JPH0959152A - 硝酸イソソルビド含有貼付剤 - Google Patents

硝酸イソソルビド含有貼付剤

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JPH0959152A
JPH0959152A JP21052095A JP21052095A JPH0959152A JP H0959152 A JPH0959152 A JP H0959152A JP 21052095 A JP21052095 A JP 21052095A JP 21052095 A JP21052095 A JP 21052095A JP H0959152 A JPH0959152 A JP H0959152A
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patch
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pressure
polyvinyl acetate
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JP21052095A
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Nagafumi Hidaka
修文 日高
Osamu Umagoe
治 馬越
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Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
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Teysan Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚かぶれの発生を少なくし、かつ経皮吸収
性ないし粘着力に優れたISDN含有貼付剤を提供す
る。 【解決手段】 硝酸イソソルビドを含有する粘着性組成
物からなる粘着剤層が柔軟な担持体の上に形成されてな
る貼付剤であって、該粘着性組成物が主としてシリコー
ン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可
塑化作用成分(C)、流動化防止成分(D)と硝酸イソ
ソルビド(E)との混合物であり、各成分の重量比率
が、下記式[1]、[2]、[3]、および[4] A:B=85:15〜0:100 [1] (A+B):C=92:8〜65:35 [2] (A+B+C):D=100:0〜95:5 [3] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4] を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硝酸イソソルビド含
有貼付剤に関する。更に詳しくは、硝酸イソソルビド
(以下、ISDNと略記することもある)を他の特定の
成分と特定比率で混合させた粘着性組成物が柔軟な担持
体の上に形成された、徐放性に優れ、かつ良好な経皮吸
収性を有する貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】硝酸イソソルビド等の薬剤が経皮吸収さ
れることは公知であり、これら薬剤を含有する貼付剤と
して、既に多数の商品が開発されている。その貼付剤に
使用する粘着剤として特定範囲のガラス転移温度を有す
るアクリル系、シリコーン系、ゴム系等の粘着剤が好ま
しいことは、例えば、特開昭57−116011号公報
等に示されている。また、日本薬学会第5年会(平成元
年9月26〜28日)において、小国らはISDNを含
有する貼付剤についてアクリル系、シリコーン系、ゴム
系の粘着剤を比較し、この三者は経皮吸収性がほぼ同じ
であったと報告している。前述の特開昭57−1160
11号公報では、各種の粘着剤の中から特にアクリル系
粘着剤が好ましいとしてその後補正を行って公告(特公
平4−74329号)されている。
【0003】すなわち、従来、ISDNを含有する貼付
剤において、ISDNの経皮吸収性と粘着剤との関係か
らは、アクリル系粘着剤が好ましいとされるか、あるい
は前記アクリル系、シリコーン系、ゴム系の粘着剤は同
等であると考えられていた。また、特開平6−3454
0号公報では、シリコーン系粘着剤(A)と、ポリ酢酸
ビニル系粘着剤(B)からなり、それらの重量比率
(A:B)が85:15〜60:40の混合系粘着剤で
あり、(A+B)に対するISDN(C)の重量比率が
90:10〜60:40である硝酸イソソルビド含有貼
付剤が、アクリル系粘着剤又はシリコーン系粘着剤単独
系よりも顕著に経皮吸収性を改善することが記載されて
いる。
【0004】ところで、貼付剤の欠点の一つは皮膚かぶ
れの発生であり、この皮膚かぶれの発生を少なくする方
法として種々の提案がなされている。その一つは製剤サ
イズを小さくすることによって皮膚かぶれが発生する部
分を少なくすることであるが、このためには単位面積当
たりの経皮吸収性を高めることが必要となる。そこで経
皮吸収性を高めるために各種の吸収促進剤が提案されて
いるが、吸収促進剤は一般に低分子量であることも関係
して皮膚刺激性が認められるものが多い。また吸収促進
剤を多量に添加すると、得られる粘着性組成物の粘着力
が低下する等の問題もあり、皮膚かぶれの発生を少なく
しかつ経皮吸収性ないし粘着力にも優れた貼付剤を提供
することに必ずしも成功しているとはいえない。一方、
可塑化作用成分は粘着剤の粘着力を調整する作用を有し
ており、粘着性組成物に併用するのが好ましいが、かか
る可塑化作用成分を多量に添加すると得られる粘着性組
成物の粘着力が低下する。さらに、貼付中に粘着剤が流
動化する結果、貼付剤の周辺部に粘着剤がにじみ出し、
衣類や外部から汚れを付着させて黒ずみを生ずるという
問題を生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着力が適
度であり、皮膚刺激が少なく、しかも製剤からの粘着剤
のにじみ出しの少ない経皮吸収性の良好な徐放性の硝酸
イソソルビド含有貼付剤を提供することを目的とする。
本発明者らはこのような課題を解決するため鋭意研究の
結果、本発明に到達したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、硝酸
イソソルビドを含有する粘着性組成物からなる粘着剤層
が柔軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、
該粘着性組成物が主としてシリコーン系粘着剤(A)、
ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分
(C)、流動化防止成分(D)と硝酸イソソルビド
(E)との混合物であり、各成分の重量比率が、下記式
[1]、[2]、[3]、および[4] A:B=85:15〜0:100 [1] (A+B):C=92:8〜65:35 [2] (A+B+C):D=100:0〜95:5 [3] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4] を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤である。
【0007】本発明において、シリコーン系粘着剤
(A)としては、下記式[I]
【0008】
【化2】
【0009】で示される二次元構造をもった末端シラノ
ール官能直鎖状ジメチルポリシロキサン(例えばポリシ
ロキサンとして粘度約10万〜300万cp(25℃)
のもの)と三次元構造のシリケートレジンの縮合反応生
成物からなる粘着剤であって、ファームテク ジャパン
7(7),51〜55(1991)に経皮吸収製剤用の
粘着剤として優れた特性をもつことが紹介されているも
のを挙げることができる。もちろん、上記一般式におい
て、Rおよび/又はR´の一部又は全部を粘着剤特性に
ほとんど影響しない範囲で、その他のアルキル基、ビニ
ル基、アルコキシ基、アリール基などで置換してもよ
い。
【0010】上記式[I]で表わされる本発明のシリコ
ーン系粘着剤(A)の具体例としては、例えばダウコー
ニング社のBio−PSA(登録商標)355、Bio
−PSA(登録商標)Q7−2920、Bio−PSA
(登録商標)Q7−4501、東芝シリコーン社のPS
A6574等がある。本発明のシリコーン系粘着剤
(A)としては、上記式[I]における骨格や置換基の
化学構造を、従来公知のカルボキシル基、アルキル基、
ビニル基、フェニル基で一部変更しても、経皮吸収性も
粘着特性も実用上ほとんど影響を受けない。従って、そ
のようなシリコーン系粘着剤、例えば通常医療用途に使
用されているものを用いることもできる。また、シリコ
ーン系粘着剤は単品でも、2種以上を混合して用いても
よい。本発明におけるシリコーン系粘着剤(A)として
は、これらの中でも上記式[I]で表わされる粘着剤、
例えば、Bio−PSA355、Bio−PSAQ7−
2920、同Q7−4501、PSA6574等を挙げ
ることができ、より好ましくはBio−PSAQ7−4
501、同Q7−2920が剥がれにくく、かつ除剤す
る場合に痛みが少ない点、適度なタックを有している点
が好ましいものとして挙げられる。
【0011】また、本発明においてポリ酢酸ビニル系粘
着剤(B)とは、例えば酢酸ビニルと(メタ)アクリル
酸アルキルエステルおよび/又は(メタ)アクリル酸と
の共重合ポリマー;酢酸ビニルとビニルブチルエーテル
などのビニルエーテル類との共重合ポリマーなどをい
い、少なくとも酢酸ビニルの共重合比率が50重量%以
上の共重合ポリマー等をいう。ここで(メタ)アクリル
酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸の平
均炭素数3〜14のアルキルエステルが好ましく、これ
らの例としては、例えばブチル(メタ)アクリレート、
アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリ
レート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート等を挙げることができる。本発明のポリ酢
酸ビニル系粘着剤(B)としては、前記の中でも酢酸ビ
ニルと(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび/又
は(メタ)アクリル酸との共重合ポリマーが好ましく、
なかでも特に酢酸ビニルと(メタ)アクリル酸の平均炭
素数3〜14のアルキルエステル、および/又は(メ
タ)アクリル酸との共重合ポリマーが好ましい。なかで
も酢酸ビニルと(メタ)アクリル酸の平均炭素数3〜1
4のアルキルエステルと(メタ)アクリル酸、具体的に
は2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートと、(メ
タ)アクリル酸との共重合ポリマーが好ましく、これら
の場合、少なくとも酢酸ビニルの共重合比率が上記の場
合の共重合ポリマ−が好ましい。また(メタ)アクリル
酸の共重合比率は、0〜10重量%が好ましく、特に1
〜5重量%が好ましい。なかでも共重合比率が、酢酸ビ
ニル:(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび/又
は(メタ)アクリル酸=50:50〜90:10、なか
でも60:40〜80:20の範囲、さらには70:3
0が好ましく、特に酸ビニル:(メタ)アクリル酸アル
キルエステル(なかでも、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート):(メタ)アクリル酸の共重合比率が7
0:27.5:2.5のものを好ましいものとして挙げ
ることができる。かかるポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)
の分子量としては、ポリスチレン換算での重量平均分子
量として150,000〜800,000であるのが好
ましい。分子量が150,000未満のものは流動化や
糊残りの点で必ずしも満足できるものではなく、また8
00,000を越えるものは粘着力が不十分となりがち
である。なかでも分子量として200,000〜80
0,000を好ましいものとして挙げることができる。
【0012】本発明においては、このようなシリコーン
系粘着剤(A)とポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の混合
系を用いるのが好ましい。この組み合わせが優れている
点は、ISDNの経皮吸収性が極めて高く、皮膚刺激が
少ないという点である。前記のように、ISDN含有貼
付剤にシリコーン系粘着剤を用いることは知られてい
る。しかし、異種粘着剤の混合系については、もともと
混合しないとその性質が出しにくいゴム系粘着剤の場合
は例外として、実際にはほとんど行われていない。特
に、シリコーン系粘着剤とポリ酢酸ビニル系粘着剤の混
合系を混合して得られた貼付剤は知られていない。これ
は、両者の粘着剤は互いに使用する溶媒が異なること、
化学構造的にも非常に異なることからこれらを混合する
必然性がみられないこと等によると考えられる。
【0013】すなわち本発明においてシリコーン系粘着
剤(A)とのポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の重量比率
は、下記式[1] A:B=85:15〜0:100 [1] を満足する。本発明のシリコーン系粘着剤(A)とポリ
酢酸ビニル系粘着剤(B)との混合系粘着剤を用いた貼
付剤は、他の粘着剤、例えばアクリル系粘着剤を用いて
得られた貼付剤と同等以上の良好な経皮吸収性を示す。
また、皮膚に対する粘着力も良好である。これについて
は、異種の粘着剤を混合することにより、得られる混合
系粘着剤は、いわゆる海島構造となって、皮膚との接着
性およびISDNの放出性に特異性が出るなどのメカニ
ズムが考えられる。
【0014】特に、シリコーン系粘着剤(A)とポリ酢
酸ビニル系粘着剤(B)を混合したものにISDNを添
加すると、特異的に経皮吸収性が変化し、経皮吸収性の
極大値はAとBの混合比率(重量比)が約30:70の
近傍にあり、しかもその経皮吸収性は単独系の場合のそ
れの3倍近くまで上るという驚くべき効果を示す。この
極大値でなくとも、A:Bが85:15〜15:85の
ときも、十分に混合のメリットを享受できる程度まで経
皮吸収性は上昇する。A:Bが85:15を超えてAの
比率を高めると薬剤の経皮吸収性が低下し、またA:B
が15:85を超えてBの比率を高めると貼付剤の粘着
力が低下し、長時間安定して貼付することが幾分困難に
なりがちである。すなわち、A:B=85:15〜1
5:80の重量比率が好ましく、なかでもA:B=2
0:80〜40:60が好ましく、特にA:B=約3
0:70が好ましい。しかしながら、重量比率で(A+
B)に対してC成分を、例えば(A+B):C=85:
15〜65:35の範囲でC成分を多く用いるときは
A:B=0:100であっても得られる貼付剤の粘着力
や経皮吸収性を高めることができる。
【0015】このようなシリコーン系粘着剤(A)とポ
リ酢酸ビニル系粘着剤(B)との混合系粘着剤における
両粘着剤(A)、(B)の好ましい組み合わせとして
は、シリコーン系粘着剤(A)が前記式[I]で表わさ
れる粘着剤、なかでも具体的には、ダウコーニング社の
Bio−PSA(登録商標)355、Bio−PSA
(登録商標)Q7−2920、Bio−PSA(登録商
標)Q7−4501、東芝シリコーン社のPSA657
4などである場合に、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が
酢酸ビニルのホモポリマー;酢酸ビニルと(メタ)アク
リル酸アルキルエステルおよび/又は(メタ)アクリル
酸との共重合ポリマー;酢酸ビニルとビニルブチルエー
テルなどのビニルエーテル類との共重合ポリマー等を挙
げることができる。
【0016】この好ましい組み合わせに用いられるポリ
酢酸ビニル系粘着剤(B)のなかでも、酢酸ビニルの共
重合比率が50重量%以上〜80重量%以下が好まし
い。また、酢酸ビニルと組み合わせるモノマ−として
は、前記のポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の好適例で例
示したモノマーの組み合わせ及びその共重合比率と同じ
ものを挙げることができる。
【0017】本発明においては、ポリ酢酸ビニル系粘着
剤(B)とシリコーン系粘着剤(A)に加えて、可塑化
作用成分(C)を用いる。ポリ酢酸ビニル系粘着剤
(B)はそれ自体での粘着力が弱く、シリコーン系粘着
剤(A)を用いて粘着力を高め、そして特異的に硝酸イ
ソソルビドの経皮吸収性も高めるが、可塑化作用成分
(C)を用いた状態で硝酸イソソルビドを多く用いる
と、用いない場合よりもさらに経皮吸収性を高めること
ができる。さらに、この場合はシリコーン系粘着剤がな
くても皮膚への粘着力を高め、経皮吸収性を高めること
ができるのである。
【0018】本発明において用いる可塑化作用成分
(C)とは、例えばミリスチン酸、オレイル酸のような
炭素数が12以上の飽和若しくは不飽和脂肪酸や、ミリ
スチン酸イソプロピル、オレイル酸エチルのようなその
エステル類、例えばα−トコフェロール、酢酸トコフェ
ロール、ニコチン酸トコフェロールのようなα−トコフ
ェロール、その誘導体からなる群から選ばれる1種又は
2種以上を挙げることができ、これらのうち、特にミリ
スチン酸イソプロピル、オレイル酸エチル、α−トコフ
ェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロ
ールが好ましい。
【0019】かかる可塑化作用成分(C)は、それ自体
は粘着力をもたないが、シリコーン系粘着剤(A)とポ
リ酢酸ビニル系粘着剤(B)の混合系粘着剤等に添加す
ることにより、粘着剤を可塑化させ、粘着性組成物の粘
着力を調整する作用も有する。また、それに加えて硝酸
イソソルビドの経皮吸収性を高めるという効果を有す
る。
【0020】本発明においては、かかるシリコーン系粘
着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)と可塑化作
用成分(C)との重量比率が、下記式[2] (A+B):C=92:8〜65:35 [2] を満足する。92:8より可塑化作用成分(C)の比率
が少ないときは、可塑化効果は不十分である。また、6
5:35を超えて可塑化作用成分(C)を用いると、流
動化防止成分(D)をいくら用いても、粘着性組成物の
流動化、すなわち、ヒトに貼付したときに貼付剤から粘
着性組成分が流れ出したように貼付剤の周辺部にしみ出
し、これが貼付中に衣類等から発生したゴミを付着させ
て黒ずみを生じたり、また貼付剤除剤後も、貼付部位の
周辺で残留の粘着剤によるベタツキ感があるなどの現象
を起こす。なかでもシリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢
酸ビニル系粘着剤(B)と可塑化作用成分(C)の重量
比率が(A+B):C=90:10〜65:35である
場合が好ましく、なかでも(A+B):C=85:15
〜70:30である場合が好ましい。
【0021】本発明において、シリコーン系粘着剤
(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成
分(C)を特定の割合で用いる他、さらに流動化防止成
分(D)を用いる。シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢
酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と流動
化防止成分(D)の重量比率は下記式[3] (A+B+C):D=100:0〜95:5 [3] を満足する。シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニ
ル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)に流動化防止
成分(D)を加えることにより、粘着力を適度に制御
し、経皮吸収性を高めることができるが、この粘着性組
成分から貼付剤を得た場合、特に粘着層が厚くなったと
きには、ヒトに貼付中に、貼付剤の切断面から粘着性組
成分がにじみ出し、これにより貼付剤の周辺部が黒く汚
れたり、また、にじみ出した粘着性組成分が貼付剤除剤
後も皮膚に残留し(糊残りとも言われる)、ベトツキ感
を与える。流動化防止成分(D)を加えることにより、
この黒ずみやベトツキを防止できるのである。
【0022】ここで、用いるポリ酢酸ビニル系粘着剤
(B)として、重量平均分子量が250,000以上の
ものを用い、かつ(A+B):C=92:8〜70:3
0のときは、流動化が比較的小さくなるので(A+B+
C):D=100:0であってもよい。なかでもシリコ
ーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、
可塑化作用成分(C)、および流動化防止成分(D)の
重量比率としては、(A+B+C):D=99.9:
0.1〜98:2を好ましいものとして挙げることがで
きる。(A+B+C):D=98:2を越えてD成分を
多く用いると、粘着性組成物がゲル状になりがちであ
り、均一な粘着層を得るための塗工がやや困難になりが
ちである。
【0023】本発明で用いる流動化防止成分(D)と
は、例えばポリビニルピロリドン;2〜3価の金属の有
機金属塩、又は金属キレート化合物;多価金属塩、1分
子中にカルボキシル基と反応する官能基を2つ以上有す
る多官能化合物等からなる群より選ばれる1種又は2種
以上を挙げることができる。ここで2〜3価の金属の有
機金属塩、又は金属キレート化合物としては、例えば酢
酸カルシウム、酢酸マグネシウム、アルミニウムトリス
(アセチルアセトネ−ト)等を挙げることができる。ま
たポリビニルピロリドンとしては、分子量10,000
以上のもので、分子量が高いほど流動化防止効果が大き
く、平均分子量160,000以上の、例えばポリビニ
ルピロリドン、例えばPVP K−60、PVP K−
90等を好ましいものとして挙げることができる。これ
らのなかでも、ポリビニルピロリドン、酢酸カルシウム
等の2〜3価の金属の有機金属塩、又は金属キレート化
合物は皮膚刺激性を悪化させなという点で好ましく、特
にポリビニルピロリドンは有機溶媒に溶けやすく、また
その他の粘着剤成分とも相溶しやすく、しかも流動化防
止効果も大きく、安全性も高いため、特に好ましい。
【0024】本発明においては、硝酸イソソルビド
(E)を高濃度で、しかも粘着性組成物中に溶解状態
で、すなわち、結晶が析出していない状態で用いること
ができる点も特徴の1つであり、シリコーン系粘着剤
(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成
分(C)、流動化防止成分(D)、硝酸イソソルビド
(E)の重量比率が下記式[4] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4] を満足する。硝酸イソソルビド(E)の重量比率が、こ
の比率80:20より小さくなると、経皮吸収性はその
比率に応じて低下する。また65:35より大きくなっ
ても、それに応じては経皮吸収性は向上せず、一方で粘
着力の低下、流動化の増大が起こり、好ましくない。硝
酸イソソルビドを粘着性組成物中にこれ程の高濃度で、
しかも溶解状態で保持させることができ、しかも高い経
皮吸収性と、少ない糊残りの貼付剤とできるのは驚きで
ある。
【0025】本発明におけるシリコーン系粘着剤
(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成
分(C)、流動化防止成分(D)および硝酸イソソルビ
ド(E)の好ましい重量比率の組み合わせとしては、下
記式[1´]、[2´]、[3´]、および[4´] A:B=85:15〜15:85 [1´] (A+B):C=90:10〜65:35 [2´] (A+B+C):D=99.9:0.1〜95:5 [3´] (A+B+C+D):E=65:35 [4´] を満足する場合を挙げることができる。また本発明にお
いては、可塑化作用成分(C)を(A+B)成分85に
対して15以上用いるときは、A成分の比率を0として
もよい。すなわち、下記式[1”]、[2”]、
[3”]、および[4”] A:B=85:15〜0:100 [1”] (A+B):C=85:15〜65:35 [2”] (A+B+C):D=99.9:0.1〜95:5 [3”] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4”] を満足する場合も本発明の好ましい場合である。
【0026】本発明の貼付剤は、例えば以下に説明する
方法で製造することができる。本発明においては、シリ
コーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤
(B)、可塑化作用成分(C)および流動化防止成分
(D)を、酢酸エチル、ヘキサン、クロロホルム、キシ
レン、トルエン、ヘキサン、アセトン、メタノール等の
単独若しくは混合溶媒に溶解若しくは分散させて得られ
る粘着剤溶液又は分散液に、ISDN(E)を混合し、
該粘着剤溶液又は分散液を離型紙若しくは離型フィルム
の上に乾燥後の厚みが所定の厚み、例えば5〜100μ
mとなるように塗工し、次いで乾燥させて粘着剤層より
溶媒を十分に除いてISDN(E)を含有する粘着剤層
を得る。次いで、粘着剤層を柔軟な担持体の上に直接塗
工しなかった場合には、かかる粘着剤層を柔軟な支持体
に圧着して取付け、所望の大きさに裁断し密封包装する
ことにより貼付剤を得ることができる。
【0027】本発明の特に好ましい貼付剤は、上記製法
において、粘着剤溶液にISDNを混合せずに、又は十
分な量は混合せずに塗工し乾燥させた場合に得られる。
十分な量とは、実質的に薬効を発揮しない量をいう。す
なわち、公知の如く、最終貼付剤中の残留溶媒が少ない
ほど、具体的には100ppm以下、好ましくは50p
pm以下の残留溶媒量となるほど、貼付剤の皮膚刺激は
少なくなる。したがって、かかる残留溶媒の少ない貼付
剤を得るためには、粘着剤溶液又は分散液を離型フィル
ム等の上に塗工し、乾燥するときに十分な熱をかける
か、十分な乾燥時間をとるか、もしくは得られた粘着層
を加温したり、減圧下に置く等して、残留溶液を減少さ
せることが望ましい。ISDNは昇華性を有する薬物で
あるため、ISDNを含有していないか、十分には含有
しない粘着剤層の場合、ISDNが昇華することに全く
配慮する必要がなくなり、十分に残留溶媒の少ない粘着
層を容易に作ることができるのである。
【0028】従って、本発明の好ましい貼付剤の製造法
の1つにおいては、特開昭48−15388号公報や特
開平3−246219号公報と同じ原理で、まずISD
Nを混合せずに、又は十分な量は混合せずに粘着剤溶液
又は分散液を塗工してISDNを含有しないか、又は十
分には含有しない粘着剤層を得、次にこの粘着剤層にア
セトン、メタノール、エタノール、酢酸エチル等の揮発
性の高い溶媒に高濃度に溶解したISDN溶液を直接若
しくはフィルム;編物、織物、不織布等の布帛;これら
の複合物などを介して間接的に滴下、スプレー、塗布、
又は浸漬等することにより、所望量のISDNを付着さ
せる。次に、長時間放置、又は加温などによりISDN
をかかる粘着剤層に拡散させて、貼付剤を得ることがで
きる。
【0029】塗工・乾燥して粘着剤層を作る場合に用い
る溶媒とISDNを溶解するときに用いる溶媒が同じで
あっても、ISDNを溶解するのにこの溶媒を用いて前
記説明の方法で貼付剤を得る場合の方が、はるかに容易
に貼付剤の残留溶媒を少なくすることができる。
【0030】本発明において、粘着性組成物には、前記
A〜E成分のほか、これらの組成物の特性に実用上影響
しない範囲で、その他の粘着剤、例えばゴム系粘着剤、
ビニルエーテル系粘着剤の単独又は混合物を併用しても
よく、必要に応じて公知の吸収促進剤、溶解助剤、拡散
助剤、充填剤などを単独又は混合にて含有させてもよ
い。
【0031】吸収促進剤又は拡散助剤としては、例え
ば、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフ
ォン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスル
フォン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸塩、ポ
リオキシアルキルフェニルエーテルサルフェートアンモ
ニウム塩などの界面活性剤;グリセリン、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、高級脂肪族アルコールなどのアルコール類;ジメ
チルスルホキシドおよびアルキルメチル誘導体;サリチ
ル酸、尿素、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムア
ミド、ラノリン、アラントイン、スクアレン、カーボポ
ール、ジイソプロピルアジペート、ピログルタミン酸ラ
ウリルエステル、エチルラウレート、ニコチン酸メチ
ル、ソルビトールおよびドデシルピロリドンのようなピ
ロリドン誘導体、オリーブ油、ヒマシ油、流動パラフィ
ン、ワセリン、ゼラチン、アミノ酸、乳酸、乳酸エチ
ル、ニコチン酸ベンジル、L−メントール、カンファ
ー、ドデシルアザシクロヘプタン−2−オンなどを用い
ることができる。かかる添加剤は、ISDN1重量部当
たり、0.05〜5重量部用いるのがよい。
【0032】本発明の貼付剤においては、ISDN
(E)を含有する粘着性組成物からなる粘着剤層は、柔
軟な担持体の上に形成されるが、かかる柔軟な担持体と
しては、例えばフィルム;織物、編物、不織布等の布
帛;又はこれらフィルムと布帛の複合物などが用いられ
る。かかるフィルムや布帛の材質としては、ポリエチレ
ンテレフタレートのようなポリエステル;ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン;ナイロン
6のようなポリアミド;エチレン−酢酸ビニル共重合体
などを用いることができる。かかる材質の中でも、安定
性、安全性の面からポリエステルが好ましい。
【0033】特に、貼付剤からISDNが逃散しにくく
安定性が高い柔軟な担持体としてフィルムを用いる場合
には、貼付剤の取扱性を改善する目的で、該フィルムの
内側または外側面に接着剤(又は粘着剤)を介して、例
えば織物、編物、不織布等の布帛を取付ける態様をとる
とき、得られる貼付剤の取扱性も良好となる。そのよう
な担持体としては、フィルムの厚みが0.5〜10μ
m、布帛は目付けが8〜100g/m2 であるのが好ま
しく、特にフィルムが厚み0.5〜4.9μmのポリエ
ステルフィルムで、布帛が目付け8〜30g/m2 のポ
リエステルであるときが好ましい。
【0034】特に好ましい貼付剤の態様を以下に示す。
すなわち、貼付剤が、 (a)フィルム層 (b)接着剤層 (c)布帛 (d)接着剤層 (e)フィルム層 (f)薬物含有粘着性組成物 (g)離型フィルム層 からなり、最外層が(a)であり、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)の順に積層し
てあり、使用時には(g)は捨てる。
【0035】(a)と(e)は厚みが0.5〜4.9μ
mのポリエステルフィルム層であり、フィルムとして
は、例えば極薄ポリエステルフィルム(商品名、テイジ
ン テトロンフィルム HTタイプ又はFタイプ)が特
に好ましい。(a)と(e)は同じでもよく、異なって
いてもよい。(b)および(d)は厚みが5〜40μm
の接着剤層であり、例えばシリコーン系粘着剤、アクリ
ル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリ酢酸ビニル系粘着剤又
はエチレン−酢酸ビニル共重合体系接着剤などの単独又
は混合系からなり、ここで(b)と(d)は同じでもよ
く、異なっていてもよく、(b)と(d)とが一層でそ
の役割をもってもよい。(c)は目付が8〜30g/m
2 のポリエステル編物(帝人株式会社製 KZ0078
−G)である。(f)は前記のような本発明の粘着剤組
成物であり、厚みが10〜70μmであり、(g)はシ
リコーン樹脂をコーティングした厚み30〜100μm
のポリエステルフィルム系離型フィルム層である。
【0036】このような特に好ましい貼付剤において
(a)フィルム層のポリエステルフィルムとしては、
0.5〜4.0μmの範囲のものが強度、取扱い性、皮
膚カブレ、密封性の点で好ましい。0.5μm未満では
強度、取扱い性等が不十分である場合があり、また4.
9μmを超えると皮膚への追従性、皮膚カブレなどの点
で問題がある場合がある。また、(c)布帛としては、
目付8〜30g/m2 のものが皮膚カブレ、取扱い性の
点で好ましいが、さらに10〜20g/m2 のものが薬
物の拡散性、吸収性に優れているので好ましい。さら
に、(b)と(d)の接着剤としては、アクリル系粘着
剤としては、少なくとも80〜98重量%の2−エチル
ヘキシルアクリレ−トと20〜2重量%の(メタ)アク
リル酸の共重合体が好ましく、なかでも、少なくとも8
0〜98重量%の2−エチルヘキシルアクリレ−ト、2
0〜2重量%メタアクリル酸とアクリル酸、特に90重
量%の2−エチルヘキシルアクリレ−ト、7重量%メタ
アクリル酸と3重量%アクリル酸の共重合体が好まし
い。またゴム系粘着剤、シリコ−ン系粘着剤、ポリ酢酸
ビニル系粘着剤又はエチレン−酢酸ビニル共重合体系接
着剤としては従来公知のものを挙げることができる。
【0037】これらのなかでも(a)〜(f)の好まし
い組み合わせとしては、例えば、(a)および(e)が
約1.0〜3.5μmのポリエステルフィルム、(b)
と(d)が一層で約10〜25μmの接着剤層、(c)
が目付が8〜20g/m2 の編物、なかでも8〜20g
/m2 の単糸デニールが3デニール以下(0.1〜3デ
ニール)の細いポリエステルのフィラメントからなる編
物、(f)は約25〜60μmの厚みの本発明の薬物含
有粘着性組成物層である。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。実施例中の部、%および比率はいずれも重量
基準である。実施例で用いた血中ISDN濃度の測定方
法、ポリ酢酸ビニル粘着剤および布帛試料の作成方法は
以下のとおりである。(1)血中ISDN濃度の測定方法 1mlの採血血液より血漿を分離した後、4mlのn−
ヘキサンを用いてISDNを抽出、濃縮して、この濃縮
物に酢酸エチル100μ酢酸エチル100μlを加えて
試料を得、この試料中のISDNをGC−ECD法によ
り定量した。(2)ポリ酢酸ビニル系粘着剤(PVA−1)の作成 2−エチルヘキシルアクリレートとの共重合ポリマーを
用い、以下の方法により合成した。すなわち、酢酸ビニ
ル70部、2−エチルヘキシルアクリレート27.5
部、アクリル酸2.5部、過酸化ベンゾイル1部および
酢酸エチル150部を還流冷却機、かきまぜ機を有する
反応容器に仕込み、窒素雰囲気下60℃でゆっくり攪拌
しながら、12時間重合を続けた。重合転化率は99.
9%であった。得られた重合体溶液中の固形分濃度は約
40%であった。これをアクリルエステル共重合ポリ酢
酸ビニル粘着剤試料(PVA−1)という。本品の重量
平均分子量(ポリスチレン換算)は356,000であ
った。
【0039】(3)布帛試料の作成 テレフタル酸ジメチル297部、エチレングリコール2
65部、3,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム53部(テレフタル酸ジメチルに対して
11.7モル%)、酢酸マンガン4水塩0.084部お
よび酢酸ナトリウム3水塩1.22部を精留塔付ガスフ
ラスコに入れ、常法に従ってエステル交換反応を行い、
理論量のメタノールが留出した後、反応生成物を精留塔
付重縮合用フラスコに入れ、安定剤として正リン酸の5
6%水溶液0.090部および重縮合触媒として三酸化
アンチモン0.135部を加え、温度275℃で、常圧
下20分、30mmHgの減圧下15分間反応させた
後、高真空で100分間反応させた。最終内圧は0.3
9mmHgであり、得られた共重合ポリマーの極限粘度
は0.402、軟化点は約200℃であった。反応終了
後、共重合ポリマーを常法に従いチップ化した。
【0040】この共重合ポリマーのチップ15部と極限
粘度0.640のポリエチレンテレフタレートのチップ
85部とをナウタ・ミキサー(細川鉄工所製)中で5分
間混合した後、窒素気流中にて110℃で2時間、さら
に150℃で7時間乾燥した後、二軸スクリュー式押出
機を用いて285℃で溶媒混練してチップ化した。この
チップの極限粘度は0.535、軟化点は261℃であ
った。このチップを常法により乾燥し、紡糸口金に幅
0.05mm、径0.6mmである円形スリットの2箇
所が閉じた円弧状の開口部をもつものを使用し、常法に
従って紡糸し、外径と内径の比が2:1の中空繊維(中
空率25%)を作った。得られた中空繊維は、該中空繊
維断面全体に散在し、繊維方向に配列する微細孔を有
し、該微細孔はその少なくとも一部が中空部まで連通し
ていた。この原糸は150デニール/12フィラメント
であり、この原糸を用い、常法に従って延伸倍率5.1
倍で延伸し、20デニール/12フィラメントのマルチ
フィラメントを得た。このマルチフィラメントを経編地
になし、常法により精練、乾燥後、1%カセイソーダ水
溶液でかつ沸騰温度にて2時間処理してアルカリ減量率
20%の編物を得た。得られた編物を縦方向に1.5倍
引き延ばして、150℃で1分間熱をかけてヒートセッ
トして目付け13g/m2 の編物、すなわち布帛試料を
得た。
【0041】[実施例1〜4,比較例1〜6] (イ)粘着性組成物の作成 シリコーン系粘着剤(A)としてダウコーニング社のB
io−PSA(登録商標)355(固形分18.5
%)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)としては上記
(2)で得たポリ酢酸ビニル系粘着剤(PVA−1)、
可塑化作用成分(C)としてはミリスチン酸イソプロピ
ル、流動化防止成分(D)としてポリビニルピロリドン
PVP K−90を用いた。シリコーン系粘着剤
(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成
分(C)、流動化防止成分(D)、及び硝酸イソソルビ
ド(E)の混合比率を表1に記載のように変えて、十分
に混合しド−プとして本発明の粘着性組成物を得た。こ
のド−プを、厚み75μのポリエチレンテレフタレート
を用いたフッ素離型フィルムの上に塗工し、乾燥後の厚
みが57μmの硝酸イソソルビドを含有する粘着剤層を
得た。なお、比較例4の粘着剤としては、下記(2)の
アクリル系粘着剤(AP)を用いた。 (ロ)柔軟な担持体の作成 一方、(a)フィルムとして、厚み1.3μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(テイジン テトロンフ
ィルム HTタイプ)を用い、まず(a)フィルムの片
面に2−エチルヘキシルアクリル酸・メタアクリル酸メ
チル・アクリル酸(90:7:3)の共重合体重量平均
分子量550,000のアクリル系粘着剤(AP)から
なる厚み40μの粘着層(b)を圧着し、このAPの粘
着層の自由となっている1面に前記(3)で得た布帛試
料を圧着し、さらにこの布帛材料(c)の自由となって
いる面に、さらに(e)フィルムとして厚み1.3μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムを圧着して担持
体を得た。 (ハ)貼付剤の作成 (ロ)で得た担持体の(e)フィルムの自由となってい
る面に、(イ)で得た硝酸イソソルビドを含有する57
μmの粘着剤層のフッ素離型フィルムの取り付けていな
い面を圧着して積層物を得、この積層物を5.5cm×
5.5cmに裁断して30cm2 当たり40mgの硝酸
イソソルビドを含有する貼付剤を得た。 (ニ)薬理試験 かくして得られた製剤から、大きさ10cm2 の動物試
験用の製剤を作り、除毛した平均体重200gのヘアレ
スラット(n=7)の背部に貼付し、貼付前、貼付後5
時間、貼付後24時間に採血し、それぞれ血中のISD
N濃度を測定し、得られた血中濃度よりCmaxおよび
AUCを計算した。また、皮膚との粘着状態も調べた。
結果を表1に示す。
【0042】
【表1】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝酸イソソルビドを含有する粘着性組成
    物からなる粘着剤層が柔軟な担持体の上に形成されてな
    る貼付剤であって、該粘着性組成物が主としてシリコー
    ン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可
    塑化作用成分(C)、流動化防止成分(D)と硝酸イソ
    ソルビド(E)との混合物であり、各成分の重量比率
    が、下記式[1]、[2]、[3]、および[4] A:B=85:15〜0:100 [1] (A+B):C=92:8〜65:35 [2] (A+B+C):D=100:0〜95:5 [3] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4] を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤。
  2. 【請求項2】 シリコーン系粘着剤(A)とポリ酢酸ビ
    ニル系粘着剤(B)の重量比率が、下記式[5] A:B=20:80〜40:60 [5] を満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付
    剤。
  3. 【請求項3】 シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビ
    ニル系粘着剤(B)と可塑化作用成分(C)の重量比率
    が、下記式[6] (A+B):C=85:15〜70:30 [6] を満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付
    剤。
  4. 【請求項4】 シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビ
    ニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と流動化防
    止成分(D)の重量比率が、下記式[7] (A+B+C):D=99.9:0.1〜98:2 [7] を満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付
    剤。
  5. 【請求項5】 シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビ
    ニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)、流動化防
    止成分(D)と硝酸イソソルビド(E)の重量比率が、
    下記式[1´]、[2´]、[3´]および[4´] A:B=85:15〜15:85 [1´] (A+B):C=90:10〜65:35 [2´] (A+B+C):D=99.9:0.1〜95:5 [3´] (A+B+C+D):E=65:35 [4´] を満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付
    剤。
  6. 【請求項6】 シリコーン系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビ
    ニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)、流動化防
    止成分(D)と硝酸イソソルビド(E)の重量比率が、
    下記式[1”]、[2”]、[3”]、および[4”] A:B=85:15〜0:100 [1”] (A+B):C=85:15〜65:35 [2”] (A+B+C):D=99.9:0.1〜95:5 [3”] (A+B+C+D):E=80:20〜65:35 [4”] を満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付
    剤。
  7. 【請求項7】 該可塑化作用成分(C)が、炭素数12
    以上の飽和若しくは不飽和の脂肪酸、そのエステル類、
    α−トコフェロール、およびその誘導体からなる群から
    選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。
  8. 【請求項8】 該シリコーン系粘着剤(A)が、下記式
    [I] 【化1】 で示される粘着剤である請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。
  9. 【請求項9】 該流動化防止成分(D)が、ポリビニル
    ピロリドン、2〜3価の金属の有機金属塩および金属キ
    レート化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上
    である請求項1〜6のいずれか1項に記載の硝酸イソソ
    ルビド含有貼付剤。
  10. 【請求項10】 該ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、
    酢酸ビニルと平均炭素数3〜14のアルキル基からなる
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび/又は(メ
    タ)アクリル酸との共重合ポリマーであって、少なくと
    も該酢酸ビニルの共重合比率が50重量%以上である請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含
    有貼付剤。
  11. 【請求項11】 該ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、
    酢酸ビニルと2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
    および/又は(メタ)アクリル酸成分の共重合比率が6
    0:40〜80:20で、ポリスチレン換算での重量平
    均分子量が150,000〜800,000の粘着剤で
    ある請求項1〜6のいずれか1項に記載の硝酸イソソル
    ビド含有貼付剤。
  12. 【請求項12】 柔軟な担持体が、(a)厚み0.5〜
    4.9μmのポリエステルフィルム、(b)厚み5〜4
    0μmの接着剤層、(c)目付け8〜30g/m2 のポ
    リエステル布帛、(d)厚み5〜40μmの接着剤層、
    (e)厚み0.5〜4.9μmのポリエステルフィルム
    をこの順番で積層したもの、又はこれら(a)ないし
    (e)から(b)又は(d)の1層を除いて積層したも
    のであって、かつ該(e)の自由になっている面に該粘
    着性組成物が積層せしめられるものである、請求項1記
    載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。
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