JPH09151992A - ダンパ - Google Patents
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- JPH09151992A JPH09151992A JP7334314A JP33431495A JPH09151992A JP H09151992 A JPH09151992 A JP H09151992A JP 7334314 A JP7334314 A JP 7334314A JP 33431495 A JP33431495 A JP 33431495A JP H09151992 A JPH09151992 A JP H09151992A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 捩り方向、軸直角方向及び軸方向の振動に対
する有効な振動低減機能を備え、熱によるエラストマ部
材の劣化を防止し、かつ安全性の優れたダンパを提供す
る。 【解決手段】 ハブ1は外径側へ展開した外径フランジ
13を有し、この外径フランジ13には放熱フィン13
aが形成されている。ハブ1の外周側に配置された第一
の質量体2は、ハブ1の外径フランジ13のエンジン側
へ円盤状に延在された内径フランジ22を有し、互いに
軸方向に対向する両フランジ13,22の間に第一のエ
ラストマ部材3が一体的に加硫接着されている。第一の
質量体2の外周面21a及びその外周側に配置された第
二の質量体4の内周面4aは、フロント側へ向けて大径
になるテーパ状を呈し、この対向する外周面21a内周
面4aとの間に第二のエラストマ部材5が一体的に加硫
接着されている。
する有効な振動低減機能を備え、熱によるエラストマ部
材の劣化を防止し、かつ安全性の優れたダンパを提供す
る。 【解決手段】 ハブ1は外径側へ展開した外径フランジ
13を有し、この外径フランジ13には放熱フィン13
aが形成されている。ハブ1の外周側に配置された第一
の質量体2は、ハブ1の外径フランジ13のエンジン側
へ円盤状に延在された内径フランジ22を有し、互いに
軸方向に対向する両フランジ13,22の間に第一のエ
ラストマ部材3が一体的に加硫接着されている。第一の
質量体2の外周面21a及びその外周側に配置された第
二の質量体4の内周面4aは、フロント側へ向けて大径
になるテーパ状を呈し、この対向する外周面21a内周
面4aとの間に第二のエラストマ部材5が一体的に加硫
接着されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジンのクランク軸の軸端に取り付けられ、質量体とエラ
ストマからなる共振系によって前記クランク軸に対する
制振機能を奏するダンパに関する。
ジンのクランク軸の軸端に取り付けられ、質量体とエラ
ストマからなる共振系によって前記クランク軸に対する
制振機能を奏するダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの駆動は、吸気、圧縮、爆発
(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行われるた
め、そのクランク軸には、回転に伴って捩り振動(回転
方向の振動)や、エンジンの爆発行程による軸直角方向
の振動も加わる。従来、このような振動を低減するため
のダンパとしては、典型的には図3に示すように、クラ
ンク軸の軸端に取り付けられるハブ101の軸方向両側
に、それぞれ第一及び第二のエラストマ部材102,1
03を介して第一及び第二の質量体104,105を弾
性的に連結したものがある。第一及び第二のエラストマ
部材102,103は、いずれも捩り方向及び軸直角方
向に対して剪断であるため、捩り振動及び軸直角方向の
振動に対して有効な制振機能を有し、また、第一のエラ
ストマ部材102及び第一の質量体104からなる第一
のダンパ系D1 と、第二のエラストマ部材103及び第
二の質量体105からなる第二のダンパ系D2 には互い
に異なる固有振動数が設定されており、これによって、
広い振動数域での制振機能を実現するものである。
(膨張)及び排気の各行程を繰り返しながら行われるた
め、そのクランク軸には、回転に伴って捩り振動(回転
方向の振動)や、エンジンの爆発行程による軸直角方向
の振動も加わる。従来、このような振動を低減するため
のダンパとしては、典型的には図3に示すように、クラ
ンク軸の軸端に取り付けられるハブ101の軸方向両側
に、それぞれ第一及び第二のエラストマ部材102,1
03を介して第一及び第二の質量体104,105を弾
性的に連結したものがある。第一及び第二のエラストマ
部材102,103は、いずれも捩り方向及び軸直角方
向に対して剪断であるため、捩り振動及び軸直角方向の
振動に対して有効な制振機能を有し、また、第一のエラ
ストマ部材102及び第一の質量体104からなる第一
のダンパ系D1 と、第二のエラストマ部材103及び第
二の質量体105からなる第二のダンパ系D2 には互い
に異なる固有振動数が設定されており、これによって、
広い振動数域での制振機能を実現するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダンパによ
れば、次のような問題が指摘される。 (1) ある振動数領域での入力振動に対して、第一及び第
二のダンパ系D1 ,D2のうちの一方が共振による動的
制振動作を行っている場合に、他方の共振系は前記振動
数領域では殆ど制振作用を奏することがなく、無駄な慣
性質量でしかないものである。 (2) 第一及び第二のエラストマ部材102,103によ
る振動の内部減衰作用に伴って発生する熱が効率良く放
出されないと、熱負荷によってエラストマ材質が劣化し
て亀裂を生じ、破損に至る恐れがある。 (3) クランク軸には軸方向の振動も発生するが、第一及
び第二のエラストマ部材102,103は、軸方向に対
しては圧縮−引張となるためバネ定数が高く、したがっ
て軸方向の振動を有効に低減することができない。 (4) ハブ101に対してフロント側(エンジンと反対
側)にある第一のエラストマ部材102が破損した場
合、第一の質量体104が飛び出す危険がある。
れば、次のような問題が指摘される。 (1) ある振動数領域での入力振動に対して、第一及び第
二のダンパ系D1 ,D2のうちの一方が共振による動的
制振動作を行っている場合に、他方の共振系は前記振動
数領域では殆ど制振作用を奏することがなく、無駄な慣
性質量でしかないものである。 (2) 第一及び第二のエラストマ部材102,103によ
る振動の内部減衰作用に伴って発生する熱が効率良く放
出されないと、熱負荷によってエラストマ材質が劣化し
て亀裂を生じ、破損に至る恐れがある。 (3) クランク軸には軸方向の振動も発生するが、第一及
び第二のエラストマ部材102,103は、軸方向に対
しては圧縮−引張となるためバネ定数が高く、したがっ
て軸方向の振動を有効に低減することができない。 (4) ハブ101に対してフロント側(エンジンと反対
側)にある第一のエラストマ部材102が破損した場
合、第一の質量体104が飛び出す危険がある。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題は、捩り方向、軸直角
方向及び軸方向の振動に対する有効な振動低減機能を備
え、熱によるエラストマ部材の劣化を防止し、かつ安全
性の優れたダンパを提供することにある。
れたもので、その主な技術的課題は、捩り方向、軸直角
方向及び軸方向の振動に対する有効な振動低減機能を備
え、熱によるエラストマ部材の劣化を防止し、かつ安全
性の優れたダンパを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るダンパは、エンジンのクランク軸に取り付
けられるハブと、このハブに第一のエラストマ部材を介
して弾性的に連結された第一の質量体と、この第一の質
量体に第二のエラストマ部材を介して弾性的に連結され
た第二の質量体とを備え、前記第一及び第二のエラスト
マ部材のうちの一方が、その軸方向両側面を前記ハブ、
第一の質量体及び第二の質量体のいずれかとの接着面と
し、他方が、その内周面及び外周面を前記ハブ、第一の
質量体及び第二の質量体のいずれかとの接着面とするも
のである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るダンパは、エンジンのクランク軸に取り付
けられるハブと、このハブに第一のエラストマ部材を介
して弾性的に連結された第一の質量体と、この第一の質
量体に第二のエラストマ部材を介して弾性的に連結され
た第二の質量体とを備え、前記第一及び第二のエラスト
マ部材のうちの一方が、その軸方向両側面を前記ハブ、
第一の質量体及び第二の質量体のいずれかとの接着面と
し、他方が、その内周面及び外周面を前記ハブ、第一の
質量体及び第二の質量体のいずれかとの接着面とするも
のである。
【0006】この構成によれば、第一及び第二のエラス
トマ部材のうち、ハブ、第一の質量体及び第二の質量体
のいずれかに対して軸方向両側面が接着されたエラスト
マ部材は、捩り方向及び軸直角方向に対して剪断変形と
なり、内周面及び外周面が接着されたエラストマ部材
は、捩り方向及び軸方向に対して剪断変形となるため、
捩り方向、軸直角方向及び軸方向の入力振動に対する制
振機能を実現する。また、少なくとも第一及び第二の質
量体が同一方向に振動変位されるようなモードにおいて
は、ハブと第一の質量体を連結している第一のエラスト
マ部材に対する慣性質量は、第一の質量体の慣性質量と
第二の質量体の慣性質量との和にほぼ相当することか
ら、慣性質量の増大による制振力の向上が図られる。
トマ部材のうち、ハブ、第一の質量体及び第二の質量体
のいずれかに対して軸方向両側面が接着されたエラスト
マ部材は、捩り方向及び軸直角方向に対して剪断変形と
なり、内周面及び外周面が接着されたエラストマ部材
は、捩り方向及び軸方向に対して剪断変形となるため、
捩り方向、軸直角方向及び軸方向の入力振動に対する制
振機能を実現する。また、少なくとも第一及び第二の質
量体が同一方向に振動変位されるようなモードにおいて
は、ハブと第一の質量体を連結している第一のエラスト
マ部材に対する慣性質量は、第一の質量体の慣性質量と
第二の質量体の慣性質量との和にほぼ相当することか
ら、慣性質量の増大による制振力の向上が図られる。
【0007】本発明の一層好ましい手段としては、上記
構成において、ハブの外径端が第一の質量体の内径端よ
り大径であり、この第一の質量体の外径端が第二の質量
体の内径端より大径であり、前記ハブの外径端が前記第
一の質量体の内径端のフロント側にあり、この第一の質
量体の外径端が第二の質量体の内径端のフロント側にあ
る。この場合は第一のエラストマ部材が破損しても、ハ
ブがフロント側への第一の質量体の飛び出しを防止する
抜け止めとなり、また、第二のエラストマ部材が破損し
ても、第一の質量体がフロント側への第二の質量体の飛
び出しを防止する抜け止めとなる。このような構成は、
具体的には例えばハブと第一の質量体あるいは第一の質
量体と第二の質量体に、互いに軸方向に対向するフラン
ジ部を形成すること、あるいは互いに対向する外周面及
び内周面をフロント側へ向けて大径になるテーパ状とす
ること等により実現される。
構成において、ハブの外径端が第一の質量体の内径端よ
り大径であり、この第一の質量体の外径端が第二の質量
体の内径端より大径であり、前記ハブの外径端が前記第
一の質量体の内径端のフロント側にあり、この第一の質
量体の外径端が第二の質量体の内径端のフロント側にあ
る。この場合は第一のエラストマ部材が破損しても、ハ
ブがフロント側への第一の質量体の飛び出しを防止する
抜け止めとなり、また、第二のエラストマ部材が破損し
ても、第一の質量体がフロント側への第二の質量体の飛
び出しを防止する抜け止めとなる。このような構成は、
具体的には例えばハブと第一の質量体あるいは第一の質
量体と第二の質量体に、互いに軸方向に対向するフラン
ジ部を形成すること、あるいは互いに対向する外周面及
び内周面をフロント側へ向けて大径になるテーパ状とす
ること等により実現される。
【0008】なお、本願においていう「フロント側」と
は、当該ダンパから見てエンジンと反対側のことであ
る。
は、当該ダンパから見てエンジンと反対側のことであ
る。
【0009】本発明の一層好ましい他の手段としては、
ハブ又は第一の質量体に放熱フィンを形成する。これに
よって、第一及び第二のエラストマ部材で発生する熱が
外部へ効率良く放出される。
ハブ又は第一の質量体に放熱フィンを形成する。これに
よって、第一及び第二のエラストマ部材で発生する熱が
外部へ効率良く放出される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るダンパの一
実施形態を示すもので、この図1においては右側がエン
ジン側、左側がフロント側である。
実施形態を示すもので、この図1においては右側がエン
ジン側、左側がフロント側である。
【0011】参照符号1は、内周ボス部11においてエ
ンジンのクランク軸(図示省略)の軸端に装着されるハ
ブであり、このハブ1は、前記内周ボス部11の外周か
らフロント側へ延びる筒状部12及びこの筒状部12か
ら外径側へ円盤状に展開した外径フランジ13を有す
る。この外径フランジ13のフロント側に臨む面には、
軸心を中心とする放射状に延びる放熱フィン13aが形
成されている。
ンジンのクランク軸(図示省略)の軸端に装着されるハ
ブであり、このハブ1は、前記内周ボス部11の外周か
らフロント側へ延びる筒状部12及びこの筒状部12か
ら外径側へ円盤状に展開した外径フランジ13を有す
る。この外径フランジ13のフロント側に臨む面には、
軸心を中心とする放射状に延びる放熱フィン13aが形
成されている。
【0012】ハブ1の外周側には環状の第一の質量体2
が同心的に配置されており、この第一の質量体2は、ハ
ブ1の外径フランジ13よりも大径の筒状部21及びそ
のエンジン側の端部から内径側かつハブ1の外径フラン
ジ13のエンジン側へ円盤状に延在された内径フランジ
22を有し、これによって、ハブ1の外径端が第一の質
量体2の内径端より大径であると共に、ハブ1の外径端
が第一の質量体2の内径端のフロント側にある形状とな
っている。第一の質量体2の内径フランジ22のエンジ
ン側に臨む面には、軸心を中心とする放射状に延びる放
熱フィン22aが形成されている。ハブ1の外径フラン
ジ13とこれに軸方向に対向する第一の質量体2の内径
フランジ22との間には第一のエラストマ部材3が一体
的に加硫接着されており、この第一のエラストマ部材3
を介して、ハブ1と第一の質量体2が互いに弾性的に連
結されている。
が同心的に配置されており、この第一の質量体2は、ハ
ブ1の外径フランジ13よりも大径の筒状部21及びそ
のエンジン側の端部から内径側かつハブ1の外径フラン
ジ13のエンジン側へ円盤状に延在された内径フランジ
22を有し、これによって、ハブ1の外径端が第一の質
量体2の内径端より大径であると共に、ハブ1の外径端
が第一の質量体2の内径端のフロント側にある形状とな
っている。第一の質量体2の内径フランジ22のエンジ
ン側に臨む面には、軸心を中心とする放射状に延びる放
熱フィン22aが形成されている。ハブ1の外径フラン
ジ13とこれに軸方向に対向する第一の質量体2の内径
フランジ22との間には第一のエラストマ部材3が一体
的に加硫接着されており、この第一のエラストマ部材3
を介して、ハブ1と第一の質量体2が互いに弾性的に連
結されている。
【0013】第一の質量体2の外周側には、環状の第二
の質量体4が同心的に配置されている。第一の質量体2
の筒状部21の外周面21a及びこれに対向する第二の
質量体4の内周面4aは、フロント側へ向けて大径にな
るテーパ状を呈し、これによって、第一の質量体2の外
径端が第二の質量体4の内径端より大径であると共に第
一の質量体2の外径端が第二の質量体4の内径端のフロ
ント側にある形状となっている。互いに対向する第一の
質量体2の外周面21aと第二の質量体4の内周面4a
との間には第二のエラストマ部材5が一体的に加硫接着
されており、すなわちこの第二のエラストマ部材5を介
して第一の質量体2と第二の質量体4が互いに弾性的に
連結されている。
の質量体4が同心的に配置されている。第一の質量体2
の筒状部21の外周面21a及びこれに対向する第二の
質量体4の内周面4aは、フロント側へ向けて大径にな
るテーパ状を呈し、これによって、第一の質量体2の外
径端が第二の質量体4の内径端より大径であると共に第
一の質量体2の外径端が第二の質量体4の内径端のフロ
ント側にある形状となっている。互いに対向する第一の
質量体2の外周面21aと第二の質量体4の内周面4a
との間には第二のエラストマ部材5が一体的に加硫接着
されており、すなわちこの第二のエラストマ部材5を介
して第一の質量体2と第二の質量体4が互いに弾性的に
連結されている。
【0014】この実施形態によれば、第一のエラストマ
部材3が、ハブ1の外径フランジ13と第一の質量体2
の内径フランジ22との間で軸方向両側面が接着されて
いるので、捩り方向及び軸直角方向に対して剪断変形と
なり、捩り振動及び軸直角方向の振動に対する制振機能
が実現される。しかも、この捩り振動及び軸直角方向の
振動の入力に対しては、第一の質量体2を慣性質量とす
る固有振動数のほかに、第一の質量体2と第二の質量体
4を連続した一体の慣性質量とする固有振動数が構成さ
れるので、この振動数領域においては、慣性質量の増大
によって制振力が向上する。
部材3が、ハブ1の外径フランジ13と第一の質量体2
の内径フランジ22との間で軸方向両側面が接着されて
いるので、捩り方向及び軸直角方向に対して剪断変形と
なり、捩り振動及び軸直角方向の振動に対する制振機能
が実現される。しかも、この捩り振動及び軸直角方向の
振動の入力に対しては、第一の質量体2を慣性質量とす
る固有振動数のほかに、第一の質量体2と第二の質量体
4を連続した一体の慣性質量とする固有振動数が構成さ
れるので、この振動数領域においては、慣性質量の増大
によって制振力が向上する。
【0015】また、第二のエラストマ部材5は、第一の
質量体2のテーパ状外周面21a及び第二の質量体4の
テーパ状内周面4aの間に接着されているので、捩り方
向及び軸方向に対して剪断変形となり、捩り振動及びほ
ぼ軸方向の振動に対する制振機能が実現される。そして
この場合、第一のエラストマ部材3に対する第二のエラ
ストマ部材5の物性の相違や、第二の質量体4の質量の
相違によって、第一の質量体2を慣性質量とする固有振
動数あるいは第一及び第二の質量体2,4を一体の慣性
質量とする固有振動数と異なる固有振動数を有するた
め、広い振動数領域で振動低減効果が発揮される。
質量体2のテーパ状外周面21a及び第二の質量体4の
テーパ状内周面4aの間に接着されているので、捩り方
向及び軸方向に対して剪断変形となり、捩り振動及びほ
ぼ軸方向の振動に対する制振機能が実現される。そして
この場合、第一のエラストマ部材3に対する第二のエラ
ストマ部材5の物性の相違や、第二の質量体4の質量の
相違によって、第一の質量体2を慣性質量とする固有振
動数あるいは第一及び第二の質量体2,4を一体の慣性
質量とする固有振動数と異なる固有振動数を有するた
め、広い振動数領域で振動低減効果が発揮される。
【0016】振動入力に伴って繰り返し変形を受ける第
一及び第二のエラストマ部材3,5は、内部摩擦によっ
て発熱するが、この熱は、第一のエラストマ部材3が加
硫接着されたハブ1の外径フランジ13に形成された放
熱フィン13a及び第二の質量体2の内径フランジ22
に形成された放熱フィン22aを介して、フロント側及
びエンジン側の空間に効率良く放出されるので、熱負荷
によるエラストマ材質の劣化を防止することができる。
一及び第二のエラストマ部材3,5は、内部摩擦によっ
て発熱するが、この熱は、第一のエラストマ部材3が加
硫接着されたハブ1の外径フランジ13に形成された放
熱フィン13a及び第二の質量体2の内径フランジ22
に形成された放熱フィン22aを介して、フロント側及
びエンジン側の空間に効率良く放出されるので、熱負荷
によるエラストマ材質の劣化を防止することができる。
【0017】第一のエラストマ部材3が万一破損して
も、第一の質量体2の内径フランジ22はハブ1の外径
フランジ13のエンジン側に存在しているため、第一の
質量体2及びその外周側に連結された第二のエラストマ
部材5、第二の質量体4がフロント側へ飛び出してしま
うことはない。また、第二のエラストマ部材5が破損し
た場合でも、第一の質量体2と第二の質量体4の対向周
面21a,4aがフロント側へ向けて大径になるテーパ
状を呈するため、第二の質量体4がフロント側へ飛び出
すことはない。
も、第一の質量体2の内径フランジ22はハブ1の外径
フランジ13のエンジン側に存在しているため、第一の
質量体2及びその外周側に連結された第二のエラストマ
部材5、第二の質量体4がフロント側へ飛び出してしま
うことはない。また、第二のエラストマ部材5が破損し
た場合でも、第一の質量体2と第二の質量体4の対向周
面21a,4aがフロント側へ向けて大径になるテーパ
状を呈するため、第二の質量体4がフロント側へ飛び出
すことはない。
【0018】図2は、本発明に係るダンパの他の実施形
態を示すものである。この実施形態においては、ハブ1
が、内周ボス部14及びその外周からフロント側へ延び
る筒状部15からなり、ハブ1の外周側に同心的に配置
された第一の質量体2は、筒状部23及びそのフロント
側の端部から外径側へ円盤状に延在された外径フランジ
24からなり、すなわち軸心を通る平面で切断した断面
形状が共に略L字形を呈する。ハブ1の筒状部15の外
周面15aと、これに径方向に対向する第一の質量体2
の筒状部23の内周面23aは、フロント側へ向けて大
径になるテーパ状を呈し、これによって、ハブ1の外径
端が第一の質量体2の内径端より大径であると共にハブ
1の外径端が第一の質量体2の内径端のフロント側にあ
る形状となっている。ハブのテーパ状外周面15aと、
第一の質量体2のテーパ状内周面23aの間には、第一
のエラストマ部材3が一体的に加硫接着されている。第
一の質量体2の外径フランジ24におけるフロント側に
臨む面には、軸心を中心とする放射状に延びる放熱フィ
ン24aが形成されている。
態を示すものである。この実施形態においては、ハブ1
が、内周ボス部14及びその外周からフロント側へ延び
る筒状部15からなり、ハブ1の外周側に同心的に配置
された第一の質量体2は、筒状部23及びそのフロント
側の端部から外径側へ円盤状に延在された外径フランジ
24からなり、すなわち軸心を通る平面で切断した断面
形状が共に略L字形を呈する。ハブ1の筒状部15の外
周面15aと、これに径方向に対向する第一の質量体2
の筒状部23の内周面23aは、フロント側へ向けて大
径になるテーパ状を呈し、これによって、ハブ1の外径
端が第一の質量体2の内径端より大径であると共にハブ
1の外径端が第一の質量体2の内径端のフロント側にあ
る形状となっている。ハブのテーパ状外周面15aと、
第一の質量体2のテーパ状内周面23aの間には、第一
のエラストマ部材3が一体的に加硫接着されている。第
一の質量体2の外径フランジ24におけるフロント側に
臨む面には、軸心を中心とする放射状に延びる放熱フィ
ン24aが形成されている。
【0019】第二の質量体4は、第一の質量体2の筒状
部23の外周であって外径フランジ24のエンジン側に
同心的に配置され、これによって、第一の質量体2の外
径端が第二の質量体4の内径端より大径であると共に第
一の質量体2の外径端が第二の質量体4の内径端のフロ
ント側にある形状となっている。第二のエラストマ部材
5は、第一の質量体2の外径フランジ24におけるエン
ジン側の面24bと、これに軸方向に対向する第二の質
量体4のフロント側の面4bとの間に一体的に加硫接着
されている。
部23の外周であって外径フランジ24のエンジン側に
同心的に配置され、これによって、第一の質量体2の外
径端が第二の質量体4の内径端より大径であると共に第
一の質量体2の外径端が第二の質量体4の内径端のフロ
ント側にある形状となっている。第二のエラストマ部材
5は、第一の質量体2の外径フランジ24におけるエン
ジン側の面24bと、これに軸方向に対向する第二の質
量体4のフロント側の面4bとの間に一体的に加硫接着
されている。
【0020】この実施形態によれば、第一のエラストマ
部材3は、ハブ1のテーパ状外周面15aと第一の質量
体2のテーパ状内周面23aとの間に接着されているの
で、捩り方向及び略軸方向に対して剪断変形となり、捩
り振動及び軸方向の振動に対する制振機能が実現され
る。この捩り振動及び軸方向の振動の入力に対しては、
第一の質量体2を慣性質量とする固有振動数のほかに、
先に述べた図1の実施形態と同様、第一の質量体2と第
二の質量体4を連続した一体の慣性質量とする固有振動
数が構成されるので、この振動数領域における制振力が
向上する。
部材3は、ハブ1のテーパ状外周面15aと第一の質量
体2のテーパ状内周面23aとの間に接着されているの
で、捩り方向及び略軸方向に対して剪断変形となり、捩
り振動及び軸方向の振動に対する制振機能が実現され
る。この捩り振動及び軸方向の振動の入力に対しては、
第一の質量体2を慣性質量とする固有振動数のほかに、
先に述べた図1の実施形態と同様、第一の質量体2と第
二の質量体4を連続した一体の慣性質量とする固有振動
数が構成されるので、この振動数領域における制振力が
向上する。
【0021】また、第二のエラストマ部材5は、第一の
質量体2及び第二の質量体4の互いに軸方向に対向する
面24b,4bの間に接着されているので、捩り方向及
び軸直角方向に対して剪断変形となり、捩り振動及び軸
直角方向の振動に対する制振機能が実現される。そして
この場合も図1の実施形態と同様、第一の質量体2を慣
性質量とする固有振動数あるいは第一及び第二の質量体
2,4を一体の慣性質量とする固有振動数と異なる固有
振動数を有するため、広い振動数領域で振動低減効果が
発揮される。
質量体2及び第二の質量体4の互いに軸方向に対向する
面24b,4bの間に接着されているので、捩り方向及
び軸直角方向に対して剪断変形となり、捩り振動及び軸
直角方向の振動に対する制振機能が実現される。そして
この場合も図1の実施形態と同様、第一の質量体2を慣
性質量とする固有振動数あるいは第一及び第二の質量体
2,4を一体の慣性質量とする固有振動数と異なる固有
振動数を有するため、広い振動数領域で振動低減効果が
発揮される。
【0022】第一及び第二のエラストマ部材3,5に発
生する熱は、第一の質量体2の外径フランジ24に形成
された放熱フィン24aを介して、低温であるフロント
側の空間に効率良く放出される。また、第一のエラスト
マ部材3が万一破損しても、ハブ1と第一の質量体2の
対向周面15a,23aがフロント側へ向けて大径にな
るテーパ状を呈するため、第一の質量体2及びその外周
側に連結された第二のエラストマ部材5、第二の質量体
4がフロント側へ飛び出してしまうことはなく、第二の
エラストマ部材5が万一破損しても、第二の質量体4は
第一の質量体2の外径フランジ24のエンジン側に存在
しているため、第二の質量体4がフロント側へ飛び出し
てしまうことはない。
生する熱は、第一の質量体2の外径フランジ24に形成
された放熱フィン24aを介して、低温であるフロント
側の空間に効率良く放出される。また、第一のエラスト
マ部材3が万一破損しても、ハブ1と第一の質量体2の
対向周面15a,23aがフロント側へ向けて大径にな
るテーパ状を呈するため、第一の質量体2及びその外周
側に連結された第二のエラストマ部材5、第二の質量体
4がフロント側へ飛び出してしまうことはなく、第二の
エラストマ部材5が万一破損しても、第二の質量体4は
第一の質量体2の外径フランジ24のエンジン側に存在
しているため、第二の質量体4がフロント側へ飛び出し
てしまうことはない。
【0023】
【発明の効果】本発明のダンパによると、次のような効
果が実現される。 (1) 捩り方向、軸直角方向及び軸方向の入力振動に対し
て有効な制振機能が発揮される。 (2) 所定の振動数領域においては、第一の質量体と第二
の質量体が一体の慣性質量となって慣性質量が増大する
ので、制振力が向上する。 (3) 第一又は第二のエラストマ部材が破損しても、第一
の質量体や第二の質量体がフロント側へ飛び出すことが
なく、安全である。 (4) エラストマ部材の熱が放熱フィンによって効率良く
放出されるので、熱負荷によるエラストマ材質が劣化が
防止され、耐久性が向上する。
果が実現される。 (1) 捩り方向、軸直角方向及び軸方向の入力振動に対し
て有効な制振機能が発揮される。 (2) 所定の振動数領域においては、第一の質量体と第二
の質量体が一体の慣性質量となって慣性質量が増大する
ので、制振力が向上する。 (3) 第一又は第二のエラストマ部材が破損しても、第一
の質量体や第二の質量体がフロント側へ飛び出すことが
なく、安全である。 (4) エラストマ部材の熱が放熱フィンによって効率良く
放出されるので、熱負荷によるエラストマ材質が劣化が
防止され、耐久性が向上する。
【図1】本発明に係るダンパの一実施形態をその軸心を
通る平面で切断して示す半断面図である。
通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】本発明に係るダンパの他の実施形態をその軸心
を通る平面で切断して示す半断面図である。
を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図3】従来のダンパの形態をその軸心を通る平面で切
断して示す半断面図である。
断して示す半断面図である。
1 ハブ 11,14 内周ボス部 12,15,21,23 筒状部 13,24 外径フランジ 13a,22a,24a 放熱フィン 2 第一の質量体 22 内径フランジ 3 第一のエラストマ部材 4 第二の質量体 5 第二のエラストマ部材
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンのクランク軸に取り付けられる
ハブ(1)と、 このハブ(1)に第一のエラストマ部材(3)を介して
弾性的に連結された第一の質量体(2)と、 この第一の質量体(2)に第二のエラストマ部材(5)
を介して弾性的に連結された第二の質量体(4)とを備
え、 前記第一及び第二のエラストマ部材(3,5)のうちの
一方が、その軸方向両側面を前記ハブ(1)、第一の質
量体(2)及び第二の質量体(4)のいずれかとの接着
面とし、 前記第一及び第二のエラストマ部材(3,5)のうちの
他方が、その内周面及び外周面を前記ハブ(1)、第一
の質量体(2)及び第二の質量体(4)のいずれかとの
接着面とすることを特徴とするダンパ。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 ハブ(1)の外径端が第一の質量体(2)の内径端より
大径であり、この第一の質量体(2)の外径端が第二の
質量体(4)の内径端より大径であり、前記ハブ(1)
の外径端が前記第一の質量体(2)の内径端のフロント
側にあり、この第一の質量体(2)のの外径端が第二の
質量体(4)の内径端のフロント側にあることを特徴と
するダンパ。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、 ハブ(1)又は第一の質量体(2)に放熱フィン(13
a,22a,24a)を形成したことを特徴とするダン
パ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7334314A JPH09151992A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7334314A JPH09151992A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09151992A true JPH09151992A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18275976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7334314A Pending JPH09151992A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | ダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09151992A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000313099A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-11-14 | Heidelberger Druckmas Ag | 印刷機の回転振動を除去する方法および装置 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57119148U (ja) * | 1981-01-20 | 1982-07-23 | ||
| JPS6349040U (ja) * | 1986-09-18 | 1988-04-02 | ||
| JPH0527387U (ja) * | 1991-09-20 | 1993-04-09 | エヌ・オー・ケー・メグラステイツク株式会社 | ダンパ |
| JPH0590000U (ja) * | 1992-05-20 | 1993-12-07 | 三菱自動車工業株式会社 | ダンパ装置 |
| JPH0632790U (ja) * | 1992-10-01 | 1994-04-28 | エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 | ダンパ |
| JPH0684046U (ja) * | 1993-05-14 | 1994-12-02 | エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 | ダンパ |
| JPH0728252U (ja) * | 1993-10-08 | 1995-05-23 | エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 | トーショナルダンパ |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7334314A patent/JPH09151992A/ja active Pending
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57119148U (ja) * | 1981-01-20 | 1982-07-23 | ||
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|---|---|---|---|---|
| JP2000313099A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-11-14 | Heidelberger Druckmas Ag | 印刷機の回転振動を除去する方法および装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040810 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040818 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041215 |