JPH09124608A - シクロプロパン誘導体及びそれを含有する抗ウイルス剤 - Google Patents

シクロプロパン誘導体及びそれを含有する抗ウイルス剤

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JPH09124608A
JPH09124608A JP7284842A JP28484295A JPH09124608A JP H09124608 A JPH09124608 A JP H09124608A JP 7284842 A JP7284842 A JP 7284842A JP 28484295 A JP28484295 A JP 28484295A JP H09124608 A JPH09124608 A JP H09124608A
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cyclopropane
methyl
bis
benzimidazole
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JP7284842A
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Tomoyuki Onishi
智之 大西
Takaaki Sekiyama
隆顕 関山
Hisashi Tsuji
尚志 辻
Katsuya Suzuki
克也 鈴木
Satoshi Iwayama
聡 岩山
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒトサイトメガロウイルスに対して高い薬効
と安全性を有する薬剤を提供すること。 【構成】下記一般式(I)で表されるシクロプロパン誘
導体またはその薬学的に許容しうる塩およびそれを有効
成分とする抗ウイルス剤。 【化1】 (式中、R1 、R2 は同一もしくは異なって、水素原
子、アシル基を表し、R3、R4 、R5 は同一もしくは
異なって、水素原子、ハロゲン原子を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にヒトサイトメ
ガロウイルスに対して有効な抗ウイルス活性を有する新
規シクロプロパン誘導体及びそれを含有する抗ウイルス
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)
はエイズなど免疫不全患者や、臓器移植時の免疫抑制剤
の使用や他の化学療法などにより免疫力の低下した患者
において極めて重篤な症状をもたらし、しばしば失明や
死にいたらしめる。現在、HCMVに対してはガンシク
ロビルなどいくつかの抗ウイルス剤が使用されている
が、薬効や安全性の面でさらに優れた治療薬が求められ
ている。抗ウイルス活性を有するシクロプロパン誘導体
としては、特開平5−78357号公報、特開平6−2
27982号公報及びJ. Med. Chem. 1988, 31, 2304-2
315等が知られており、またWO93/18009、米
国特許5399580及びWO94/08456には抗
HCMV活性を有するベンゾイミダゾール誘導体が記載
されているが、薬効及び安全性の点で十分ではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はHCMVに対
して高い薬効と安全性を有する薬剤を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、下記一般式(I)で表
されるシクロプロパン誘導体が抗ウイルス活性を有する
ことを見いだし、本発明を完成した。
【0005】
【化2】 (式中、R1 、R2 は同一もしくは異なって、水素原
子、アシル基を表し、R3、R4、R5は同一もしくは異
なって、水素原子、ハロゲン原子を表す。)
【0006】
【発明の実施の形態】R1 及びR2 におけるアシル基と
しては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル
基、ヘキサノイル基等の炭素原子数1〜6の脂肪酸から
誘導されるものがあげられ、これらは、シクロヘキサン
カルボニル基、ベンゾイル基等のシクロアルキル基また
はアリール基で置換されているものであってもよい。R
3 、R4 及びR5 におけるハロゲン原子としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のいずれでも
よいが、塩素原子及び臭素原子が好ましく、R3 、R4
及びR5 のいずれもが塩素原子または臭素原子である場
合が特に好ましい。
【0007】本発明に用いられる化合物として好ましい
例としては、 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジブロモ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジブロモ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジクロロ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジクロロ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジブロモ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジブロモ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジクロロ
−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−5,6−ジクロロ
−1H−ベンゾイミダゾール 等が挙げられる。
【0008】また特に好ましい例としては、 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−クロロ−5,
6−ジブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−クロロ−5,
6−ジブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
クロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
クロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−クロロ−5,
6−ジブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−クロロ−5,
6−ジブロモ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’α−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
クロロ−1H−ベンゾイミダゾール 1−〔1’α,2’β−ビス(アセトキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2,5,6−トリ
クロロ−1H−ベンゾイミダゾール 等が挙げられる。
【0009】一般式(I)にで表されるシクロプロパン
誘導体は、ラセミ体及び各光学活性体、各立体異性体の
いずれも含有するものである。各化合物の相対立体配置
については、シクロプロパンを平面と考えたとき、平面
の下方に位置する置換基をα、平面の上方に位置する置
換基をβで表している。
【0010】本発明の化合物は、例えば次のようにして
製造することができる。
【0011】
【化3】 (式中、R6 はアシル基または水酸基の保護基を、Xは
p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオ
キシ基またはハロゲン等の脱離基を、R3 、R4、R5
は前記と同じ意味を表す。)
【0012】例えば特開平5−78357号公報記載の
方法により得られる式(1)に示す化合物と、式(2)
に示すベンゾイミダゾール化合物をジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミドなどの極性溶媒中、炭酸カリ
ウムまたは水素化ナトリウムのような塩基の存在下で加
熱攪拌し、式(3)の化合物を得る。このとき18−ク
ラウン−6を共存させてもよい。次いで保護基R6 を除
去することにより式(4)の化合物を得ることができ
る。本発明の化合物中、R1 及びR2 のどちらか一方
が、アシル基である化合物は、式(4)の化合物をモノ
アシル化したのち、クロマトグラフィーや結晶化等の分
離精製方法を行うことにより得られる。
【0013】本発明の化合物は抗ウイルス活性を有し、
抗ウイルス剤として期待される。ウイルスの例をあげる
とヒトサイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルスなどで
あるが、特にヒトサイトメガロウイルスに対して有効で
ある。本発明化合物を抗ウイルス剤として使用する場
合、静脈内投与、経口投与、経皮投与することができ
る。投与量は投与する患者の症状、年齢、投与方法によ
って異なるが、通常0.1から500mg/kg/日であ
る。本発明化合物は、適当な製剤用担体と混合して調整
した抗ウィルス剤組成物として投与される。製剤の形と
しては注射剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル
剤、クリーム剤、座薬などが挙げられ、製剤用担体とし
ては、例えば、乳糖、ブドウ糖、D−マンニトール、澱
粉、結晶セルロース、炭酸カルシウム、カオリン、ゼラ
チン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、エタノ
ール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースカルシウム塩、ステアリン酸マグネシウム、
タルク、アセチルセルロース、白糖、酸化チタン、安息
香酸、パラオキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナト
リウム、アラビアゴム、トラガント、メチルセルロー
ス、卵黄、界面活性剤、単シロップ、クエン酸、蒸留
水、グリセリン、プロピレングリコール、マクロゴー
ル、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、フェノール、
サロメチール、亜硫酸水素ナトリウム等があり、製剤の
形に応じて、本発明化合物と混合して使用される。
【0014】本発明の抗ウィルス剤組成物中における本
発明の有効成分の含有量は、製剤の形によって大きく変
動し、特に限定されるものではないが、通常は、組成物
全量に対して0.01〜90重量%、好ましくは2〜8
0重量%である。
【0015】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
【0016】実施例1 1−〔1’α,2’α−ビス
(アセトキシメチル)シクロプロパン−1’β−イル〕
メチル−2−ブロモ−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ
イミダゾールの製造 工程1 1−ベンジルオキシメチル−4,4−ジメチル
−3,5−ジオキサビシクロ[5.1.0]オクタンの
製造 ヘキサンで洗浄した水素化ナトリウム1.2g(30mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド80mlに懸濁さ
せ、特開平6−80670号公報記載の方法で得られた
4,4−ジメチル−3,5−ジオキサビシクロ[5.
1.0]オクチル−1−メタノール4.07g(23.
6mmol)を滴下し、室温で5分間攪拌した。臭化ベンジ
ル3.97ml(30mmol)を加え、室温で14時間攪拌
した。0℃で飽和アンモニウム水溶液を加え、ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:1で抽出した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去して得られた油状物質を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、5.56g(21.2mmol,9
0%)の標記化合物を得た。
【0017】無色油状物質;1H−NMR(CDCl3)δ:0.
67(dd,J=4.2,8.4Hz,1H),0.92(m,1H),1.00(m,1H),1.28
(s,3H),1.37(s,3H),3.13(d,J=10.2Hz,1H),3.50(d,J=10.
2Hz,1H),3.70(dd,J=3.9,13.2Hz,1H),3.78(d,J=13.1Hz,1
H),4.12(dd,J=5.1,13.2Hz,1H),4.15(d,J=13.1Hz,1H),4.
50(d,J=12.0Hz,1H),4.55(d,J=12.0Hz,1H),7.32(m,5H);
マススペクトル(FD):262(M+)
【0018】工程2 (1β−ベンジルオキシメチル−
2α−ヒドロキシメチルシクロプロパン−1α−イル)
メタノールの製造 1−ベンジルオキシメチル−4,4−ジメチル−3,5
−ジオキサビシクロ[5.1.0]オクタン5.56g
(21.1mmol)をテトラヒドロフラン50mlに溶解
し、1N塩酸50mlを加えて、0℃で30分間攪拌し
た。テトラヒドロフランを留去した後、ジクロロメタン
で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去
して4.08g(18.1mmol,86%)の標記化合物
を得た。
【0019】無色油状物質;1H−NMR(CDCl3)δ:0.
41(t,J=10.8Hz,1H),0.66(dd,J=5.4,8.7Hz,1H),1.32(m,1
H),3.25-3.40(m,4H),3.60(dd,J=1.7,9.6Hz,1H),4.06(m,
1H),4.22(d,J=7.2Hz,1H),4.27(d,J=7.2Hz,1H),4.56(s,2
H),7.34(m,5H);マススペクトル(FD):223
(M+)
【0020】工程3 (2α−アセトキシメチル−1β
−ベンジルオキシメチルシクロプロパン−1α−イル)
メチルアセタートの製造 (1β−ベンジルオキシメチル−2α−ヒドロキシメチ
ルシクロプロパン−1α−イル)メタノール1.38g
(6.19mmol)をクロロホルム22mlに溶解し、ピリ
ジン5.0ml(61.9mmol)と無水酢酸4.7ml(4
9.5mmol)を加えて室温で3時間攪拌した。氷冷し、
氷を加えて5分間攪拌した後、溶媒を留去した。得られ
た残さをジクロロメタンに溶解し、飽和塩化アンモニウ
ム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)に
より精製し、1.83g(5.97mmol,96%)の標
記化合物を得た。
【0021】無色油状物質;1H−NMR(CDCl3)δ:0.
59(t,J=5.4Hz,1H),0.85(dd,J=5.4,8.7Hz,1H),1.28(m,1
H),2.02(s,3H),2.05(s,3H),3.28(d,J=9.9Hz,1H),3.43
(d,J=9.9Hz,1H),4.02(dd,J=8.1,12.0Hz,1H),4.06(d,J=1
2.0Hz,1H),4.21(dd,J=6.9,12.0Hz,1H),4.38(d,J=12.0H
z,1H),4.51(s,2H),7.27-7.37(m,5H);マススペクトル
(FD):306(M+)
【0022】工程4 (2α−アセトキシメチル−1β
−ヒドロキシメチルシクロプロパン−1α−イル)メチ
ルアセタートの製造 (2α−アセトキシメチル−1β−ベンジルオキシメチ
ルシクロプロパン−1α−イル)メチルアセタート1.
83g(5.97mmol)をエタノール30mlに溶解し、
酢酸3mlと10%パラジウム−炭素60mgを加えて水素
置換した後、室温で4時間攪拌した。セライトで濾過し
て触媒を除去した後、溶媒を留去した。得られた無色油
状物質をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9
8:2)により精製し、1.06g(4.88mmol,8
2%)の標記化合物を得た。
【0023】無色油状物質;1H−NMR(CDCl3)δ:0.
59(t,J=5.4Hz,1H),0.86(dd,J=5.4,8.7Hz,1H),1.29(m,1
H),2.06(s,3H),2.08(m,1H),2.09(s,3H),3.37(dd,J=6.6,
11.7Hz,1H),3.52(dd,J=6.0,11.7Hz,1H),4.02(dd,J=8.1,
12.0Hz,1H),4.06(d,J=12.3Hz,1H),4.23(dd,J=6.9,12.0H
z,1H),4.42(d,J=12.3Hz,1H); マススペクトル(FA
B):217(MH+)
【0024】工程5 〔1α,2α−ビス(アセトキシ
メチル)シクロプロパン−1β−イル〕メチル−p−ト
ルエンスルホナートの製造 (2α−アセトキシメチル−1β−ヒドロキシメチルシ
クロプロパン−1α−イル)メチルアセタート1.06
g(4.88mmol)をジクロロメタン40mlに溶解し、
N,N−ジメチルアミノピリジン3.58g(29.3
mmol)を加えた。氷冷した後に、p−トルエンスルホニ
ルクロリド2.79g(14.6mmol)をジクロロメタ
ン13mlに溶解して加え、0℃で1.5時間攪拌した。
この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジク
ロロメタンで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を留去した。残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
6:4)により精製し、1.81g(4.88mmol,1
00%)の標記化合物を得た。
【0025】白色固体;1H−NMR(CDCl3)δ:0.66
(t,J=6.0Hz,1H),0.89(dd,J=6.0,9.0Hz,1H),1.31(m,1H),
1.97(s,3H),2.03(s,3H),2.45(s,3H),3.85(d,J=10.5Hz,1
H),3.92(dd,J=8.4,12.3Hz,1H),3.95(d,J=12.0Hz,1H),4.
00(d,J=10.5Hz,1H),4.20(dd,J=6.9,12.0Hz,1H),4.21(d,
J=12.0Hz,1H),7.35(m,2H),7.78(m,2H); マススペクト
ル(FAB):371(MH+)
【0026】工程6 1−〔1’α,2’α−ビス(ア
セトキシメチル)シクロプロパン−1’β−イル〕メチ
ル−2−ブロモ−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミ
ダゾールの製造 〔1α,2α−ビス(アセトキシメチル)シクロプロパ
ン−1β−イル〕メチル−p−トルエンスルホナート1
12.2mg(0.303mmol)をN,N−ジメチルホル
ムアミド3.1mlに溶解し、2−ブロモ−5,6−ジク
ロロ−1H−ベンゾイミダゾール80.6mg(0.30
3mmol)、炭酸カリウム41.9mg(0.303mmol)
を加えた。60℃で40時間攪拌した後、不溶物を濾去
し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
2)で精製し、60.8mg(0.131mmol, 43%)
の標記化合物を得た。
【0027】無色固体;1H−NMR(CDCl3)δ:0.74
(t,J=6.0Hz,1H),1.07(dd,J=6.0,9.3Hz,1H),1.46-1.57
(m,1H),2.00(s,6H),3.88(dd,J=8.9,12.2Hz,1H),3.91(d,
J=12.5Hz,1H),4.11(d,J=12.5Hz,1H),4.18(d,J=15.0Hz,1
H),4.31(dd,J=6.2,12.2Hz,1H),4.33(d,J=15.0Hz,1H),7.
54(s,1H),7.78(s,1H); マススペクトル(ESI):4
65.2(MH+)
【0028】実施例2 1−〔1’α,2’α−ビス
(ヒドロキシメチル)シクロプロパン−1’β−イル〕
メチル−2−ブロモ−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ
イミダゾールの製造 実施例1で得られた1−〔1’α,2’α−ビス(アセ
トキシメチル)シクロプロパン−1’β−イル〕メチル
−2−ブロモ−5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダ
ゾール32.0mg(0.0689mmol)をエタノール
1.2ml、メタノール1.2ml及び水0.24mlに溶解
し、炭酸ナトリウム14.6mg(0.138mmol)を加
えた。 室温で7時間攪拌した後、氷酢酸を加えてpH
=7に調製し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:2で精製し、14.9mg(0.0392mmol,
57%)の標記化合物を得た。
【0029】白色固体;1H−NMR(CD3OD)δ:0.63
(t,J=5.7Hz,1H),1.09(dd,J=5.7,8.9Hz,1H),1.35-1.46
(m,1H),3.44(d,12.0Hz,1H),3.50(dd,J=9.0,11.7Hz,1H),
3.68(d,J=12.0Hz,1H),3.87(dd,J=6.5,11.7Hz,1H),4.27
(d,J=15.3Hz,1H),4.61(d,J=15.3Hz,1H),7.78(s,1H),8.0
4(s,1H);高分解能マススペクトル(C13H13BrCl2
N2O2,M+H):計算値378.9616、実測値3
78.9642
【0030】実施例3 抗HCMV活性の評価 6穴プレートに10%牛胎児血清を含むダルベッコME
M培地を用いて生育させたMRC−5細胞にHCMV
(AD169株)をウエル当り100PFU感染させ、
37℃で60分間吸着させた後に、薬剤を加えた0.8
%アガロースを含む培地を添加し、37℃で培養し、7
日後のプラーク数を数えた。50%プラーク数を減少さ
せる薬剤濃度をPI50として求めた。結果を表1に示し
た。なお、比較のため同じ方法で測定したアシクロビル
の値も併せて示した。
【0031】
【表1】
【0032】実施例4 注射、点滴用製剤の調製 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール1gを600
mlの精製水に溶解し、ミリポアフィルターを用いて除
菌濾過する。この濾液15gを20mlのバイアル瓶に
とり、凍結乾燥して1バイアル当り25mgを含有する
凍結乾燥製剤を得た。
【0033】実施例5 錠剤の調製 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール10gと40
gの乳糖、49gの結晶セルロース、1gのステアリン
酸マグネシウムをよく混和し、打錠機により打錠して、
1錠あたり250mgを含有する錠剤を得た。
【0034】実施例6 顆粒剤の調製 1−〔1’α,2’α−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロプロパン−1’β−イル〕メチル−2−ブロモ−5,
6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール10gと90
gの乳糖、100gの結晶セルロースをよく混和し、ロ
ール型圧縮機により圧縮、粉砕して、ふるい分けにより
20−80メッシュの顆粒を得た。
【0035】
【発明の効果】本発明の化合物は、ヒトサイトメガロウ
イルスに対して強い抗ウイルス活性を有しており、抗ウ
イルス剤として期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克也 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 岩山 聡 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表されるシクロプロパ
    ン誘導体またはその薬学的に許容される塩。 【化1】 (式中、R1 、R2 は同一もしくは異なって、水素原
    子、アシル基を表し、R3、R4 、R5 は同一もしくは
    異なって、水素原子、ハロゲン原子を表す。)
  2. 【請求項2】R3 が臭素原子、R4 、R5 が塩素原子で
    ある請求項1記載のシクロプロパン誘導体またはその薬
    学的に許容しうる塩。
  3. 【請求項3】R3 、R4 、R5 が塩素原子である請求項
    1記載のシクロプロパン誘導体またはその薬学的に許容
    しうる塩。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれか記載のシクロプロパ
    ン誘導体またはその薬学的に許容される塩を有効成分と
    して含有する抗ウイルス剤。
JP7284842A 1995-11-01 1995-11-01 シクロプロパン誘導体及びそれを含有する抗ウイルス剤 Pending JPH09124608A (ja)

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