JPH09255277A - 長尺部材の吊り構造 - Google Patents

長尺部材の吊り構造

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JPH09255277A
JPH09255277A JP6232896A JP6232896A JPH09255277A JP H09255277 A JPH09255277 A JP H09255277A JP 6232896 A JP6232896 A JP 6232896A JP 6232896 A JP6232896 A JP 6232896A JP H09255277 A JPH09255277 A JP H09255277A
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Yoshiaki Okubo
欣昭 大久保
Yoshihide Murase
良秀 村瀬
Daisuke Furuta
大介 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜め引張り部材のザグ変形による影響を除去
して、主部材の振れ幅(最大たわみと最小たわみとの
差)を小さくすることができる長尺部材(コンテナクレ
ーンのブーム等)の吊り構造を提供する。 【解決手段】 長大な主部材であるブーム2aの先端側
部2aー1と、柱1の上端部1aとを斜め引張り材13
によって繋ぐと共に、この斜め引張り材13の中間点1
3aと、ブーム2aの基端側部2aー2とを連結部材1
0によって繋いだ構成とする。また、斜め引張り材13
及び連結部材10は、引張り力には抵抗する一方、圧縮
力には縮んで或いは曲がって抵抗しない構造とし、更
に、連結部材10は、この連結部材10の取付け長さを
変更可能な構成の取付け長さ可変装置を介して、前記中
間点13aと基端側部2aー2とを繋ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長尺部材の吊り構造
に関し、特にコンテナクレーンのブームのような変動荷
重を受ける長大部材の吊り構造に適用して有用なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図6に示すような、陸g上の荷8を海上
の船sへ、又は船s上の荷8を陸g上へ運搬するコンテ
ナクレーンを例にとって、従来の技術を説明する。
【0003】このコンテナクレーンは、立設された柱
1、トロリー6が走行移動する水平な主部材2、この主
部材2の先端側部とこの先端側部よりも上方に位置する
柱1の上端部1aとを繋いで主部材2が水平状態を保つ
よう支持する斜め引張り材3、及び補強材4、5等を有
して構成され、吊りワイヤー7を介して荷8を吊り下げ
たトロリー6が、主部材2上を移動して荷役を行う。
【0004】一般に、主部材2としては、I形断面梁又
は箱形断面梁が使用され、斜め引張り材3としては、通
常張力のみが作用するので曲げ剛性の小さいI形鋼やケ
ーブルなどが使用される。
【0005】主部材2や斜め引張り材3には、フレーム
自重とトロリー6自重と荷8重量の合計荷重が作用し、
各部材に発生する応力及び主部材2のたわみは、トロリ
ー6の位置によって変動する。
【0006】そして、従来、主部材2や斜め引張り材3
等の部材の断面は、前記荷重を受けたときに発生する応
力が許容応力以下となるように、また、運転性能を保持
する上から、たわみδの変動、即ちトロリー6が主部材
2の先端部(海側端部)にあるときの最大たわみδ
1 と、トロリー6が主部材2の基端側(陸側)にあると
きの最小たわみδ0 との差(振れ幅)Δ(=δ1
δ0 )が出来るだけ小さくなるように設計される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な強度設計の場合、荷重や構造寸法が長大となるに従
い、特に主部材2のたわみが大きくなって前記振れ幅Δ
=δ1 −δ0 も大きくなることから、このたわみを小さ
くするためには、各部材の剛性、即ち部材断面を大きく
する必要がある。
【0008】一方、図7に示すように、主部材2を支持
する斜め引張り材3には、自重wによる変形(以下、ザ
グ変形と称す)が生じており、このザグ変形の大きさ
は、斜め引張り材3に発生する張力によって変動する。
いま、トロリー6が主部材2の陸側にあるとき及び海側
端部にあるときの張力及びザグ変形をそれぞれT0 ,f
0 及びT1 ,f1 とすると、その張力変動ΔT=T1
0 に対する斜め引張り材3の伸び変動ΔLは近似的に
次の数1式で表される。この数1式に示すように、斜め
引張り材3の伸び変動ΔLにはザグ変形の影響(数1式
の右辺第2項)が付加されているために、弾性ひずみ変
形(数1式の右辺第1項)のみの場合に比べて主部材2
のたわみが大きくなるという欠点がある。
【0009】
【数1】
【0010】また、斜め引張り材3に発生するザグ変形
は自重が大きくなるにつれて大きくなる特性があり、斜
め引張り材3の引張り剛性を上げるためにその断面積を
大きくしても、その分ザグによる付加変形が大きくなっ
て、前記主部材2の振れ幅Δを小さくする上で有効とは
ならないという欠点もある。
【0011】従って本発明は上記従来技術に鑑み、斜め
引張り部材のザグ変形による影響を除去して、主部材の
振れ幅(最大たわみと最小たわみとの差)を小さくする
ことができる長尺部材(コンテナクレーンのブーム等)
の吊り構造を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明は、長尺部材である主部材が略水平状態を保つよ
う同主部材を支持する長尺部材の吊り構造であって、前
記主部材の先端側部と、この先端側部よりも上方に位置
する支持部とを斜め引張り材によって繋ぐと共に、この
斜め引張り材の中間部と、この中間部よりも下方に位置
する前記主部材の基端側部又は他の支持部とを連結部材
によって繋いだことを特徴とする。
【0013】また第2の発明は、上記第1の発明におい
て、 前記斜め引張り材及び連結部材は、引張力には抵
抗する一方、圧縮力には縮んで或いは曲がって抵抗しな
い構造のものであることを特徴とする。
【0014】また第3の発明は、上記第1又は第2の発
明において、前記連結部材は、前記斜め引張り材の中間
部と前記主部材の基端側部又は他の支持部との間の取付
け長さを変更可能な構成の取付け長さ可変装置を介し
て、前記斜め引張り材の中間部と前記主部材の基端側部
又は他の支持部とを繋いでいることを特徴とする。
【0015】従って上記第1、第2又は第3の発明によ
れば、主部材に荷重が作用すると、斜め引張り材には張
力が発生して斜め引張り材のザグ変形を引き伸ばそうと
するが、その動きは連結部材によって拘束されるため、
ザグ変形の影響(付加変形)が除去されるようになっ
て、主部材のたわみは弾性変形による成分が主体とな
り、荷重位置が変化した場合の主部材の振れ幅も小さく
なる。
【0016】また上記第2の発明によれば、斜め引張り
部材及び連結部材は引張力には抵抗するが圧縮力には抵
抗しない構造であるため、主部材を途中位置から上方へ
折り曲げることができる。
【0017】また上記第3の発明によれば、取付け長さ
可変装置により、連結部材の取付け長さを変化させて主
部材の初期たわみを任意に調整することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基ずき詳細に説明する。なお、ここではコンテナクレ
ーンを例にとって説明する。
【0019】図1及び図2は本発明の実施の形態に係る
長大部材の吊り構造を有するコンテナクレーンの要部構
成図(全体構成は前出の図6参照)、図3及び図4は前
記長大部材の吊り構造における連結部材の構造例を示す
構成図、図5は前記長大部材の吊り構造における取付け
長さ可変装置(図1、図2、図3及び図4では図示省
略)の構造例を示す構成図である。
【0020】図1及び図2に示すように、コンテナクレ
ーンの主要部材である柱1とブーム2aとの間には斜め
引張り材13が架設されている。即ち、長大な主部材で
あるブーム2aの先端側部2aー1と、この先端側部2
aー1よりも上方に位置する柱1の上端部1aとが斜め
引張り材13によって繋がれ、ブーム2が水平状態を保
つよう支持されている。
【0021】そして、斜め引張り材13の中間点13a
と、この中間点13aよりも下方に位置するブーム2a
の基端側部2aー2との間に張設された連結部材10に
よって、これらの中間点13aと基端側部2aー2とが
繋がれている。
【0022】ブーム2aは、コンテナクレーンの主要部
材であるガーダ2bに連結部11で連結され、図2に示
すように、柱1の上端を経てブーム2aに結合されたブ
ーム巻上げワイヤー12により、連結部11を支点にし
て上下方向に回動し得る構造となっている。
【0023】斜め引張り材13は、曲げ剛性の小さいI
形鋼が用いられ、その中間部にはリンク9が介設されて
いて、引張力には抵抗するが圧縮力には抵抗しない構造
であり、圧縮力を受けた場合にはリンク9の位置から容
易に折れ曲がることができる。
【0024】また、連結部材10は、図3に示すような
テレスコピック構造の連結部材10a、図4に示すよう
なリンクを結合した構造の連結部材10b、又はワイヤ
ー構造の連結部材であり、上記斜め引張り材13と同
様、引張力には抵抗するが圧縮力には抵抗しない構造で
あって、圧縮力を受けた場合には容易に縮む又は曲がる
ことができる。
【0025】更に、図5に示すように、連結部材10の
端部とブーム2aの基端側部2aー2との間には、取付
け長さ可変装置(例えば油圧ジャッキ)14が介設され
ている。即ち、連結部材10は、取付け長さ可変装置1
4を介して前記中間点13aと基端側部2aー2とを繋
いでおり、張設された連結部材10の取付け長さは、取
付け長さ可変装置14によって、任意に変更することが
できる。
【0026】続いて、上記構成の長大部材の吊り構造の
作用効果について説明する。
【0027】コンテナクレーン稼働前に、取付け長さ可
変装置14によって連結部材10の取付け長さが調整さ
れ、斜め引張り材13は、任意のザグ変形(斜め引張り
材13の自重による変形・・・図7の斜め引張り材3参
照)状態で拘束されている。
【0028】いま、吊りワイヤー7を介して荷8を吊り
下げたトロリー6がガーダ2b上からブーム2a上へ移
動すると、トロリー自重と荷重量の合計荷重を受けてブ
ーム2aにはたわみが起こり、斜め引張り材13には所
定の張力が発生する。この張力はザグ変形が小さくなる
方向に斜め引張り材13を引き伸ばそうとするが、この
動きは連結部材10により拘束されて、ザグ変形は元の
状態に保持され、このことによってザグ変形に基づく付
加変形成分が除去され、ブーム2aのたわみはクレーン
構造部材の弾性変形による変形成分が主体となる。
【0029】このため、トロリー6がガーダ2b上にあ
るときのブーム2aの最小たわみδ 0 と、トロリー6が
ブーム2aの先端部にあるときのブーム2aの最大たわ
みδ 1 との差、即ち振れ幅Δ=δ1 −δ0 が小さくな
り、運転性能が向上する。
【0030】次に、例えばクレーン全体の倒や回転が原
因で、初期段階にブーム2aに大きなたわみがあり、荷
役時の運転性能に支障が出る場合には、取付け長さ可変
装置14によって連結部材10の取付け長さを短く(或
いは長く)することにより、斜め引張り材13を介して
ブーム2aを引上げて(或いは引下げて)、ブーム2a
の初期たわみを調整することができる。
【0031】また、船舶の接岸や出航の邪魔にならない
よう、又はクレーンの安全走行を確保するなどの目的
で、図2に示すように、ブーム巻上げワイヤー12によ
りブーム2aを連結部11より回動させて上方へ巻上げ
ることができる。このとき、斜め引張り材13はリンク
9部分より折れ曲がり、同時に、連結部材10が図3に
示す連結部材10aの場合にはこれと連動して自動的に
その長さが短縮され、図4に示す連結部材10bの場合
には途中個所が任意に折れ曲がり、またワイヤーの場合
には適宜に曲がって、ブーム2aを支障なく巻上げるこ
とができる。勿論、ブーム2aを支障なく巻下げること
もできる。
【0032】なお、本実施の形態例では連結部材10の
ブーム2a側取付点(基端側部2aー2)を図1に示す
ように連結部11より少し離れた位置に設けたが、これ
に限定するものではなく、連結部11付近、ガーダ2b
側、更には柱1等に設けても有効である。
【0033】
【発明の効果】以上発明の実施の形態と共に具体的に説
明したように、本発明によれば、斜め引張り材の中間部
と主部材の基端側部又は他の支持部とを繋ぐ連結部材を
設けたことにより、斜め引張り材に生じているザグ変形
に基づく付加変形が除去されるようになって、主部材の
たわみは構造体の弾性変形が主体となり、荷重位置が変
化した際の主部材の振れ幅も小さくなる。従って、例え
ばコンテナクレーンにおいては、ブームの振れ幅を小さ
くして、運転性能を向上させることができる。
【0034】また、斜め引張り部材及び連結部材を引張
力には抵抗するが圧縮力には抵抗しない構造することに
より、主部材を途中位置から上下方向へ折り曲げること
ができる。従って、例えばコンテナクレーンにおいて
は、船舶の接岸等の邪魔にならないようにしたり、クレ
ーンの安全走行の確保等を行うために、ブームを上下方
向に回動させるようにすることができる。
【0035】更には、連結部材の取付け長さを変化させ
ることができる取付け長さ可変装置を設けることによ
り、主部材の初期たわみを任意に調整することができ
る。従って、例えばコンテナクレーンにおいては、ブー
ムの初期たわみを任意に調整して、運転性能をより向上
させることができる。
【0036】そして、上記のように主部材の振れ幅を小
さくすることができる、主部材を途中から折り曲げるこ
とができる、主部材の初期たわみを任意に調整するこが
できる等の効果を有することから、本発明の部材の吊り
構造は広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る長大部材の吊り構造
を有するコンテナクレーンの要部構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る長大部材の吊り構造
を有するコンテナクレーンの要部構成図(ブームを回動
した状態)である。
【図3】前記長大部材の吊り構造における連結部材の構
造例を示す構成図である。
【図4】前記長大部材の吊り構造における連結部材の他
の構造例を示す構成図である。
【図5】前記長大部材の吊り構造における取り付け長さ
可変装置(図1、図2、図3及び図4では図示省略)の
構造例を示す構成図である。
【図6】従来の長大部材の吊り構造を有するコンテナク
レーンの全体構成図である。
【図7】斜め引張り材のザグ変形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 柱 1a 上端部 2a ブーム 2aー1 先端側部 2bー2 基端側部 2b ガーダ 9 リンク 10,10a,10b 連結部材 11 連結部 12 ブーム巻上げワイヤー 13 斜め引張り材 13a 中間部 14 取付け長さ可変装置
フロントページの続き (72)発明者 古田 大介 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺部材である主部材が略水平状態を保
    つよう同主部材を支持する長尺部材の吊り構造であっ
    て、 前記主部材の先端側部と、この先端側部よりも上方に位
    置する支持部とを斜め引張り材によって繋ぐと共に、こ
    の斜め引張り材の中間部と、この中間部よりも下方に位
    置する前記主部材の基端側部又は他の支持部とを連結部
    材によって繋いだことを特徴とする長尺部材の吊り構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する長尺部材の吊り構造
    において、 前記斜め引張り材及び連結部材は、引張力には抵抗する
    一方、圧縮力には縮んで或いは曲がって抵抗しない構造
    のものであることを特徴とする長尺部材の吊り構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する長尺部材の吊
    り構造において、 前記連結部材は、前記斜め引張り材の中間部と前記主部
    材の基端側部又は他の支持部との間の取付け長さを変更
    可能な構成の取付け長さ可変装置を介して、前記斜め引
    張り材の中間部と前記主部材の基端側部又は他の支持部
    とを繋いでいることを特徴とする長尺部材の吊り構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068441A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 岸壁用橋形クレーン、及びその輸送方法
CN108689292A (zh) * 2018-06-27 2018-10-23 中国化学工程第三建设有限公司 一种细长比大的塔类设备的吊装方法及吊索系挂结构

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JP2011068441A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 岸壁用橋形クレーン、及びその輸送方法
CN108689292A (zh) * 2018-06-27 2018-10-23 中国化学工程第三建设有限公司 一种细长比大的塔类设备的吊装方法及吊索系挂结构

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