JPH09268448A - 撚り糸およびカーペットの製造方法 - Google Patents

撚り糸およびカーペットの製造方法

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JPH09268448A
JPH09268448A JP7039396A JP7039396A JPH09268448A JP H09268448 A JPH09268448 A JP H09268448A JP 7039396 A JP7039396 A JP 7039396A JP 7039396 A JP7039396 A JP 7039396A JP H09268448 A JPH09268448 A JP H09268448A
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Etsuo Kiyomura
清村  悦央
Takao Negishi
孝雄 根岸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カットパイルカーペットを形成後、染色するこ
とによって、カットパイル部の深色効果を発揮し、カッ
トパイル部とループパイル部との明度差が大きく濃淡差
が明瞭な、濃淡差異色効果を発揮し、適度なボリューム
を有し、地割れがなく、耐ヘタリ性の良好なカットパイ
ル布帛に好適な撚り糸およびカーペットの製造方法を提
供する。 【解決手段】捲縮を有するマルチフィラメント糸を少な
くとも一部に用いて撚り糸に撚糸するに際し、チーズ巻
糸体に撚糸巻上げする撚糸機を用いて、撚糸しつつ筒状
周面穴開き管にチーズ巻糸体として順次巻上げ、次いで
該チーズ巻糸体を、熱セットすることを特徴とする撚り
糸の製造方法。および、少なくとも一部にカットパイル
を有するタフティングカーペットのカットパイル糸の少
なくとも一部に、本発明方法によって得られる撚り糸を
用いることを特徴とするカーペットの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットパイル部が
深色効果を発揮するカットパイルカーペット、またはカ
ットパイル部の明度とループパイル部との明度の差が大
きく、濃淡差異色効果を発揮するカットアンドループパ
イルカーペットに好適な捲縮形態の安定した撚り糸の製
造方法およびカーペットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカットパイルカーペット、また
は、少なくとも一部にカットパイルカーペットを形成す
るために用いられる撚り糸の製造方法およびカーペット
の製造方法は、捲縮のある繊維からなる撚り糸を撚糸加
工しつつ10〜20kgの巻糸体状にした後、(1) 熱セ
ットすることなく、一旦、巻返して1〜2kgに小割り
してからカットパイルカーペットに供したり、(2) 綛状
に巻き取ってから、撚り糸の潜在捲縮能力を十分に発揮
させるため、無緊張状態でスチーム処理して嵩高にした
撚り糸を再び巻糸状に戻してからカットパイルカーペッ
トに供したり、(3)予め加熱された熱セットゾーンに無
緊張状態で連続供給し、嵩を出しつつ巻糸状にしてから
カットパイルカーペットに供したりするなどの方法によ
って製造されている。これらいずれの方法においても、
カットパイルカーペットを形成してから染色(反染め)
を行う方法が取られている。
【0003】これらの方法で製造された撚り糸およびカ
ーペットは、染色前に捲縮発現量をコントロールする工
程がなく、多繊条糸のもつ潜在捲縮発現能力に依存して
いるため、安定した捲縮形態を得ることができていな
い。また、染色されたカットパイルカーペットのカット
パイル部の先端は極端に屈曲しているため、光がパイル
面で乱反射し、カットパイル面の明度(L値)が大き
く、浅い色合いのカーペットしか得られていない。ま
た、一部にループパイル部が混在したカットアンドルー
プパイルカーペットにおいては、カットパイル部が浅い
色合いのためループパイル部との明度差が小さく、両部
との境界が不明瞭になり、品位の劣る製品しか得られて
いない。
【0004】一方、捲縮のある繊維からなる撚り糸を撚
糸加工しつつ、10〜20kgの巻糸体状にした後、1
〜2kgに小割りし、筒状周面穴開きのポリチューブに
巻き返した後、染色(糸染め)してからカットパイルカ
ーペットを形成する方法も一般的にとられている。
【0005】この方法で得られカットパイルカーペット
は、糸染めの熱によって、捲縮発現が抑えられ、カット
パイルの先端は極端に屈曲することなく上方を向いてお
り、この状態でパイル端面を見るため、かなり深色化さ
れてはいるが十分ではなく、またカットパイル部の先端
において、撚糸された状態が、そのままパイルの先端に
収束して残るために、表面の凹凸感が強く、部分的に白
けて見え、表面のタッチも粗硬で品位が劣る欠点を有し
ていた。
【0006】また、特公平6−17368号公報におい
て、加熱された針とルーパー、ナイフを使って、パイル
の先端を基布面に対し垂直、直毛状にしたカットパイル
タフテッドカーペットが開示されている。しかしながら
このカットパイルカーペットはパイルの先端の損傷が激
しく、先端の広がりがなく、地割れ傾向を示した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、カットパイルカーペット、また
は少なくとも一部にカットパイルを形成してなるカット
パイルカーペットにおいて、カットパイルカーペットを
形成後、染色することによって、カットパイル部の深色
効果を発揮し、少なくとも一部にループパイル部が混在
したカットアンドループパイルカーペットにおいては、
カットアンドループパイルカーペットを形成後、染色す
ることによって、カットパイル部とループパイル部との
明度差が大きく濃淡差が明瞭な、濃淡差異色効果を発揮
し、さらにカーペット特有の適度なボリュームを有し、
地割れがなく、耐ヘタリ性の良好なカットパイル布帛に
好適な撚り糸およびカーペットの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、次の構成を有する。
【0009】すなわち、捲縮を有するマルチフィラメン
ト糸を少なくとも一部に用い、まず片撚糸、合撚糸また
は2子以上の諸撚糸等の撚り糸に撚糸するに際し、チー
ズ巻糸体に撚糸巻上げする撚糸機を用いて、撚糸しつつ
筒状周面穴開き管を芯にしてチーズ巻糸体に順次巻上
げ、次いで該チーズ巻糸体を、一旦解舒する工程を経る
ことなく、熱セットすることを特徴とする捲縮形態の安
定した撚り糸の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0011】本発明においては、カーペット形成後、染
色されたカットパイルカーペットにおいて、パイルのボ
リューム感を得るため、捲縮のある単繊維を用いること
が重要である。単繊維の素材としては、ポリアミド系、
ポリエステル系、ポリアクリル系、その他共重合体など
の合成繊維であればよいが、なかでも捲縮特性に優れる
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系の合成
繊維などが好ましく用いられる。単繊維の繊度は、特に
限定されることなく選定できる。通常、0.1〜50デ
ニールのものが好ましく、より好ましくは1〜40デニ
ールの範囲である。
【0012】本発明において、捲縮糸とは、具体的には
バルクド・コンテニアス・フィラメント(BCF)など
の潜在捲縮繊維、バイメタル繊維、サイドバイサイド繊
維などの複合繊維等から自由に選ぶことができるが、な
かでもバルクド・コンテニアス・フィラメント(BC
F)や原着のBCFなどが好ましく用いられる。
【0013】本発明は、このような捲縮を有するマルチ
フィラメント糸を少なくとも一部に用いて撚り糸に撚糸
する。すなわち、1本の糸から撚り糸を製造する場合
は、その1本の糸が捲縮マルチフィラメント糸であり、
2本以上の糸から撚り糸を製造する場合は、少なくとも
1本の糸に捲縮マルチフィラメント糸を使用する。
【0014】撚り糸は、上記の捲縮繊維が少なくとも含
まれた、2本以上の単繊維から構成され、撚られる他の
糸として、スパン糸、マルチフィラメント糸、諸撚り
糸、カラーミックス糸、原着糸、制電糸など、特に限定
されないが、マルチフィラメントの諸撚糸または片撚糸
が好ましく用いられる。
【0015】本発明において用いられる撚り糸は撚を有
するものであって、諸撚糸または片撚糸に順次撚り合わ
せつつ、引き続いてニップレスフリクションタイプの糸
送りローラを介してチーズ巻糸体に順次巻き上げられ
る。ニップレスフリクションタイプの糸送りローラは、
1対のローラなどのようにニップせずに、単一ローラと
の接触により糸送りするローラである。このようなロー
ラにおいては、ローラ入り側張力T1 が強いと、糸とロ
ーラの摩擦力が増して糸はローラによって送られ、ロー
ラ出側の張力T2 が高くならないが、逆に入り側張力T
1 が弱いと、糸とローラの摩擦力が少なく、ローラはあ
まり糸を送らず、T1 が直接的にT2 に伝わる。このよ
うにT1 が変動してもT2 は変動する。
【0016】本発明は、捲縮を有するマルチフィラメン
ト糸を少なくとも一部に用いて撚り糸に撚糸するに際
し、チーズ巻糸体に撚糸巻上げする撚糸機を用いる。こ
のような撚糸機は、たとえばフランス国VERDOR社
製撚糸機などが適用できる。
【0017】撚数は最終仕上がりカットパイルカーペッ
トの目標の風合いに準じて選べばよく、特に限定されな
いが、5〜500T/Mであることが好ましく、より好
ましくは10〜400T/Mである。また、チーズ巻糸
体の巻き密度は、巻き糸体状を良好に維持し、巻き糸体
全体を均一に熱セットし、布帛形成後の反染めにおい
て、染色斑の発生を防止するため、0.20g/cm3
〜0.55g/cm3 の範囲が好ましく、より好ましく
は0.25g/cm3 〜0.50g/cm3 である。
【0018】ここで、巻き密度D(g/cm3 )は、下
記式により求めた。
【0019】 D(g/cm3 )=W(g)/V(cm3 ) ここで、Wは巻かれた糸の全重量(g)であり、Vは巻
かれた糸の体積(cm3 )を示す。
【0020】チーズ巻糸体とは、円錐の筒状、またはス
トレートの筒状などの周面に穴が開けられた管などに糸
を巻いた状態を意味し、ストレートの周面穴空き管に巻
く形状が好ましく用いられる。
【0021】周面穴空き管は、一般のチーズ染色に用い
られているものでよく、特に限定されないが、材質はポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリアミド、テフロン、その他共重合体などの樹
脂製のものが挙げられるが、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、テフロンなどが好適である。また、金属では、ア
ルミ、鉄、ステンレス、その他の合金などが挙げられる
がステンレスが好適である。周面穴空き管の穴の開口率
は、巻糸体の内、中、外層を均一に熱セットするために
重要であり、巻き糸の長手方向に安定した捲縮形態のも
のを得るには30%以上のものが好ましく、より好まし
くは35%〜80%である。また、巻量は自由に選ぶこ
とができるが、操業性を低下させないようにするには
2.0kg以上であることが好ましく、より好ましくは
2.5kg〜20kgである。
【0022】次に、本発明において熱セットする温度
は、繊維素材によって異なるが、熱セットの後に施す染
色温度より高い温度であることが重要である。また、染
色の熱で撚り糸の潜在捲縮が発現し、カットパイル部の
先端が極端に屈曲しない温度が好ましい。具体的には、
熱セットの温度は、ポリアミド系繊維であれば100〜
130℃であることが好ましく、ポリエステル系繊維で
あれば、100〜150℃であることが好ましく、ポリ
アクリル系繊維であれば、100〜120℃であること
が好ましい。熱セットには、高圧の熱セット釜が使用さ
れる。熱媒も、熱風、蒸気、飽和蒸気、過熱蒸気など自
由に使うことができるが、飽和蒸気が好ましく用いられ
る。
【0023】巻き糸体状にして熱セットする熱セットの
処理時間は、目的とする最終風合いによって選べばよい
が、昇温完了後5分〜100分程度が好ましく、より好
ましくは10分〜90分程度である。また、巻糸体状に
して熱セットする際、熱セット釜の内部を減圧してから
缶内に蒸気を通して加熱する方法をとることによって、
蒸気が巻き糸体内部まで十分に浸透し、巻糸体の内・中
・外層が均一にセットされることは一般的によく知られ
ている。本発明においても熱セット釜の内部を減圧して
から缶内に蒸気を通す操作を数回繰り返すことが好まし
い。その回数は2回以上であり、好ましくは2〜5回で
ある。また、熱セット温度は、減圧と蒸気を通す操作を
数回繰り返す操作において、一定の温度で熱セットして
もよいが、順次温度を高くすることが、より好ましい。
【0024】本発明は、上記の方法とすることによっ
て、捲縮形態が安定した撚り糸が得られる。
【0025】上記の本発明の方法によって得られた撚り
糸は、そのままカットパイルカーペット、または少なく
とも一部にカットパイル部が混在したカットパイルカー
ペット、あるいは少くとも一部にループパイル部が混在
したカットアンドループパイルカーペットの少なくとも
パイル部に供してカーペット形成してもよく、1〜2k
gに小割りしてカーペット形成に供してもよい。
【0026】次にカーペット形成した後、染色(反染
め)を行うが、染色温度は前記熱セット温度より低い温
度で染色することが重要であり、その温度は撚り糸を構
成する繊維素材によって異なる。具体的にはポリアミド
系繊維、常圧可染タイプのポリエステル系繊維、ポリア
クリル系繊維であれば98℃以下であり、高圧可染タイ
プのポリエステル系繊維であれば、130℃以下であ
る。
【0027】本発明の方法によって得られたカーペット
は、カットパイルカーペットにおいては、カットパイル
部の表面の凹凸感がなく、表面のタッチが滑らかで、深
色効果が大きく、耐ヘタリ性の優れた、高品位のカット
パイルカーペットであった。カットアンドループパイル
カーペットではカットパイル部とループパイル部の濃淡
差が大きく、耐ヘタリ性の優れた、高品位のカットパイ
ル布帛である。
【0028】以下実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。なお、実施例におけるカーペット形成方
法、染色浴調合方法、および測色方法は次の方法で行っ
た。
【0029】
【実施例】
(1) カットパイルカーペット形成法 撚られた捲縮のある撚り糸を通常のタフトマシンを使っ
てポリプロピレンからなる基布に700g/m2 の目付
けになるようにタフトしてカットパイルカーペットを得
た。カットパイル長は10mmにした。
【0030】(2) カットアンドループパイル布帛形成法 撚られた捲縮のある撚り糸をカットパイル部とループパ
イル部が自動的に形成される通常の装置でタフトしてカ
ットパイル部とループパイル部が混在したカットアンド
ループパイル布帛を得た。得られたカーペットのパイル
繊維長は、カットパイル部、ループパイル部とも10m
mであり、ループパイル部は面を成してカットパイル部
の中に水玉模様状に混在しており、カットパイル部中で
占めるループパイル部の総面積は、全体の30%であっ
た。ループパイル部からなる水玉模様一個の直径は、5
0mmであった。
【0031】(3) ポリアミド繊維の染色浴調合法 Ciba−Geigy社製のIrgalan Blac
k BGL200%を1.0%owf、染色助剤として
日華化学株式会社製のニューボンTSを3%owfと硫
酸アンモン3%owfをそれぞれ配合した染色浴を調合
した。
【0032】(4) 測色方法 スガ試験機株式会社製の多光源分光測色計のC光源を使
い、受光部の孔径は15mmを選択してカットパイル面
またはループパイル面の明度(L値)を測色した。深色
効果はL値が小さい方が大きく、濃淡異色効果はカット
パイル部とループパイル部のL値の差(△L値)が大き
い方が大きいと判断した。
【0033】実施例1 ポリアミドを通常の方法により溶融紡糸して得られた断
面形状が三葉でトータルデニールが1300デニール、
フィラメント本数が90本のポリアミドフィラメント繊
維を押し込み捲縮法によって捲縮をかけて、バルクド・
コンテニアス・フィラメント(BCF)を得た。得られ
たBCFをフランス国のVERDOL社製撚糸機を使っ
て下撚り180T/MのS撚り、上撚り180T/Mの
Z撚りの諸撚りを行いながら、ニップレスフリクション
タイプのローラで導いて大阪ボビン(株)製のポリプロ
ピレンからなる穴開き円筒チューブ(内径75mm、長
さ254mm、開口率55%の円筒チューブ)に巻き密
度が0.30g/cm3 になるように糸の張力を調整し
ながら6.0kg巻いた。巻き密度は、0.29g/c
m3 〜0.32g/cm3 の範囲に入っていた。
【0034】次に巻き返すことなく、予め暖められた市
販のオートクレーブ中に投入し、繊維の内・中・外層が
均一に熱セットされるように缶内を730mmHgに減
圧した後、蒸気を通蒸する操作を3回行った。1回目
は、100℃に昇温後10分間処理し、2回目は105
℃に昇温後10分間処理し、3回目は、110℃に昇温
後10分間処理した。
【0035】得られたBCFを前記(1) の方法でカット
パイルカーペットを前記(3) の方法で調合した染色浴中
で、90℃で30分間ウインス染色した。次に水洗いし
て、乾燥した。
【0036】得られたカットパイル布帛の表面を、前記
(4) の方法で測色したところ、明度(L値)は、6.2
1と小さく深色効果の大きいものであった。カットパイ
ル部の先端は、極端に屈曲しておらず、カットパイル一
本の先端は、わずかに解撚されており、表面タッチも滑
らかで、耐ヘタリ性の優れた品位のカットパイルカーペ
ットであった。
【0037】実施例2 実施例1と同様の方法で得られた熱セット糸を、前記
(2) の方法でカットアンドループパイルカーペットを形
成し、前記(3) の方法で調合した染浴中で、90℃で3
0分間ウインス染色した。次に水洗いして、乾燥した。
【0038】得られたカットアンドループパイル布帛の
表面を、前記(4) の方法で測色したところ、カットパイ
ル部とループパイル部との△L値は、9.87と大き
く、カットパイル部とループパイル部とが明瞭に識別で
きる濃淡差異色効果の大いものが得られた。カットパイ
ル部の先端は、極端に屈曲しておらず、カットパイル一
本の先端は、わずかに解撚されており、表面タッチも滑
らかで、耐ヘタリ性の優れた高品位のカットアンドルー
プパイルカーペットであった。
【0039】比較例1 熱セットを除く以外は、実施例1と同様の方法で、反染
めして得られた染色カットパイルカーペットは、パイル
を構成する単繊維の先端は極端に屈曲しており、L値
は、15.23と大きく、浅い色合いのものであり、表
面タッチも粗硬で品位の劣るカットパイルカーペットで
あった。
【0040】比較例2 熱セットを除く以外は、実施例2と同様の方法で、反染
めして得られた染色カットアンドループパイルカーペッ
トは、カットパイル部の先端が極端に屈曲しているため
△L値が0.98と小さく、カットパイル部とループパ
イル部とが識別できず風合いも粗硬で品位の劣るのもの
であった。
【0041】比較例3 熱セットを除いた、実施例1と同様の撚り糸を通常のワ
インダーを使って巻密度が0.18g/cm3 になるよ
うに市販の穴開きポリチューブに1kg巻いた。該巻糸
体を前記(3) の方法で調合した染浴中で、100℃で3
0分間チーズ染色を行ない、前記(2) の方法でカットア
ンドループパイルカーペットを形成した。得られたカッ
トアンドループパイルカーペットのカットパイル部とル
ープパイル部との△L値は5.77であり、かなり深色
効果があるものの、不十分であり、かつ、カットパイル
部の先端が収束して表面が凸凹しているため、部分的に
白けて見え、表面タッチも粗硬で品位の劣るものであっ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明に係わる撚り糸を用いることによ
って、従来のものに比べると、著しく改良された深色化
効果を有し、かつ表面タッチが滑らかで、耐ヘタリ性が
良好で高品位のものとすることができる。また少なくと
も一部ループ部が混在したカットパイル布帛において
は、カットパイル部とループパイル部とが明瞭に識別で
きる濃淡差異色効果が発揮された高品位のものとするこ
とができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】捲縮を有するマルチフィラメント糸を少な
    くとも一部に用いて撚り糸に撚糸するに際し、チーズ巻
    糸体に撚糸巻上げする撚糸機を用いて、撚糸しつつ筒状
    周面穴開き管にチーズ巻糸体として順次巻上げ、次いで
    該チーズ巻糸体を、熱セットすることを特徴とする撚り
    糸の製造方法。
  2. 【請求項2】撚糸が、片撚糸、合撚糸、または2子以上
    の諸撚糸の撚り糸に撚糸することを特徴とする請求項1
    記載の撚り糸の製造方法。
  3. 【請求項3】巻糸体の巻密度を0.20g/cm3 以
    上、0.55g/cm3以下とすることを特徴とする請
    求項1または2記載の撚り糸の製造方法。
  4. 【請求項4】撚糸に引き続いて糸送りローラを介してチ
    ーズ巻糸体に順次巻き上げする撚糸機を用いることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の撚り糸の製造
    方法。
  5. 【請求項5】糸送りローラがニップレスフリクションロ
    ーラであることを特徴とする請求項4に記載の撚り糸の
    製造方法。
  6. 【請求項6】チーズ巻糸体の巻量を2kg以上とするこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撚り糸
    の製造方法。
  7. 【請求項7】開孔率が30%以上の筒状周面穴開き管を
    用いることを特徴する請求項1〜6のいずれかに記載の
    撚り糸の製造方法。
  8. 【請求項8】熱セットにおいて、スチームを用い、10
    0℃より高い温度でセットすることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の撚り糸の製造方法。
  9. 【請求項9】スチームセットにおいて、熱セット釜の内
    部を減圧した後、スチームを通す操作を2回以上繰り返
    すことを特徴とする請求項8記載の撚り糸の製造方法。
  10. 【請求項10】熱セット釜の内部を減圧した後、スチー
    ムを通す操作を2回以上繰り返す操作において、順次温
    度を高くすることを特徴とする請求項9記載の撚り糸の
    製造方法。
  11. 【請求項11】捲縮を有するマルチフィラメント糸に潜
    在捲縮フィラメントを用いることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の撚り糸の製造方法。
  12. 【請求項12】原着潜在捲縮フィラメントを用いること
    を特徴とする請求項11記載の撚り糸の製造方法。
  13. 【請求項13】制電性繊維を用いることを特徴とする請
    求項1〜12のいずれかに記載の撚り糸の製造方法。
  14. 【請求項14】少なくとも一部にカットパイルを有する
    タフティングカーペットのカットパイル糸の少なくとも
    一部に、請求項1〜13のいずれかに記載の方法によっ
    て得られる撚り糸を用いることを特徴とするカーペット
    の製造方法。
  15. 【請求項15】タフト後、熱セット温度以下にて染色す
    ることを特徴とする請求項14記載のカーペットの製造
    方法。
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