JPH09216663A - 食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物及びこれを用いて形成した食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート或いは食肉及び魚介類の鮮度保持用容器 - Google Patents

食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物及びこれを用いて形成した食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート或いは食肉及び魚介類の鮮度保持用容器

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JPH09216663A
JPH09216663A JP4552296A JP4552296A JPH09216663A JP H09216663 A JPH09216663 A JP H09216663A JP 4552296 A JP4552296 A JP 4552296A JP 4552296 A JP4552296 A JP 4552296A JP H09216663 A JPH09216663 A JP H09216663A
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seafood
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sheet
film
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Takeshi Nao
武司 直
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フィルム・シートで被覆することにより凍結
保存中の食肉や魚介類の目減りを押えたり、更に保存中
の細菌の繁殖や食肉や魚介類の細胞組織の破壊を防止す
ることにより、食肉及び魚介類の鮮度を長期間にわたっ
て保持する。 【解決手段】 食肉及び魚介類の鮮度を長期間にわたっ
て保持するために用いられる樹脂組成物であって、この
樹脂組成物が合成樹脂100重量部に対し、夏目砕石粉
3〜300重量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食肉及び魚介類を冷凍
保存するにあたり、食肉及び魚介類を冷凍庫から取り出
して解凍することなくそのまま調理できる比較的高い温
度で保存可能とし、これによって、保存中の電力消費の
著しい低減を図ったり、食肉及び魚介類の凍結保存中の
目減りを押えたり、更に保存中の細菌の繁殖や食肉等の
細胞組織の破壊を防止することにより、食肉及び魚介類
の鮮度を長期間にわたって保持し得る、食肉及び魚介類
の鮮度保持用樹脂組成物及びこれを用いて形成した食肉
及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート或いは食肉及
び魚介類の鮮度保持用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食肉や魚介類の鮮度低下をもたらす主な
細菌は、グラム陰性桿菌のシュードモナス、フラボバク
ター、アクロモバクター、アルカリジーナスなどの低温
細菌であり、特に、魚介類の場合にはその体表面の粘液
質、鰓および消化管などに存在し、鮮度低下とともに食
肉や魚介類内に侵入して繁殖し、腐敗させる。
【0003】この低温細菌は食肉や魚介類を0℃付近ま
で冷却しても繁殖を阻止できないので、刺身にしたり、
安全に食するには、−1〜−2℃では一週間程度しか保
存できないのであり、これより長い期間貯蔵しようとす
れば、冷凍に頼らざるをえない。
【0004】一般に、食品の腐敗に関与する微生物は、
バチルスとよばれる普通細菌、酵母、カビに大別されて
いるが、水分の多い生鮮食肉や生鮮魚介類の場合には、
普通細菌がもっともよく繁殖する。
【0005】この細菌には、酸素の乏しい条件でも繁殖
する嫌気性細菌、酸素の存在下でよく繁殖する好気性細
菌及びそのどちらの条件でも順応して繁殖する半好気性
細菌がある。嫌気性細菌は栄養源として糖類を好み、酵
母と同様に微酸性の条件でよく繁殖する。好気性細菌は
糖類や窒素化合物を好み、中性または微アルカリの条件
でよく繁殖する。カビ類につく細菌には脂質を好んで栄
養源とするものが多い。
【0006】これらの細菌は食肉や魚介類の成分を分解
して、栄養源として取り込み、菌体の成分に作り替えて
成長、繁殖し、この食肉等を腐敗させて腐敗臭を発生す
るのであり、この腐敗臭は嗅覚によって容易に感知する
ことができるから、魚介類の鮮度判定の有力な手段とな
る。
【0007】この腐敗臭の主な成分は、NH3、トリメ
チルアミン、イソアミルアミンなどのN−化合物、シス
チンの分解によってできる硫化水素、メチオニンの分解
によってできるメチルメルカプタンなどのS−化合物、
酢酸、プロピオン酸、ラク酸、イソ吉草酸などの低級脂
肪酸が主な成分であり、このほか、少量のインドールや
スカトールが存在する。
【0008】食肉や魚介類は、殺菌処理をしないかぎ
り、一般に102〜104程度の細菌をもっている。その
ため、これらの細菌の繁殖と体内酵素の働きを抑えるた
めには、できるだけ低温に置くことが有効であり、細菌
や酵素の作用は温度の低下とともに弱まるが、低温細菌
は、上述のとおり、0℃付近でも繁殖し、0℃付近で生
鮮食肉や生鮮魚介類を貯蔵すると、一週間程度で腐敗す
るが、−20℃以下のような低い温度では腐敗は発生し
ない。
【0009】食肉や魚介類の食品の品質、つまり安全に
食し得るか否かの判断基準として、食品1g又は食品1
cm3当たりの細菌の数で指標されるが、一般に104
105では人体にほとんど影響がなく、又、106〜10
7では人体に悪影響を与え(初期腐敗状態)、更に、1
8以上になると腐敗状態となり、この腐敗を防止する
には低温凍結、特に−20℃以下での凍結が有効な手段
となる。
【0010】そこで、最近では、食品、特に食肉や魚介
類の凍結技術の発達等に伴い、食肉や魚介類を−20℃
以下で凍結保存を行うことが活発に行われている。
【0011】具体的には、例えば種々の近代的な凍結技
術やパーシャルフリージングの利用として、 食品流
通技術、1988年,Vol.17,No.5,第4頁、
食品流通技術、1988年,Vol.17,No.
5,第13頁、 食品流通技術、1987年,Vol.
16,No.4,第14頁等が提案されている。
【0012】又、酸素を吸収し、炭酸ガスを発生する薬
剤と肉類を同時に酸素透過率3,000〜30,000
cc/m2・24hrs.atmかつ炭酸ガス透過率1
0,000〜200,000cc/m2・24hrs.
atmの包装材料に包装し、保存温度0〜10℃に於て
8時間以内に包装内酸素濃度が15%以下炭酸ガス濃度
が4%以上にし、保存中の酸素濃度を5〜15%に炭酸
ガス濃度を4〜15%に保持することを特徴とする鮮
魚、鯨肉、畜肉等の肉類の鮮度保持方法が提案されてい
る(特開昭58−47430号公報)。
【0013】更に、鮮魚およびドリップ吸収材を入れる
部分と脱酸素剤を入れる部分からなり、かつ脱酸素剤を
入れる部分に脱酸素剤を収納した際に鮮魚および/また
はドリップ吸収材と該脱酸素剤が接触しない形状である
高ニトリル樹脂シートからなる容器に、鮮魚を入れ、該
脱酸素剤を入れる部分に脱酸素剤を収納し、かつ、空間
部を窒素ガスまたは窒素ガスと炭酸ガス混合物で置換
し、密封することを特徴とする鮮魚の包装体が提案され
ている(実開昭64−39284号公報)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の冷凍保存方法
は、食肉や魚介類を凍結し、長期間にわたって、その腐
敗を防止するうえで極めて有効であるが、以下に述べる
種々の課題がある。
【0015】即ち、食肉及び魚介類を−20℃以下で凍
結した場合、一般に、凍結により、凍害とよばれる内圧
増加による組織の破損が生じたり、凍乾害とよばれる表
面の乾燥状態が起こり、このため凍結保存中の食肉や魚
介類の目減りが激しくなったり、更に脂質や色素の酸化
促進現象も起こるのである。
【0016】又、一般に、食肉や魚介類の凍結保存は−
20〜−30℃程度、一般に−25℃で行われている
が、この温度では食肉や魚介類が完全に凍結して至極硬
くなっているために、調理の際、包丁などによる切断、
加工が不可能であり、調理の前に、予め、解凍する必要
がある。
【0017】この解凍とは凍結した食肉や魚介類の食品
を融解し、元の状態に戻す操作をいうが、冷凍貯蔵時の
品質変化のなかでもっとも重要な点は、解凍時、復元し
難くなるだけでなく、解凍は温度を上昇させて行うため
に、解凍時間中に細菌が繁殖し、変質、腐敗の原因とな
る。
【0018】このため、この解凍法は、できるだけ短時
間で、品質を変えずに元の状態に戻すことが重要である
が、この解凍の際に発生するドリップを防止することは
極めて困難である。特に、一般家庭において、この解凍
を行う場合、凍結した食肉や魚介類を冷凍庫から冷蔵庫
に移し、これを冷蔵庫内で放置して解凍することが多い
いが、この放置期間が二日以上に、場合によっては一週
間ぐらい放置されることが有り、解凍時間中に細菌が繁
殖し、変質、腐敗の原因となる。
【0019】即ち、冷凍した食品を解凍すると液汁が分
離してくるがこれがドリップと言われており、タンパク
質が変性していると圧出ドリップが多量に発生する。ド
リップには呈味成分や水溶性ビタミンなどの栄養素が含
まれているので、ドリップの流出によって、味を損じた
り、栄養の損失を招くなどの課題が有る。
【0020】更に、食肉や魚介類を−20〜−30℃程
度で凍結保存するには通常の冷凍方式では困難で大型化
する上、この食肉や魚介類を冷却するために多大のエネ
ルギーを要し、凍結保存中の消費電力が多くなって保存
コストが著しく高くなるなどの課題が有る。
【0021】又、前記特開昭58−47430号公報に
開示されているものは、炭酸ガスを発生する薬剤を用い
て包装内の酸素の減少を防ぎ、包装内が減圧し、包装が
変形することを防ぐと同時に炭酸ガスによる静菌効果を
期待するものであるが、薬剤として硫酸第一鉄、水酸化
カルシウム、重炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、炭
酸カルシウム、炭酸ナトリウム、L−アスコルビン酸ナ
トリウム、塩化カルシウム、活性炭などが用いられてい
る。
【0022】そして酸素の吸収と炭酸ガスの発生のバラ
ンスは肉類の保存温度や保存条件、使用されている薬剤
の種類や粒度更に配合割合、特に酸素の吸収と炭酸ガス
の発生の経時的変化等によって大きく異なる結果、酸素
の吸収が不十分であったり、炭酸ガスが発生し過ぎて包
材を破損し、このため薬剤が漏れて肉類に付着し、食品
にならないなどの課題がある。
【0023】即ち、保存温度0〜10℃に於て8時間以
内に包装内酸素濃度が15%以下炭酸ガス濃度が4%以
上にし、保存中の酸素濃度を5〜15%に炭酸ガス濃度
を4〜15%に保持すること、つまり肉類を最適な条件
で保存するのが至極困難であり、肉類の保存後の品質の
バラツキが発生し、信頼性に欠けるなどの致命的な欠陥
が発生する。
【0024】更に、前記実開昭64ー39284号公報
に開示されているものは、高ニトリル樹脂シートからな
る容器を、鮮魚およびドリップ吸収材を入れる部分と脱
酸素剤を入れる部分に区分けし、しかも脱酸素剤の収納
箇所を特定することおよび空間部を窒素ガスあるいは窒
素ガスと炭酸ガスの混合物で置換したものである。
【0025】しかしながら、これでは容器の構造が複雑
であるうえ、容器内を窒素ガスあるいは窒素ガスと炭酸
ガスの混合物で置換する必要があり、このため複雑な装
置が必要となるのであり、又、容器内の窒素ガスあるい
は窒素ガスと炭酸ガスの混合物は容器(シート)を透過
したり、空気中の酸素が容器内に透過し、その結果、容
器内のガス成分の組成変化が発生して鮮魚の保存性に悪
影響を与え、鮮魚の鮮度が早期に低下したり、変色した
り、ドリップが発生し、味を損じたり、栄養の損失を招
くなどの課題が有る。
【0026】本発明は、合成樹脂に夏目砕石粉を配合す
ることにより、夏目砕石粉から照射される遠赤外線によ
って細菌や微生物の成長、繁殖を阻止し、これによっ
て、食肉及び魚介類の腐敗を極力停止させることができ
るので、ドリップや異臭物質の発生を極力阻止し、しか
も保存中にドリップや異臭物質が発生した場合、夏目砕
石粉、或いは夏目砕石粉や吸着材層によって当該ドリッ
プや異臭物質を吸着する上、食肉や魚介類を比較的高い
温度で凍結できるのであり、これによって、凍結保存中
の電力消費の著しい低減を図ったり、冷凍庫から取り出
して解凍することなくそのまま調理可能にしたり、フィ
ルム・シートで被覆することにより凍結保存中の食肉や
魚介類の目減りを押えたり、更に保存中の細菌の繁殖や
食肉や魚介類の細胞組織の破壊を防止することにより、
食肉及び魚介類の鮮度を長期間にわたって保持する、食
肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物及びこれを用いて
成形した食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート
或いは食肉及び魚介類の鮮度保持用容器を提供すること
を目的とする。
【0027】本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意
検討を重ねたところ、食肉や魚介類を冷凍庫から取り出
し、そのまま調理できる温度について調査した結果、そ
の温度は大体−5℃程度が限界であり、更に、温度0℃
〜−5℃で食肉や魚介類の保存性と遠赤外線との関係を
調査したところ、遠赤外線は殺菌効果や微生物の繁殖を
抑制する効果を発現し、その結果、ドリップや異臭物質
の発生を極力阻止し、しかも保存中にドリップや異臭物
質が発生した場合、夏目砕石粉によって当該ドリップや
異臭物質を吸着し、これによって、食肉及び魚介類が目
減りすることなく、その鮮度を長期間にわたって保持し
うるとの知見を得、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記目
的を達成するために、食肉及び魚介類の鮮度を長期間に
わたって保持するために用いられる樹脂組成物であっ
て、この樹脂組成物が合成樹脂100重量部に対し、夏
目砕石粉3〜300重量部を配合したことを特徴とす
る。
【0029】本発明の鮮度保持用樹脂組成物を更に詳細
に説明すれば、以下の通りである。本発明で用いられる
合成樹脂としては、後述するようにフィルム状ないしシ
ート状に成形できるものであれば、熱可塑性樹脂或いは
熱硬化性樹脂のいずれでも良いが、フィルム状ないしシ
ート状の成形が容易であり、しかも熱融着やラミネート
が容易な熱可塑性樹脂が好ましい。
【0030】具体的には、例えば低密度ポリエチレンや
高密度ポリエチレン等のポリエチレン(PE)、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ABS樹
脂、AS樹脂、ブタジエン樹脂、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、ポリアミド、ポリブテン−1、ポリカーボネ
ート、エチレンビニールアルコール共重合体又はアイオ
ノマー等が挙げられるのであり、これらは単独又は2種
以上を積層して用いても良いのである。これらのうち、
食肉や魚介類の酸化や変質を防止するために、通気性が
低いものが望ましい。
【0031】本発明においては、前記合成樹脂に夏目砕
石粉が配合されるが、この夏目砕石粉の配合比は、前記
合成樹脂100重量部に対して3〜300重量部とする
ことが好ましく、3重量部未満であると、所要の鮮度保
持効果が得難いのであり、一方、300重量部を超える
と、溶融混練後硬化させた鮮度保持用のフィルムないし
シート或いはこのフィルムないしシートで形成された包
材が脆くなったり、溶融組成物の流動性が悪くなって成
形性が悪くなる等、種々の逆効果が生じるので好ましく
ない。従って、この範囲の中では、前記合成樹脂100
重量部に対し、夏目砕石粉を5〜150重量部とするこ
とが更に好ましく、特に、7.5〜100重量部とする
ことが最も好ましい。
【0032】本発明で用いられる夏目砕石粉は、前記合
成樹脂との分散性が良好であれば、その粒度が特に限定
されるものではないが、一般に50μm以下、好ましく
は0.01〜10μmのものであり、この夏目砕石粉は
無数の微細孔を有し、ドリップやアンモニア等の生成ガ
スの吸着能力が極めて高い上、波長が4〜15ミクロン
の遠赤外線を照射するものである。
【0033】本発明においては、合成樹脂と夏目砕石粉
との結合力や親和性を高めるために、カップリング剤を
用いることが好ましく、このカップリング剤は合成樹脂
及び夏目砕石粉と共に配合してもよいのであるが、予め
夏目砕石粉をカップリング剤でコーティングした後、こ
のカップリング剤でコーティングされた夏目砕石粉と合
成樹脂と配合することが、カップリング剤の使用量の削
減を図ると共に夏目砕石粉と合成樹脂との結合力や親和
性を一層高める上でより好ましい。
【0034】夏目砕石粉をカップリング剤でコーティン
グする方法としては、例えば水或いは有機溶媒にカップ
リング剤を溶解ないし分散させ、この溶液に夏目砕石粉
を浸漬したり、この溶液を夏目砕石粉をに噴霧したりし
て夏目砕石粉の表面に付着させた後、乾燥するという方
法を採用することができる。
【0035】カップリング剤としては、夏目砕石粉と合
成樹脂との親和性、結合力を高めるものであれば特に限
定されるものではなく、シリコーン系カップリング剤、
有機チタン系カップリング剤、リン酸エステル、ホスホ
ネート、亜リン酸エステル、ポリリン酸或いはその金属
塩、ホウ酸又はホウ砂から選ばれた少なくとも1種がそ
の例として挙げられる。
【0036】前記シリコーン系カップリング剤として
は、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリス(βメトキ
シエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、N−β(アミノメチル)γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノメチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシランなどがその例
として挙げられる。
【0037】又、有機チタン系カップリング剤として
は、アルキルチタネート、チタニウムアシレート、チタ
ニウムキレートなどが挙げられるが、これらのうちで
は、特に優れた架橋性を発現するアルキルチタネートが
好ましい。
【0038】前記アルキルチタネートとしては、例えば
テトライソプロピルチタネート、テトライソプロピルチ
タネートポリマー、テトラブチルチタネート、テトラブ
チルチタネートポリマー、テトラステアリルチタネー
ト、2−エチルヘキシルチタネート、テトライソプロピ
ルチタネートとテトラステアリルチタネートとの混合物
又はジブチルチタネートポリマーなどが挙げられるので
あり、又、チタニウムアシレートとしては、例えばイソ
プロポキシチタニウムステアレートが挙げられるのであ
り、更にチタニウムキレートとしては、例えばチタニウ
ムアセチルアセトネート又はチタニウムラクテート等が
挙げられる。
【0039】前記リン酸エステルとしては、例えばリン
酸エチル、リン酸ブチル又はリン酸イソアミルが挙げら
れ、又、前記ホスホネートとしては例えばジフェニルフ
ェニルホスホネート、ジメチルメチルホスホネート、ジ
エチルエチルホスホネート、ビス−(2−エチルヘキシ
ル)−2−エチルヘキシルホスホネート又はジブチルブ
チルホスホネートが挙げられ、更に、前記亜リン酸エス
テルとしては、例えば亜リン酸ジメチル、亜リン酸ジエ
チル、亜リン酸ジイソプロピル又は亜リン酸ジオクチル
等が挙げられる。
【0040】前記カップリング剤の添加量は、夏目砕石
粉に対して10重量%以下、特に、0.01〜10重量
%であることが好ましく、0.01重量%未満である
と、カップリング剤の効果が十分に得られないので好ま
しくなく、一方、10重量%を超えると、意味が無いだ
けでなく、経済的に不利になるうえ、ドリップやアンモ
ニア等の生成ガスの吸着性が低下する虞れが有るので好
ましくない。
【0041】又、本発明においては、夏目砕石粉100
重量部に対し、大谷石、ゼオライト、クリストバライ
ト、クリノプチロライト、珪酸カルシウム、酸性白土、
活性白土、ベントナイト、ケイソウ土、硫黄石、パーラ
イト、活性アルミナ又はタルクから選ばれた少なくとも
一種の吸着剤1〜30重量部を配合しても良いのであ
る。
【0042】吸着剤の配合割合が夏目砕石粉100重量
部に対し、1重量部未満であると配合する意味が無く、
一方、30重量部を超えると遠赤外線の照射の妨げにな
るので、いずれの場合も好ましくない。
【0043】本発明においては、吸着剤に食品添加物と
して認定されている殺菌剤、酸化防止剤又は保存剤から
選ばれた少なくとも一種が含有されているものが、以下
に述べる理由より、望ましい。
【0044】この殺菌剤は、微生物を殺す作用のあるも
のであり、具体的には、例えば高度サラシ粉、サラシ
粉、過酸化水素、次亜塩素酸及びそのナトリウム塩又は
二酸化塩素等が挙げられるが、これらは、単独或いは2
種以上を併用して用いられる。
【0045】この殺菌剤の配合割合としては、吸着剤1
00重量部に対し、0.05〜10重量部の範囲とする
のが望ましく、殺菌剤が、0.05重量部未満ではその
効果が乏しく意味がないのであり、一方、10重量部を
超えると、意味がないだけでなく、食肉や魚介類の味が
低下する恐れがあるので好ましくない。
【0046】この殺菌剤のうち、安定化二酸化塩素溶液
を吸着剤に混合したものが、強力な殺菌作用を有するの
で望ましい。
【0047】尚、ゼラチンで形成したマイクロカプセル
内に安定化二酸化塩素等の殺菌剤の粉末又は溶液を収容
してもよく、ゼラチンと安定化二酸化塩素粉末等の殺菌
剤とを混合して顆粒を形成してもよい。
【0048】上記酸化防止剤は、食肉や魚介類の成分が
酸化されて変色、異臭を生じ、時には有害物質を生成す
るので、これを防止するためのものであり、例えばエリ
ソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、グアヤク脂、
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、dl−α−ト
コフェロール(ビタミンE)、ノルジヒドログアヤレチ
ック酸、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)又は没
食子酸等が挙げられるのであり、これらは、単独又は2
種以上を併用できる。
【0049】この酸化防止剤の配合割合としては、吸着
剤100重量部に対し、0.05〜10重量部の範囲と
するのが望ましく、酸化防止剤が、0.05重量部未満
ではその効果が乏しく意味がないのであり、一方、10
重量部を超えると、意味がないだけでなく、しかも不経
済であるので望ましくない。
【0050】本発明で用いられる保存剤は、糸状菌、酵
母或いは細菌の発育を防止するためのものであり、殺菌
力はない。具体的には、例えばソルビン酸、ソルビン酸
カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パ
ラオキシ安息香酸イソブチル、 パラオキシ安息香酸イソ
プロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息
香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、プロピオン
酸カルシウム又はプロピオン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0051】この保存剤の配合割合は、吸着剤100重
量部に対し、0.05〜10重量部の範囲とするのが望
ましく、保存剤が、0.05重量部未満ではその効果が
乏しく意味がないのであり、一方、10重量部を超える
と、意味がないだけでなく、しかも不経済であるので望
ましくない。
【0052】本発明においては、顔料、染料などの着色
剤、老化防止剤、粘着性調整剤、粘着性改良剤、消泡
剤、増粘剤、改質剤、防黴剤、消臭剤又は脱臭剤などの
他の添加材を添加することは妨げないが、この場合に
は、その添加量が、前記合成樹脂100重量部に対して
0.05〜10重量部とすることが好ましく、0.05
重量部未満であると、その添加の効果が乏しくなるので
好ましくなく、一方、10重量部を超えると、ドリップ
やアンモニア等の生成ガスの吸着性に悪影響を与えた
り、遠赤外線の照射の妨げになる虞れが有るので好まし
くない。
【0053】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂
組成物においては、合成樹脂及び夏目砕石粉を必須成分
とするもの、或いは合成樹脂及び夏目砕石粉に、更に前
記のカップリング剤又は生成ガスの吸着剤のうち少なく
とも1種を配合したものであるが、これらの成分の混合
には特別の混練装置や混練方法を必要とするものではな
く、従来の混練装置や混練方法で行えば良い。具体的に
は、例えば乾式ブレンドによって組成物を互いに混合さ
せたり、例えばニーダなどによって、加熱溶融させなが
ら均一に混練しても良いのである。
【0054】又、これらの成分を混合し、加熱溶融させ
ながら混練した後硬化させる場合には、成分の周囲への
散逸を防止でき、所定の組成を確保する上でも好まし
い。もちろん、加熱溶融させた鮮度保持用樹脂組成物を
硬化させる際に、粉末状、粒状、繊維状、ペレット、塊
体、シート、条体などの種々の形状に形成ないし成形
し、移送性や取扱性更に保管・管理性を容易にしても良
いのであり、そして、これを施工現場で再度溶融し、フ
ィルム状やシート状、任意の形状の鮮度保持用の包材を
形成しても良いのである。
【0055】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂
組成物を用い、任意形状の鮮度保持用の包材を形成する
場合、鮮度保持用樹脂組成物の製造工程で得た溶融混練
状態の鮮度保持用樹脂組成物をそのまま利用することが
可能であり、又、粉末状、粒状、繊維状、ペレット、塊
体、シート、条体などの種々の形状に形成ないし成形さ
れた鮮度保持用樹脂組成物を適当な釜、鍋、ニーダなど
を用いて溶融混練し、これを利用することが可能であ
る。
【0056】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィ
ルム・シートは、上記目的を達成するために、本発明の
食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物を用いてフィル
ム状ないしシート状に形成されていることを特徴とする
ものである。
【0057】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂
組成物を用い、これをフィルム状ないしシート状に成形
する方法としては、特に限定されるものではなく、具体
的には、例えばTダイ法などの押出し成形法、カレンダ
法、型流しなど合成樹脂をフィルム状ないしシート状に
成形する公知の方法が挙げられる。
【0058】このフィルムないしシートの厚さは特に限
定されるものではないが、一般に、5〜750μm程
度、好ましくは10〜500μm程度、特に好ましくは
15〜250μm程度とするのが望ましく、その厚さが
5μm未満と薄すぎるとその取扱中或いは食肉や魚介類
の包装中に破損する虞れが有り、一方、750μmを超
えると厚くなり過ぎてその取扱性が著しく低下するだけ
でなく、食肉や魚介類の包装が困難になるので望ましく
ない。
【0059】又、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用
フィルム・シートにおいては、夏目砕石粉から照射され
る遠赤外線によって細菌や微生物の成長、繁殖を阻止
し、これによって、食肉及び魚介類の腐敗を極力停止さ
せることができるので、ドリップや異臭物質の発生を極
力阻止し得るものであるが、食肉や魚介類の種類によっ
ては保存中にドリップや異臭物質が発生することがあ
る。
【0060】この場合、ドリップや異臭物質に起因する
悪影響を防止するために、夏目砕石粉、或いは夏目砕石
粉や吸着材層にドリップや異臭物質を効果的に吸着させ
ることが好ましく、このため、食肉や魚介類と接触する
フィルムないしシートを多孔質にする必要がある。
【0061】そこで、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保
持用フィルム・シートにおいては、上記目的を達成する
ために、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成
物を用いて形成されたフィルムないしシートと、本発明
の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物を用いて形成
された多孔質のフィルムないしシートとの間に吸着材層
を介在していることを特徴とするものである。
【0062】ここにおいて、本発明の食肉及び魚介類の
鮮度保持用樹脂組成物を用いて形成されたフィルムない
しシートとしては上述のものが挙げられる。
【0063】そして、本発明で用いられる多孔質のフィ
ルムないしシートとしては本発明の食肉及び魚介類の鮮
度保持用樹脂組成物を用いて形成された多孔質のフィル
ムないしシートが挙げられるのであり、この多孔質のフ
ィルムないしシートとしてはその最大孔径が、50μm
以下、特に0.01〜30μm下のものが好ましい。
【0064】この多孔質且つ特定のフィルムないしシー
トの最大孔径が50μmを超えると、吸着材が漏れた
り、吸着材が食肉や魚介類に付着し、その結果、商品価
値が低下したり、フィルムないしシートの強度が著しく
低下しその取り扱い中に部分的に破れたり、本発明の食
肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シートを用い、ヒ
ートシールや接着剤等で製袋する場合、シール強度が低
下して剥離が生じる虞れがあるので好ましくない。
【0065】この場合において、最大孔径の測定方法
は、コールター・エレクトロニクス社製のコールター・
ポロメーターによるバブルポイント法によるものであ
る。
【0066】又、この多孔質且つ特定のフィルムないし
シートはその厚さが特に限定されるものではないが、フ
ィルムないしシートの炭酸ガスや酸素の透過性、強度、
熱融着などの加工性更に取扱い性等の観点より、厚さ
が、750μm以下、特に10〜500μm程度、更に
15〜250μmとするのが好ましい。
【0067】又、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用
樹脂組成物を用いて多孔質のフィルムないしシートを製
造する方法としては、特に限定されるものではない。
【0068】この多孔質の鮮度保持用フィルム・シート
を形成するには、公知の方法が採用されるのであり、合
成樹脂でフィルムないしシートを製造した後、このフィ
ルムないしシートから可溶性物質を抽出したり、或いは
フィルムないしシートを延伸したり、更に、この延伸し
たフィルムないしシートから可溶性物質を抽出したり、
フィルムないしシートを極細針で穿孔して多孔質にする
等の各種方法により最大孔径50μm以下のフィルムが
得られるものであれば特に限定されるものではない。
【0069】即ち、 ポリオレフィン系樹脂を溶融延
伸した後、熱処理、再延伸するものである。 合成樹脂に可溶性の液体または固体を混入し、これ
をフィルム化した後、混入した液体または固体を抽出す
るものである。 合成樹脂でフィルムを形成し、これを極細針で穿孔
して多孔質にするものである。 合成樹脂に充填剤を添加し、これを溶融製膜した
後、少なくとも一軸延伸、或いは少なくとも一軸延伸後
可溶性充填剤を水や酸或いはアルカリを用いて抽出する
ものである。
【0070】これらのうち、特に前記の場合には、生
産性が良く、しかもコストが低いことから合成樹脂とし
てはポリオレフィン樹脂が好ましい。
【0071】このポリオレフィン系樹脂としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等のホモポ
リマー、或いはコポリマー、またはこれらのブレンドポ
リマーが挙げられるが、特に、ポリプロピレン(P
P)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポ
リエチレン(L・LDPE)が上述の観点より好まし
い。
【0072】前記充填剤としては、無機及び有機の充填
剤が用いられ、無機質充填剤としては炭酸カルシウム、
タルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト
粉、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、珪酸白土
等が使用され、特に炭酸カルシウム、タルク、クレー、
シリカ、珪藻土、硫酸バリウム等が好適である。
【0073】一方、有機質充填剤としては、木粉、パル
プ、メラミン粉末、シリコーン樹脂粉末等が挙げられ
る。
【0074】前記充填剤はその平均粒径が10μm以
下、特に、合成樹脂との混合性やフィルムの均質化等の
観点より、0.5〜5μmの範囲とするのが好ましく、
又、その添加量は、合成樹脂100重量部に対し、10
0重量部以下、特に25〜75重量部とするのが良い。
【0075】そして、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保
持用フィルム・シートにおいては、上述のように、特定
のフィルムないしシートと、特定の多孔質のフィルムな
いしシートとの間に吸着材層を介在しているものも至極
有益である。
【0076】この吸着材層としては、例えば停電等によ
って冷凍庫或いは冷蔵庫内の温度が一時的に上昇した場
合、ドリップの発生が懸念されるがこれを速やかに吸収
して腐敗を極力防いだり、味の低下を防止するために保
液性の素材で形成された層である。
【0077】本発明に用いられる吸着材層としては、吸
液性ポリマー又は無機質吸着材のうち少なくとも1種か
らなる吸液性の素材で形成された層が挙げられる。
【0078】前記無機質吸着材としては、吸液性を有し
たり、アンモニア等のガス吸着するものであれば特に限
定されるものではないが、具体的には、上述の吸着剤の
他、活性炭、ゼオライト系多孔質物質、クリストバライ
ト又はシリカ系多孔質物質等が挙げられる。
【0079】又、前記吸液性ポリマーとしては高分子物
質であって、保液性を有するものであれば特に限定され
るものではないが、具体的には、例えばアクリル酸、も
しくはメタアクリル酸又はこれらの塩、アミドもしくは
エステルやエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル、カゼイン、カゼインナトリウム、デン
プングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステル
ナトリウム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ビニルアルコール又はカルボキシアルキルセルロ
ース等の親水性重合体、もしくは共重合体を架橋剤によ
って部分的に3次元架橋したもの、もしくは前記の如き
親水性の重合性単量体、オリゴマー又はコオリゴマーを
デンプン、セルロース等の多糖類にグラフト重合させた
ものなどが挙げられるのであり、これらは、単独又は2
種以上を併用できる。
【0080】この他の例としては、カラギーナン、寒
天、アラビヤゴム、トラカントガム、ペクチン、デンプ
ン、ゼラチン、アルブミン、シエラツク、コンニャクナ
ンマン又はその変性物等が挙げられる。
【0081】そして、本発明においては、前記特定のフ
ィルムないしシートと、前記特定且つ多孔質のフィルム
ないしシートの間に吸着材層が介在されるが、その方法
としては、この両フィルムないしシートのうち、一方の
フィルムないしシート上に吸液性の素材をはけ塗り、ス
プレー塗装又はローラ塗り等によって積層される。
【0082】この具体的な方法としては特に限定されな
いが、一般的なものとして、ドクターコーティング、
エアナイフコーティング、リバースロールコーティ
ング、ブラッシュコーティング、キャストコーティ
ング、グラビアロールコーティング、カーテンコー
ティング、浸漬コーティングなどが挙げられる。
【0083】この吸着材層の厚さとしては、食肉及び魚
介類の鮮度保持用フィルム・シートの取扱性の観点より
問題がなければ特に限定されるものではなく、また、用
いられる吸液性の素材の種類によっても異なるが、一般
に5〜1000μmとするのが望ましい。この厚さが5
μm未満となると層が薄く吸液効果や発生ガスの吸着効
果が乏しくなり、一方、1000μmを超えると保存用
フィルム・シートの生産性が悪くなり、しかも厚くなり
過ぎて取り扱い性が悪くなるだけでなく、重くなる上、
意味がなく、しかも不経済である。従って、この吸着材
層の厚さとしては、10〜500μmの範囲が好まし
く、特に、15〜250μmの範囲とするのが望まし
い。
【0084】本発明においては、吸液性の素材が多孔質
且つ特定のフィルムないしシートに保持されているもの
が、使用中や取扱中に吸液性の素材が偏り難いので望ま
しい。
【0085】又、この吸着材層には、鮮度保持の効果を
更に向上させるために、殺菌剤、酸化防止剤又は保存剤
から選ばれた少なくとも一種が含有されているものが望
ましい。
【0086】この殺菌剤、酸化防止剤又は保存剤として
は、食品添加物として認定されている前述の物質が挙げ
られるのであり、また、その配合割合としては、鮮度保
持性や経済性更に安全性等の観点より、吸着材層全体の
0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲と
するのが望ましい。
【0087】本発明において、吸着材層に殺菌剤、酸化
防止剤又は保存剤から選ばれた少なくとも一種を含有さ
せるにあたり、これらの物質の溶液や分散液を、例えば
活性炭、大谷石、ゼオライト、クリストバライト、クリ
ノプチロライト、硫黄石、珪酸カルシウム、酸性白土、
活性白土、ベントナイト、ケイソウ土、活性アルミナ又
はタルクなどから選ばれた少なくとも一種の吸着剤に含
浸或いは吹き付けたり、更に前記物質の溶液や分散液に
前記吸着剤を浸漬した後、乾燥し、これを吸着材層に配
合しても良いのである。
【0088】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィ
ルム・シートにおいて、吸着材層を介在させる場合に
は、吸着材層を部分的に介在させることにより、吸液量
や発生ガスの吸着量更に酸素及び炭酸ガスの透過度を調
整しうるので好ましい。
【0089】又、前記吸着材層には前記特定のフィルム
ないしシートと前記多孔質且つ特定のフィルムないしシ
ートとの接着性を向上させるために、所望により、ポリ
ウレタン系の接着剤、セルロース系の接着剤等の如き親
水性の接着剤を添加するのが望ましい。この場合、接着
剤の添加量は、吸液性ポリマー100重量部に対して2
50重量部以下で混合するのがよい。
【0090】本発明においては、前記特定のフィルムな
いしシートと前記多孔質且つ特定のフィルムないしシー
トのうち少なくとも前記多孔質且つ特定のフィルムない
しシートを親水性付与剤で親水処理を行うのが好ましい
が、この親水性付与剤としては前記特定のフィルムない
しシートの表面に設けられて当該フィルムないしシート
の親水性を向上させるものであれば特に限定されるもの
ではなく、グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリ
コール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール
類、或いは各種界面活性剤等が挙げられる。
【0091】前記親水性付与剤を用いて前記特定のフィ
ルムないしシートを親水処理する方法としては、当該親
水性付与剤を前記特定のフィルムないしシート中に含有
させる方法と、前記特定のフィルムないしシートの表面
に親水性付与剤を塗布したり、当該フィルムないしシー
トを親水性付与剤の水溶液或いは分散液の中に浸漬する
方法、或いはこの水溶液或いは分散液を前記特定のフィ
ルムないしシートに噴霧する方法等が挙げられる。
【0092】本発明の吸着材層を備える食肉及び魚介類
の鮮度保持用フィルム・シートを製造するには特殊な技
術や装置を要するものではなく常法により得られる。具
体的には、例えば前記特定のフィルムないしシート又は
前記多孔質且つ特定のフィルムないしシートのうちいず
れか一方のフィルムないしシートの表面に、吸液性ポリ
マー、或いはこれに吸着材や接着剤を混合して調製した
塗工液を、グラビア方式、ロールコート方式、またはシ
ルクスクリーン方式によって塗布した後、前記特定のフ
ィルムないしシート又は前記多孔質且つ特定のフィルム
ないしシートのいずれか他方のフィルムないしシートを
張り合わせるなどの方法が挙げられる。
【0093】この場合、前記特定のフィルムないしシー
トと多孔質且つ特定のフィルムないしシートとの接着
力、吸液量、吸湿能力、酸素や炭酸ガスの透過度等の観
点から吸着材層をフィルムないしシートの全面或いは部
分的に設けてもよいのである。
【0094】そして、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保
持用フィルム・シートを用いて食肉及び魚介類などを包
装することにより、夏目砕石粉、或いは夏目砕石粉と吸
着剤又は吸着材層が、アンモニアガス等の生成ガスを吸
着、除去したり、ドリップが発生した場合、このドリッ
プを吸着、除去したり、夏目砕石粉から照射される遠赤
外線によって微生物の繁殖が阻止される。
【0095】即ち、遠赤外線は特有の波長領域をもつ電
磁波であり、微生物の繁殖の抑制や食肉及び魚介類の細
胞組織を収斂させることによって細胞組織内の水分保有
率の維持、ドリップ発生の防止、殺菌や酵素活性の抑制
による変敗や腐敗の防止等が図れる結果、食肉や魚介類
の鮮度を長期間に亘って保持しうるのである。
【0096】ところで、本発明の食肉及び魚介類の鮮度
保持用フィルム・シートを用い、食肉や魚介類を包装す
るにあたり、その包装内の酸素濃度及び炭酸ガス濃度を
特定する場合、食肉や魚介類の種類更に包装量によって
も異なるが、結果として包装(袋)内の炭酸ガス濃度が
0.5〜10%、酸素濃度が18%以下、好ましくは2
〜15%となるようにコントロールするのが望ましい。
【0097】このように、鮮度保持用フィルム・シート
の炭酸ガスや酸素の濃度をコントロールするには、一般
に、温度25℃において、炭酸ガス透過度が、3000
ml/m・24hrs・1atm以上、好ましくは4
000〜200000ml/m・24hrs・1at
m、特に好ましくは、5000〜100000ml/m
・24hrs・1atm、酸素透過度が、3000m
l/m・24hrs・1atm以上、好ましくは35
00〜250000ml/m・24hrs・1at
m、特に好ましくは4000〜20000ml/m
24hrs・1atmのフィルムないしシートを用いる
のが望ましい。
【0098】この場合、この炭酸ガスや酸素の透過度は
2000〜15000ml/m・24hrs・1at
mの範囲では1枚のフィルムないしシートを用い、LY
SSY社製の混合ガス透過度テスター GPM−200
型によるガスクロマトグラフ式等圧法により測定した値
である。又、15000ml/m・24hrs・1a
tmを超える範囲では厚さを変更するか或いはフィルム
ないしシートを2枚以上重ね合わせ、前記範囲になるよ
うに調節し、1枚のフィルムないしシートの透過度は得
られた値にフィルムの枚数を掛けて求めた値である。
【0099】又、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用
フィルム・シートにおいて、吸着材層を備える場合も同
様に、包装内の酸素濃度及び炭酸ガス濃度を特定するの
が望ましく、従って、上述のように炭酸ガスや酸素の透
過度をコントロールするのが望ましい。
【0100】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用容器
においては、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィ
ルム・シートを用いて袋状に形成してなるものである。
この袋体の製造は、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持
用フィルム・シートを用い、ヒートシールや接着剤を用
いて、袋状に形成し、この袋体に食肉及び魚介類を収納
するようにしても良いのである。
【0101】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用容器
において、吸着材層を介在させたものを用いる場合、こ
の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シートを用
い、且つその多孔質のフィルムないしシートを内側にし
て袋状に形成してなるものが、生成ガスやドリップが発
生したとき、この生成ガスやドリップを速やかに吸着す
るので望ましい。
【0102】又、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用
容器としては、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用フ
ィルム・シートを食肉及び魚介類の保存用容器の内面に
張設しているものも有益である。
【0103】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用容器
において、吸着材層を介在させたものを用いるときに
は、食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シートを食
肉及び魚介類の保存用容器の内面に張設するにあたり、
この食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シートにお
ける前記多孔質且つ特定のフィルムないしシートが外側
に露出するように張設されているものが、生成ガスやド
リップが発生したとき、この生成ガスやドリップを速や
かに吸着するので望ましい。
【0104】この食肉及び魚介類の保存用容器としては
特に限定されるものではないが、食肉や魚介類の収納、
取り出しが容易な箱状に形成されているものが望まし
い。
【0105】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0106】本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用容器
(包装袋)の製造 実施例1 線状低密度ポリエチレン(密度0.927g/cm3、MI=
2.0)100重量部に対して夏目砕石粉(平均粒度3.
5μm)15重量部を添加し、これを溶融、混練して均一
な組成物とした後、製膜することにより、厚み15μm
の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム(酸素透過度…
18000ml/m2・24hrs・1atm、炭酸ガス透過度…
35000ml/m2・24hrs・1atm)を得た。
【0107】この食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム
を、それぞれ縦40cm、横40cmの正方形に切断し、こ
れらの切断片を重ね合わせて、その三周縁部をヒートシ
ールすることにより、一方端を開放した食肉及び魚介類
の鮮度保持用容器(包装袋)を得た。
【0108】実施例2 線状低密度ポリエチレン(密度0.927g/cm3、MI=
2.0)100重量部に対して夏目砕石粉(平均粒度3.
5μm)15重量部を添加し、これを溶融、混練して均一
な組成物とした後、製膜し、次いで、これを延伸するこ
とにより、厚さ30μm、最大孔径0.1μmの多孔質フ
ィルムを得た。
【0109】次いで、この多孔質フィルムの吸液性を向
上させるため、フィルム表面に、フェノール系の界面活
性剤(丸菱油化(株)製、MTN−F684)10重量%イ
ソプロピルアルコール溶液をディッピング方式により塗
布し、親水処理を施した。かくして、多孔質且つ特定の
多孔質フィルムを得た。
【0110】吸水性ポリマーとして澱粉−ポリアクリル
酸グラフト共重合体(三洋化成(株)製、サンウェット
IM=300)を用い、又、ウレタン系接着剤として、
大日本インキ(株)製、(EPS−75A)を用い、このウ
レタン系接着剤80重量部と吸水性ポリマー100重量
部をホモミキサーにて低速で混合し、これを、前記の厚
さ30μmの多孔質フィルムの表面に、吸水性ポリマー
量が7.5g/m2となるようにグラビアロールにて塗布
して吸着材層を形成した後、該吸着材層上に、実施例1
の食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム(厚さ15μm)
を積層、接着し、これによって、本発明の吸着材層を備
える食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルムを得た。
【0111】この食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム
はその酸素透過度が15000ml/m2・24hrs・1atm
であり、又、炭酸ガス透過度が29000ml/m2・24
hrs・1atmであった。
【0112】次に、この食肉及び魚介類の鮮度保持用フ
ィルムと、実施例1で得た食肉及び魚介類の鮮度保持用
フィルムを、それぞれ縦40cm、横40cmの正方形に切
断し、これらの切断片において、その多孔質フィルム側
に他の切断片が重なるように重ね合わせ、その三周縁部
をヒートシールすることにより、一方端を開放した食肉
及び魚介類の鮮度保持用容器(包装袋)を得た。
【0113】比較例1 実施例1において、夏目砕石粉を用いるのに代えて、ゼ
オライト(200メッシュ)を用いた以外は実施例1と同
様にして鮮度保持用フィルムを得た。この鮮度保持用フ
ィルムを用い、実施例1と同様に包装袋を製造した。
【0114】比較例2 酸素を吸収し炭酸ガスを発生する薬剤として、以下の組
成のものを用いた。 FeSO4・7H2O 0.5g Ca(OH)2 0.2g NaHCO3 1 g Na2CO3・10H2O 0.5g L−アスコルビン酸ナトリウム 1 g 活性炭 0.2g CaCl2 0.2g
【0115】上記薬剤を通気度450秒/100ccの
和紙にポリエチレン製多孔質フィルム(通気度250秒
/100cc)をラミネートしてなる包材からなる袋体
に充填し、密封する。この薬剤を充填した袋体を、発泡
スチロールのトレイ(サイズ170mm×50mm×4
0mm)に入れ、不織布(サイズ170mm×50m
m)を敷き、その上に牛肉(一般生菌数 9.8×1
2)約250gを置き、全体をポリ塩化ビニル系スト
レッチフィルム20μ(酸素透過率12,000cc/
2・24hrs・atm、炭酸ガス透過率38,00
0cc/m2・24hrs・atm)でストレッチ包装
した。
【0116】実施例1・2及び比較例1のフィルムを用
い、5℃で10日間保存した後の評価と、−5℃及び−
25℃で30日間保存した後の評価を以下の方法で行っ
た。
【0117】比較例2はそのものを用い、5℃で10日
間保存した後の評価と、−5℃及び−25℃で30日間
保存した後の評価を以下の方法で行った。
【0118】牛肉500g(一般生菌数 9.8×1
2)を、各々の実施例1・2及び比較例1の包装袋に
収納した後、5℃で10日間冷蔵庫で保存した後、取り
出した。又、比較例2のものを5℃で10日間冷蔵庫で
保存した後、取り出した。
【0119】この保存した後の一般生菌数を調査した
所、実施例1のものは5.3×105であり、実施例2の
ものは4.8×105であり、焼肉にして食したが異常は
認められなかった。
【0120】これに対し、一般生菌数において、比較例
1のものは5.5×107であり、比較例2のものは6.
9×106であり、異臭や変色が認められ、しかも特
に、比較例1のものは異臭があり、食し得る状態ではな
かった。
【0121】又、実施例1・2及び比較例1・2のもの
から肉片をサンプリングし、氷冷した10%中性緩衝ホ
ルマリン液に浸漬して固定を行った。固定後常法にした
がい、脱水、透徹、パラフィン包埋し、薄切後ヘマトキ
シリン・エオジン(H.E.)染色を行った。作製され
た標本は光学顕微鏡を用いて観察した。
【0122】その結果、実施例1・2のいずれにおいて
も正常な筋細胞が観察され、細胞の形状、大きさ、染色
性ともに供試品相互の組織学的な差は認められなかっ
た。これに対し、比較例1・2のものは、異常な筋細胞
が観察され、細胞の形状、大きさ、染色性ともに、実施
例1・2のものと比較して、組織学的な差が認められ
た。
【0123】牛肉500g(一般生菌数 9.8×1
2)を、各々の実施例1・2及び比較例1の包装袋に
収納した後、−5℃及び−25℃で10日間保存した
後、取り出した。又、比較例2のものを−5℃及び−2
5℃で10日間保存した後、取り出した。
【0124】このように−5℃と−25℃で牛肉を保存
した後、調理の容易性について調査したところ、−5℃
で保存した牛肉は、包丁でそのまま切断、加工できるの
で、直ちに調理ができる結果、解凍を行う必要がない
が、−25℃で保存した場合、固く包丁でそのまま切
断、加工ができないので解凍する必要があり、この解凍
中に細菌が増殖したり、ドリップが生成することが認め
られた。
【0125】更に、この−5℃で保存した後の一般生菌
数を調査したところ、実施例1のものは2.1×103
であり、実施例2のものは1.6×103であり、焼肉に
して食したが異常は認められなかった。
【0126】これに対し、−5℃で保存した後の一般生
菌数において、比較例1のものは1.9×104であり、
比較例2のものは2.1×104であり、焼肉にして食し
たが異常は認められなかったが、実施例1・2のものに
比べて、一般生菌数が多いことが認められた。
【0127】以上の結果より、各実施例のものは、各比
較例のものに比べて、著しく優れた保存性能を有するこ
とが認められる。
【0128】即ち、本発明の鮮度保持用フィルムにおい
ては、夏目砕石粉がアンモニアガス等の生成ガスを吸
着、除去したり、夏目砕石粉から照射される遠赤外線に
よって微生物の繁殖が阻止されるものと解される。
【0129】つまり、遠赤外線は特有の波長領域をもつ
電磁波であり、微生物の繁殖の抑制や食肉や魚介類の細
胞組織を収斂させることによって細胞組織内の水分保有
率の維持、ドリップの発生防止、殺菌や酵素活性の抑制
による変敗や腐敗の防止等が図れる結果、食肉や魚介類
の鮮度を長期間に亘って保持しうるものと解される。
【0130】又、本発明の食肉及び魚介類の鮮度保持用
フィルムにおいては、酸素濃度や炭酸ガス濃度をコント
ロールし、その結果、食肉や魚介類の鮮度を保持した状
態で長期間に亙って保存できることが認められる。
【0131】
【発明の効果】本発明は、合成樹脂に夏目砕石粉を配合
することにより、夏目砕石粉から照射される遠赤外線に
よって、殺菌や微生物の繁殖を抑制し、その結果、アン
モニア等の異臭物質の発生が至極少ないのであり、又、
異臭物質が発生すると夏目砕石粉が速やかに吸着する。
【0132】従って、本発明においては、食肉や魚介類
を比較的高い温度で凍結保存を行っても食肉及び魚介類
の鮮度を長期間にわたって保持し得るのであり、又、食
肉や魚介類を比較的高い温度で凍結保存できるから、凍
結保存中の電力消費の著しい低減を図ったり、冷凍庫か
ら取り出して解凍することなくそのまま調理可能にした
り、フィルム・シートで被覆することにより凍結保存中
の食肉や魚介類の目減りを押えたり、更に保存中の細菌
の繁殖や食肉等の細胞組織の破壊を防止することによ
り、食味や栄養素の損失を防止できる効果を有するので
ある。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食肉及び魚介類の鮮度を長期間にわたっ
    て保持するために用いられる樹脂組成物であって、この
    樹脂組成物が合成樹脂100重量部に対し、夏目砕石粉
    3〜300重量部を配合したことを特徴とする食肉及び
    魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 夏目砕石粉100重量部に対し、カップ
    リング剤0.01〜10重量部が添加されている請求項
    1に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 夏目砕石粉が予めカップリング剤でコー
    ティングされたものである請求項2に記載の食肉及び魚
    介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 夏目砕石粉100重量部に対し、大谷
    石、ゼオライト、クリストバライト、クリノプチロライ
    ト、珪酸カルシウム、酸性白土、活性白土、ベントナイ
    ト、ケイソウ土、硫黄石、パーライト、活性アルミナ又
    はタルクから選ばれた少なくとも一種の吸着剤1〜30
    重量部が配合されている請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 吸着剤には食品添加物として認定されて
    いる殺菌剤、酸化防止剤又は保存剤から選ばれた少なく
    とも一種が含有されている請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持用組成物。
  6. 【請求項6】 殺菌剤が高度サラシ粉、サラシ粉、過酸
    化水素、次亜塩素酸及びそのナトリウム塩又は二酸化塩
    素から選ばれた少なくとも1種である請求項5に記載の
    食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 酸化防止剤がエリソルビン酸、エリソル
    ビン酸ナトリウム、グアヤク脂、ジブチルヒドロキシト
    ルエン(BHT)、dl−α−トコフェロール(ビタミ
    ンE)、ノルジヒドログアヤレチック酸、ブチルヒドロ
    キシアニソール(BHA)又は没食子酸プロピルから選
    ばれた少なくとも1種である請求項5又は6に記載の食
    肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 保存剤がソルビン酸、ソルビン酸カリウ
    ム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキ
    シ安息香酸イソブチル、 パラオキシ安息香酸イソプロピ
    ル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブ
    チル、パラオキシ安息香酸プロピル、プロピオン酸カル
    シウム又はプロピオン酸ナトリウムである請求項5ない
    し7のいずれか1項に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持
    用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 吸着剤が予めカップリング剤でコーティ
    ングされたものである請求項4ないし8のいずれか1項
    に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
    載の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組成物を用いて成
    形された食肉及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シー
    ト。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の食肉及び魚介類の
    鮮度保持用フィルム・シートと、請求項1ないし9のい
    ずれか1項に記載の食肉及び魚介類の鮮度保持用樹脂組
    成物を用いて成形された多孔質のフィルムないしシート
    との間に吸着材層を介在していることを特徴とする食肉
    及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート。
  12. 【請求項12】 吸着材層には食品添加物として認定さ
    れている殺菌剤、酸化防止剤又は保存剤から選ばれた少
    なくとも一種が含有されている請求項11に記載の食肉
    及び魚介類の鮮度保持用フィルム・シート。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の食肉及び魚介類の
    鮮度保持用フィルム・シートを用いて袋状に形成してな
    る食肉及び魚介類の鮮度保持用容器。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12に記載の食肉及び
    魚介類の鮮度保持用フィルム・シートを用い、且つその
    多孔質のフィルムないしシートを内側にして袋状に形成
    してなる食肉及び魚介類の鮮度保持用容器。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の食肉及び魚介類の
    鮮度保持用フィルム・シートを食肉及び魚介類の保存用
    容器の内面に張設していることを特徴とする食肉及び魚
    介類の鮮度保持用容器。
  16. 【請求項16】 請求項11又は12に記載の食肉及び
    魚介類の鮮度保持用フィルム・シートを食肉及び魚介類
    の保存用容器の内面に張設するにあたり、この食肉及び
    魚介類の鮮度保持用フィルム・シートにおける多孔質の
    フィルムないしシートが外側に露出するように張設され
    ている食肉及び魚介類の鮮度保持用容器。
  17. 【請求項17】 食肉及び魚介類の保存用容器が箱状に
    形成されている請求項15又は16に記載の食肉及び魚
    介類の鮮度保持用容器。
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