JPH0929394A - 薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄化方法 - Google Patents
薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄化方法Info
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- JPH0929394A JPH0929394A JP18949595A JP18949595A JPH0929394A JP H0929394 A JPH0929394 A JP H0929394A JP 18949595 A JP18949595 A JP 18949595A JP 18949595 A JP18949595 A JP 18949595A JP H0929394 A JPH0929394 A JP H0929394A
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- casting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄帯状鋳片の連続鋳造において、冷却ドラム
の周面に付着した異物をドラム周面の疵付を回避して均
一に除去することにより、鋳片の表面割れや汚れの発生
を防止する。 【解決手段】 回転する冷却ドラム1の周面に供給され
た溶融金属Mを冷却凝固して薄帯状の鋳片Sに連続鋳造
する際に冷却ドラム1の周面に付着した異物をブラシロ
ールによって除去する方法において、鋳造初期において
は、ブラシロール5の冷却ドラム周面への押圧力を1.
63〜6.54Pa/cm2 とするか、又はブラシ押込
み率Rを1〜7%とし、鋳造初期が経過した後において
は、ブラシロール6の冷却ドラムへの押圧力を0.32
〜1.62Pa/cm2とするか、又はブラシ押込み率
Rを0.2〜0.9%とすることにより、冷却ドラム周
面の疵付を回避しながらドラム周面の異物を均一化する
ことができる。
の周面に付着した異物をドラム周面の疵付を回避して均
一に除去することにより、鋳片の表面割れや汚れの発生
を防止する。 【解決手段】 回転する冷却ドラム1の周面に供給され
た溶融金属Mを冷却凝固して薄帯状の鋳片Sに連続鋳造
する際に冷却ドラム1の周面に付着した異物をブラシロ
ールによって除去する方法において、鋳造初期において
は、ブラシロール5の冷却ドラム周面への押圧力を1.
63〜6.54Pa/cm2 とするか、又はブラシ押込
み率Rを1〜7%とし、鋳造初期が経過した後において
は、ブラシロール6の冷却ドラムへの押圧力を0.32
〜1.62Pa/cm2とするか、又はブラシ押込み率
Rを0.2〜0.9%とすることにより、冷却ドラム周
面の疵付を回避しながらドラム周面の異物を均一化する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を回転す
る冷却ドラムの周面で冷却凝固して薄帯状鋳片に連続鋳
造する方法において、冷却ドラムの周面に付着した異物
を操業中に除去する方法に関するものである。
る冷却ドラムの周面で冷却凝固して薄帯状鋳片に連続鋳
造する方法において、冷却ドラムの周面に付着した異物
を操業中に除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、薄帯状鋳片に連続鋳造する装置
としての双ドラム式連続鋳造装置の要部を示す斜視図で
ある。図1において、一対の冷却ドラム1と、一対の冷
却ドラム1の両端面に押付装置2によって押し付けられ
た一対のサイド堰3によって湯溜まり部4が形成されて
いる。湯溜まり部4に連続して供給された溶融金属Mは
冷却ドラム1の周面によって冷却されて凝固し、矢印の
方向へ回転する冷却ドラム1と1の間から下方へ送り出
されて薄帯状の鋳片Sとなる。
としての双ドラム式連続鋳造装置の要部を示す斜視図で
ある。図1において、一対の冷却ドラム1と、一対の冷
却ドラム1の両端面に押付装置2によって押し付けられ
た一対のサイド堰3によって湯溜まり部4が形成されて
いる。湯溜まり部4に連続して供給された溶融金属Mは
冷却ドラム1の周面によって冷却されて凝固し、矢印の
方向へ回転する冷却ドラム1と1の間から下方へ送り出
されて薄帯状の鋳片Sとなる。
【0003】このような薄帯状鋳片の連続鋳造において
は、冷却ドラムの周面状態が鋳片の表面品質に大きな影
響を及ぼす。例えば、鋳造開始直後は湯溜まり部の湯面
レベルが低く、浸漬ノズルは溶融金属に浸漬していない
ため、冷却ドラム1の周面には溶融金属Mの蒸発物やス
プラッシュ及び湯面のスカム(酸化物)等の異物が付着
する。付着した異物が除去されずに1周して溶融金属M
に触れると、凝固むらを引起し鋳片の表面には割れを伴
った汚れ等の表面欠陥が発生する。したがって冷却ドラ
ムの周面は清浄な状態に保つ必要があるが、冷却ドラム
周面は高温の溶融金属が供給されるため清浄状態に保つ
ことはなかなか困難である。
は、冷却ドラムの周面状態が鋳片の表面品質に大きな影
響を及ぼす。例えば、鋳造開始直後は湯溜まり部の湯面
レベルが低く、浸漬ノズルは溶融金属に浸漬していない
ため、冷却ドラム1の周面には溶融金属Mの蒸発物やス
プラッシュ及び湯面のスカム(酸化物)等の異物が付着
する。付着した異物が除去されずに1周して溶融金属M
に触れると、凝固むらを引起し鋳片の表面には割れを伴
った汚れ等の表面欠陥が発生する。したがって冷却ドラ
ムの周面は清浄な状態に保つ必要があるが、冷却ドラム
周面は高温の溶融金属が供給されるため清浄状態に保つ
ことはなかなか困難である。
【0004】冷却ドラム周面に付着した異物を素線径
0.05〜0.3mmの硬鋼線材を用いたブラシロールに
よって操業中に除去する方法が、例えば特開平3−11
8944号公報によって知られている。しかし、この方
法は前記の素線径0.05〜0.3mmのうちで或る特定
の素線径のみからなるブラシロールによる異物除去のた
め、素線径が比較的大きい場合には異物除去は十分行わ
れる反面ブラシロールの損傷が激しいことやドラム周面
を疵付けることになる。一方、素線径が比較的小さい場
合には異物除去にむらが生じ、不十分な異物除去の結果
となる。加えて、前記ブラシロールの冷却ドラム周面へ
の押圧力も鋳造初期から鋳造末期までブラシロールの素
線径および鋳造条件に係わりなく一定であるため、不十
分な異物除去はますます倍加されるなどの問題があっ
た。ドラム周面を疵付けた場合は、ドラムの寿命を縮め
るとともに疵付部におけるシェルの不均一な冷却により
鋳片に表面割れが発生する場合がある。
0.05〜0.3mmの硬鋼線材を用いたブラシロールに
よって操業中に除去する方法が、例えば特開平3−11
8944号公報によって知られている。しかし、この方
法は前記の素線径0.05〜0.3mmのうちで或る特定
の素線径のみからなるブラシロールによる異物除去のた
め、素線径が比較的大きい場合には異物除去は十分行わ
れる反面ブラシロールの損傷が激しいことやドラム周面
を疵付けることになる。一方、素線径が比較的小さい場
合には異物除去にむらが生じ、不十分な異物除去の結果
となる。加えて、前記ブラシロールの冷却ドラム周面へ
の押圧力も鋳造初期から鋳造末期までブラシロールの素
線径および鋳造条件に係わりなく一定であるため、不十
分な異物除去はますます倍加されるなどの問題があっ
た。ドラム周面を疵付けた場合は、ドラムの寿命を縮め
るとともに疵付部におけるシェルの不均一な冷却により
鋳片に表面割れが発生する場合がある。
【0005】特に、冷却ドラム周面でのシェル収縮応力
による鋳片の表面割れ防止のために、ドラム周面に窪み
を設けた場合は、この窪みがブラッシングによって削ら
れるため鋳片の表面割れ防止効果が十分に得られない。
による鋳片の表面割れ防止のために、ドラム周面に窪み
を設けた場合は、この窪みがブラッシングによって削ら
れるため鋳片の表面割れ防止効果が十分に得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薄帯状鋳片
の連続鋳造において、冷却ドラム周面に付着した異物を
ドラム周面及びブラシロールの損耗を抑制しながら除去
することにより、鋳片表面欠陥の防止と冷却ドラム及び
ブラシロールの寿命延長を図ることを目的とする。
の連続鋳造において、冷却ドラム周面に付着した異物を
ドラム周面及びブラシロールの損耗を抑制しながら除去
することにより、鋳片表面欠陥の防止と冷却ドラム及び
ブラシロールの寿命延長を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、冷却ドラム
周面に付着した異物のうち、特に不均一に付着した異物
が鋳片の表面性状を悪くすることを見出し、そして冷却
ドラム周面への異物の付着は、とりわけ鋳造初期におい
て多く且つ不均一である反面、鋳造初期が経過した後に
おいては比較的に少なく且つ均一であることに着目する
ことによって、鋳造初期においては積極的にブラッシン
グをし、前記鋳造初期が経過した後においてはドラム周
面やブラシロールの損傷を抑制しながらブラッシングす
ることにより、異物の除去と冷却ドラム及びブラシロー
ルの損耗防止を両立させたものである。
周面に付着した異物のうち、特に不均一に付着した異物
が鋳片の表面性状を悪くすることを見出し、そして冷却
ドラム周面への異物の付着は、とりわけ鋳造初期におい
て多く且つ不均一である反面、鋳造初期が経過した後に
おいては比較的に少なく且つ均一であることに着目する
ことによって、鋳造初期においては積極的にブラッシン
グをし、前記鋳造初期が経過した後においてはドラム周
面やブラシロールの損傷を抑制しながらブラッシングす
ることにより、異物の除去と冷却ドラム及びブラシロー
ルの損耗防止を両立させたものである。
【0008】本発明による冷却ドラムの清浄化方法は、
回転する冷却ドラムの周面によって湯溜まり部を形成
し、該湯溜まり部に供給された溶融金属を前記冷却ドラ
ムの周面で冷却凝固しながら薄帯状鋳片に連続鋳造する
際に前記冷却ドラムの周面に付着した異物を回転するブ
ラシロールによって除去する方法において、前記ブラシ
ロールの前記冷却ドラムの周面への押圧力を、鋳造初期
においては1cm2 当たり1.63〜6.54Paの範囲
に、好ましくは1.96〜5.88Paの範囲に維持し、
前記鋳造初期が経過した後においては1cm2 当たり0.
32〜1.62Paの範囲に、好ましくは0.65〜1.
31の範囲に維持する方法でありまた、前記方法におい
て、下記(1)式で定義されるブラシ押込み率Rを、鋳
造初期においては1〜7%の範囲に、好ましくは3〜5
%の範囲に維持し、鋳造初期が経過した後においては
0.2〜0.9%の範囲に、好ましくは0.4〜0.7
%の範囲に維持することを要旨とするものである。 R=l×100/L … (1)式 但し、 l;ブラシロールの押込み距離(mm) L;ブラシロールの素線長さ(mm) ここで、ブラシ押込み率Rについて、図2を参照して説
明する。図2(a)は、ブラシロール5を冷却ドラム1
に当接させた状態を示し、図2(b)は、ブラシロール
5を冷却ドラム1に押し込んだ状態を示している。図に
おいて、Lはブラシロールの素線長さであり、lはブラ
シロールの押込み距離であり、ブラシ押込み率Rは前記
(1)式によって求められる。また、本発明における鋳
造初期とは、図1に示す湯溜まり部4に溶融金属Mを供
給して後、冷却ドラム1が少なくとも3回転するまでの
間であり、好ましくは冷却ドラム1が5回転するまでの
間である。また、鋳造初期において用いるブラシロール
の素線は、硬鋼線やステンレス鋼線等の鋼線であること
が好ましく、素線径は0.15〜0.30mmが好まし
い。一方、鋳造初期が経過した後において用いるブラシ
ロールの素線は鋼線の他に真鍮線など他の素材であって
もよく、素線が鋼線の場合は素線径は0.05〜0.1
4mmが好ましい。
回転する冷却ドラムの周面によって湯溜まり部を形成
し、該湯溜まり部に供給された溶融金属を前記冷却ドラ
ムの周面で冷却凝固しながら薄帯状鋳片に連続鋳造する
際に前記冷却ドラムの周面に付着した異物を回転するブ
ラシロールによって除去する方法において、前記ブラシ
ロールの前記冷却ドラムの周面への押圧力を、鋳造初期
においては1cm2 当たり1.63〜6.54Paの範囲
に、好ましくは1.96〜5.88Paの範囲に維持し、
前記鋳造初期が経過した後においては1cm2 当たり0.
32〜1.62Paの範囲に、好ましくは0.65〜1.
31の範囲に維持する方法でありまた、前記方法におい
て、下記(1)式で定義されるブラシ押込み率Rを、鋳
造初期においては1〜7%の範囲に、好ましくは3〜5
%の範囲に維持し、鋳造初期が経過した後においては
0.2〜0.9%の範囲に、好ましくは0.4〜0.7
%の範囲に維持することを要旨とするものである。 R=l×100/L … (1)式 但し、 l;ブラシロールの押込み距離(mm) L;ブラシロールの素線長さ(mm) ここで、ブラシ押込み率Rについて、図2を参照して説
明する。図2(a)は、ブラシロール5を冷却ドラム1
に当接させた状態を示し、図2(b)は、ブラシロール
5を冷却ドラム1に押し込んだ状態を示している。図に
おいて、Lはブラシロールの素線長さであり、lはブラ
シロールの押込み距離であり、ブラシ押込み率Rは前記
(1)式によって求められる。また、本発明における鋳
造初期とは、図1に示す湯溜まり部4に溶融金属Mを供
給して後、冷却ドラム1が少なくとも3回転するまでの
間であり、好ましくは冷却ドラム1が5回転するまでの
間である。また、鋳造初期において用いるブラシロール
の素線は、硬鋼線やステンレス鋼線等の鋼線であること
が好ましく、素線径は0.15〜0.30mmが好まし
い。一方、鋳造初期が経過した後において用いるブラシ
ロールの素線は鋼線の他に真鍮線など他の素材であって
もよく、素線が鋼線の場合は素線径は0.05〜0.1
4mmが好ましい。
【0009】
【作用】冷却ドラムの周面に異物が不均一に付着する
と、鋳片表面に割れを伴った汚れが発生する場合が多
い。特に不均一に付着した異物の表面粗さが5μmを超
えると汚れが発生し易い。鋳造を開始して後、冷却ドラ
ムが少なくとも3回転するまでの鋳造初期においては、
ドラム周面への異物の付着が多く且つ異物は不均一に付
着してドラム周面の表面粗さが5μmを超える場合が多
い。一方、鋳造初期が経過した後においては、冷却ドラ
ム周面への異物の付着は比較的に少なく且つ均一であ
る。
と、鋳片表面に割れを伴った汚れが発生する場合が多
い。特に不均一に付着した異物の表面粗さが5μmを超
えると汚れが発生し易い。鋳造を開始して後、冷却ドラ
ムが少なくとも3回転するまでの鋳造初期においては、
ドラム周面への異物の付着が多く且つ異物は不均一に付
着してドラム周面の表面粗さが5μmを超える場合が多
い。一方、鋳造初期が経過した後においては、冷却ドラ
ム周面への異物の付着は比較的に少なく且つ均一であ
る。
【0010】鋳造初期において、ブラシロールの冷却ド
ラム周面への押圧力が1cm2 当たり1.63Pa未満であ
るか、又は前記(1)式で定義されるブラシ押込み率R
が1%未満であると、冷却ドラム周面の異物の除去が不
十分となって異物を均一化できない。また、鋳造初期が
経過した後において、ブラシロールの冷却ドラム周面へ
の押圧力が1cm2 当たり0.32Pa未満であるか、又は
前記ブラシ押込み率Rが0.2%未満であると、前記同
様に冷却ドラム周面の異物の除去が不十分となって異物
を均一化できない。このように、冷却ドラム周面の異物
の除去が不十分となって異物を均一化できない場合は、
鋳片表面に割れを伴った汚れが発生する場合が多い。
ラム周面への押圧力が1cm2 当たり1.63Pa未満であ
るか、又は前記(1)式で定義されるブラシ押込み率R
が1%未満であると、冷却ドラム周面の異物の除去が不
十分となって異物を均一化できない。また、鋳造初期が
経過した後において、ブラシロールの冷却ドラム周面へ
の押圧力が1cm2 当たり0.32Pa未満であるか、又は
前記ブラシ押込み率Rが0.2%未満であると、前記同
様に冷却ドラム周面の異物の除去が不十分となって異物
を均一化できない。このように、冷却ドラム周面の異物
の除去が不十分となって異物を均一化できない場合は、
鋳片表面に割れを伴った汚れが発生する場合が多い。
【0011】一方、鋳造初期において、ブラシロールの
冷却ドラム周面への押圧力が1cm2当たり6.54Paを
超えるか、又は前記ブラシ押込み率Rが7%を超える
と、ドラム周面はブラッシングによって損耗するととも
に周方向の疵付が生じる場合がある。また、鋳造初期が
経過した後において、ブラシロールのドラム周面への押
圧力が1cm2 当たり1.62Paを超えるか、又は前記ブ
ラシ押込み率Rが0.9%を超えると、前記同様にドラ
ム周面はブラッシングによって損耗するとともに周方向
の疵付が生じる場合がある。このようにドラム周面に疵
付が生じると、シェルの不均一な冷却により鋳片に表面
割れが発生する場合が多い。特に冷却ドラム周面に窪み
を設けた場合は、窪みが削られてその形状が崩れるため
窪みの作用を十分に得ることができないため鋳片に割れ
が発生し易くなる。
冷却ドラム周面への押圧力が1cm2当たり6.54Paを
超えるか、又は前記ブラシ押込み率Rが7%を超える
と、ドラム周面はブラッシングによって損耗するととも
に周方向の疵付が生じる場合がある。また、鋳造初期が
経過した後において、ブラシロールのドラム周面への押
圧力が1cm2 当たり1.62Paを超えるか、又は前記ブ
ラシ押込み率Rが0.9%を超えると、前記同様にドラ
ム周面はブラッシングによって損耗するとともに周方向
の疵付が生じる場合がある。このようにドラム周面に疵
付が生じると、シェルの不均一な冷却により鋳片に表面
割れが発生する場合が多い。特に冷却ドラム周面に窪み
を設けた場合は、窪みが削られてその形状が崩れるため
窪みの作用を十分に得ることができないため鋳片に割れ
が発生し易くなる。
【0012】したがって、鋳造初期においては、ブラシ
ロールの冷却ドラム周面への押圧力を1cm2 当たり1.
63〜6.54Paとするか、又はブラシ押込み率Rを1
〜7%とし、鋳造初期が経過した後においては、ブラシ
ロールの冷却ドラム周面への押圧力を1cm2 当たり0.
32〜1.62Paとするか、又はブラシ押込み率Rを
0.2〜0.9%とすることにより、冷却ドラム及びブ
ラシロールの損耗を回避して割れを伴った鋳片表面の汚
れ発生を防止することができる。
ロールの冷却ドラム周面への押圧力を1cm2 当たり1.
63〜6.54Paとするか、又はブラシ押込み率Rを1
〜7%とし、鋳造初期が経過した後においては、ブラシ
ロールの冷却ドラム周面への押圧力を1cm2 当たり0.
32〜1.62Paとするか、又はブラシ押込み率Rを
0.2〜0.9%とすることにより、冷却ドラム及びブ
ラシロールの損耗を回避して割れを伴った鋳片表面の汚
れ発生を防止することができる。
【0013】
【実施例】続いて、本発明の実施例を図3によって具体
的に説明する。図3は、冷却ドラム1の周面に接近して
ブラシロール5,6を設けた装置例の側面図であり、ブ
ラシロール5,6は一対の冷却ドラム1,1のそれぞれ
に接近して設けられるが、鋳片Sを挟んだ左右で同じ構
成であるため片側のみを示す。
的に説明する。図3は、冷却ドラム1の周面に接近して
ブラシロール5,6を設けた装置例の側面図であり、ブ
ラシロール5,6は一対の冷却ドラム1,1のそれぞれ
に接近して設けられるが、鋳片Sを挟んだ左右で同じ構
成であるため片側のみを示す。
【0014】冷却ドラム1は、例えば銅製で周面にはN
iメッキ等が施され、メッキ面にはフォトエッチ加工や
ショットブラスト加工等が施されている。フォトエッチ
加工の場合は、例えば直径0.1〜1.2mm、平均深さ
40〜200μmの円形乃至は楕円形の窪みが20%以
上の面積率で形成されており、ショットブラスト加工の
場合は、例えば平均深さ20〜200μm程度の窪みが
20以上の面積率で形成されている。
iメッキ等が施され、メッキ面にはフォトエッチ加工や
ショットブラスト加工等が施されている。フォトエッチ
加工の場合は、例えば直径0.1〜1.2mm、平均深さ
40〜200μmの円形乃至は楕円形の窪みが20%以
上の面積率で形成されており、ショットブラスト加工の
場合は、例えば平均深さ20〜200μm程度の窪みが
20以上の面積率で形成されている。
【0015】No.1及びNo.2ブラシロール5,6は、
冷却ドラム1と平行に向けて設けられており、その幅は
少なくとも湯溜まり部4の幅以上である。No. 1ブラシ
ロール5は、素線径0.15〜0.30mm、素線長さ2
0〜200mmのステンレス鋼線等が植設されて形成され
ており、No.2ブラシロール6は、素線径0.05〜
0.14mm、素線長さ20〜200mmのステンレス鋼線
が植設されて形成されている。
冷却ドラム1と平行に向けて設けられており、その幅は
少なくとも湯溜まり部4の幅以上である。No. 1ブラシ
ロール5は、素線径0.15〜0.30mm、素線長さ2
0〜200mmのステンレス鋼線等が植設されて形成され
ており、No.2ブラシロール6は、素線径0.05〜
0.14mm、素線長さ20〜200mmのステンレス鋼線
が植設されて形成されている。
【0016】冷却ドラム1の軸と直交する方向にはリニ
アベアリング7が設けられており、リニアベアリング7
には支持台8が搭載されている。支持台8は、図示しな
いシリンダーによって冷却ドラム1に接近及び離反する
方向へ移動可能である。支持台8にはブラシ押込み率R
を調整する位置制御シリンダー10,11が設けられて
おり、シリンダー10,11のロッドにはブラシ押圧力
(Pa)を検出するロードセル(図示しない)を介して前
記No. 1及びNo. 2ブラシロール5,6が連結されてい
る。ブラシロール5,6の軸は支持台8に設けられたガ
イド溝9に支持されており、ブラシロール5,6はシリ
ンダー10,11の駆動によって冷却ドラム1の周面に
単独で当接及び離反する。また支持台8にはブラシ駆動
用のモータ12が設けられており、ブラシロール5,6
は支持台8に軸着されたチンションプーリー13を介し
て前記モータ11とベルト14,14によって連結され
て矢印の方向へ回転する。
アベアリング7が設けられており、リニアベアリング7
には支持台8が搭載されている。支持台8は、図示しな
いシリンダーによって冷却ドラム1に接近及び離反する
方向へ移動可能である。支持台8にはブラシ押込み率R
を調整する位置制御シリンダー10,11が設けられて
おり、シリンダー10,11のロッドにはブラシ押圧力
(Pa)を検出するロードセル(図示しない)を介して前
記No. 1及びNo. 2ブラシロール5,6が連結されてい
る。ブラシロール5,6の軸は支持台8に設けられたガ
イド溝9に支持されており、ブラシロール5,6はシリ
ンダー10,11の駆動によって冷却ドラム1の周面に
単独で当接及び離反する。また支持台8にはブラシ駆動
用のモータ12が設けられており、ブラシロール5,6
は支持台8に軸着されたチンションプーリー13を介し
て前記モータ11とベルト14,14によって連結され
て矢印の方向へ回転する。
【0017】次に本装置の作動について説明する。図3
に示すように、No. 1ブラシロール5を位置制御シリン
ダー10によって冷却ドラム1の周面に押し付けた後、
湯溜まり部4に溶融金属Mを供給する。湯面が所定レベ
ルに到達すると冷却ドラム1,1を矢印の方向へ回転す
るとともにモータ12によってNo. 1ブラシロール5を
矢印の方向へ回転させて冷却ドラム周面の異物を除去す
る。
に示すように、No. 1ブラシロール5を位置制御シリン
ダー10によって冷却ドラム1の周面に押し付けた後、
湯溜まり部4に溶融金属Mを供給する。湯面が所定レベ
ルに到達すると冷却ドラム1,1を矢印の方向へ回転す
るとともにモータ12によってNo. 1ブラシロール5を
矢印の方向へ回転させて冷却ドラム周面の異物を除去す
る。
【0018】このとき、位置制御シリンダー10のロッ
ドに設けたロードセル(図示しない)によってNo. 1ブ
ラシロール5の冷却ドラム1への押圧力(Pa)を検出
し、押圧力が1cm2 当たり1.63〜6.54Paの範囲
となるように位置制御シリンダー10を制御するか、又
はブラシ押込み率Rが1〜7%の範囲となるように位置
制御シリンダー11を制御する。
ドに設けたロードセル(図示しない)によってNo. 1ブ
ラシロール5の冷却ドラム1への押圧力(Pa)を検出
し、押圧力が1cm2 当たり1.63〜6.54Paの範囲
となるように位置制御シリンダー10を制御するか、又
はブラシ押込み率Rが1〜7%の範囲となるように位置
制御シリンダー11を制御する。
【0019】冷却ドラム1が少なくとも3回転すると、
No. 1ブラシロール5を後退させて冷却ドラム1から離
すとともにNo. 2ブラシロール6を位置制御シリンダー
11によって冷却ドラム1の周面に押し付けて鋳造終了
まで異物を除去する。このとき、ロードセルによってN
o. 2ブラシロール6の冷却ドラム1への押圧力(kgf)
を検出し、押圧力が1cm2 当たり0.32〜1.62Pa
の範囲となるように位置制御シリンダー11を制御する
か、又はブラシ押込み率Rが0.2〜0.9%の範囲と
なるように位置制御シリンダー11を制御する。
No. 1ブラシロール5を後退させて冷却ドラム1から離
すとともにNo. 2ブラシロール6を位置制御シリンダー
11によって冷却ドラム1の周面に押し付けて鋳造終了
まで異物を除去する。このとき、ロードセルによってN
o. 2ブラシロール6の冷却ドラム1への押圧力(kgf)
を検出し、押圧力が1cm2 当たり0.32〜1.62Pa
の範囲となるように位置制御シリンダー11を制御する
か、又はブラシ押込み率Rが0.2〜0.9%の範囲と
なるように位置制御シリンダー11を制御する。
【0020】表1は、本装置を用いてSUS304ステンレス
鋼を薄帯状鋳片に連続鋳造した結果を示している。な
お、冷却ドラムは幅800mm、直径1200mmであり、
ブラシロールは幅900mm、直径150mm、素線長さ4
0mmである。各ブラシロールの回転数は600rpm (周
速度280m/min)、冷却ドラムの周速度は60m/mi
n とし、鋳造時間約55分で60トン鋳造した。鋳片は
酸洗した後、その表面の1m2 当たりで観察された表面
割れの総長を求めた。
鋼を薄帯状鋳片に連続鋳造した結果を示している。な
お、冷却ドラムは幅800mm、直径1200mmであり、
ブラシロールは幅900mm、直径150mm、素線長さ4
0mmである。各ブラシロールの回転数は600rpm (周
速度280m/min)、冷却ドラムの周速度は60m/mi
n とし、鋳造時間約55分で60トン鋳造した。鋳片は
酸洗した後、その表面の1m2 当たりで観察された表面
割れの総長を求めた。
【0021】
【表1】 表1に示すように、No. 1〜4の本発明例では、鋳造後
の冷却ドラム周面の掻き疵や汚れ及び鋳片の表面割れは
発生しなかった。これに対して、比較例のNo.5,7で
はドラム周面の異物を均一に除去できなかった結果、鋳
片に汚れを伴った表面割れが発生した。また比較例のN
o. 6,8では、ブラッシングによってドラム周面を疵
付けた結果、ドラム周面の窪みが磨耗し鋳片に表面割れ
が発生した。
の冷却ドラム周面の掻き疵や汚れ及び鋳片の表面割れは
発生しなかった。これに対して、比較例のNo.5,7で
はドラム周面の異物を均一に除去できなかった結果、鋳
片に汚れを伴った表面割れが発生した。また比較例のN
o. 6,8では、ブラッシングによってドラム周面を疵
付けた結果、ドラム周面の窪みが磨耗し鋳片に表面割れ
が発生した。
【0022】なお、以上の説明では薄帯状鋳片を連続鋳
造する装置として、双ドラム式の例を示したが、本発明
はこの他に単ロール式にも適用することができる。また
ブラシロールは、鋳造初期用と鋳造初期以降用の2基を
設けたが、両期兼用のものを1基設けてもよい。
造する装置として、双ドラム式の例を示したが、本発明
はこの他に単ロール式にも適用することができる。また
ブラシロールは、鋳造初期用と鋳造初期以降用の2基を
設けたが、両期兼用のものを1基設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、薄帯状鋳片の連続鋳造
において、冷却ドラム周面への異物の付着量が多く且つ
不均一である鋳造初期では、異物を積極的に除去し、異
物の付着が比較的に少なく且つ均一な定常時ではドラム
周面及びブラシロールの損耗を抑えながら異物を除去す
るようにしたので、ドラム周面の疵付を回避して異物を
均一に除去することができる。その結果、異物の不均一
な付着による鋳片の表面汚れやドラム周面の疵付きによ
る鋳片の表面割れを防止できる。特に冷却ドラム周面で
のシェル収縮応力による鋳片の表面割れ防止のために、
冷却ドラム周面に窪みを設けた場合は、この窪みの作用
を十分に得ることで表面割れの極めて少ない鋳片を製造
することができる。
において、冷却ドラム周面への異物の付着量が多く且つ
不均一である鋳造初期では、異物を積極的に除去し、異
物の付着が比較的に少なく且つ均一な定常時ではドラム
周面及びブラシロールの損耗を抑えながら異物を除去す
るようにしたので、ドラム周面の疵付を回避して異物を
均一に除去することができる。その結果、異物の不均一
な付着による鋳片の表面汚れやドラム周面の疵付きによ
る鋳片の表面割れを防止できる。特に冷却ドラム周面で
のシェル収縮応力による鋳片の表面割れ防止のために、
冷却ドラム周面に窪みを設けた場合は、この窪みの作用
を十分に得ることで表面割れの極めて少ない鋳片を製造
することができる。
【図1】従来の双ドラム式連続鋳造装置を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】ブラシ押込み率Rを説明する図である。
【図3】本発明を実施する装置例の片側側面図である。
1…冷却ドラム 2…サイド堰 3…押付装置 4…湯溜まり部 5…No. 1ブラシロール 6…No. 2ブラシロール 7…リニアベアリング 8…支持台 9…ガイド溝 10…位置制御シリンダー 11…位置制御シリンダー 12…ブラシ駆動用のモータ 13…テンションプーリー 14…ベルト M…溶融金属 S…鋳片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯辺 由男 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 回転する一対の冷却ドラムの周面によっ
て湯溜まり部を形成し、該湯溜まり部に供給された溶融
金属を前記冷却ドラムの周面で冷却凝固しながら薄帯状
鋳片に連続鋳造する際に前記冷却ドラムの周面に付着し
た異物を回転するブラシロールによって除去する方法に
おいて、前記ブラシロールの前記冷却ドラムの周面への
押圧力を、鋳造初期においては1cm2 当たり1.63〜
6.54Paの範囲に維持し、前記鋳造初期が経過した後
においては1cm2 当たり0.32〜1.62Paの範囲に
維持することを特徴とする薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラム
の清浄化方法。 - 【請求項2】 回転する冷却ドラムの周面によって湯溜
まり部を形成し、該湯溜まり部に供給された溶融金属を
前記冷却ドラムの周面で冷却凝固しながら薄帯状鋳片に
連続鋳造する際に前記冷却ドラムの周面に付着した異物
を回転するブラシロールによって除去する方法におい
て、下記(1)式で定義されるブラシ押込み率Rを、鋳
造初期においては1〜7%の範囲に維持し、鋳造初期が
経過した後においては0.2〜0.9%の範囲に維持す
ることを特徴とする薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄
化方法。 R=l×100/L … (1)式 但し、 l;ブラシロールの押込み距離(mm) L;ブラシロールの素線長さ(mm)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18949595A JPH0929394A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18949595A JPH0929394A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929394A true JPH0929394A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16242232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18949595A Withdrawn JPH0929394A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 薄帯状鋳片鋳造用冷却ドラムの清浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929394A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0965402A1 (en) * | 1998-06-17 | 1999-12-22 | Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. | Strip casting apparatus |
| US6886623B2 (en) * | 1998-06-17 | 2005-05-03 | Castrip Llc | Strip casting apparatus |
| US7296614B2 (en) | 2004-12-13 | 2007-11-20 | Nucor Corporation | Method and apparatus for controlling the formation of crocodile skin surface roughness on thin cast strip |
| WO2010057255A1 (en) * | 2008-11-20 | 2010-05-27 | Bluescope Steel Limited | Device for cleaning chilled roll in a twin roll caster |
| US7891407B2 (en) | 2004-12-13 | 2011-02-22 | Nucor Corporation | Method and apparatus for localized control of heat flux in thin cast strip |
| US8312917B2 (en) | 2004-12-13 | 2012-11-20 | Nucor Corporation | Method and apparatus for controlling the formation of crocodile skin surface roughness on thin cast strip |
| US8316920B2 (en) | 2008-11-20 | 2012-11-27 | Nucor Corporation | Brush roll for casting roll |
| JP2015530256A (ja) * | 2012-09-27 | 2015-10-15 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 双ロール式薄ストリップ連続鋳造ロールの表面の清掃の方法および装置 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP18949595A patent/JPH0929394A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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| CN107008870A (zh) * | 2008-11-20 | 2017-08-04 | 卡斯特里普公司 | 双辊铸机中的冷却辊清洁装置 |
| JP2015530256A (ja) * | 2012-09-27 | 2015-10-15 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 双ロール式薄ストリップ連続鋳造ロールの表面の清掃の方法および装置 |
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|---|---|---|---|
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