JPH09129127A - マグネトロンの製法 - Google Patents
マグネトロンの製法Info
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- JPH09129127A JPH09129127A JP28217095A JP28217095A JPH09129127A JP H09129127 A JPH09129127 A JP H09129127A JP 28217095 A JP28217095 A JP 28217095A JP 28217095 A JP28217095 A JP 28217095A JP H09129127 A JPH09129127 A JP H09129127A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で品質のよいマグネトロンを製造するた
めの製法を提供する。 【解決手段】 (a)円筒状のシェル1の内周面に放射
状に偶数枚のベイン2a、2bを配設する工程と、
(b)外側ストラップリング3と内側ストラップリング
4とによって、前記偶数枚のベインを1枚おきに電気的
に接続する工程と、(c)Agロウ材6aを用いて、前
記偶数枚のベインのうち少なくとも1枚のベインに、マ
イクロ波出力用のアンテナ5をロウづけする工程とから
なり、前記アンテナを前記少なくとも1枚のベインにロ
ウづけする工程(c)が、前記アンテナの第1の曲げ部
と第2の曲げ部とのほぼ中央から前記ベインの上端部に
ロウづけされている部分までの範囲内の前記アンテナに
貫通孔を形成する工程(c−1)と、前記貫通孔に前記
Agロウ材を挿入する工程(c−2)と、前記アンテナ
と前記Agロウ材とを一体構造にする工程(c−3)と
を含むことを特徴とする。
めの製法を提供する。 【解決手段】 (a)円筒状のシェル1の内周面に放射
状に偶数枚のベイン2a、2bを配設する工程と、
(b)外側ストラップリング3と内側ストラップリング
4とによって、前記偶数枚のベインを1枚おきに電気的
に接続する工程と、(c)Agロウ材6aを用いて、前
記偶数枚のベインのうち少なくとも1枚のベインに、マ
イクロ波出力用のアンテナ5をロウづけする工程とから
なり、前記アンテナを前記少なくとも1枚のベインにロ
ウづけする工程(c)が、前記アンテナの第1の曲げ部
と第2の曲げ部とのほぼ中央から前記ベインの上端部に
ロウづけされている部分までの範囲内の前記アンテナに
貫通孔を形成する工程(c−1)と、前記貫通孔に前記
Agロウ材を挿入する工程(c−2)と、前記アンテナ
と前記Agロウ材とを一体構造にする工程(c−3)と
を含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば電子レンジ
などのマイクロ波加熱機器に用いられるマグネトロンの
製法に関する。
などのマイクロ波加熱機器に用いられるマグネトロンの
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネトロンの本体部分は、陽極
部、陰極部および出力用のアンテナが真空容器で囲まれ
て構成される。前記マグネトロンは、前記陰極部と前記
陽極部とのあいだに電位差が与えられ、かつ、前記陽極
部に磁界が形成されることにより前記陽極部でマイクロ
波を発生し、当該発生されたマイクロ波を前記陽極部に
接続された前記出力用のアンテナから外部に取り出し、
マグネトロン外部に放射する。
部、陰極部および出力用のアンテナが真空容器で囲まれ
て構成される。前記マグネトロンは、前記陰極部と前記
陽極部とのあいだに電位差が与えられ、かつ、前記陽極
部に磁界が形成されることにより前記陽極部でマイクロ
波を発生し、当該発生されたマイクロ波を前記陽極部に
接続された前記出力用のアンテナから外部に取り出し、
マグネトロン外部に放射する。
【0003】図5は、従来のマグネトロンの陽極部の一
部分、およびマイクロ波出力用のアンテナを示す断面説
明図である。図5において1はシェルであり、2aおよ
び2bはシェル1の内周面に放射状に配設される偶数
枚、たとえば8枚のベインのうちの2枚のベインであ
り、3は外側ストラップリングであり、4は内側ストラ
ップリングであり、35はアンテナである。ベイン2
a、2bは薄板状の金属板であり、ベイン2a、2bを
含む前記8枚のベインは、円筒状のシェル1の内周面に
等間隔にロウづけされ、前記円筒状のシェル1内に放射
状に配設される。かかる構造により、前記円筒状のシェ
ル1の内周壁と前記8枚のベインとで区切られた6個の
小空洞がマグネトロンの陽極部に形成される。前記6個
の小空洞全体によりマグネトロンの共振空洞が形成され
る。マグネトロンは通常πモードで共振させるため、前
記6個の小空洞はπラジアンずつ位相をずらして発振さ
せている。さらに、マグネトロンの発振を安定させるた
めに、前記8枚のベインの1枚おきのベインを同電位に
するべく、2個の外側ストラップリング3および2個の
内側ストラップリング4をそれぞれ前記8枚のベインに
1枚おきにロウづけする。図5に示すように、アンテナ
35の一端部は前記8枚のベインのうちの1枚のベイン
2bにロウづけされ、したがってベイン2bにアンテナ
35が電気的に接続される。
部分、およびマイクロ波出力用のアンテナを示す断面説
明図である。図5において1はシェルであり、2aおよ
び2bはシェル1の内周面に放射状に配設される偶数
枚、たとえば8枚のベインのうちの2枚のベインであ
り、3は外側ストラップリングであり、4は内側ストラ
ップリングであり、35はアンテナである。ベイン2
a、2bは薄板状の金属板であり、ベイン2a、2bを
含む前記8枚のベインは、円筒状のシェル1の内周面に
等間隔にロウづけされ、前記円筒状のシェル1内に放射
状に配設される。かかる構造により、前記円筒状のシェ
ル1の内周壁と前記8枚のベインとで区切られた6個の
小空洞がマグネトロンの陽極部に形成される。前記6個
の小空洞全体によりマグネトロンの共振空洞が形成され
る。マグネトロンは通常πモードで共振させるため、前
記6個の小空洞はπラジアンずつ位相をずらして発振さ
せている。さらに、マグネトロンの発振を安定させるた
めに、前記8枚のベインの1枚おきのベインを同電位に
するべく、2個の外側ストラップリング3および2個の
内側ストラップリング4をそれぞれ前記8枚のベインに
1枚おきにロウづけする。図5に示すように、アンテナ
35の一端部は前記8枚のベインのうちの1枚のベイン
2bにロウづけされ、したがってベイン2bにアンテナ
35が電気的に接続される。
【0004】前記マグネトロンの陽極部の各部およびア
ンテナは、炉内の温度が800℃〜900℃に保たれた
水素炉中で、Agロウ材によりロウづけ接続される。ア
ンテナ35をベイン2bにロウづけ接続する際のロウづ
け性を向上させるために、アンテナ35には、あらかじ
め全体にAgメッキ処理が施されている、したがってシ
ェル1とベイン2a、2b、ベイン2a、2bと外側ス
トラップリング3、およびベイン2a、2bと内側スト
ラップリング4とをそれぞれ接続する際用いられるロウ
材と同一のロウ材によって、アンテナ35はベイン2b
に確実にロウづけ接続される。
ンテナは、炉内の温度が800℃〜900℃に保たれた
水素炉中で、Agロウ材によりロウづけ接続される。ア
ンテナ35をベイン2bにロウづけ接続する際のロウづ
け性を向上させるために、アンテナ35には、あらかじ
め全体にAgメッキ処理が施されている、したがってシ
ェル1とベイン2a、2b、ベイン2a、2bと外側ス
トラップリング3、およびベイン2a、2bと内側スト
ラップリング4とをそれぞれ接続する際用いられるロウ
材と同一のロウ材によって、アンテナ35はベイン2b
に確実にロウづけ接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネトロンは
前述のように、ロウづけ性の向上のためにアンテナ全体
にAgメッキ処理が施されており、コストがかかるとい
う問題がある。
前述のように、ロウづけ性の向上のためにアンテナ全体
にAgメッキ処理が施されており、コストがかかるとい
う問題がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決し、ロウづ
け性の向上を保ち、かつ、従来のマグネトロンより低い
コストでマグネトロンが製造できるマグネトロンの製法
を提供することを目的とする。
け性の向上を保ち、かつ、従来のマグネトロンより低い
コストでマグネトロンが製造できるマグネトロンの製法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロンの
製法は、(a)円筒状のシェルの内周面に放射状に偶数
枚のベインを配設する工程と、(b)外側ストラップリ
ングと内側ストラップリングとによって、前記偶数枚の
ベインを1枚おきに電気的に接続する工程と、(c)A
gロウ材を用いて、前記偶数枚のベインのうち少なくと
も1枚のベインに、マイクロ波出力用のアンテナをロウ
づけする工程とからなり、前記アンテナを前記少なくと
も1枚のベインにロウづけする工程(c)が、前記アン
テナの第1の曲げ部と第2の曲げ部とのほぼ中央から前
記ベインの上端部にロウづけされている部分までの範囲
内の前記アンテナに貫通孔を形成する工程(c−1)
と、前記貫通孔に前記Agロウ材を挿入する工程(c−
2)と、前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構造に
する工程(c−3)とを含むことを特徴とする。
製法は、(a)円筒状のシェルの内周面に放射状に偶数
枚のベインを配設する工程と、(b)外側ストラップリ
ングと内側ストラップリングとによって、前記偶数枚の
ベインを1枚おきに電気的に接続する工程と、(c)A
gロウ材を用いて、前記偶数枚のベインのうち少なくと
も1枚のベインに、マイクロ波出力用のアンテナをロウ
づけする工程とからなり、前記アンテナを前記少なくと
も1枚のベインにロウづけする工程(c)が、前記アン
テナの第1の曲げ部と第2の曲げ部とのほぼ中央から前
記ベインの上端部にロウづけされている部分までの範囲
内の前記アンテナに貫通孔を形成する工程(c−1)
と、前記貫通孔に前記Agロウ材を挿入する工程(c−
2)と、前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構造に
する工程(c−3)とを含むことを特徴とする。
【0008】前記貫通孔の孔径が前記Agロウ材の径よ
り0.2mm〜0.4mm大きいことが、前記貫通孔に
前記Agロウ材を容易に挿入できるため好ましい。
り0.2mm〜0.4mm大きいことが、前記貫通孔に
前記Agロウ材を容易に挿入できるため好ましい。
【0009】前記Agロウ材の長さが、該Agロウ材を
前記貫通孔に挿入する際に当該Agロウ材の両端部が前
記貫通孔からはみ出す程度の長さであることが、のちの
前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構造にする工程
において、前記Agロウ材の両端部を加工できるため好
ましい。
前記貫通孔に挿入する際に当該Agロウ材の両端部が前
記貫通孔からはみ出す程度の長さであることが、のちの
前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構造にする工程
において、前記Agロウ材の両端部を加工できるため好
ましい。
【0010】前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構
造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の両端部を
プレス加工する工程を含んでなることが、前記貫通孔か
ら前記Agロウ材を抜けなくできるため好ましい。
造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の両端部を
プレス加工する工程を含んでなることが、前記貫通孔か
ら前記Agロウ材を抜けなくできるため好ましい。
【0011】前記アンテナと前記Agロウ材とを一体構
造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の前記貫通
孔からはみ出した部分を折り曲げ加工する工程を含んで
なることが、前記貫通孔から前記Agロウ材を抜けなく
できるため好ましい。
造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の前記貫通
孔からはみ出した部分を折り曲げ加工する工程を含んで
なることが、前記貫通孔から前記Agロウ材を抜けなく
できるため好ましい。
【0012】前記貫通孔の一方の孔径が前記Agロウ材
の径より0.2mm〜0.4mm程度大きい孔径であ
り、当該他方の孔径が前記Agロウ材の径と同一の孔径
であることが、のちの前記貫通孔に前記Agロウ材を挿
入する工程において、前記貫通孔が形成されたアンテナ
に前記Agロウ材を固定することができるため好まし
い。
の径より0.2mm〜0.4mm程度大きい孔径であ
り、当該他方の孔径が前記Agロウ材の径と同一の孔径
であることが、のちの前記貫通孔に前記Agロウ材を挿
入する工程において、前記貫通孔が形成されたアンテナ
に前記Agロウ材を固定することができるため好まし
い。
【0013】前記貫通孔に前記Agロウ材を挿入する工
程(c−2)が、前記貫通孔の前記Agロウ材の径より
大きい孔径の側から前記Agロウ材を挿入して、前記貫
通孔の前記Agロウ材の径と同一の孔径の側で前記Ag
ロウ材を固定する工程を含んでなることが、前記貫通孔
に前記Agロウ材を挿入したのち、前記Agロウ材にプ
レス加工または折り曲げ加工せずに前記貫通孔が形成さ
れたアンテナに前記Agロウ材を固定することができる
ため好ましい。
程(c−2)が、前記貫通孔の前記Agロウ材の径より
大きい孔径の側から前記Agロウ材を挿入して、前記貫
通孔の前記Agロウ材の径と同一の孔径の側で前記Ag
ロウ材を固定する工程を含んでなることが、前記貫通孔
に前記Agロウ材を挿入したのち、前記Agロウ材にプ
レス加工または折り曲げ加工せずに前記貫通孔が形成さ
れたアンテナに前記Agロウ材を固定することができる
ため好ましい。
【0014】前記アンテナに前記貫通孔を形成する工程
(c−1)が、前記アンテナの、前記ベインを接続する
側端部に前記貫通孔を形成する工程を含んでなること
が、前記貫通孔に挿入されるAgロウ材の量をより少な
くできるため好ましい。
(c−1)が、前記アンテナの、前記ベインを接続する
側端部に前記貫通孔を形成する工程を含んでなること
が、前記貫通孔に挿入されるAgロウ材の量をより少な
くできるため好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のマグネトロンの製法は、
マグネトロンの陽極部の一部分にロウづけされるアンテ
ナに貫通孔を設け、前記貫通孔にロウ材を挿入し、さら
にアンテナとロウ材とを一体構造にして、陽極部の一部
分とアンテナとをロウづけする通常の方法によりロウづ
けする。また、本発明の製法によって製造されるマグネ
トロンは、マグネトロンの本体部分のうち、前記アンテ
ナを除いた部分、すなわち前記陽極部、および陰極部な
どは従来のマグネトロンの製法と同様の方法で形成され
る。
マグネトロンの陽極部の一部分にロウづけされるアンテ
ナに貫通孔を設け、前記貫通孔にロウ材を挿入し、さら
にアンテナとロウ材とを一体構造にして、陽極部の一部
分とアンテナとをロウづけする通常の方法によりロウづ
けする。また、本発明の製法によって製造されるマグネ
トロンは、マグネトロンの本体部分のうち、前記アンテ
ナを除いた部分、すなわち前記陽極部、および陰極部な
どは従来のマグネトロンの製法と同様の方法で形成され
る。
【0016】つぎに図面を参照しながら本発明のマグネ
トロンの製法について説明する。
トロンの製法について説明する。
【0017】実施例1 図1は本発明のマグネトロンの製法の一実施例において
製造されるマグネトロンの陽極部の一部分およびマイク
ロ波出力用のアンテナのロウづけ前の状態を示す断面説
明図であり、図2(a)および図2(b)は図1に示す
アンテナの断面説明図である。図1において、1は円筒
状のシェルであり、2aおよび2bはシェル1の内周面
に放射状に配設される偶数枚のベインのうちの2枚のベ
インであり、3は外側ストラップリングであり、4は内
側ストラップリングであり、5はアンテナであり、6a
はAgロウ材である。本実施例において、偶数枚のベイ
ンをたとえば8枚のベインとする。また、前記シェル1
とベイン2a、2b、ベイン2aの上端部と外側ストラ
ップリング3、ベイン2aの下端部と内側ストラップリ
ング4、ベイン2bの上端部と外側ストラップリング
3、およびベイン2bの下端部と内側ストラップリング
4は、前述の従来のマグネトロンの陽極部のロウづけ方
法と同様の方法でそれぞれロウづけ接続される。
製造されるマグネトロンの陽極部の一部分およびマイク
ロ波出力用のアンテナのロウづけ前の状態を示す断面説
明図であり、図2(a)および図2(b)は図1に示す
アンテナの断面説明図である。図1において、1は円筒
状のシェルであり、2aおよび2bはシェル1の内周面
に放射状に配設される偶数枚のベインのうちの2枚のベ
インであり、3は外側ストラップリングであり、4は内
側ストラップリングであり、5はアンテナであり、6a
はAgロウ材である。本実施例において、偶数枚のベイ
ンをたとえば8枚のベインとする。また、前記シェル1
とベイン2a、2b、ベイン2aの上端部と外側ストラ
ップリング3、ベイン2aの下端部と内側ストラップリ
ング4、ベイン2bの上端部と外側ストラップリング
3、およびベイン2bの下端部と内側ストラップリング
4は、前述の従来のマグネトロンの陽極部のロウづけ方
法と同様の方法でそれぞれロウづけ接続される。
【0018】つぎに、本発明のマグネトロンの製法の一
実施例によるアンテナとベインとのロウづけ方法につい
て図2(a)および図2(b)を用いて述べる。アンテ
ナ5とベイン2bとのロウづけ工程は、前記アンテナに
貫通孔を形成する工程(以下、単に「貫通孔形成工程」
という)と、前記貫通孔にAgロウ材を挿入する工程
(以下、単に「挿入工程」という)と、前記アンテナと
前記Agロウ材とを一体化して一体構造にする工程(以
下、単に「一体化工程」という)とを含む。
実施例によるアンテナとベインとのロウづけ方法につい
て図2(a)および図2(b)を用いて述べる。アンテ
ナ5とベイン2bとのロウづけ工程は、前記アンテナに
貫通孔を形成する工程(以下、単に「貫通孔形成工程」
という)と、前記貫通孔にAgロウ材を挿入する工程
(以下、単に「挿入工程」という)と、前記アンテナと
前記Agロウ材とを一体化して一体構造にする工程(以
下、単に「一体化工程」という)とを含む。
【0019】まず、前記貫通孔形成工程について図2
(a)を用いて述べる。前記貫通孔形成工程は、通常の
プレス機によってアンテナにプレス加工して貫通孔5a
を形成する工程であり、貫通孔5aは、アンテナ5の、
前記アンテナの第1の曲げ部(図2(a)においてEで
示す部分)と第2の曲げ部(図2(a)においてFで示
す部分)とのほぼ中央から、前記ベインの上端部にロウ
づけされている部分(図1においてGで示す部分)まで
の範囲内に位置する。また、のちの挿入工程において貫
通孔5aにAgロウ材を挿入する際、容易にAgロウ材
を挿入できるように、貫通孔5aの孔径はAgロウ材の
径よりたとえば0.2mm〜0.4mm大きく形成され
る。
(a)を用いて述べる。前記貫通孔形成工程は、通常の
プレス機によってアンテナにプレス加工して貫通孔5a
を形成する工程であり、貫通孔5aは、アンテナ5の、
前記アンテナの第1の曲げ部(図2(a)においてEで
示す部分)と第2の曲げ部(図2(a)においてFで示
す部分)とのほぼ中央から、前記ベインの上端部にロウ
づけされている部分(図1においてGで示す部分)まで
の範囲内に位置する。また、のちの挿入工程において貫
通孔5aにAgロウ材を挿入する際、容易にAgロウ材
を挿入できるように、貫通孔5aの孔径はAgロウ材の
径よりたとえば0.2mm〜0.4mm大きく形成され
る。
【0020】アンテナ5に前記貫通孔を形成したのち前
記ロウ材を挿入する。前記Agロウ材の長さは、該Ag
ロウ材の両端部が前記貫通孔5aからはみ出す程度の長
さであり、さらに、ベイン2b(図1参照)に前記アン
テナを確実にロウづけするために必要とされるAgロウ
材の必要最低限の量を考慮して、前記Agロウ材の長さ
および太さを決定する。
記ロウ材を挿入する。前記Agロウ材の長さは、該Ag
ロウ材の両端部が前記貫通孔5aからはみ出す程度の長
さであり、さらに、ベイン2b(図1参照)に前記アン
テナを確実にロウづけするために必要とされるAgロウ
材の必要最低限の量を考慮して、前記Agロウ材の長さ
および太さを決定する。
【0021】つぎに、前記一体化工程について図2
(b)を用いて述べる。前記一体化工程は、前記Agロ
ウ材の両端部(図中、A、Bで示される部分)を通常の
プレス機によってプレス加工する工程である。前記プレ
ス加工により、前記Agロウ材のA部分およびB部分を
前記貫通孔の孔径より大きい径に加工する(図2(b)
参照)。したがって、前記Agロウ材6aは前記貫通孔
から抜けなくなり、前記Agロウ材6aがアンテナ5に
一体化される。
(b)を用いて述べる。前記一体化工程は、前記Agロ
ウ材の両端部(図中、A、Bで示される部分)を通常の
プレス機によってプレス加工する工程である。前記プレ
ス加工により、前記Agロウ材のA部分およびB部分を
前記貫通孔の孔径より大きい径に加工する(図2(b)
参照)。したがって、前記Agロウ材6aは前記貫通孔
から抜けなくなり、前記Agロウ材6aがアンテナ5に
一体化される。
【0022】前述の貫通孔形成工程、挿入工程および一
体化工程により、アンテナ5に前記Agロウ材6aを一
体化したのち、前述の水素炉を用いたマグネトロンの陽
極部のロウづけ方法と同様の方法で、アンテナ5とマグ
ネトロンの陽極部のベイン2bとをロウづけすることに
より、アンテナとベインとのロウづけ工程が終了する。
体化工程により、アンテナ5に前記Agロウ材6aを一
体化したのち、前述の水素炉を用いたマグネトロンの陽
極部のロウづけ方法と同様の方法で、アンテナ5とマグ
ネトロンの陽極部のベイン2bとをロウづけすることに
より、アンテナとベインとのロウづけ工程が終了する。
【0023】前記水素炉中においてアンテナとベインと
をロウづけするにあたり、アンテナ5に一体化されたA
gロウ材6aは、溶けて、さらにアンテナ5を伝って、
アンテナ5とベイン2b(図1参照)との接している部
分の隙間に流れ込む。したがってAgロウ材はアンテナ
5とベイン2bとを確実にロウづけする。
をロウづけするにあたり、アンテナ5に一体化されたA
gロウ材6aは、溶けて、さらにアンテナ5を伝って、
アンテナ5とベイン2b(図1参照)との接している部
分の隙間に流れ込む。したがってAgロウ材はアンテナ
5とベイン2bとを確実にロウづけする。
【0024】図2(a)に示されるアンテナ5の貫通孔
5aに挿入されるロウ材を、たとえばAg−Cuロウ材
とすることでより作業性がよくなり、かつ、Agロウ材
を用いたばあいより、より大きい接合強度がえられる。
また、たとえばアンテナ5の径が約5mmであり、さら
に前記Agロウ材としてたとえば棒状のAgロウ材を用
いるばあいは、貫通孔5aの孔径が約1.2mmである
ことが、アンテナ5の機械的な強度を保てるため好まし
く、前記Agロウ材の径が約1mmであることが、前記
貫通孔5aに容易にAgロウ材を挿入できるため好まし
く、また、前記Agロウ材の長さが約5mmであること
が、前記一体化工程のプレス加工により前記貫通孔から
前記Agロウ材6a(図2(b)参照)が抜けなくでき
るため好ましい。
5aに挿入されるロウ材を、たとえばAg−Cuロウ材
とすることでより作業性がよくなり、かつ、Agロウ材
を用いたばあいより、より大きい接合強度がえられる。
また、たとえばアンテナ5の径が約5mmであり、さら
に前記Agロウ材としてたとえば棒状のAgロウ材を用
いるばあいは、貫通孔5aの孔径が約1.2mmである
ことが、アンテナ5の機械的な強度を保てるため好まし
く、前記Agロウ材の径が約1mmであることが、前記
貫通孔5aに容易にAgロウ材を挿入できるため好まし
く、また、前記Agロウ材の長さが約5mmであること
が、前記一体化工程のプレス加工により前記貫通孔から
前記Agロウ材6a(図2(b)参照)が抜けなくでき
るため好ましい。
【0025】実施例2 図3(a)および図3(b)は本発明のマグネトロンの
製法の他の実施例によるアンテナおよびAgロウ材を示
す断面説明図である。
製法の他の実施例によるアンテナおよびAgロウ材を示
す断面説明図である。
【0026】図3(a)は、前述の実施例1における一
体化工程において、Agロウ材6aのA部分およびB部
分(図2(b)参照)をプレス加工するかわりに折り曲
げ加工することで、アンテナにAgロウ材を一体化した
ばあいのアンテナ5およびAgロウ材6bを示す。前述
のように折り曲げ加工してAgロウ材6bを形成するこ
とにより、Agロウ材6bがアンテナ5からより抜けに
くくなるため、より確実にAgロウ材をアンテナに一体
化できる。
体化工程において、Agロウ材6aのA部分およびB部
分(図2(b)参照)をプレス加工するかわりに折り曲
げ加工することで、アンテナにAgロウ材を一体化した
ばあいのアンテナ5およびAgロウ材6bを示す。前述
のように折り曲げ加工してAgロウ材6bを形成するこ
とにより、Agロウ材6bがアンテナ5からより抜けに
くくなるため、より確実にAgロウ材をアンテナに一体
化できる。
【0027】また、図3(b)は、前述の実施例1にお
ける貫通孔形成工程によって形成されるアンテナ5の貫
通孔5aの両孔径を互いに同じ大きさにするかわりに、
アンテナ15の貫通孔の一方の孔径(図中のC側の孔
径、以下、単に「孔径C」という)を容易にAgロウ材
が挿入できるように孔径CをAgロウ材の径より0.2
mm〜0.4mm大きく形成し、前記貫通孔の他方の孔
径(図中のD側の孔径、以下、単に「孔径D」という)
をAgロウ材6cの径と同一の大きさの孔径に形成した
ばあいのアンテナ15およびAgロウ材6cを示す。前
記貫通孔の孔径Cの側からAgロウ材6cを挿入し、さ
らに貫通孔の孔径DにAgロウ材6cを圧入することに
より、前記Agロウ材6cをアンテナ15に固定する。
前述のようにアンテナ15に、Agロウ材6cの径と同
一の大きさの孔径Dを有する貫通孔を形成することによ
り、前述の実施例1におけるAgロウ材6aに施すプレ
ス加工、および図3(a)に示されるAgロウ材6bに
施す折り曲げ加工を必要とせず、アンテナ15とAgロ
ウ材6cとを一体構造にできる。なお、前記貫通孔の孔
径DよりもAgロウ材6cの径を若干大きく形成し、A
gロウ材6cを前記貫通孔に圧入することによって、A
gロウ材6cとアンテナ15とを一体化してもよい。
ける貫通孔形成工程によって形成されるアンテナ5の貫
通孔5aの両孔径を互いに同じ大きさにするかわりに、
アンテナ15の貫通孔の一方の孔径(図中のC側の孔
径、以下、単に「孔径C」という)を容易にAgロウ材
が挿入できるように孔径CをAgロウ材の径より0.2
mm〜0.4mm大きく形成し、前記貫通孔の他方の孔
径(図中のD側の孔径、以下、単に「孔径D」という)
をAgロウ材6cの径と同一の大きさの孔径に形成した
ばあいのアンテナ15およびAgロウ材6cを示す。前
記貫通孔の孔径Cの側からAgロウ材6cを挿入し、さ
らに貫通孔の孔径DにAgロウ材6cを圧入することに
より、前記Agロウ材6cをアンテナ15に固定する。
前述のようにアンテナ15に、Agロウ材6cの径と同
一の大きさの孔径Dを有する貫通孔を形成することによ
り、前述の実施例1におけるAgロウ材6aに施すプレ
ス加工、および図3(a)に示されるAgロウ材6bに
施す折り曲げ加工を必要とせず、アンテナ15とAgロ
ウ材6cとを一体構造にできる。なお、前記貫通孔の孔
径DよりもAgロウ材6cの径を若干大きく形成し、A
gロウ材6cを前記貫通孔に圧入することによって、A
gロウ材6cとアンテナ15とを一体化してもよい。
【0028】実施例3 図5は本発明のマグネトロンの製法の他の実施例におけ
るアンテナおよびAgロウ材を示す断面説明図である。
図5は、前述の実施例1における貫通孔形成工程におい
て、アンテナのベイン2b(図1参照)に近い側の端部
に貫通孔を形成するばあいのアンテナ25およびAgロ
ウ材6aの配置を示す。前記貫通孔をアンテナのベイン
2b(図1参照)に近い側の端部に形成することによ
り、Agロウ材6aと前記ベイン2bとをロウづけ接続
する際のAgロウ材6aの量を少なくできるためマグネ
トロンの製造にかかるコストをさらに安くできる。
るアンテナおよびAgロウ材を示す断面説明図である。
図5は、前述の実施例1における貫通孔形成工程におい
て、アンテナのベイン2b(図1参照)に近い側の端部
に貫通孔を形成するばあいのアンテナ25およびAgロ
ウ材6aの配置を示す。前記貫通孔をアンテナのベイン
2b(図1参照)に近い側の端部に形成することによ
り、Agロウ材6aと前記ベイン2bとをロウづけ接続
する際のAgロウ材6aの量を少なくできるためマグネ
トロンの製造にかかるコストをさらに安くできる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、従来のマグネトロンよ
り低いコストでマグネトロンを製造でき、かつ、ロウづ
け性も向上する。したがって安価で、かつ、安定した出
力および周波数がえられるマグネトロンを製造するため
のマグネトロンの製法を提供することができる。
り低いコストでマグネトロンを製造でき、かつ、ロウづ
け性も向上する。したがって安価で、かつ、安定した出
力および周波数がえられるマグネトロンを製造するため
のマグネトロンの製法を提供することができる。
【図1】本発明のマグネトロンの製法の一実施例におけ
る陽極部の一部分およびアンテナを示す断面説明図であ
る。
る陽極部の一部分およびアンテナを示す断面説明図であ
る。
【図2】図1に示されるアンテナと該アンテナに一体化
されるAgロウ材とを示す断面説明図である。
されるAgロウ材とを示す断面説明図である。
【図3】本発明のマグネトロンの製法の他の実施例にお
けるアンテナと該アンテナに一体化されるAgロウ材と
を示す断面説明図である。
けるアンテナと該アンテナに一体化されるAgロウ材と
を示す断面説明図である。
【図4】本発明のマグネトロンの製法の他の実施例にお
けるアンテナと該アンテナに一体化されるAgロウ材と
を示す断面説明図である。
けるアンテナと該アンテナに一体化されるAgロウ材と
を示す断面説明図である。
【図5】従来のマグネトロンの陽極部の一部分およびア
ンテナを示す断面説明図である。
ンテナを示す断面説明図である。
1 シェル 2a、2b ベイン 3 外側ストラップリング 4 内側ストラップリング 5 アンテナ 6a Agロウ材
Claims (8)
- 【請求項1】(a)円筒状のシェルの内周面に放射状に
偶数枚のベインを配設する工程と、(b)外側ストラッ
プリングと内側ストラップリングとによって、前記偶数
枚のベインを1枚おきに電気的に接続する工程と、
(c)Agロウ材を用いて、前記偶数枚のベインのうち
少なくとも1枚のベインに、マイクロ波出力用のアンテ
ナをロウづけする工程とからなるマグネトロンの製法で
あって、前記アンテナを前記少なくとも1枚のベインに
ロウづけする工程(c)が、前記アンテナの第1の曲げ
部と第2の曲げ部とのほぼ中央から前記ベインの上端部
にロウづけされている部分までの範囲内の前記アンテナ
に貫通孔を形成する工程(c−1)と、前記貫通孔に前
記Agロウ材を挿入する工程(c−2)と、前記アンテ
ナと前記Agロウ材とを一体構造にする工程(c−3)
とを含むことを特徴とするマグネトロンの製法。 - 【請求項2】 前記貫通孔の孔径が前記Agロウ材の径
より0.2mm〜0.4mm大きい請求項1記載のマグ
ネトロンの製法。 - 【請求項3】 前記Agロウ材の長さが、該Agロウ材
を前記貫通孔に挿入する際に当該Agロウ材の両端部が
前記貫通孔からはみ出す程度の長さである請求項1およ
び2記載のマグネトロンの製法。 - 【請求項4】 前記アンテナと前記Agロウ材とを一体
構造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の両端部
をプレス加工する工程を含んでなる請求項1、2および
3記載のマグネトロンの製法。 - 【請求項5】 前記アンテナと前記Agロウ材とを一体
構造にする工程(c−3)が、前記Agロウ材の前記貫
通孔からはみ出した部分を折り曲げ加工する工程を含ん
でなる請求項1、2および3記載のマグネトロンの製
法。 - 【請求項6】 前記貫通孔の一方の孔径が前記Agロウ
材の径より0.2mm〜0.4mm大きく、他方の孔径
が前記Agロウ材の径と同一である請求項1記載のマグ
ネトロンの製法。 - 【請求項7】 前記貫通孔に前記Agロウ材を挿入する
工程(c−2)が、前記貫通孔の前記Agロウ材の径よ
り大きい孔径の側から前記Agロウ材を挿入して、前記
貫通孔の前記Agロウ材の径と同一の孔径の側で前記A
gロウ材を固定する工程を含んでなる請求項1または6
記載のマグネトロンの製法。 - 【請求項8】 前記アンテナに前記貫通孔を形成する工
程(c−1)が、前記アンテナの、前記ベインを接続す
る側端部に前記貫通孔を形成する工程を含んでなる請求
項1記載のマグネトロンの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28217095A JPH09129127A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28217095A JPH09129127A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロンの製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09129127A true JPH09129127A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17649012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28217095A Pending JPH09129127A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | マグネトロンの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09129127A (ja) |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28217095A patent/JPH09129127A/ja active Pending
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