JPH0933691A - 中性子遮蔽材 - Google Patents
中性子遮蔽材Info
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- JPH0933691A JPH0933691A JP18171095A JP18171095A JPH0933691A JP H0933691 A JPH0933691 A JP H0933691A JP 18171095 A JP18171095 A JP 18171095A JP 18171095 A JP18171095 A JP 18171095A JP H0933691 A JPH0933691 A JP H0933691A
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- Japan
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- cyclic olefin
- group
- formula
- bonded
- neutron shielding
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- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】本発明の中性子遮蔽材は、特定の環状オレ
フィン系樹脂から形成されている。この環状オレフィン
系樹脂は、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
であることが好ましい。 【効果】中性子遮蔽能と透明性の両者がバランスよく優
れている。
フィン系樹脂から形成されている。この環状オレフィン
系樹脂は、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
であることが好ましい。 【効果】中性子遮蔽能と透明性の両者がバランスよく優
れている。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、中性子遮蔽材に関し、さ
らに詳しくは中性子の遮蔽性に優れ、透明で、遮蔽材を
通して放射線源あるいは照射物などの被遮蔽内容物の観
察が容易であるような中性子遮蔽材に関する。
らに詳しくは中性子の遮蔽性に優れ、透明で、遮蔽材を
通して放射線源あるいは照射物などの被遮蔽内容物の観
察が容易であるような中性子遮蔽材に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】原子力施設内での作業、あるいは
放射性物質の取扱い等の際には、放射線を遮蔽して人体
を保護することが必要である。
放射性物質の取扱い等の際には、放射線を遮蔽して人体
を保護することが必要である。
【0003】また、近年では、電子産業の分野において
も放射線の遮蔽が求められている。特に、集積回路(I
C)のパッケージに用いられるセラミックスやガラスに
含有される極く微量のウラン、トリウム等から放射され
るα-線により散発的に基板中に正孔−電子対が発生
し、集積回路の機能を損ねる虞もある。
も放射線の遮蔽が求められている。特に、集積回路(I
C)のパッケージに用いられるセラミックスやガラスに
含有される極く微量のウラン、トリウム等から放射され
るα-線により散発的に基板中に正孔−電子対が発生
し、集積回路の機能を損ねる虞もある。
【0004】このような放射線のうちでも特に物質透過
力の大きなγ線、中性子線の遮蔽の必要性が大きい。こ
のような中性子遮蔽材を形成しうる従来公知の材料とし
ては、金属の鉛、メタクリレートと鉛アクリレート等と
を共重合してなるポリメチルメタクリレート、コンクリ
ート材(特開昭53-9996号公報、特開平2-189
350号公報参照)の他、水、分子内に水素を多量に含
有する炭化水素化合物、例えばポリエチレン、ポリブテ
ン、流動パラフィン、アクリル樹脂などが挙げられる
(特開平5-27088号公報参照)。
力の大きなγ線、中性子線の遮蔽の必要性が大きい。こ
のような中性子遮蔽材を形成しうる従来公知の材料とし
ては、金属の鉛、メタクリレートと鉛アクリレート等と
を共重合してなるポリメチルメタクリレート、コンクリ
ート材(特開昭53-9996号公報、特開平2-189
350号公報参照)の他、水、分子内に水素を多量に含
有する炭化水素化合物、例えばポリエチレン、ポリブテ
ン、流動パラフィン、アクリル樹脂などが挙げられる
(特開平5-27088号公報参照)。
【0005】しかしながら、特開平2-189350号
公報にも記載されているように、金属の鉛、メタクリレ
ートと鉛アクリレート等とを共重合してなるポリメチル
メタクリレートでは、水素原子を含有しないか、水素原
子を含有してもその含有量が少なく、透過力の強い中性
子線の遮蔽には不十分であり、通常他の遮蔽材との併用
が求められる。またコンクリートを含むこれらの遮蔽材
は何れも不透明であるか、または透明性に乏しいという
問題点があった。
公報にも記載されているように、金属の鉛、メタクリレ
ートと鉛アクリレート等とを共重合してなるポリメチル
メタクリレートでは、水素原子を含有しないか、水素原
子を含有してもその含有量が少なく、透過力の強い中性
子線の遮蔽には不十分であり、通常他の遮蔽材との併用
が求められる。またコンクリートを含むこれらの遮蔽材
は何れも不透明であるか、または透明性に乏しいという
問題点があった。
【0006】また水、ポリエチレン、ポリブテン、流動
パラフィン、アクリル樹脂などの中性子遮蔽能等につい
ては、特開平5-27088号公報にも記載されている
が、例えば、水は、常温での流動性が高過ぎ、水が収容
された遮蔽容器の損壊等に伴い簡単に流出してしまう虞
があり、ポリエチレンやポリブテンでは、常温では固体
であるが透明性に劣り、遮蔽内容物の観察に不都合であ
るとの問題点があった。
パラフィン、アクリル樹脂などの中性子遮蔽能等につい
ては、特開平5-27088号公報にも記載されている
が、例えば、水は、常温での流動性が高過ぎ、水が収容
された遮蔽容器の損壊等に伴い簡単に流出してしまう虞
があり、ポリエチレンやポリブテンでは、常温では固体
であるが透明性に劣り、遮蔽内容物の観察に不都合であ
るとの問題点があった。
【0007】流動パラフィンでは、水と同様に流出の虞
があり、また水素密度も低く放射線に対する遮蔽性に劣
り、加熱時には引火の危険性もある。またアクリル樹脂
では、透明性に優れ、型枠内での重合硬化可能であり成
形加工性に優れるが、水やパラフィン系炭化水素に比べ
て水素原子密度が低く遮蔽能に劣る。
があり、また水素密度も低く放射線に対する遮蔽性に劣
り、加熱時には引火の危険性もある。またアクリル樹脂
では、透明性に優れ、型枠内での重合硬化可能であり成
形加工性に優れるが、水やパラフィン系炭化水素に比べ
て水素原子密度が低く遮蔽能に劣る。
【0008】また、前記特開平5-27088号公報に
は、粘度平均分子量が2万〜8万で、水素原子密度が
7.0×1022個/cm3以上の透明ポリマーからなる
透明な高速中性子遮蔽材が開示されている。このような
透明ポリマーとしては、その「課題解決のための手段」
の項に、ポリイソブチレンが挙げられており、このポリ
イソブチレンは、他の透明部材すなわちアクリル樹脂、
ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニール、ポ
リ塩化ビニリデン、セロファン等の透明性樹脂、あるい
はガラスなどの無機物と積層して用いてもよい旨記載さ
れている。
は、粘度平均分子量が2万〜8万で、水素原子密度が
7.0×1022個/cm3以上の透明ポリマーからなる
透明な高速中性子遮蔽材が開示されている。このような
透明ポリマーとしては、その「課題解決のための手段」
の項に、ポリイソブチレンが挙げられており、このポリ
イソブチレンは、他の透明部材すなわちアクリル樹脂、
ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニール、ポ
リ塩化ビニリデン、セロファン等の透明性樹脂、あるい
はガラスなどの無機物と積層して用いてもよい旨記載さ
れている。
【0009】しかしながらこの公報記載のポリイソブチ
レンは、透明性の点でさらなる改良の余地がある。ま
た、特公昭62-49305号公報には、密度が0.9
50g/cc以上であり、かつ分子量が3万以上である
ポリエチレン樹脂100重量部と、無機ほう素化合物3
50〜750重量部とからなる中性子遮蔽材が開示され
ている。しかしながら、この中性子遮蔽材は、上記ポリ
エチレンと同様、透明性に劣るとの問題点があった。
レンは、透明性の点でさらなる改良の余地がある。ま
た、特公昭62-49305号公報には、密度が0.9
50g/cc以上であり、かつ分子量が3万以上である
ポリエチレン樹脂100重量部と、無機ほう素化合物3
50〜750重量部とからなる中性子遮蔽材が開示され
ている。しかしながら、この中性子遮蔽材は、上記ポリ
エチレンと同様、透明性に劣るとの問題点があった。
【0010】特開平2-189350号公報には、炭化
水素系ゴム100重量部に対して、ほう酸鉛を0.1〜
60重量部含有してなる中性子遮蔽性に優れたゴム組成
物が開示され、炭化水素系ゴムとして、エチレン・プロ
ピレンゴム、水素添加天然ゴム、水素添加イソプレンゴ
ム、水素添加スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、
水素添加スチレン・イソプレンゴムが挙げられている。
しかしながら、いずれも透明性の改良が求められてい
る。
水素系ゴム100重量部に対して、ほう酸鉛を0.1〜
60重量部含有してなる中性子遮蔽性に優れたゴム組成
物が開示され、炭化水素系ゴムとして、エチレン・プロ
ピレンゴム、水素添加天然ゴム、水素添加イソプレンゴ
ム、水素添加スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、
水素添加スチレン・イソプレンゴムが挙げられている。
しかしながら、いずれも透明性の改良が求められてい
る。
【0011】このように、従来の中性子遮蔽材は、中性
子遮蔽能に劣るか、あるいは透明性に劣るとの問題点が
あり、中性子遮蔽能と透明性とのいずれにも優れた中性
子遮蔽材は、未だ見出されていない。
子遮蔽能に劣るか、あるいは透明性に劣るとの問題点が
あり、中性子遮蔽能と透明性とのいずれにも優れた中性
子遮蔽材は、未だ見出されていない。
【0012】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであり、中性子遮蔽能と透明性との両者
がバランスよく優れている中性子遮蔽材を提供すること
を目的としている。
てなされたものであり、中性子遮蔽能と透明性との両者
がバランスよく優れている中性子遮蔽材を提供すること
を目的としている。
【0013】
【発明の概要】本発明に係る中性子遮蔽材は、下記の[A
-1] 、[A-2] 、[A-3] および[A-4] から選ばれる少なく
とも1種の環状オレフィン系樹脂から形成されているこ
とを特徴としている。
-1] 、[A-2] 、[A-3] および[A-4] から選ばれる少なく
とも1種の環状オレフィン系樹脂から形成されているこ
とを特徴としている。
【0014】[A-1] エチレンと下記式[I]または[I
I]で表される環状オレフィンとを共重合させて得られ
るエチレン・環状オレフィンランダム共重合体;
I]で表される環状オレフィンとを共重合させて得られ
るエチレン・環状オレフィンランダム共重合体;
【0015】
【化3】
【0016】(式[I]中、nは0または1であり、m
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1 〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていても
よい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単
環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または
多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16と
で、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成してい
てもよい。)、
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1 〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていても
よい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単
環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または
多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16と
で、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成してい
てもよい。)、
【0017】
【化4】
【0018】(式[II]中、pおよびqは0または正の
整数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1
〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロ
ゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコキ
シ基であり、R9 またはR10が結合している炭素原子
と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合して
いる炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のと
きR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環
または多環の芳香族環を形成していてもよい。)、[A-
2] 上記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンの開環重合体または共重合体、[A-3] 上記開環重合体
または共重合体[A-2]の水素化物、および[A-4] 上記[A-
1] 、[A-2] または[A-3] のグラフト変性物。
整数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1
〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロ
ゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコキ
シ基であり、R9 またはR10が結合している炭素原子
と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合して
いる炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のと
きR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環
または多環の芳香族環を形成していてもよい。)、[A-
2] 上記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンの開環重合体または共重合体、[A-3] 上記開環重合体
または共重合体[A-2]の水素化物、および[A-4] 上記[A-
1] 、[A-2] または[A-3] のグラフト変性物。
【0019】本発明では、上記の環状オレフィン系樹脂
は、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体[A-1]
であることが好ましい。このような中性子遮蔽材は、中
性子遮蔽能と透明性の両者がバランスよく優れている。
は、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体[A-1]
であることが好ましい。このような中性子遮蔽材は、中
性子遮蔽能と透明性の両者がバランスよく優れている。
【0020】このような中性子遮蔽材では、上記のよう
に透明であるため、遮蔽材を通して放射線源あるいは照
射物などの被遮蔽内容物の観察が容易であり、しかも常
温で実質上固体であり、加熱により容易に流動性を持
ち、複雑な形状を有する被遮蔽物に対する施工が容易で
ある。
に透明であるため、遮蔽材を通して放射線源あるいは照
射物などの被遮蔽内容物の観察が容易であり、しかも常
温で実質上固体であり、加熱により容易に流動性を持
ち、複雑な形状を有する被遮蔽物に対する施工が容易で
ある。
【0021】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る中性子遮蔽材
について、具体的に説明する。本発明に係る中性子遮蔽
材は、下記のような特定の環状オレフィン系樹脂から形
成されている。
について、具体的に説明する。本発明に係る中性子遮蔽
材は、下記のような特定の環状オレフィン系樹脂から形
成されている。
【0022】以下、まず本発明に係る中性子遮蔽材を形
成する環状オレフィン系樹脂について説明する。本発明
では、環状オレフィン系樹脂として、[A-1]エチレン
と下記式[I]または[II]で表される環状オレフィン
とのランダム共重合体、[A-2]下記式[I]または[I
I]で表される環状オレフィンの開環重合体または共重
合体、[A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の
水素化物、および[A-4]上記[A-1]、[A-2]または
[A-3]のグラフト変性物から選ばれる少なくとも1種
が用いられる。
成する環状オレフィン系樹脂について説明する。本発明
では、環状オレフィン系樹脂として、[A-1]エチレン
と下記式[I]または[II]で表される環状オレフィン
とのランダム共重合体、[A-2]下記式[I]または[I
I]で表される環状オレフィンの開環重合体または共重
合体、[A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の
水素化物、および[A-4]上記[A-1]、[A-2]または
[A-3]のグラフト変性物から選ばれる少なくとも1種
が用いられる。
【0023】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
のサーマル・メカニカルアナライザーで測定される軟化
温度(TMA)は、0℃以上好ましくは10〜200℃
さらに好ましくは10〜180℃あり、ガラス転移点
(Tg)は、−10℃〜190℃好ましくは0〜170
℃であることが望ましい。
のサーマル・メカニカルアナライザーで測定される軟化
温度(TMA)は、0℃以上好ましくは10〜200℃
さらに好ましくは10〜180℃あり、ガラス転移点
(Tg)は、−10℃〜190℃好ましくは0〜170
℃であることが望ましい。
【0024】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
のX線回折法によって測定される結晶化度は、0〜20
%好ましくは0〜2%であることが望ましい。また環状
オレフィン系樹脂の135℃のデカリン中で測定される
極限粘度[η]は、0.05〜10dl/g好ましくは0.
3〜2.0dl/gさらに好ましくは0.4〜1.2dl/g
であることが望ましい。
のX線回折法によって測定される結晶化度は、0〜20
%好ましくは0〜2%であることが望ましい。また環状
オレフィン系樹脂の135℃のデカリン中で測定される
極限粘度[η]は、0.05〜10dl/g好ましくは0.
3〜2.0dl/gさらに好ましくは0.4〜1.2dl/g
であることが望ましい。
【0025】ここでまず本発明で用いられる環状オレフ
ィン系樹脂を形成する式[I]または[II]で表される
環状オレフィンについて説明する。環状オレフィン
ィン系樹脂を形成する式[I]または[II]で表される
環状オレフィンについて説明する。環状オレフィン
【0026】
【化5】
【0027】上記式[I]中、nは0または1であり、
mは0または正の整数であり、qは0または1である。
なおqが1の場合には、Ra およびRb は、それぞれ独
立に、下記の原子または炭化水素基であり、qが0の場
合には、それぞれの結合手が結合して5員環を形成す
る。
mは0または正の整数であり、qは0または1である。
なおqが1の場合には、Ra およびRb は、それぞれ独
立に、下記の原子または炭化水素基であり、qが0の場
合には、それぞれの結合手が結合して5員環を形成す
る。
【0028】R1 〜R18ならびにRa およびRb は、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここでハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子である。
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここでハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子である。
【0029】また炭化水素基としては、それぞれ独立
に、通常炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
3〜15のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基が挙げ
られる。
に、通常炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
3〜15のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基が挙げ
られる。
【0030】より具体的には、アルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基
およびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基と
しては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水素
基としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ
る。
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基
およびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基と
しては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水素
基としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられ
る。
【0031】これらの炭化水素基は、ハロゲン原子で置
換されていてもよい。さらに上記式[I]において、R
15〜R18がそれぞれ結合して(互いに共同して)単環ま
たは多環を形成していてもよく、しかもこのようにして
形成された単環または多環は二重結合を有していてもよ
い。ここで形成される単環または多環を具体的に下記に
例示する。
換されていてもよい。さらに上記式[I]において、R
15〜R18がそれぞれ結合して(互いに共同して)単環ま
たは多環を形成していてもよく、しかもこのようにして
形成された単環または多環は二重結合を有していてもよ
い。ここで形成される単環または多環を具体的に下記に
例示する。
【0032】
【化6】
【0033】なお上記例示において、1または2の番号
を賦した炭素原子は、式[I]においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)が結合している炭素原子
を表す。またR15とR16とで、またはR17とR18とでア
ルキリデン基を形成していてもよい。このようなアルキ
リデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデン
基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例とし
ては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロピ
リデン基を挙げることができる。
を賦した炭素原子は、式[I]においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)が結合している炭素原子
を表す。またR15とR16とで、またはR17とR18とでア
ルキリデン基を形成していてもよい。このようなアルキ
リデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデン
基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例とし
ては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロピ
リデン基を挙げることができる。
【0034】
【化7】
【0035】式[II]中、pおよびqは0または正の整
数であり、mおよびnは0、1または2である。またR
1 〜R19は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
炭化水素基またはアルコキシ基である。
数であり、mおよびnは0、1または2である。またR
1 〜R19は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
炭化水素基またはアルコキシ基である。
【0036】ハロゲン原子は、上記式[I]におけるハ
ロゲン原子と同じ意味である。また炭化水素基として
は、それぞれ独立に炭素原子数1〜20のアルキル基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素原子
数3〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基
が挙げられる。より具体的には、アルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ア
ミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基およびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基
としては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水
素基としては、アリール基およびアラルキル基、具体的
には、フェニル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基
およびフェニルエチル基などが挙げられる。
ロゲン原子と同じ意味である。また炭化水素基として
は、それぞれ独立に炭素原子数1〜20のアルキル基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素原子
数3〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基
が挙げられる。より具体的には、アルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ア
ミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基およびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基
としては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水
素基としては、アリール基およびアラルキル基、具体的
には、フェニル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基
およびフェニルエチル基などが挙げられる。
【0037】アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基およびプロポキシ基などを挙げることができる。
これらの炭化水素基およびアルコキシ基は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で置換されて
いてもよい。
キシ基およびプロポキシ基などを挙げることができる。
これらの炭化水素基およびアルコキシ基は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で置換されて
いてもよい。
【0038】ここで、R9 およびR10が結合している炭
素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結
合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原子数1〜
3のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合して
いる場合には、R9 およびR13で表される基が、または
R10およびR11で表される基が互いに共同して、メチレ
ン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-) またはプロピレ
ン基(-CH2CH2CH2-) のうちのいずれかのアルキレン基を
形成している。
素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結
合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原子数1〜
3のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合して
いる場合には、R9 およびR13で表される基が、または
R10およびR11で表される基が互いに共同して、メチレ
ン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-) またはプロピレ
ン基(-CH2CH2CH2-) のうちのいずれかのアルキレン基を
形成している。
【0039】さらに、n=m=0のとき、R15とR12ま
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環として、たとえば下記のようなn=m=0
のときR15とR12がさらに芳香族環を形成している基が
挙げられる。
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環として、たとえば下記のようなn=m=0
のときR15とR12がさらに芳香族環を形成している基が
挙げられる。
【0040】
【化8】
【0041】ここでqは式[II]におけるqと同じ意味
である。上記のような式[I]または[II]で示される
環状オレフィンを、より具体的に下記に例示する。
である。上記のような式[I]または[II]で示される
環状オレフィンを、より具体的に下記に例示する。
【0042】
【化9】
【0043】(上記式中、1〜7の数字は炭素の位置番
号を示す。)およびこのビシクロ[2.2.1 ]-2-ヘプテ
ンに、炭化水素基が置換した誘導体。この炭化水素基と
しては、たとえば、5-メチル、5,6-ジメチル、1-メチ
ル、5-エチル、5-n-ブチル、5-イソブチル、7-メチ
ル、5-フェニル、5-メチル-5-フェニル、5-ベンジル、5
-トリル、5-(エチルフェニル) 、5-(イソプロピルフェ
ニル) 、5-(ビフェニル)、5-(β-ナフチル)、5-(α
-ナフチル) 、5-(アントラセニル) 、5,6-ジフェニルな
どが挙げられる。
号を示す。)およびこのビシクロ[2.2.1 ]-2-ヘプテ
ンに、炭化水素基が置換した誘導体。この炭化水素基と
しては、たとえば、5-メチル、5,6-ジメチル、1-メチ
ル、5-エチル、5-n-ブチル、5-イソブチル、7-メチ
ル、5-フェニル、5-メチル-5-フェニル、5-ベンジル、5
-トリル、5-(エチルフェニル) 、5-(イソプロピルフェ
ニル) 、5-(ビフェニル)、5-(β-ナフチル)、5-(α
-ナフチル) 、5-(アントラセニル) 、5,6-ジフェニルな
どが挙げられる。
【0044】さらに他の誘導体として、シクロペンタジ
エン-アセナフチレン付加物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-
テトラヒドロフルオレン、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a
-ヘキサヒドロアントラセンなどのビシクロ[2.2.1 ]-
2-ヘプテン誘導体などが挙げられる。
エン-アセナフチレン付加物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-
テトラヒドロフルオレン、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a
-ヘキサヒドロアントラセンなどのビシクロ[2.2.1 ]-
2-ヘプテン誘導体などが挙げられる。
【0045】トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、2-
メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、5-メチル
トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセンなどのトリシクロ
[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセン、10-メチルトリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセンなどのトリシクロ[4.4.0.12,5]-3
-ウンデセン誘導体。
メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、5-メチル
トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセンなどのトリシクロ
[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセン、10-メチルトリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセンなどのトリシクロ[4.4.0.12,5]-3
-ウンデセン誘導体。
【0046】
【化10】
【0047】(上記式中、1〜12の数字は炭素の位置
番号を示す。)およびこれに、炭化水素基が置換した誘
導体。この炭化水素基としては、たとえば、8-メチル、
8-エチル、8-プロピル、8-ブチル、8- イソブチル、8-
ヘキシル、8-シクロヘキシル、8-ステアリル、5,10-ジ
メチル、2,10-ジメチル、8,9-ジメチル、8-エチル-9-メ
チル、11,12-ジメチル、2,7,9-トリメチル、2,7-ジメチ
ル-9-エチル、9-イソブチル-2,7-ジメチル、9,11,12-ト
リメチル、9-エチル-11,12-ジメチル、9-イソブチル-1
1,12-ジメチル、5,8,9,10-テトラメチル、8-エチリデ
ン、8-エチリデン-9-メチル、8-エチリデン-9-エチル、
8-エチリデン-9-イソプロピル、8-エチリデン-9-ブチ
ル、8-n-プロピリデン、8-n-プロピリデン-9-メチル、8
-n-プロピリデン-9-エチル、8-n-プロピリデン-9-イソ
プロピル、8-n-プロピリデン-9-ブチル、8-イソプロピ
リデン、8-イソプロピリデン-9-メチル、8-イソプロピ
リデン-9-エチル、8-イソプロピリデン-9-イソプロピ
ル、8-イソプロピリデン-9-ブチル、8-クロロ、8-ブロ
モ、8-フルオロ、8,9-ジクロロ、8-フェニル、8-メチル
-8-フェニル、8-ベンジル、8-トリル、8-(エチルフェ
ニル)、8-(イソプロピルフェニル)、8,9-ジフェニ
ル、8-(ビフェニル)、8-(β-ナフチル)、8-(α-ナ
フチル) 、8-(アントラセニル) 、5,6-ジフェニルなど
が挙げられる。
番号を示す。)およびこれに、炭化水素基が置換した誘
導体。この炭化水素基としては、たとえば、8-メチル、
8-エチル、8-プロピル、8-ブチル、8- イソブチル、8-
ヘキシル、8-シクロヘキシル、8-ステアリル、5,10-ジ
メチル、2,10-ジメチル、8,9-ジメチル、8-エチル-9-メ
チル、11,12-ジメチル、2,7,9-トリメチル、2,7-ジメチ
ル-9-エチル、9-イソブチル-2,7-ジメチル、9,11,12-ト
リメチル、9-エチル-11,12-ジメチル、9-イソブチル-1
1,12-ジメチル、5,8,9,10-テトラメチル、8-エチリデ
ン、8-エチリデン-9-メチル、8-エチリデン-9-エチル、
8-エチリデン-9-イソプロピル、8-エチリデン-9-ブチ
ル、8-n-プロピリデン、8-n-プロピリデン-9-メチル、8
-n-プロピリデン-9-エチル、8-n-プロピリデン-9-イソ
プロピル、8-n-プロピリデン-9-ブチル、8-イソプロピ
リデン、8-イソプロピリデン-9-メチル、8-イソプロピ
リデン-9-エチル、8-イソプロピリデン-9-イソプロピ
ル、8-イソプロピリデン-9-ブチル、8-クロロ、8-ブロ
モ、8-フルオロ、8,9-ジクロロ、8-フェニル、8-メチル
-8-フェニル、8-ベンジル、8-トリル、8-(エチルフェ
ニル)、8-(イソプロピルフェニル)、8,9-ジフェニ
ル、8-(ビフェニル)、8-(β-ナフチル)、8-(α-ナ
フチル) 、8-(アントラセニル) 、5,6-ジフェニルなど
が挙げられる。
【0048】さらに他の誘導体として、(シクロペンタ
ジエン-アセナフチレン付加物)とシクロペンタジエン
との付加物などが挙げられる。ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン、およびその誘導
体。
ジエン-アセナフチレン付加物)とシクロペンタジエン
との付加物などが挙げられる。ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン、およびその誘導
体。
【0049】ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]
-3-ペンタデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.5.1.13,6.02,7.09,13 ]-4,10-ペンタデカジエンな
どのペンタシクロペンタデカジエン化合物。
-3-ペンタデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.5.1.13,6.02,7.09,13 ]-4,10-ペンタデカジエンな
どのペンタシクロペンタデカジエン化合物。
【0050】ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]
-3-ヘキサデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14 ]-4-ヘキサデセン、および
その誘導体。
-3-ヘキサデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14 ]-4-ヘキサデセン、および
その誘導体。
【0051】ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]-4-ヘプタデセン、およびその誘導体。ヘプタシ
クロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]-5- エイ
コセン、およびその誘導体。
9,14]-4-ヘプタデセン、およびその誘導体。ヘプタシ
クロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]-5- エイ
コセン、およびその誘導体。
【0052】ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.0
3,8.012,17]-5-ヘンエイコセン、およびその誘導体。
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17 ]-5-ドコセン、およびその誘導体。
3,8.012,17]-5-ヘンエイコセン、およびその誘導体。
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17 ]-5-ドコセン、およびその誘導体。
【0053】ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.
02,10.03,8.012,21.014,19]-5-ペンタコセン、および
その誘導体。ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.
116,19.02,11.04,9.013,22.015,20]-6-ヘキサコセン、
およびその誘導体などが挙げられる。
02,10.03,8.012,21.014,19]-5-ペンタコセン、および
その誘導体。ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.
116,19.02,11.04,9.013,22.015,20]-6-ヘキサコセン、
およびその誘導体などが挙げられる。
【0054】なお一般式[I]または[II]で表される
環状オレフィンの具体例を上記に示したが、これら化合
物のより具体的な構造例としては、本出願人に係る特願
平5−196475号当初明細書の段落番号[003
2]〜[0054]に示された環状オレフィンの構造例
を使用することができる。
環状オレフィンの具体例を上記に示したが、これら化合
物のより具体的な構造例としては、本出願人に係る特願
平5−196475号当初明細書の段落番号[003
2]〜[0054]に示された環状オレフィンの構造例
を使用することができる。
【0055】上記のような一般式[I]または[II]で
表される環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対応
する構造を有するオレフィン類とを、ディールス・アル
ダー反応させることによって製造することができる。
表される環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対応
する構造を有するオレフィン類とを、ディールス・アル
ダー反応させることによって製造することができる。
【0056】これらの環状オレフィンは、単独であるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられる環状オレフィン系樹脂は、上記のような式
[I]または[II]で表される環状オレフィンを用い
て、たとえば特開昭60-168708号、同61-120816号、同61
-115912号、同61-115916号、同61-271308号、同61-2722
16号、同62-252406号および同62-252407号などの公報に
おいて本出願人が提案した方法に従い、適宜条件を選択
することにより製造することができる。
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられる環状オレフィン系樹脂は、上記のような式
[I]または[II]で表される環状オレフィンを用い
て、たとえば特開昭60-168708号、同61-120816号、同61
-115912号、同61-115916号、同61-271308号、同61-2722
16号、同62-252406号および同62-252407号などの公報に
おいて本出願人が提案した方法に従い、適宜条件を選択
することにより製造することができる。
【0057】[A-1] エチレン・環状オレフィンランダム
共重合体 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
は、エチレンから誘導される構成単位を通常は30〜9
0モル%、好ましくは40〜85モル%の量で、環状オ
レフィンから誘導される構成単位を通常は10〜70モ
ル%、好ましくは15〜60モル%の量で含有してい
る。なおエチレン組成および環状オレフィン組成は、13
C−NMRによって測定される。
共重合体 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
は、エチレンから誘導される構成単位を通常は30〜9
0モル%、好ましくは40〜85モル%の量で、環状オ
レフィンから誘導される構成単位を通常は10〜70モ
ル%、好ましくは15〜60モル%の量で含有してい
る。なおエチレン組成および環状オレフィン組成は、13
C−NMRによって測定される。
【0058】この[A-1]エチレン・環状オレ フィンラ
ンダム共重合体では、上記のようなエチレンから誘導さ
れる構成単位と環状オレフィンから誘導される構成単位
とが、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造を
有している。この共重合体が実質的に線状であって、実
質的にゲル状架橋構造を有していないことは、この共重
合体が有機溶媒に溶解した際に、この溶液に不溶分が含
まれていないことにより確認することができる。たとえ
ば極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体が13
5℃のデカリンに完全に溶解することにより確認するこ
とができる。
ンダム共重合体では、上記のようなエチレンから誘導さ
れる構成単位と環状オレフィンから誘導される構成単位
とが、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造を
有している。この共重合体が実質的に線状であって、実
質的にゲル状架橋構造を有していないことは、この共重
合体が有機溶媒に溶解した際に、この溶液に不溶分が含
まれていないことにより確認することができる。たとえ
ば極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体が13
5℃のデカリンに完全に溶解することにより確認するこ
とができる。
【0059】本発明で用いられる[A-1]エチレン・環
状オレフィンランダム共重合体において、上記式[I]
または[II]で表される環状オレフィンの少なくとも一
部は、下記式[III]または[IV]で示される繰り返し
単位を構成していると考えられる。
状オレフィンランダム共重合体において、上記式[I]
または[II]で表される環状オレフィンの少なくとも一
部は、下記式[III]または[IV]で示される繰り返し
単位を構成していると考えられる。
【0060】
【化11】
【0061】式[III]において、n、m、q、R1 〜
R18ならびにRa 、Rb は式[I]と同じ意味である。
R18ならびにRa 、Rb は式[I]と同じ意味である。
【0062】
【化12】
【0063】式[IV]において、n、m、p、qおよび
R1 〜R19は式[II]と同じ意味である。また本発明で
用いられる[A-1]エチレン・環状オレフィンランダム
共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応
じて他の共重合可能なモノマーから誘導される構成単位
を有していてもよい。
R1 〜R19は式[II]と同じ意味である。また本発明で
用いられる[A-1]エチレン・環状オレフィンランダム
共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応
じて他の共重合可能なモノマーから誘導される構成単位
を有していてもよい。
【0064】このような他のモノマーとしては、上記の
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα-
オレフィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロ
ヘキセン、2-(2-メチルブチル)-1-シクロヘキセンおよ
びシクロオクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタ
ノ-1H-インデンなどのシクロオレフィン、1,4-ヘキサジ
エン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキ
サジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエンお
よび5-ビニル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類を
挙げることができる。
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα-
オレフィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロ
ヘキセン、2-(2-メチルブチル)-1-シクロヘキセンおよ
びシクロオクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタ
ノ-1H-インデンなどのシクロオレフィン、1,4-ヘキサジ
エン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキ
サジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエンお
よび5-ビニル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類を
挙げることができる。
【0065】これらの他のモノマーは、単独であるいは
組み合わせて用いることができる。 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体に
おいて、上記のような他のモノマーから誘導される構成
単位は、通常は20モル%以下、好ましくは10モル%
以下の量で含有されていてもよい。
組み合わせて用いることができる。 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体に
おいて、上記のような他のモノマーから誘導される構成
単位は、通常は20モル%以下、好ましくは10モル%
以下の量で含有されていてもよい。
【0066】本発明で用いられる[A-1]エチレン・環
状オレフィンランダム共重合体は、エチレンと式[I]
または[II]で表される環状オレフィンとを用いて上記
公報に開示された製造方法により製造することができ
る。これらのうちでも、この共重合を炭化水素溶媒中で
行ない、触媒として該炭化水素溶媒に可溶性のバナジウ
ム化合物および有機アルミニウム化合物から形成される
触媒を用いて[A-1]エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体を製造することが好ましい。
状オレフィンランダム共重合体は、エチレンと式[I]
または[II]で表される環状オレフィンとを用いて上記
公報に開示された製造方法により製造することができ
る。これらのうちでも、この共重合を炭化水素溶媒中で
行ない、触媒として該炭化水素溶媒に可溶性のバナジウ
ム化合物および有機アルミニウム化合物から形成される
触媒を用いて[A-1]エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体を製造することが好ましい。
【0067】また、この共重合反応では固体状IVB族メ
タロセン系触媒を用いることもできる。ここで固体状IV
B族メタロセン系触媒とは、シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニ
ウムオキシ化合物と、必要により配合される有機アルミ
ニウム化合物とからなる触媒である。ここでVI族の遷移
金属としては、ジルコニウム、チタンまたはハフニウム
であり、これらの遷移金属は少なくとも1個のシクロペ
ンタジエニル骨格を含む配位子を有している。ここで、
シクロペンタジエニル骨格を含む配位子の例としてはア
ルキル基が置換していてもよいシクロペンタジエニル基
またはインデニル基、テトラヒドロインデニル基、フロ
オレニル基を挙げることができる。これらの基は、アル
キレン基など他の基を介して結合していてもよい。ま
た、シクロペンタジエニル骨格を含む配位子以外の配位
子は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基等である。
タロセン系触媒を用いることもできる。ここで固体状IV
B族メタロセン系触媒とは、シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニ
ウムオキシ化合物と、必要により配合される有機アルミ
ニウム化合物とからなる触媒である。ここでVI族の遷移
金属としては、ジルコニウム、チタンまたはハフニウム
であり、これらの遷移金属は少なくとも1個のシクロペ
ンタジエニル骨格を含む配位子を有している。ここで、
シクロペンタジエニル骨格を含む配位子の例としてはア
ルキル基が置換していてもよいシクロペンタジエニル基
またはインデニル基、テトラヒドロインデニル基、フロ
オレニル基を挙げることができる。これらの基は、アル
キレン基など他の基を介して結合していてもよい。ま
た、シクロペンタジエニル骨格を含む配位子以外の配位
子は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基等である。
【0068】さらに有機アルミニウムオキシ化合物およ
び有機アルミニウム化合物は、通常オレフィン系樹脂の
製造に使用されるものを用いることができる。このよう
な固体状IVB族メタロセン系触媒については、例えば特
開昭61-221206号、同64-106号および特開平2-173112号
公報等に記載されている。
び有機アルミニウム化合物は、通常オレフィン系樹脂の
製造に使用されるものを用いることができる。このよう
な固体状IVB族メタロセン系触媒については、例えば特
開昭61-221206号、同64-106号および特開平2-173112号
公報等に記載されている。
【0069】[A-2] 環状オレフィンの開環重合体または
共重合体 環状オレフィンの開環重合体または開環共重合体におい
て、上記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンの少なくとも一部は、下記式[V]または[VI]で表
される繰り返し単位を構成していると考えられる。
共重合体 環状オレフィンの開環重合体または開環共重合体におい
て、上記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンの少なくとも一部は、下記式[V]または[VI]で表
される繰り返し単位を構成していると考えられる。
【0070】
【化13】
【0071】式[V]において、n、m、qおよびR1
〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味で
ある。
〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味で
ある。
【0072】
【化14】
【0073】式[VI]において、n、m、p、qおよび
R1 〜R19は式[II]と同じ意味である。このような開
環重合体または開環共重合体は、前記公報に開示された
製造方法により製造することができ、例えば、上記式
[I]で表される環状オレフィンを開環重合触媒の存在
下に、重合または共重合させることにより製造すること
ができる。
R1 〜R19は式[II]と同じ意味である。このような開
環重合体または開環共重合体は、前記公報に開示された
製造方法により製造することができ、例えば、上記式
[I]で表される環状オレフィンを開環重合触媒の存在
下に、重合または共重合させることにより製造すること
ができる。
【0074】このような開環重合触媒としては、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金などから選ばれる金属のハロゲン化物、硝酸
塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる
触媒、あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムま
たはモリブテンなどから選ばれる金属のハロゲン化物ま
たはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合
物とからなる触媒を用いることができる。
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金などから選ばれる金属のハロゲン化物、硝酸
塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる
触媒、あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムま
たはモリブテンなどから選ばれる金属のハロゲン化物ま
たはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合
物とからなる触媒を用いることができる。
【0075】[A-3] 開環重合体または共重合体の水素化
物 本発明で用いられる[A-3]開環重合体または共重合体
の水素化物は、上記のようにして得られる開環重合体ま
たは共重合体[A-2]を、従来公知の水素添加触媒の存
在下に水素化して得られる。
物 本発明で用いられる[A-3]開環重合体または共重合体
の水素化物は、上記のようにして得られる開環重合体ま
たは共重合体[A-2]を、従来公知の水素添加触媒の存
在下に水素化して得られる。
【0076】この[A-3]開環重合体または共重合体の
水素化物において、式[I]または[II]で表される環
状オレフィンのうち少なくとも一部は、下記式[VII]
または[VIII]で表される繰り返し単位を有していると
考えられる。
水素化物において、式[I]または[II]で表される環
状オレフィンのうち少なくとも一部は、下記式[VII]
または[VIII]で表される繰り返し単位を有していると
考えられる。
【0077】
【化15】
【0078】式[VII]において、n、m、qおよびR
1 〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味
である。
1 〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味
である。
【0079】
【化16】
【0080】式[VIII]において、n、m、p、q、R
1 〜R19は式[II]と同じ意味である。[A-4] グラフト変性物 環状オレフィン系樹脂のグラフト変性物は、上記の[A-
1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体、[A-
2]環状オレフィンの開環重合体または共重合体、また
は[A-3]開環重合体または共重合体の水素化物のグラ
フト変性物である。
1 〜R19は式[II]と同じ意味である。[A-4] グラフト変性物 環状オレフィン系樹脂のグラフト変性物は、上記の[A-
1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体、[A-
2]環状オレフィンの開環重合体または共重合体、また
は[A-3]開環重合体または共重合体の水素化物のグラ
フト変性物である。
【0081】この変性剤としては、通常不飽和カルボン
酸類が用いられ、具体的に、(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エン
ドシス−ビシクロ[2.2.1] ヘプト-5- エン-2,3-ジカル
ボン酸(ナジック酸TM)などの不飽和カルボン酸、さら
にこれら不飽和カルボン酸の誘導体たとえば不飽和カル
ボン酸無水物、不飽和カルボン酸ハライド、不飽和カル
ボン酸アミド、不飽和カルボン酸イミド、不飽和カルボ
ン酸のエステル化合物などが挙げられる。
酸類が用いられ、具体的に、(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エン
ドシス−ビシクロ[2.2.1] ヘプト-5- エン-2,3-ジカル
ボン酸(ナジック酸TM)などの不飽和カルボン酸、さら
にこれら不飽和カルボン酸の誘導体たとえば不飽和カル
ボン酸無水物、不飽和カルボン酸ハライド、不飽和カル
ボン酸アミド、不飽和カルボン酸イミド、不飽和カルボ
ン酸のエステル化合物などが挙げられる。
【0082】不飽和カルボン酸の誘導体としては、より
具体的に、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、塩化マ
レニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。
具体的に、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、塩化マ
レニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。
【0083】これらの変性剤うちでも、α,β−不飽和
ジカルボン酸およびα,β−不飽和ジカルボン酸無水物
たとえばマレイン酸、ナジック酸およびこれら酸の無水
物が好ましく用いられる。これらの変性剤は、2種以上
組合わせて用いることもできる。
ジカルボン酸およびα,β−不飽和ジカルボン酸無水物
たとえばマレイン酸、ナジック酸およびこれら酸の無水
物が好ましく用いられる。これらの変性剤は、2種以上
組合わせて用いることもできる。
【0084】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
のグラフト変性物における変性率は、通常10モル%以
下であることが望ましい。このような環状オレフィン系
樹脂のグラフト変性物は、所望の変性率になるように環
状オレフィン系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合さ
せ製造することもできるし、予め高変性率の変性物を調
製し、次いでこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹
脂とを混合することにより製造することもできる。
のグラフト変性物における変性率は、通常10モル%以
下であることが望ましい。このような環状オレフィン系
樹脂のグラフト変性物は、所望の変性率になるように環
状オレフィン系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合さ
せ製造することもできるし、予め高変性率の変性物を調
製し、次いでこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹
脂とを混合することにより製造することもできる。
【0085】環状オレフィン系樹脂と変性剤とから環状
オレフィン系樹脂のグラフト変性物を得るには、従来公
知のポリマーの変性方法を広く適用することができる。
たとえば溶融状態にある環状オレフィン系樹脂に変性剤
を添加してグラフト重合(反応)させる方法、あるいは
環状オレフィン系樹脂の溶媒溶液に変性剤を添加してグ
ラフト反応させる方法などによりグラフト変性物を得る
ことができる。
オレフィン系樹脂のグラフト変性物を得るには、従来公
知のポリマーの変性方法を広く適用することができる。
たとえば溶融状態にある環状オレフィン系樹脂に変性剤
を添加してグラフト重合(反応)させる方法、あるいは
環状オレフィン系樹脂の溶媒溶液に変性剤を添加してグ
ラフト反応させる方法などによりグラフト変性物を得る
ことができる。
【0086】このようなグラフト反応は、通常60〜3
50℃の温度で行われる。またグラフト反応は、有機過
酸化物およびアゾ化合物などのラジカル開始剤の共存下
に行うことができる。
50℃の温度で行われる。またグラフト反応は、有機過
酸化物およびアゾ化合物などのラジカル開始剤の共存下
に行うことができる。
【0087】また上記のような変性率の変性物は、環状
オレフィン系樹脂と変性剤とのグラフト反応によって直
接得ることができ、また環状オレフィン系樹脂と変性剤
とのグラフト反応によって予め高変性率の変性物を得た
後、この変性物を未変性の環状オレフィン系樹脂で所望
の変性率となるように希釈することによって得ることも
できる。
オレフィン系樹脂と変性剤とのグラフト反応によって直
接得ることができ、また環状オレフィン系樹脂と変性剤
とのグラフト反応によって予め高変性率の変性物を得た
後、この変性物を未変性の環状オレフィン系樹脂で所望
の変性率となるように希釈することによって得ることも
できる。
【0088】本発明では、環状オレフィン系樹脂とし
て、上記のような[A-1]、[A-2]、[A-3]および[A
-4]のいずれかを単独で用いることができ、またこれら
を組み合わせて用いることもできる。
て、上記のような[A-1]、[A-2]、[A-3]および[A
-4]のいずれかを単独で用いることができ、またこれら
を組み合わせて用いることもできる。
【0089】これらのうち、エチレン・環状オレフィン
ランダム共重合体[A-1]が好ましく用いられる。この
ような環状オレフィン系樹脂の水素原子密度は、通常、
5×1022〜9×1022個/cm3、好ましくは6×1
022個/cm3以上である。
ランダム共重合体[A-1]が好ましく用いられる。この
ような環状オレフィン系樹脂の水素原子密度は、通常、
5×1022〜9×1022個/cm3、好ましくは6×1
022個/cm3以上である。
【0090】本発明では、上記のような環状オレフィン
系樹脂から形成される中性子遮蔽材には、本発明の目的
を損なわない範囲で、他の成分を含有していてもよく、
たとえば添加剤、他の透明樹脂(例:アクリル樹脂、ポ
リスチレン、ポリブタジエンなど前記背景技術の項で引
用したもの)、衝撃強度を向上させるためのゴム成分
(例:EPR、EPDM、SBS、SEBSなどの他、
前記背景技術の項で引用したもの)、ほう素化合物、鉛
化合物などを含有していてもよい。
系樹脂から形成される中性子遮蔽材には、本発明の目的
を損なわない範囲で、他の成分を含有していてもよく、
たとえば添加剤、他の透明樹脂(例:アクリル樹脂、ポ
リスチレン、ポリブタジエンなど前記背景技術の項で引
用したもの)、衝撃強度を向上させるためのゴム成分
(例:EPR、EPDM、SBS、SEBSなどの他、
前記背景技術の項で引用したもの)、ほう素化合物、鉛
化合物などを含有していてもよい。
【0091】本発明では、上記のような環状オレフィン
系樹脂から中性子遮蔽材を製造するには、例えば、射出
成形法、ブロー成形法、シート成形法などの方法を適宜
選択して、所望の形状、大きさに成形すればよい。この
ようにして得られた中性子遮蔽材にて例えば放射線源
(中性子源)の周囲を被覆すれば中性子などを遮蔽する
ことができる。
系樹脂から中性子遮蔽材を製造するには、例えば、射出
成形法、ブロー成形法、シート成形法などの方法を適宜
選択して、所望の形状、大きさに成形すればよい。この
ようにして得られた中性子遮蔽材にて例えば放射線源
(中性子源)の周囲を被覆すれば中性子などを遮蔽する
ことができる。
【0092】また、該環状オレフィン系樹脂をその軟化
点以上の温度、例えば150〜350℃程度の温度に加
熱溶融して、放射線遮蔽の求められる箇所に直接充填、
注型、トランスファー、押出、射出等するか、あるいは
該環状オレフィン系樹脂成形物をクラック、穴等に貼付
するなどの方法で、放射線源(中性子源)を遮蔽しても
よい。
点以上の温度、例えば150〜350℃程度の温度に加
熱溶融して、放射線遮蔽の求められる箇所に直接充填、
注型、トランスファー、押出、射出等するか、あるいは
該環状オレフィン系樹脂成形物をクラック、穴等に貼付
するなどの方法で、放射線源(中性子源)を遮蔽しても
よい。
【0093】このように本発明に係る環状オレフィン系
樹脂からなる中性子遮蔽材の形状は、特に限定されな
い。このような本発明に係る環状オレフィン系樹脂から
なる中性子遮蔽材では、その厚さは特に限定されない
が、例えば、0.1〜8cm厚程度にして使用すること
ができる。
樹脂からなる中性子遮蔽材の形状は、特に限定されな
い。このような本発明に係る環状オレフィン系樹脂から
なる中性子遮蔽材では、その厚さは特に限定されない
が、例えば、0.1〜8cm厚程度にして使用すること
ができる。
【0094】このような本発明に係る中性子遮蔽材を用
いて放射線源の周囲を覆うことにより、中性子線を遮蔽
することができ、しかも該中性子遮蔽材を通して放射線
源(中性子源)の内容物を直接肉眼などにより観察する
ことができる。
いて放射線源の周囲を覆うことにより、中性子線を遮蔽
することができ、しかも該中性子遮蔽材を通して放射線
源(中性子源)の内容物を直接肉眼などにより観察する
ことができる。
【0095】
【発明の効果】本発明に係る環状オレフィン系樹脂から
なる中性子遮蔽材は、透明性に優れるだけでなく、水素
原子密度が高く、中性子の遮蔽能に優れている。
なる中性子遮蔽材は、透明性に優れるだけでなく、水素
原子密度が高く、中性子の遮蔽能に優れている。
【0096】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0097】
【実施例1】 [中性子遮蔽材]該中性子遮蔽材として、エチレンとテ
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,1 0]-3-ドデセ
ン(以下、「TCD−3」と略記する)とのランダム共
重合体(環状オレフィン系樹脂)を用いた。
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,1 0]-3-ドデセ
ン(以下、「TCD−3」と略記する)とのランダム共
重合体(環状オレフィン系樹脂)を用いた。
【0098】この樹脂の製法を以下に示す。エチレンと「TCD−3」とのランダム共重合体の製造 攪拌翼を備えた1リットルのガラス製重合器上部から
「TCD−3」のシクロヘキサン溶液を、重合器内にお
ける「TCD−3」の供給濃度が40g/リットルとな
るように、重合器内に連続的に供給した。また重合器上
部から触媒として、VO(0・C2H5)Cl2のシクロヘ
キサン溶液を、重合器内でのバナジウム濃度が0.5ミ
リモル/リットルとなるように、エチルアルミニウムセ
スキクロリド[Al(C2H5)1.5Cl1.5]のシクロヘ
キサン溶液を重合器内でのアルミニウム濃度が4.0ミ
リモル/リットルとなるようにそれぞれ重合器内に連続
的に供給した。また重合系にバブリング管を用いてエチ
レンを36.0リットル/時間、窒素を35.0リット
ル/時間、水素を1.0リットル/時間の量で供給し
た。重合器上部に取り付けられたジャケットに熱媒体を
循環させた重合系を10℃に保持しながら共重合反応を
行った。上記共重合反応によって生成する共重合体の重
合溶液を重合器上部から、重合器内の重合液が常に1リ
ットルになるように(すなわち平均滞留時間が0.5時
間となるように)連続的に抜き出した。この抜き出した
重合液に、シクロヘキサン/イソプロピルアルコール
(1:1)混合液を添加して重合反応を停止させた後、
水1リットルに対して濃塩酸5mlを添加した水溶液と
重合液とを1:1の割合でホモミキサーを用いて強攪拌
下で接触させ、触媒残さを水相へ移行させた。この触媒
混合液を静置した後、水相を分離除去した後、さらに蒸
留水で2回水洗を行ない、重合液相を精製分離した。
「TCD−3」のシクロヘキサン溶液を、重合器内にお
ける「TCD−3」の供給濃度が40g/リットルとな
るように、重合器内に連続的に供給した。また重合器上
部から触媒として、VO(0・C2H5)Cl2のシクロヘ
キサン溶液を、重合器内でのバナジウム濃度が0.5ミ
リモル/リットルとなるように、エチルアルミニウムセ
スキクロリド[Al(C2H5)1.5Cl1.5]のシクロヘ
キサン溶液を重合器内でのアルミニウム濃度が4.0ミ
リモル/リットルとなるようにそれぞれ重合器内に連続
的に供給した。また重合系にバブリング管を用いてエチ
レンを36.0リットル/時間、窒素を35.0リット
ル/時間、水素を1.0リットル/時間の量で供給し
た。重合器上部に取り付けられたジャケットに熱媒体を
循環させた重合系を10℃に保持しながら共重合反応を
行った。上記共重合反応によって生成する共重合体の重
合溶液を重合器上部から、重合器内の重合液が常に1リ
ットルになるように(すなわち平均滞留時間が0.5時
間となるように)連続的に抜き出した。この抜き出した
重合液に、シクロヘキサン/イソプロピルアルコール
(1:1)混合液を添加して重合反応を停止させた後、
水1リットルに対して濃塩酸5mlを添加した水溶液と
重合液とを1:1の割合でホモミキサーを用いて強攪拌
下で接触させ、触媒残さを水相へ移行させた。この触媒
混合液を静置した後、水相を分離除去した後、さらに蒸
留水で2回水洗を行ない、重合液相を精製分離した。
【0099】次いで、精製分離させた重合液を3倍量の
アセトンと強攪拌下で接触させ共重合体を析出させた
後、この固体部を濾過により採取し、アセトンで充分洗
浄した。
アセトンと強攪拌下で接触させ共重合体を析出させた
後、この固体部を濾過により採取し、アセトンで充分洗
浄した。
【0100】さらに、共重合体中に存在する未反応の
「TCD−3」を抽出するためにこの固体部を40g/
リットルとなるようにアセトン中に投入した後、60℃
で2時間の条件で抽出操作を行った。抽出処理後、固体
部を濾過により採取し、窒素気流下、130℃、350
mmHgで12時間乾燥した。
「TCD−3」を抽出するためにこの固体部を40g/
リットルとなるようにアセトン中に投入した後、60℃
で2時間の条件で抽出操作を行った。抽出処理後、固体
部を濾過により採取し、窒素気流下、130℃、350
mmHgで12時間乾燥した。
【0101】以上のようにしてMFRが30g/10分
であり、ガラス転移温度(Tg)が80℃であり、比重
が1.02であり、135℃のデカリン中で測定した極
限粘度[η]が0.65であり、水素原子密度が7.1
×1022個/cm3である環状オレフィン系樹脂を得た
(「TCD−3」の含有量28.1モル%)。
であり、ガラス転移温度(Tg)が80℃であり、比重
が1.02であり、135℃のデカリン中で測定した極
限粘度[η]が0.65であり、水素原子密度が7.1
×1022個/cm3である環状オレフィン系樹脂を得た
(「TCD−3」の含有量28.1モル%)。
【0102】該樹脂からなる透明で均質な直方体のブロ
ックを製造し、これに中性子線を照射して中性子の遮蔽
能を調べた。その結果、透明性に優れた該樹脂の中性子
遮蔽能は、従来知られているアクリル樹脂よりも優れて
いることがわかった。
ックを製造し、これに中性子線を照射して中性子の遮蔽
能を調べた。その結果、透明性に優れた該樹脂の中性子
遮蔽能は、従来知られているアクリル樹脂よりも優れて
いることがわかった。
Claims (2)
- 【請求項1】下記の[A-1] 、[A-2] 、[A-3] および[A-
4] から選ばれる少なくとも1種の環状オレフィン系樹
脂から形成されていることを特徴とする中性子遮蔽材; [A-1] エチレンと下記式[I]または[II]で表される
環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレン・環
状オレフィンランダム共重合体; 【化1】 (式[I]中、nは0または1であり、mは0または正
の整数であり、qは0または1であり、R1 〜R18なら
びにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子またはハロゲンで置換されていてもよい炭化水素
基であり、R15〜R18は互いに結合して単環または多環
を形成していてもよく、かつ該単環または多環は二重結
合を有していてもよく、またR15とR16とで、またはR
17とR18とでアルキリデン基を形成していてもよ
い。)、 【化2】 (式[II]中、pおよびqは0または正の整数であり、
mおよびnは0、1または2であり、R1 〜R19はそれ
ぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロゲンで置換さ
れていてもよい炭化水素基またはアルコキシ基であり、
R9 またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合
している炭素原子またはR11が結合している炭素原子と
は直接あるいは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結
合していてもよく、またn=m=0のときR15とR12ま
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。)、 [A-2] 上記式[I]または[II]で表される環状オレフ
ィンの開環重合体または共重合体、 [A-3] 上記開環重合体または共重合体[A-2]の水素化
物、および[A-4] 上記[A-1] 、[A-2] または[A-3] のグ
ラフト変性物。 - 【請求項2】前記環状オレフィン系樹脂[A]が、エチ
レン・環状オレフィンランダム共重合体[A-1] であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の中性子遮蔽材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18171095A JPH0933691A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 中性子遮蔽材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18171095A JPH0933691A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 中性子遮蔽材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933691A true JPH0933691A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16105510
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18171095A Pending JPH0933691A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 中性子遮蔽材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933691A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001215296A (ja) * | 1999-11-22 | 2001-08-10 | Mitsui Chemicals Inc | 透明ボードおよび中性子遮蔽材 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP18171095A patent/JPH0933691A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001215296A (ja) * | 1999-11-22 | 2001-08-10 | Mitsui Chemicals Inc | 透明ボードおよび中性子遮蔽材 |
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