JPH09271992A - T継手用裏当て材 - Google Patents

T継手用裏当て材

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JPH09271992A
JPH09271992A JP8663396A JP8663396A JPH09271992A JP H09271992 A JPH09271992 A JP H09271992A JP 8663396 A JP8663396 A JP 8663396A JP 8663396 A JP8663396 A JP 8663396A JP H09271992 A JPH09271992 A JP H09271992A
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JP
Japan
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joint
welding
backing
horizontal member
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JP8663396A
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Inventor
Masaharu Sato
正晴 佐藤
Tomokazu Morimoto
朋和 森本
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 T形継手の溶接に際して、ノッチが生じるこ
とを防止でき、両面溶接のように能率が低下することを
回避しつつ、健全な溶接が可能であり、実際の溶接適用
に際して使用可能な適用裕度が広いT継手用裏当て材を
提供する。 【解決手段】 T継手用裏当て材23は、垂直材21の
側面に水平材22を突き合わせてT形継手を形成するた
めに使用される固形耐火物よりなる。この裏当て材23
は水平材22と垂直材21との突合せ隅部に配置され、
その上面が、垂直材21から最も遠い側から垂直材に向
けて、水平材22の下面に接触する第1部24と、水平
材の下面から適長間隔で離隔し、水平材の下面に平行の
第2部25と、垂直材に向けて下降する第3部26とに
区画されている。この第3部26は傾斜平面であるが、
曲面にすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築鉄骨における
柱と梁との接合部(仕口)等のように、鋼構造物のレ形
開先を有するT形突合せ継手のガスシールドアーク溶接
法による下向又は横向片面溶接継手に使用するT継手用
裏当て材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築鉄骨等の仕口部の溶接におい
ては、裏当て金を使用するのが一般的となっている。こ
の裏当て金を使用することにより、常に高い電流で溶接
することが可能となり、溶接能率を高くすることができ
るという利点がある。しかし、この裏当て金は溶接後も
取り除かれることがないため、被溶接部材(母材)との
間には未溶融部が残存する。即ち、図6に示すように、
垂直材1に、先端をレ形開先加工した水平材2をT字形
に突合せ、突合せ部の下方に裏当て金3をあてがう。そ
して、前記レ形開先部を溶接すると、溶接金属4が形成
される。この場合に、開先部内で裏当て金3も一部溶融
し、この部分では垂直材1、水平材2及び裏当て金3が
一旦溶融し、その後凝固して一体化している。しかし、
裏当て金3の下部と垂直材1の側面との間には未溶融部
5が残存し、これが応力集中等が生じた場合にノッチと
して機能し、割れ発生の起点となる。また、水平材2と
裏当て金3との間にも未溶融部6が形成される。
【0003】このように、未溶融部5、6が存在する
と、この未溶融部5、6が応力集中等が生じた場合にノ
ッチとして機能して割れの起点となるため、耐震性の点
で問題がある。
【0004】このような未溶融部の発生を防止するため
には、図7に示すように、裏当て金をガウジング等で除
去した後、再度裏面から溶接して裏面溶接金属7を形成
するか、又は図8に示すように、開先形状をK形として
表裏から両面溶接を行い、溶接金属8、9を形成する必
要がある。
【0005】しかしながら、上述のように、ガウジング
後又はK形開先で表面側を溶接した後、裏面を溶接する
と、この裏面溶接の際に、欠陥が発生しやすい等の問題
点がある。また、建築現場にて溶接する際には、裏面は
上向溶接になるため、能率が著しく劣るという難点があ
り、実用的ではない。
【0006】一方、裏当て金を使用して両面溶接する際
の問題点を解決する方法として、造船及び船舶等で一般
的に使用されている片面溶接法の適用が考えられる。し
かし、船及び船舶等における片面溶接は板同士を平継手
で溶接する場合のものであり、T継手は一般的にはすみ
肉溶接にて施工されている。このため、T継手の片面溶
接法は実施されていないのが実状である。図9はこの片
面溶接方法を示す図である。相互間にV開先が形成され
るように、開先形状を形成した被溶接材10、11を水
平に突合わせ、開先の下方に裏当て材12を配置して溶
接し、溶接金属13を形成する。このように、片面溶接
は通常平継手用の溶接方法であり、T継手に対する片面
溶接は不向きである。
【0007】そこで、実公平2−16874号公報にお
いては、裏当て材を改善してT継手の片面溶接を可能に
したT継手用の片面溶接用裏当て材が提案されている。
図10及び図11はこの従来のT継手用片面溶接用裏当
て材を示す。垂直材1と水平材2との突合せ部の下面
に、裏当て材14が配置されている。この裏当て材14
はルート間隔と対応する裏当て箇所に凹陥部17を設け
たものであり、この凹陥部17は円弧面であってこの円
弧面の両端部の端面が夫々対応する溶接部に直交してい
る。そして、この裏当て材14は溶接部材とは溶融しな
い部材で構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この実
公平2−15874号公報に記載された片面溶接用裏当
て材は、図10に示すように、凹陥部17の形状を広い
開先ギャップに合わせて設計すると、開先が狭い場合
に、溶接が困難になる。即ち、開先ギャップが狭い場合
は、得られる溶接金属15が少なく、十分な溶け込みが
得られないため、融合不良16が発生してしまう。ま
た、水平材2と裏当材14との間の隙間16´が大きい
ために、溶接金属が入り込むと、オーバーラップが発生
する。
【0009】一方、図11に示すように、狭いギャップ
に合わせて凹陥部17の形状を決めると、裏当て材14
はその上面部分18においてスラグを収納できないため
に、アンダーカットが発生してしまう。また、アークが
直接裏当て材に当ると、裏当て材が溶接金属と融着して
しまう。このように、従来の片面溶接用裏当て材は、テ
ーパギャップ等によるルート間隔の変化に対する適応性
が低いという難点がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、T形継手の溶接に際してノッチが生じるこ
とを防止でき、両面溶接のように能率が低下することを
回避しつつ、健全な溶接が可能であり、実際の溶接適用
に際して使用可能な適用裕度が広いT継手用裏当て材を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るT継手用裏
当て材は、垂直材の側面に水平材を突き合わせてT形継
手を形成するために使用される固形耐火物よりなるT継
手用裏当て材において、前記水平材と垂直材との突合せ
隅部に配置され、その上面が、前記垂直材から最も遠い
側から前記垂直材に向けて、前記水平材の下面に接触す
る第1部と、前記水平材の下面から適長間隔で離隔し、
前記水平材の下面に平行の第2部と、前記垂直材に向け
て下降する第3部とに区画されていることを特徴とす
る。
【0012】このT継手用裏当て材において、例えば、
前記第3部は傾斜平面であるか、又は前記第3部は曲面
である。前記第2部と前記水平材との間隔は、0.5乃
至2.5mmであり、前記第2部と第1部との境界と、
前記裏当て材先端との間の距離は12mm以上であるこ
とが好ましい。また、前記第3部の裏当て材先端の深さ
は3乃至10mmであり、前記第2部と前記第3部との
境界と、前記裏当て材先端との間の距離は3乃至10m
mであることが好ましい。
【0013】本発明においては、裏当て材の上面が、第
1部〜第3部に区画されており、特に、水平材の下面に
接触する第1部と、開先下部に位置する第3部との間
に、前記水平材から適長間隔で離隔する第2部が存在す
る。溶接時には、この第2部内に溶融スラグが収納され
るので、被溶接材(垂直材及び水平材)へのスラグの食
い込みが防止され、アンダーカットの発生が抑制され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の実施例に係る裏当て材23を示す図である。垂直材2
1に対し、斜め開先加工が施された水平材22の端面が
突き合わされ、両者がT字形に配置されている。そし
て、水平材22の下面に本実施例の固形耐火物からなる
裏当て材23が配置されている。この裏当て材23はそ
の上面が垂直材から遠い方から順に、第1部24、第2
部25及び第3部26に分けて区画されている。第1部
24は水平材の下面に接触しており、第3部26は水平
材22と垂直材21との間の開先下部にて垂直材21に
向けて下降するように形成されている。本実施例におい
ては、第3部は傾斜平面になっている。
【0015】そして、第2部25は、第1部24の表面
から一定深さで階段状に切り欠かれて形成されており、
水平材22から適長間隔で離隔していて、水平材22と
平行になっている。
【0016】このように構成された裏当て材において
は、水平材22と垂直材21との開先部を溶接すると、
溶融スラグは第2部25において水平材22と裏当て材
23との間隙に入り込み、スラグが収納されるため、垂
直材21及び水平材22へのスラグの食い込みを防止
し、アンダーカット等の欠陥を防止することができる。
【0017】また、第3部26においては、水平材22
と裏当て材23との間に形成された隙間に、溶融金属が
収納され、同時に裏当て材自体も溶融することにより、
裏ビードが形成される。
【0018】なお、本実施例は、図2に示すように、第
1部24に対し、第2部25が段差をもって形成され、
第3部26においては、平面状に傾斜している。しか
し、本実施例はこれに限らず、図3に示すように、第3
部26が曲面で湾曲していても良い。
【0019】一方、図4に示すように、図1、2に示す
実施例において、第2部25の深さ(水平材と裏当て材
との間隔)をa、第2部25の幅(第1部24と第2部
25との境界から裏当て材先端までの距離)をb、第3
部の幅(第2部25と第3部26との境界から裏当て材
先端までの距離)をd、第3部の裏当て材先端における
深さをcとする。
【0020】この場合に、第2部25の深さ(第2部2
5と水平材22との間隔)aは、0.5乃至2.5mm
であることが好ましい。間隔aが0.5mm未満である
と、スラグの厚さより小さいため、スラグの食い込みに
よるアンダーカットの発生を防止できない。一方、間隔
が2.5mmを超えると、溶融スラグだけではなく溶融
金属も第2部に入り込んでしまい、オーバラップ等の欠
陥が発生する可能性がある。
【0021】また、第2部25の幅bが12mm未満で
は、ルート間隔が実用範囲の中で大きい場合に十分スラ
グを収納することができない。このため、第2部の幅b
は12mm以上であることが好ましい。
【0022】第3部26においては、その幅dは3乃至
10mm、深さcは3乃至10mmであることが好まし
い。また、深さcと幅dとの差は2mm以内である。
【0023】深さc及び幅dが3mm未満では、十分な
脚長を持つ裏ビードが得られない。また、ルート間隔が
小さい場合には、溶融金属の熱量が不足するため、被溶
接部材に十分に溶込んだビードが得られず、融合不良等
の欠陥が生じる。逆に、深さc及び幅dが10mmを超
えると、ルート間隔が小さい場合に、ビード断面形状
(ビードの高さ/ビードの幅)の値が大きくなり、高温
割れが発生し易い。また、被溶接部材と裏当て材が接す
る部材にアークが届かないため、立板側に十分に溶け込
まず、融合不良等の欠陥が発生する。
【0024】なお、ビード幅と深さの値については、溝
の幅に対して深さが深い場合、ビード断面形状の値が大
きくなり、高温割れが発生する可能性が高くなると共
に、被溶接部材と裏当て材が接する部材にアークが届き
難くなり、融合不良等の欠陥が発生しやすい。また、深
さに対して幅が大きくなると、ビードの断面形状が滑ら
かとならず、凸ビードとなる。
【0025】一方、図3に示す実施例の場合にも、図5
に示すように第3部26が1/4円弧のとき、半径cは
3〜10mmが好ましく、従って、図4のc及びdに相
当する部分も同様に3〜10mmの範囲となる。半径c
が3mm未満では、十分な脚長をもつ裏ビードが得られ
ず、ルート間隔が小さい場合には溶融金属の熱量が不足
するため、被溶接部材に十分溶け込んだビードが得られ
ず、オーバラップ等の欠陥が生じる。
【0026】逆に、曲率半径cが10mmを超えると、
ルート間隔が小さい場合、ビード断面形状(ビードの高
さ/ビード幅)の値が大きくなり、高温割れが発生し易
い。また、被溶接部材と裏当て材が接する部分にアーク
が届かないため、立板側に十分に溶け込まず、オーバラ
ップ等の欠陥が発生する。このため、第3部26の曲面
の曲率半径は3乃至10mmとすることが好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、その比較例
と比較して説明する。下記表1乃至表4は本発明の実施
例及び比較例の裏当て材形状及びその溶接部品質を示
す。
【0028】実施例1乃至3、8乃至10及び比較例4
乃至7、11は、図1及び2に示すT継手用裏当て材
(第3部平面)の場合であり、実施例12乃至14及び
比較例15乃至18は、図3に示すT継手用裏当て材
(第3部曲面:1/4円弧)の場合についてのものであ
る。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】但し、溶接条件は、直径が1.4mmのソ
リッドワイヤ(JIS Z3312YGW11)を使用
し、250A−28Vで半自動溶接により下向き溶接し
たものである。また、融合不良、オーバラップ、アンダ
カット及び高温割れにおいて、○は欠陥無し、×は有害
な欠陥有りを示す。また、凸ビード欄において、○はビ
ード形状良好、△はビード形状が構造上問題となるレベ
ルではないが、凸となったものを示す。
【0034】これらの各表において、ルート間隔は図1
2に示すとおりである。また、図13は良好なビード形
状が得られた場合のものである。図14は凸ビード形状
を示す。図15は部材A(垂直材)側融合不良の状態を
示す。図16は部材B(水平材)側オーバラップの状態
を示す。図17は部材B側のアンダカットの状態を示
す。図18は高温割れの状態を示す。
【0035】これらの表1乃至4から明らかなように、
本発明の実施例の場合は、いずれも、溶接部品質が優れ
ていた。これに対し、本発明の範囲から外れる比較例に
おいては、凸ビード、融合不良、オーバラップ、アンダ
カット又は高温割れのいずれかが生じ、溶接部品質が悪
いものであった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
裏当て材の表面に水平材から適長間隔で平行に離隔する
第2部を設けたから、凸ビード、融合不良、オーバラッ
プ、アンダカット及び高温割れが防止され、優れた溶接
部品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】同じくその裏当て材の形状を説明する図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例の裏当て材を示す図であ
る。
【図4】第1実施例の寸法を説明する図である。
【図5】第2実施例の寸法を説明する図である。
【図6】従来の裏当て材に発生するノッチを示す図であ
る。
【図7】従来のガウジング後の溶接状態を示す図であ
る。
【図8】従来の両面溶接の状態を示す図である。
【図9】従来の平継手の形状を示す図である。
【図10】従来の未溶融部の状態を示す図である。
【図11】従来の裏当て材の融着を示す図である。
【図12】ルート間隔を示す図である。
【図13】良好なビード形状を示す図である。
【図14】凸ビードを示す図である。
【図15】融合不良を示す図である。
【図16】オーバラップを示す図である。
【図17】アンダカットを示す図である。
【図18】高温割れを示す図である。
【符号の説明】
21:垂直材 22:水平材 23:裏当て材 24:第1部 25:第2部 26:第3部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直材の側面に水平材を突き合わせてT
    形継手を形成するために使用される固形耐火物よりなる
    T継手用裏当て材において、前記水平材と垂直材との突
    合せ隅部に配置され、その上面が、前記垂直材から最も
    遠い側から前記垂直材に向けて、前記水平材の下面に接
    触する第1部と、前記水平材の下面から適長間隔で離隔
    し、前記水平材の下面に平行の第2部と、前記垂直材に
    向けて下降する第3部とに区画されていることを特徴と
    するT継手用裏当て材。
  2. 【請求項2】 前記第3部は傾斜平面であることを特徴
    とする請求項1に記載のT継手用裏当て材。
  3. 【請求項3】 前記第3部は曲面であることを特徴とす
    る請求項1に記載のT継手用裏当て材。
  4. 【請求項4】 前記第2部と前記水平材との間隔は、
    0.5乃至2.5mmであり、前記第2部と第1部との
    境界と、前記裏当て材先端との間の距離は12mm以上
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載のT継手用裏当て材。
  5. 【請求項5】 前記第3部の裏当て材先端の深さは3乃
    至10mmであり、前記第2部と前記第3部との境界
    と、前記裏当て材先端との間の距離は3乃至10mmで
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のT継手用裏当て材。
JP8663396A 1996-04-09 1996-04-09 T継手用裏当て材 Pending JPH09271992A (ja)

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