JPH09288972A - カラー陰極線管螢光面の製造方法 - Google Patents

カラー陰極線管螢光面の製造方法

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JPH09288972A
JPH09288972A JP10130996A JP10130996A JPH09288972A JP H09288972 A JPH09288972 A JP H09288972A JP 10130996 A JP10130996 A JP 10130996A JP 10130996 A JP10130996 A JP 10130996A JP H09288972 A JPH09288972 A JP H09288972A
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color
pigment
layer
red
blue
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JP10130996A
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Seiji Miura
清司 三浦
Tetsuo Suzuki
哲雄 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現像時に未露光部分に残存する赤色顔料粒子
を低減し、表示画像の青色、緑色の明るさ及び色純度の
低下をなくすカラー陰極線管螢光面の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 フェースプレート1内面に、赤色、青
色、緑色のいずれかに対して順次色顔料を含んだ光硬化
型感光性スラリーの塗布による色顔料層の形成、露光マ
スクによる色顔料層の所定部分の露光、露光後の色顔料
層の現像により色顔料層の未露光部分の除去による色顔
料フィルタの形成に至る一連の工程を、赤色、青色、緑
色について各別に実行し、フェースプレート1内面に
赤、青、緑色の顔料フィルタを形成し、その後顔料フィ
ルタと同色の螢光体膜を形成して螢光面を得る螢光面の
製造方法において、赤色顔料フィルタ5Rの形成に先立
ち、赤色顔料層4Rの形成面全面に、金属酸化物の微粒
子を主成分として含む分散液を塗布し、光透過性金属酸
化物層3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管螢
光面の製造方法に係わり、特に、高輝度、高コントラス
ト、かつ、高純度の発光色を有する表示画像を現出させ
る高品質の顔料フィルタ付螢光膜を形成させるカラー陰
極線管螢光面の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管においては、螢
光膜に現出させる表示画像のコントラストや発光色純度
を高めるために、フェースプレート内面と赤色、青色、
緑色の3色の螢光膜との間に、それぞれ、螢光膜の色と
同色の顔料フィルタを設けることが知られている。
【0003】かかる顔料フィルタは、通常、光硬化型感
光性樹脂材料を含んだ塗布液の塗布によって形成される
もので、塗膜を露光することによって硬化させ、水に不
溶化になる性質を持たせているものである。そして、前
記顔料フィルタが形成された後は、その上に前記顔料フ
ィルタと同色の螢光膜をそれぞれ形成し、顔料フィルタ
付螢光膜を得ているものである。
【0004】ところで、このような顔料フィルタ付螢光
膜を製造する手段には、幾つかの手段が知られている
が、その中の代表的な手段として、特開昭64−745
7号に開示の手段がある。
【0005】前記特開昭64−7457号に開示の手段
は、まず、カラー陰極線管のフェースプレートの内面
に、第1色(例えば、赤色)の顔料粒子を分散させた光
硬化型感光性樹脂スラリー(懸濁液)を塗布し、第1色
(例えば、赤色)の顔料層を形成した後、シャドウマス
クを露光マスクに用いて、第1色(例えば、赤色)の顔
料層における第1色(例えば、赤色)の螢光体膜の形成
位置に相当する部分を露光して硬化させ、その後に、現
像を行って第1色(例えば、赤色)の顔料層の未露光部
分を除去し、第1色(例えば、赤色)の螢光体膜の形成
位置に相当する部分に第1色(例えば、赤色)の顔料フ
ィルタを形成する。次に、第1色(例えば、赤色)に対
して行ったのと同じ製造工程を第2色(例えば、青色)
に対しても行い、第2色(例えば、青色)の螢光体膜の
形成位置に相当する部分に第2色(例えば、青色)の顔
料フィルタを形成する。続いて、第1色(例えば、赤
色)や第2色(例えば、青色)に対して行ったのと同じ
製造工程を第3色(例えば、緑色)に対しても行い、第
3色(例えば、緑色)の螢光体膜の形成位置に相当する
部分に第3色(例えば、緑色)の顔料フィルタを形成す
る。このような製造工程を経ることによって、フェース
プレートの内面には、赤色、青色、緑色の3色の顔料フ
ィルタが形成される。
【0006】かかる3色の顔料フィルタが形成される
と、それに続いて、フェースプレートの内面に3色の螢
光膜を形成させるものであるが、この螢光膜の形成は、
始めに、第1色(例えば、赤色)の螢光体粒子を含んだ
光硬化型感光性スラリー(懸濁液)を塗布し、第1色
(例えば、赤色)の螢光体層を形成した後、同じくシャ
ドウマスクを露光マスクに用いて、第1色(例えば、赤
色)の螢光体層における第1色(例えば、赤色)の螢光
体膜の形成位置に相当する部分を露光して硬化させ、そ
の後に現像を行って第1色(例えば、赤色)の螢光体層
の未露光部分を除去し、第1色(例えば、赤色)の螢光
体膜の形成位置に相当する部分に第1色(例えば、赤
色)の螢光体膜を形成する。次に、第1色(例えば、赤
色)に対して行ったのと同じ製造工程を第2色(例え
ば、青色)に対しても行い、第2色(例えば、青色)の
螢光体膜の形成位置に相当する部分に第2色(例えば、
青色)の螢光体膜を形成する。次いで、第1色(例え
ば、赤色)や第2色(例えば、青色)に対して行ったの
と同じ製造工程を第3色(例えば、緑色)に対しても行
い、第3色(例えば、緑色)の螢光体膜の形成位置に相
当する部分に第3色(例えば、緑色)の螢光体膜を形成
する。このような製造工程を経ることによって、フェー
スプレートの内面には、同色の顔料フィルタ付赤色、青
色、緑色の3色の螢光体膜が形成されるものである。
【0007】赤色、青色、緑色の3色の顔料フィルタの
形成に際して、感光性樹脂材料には、既知の種々の材料
を用いることが可能であるが、その一例として、ポリビ
ニルアルコールと重クロム酸アルカリ液からなる感光液
を用いることができる。また、顔料には、微粒子無機顔
料が用いられるが、赤色顔料として酸化第2鉄(Fe2
O3)等が、青色顔料としてアルミン酸コバルト(Co
O・Al2O3)等が、緑色顔料としてチタン−ニッケル
−コバルト−亜鉛の複合酸化物(TiO2 ・NiO・C
oO・ZnO)またはチタン−クロム−コバルト−アル
ミニウムの複合酸化物(TiO2 ・CrO2 ・CoO・
Al2O3)等をそれぞれ用いることができる。この場
合、各色の顔料粒子は、0.01乃至0.2μm程度の
粒径を持つ超微粒子が用いられる。その理由は、顔料粒
子の粒径が粗いと、顔料フィルタが白濁し、螢光体から
の発光が遮られ、螢光体膜に表示される画像の明るさが
低下するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の特開昭64
−7457号に開示の手段は、カラー陰極線管のフェー
スプレート内面に顔料フィルタを形成する場合に、使用
している顔料粒子が粒径の細かい超微粒子であるため、
顔料層を現像したときに未露光部分の顔料層が完全に除
去されず、一部の顔料粒子が残存するようになる。この
残存した一部の顔料粒子は、他の色の顔料層に混入し、
他の色の螢光体からの発光を遮って、表示画像における
他の色の明るさを低下させたり、色純度を低下させたり
するという問題がある。
【0009】そして、このような現象は、赤色、青色、
緑色の顔料層の中でも、赤色の顔料層において特に顕著
に現われる。その理由は、赤色、青色、緑色の各顔料粒
子の中の赤色の顔料粒子は、他の色の顔料粒子に比べて
特に粒径が細かく、現像に伴う未露光部分の顔料粒子の
除去特性が悪いため、未露光部分に赤色の顔料粒子が残
存し易く、しかも、赤色の顔料粒子の吸光係数が高いこ
とから、赤色の顔料粒子が僅かに残存しても、残留部分
における光の吸収が大きく、混色によって他色の明るさ
や色純度の低下を招き易いためである。即ち、赤色の顔
料粒子は、400乃至570nmの波長帯で強い光吸収
性を示すため、青色螢光体(発光ピーク波長450n
m)や緑色螢光体(発光ピーク波長530nm)からの
発光を吸収し易い。
【0010】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、現像時に、未露光部分に残存する赤色
の顔料粒子を低減し、表示画像における青色及び緑色の
明るさの低下及び色純度を低下をなくすようにしたカラ
ー陰極線管螢光面の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成には、顔
料フィルタを形成する際に、まず、フェイスプレート内
面に第1色の顔料層を形成し、この第1色の顔料層を露
光マスクを用いて露光し、露光した第1色の顔料層を現
像して未露光部分を除去し、第1色の顔料フィルタを形
成する。次に、フェイスプレートの内面に形成した第1
色の顔料フィルタ上に第2色の顔料層を形成し、この第
2色の顔料層を露光マスクを用いて露光し、露光した第
2色の顔料層を現像して未露光部分を除去し、第2色の
顔料フィルタを形成する。続いて、フェイスプレートの
内面に形成した第1色及び第2色の顔料フィルタ上に第
3色の顔料層を形成し、この第3色の顔料層を露光マス
クを用いて露光し、露光した第3色の顔料層を現像して
未露光部分を除去し、第3色の顔料フィルタを形成す
る。このようにして、フェイスプレート内面には、第1
色乃至第3色の顔料フィルタからなる所定パターンの顔
料フィルタが形成される。
【0012】そして、フェイスプレート内面に、赤色の
顔料フィルタを形成する場合、赤色の顔料フィルタの形
成に先立って、赤色顔料層を形成する面の全面に、金属
酸化物の微粒子を主成分として含有する分散液を塗布
し、光透過性金属酸化物層を形成するようにしている。
この光透過性金属酸化物層の形成は、例えば、前述の第
1色に赤色が選択されたときには、フェイスプレート内
面に直接光透過性金属酸化物層を形成させ、前述の第2
色に赤色が選択されたときには、第1色の顔料フィルタ
が形成された後、その第1色の顔料フィルタ上に光透過
性金属酸化物層を形成させ、前述の第3色に赤色が選択
されたときには、第1色及び第2色の顔料フィルタが形
成された後、それら第1色及び第2色の顔料フィルタ上
に光透過性金属酸化物層を形成させる。
【0013】このように、赤色の顔料フィルタを形成す
るのに先立って、赤色顔料層の被着面に光透過性金属酸
化物層を形成させるようにすれば、赤色顔料層の未露光
部分を現像する際に、この未露光部分に存在する赤色顔
料粒子の被着面に対する接着力が低減するので、未露光
部分に対する現像特性が向上し、未露光部分に残存する
赤色顔料粒子が大幅に低減する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明によるカラー陰極線管螢光
面の製造方法の実施の形態は、次のとおりである。
【0015】第1工程として、カラー陰極線管のフェー
スプレート内面に、第1色の顔料粒子を含んだ光硬化型
感光性スラリー(懸濁液)を塗布して第1色の顔料層を
形成し、第1色の顔料層をシャドウマスクからなる露光
マスクを用いて露光する。
【0016】この場合、第1色が赤色であったとき、こ
の第1工程に先立って、フェースプレート内面に、金属
酸化物の微粒子を主成分として含有する分散液を塗布
し、光透過性金属酸化物層を形成する。
【0017】第2工程として、露光した第1色の顔料層
を現像し、第1色の顔料層の未露光部分を除去し、所定
パターンの第1色の顔料フィルタを形成する。
【0018】第3工程として、フェースプレート内面に
形成した第1色の顔料フィルタ上に、第2色の顔料粒子
を含んだ光硬化型感光性スラリー(懸濁液)を塗布して
第2色の顔料層を形成し、第2色の顔料層をシャドウマ
スクからなる露光マスクを用いて露光する。
【0019】この場合においても、第2色が赤色であっ
たとき、この第3工程に先立って、フェースプレート内
面に形成した第1色の顔料フィルタ上に、金属酸化物の
微粒子を主成分として含有する分散液を塗布し、光透過
性金属酸化物層を形成する。
【0020】第4工程として、露光した第2色の顔料層
を現像し、第2色の顔料層の未露光部分を除去し、所定
パターンの第2色の顔料フィルタを形成する。
【0021】第5工程として、フェースプレート内面に
形成した第1色及び第2色の各顔料フィルタ上に、第3
色の顔料粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー(懸濁
液)を塗布して第3色の顔料層を形成し、第3色の顔料
層をシャドウマスクからなる露光マスクを用いて露光す
る。
【0022】この場合においても、第3色が赤色であっ
たとき、この第5工程に先立って、フェースプレート内
面に形成した第1色及び第2色の各顔料フィルタ上に、
金属酸化物の微粒子を主成分として含有する分散液を塗
布し、光透過性金属酸化物層を形成する。
【0023】第6工程として、露光した第3色の顔料層
を現像し、第3色の顔料層の未露光部分を除去し、所定
パターンの第3色の顔料フィルタを形成する。
【0024】続く、第7工程として、フェースプレート
内面に形成した第1色乃至第3色の各顔料フィルタ上
に、第1色の螢光体粒子を含んだ光硬化型感光性スラリ
ーの塗布による塗布膜の形成、この塗布膜に対する露光
マスクを用いた露光、露光した塗布膜に対する現像を順
次行うことにより、第1色の顔料フィルタ上に第1色の
螢光体層を形成し、次いで、同じように、第2色の螢光
体粒子を含んだ光硬化型感光性スラリーの塗布による塗
布膜の形成、この塗布膜に対する露光マスクを用いた露
光、露光した塗布膜に対する現像を順次行うことによ
り、第2色の顔料フィルタ上に第2色の螢光体層を形成
し、その後、同じように、第3色の螢光体粒子を含んだ
光硬化型感光性スラリーの塗布による塗布膜の形成、こ
の塗布膜に対する露光マスクを用いた露光、露光した塗
布膜に対する現像を順次行うことにより、第3色の顔料
フィルタ上に第3色の螢光体層を形成する。
【0025】このように、第1工程乃至第6工程を経
て、カラー陰極線管のフェースプレート内面に所定パタ
ーンの顔料フィルタが形成され、第7工程を経て各色の
顔料フィルタ上にそれと同色の螢光体層が形成され、全
体として顔料フィルタ付螢光体層、即ち、螢光面が形成
される。
【0026】この場合、第1色には、赤色、青色、緑色
の中のいずれの色を選択してもよく、同様に、第2色及
び第3色についても、赤色、青色、緑色の中のいずれの
色を選択してもよい。
【0027】また、光透過性金属酸化物には、アルミン
酸コバルト(CoO・Al2O3)、チタン−ニッケル−
コバルト−亜鉛の複合酸化物(TiO2 ・NiO・Co
O・Al2O3)、それに、チタン−クロム−コバルト−
アルミニウムの複合酸化物(TiO2 ・Cr2O3・Co
O・Al2O3)の中のいずれか1つまたは2つ以上の混
合物を用い、粒子の粒径が0.01乃至0.2μmの範
囲内のものを選択する。そして、光透過性金属酸化物層
の厚さは、0.01乃至0.4μmの範囲内のものと
し、好ましくは、0.02乃至0.1μmの範囲内のも
のにする。
【0028】かかる実施の形態によれば、赤色の顔料フ
ィルタを形成するのに先立って、赤色顔料層の被着面に
光透過性金属酸化物層を形成させ、赤色顔料層の未露光
部分を現像する際に、この未露光部分に存在する赤色顔
料粒子の被着面に対する接着力を低減させているので、
赤色顔料層の未露光部分に対する現像特性が向上し、こ
の未露光部分に残存する赤色顔料粒子を大幅に低減させ
ることができる。そして、未露光部分に残存する赤色顔
料粒子が極めて少量になると、残存した一部の顔料粒子
が青色または緑色の顔料層に混入することが殆んどなく
なるので、混入した赤色顔料粒子により青色や緑色の螢
光体からの発光が遮られ、表示画像における青色や緑色
の明るさが低下したり、色純度が低下したりすることが
なくなり、青色や緑色の輝度が高く、青色や緑色の色純
度が向上した螢光面を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0030】図1(a)乃至(f)は、本発明によるカ
ラー陰極線管螢光面の製造方法の一実施例の前半部の製
造工程を示す一部断面構成図であり、図2(a)乃至
(f)は、本発明によるカラー陰極線管螢光面の製造方
法の一実施例の後半部の製造工程を示す一部断面構成図
である。
【0031】図1(a)乃至(f)及び図2(a)乃至
(f)において、1はカラー陰極線管のフェイスプレー
ト、2は光吸収膜(ブラックマトリクス)、3はアルミ
ン酸コバルト層、4Rは赤色顔料層、4Bは青色顔料
層、4Gは緑色顔料層、5Rは赤色顔料フィルタ、5B
は青色顔料フィルタ、5Gは緑色顔料フィルタ、6Rは
赤色螢光体層、6Bは青色螢光体層、6Gは緑色螢光体
層、7は露光マスク、8は露光用紫外線である。
【0032】本実施例によるカラー陰極線管螢光面の製
造方法は、次のような手順を経て順次製造される。
【0033】始めに、赤色顔料粒子を含んだ光硬化型感
光性スラリー(懸濁液)として、酸化第2鉄(Fe
2O3、赤色顔料)1.5重量%、ポリビニルアルコール
1重量%、重クロム酸ナトリウム0.05重量%、界面
活性剤0.02重量%、純水残部からなる組成のもの、
同じく、青色顔料粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー
(懸濁液)として、アルミン酸コバルト(CoO・Al
2O3、青色顔料)6重量%、ポリビニルアルコール2重
量%、重クロム酸ナトリウム0.1重量%、界面活性剤
0.1重量%、純水残部からなる組成のもの、さらに、
緑色顔料粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー(懸濁
液)として、チタン−ニッケル−コバルト−亜鉛の複合
酸化物(TiO2 ・NiO・CoO・Al2O3、緑色顔
料)3重量%、ポリビニルアルコール1重量%、重クロ
ム酸ナトリウム0.05重量%、界面活性剤0.05重
量%、純水残部からなる組成のものをそれぞれ準備す
る。
【0034】次に、図1(a)に示されるように、カラ
ー陰極線管のフェイスプレート1内面に、所定間隔を開
けた状態で、多数の光吸収膜(ブラックマトリクス)2
を形成する。
【0035】次いで、図1(b)に示されるように、フ
ェイスプレート1内面に形成した光吸収膜(ブラックマ
トリクス)2等の上に、アルミン酸コバルト(CoO・
Al2O3)0.2重量%、界面活性剤0.005重量
%、純水残部からなる組成の分散液を回転塗布法によっ
て塗布し、その後に乾燥させてアルミン酸コバルト層
(光透過性金属酸化物層)3を形成する。
【0036】続いて、図1(c)に示されるように、フ
ェイスプレート1内面に形成したアルミン酸コバルト層
(光透過性金属酸化物層)3等の上に、準備してある赤
色顔料粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー(懸濁液)
を回転塗布法によって塗布し、その後に乾燥させて赤色
顔料層4Rを形成する。
【0037】次に、図1(d)に示されるように、フェ
イスプレート1内面に形成した赤色顔料層4R等の上
に、シャドウマスクからなる露光マスク7を配置した
後、露光マスク7を通して紫外線8を照射し、赤色顔料
層4Rにおける所要の部分を露光硬化する。
【0038】次いで、図1(e)に示されるように、所
要の部分を露光硬化した赤色顔料層4Rを温水スプレー
によって現像し、赤色顔料層4Rにおける未露光部分を
溶解除去し、赤色顔料フィルタ5Rを形成する。
【0039】続く、図1(f)に示されるように、フェ
イスプレート1内面に形成した赤色顔料フィルタ5R等
の上に、準備してある青色顔料粒子を含んだ光硬化型感
光性スラリー(懸濁液)を回転塗布法によって塗布し、
その後に乾燥させて青色顔料層4Bを形成する。
【0040】次に、図2(a)に示されるように、フェ
イスプレート1内面に形成した青色顔料層4B等の上
に、露光マスク7を配置した後、露光マスク7を通して
紫外線8を照射し、青色顔料層4Bにおける所要の部分
を露光硬化する。
【0041】次いで、図2(b)に示されるように、所
要の部分を露光硬化した青色顔料層4Bを温水スプレー
によって現像し、青色顔料層4Bにおける未露光部分を
溶解除去し、青色顔料フィルタ5Bを形成する。
【0042】続いて、図2(c)に示されるように、フ
ェイスプレート1内面に形成した赤色顔料フィルタ5R
や青色顔料フィルタ5B等の上に、準備してある緑色顔
料粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー(懸濁液)を回
転塗布法によって塗布し、その後に乾燥させて緑色顔料
層4Gを形成する。
【0043】次に、図2(d)に示されるように、フェ
イスプレート1内面に形成した緑色顔料層4G等の上
に、露光マスク7を配置した後、露光マスク7を通して
紫外線8を照射し、緑色顔料層4Gにおける所要の部分
を露光硬化する。
【0044】次いで、図2(e)に示されるように、所
要の部分を露光硬化した緑色顔料層4Gを温水スプレー
によって現像し、緑色顔料層4Gにおける未露光部分を
溶解除去し、緑色顔料フィルタ5Gを形成する。
【0045】これまでの工程を経ることにより、カラー
陰極線管のフェイスプレート1内面に、赤色(第1
色)、青色(第2色)、緑色(第3色)からなる所定パ
ターンの顔料フィルタ5R、5B、5Gが形成される。
【0046】さらに、図2(f)に示されるように、カ
ラー陰極線管における通常の螢光体層の製造工程と同じ
製造工程を経ることにより、赤色(第1色)、青色(第
2色)、緑色(第3色)の各螢光体層6R、6B、6G
を形成する。
【0047】即ち、フェイスプレート1内面に形成した
赤色、青色、緑色の顔料フィルタ5R、5B、5G等の
上に、赤色螢光体粒子を含んだ光硬化型感光性スラリー
を塗布して赤色螢光体塗布膜を形成し、この赤色螢光体
塗布膜を露光マスク7を用いて部分的に露光し、露光し
た赤色螢光体塗布膜を現像し、未露光部分を溶解除去
し、赤色顔料フィルタ5R上に赤色螢光体層6Rを形成
する。次いで、赤色螢光体層6Rを形成したのと同様の
手段を経ることによって、青色顔料フィルタ5B上に青
色螢光体層6Bを形成し、続いて、赤色螢光体層6Rや
青色螢光体層6Bを形成したのと同様の手段を経ること
によって、緑色顔料フィルタ5G上に緑色螢光体層6G
を形成する。
【0048】この工程を経て、カラー陰極線管のフェイ
スプレート1内面に、赤色(第1色)、青色(第2
色)、緑色(第3色)からなる所定パターンの顔料フィ
ルタ付螢光体層(螢光面)が形成される。
【0049】その後の工程は、図1及び図2に図示され
ていないが、フィルミング処理によって螢光面上にフイ
ルム膜を形成し、フェイスプレート1内面を平坦にし、
続いて、メタルバック処理によってフイルム膜上にアル
ミニウムの蒸着膜を付着形成する。
【0050】さらに、螢光膜を形成したフェースプレー
ト1を含むガラスバルブ(ガラス管体)のベーキング処
理を行って不純物を分解し、所要の螢光面が製造され
る。
【0051】このような工程を経て製造された螢光面を
有するカラー陰極線管において、螢光面の発光輝度を測
定したところ、赤色顔料フィルタを形成するのに先立っ
て、アルミン酸コバルト層(光透過性金属酸化物層)3
を形成していない既知のカラー陰極線管における螢光面
の発光輝度に比べて、青色の発光輝度が約6%程度上昇
するとともに、青色の色純度が約2%程度向上し、ま
た、緑色の発光輝度が約3%程度上昇するとともに、緑
色の色純度が約2%程度向上したことがそれぞれ確認で
きた。この理由は、アルミン酸コバルト層3を形成した
ことにより、赤色顔料層4Rの未露光部分に残留する赤
色顔料粒子が低減し、青色顔料層4Bや緑色顔料層4G
に混入する赤色顔料粒子が殆んどなくなるので、赤色顔
料粒子による青色螢光体で発光される青色光や緑色螢光
体で発光される緑色光の吸収が減少するためである。
【0052】また、このような工程を経て製造されたカ
ラー陰極線管の螢光面について、青色顔料層4Bや緑色
顔料層4Gに混入する赤色顔料粒子の量を顕微鏡で観察
したところ、既知のカラー陰極線管の螢光面に比べて、
約5分の1程度に低減していることを確認することがで
きた。
【0053】なお、前記実施例においては、赤色顔料フ
ィルタ4R、青色顔料フィルタ4B、緑色顔料フィルタ
4Gを形成する場合、最初に赤色顔料フィルタ4Rを形
成し、次に青色顔料フィルタ4Bを形成し、最後に緑色
顔料フィルタ4Gを形成する例を挙げて説明している
が、本発明による赤、青、緑各色の顔料フィルタの形成
順序は、かかる例に限られるものでなく、適宜その形成
順序を変更することができる。
【0054】即ち、赤色顔料フィルタ4R、青色顔料フ
ィルタ4B、緑色顔料フィルタ4Gの形成順序として、
例えば、最初に青色顔料フィルタ4Bを形成し、次にア
ルミン酸コバルト層3を形成した後、赤色顔料フィルタ
4Rを形成し、最後に緑色顔料フィルタ4Gを形成する
ように変更してもよく、また、最初に青色顔料フィルタ
4Bを形成し、次に緑色顔料フィルタ4Gを形成し、最
後にアルミン酸コバルト層3を形成した後、赤色顔料フ
ィルタ4Rを形成するように変更してもよい。
【0055】また、赤色螢光体層5R、青色螢光体層5
B、緑色螢光体層5Gを形成する順序も、赤色螢光体層
5R、青色螢光体層5B、緑色螢光体層5Gの順である
必要はなく、適宜その形成順序を変更していもよい。
【0056】さらに、本実施例においては、光透過性金
属酸化物層としてアルミン酸コバルト層3を形成した例
を挙げて説明したが、本発明による光透過性金属酸化物
層は、アルミン酸コバルト層3に限られるものでなく、
チタン−ニッケル−コバルト−亜鉛の複合酸化物層やチ
タン−クロム−コバルト−アルミニウムの複合酸化物で
あってもよく、アルミン酸コバルト、チタン−ニッケル
−コバルト−亜鉛の複合酸化物、チタン−クロム−コバ
ルト−アルミニウムの複合酸化物の中の2つまたは3つ
を混合させた混合層を形成しても、アルミン酸コバルト
層3を形成した場合とほぼ同様の効果を挙げることがで
きる。
【0057】この場合、使用される光透過性金属酸化物
は、粒子の粒径が0.01乃至0.2μmの範囲内にあ
る超微粒子を用いたとき、所要の効果の達成の度合いが
高いことを確認しており、また、光透過性金属酸化物層
は、層の厚みが0.01乃至0.4μmの範囲内のとき
所要の効果を達成することができ、しかも、層の厚みが
0.02乃至0.1μmの範囲内であるとき、顕著な効
果を達成できることを確認している。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、赤色顔
料フィルタを形成するのに先立って、赤色顔料層の被着
面に光透過性金属酸化物層を形成させ、赤色顔料層の未
露光部分を現像する際に、この未露光部分に存在する赤
色顔料粒子の被着面に対する接着力を低減させているの
で、赤色顔料層の未露光部分に対する現像特性が向上
し、この未露光部分に残存する赤色顔料粒子を大幅に低
減させることができる。そして、未露光部分に残存する
赤色顔料粒子が極めて少量になると、残存した顔料粒子
が青色または緑色の顔料層に混入することが殆んどなく
なるので、混入した赤色顔料粒子により青色や緑色の螢
光体からの発光が遮られ、表示画像における青色や緑色
の明るさが低下したり、色純度が低下したりすることが
なくなり、青色や緑色の発光輝度が高く、青色や緑色の
色純度が向上した螢光面を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管螢光面の製造方法
の一実施例の前半部の製造工程を示す一部断面構成図で
ある。
【図2】本発明によるカラー陰極線管螢光面の製造方法
の一実施例の後半部の製造工程を示す一部断面構成図で
ある。
【符号の説明】 1 カラー陰極線管のフェイスプレート 2 光吸収膜(ブラックマトリクス) 3 アルミン酸コバルト層(光透過性金属酸化物層) 4R 赤色顔料層 4B 青色顔料層 4G 緑色顔料層 5R 赤色顔料フィルタ 5B 青色顔料フィルタ 5G 緑色顔料フィルタ 6R 赤色螢光体層 6B 青色螢光体層 6G 緑色螢光体層 7 露光マスク 8 露光用紫外線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のフェースプレート内面
    に、赤色、青色、緑色の中のいずれかの色に対して、順
    次、色顔料を含んだ光硬化型感光性スラリーの塗布によ
    る色顔料層の形成、露光マスクを用いた前記色顔料層の
    所定部分の露光、露光後の前記色顔料層の現像により前
    記色顔料層の未露光部分の除去による色顔料フィルタの
    形成に至る一連の工程を、前記赤色、青色、緑色の3色
    についてそれぞれ実行し、前記フェースプレート内面に
    赤、青、緑の3色の顔料フィルタを形成し、その後に前
    記顔料フィルタと同色の螢光体膜をそれぞれ形成して螢
    光面を得るカラー陰極線管螢光面の製造方法において、
    赤色の顔料フィルタの形成に先立って、赤色顔料層の形
    成面全面に、金属酸化物の微粒子を主成分として含有す
    る分散液の塗布により光透過性金属酸化物層を形成する
    ことを特徴とするカラー陰極線管螢光面の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記光透過性金属酸化物は、アルミン酸
    コバルト(CoO・Al2O3)、チタン−ニッケル−コ
    バルト−亜鉛の複合酸化物(TiO2 ・NiO・CoO
    ・Al2O3)、それに、チタン−クロム−コバルト−ア
    ルミニウムの複合酸化物(TiO2 ・Cr2O3・CoO
    ・Al2O3)の中のいずれか1つまたは2つ以上の混合
    物であることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極
    線管螢光面の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記光透過性金属酸化物は、粒子の粒径
    が0.01乃至0.2μmの範囲内のものであることを
    特徴とする請求項2に記載のカラー陰極線管螢光面の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記光透過性金属酸化物層は、層の厚み
    が0.01乃至0.4μmの範囲内のものであることを
    特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管螢光面の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記光透過性金属酸化物層は、層の厚み
    が0.02乃至0.1μmの範囲内のものであることを
    特徴とする請求項4に記載のカラー陰極線管螢光面の製
    造方法。
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