JPH09242523A - 内燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造 - Google Patents
内燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造Info
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- JPH09242523A JPH09242523A JP4610296A JP4610296A JPH09242523A JP H09242523 A JPH09242523 A JP H09242523A JP 4610296 A JP4610296 A JP 4610296A JP 4610296 A JP4610296 A JP 4610296A JP H09242523 A JPH09242523 A JP H09242523A
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- camshaft
- oil
- peripheral surface
- bearing portion
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カムシャフトの潤滑性を向上させる。
【解決手段】 潤滑油をカムシャフト内の油通路を通し
てカムシャフトジャーナルの油排出孔32からシリンダ
ヘッド軸受部に供給する油潤滑経路を有している。カム
シャフトジャーナルの外周面を支持するシリンダヘッド
軸受部の内周面17にあって、カムシャフトの回転軸線
CLが交差する両端縁17a間の幅寸法の各中央位置C
Pが、回転軸線CLに直交する周方向で、幅方向の異な
る位置に存在するように、切欠き部34を内周面17に
形成している。油排出孔32が切欠き部34の近傍を通
過するカムシャフト回転角時に、油排出孔32が切欠き
部34から離間するように、カムシャフトが回転中心方
向へ変位する。従って、切欠き部34と油排出孔32と
の間のシール幅Sの減少を抑え、切欠き部34からの油
漏れを低減する。
てカムシャフトジャーナルの油排出孔32からシリンダ
ヘッド軸受部に供給する油潤滑経路を有している。カム
シャフトジャーナルの外周面を支持するシリンダヘッド
軸受部の内周面17にあって、カムシャフトの回転軸線
CLが交差する両端縁17a間の幅寸法の各中央位置C
Pが、回転軸線CLに直交する周方向で、幅方向の異な
る位置に存在するように、切欠き部34を内周面17に
形成している。油排出孔32が切欠き部34の近傍を通
過するカムシャフト回転角時に、油排出孔32が切欠き
部34から離間するように、カムシャフトが回転中心方
向へ変位する。従って、切欠き部34と油排出孔32と
の間のシール幅Sの減少を抑え、切欠き部34からの油
漏れを低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の動弁
装置において、カムシャフトジャーナルを支持するシリ
ンダヘッド軸受部の形状変化に伴う潤滑油の漏れを防止
するカムシャフト潤滑構造に関するものである。
装置において、カムシャフトジャーナルを支持するシリ
ンダヘッド軸受部の形状変化に伴う潤滑油の漏れを防止
するカムシャフト潤滑構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカムシャフト潤滑構造(例えば実
開平2ー40909号公報参照)においては、シリンダ
ヘッド軸受部でそのロア軸受部とアッパ軸受部との間に
カムシャフトジャーナルが回転可能に支持され、カムシ
ャフトの回転に伴いカムシャフトジャーナルの外周面が
ロア軸受部及びアッパ軸受部の内周面を摺動してこの外
周面の油排出孔がロア軸受部の油溝に周期的に対応す
る。そして、油圧源から供給された潤滑油がカムシャフ
ト内の油通路を通ってカムシャフトジャーナルの油排出
孔からシリンダヘッド軸受部の油溝に供給されてバルブ
リフタ穴に放出される。
開平2ー40909号公報参照)においては、シリンダ
ヘッド軸受部でそのロア軸受部とアッパ軸受部との間に
カムシャフトジャーナルが回転可能に支持され、カムシ
ャフトの回転に伴いカムシャフトジャーナルの外周面が
ロア軸受部及びアッパ軸受部の内周面を摺動してこの外
周面の油排出孔がロア軸受部の油溝に周期的に対応す
る。そして、油圧源から供給された潤滑油がカムシャフ
ト内の油通路を通ってカムシャフトジャーナルの油排出
孔からシリンダヘッド軸受部の油溝に供給されてバルブ
リフタ穴に放出される。
【0003】ところで、シリンダヘッドにヘッドボルト
座ぐり穴やバルブリフタ穴などを形成する場合には、図
6(c)に示すように、これらの穴の一部になる切欠き
部34を前記ロア軸受部の内周面17に形成してエンジ
ンの小形化等を図ることが行われている。
座ぐり穴やバルブリフタ穴などを形成する場合には、図
6(c)に示すように、これらの穴の一部になる切欠き
部34を前記ロア軸受部の内周面17に形成してエンジ
ンの小形化等を図ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6(c)に示すよう
に、前記ロア軸受部の内周面17にあってカムシャフト
の回転軸線CLが交差する両端縁17a間の幅寸法の各
中央位置CPを想定した場合、カムシャフトジャーナル
の油排出孔32は、カムシャフトの回転に伴い、この各
中央位置CPを結ぶ直線移動軌跡A上を通過する。従っ
て、切欠き部34以外では、同一幅に形成された内周面
17の両端縁17aと油排出孔32の外周縁との間のシ
ール幅Sを維持することができる。
に、前記ロア軸受部の内周面17にあってカムシャフト
の回転軸線CLが交差する両端縁17a間の幅寸法の各
中央位置CPを想定した場合、カムシャフトジャーナル
の油排出孔32は、カムシャフトの回転に伴い、この各
中央位置CPを結ぶ直線移動軌跡A上を通過する。従っ
て、切欠き部34以外では、同一幅に形成された内周面
17の両端縁17aと油排出孔32の外周縁との間のシ
ール幅Sを維持することができる。
【0005】しかし、切欠き部34以外で同一幅に形成
された内周面17の一端縁17aよりも切欠き部34の
内端縁34aは前記直線移動軌跡A側に接近するので、
前記油排出孔32が前記切欠き部34の近傍を通過する
カムシャフト回転角時においては、切欠き部34の内端
縁34aと油排出孔32の外周縁との間のシール幅Sが
減少する。そのため、この油排出孔32がシリンダヘッ
ド軸受部の油溝に対応しない状態でも、切欠き部34の
内端縁34aから潤滑油が漏れ、シリンダヘッド軸受部
とカムシャフトジャーナルとの間で油不足が生じる。従
って、潤滑性が低下して焼付けに至る可能性ある。
された内周面17の一端縁17aよりも切欠き部34の
内端縁34aは前記直線移動軌跡A側に接近するので、
前記油排出孔32が前記切欠き部34の近傍を通過する
カムシャフト回転角時においては、切欠き部34の内端
縁34aと油排出孔32の外周縁との間のシール幅Sが
減少する。そのため、この油排出孔32がシリンダヘッ
ド軸受部の油溝に対応しない状態でも、切欠き部34の
内端縁34aから潤滑油が漏れ、シリンダヘッド軸受部
とカムシャフトジャーナルとの間で油不足が生じる。従
って、潤滑性が低下して焼付けに至る可能性ある。
【0006】本発明は、前記油排出孔の移動軌跡を改良
して切欠き部からの油漏れを低減し、潤滑性を向上させ
ることを目的にしている。
して切欠き部からの油漏れを低減し、潤滑性を向上させ
ることを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる内燃機関
の動弁装置においてそのカムシャフトの潤滑構造は、下
記のように構成されている。
の動弁装置においてそのカムシャフトの潤滑構造は、下
記のように構成されている。
【0008】油圧源から供給される潤滑油をカムシャフ
ト内の油通路に導入してこの油通路内の潤滑油をカムシ
ャフトジャーナルの油排出孔からシリンダヘッド軸受部
に供給する油潤滑経路を有している。前記カムシャフト
ジャーナルの外周面を支持するシリンダヘッド軸受部の
内周面にあって、カムシャフトの回転軸線が交差する両
端縁間の幅寸法の各中央位置が、カムシャフトの回転軸
線に直交する周方向で、幅方向の異なる位置に存在する
ように、他部材配置用の切欠き部をシリンダヘッド軸受
部の内周面に形成している。
ト内の油通路に導入してこの油通路内の潤滑油をカムシ
ャフトジャーナルの油排出孔からシリンダヘッド軸受部
に供給する油潤滑経路を有している。前記カムシャフト
ジャーナルの外周面を支持するシリンダヘッド軸受部の
内周面にあって、カムシャフトの回転軸線が交差する両
端縁間の幅寸法の各中央位置が、カムシャフトの回転軸
線に直交する周方向で、幅方向の異なる位置に存在する
ように、他部材配置用の切欠き部をシリンダヘッド軸受
部の内周面に形成している。
【0009】前記カムシャフトジャーナルの油排出孔が
前記シリンダヘッド軸受部の内周面の他部材配置用切欠
き部の近傍を通過するカムシャフト回転角時に、この油
排出孔が切欠き部から離間するように、前記カムシャフ
トをその回転軸線方向へ変位させる手段を備えている。
前記シリンダヘッド軸受部の内周面の他部材配置用切欠
き部の近傍を通過するカムシャフト回転角時に、この油
排出孔が切欠き部から離間するように、前記カムシャフ
トをその回転軸線方向へ変位させる手段を備えている。
【0010】従って、前記切欠き部と油排出孔との間の
シール幅の減少を抑え、切欠き部からの油漏れを低減す
る。
シール幅の減少を抑え、切欠き部からの油漏れを低減す
る。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の第一実施形態にかか
るカムシャフト潤滑構造を図1〜4を参照して説明す
る。
るカムシャフト潤滑構造を図1〜4を参照して説明す
る。
【0012】〔図1〜3に示す内燃機関の動弁装置の概
略について〕一気筒あたり二個の吸気弁及び二個の排気
弁を有するDOHCエンジンにあって、動弁装置はシリ
ンダヘッド1とシリンダヘッドカバー(図示せず)との
間のスペースに設置されている。
略について〕一気筒あたり二個の吸気弁及び二個の排気
弁を有するDOHCエンジンにあって、動弁装置はシリ
ンダヘッド1とシリンダヘッドカバー(図示せず)との
間のスペースに設置されている。
【0013】(弁駆動機構)吸気側及び排気側のカムシ
ャフト2が並設され、各気筒に対応して複数のシリンダ
ヘッド軸受部3により回転可能に支持されている。ま
た、この両カムシャフト2の一端部はシリンダヘッド軸
受部4により回転可能に支持されている。そして、クラ
ンクシャフト(図示せず)の回転は、タイミングベルト
5とタイミングプーリ6と両ギヤ7,8とにより、両カ
ムシャフト2に伝達される。
ャフト2が並設され、各気筒に対応して複数のシリンダ
ヘッド軸受部3により回転可能に支持されている。ま
た、この両カムシャフト2の一端部はシリンダヘッド軸
受部4により回転可能に支持されている。そして、クラ
ンクシャフト(図示せず)の回転は、タイミングベルト
5とタイミングプーリ6と両ギヤ7,8とにより、両カ
ムシャフト2に伝達される。
【0014】吸気側カムシャフト2に対し一体回転可能
に支持された二個のカム9と、排気側カムシャフト2に
対し一体回転可能に支持された二個のカム9とにそれぞ
れ対応して、シリンダヘッド1に各バルブリフタ穴10
が形成されている。各弁のステム11にはリテーナ12
を介してバルブリフタ13が取着され、このバルブリフ
タ13が各バルブリフタ穴10に対し摺動可能に挿嵌さ
れている。このリテーナ12がバルブスプリング14に
より付勢されてバルブリフタ13がカム9に圧接されて
いる。
に支持された二個のカム9と、排気側カムシャフト2に
対し一体回転可能に支持された二個のカム9とにそれぞ
れ対応して、シリンダヘッド1に各バルブリフタ穴10
が形成されている。各弁のステム11にはリテーナ12
を介してバルブリフタ13が取着され、このバルブリフ
タ13が各バルブリフタ穴10に対し摺動可能に挿嵌さ
れている。このリテーナ12がバルブスプリング14に
より付勢されてバルブリフタ13がカム9に圧接されて
いる。
【0015】(前記シリンダヘッド軸受部3,4)前記
シリンダヘッド軸受部3は、シリンダヘッド1に突設さ
れたロア軸受部15と、このロア軸受部15上に固定さ
れたアッパ軸受部16とからなる。この両軸受部15,
16間で形成されたシリンダヘッド軸受部3の内周面1
7,18でカムシャフトジャーナル19の外周面20が
回転可能に支持されている。
シリンダヘッド軸受部3は、シリンダヘッド1に突設さ
れたロア軸受部15と、このロア軸受部15上に固定さ
れたアッパ軸受部16とからなる。この両軸受部15,
16間で形成されたシリンダヘッド軸受部3の内周面1
7,18でカムシャフトジャーナル19の外周面20が
回転可能に支持されている。
【0016】前記シリンダヘッド軸受部4は、図4
(a)に示すように、シリンダヘッド1に突設されたロ
ア軸受部21と、このロア軸受部21上に固定されたア
ッパ軸受部22とからなる。この両軸受部21,22間
で形成されたシリンダヘッド軸受部4の内周面23,2
4でカムシャフトジャーナル25の外周面26が回転可
能に支持されている。カムシャフトジャーナル25の両
側でその外周全体にはフランジ状のスラスト受け部27
及び受圧部28が形成されている。
(a)に示すように、シリンダヘッド1に突設されたロ
ア軸受部21と、このロア軸受部21上に固定されたア
ッパ軸受部22とからなる。この両軸受部21,22間
で形成されたシリンダヘッド軸受部4の内周面23,2
4でカムシャフトジャーナル25の外周面26が回転可
能に支持されている。カムシャフトジャーナル25の両
側でその外周全体にはフランジ状のスラスト受け部27
及び受圧部28が形成されている。
【0017】(油潤滑経路)前記シリンダヘッド軸受部
4において、ロア軸受部21内には油通路29が形成さ
れて内周面23に貫通しているとともに、カムシャフト
ジャーナル25には十字状の油供給孔30が半径方向へ
延びて外周面26に貫通するように形成され、カムシャ
フト2の回転に伴い油通路29に油供給孔30が周期的
に連通する。カムシャフト2内には油通路31が回転軸
線方向Cへ延びるように形成されている。前記シリンダ
ヘッド軸受部3において、カムシャフトジャーナル19
には油排出孔32が油通路31から半径方向へ延びて外
周面20に貫通するように形成されているとともに、ロ
ア軸受部15の内周面17には油溝33が前記両バルブ
リフタ穴10の上方へ連通するように形成され、カムシ
ャフト2の回転に伴い油排出孔32が油溝33に周期的
に連通する。
4において、ロア軸受部21内には油通路29が形成さ
れて内周面23に貫通しているとともに、カムシャフト
ジャーナル25には十字状の油供給孔30が半径方向へ
延びて外周面26に貫通するように形成され、カムシャ
フト2の回転に伴い油通路29に油供給孔30が周期的
に連通する。カムシャフト2内には油通路31が回転軸
線方向Cへ延びるように形成されている。前記シリンダ
ヘッド軸受部3において、カムシャフトジャーナル19
には油排出孔32が油通路31から半径方向へ延びて外
周面20に貫通するように形成されているとともに、ロ
ア軸受部15の内周面17には油溝33が前記両バルブ
リフタ穴10の上方へ連通するように形成され、カムシ
ャフト2の回転に伴い油排出孔32が油溝33に周期的
に連通する。
【0018】そして、前記シリンダヘッド軸受部4にお
いて、油圧源(図示せず)から潤滑油がロア軸受部21
内の油通路29に供給されると、カムシャフトジャーナ
ル25内の油供給孔30を通ってカムシャフト2内の油
通路31に導入される。この油通路31内の潤滑油は、
前記シリンダヘッド軸受部3においてカムシャフトジャ
ーナル19の油排出孔32からロア軸受部15の油溝3
3に供給されて放出される。
いて、油圧源(図示せず)から潤滑油がロア軸受部21
内の油通路29に供給されると、カムシャフトジャーナ
ル25内の油供給孔30を通ってカムシャフト2内の油
通路31に導入される。この油通路31内の潤滑油は、
前記シリンダヘッド軸受部3においてカムシャフトジャ
ーナル19の油排出孔32からロア軸受部15の油溝3
3に供給されて放出される。
【0019】〔図4に示すカムシャフト変位手段につい
て〕前記シリンダヘッド軸受部3において、ロア軸受部
15の内周面17には図6(a)に示すようにヘッドボ
ルト座ぐり穴(図示せず)の一部をなす切欠き部34
(他部材配置用切欠き部)が形成されている。この切欠
き部34があるため、カムシャフト2の回転軸線CLが
交差するこの内周面17の両端縁17a間の幅寸法の各
中央位置CPが、この回転軸線CLに直交する周方向
で、幅方向(回転軸線方向C)の異なる位置に存在す
る。
て〕前記シリンダヘッド軸受部3において、ロア軸受部
15の内周面17には図6(a)に示すようにヘッドボ
ルト座ぐり穴(図示せず)の一部をなす切欠き部34
(他部材配置用切欠き部)が形成されている。この切欠
き部34があるため、カムシャフト2の回転軸線CLが
交差するこの内周面17の両端縁17a間の幅寸法の各
中央位置CPが、この回転軸線CLに直交する周方向
で、幅方向(回転軸線方向C)の異なる位置に存在す
る。
【0020】前記シリンダヘッド軸受部4においては、
図4(a)に示すように、アッパ軸受部22の一端面に
カムシャフトジャーナル25のスラスト受け部27が支
えられた状態で、アッパ軸受部22の他端面とカムシャ
フトジャーナル25の受圧部28との間に所定円周角度
範囲で間隙35が形成されるようになっている。アッパ
軸受部22の内周面24には油連通孔36が形成され、
カムシャフト2の回転に伴いカムシャフトジャーナル2
5の油供給孔30がこの油連通孔36に周期的に連通す
る。そして、カムシャフトジャーナル25内の油供給孔
30に導入された潤滑油は、アッパ軸受部22の油連通
孔36を通って間隙35に流出し、この間隙35で膜状
になった後に放出される。従って、この間隙35内の膜
状潤滑油がオイルダンパDとして機能する。前記カムシ
ャフトジャーナル25の受圧部28にはカムシャフト2
の回転に伴いオイルダンパDの間隙35に連通し得る油
制御孔37が形成されている。
図4(a)に示すように、アッパ軸受部22の一端面に
カムシャフトジャーナル25のスラスト受け部27が支
えられた状態で、アッパ軸受部22の他端面とカムシャ
フトジャーナル25の受圧部28との間に所定円周角度
範囲で間隙35が形成されるようになっている。アッパ
軸受部22の内周面24には油連通孔36が形成され、
カムシャフト2の回転に伴いカムシャフトジャーナル2
5の油供給孔30がこの油連通孔36に周期的に連通す
る。そして、カムシャフトジャーナル25内の油供給孔
30に導入された潤滑油は、アッパ軸受部22の油連通
孔36を通って間隙35に流出し、この間隙35で膜状
になった後に放出される。従って、この間隙35内の膜
状潤滑油がオイルダンパDとして機能する。前記カムシ
ャフトジャーナル25の受圧部28にはカムシャフト2
の回転に伴いオイルダンパDの間隙35に連通し得る油
制御孔37が形成されている。
【0021】前記シリンダヘッド軸受部3においてロア
軸受部15の内周面17をカムシャフトジャーナル19
の外周面20が摺動して図6(a)に示す切欠き部34
の近傍をこの外周面20の油排出孔32が通過するカム
シャフト回転角時には、図4(b)に示すように、前記
シリンダヘッド軸受部4においてカムシャフトジャーナ
ル25の受圧部28の油制御孔37がアッパ軸受部22
の油連通孔36の延長方向(前記カムシャフト2の回転
軸線方向Cに平行な方向)上に位置するようになってい
る。このオイルダンパDの解除状態では、間隙35内の
膜状潤滑油が受圧部28の油制御孔37から流出するの
で、外周面20の油排出孔32が切欠き部34から離間
するように、カムシャフト2がその回転軸線方向C(リ
ヤ方向R側)へ間隙35の幅寸法だけ変位し、アッパ軸
受部22の一端面からカムシャフトジャーナル25のス
ラスト受け部27が離れるとともに、アッパ軸受部22
の他端面とカムシャフトジャーナル25の受圧部28と
が摺接する。
軸受部15の内周面17をカムシャフトジャーナル19
の外周面20が摺動して図6(a)に示す切欠き部34
の近傍をこの外周面20の油排出孔32が通過するカム
シャフト回転角時には、図4(b)に示すように、前記
シリンダヘッド軸受部4においてカムシャフトジャーナ
ル25の受圧部28の油制御孔37がアッパ軸受部22
の油連通孔36の延長方向(前記カムシャフト2の回転
軸線方向Cに平行な方向)上に位置するようになってい
る。このオイルダンパDの解除状態では、間隙35内の
膜状潤滑油が受圧部28の油制御孔37から流出するの
で、外周面20の油排出孔32が切欠き部34から離間
するように、カムシャフト2がその回転軸線方向C(リ
ヤ方向R側)へ間隙35の幅寸法だけ変位し、アッパ軸
受部22の一端面からカムシャフトジャーナル25のス
ラスト受け部27が離れるとともに、アッパ軸受部22
の他端面とカムシャフトジャーナル25の受圧部28と
が摺接する。
【0022】前記切欠き部34の近傍から油排出孔32
が次第に離れると、前記間隙35が再び生じてこの間隙
35内の膜状潤滑油がオイルダンパDとして機能し、図
4(b)の状態から図4(a)の状態に戻る。
が次第に離れると、前記間隙35が再び生じてこの間隙
35内の膜状潤滑油がオイルダンパDとして機能し、図
4(b)の状態から図4(a)の状態に戻る。
【0023】従って、ロア軸受部15の内周面17で外
周面20の油排出孔32が図6(a)に示す移動軌跡A
を描き、その移動軌跡Aは前記内周面17の幅寸法中央
位置CPを通過する。
周面20の油排出孔32が図6(a)に示す移動軌跡A
を描き、その移動軌跡Aは前記内周面17の幅寸法中央
位置CPを通過する。
【0024】第一実施形態は下記(イ)の特徴(後記す
る他の技術的思想以外)を有する。 (イ) 図6(a)に示すように、前記シリンダヘッド
軸受部3のロア軸受部15の内周面17にあってカムシ
ャフト2の回転軸線CLが交差する両端縁17a間の幅
寸法の各中央位置CPを想定した場合、切欠き部34以
外で、カムシャフトジャーナル19の油排出孔32は、
カムシャフト2の回転に伴い、この各中央位置CPを結
ぶ直線移動軌跡A1 (Aの一部)上を通過する。従っ
て、切欠き部34以外では、同一幅に形成された内周面
17の両端縁17aと油排出孔32の外周縁との間のシ
ール幅Sを維持することができる。
る他の技術的思想以外)を有する。 (イ) 図6(a)に示すように、前記シリンダヘッド
軸受部3のロア軸受部15の内周面17にあってカムシ
ャフト2の回転軸線CLが交差する両端縁17a間の幅
寸法の各中央位置CPを想定した場合、切欠き部34以
外で、カムシャフトジャーナル19の油排出孔32は、
カムシャフト2の回転に伴い、この各中央位置CPを結
ぶ直線移動軌跡A1 (Aの一部)上を通過する。従っ
て、切欠き部34以外では、同一幅に形成された内周面
17の両端縁17aと油排出孔32の外周縁との間のシ
ール幅Sを維持することができる。
【0025】一方、切欠き部34以外で同一幅に形成さ
れた内周面17の一端縁17aよりも切欠き部34の内
端縁34aは前記直線移動軌跡A1 側に接近する。しか
し、前記油排出孔32が前記切欠き部34の近傍を通過
するカムシャフト回転角時においては、前述したように
カムシャフト2が変位して油排出孔32が回避移動軌跡
A2 (Aの一部)上を通過するため、切欠き部34の内
端縁34aと油排出孔32の外周縁との間のシール幅S
の減少を抑え、切欠き部34の内端縁34aからの油漏
れを低減することができる。従って、シリンダヘッド軸
受部3とカムシャフトジャーナル19との間の油不足を
防止し、潤滑性を向上させて焼付けを阻止することがで
きる。
れた内周面17の一端縁17aよりも切欠き部34の内
端縁34aは前記直線移動軌跡A1 側に接近する。しか
し、前記油排出孔32が前記切欠き部34の近傍を通過
するカムシャフト回転角時においては、前述したように
カムシャフト2が変位して油排出孔32が回避移動軌跡
A2 (Aの一部)上を通過するため、切欠き部34の内
端縁34aと油排出孔32の外周縁との間のシール幅S
の減少を抑え、切欠き部34の内端縁34aからの油漏
れを低減することができる。従って、シリンダヘッド軸
受部3とカムシャフトジャーナル19との間の油不足を
防止し、潤滑性を向上させて焼付けを阻止することがで
きる。
【0026】前記第一実施形態以外にも下記(イ)のよ
うに構成してもよい。 (イ) 図5に示す第二実施形態は、図4に示す前記第
一実施形態のカムシャフト変位手段を変更したものであ
って、下記の点で第一実施形態と異なる。
うに構成してもよい。 (イ) 図5に示す第二実施形態は、図4に示す前記第
一実施形態のカムシャフト変位手段を変更したものであ
って、下記の点で第一実施形態と異なる。
【0027】前記シリンダヘッド軸受部3において、ロ
ア軸受部15の内周面17には図6(b)に示すように
バルブリフタ穴10の一部をなす切欠き部34が形成さ
れている。前記シリンダヘッド軸受部4においては、図
5(a)に示すように、アッパ軸受部22の両端面に対
応するカムシャフトジャーナル25のスラスト受け部2
7と受圧部28とが、図4(a)に示す第一実施形態の
場合と比較して逆になっている。図6(b)に示す切欠
き部34の近傍を油排出孔32が通過するカムシャフト
回転角時には、図5(b)に示すように、受圧部28の
油制御孔37がアッパ軸受部22の油連通孔36の延長
方向上に位置するオイルダンパDの解除状態で、間隙3
5内の膜状潤滑油が油制御孔37から流出するので、油
排出孔32が切欠き部34から離間するように、カムシ
ャフト2がその回転軸線方向C(フロント方向F側)へ
間隙35の幅寸法だけ変位する。そのため、ロア軸受部
15の内周面17で外周面20の油排出孔32が図6
(b)に示す移動軌跡A(直線移動軌跡A1 及び回避移
動軌跡A2 )を描き、その移動軌跡Aは前記内周面17
の幅寸法中央位置CPを通過する。従って、第一実施形
態の場合と同様に、切欠き部34の内端縁34aと油排
出孔32の外周縁との間のシール幅Sの減少を抑え、切
欠き部34の内端縁34aからの油漏れを低減してシリ
ンダヘッド軸受部3とカムシャフトジャーナル19との
間の油不足を防止し、潤滑性を向上させて焼付けを阻止
することができる。
ア軸受部15の内周面17には図6(b)に示すように
バルブリフタ穴10の一部をなす切欠き部34が形成さ
れている。前記シリンダヘッド軸受部4においては、図
5(a)に示すように、アッパ軸受部22の両端面に対
応するカムシャフトジャーナル25のスラスト受け部2
7と受圧部28とが、図4(a)に示す第一実施形態の
場合と比較して逆になっている。図6(b)に示す切欠
き部34の近傍を油排出孔32が通過するカムシャフト
回転角時には、図5(b)に示すように、受圧部28の
油制御孔37がアッパ軸受部22の油連通孔36の延長
方向上に位置するオイルダンパDの解除状態で、間隙3
5内の膜状潤滑油が油制御孔37から流出するので、油
排出孔32が切欠き部34から離間するように、カムシ
ャフト2がその回転軸線方向C(フロント方向F側)へ
間隙35の幅寸法だけ変位する。そのため、ロア軸受部
15の内周面17で外周面20の油排出孔32が図6
(b)に示す移動軌跡A(直線移動軌跡A1 及び回避移
動軌跡A2 )を描き、その移動軌跡Aは前記内周面17
の幅寸法中央位置CPを通過する。従って、第一実施形
態の場合と同様に、切欠き部34の内端縁34aと油排
出孔32の外周縁との間のシール幅Sの減少を抑え、切
欠き部34の内端縁34aからの油漏れを低減してシリ
ンダヘッド軸受部3とカムシャフトジャーナル19との
間の油不足を防止し、潤滑性を向上させて焼付けを阻止
することができる。
【0028】〔他の技術的思想〕各実施形態から把握で
きる技術的思想(請求項以外)を効果と共に記載する。 (イ) 請求項1において、カムシャフト2をその回転
軸線方向Cへ変位させる手段は、カムシャフト2を支持
する軸受部4と、カムシャフト2内の油通路31に連通
するこの軸受部4内の油連通孔36と、この軸受部4と
カムシャフト2の受圧部28との間の間隙35に軸受部
4内の油連通孔36が連通するオイルダンパDとを備
え、カムシャフトジャーナル19の油排出孔32がシリ
ンダヘッド軸受部3の内周面17の他部材配置用切欠き
部34の近傍を通過するカムシャフト回転角時に、前記
オイルダンパDの間隙35を介して軸受部22内の油連
通孔36に対応する油制御孔37を前記カムシャフト2
の受圧部28に設けた。従って、既存の油潤滑経路及び
オイルダンパDを簡単な構造のもとでカムシャフト変位
手段として兼用することができる。
きる技術的思想(請求項以外)を効果と共に記載する。 (イ) 請求項1において、カムシャフト2をその回転
軸線方向Cへ変位させる手段は、カムシャフト2を支持
する軸受部4と、カムシャフト2内の油通路31に連通
するこの軸受部4内の油連通孔36と、この軸受部4と
カムシャフト2の受圧部28との間の間隙35に軸受部
4内の油連通孔36が連通するオイルダンパDとを備
え、カムシャフトジャーナル19の油排出孔32がシリ
ンダヘッド軸受部3の内周面17の他部材配置用切欠き
部34の近傍を通過するカムシャフト回転角時に、前記
オイルダンパDの間隙35を介して軸受部22内の油連
通孔36に対応する油制御孔37を前記カムシャフト2
の受圧部28に設けた。従って、既存の油潤滑経路及び
オイルダンパDを簡単な構造のもとでカムシャフト変位
手段として兼用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる内燃機関の動弁装置のカ
ムシャフト潤滑構造によれば、カムシャフトジャーナル
の油排出孔の移動軌跡を改良したので、他部材配置用切
欠き部からの油漏れを低減してシリンダヘッド軸受部と
カムシャフトジャーナルとの間の潤滑性を向上させるこ
とができる。
ムシャフト潤滑構造によれば、カムシャフトジャーナル
の油排出孔の移動軌跡を改良したので、他部材配置用切
欠き部からの油漏れを低減してシリンダヘッド軸受部と
カムシャフトジャーナルとの間の潤滑性を向上させるこ
とができる。
【図1】 第一実施形態にかかる内燃機関の動弁装置に
おいてカムシャフト等を示す部分平面図である。
おいてカムシャフト等を示す部分平面図である。
【図2】 図1のXーX線部分拡大断面図である。
【図3】 図1のYーY線部分拡大断面図である。
【図4】 (a)はオイルダンパ機能状態を示す図1の
ZーZ線部分拡大断面図であり、(b)はオイルダンパ
解除状態を示す図1のZーZ線部分拡大断面図である。
ZーZ線部分拡大断面図であり、(b)はオイルダンパ
解除状態を示す図1のZーZ線部分拡大断面図である。
【図5】 (a)は第二実施形態においてオイルダンパ
機能状態を示す図4(a)相当図であり、(b)は同じ
くオイルダンパ解除状態を示す図4(b)相当図であ
る。
機能状態を示す図4(a)相当図であり、(b)は同じ
くオイルダンパ解除状態を示す図4(b)相当図であ
る。
【図6】 (a)は第一実施形態においてカムシャフト
ジャーナルの油排出孔の移動軌跡を示す作用説明図であ
り、(b)は第二実施形態における同様な移動軌跡を示
す作用説明図であり、(c)は従来内燃機関の動弁装置
において同様な移動軌跡を示す作用説明図である。
ジャーナルの油排出孔の移動軌跡を示す作用説明図であ
り、(b)は第二実施形態における同様な移動軌跡を示
す作用説明図であり、(c)は従来内燃機関の動弁装置
において同様な移動軌跡を示す作用説明図である。
2…カムシャフト、3…シリンダヘッド軸受部、15…
ロア軸受部、17…ロア軸受部内周面、19…カムシャ
フトジャーナル、20…カムシャフトジャーナル外周
面、31…油通路、32…油排出孔、34…切欠き部
(他部材配置用切欠き部)、C…カムシャフト回転軸線
方向、CL…カムシャフト回転軸線、CP…ロア軸受部
内周面幅寸法中央位置、A,A1 ,A2 …移動軌跡、S
…シール幅。
ロア軸受部、17…ロア軸受部内周面、19…カムシャ
フトジャーナル、20…カムシャフトジャーナル外周
面、31…油通路、32…油排出孔、34…切欠き部
(他部材配置用切欠き部)、C…カムシャフト回転軸線
方向、CL…カムシャフト回転軸線、CP…ロア軸受部
内周面幅寸法中央位置、A,A1 ,A2 …移動軌跡、S
…シール幅。
Claims (1)
- 【請求項1】 油圧源から供給される潤滑油をカムシャ
フト内の油通路に導入してこの油通路内の潤滑油をカム
シャフトジャーナルの油排出孔からシリンダヘッド軸受
部に供給する油潤滑経路を有し、 前記カムシャフトジャーナルの外周面を支持するシリン
ダヘッド軸受部の内周面にあって、カムシャフトの回転
軸線が交差する両端縁間の幅寸法の各中央位置が、カム
シャフトの回転軸線に直交する周方向で、幅方向の異な
る位置に存在するように、他部材配置用の切欠き部をシ
リンダヘッド軸受部の内周面に形成した内燃機関の動弁
装置において、 前記カムシャフトジャーナルの油排出孔が前記シリンダ
ヘッド軸受部の内周面の他部材配置用切欠き部の近傍を
通過するカムシャフト回転角時に、この油排出孔が切欠
き部から離間するように、前記カムシャフトをその回転
軸線方向へ変位させる手段を備えたことを特徴とする内
燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4610296A JPH09242523A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 内燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4610296A JPH09242523A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 内燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09242523A true JPH09242523A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12737642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4610296A Pending JPH09242523A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 内燃機関の動弁装置におけるカムシャフト潤滑構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09242523A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3078818A1 (en) | 2015-03-30 | 2016-10-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cam cap |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP4610296A patent/JPH09242523A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3078818A1 (en) | 2015-03-30 | 2016-10-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cam cap |
| JP2016191307A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-10 | トヨタ自動車株式会社 | カムキャップ |
| US9920662B2 (en) | 2015-03-30 | 2018-03-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cam cap |
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