JPH0531304Y2 - - Google Patents
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- JPH0531304Y2 JPH0531304Y2 JP1985160357U JP16035785U JPH0531304Y2 JP H0531304 Y2 JPH0531304 Y2 JP H0531304Y2 JP 1985160357 U JP1985160357 U JP 1985160357U JP 16035785 U JP16035785 U JP 16035785U JP H0531304 Y2 JPH0531304 Y2 JP H0531304Y2
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- Japan
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- damper
- damper mass
- pulley
- mass
- cylindrical
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Description
【考案の詳細な説明】
(技術分野)
本考案はデユアルタイプダンパープーリに係
り、特に内燃機関のクランクシヤフト等の回転軸
に取り付けられ、かかる回転軸および機関におけ
る振動、騒音を効果的に低減するようにしたデユ
アルタイプダンパープーリに関するものである。
り、特に内燃機関のクランクシヤフト等の回転軸
に取り付けられ、かかる回転軸および機関におけ
る振動、騒音を効果的に低減するようにしたデユ
アルタイプダンパープーリに関するものである。
(従来技術とその問題点)
一般に、内燃機関のクランクシヤフト等の回転
軸が回転する際には、該回転軸に複雑なトルク変
動が惹起され、それによつて、かかる回転軸およ
び機関に非常に複雑な振動、騒音が発生せしめら
れ、更には該回転軸の折損等の問題が惹起せしめ
られる。
軸が回転する際には、該回転軸に複雑なトルク変
動が惹起され、それによつて、かかる回転軸およ
び機関に非常に複雑な振動、騒音が発生せしめら
れ、更には該回転軸の折損等の問題が惹起せしめ
られる。
そこで、従来から、車両のエンジン等において
は、その回転軸にフライホイールを取り付けてト
ルクの平滑化を図る他に、実開昭55−135838号、
実開昭56−115050号公報等に示されている如く、
かかる回転軸に、副振動系(吸振器)を有する円
筒状のトーシヨナルダンパーを取り付けて、該副
振動系を共振させることによつて、主振動系(回
転軸)における振動、騒音を吸収、低減しようと
する、所謂動的吸振器が採用されてきた。
は、その回転軸にフライホイールを取り付けてト
ルクの平滑化を図る他に、実開昭55−135838号、
実開昭56−115050号公報等に示されている如く、
かかる回転軸に、副振動系(吸振器)を有する円
筒状のトーシヨナルダンパーを取り付けて、該副
振動系を共振させることによつて、主振動系(回
転軸)における振動、騒音を吸収、低減しようと
する、所謂動的吸振器が採用されてきた。
ところで、このようなトーシヨナルダンパーに
おいては、例えば、クランクシヤフト等の回転軸
に固定されるボス部を備えたハブに対して、その
半径方向外側に同心的に配された円筒状のダンパ
ーマスを、そらの間に介装された円筒状の弾性体
にて一体的に連結せしめてなる構造のものが採用
され、クランクシヤフト等における捩り振動の共
振振幅を小さくすることによつて、かかる機関の
振動、騒音を低下させることが、その目的とされ
ている。
おいては、例えば、クランクシヤフト等の回転軸
に固定されるボス部を備えたハブに対して、その
半径方向外側に同心的に配された円筒状のダンパ
ーマスを、そらの間に介装された円筒状の弾性体
にて一体的に連結せしめてなる構造のものが採用
され、クランクシヤフト等における捩り振動の共
振振幅を小さくすることによつて、かかる機関の
振動、騒音を低下させることが、その目的とされ
ている。
しかしながら、クランクシヤフト等において発
生せしめられる振動は、主として捩りと曲げ(軸
直角方向)の2つの振動が複合して、回転軸及び
機関の支持状態などに応じた種々なる振動モード
を示すものであるところから、上述の如き従来の
トーシヨナルダンパーによる振動抑制機構では、
充分な効果が発揮され得なかつたのである。
生せしめられる振動は、主として捩りと曲げ(軸
直角方向)の2つの振動が複合して、回転軸及び
機関の支持状態などに応じた種々なる振動モード
を示すものであるところから、上述の如き従来の
トーシヨナルダンパーによる振動抑制機構では、
充分な効果が発揮され得なかつたのである。
すなわち、そのようなトーシヨナルダンパーを
備えた回転軸にあつては、発生する捩り振動に対
しては、前記緩衝体としての弾性体における変形
が剪断で発生させられることとなるために、それ
に取り付けられたマスがダンパー(吸振器)とし
て有効に作用し得ることとなるが、一方、該回転
軸に発生せしめられる曲げ振動に対応するマスの
変位に対しては、かかる弾性体の変形が圧縮乃至
は引張りによつて発生するものであることに加え
て、該弾性体は捩り振動に対する所期の振動減衰
効果を達成するために一定のバネ硬さが必要とさ
れ、その厚みが規制されるものだるところから、
かかる弾性体の軸直角方向におけるバネ特性が硬
く設定されており、従つてそれに取り付けられた
マスは曲げ振動に対するダンパーとして有効に作
用し得るものではなかつたのである。要するに、
従来の吸振器としてのトーシヨナルダンパーの効
果は、あくまでも、回転軸における捩り振動に対
してのみ有効に発揮され得るものであつたのであ
る。
備えた回転軸にあつては、発生する捩り振動に対
しては、前記緩衝体としての弾性体における変形
が剪断で発生させられることとなるために、それ
に取り付けられたマスがダンパー(吸振器)とし
て有効に作用し得ることとなるが、一方、該回転
軸に発生せしめられる曲げ振動に対応するマスの
変位に対しては、かかる弾性体の変形が圧縮乃至
は引張りによつて発生するものであることに加え
て、該弾性体は捩り振動に対する所期の振動減衰
効果を達成するために一定のバネ硬さが必要とさ
れ、その厚みが規制されるものだるところから、
かかる弾性体の軸直角方向におけるバネ特性が硬
く設定されており、従つてそれに取り付けられた
マスは曲げ振動に対するダンパーとして有効に作
用し得るものではなかつたのである。要するに、
従来の吸振器としてのトーシヨナルダンパーの効
果は、あくまでも、回転軸における捩り振動に対
してのみ有効に発揮され得るものであつたのであ
る。
また、近年では、内燃機関のクランクシヤフト
に取り付けられるダンパーとして、かかる機関の
高性能化に起因するクランクシヤフトの振動の増
大等に対処するために、2つのダンパーマスを備
えたデユアルダンパーが、実開昭59−166050号公
報等において提案されている。
に取り付けられるダンパーとして、かかる機関の
高性能化に起因するクランクシヤフトの振動の増
大等に対処するために、2つのダンパーマスを備
えたデユアルダンパーが、実開昭59−166050号公
報等において提案されている。
しかしながら、そのようなデユアルダンパーに
あつては、前述の如き従来のトーシヨナルダンパ
ー構造に加えて、ハブの内部に内側空間を設け、
そこにもう一つの捩り振動に対する吸振器として
作用する第二のダンパーマスを付加せしめたもの
に過ぎず、このため曲げ方向の振動を伴うクラン
クシヤフト等における吸振器としては、決して有
効な吸振効果を奏し得るものではなかつたのであ
る。
あつては、前述の如き従来のトーシヨナルダンパ
ー構造に加えて、ハブの内部に内側空間を設け、
そこにもう一つの捩り振動に対する吸振器として
作用する第二のダンパーマスを付加せしめたもの
に過ぎず、このため曲げ方向の振動を伴うクラン
クシヤフト等における吸振器としては、決して有
効な吸振効果を奏し得るものではなかつたのであ
る。
このように、クランクシヤフト等の回転軸に取
り付けられて、該回転軸の振動を吸収、低減せし
めるようにした従来の吸振器にあつては、何れも
回転軸の捩り方向の振動にのみ有効であつて、曲
げ方向の振動の吸収に対しては寄与するものでは
なく、従つて内燃機関のクランクシヤフトの如
く、その振動が捩り方向と曲げ方向の2方向の要
因を有するものである場合においては、かかる回
転軸及び機関の振動、騒音を有効に低減し得るも
のではなかつたのであり、例えば350Hz付近に発
生せしめられる打音感を伴う車両騒音の如き、回
転軸の曲げ振動に起因する騒音の低減は極めて困
難であつたのである。
り付けられて、該回転軸の振動を吸収、低減せし
めるようにした従来の吸振器にあつては、何れも
回転軸の捩り方向の振動にのみ有効であつて、曲
げ方向の振動の吸収に対しては寄与するものでは
なく、従つて内燃機関のクランクシヤフトの如
く、その振動が捩り方向と曲げ方向の2方向の要
因を有するものである場合においては、かかる回
転軸及び機関の振動、騒音を有効に低減し得るも
のではなかつたのであり、例えば350Hz付近に発
生せしめられる打音感を伴う車両騒音の如き、回
転軸の曲げ振動に起因する騒音の低減は極めて困
難であつたのである。
(解決課題)
ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背
景にして為されたものであつて、その解決課題と
するところは、内燃機関のクランクシヤフト等の
回転軸に取り付けられて、かかる回転軸および機
関における振動、騒音を効果的に低減するように
したデユアルタイプダンパープーリを提供するこ
とにある。
景にして為されたものであつて、その解決課題と
するところは、内燃機関のクランクシヤフト等の
回転軸に取り付けられて、かかる回転軸および機
関における振動、騒音を効果的に低減するように
したデユアルタイプダンパープーリを提供するこ
とにある。
(解決手段)
そして、かかる課題を解決するために、本考案
の特徴とするところは、(a)回転軸に取り付けられ
るボス部と、該ボス部の半径方向外側に位置する
円筒部と、該ボス部と該円筒部とをつなぐ連結部
とを有するプーリ本体と、(b)該プーリ本体の前記
円筒部の半径方向外側に所定距離を隔てて同心的
に配置された、外周面に動力伝達用ベルトが巻き
掛けられる円筒状の第一のダンパーマスと、(c)前
記プーリ本体の円筒部と該第一のダンパーマスと
の間に介装せしめられた第一の弾性体と、(d)前記
プーリ本体の円筒部の内側において前記連結部を
挟んで前記回転軸と反対側に開口して形成された
内側空間内に同心的に配置された円筒状の第二の
ダンパーマスと、(e)該第二のダンパーマスの軸方
向の端部とそれに対向する前記プーリ本体の連結
部との軸直角方向対向面間に介装されて、それら
第二のダンパーマスおよび連結部に対して直接に
固着されることにより、該第二のダンパーマスを
該連結部に支持せしめ、該第二のダンパーマスの
半径方向の動きに対して剪断力を発揮する第二の
弾性体と、(f)前記第二のダンパーマスの内側空間
内に位置して、前記回転軸に取り付けられる、前
記プーリ本体のボス部を該回転軸に装着するため
のセツトボルトと、(g)該セツトボルトに中心部に
おいて固定された、前記第二のダンパーマスの軸
方向外側の端面に対して所定の空隙を介して対向
し、該第二のダンパーマスの半径方向の動きを阻
害しない状態でその外方への抜け出しを規制する
円形の規制部材とを、含むデユアルタイプダンパ
ープーリにある。
の特徴とするところは、(a)回転軸に取り付けられ
るボス部と、該ボス部の半径方向外側に位置する
円筒部と、該ボス部と該円筒部とをつなぐ連結部
とを有するプーリ本体と、(b)該プーリ本体の前記
円筒部の半径方向外側に所定距離を隔てて同心的
に配置された、外周面に動力伝達用ベルトが巻き
掛けられる円筒状の第一のダンパーマスと、(c)前
記プーリ本体の円筒部と該第一のダンパーマスと
の間に介装せしめられた第一の弾性体と、(d)前記
プーリ本体の円筒部の内側において前記連結部を
挟んで前記回転軸と反対側に開口して形成された
内側空間内に同心的に配置された円筒状の第二の
ダンパーマスと、(e)該第二のダンパーマスの軸方
向の端部とそれに対向する前記プーリ本体の連結
部との軸直角方向対向面間に介装されて、それら
第二のダンパーマスおよび連結部に対して直接に
固着されることにより、該第二のダンパーマスを
該連結部に支持せしめ、該第二のダンパーマスの
半径方向の動きに対して剪断力を発揮する第二の
弾性体と、(f)前記第二のダンパーマスの内側空間
内に位置して、前記回転軸に取り付けられる、前
記プーリ本体のボス部を該回転軸に装着するため
のセツトボルトと、(g)該セツトボルトに中心部に
おいて固定された、前記第二のダンパーマスの軸
方向外側の端面に対して所定の空隙を介して対向
し、該第二のダンパーマスの半径方向の動きを阻
害しない状態でその外方への抜け出しを規制する
円形の規制部材とを、含むデユアルタイプダンパ
ープーリにある。
(作用・効果)
すなわち、上記の如き本考案に従う構造とされ
たデユアルタイプダンパープーリにあつては、プ
ーリ本体に対して、第一の弾性体を介して設けら
れた第一のダンパーマスが、従来のトーシヨナル
ダンパーにおけるダンパーマスの如く、回転軸に
発生せしめられる捩り振動に対する動的吸振器と
して有効に作用する一方、該ダンパープーリに対
して、第二のダンパーマスが、その軸直角方向の
変位に対する変形が剪断力を発生せしめるような
状態で配置された第二の弾性体を介して取り付け
られているところから、かかる回転軸に発生せし
められる曲げ(軸直角方向)振動に対する動的吸
振器として有効に作用し得ることとなる。
たデユアルタイプダンパープーリにあつては、プ
ーリ本体に対して、第一の弾性体を介して設けら
れた第一のダンパーマスが、従来のトーシヨナル
ダンパーにおけるダンパーマスの如く、回転軸に
発生せしめられる捩り振動に対する動的吸振器と
して有効に作用する一方、該ダンパープーリに対
して、第二のダンパーマスが、その軸直角方向の
変位に対する変形が剪断力を発生せしめるような
状態で配置された第二の弾性体を介して取り付け
られているところから、かかる回転軸に発生せし
められる曲げ(軸直角方向)振動に対する動的吸
振器として有効に作用し得ることとなる。
従つて、内燃機関のクランクシヤフト等の回転
軸に対して、このようなデユアルタイプダンパー
プーリを採用することによつて、該回転軸に発生
する振動が効果的に吸収され得るのであり、この
ように曲げ方向の振動を伴う回転軸に対して、有
効な吸振器効果を奏し得るダンパープーリは従来
においては全く見られなかつたものである。
軸に対して、このようなデユアルタイプダンパー
プーリを採用することによつて、該回転軸に発生
する振動が効果的に吸収され得るのであり、この
ように曲げ方向の振動を伴う回転軸に対して、有
効な吸振器効果を奏し得るダンパープーリは従来
においては全く見られなかつたものである。
また、本考案に係るデユアルタイプダンパープ
ーリにおいては、規制部材によつて、第二のダン
パーマスの抜け出しが規制され得るところから、
万一、第二の弾性体が破損した場合にあつても、
第二のダンパーマスのダンパープーリからの脱落
が効果的に防止され得るのである。
ーリにおいては、規制部材によつて、第二のダン
パーマスの抜け出しが規制され得るところから、
万一、第二の弾性体が破損した場合にあつても、
第二のダンパーマスのダンパープーリからの脱落
が効果的に防止され得るのである。
しかも、かかる規制部材は、セツトボルトに固
定されることによつて、該セツトボルトを介して
回転軸に取り付けられていることから、該規制部
材をセツトボルトにてプーリ本体と共締め固定す
る場合に比して、第二の弾性体の破断時に第二の
ダンパーマスが規制部材に打ち当たつた場合で
も、それによる発生力が直接にセツトボルトと回
転軸との螺着部に及ぼされず、該回転軸の螺子穴
の損傷が防止されて、吸振器の損傷時にも回転軸
の損傷が効果的に防止され得るのである。
定されることによつて、該セツトボルトを介して
回転軸に取り付けられていることから、該規制部
材をセツトボルトにてプーリ本体と共締め固定す
る場合に比して、第二の弾性体の破断時に第二の
ダンパーマスが規制部材に打ち当たつた場合で
も、それによる発生力が直接にセツトボルトと回
転軸との螺着部に及ぼされず、該回転軸の螺子穴
の損傷が防止されて、吸振器の損傷時にも回転軸
の損傷が効果的に防止され得るのである。
さらに、本考案に係るデユアルタイプダンパー
機構における曲げ振動に対する副振動系は、第二
の弾性体と第二のダンパーマスによつて構成され
る簡単な構造を有するものであることから、その
固有振動数を、振動を吸収すべき回転軸の共振周
波数に容易に同調せしめ得ると共に、その効果が
極めて良好に発現され得ることとなる。
機構における曲げ振動に対する副振動系は、第二
の弾性体と第二のダンパーマスによつて構成され
る簡単な構造を有するものであることから、その
固有振動数を、振動を吸収すべき回転軸の共振周
波数に容易に同調せしめ得ると共に、その効果が
極めて良好に発現され得ることとなる。
(実施例)
以下、本考案をより一層具体的に明らかにする
ために、本考案に従う一実施例を図面に基づいて
詳細に説明することとする。
ために、本考案に従う一実施例を図面に基づいて
詳細に説明することとする。
先ず、第1図には、本考案に従う構造とされた
Vプーリ兼用のデユアルタイプダンパープーリの
縦断面図が示されている。
Vプーリ兼用のデユアルタイプダンパープーリの
縦断面図が示されている。
この図において、10は、所定の内燃機関のク
ランクシヤフトであつて、その軸方向端部におい
て、該クランクシヤフトの振動を吸収すべく2つ
の副振動系を備えたダンパープーリ12が、セツ
トボルト14によつて装着されている。そして、
かかるセツトボルト14の軸方向端部には、規制
部材であるハツト状のストツパ金具16が取り付
けられている。
ランクシヤフトであつて、その軸方向端部におい
て、該クランクシヤフトの振動を吸収すべく2つ
の副振動系を備えたダンパープーリ12が、セツ
トボルト14によつて装着されている。そして、
かかるセツトボルト14の軸方向端部には、規制
部材であるハツト状のストツパ金具16が取り付
けられている。
ところで、上記ダンパープーリ12は、その中
心部に略円筒形状のプーリ本体18を有してお
り、その径方向外側に所定の間隔を隔てて、円筒
状の鋼製の第一のダンパーマス20が同心的に配
置され、それらの間にゴム製の第一の弾性部材2
2が介在せしめられることによつて一体的に構成
されている。また、プーリ本体18の内部空間に
は、円筒状を呈する鋼製の第二のダンパーマス2
4が同心的に配置されており、その軸方向端部に
おいて、ゴム製の第二の弾性部材26にて、プー
リ本体18に取り付けられることによつて、デユ
アルタイプダンパープーリとしての前記ダンパー
プーリ12が構成されている。
心部に略円筒形状のプーリ本体18を有してお
り、その径方向外側に所定の間隔を隔てて、円筒
状の鋼製の第一のダンパーマス20が同心的に配
置され、それらの間にゴム製の第一の弾性部材2
2が介在せしめられることによつて一体的に構成
されている。また、プーリ本体18の内部空間に
は、円筒状を呈する鋼製の第二のダンパーマス2
4が同心的に配置されており、その軸方向端部に
おいて、ゴム製の第二の弾性部材26にて、プー
リ本体18に取り付けられることによつて、デユ
アルタイプダンパープーリとしての前記ダンパー
プーリ12が構成されている。
より詳細には、ダンパープーリ12のプーリ本
体18は、内燃機関のクランクシヤフト10に取
り付けられて、それと共に回転せしめられる鋼製
のプーリであり、第3図及び第4図に示されてい
るように、クランクシヤフト10に取り付けられ
るべく、その内周部に動力伝達部としてのキ溝2
8が設けられた小径円筒状のボス部30と、該ボ
ス部30の半径方向外側に所定距離隔てて同心的
に位置せしめられた円筒部32と、前記ボス部3
0外周面と該円筒部32の内周面を連結せしめ
る、ボス部30の端部において半径方向外側にフ
ランジ状に延びる連結部34とによつて構成され
ている。なお、円筒部32内周面における連結部
34の形成位置は、その軸心方向において、ボス
部30側に偏倚しており、この連結部34によつ
て円筒部32の内部空間が軸直角方向に仕切られ
ると共に、ボス部30が位置しない側の内部空間
が比較的大きくされることによつて、マス収容空
間36が形成されている。また、連結部34の径
方向中央部に位置して、軸方向に貫通する複数
(本実施例においては4つ)の保持孔38が、周
方向に等間隔に設けられている。
体18は、内燃機関のクランクシヤフト10に取
り付けられて、それと共に回転せしめられる鋼製
のプーリであり、第3図及び第4図に示されてい
るように、クランクシヤフト10に取り付けられ
るべく、その内周部に動力伝達部としてのキ溝2
8が設けられた小径円筒状のボス部30と、該ボ
ス部30の半径方向外側に所定距離隔てて同心的
に位置せしめられた円筒部32と、前記ボス部3
0外周面と該円筒部32の内周面を連結せしめ
る、ボス部30の端部において半径方向外側にフ
ランジ状に延びる連結部34とによつて構成され
ている。なお、円筒部32内周面における連結部
34の形成位置は、その軸心方向において、ボス
部30側に偏倚しており、この連結部34によつ
て円筒部32の内部空間が軸直角方向に仕切られ
ると共に、ボス部30が位置しない側の内部空間
が比較的大きくされることによつて、マス収容空
間36が形成されている。また、連結部34の径
方向中央部に位置して、軸方向に貫通する複数
(本実施例においては4つ)の保持孔38が、周
方向に等間隔に設けられている。
また、そのようなプーリ本体18の外側に配置
せしめられた第一のダンパーマス20は、プーリ
本体18の円筒部32と略同一の長さを有する円
筒形状を呈しており、その外周面には多数のV溝
40が形成されている。そして、かかる外周面に
おいて、それらのV溝40に対応する断面形状を
有する所定のベルトが巻掛けられることによつ
て、かかるダンパープーリ12が、クランクシヤ
フトからの駆動力を所定の後続部材に伝達せしめ
るベルト駆動用プーリとして機能し得るように構
成されている。
せしめられた第一のダンパーマス20は、プーリ
本体18の円筒部32と略同一の長さを有する円
筒形状を呈しており、その外周面には多数のV溝
40が形成されている。そして、かかる外周面に
おいて、それらのV溝40に対応する断面形状を
有する所定のベルトが巻掛けられることによつ
て、かかるダンパープーリ12が、クランクシヤ
フトからの駆動力を所定の後続部材に伝達せしめ
るベルト駆動用プーリとして機能し得るように構
成されている。
また、該第一のダンパーマス20とプーリ本体
18の円筒部32との間に配置せしめられる第一
の弾性部材22は、第2図に示されているよう
に、第一のダンパーマス20と、その内側に所定
距離隔てて同心的に配置せしめられた、長さがプ
ーリ本体18と略同一の薄肉円筒形状をなす金属
スリーブ42との間隙内において、それらと一体
的に加硫成形されており、該金属スリーブ42が
前記プーリ本体18の円筒部32外周面に圧入、
固定せしめられることによつて、プーリ本体18
と一体的に連結されるようになつている。
18の円筒部32との間に配置せしめられる第一
の弾性部材22は、第2図に示されているよう
に、第一のダンパーマス20と、その内側に所定
距離隔てて同心的に配置せしめられた、長さがプ
ーリ本体18と略同一の薄肉円筒形状をなす金属
スリーブ42との間隙内において、それらと一体
的に加硫成形されており、該金属スリーブ42が
前記プーリ本体18の円筒部32外周面に圧入、
固定せしめられることによつて、プーリ本体18
と一体的に連結されるようになつている。
一方、プーリ本体18のマス収容空間36内に
配置せしめられる第二のダンパーマス24は、第
5図および第6図に示されている如く、円筒形状
を呈しており、プーリ本体18に取り付けられた
状態において、その連結部34に設けられた4つ
の保持孔38のうちの、連結部34の直径上に位
置せしめられる二つの保持孔38,38に対応す
る筒壁部位に、軸方向に延びる二つの貫通孔4
4,44が設けられている。
配置せしめられる第二のダンパーマス24は、第
5図および第6図に示されている如く、円筒形状
を呈しており、プーリ本体18に取り付けられた
状態において、その連結部34に設けられた4つ
の保持孔38のうちの、連結部34の直径上に位
置せしめられる二つの保持孔38,38に対応す
る筒壁部位に、軸方向に延びる二つの貫通孔4
4,44が設けられている。
そして、第1図に示されているように、第二の
ダンパーマス24の軸方向端部と、それに対向す
るプーリ本体18の連結部34との間には、環状
の第二の弾性部材26が設けられており、それに
よつて第二のダンパーマス24が第二の弾性部材
26を介してプーリ本体18に取り付けられ、支
持されるようになつている。また、第二のダンパ
ーマス24の外径はプーリ本体18の円筒部32
の内径よりも所定寸法小さくされており、プーリ
本体18に取り付けられた状態下において、第二
のダンパーマス24における、第二の弾性部材2
6の変形に基づく所定量の軸直角方向変位が許容
され得る構造とされている。
ダンパーマス24の軸方向端部と、それに対向す
るプーリ本体18の連結部34との間には、環状
の第二の弾性部材26が設けられており、それに
よつて第二のダンパーマス24が第二の弾性部材
26を介してプーリ本体18に取り付けられ、支
持されるようになつている。また、第二のダンパ
ーマス24の外径はプーリ本体18の円筒部32
の内径よりも所定寸法小さくされており、プーリ
本体18に取り付けられた状態下において、第二
のダンパーマス24における、第二の弾性部材2
6の変形に基づく所定量の軸直角方向変位が許容
され得る構造とされている。
なお、上記第二の弾性部材26の前記貫通孔4
4,44に対応する位置には、連通孔46,46
が設けられており、この連通孔46,46を通じ
て前記第二のダンパーマス24の貫通孔44,4
4が、それぞれプーリ本体18の連結部34に設
けられた保持孔38,38に連結せしめられて、
ダンパー裏側の所定の部材に対するサービス孔と
なつている。
4,44に対応する位置には、連通孔46,46
が設けられており、この連通孔46,46を通じ
て前記第二のダンパーマス24の貫通孔44,4
4が、それぞれプーリ本体18の連結部34に設
けられた保持孔38,38に連結せしめられて、
ダンパー裏側の所定の部材に対するサービス孔と
なつている。
そして、このような構造を有するダンパープー
リ12を、クランクシヤフト10に装着、固定せ
しめるセツトボルト14は、第7図および第8図
に示されているように、六角ボルトとして形成さ
れており、そのヘツド部48と脚部49との間
に、軸直角方向に延びる円板状のフランジ部50
を有している。また、該ヘツド部48は軸方向に
比較的長く形成されており、その中心部において
軸方向に延びるボルト穴52が穿設されている。
リ12を、クランクシヤフト10に装着、固定せ
しめるセツトボルト14は、第7図および第8図
に示されているように、六角ボルトとして形成さ
れており、そのヘツド部48と脚部49との間
に、軸直角方向に延びる円板状のフランジ部50
を有している。また、該ヘツド部48は軸方向に
比較的長く形成されており、その中心部において
軸方向に延びるボルト穴52が穿設されている。
そして、第1図に示されているように、前記ダ
ンパープーリ12が嵌装せしめられたクランクシ
ヤフト10の端面中心部に穿設された、軸方向に
延びるネジ穴51に対して、前記セツトボルト1
4の脚部49が螺着せしめられることによつて、
該セツトボルト14がクランクシヤフト10に固
定されている。そして、それによつて、セツトボ
ルト14のフランジ部50がプーリ本体18のボ
ス部30端面に押圧せしめられて、該プーリ本体
18が、クランクシヤフト10に固定されている
のである。
ンパープーリ12が嵌装せしめられたクランクシ
ヤフト10の端面中心部に穿設された、軸方向に
延びるネジ穴51に対して、前記セツトボルト1
4の脚部49が螺着せしめられることによつて、
該セツトボルト14がクランクシヤフト10に固
定されている。そして、それによつて、セツトボ
ルト14のフランジ部50がプーリ本体18のボ
ス部30端面に押圧せしめられて、該プーリ本体
18が、クランクシヤフト10に固定されている
のである。
一方、該セツトボルト14のヘツド部48の軸
直角方向端面に取り付けられるストツパ金具16
は、第9図および第10図に示されているよう
に、外輪部を構成する円環状部59と、その中央
部において円形凹所54を形成する有底円筒状部
57とから構成されており、全体としてその外径
が第二のダンパーマス24の外径と略同一とされ
たハツト形状を呈している。そして、該有底円筒
状部57の底部中心部には挿通孔56が貫通され
ており、第1図に示されている如く、有底円筒状
部57の底部外面がセツトボルト14の軸方向端
面に当接せしめられた状態で、該挿通孔56に挿
通せしめられた取付ボルト58が、セツトボルト
14のヘツド部48に穿設されたボルト穴52に
螺着せしめられることによつて、ストツパ金具1
6がセツトボルト14、更にはクランクシヤフト
10に固定されている。ここにおいて、セツトボ
ルト14のヘツド部48の軸方向長さは、第二の
ダンパーマス24の長さよりも短くされており、
それによつてストツパ金具16は、その有底円筒
状部57の底部が、第二のダンパーマス24の内
部空間内に侵入した状態で取り付けられている。
直角方向端面に取り付けられるストツパ金具16
は、第9図および第10図に示されているよう
に、外輪部を構成する円環状部59と、その中央
部において円形凹所54を形成する有底円筒状部
57とから構成されており、全体としてその外径
が第二のダンパーマス24の外径と略同一とされ
たハツト形状を呈している。そして、該有底円筒
状部57の底部中心部には挿通孔56が貫通され
ており、第1図に示されている如く、有底円筒状
部57の底部外面がセツトボルト14の軸方向端
面に当接せしめられた状態で、該挿通孔56に挿
通せしめられた取付ボルト58が、セツトボルト
14のヘツド部48に穿設されたボルト穴52に
螺着せしめられることによつて、ストツパ金具1
6がセツトボルト14、更にはクランクシヤフト
10に固定されている。ここにおいて、セツトボ
ルト14のヘツド部48の軸方向長さは、第二の
ダンパーマス24の長さよりも短くされており、
それによつてストツパ金具16は、その有底円筒
状部57の底部が、第二のダンパーマス24の内
部空間内に侵入した状態で取り付けられている。
すなわち、この状態において、ストツパ金具1
6の円環状部59は、プーリ本体18のマス収容
空間36の開口部外方において、そこに収容され
た第二のダンパーマス24の軸方向外側の端面に
対して所定の間隙を有する状態で配置せしめられ
ており、第二の弾性体26の変形に基づく第二の
ダンパーマス24の軸直角方向の変位を許容し得
ると共に、該第二のダンパーマス24のマス収容
空間36からの抜け出しを阻止し得るように構成
されている。一方、取付ボルト58のヘツド部
は、ストツパ金具16の凹所54内に収容されて
おり、該ヘツド部がストツパ金具16の軸方向の
外側端面から突出しないようにされている。な
お、ストツパ金具16の有底円筒状部57の外径
は、第二のダンパーマス24の内径よりも所定寸
法小さくされ、両者の間に軸直角方向において所
定間隔の間隙が形状されており、それによつて、
前述の如き第二のダンパーマス24の軸直角方向
変位に対して、該ストツパ金具16が干渉しない
ようにされている。
6の円環状部59は、プーリ本体18のマス収容
空間36の開口部外方において、そこに収容され
た第二のダンパーマス24の軸方向外側の端面に
対して所定の間隙を有する状態で配置せしめられ
ており、第二の弾性体26の変形に基づく第二の
ダンパーマス24の軸直角方向の変位を許容し得
ると共に、該第二のダンパーマス24のマス収容
空間36からの抜け出しを阻止し得るように構成
されている。一方、取付ボルト58のヘツド部
は、ストツパ金具16の凹所54内に収容されて
おり、該ヘツド部がストツパ金具16の軸方向の
外側端面から突出しないようにされている。な
お、ストツパ金具16の有底円筒状部57の外径
は、第二のダンパーマス24の内径よりも所定寸
法小さくされ、両者の間に軸直角方向において所
定間隔の間隙が形状されており、それによつて、
前述の如き第二のダンパーマス24の軸直角方向
変位に対して、該ストツパ金具16が干渉しない
ようにされている。
上述の如く構成されてなる、本実施例における
デユアルタイプダンパープーリが装着せしめられ
たクランクシヤフト10にあつては、かかるクラ
ンクシヤフト10に発生せしめられる捩り方向の
振動に対しては、ダンパープーリ12の第一の弾
性部材22における変形が剪断で発生せしめられ
るものであるところから、それに取り付けられた
第一のダンパーマス20が、かかる振動に対する
吸振器(副振動系)として効果的に作用し得るこ
ととなる。一方、かかるクランクシヤフト10に
発生せしめられる曲げ方向(軸直角方向)の振動
に対しては、ダンパープーリ12の第二の弾性部
材26における変形が剪断で発生せしめられるの
であり、従つて、それに取り付けられた第二のダ
ンパーマス24が、かかる振動に対する吸振器
(副振動系)として有効に作用し得るのである。
デユアルタイプダンパープーリが装着せしめられ
たクランクシヤフト10にあつては、かかるクラ
ンクシヤフト10に発生せしめられる捩り方向の
振動に対しては、ダンパープーリ12の第一の弾
性部材22における変形が剪断で発生せしめられ
るものであるところから、それに取り付けられた
第一のダンパーマス20が、かかる振動に対する
吸振器(副振動系)として効果的に作用し得るこ
ととなる。一方、かかるクランクシヤフト10に
発生せしめられる曲げ方向(軸直角方向)の振動
に対しては、ダンパープーリ12の第二の弾性部
材26における変形が剪断で発生せしめられるの
であり、従つて、それに取り付けられた第二のダ
ンパーマス24が、かかる振動に対する吸振器
(副振動系)として有効に作用し得るのである。
すなわち、クランクシヤフトに発生せしめられ
る複雑な振動は、主として捩り方向と曲げ方向の
2方向の要因から発生せしめられるものであると
ころから、本実施例におけるデユアルタイプダン
パープーリを採用することによつて、それぞれの
方向の振動が極めて効果的に吸収、抑制され得る
のであり、それによつて、かかる機関の振動、騒
音が著しく低減され得ることとなり、例えば車両
のエンジンに採用することによつて、従来のトー
シヨナルダンパーにおいては不可能であつた、
350Hz付近に発生する打音感を有する車両騒音に
対する抑制効果をも、極めて有効に発現し得るも
のである。
る複雑な振動は、主として捩り方向と曲げ方向の
2方向の要因から発生せしめられるものであると
ころから、本実施例におけるデユアルタイプダン
パープーリを採用することによつて、それぞれの
方向の振動が極めて効果的に吸収、抑制され得る
のであり、それによつて、かかる機関の振動、騒
音が著しく低減され得ることとなり、例えば車両
のエンジンに採用することによつて、従来のトー
シヨナルダンパーにおいては不可能であつた、
350Hz付近に発生する打音感を有する車両騒音に
対する抑制効果をも、極めて有効に発現し得るも
のである。
また、本実施例におけるダンパープーリ12の
曲げ振動に対する副振動系の構造は、プーリ本体
18に対して第二のダンパーマス24を第二の弾
性部材26によつて加硫接着せしめてなる簡単な
構造であると共に、該副振動系の固有振動数は、
第二のダンパーマス28の質量および第二の弾性
部材26のバネ定数によつて設定され得るもので
あるところから、かかる固有振動数を、その減衰
を目的とするクランクシヤフトの共振周波数に対
して容易に同調させることができるのである。
曲げ振動に対する副振動系の構造は、プーリ本体
18に対して第二のダンパーマス24を第二の弾
性部材26によつて加硫接着せしめてなる簡単な
構造であると共に、該副振動系の固有振動数は、
第二のダンパーマス28の質量および第二の弾性
部材26のバネ定数によつて設定され得るもので
あるところから、かかる固有振動数を、その減衰
を目的とするクランクシヤフトの共振周波数に対
して容易に同調させることができるのである。
さらに、第二のダンパーマス24が収容せしめ
られるプーリ本体18のマス収容空間36の開口
部外方に所定の距離を隔てて、該開口部を覆蓋せ
しめるような状態で、ストツパ金具16(円環状
部59)が配置されているところから、第二のダ
ンパーマス24を支持する前記第二の弾性部材2
6が、万一破断せしめられた場合においても、第
二のダンパーマス24のマス収容空間36内から
の飛び出しが、ストツパ金具16によつて完全に
防止され得るのであり、以てかかるダンパープー
リの安全性が有利に確保され得るのである。
られるプーリ本体18のマス収容空間36の開口
部外方に所定の距離を隔てて、該開口部を覆蓋せ
しめるような状態で、ストツパ金具16(円環状
部59)が配置されているところから、第二のダ
ンパーマス24を支持する前記第二の弾性部材2
6が、万一破断せしめられた場合においても、第
二のダンパーマス24のマス収容空間36内から
の飛び出しが、ストツパ金具16によつて完全に
防止され得るのであり、以てかかるダンパープー
リの安全性が有利に確保され得るのである。
また、本実施例のダンパープーリ12において
は、ストツパ金具が、セツトボルト14に対して
ボルト固定されることにより、該セツトボルト1
4を介してクランクシヤフトに取り付けられてい
ることから、該ストツパ金具16をセツトボルト
14にてプーリ本体18と共締め固定する場合に
比して、第二の弾性部材26の破断時に第二のダ
ンパーマス24がストツパ金具16に打ち当たつ
た場合でも、それによる発生力が直接にセツトボ
ルト14とクランクシヤフトとの螺着部に及ぼさ
れず、該クランクシヤフトの螺子穴の損傷が防止
されて、吸振器の損傷時にもクランクシヤフトの
損傷が効果的に防止され得るのである。
は、ストツパ金具が、セツトボルト14に対して
ボルト固定されることにより、該セツトボルト1
4を介してクランクシヤフトに取り付けられてい
ることから、該ストツパ金具16をセツトボルト
14にてプーリ本体18と共締め固定する場合に
比して、第二の弾性部材26の破断時に第二のダ
ンパーマス24がストツパ金具16に打ち当たつ
た場合でも、それによる発生力が直接にセツトボ
ルト14とクランクシヤフトとの螺着部に及ぼさ
れず、該クランクシヤフトの螺子穴の損傷が防止
されて、吸振器の損傷時にもクランクシヤフトの
損傷が効果的に防止され得るのである。
以上、本考案に従う好ましい一実施例について
詳細に述べてきたが、本考案が、かかる例示の具
体例にのみ限定して解釈されるものでは決してな
く、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当
業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加えた形態において実施することが可能であ
り、本考案が、そのような実施形態のものをも含
むものであることは、言うまでもないところであ
る。
詳細に述べてきたが、本考案が、かかる例示の具
体例にのみ限定して解釈されるものでは決してな
く、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当
業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加えた形態において実施することが可能であ
り、本考案が、そのような実施形態のものをも含
むものであることは、言うまでもないところであ
る。
たとえば、前記実施例におけるストツパ金具1
6に対して、複数の通気孔を貫設することなどに
よつて、プーリ本体18のマス収容空間36の外
部空間への連通面積を増加せしめ、以て該マス収
容空間36内の放熱効果を向上せしめるようにす
ることは、本考案の効果を高める上において好ま
しく、そのような構造とすることによつて、エン
ジンからの伝導熱等に起因するマス収容空間36
内の高熱化が防止され得るのであり、第二の弾性
部材26および第一の弾性部材22の熱による性
能の劣化或いは耐久性の低下等といつた問題の発
生が有効に防止され得るのである。
6に対して、複数の通気孔を貫設することなどに
よつて、プーリ本体18のマス収容空間36の外
部空間への連通面積を増加せしめ、以て該マス収
容空間36内の放熱効果を向上せしめるようにす
ることは、本考案の効果を高める上において好ま
しく、そのような構造とすることによつて、エン
ジンからの伝導熱等に起因するマス収容空間36
内の高熱化が防止され得るのであり、第二の弾性
部材26および第一の弾性部材22の熱による性
能の劣化或いは耐久性の低下等といつた問題の発
生が有効に防止され得るのである。
また、前記実施例におけるストツパ金具16
は、ハツト形状とされており、取付ボルト58の
ヘツド部が、その中央部に設けられた円形凹所5
4内に収容されることによつて、かかるデユアル
タイプダンパープーリが所定の機関に装備された
時、該取付ボルト58のヘツド部に対する他の機
構(部材)の当接などによる干渉を避け得る構造
とされていたが、かかるストツパ金具16は、マ
ス収容空間36内に配される第二のダンパーマス
24の外方への抜け出しを規制し得るものであれ
ば、その形状は限定されるものではなく、例え
ば、第11図に示されているように、セツトボル
ト60のヘツド部62の軸方向長さを、第二のダ
ンパーマス24よりも所定寸法長く形成すること
によつて、その先端面にボルト64によつて取り
付けられるストツパ金具66を、平坦な円板形状
として形成することも可能であり、更には、かか
るストツパ金具をセツトボルトと一体的に形成す
ることも可能である。
は、ハツト形状とされており、取付ボルト58の
ヘツド部が、その中央部に設けられた円形凹所5
4内に収容されることによつて、かかるデユアル
タイプダンパープーリが所定の機関に装備された
時、該取付ボルト58のヘツド部に対する他の機
構(部材)の当接などによる干渉を避け得る構造
とされていたが、かかるストツパ金具16は、マ
ス収容空間36内に配される第二のダンパーマス
24の外方への抜け出しを規制し得るものであれ
ば、その形状は限定されるものではなく、例え
ば、第11図に示されているように、セツトボル
ト60のヘツド部62の軸方向長さを、第二のダ
ンパーマス24よりも所定寸法長く形成すること
によつて、その先端面にボルト64によつて取り
付けられるストツパ金具66を、平坦な円板形状
として形成することも可能であり、更には、かか
るストツパ金具をセツトボルトと一体的に形成す
ることも可能である。
またその他、第二のダンパーマスを、ダンパー
プーリのマス収容空間内に装着された状態におい
て、その軸方向外方の端面がマス収容空間内に位
置せしめられるように形成し、ストツパ金具およ
びその取付けボルトの全ての部分が、かかるマス
収容空間内に収容せしめられるようにすることも
可能である。
プーリのマス収容空間内に装着された状態におい
て、その軸方向外方の端面がマス収容空間内に位
置せしめられるように形成し、ストツパ金具およ
びその取付けボルトの全ての部分が、かかるマス
収容空間内に収容せしめられるようにすることも
可能である。
さらに、本考案に係るデユアルタイプダンパー
プーリが採用されるべき回転軸は、前記実施例に
示されている如き内燃機関のクランクシヤフトに
限られるものではなく、振動が発生せしめられる
種々なる回転軸に対して適用され得るものであつ
て、それによつて前述の如き優れた効果を有効に
奏し得るものである。
プーリが採用されるべき回転軸は、前記実施例に
示されている如き内燃機関のクランクシヤフトに
限られるものではなく、振動が発生せしめられる
種々なる回転軸に対して適用され得るものであつ
て、それによつて前述の如き優れた効果を有効に
奏し得るものである。
第1図は、本考案の一実施例であるデユアルタ
イプダンパープーリの縦断面図であり、第2図は
第1図に示される実施例において用いられる第一
のダンパーマスと第一の弾性体及び金属スリーブ
の一体加硫成形品を示す縦断図であり、第3図は
プーリ本体の正面図であり、第4図は第3図にお
ける−断面図であり、第5図及び第6図は、
それぞれ第1図に示される実施例において用いら
れる第二のダンパーマスを示す図であり、第5図
はその正面図、第6図は第5図における−断
面図である。また、第7図及び第8図は、それぞ
れ第1図に示される実施例において用いられるセ
ツトボルトを示す正面図及び側面図であり、第9
図及び第10図は、それぞれ第1図に示される実
施例において用いられるストツパ金具を示す図で
あり、第9図はその正面図、第10図は第9図に
おける−断面図である。更に、第11図は本
考案に係るデユアルタイプダンパ機構の他の実施
例を示す第1図に相当する縦断面図である。 10……クランクシヤフト、12……ダンパー
プーリ、14,60……セツトボルト、16,6
6……ストツパ金具、18……プーリ本体、20
……第一のダンパーマス、22……第一の弾性部
材、24……第二のダンパーマス、26……第二
の弾性部材、30……ボス部、32……円筒部、
34……連結部、36……マス収容空間。
イプダンパープーリの縦断面図であり、第2図は
第1図に示される実施例において用いられる第一
のダンパーマスと第一の弾性体及び金属スリーブ
の一体加硫成形品を示す縦断図であり、第3図は
プーリ本体の正面図であり、第4図は第3図にお
ける−断面図であり、第5図及び第6図は、
それぞれ第1図に示される実施例において用いら
れる第二のダンパーマスを示す図であり、第5図
はその正面図、第6図は第5図における−断
面図である。また、第7図及び第8図は、それぞ
れ第1図に示される実施例において用いられるセ
ツトボルトを示す正面図及び側面図であり、第9
図及び第10図は、それぞれ第1図に示される実
施例において用いられるストツパ金具を示す図で
あり、第9図はその正面図、第10図は第9図に
おける−断面図である。更に、第11図は本
考案に係るデユアルタイプダンパ機構の他の実施
例を示す第1図に相当する縦断面図である。 10……クランクシヤフト、12……ダンパー
プーリ、14,60……セツトボルト、16,6
6……ストツパ金具、18……プーリ本体、20
……第一のダンパーマス、22……第一の弾性部
材、24……第二のダンパーマス、26……第二
の弾性部材、30……ボス部、32……円筒部、
34……連結部、36……マス収容空間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸に取り付けられるボス部と、該ボス部の
半径方向外側に位置する円筒部と、該ボス部と該
円筒部とをつなぐ連結部とを有するプーリ本体
と、 該プーリ本体の前記円筒部の半径方向外側に所
定距離を隔てて同心的に配置された、外周面に動
力伝達用ベルトが巻き掛けられる円筒状の第一の
ダンパーマスと、 前記プーリ本体の円筒部と該第一のダンパーマ
スとの間に介装せしめられた第一の弾性体と、 前記プーリ本体の円筒部の内側において前記連
結部を挟んで前記回転軸と反対側に開口して形成
された内側空間内に同心的に配置された円筒状の
第二のダンパーマスと、 該第二のダンパーマスの軸方向の端部とそれに
対向する前記プーリ本体の連結部との軸直角方向
対向面間に介装されて、それら第二のダンパーマ
スおよび連結部に対して直接に固着されることに
より、該第二のダンパーマスを該連結部に支持せ
しめ、該第二のダンパーマスの半径方向の動きに
対して剪断力を発揮する第二の弾性体と、 前記第二のダンパーマスの内側空間内に位置し
て、前記回転軸に取り付けられる、前記プーリ本
体のボス部を該回転軸に装着するためのセツトボ
ルトと、 該セツトボルトに中心部において固定された、
前記第二のダンパーマスの軸方向外側の端面に対
して所定の空隙を介して対向し、該第二のダンパ
ーマスの半径方向の動きを阻害しない状態でその
外方への抜け出しを規制する円形の規制部材と
を、含むことを特徴とするデユアルタイプダンパ
ープーリ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985160357U JPH0531304Y2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | |
| US06/917,544 US4815332A (en) | 1985-10-15 | 1986-10-10 | Dual-type damper device |
| DE8686307924T DE3672945D1 (de) | 1985-10-15 | 1986-10-14 | Vorrichtung mit zwei daempfern. |
| EP86307924A EP0219341B2 (en) | 1985-10-15 | 1986-10-14 | Dual-type damper device |
| CA000520401A CA1268058A (en) | 1985-10-15 | 1986-10-14 | Dual-type damper device |
| AU63869/86A AU578170B2 (en) | 1985-10-15 | 1986-10-14 | Dual-type damper |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985160357U JPH0531304Y2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6268053U JPS6268053U (ja) | 1987-04-28 |
| JPH0531304Y2 true JPH0531304Y2 (ja) | 1993-08-11 |
Family
ID=31085663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985160357U Expired - Lifetime JPH0531304Y2 (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-18 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0531304Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6242079A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | オ−トラジオグラフ表示方法 |
| JPH0533812Y2 (ja) * | 1985-11-27 | 1993-08-27 | ||
| JPH0539229Y2 (ja) * | 1987-12-16 | 1993-10-05 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58111455U (ja) * | 1982-01-26 | 1983-07-29 | トヨタ自動車株式会社 | ダンパプ−リ |
| JPS59166050U (ja) * | 1983-04-22 | 1984-11-07 | 三菱自動車工業株式会社 | ダンパ装置 |
-
1985
- 1985-10-18 JP JP1985160357U patent/JPH0531304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6268053U (ja) | 1987-04-28 |
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