JPH0971060A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JPH0971060A
JPH0971060A JP7247063A JP24706395A JPH0971060A JP H0971060 A JPH0971060 A JP H0971060A JP 7247063 A JP7247063 A JP 7247063A JP 24706395 A JP24706395 A JP 24706395A JP H0971060 A JPH0971060 A JP H0971060A
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JP
Japan
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lithographic printing
roughness
less
printing plate
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Pending
Application number
JP7247063A
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English (en)
Inventor
Takahiro Mori
孝博 森
Koji Takagi
宏司 高木
Yasuhisa Sugi
泰久 杉
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐刷性、非画線部の汚れ難さ向上させた感光
性平版印刷版、支持体の保水性を維持しつつ、小点再現
性を改善した感光性平版印刷版、ドットゲイン、K値を
向上させた感光性平版印刷版を提供すること。 【構成】 特定の表面形態を有する粗面化処理及び陽極
酸化処理を施されたアルミニウム板を支持体として用い
た感光性平版印刷版、及び、特定の表面形態を有する粗
面化処理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板を
支持体上に感光性組成物の層を塗布し、表面を平滑化す
る感光性平版印刷版の製造方法。する感光性平版印刷版
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版及び
感光性平版印刷版の製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】感光性平版印刷版は、親水性支持体上に
感光層を設けたもので、支持体上にポジ型感光性組成物
の層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版、支持体上に
ネガ型感光性組成物の層を設けてなるネガ型感光性平版
印刷版がある。
【0003】従来、これら感光性平版印刷版に用いる支
持体には、印刷適性の面から、優れた親水性及び保水性
を有し、かつ、感光層との接着性が優れているものが要
求されている。
【0004】これら要求を満たすために、感光性平版印
刷版用の支持体には、通常、表面に砂目立てといわれる
粗面化処理を施したアルミニウム板が用られている。こ
れら粗面化処理の方法としては、ボール研磨、ブラシ研
磨、ブラスト研磨、バフ研磨、ホーニング研磨等による
機械的粗面化法、塩酸、硝酸等の酸性電解液中で交流あ
るいは直流によって支持体表面を電解処理する電気化学
的粗面化法が知られている。
【0005】これら方法で砂目立て処理したアルミニウ
ム板は、そのままでは表面が柔らかく、摩耗し易いの
で、砂目立て処理した後に、陽極酸化処理をして酸化皮
膜を形成している。このように処理されたアルミニウム
板の表面は硬く、耐摩耗性に優れているが、近年、様々
な印刷条件下での印刷が要求されてきており、これら全
ての印刷条件下で非画線部の汚れ、耐刷性を満足させる
には不十分であった。
【0006】また、近年、印刷物には仕上がりの良さ、
品質の高さが要求されてきており、いわゆる高精細印刷
が普及してきている。これら高精細印刷においては、小
点再現性が求められてきており、上記従来の方法で砂目
立て処理したアルミニウム板において、小点再現性を向
上させようとすると、水幅が劣化してしまい、水幅と小
点再現性を両立させることは困難であった。また、ドッ
トゲイン、K値も満足するレベルには到らなかった。
【0007】感光性平版印刷版の非画線部の汚れを改善
するために、陽極酸化処理の後に親水化処理を施すこと
が提案されている。例えば、特開昭56-21126号公報では
親水性樹脂と水溶性塩からなる下塗層を設ける方法が、
特開昭64-14090号公報ではカルボン酸塩からなる下塗層
を設ける方法が、特開昭63-130391号公報では少なくと
も1つのアミノ基と、カルボキシル基及びスルホ基から
選ばれた少なくとも1つの基とを有する化合物の無機酸
塩及び有機酸塩から選ばれた少なくとも1つからなる親
水層を設ける方法が、特開昭63-165183号公報では少な
くとも1つのアミノ基と、ホスホン基またはホスホン基
の塩を含む親水層を設ける方法が提案されている。しか
しながら、これらの方法で親水化処理を施し、非画線部
の汚れを改善すると耐刷性が劣化してしまい、耐刷性を
劣化させることなく非画線部の汚れを改善するはできな
かった。
【0008】また、印刷途中で、見当合わせや休憩等を
行なうためにしばらく印刷機を停止すると印刷再開時に
微点状の汚れが発生するが、上記方法ではこれらの欠点
は改善することはできなかった。
【0009】感光性平版印刷版の支持体の表面の形状を
特定のものとすることにより上記の欠点を改善すること
が提案されている。例えば、米国特許第4,301,229号明
細書では支持体の表面のピット径の累積度数分布と中心
線平均粗さを規定、米国特許第3,861,917号明細書では
支持体の表面の粗面の深さを規定、カナダ特許第955,44
9号明細書では支持体の表面の粗面の山の高さと直径を
規定、ドイツ特許第1,813,443号明細書では支持体の表
面の粗面の高低差を規定、特開昭55-132294号公報では
支持体の表面の平均深さを規定、特開平5-24376号公報
では支持体の表面のピット径と径に垂直な方向の最大深
さを規定することが提案されているが、耐刷性と非画線
部の汚れの両者を共に改善するには不十分であった。特
に、印刷を再開した時に発生する微点状の汚れを解消さ
せるには不十分であった。
【0010】本発明者らは粗面の突起部分を特定の形状
とすることで、耐刷の改善、非画線部の汚れの改善、印
刷再開時に発生する微点状の汚れの改善、保水性の改
善、小点再現性の改善、ドットゲイン、K値の向上、現
像性の向上、ストップ汚れの減少ができることを見出し
た。
【0011】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、耐刷性を向上さ
せ、かつ、非画線部の汚れ難さ、特に印刷停止後の微点
状の汚れの発生しにくい感光性平版印刷版を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の第2の目的は、支持体の保水性を
維持しつつ、小点再現性を改善した感光性平版印刷版を
提供することにある。
【0013】本発明の第3の目的は、ドットゲイン、K
値を向上させた感光性平版印刷版を提供することにあ
る。
【0014】
【発明の構成】従って、本発明の上記第1の目的は、 (1)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mmの2次元
の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から1μm下に
粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準直線より
も上の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合計が50μ
m2以上150μm2以下である表面を有する粗面化処理及び
陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であること特徴
とする感光性平版印刷版。 (2)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mmの2次元
の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から3μm下に
粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準直線より
も下の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合計が50μ
m2以上250μm2以下である表面を有する粗面化処理及び
陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であること特徴
とする感光性平版印刷版。 (3)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mmの2次元
の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から1μm下に
粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準直線より
も上の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合計が50μ
m2以上150μm2以下であり、かつ、3番目に高い山の頂
点から3μm下に粗さの中心線と平行に引いた基準直線
と該基準直線よりも下の粗さ曲線とで形成される図形の
面積の合計が50μm2以上250μm2以下である表面を有す
る粗面化処理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム
板であること特徴とする感光性平版印刷版。 (4)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及び陽極酸
化処理を施されたアルミニウム板であり、かつ、粗面化
されたアルミニウム板の表面形態が、100μm×100μmの
範囲内において、粗面の最高点及び最低点の高さの差が
6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高点及び最低
点の高さの差を100としたときに最低点側から70の位置
における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウム板の
粗面化された表面を切断したときの断面に形成される島
部の面積が、1000μm2以上2000μm2以下であることを特
徴とする感光性平版印刷版。 (5)最高点及び最低点の高さの差を100としたときに
最低点側から70の位置における粗さの中心面と平行な平
面でアルミニウム板の粗面化された表面を切断したとき
に断面に形成される島部の個数が、100μm×100μmの範
囲内において10以上50以下であることを特徴とする上記
(4)記載の感光性平版印刷版。 (6)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及び陽極酸
化処理を施されたアルミニウム板であり、かつ、粗面化
されたアルミニウム板の表面形態が、100μm×100μmの
範囲内において、粗面の最高点及び最低点の高さの差が
6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高点及び最低
点の高さの差を100としたときに最低点側から50の位置
における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウム板の
粗面化された表面を切断したときの断面に形成される海
部の面積が、1500μm2以上3000μm2以下であることを特
徴とする感光性平版印刷版。 (7)最高点及び最低点の高さの差を100としたときに
最低点側から50の位置における粗さの中心面と平行な
平面でアルミニウム板の粗面化された表面を切断したと
きの断面に形成される海部の個数が、100μm×100μmの
範囲内において、10以上50以下であることを特徴とする
上記(6)記載の感光性平版印刷版。
【0015】本発明の上記第2の目的は、 (8)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、表面粗さがRaで0.6
μm以上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以下であ
る表面を有する粗面化処理および陽極酸化処理を施され
たアルミニウム板であり、該アルミニウム板上に感光性
組成物の層を塗布し、次いで、該感光性組成物層の表面
を平滑化する工程を設けたことを特徴とする感光性平版
印刷版の製造方法。 (9)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光性
平版印刷版において、支持体が、表面粗さがRaで0.6
μm以上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以下であ
る表面を有する粗面化処理及び陽極酸化処理を施された
アルミニウム板であり、かつ、感光性組成物の層の表面
粗さがRaで0.1μm以上0.35μm以下、Rzで0.7μm以
上2.2μm以下であることを特徴とする感光性平版印刷
版。 (10)感光性組成物の層の表面粗さがRaで0.1μm以
上0.2μm以下、Rzで0.7μm以上1.1μm以下であること
を特徴とする上記(9)記載の感光性平版印刷版。 (11)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光
性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及び陽極
酸化処理を施されたアルミニウム板であり、かつ、粗面
化されたアルミニウム板の表面形態が、100μm×100μm
の範囲内において、粗面の最高点及び最低点の高さの差
が6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高点及び最
低点の高さの差を100としたときに、最低点側から50の
位置における粗さの中心面と平行な平面と70の位置にお
ける粗さの中心面と平行な平面とで囲まれた範囲におけ
るアルミニウム板表面の粗面部分の投影面積が6000μm2
以上であることを特徴とする感光性平版印刷版。
【0016】本発明の上記第3の目的は、 (12)支持体上に感光性組成物の層を設けてなる感光
性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及び陽極
酸化処理を施されたアルミニウム板であり、かつ、開口
径が0.5μm以上2.0μm以下の範囲内にある電気化学的粗
面化により形成されたアルミニウム板表面のピットの数
が、開口径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲内にあるピッ
トの数の80%以上であることを特徴とする感光性平版印
刷版。 によって達成することができる。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明の感光性平版印刷版の支持体に使用
されるアルミニウム板には、純アルミニウム板及びアル
ミニウム合金板が含まれる。アルミニウム合金としては
種々のものが使用でき、例えば、珪素、銅、マンガン、
マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケ
ル、チタン、ナトリウム、鉄等の金属とアルミニウムの
合金が用いられる。
【0019】本発明において、アルミニウム板は、粗面
化するに先立って表面の圧延油を除去するために脱脂処
理を施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレ
ン、シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロン、ト
リエタノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱
脂処理等が用いられる。また、脱脂処理には、苛性ソー
ダ等のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処
理に苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場合、上記
脱脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去す
ることができる。
【0020】脱脂処理に苛性ソーダ等のアルカリ水溶液
を用いた場合、支持体の表面にはスマットが生成するの
で、この場合には、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の
酸、あるいはそれらの混酸に浸漬しデスマット処理を施
すことが好ましい。
【0021】本発明においては、アルミニウム板に粗面
化処理及び陽極酸化処理を施し、感光性組成物の層を設
けるアルミニウム板表面の形態を、 (1)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から1μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも上の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(以下、面積Aという。)を50μ
m2以上150μm2以下とする。 (2)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から3μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも下の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(以下、面積Bという。)を50μ
m2以上250μm2以下とする。 (3)面積Aを50μm2以上150μm2以下とし、かつ、面
積Bを50μm2以上250μm2以下とする。 (4)100μm×100μmの範囲内において、表面形態を、
粗面の最高点及び最低点の高さの差を6.0μm以上10.0μ
m以下とし、かつ、最高点及び最低点の高さの差を100と
したときに、最低点側から70の位置における粗さの中心
面と平行な平面でアルミニウム板の粗面化された表面を
切断したときの断面に形成される島部(突起が存在する
箇所)の面積(以下、面積Cという。)を1000μm2以上
2000μm2以下とする。 (5)最高点及び最低点の高さの差を100としたときに
最低点側から70の位置における粗さの中心面と平行な平
面でアルミニウム板の粗面化された表面を切断したとき
に断面に形成される島部の数を、100μm×100μmの範囲
内において、10以上50以下とする。 (6)100μm×100μmの範囲内において、表面形態を、
粗面の最高点及び最低点の高さの差を6.0μm以上10.0μ
m以下とし、かつ、最高点及び最低点の高さの差を100と
したときに、最低点側から50の位置における粗さの中心
面と平行な平面でアルミニウム板の粗面化された表面を
切断したときの断面に形成される海部(突起が存在しな
い箇所)の面積(以下、面積Dという。)を1500μm2
上3000μm2以下とする。 (7)最高点及び最低点の高さの差を100としたときに
最低点側から50の位置における粗さの中心面と平行な平
面でアルミニウム板の粗面化された表面を切断したとき
の断面に形成される分断された海部の数を、100μm×10
0μmの範囲内において、10以上50以下とする。 (8)表面粗さをRaで0.6μm以上0.9μm以下、Rzで
3.5μm以上6.0μm以下とする。 (9)100μm×100μmの範囲内において、表面形態を、
粗面の最高点及び最低点の高さの差が6.0μm以上10.0μ
m以下とし、かつ、最高点及び最低点の高さの差を100と
したときに、最低点側から50の位置における粗さの中心
面と平行な平面と70の位置における粗さの中心面と平行
な平面とで囲まれた範囲におけるアルミニウム板表面の
粗面部分の投影面積を6000μm2以上とする。 (10)開口径が0.5μm以上2.0μm以下の範囲内にある
電気化学的粗面化により形成されたアルミニウム板表面
のピットの数が、開口径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲
内にあるピットの数の80%以上とする。
【0022】上記アルミニウム板表面の形態を得るため
に用いられる粗面化処理及び陽極酸化処理は、特に限定
されるものではないが、粗面化処理としては、機械的粗
面化処理法、電気化学的粗面化法を用いることができ
る。
【0023】用いられる機械的粗面化法は特に限定され
るものではないが、ブラシ研磨法、ホーニング研磨法が
好ましい。ブラシ研磨法による粗面化は、例えば、直径
0.2〜0.8mmのブラシ毛を使用した回転ブラシを回転し、
支持体表面に、例えば、粒径10〜100μmの火山灰の粒子
を水に均一に分散させたスラリーを供給しながら、ブラ
シを押しつけてを行うことができる。ホーニング研磨に
よる粗面化は、例えば、粒径10〜100μmの火山灰の粒子
を水に均一に分散させ、ノズルより圧力をかけ射出し、
支持体表面に斜めから衝突させて粗面化を行うことがで
きる。また、例えば、支持体表面に、粒径10〜100μmの
研磨剤粒子を、研摩剤粒子同士が100〜200μmの間隔で、
2.5×103〜10×103個/cm2の密度で存在するように塗布
したシートを張り合わせ、圧力をかけてシートの粗面パ
ターンを転写することにより粗面化を行うこともでき
る。
【0024】上記の機械的粗面化法で粗面化した後、機
械的粗面化法で用いられ、支持体の表面に食い込んだ研
磨剤、形成されたアルミニウム屑等を取り除くため、酸
またはアルカリの水溶液に浸漬することが好ましい。酸
としては、例えば、硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、
塩酸等が用いられ、塩基としては、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等が用いられる。これらの中で
もアルカリの水溶液を用いるのが好ましい。表面のアル
ミニウムの溶解量としては、0.5〜5g/m2が好まし
い。
【0025】アルカリの水溶液で浸漬処理を行った後、
燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸あるいはそれらの混
酸に浸漬し中和処理を施すことが好ましい。
【0026】用いられる電気化学的粗面化法も特に限定
されるものではないが、酸性電解液中で電気化学的に粗
面化を行う方法が好ましい。酸性電解液は、電気化学的
粗面化法に通常用いられる酸性電解液を使用することが
できるが、硝酸系電解液を用いるのが好ましい。電気化
学的粗面化方法については、例えば、特公昭48-28123号
公報、英国特許第896,563号明細書、特開昭53-67507号
公報に記載されている方法を用いることができる。
【0027】電気化学的粗面化法は、一般には、1〜50
ボルトの範囲の電圧を印加することによって行なうこと
ができるが、アルミニウム板表面の形態を本発明の形態
とするためには、印加する電圧を10〜30ボルトの範囲か
ら選ぶのが好ましい。電流密度は、10〜200A/dm2の範
囲を用いることができるが、アルミニウム板表面の形態
を本発明の形態とするためには、50〜150A/dm2の範囲
から選ぶのが好ましい。電気量は、100〜5000c/dm2
範囲を用いることができるが、アルミニウム板表面の形
態を本発明の形態とするためには、100〜2000c/dm2
更には200〜1000c/dm2の範囲から選ぶのが好ましい。
電気化学的粗面化法を行なう温度は、10〜50℃の範囲を
用いることができるが、アルミニウム板表面の形態を本
発明の形態とするためには、15〜45℃の範囲から選ぶの
が好ましい。
【0028】電解液として硝酸系電解液を用いて電気化
学的粗面化を行なう場合、一般には、1〜50ボルトの範
囲の電圧を印加することによって行なうことができる
が、アルミニウム板表面の形態を本発明の形態とするた
めには、印加する電圧を10〜30ボルトの範囲から選ぶの
が好ましい。電流密度は、10〜200A/dm2の範囲を用い
ることができるが、アルミニウム板表面の形態を本発明
の形態とするためには、20〜100A/dm2の範囲から選ぶ
のが好ましい。電気量は、100〜5000c/dm2の範囲を用
いることができるが、アルミニウム板表面の形態を本発
明の形態とするためには、100〜2000c/dm2、更には20
0〜1000c/dm2の範囲から選ぶのが好ましい。電気化学
的粗面化法を行なう温度は、10〜50℃の範囲を用いるこ
とができるが、アルミニウム板表面の形態を本発明の形
態とするためには、15〜45℃の範囲から選ぶのが好まし
い。
【0029】電解液における硝酸濃度は0.1〜5重量%
が好ましい。電解液には、必要に応じて、硝酸塩、塩化
物、アミン類、アルデヒド類、燐酸、クロム酸、ホウ
酸、酢酸、しゅう酸等を加えることができる。
【0030】電解液として塩酸系電解液を用いて電気化
学的粗面化を行なう場合、一般には、1〜50ボルトの範
囲の電圧を印加することによって行なうことができる
が、アルミニウム板表面の形態を本発明の形態とするた
めには、印加する電圧を2〜30ボルトの範囲から選ぶの
が好ましい。電流密度は、10〜200A/dm2の範囲を用い
ることができるが、アルミニウム板表面の形態を本発明
の形態とするためには、50〜150A/dm2の範囲から選ぶ
のが好ましい。電気量は、100〜5000c/dm2の範囲を用
いることができるが、アルミニウム板表面の形態を本発
明の形態とするためには、100〜2000c/dm2、更には20
0〜1000c/dm2の範囲から選ぶのが好ましい。電気化学
的粗面化法を行なう温度は、10〜50℃の範囲を用いるこ
とができるが、アルミニウム板表面の形態を本発明の形
態とするためには、15〜45℃の範囲から選ぶのが好まし
い。
【0031】電解液における塩酸濃度は0.1〜5重量%
が好ましい。電解液には、必要に応じて、硝酸塩、塩化
物、アミン類、アルデヒド類、燐酸、クロム酸、ホウ
酸、酢酸、しゅう酸等を加えることができる。
【0032】上記の電気化学的粗面化法で粗面化した
後、表面のアルミニウム屑等を取り除くため、酸または
アルカリの水溶液に浸漬することが好ましい。酸として
は、例えば、硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸等
が用いられ、塩基としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が用いられる。これらの中でもア
ルカリの水溶液を用いるのが好ましい。表面のアルミニ
ウムの溶解量としては、0.5〜5g/m2が好ましい。
【0033】アルカリの水溶液で浸漬処理を行った後、
燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸あるいはそれらの混
酸に浸漬し中和処理を施すことが好ましい。
【0034】機械的粗面化処理法、電気化学的粗面化法
はそれぞれ単独で用いて粗面化してもよいし、また、機
械的粗面化処理法に次いで電気化学的粗面化法を行なっ
て粗面化してもよい。機械的粗面化処理法または電気化
学的粗面化法における処理条件は、アルミニウム板表面
の形態を本発明の形態とするように選択される。該選択
は、簡単な実験によって行なうことができる。
【0035】粗面化処理の次には、陽極酸化処理が行な
われる。
【0036】本発明において用いることができる陽極酸
化処理の方法には特に制限はなく、公知の方法を用いる
ことができる。陽極酸化処理を行なうことにより、支持
体上には酸化皮膜が形成される。
【0037】本発明において、陽極酸化処理には、硫酸
及び/または燐酸等を10〜50%の濃度で含む水溶液を電
解液として、電流密度1〜10A/dm2で電解する方法が
好ましく用いられるが、他に、米国特許第1,412,768号
明細書に記載されている硫酸中で高電流密度で電解する
方法や、米国特許第3,511,661号明細書に記載されてい
る燐酸を用いて電解する方法等を用いることができる。
【0038】陽極酸化処理された支持体は、必要に応じ
封孔処理を施してもよい。これら封孔処理は、熱水処
理、沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソーダ処理、重クロ
ム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理、酢酸アンモニウム処
理等公知の方法を用いて行うことができる。
【0039】支持体にはさらに、親水性層を設けること
が好ましい。親水性層の形成には、米国特許第3,181,46
1号明細書に記載のアルカリ金属珪酸塩、米国特許第1,8
60,426号明細書に記載の親水性セルロース、特開昭60-1
49491号公報、特開昭63-165183号公報に記載のアミノ酸
及びその塩、特開昭60-232998号公報に記載の水酸基を
有するアミン類及びその塩、特開昭62-19494号公報に記
載の燐酸塩、特開昭59-101651号公報に記載のスルホ基
を有するモノマー単位を含む高分子化合物等を用いるこ
とができる。
【0040】更に、感光性平版印刷版を重ねたときの感
光層への擦れ傷を防ぐために、また、現像時、現像液中
へのアルミニウム成分の溶出を防ぐために、特開昭50-1
51136号公報、特開昭57-63293号公報、特開昭60-73538号
公報、特開昭61-67863号公報、特開平6-35174号公報等
に記載されている、支持体裏面に保護層を設ける処理を
行うことができる。
【0041】本発明の感光性平版印刷版に使用される感
光性組成物は特に限定されるものではなく、通常、感光
性平版印刷版に用いられている感光性組成物を用いるこ
とができる。本発明において用いることができる感光性
組成物としては、例えば、下記のものを挙げることがで
きる。 1)光架橋系感光性樹脂組成物 光架橋系感光性樹脂組成物における感光成分は、分子中
に不飽和二重結合を有する感光性樹脂からなるもので、
例えば、米国特許第3,030,208号明細書、同第3,435,237
号明細書及び同第3,622,320号明細書等に記載されてい
る如き、重合体主鎖中に感光基として
【0042】
【化1】 を含む感光性樹脂及び重合体の側鎖に感光基を有するポ
リビニルシンナメート等が挙げられる。 2)光重合系感光性樹脂組成物 付加重合性不飽和化合物を含む光重合成性組成物であっ
て、二重結合を有する単量体または二重結合を有する単
量体と高分子バインダーとからなり、このような組成物
の代表的なものは、例えば、米国特許第2,760,863号明
細書及び同第2,791,504号明細書等に記載されている。
【0043】光重合成性組成物としては、例えば、メタ
クリル酸メチルを含む組成物、メタクリル酸メチル及び
ポリメチルメタクリレートを含む組成物、メタクリル酸
メチル、ポリメチルメタクリレート及びポリエチレング
リコールメタクリレートモノマーを含む組成物、メタク
リル酸メチル、アルキッド樹脂とポリエチレングリコー
ルジメタクリレートモノマーを含む組成物等の光重合性
組成物が挙げられる。
【0044】これら光重合系感光性樹脂組成物には、こ
の技術分野で通常知られている光重合開始剤(例えば、
べンゾインメチルエーテル等のべンゾイン誘導体、ベン
ゾフェノン等のべンゾフェノン誘導体、チオキサントン
誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体等)
が添加される。 3)ジアゾ化合物を含む感光性組成物 感光性組成物に用いられるジアゾ化合物の好ましい例と
しては、芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドまた
はアセトアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂
が挙げられる。特に好ましくは、p−ジアゾフェニルア
ミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮
合物の塩、例えば、へキサフルオロ燐酸塩、テトラフル
オロホウ酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮
合物との反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、米国特
許第3,300,309号明細書中に記載されている、前記縮合
物とスルホン酸類との反応生成物であるジアゾ樹脂有機
塩等が挙げられる。
【0045】ジアゾ樹脂は、好ましくは結合剤と共に使
用される。かかる結合剤としては種々の高分子化合物を
使用することができるが、好ましくは、特開昭54-98613
号公報に記載されている芳香族性水酸基を有する単量
体、例えば、N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリル
アミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルア
ミド、o−、m−またはp−ヒドロキシスチレン、o
−、m−またはp−ヒドロキシフェニルメタクリレート
等と他の単量体との共重合体、米国特許第4,123,276号
明細書に記載されているヒドロキシエチルアクリレート
単位またはヒドロキシエチルメタクリレート単位を主な
繰り返し単位として含むポリマー、シェラック、ロジン
等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,75
1,257号明細書に記載されている線状ポリウレタン樹
脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビスフ
ェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合物であるエポ
キシ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタ
レート等のセルロール誘導体が挙げられる。 4)o−キノンジアジド化合物を含む感光性組成物 o−キノンジアジド化合物とは、分子中にo−キノンジ
アジド基を有する化合物であって、本発明で使用するこ
とができるo−キノンジアジド化合物としては、例え
ば、o−ナフトキノンジアジド化合物、例えば、o−ナ
フトキノンジアジドスルホン酸とフェノール類及びアル
デヒド又はケトンとの重縮合樹脂とのエステル化合物等
が挙げられる。
【0046】上記フェノール類及びアルデヒドまたはケ
トンとの重縮合樹脂におけるフェノール類としては、例
えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、3,5−キシレノール、カルバクロー
ル、チモール等の一価フェノール、カテコール、レゾル
シン、ヒドロキノン等の二価フェノール、ピロガロー
ル、フロログルシン等の三価フェノール等が挙げられ
る。アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、
ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド、フルフラール等が挙げられる。これらのうちで好
ましいものはホルムアルデヒド及びベンズアルデヒドで
ある。ケトンとしては、例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン等が挙げられる。
【0047】フェノール類及びアルデヒドまたはケトン
との重縮合樹脂の具体的な例としては、フェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホルムアルデヒド
樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロー
ル・アセトン樹脂等が挙げられる。
【0048】前記o−ナフトキノンジアジド化合物にお
いて、フェノール類のOH基に対するo−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応
率)は、15%〜80%が好ましく、より好ましくは20%〜
45%である。
【0049】更に本発明に用いられるo−キノンジアジ
ド化合物としては、特開昭58-43451号公報に記載の以下
の化合物も挙げることができる。即ち、例えば、1,2
−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−
ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−ベ
ンゾキノンジアジドスルホン酸アミド、1,2−ナフト
キノンジアジドスルホン酸アミドなどの公知の1,2−
キノンジアジド化合物、更に具体的には、ジェイ・コサ
ール(J.Kosar)著「ライト−センシティブ・システム
ズ」(Light-Sensitive Systems)第339〜352頁(1965
年)、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wille
y & Sons)社(ニューヨーク)やダブリュー・エス・デ
ィ・フォレスト(W.S.De Forest)著「フォトレジス
ト」(Photoresist)第50巻(1975年)、マックローヒ
ル(McGraw Hill)社(ニューヨーク)に記載されてい
る1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸フェ
ニルエステル、1,2,1′,2′−ジ−(ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホニル)−ジヒドロキシビフェニ
ル、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−(N−エチル
−N−β−ナフチル)−スルホンアミド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸シクロヘキシルエス
テル、1−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホニル)−3,5−ジメチルピラゾール、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸−4′−ヒドロキシ
ジフェニル−4′−アゾ−β−ナフトールエステル、
N,N−ジ−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホニル)−アニリン、2′−(1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホニルオキシ)−1−ヒドロキシ−
アントラキノン、1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸−2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンエス
テル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
−2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸ク
ロリド2モルと4,4′−ジアミノベンゾフェノン1モ
ルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸クロリド2モルと4,4′−ジヒドロキシ−
1,1′−ジフェニルスルホン酸1モルとの縮合物、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリ
ド1モルとプルプロガリン1モルとの縮合物、1,2−
ナフトキノンジアジド−5−(N−ジヒドロアビエチ
ル)−スルホンアミドなどの1,2−キノンジアジド化
合物を例示することができる。また、特公昭37-1953
号、同37-3627号、同37-13109号、同40-26126号、同40-
3801号、同45-5604号、同45-27345号、同51-13013号、
特開昭48-96575号、同48-63802号、同48-63803号各公報
に記載された1,2−キノンジアジド化合物も挙げるこ
とができる。
【0050】上記o−キノンジアジド化合物のうち、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドをピ
ロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノンと反応させて得られるo−キノ
ンジアジドエステル化合物が特に好ましい。
【0051】本発明において、o−キノンジアジド化合
物は、上記化合物を各々単独で用いてもよいし、2種以
上を組合せて用いてもよい。
【0052】o−キノンジアジド化合物の感光性組成物
中に占める割合は、5〜60重量%が好ましく、特に好ま
しいのは、10〜50重量%である。
【0053】o−キノンジアジド化合物を含む感光性組
成物には、さらにアルカリ可溶性樹脂を添加することが
好ましい。
【0054】本発明において、o−キノンジアジド化合
物と併用することが好ましいアルカリ可溶性樹脂として
は、例えば、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を有
するビニル系重合体、特開昭55-57841号公報に記載され
ている多価フェノールとアルデヒド又はケトンとの縮合
樹脂等が挙げられる。
【0055】上記ノボラック樹脂としては、例えば、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルム
アルデヒド樹脂、特開昭55-57841号公報に記載されてい
るようなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド共
重合体樹脂、特開昭55-127553号公報に記載されている
ようなp−置換フェノールとフェノールもしくはクレゾ
ールとホルムアルデヒドとの共重合体樹脂等が挙げられ
る。
【0056】ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレン標
準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×102〜7.5
0×103、重量平均分子量Mwが1.00×103〜3.00×104
より好ましくはMnが5.00×102〜4.00×103、Mwが3.
00×103〜2.00×104である。
【0057】上記ノボラック樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0058】ノボラック樹脂を併用する場合、ノボラッ
ク樹脂は感光性組成物中に5〜95重量%含有させるのが
好ましい。
【0059】また、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体とは、該フェノール性水酸基を有する単位を分
子構造中に有する重合体であり、下記一般式[I]〜
[V]で表される構造単位を少なくとも1つの含む重合
体が好ましい。
【0060】
【化2】
【0061】一般式[I]〜一般式[V]において、R
1およびR2は、それぞれ水素原子、アルキル基又はカル
ボキシル基を表し、好ましくは水素原子である。R
3は、水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表し、
好ましくは水素原子又はメチル基、エチル基等のアルキ
ル基である。R4、R5は、水素原子、アルキル基、アリ
ール基又はアラルキル基を表し、好ましくは水素原子で
ある。Aは、窒素原子又は酸素原子と芳香族炭素原子と
を連結する、置換基を有していてもよいアルキレン基を
表し、mは、0〜10の整数を表し、Bは、置換基を有し
ていてもよいフェニレン基又は置換基を有してもよいナ
フチレン基を表す。
【0062】本発明に用いる上記フェノール性水酸基を
有するビニル系重合体は、前記一般式[I]〜一般式
[V]でそれぞれ表される構造単位を有する共重合体型
の構造を有するものが好ましく、共重合させる単量体と
しては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ブタジエン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレ
フィン類、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン
類、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸
類、例えば、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸
等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸−2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロ
ロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、エタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族
モノカルボン酸のエステル類、例えば、アクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、例えば、ア
クリルアミド等のアミド類、例えば、アクリルアニリ
ド、p−クロロアクリルアニリド、m−ニトロアクリル
アニリド、m−メトキシアクリルアニリド等のアニリド
類、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾ
エ酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル類、例え
ば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニルエー
テル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、ビニリデンク
ロライド、ビニリデンシアナイド、例えば、1−メチル
−1−メトキシエチレン、1,1−ジメトキシエチレ
ン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
カルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロエチレン
等のエチレン誘導体類、例えば、N−ビニルピロール、
N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−
ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニ
ル系単量体がある。これらの単量体は、不飽和二重結合
が開裂した構造で高分子化合物中に存在する。
【0063】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。
【0064】これらの単量体は、本発明に用いられる重
合体中にブロックまたはランダムのいずれかの状態で結
合していてもよい。
【0065】フェノール性水酸基を有するビニル系重合
体を併用する場合、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体は感光性組成物中に0.5〜70重量%含有させる
のが好ましい。
【0066】フェノール性水酸基を有するビニル系重合
体は、上記重合体を単独で用いてもよいし、又2種以上
を組合せて用いてもよい。又、他の高分子化合物等と組
合せて用いることもできる。
【0067】アルカリ可溶性樹脂を併用する場合、o−
キノンジアジド化合物の感光性組成物中に占める割合
は、5〜60重量%が好ましく、特に好ましいのは、10〜
50重量%である。
【0068】更に、本発明の感光性組成物には、露光に
より可視画像を形成させるプリントアウト材料を添加す
ることができる。プリントアウト材料は、露光により酸
もしくは遊離基を生成する化合物と該生成された酸もし
くは遊離基と相互作用することによってその色調を変え
る有機染料より成るもので、露光により酸もしくは遊離
基を生成する化合物としては、例えば、特開昭50-36209
号公報に記載のo−ナフトキノンジアジド−4−スルホ
ン酸ハロゲニド、特開昭53-36223号公報に記載のトリハ
ロメチル−2−ピロンやトリハロメチル−トリアジン、
特開昭55-6244号公報に記載のo−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸クロライドと電子吸引性置換基を有
するフェノール類またはアニリンとのエステル化合物ま
たはアミド化合物、特開昭55-77742号公報、特開昭57-1
48784号公報等に記載のハロメチルビニルオキサジアゾ
ール化合物及びジアゾニウム塩等を挙げることができ、
また、有機染料としては、例えば、ビクトリアピュアー
ブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製)、パテントピュ
アーブルー(住友三国化学(株)製)、オイルブルー#
603(オリエント化学工業(株)製)、スーダンブルーI
I(BASF製)、クリスタルバイオレット、マラカイ
トグリーン、フクシン、メチルバイオレット、エチルバ
イオレット、メチルオレンジ、ブリリアントグリーン、
コンゴーレッド、エオシン、ローダミン66等を挙げるこ
とができる。
【0069】また、本発明の感光性組成物には、上記の
素材の他、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、
酸無水物などを添加することができる。
【0070】さらに、本発明の感光性組成物には、該感
光性組成物の感脂性を向上させるために、例えば、p−
tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、p−n
−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂あるいはこ
れらの樹脂がo−キノンジアジド化合物で部分的にエス
テル化されている樹脂などを添加することもできる。
【0071】本発明の感光性組成物の層は、これらの各
成分よりなる感光性組成物を溶媒に溶解又は分散した塗
布液を、支持体上に塗布し、乾燥することにより形成す
ることができる。
【0072】更に本発明の感光性組成物には包接化合物
を添加することができる。
【0073】本発明で使用することができる包接化合物
は、化学種を取り込む(包接する)ことができる化合物
であれば特に限定されないが、組成物の調製に用いる溶
剤に可溶な有機系化合物が好ましい。そのような有機系
化合物の例としては、例えば、「ホストゲストケミスト
リー」(平岡道夫ら著、講談社1984年、東京)などの成
書や「テトラヘドロンレポート」(No.226(1987)P572
5A. Colletら)、「化学工業4月号」((1991)P278新
海ら)、「化学工業4月号」((1991)P288平岡ら)な
どに示されているものが挙げられる。
【0074】本発明において好ましく使用することがで
きる包接化合物としては、例えば、環状D−グルカン
類、シクロファン類、中性ポリリガンド、環状ポリアニ
オン、環状ポリカチオン、環状ペプチド、スフェランド
(SPHERANDS)、キャビタンド(CAVITANDS)およびそれ
らの非環状類縁体が挙げられる。これらの中でも、環状
D−グルカン類及びその非環状類縁体、シクロファン
類、中性ポリリガンドが更に好ましい。
【0075】環状D−グルカン類およびその非環状類縁
体としては、例えば、α−D−グルコピラノースがグリ
コキシド結合によって連なった化合物が挙げられる。
【0076】該化合物としては、デンプン、アミロー
ス、アミロペクチンなどのD−グルコピラノース基によ
り構成される糖質類、α−シクロデキストリン、β−シ
クロデキストリン、γ−シクロデキストリン、D−グル
コピラノース基の重合度が9以上のシクロデキストリン
などのシクロデキストリン及びSO364CH264
SO3基、NHCH2CH2NH基、NHCH2CH2NH
CH2CH2NH基、SC65基、N3基、NH2基、NE
2基、SC(NH + 2)NH2基、SH基、SCH2CH
2NH2基、イミダゾール基、エチレンジアミン基などの
置換基を導入した下記式
【0077】
【化3】 で表されるD−グルカン類の修飾物が挙げられる。ま
た、下記一般式[IX]及び一般式[X]で表されるシク
ロデキストリン誘導体及び分岐シクロデキストリン、シ
クロデキストリンポリマー等も挙げられる。
【0078】
【化4】 一般式[IX]において、R1〜R3は、それぞれ同じでも
異なっていてもよく、水素原子、アルキル基または置換
アルキル基を表す。特に、R 1〜R3が水素原子あるいは
ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基であるもの
が好ましく、1分子中の置換アルキル基の含有率が15%
〜50%であるものが更に好ましい。n2は4〜10の正
の整数を表す。
【0079】
【化5】 一般式[X]において、Rは、水素原子、−R2 −CO2
H、−R2 −SO3H、−R2−NH2または−N−
(R32(R2は、炭素数1〜5の直鎖または分岐鎖の
アルキレン基を表し、R3は、炭素数1〜5の直鎖また
は分岐鎖のアルキル基を表す。
【0080】なお、シクロデキストリンの製造例は「Jo
unal of the American Chemical Society」第71巻 第3
54頁 1949年、「Cheimish Berichte」第90巻 第2561頁
1949年,第90巻 第2561頁 1957年に記載されている
が、勿論これらに限定されるものではない。
【0081】本発明に用いられる分岐シクロデキストリ
ンとは、公知のシクロデキストリンにグルコース、マル
トース、セロビオーズ、ラクトース、ショ糖、ガラクト
ース、グルコサミン等の単糖類や2糖類等の水溶性物質
を分岐付加ないし結合させたものであり、好ましくは、
シクロデキストリンにマルトースを結合させたマルトシ
ルシクロデキストリン(マルトースの結合分子数は1分
子、2分子、3分子等いずれでもよい)やシクロデキス
トリンにグルコースを結合させたグルコシルシクロデキ
ストリン(グルコースの結合分子数は1分子、2分子、
3分子等いずれでもよい)が挙げられる。
【0082】これら分岐シクロデキストリンの具体的な
合成方法は、例えば、澱粉化学、第33巻、第2号、119
〜126頁(1986)、同127〜132頁(1986)、澱粉化学、
第30巻、第2号、231〜239頁(1983)等に記載されてお
り、これら公知の方法を参照して合成可能であり、例え
ば、マルトシルシクロデキストリンは、シクロデキスト
リンとマルトースを原料とし、イソアミラーゼやプルラ
ナーゼ等の酵素を利用してシクロデキストリンにマルト
ースを結合させる方法で製造できる。グルコシルシクロ
デキストリンも同様の方法で製造できる。
【0083】本発明において、好ましく用いられる分岐
シクロデキストリンとしては、以下に示す具体的例示化
合物を挙げることができる。
【0084】〔例示化合物〕 D−1 マルトースが1分子結合したα−シクロデキス
トリン D−2 マルトースが1分子結合したβ−シクロデキス
トリン D−3 マルトースが1分子結合したγ−シクロデキス
トリン D−4 マルト一スが2分子結合したα−シクロデキス
トリン D−5 マルトースが2分子結合したβ−シクロデキス
トリン D−6 マルトースが2分子結合したγ−シクロデキス
トリン D−7 マルトースが3分子結合したα−シクロデキス
トリン D−8 マルトースが3分子結合したβ−シクロデキス
トリン D−9 マルトースが3分子結合したγ−シクロデキス
トリン D−10 グルコースが1分子結合したα−シクロデキ
ストリン D−11 グルコースが1分子結合したβ−シクロデキ
ストリン D−12 グルコースが1分子結合したγ−シクロデキ
ストリン D−13 グルコースが2分子結合したα−シクロデキ
ストリン D−14 グルコースが2分子結合したβ−シクロデキ
ストリン D−15 グルコースが2分子結合したγ−シクロデキ
ストリン D−16 グルコースが3分子結合したα−シクロデキ
ストリン D−17 グルコースが3分子結合したβ−シクロデキ
ストリン D−18 グルコースが3分子結合したγ−シクロデキ
ストリン
【0085】これら分岐シクロデキストリンの構造につ
いては、HPLC,NMR,TLC(薄層クロマトグラフィー)、IN
EPT法(Insensitive nuclei enhanced by polarization
transfer)等の測定法で種々検討されてきているが、
現在の科学技術をもってしてもいまだ確定されておらず
推定構造の段階にある。しかしながら、各単糖類又は2
糖類等がシクロデキストリンに結合していることは上記
測定法で誤りのないことである。この故に、本発明にお
いては、単糖類や2糖類の多分子がシクロデキストリン
に結合している際には、例えば、以下に示すようにシク
ロデキストリンの各ぶどう糖に個々に結合している場合
や、1つのぶどう糖に直鎖状に結合しているものの両方
を包含するものである。
【0086】
【化6】
【0087】これら分岐シクロデキストリンにおいて、
既存のシクロデキストリンの環構造はそのまま保持され
ているので、既存のシクロデキストリンと同様な包接作
用を示し、かつ、水溶性の高いマルトースないしグルコ
ースが付加し、水ヘの溶解性が飛躍的に向上しているの
が特徴である。
【0088】本発明に用いられる分岐シクロデキストリ
ンは市販品としての入手も可能であり、例えば、マルト
シルシクロデキストリンは塩水港精糖社製イソエリート
(登録商標)として市販されている。
【0089】次に、本発明に用いられるシクロデキスト
リンポリマーについて説明する。
【0090】本発明に用いられるシクロデキストリンポ
リマーとしては、下記一般式[XI]で表されるものが好
ましい。
【0091】
【化7】
【0092】本発明に用いられるシクロデキストリンポ
リマーは、シクロデキストリンを、例えば、エピクロル
ヒドリンにより架橋高分子化して製造できる。
【0093】前記シクロデキストリンポリマーは、その
水溶性すなわち水に対する溶解度が、25℃で水100ミリ
リットルに対し20g以上あることが好ましく、そのため
には上記一般式[XI]における重合度n2を3〜4とす
ればよく、この値が小さい程シクロデキストリンポリマ
ー自身の水溶性および前記物質の可溶化効果が高い。
【0094】これらシクロデキストリンポリマーは、例
えば、特開昭61-97025号公報やドイツ特許第3,544,842
号明細書等に記載された一般的な方法で合成できる。
【0095】該シクロデキストリンポリマーについて
も、前記の如くシクロデキストリンポリマーの包接化合
物として使用してもよい。
【0096】シクロファン類とは、芳香環が種々の結合
によりつながった構造を有する環状化合物であって、多
くの化合物が知られてり、シクロファン類としては、こ
れら公知の化合物を挙げることができる。
【0097】芳香環を結ぶ結合としては、例えば、単結
合、−(CR12m−結合、−O(CR12mO−結
合、−NH(CR12mNH−結合、−(CR12p
NR3(CR45q−結合、−(CR12p+34
(CR56q−結合、−(CR12p+3(CR4
5q−結合、−CO2−結合、−CONR−結合(こ
こで、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、同一でも
異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜3のア
ルキル基を示し、m、pおよびqは、同一でも異なって
いてもよく、1〜4の整数を示す。)などが挙げられ
る。
【0098】該化合物としては、例えば、下記式
【0099】
【化8】 で表されるパラシクロファン類、トリ−o−テイモタイ
ド、シクロトリヴェラトリレンに代表される下記式
【0100】
【化9】 で表されるオルトシクロファン類、メタシクロフファ
ン、カリックスアレン、レゾルシノール−アルデヒド環
状オリゴマーなどに代表される下記式
【0101】
【化10】 で表されるメタシクロファン類、あるいは下記式
【0102】
【化11】 で表されるパラ置換フェノール類非環状オリゴマーが挙
げられる。
【0103】中性ポリリガンドとしては、クラウン化合
物、クリプタンド、環状ポリアミンおよびそれらの非環
状類縁体が挙げられる。該化合物は、金属イオンを有効
に取り込むことが知られているが、カチオン性有機分子
も有効に取り込むことができる。
【0104】その他の包接化合物として、尿素、チオ尿
素、デオキシコール酸、ジニトロジフェニル、ヒドロキ
ノン、o−トリチモチド、オキシフラバン、ジシアノア
ンミンニッケル、ジオキシトリフェニルメタン、トリフ
ェニルメタン、メチルナフタリン、スピロクロマン、ぺ
ルヒドロトリフェニレン、粘度鉱物、グラファイト、ゼ
オライト(ホージャサイト、チャバザイト、モルデナイ
ト、レビーナイト、モンモリロナイト、ハロサイト
等)、セルロース、アミロース、タンパク質等が挙げら
れる。
【0105】これらの包接化合物は、単体として添加し
てもよいが、包接化合物自身あるいは分子を取り込んだ
包接化合物の溶剤への溶解性、その他の添加剤との相溶
性を良好にするために包接能を有する置換基をポリマー
にペンダント置換基として懸垂させたポリマーを一緒に
添加してもよい。
【0106】該ポリマーは、例えば、特開平3-221501号
公報、特開平3-221502号公報、特開平3-221503号公報、
特開平3-221504号公報、特開平3-221505号公報に開示さ
れているような方法を用いて容易に得ることができる。
【0107】上記包接化合物のうち、環状および非環状
D−グルカン類、シクロファン類、および非環状シクロ
ファン類縁体が好ましい。更に具体的には、シクロデキ
ストリン、カリックスアレン、レゾルシノール−アルデ
ヒド環状オリゴマー、パラ置換フェノール類非環状オリ
ゴマーが好ましい。
【0108】また、最も好ましいものとして、シクロデ
キストリン及びその誘導体が挙げられ、このうちβ−シ
クロデキストリン及びその誘導体が更に好ましい。
【0109】本発明の感光性平版印刷版は、アルミニウ
ム板に粗面化処理及び陽極酸化処理を施し、アルミニウ
ム板表面の形態を、前記特定のものとした上に、上記の
感光性組成物を溶媒に溶解した塗布液を塗設し、感光性
組成物の層を設けることにより得ることができる 感光性組成物を溶解する際に使用し得る溶媒としては、
例えば、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチル
エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピ
レングリコール、プロピレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジ
プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールメチルエチルエーテル、ギ酸エチル、ギ酸プ
ロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチ
ル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、
アセチルアセトン、γ−ブチロラクトン等が挙げられ
る。これらの溶媒は、単独であるいは2種以上を混合し
て使用することができる。
【0110】感光性組成物を支持体表面に塗布する際に
用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、スプレー塗布、エアースプレー塗布、静電エア
ースプレー塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテ
ン塗布等の方法が用いられる。この際塗布量は用途によ
り異なるが、例えば,固形分として0.05〜5.0g/m2
塗布量が好ましい。
【0111】面積Aが50μm2以上150μm2以下である表
面を有する粗面化処理及び陽極酸化処理を施されたアル
ミニウム支持体は、支持体表面の突起部分の先端形状が
鋭く、印刷により感光性組成物の層が摩耗した際に、こ
の鋭い突起先端が露出し壁/柱状の構造となるため、そ
れ以上の感光性組成物の層の摩耗が防がれ、その結果、
耐刷性が向上する。面積Aが150μm2よりも大きいと、
突起先端の鋭さがなくなり、突起の頂点が平坦となるた
め、感光性組成物の層が摩耗した際には突起頂点の平坦
部が露出するため、画像の抜けが生じ、この時点で印刷
が不適正になってしまう。また、面積Aが50μm2よりも
小さいと、上記壁/柱構造の強度が不足することにな
り、耐刷性は低下する。
【0112】面積Bが50μm2以上250μm2以下である表
面を有する粗面化処理及び陽極酸化処理を施されたアル
ミニウム支持体は、深さ3μm以上のピットが適度に存
在するので、湿し水が均一に蒸発し、優れた保水性が得
られ、印刷再開時に発生する微点状の汚れを改善するこ
とができる。また、広い水幅を保持することができる。
面積Bが50μm2以下では上記の効果は得られず、また、
面積Bが250μm2以上では深いピットがつながった状態
になり水を均一に蒸発させる効果が得られない。
【0113】支持体として、表面粗さがRaで0.6μm以
上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以下である表面
を有する粗面化処理および陽極酸化処理を施されたアル
ミニウム板を用い、アルミニウム板上に感光性組成物の
層を塗布した後、感光性組成物の層の表面を平滑化する
工程を設けて、感光性組成物の層の表面粗さをRaで0.
1μm以上0.35μm以下、Rzで0.7μm以上2.2μm以下、
更には、Raで0.1μm以上0.2μm以下、Rzで0.7μm以
上1.1μm以下とすることにより、支持体の保水性/広い
水幅を保持しつつ優れた小点再現性を得ることができ
る。
【0114】感光性組成物の層の表面粗さは通常その下
地であるアルミニウム板の表面粗さの影響を受ける。ア
ルミニウム板が平滑であれば、感光性組成物の層の厚み
は全体に均一となり平滑となる。このように、厚みが均
一で平滑な感光性組成物の層において露光、現像によっ
て形成されるドットは10μm程度の小さなドットであっ
ても一定の大きさにそろい、その形状も真円に近いきれ
いな形状となる。この結果として、小点再現性は向上す
る。ただし、アルミニウム板の表面粗さがRaで0.6μm
未満もしくはRzで3.5μm未満では保水性や水幅に劣
る。
【0115】アルミニウム板の表面粗さが粗くなると、
感光性組成物の層の厚みは不均一となり表面粗さも粗く
なる。このように、厚みが不均一で表面粗さが粗い感光
性組成物の層において露光、現像によって形成されるド
ットは、小さなドットになるほどアルミニウム板および
感光性組成物の層の凹凸の影響を受け、10μm程度の小
さなドットでは大きさが不ぞろいになり、その形状も不
定形になる。この結果として小点再現性は低下する。
【0116】アルミニウム板の表面粗さがRaで0.6μm
以上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以下である場
合に、感光性組成物の層を塗布した後にその表面粗さを
平滑化する工程を設けて、表面粗さをRaで0.1μm以上
0.35μm以下、Rzで0.7μm以上2.2μm以下、更には、
Raで0.1μm以上0.2μm以下、Rzで0.7μm以上1.1μm
以下とすることにより、露光、現像における感光性組成
物の層の表面の凹凸の影響を受けなくなるため、10μm
程度の小さなドットでも一定の大きさにそろい、その形
状も真円に近いきれいな形状となって小点再現性は良好
になり、かつ保水性、水幅ともに良好となる。
【0117】感光性組成物の層の表面を平滑化するに
は、例えば、感光性組成物の層を塗布した後の乾燥速度
を下げてレベリングにより平滑化させる、または、感光
性組成物の層を形成した後に、感光性組成物の層の表面
に、表面が平滑である板、例えば、Raが0.01μm以下
の平滑なガラス板を載置し、加温、加圧下で適当な時間
放置する、または、感光性組成物の層を形成した後、表
面を鏡面とした金属ロールと樹脂性ロールとの間を感光
性組成物の層が金属ロールに接するように通し、適当な
温度、圧力をかけて圧延処理を行なうといった方法があ
げられる。
【0118】感光性組成物の層の表面を平滑化する工程
の後に、感光性組成物の表面にマット剤を付与しても良
い。
【0119】開口径が0.5μm以上2.0μm以下の範囲内に
ある電気化学的粗面化により形成されたアルミニウム板
表面のピットの数が、開口径が0.1μm以上2.0μm以下の
範囲内にあるピットの数の80%以上である粗面化処理及
び陽極酸化処理を施されたアルミニウム支持体を用いる
ことにより、ドットゲイン、K値を改善することができ
る。
【0120】上記の開口径は、SEM写真で観察される
ピットの短径と長径の平均開口径で表す。
【0121】印刷を行なうことにより、支持体上の感光
性組成物の層は、徐々に摩耗し、ついには支持体表面の
突起の頂点部分が露出する。支持体表面の突起の頂点部
分は親水性を有しているため露出部分にはインキが着肉
せず、印刷不良を起こすことになる。突起の頂点付近に
平面に近い構造を持っている部分が多い支持体の場合に
は、感光性組成物の層が摩耗し支持体の突起が露出する
と、頂点付近は平面に近い構造を持っているため、その
時点で露出した面積が多くなってしまい、印刷物には画
線の抜けが目立つようになり、印刷が不適正となってし
まう。これに対して、支持体表面の突起の頂点部分が鋭
角的な構造を持っている場合には、感光性組成物の層の
摩耗により支持体表面の突起の頂点部分が露出しても、
露出する面積は少なく、その時点では感光性組成物の層
へのインクの着肉にほとんど影響をあたえない。しか
も、その露出した支持体突起頂点がブランケットとの接
触の圧力を支える構造となるため、それ以上感光性組成
物の層が磨滅するのを防止する効果もあり耐刷性は大き
く向上する。
【0122】粗面化されたアルミニウム板の表面形態
が、100μm×100μmの範囲内において、粗面の最高点及
び最低点の高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、
面積Cが、100μm×100μmの10%以上20%以下、即ち、
1000μm2以上2000μm2以下である表面を有する粗面化処
理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム支持体は、
支持体表面に鋭い頂点を有する突起を有しているため、
優れた耐刷性が得られる。
【0123】更に、100μm×100μmの範囲内において、
断面を形成する島部が分断されており、分断された島部
の数が10以上50以下であると、突起頂点を適度の水膜で
覆うことができる。突起の存在が疎であり、島部の数が
10未満であるときには、突起頂点が水膜で覆われにくく
なり、突起先端にインキローラーからインキが付着しや
すくなって、付着したインキがブランケットに転写する
ことによりブランケット汚れが発生しやすくなる。ま
た、突起の存在が密であり、島部の数が50よりも多いと
きには、狭い領域での凹凸が激しく、現像性に問題が出
てくる。また、100μm×100μmの範囲での最高点と最低
点との差(Rt)が6.0μm以上10.0μmであることが必
要である。Rtが6.0μm未満であると、面積Cが範囲内
であっても凹部に保持できる水量が少なく、汚れが発生
しやすくなり、湿し水の供給量を多くすると水負けし易
くなり、Rtが10.0μmより大きいと、面積Cが範囲内
であっても凹部の容積が大きくなりすぎて、湿し水の供
給量を少なくすると汚れが発生しやすくなる。面積Cが
10%以上20%以下であり、かつその領域の数を10以上50
以下とすることで、耐刷性と現像性に優れた感光性平版
印刷版を得ることができる。
【0124】粗面化されたアルミニウム板の表面形態
が、100μm×100μmの範囲内において、粗面の最高点及
び最低点の高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、
面積Dが、100μm×100μmの15%以上30%以下、即ち、
1500μm2以上3000μm2以下である表面を有する粗面化処
理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム支持体は、
支持体表面に適度の凹部を有しているため、保持した水
の乾燥が適度であり、非画像部に汚れが発生することが
少なく、また、小点の再現性も優れたものとなる。面積
Dが15%未満であると、凹部に保持できる水量が少な
く、乾燥が早く進むことにより、汚れが発生しやすくな
る。面積Dが30%よりも多くなると、全体の粗さが粗く
なりすぎて小点の再現性が悪くなる。また、100μm×10
0μmの範囲での最高点と最低点との差(Rt)が6.0μm
以上10.0μmであることが必要である。Rtが6.0μm未
満であると、面積Dが範囲内であっても凹部に保持でき
る水量が少なく、汚れが発生しやすくなり、湿し水の供
給量を多くすると水負けし易くなり、Rtが10.0μmよ
り大きいと、面積Dが範囲内であっても凹部の容積が大
きくなりすぎて、湿し水の供給量を少なくすると汚れが
発生しやすくなる。
【0125】更に、100μm×100μmの範囲内において、
断面を形成する海部が分断されており、分断された海部
の数が10以上50以下であると、湿し水の乾燥に対してよ
い影響を与え、印刷再開時に発生し易い微点状汚れを阻
止することができる。海部の存在が疎であり、その数が
10未満であるときには、凹部と凹部との間の部分の乾燥
が速まり、、微点状汚れの防止効果が弱まる。海部の存
在が密であり、その数が50よりも多いときには、狭い領
域での凹凸が激しく、現像性に問題が出てくる。面積D
が15%以上30%以下であり、かつその領域の数を10以上
50以下とすることで、微点状よごれと現像性に優れた感
光性平版印刷版を得ることができる。
【0126】粗面化されたアルミニウム板の表面形態
が、100μm×100μmの範囲内において、粗面の最高点及
び最低点の高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、
かつ、最高点及び最低点の高さの差を100としたとき
に、最低点側から50の位置における粗さの中心面と平行
な平面と70の位置における粗さの中心面と平行な平面と
で囲まれた範囲におけるアルミニウム板表面の粗面部分
の投影面積(測定範囲の面積から面積C及び面積Dを除
いた部分の面積)が、100μm×100μmの範囲内におい
て、60%以上、即ち、6000μm2以上であると、支持体の
突起部分及び凹部(ピット部分)以外の部分は平坦であ
り、感光性組成物の層の膜厚がミクロ的に見ても均一に
なり、版上に小さなドットがきれいに形成できるように
なり、小点再現性が良好となる。60%未満では、版上の
小さなドットの形状がきれいに形成できなくなり、小点
再現性が劣化する。また、100μm×100μmの範囲での最
高点と最低点との差(Rt)が6.0μm以上10.0μmであ
ることが必要である。Rtが6.0μm未満であると、上記
アルミニウム板表面の粗面部分の投影面積が上記の範囲
内であっても凹部に保持できる水量が少なく、汚れが発
生しやすくなり、湿し水の供給量を多くすると水負けし
易くなり、Rtが10.0μmより大きいと、上記アルミニ
ウム板表面の粗面部分の投影面積が上記の範囲内であっ
ても凹部の容積が大きくなりすぎて、湿し水の供給量を
少なくすると汚れが発生しやすくなる。
【0127】本発明において、 (1)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から1μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも上の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(面積A) (2)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から3μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも下の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(面積B) (3)表面粗さ(Ra及びRz) (4)アルミニウム板表面の開口径及びピットの数 (5)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt) (6)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から70
の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウ
ム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形成さ
れる島部の面積(面積C)及び島部の数 (7)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から50
の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウ
ム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形成さ
れる海部の面積(面積D)及び海部の数 (8)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から50
の位置における粗さの中心面と平行な平面と70の位置に
おける粗さの中心面と平行な平面とで囲まれた範囲にお
けるアルミニウム板表面の粗面部分の投影面積 は、以下のようにして測定されたものである。 (1)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から1μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも上の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(面積A) ランクテーラーホブソン社製タリステップを使用して支
持体の表面粗さを測定し、粗さ曲線を求めた。表面粗さ
の測定は、0.1×2.5μmの角錐形のスタイラスを使用
し、縦倍率10000倍、測定長0.5mm、測定速度0.0025mm/
s、サンプリング周波数10msで行ない、フィルタカット
オフ8Hzとして8Hzよりも高周波成分を除去した。
【0128】上記の粗さ曲線から、3番目に高い突起を
運び、その突起頂点より1μm下に粗さの中心線と平行
に基準線Aを引き、基準線Aと基準線Aよりも上の粗さ
曲線とで形成される図形の面積の合計を求めた。実際に
は、タリステップよりディジタルで取り込み、得られた
データを用いて計算を行なうことによって求めることが
できる。 (2)測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3番目に
高い山の頂点から3μm下に粗さの中心線と平行に引い
た基準直線と該基準直線よりも下の粗さ曲線とで形成さ
れる図形の面積の合計(面積B) 上記(1)と同様にして粗さ曲線を求め、粗さ曲線か
ら、3番目に高い突起を選び、その突起頂点より3μm
下に粗さの中心線と平行に基準線Bを引き、基準線Bと
基準線Bよりも下の粗さ曲線とで形成される図形の面積
の合計を求めた。実際には、タリステップよりディジタ
ルで取り込み、得られたデータを用いて計算を行なうこ
とによって求めることができる。 (3)表面粗さ(Ra及びRz) ランクテーラーホブソン社製タリステップを使用して支
持体の表面粗さを測定し、粗さ曲線を求めた。表面粗さ
の測定は、0.1×2.5μmの角錐形のスタイラスを使用
し、縦倍率10000倍、測定長0.5mm、測定速度0.0025mm/
s、サンプリング周波数10msで行ない、フィルタカット
オフ8Hzとして8Hzよりも高周波成分を除去した。
得られた粗さ曲線より、JIS規格にもとづいてRa及
びRzを求める。 (4)アルミニウム板表面の開口径及びピットの数 SEM写真によって求める。開口径は、SEM写真で観
察されるピットの短径と長径の平均開口径で表す。 (5)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt) WYKO社製非接触3次元微小表面測定装置(RST
PLUS)を使用して測定する。測定は「バーティカル
スキャン法」モードで、対物レンズ:40倍、倍率セレク
ター:0.5倍、空間サンプリング間隔:0.42×0.48μmの
条件で行なった。
【0129】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求め、最高点と最低点の差
(Rt)を算出する。 (6)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から70
の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウ
ム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形成さ
れる島部の面積(面積C)及び島部の数 WYKO社製非接触3次元微小表面測定装置(RST
PLUS)を使用して測定する。測定は「バーティカル
スキャン法」モードで、対物レンズ:40倍、倍率セレク
ター:0.5倍、空間サンプリング間隔:0.42×0.48μmの
条件で行なった。
【0130】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求める。
【0131】粗さ曲面の最高点及び最低点の高さの差を
100としたとき最低点から70の位置の粗さの中心面と平
行な平面で粗面化された表面を切断したときの断面の面
積をWYKO RST付属のソフトウエアにより求め、
また、その断面がいくつの領域に分断されているかを数
える。ただし、面積が10μm2に満たない領域(データ点
で50点以下)は無視する。 (7)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から50
の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウ
ム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形成さ
れる海部の面積(面積D)及び海部の数 WYKO社製非接触3次元微小表面測定装置(RST
PLUS)を使用して測定する。測定は「バーティカル
スキャン法」モードで、対物レンズ:40倍、倍率セレク
ター:0.5倍、空間サンプリング間隔:0.42×0.48μmの
条件で行なった。
【0132】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求める。
【0133】粗さ曲面の最高点及び最低点の高さの差を
100としたとき最低点から50の位置の粗さの中心面と平
行な平面で粗面化された表面を切断したときの断面の凹
部(海部)の面積をWYKO RST付属のソフトウエ
アにより求め、また、その断面がいくつの領域に分断さ
れているかを数えた。ただし、面積が10μm2に満たない
領域(データ点で50点以下)は無視した。 (8)アルミニウム板表面の粗面の最高点及び最低点の
高さの差(Rt)を100としたときに、最低点側から50
の位置における粗さの中心面と平行な平面と70の位置に
おける粗さの中心面と平行な平面とで囲まれた範囲にお
けるアルミニウム板表面の粗面部分の投影面積 WYKO社製非接触3次元微小表面測定装置(RST
PLUS)を使用して測定する。測定は「バーティカル
スキャン法」モードで、対物レンズ:40倍、倍率セレク
ター:0.5倍、空間サンプリング間隔:0.42×0.48μmの
条件で行なった。
【0134】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求めた。
【0135】得られた粗さ曲面の最高点及び最低点の高
さの差を100としたとき、最低点側から50の位置におけ
る粗さの中心面と平行な平面と70の位置における粗さの
中心面と平行な平面とで囲まれた範囲におけるアルミニ
ウム板表面の粗面部分の投影面積をWYKO RST付
属のソフトウエアにより求めた。
【0136】本発明の感光性平版印刷版は、通常の方法
で露光、現像処理することにより製版することができ
る。例えば、線画像、網点画像などを有する透明原画を
感光面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像液を
用いて感光性層を除去することによりレリーフ像が得ら
れる。
【0137】露光に好適な光源としては、水銀灯、メタ
ルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、
カーボンアーク灯などが挙げられる。また、現像に使用
される現像液としては、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸
カリウム等のアルカリ金属珪酸塩、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の水溶液の
ようなアルカリ水溶液を用いることができる。このとき
のアルカリ水溶液の濃度は、感光性組成物及びアルカリ
の種類により異なるが、概して0.1〜10重量%の範囲が
適当である。また、アルカリ水溶液には必要に応じ界面
活性剤やアルコール等のような有機溶媒を加えることも
できる。
【0138】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0139】実施例1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)
を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム水溶液中に浸
漬し、10秒間脱脂処理を行った後水洗した。脱脂処理し
たアルミニウム板を、25℃に保たれた10%硫酸水溶液分
間浸漬し中和処理した後水洗した。
【0140】次いで、得られたアルミニウム板を、表1
に記載したように、表1に示したブラシ研磨条件でブラ
シ研磨し、あるいは、ブラシ研磨することなく表1に示
した電解条件で、60Hzの交流電流を用いて電解粗面化
した。
【0141】なお、ブラシ研磨を行なったときは、ブラ
シ研磨後、70℃に保たれた10%水酸化ナトリウム水溶液
中で10秒間浸漬し、次いで、25℃に保たれた10%硫酸水
溶液中に10秒間浸漬した後水洗した。また、電解粗面化
した後には、50℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶
液中で30秒間浸漬し、次いで25℃に保たれた10%硫酸水
溶液中に10秒間浸漬した後水洗した。
【0142】その後、20%硫酸水溶液中で、温度35℃、
電流密度2A/dm2の条件で1分間陽極酸化処理を行
い、次いで、80℃に保たれた0.1%の酢酸アンモニウム
水溶液中に30秒間浸漬し封孔処理を行い、80℃で5分間
乾燥して支持体1〜14を得た。
【0143】
【表1】 表1において、ブラシ研磨条件は下記のとおりである。
(以下の実施例においても同じ。)
【0144】ブラシ研磨条件A 火山灰(#300)を20重量%の濃度で水に懸濁した研摩剤
懸濁液を使用し、回転するナイロンブラシを支持体に押
し付けることにより粗面化を行なった。粗面化は支持体
に対してブラシの押込みを20mmとし、ラインスピード5
m/minで1回通過させて行なった。ブラシの回転方向
は支持体走行方向の逆方向とし、回転数は毎分400回転
とした。
【0145】ブラシ研磨条件B ブラシ研磨条件Aでの処理を2回行なった。
【0146】ブラシ研磨条件C ブラシ研磨条件Aでの処理を3回行なった。
【0147】得られた支持体1〜14の表面の表面粗さ
を下記の方法により測定し、「面積A」(測定長0.5mm
の2次元の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から1
μm下に粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準
直線よりも上の粗さ曲線によって囲まれた面積)及び
「面積B」(測定長0.5mmの2次元の表面粗さ曲線の3
番目に高い山の頂点から3μm下に粗さの中心線と平行
に引いた基準直線と該基準直線よりも下の粗さ曲線によ
って囲まれた面積)を下記により求めた。得られた結果
を表2に示す。
【0148】〈表面粗さ〉ランクテーラーホブソン社製
タリステップを使用して支持体の表面粗さを測定し、粗
さ曲線を求めた。表面粗さの測定は、0.1×2.5μmの角
錐形のスタイラスを使用し、縦倍率10000倍、測定長0.5
mm、測定速度0.0025mm/s、サンプリング周波数10msで
行ない、フィルタカットオフ8Hzとして8Hzよりも
高周波成分を除去した。
【0149】〈面積A〉表面粗さ測定で得られた粗さ曲
線から、3番目に高い突起を運び、その突起頂点より1
μm下に粗さの中心線と平行に基準線Aを引き、基準線
Aと基準線Aよりも上の粗さ曲線とで形成される図形の
面積の合計を求めた。実際には、タリステップよりディ
ジタルで取り込み、得られたデータを用いて計算を行な
うことによって求めることができる。
【0150】〈面積B〉表面粗さ測定で得られた粗さ曲
線から、3番目に高い突起を選び、その突起頂点より3
μm下に粗さの中心線と平行に基準線Bを引き、基準線
Bと基準線Bよりも下の粗さ曲線とで形成される図形の
面積の合計を求めた。実際には、タリステップよりディ
ジタルで取り込み、得られたデータを用いて計算を行な
うことによって求めることができる。
【0151】次に、支持体1〜14に、下記組成の感光
性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、80℃で
乾燥し、感光性平版印刷版試料1〜14を得た。このと
き、感光性組成物塗布液は乾燥重量として2.0g/m2
なるように塗布した。
【0152】 《感光性組成物組成》 ノボラック樹脂 (フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が10 /54/36、重量平均分子量4000) 6.7 g ピロガロールアセトン樹脂(重量平均分子量3000)とo−ナフトキノンジアジド −5−スルホニルクロリドの縮合物(エステル化率30%) 1.5g ポリエチレングリコール#2000 0.2g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−トリ アジン 0.2g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製) 0.08g FC−430(住友3M(株)製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.2g メチルセロソルフ゛ 100ミリリットル
【0153】得られたそれぞれの感光性平版印刷版を、
原稿フィルムを密着し、光源として4kwメタルハライド
ランプを使用し、8mW/cm2の照度で60秒間照射するこ
とにより露光した。この露光済みの感光性平版印刷版
を、市販されている現像液〔SDR−1、コニカ(株)
製、6倍に希釈、現像時間20秒、現像温度27℃〕で現像
し、下記により耐刷性及び微点状の汚れを評価した。得
られた結果を表2に示す。
【0154】《耐刷性の評価》得られた平版印刷版を用
い、印刷機(三菱重工業(株)製 DAIYAlF−
1)にかけコート紙、湿し水(東京インキ(株)製 エ
ッチ液SG−51 濃度1.5%)、インキ(東洋インキ製
造(株)製 ハイプラスM紅)を使用して印刷を行い、
印刷物の画像部にインキ着肉不良が現れるかまたは非画
像部にインキが付着するまで印刷を続け、その時の印刷
枚数を数え、この枚数をもって耐刷力とした。
【0155】《微点状の汚れの評価》耐刷性の評価にお
けると同様の印刷条件で、5000枚刷った時点でいったん
印刷機を停止し、1時間放置した後印刷を開始し、発生
した微点状の汚れの個数を数え、100cm2当たりの発生個
数で評価した。
【0156】
【0157】
【表2】
【0158】実施例2 ブラシ研磨条件及び電解粗面化条件を表3〜表5に示し
たように変更した以外は実施例1の支持体1〜14と同
様にして、支持体15〜52を得た。得られた支持体1
5〜52の表面粗さRa及びRzを下記の方法により求
めた。得られた結果を表3〜表5に示す。
【0159】〈表面粗さRa及びRz〉ランクテーラー
ホブソン社製タリステップを使用して支持体の表面粗さ
を測定し、粗さ曲線を求めた。表面粗さの測定は、0.1
×2.5μmの角錐形のスタイラスを使用し、縦倍率10000
倍、測定長0.5mm、測定速度0.0025mm/s、サンプリン
グ周波数10msで行ない、フィルタカットオフ8Hzとし
て8Hzよりも高周波成分を除去した。得られた粗さ曲
線より、JIS規格にもとづいてRa及びRzを求め
た。
【0160】次に、支持体15〜52に、実施例1記載
の感光性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、
表3〜表5に記載の乾燥温度で乾燥し、感光性平版印刷
版試料15〜52を得た。このとき、感光性組成物塗布
液は乾燥重量として2.0g/m2となるように塗布した。
【0161】さらに、表3〜表5に示した一部の試料に
おいては、感光層の平滑化処理を行なった。平滑化処理
は、感光性平版印刷版をガラス板2枚ではさみ、表3〜
表5に記載の平滑化処理温度に保たれた恒温槽中に水平
に静置し、感光性平版印刷版100cm2あたり500gの荷重
を均一にかけ、表3〜表5に記載の平滑化処理時間保持
することによって行なった。
【0162】次いで、平滑化処理を行なった感光性平版
印刷版試料15〜52の感光層の表面粗さRa及びRz
を、上記の支持体の表面粗さを求めたと同様の方法によ
り求めた。得られた結果を表3〜表5に示す。
【0163】
【表3】
【0164】
【表4】
【0165】
【表5】 現像した感光性平版印刷版試料15〜52を用い実施例
1に示すと同様にして印刷を行い、湿し水を少なくしと
きの汚れ易さ、湿し水を多くしたときの水負けし易さ及
び小点再現性を下記により評価した。得られた結果を表
6〜表7に示した。
【0166】《湿し水を少なくしときの汚れ易さ、湿し
水を多くしたときの水負けし易さの評価》印刷時にイン
キ量ダイヤルを一定にして、水量ダイヤルを変更し、湿
し水の供給量を変化させ、湿し水を少なくしていつたと
きに非画像部に汚れが生じ始めるダイヤル値(大きい方
が汚れ易い)と、湿し水を多くしていつたときに水負け
が生じ始めるダイヤル値(小さい方が水負けし易い)と
を調べた。
【0167】《小点再現性の評価》露光、現像した印刷
版上において、スクリーン線数300line/inchの20%網
点の形状を微分干渉顕微鏡を使用して観察し、小点再現
性を下記の評価基準により5段階で評価した。 〈評価基準〉 5;ドットの大きさがほぼ一定で形状が円に近い 4;ドットの大きさがほぼ一定で形状が円形からはずれ
る(長径/短径≧1.5)ものが30%未満 3;ドットの形状が円形からはずれる(長径/短径≧1.
5)ものが30%以上80%以下 2;ドットの形状が円形からはずれる(長径/短径≧1.
5)ものが80%を超える 1;一部形成されないドットが見られる
【0168】
【表6】
【0169】
【表7】
【0170】実施例3 ブラシ研磨条件及び電解粗面化条件を表8に示したよう
に変更した以外は実施例1の支持体1〜14と同様にし
て、支持体53〜65を得た。得られた支持体53〜6
5表面のピット径の分布を下記の方法により求めた。得
られた結果を表8に示す。
【0171】〈ピット径の分布〉開口径が0.1μm〜0.5
μm、0.5μm〜1.0μm、1.0μm〜1.5μm、1.5μm〜2.0μ
mの4つの範囲にあるピット個数を、開口径0.5〜2.0μm
のピットは5000倍のSEM写真、0.1〜0.5μmのピット
は10000倍のSEM写真を使用して求め、それぞれ100μ
m×100μmの範囲の個数に換算した。
【0172】
【表8】
【0173】次に、支持体53〜65に、実施例1記載
の感光性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、
80℃で乾燥し、感光性平版印刷版試料53〜65を得
た。このとき、感光性組成物塗布液は乾燥重量として2.
0g/m2となるように塗布した。
【0174】次いで、感光性平版印刷版試料53〜65
を実施例1と同様の条件で露光、現像し、現像した感光
性平版印刷版試料53〜65を用い実施例1に示すと同
様にして印刷を行い、ドットゲイン及びK値を下記によ
り求めた。得られた結果を表9に示す。
【0175】《ドットゲイン》画像部の濃度を1.6にし
て印刷を行い、印刷物上において、スクリーン線数150l
ine/inchの50%網点の面積を測定し、ゲイン量を算出
した。面積の測定はマクベス濃度計で行った。
【0176】《K値》画像部の濃度を1.6にして印刷を
行い、印刷物上において、スクリーン線数150line/inc
hの80%綱点の濃度を測定し、以下の式を用いてK値を
算出した。濃度の測定はマクベス濃度計で行った K値=(画像部濃度−80%綱点濃度)/画像部濃度 K値は大きいほど高濃度網点部の再現性がよい。
【0177】
【表9】
【0178】実施例4 ブラシ研磨条件及び電解粗面化条件を表10に示したよ
うに変更した以外は実施例1の支持体1〜14と同様に
して、支持体66〜73を得、下記によりRt(粗面の
最高点と最低点の差)、面積C(粗面の最高点及び最低
点の高さの差を100としたときに最低点側から70の位置
における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウム板の
粗面化された表面を切断したときの断面の面積)及び面
積Cの領域数(粗面の最高点及び最低点の高さの差を10
0としたときに最低点側から70の位置における粗さの中
心面と平行な平面でアルミニウム板の粗面化された表面
を切断したときの断面に形成される島部の数)を求め
た。
【0179】〈Rt〉得られた支持体66〜73表面の
3次元表面粗さをWYKO社製非接触3次元微小表面測
定装置(RST PLUS)を使用して測定した。測定
は「バーティカルスキャン法」モードで、対物レンズ:
40倍、倍率セレクター:0.5倍、空間サンプリング間
隔:0.42×0.48μmの条件で行なった。
【0180】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求めた。最高点と最低点の
差(Rt)を算出した。
【0181】〈面積C及び面積Cの領域数〉粗さ曲面の
最高点及び最低点の高さの差を100としたとき最低点か
ら70の位置の粗さの中心面と平行な平面で粗面化された
表面を切断したときの断面の面積をWYKO RST付
属のソフトウエアにより求め、また、その断面がいくつ
の領域に分断されているかを数えた。ただし、面積が10
μm2に満たない領域(データ点で50点以下)は無視し
た。得られた結果を表10に示す。
【0182】
【表10】
【0183】表10において、ブラシ研磨条件は下記の
とおりである。(以下の実施例においても同じ。)
【0184】ブラシ研磨条件D 研磨剤を火山灰(#300)から火山灰(#400)に変えた以
外は、ブラシ研磨条件Aと同様にして粗面化を行った
【0185】ブラシ研磨条件E ブラシ研磨条件Dでの処理を2回行なった。
【0186】ブラシ研磨条件F ブラシ研磨条件Dでの処理を3回行なった。
【0187】次に、支持体53〜65に、実施例1記載
の感光性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、
80℃で乾燥し、感光性平版印刷版試料53〜65を得
た。このとき、感光性組成物塗布液は乾燥重量として2.
0g/m2となるように塗布した。
【0188】次いで、感光性平版印刷版試料53〜65
を実施例1と同様の条件で露光、現像し、現像した感光
性平版印刷版試料53〜65を用い実施例1に示すと同
様にして印刷を行い、耐刷性、ブランケット汚れ、湿し
水を少なくしときの汚れ易さ及び湿し水を多くしたとき
の水負けし易さを評価した。得られた結果を表11に示
す。
【0189】《耐刷性の評価》実施例1と同一
【0190】《湿し水を少なくしときの汚れ易さ及び湿
し水を多くしたときの水負けし易さの評価》実施例2と
同一
【0191】《ブランケット汚れの評価》2000枚印刷し
た時点で、印刷版非画像部に接触する箇所のブランケツ
トの汚れを透明接着テープをブランケツトに貼り付けて
から剥離することにより採取し、これを白色の紙に貼り
付けてから、汚れの程度をマクベス濃度計で測定した。
評価は支持体66を使用した場合の汚れの濃度を100と
したときの相対値で行なつた。インキは東洋インキ製ハ
イプラスM墨を使用した。
【0192】
【表11】
【0193】実施例5 ブラシ研磨条件及び電解粗面化条件を表12に示したよ
うに変更した以外は実施例1の支持体1〜14と同様に
して、支持体74〜84を得、下記によりRt(粗面の
最高点と最低点の差)、面積D(粗面の最高点及び最低
点の高さの差を100としたときに最低点側から50の位置
における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウム板の
粗面化された表面を切断したときの断面に形成される海
部の面積)及び面積Dの領域数(粗面の最高点及び最低
点の高さの差を100としたときに最低点側から50の位置
における粗さの中心面と平行な平面でアルミニウム板の
粗面化された表面を切断したときの断面に形成される海
部の数)を求めた。
【0194】〈Rt〉実施例4と同一
【0195】〈面積D及び面積Dの領域数〉得られた支
持体74〜84表面の3次元表面粗さをWYKO社製非
接触3次元微小表面測定装置(RST PLUS)を使
用して測定した。測定は「バーティカルスキャン法」モ
ードで、対物レンズ:40倍、倍率セレクター:0.5倍、
空間サンプリング間隔:0.42×0.48μmの条件で行なっ
た。
【0196】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求めた。
【0197】得られた粗さ曲面の最高点及び最低点の高
さの差を100としたとき最低点から50の位置の粗さの中
心面と平行な平面で粗面化された表面を切断したときの
断面の面積をWYKO RST付属のソフトウエアによ
り求め、また、その断面がいくつの領域に分断されてい
るかを数えた。ただし、面積が10μm2に満たない領域
(データ点で50点以下)は無視した。得られた結果を表
12に示す。
【0198】
【表12】
【0199】次に、支持体74〜84に、実施例1記載
の感光性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、
80℃で乾燥し、感光性平版印刷版試料74〜84を得
た。このとき、感光性組成物塗布液は乾燥重量として2.
0g/m2となるように塗布した。
【0200】次いで、感光性平版印刷版試料74〜84
を実施例1と同様の条件で露光、現像し、下記により現
像性を評価した。また、現像した感光性平版印刷版試料
74〜84を用い実施例1に示すと同様にして印刷を行
い、微点状の汚れ、湿し水を少なくしときの汚れ易さ及
び湿し水を多くしたときの水負けし易さを下記により評
価した。得られた結果を表13に示す。
【0201】《現像性の評価》露光した感光性平版印刷
版を、現像液〔SDR−1、コニカ(株)製、8倍に希
釈、現像時間20秒、現像温度27℃〕で現像した試料と、
現像液〔SDR−1、コニカ(株)製、6倍に希釈、現
像時間20秒、現像温度27℃〕で現像した試料を対比し、
クリア段数に差があるかどうかで現像性を評価した。現
像性が優れているものを○、現像性が劣るものを×とし
た。
【0202】《微点状の汚れの評価》実施例1と同一
【0203】《湿し水を少なくしときの汚れ易さ及び湿
し水を多くしたときの水負けし易さの評価》実施例2と
同一
【0204】
【表13】
【0205】実施例6 ブラシ研磨条件及び電解粗面化条件を表14に示したよ
うに変更した以外は実施例1の支持体1〜14と同様に
して、支持体85〜93を得、下記によりRt(粗面の
最高点と最低点の差)及び高さ50〜70の面積(粗面の最
高点及び最低点の高さの差を100としたときに、最低点
側から50の位置における粗さの中心面と平行な平面と70
の位置における粗さの中心面と平行な平面とで囲まれた
範囲におけるアルミニウム板表面の粗面部分の投影面
積)を求めた。
【0206】〈Rt〉実施例4と同一
【0207】〈高さ50〜70の面積〉得られた支持体85
〜93表面の3次元表面粗さをWYKO社製非接触3次
元微小表面測定装置(RST PLUS)を使用して測
定した。測定は「バーティカルスキャン法」モードで、
対物レンズ:40倍、倍率セレクター:0.5倍、空間サン
プリング間隔:0.42×0.48μmの条件で行なった。
【0208】測定は最初に115×150μm程度の範囲で行
い、不連続なデータがあった場合は装置に付属のソフト
ウエアにより修復(連続化)した後、範囲を選択して10
0×100μmのデータに加工した(データ点数:238×20
9)。また、粗面の最高点及び最低点を、WYKO RS
T付属のソフトウエアにより求めた。
【0209】得られた粗さ曲面の最高点及び最低点の高
さの差を100としたとき、最低点側から50の位置におけ
る粗さの中心面と平行な平面と70の位置における粗さの
中心面と平行な平面とで囲まれた範囲におけるアルミニ
ウム板表面の粗面部分の投影面積をWYKO RST付
属のソフトウエアにより求めた。得られた結果を表14
に示す。
【0210】
【表14】
【0211】次に、支持体85〜93に、実施例1記載
の感光性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、
80℃で乾燥し、感光性平版印刷版試料85〜93を得
た。このとき、感光性組成物塗布液は乾燥重量として2.
0g/m2となるように塗布した。
【0212】次いで、感光性平版印刷版試料85〜93
を実施例1と同様の条件で露光、現像し、下記により現
像性を評価した。また、現像した感光性平版印刷版試料
85〜93を用い実施例1に示すと同様にして印刷を行
い、小点再現性、湿し水を少なくしときの汚れ易さ及び
湿し水を多くしたときの水負けし易さを下記により評価
した。得られた結果を表15に示す。
【0213】《小点再現性の評価》実施例2と同一
【0214】《湿し水を少なくしときの汚れ易さ及び湿
し水を多くしたときの水負けし易さの評価》実施例2と
同一
【0215】
【表15】
【0216】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版は、耐刷性が
優れ、非画線部の汚れ難さ、特に印刷停止後の微点状の
汚れが発生しにくく、また、本発明の感光性平版印刷版
は、支持体の保水性を維持しつつ、小点再現性が改善さ
れ、また、本発明の感光性平版印刷版は、優れたドット
ゲイン、K値を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 11/16 301 C25D 11/16 301 G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 (72)発明者 杉 泰久 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mm
    の2次元の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から1
    μm下に粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準
    直線よりも上の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合
    計が50μm2以上150μm2以下である表面を有する粗面化
    処理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板である
    こと特徴とする感光性平版印刷版。
  2. 【請求項2】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mm
    の2次元の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から3
    μm下に粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準
    直線よりも下の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合
    計が50μm2以上250μm2以下である表面を有する粗面化
    処理及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板である
    こと特徴とする感光性平版印刷版。
  3. 【請求項3】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、測定長0.5mm
    の2次元の表面粗さ曲線の3番目に高い山の頂点から1
    μm下に粗さの中心線と平行に引いた基準直線と該基準
    直線よりも上の粗さ曲線とで形成される図形の面積の合
    計が50μm2以上150μm2以下であり、かつ、3番目に高
    い山の頂点から3μm下に粗さの中心線と平行に引いた
    基準直線と該基準直線よりも下の粗さ曲線とで形成され
    る図形の面積の合計が50μm2以上250μm2以下である表
    面を有する粗面化処理及び陽極酸化処理を施されたアル
    ミニウム板であること特徴とする感光性平版印刷版。
  4. 【請求項4】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及
    び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であり、か
    つ、粗面化されたアルミニウム板の表面形態が、100μm
    ×100μmの範囲内において、粗面の最高点及び最低点の
    高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高
    点及び最低点の高さの差を100としたときに最低点側か
    ら70の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミ
    ニウム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形
    成される島部の面積が、1000μm2以上2000μm2以下であ
    ることを特徴とする感光性平版印刷版。
  5. 【請求項5】 最高点及び最低点の高さの差を100とし
    たときに最低点側から70の位置における粗さの中心面と
    平行な平面でアルミニウム板の粗面化された表面を切断
    したときに断面に形成される島部の個数が、100μm×10
    0μmの範囲内において10以上50以下であることを特徴と
    する請求項4記載の感光性平版印刷版。
  6. 【請求項6】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理及
    び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であり、か
    つ、粗面化されたアルミニウム板の表面形態が、100μm
    ×100μmの範囲内において、粗面の最高点及び最低点の
    高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高
    点及び最低点の高さの差を100としたときに最低点側か
    ら50の位置における粗さの中心面と平行な平面でアルミ
    ニウム板の粗面化された表面を切断したときの断面に形
    成される海部の面積が、1500μm2以上3000μm2以下であ
    ることを特徴とする感光性平版印刷版。
  7. 【請求項7】 最高点及び最低点の高さの差を100とし
    たときに最低点側から50の位置における粗さの中心面
    と平行な平面でアルミニウム板の粗面化された表面を切
    断したときの断面に形成される海部の個数が、100μm×
    100μmの範囲内において、10以上50以下であることを特
    徴とする請求項6記載の感光性平版印刷版。
  8. 【請求項8】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、表面粗さがR
    aで0.6μm以上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以
    下である表面を有する粗面化処理および陽極酸化処理を
    施されたアルミニウム板であり、該アルミニウム板上に
    感光性組成物の層を塗布し、次いで、該感光性組成物層
    の表面を平滑化する工程を設けたことを特徴とする感光
    性平版印刷版の製造方法。
  9. 【請求項9】 支持体上に感光性組成物の層を設けてな
    る感光性平版印刷版において、支持体が、表面粗さがR
    aで0.6μm以上0.9μm以下、Rzで3.5μm以上6.0μm以
    下である表面を有する粗面化処理及び陽極酸化処理を施
    されたアルミニウム板であり、かつ、感光性組成物の層
    の表面粗さがRaで0.1μm以上0.35μm以下、Rzで0.7
    μm以上2.2μm以下であることを特徴とする感光性平版
    印刷版。
  10. 【請求項10】 感光性組成物の層の表面粗さがRaで
    0.1μm以上0.2μm以下、Rzで0.7μm以上1.1μm以下で
    あることを特徴とする請求項9記載の感光性平版印刷
    版。
  11. 【請求項11】 支持体上に感光性組成物の層を設けて
    なる感光性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理
    及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であり、か
    つ、粗面化されたアルミニウム板の表面形態が、100μm
    ×100μmの範囲内において、粗面の最高点及び最低点の
    高さの差が6.0μm以上10.0μm以下であり、かつ、最高
    点及び最低点の高さの差を100としたときに、最低点側
    から50の位置における粗さの中心面と平行な平面と70の
    位置における粗さの中心面と平行な平面とで囲まれた範
    囲におけるアルミニウム板表面の粗面部分の投影面積が
    6000μm2以上であることを特徴とする感光性平版印刷
    版。
  12. 【請求項12】 支持体上に感光性組成物の層を設けて
    なる感光性平版印刷版において、支持体が、粗面化処理
    及び陽極酸化処理を施されたアルミニウム板であり、か
    つ、開口径が0.5μm以上2.0μm以下の範囲内にある電気
    化学的粗面化により形成されたアルミニウム板表面のピ
    ットの数が、開口径が0.1μm以上2.0μm以下の範囲内に
    あるピットの数の80%以上であることを特徴とする感光
    性平版印刷版。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200859A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Mitsubishi Chemicals Corp 感光性平版印刷版
KR101483833B1 (ko) * 2010-02-23 2015-01-16 멕크 가부시키가이샤 알루미늄의 표면조화제 및 그것을 이용하는 표면조화 방법

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