JPH09126257A - 摩擦式継手の摩擦板 - Google Patents
摩擦式継手の摩擦板Info
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- JPH09126257A JPH09126257A JP7302214A JP30221495A JPH09126257A JP H09126257 A JPH09126257 A JP H09126257A JP 7302214 A JP7302214 A JP 7302214A JP 30221495 A JP30221495 A JP 30221495A JP H09126257 A JPH09126257 A JP H09126257A
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- friction plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フルディスクタイプブレーキとして開発され
た従来技術中には、摩擦板の摩擦面を横切る溝を設ける
ことにより、摩耗粉が摩擦面上を周方向に移動する間に
この溝に捕捉され溝内を移動して外部に放出されること
によりトルク振動や摩耗助長などの問題を解決したもの
はあったが、摩擦板の全面積に対する実際に摩擦に関与
する摩擦部分の面積率と、トルク変動率の関係について
の概念はなかった。摩擦係数は一定値ではなく摩擦中経
時的に変動する性質のものであることから摩擦係数の経
時的変動率の少ない摩擦継手の高品質化が求められてい
た。本発明はこのような課題を解決するものである。 【解決手段】 本発明では、摩擦期間中における摩擦係
数の経時的変動率を少なくして、発生トルクを安定化さ
せるため、摩擦板の全面積に対する摩擦部分の面積率を
60%以下、さらに10%以下とした。
た従来技術中には、摩擦板の摩擦面を横切る溝を設ける
ことにより、摩耗粉が摩擦面上を周方向に移動する間に
この溝に捕捉され溝内を移動して外部に放出されること
によりトルク振動や摩耗助長などの問題を解決したもの
はあったが、摩擦板の全面積に対する実際に摩擦に関与
する摩擦部分の面積率と、トルク変動率の関係について
の概念はなかった。摩擦係数は一定値ではなく摩擦中経
時的に変動する性質のものであることから摩擦係数の経
時的変動率の少ない摩擦継手の高品質化が求められてい
た。本発明はこのような課題を解決するものである。 【解決手段】 本発明では、摩擦期間中における摩擦係
数の経時的変動率を少なくして、発生トルクを安定化さ
せるため、摩擦板の全面積に対する摩擦部分の面積率を
60%以下、さらに10%以下とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦式継手に関し、
より具体的には摩擦力を利用する機械要素において、摩
擦力を安定化させる摩擦板(摩擦要素)の改良に関す
る。
より具体的には摩擦力を利用する機械要素において、摩
擦力を安定化させる摩擦板(摩擦要素)の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】摩擦式継手としては摩擦要素同士を選択
的に押圧・接触させ、一方の摩擦要素により他方の摩擦
要素の運動を制動、減速または制動を解除する摩擦ブレ
ーキ、あるいは一方の摩擦要素の運動を他方の要素に伝
達する摩擦クラッチ、あるいは過負荷が作用した場合に
継手をスリップさせることによって過負荷から装置を保
護するトルクリミッタ、あるいは一定のスリップトルク
を発生させるテンションブレーキなどがある。摩擦力を
利用する機械要素の一例として電磁摩擦ブレーキがあ
り、この種の電磁摩擦ブレーキには制動側と被制動側と
があり、制動側には制動側ディスクが、被制動側には被
制動側ディスクが取り付けられる。このような摩擦ブレ
ーキにおいては、制動側ディスクを被制動側ディスクに
押圧し接触させることにより、被制動側の機械要素の回
転を停止させたり、減速させたりすることができる。摩
擦力用機械要素の高品質化のため、摩擦力を安定化させ
る技術が開発されている。
的に押圧・接触させ、一方の摩擦要素により他方の摩擦
要素の運動を制動、減速または制動を解除する摩擦ブレ
ーキ、あるいは一方の摩擦要素の運動を他方の要素に伝
達する摩擦クラッチ、あるいは過負荷が作用した場合に
継手をスリップさせることによって過負荷から装置を保
護するトルクリミッタ、あるいは一定のスリップトルク
を発生させるテンションブレーキなどがある。摩擦力を
利用する機械要素の一例として電磁摩擦ブレーキがあ
り、この種の電磁摩擦ブレーキには制動側と被制動側と
があり、制動側には制動側ディスクが、被制動側には被
制動側ディスクが取り付けられる。このような摩擦ブレ
ーキにおいては、制動側ディスクを被制動側ディスクに
押圧し接触させることにより、被制動側の機械要素の回
転を停止させたり、減速させたりすることができる。摩
擦力用機械要素の高品質化のため、摩擦力を安定化させ
る技術が開発されている。
【0003】上記技術に関して、出願人の先願発明とし
て特開平5−141459号公報、特開平5−8716
7号公報がある。特開平5−141459号公報では、
真空中で使用される摩擦力伝達装置に関するもので、被
制動側の回転軸にはハブを介して有機系摩擦材料製の被
制動側ディスクがスプライン嵌合され、他方の制動側デ
ィスクは金属製または硬さが軟鋼と同等以上の非金属製
の摩擦要素であって、真空中で使用される摩擦力伝達装
置において、金属製または硬さが軟鋼と同等以上の非金
属製の摩擦要素の表面粗さを有機系摩擦材料製の摩擦要
素の表面粗さより大きくなるようにして、真空中で摩擦
力が使用開始後ある距離を滑った後に急速に低下すると
いう問題を解決した。また、特開平5−87167号公
報では、摩擦表面の製作方法を提案したが、出願人のこ
れら従来の発明では、全面積に対する摩擦部分の面積率
とトルク変動率の関係という概念はなかった。その他の
従来発明には特開平5−296269号公報がある。こ
の発明はトルク振動防止、騒音防止などを目的として開
発されたフルディスクタイプブレーキに関する問題であ
り、図4に示すように、摩擦板7の摩擦面7aを横切る
ような溝7bを設けることにより、摩耗粉が摩擦面7a
上を周方向に移動する間に、この溝7bに捕捉され溝7
b内を移動して外部に放出されるようにして、トルク振
動や摩擦助長などの問題を解決した。しかし、この従来
発明にも、全面積に対する摩擦部分の面積率とトルク変
動率という概念はなかった。ここで、前記の特開平5−
296269号公報に開示された技術を摩擦板7の全面
積に対する摩擦面7a部分の面積率という概念でみる
と、摩擦板7に設けられる溝7bの総面積は、摩擦板7
全体または一方のディスクの総面積に対し精々30%程
度であった。換言すれば、摩擦板7の全面積に対する摩
擦面7aの面積率は70%以上であった。
て特開平5−141459号公報、特開平5−8716
7号公報がある。特開平5−141459号公報では、
真空中で使用される摩擦力伝達装置に関するもので、被
制動側の回転軸にはハブを介して有機系摩擦材料製の被
制動側ディスクがスプライン嵌合され、他方の制動側デ
ィスクは金属製または硬さが軟鋼と同等以上の非金属製
の摩擦要素であって、真空中で使用される摩擦力伝達装
置において、金属製または硬さが軟鋼と同等以上の非金
属製の摩擦要素の表面粗さを有機系摩擦材料製の摩擦要
素の表面粗さより大きくなるようにして、真空中で摩擦
力が使用開始後ある距離を滑った後に急速に低下すると
いう問題を解決した。また、特開平5−87167号公
報では、摩擦表面の製作方法を提案したが、出願人のこ
れら従来の発明では、全面積に対する摩擦部分の面積率
とトルク変動率の関係という概念はなかった。その他の
従来発明には特開平5−296269号公報がある。こ
の発明はトルク振動防止、騒音防止などを目的として開
発されたフルディスクタイプブレーキに関する問題であ
り、図4に示すように、摩擦板7の摩擦面7aを横切る
ような溝7bを設けることにより、摩耗粉が摩擦面7a
上を周方向に移動する間に、この溝7bに捕捉され溝7
b内を移動して外部に放出されるようにして、トルク振
動や摩擦助長などの問題を解決した。しかし、この従来
発明にも、全面積に対する摩擦部分の面積率とトルク変
動率という概念はなかった。ここで、前記の特開平5−
296269号公報に開示された技術を摩擦板7の全面
積に対する摩擦面7a部分の面積率という概念でみる
と、摩擦板7に設けられる溝7bの総面積は、摩擦板7
全体または一方のディスクの総面積に対し精々30%程
度であった。換言すれば、摩擦板7の全面積に対する摩
擦面7aの面積率は70%以上であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、摩擦力利用機械要素の高品質化のため、摩擦力を安
定化させる技術が開発されているが、全面積に対する摩
擦部分の面積率という概念を用いて摩擦係数を安定化さ
せた技術はない。一般に、摩擦係数は一定の値ではな
く、摩擦中経時的に変動を伴う性質のものであり、摩擦
力利用機械では、その摩擦係数の経時的変動は当然小さ
い方が良く、摩擦力(摩擦係数)の安定化技術の開発に
よる摩擦継手の高品質化が求められていた。そこで、本
発明は従来のこのような問題点(課題)を解決すること
を目的とするものであり、摩擦係数の経時的変動の少な
い摩擦式継手の摩擦板を提供することを課題とする。
に、摩擦力利用機械要素の高品質化のため、摩擦力を安
定化させる技術が開発されているが、全面積に対する摩
擦部分の面積率という概念を用いて摩擦係数を安定化さ
せた技術はない。一般に、摩擦係数は一定の値ではな
く、摩擦中経時的に変動を伴う性質のものであり、摩擦
力利用機械では、その摩擦係数の経時的変動は当然小さ
い方が良く、摩擦力(摩擦係数)の安定化技術の開発に
よる摩擦継手の高品質化が求められていた。そこで、本
発明は従来のこのような問題点(課題)を解決すること
を目的とするものであり、摩擦係数の経時的変動の少な
い摩擦式継手の摩擦板を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本願発明では、摩擦期間中における摩擦係数の経時
的変動率を小さくして、発生トルクの安定化を計るた
め、摩擦板の全面積に対する摩擦部分の面積率を60%
以下、できれば効果が確実に現われる10%以下となる
ように構成され、安定したトルクを得ることを特徴とす
る摩擦式継手とした。この場合、摩擦板に複数の溝を刻
むか、または複数の突起を散在させる。
く、本願発明では、摩擦期間中における摩擦係数の経時
的変動率を小さくして、発生トルクの安定化を計るた
め、摩擦板の全面積に対する摩擦部分の面積率を60%
以下、できれば効果が確実に現われる10%以下となる
ように構成され、安定したトルクを得ることを特徴とす
る摩擦式継手とした。この場合、摩擦板に複数の溝を刻
むか、または複数の突起を散在させる。
【0006】以下、図1ないし図3を参照して本発明を
説明する。これらの実施の形態は、本発明を図5に示す
電磁摩擦ブレーキに適用したものである。まず、図5を
参照して本発明が適用される電磁摩擦ブレーキの構成に
ついて説明する。この種の電磁摩擦ブレーキには図示し
ないが、制動側と被制動側とがあり、被制動側の軸に
は、ハブ12を介して被制動側ディスク13がスプライ
ン嵌合されている。上記被制動側ディスク13は有機系
摩擦材(ポリイミド樹脂系材料、フェノール樹脂系材
料、ゴム系材料)、無機系摩擦材、金属製またはめっ
き、溶射、熱処理、表面へのイオン注入、スパッタリン
グなどの各種表面処理を施した表面を有する摩擦材であ
る。また、図中左右両面を被制動面15、15′として
いる。
説明する。これらの実施の形態は、本発明を図5に示す
電磁摩擦ブレーキに適用したものである。まず、図5を
参照して本発明が適用される電磁摩擦ブレーキの構成に
ついて説明する。この種の電磁摩擦ブレーキには図示し
ないが、制動側と被制動側とがあり、被制動側の軸に
は、ハブ12を介して被制動側ディスク13がスプライ
ン嵌合されている。上記被制動側ディスク13は有機系
摩擦材(ポリイミド樹脂系材料、フェノール樹脂系材
料、ゴム系材料)、無機系摩擦材、金属製またはめっ
き、溶射、熱処理、表面へのイオン注入、スパッタリン
グなどの各種表面処理を施した表面を有する摩擦材であ
る。また、図中左右両面を被制動面15、15′として
いる。
【0007】一方、制動側として一対の制動側ディスク
17、19が配置されている。これらの制動側ディスク
17、19は上記の被制動側ディスク13を挟むように
配置されている。上記制動側ディスク17、19のうち
制動側ディスク19は調整用ボルト等のねじ部材21に
よって基板23に固定されている。一方、制動側ディス
ク17は、図中のカラー17aの周面を摺動して左右方
向に移動可能に設置されており、コイルスプリング25
によって被制動側ディスク13方向に付勢されている。
また、電磁コイル27に通電することにより、上記コイ
ルスプリング25のスプリング力に抗して、図で左側に
移動する。
17、19が配置されている。これらの制動側ディスク
17、19は上記の被制動側ディスク13を挟むように
配置されている。上記制動側ディスク17、19のうち
制動側ディスク19は調整用ボルト等のねじ部材21に
よって基板23に固定されている。一方、制動側ディス
ク17は、図中のカラー17aの周面を摺動して左右方
向に移動可能に設置されており、コイルスプリング25
によって被制動側ディスク13方向に付勢されている。
また、電磁コイル27に通電することにより、上記コイ
ルスプリング25のスプリング力に抗して、図で左側に
移動する。
【0008】そして、上記電磁コイル27が非通電状態
の場合には、上記コイルスプリング25により一対の制
動側ディスク17、19が被制動側ディスク13の被制
動面(摩擦面)15、15′に押圧・接触するもので、
所望の制動機能が発揮されて被制動側の軸は回転を規制
される。これに対して上記電磁コイル27が通電状態の
場合には、制動側ディスク17が被制動側ディスク13
の被制動面15から離間するので、制動機能が停止され
て被制動側の軸はその回転を許容される。上記制動側デ
ィスク17、19は金属製(例えば、軟鋼、オーステナ
イト系ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン、各種
の表面処理鋼)、有機系摩擦材料製あるいは非金属製で
ある。
の場合には、上記コイルスプリング25により一対の制
動側ディスク17、19が被制動側ディスク13の被制
動面(摩擦面)15、15′に押圧・接触するもので、
所望の制動機能が発揮されて被制動側の軸は回転を規制
される。これに対して上記電磁コイル27が通電状態の
場合には、制動側ディスク17が被制動側ディスク13
の被制動面15から離間するので、制動機能が停止され
て被制動側の軸はその回転を許容される。上記制動側デ
ィスク17、19は金属製(例えば、軟鋼、オーステナ
イト系ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン、各種
の表面処理鋼)、有機系摩擦材料製あるいは非金属製で
ある。
【0009】次に本発明の実施の形態である上記被制動
側ディスク13の摩擦面の形状を、図1と図2を参照し
て説明する。図1は本発明の各実施の形態を平面図を示
し、図2はそれぞれの摩擦部分と非接触部分の拡大側断
面図である。図1(A)は、それぞれニッケルめっきさ
れた純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせた場合に、断
面が中空環状の摩擦板1の表面に内外周面を貫通するよ
うに平断面が扇形の凹部1bを刻んで非接触部分とし、
それによりほぼ平面形状が長方形で放射状に延在する突
起部を摩擦部分1aとした摩擦板1の平面図であり、図
2(A)は、その部分拡大側断面図である。図1(B)
は、同様にニッケルめっきされた純鉄とポリイミド樹脂
との組み合わせとし、中空環状の摩擦板2の表面に内外
周面を貫通する歪んだ扇形の凹部(非接触部分)2bを
刻み、断面が角錐台形で心部から外周に向かって渦状に
広がる突起部を摩擦部分2aとした摩擦板2の平面図で
あり、図2(B)は、その部分拡大側断面図である。図
1(C)は、同様ニッケルめっきされた純鉄とポリイミ
ド樹脂とを組み合わせ、中空環状の摩擦板3の表面に凸
レンズ状の突起(摩擦部分)3aを均一に分散させた摩
擦板3の平面図であり、3bはこれらの突起3aにより
形成された非接触部分であり、図2(C)は、その部分
拡大側断面図である。
側ディスク13の摩擦面の形状を、図1と図2を参照し
て説明する。図1は本発明の各実施の形態を平面図を示
し、図2はそれぞれの摩擦部分と非接触部分の拡大側断
面図である。図1(A)は、それぞれニッケルめっきさ
れた純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせた場合に、断
面が中空環状の摩擦板1の表面に内外周面を貫通するよ
うに平断面が扇形の凹部1bを刻んで非接触部分とし、
それによりほぼ平面形状が長方形で放射状に延在する突
起部を摩擦部分1aとした摩擦板1の平面図であり、図
2(A)は、その部分拡大側断面図である。図1(B)
は、同様にニッケルめっきされた純鉄とポリイミド樹脂
との組み合わせとし、中空環状の摩擦板2の表面に内外
周面を貫通する歪んだ扇形の凹部(非接触部分)2bを
刻み、断面が角錐台形で心部から外周に向かって渦状に
広がる突起部を摩擦部分2aとした摩擦板2の平面図で
あり、図2(B)は、その部分拡大側断面図である。図
1(C)は、同様ニッケルめっきされた純鉄とポリイミ
ド樹脂とを組み合わせ、中空環状の摩擦板3の表面に凸
レンズ状の突起(摩擦部分)3aを均一に分散させた摩
擦板3の平面図であり、3bはこれらの突起3aにより
形成された非接触部分であり、図2(C)は、その部分
拡大側断面図である。
【0010】図1(D)は、同様ニッケルめっきされた
純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせ、中空環状の摩擦
板4の表面に、側断面が図2(D)に示される逆角錘台
形状の突起(摩擦部分)4aを分散させた摩擦板4の平
面図であり、4bはこれらの突起4aにより形成された
非接触部分である。図1(E)は、同様ニッケルめっき
された純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせ、中空環状
の摩擦板5の表面に上面が菱形の平面で、部分拡大側断
面図である図2(E)に示されるように、側面が下方に
向かって広がる凹曲面とされた突起(摩擦部分)5aを
分散させた摩擦板5の平面図であり、5bはこれらの突
起5aにより形成された非接触部分である。図1(F)
は、同様ニッケルめっきされた純鉄とポリイミド樹脂と
の組み合わせとし、中空環状の摩擦板6の表面上の直径
が内環円周によって分断された線分を含み、また含ま
ず、これに平行で外周から内周の環まで貫通する複数の
突起(摩擦部分)6aと、これらの突起6aに平行で外
環円周に対する複数の弦を構成する複数の突起(摩擦部
分)6cを分散させた摩擦板6の平面図であり、これら
の突起6a、6cは、上面が平面6cで、側面6dは下
方に向かって広がる凸曲面とされ、6bはこれらの突起
6a、6cにより形成された非接触部分で、図2(F)
は、その部分拡大側断面図である。図1に平面図として
示したこれらの摩擦部分は、図2に部分拡大図として示
した側断面形状と、それぞれ組み合わせて実施すること
も可能である。
純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせ、中空環状の摩擦
板4の表面に、側断面が図2(D)に示される逆角錘台
形状の突起(摩擦部分)4aを分散させた摩擦板4の平
面図であり、4bはこれらの突起4aにより形成された
非接触部分である。図1(E)は、同様ニッケルめっき
された純鉄とポリイミド樹脂とを組み合わせ、中空環状
の摩擦板5の表面に上面が菱形の平面で、部分拡大側断
面図である図2(E)に示されるように、側面が下方に
向かって広がる凹曲面とされた突起(摩擦部分)5aを
分散させた摩擦板5の平面図であり、5bはこれらの突
起5aにより形成された非接触部分である。図1(F)
は、同様ニッケルめっきされた純鉄とポリイミド樹脂と
の組み合わせとし、中空環状の摩擦板6の表面上の直径
が内環円周によって分断された線分を含み、また含ま
ず、これに平行で外周から内周の環まで貫通する複数の
突起(摩擦部分)6aと、これらの突起6aに平行で外
環円周に対する複数の弦を構成する複数の突起(摩擦部
分)6cを分散させた摩擦板6の平面図であり、これら
の突起6a、6cは、上面が平面6cで、側面6dは下
方に向かって広がる凸曲面とされ、6bはこれらの突起
6a、6cにより形成された非接触部分で、図2(F)
は、その部分拡大側断面図である。図1に平面図として
示したこれらの摩擦部分は、図2に部分拡大図として示
した側断面形状と、それぞれ組み合わせて実施すること
も可能である。
【0011】これら凸部の摩擦接触部分の総面積率を摩
擦板1〜6の全面積(たとえば1aプラス1b)に対し
60%以下、できれば10%以下とすることによって、
トルク変動率を小さくすることができる。上記構成にし
た結果を図3に示す。図3は、摩擦期間中における発生
トルク(摩擦係数)の経時的変動率(%)を縦軸に、全
面積に対する摩擦部分の面積率(%)を横軸に対数目盛
で示し、大気中と真空中での発生トルクの変動率を観察
したグラフであるが、これによれば全面積に対する摩擦
部分の面積率60%に変曲点が認められ、10%以下で
は直線となって発生トルクが確実に安定化している。な
お、図3は摩擦部分の面積率約0.01%までの実験結
果を示すが、これ以下の面積率、例えば0.001%あ
るいは0.0001%であっても、同等の特性を示すと
考えられる。これは、摩擦板間で発生する摩耗粉が非接
触部に排出され易くなり、その結果摩擦板間に介在する
摩擦粉の摩擦力変動に関与する要素が減少するためであ
ると考えられる。従って、本発明では、全面積に対する
摩擦部分の面積率を60%以下、できれば10%以下と
することにより、発生トルクの変動率を小さくして摩擦
力の安定化を計るため、大気中においても真空中におい
てもトルクの変動率は小さくなり安定化することにな
る。実機に適用するに当たっては、個々の摩擦部分に加
わる応力が破壊強度を越える場合は、摩擦部分の面積率
つまり摩擦部分個々の大きさを大にするか摩擦部分の数
を増加させることにより対応する。一方、真空中で使用
され回転速度が低い回転体を制動したり、あるいはこの
ような回転体などの運動を被摩擦部材に伝達する場合に
は、摩擦板の全面積を大きくして摩擦部分の面積率を下
限、例えば0.01%にすることもできるが、摩擦板の
全面積を大きくするに当たっては、これらの摩擦板(摩
擦要素)自体の大きさ、これを収容するハウジングの容
積などの条件を考慮して設定する必要がある。
擦板1〜6の全面積(たとえば1aプラス1b)に対し
60%以下、できれば10%以下とすることによって、
トルク変動率を小さくすることができる。上記構成にし
た結果を図3に示す。図3は、摩擦期間中における発生
トルク(摩擦係数)の経時的変動率(%)を縦軸に、全
面積に対する摩擦部分の面積率(%)を横軸に対数目盛
で示し、大気中と真空中での発生トルクの変動率を観察
したグラフであるが、これによれば全面積に対する摩擦
部分の面積率60%に変曲点が認められ、10%以下で
は直線となって発生トルクが確実に安定化している。な
お、図3は摩擦部分の面積率約0.01%までの実験結
果を示すが、これ以下の面積率、例えば0.001%あ
るいは0.0001%であっても、同等の特性を示すと
考えられる。これは、摩擦板間で発生する摩耗粉が非接
触部に排出され易くなり、その結果摩擦板間に介在する
摩擦粉の摩擦力変動に関与する要素が減少するためであ
ると考えられる。従って、本発明では、全面積に対する
摩擦部分の面積率を60%以下、できれば10%以下と
することにより、発生トルクの変動率を小さくして摩擦
力の安定化を計るため、大気中においても真空中におい
てもトルクの変動率は小さくなり安定化することにな
る。実機に適用するに当たっては、個々の摩擦部分に加
わる応力が破壊強度を越える場合は、摩擦部分の面積率
つまり摩擦部分個々の大きさを大にするか摩擦部分の数
を増加させることにより対応する。一方、真空中で使用
され回転速度が低い回転体を制動したり、あるいはこの
ような回転体などの運動を被摩擦部材に伝達する場合に
は、摩擦板の全面積を大きくして摩擦部分の面積率を下
限、例えば0.01%にすることもできるが、摩擦板の
全面積を大きくするに当たっては、これらの摩擦板(摩
擦要素)自体の大きさ、これを収容するハウジングの容
積などの条件を考慮して設定する必要がある。
【0012】本発明は、上記のように摩擦板(摩擦要
素)の摩擦部分の接触面積比率の影響に着眼してなされ
たものであり、使用環境も大気中、真空中に限定される
ものでもなく、ヘリウムガス中、窒素ガス中などの雰囲
気中の特殊環境においても使用できることは言うまでも
ない。また、前記した図1(A)〜(F)の各実施の形
態に限定されるものではなく、またこれらの実施の形態
では、摩擦型の電磁ブレーキ装置を例にとって示した
が、摩擦型の電磁クラッチ装置、トルクリミッタ、テン
ションブレーキ、あるいは、摩擦力を利用するフリクシ
ョンドライブなどの駆動装置、電動装置に適用しても同
様の効果を奏することができる。本発明は、摩擦要素の
摩擦部分の接触面積比率の影響に着眼してなされたもの
であるので、特に乾式の電磁摩擦継手、ばね力あるいは
永久磁石の吸引力を利用する通常の摩擦式継手に最適で
ある。摩擦要素の形状は円板に限定されず、ドラム形状
の摩擦要素とブレーキシューのような摩擦要素であって
もよい。
素)の摩擦部分の接触面積比率の影響に着眼してなされ
たものであり、使用環境も大気中、真空中に限定される
ものでもなく、ヘリウムガス中、窒素ガス中などの雰囲
気中の特殊環境においても使用できることは言うまでも
ない。また、前記した図1(A)〜(F)の各実施の形
態に限定されるものではなく、またこれらの実施の形態
では、摩擦型の電磁ブレーキ装置を例にとって示した
が、摩擦型の電磁クラッチ装置、トルクリミッタ、テン
ションブレーキ、あるいは、摩擦力を利用するフリクシ
ョンドライブなどの駆動装置、電動装置に適用しても同
様の効果を奏することができる。本発明は、摩擦要素の
摩擦部分の接触面積比率の影響に着眼してなされたもの
であるので、特に乾式の電磁摩擦継手、ばね力あるいは
永久磁石の吸引力を利用する通常の摩擦式継手に最適で
ある。摩擦要素の形状は円板に限定されず、ドラム形状
の摩擦要素とブレーキシューのような摩擦要素であって
もよい。
【0013】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明による摩
擦力伝達装置によると、摩擦要素の摩擦部分の接触面積
比率(凸部の摩擦接触部分の全面積に対する面積率)を
摩擦板の全面積に対し60%以下、望ましくは10%以
下とする構成にしたものであるから、次のような優れた
効果を有する。 1)大気中および真空中において、発生トルクの変動率
を小さくして摩擦力の安定化を計ることができる。 2)したがって本発明による摩擦力伝達装置は、大気
中、真空中、または宇宙用の機器、例えば宇宙ステーシ
ョンにおけるマニピュレータの関節の保持および停止用
ブレーキ、または安定したスリップ力を必要とするテン
ションブレーキ、トルクリミッタ等の摩擦式継手の用途
に好適で本発明の実利は極めて大きい。
擦力伝達装置によると、摩擦要素の摩擦部分の接触面積
比率(凸部の摩擦接触部分の全面積に対する面積率)を
摩擦板の全面積に対し60%以下、望ましくは10%以
下とする構成にしたものであるから、次のような優れた
効果を有する。 1)大気中および真空中において、発生トルクの変動率
を小さくして摩擦力の安定化を計ることができる。 2)したがって本発明による摩擦力伝達装置は、大気
中、真空中、または宇宙用の機器、例えば宇宙ステーシ
ョンにおけるマニピュレータの関節の保持および停止用
ブレーキ、または安定したスリップ力を必要とするテン
ションブレーキ、トルクリミッタ等の摩擦式継手の用途
に好適で本発明の実利は極めて大きい。
【図1】同図(A)〜(F)のそれぞれは、本発明によ
り突起として形成された摩擦部分を有する摩擦板の平面
図である。
り突起として形成された摩擦部分を有する摩擦板の平面
図である。
【図2】同図(A)〜(F)は、図1(A)〜(F)に
示したそれぞれの摩擦板の部分拡大側断面図である。
示したそれぞれの摩擦板の部分拡大側断面図である。
【図3】摩擦板の全面積に対する摩擦部分の面積率と、
発生トルクの変動率との関係を示すグラフである。
発生トルクの変動率との関係を示すグラフである。
【図4】先行技術に示された摩擦板の平面図である。
【図5】別の先行技術に示された電磁摩擦ブレーキの側
断面図である。
断面図である。
1、2、3、4、5、6、7:摩擦板 1a、2a、3a、4a、5a、6a、6c、7a:摩
擦部分 1b、2b、3b、4b、5b、6b、7b、:非接触
部分
擦部分 1b、2b、3b、4b、5b、6b、7b、:非接触
部分
Claims (1)
- 【請求項1】 一方が有機系摩擦材料、金属あるいは非
金属材料製の摩擦要素と、他方が有機系摩擦材料、金
属、非金属材料あるいは有機系摩擦材料製の摩擦要素と
を選択的に押圧・接触させることにより、保持機能、制
動機能または加減速機能を発揮させる摩擦式継手の摩擦
板において;前記一方が前記他方に押圧されたとき、前
記一方の摩擦要素は前記他方と圧接状態になる摩擦部分
と非接触部分とから成り、前記摩擦板は複数個の凸状断
面を有し、前記摩擦部分と前記非接触部分との面積を合
計した前記摩擦板の全面積に対する前記摩擦部分の面積
率を60%以下、好適には10%以下となるように構成
され、発生トルクの経時的変動率が小さく、安定したト
ルクを得ることが可能にされていることを特徴とする摩
擦式継手の摩擦板。
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|---|---|---|---|
| JP7302214A JPH09126257A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 摩擦式継手の摩擦板 |
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| KR1019960020545A KR100394035B1 (ko) | 1995-10-27 | 1996-06-10 | 마찰식커플링의마찰판 |
| CN96111961A CN1078939C (zh) | 1995-10-27 | 1996-08-30 | 摩擦式连结器的摩擦板 |
| US08/731,486 US5819888A (en) | 1995-10-27 | 1996-10-16 | Friction plates for friction type coupling device |
| EP96307562A EP0770791B1 (en) | 1995-10-27 | 1996-10-17 | Friction plates for friction type coupling device |
| DE69620972T DE69620972T2 (de) | 1995-10-27 | 1996-10-17 | Kupplungsscheibe für Reibungskupplungsvorrichtung |
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|---|---|---|---|
| JP7302214A JPH09126257A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 摩擦式継手の摩擦板 |
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