JPH0820253A - 四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車

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JPH0820253A
JPH0820253A JP15370894A JP15370894A JPH0820253A JP H0820253 A JPH0820253 A JP H0820253A JP 15370894 A JP15370894 A JP 15370894A JP 15370894 A JP15370894 A JP 15370894A JP H0820253 A JPH0820253 A JP H0820253A
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JP
Japan
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port
pump motor
discharge
fluid pressure
flow rate
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JP15370894A
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Inventor
Kenro Takahashi
建郎 高橋
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流体圧ポンプモータの可変容量制御での流体圧
動力損失を低減させて燃費を向上させることができる四
輪駆動車を提供する。 【構成】エンジン1の駆動力を変速機2及び差動装置3
を介して前輪5及びピストンポンプ6の回転軸6aに伝
達する。ポンプ6の吐出口6c及び吸込口6bは、高圧
配管8H及び低圧配管8Lを介して前後進切換用切換弁
9のポートP及びT1,T2に接続されて油圧伝動装置
が構成され、ポンプモータ10の回転軸102が差動装
置17を介して後輪19に連結される。ポンプモータ1
0は吸入ポート及び吐出ポートが夫々大流量ポート部1
18L,119L及び小流量ポート部118S,119
Sが連設されて構成され、小流量ポート部の吐出流量が
差圧検出用オリフィス11に供給され、このオリフィス
11で発生される差圧が操作圧力としてポンプモータ1
0の斜板可変機構112に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主原動機の回転駆動力
を前輪及び後輪に伝達するようにした四輪駆動車に係
り、特に駆動力の伝達を流体圧伝動機構で行うようにし
た四輪駆動車に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の四輪駆動車にあっては、パート
タイム式のように手動で二輪駆動と四輪駆動との機械的
な連結を切換える四輪駆動車の場合、その切換え操作が
面倒である他、タイトコーナーブレーキング現象などの
不具合を生じ乗用車には不向きである。これに対してフ
ルタイム式四輪駆動車はタイトコーナーブレーキング現
象は解消できるが、センタデフに差動制限装置が必要と
なり装置が複雑になる。また、パートタイム式及びフル
タイム式にかかわらず現在の乗用車に用いられている駆
動方式ではプロペラシャフトを有することから、これが
前輪駆動車に対する重量の増加、車室内スペースへの悪
影響、燃費の悪化、騒音や振動の悪化をもたらし、後輪
駆動車の場合でも重量増、燃費の悪化を免れない。
【0003】そこで、従来、構成部材の重量軽減を図る
目的で、例えば特開平3−224830号公報(以下、
第1従来例と称す)に記載されているように、原動機で
直接的に駆動される前輪と、流体圧で作動するクラッチ
を介して駆動される後輪とを有する四輪駆動車両の動力
伝達装置であって、前記前輪に連動して駆動される第1
流体圧ポンプと、前記後輪に連動して駆動される第2流
体圧ポンプと、前記第1流体圧ポンプの吐出ポートと前
記第2流体圧ポンプの吸入ポートとを連通接続する連結
油路と、この連結油路と前記流体圧クラッチの作動油圧
室とを連通接続する油圧供給油路とを備えた構成を有
し、前輪側及び後輪側の回転速度差による第1流体圧ポ
ンプ及び第2流体圧ポンプの流量差に応じてクラッチを
制御することにより、駆動力の伝達を制御するようにし
た四輪駆動車が提案されている。
【0004】また、プロペラシャフトに代えて油圧伝動
装置を利用して駆動力の伝達を行う目的で、例えば特開
平1−223030号公報(以下、第2従来例と称す)
に記載されているように、前輪と連動回転し、回転速度
に応じた油圧を発生する例えばベーンポンプで構成され
る第1の油圧ポンプと、後輪と連動回転し、回転速度に
応じた油圧を発生する同様にベーンポンプで構成される
第2の油圧ポンプと、前記第1,第2の油圧ポンプの一
方の吐出口と他方の吸込口とを夫々連通する油路とを備
えた構成を有するものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例の四輪駆動車にあっては、伝達トルクを制限す
ることにより、プロペラシャフトを軽量化することはで
きるが、プロペラシャフトを省略することはできないの
で、軽量化には一定の限度があり、また車室内スペース
への悪影響に対しては全く改善することができないとい
う未解決の課題がある。
【0006】また、第2従来例の四輪駆動車にあって
は、油圧伝動装置を利用しているので、プロペラシャフ
トを省略して軽量化、車室内スペースの確保、燃費の向
上、騒音や振動の低下等を図ることができるが、高速走
行時には前後輪が共に高速回転することにより、油圧ポ
ンプの吐出流量が多くなり、これによって配管抵抗が増
大し、そのためシステムの引きずり抵抗が増大して圧力
損失が増大することにより、燃費の悪化を招く他、シス
テムにおける油温の上昇や第2の油圧ポンプの吸入口で
作動油の吸込みが追いつかなくなり圧力が異常に低下す
ることにより気泡が発生するキャビテーションを起こし
易くなるという未解決の課題がある。ここで、流量増大
時の配管抵抗を減じるには配管を大径化すればよいが、
スペースやコスト等を考えるとそれにも一定の限度があ
る。
【0007】このような高速走行時の燃費悪化を抑制す
るために、第2の油圧ポンプを可変容量化し、ある車速
以上では流量を頭打ちにさせることが考えられるが、第
2従来例にあっては、油圧ポンプとしてベーンポンプを
採用している関係で、回転軸の回転方向によって吸込口
と吐出口とが反転することから、第1の油圧ポンプ及び
第2の油圧ポンプ間を連通する一対の流路の一方は例え
ば前進時には高圧側となり、後進時には低圧側となり、
他方は前進時に低圧側となり、後進時には高圧側となっ
て車両の進行方向によって低圧側と高圧側とが反転する
ことになるため、可変容量ポンプの吐出量を差圧によっ
て検出する場合に、一対の流路の双方に差圧検出手段を
設け、これらを車両の進行方向に応じて選択する必要が
あり、構成が複雑となると共に、前後輪の回転速度が略
等しく駆動力を伝達していない無負荷作動時には、高圧
側に設けられた差圧検出手段が油圧ポンプの吸込みに対
して抵抗となり、キャビテーションを起こし易くなると
いう新たな課題を生じることになる。
【0008】このため、本出願人が先に出願した特願平
6−49147号に記載したように、流体圧伝動機構を
構成する駆動側流体圧駆動手段及び従動側流体圧駆動手
段とを高圧流路及び低圧流路で連通させ、この低圧流路
に差圧検出手段を配設して、この差圧検出手段の差圧検
出値に基づいて従動側流体圧駆動手段の容量を可変制御
するようにした四輪駆動車を提案している。
【0009】しかしながら、この先行技術でも、従動側
流体圧駆動手段の吐出流量が供給される低圧流路にオリ
フィス等で構成される差圧検出手段を介挿するようにし
ているので、この差圧検出手段で従動側流体圧駆動手段
の大吐出流量を絞ることとなるため、オリフィス通過流
量とオリフィス差圧との積に比例する流体圧動力損失が
大きくなり、燃費を悪化させる要因となるという未解決
の課題がある。
【0010】そこで、この発明は、上記従来例の未解決
の課題に着目してなされたものであり、従動側流体圧駆
動手段の容量を可変制御する場合に、流体圧動力損失を
少なくして燃費を向上させることができる四輪駆動車を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る四輪駆動車は、主原動機により駆動
される駆動車軸と、該駆動車軸に連動して駆動される流
体圧ポンプと、従動車軸に連動して駆動される流体圧ポ
ンプモータとを有し、前記流体圧ポンプ及び流体圧ポン
プモータとを高圧流路及び低圧流路で連通させて流体圧
伝動機構を構成した四輪駆動車において、前記流体圧ポ
ンプモータの低圧流路に連通する吐出ポートを複数に分
割し、分割された吐出ポートの少なくとも1つに差圧検
出手段を配設すると共に、当該流体圧ポンプモータにそ
の容量を前記差圧検出手段の差圧検出値に基づいて可変
制御する可変制御機構を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項2に係る四輪駆動車は、請求項1の
発明において、前記流体圧ポンプモータの吸入ポート及
び吐出ポートは、大流量ポート部及び小流量ポート部に
2分割され、吐出側の小流量ポート部に差圧検出手段が
配設されていることを特徴としている。請求項3に係る
四輪駆動車は、請求項1の発明において、前記流体圧ポ
ンプモータが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を
変更する形式に構成され、当該流体圧ポンプモータの相
対的な吸入ポート及び吐出ポートを夫々複数に分割し、
高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモータとの間に高
圧流路の作動流体を分割された前記吸入ポート及び吐出
ポートの何れか一方に選択的に供給すると共に、他方か
ら吐出される作動流体を個別に低圧流路に戻す前後進切
換用切換弁を介挿し、該前後進切換用切換弁と低圧流路
との間の何れかの流路に差圧検出手段を配設したことを
特徴としている。
【0013】請求項4に係る四輪駆動車は、請求項1の
発明において、前記流体圧ポンプモータが、従動車軸の
回転方向によって吐出方向を変更する形式に構成され、
従動車軸の前進回転方向であるときの吐出ポートのみを
複数に分割し、高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモ
ータとの間に高圧流路の作動流体を吸入ポート及び分割
された吐出ポートの何れか一方に選択的に供給すると共
に、他方から吐出される作動流体を前進回転方向である
ときには分割数に応じた流路を通じて低圧流路に戻し、
後進回転方向であるときには予め選択した所定流路を通
じて低圧流路に戻す前後進切換用切換弁を介挿し、前記
所定流路に差圧検出手段を配設したことを特徴としてい
る。
【0014】請求項5に係る四輪駆動車は、請求項1の
発明において、前記流体圧ポンプモータが、従動車軸の
回転方向によって吐出方向を変更する形式に構成され、
当該流体圧ポンプモータの相対的な吸入ポート及び吐出
ポートを夫々大流量ポート部及び小流量ポート部に2分
割し、高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモータとの
間に高圧流路の作動流体を分割された前記吸入ポート及
び吐出ポートの何れか一方に選択的に供給すると共に、
他方から吐出される作動流体を個別に低圧流路に戻す前
後進切換用切換弁を介挿し、該前後進切換用切換弁と低
圧流路との間の小流量ポート部に連通する流路に差圧検
出手段を配設したことを特徴としている。
【0015】請求項6に係る四輪駆動車は、請求項2又
は5の発明において、前記流体圧ポンプモータを傾転斜
板を有するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータ
で構成すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピス
トン吐出工程において長いポート長の大流量ポート部
と、短いポート長の小流量ポート部とを連設させて構成
したことを特徴としている。
【0016】請求項7に係る四輪駆動車は、請求項2又
は5の発明において、前記流体圧ポンプモータを傾転斜
板を有するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータ
で構成すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピス
トン吐出工程の前半で長いポート長の大流量ポート部か
ら、ピストン吐出工程の後半で短いポート長の小流量ポ
ート部から夫々作動流体を吐出するように両ポート部を
連設させて構成したことを特徴としている。
【0017】請求項8に係る四輪駆動車は、請求項2又
は5の発明において、前記流体圧ポンプモータを傾転斜
板を有するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータ
で構成すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピス
トン吐出工程の前半を短いポート長の小流量ポート部か
ら、ピストン吐出工程の後半を長いポート長の大流量ポ
ート部から夫々作動流体を吐出するように両ポート部を
連設させて構成したことを特徴としている。
【0018】請求項9に係る四輪駆動車は、請求項2又
は5の発明において、前記流体圧ポンプモータを傾転斜
板を有するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータ
で構成すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピス
トン吐出工程の中間部を短いポート長の小流量ポート部
から、ピストン吐出工程の残りの工程を長いポート長の
大流量ポート部から夫々作動流体を吐出するように両ポ
ート部を連設させて構成したことを特徴としている。
【0019】請求項10に係る四輪駆動車は、主原動機
により駆動される駆動車軸と、該駆動車軸に連動して駆
動される流体圧ポンプと、従動車軸に連動して駆動され
る流体圧ポンプモータとを有し、前記流体圧ポンプ及び
流体圧ポンプモータとを高圧流路及び低圧流路で連通さ
せて流体圧伝動機構を構成した四輪駆動車において、前
記流体圧ポンプモータと一体に回転する当該流体圧ポン
プモータの容量より小さい小容量ポンプを設け、該小容
量ポンプの吐出側と低圧流路との間に差圧検出手段を配
設したことを特徴としている。
【0020】請求項11に係る四輪駆動車は、請求項1
0の発明において、前記流体圧ポンプモータ及び小容量
ポンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更
する形式に構成され、流体圧ポンプモータの吸入ポート
及び吐出ポートと連通する一対のポートと、小容量ポン
プの吸入ポート及び吐出ポートと連通する一対のポート
と、高圧流路に連通するポート及び低圧流路に直接連通
するポート及び差圧検出手段を介して連通するポートと
を有し、前記流体圧ポンプモータの吐出流量を前記小容
量ポンプの吸入側に供給する前後進切換用切換弁を配設
したことを特徴としている。
【0021】請求項12に係る四輪駆動車は、請求項1
1の発明において、前記流体圧ポンプモータ及び小容量
ポンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更
する形式に構成され、前記流体圧ポンプモータの吸入ポ
ート及び吐出ポートと連通する一対のポートと、小容量
ポンプの従動車軸が前進回転方向時の吐出ポートと連通
するポートと、高圧流路に連通するポート及び低圧流路
に直接連通するポート及び差圧検出手段を介して連通す
るポートとを有し、前記流体圧ポンプモータの吐出流量
を前記小容量ポンプの吸入側に供給する前後進切換用切
換弁を配設し、前記小容量ポンプの従動車軸が前進方向
時の吸入ポートが低圧流路に直接接続されていることを
特徴としている。
【0022】
【作用】請求項1に係る四輪駆動車においては、主原動
機により駆動される駆動車軸の回転によって流体圧ポン
プから回転速度に応じた流量の作動流体が吐出され、こ
れが高圧流路を通じて従動車軸の回転によって駆動され
る流体圧ポンプモータの吸込側に供給され、この流体圧
ポンプモータから吐出される作動流体が低圧流路を通じ
て流体圧ポンプに戻される。このとき、駆動車軸及び従
動車軸の回転数差が小さいときには、伝達トルクは殆ど
なく二輪駆動状態を維持するが、回転数差が大きくなる
に従って、伝達トルクが大きくなって四輪駆動状態に移
行する。ここで、流体圧ポンプモータの吐出ポートが複
数に分割され、その少なくとも1つに差圧検出手段が介
挿されることにより、差圧検出手段を通過する流体圧ポ
ンプモータの吐出流量を制限することが可能となり、流
体圧動力損失を低減させることができると共に、差圧検
出手段の差圧検出値可変容量化された流体圧ポンプモー
タの可変制御機構に供給されることにより、高流量時に
流体圧ポンプモータの吐出流量を頭打ちとしてキャビテ
ーションの発生を抑制する。
【0023】請求項2に係る四輪駆動車においては、流
体圧ポンプモータの吸入ポート及び吐出ポートが大流量
ポート部及び小流量ポート部に2分割され、吐出側の小
流量ポート部に差圧検出手段が配設されていることによ
り、差圧検出手段を通過する流体圧ポンプモータの吐出
流量を必要最低減に抑制して流体圧動力損失をより少な
くする。
【0024】請求項3に係る四輪駆動車においては、流
体圧ポンプモータ側の高圧流路及び低圧流路に前後進切
換用切換弁が介挿されることにより、従動側流体圧駆動
手段で従動軸の回転方向の変化による吸込ポート及び吐
出ポートが変化した場合でも、高圧流路及び低圧流路を
切り割けることができ、この前後進切換用切換弁の低圧
流路側の複数のポートの少なくとも1つに差圧検出手段
を設けることにより、流体圧動力損失を抑制すると共
に、流体圧ポンプモータの吐出流量に応じた差圧を従動
車軸の回転方向の変化にかかわらず常に正確に検出し
て、可変制御機構を正確に駆動する。
【0025】請求項4に係る四輪駆動車においては、流
体圧ポンプモータが、従動車軸の回転方向によって吐出
方向が変更される場合に、従動車軸の前進回転方向であ
るときの吐出ポートのみを複数に分割し、前後進切換用
切換弁で高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモータと
の間に高圧流路の作動流体を吸入ポート及び分割された
吐出ポートの何れか一方に選択的に供給すると共に、他
方から吐出される作動流体を前進回転方向であるときに
は分割数に応じた流路を通じて低圧流路に戻し、後進回
転方向であるときには予め選択した所定流路を通じて低
圧流路に戻すことにより、頻度の高い前進走行時のみ流
体圧動力損失を低下させ、前後進切換弁のポート数を及
び全体の流路数を減少させる。
【0026】請求項5に係る四輪駆動車においては、請
求項3の作用に加えて流体圧ポンプモータの相対的な吸
入ポート及び吐出ポートが夫々大流量ポート部及び小流
量ポート部に2分割され、流体圧ポンプモータの吐出側
となる小流量ポート部に連通する前後進切換用切換弁と
低圧流路との間に差圧検出手段を介挿しているので、流
体圧動力損失をより少なくできる。
【0027】請求項6乃至9に係る四輪駆動車において
は、流体圧ポンプモータを傾転斜板を有するアキシャル
形可変容量ピストンポンプモータで構成し、その回転方
向で変更される吸入ポート及び吐出ポートを長いポート
長の大流量ポート部と短いポート長の小流量ポート部と
を連設させて構成されているので、大流量ポート部及び
小手流量ポート部から回転数変化にかかわらず一定の流
量比率で作動流体を吐出することができる。
【0028】請求項10に係る四輪駆動車においては、
流体圧ポンプモータと一体に回転するように設けた流体
圧ポンプモータの容量より小さい小容量ポンプから吐出
される流体圧ポンプモータの吐出流量に比例した小流量
を差圧検出手段に供給することにより、流体圧動力損失
を低減する。請求項11に係る四輪駆動車においては、
請求項10の作用に加えて、流体圧ポンプモータ及び小
容量ポンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を
変更する形式に構成された場合に、前後進切換用切換弁
で、回転方向にかかわらず高圧流路と低圧流路とを切り
割けて、小容量ポンプの吐出流量を低圧流路に介挿した
差圧検出手段に供給して流体圧動力損失を低減する。
【0029】請求項12に係る四輪駆動車においては、
請求項11の作用に加えて、前進走行時のみ流体圧動力
損失を低減して、前後進切換用切換弁のポート数及び全
体の流路数を低減する。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明を前輪駆動車をベースとした四輪駆
動車に適用した場合の第1実施例を示す概略構成図であ
って、図中、1は主原動機としてのエンジンであって、
このエンジン1の回転駆動力が変速機2を介して前輪側
差動装置3に入力され、この差動装置3の出力側に駆動
車軸としての前車軸4を介して前輪5が連結されてい
る。
【0031】前輪側差動装置3は、デファレンシャギヤ
ケース3aに形成されたリングギヤ3bが変速機2の出
力側に連結されたギヤ2aに噛合されて回転駆動され、
このディファレンシャルギヤケース3a内に形成された
一対のピニオンシャフト3cにピニオン3dが取付けら
れ、これらピニオン3dに一対のサイドギヤ3eが噛合
し、これらサイドギヤ3eに前車軸4が連結されてい
る。
【0032】また、ディファレンシャルギヤケース3a
にリングギヤ3bと並列に形成されたリングギヤ3fが
これに噛合するギヤ3gを介して駆動側流体圧駆動手段
を構成する流体圧ポンプとしての吸入絞り型ピストンポ
ンプ6の回転軸6aに連結されている。この吸入絞り型
ピストンポンプ6は、その吸込口6bがリザーバタンク
7内に配設されたストレーナ7aに連結されていると共
に、低圧流路としての低圧配管8Lを通じその先端側で
2流路12a,12bに分岐されて2位置7ポートの前
後進切換用の電磁方向切換弁9のタンクポートT1及び
T2に接続され、吐出口6cが高圧流路としての高圧配
管8Hを通じて前後進切換用の電磁方向切換弁9のポン
プポートPに接続されている。ここで、吸入絞り型ピス
トンポンプ6は、回転軸6aの回転方向によって吸入口
と吐出口とが入れ替わることがなく、その吐出流量Q1
は、図2で特性曲線L1 で示すように、車速が“0”か
ら最大伝達トルクTMAX が減少し始める車速V1 より高
い設定車速V2 に達するまでの間では、車速の増加に比
例して比較的大きな増加率で増加し、設定車速V2 以上
では車速の増加に比例して比較的小さな増加率で増加
し、高速走行状態となって四輪駆動状態を必要としてい
設定車速V4 で最大吐出流量Q1MAXで飽和するように設
定されている。
【0033】前後進切換用の電磁方向切換弁9は、入出
力ポートA1及びA2が後述する流体圧ポンプモータと
してのアキシャル形可変容量ポンプモータ10の吸入ポ
ート118L及び118Sに、入出力ポートB1及びB
2が可変容量ポンプモータ10の吐出ポート119L及
び119Sに夫々接続され、ソレノイド9aが非通電状
態であるノーマル位置でポンプポートPを入出力ポート
A1及びA2に、タンクポートT1及びT2を入出力ポ
ートB1及びB2に夫々連通し、ソレノイド9aが通電
状態であるオフセット位置でポンプポートPを出力ポー
トB1及びB2に、タンクポートT1及びT2を入出力
ポートA1及びA2に夫々連通し、ノーマル位置で高圧
配管8Hの高圧油を可変容量ポンプモータ10の吸入ポ
ート118に、低圧配管8Lを吐出ポート119に連通
させて回転軸10cを前進走行時の回転方向例えば左側
面からみて時計方向に回転駆動し、逆にオフセット位置
で高圧配管8Hの高圧油を可変容量ポンプモータ10の
吐出ポート119に、低圧配管8Lを吸入ポート118
に連通させて回転軸10cを前進走行時の回転方向例え
ば左側面からみて反時計方向に回転駆動する。
【0034】なお、電磁方向切換弁9は、斜板型可変容
量ポンプモータ10に内蔵され、出力ポートA1,A2
及びB1,B2が配管を介することなくポンプモータ1
0の吸入ポート118L,118S及び吐出ポート11
9L,119Sに連結されている。また、電磁方向切換
弁9のソレノイド9aへの通電、ソレノイド9aが図示
しないがシフトレバーで後進を選択したときに、オン状
態となるシフト位置検出スイッチ9bを介して直流電源
9cに接続されることにより、前進走行時には非通電状
態に、後進走行時には通電状態に夫々制御される。
【0035】可変容量ポンプモータ10は、図4に示す
ように、ポンプハウジング101に入力軸102がベア
リング103及び104によって回転自在に支持され、
この回転軸102のハウジング101内における外周面
に所定角間隔を保って奇数例えば7個のピストン105
を軸方向に摺動自在に保持した円筒状のシリンダブロッ
ク106がセレーション嵌合されている。また、ハウジ
ング101内のシリンダブロック106の右端面に対向
する位置に円板部107aとその上端から突出する突出
部107bとを有する斜板107がその傾角を調整可能
に揺動自在に配設され、この斜板107にピストン10
5の右端に被冠したシュー108がシューホルダ109
によって摺接され、このシューホルダ109がシリンダ
ブロック106の内周面に配設された押圧スプリング1
10によってニードル111を介して斜板107側に押
圧されている。そして、斜板107の傾角が可変制御機
構としての斜板可変機構112によって制御される。こ
の斜板可変機構112は、斜板107の突出部107b
を左方に押圧する突出部107bの右端面とハウジング
101の右内面との間に介挿された調整スプリング11
3と、突出部107bの左端面に当接して斜板107の
傾角を調整するコントロールピストン114とを備えて
おり、コントロールピストン113の斜板107とは反
対側の左端面に供給される圧力に応じて斜板107の傾
角を調整して吐出流量を制御する。一方、シリンダブロ
ック106の左端面にはハウジング101に固定された
バルブプレート115が摺接され、このバルブプレート
115と各ピストン105を収容するボア116との間
に連通孔117が穿設されている。バルブプレート11
5には、図5に示すように、連通孔117の移動軌跡に
沿って左半部に吸入ポート118が、右半部に吐出ポー
ト119が形成されている。吸入ポート118は車両の
前進走行時にピストン吸入工程の前半に相当する位置に
形成された短いポート長の小流量ポート部118Sと、
ピストン工程の後半に相当する位置に形成された長いポ
ート長の大流量ポート部118Lとが連設されて構成さ
れ、吐出ポート119は逆に車両の前進走行時にピスト
ン吐出工程の前半に相当する位置に形成された長いポー
ト長の大流量ポート部119Lと、ピストン工程の後半
に相当する位置に形成された短いポート長の小流量ポー
ト部119Sとが連設されて構成されている。
【0036】この可変容量ポンプモータ10の流量は、
電磁方向切換弁9のタンクポートT近傍の低圧配管8L
に介挿した差圧検出手段としての差圧検出用オリフィス
11でその両端に差圧を発生させ、この差圧のうち電磁
方向切換弁9側に生じる圧力を斜板可変機構112のコ
ントロールピストン113に導くことにより、図2で特
性曲線L2 で示すように、車速が最大伝達トルクTMAX
が減少し始める第1の車速V1 に達するまでの間では車
速の増加に比例して駆動側のピストンポンプ6の増加率
より高い増加率で増加し、車速V1 に達したときに、ピ
ストンポンプ6の最大吐出流量Q1MAXより低い吐出流量
21となり、その後車速の増加に伴って前述したピスト
ンポンプ6の車速V2 〜V4 間の増加率と略等しい比較
的低い増加率で増加するように設定されている。
【0037】また、可変容量ポンプモータ10の吐出流
量Q2 とピストンポンプ6の吐出流量Q1 とは、図2に
示すように、同一車速に対して可変容量ポンプモータ1
0の吐出流量Q2 がピストンポンプ6の吐出流量Q1
り多くなるように固有吐出流量、回転軸に連結されたギ
ヤのギヤ比が設定され、車速が“0”から所定値V4
達するまでの可変容量ポンプモータ10及びピストンポ
ンプ6の吐出流量差が数%程度に設定することが伝達ト
ルクを良好に発生させる意味で好ましく、両者の流量差
が大きすぎるとそれだけ伝達トルクを発生しずらくな
る。
【0038】一方、吸入絞り型ピストンポンプ6の吸込
口6b及び吐出口6c間にトルク制限手段としてのピス
トンポンプ6の吐出圧の上限を定めるリリーフ弁13が
介挿されていると共に、油圧ポンプ6及び電磁方向切換
弁9間における高圧配管8H及び低圧配管8L間を連通
する連通配管14Aに低圧配管8L側から高圧配管8H
側への流体流れを許容する逆止弁15が介挿されている
と共に、連通配管14Aと並列に配設された連通配管1
4Bに逆止弁15と並列関係に固定オリフィス16が接
続されている。
【0039】一方、斜板型可変容量ポンプモータ10の
回転軸102にギヤ10dが取付けられ、このギヤ10
dに後輪側差動装置17のディファレンシャルギヤケー
ス17aに形成されたリングギヤ17bが噛合されてい
る。この後輪側差動装置17は、前述した前輪側差動装
置3と略同様の構成を有し、ディファレンシャルギヤケ
ース17a内に形成された一対のピニオンシャフト17
cにピニオン17dが取付けられ、これらピニオン17
dに一対のサイドギヤ17eが噛合し、これらサイドギ
ヤ17eに後車軸18が連結され、この後車軸18に後
輪19が連結されている。
【0040】次に、上記実施例の動作を説明する。今、
車両が乾燥路面等の高摩擦係数路で停車して、エンジン
1がアイドリング状態にある制動状態で、前進走行を開
始する場合には、図示しないシフトレバーを前進走行側
に切換えることにより、発進可能状態とすることができ
るが、このとき後進走行側のシフト位置検出スイッチ9
bはオフ状態を維持するため、前後進切換用電磁方向切
換弁9のソレノイド9aは非通電状態を維持して、切換
位置が図1に示すノーマル位置を継続する。この状態
で、ブレーキペダルを解放してアクセルペダルを踏込む
ことにより、エンジン1の回転力が変速機2を介して前
輪側差動装置3に伝達され、この前輪側作動装置3で前
輪5を前進方向に回転駆動することにより前進を開始す
る。このとき、吸入絞り型ピストンポンプ6の回転軸6
aが左側面からみて時計方向に回転駆動されることによ
り、このピストンポンプ6から回転速度に応じた吐出流
量の作動油が吐出され、これが高圧配管8Hを介し、前
後進切換用電磁方向切換弁9を介して斜板型可変容量ポ
ンプモータ10の吸入ポート118L,118Sに供給
されるが、車両の発進により後輪19も前輪5と同方向
に同一回転速度で回転駆動されるので、後輪側差動装置
17を介して斜板型可変容量ポンプモータ10の回転軸
102が左側面からみて時計方向に回転し、これによっ
て吸入ポート118L,118Sから作動油が吸入さ
れ、吐出ポート119L,119Sから作動油が吐出さ
れる。ここで、吸入絞り型ピストンポンプ6と斜板型可
変容量ポンプモータ10の吐出流量は、図2に示すよう
に、同一車速では、可変容量ポンプモータ10の吐出流
量Q2 がピストンポンプ6の吐出流量Q1 に比較して多
くなるように設定されているので、ピストンポンプ6か
ら吐出された高圧作動油は可変容量ポンプモータ10に
より吸い込まれてしまうため、高圧配管8Hの圧力は上
がらない。すなわち、可変容量ポンプモータ10は油圧
モータとして作用せず後輪19に駆動力が伝達されるこ
とはなく、前輪駆動車と同様な状態で前進走行する。こ
のとき、可変容量ポンプモータ10の吸入流量は、ピス
トンポンプ6の吐出流量を上回ることになるため、不足
分は低圧配管8L、連通配管14A、逆止弁15を介し
て補給される。
【0041】このピストンポンプ6及び可変容量ポンプ
モータ10の吐出流量差は、タイヤの摩耗による径変化
などにより生じる前後車軸4,18の回転数差を許容す
ることにもなり、異径タイヤで生じる回転数差程度では
駆動力は伝達されず、前輪駆動車状態が維持され、燃費
を悪化させることを抑制することができる。次に、凍結
路、降雪路等の低摩擦係数路で発進する場合には、前述
したように、先ず前輪5が回転駆動されるが、低摩擦係
数路であるため、前輪5がスリップして、前輪5及び後
輪19との間に前輪5が高回転数となる回転数差が生じ
て、吸入絞り型ピストンポンプ6の吐出流量が斜板型可
変容量ポンプモータ10の吐出流量を上回ることになる
と、可変容量ポンプモータ10の抵抗が負荷となり高圧
配管8Hの作動油圧が上昇することになるため、可変容
量ポンプモータ10が油圧モータとして作動することな
って、高圧配管8Hの圧力に応じた駆動力が後輪側差動
装置17を介して後輪19に伝達される。
【0042】すなわち、後輪19側に伝達されるトルク
は、図3に示すように、前後輪にある回転数差が生じて
初めて発生し、回転数差の増大と共に急増し、リリーフ
弁13による圧力制限によって最大トルクTMAX が規制
されることになる。このトルク制限作用により、後輪側
差動装置17、ドライブシャフトなどの構成部材の強度
を従来の四輪駆動車に比べて下げることが可能となり、
重量、燃費、コストの低減を図ることができる。
【0043】また、後輪19側に伝達されるトルクは、
図3に示すように、低速時ほど少ない回転数差で駆動力
を発生し易い特性を有し、これは図2に示すように、吸
入絞り型ピストンポンプ6と斜板型可変容量ポンプモー
タ10の吐出流量特性の固有域における流量が、車速が
1 に達するまでの間で車速が速い程その流量差が大き
くなることに起因している。
【0044】一方、図2に示すように、斜板型可変容量
ポンプモータ10の容量の増加率は、車速が設定車速V
1 に達した後には低下するため、最大伝達トルクも図2
で特性曲線L3 で示すように、設定車速V1 を越えると
車速が増加するにしたがって減少することになり、車速
が設定車速V3 に達すると、可変容量ポンプモータ10
の吐出流量がピストンポンプ6の最大流量Q1MAXを越え
ることになって、伝達トルクを発生できなくなり、最大
伝達トルクが零となる。
【0045】このように、ピストンポンプ6及び可変容
量ポンプモータ10の流量特性を図2の特性曲線L1
びL2 のように設定することにより、最大伝達トルクが
車速V1 を越えたときに徐々に低下することになり、最
大伝達トルクが急激に低下することを確実に防止するこ
とができ、四輪駆動状態から急激に二輪駆動状態に変化
することを抑制して、運転者に違和感を生じさせること
を確実に防止することができる。
【0046】さらに、図3におけるトルクの立ち上がり
は、高圧配管8H及び低圧配管8Lを連通する連通配管
14Bに介挿された固定オリフィス16により高圧配管
8Hから低圧配管8Lへの漏れ量を管理し、圧力の立ち
上がりを変えることで特性を任意に設定可能である。そ
して、オリフィス16が有する作動油の粘性変化に伴う
温度特性により高温時に比べて低温時は漏れ量が減り駆
動力が発生し易い特性となるため、四輪駆動車としての
機能を要求される機会の多い冬期に四輪駆動になり易く
なるという利点がある。
【0047】さらに、電磁方向切換弁9のタンクポート
T2に接続された流路12bに介挿された差圧検出用オ
リフィス11の前後の差圧を斜板可変機構112のコン
トロールピストン114に導入して、斜板型可変容量ポ
ンプモータ10の吐出流量が増加してオリフィス11の
前後の差圧が大きくなると斜板型可変容量ポンプモータ
10の斜板傾角を変更して、図2に示すように、設定車
速V1 以上で設定車速V5 未満では車速の増加に応じて
増加し、設定車速V5 以上となると可変容量ポンプモー
タ10の固有吐出量を最大吐出流量Q2MAXに維持するよ
うにしているので、高速走行時での過大な流量増を抑制
して、バルブや配管の大径化を行うことなく、配管抵抗
の増大によるシステムの圧力損失即ち引きずり抵抗の増
大を確実に抑制し、燃費の悪化を防止することができる
と共に、可変容量ポンプモータ10の吸込側には差圧検
出用オリフィス11が介挿されることがないので、油温
の上昇や可変容量ポンプモータ10の吸込側で作動油の
吸込みが追いつかなくなり圧力が異常に低下することに
より気泡が発生してキャビテーションを起こすことを確
実に抑制することができ、しかも、差圧検出用オリフィ
ス11が可変容量ポンプ10の吐出ポート119のうち
小流量ポート部119Sから吐出される小流量が通過す
る流路12bに介挿されており、この小流量ポート部1
19Sから吐出される小流量QS は図2で破線図示の特
性曲線L4 で示すように可変容量ポンプモータ10の図
2の特性曲線L2 で表される全体の吐出流量Q2 に比較
して少ないので、オリフィス通過流量をQO 、オリフィ
ス差圧をΔPとしたとき、これらの積(QO ×ΔP)に
比例する油圧動力損失を小さくすることができ、この分
燃費を向上させることができる。
【0048】因みに、高圧配管8Hの電磁方向切換弁9
のポンプポートP側に差圧検出用オリフィス11を介挿
した場合には、前後輪の回転数差が少ない状態で、ピス
トンポンプ6から可変容量ポンプモータ10に対する駆
動力の伝達が殆どない無負荷の作動状態では、可変容量
ポンプモータ10の吸込側の吸込みに対して抵抗とな
り、キャビテーションを起こし易くなり、初期の目的を
達成することができず、また流路12a及び12bが合
流した低圧配管8Lに差圧検出用オリフィス11を介挿
した場合には、これを通過する流量が大幅に増加するこ
とにより、油圧動力損失が大きくなり、燃費が悪化する
ものである。
【0049】次に、車両を後進させる場合には、シフト
レバーを後進位置に切換えることにより、シフト位置検
出スイッチ9bがオン状態となるため、前後進切換用電
磁方向切換弁9のソレノイド9aが通電状態となり、切
換位置がノーマル位置からオフセット位置に切換えら
れ、これによって高圧配管8Hの作動油を斜板型可変容
量ポンプモータ10の吐出ポート119L及び119S
に供給し、吸入ポート118L及び118Sから吐出さ
れる作動油を流路12a及び12bを通じて低圧配管8
L側に戻すことにより、可変容量ポンプモータ10の回
転軸102を前進走行時とは逆転させて、後輪19を逆
回転させる。このため、後進時においても、駆動力の伝
達については前進時と全く同様であり、前輪5がスリッ
プして前後車軸4,18にある回転数差が生じた時のみ
高圧配管8Hに圧力が発生し、駆動力が後輪19に伝達
されると共に、前後車軸4,18の回転数差が小さい場
合における斜板型可変容量ポンプモータ10の吸入量不
足分は低圧配管8L、連通配管14A及び逆止弁15を
介して補給される。
【0050】このとき、前輪側の吸入絞り型ピストンポ
ンプ6は、前述したように、回転方向が逆転してもポン
プの吸入口と吐出口とが入れ替わることはないと共に、
前後進切換用電磁方向切換弁9が可変容量ポンプモータ
10に内蔵されているため、高価な高耐圧配管は高圧配
管8Hに使用するだけで済むと共に、リリーフ弁13、
逆止弁15、オリフィス16なども一方向の流れのみに
対応できるように設ければよいので、他の方式のポンプ
を用いた場合に比べて油路構成を極めて簡略化すること
ができる。
【0051】また、前輪駆動車ベースのアンチスキッド
制御装置装着車においては、制動時に前輪の回転数は後
輪の回転数より小さくなるため、油圧伝達機構による駆
動力は発生されず、アンチスキッド制御装置との干渉を
小さくすることができる利点がある。なお、上記第1実
施例においては、吸入ポート118及び吐出ポート11
9が前進走行時に各ピストン105がそのピストン吸入
工程の前半で小流量ポート部118Sに、後半で大流量
ポート部118Lに対向すると共に、ピストン吐出工程
の前半で大流量ポート部119Lに、後半で小流量ポー
ト部119Sに対向するに配置された場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、図6(a)に
示すように、前進走行時に各ピストン105がそのピス
トン吸入工程の前半で大流量ポート部118Lに、後半
で小流量ポート部118Sに対向すると共に、ピストン
吐出工程の前半で小流量ポート部119Sに、後半で大
流量ポート部119Lに夫々対向するように配置した
り、図6(b)に示すように、前進走行時に各ピストン
105がそのピストン吸入工程の前半で大流量ポート部
118Lに、後半で小流量ポート部118Sに対向する
と共に、ピストン吐出工程の前半で大流量ポート部11
9Lに、後半で小流量ポート部119Sに夫々対向する
ように配置したり、図6(c)に示すように、前進走行
時に各ピストン105がそのピストン吸入工程の前半で
小流量ポート部118Sに、後半で大流量ポート部11
8Lに対向すると共に、ピストン吐出工程の前半で小流
量ポート部119Sに、後半で大流量ポート部119L
に夫々対向するように配置したり、図6(d)に示すよ
うに、前進走行時に各ピストンがそのピストン吸入工程
の中間で小流量ポート部118Sに、その他で互いに連
通する大流量ポート部118Lに対向すると共に、ピス
トン吐出工程の中間で小流量ポート部119Sに、その
他で互いに連通する大流量ポート部119Lに対向する
ように配置することもでき、要はピストン105の吸入
又は吐出ストロークの一部で小流量ポート部118S又
は119Sから小流量を吐出できるように構成されてい
ればよく、小流量ポート部118S,119S及び大流
量ポート部118L,119Lの配置関係は任意に設定
することができる。
【0052】また、上記第1実施例においては、吸入ポ
ート118及び吐出ポート119を大流量ポート部及び
小流量ポート部に分割した場合について説明したが、こ
れに限らず、流量が等しい2つのポート部に分割するよ
うにしても、差圧検出用オリフィス11を通過する流量
を少なくすることができるので、油圧動力損失を低下さ
せる効果を発揮することができ、さらには吸入ポート1
18及び吐出ポート119を3つ以上のポート部に分割
すると共に、これに対応して前後進切換用電磁方向切換
弁9のポートを増加させ、この切換弁9から低圧配管8
Lに戻る流路の一つに差圧検出用オリフィス11を介挿
するようにしてもよい。
【0053】さらに、上記第1実施例においては、前後
進で吐出側となる小流量ポート部119S及び118S
が差圧検出用オリフィス11を介挿した流路12bに接
続されるように構成した場合について説明したが、後進
走行は前進走行に比較して頻度が少ないと共に、走行距
離も極端少ないので、図7(a)〜(c)に示すよう
に、可変容量ポンプモータ10の吸入ポート118の分
割を省略し、吐出ポート119のみを大流量ポート11
9L及び小流量ポート119Sに分割し、これに応じ
て、図8に示すように、前後進切換用電磁方向切換弁9
のポートA2を省略して、前進走行時のみ吐出ポート1
19の小流量ポート119Sから吐出される小流量が流
路12bを通じて差圧検出用オリフィス11に供給し、
後進走行時には吸入ポート118から吐出される大流量
を流路12bを通じて差圧検出用オリフィス11に供給
することもでき、この場合には、前後進切換用電磁方向
切換弁9のポート数を1つ減少させることができると共
に、全体の流路を減少させることができ、構成を簡略化
することができる利点がある。
【0054】なお、上記第1実施例においては、伝達ト
ルク制限手段としてリリーフ弁13を適用した場合につ
いて説明したが、これに限らず図9に示すように、ピス
トンポンプ6の吐出圧を容量制御圧として入力し、これ
に応じてピストンポンプ6の吸入口6b側の吸入通路の
開度を吐出圧が所定圧以上となったときに小さく制御す
る吸入絞り弁21を設けるようにしてもよく、この場合
にはポンプ吐出流量が規定の圧力以上となるとポンプ吸
入量が減少することにより、ポンプ吐出圧が減少してト
ルク制限を行うことができ、これと同時にリリーフ弁を
用いた場合には連続高負荷使用時に油温上昇を生じる
が、吸入絞り弁21を設けた場合には、吐出流量が減少
することから発熱の抑制を図ることができる。
【0055】また、上記第1実施例においては、後輪側
差動装置17を設けた場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、図10に示すように、後輪差
動装置17を省略し、これに代えて左右後輪19L,1
9Rの左右車軸18L,18Rに個別に斜板型可変容量
ポンプモータ10L及び10Rを設けるように構成して
もよく、この場合には、旋回時などで左右輪で異なる負
荷となる場合には、各可変容量ポンプモータ10L,1
0Rで自然にその差に応じた吐出流量差を生じることか
ら差動装置と同等の差動機能を発揮することができ、こ
の場合もトルク制限手段としては、図示のリリーフ弁1
3でも図9に示す吸入絞り弁21の何れであってもよ
い。
【0056】さらに、上記第1実施例においては、流体
圧ポンプとして回転軸6aの回転方向にかかわらず吸入
口6bと吐出口6cとが変化しない吸入絞り型ピストン
ポンプ6を適用した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、図11に示すように、回転軸3
0aがギヤ3gに連結された油圧ポンプ30の吸込口3
0b及び吐出口30cに夫々ポンプポートP及びタンク
ポートTを接続し、出力ポートA及びBを高圧配管8H
及び8Lに接続した前後進切換用電磁方向切換弁9と同
様の前後進切換用電磁方向切換弁31を設けるようにす
れば、前後進で吐出方向が切り換わるギヤポンプやベー
ンポンプ等の他の油圧ポンプを適用することができ、こ
の場合の油圧ポンプとしては固定容量式でも図11に示
すように低圧配管8Lに介挿された差圧発生用オリフィ
ス32の前後差圧が入力される油圧シリンダ33aを含
む可変機構33を備えた可変容量式の何れであってもよ
く、さらに差動機構17を省略して図10に示すように
2組の斜板型可変容量ポンプモータ10L及び10Rを
適用するようにしてもよい。
【0057】次に、本発明の第2実施例を図9について
説明する。この第2実施例は、前述した第1実施例のよ
うに、従動側の可変容量ポンプモータ10の吸入・吐出
ポートを分割する場合に代えて、別途可変容量ポンプモ
ータ10と同期回転される小流量ポンプを設けて、可変
容量ポンプモータ10の斜板可変機構112を制御する
ようにしたものである。
【0058】すなわち、第2実施例は、図12に示すよ
うに、従動側の可変容量ポンプモータ10の回転軸10
2に可変容量ポンプモータ10の吐出流量Q2 より少な
い小吐出流量の小容量ポンプとしての定容量ポンプ50
の回転軸を連結して、この定容量ポンプ50を可変容量
ポンプモータ10と同期回転駆動させると共に、定容量
ポンプ50の吸入・吐出ポート50aを前後進切換用電
磁方向切換弁9の入出力ポートA2に、吸入・吐出ポー
ト50bを電磁方向切換弁9の入出力ポートB2に夫々
接続し、且つ可変容量ポンプモータ10の入出力ポート
10aを電磁方向切換弁9の入出力ポートA1に、吸入
・吐出ポート10bを電磁方向切換弁9の入出力ポート
B1に夫々接続した構成を有することを除いては前述し
た第1実施例と同様の構成を有し、図1との対応部分に
は同一符号を付しその詳細説明はこれを省略する。
【0059】ここで、定容量ポンプ50の吐出流量特性
は、前述した可変容量ポンプモータ10の小容量ポート
部118S及び119Sの図2で破線図示の特性曲線L
4 示す流量特性と一致するように選定されている。ま
た、電磁方向切換弁9は、ノーマル位置で、高圧配管8
Hに接続されたポンプポートPを入出力ポートA1に、
低圧配管8Lに流路12aを介して接続されたタンクポ
ートT1を入出力ポートB1及び入出力ポートA2に、
低圧配管8Lに差圧検出用オリフィス11を介挿した流
路12bを介して接続されたタンクポートT2を入出力
ポートB2に夫々連通すると共に、オフセット位置で、
ポンプポートPを入出力ポートB1に、タンクポートT
1を入出力ポートA1及びB2に、タンクポートT2を
入出力ポートA2に夫々連通するように構成されてい
る。
【0060】この第2実施例によると、車両が前進走行
状態となると、後輪19の回転に伴って従動側の可変容
量ポンプモータ10の回転軸102が回転し、これに応
じて小容量ポンプ50が回転することになり、この小容
量ポンプ50の吸入・吐出ポート50bからの吐出流量
が可変容量ポンプモータ10における図2の特性曲線L
2 で示す流量特性に応じた前述した第1実施例における
小流量ポート部118S及び119Sの吐出流量と同等
の流量となり、これが電磁方向切換弁9及び流路12b
を通じて差圧検出用オリフィス11に供給されるので、
この差圧検出用オリフィス11で小流量による斜板可変
機構112のコントロールピストン114に対する操作
圧力を発生させることができ、前述した第1実施例と同
様に差圧検出用オリフィス11での油圧動力損失を低減
させて燃費を向上させることができる。
【0061】車両が後進走行状態となる場合にも、電磁
方向切換弁9がオフセット位置に切換えられることによ
り、定容量ポンプ50の吸入・吐出ポート50aから吐
出される小流量が電磁方向切換弁9及び流路12bを介
して差圧検出用オリフィス11に供給されることから、
前進走行状態と同様に、油圧動力損失を低減させて燃費
を向上させることができる。
【0062】なお、上記第2実施例においては、前後進
の双方で油圧動力損失を低減する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、後進走行は前進走
行に対して頻度が少ないと共に、走行距離も格段に短い
ので、図10に示すように、前進走行時のみ定容量ポン
プ50の吸入・吐出ポート50bから吐出される小流量
を差圧検出用オリフィス11に供給し、後進走行時には
可変容量ポンプモータ10の吸入・吐出ポート10aか
ら吐出される大流量を差圧検出用オリフィス11に供給
するようにしてもよく、この場合には、前後進切換用電
磁方向切換弁9のポート数を6ポートに減少させること
ができる利点がある。
【0063】また、上記第1及び第2実施例において
は、前後進切換用切換弁として電磁方向切換弁9を適用
した場合について説明したが、これに限らず機械的に操
作可能な手動切換弁やパイロット圧によって操作可能な
パイロット操作形切換弁を適用することもできる。さら
に、上記第1及び第2実施例においては、前後進切換用
電磁方向切換弁9をポンプモータ10に内蔵させた場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
ポンプモータ10の外側に別設するようにしてもよい。
【0064】さらにまた、上記第1及び第2実施例にお
いては、前輪駆動車をベースとした実施例について説明
したが、これに限らず後輪駆動車をベースとした場合に
も、ポンプ6を後輪側に、ポンプモータ10を前輪側に
配置することで、上記実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る四
輪駆動車によれば、主原動機により駆動される駆動車軸
と、該駆動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプと、
従動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプモータとを
有し、前記流体圧ポンプ及び流体圧ポンプモータとを高
圧流路及び低圧流路で連通させて流体圧伝動機構を構成
した四輪駆動車において、前記流体圧ポンプモータの低
圧流路に連通する吐出ポートを複数に分割し、分割され
た吐出ポートの少なくとも1つに差圧検出手段を配設す
ると共に、当該流体圧ポンプモータにその容量を前記差
圧検出手段の差圧検出値に基づいて可変制御する可変制
御機構を設けた構成としたので、差圧検出手段に供給す
る流量を少なくすることができ、この差圧検出手段で生
じるその通過流量と発生する差圧との積に比例する流体
動力損失を低減することができ、燃費を向上させること
ができるという効果が得られる。
【0066】また、請求項2に係る四輪駆動車によれ
ば、請求項1の発明において、流体圧ポンプモータの吸
入ポート及び吐出ポートが、大流量ポート部及び小流量
ポート部に2分割され、吐出側の小流量ポート部に差圧
検出手段が配設された構成としたので、流体圧ポンプモ
ータの吐出工程における大流量ポート部及び小流量ポー
ト部の吐出流量比を一定とすることができ、正確な可変
容量制御を行うことができるという効果が得られる。
【0067】さらに、請求項3に係る四輪駆動車によれ
ば、請求項1の発明において、流体圧ポンプモータが、
従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更する形式に
構成され、当該流体圧ポンプモータの相対的な吸入ポー
ト及び吐出ポートを夫々複数に分割し、高圧流路及び低
圧流路と流体圧ポンプモータとの間に高圧流路の作動流
体を分割された前記吸入ポート及び吐出ポートの何れか
一方に選択的に供給すると共に、他方から吐出される作
動流体を個別に低圧流路に戻す前後進切換用切換弁を介
挿し、該前後進切換用切換弁と低圧流路との間の何れか
の流路に差圧検出手段を配設した構成としたので、従動
側車軸の回転方向によって吐出ポートが変更される流体
圧ポンプモータを適用した場合でも、従動側車軸の回転
方向にかかわらず高圧流路と低圧流路とを確実に切り割
けて、前後進走行時に差圧検出手段での流体圧動力損失
を低減させて燃費を向上させることができるという効果
が得られる。
【0068】さらにまた、請求項4に係る四輪駆動車に
よれば、請求項1の発明において、流体圧ポンプモータ
が、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更する形
式に構成され、従動車軸の前進回転方向であるときの吐
出ポートのみを複数に分割し、高圧流路及び低圧流路と
流体圧ポンプモータとの間に高圧流路の作動流体を吸入
ポート及び分割された吐出ポートの何れか一方に選択的
に供給すると共に、他方から吐出される作動流体を前進
回転方向であるときには分割数に応じた流路を通じて低
圧流路に戻し、後進回転方向であるときには予め選択し
た所定流路を通じて低圧流路に戻す前後進切換用切換弁
を介挿し、前記所定流路に差圧検出手段を配設した構成
としたので、前進走行時には差圧検出手段に小流量を供
給するが、後進走行時には差圧検出手段に大流量をその
まま供給して、後進走行に比較して頻度及び走行距離が
長い前進走行時のみ流体圧動力損失を低減させることに
より、前後進切換用切換弁のポート数を減少させると共
に、全体の流路を減少させて、構成を簡略化することが
できるという効果が得られる。
【0069】また、請求項5に係る四輪駆動車によれ
ば、請求項1の発明において、流体圧ポンプモータが、
従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更する形式に
構成され、当該流体圧ポンプモータの相対的な吸入ポー
ト及び吐出ポートを夫々大流量ポート部及び小流量ポー
ト部に2分割し、高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプ
モータとの間に高圧流路の作動流体を分割された前記吸
入ポート及び吐出ポートの何れか一方に選択的に供給す
ると共に、他方から吐出される作動流体を個別に低圧流
路に戻す前後進切換用切換弁を介挿し、該前後進切換用
切換弁と低圧流路との間の小流量ポート部に連通する流
路に差圧検出手段を配設した構成としたので、流体圧ポ
ンプモータの回転数に比例する正確な小流量を差圧検出
手段に供給して正確な可変容量制御を行うことができる
と共に、全体の構成を簡略化することができるという効
果が得られる。
【0070】さらに、請求項6〜9に係る四輪駆動車に
よれば、請求項2又は5の発明において、吸入ポート及
び吐出ポートをピストン吐出工程において大流量ポート
部と小流量ポート部とを連設して構成するようにしたの
で、大流量ポート部の吐出流量と小流量ポート部の吐出
流量との流量比を一定に維持することができ、正確な可
変容量制御を行うことができるという効果が得られる。
【0071】さらにまた、請求項10に係る四輪駆動車
によれば、主原動機により駆動される駆動車軸と、該駆
動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプと、従動車軸
に連動して駆動される流体圧ポンプモータとを有し、前
記流体圧ポンプ及び流体圧ポンプモータとを高圧流路及
び低圧流路で連通させて流体圧伝動機構を構成した四輪
駆動車において、前記流体圧ポンプモータと一体に回転
する当該流体圧ポンプモータの容量より小さい小容量ポ
ンプを設け、該小容量ポンプの吐出側と低圧流路との間
に差圧検出手段を配設した構成としたので、小容量ポン
プから流体圧ポンプモータの吐出流量に比例した小流量
を吐出させることができ、この小流量を差圧検出手段に
供給することにより、差圧検出手段で生じるその通過流
量と発生する差圧との積に比例する流体動力損失を低減
することができ、燃費を向上させることができるという
効果が得られる。
【0072】また、請求項11に係る四輪駆動車によれ
ば、請求項10において、流体圧ポンプモータ及び小容
量ポンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変
更する形式に構成され、流体圧ポンプモータの吸入ポー
ト及び吐出ポートと連通する一対のポートと、小容量ポ
ンプの吸入ポート及び吐出ポートと連通する一対のポー
トと、高圧流路に連通するポート及び低圧流路に直接連
通するポート及び差圧検出手段を介して連通するポート
とを有し、前記流体圧ポンプモータの吐出流量を前記小
容量ポンプの吸入側に供給する前後進切換用切換弁を配
設した構成としたので、流体圧ポンプモータ及び小容量
ポンプの吐出側が回転方向に応じて変更された場合で
も、その吐出側の変更にかかわらず高圧流路と低圧流路
とを確実に切り割けて、前後進走行時に差圧検出手段で
の流体圧動力損失を低減させて燃費を向上させることが
できるという効果が得られる。
【0073】さらに、請求項12に係る四輪駆動車によ
れば、請求項10において、流体圧ポンプモータ及び小
容量ポンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を
変更する形式に構成され、前記流体圧ポンプモータの吸
入ポート及び吐出ポートと連通する一対のポートと、小
容量ポンプの従動車軸が前進回転方向時の吐出ポートと
連通するポートと、高圧流路に連通するポート及び低圧
流路に直接連通するポート及び差圧検出手段を介して連
通するポートとを有し、前記流体圧ポンプモータの吐出
流量を前記小容量ポンプの吸入側に供給する前後進切換
用切換弁を配設し、前記小容量ポンプの従動車軸が前進
方向時の吸入ポートが低圧流路に直接接続された構成と
したので、前進走行時には差圧検出手段に小容量ポンプ
の吐出流量を供給するが、後進走行時には差圧検出手段
に流体圧ポンプモータの大流量をそのまま供給して、後
進走行に比較して頻度及び走行距離が長い前進走行時の
み流体圧動力損失を低減させることにより、前後進切換
用切換弁のポート数を減少させると共に、全体の構成を
簡略化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略構成図である。
【図2】第1実施例に適用した車速に対する吸入絞り型
ピストンポンプ及び斜板型可変容量ポンプモータの吐出
流量特性と伝達トルクとの関係を示す特性線図である。
【図3】第1実施例の前後車軸回転数差と伝達トルクと
の関係を示す特性線図である。
【図4】アキシャル形可変容量ポンプモータの一例を示
す断面図である。
【図5】可変容量ポンプモータのバルブプレートの吸入
ポート及び吐出ポートの構成例を示す図である。
【図6】図5の吸入ポート及び吐出ポートの変形例を示
す図である。
【図7】第1実施例の変形例における図5に対応する吸
入ポート及び吐出ポートの構成例を示す図である。
【図8】第1実施例の変形例を示す概略構成図である。
【図9】トルク制限手段の他の例を示す概略構成図であ
る。
【図10】差動装置を省略した場合の実施例を示す概略
構成図である。
【図11】流体圧ポンプとして回転方向によって吐出口
が変更される流体圧ポンプを適用した場合の実施例を示
す概略構成図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す概略構成図であ
る。
【図13】第2実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 変速機 3 前輪側差動装置 4 前車軸 5 前輪 6 吸込絞り型ピストンポンプ 7 リザーバタンク 8H 高圧配管 8L 低圧配管 9 前後進切換用電磁方向切換弁 10 斜板型可変容量ポンプモータ 11 差圧発生用オリフィス 12 斜板可変機構 13 リリーフ弁 15 逆止弁 16 オリフィス 17 後輪側差動装置 18 後輪車軸 19 後輪 21 吸入絞り弁 10L,10R 斜板型可変容量ポンプモータ 31 前後進切換用電磁方向切換弁 50 小容量ポンプ 105 斜板 112 斜板可変機構 114 コントロールピストン 118 吸入ポート 119 吐出ポート 118L,119L 大流量ポート部 118S,119S 小流量ポート部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原動機により駆動される駆動車軸と、
    該駆動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプと、従動
    車軸に連動して駆動される流体圧ポンプモータとを有
    し、前記流体圧ポンプ及び流体圧ポンプモータとを高圧
    流路及び低圧流路で連通させて流体圧伝動機構を構成し
    た四輪駆動車において、前記流体圧ポンプモータの低圧
    流路に連通する吐出ポートを複数に分割し、分割された
    吐出ポートの少なくとも1つに差圧検出手段を配設する
    と共に、当該流体圧ポンプモータにその容量を前記差圧
    検出手段の差圧検出値に基づいて可変制御する可変制御
    機構を設けたことを特徴とする四輪駆動車。
  2. 【請求項2】 前記流体圧ポンプモータの吸入ポート及
    び吐出ポートは、大流量ポート部及び小流量ポート部に
    2分割され、吐出側の小流量ポート部に差圧検出手段が
    配設されていることを特徴とする請求項1記載の四輪駆
    動車。
  3. 【請求項3】 前記流体圧ポンプモータが、従動車軸の
    回転方向によって吐出方向を変更する形式に構成され、
    当該流体圧ポンプモータの相対的な吸入ポート及び吐出
    ポートを夫々複数に分割し、高圧流路及び低圧流路と流
    体圧ポンプモータとの間に高圧流路の作動流体を分割さ
    れた前記吸入ポート及び吐出ポートの何れか一方に選択
    的に供給すると共に、他方から吐出される作動流体を個
    別に低圧流路に戻す前後進切換用切換弁を介挿し、該前
    後進切換用切換弁と低圧流路との間の何れかの流路に差
    圧検出手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の
    四輪駆動車。
  4. 【請求項4】 前記流体圧ポンプモータが、従動車軸の
    回転方向によって吐出方向を変更する形式に構成され、
    従動車軸の前進回転方向であるときの吐出ポートのみを
    複数に分割し、高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモ
    ータとの間に高圧流路の作動流体を吸入ポート及び分割
    された吐出ポートの何れか一方に選択的に供給すると共
    に、他方から吐出される作動流体を前進回転方向である
    ときには分割数に応じた流路を通じて低圧流路に戻し、
    後進回転方向であるときには予め選択した所定流路を通
    じて低圧流路に戻す前後進切換用切換弁を介挿し、前記
    所定流路に差圧検出手段を配設したことを特徴とする請
    求項1記載の四輪駆動車。
  5. 【請求項5】 前記流体圧ポンプモータが、従動車軸の
    回転方向によって吐出方向を変更する形式に構成され、
    当該流体圧ポンプモータの相対的な吸入ポート及び吐出
    ポートを夫々大流量ポート部及び小流量ポート部に2分
    割し、高圧流路及び低圧流路と流体圧ポンプモータとの
    間に高圧流路の作動流体を分割された前記吸入ポート及
    び吐出ポートの何れか一方に選択的に供給すると共に、
    他方から吐出される作動流体を個別に低圧流路に戻す前
    後進切換用切換弁を介挿し、該前後進切換用切換弁と低
    圧流路との間の小流量ポート部に連通する流路に差圧検
    出手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の四輪
    駆動車。
  6. 【請求項6】 前記流体圧ポンプモータを傾転斜板を有
    するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータで構成
    すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピストン吐
    出工程において長いポート長の大流量ポート部と、短い
    ポート長の小流量ポート部とを連設させて構成したこと
    を特徴とする請求項2又は5に記載の四輪駆動車。
  7. 【請求項7】 前記流体圧ポンプモータを傾転斜板を有
    するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータで構成
    すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピストン吐
    出工程の前半で長いポート長の大流量ポート部から、ピ
    ストン吐出工程の後半で短いポート長の小流量ポート部
    から夫々作動流体を吐出するように両ポート部を連設さ
    せて構成したことを特徴とする請求項2又は5に記載の
    四輪駆動車。
  8. 【請求項8】 前記流体圧ポンプモータを傾転斜板を有
    するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータで構成
    すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピストン吐
    出工程の前半を短いポート長の小流量ポート部から、ピ
    ストン吐出工程の後半を長いポート長の大流量ポート部
    から夫々作動流体を吐出するように両ポート部を連設さ
    せて構成したことを特徴とする請求項2又は5に記載の
    四輪駆動車。
  9. 【請求項9】 前記流体圧ポンプモータを傾転斜板を有
    するアキシャル形可変容量ピストンポンプモータで構成
    すると共に、吸入ポート及び吐出ポートを、ピストン吐
    出工程の中間部を短いポート長の小流量ポート部から、
    ピストン吐出工程の残りの工程を長いポート長の大流量
    ポート部から夫々作動流体を吐出するように両ポート部
    を連設させて構成したことを特徴とする請求項2又は5
    に記載の四輪駆動車。
  10. 【請求項10】 主原動機により駆動される駆動車軸
    と、該駆動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプと、
    従動車軸に連動して駆動される流体圧ポンプモータとを
    有し、前記流体圧ポンプ及び流体圧ポンプモータとを高
    圧流路及び低圧流路で連通させて流体圧伝動機構を構成
    した四輪駆動車において、前記流体圧ポンプモータと一
    体に回転する当該流体圧ポンプモータの容量より小さい
    小容量ポンプを設け、該小容量ポンプの吐出側と低圧流
    路との間に差圧検出手段を配設したことを特徴とする四
    輪駆動車。
  11. 【請求項11】 前記流体圧ポンプモータ及び小容量ポ
    ンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更す
    る形式に構成され、流体圧ポンプモータの吸入ポート及
    び吐出ポートと連通する一対のポートと、小容量ポンプ
    の吸入ポート及び吐出ポートと連通する一対のポート
    と、高圧流路に連通するポート及び低圧流路に直接連通
    するポート及び差圧検出手段を介して連通するポートと
    を有し、前記流体圧ポンプモータの吐出流量を前記小容
    量ポンプの吸入側に供給する前後進切換用切換弁を配設
    したことを特徴とする請求項10記載の四輪駆動車。
  12. 【請求項12】 前記流体圧ポンプモータ及び小容量ポ
    ンプが、従動車軸の回転方向によって吐出方向を変更す
    る形式に構成され、前記流体圧ポンプモータの吸入ポー
    ト及び吐出ポートと連通する一対のポートと、小容量ポ
    ンプの従動車軸が前進回転方向時の吐出ポートと連通す
    るポートと、高圧流路に連通するポート及び低圧流路に
    直接連通するポート及び差圧検出手段を介して連通する
    ポートとを有し、前記流体圧ポンプモータの吐出流量を
    前記小容量ポンプの吸入側に供給する前後進切換用切換
    弁を配設し、前記小容量ポンプの従動車軸が前進方向時
    の吸入ポートが低圧流路に直接接続されていることを特
    徴とする請求項10記載の四輪駆動車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007177983A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toyota Motor Corp 駆動装置
CN100427332C (zh) * 2005-05-13 2008-10-22 覃志明 一种后轮设有液压驱动装置的铰接式拖拉机
WO2017098097A1 (fr) * 2015-12-11 2017-06-15 Renault S.A.S Vehicule automobile a quatre roues motrices et a propulsion hybride comprenant un differentiel dote d'un module hydraulique

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