JPH0980682A - ハロゲン化銀感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料

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JPH0980682A
JPH0980682A JP26103095A JP26103095A JPH0980682A JP H0980682 A JPH0980682 A JP H0980682A JP 26103095 A JP26103095 A JP 26103095A JP 26103095 A JP26103095 A JP 26103095A JP H0980682 A JPH0980682 A JP H0980682A
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JP
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silver halide
less
mol
light
emulsion
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JP26103095A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Oyamada
孝嘉 小山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持体上の膜の厚さが薄くなった状態で、迅速
処理等の過酷な摩擦を受けても、マット剤の剥落を極め
て少なくする。 【解決手段】支持体上に存在する親水性コロイド層の総
膜厚の平均が0.5μm以上6μm以下で、かつ支持体
上の最外層あるいはその近接層に平均粒径が0.2μm
以上10μm以下であって、有機硬膜剤と反応して共有
結合を生成する官能基あるいはゼラチンと反応して共有
結合を生成する官能基の少なくとも1つを有する重合体
粒子を含有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀感光材
料(以後、感光材料と記す)に関するものであり、さら
に詳しくは剥落しにくいマット剤を有し、フィルムどう
しの接着が起こらない写真感光材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】感光材料は通常はゼラチン等の親水性コ
ロイドをバインダーとした最外層を有しているため、高
温高湿下では容易に接着してしまう。この接着は、感光
材料にとっては致命的である。そのため、この問題を解
決するために、従来から様々な研究がなされている。代
表的な方法として当業界では、二酸化ケイ素、酸化マグ
ネシウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボンブ
ラックの様な無機化合物や、ポリメチルメタクリレート
の様なアクリル酸またはメタクリル酸アルキルエステ
ル、ポリスチレン、でんぷんの様な有機物質の微粒子粉
末(マット剤)を表面層に含有させて、接着を防止する
方法を行ってきた。ところで、近年、画質向上(光の散
乱による像のぼけの防止)、環境問題を考えた処理液の
負荷低減、及び迅速処理適性付与のための省銀化という
観点から、支持体上の膜の厚さは一段と薄くなる傾向に
ある。従来の膜厚ではマット剤は支持体上の膜の一部に
覆われることでかなり安定に存在してきた。しかし、膜
の厚さが薄くなるに従い上記のマット剤を現像処理後ま
で安定に存在させることが困難になってきている。この
ような理由により、支持体上の膜の厚さが薄くなって
も、感光材料表面のマット剤の剥離が極めて少ないハロ
ゲン化銀感光材料の開発が強く望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、支持
体上の膜の厚さが薄くなった状態で、迅速処理等の過酷
な摩擦を受けても、マット剤の剥落が極めて少ないハロ
ゲン化銀感光材料を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次の各項
によって達成された。 (1) 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳
剤層を有するハロゲン化銀感光材料において、支持体上
に存在する親水性コロイド層の総膜厚の平均が0.5μ
m以上6μm以下であり、かつ支持体上の最外層あるい
はその近接層に平均粒径が0.2μm以上10μm以下
であって、有機硬膜剤と反応して共有結合を生成する官
能基あるいはゼラチンと反応して共有結合を生成する官
能基の少なくとも1つを有する重合体粒子を含有してい
ることを特徴とするハロゲン化銀感光材料。
【0005】(2) 感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も1層に含まれるハロゲン化銀粒子の全投影面積の合計
の30%以上が、アスペクト比(円相当径/厚さ)2.
0以上25以下で、かつ厚さが0.02μm以上0.3
5μm以下の平板状粒子であることを特徴とする(1)に
記載のハロゲン化銀感光材料。 (3) ハロゲン化銀粒子のCl含率が、30モル%/Ag
モル以上100モル%/Agモル以下であることを特徴
とする(1)又は(2)に記載のハロゲン化銀感光材料。
【0006】(4) 支持体上に存在する親水性コロイド層
の総膜厚の平均が0.5μm以上4μm以下であること
を特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のハロゲン化
銀感光材料。 (5) 該感光性ハロゲン化銀乳剤が金及び/又はカルコゲ
ン増感をほどこされていることを特徴とする請求項(1)
〜(4)のいずれかに記載のハロゲン化銀感光材料。 (6) ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が支持体の両
面に存在することを特徴とする(1)〜(5)に記載のハロ
ゲン化銀感光材料。 (7) X線露光にて発光する蛍光増感紙と組み合わせて用
いることを特徴とする(1)〜(6)に記載のハロゲン化銀
感光材料。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
乳剤に用いられる重合体に含有される、有機硬膜剤と反
応して共有結合を生成する官能基及びゼラチンと反応し
て共有結合を生成する官能基の好ましい例は、官能基−
I〜−XIIであらわされる官能基である。これらの官能
基は重合体粒子の炭素原子に直結していることが好まし
い。
【0008】
【化1】
【0009】化1中でM+ はアルカリ金属イオンもしく
はアンモニウムイオンを表わし、R1 は水素原子、アル
キル基もしくはアラルキル基を表わし、X1 は単結合、
−O−、−N(R2 )−を表わし、R2 は水素原子、ア
ルキル基、アラルキル基を表わす。Y1 は電子吸引基
(例えば−CN、−COCH3 、−COC6H5、−SO2CH3、−SO2C
6H5 等)を表わす。なお、Y1 はX1 または重合体粒子
の他の部分と結合して環を形成しても良い。X2 は官能
基Vが求核試薬あるいは塩基と反応する際、置換反応あ
るいは脱離反応によって離脱する基(例えば−Cl、−OS
O2CH3 、−OSO2C6H4CH3 、−OCOCH3、−OSO3 - 及び
【0010】
【化2】
【0011】等を表わす。X3 は単結合、−O−、−N
(R3 )−を表わし、R3 は水素原子、アルキル基、ア
ラルキル基を表わす。Y2 、Zはそれぞれハロゲン原
子、アルコキシ基、水酸基およびその塩又は置換されて
も良いアミノ基を表わし、Y2 、Zの少なくとも1つは
ハロゲン原子を表わす。X4 はX2 と同義を表わす。X
5 は官能基XII がアミノ基と反応した際容易に脱離する
基(例えばCl、-O-C6H4-NO2 、−OCH2-CN 、
【0012】
【化3】
【0013】等)で官能基XII は活性エステル基あるい
は混合酸無水物として知られているものを示す。本発明
に用いる重合体粒子を製造する際の重合方法については
特に限定はなく、例えば縮重合法によって製造されてい
ても良く、またエチレン性不飽和結合を有する化合物を
用いてラジカル重合、アニオン重合等の方法によって製
造されていても良い。また、プラズマ重合によって製造
されてもかまわない。
【0014】本発明に用いる重合体粒子に含有される、
ゼラチンと直接にあるいは写真用硬膜剤を介して反応す
る官能基(例えば、官能基−I〜−XI で表される基、
以後、反応性官能基と称する)の導入方法についても特
に制限はなく、その反応性官能基を有するモノマーを用
いて重合反応を行い重合性粒子を製造しても良く、重合
性粒子を製造してからいわゆる高分子反応により前記の
反応性官能基を導入しても良い。さらには、溶液状の重
合体に高分子反応により反応性官能基を導入し、その後
に、粒子状に整形する方法、反応性官能基の前駆体を有
するモノマー化合物を用いて重合反応を行い、その後に
適切な方法によって反応性官能基を生成させる方法も有
効である。本発明に用いる重合体粒子は粉砕法、懸濁重
合法、スプレードライ法、乳化重合法等の方法で作成で
きる。
【0015】本発明で用いられる重合体粒子は好ましく
は前記の反応性官能基またはその前駆体とエチレン性不
飽和結合を同一分子内に有するモノマーをラジカル重合
する事によって作成される。反応性官能基を持つモノマ
ーとしてはモノマー−I〜−VXが代表的な例である。
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】本発明に用いられる代表的な重合性粒子の
例としてはポリマー−I〜−Xである。但し本発明はこ
れらに制約されるものではない。
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】本発明の重合体粒子は反応性官能基を持つ
モノマーの単独重合体であっても良く、又、他の一種あ
るいは2種以上のモノマーとの共重合体であっても良
い。共重合体の場合、反応性官能基を持つモノマーの割
合は1%以上99%以下である事が好ましく、5%以上
99%以下であることが更に好ましい。共重合をする場
合、他のモノマーはラジカル重合が可能であれば特に制
限はない。具体例を挙げればスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン、N−ビニルイミダゾールなどの
芳香族単量体類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等の不飽和ニトリル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等の不飽和塩素化合物類、ブチルアクリレート、ブチル
メタクリレート、ベンジルアクリレート、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフロロイソプロピルアクリレート、
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8−テトラデカフロロオクチルメタクリレートなど
のエチレン系不飽和カルボン酸エステル類、トリフロロ
エチレン、トリフロロクロロエチレン等の不飽和フッ素
化合物類、酢酸ビニル等のビニルエステル類等が挙げら
れる。
【0023】本発明の重合体粒子の平均粒子サイズは
0.2μm以上10μm以下であり、0.5μm以上8
μm以上であることが好ましい。また、平均分子量は5
000以上である事が好ましく、10000以上である
ことが更に好ましい。ここで、重合体粒子の平均粒子サ
イズとは、重合体粒子の体積を同体積の球に置き換えた
場合の直径の平均である。
【0024】本発明の感光材料の支持体上の膜は、いか
なる方法で作成しても良い、例えば通常の写真感材のよ
うに、溶液をたとえばディップ塗布法、ローラー塗布
法、エアナイフ塗布法、カーテン塗布法、押し出し塗布
法等の方法で塗布して形成しても良く、あるいは溶液等
を乾燥させて作成したシート、もしくは、シート状に引
き延ばした膜を支持体上に貼り付けて形成してもかまわ
ない。また、膜は何層からなっていても良いが、1層以
上50層以下が好ましい。また、1乳剤層とはハロゲン
化銀乳剤層のが2層以上存在する場合その中のいずれか
1層を指す。
【0025】本発明の感光材料の支持体上に存在する総
膜厚の平均は0.5μm以上5.6μm以下であり、
0.5μm以上4μm以下であることが好ましく、0.
5μm以上2.5μm以下であることが特に好ましい。
ここで、総膜厚とは支持体の片面上に存在する全ての
層、例えば表面保護層、近接層、乳剤層の全ての膜厚の
合計を指す。この総膜厚の測定は、温度25℃、湿度6
0%の条件下で膜厚計を用いて、脱膜前後の膜厚の差を
求めることで算出した。
【0026】本発明の感光材料の最外層とは、感光材料
を構成する層の中で表面にある層をさす。即ち最外層は
支持体の両面に設けることが出来る。通常は、ハロゲン
化銀粒子を含まない保護層もしくはバック層の事をさ
す。また、最外層の近接層とは、最外層と接触している
層をさすことはもちろんのことであるが、直接接してい
なくても、本発明の重合体粒子によって最外層の表面を
粗面化出来る範囲の層の事を言う。更に、近接層がハロ
ゲン化銀粒子を含んでいてもかまわない。最外層の厚さ
は、0.05μm以上2μm以下が好ましく、0.1μ
m以上1.5μm以下が特に好ましい。
【0027】本発明の重合体粒子の最外層もしくはその
近接層への添加量は5mg/m2 以上300mg/m2
の範囲が好ましく、10mg/m2 以上150mg/m
2 以下が更に好ましく20mg/m2 以上100mg/
2 以下が特に好ましい。尚、重合体粒子と共有結合す
る有機硬膜剤は、最外層または近接層に含有させて用い
ることが出来る。また、重合体粒子がゼラチンと共有結
合する場合には、バインダーとしてゼラチンを用いる。
本発明に用いられる最外層もしくは近接層のバインダー
としては、一般には高分子量ゼラチン、コロイド状アル
ブミン、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、デキス
トラン、寒天、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖
誘導体、合成親水性コロイド、例えばポリビニルアルコ
ール、ポリNービニルヒロリドン、ポリアクリル酸共重
合体、ポリアクリルアミドまたはこれらの誘導体・部分
加水分解物等が挙げられる。必要に応じて、これらのコ
ロイドの2つ以上の相溶性混合物を使用する。この中で
最も一般的に用いられるのはゼラチンであるが、ゼラチ
ンは一部またはまたは全部を合成高分子物質で置き換え
ることが出来るほか、他の高分子物質の分子鎖を結合さ
せたグラフトポリマーで置き換えて使用しても良い。高
分子量の(通常の)ゼラチンをゼラチン分子中のアミノ
基、イミノ基、ヒドロキシ基、又はカルボキシ基と反応
しえる基を持つ試薬で処理したいわゆるゼラチン誘導体
を一部に用いても良い。
【0028】本発明に用いられる有機硬膜剤としてはホ
ルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド
系化合物類、ジアセチル、シクロペンタンジオンの如き
ケトン化合物類、ビス(2ークロロエチル尿素)、2ー
ヒドロキシー4、6ージクロロー1、3、5ートリアジ
ン、そのほか特開昭64−52138に記載の反応性の
ハロゲンを有する化合物類、反応性のオレフィンを持つ
化合物類、N−メチロール化合物、イソシアナート類、
アジリン化合物類、酸誘導体類、カルボジイミド系化合
物類、エポキシ化合物類、イソオキサゾール系化合物
類、ムコクロル酸の様なハロゲンカルボキシアルデヒド
類、ジヒドロキシジオキサン、ジクロロジオキサン等の
ジオキサン誘導体、クロム明バン、硫酸ジルコニウムの
様な種々の硬膜剤が挙げられる。
【0029】また、最外層には必要に応じてサポニンな
どの天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤、高級
アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩ピリジンその
他の複素塩類、ホスホニウム又はスルホニウム類などの
カチオン界面活性剤、カルボン類、スルホン類、リン
酸、硫酸エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を含
むアニオン界面活性剤、アミノ類、アミノスルホン酸
類、アミルアルコールの硫酸又はリン酸エステル類等の
両性活性剤等の界面活性剤、流動パラフィン、高級脂肪
酸のエステル類などのごときワックス類、ポリフッ素化
炭化水素類もしくはその誘導体、ポリアルキルポリシロ
キサンもしくはそれらのアルキレンオキサイド付加誘導
体の如きシリコーン類等の潤滑剤を含有せしめても良
い。
【0030】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
{100}面を持つ立方体または6面体粒子または平板
粒子、{111}面を持つ8面体粒子または平板粒子、
{100}面、{111}面のいずれも有する14面体
粒子または平板粒子、さらに{100}面{111}面
以外の高次の面を有する正常晶粒子または平板粒子等、
いずれの粒子も使用することが出来る。又これらの粒子
を任意の割合で混合した粒子も使用することが出来る。
これらの粒子の平均粒子サイズは、0.1μm以上3μ
m以下が好ましい。ここでの平均粒子サイズの規定も重
合体粒子の平均粒子サイズの規定に準ずる。
【0031】本発明に用いられる粒子の形態はいずれの
形態でも良いが平板状粒子であることが好ましい。該平
板状粒子の投影面積とはAgX乳剤粒子を互いに重なら
ない状態で、かつ、平板状粒子を主平面が基板面と平行
になる状態で基板上に配置した時、主平面から垂直な方
向から観察される粒子の面積を指す。該平板状粒子の円
相当径とは粒子を電子顕微鏡で観察した時、粒子の投影
面積と等しい面積を有する円の直径を指すものとする。
また厚さは平板状粒子の主平面間の距離を指す。アスペ
クト比は、該平板状粒子の円相当径(直径)を厚みでわ
り算した値である。該平均厚さは該平板状粒子の厚さの
平均であり、0.02μm以上0.35μm以下が好ま
しく、0.02μm以上0.30μm以下がより好まし
く、0.05以上0.25μm以下が更に好ましい。該
平板状粒子の円相当投影粒径は0.1μm以上8μm以
下が好ましく、0.2μm以上5μm以下がより好まし
く、0.3μm以上2μm以下が特に好ましい。円相当
径分布は単分散であることが好ましく、該分布の変動係
数(標準偏差/平均直径)は0以上0.4以下が好まし
く、0以上0.3以下がより好ましく0以上0.2以下
が特に好ましい。また、該平板状粒子の主平面の形状
は、直角平行四辺形、六角形、三角形、及び八角形等で
あるが、直角平行四辺形の場合は、その隣接辺比率〔1
つの粒子の(長辺の長さ/短辺の長さ)〕の平均が1以
上5以下、好ましくは1以上3以下、より好ましくは1
以上2以下の態様が好ましい。
【0032】本発明のAgX乳剤は少なくとも分散媒と
AgX粒子を有するAgX乳剤であり、AgX粒子の全
投影面積の合計の30%以上が、アスペクト比が2以上
25以下、より好ましくは2以上20以下、更に好まし
くは2以上15以下の平板状粒子であるであることが好
ましい。更に、アスペクト比2以上25以下の平板状粒
子がAgX粒子の全投影面積の合計の45%以上存在す
ることがより好ましく、60%以上存在することが特に
好ましい。該平板状粒子の主平面は、{100}面であ
っても{111}面であっても{110}面であっても
かまわない。本発明のAgX粒子のAgX組成は、特に
問わない。しかし、好ましいAgX組成は、AgClが
30モル%以上100モル%以下、更に好ましくは50
モル%以上100モル%以下、特に好ましくは80モル
%以上100モル%以下である。これは、本発明の重合
体粒子が支持体上の総膜厚が0.5μm以上5μm以下
のハロゲン化銀感光材料で効果があることに加え、処理
時間が短くできる系、つまり処理スピードが上がり処理
条件が過酷になる時に、より有効があることが確認され
ている。そのため、現像、定着負荷の小さい、AgCl
リッチなハロゲン組成で一段と効果的であることが確認
されているからである。
【0033】本発明においては、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム等の貴金属増感剤を併用することが好ま
しい。特に、金増感剤を併用することは好ましく、具体
的には、塩化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウ
ムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナイド等が挙
げられ、1×10-7モル/Agモル以上1×10-2モル
/Agモル程度以下用いることができる。本発明におい
て、更に、イオウ増感剤を併用することも好ましい。具
体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、チオ尿素類
(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチル尿素、アリ
ルチオ尿素)、ローダニン類等の公知の不安定硫黄化合
物が挙げられ、1×10-7モル/Agモル以上1×10
-2モル/Agモル程度以下用いることができる。
【0034】本発明において、さらにセレン増感剤を併
用することも好ましい。例えば、特公昭44−1574
8号に記載の不安定セレン増感剤が好ましく用いられ
る。具体的には、コロイド状セレン、セレノ尿素類(例
えば、N,N−ジメチルセレノ尿素、セレノ尿素、テト
ラメチルセレノ尿素)、セレノアミド類(例えば、セレ
ノアセトアミド、N,N−ジメチル−セレノベンズアミ
ド)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、セレ
ノベンゾフェノン)、セレニド類(例えば、トリフェニ
ルフォスフィンセレニド、ジエチルセレナイド)、セレ
ノフォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノ
フォスフェート)、セレノカルボン酸及びエステル類、
イソセレノシアネート類、等の化合物が挙げられ、1×
10-8モル/Agモル以上1×10-3モル/Agモル以
下を用いることが出来る。
【0035】また、本発明においては、ハロゲン化銀溶
剤の存在下で、テルル増感を行うことが好ましい。具体
的には、チオシアン酸塩(例えば、チオシアン酸カリウ
ム)、チオエーテル化合物(例えば、米国特許第3,0
21,215号、同3,271,157号、特公昭58
−30571号、特開昭60−136736号等に記載
の化合物、特に、例えば、3,6−ジチア−1,8オク
タンジオール)、四置換チオ尿素化合物(例えば、特公
昭59−11892号、米国特許第4、221、863
号等に記載の化合物、特に、例えばテトラメチルチオ尿
素)、更に、特公昭60−11341号に記載のチオン
化合物、特公昭63−29727号に記載のメルカプト
化合物、特公昭60−163042号に記載のメソイオ
ン化合物、米国特許第4,782,013号に記載のセ
レノエーテル化合物、特開平2−118566号に記載
のテルロエーテル化合物、亜硫酸塩等が挙げられる。特
に、これらの中で、チオシアン酸塩、チオエーテル化合
物、四置換チオ尿素化合物とチオン化合物は好ましくは
用いることが出来る。使用量としては、1×10-5モル
/Agモル以上1×10-2モル/Agモル程度以下用い
ることが出来る。
【0036】特にこれらの好ましい使用例や化合物例
は、例えば特開平3−116132号、同5−1136
35号、同5−165136号、同5−165137
号、同5−134345号等に詳しく述べられている通
りである。特に好ましく用いられるセレン増感剤として
は、セレン化合物−I〜−Xを挙げることができる。テ
ルル増感剤に関してはテルル化合物−I〜−Xを挙げる
ことができる。
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】又、本発明における感光材料中に含まれる
乳剤は還元増感を行うことが好ましい。還元増感の方法
としては、特開平2−191938号、特開平2−13
6852号、特公昭57−33572号に記載の様に、
還元剤としてアスコルビン酸及びその誘導体、二酸化チ
オ尿素、塩化第一スズ、アミノイミノメタンスルフィン
酸、ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、
ポリアミン化合物を用いて還元増感することが出来る。
また乳剤のpHを7以上に保持したりpAgを8.3以
下に保持し、熟成することにより還元増感することが出
来る。また粒子形成中に銀イオンのシングルアディショ
ン部分を導入することにより還元増感することが出来
る。しかしながら、粒子形成、結晶成長経の影響を少な
くし、かつ制御された還元増感を行う上から、アスコル
ビン酸並びにその誘導体、または二酸化チオ尿素を用い
て還元増感することが好ましい。用いる還元増感剤の量
は、還元剤種によって異なるが1×10-7モルから1×
10-2モル/Agモル量が好ましく用いられる。還元増
感は粒子形成中のいかなるところで行っても良く、粒子
形成後も化学増感前であるならば、いつ行っても良い。
【0040】本発明の感光材料は、例えば下記の蛍光体
を蛍光増感紙として用い、X線撮影を好ましく行うこと
ができる。 ブルー発光蛍光体 Y22 S:Tb、LaOBr:Tb、BaFCl:E
u グリーン発光蛍光体 Gd22 :Tb、LaO2 S:Tb
【0041】本発明の感光材料を用いて画像を形成する
方法としては、400nm以下に主ピークを持つ蛍光体
との組み合わせで画像形成する方法がある。さらに好ま
しくは380nm以下に主ピークを持つ蛍光体と組み合
わせて画像形成する方法が良い。400nm以下に主発
光ピークであるスクリーンは特開平6−11804号、
WO93/01521号に記載のスクリーンなどが使わ
れるがこれに限られるものではない。本発明で好ましい
蛍光体の発光波長は400nm以下、さらに好ましく
は、370nm以下である。
【0042】代表的な蛍光体としては、M’相YTaO
4 単独あるいはGd,Bi,Pb,Ce,Se,Al,
Rb,Ca,Cr,Cd,Nbなどを添加した化合物、
LaOBrにGd,Tm,GdおよびTm,Gdおよび
Ce,Tbを添加した化合物、HfZrの酸化物単独あ
るいはGe,Tiアルカリ金属などを添加した化合物、
23 単独あるいはGd,Euを添加した化合物、Y
22 SにGdを添加した化合物、各種蛍光体の母体に
Gd,Tl,Ceを付活剤として用いた化合物などがあ
る。特に好ましい化合物としては、M’相YTaO4
独あるいはGd,Srを添加した化合物、LaOBrに
Gd,Tm,GdおよびTmを添加した化合物、HfZ
rの酸化物あるいはGe,Tiアルカリ金属などを添加
した化合物である。蛍光体の粒径は1μm以上20μm
以下がよいが、求められる感度や製造上の問題から変更
できる。塗布量は、400g/mm2 以上2000g/mm
2 以下が好ましいが、求められる感度や画質に応じて一
概にはいえない。また一枚の増感紙で支持体の近傍から
表面に向かって粒子サイズ分布を付けてもかまわない。
この場合一般的には表面の粒子を大きくすることが知ら
れている。蛍光体の空間充填率は40%以上、好ましく
は60%以上である。
【0043】感光材料の両面に蛍光体層を配して撮影す
る場合、X線入射側とその反対側の蛍光体塗布量は変え
ることができる。一般にX線入射側の増感紙による遮蔽
のため、特に高感度システムを必要とする場合、X線入
射側の増感紙の塗布量を小さくすることが知られてい
る。本発明に用いられるスクリーンに使用する支持体
は、紙、金属板、ポリマーシートなどがあげられるが、
一般的にはポリエチレンテレフタレートなどのフレキシ
ブルなシートが用いられる。支持体には、必要に応じ
て、反射剤や光吸収剤が添加されていても表面に別の層
として設けられていてもよい。
【0044】また、必要に応じて、支持体表面に微少に
凹凸を付けたり、蛍光体層との密着力増加のための粘着
層や、導電層を下塗りとして設けることができる。反射
剤としては、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウムなど
があげられるが蛍光体の発光波長が短いことから、酸化
チタン、硫酸バリウムが好ましい。反射剤は、支持体中
あるいは支持体と蛍光体層の間だけでなく、蛍光体層中
に存在せしめても良い。蛍光体層中に存在せしめる場
合、支持体近傍に偏在させることは好ましい。本発明の
スクリーンで用いられる結合剤としては、ゼラチンなど
の蛋白質、デキストラン、コーンスターチなどのポリサ
ッカライド、アラビアゴムなど天然高分子物質;ポリビ
ニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリ
アルキルアクリレート、塩化ビニリデン、ニトロセルロ
ース、フッ素含有ポリマー、ポリエステルなどの合成高
分子物質、またこれらの混合物やコポリマーがあげられ
る。好ましい結合剤としては、基本的な性能としては、
蛍光体からの発光に対して透過率が高いことがあげられ
る。この点において、ゼラチン、コーンスターチ、アク
リル系ポリマー、フッ素を含むオレフィンポリマーやフ
ッ素を含むオレフィンをコポリマー成分として含有する
ポリマー、スチレン/アクリルニトリルコポリマーなど
があげられる。これらの結合剤は、架橋剤によって架橋
されるような官能器を有していてもよい。また、求めら
れる画質性能によって、結合剤中に蛍光体からの発光に
対する吸収剤を添加せしめたり、透過率の低い結合剤を
用いてもよい。吸収剤としては、顔料や染料、紫外線吸
収化合物があげられる。蛍光体と結合剤の比率は、一般
的に体積比において1:5ないし50:1、好ましくは
1:1ないし1:5:1である。蛍光体と結合剤の比率
は、均一であっても厚さ方向に不均一であってもよい。
【0045】蛍光体層は、通常、蛍光体を結合剤溶液中
に分散させた塗布液を用い、塗布法により形成される。
塗布液の溶剤としては、水あるいはアルコール、塩素含
有炭化水素、ケトン、エステル、エーテル芳香族化合物
などの有機溶剤、およびこれらの混合物があげられる。
塗布液中には、蛍光体粒子のフタル酸、ステアリン酸、
カプロン酸、界面活性剤などの分散安定剤や、燐酸エス
テル、フタル酸エステル、グリコール酸エステル、ポリ
エステル、ポリエチレングリコールなどの可塑剤を添加
してもよい。
【0046】本発明に用いられるスクリーンには蛍光体
層上に保護層を設けることができる。保護層は、蛍光体
層上に塗布する方法、別途保護層膜を作製しラミネート
する方法が一般的に用いられる。塗布法においては、蛍
光体層と同時に塗布してもよいし、蛍光体層を塗布乾燥
させた後塗設してもよい。保護層は、蛍光体層の結合剤
と同じ物質でもよいし、異種の物質でもよい。保護層に
用いられる物質としては、蛍光体層の結合剤にあげた物
質のほか、セルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、メラミ
ン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などがあげられる。
好ましい物質としては、ゼラチン、コーンスターチ、ア
クリル系ポリマー、フッ素を含むオレフィンポリマーや
フッ素を含むオレフィンをコポリマー成分として含有す
るポリマー、スチレン/アクリルニトリルコポリマーな
どがあげられる。保護層の厚みは、一般に1μm以上2
0μm以下で、2μm以上10μm以下が好ましく、2
μm以上6μm以下がさらに好ましい。本発明の保護層
の表面にエンボス加工を施すことは好ましい。また保護
層中にマット剤を存在せしめてもよいし、求める画像に
よって発光に対し光散乱性を有している物質、たとえば
酸化チタンなどを存在せしめてもよい。
【0047】本発明に用いられるスクリーンの保護層中
には、表面の滑り性を付与してもよい。好ましい滑り剤
としては、ポリシロキサン骨格含有オリゴマー、パーフ
ルオロアルキル基含有オリゴマーがあげられる。本発明
の保護層に導電性を付与してもよい。導電性付与剤とし
ては、白色および透明な無機導電性物質や有機帯電防止
剤があげられる。好ましい無機導電性物質としては、Z
nO粉末や、ウィスカ、SnO2 、ITOなどがあげら
れる。
【0048】本発明の感光材料に用いられる各種添加剤
に関しては特に制限はなく、例えば特開平2−6853
9号公報の以下の該当箇所に記載のものを用いることが
できる。 項 目 該 当 箇 所 1.ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6 その製法 行目から同第10頁右上欄12行目。 2.化学増感方法 同第10頁右上欄13行目から同左下欄16行目。 3.カブリ防止剤・安定 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上欄7 剤 行目及び同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄 。 4.分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄。 5.界面活性剤・帯電防 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上欄9 止剤 行目。 6.マット剤・滑り剤・ 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行目。 可塑剤 同第14頁左下欄10行目から同右下欄1行目。 7.親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行目。 8.硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上欄6 行目。 9.支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目。 10. 染料・媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄9行 目。
【0049】本発明の方法で製造したAgX感光材料
は、特に限定されるものではないが、下記の感光材料に
好ましく用いられる。一般撮影用カラーネガ感材、一般
撮影用白黒ネガ感材、プリント用カラーペーパー感材、
プリント用白黒ペーパー感材、医療用直接撮影X−レイ
感材、医療用間接撮影X−レイ感材、レーザー光源用写
真材料や印刷用感材、マイクロフィルム等に好ましく用
いることができる。
【0050】以下に本発明を実施例をもって説明するが
本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0051】
【実施例】
実施例1 本発明粒子の製造
【0052】製造例1 (重合体粒子1の製造(本発明))1リットル三ツ口フ
ラスコに、N((3−(2−クロロエチルスルホニル)
プロピルオイル)アミノエチル)アクリルアミド)1
4.4g、メチルメタクリレート57.6g、及びN,
N−ジメチルアセトアミド350mlを投入し、窒素雰囲
気下70℃で加熱攪拌した。その後、アゾビスイソブチ
ロニトリル2.9gをN,N−ジメチルアセトアミド2
4mlに溶かしたものを投入し、6時間加熱攪拌を続け
た。得られたポリマー溶液を25℃まで冷却し、その後
1N水酸化ナトリウム水溶液52.8mlを添加し、25
℃で1時間攪拌した。このポリマー溶液を蒸留水6リッ
トルに注ぎ、生じた沈殿を濾過し、水洗した後乾燥する
ことにより、化合物−Iの構造を持つポリマー70gを
得た。
【0053】
【化11】
【0054】ここで得られたポリマー70gを240ml
のアセトンに溶解し、更にゼラチン28.8g、N−メ
チル−N−オレオイルタウリンナトリウム塩2.4g及
び蒸留水360mlからなる溶液に激しく攪拌しながら添
加した。その後、蒸留水600mlで希釈し更に、減圧下
アセトンを留去し、そしてゼラチン36g、水240ml
を加えた。粗い目のフィルター(300μm)を通し更
に、細かい目のフィルター(30μm)を通し、粗大粒
子を炉別し重合体粒子1の分散物を得た。該重合体粒子
の平均粒径は、光学顕微鏡で観察したところ2.1μm
の球形粒子であった。
【0055】製造例2 (重合体粒子2の製造(本発明))水1リットルに、ポ
リビニルアルコール30gを溶かした分散媒中に、メチ
ルメタクリレート160g、グリシジルメタクリレート
80g、アゾビスイソブチロニトリル2.4gの混合液
を加え、ホモジナイザーで高速攪拌し、水分散物を得
た。得られた懸濁液を2リットルの三ツ口フラスコに入
れ、窒素雰囲気下70℃で5時間加熱攪拌を続けた。ポ
リマーの収率は94%であった。該重合体粒子の平均粒
径は、光学顕微鏡で観察したところ2.1μmの球形粒
子であった。
【0056】製造例3 (重合体粒子3の製造(比較例))メチルメタクリレー
ト160g、グリシジルメタクリレート80gの代わり
にメチルメタクリレートのみを160g添加すること以
外は、重合体粒子2の製造法と同様な手法で、重合体粒
子3を製造した。該重合体粒子の平均粒径は、光学顕微
鏡で観察したところ2.0μmの球形粒子であった。
【0057】乳剤1の調製 ({100}AgCl平板乳剤の調製))反応容器にゼ
ラチン水溶液1582ml(ゼラチン−1(メチオニン含
率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼラ
チン)19.5g、HNO3 1N液7.8mlを含み、p
H4.3)、NaCl−1液(100ml中にNaCl
10gを含む)を13ml入れ、温度を40℃に保ちなが
ら、Ag−1液(100ml中にAgNO3 20gを含
む)とX−1液(100ml中にNaCl 7.05gを
含む)を62.4ml/分で15.6mlずつ同時混合添加
した。3分間攪拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 2gを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4gを含む)を80.6ml/分で28.2mlずつ
同時混合した。3分間攪拌した後、Ag−1液とX−1
液を62.4ml/分で46.8mlずつ同時混合添加し
た。2分間攪拌した後、ゼラチン水溶液203ml(酸化
処理ゼラチン−11.3g、NaCl 1.3g、pH
を5.5に調整するためにNaOH1N液を含む)を加
え、pClを1.8とした後、温度を75℃に昇温し、
pClを1.65とした後5分間熟成した。その後、ジ
スルフィド化合物Aをハロゲン化銀1モルあたり1×1
-4モル添加し、さらにAgCl微粒子乳剤(平均粒子
直径0.1μm)を2.68×10-2モル/分のAgC
lの添加速度で20分添加した。添加後10分間熟成し
た後、沈降剤を加え、温度を35℃に下げ、沈降水洗し
た。ゼラチン水溶液を加え、60℃でpH6.0に調節
した。
【0058】
【化12】
【0059】該粒子のレプリカの透過型電子顕微鏡写真
像(以下TEMと記す)を観察した。得られた乳剤は、
銀を基準としてAgBrを0.44モル%含む高塩化銀
{100}平板粒子であった。該粒子の形状特性値は下
記のようであった。(アスペクト比2以上25以下の平
板状粒子の全投影面積/全AgX粒子の投影面積和)×
100=a1 =90% (アスペクト比2以上25以下の平板状粒子のアスペク
ト比平均(平均直径/平均厚さ))=a2 =9.3 (アスペクト比2以上25以下の平板状粒子の直径の平
均)=a3 =1.67μm (アスペクト比2以上25以下の平板状粒子の厚さの平
均)=a4 =0.18μm (アスペクト比2以上25以下の平板状粒子の隣接辺比
率=1.51
【0060】乳剤2の調製 ({111}AgCl平板乳剤の調製)塩化銀平板粒子
を以下のように調製した。
【0061】
【化13】
【0062】
【0063】35℃に保った溶液(1)に、攪拌しなが
ら溶液(2)と溶液(3)を1分間かけて一定添加速度
で同時に加え、溶液の温度を15分間かけて70℃に上
昇させた。この時点で全銀量の約5.7%に相当する粒
子が形成された。次に、溶液(4)と溶液(5)を24
分間かけて一定添加速度同時に加え、さらに溶液(6)
液と溶液(7)を40分間かけてpCl=1.0になる
よう硝酸銀溶液の添加速度を一定にし、コントロールダ
ブルジェット法にて成長をおこない、塩化銀平板乳剤が
得られた。乳剤を沈降法により水洗・脱塩した後ゼラチ
ン30gとH2 Oを加え、さらにフェノキシエタノール
2.0g及び増粘剤としてポリスチレンスルホン酸ナト
リウム0.8gを添加し、苛性ソーダでpH6.0にな
るように再分散した。 こうして得られた乳剤は、a1
=90%、a3 =1.55μm、a4 =0.18μm、
2 =8.6、円相当投影面積径の変動係数19%の
{111}面を主平面とした塩化銀平板乳剤である。
【0064】乳剤3の調製 ({111}AgBr平板状粒子の調製)水1リットル
中に臭化カリウム6.0g、平均分子量1万5千の低分
子量ゼラチン7.0g、を添加し55℃に保った容器中
へ攪拌しながら硝酸銀水溶液37ml(硝酸銀4.0g)
と臭化カリウム5.9gを含む水溶液38mlをダブルジ
ェット法により37秒間で添加した。つぎにゼラチン1
8.6gを添加した後70℃に昇温して硝酸銀水溶液8
9ml(硝酸銀9.80g)を22分間かけて添加した。
ここで25%のアンモニア水溶液7mlを添加、そのまま
の温度で10分間物理熟成したのち100%酢酸溶液を
6.5ml添加した。引き続いて硝酸銀153gの水溶液
と臭化カリウムの水溶液をpAg8.5に保ちながらコ
ントロールダブルジェット法で35分かけて添加した。
次に2Nのチオシアン酸カリウム溶液15mlを添加し
た。5分間そのままの温度で物理熟成したのち35℃に
温度を下げた。a1 =95%、平均投影面積直径a3
1.50μm、厚みa4 =0.185μm、平均アスペ
クト比a2 =8.1、直径の変動係数18.5%の単分
散純臭化銀平板状粒子を得た。この後、沈降法により可
溶性塩類を除去した。再び40℃に昇温してゼラチン3
0gとフェノキシエタノール2.35gおよび増粘剤と
してポリスチレンスルホン酸ナトリウム0.8gを添加
し、苛性ソーダと硝酸銀溶液でpH5.90、pAg
8.00に調整した。
【0065】乳剤4の調製 ({100}AgBrCl平板乳剤の調製)反応容器に
ゼラチン水溶液1582ml(ゼラチン−1(メチオニン
含率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼ
ラチン)19.5g、HNO3 lN液7.8mlを含み、
pH4.3)、NaCl−1液(100ml中にNaCl
10gを含む)を13ml入れ、温度を40℃に保ちな
がら、Ag−1液(100ml中にAgNO3 20gを含
む)とX−1液(100ml中にNaCl 7.05gを
含む)を62.4ml/分で15.6mlずつ同時混合添加
した。3分間攪拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 2gを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4gを含む)を80.6ml/分で28.2mlずつ
同時混合した。3分間攪拌した後、Ag−1液とX−1
液を62.4ml/分で46.8mlずつ同時混合添加し
た。2分間攪拌した後、ゼラチン水溶液203ml(ゼラ
チン−113g、NaCl 1.3g、pH6.5にす
るためのNaOH1N液を含む)を加え、pClを1.
8とした後、温度を75℃に昇温し、pCl1.65に
あわせ、3分間熟成した。その後、ジスルフィド化合物
A(乳剤1のものと同じ)をハロゲン化銀1モルあたり
1×10ー4モル添加し、その後、AgCl微粒子乳剤
(E−1)(平均粒子直径0.1μm)を2.68×1
-2モル/分のAgClの添加速度で20分添加した。
添加終了3分後、E−1を1.02×10-3モル/分の
添加速度で3分添加し、同時にAgBr微粒子乳剤(E
−2)(平均粒子直径0.05μm)を5.2×10-4
モル/分の添加速度で3分添加した。添加終了5分後、
E−1を5.2×10-4モル/分の添加速度で3分添加
し、同時にE−2を1.02×10-3モル/分の添加速
度で3分添加した。添加終了5分後、E−2を1.53
×10-2モル/分のAgBrの添加速度で3分添加し
た。添加終了後90分間熟成した後、沈降剤を加え、温
度を35℃に下げ、沈降水洗した。ゼラチン水溶液を加
え、60℃でpH6.0に調節した。該粒子のレプリカ
の透過型電子顕微鏡写真像(以下TEMと記す)を観察
した。得られた乳剤は、銀を基準としてAgBrを20
モル%含む塩臭化銀{100}多重構造平板粒子であっ
た。該粒子の形状特性値は、a1 =93、a2 =9.
5、a3 =1.62μm 、a4 =0.17μm、a5
1.60であった。
【0066】乳剤5の調製 ({111}AgBrCl平板乳剤の調製)平板状粒子
Cの調整において、pAg8.5に保ちながらコントロ
ールダブルジェット法で成長を行なう際に臭化カリウム
溶液を臭化カリウムと塩化カリウムの混合溶液とし、ア
スペクト比、粒子サイズ等の粒子形状が平板状粒子Cと
ほぼ同じになる様にして塩化銀含率が17%と24%に
なる{111}面を主平面とする塩臭化銀平板乳剤D、
Eを作製した。他の条件は、平板状粒子Cの作製と同一
条件にした。
【0067】乳剤6の調製 (単分散立方体ハロゲン化銀乳剤の調製)水1リットル
にゼラチン32gを溶解し、53℃に加温された容器に
臭化カリウム0.3g、塩化ナトリウム5gを入れた
後、80gの硝酸銀を含む水溶液444mlと臭化カリウ
ム45g及び塩化ナトリウム5.5gを含む水溶液45
2mlをダブルジェット法により約20分間かけて添加
し、その後80gの硝酸銀を含む水溶液400mlと臭化
カリウム46.4g、塩化ナトリウム5.7g及びヘキ
サクロロイリジウム(III)酸カリウム(10-7モル/モ
ル銀)を含む水溶液415mlとをダブルジェット法によ
り約25分間かけて添加して、平均粒子サイズ(投影面
積直径)0.34μmの立方体単分散塩臭化銀粒子(投
影面積直径の変動係数10%)を作製した。この乳剤を
凝集法により脱塩処理後、ゼラチン62g、フェノキシ
エタノール1.75gを加え、pH6.5、pAg8.
5に合わせた。
【0068】化学増感 以上の如く調製した乳剤1〜6を攪拌しながら60℃に
保った状態で化学増感を施した。まず、チオスルホン酸
化合物−Iをハロゲン化銀1モルあたり10-4モル添加
し、つぎに直径0.10μmのAgBr微粒子を全銀量
に対して1.0モル%添加し、5分後1%のKI溶液を
ハロゲン化銀1モルあたり10ー3モル添加しさらに3分
後、二酸化チオ尿素を1×10-6モル/モルAg添加
し、22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎ
に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テ
トラアザインデンを3×10-4モル/モルAgと増感色
素−1,2をそれぞれ添加した。さらに塩化カルシウム
を添加した。さらに塩化金酸1×10-5モル/モルAg
およびチオシアン酸カリウム3.0×10-3モル/モル
Agを添加し、引き続きチオ硫酸ナトリウム(6×10
-6モル/モルAg)及びセレン化合物−I(4×10-6
モル/モルAg)を添加した。さらに3分後に核酸
(0.5g/モルAg)を添加した。40分後に水溶性
メルカプト化合物ー1を添加し35℃に冷却した。こう
して乳剤の調製(化学熟成)を終了した。
【0069】
【化14】
【0070】(乳剤塗布液の調製)化学増感を施した乳
剤に対してハロゲン化銀1モル当たり下記の薬品を添加
して乳剤塗布液とした。 ・ゼラチン(乳剤中のゼラチンも含めて) 111g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 21.5g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 5.1g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.2g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が230%の値となるように添加量を調整 ・化合物−I 42.1mg ・化合物−II 10.3g ・化合物−III 0.11g ・化合物−IV 8.5mg ・化合物−V 0.43g ・化合物−VII 0.1g ・化合物−VIII 0.1g NaOHでpH6.1に調整
【0071】
【化15】
【0072】
【化16】
【0073】上記塗布液に対し、染料−Iが片面当たり
10mg/m2となるように染料乳化物Aを添加した。
【0074】
【化17】
【0075】(染料乳化物Aの調製)上記染料−Iを6
0gおよび下記高沸点有機溶媒−Iを62.8g、−II
を62.8g及び酢酸エチル333gを60℃で溶解し
た。つぎにドデシルスルホン酸ナトリウムの5%水溶液
65mlとゼラチン94g、水581mlを添加し、ディゾ
ルバーにて60℃、30分間乳化分散した。つぎに下記
化合物−VIを2gおよび水6リットルを加え、40℃に
降温した。つぎに旭化成製限外濾過ラボモジュールAC
P1050を用いて、全量が2kgとなるまで濃縮し、同
化合物−VIを1g加えて染料乳化物Aとした。
【0076】
【化18】
【0077】(表面保護層塗布液の調製)表面保護層塗
布液を、各成分の比率が以下の様になるよう調製し、表
1の塗布量となるように調製した。 ・ゼラチン 1.000g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.044g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万)0.0016g ・塗布助剤−I 0.026g ・塗布助剤−II 0.048g ・塗布助剤−III 0.010g ・塗布助剤−IV 0.0042g ・塗布助剤−V 0.0032g ・化合物−IX 0.0028g ・プロキセル 0.0012g (NaOHでpH6.8に調整) ・マット剤(表1の通り)
【0078】
【化19】
【0079】(支持体の調製) (1)下塗層用染料分散物Bの調製 下記の染料−IV、Vを特開昭63−197943号に記
載の方法でボールミル処理した。
【0080】
【化20】
【0081】水434mlおよびTriton X200
(登録商標)界面活性剤(TX−200(登録商標))
の6.7%水溶液791mlとを2リットルのボールミル
に入れた。染料20gをこの溶液に添加した。酸化ジル
コニウム(ZrO2)のビーズ400ml(2mm径)を添加
し、内容物を4日間粉砕した。この後、12.5%ゼラ
チン160gを添加した。脱泡した後、濾過によりZr
2 ビーズを除去した。得られた染料分散物を観察した
ところ、粉砕された染料の粒径は0.05〜1.15μ
mにかけての広い分野を有していて、平均粒径は0.3
7μmであった。さらに、遠心分離操作を行うことで
0.9μm以上の大きさの染料粒子を除去した。こうし
て染料分散物Bを得た。
【0082】(2)支持体の調製 二軸延伸された厚さ175μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電を行い、下記の組成より
成る第1下塗液を塗布量が4.9ml/m2と成るようにワ
イヤーコンバーターにより塗布し、185℃にて1分間
乾燥した。つぎに反対面にも同様にして第1下塗層を設
けた。使用したポリエチレンテレフタレートには染料−
Iが0.04wt%含有されているものを用いた。 ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固形分40%ブタジエン/スチレン重量比=31/69) 158ml ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリ ウム塩4%溶液 41ml ・蒸留水 801ml *ラテックス溶液中には、乳化分散剤として下記化合物をラテックス固形分 に対し0.4wt%含有
【0083】
【化21】
【0084】(3)下塗層の塗布 上記の両面の第1下塗層上に下記の組成からなる第2の
下塗層を塗布量が下記に記載の量となるように片側ず
つ、両面にワイヤー・バーコーダー方式により塗布し、
155℃で乾燥した。 ・ゼラチン 80mg/m2 ・染料分散物B(染料固形分として) 8mg/m2 ・塗布助剤−VI 1.8mg/m2 ・化合物−X 0.27mg/m2 ・マット剤 平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレート2.5mg/m2
【0085】
【化22】
【0086】(処理) 自動現像機・・・富士フイルム(株)社製CEPROS
−30M 濃縮液の調製 〈現像液〉 パーツ剤A 水酸化カリウム 330g 亜硫酸カリウム 630g 亜硫酸ナトリウム 255g 炭酸カリウム 90g ホウ酸 45g ジエチレングリコール 180g ジエチレントリアミン五酢酸 30g 1−(N,N−ジエチルアミン)エチル−5−メルカプト テトラゾール 0.75g ハイドロキノン 450g 水を加えて 6000ml pH 4.68
【0087】(処理液の調製)上記現像液濃縮液を下記
の容器に各パーツ剤毎に充填した。この容器はパーツ剤
A、B、Cの各部分容器が容器自身によって一つに連結
されているものである。また、上記定着液濃度も同種の
容器に充填した。まず、現像槽内にスターターとして、
酢酸54gと臭化カリウム55.5gを含む水溶液30
0mlを添加した。上記処理剤入容器を逆さにして自現機
の側面に装着されている処理液ストックタンクの穿孔刃
にさしこんで、キャップの封止膜を破り、容器内の各処
理剤をストックタンクに充填した。これらの各処理剤を
下記の割合で自現機の現像槽、定着槽に、それぞれ自現
機に設置されているポンプを作動して満たした。また、
感材が四切サイズ換算で8枚処理される毎にも、この割
合で、処理剤原液と水とを混合して自現機の処理槽に補
充した。
【0088】 現像液 パーツ液A 51ml パーツ液B 10ml パーツ液C 10ml 水 125ml pH 10.50 定着液 濃縮液 80ml 水 120ml pH 4.62 水洗槽には水道水を満たした。
【0089】 パーツ剤A 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 60g 水を加えて 4125ml
【0090】 パーツ剤B ジエチレングリコール 525g 3,3′ジチオビスヒドロ桂皮酸 3g 氷酢酸 102.6g 2−ニトロインダゾール 3.75g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 34.5g 水を加えて 750ml
【0091】 パーツ剤C グルタールアルデヒド(50wt/wt%) 150g 臭化カリウム 15g メタ重亜硫酸カリウム 105g 水を加えて 750ml
【0092】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム(70wt/mol%) 3000ml エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.45g 亜硫酸ナトリウム 225g ホウ酸 60g 1−(N,N−ジエチルアミン)−エチル−5−メルカプト テトラゾール 15g 酒石酸 48g 氷酢酸 675g 水酸化ナトリウム 225g 硫酸(36N) 58.5g 硫酸アルミニウム 150g また、水あか防止剤として、放線菌を平均粒径100μ
m、平均孔径3μmのパーライトに担持させたもの0.
4gをポリエチレン製のビン(ビン開口部を300メッ
シュのナイロン布で覆い、この布より水および菌の流通
が可能)に充填したものを3個用意し、そのうちの2個
を水洗槽の底部に、1個を水洗水のストックタンク(液
量0.2リットル)の底部にそれぞれ沈めた。 (写真材料の調製)前述のごとく準備した支持体上に先
の乳剤層と表面保護層とを組み合わせ同時押し出し法に
より両面に塗布した。片面当りの塗布銀量、表面保護層
の厚さ(最外層の厚さ)及び総膜厚は表1の様になるよ
うに塗布した。
【0093】
【表1】
【0094】このようにして得られた試料について接着
性の試験を行った。接着試験は試料を30.5cm×2
5.4cmに裁断し、重なりあわないように、温度25
℃、相対湿度80%に保った容器に2日間保存し、その
後感光材料の最上層とバック層を重ね、40g/cm2
になるように24時間重りをのせた。その後これらの試
料をはがして接着面積を測定し、接着部分の面積の割合
(%)で接着性を評価した。また、現像処理後の試料に
ついても同様の方法で接着性の評価を行った。更に富士
フイルム(株)社製CEPROS−30M自動現像機を
用いて処理を行った。但し、水洗浴槽の直後にシリコー
ンゴム製のラバーリップを設けた。ラバーリップの形状
は幅480mm、厚さ8mmで先端部分の形状が鋭角を
なしている2枚のシリコーンゴムが互いに先端部分で接
しており試料はこの間を通過するようになっている。つ
まり、30.5cm×25.4cmの試料を100枚処
理した後、マット剤のラバーリップでの脱落の程度を比
較した。脱落の程度については以下のランクで評価し
た。 ランクA:マット剤の付着数 0個以上 1個以下 ランクB:マット剤の付着数 2個以上 5個以下 ランクC:マット剤の付着数 6個以上 25個以下 ランクD:マット剤の付着数 26個以上100個以下 ランクE:マット剤の付着数 101個以上 以上の結果を表2にしめす。
【0095】
【表2】
【0096】以上の結果から明らかに、本発明の重合体
粒子は総膜厚が5μm以下でもマット剤の剥落が比較重
合体粒子と比べて非常に少なかった。その効果は、接着
面積が現像処理後もほとんど悪化していないところにも
現れている。接着性の検討とマット剤の剥落の検討で
は、乳剤種を乳剤1から乳剤2、3、4、5もしくは6
に代えてもほぼ同様の結果が得られた。
【0097】実施例2 実施例1の乳剤塗布液の調製及び、表面保護層塗布液の
調製以外は実施例1と同様に行った。 (乳剤塗布層の調製)化学増感を施した乳剤に対してハ
ロゲン化銀1モル当たり下記の薬品を添加して乳剤塗布
液とした。 ・ゼラチン(乳剤中のゼラチンも含めて) 111g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 21.5g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 5.1g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.2g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が230%の値となるように添加量を調整 ・化合物−I 42.1mg ・化合物−II 10.3g ・化合物−III 0.11g ・化合物−IV 8.5mg ・化合物−V 0.43g ・化合物−VII 0.1g ・化合物−VIII 0.1g NaOHでpH6.1に調整 (表面近接層塗布液の調製)上記乳剤塗布層の塗布液中
にマット剤を表3の様に添加して塗布液とした。化合物
は前記の化15及び化16に記載のものを用いた。
【0098】
【表3】
【0099】上記塗布液に対し、染料−Iが片面当たり
10mg/m2となるように染料乳化物Aを添加した。化合
物は前記の化17に記載のものを用いた。
【0100】(表面保護層塗布液の調製)表面保護層塗
布液を、各成分の比率が以下の様になるよう調製し、表
1の塗布量となるように塗布した。 ・ゼラチン 1.000g ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.044g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万)0.0016g ・塗布助剤−I 0.026g ・塗布助剤−II 0.048g ・塗布助剤−III 0.010g ・塗布助剤−IV 0.0042g ・塗布助剤−V 0.0032g ・化合物−VII 0.0028g ・プロキセル 0.0012g (NaOHでpH6.8に調整)化合物は前記の化19
に記載のものである。以上の試料について、実施例1と
同様な方法で接着性の検討及びマット剤の剥落の検討を
行ったところ表4の様な結果となった。
【0101】
【表4】
【0102】表4より明らかなように、本発明の重合体
粒子を最外層に存在させた場合と同様に、本発明の重合
体粒子は総膜厚が5μm以下でもマット剤の剥落が比較
重合体粒子と比べて非常に少なかった。その効果は、接
着面積が現像処理後もほとんど悪化していないところに
も現れている。接着性の検討とマット剤の剥落の検討で
は、乳剤種を乳剤1から乳剤2、3、4、5もしくは6
に代えてもほぼ同様の結果が得られた。
【0103】本発明の重合体粒子を使うことで、総膜厚
が5μm以下の条件で、マット剤の剥落が起こらない技
術が得られた。このマット剤の剥落は使用する乳剤種を
代えても同様な結果が得られた。ところで、乳剤層を薄
板化するに従い、塗布される銀量も少なくなってくる。
そのためカバーリングパワーが大きい粒子が必要とされ
る場合が多い。そのため、本発明の重合体粒子を使用す
る場合、平板粒子が用いられる場合が多い。また、環境
問題、迅速処理の観点から塩化銀リッチなハロゲン化銀
が用いられる場合が多い。
【0104】実施例3 乳剤1から6を片面銀量2.25g、総膜厚3μm、本
発明重合体粒子1を添加量0.046g/m2 (最外層
に存在)の条件で塗布し試料41から46を作成した。
【0105】(写真性能の評価)各試料を富士写真フイ
ルム(株)社製のXレイオルソスクリーンHR−4を使
用して両側から0.05秒の露光を与えた。露光後、以
下の自動現像機と処理液を用いて感度の評価を行った。
感度はカブリ+0.1の濃度を与えるに要する露光量の
逆数の対数で表わし、試料1の感度を100として他を
相対値で表わした。処理は前記の富士フイルム(株)社
製CEPROS−30M自現機を用い30秒で処理を行
った。更に接着性の検討及び、マット剤の剥落の検討は
実施例1と同様に行った。
【0106】結果を表5に示す。
【0107】
【表5】
【0108】表5のごとく、接着性及びマット剤の剥落
については、使用乳剤の違いによる差は認められなかっ
たが、写真性は平板粒子である乳剤1から5を使った試
料41から45の方が高感であることがわかった。ま
た、試料43から45は処理時間を更に短くしていく
と、漂白不良等が観察され、この傾向は純臭化銀平板粒
子である試料45に顕著に見られ、迅速処理適性におい
て塩化銀リッチな感材が優れていることがわかった。こ
の事は、本発明の重合体粒子が迅速処理適性のある、つ
まり過酷な摩擦にさらされる可能性のある塩化銀がリッ
チな感材により有効であるとがわかる。
【0109】
【発明の効果】本発明の重合体粒子を用いることで、支
持体上の親水性コロイド層の総膜厚が薄くなった状態
で、迅速処理等の過酷な摩擦を受けてもマット剤の剥落
が極めて少ないハロゲン化銀感光材料を得ることが出来
た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/46 G03C 1/46 1/95 1/95 5/17 5/17 G21K 4/00 G21K 4/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀感光材料におい
    て、支持体上に存在する親水性コロイド層の総膜厚の平
    均が0.5μm以上6μm以下であり、かつ支持体上の
    最外層あるいはその近接層に平均粒径が0.2μm以上
    10μm以下であって、有機硬膜剤と反応して共有結合
    を生成する官能基あるいはゼラチンと反応して共有結合
    を生成する官能基の少なくとも1つを有する重合体粒子
    を含有していることを特徴とするハロゲン化銀感光材
    料。
  2. 【請求項2】 該感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も1層に含まれるハロゲン化銀粒子の、全投影面積の合
    計の30%以上が、アスペクト比(円相当径/厚さ)
    2.0以上25以下で、かつ厚さが0.02μm以上
    0.35μm以下の平板状粒子であることを特徴とする
    請求項1に記載のハロゲン化銀感光材料。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀粒子のCl含率が、30モ
    ル%/Agモル以上100モル%/Agモル以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハロゲン化銀
    感光材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に存在する親水性コロイド層の
    総膜厚の平均が0.5μm以上4μm以下であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のハロゲン
    化銀感光材料。
  5. 【請求項5】 該感光性ハロゲン化銀乳剤が金及び/又
    はカルコゲン増感をほどこされていることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項記載のハロゲン化銀感光材
    料。
  6. 【請求項6】 該感光性ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も1層が支持体の両面に存在することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項記載のハロゲン化銀感光材料。
  7. 【請求項7】 X線露光にて発光する蛍光増感紙と組み
    合わせて用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項記載のハロゲン化銀感光材料。
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