残留している未転写のインク層1bの表面上
にインクが付着するようになってもクリーニング工程が
あるので特に問題はない。
【0070】図5(C)に示す工程において、塗布イン
ク2が全面塗布された熱転写記録媒体1の基材1a側、
すなわち背面側より、紫外線照射器8により紫外線を全
面照射する。この紫外線照射時、熱転写記録媒体1の表
面側は、嫌気性装置27により空気雰囲気から隔離され
ている。
【0071】この紫外線照射によっても、未転写の残存
インク層1bは既に硬化しているため何等変化しない
し、また、この未転写のインク層1b上に塗布された塗
布インク2は、照射される紫外線が未転写のインク層1
bによって遮られて表面まで透過しないので紫外線によ
る重合反応を生ぜず、液体のままの状態が保持される。
一方、インク欠損部1cに塗布された塗布インク2には
透光性のある基材1aを透過した紫外線が照射されるた
め重合反応が生じて硬化し、インク層2aとして再生さ
れる。このように、インク欠損部1cに存在する塗布イ
ンク2の硬化のみを行うことが可能である。
【0072】図5(D)のクリーニング工程において、
図5(C)に示した紫外線照射工程において反応せずに
硬化しなかった余分な未硬化インク2bがクリーニング
ローラ9により拭き取られて除去され、これにより1サ
イクル分の再生工程が終了する。
【0073】特に、高精細な印字を行うための熱転写記
録媒体1を再生する場合には、アニール工程(図5
(E))をさらに追加することも可能である。残存して
いるインク層1bと新たに再生したインク層2aとの境
界部3をさらに修復させるものであり、ハロゲンランプ
等の加熱装置10を用いてインク層1bの表面側から加
熱アニール処理を施すアニール工程をさらに追加するこ
とにより、境界部3のインク層を相溶させて境界部3を
消失させるようにする。この加熱アニール処理を行うた
めの手段としては、前述したハロゲンランプ光源を用い
た非接触加熱方式の他に、サーマルヘッドを用いた接触
加熱方式等を利用することができる。
【0074】このアニール工程は、写真画像等の極めて
高精細な印字を要求する場合に併用する手段として有効
であり、通常の文字印字等の場合は省略しても支障はな
い。
【0075】なお、前実施例においてはインク層が単層
の熱転写記録媒体を例に取り説明を行ったが、紫外線の
照射条件を調整することにより、マルチタイムインクリ
ボン等の積層構成の熱転写記録媒体の再生にも適用可能
であることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】熱転写記録材料を加熱する装置、前記熱
転写記録材料の紫外線照射によって硬化させるときに、
嫌気性雰囲気状態にする装置を有することによって、熱
転写記録媒体を高速で製造する装置を提供することがで
きる。また本発明によれば、簡易な方法でしかも安価に
製造装置となすことができる。さらには熱転写記録媒体
の再生装置にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の製造装置を達成する
製造方法の一実施例を示す概略断面図
【図2】本発明の熱転写記録媒体の製造装置の一実施例
を示す概略構成図
【図3】本発明の熱転写記録媒体の製造装置を達成する
製造方法の一実施例を示す概略断面図
【図4】本発明の熱転写記録媒体の製造装置を応用した
再生装置の一実施例を示す概略構成図
【図5】本発明の熱転写記録媒体の製造装置を応用した
再生装置を達成する再生方法の一実施例を示す概略断面
【図6】従来の熱溶融型インクリボンの構成および記録
原理を説明するための概略断面図
【符号の説明】
1 熱転写記録媒体 1a 基材 1b インク層 1c インク欠損部 1e 潤滑剤層 2 塗布インク 2a 硬化インク部 2b 未硬化インク部 3 境界部 4 基材供給リール 5 リボンリール 7 膜厚制御装置 8 紫外線照射器 9 クリーニングローラ 10 加熱装置 11 リボンカセット 12 記録材料供給ローラ 13 テンションヘッド 14 走行ユニット 15 巻取りボビン 17 ガイドローラ 18 記録材料タンク 19 テンションローラ 22 載置部 24 再生装置 25 加熱式記録材料タンク 26 加熱装置 27 嫌気性装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写記録材料を加熱する手段と、前記
    熱転写記録材料を基材に膜厚を均一にして塗布する手段
    と、光を照射して前記熱転写記録材料を硬化させる手段
    とを有する熱転写記録媒体の製造装置。
  2. 【請求項2】 熱転写記録材料を加熱する手段と、前記
    熱転写記録材料を基材に膜厚を均一にして塗布する手段
    と、塗布された前記熱転写記録材料の表面を嫌気性雰囲
    気状態にする手段と、嫌気性雰囲気下で光を照射して前
    記熱転写記録材料を硬化させる手段とを有する熱転写記
    録媒体の製造装置。
JP7306516A 1995-10-31 1995-10-31 熱転写記録媒体の製造装置 Pending JPH09123615A (ja)

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