JPH0987284A - 抗腫瘍性物質be−42303類 - Google Patents
抗腫瘍性物質be−42303類Info
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- JPH0987284A JPH0987284A JP26623295A JP26623295A JPH0987284A JP H0987284 A JPH0987284 A JP H0987284A JP 26623295 A JP26623295 A JP 26623295A JP 26623295 A JP26623295 A JP 26623295A JP H0987284 A JPH0987284 A JP H0987284A
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- JP
- Japan
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- compound
- culture
- antitumor
- methanol
- general formula
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式
【化1】
[式中、R1はヒドロキシ基又はヒドラジノ基を、R2は
水素原子又はメチル基を示す]で表される化合物、その
製造法及びその用途並びに該化合物を産生する微生物に
関するものである。 【効果】本発明の化合物は、腫瘍細胞の増殖を阻害して
抗腫瘍作用を有することから医薬の分野において抗腫瘍
剤として有用である。
水素原子又はメチル基を示す]で表される化合物、その
製造法及びその用途並びに該化合物を産生する微生物に
関するものである。 【効果】本発明の化合物は、腫瘍細胞の増殖を阻害して
抗腫瘍作用を有することから医薬の分野において抗腫瘍
剤として有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬の分野で有用で
あり、より具体的には腫瘍細胞の増殖を阻害して抗腫瘍
作用を有する新規化合物群、その製造法及びその用途並
びに該化合物を産生する微生物に関するものである。
あり、より具体的には腫瘍細胞の増殖を阻害して抗腫瘍
作用を有する新規化合物群、その製造法及びその用途並
びに該化合物を産生する微生物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】癌化学療法の分野においては、既に多く
の化合物が医薬品として実用化されている。しかしなが
らさまざまな種類の腫瘍に対してその効果は必ずしも充
分ではなく、また臨床上これらの薬剤に対する腫瘍細胞
の耐性現象が明らかにされるにつれ、その臨床的応用性
は複雑化している[第47回日本癌学会総会記事、12
頁〜15頁(1988年)等参照]。このような状況
下、癌治療の分野においては常に新規抗腫瘍性物質の開
発が求められている。
の化合物が医薬品として実用化されている。しかしなが
らさまざまな種類の腫瘍に対してその効果は必ずしも充
分ではなく、また臨床上これらの薬剤に対する腫瘍細胞
の耐性現象が明らかにされるにつれ、その臨床的応用性
は複雑化している[第47回日本癌学会総会記事、12
頁〜15頁(1988年)等参照]。このような状況
下、癌治療の分野においては常に新規抗腫瘍性物質の開
発が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の希求に
応えることのできる新規な抗腫瘍性物質を提供すること
を目的とするものである。即ち、既存の抗腫瘍性物質が
充分に効果を発揮できない種々の腫瘍に対しても抗腫瘍
効果を発揮する化合物を提供することが本発明が解決し
ようとする課題である。
応えることのできる新規な抗腫瘍性物質を提供すること
を目的とするものである。即ち、既存の抗腫瘍性物質が
充分に効果を発揮できない種々の腫瘍に対しても抗腫瘍
効果を発揮する化合物を提供することが本発明が解決し
ようとする課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、抗腫瘍活性を有する物質について微生
物二次代謝産物を広くスクリーニングした結果、一般式
[1]で表される化合物が優れた抗腫瘍作用を示すこと
を見いだして本発明を完成した。
題を解決すべく、抗腫瘍活性を有する物質について微生
物二次代謝産物を広くスクリーニングした結果、一般式
[1]で表される化合物が優れた抗腫瘍作用を示すこと
を見いだして本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は新規な一般式
【0006】
【化4】 [式中、R1はヒドロキシ基またはヒドラジノ基を、R2
は水素原子またはメチル基を示す]で表される化合物、
その製法及び用途、並びに一般式[1A]の化合物を産
生する能力を有するストレプトミセス(Strepto
myces)属に属する微生物に関するものである。以
下に本発明にかかわる新規な抗腫瘍性物質BE−423
03類の物理化学的な性状を示す。ここで、一般式
[1]のR1がヒドロキシ基であり、R2がメチル基であ
る化合物をBE−42303A、R1がヒドロキシ基で
あり、R2が水素原子である化合物をBE−42303
B、R1がヒドラジノ基であり、R2がメチル基である化
合物をBE−42303C、R1がヒドラジノ基であ
り、R2が水素原子である化合物をBE−42303D
とそれぞれ称する。下記にNMR測定における略号の意
味を示す。 s : シングレット d : ダブレット t : トリプレット q : カルテット m : マルチプレット br : ブロード J : カップリング定数 Hz : ヘルツ BE−42303Aの物理化学的性状 性状 ;白色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C30H40O5N2 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 509.3048 計算値 509.3016 比旋光度;[α]20 D = +372°(c 1.0,
CHCl3 −CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax [MeOH,nm]
(ε); 278 (32000) 赤外部吸収スペクトル ;(KBr,cm-1) 331
9,2952, 2925,2863,1711,16
76,1651,1620,1597,1545,14
52,1346,1252,1057,1003,96
6 融点;250 ℃ (分解)1 H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl3−C
D3OD/6:1)δppm: 6.99(2H,
m),6.28(1H,d,J=14.2Hz),6.
20(1H,d,J=14.2Hz),5.37 (1
H,dd,J=15.1Hz,9.3Hz), 5.2
0 (1H,ddd,J=15.1Hz,8.8Hz,
4.9Hz), 3.60 (2H,m), 2.84
〜2.96(2H,m), 2.84 (3H,s),
2.70 (1H,ddd,J=13.2Hz,
11.7Hz,<0.5Hz), 2.56 (1H,
dd,J=10.7Hz,9.3Hz), 2.40
(1H,m), 2.30 (1H,ddd,J=1
6.6Hz, 12.2Hz,4.4Hz), 2.2
0 (1H,m), 1.97〜2.15 (4H,
m), 1.91 (1H,m), 1.82 (1
H,m), 1.46〜1.54 (2H,m),
1.31 (1H,m), 1.10〜1.26(2
H,m), 1.06 (1H,m), 0.96
(1H,m), 0.85 (3H,d,J=6.3H
z), 0.77 (3H,t, J=7.3Hz),
0.75 (1H,m)13 C−NMRスペクトル(100MHz, CDCl3
−CD3OD/6:1)δppm;202.2
(s), 194.9 (s), 186.5
(s), 172.8 (s), 165.8
(s), 137.5 (d), 136.7
(d), 135.9 (d), 133.6
(d), 132.2 (d), 129.0
(d), 100.8 (s), 66.0 (d),
65.5 (d), 54.7 (d), 52.7
(d), 51.5 (d), 48.3 (d),
43.7 (d), 40.5 (t),38.6
(t), 38.1 (t), 33.2 (t),2
6.7 (t),26.1 (q),25.8
(t), 24.3 (t), 21.4(t), 1
7.0 (q), 12.1 (q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒および水に
難溶。 酸性、中性、塩基性物質の区別;中性物質 Rf値;0.53 [メルク社製キーゼルゲル60F
254使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水
(10:2:0.1 )] BE−42303B の理化学的性状 性状 ;白色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C29H39O5N2 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 495.2874 計算値 495.2859 紫外部吸収スペクトル;λmax [MeOH,nm]
(ε); 277 (38000) 赤外部吸収スペクトル ;(KBr,cm-1)332
6,2954,2948,1718,1648,161
2,1596, 1558,1456,1344,12
53,1060,1004,960 融点;250 ℃ (分解)1 H−NMRスペクトル (400MHz, CDCl3
−CD3OD/6:1)δppm; 7.02 (2
H,m), 6.34 (1H,d,J=14.2H
z), 6.23 (1H,d,J=14.2Hz),
5.40 (1H,dd,J=15.1Hz,8.8
Hz), 5.25 (1H,ddd,J=15.1H
z,8.8Hz,5.4Hz), 3.77 (1H,
m), 3.55 (1H,m), 2.93 (1
H,m), 2.89 (1H,m),2.78 (1
H,m), 2.62 (1H,dd,J=10.8H
z,8.8Hz), 2.35〜2.50 (2H,
m), 2.00〜2.30 (5H,m), 1.8
7 (1H,m), 1.82 (1H,m), 1.
59(1H,m), 1.53 (1H,m), 1.
20〜1.38 (3H,m), 1.08 (1H,
m), 1.00 (1H,m), 0.88 (3H
d,J=6.4Hz), 0.80 (3H,t,J=
7.3Hz), 0.80 (1H,m) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒および水に
難溶。 酸性、中性、塩基性物質の区別;中性物質 Rf値;0.28[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0:2:0.1)] BE−42303C の理化学的性状 性状 ;黄褐色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C30H43O4N4 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 523.3262 計算値 523.3284 比旋光度;[α]20 D = +200° (c 0.
2,CHCl3−CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax[MeOH,nm]
(ε); 202 (15000), 245 (s
h), 285 (24000), 345(sh) 赤外部吸収スペクトル ; (KBr,cm-1 ) 3
423, 2948,2863, 1650, 162
5, 1592, 1500, 1448,1430,
1400, 1270, 1253, 1053,
1002,9701 H−NMRスペクトル(500MHz, CDCl3)
δppm;11.4(1H,s),7.31(1H,
brs),7.10(2H,m),6.52(1H,
d,J=13.7Hz),6.27(1H,d,J=1
4.6Hz),5.56(2H,m),3.95(2
H,s),3.62(1H,brt,J=4.3H
z),3.56(1H,m),3.38(1H,dd
d,J=12.2, 10.7, 4.3Hz),3.
13(1H,ddd,J=12.2Hz,10.7H
z,4.9Hz),3.06(1H,m),2.98
(1H,m),2.88(3H,s),2.61(1
H,dd, J=11.0Hz, 8.6Hz),2.
54(1H,m),2.23(1H,m), 2.06
〜2.18(3H,m),2.05(1H,m),1.
92(2H,m),1.66(1H,m),1.59
(1H,m),1.25〜1.45 (3H,m),
1.14(1H,m),1.04(1H,m),0.9
4 (3H,d, J=6.7Hz),0.86(3
H,t,J=7.3Hz), 0.85 (1H,m)13 C−NMRスペクトル(125MHz, CDC
l3) δppm;200.9 (s), 195.2
(s), 173.2 (s), 172.8
(s), 166.6 (s), 137.7
(d), 136.2(d), 135.0 (d),
133.2 (d), 133.0 (d), 12
9.6 (d), 93.6 (s),65.8
(d), 65.2(d), 53.3 (d),
52.9 (d), 51.4 (d),48.5
(d), 43.4 (d), 40.9 (t),
38.7(t), 38.6 (t), 29.1
(t), 26.3 (q), 26.2 (t),
25.4 (t), 25.1 (t), 22.2
(t), 17.4 (q), 12.4 (q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒に溶け易
く、水に溶けにくい。 Rf値;0.53[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0: 2:0.1)] BE−42303D の理化学的性状 性状 ;黄褐色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C29H41O4N4 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+とし
て: 実測値 509.3132 計算値 509.3128 比旋光度;[α]20 D = +148° (c
0.2, CHCl3−CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax[MeOH,nm]
(ε); 202 (14000), 248 (s
h), 285 (24000), 345(sh) 赤外部吸収スペクトル ; (KBr,cm-1) 34
24, 2950, 2861, 1643, 162
5, 1589, 1500, 1450,1427,
1390, 1305, 1251, 1060,
1000, 9701 H−NMRスペクトル(500MHz, CDCl3)
δppm;11.4 (1H,s), 7.58 (1
H,brs), 7.10 (2H,m), 6.51
(1H,d,J=15.0), 6.27 (1H,
d,J=15.0), 5.54 (2H,m),
5.46 (1H,brs),3.99 (2H,
s), 3.84 (1H,brt,J=4.8H
z),3.57 (1H,m), 3.40 (1H,
dt, J=11.8,4.4Hz), 3.14
(1H,dt,J=11.8,4.5), 3.05
(1H,m), 2.98 (1H,m), 2.62
(1H,dd, J=10.7, 8.6Hz),
2.55 (1H,m), 2.23 (1H,m),
2.02〜2.20 (4H,m), 1.88
(2H,m), 1.76 (1H,m), 1.59
(1H,m) , 1.51 (1H,m), 1.
40 (1H,m), 1.33 (1H,m),
1.14 (1H,m), 1.05 (1H,m),
0.94 (3H,d, J=6.4Hz), 0.
86 (3H,t,J=7.3Hz), 0.85
(1H,m)13 C−NMRスペクトル(125MHz, CDC
l3) δppm;201.0 (s), 196.4
(s), 175.2 (s), 174.0
(s), 166.6 (s), 137.6
(d),136.3 (d), 135.1(d),
132.9 (d), 129.5 (d),93.2
(s), 65.9 (d), 60.0 (d),
53.5 (d), 52.8 (d), 51.5
(d), 48.6 (d), 43.4 (d),
40.8 (t), 38.9 (t), 38.6
(t),29.1 (t), 28.5 (t), 2
6.1 (t), 25.3(t), 22.6
(t), 17.4 (q), 12.3(q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒に溶け易
く、水に溶けにくい。 Rf値;0.50[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0: 2:0.1)] BE−42303類の抗腫瘍作用 抗腫瘍性物質BE−42303類のマウス実験腫瘍細胞
に対する増殖阻止作用を決定するため、試験管内で試験
を行なった。マウス白血病細胞P388に対する抗腫瘍
作用試験は、BE−42303類をジメチルスルホキシ
ドに溶解した後、ジメチルスルホキシドで逐次希釈して
から、牛胎児血清10%含有RPMI1640培地(2
0mMの2−メルカプトエタノールを含む)に加え検液
とした。1x103個の腫瘍細胞を含む細胞培養培地
(牛胎児血清10%含有RPMI1640培地、20m
Mの2−メルカプトエタノールを含む)50μlを96
穴マイクロプレートに分注し、37℃で24時間、5%
CO2下で培養した後に上記の検液を50μlを加え、
37℃で72時間、5%CO2下で培養後、MTT測定
法により対照群と比較した。マウス大腸癌細胞colo
n 26に対する抗腫瘍試験は、BE−42303類を
ジメチルスルホキシドに溶解した後ジメチルスルホキシ
ドで逐次希釈してから、牛胎児血清10%含有RPMI
1640培地に加え検液とした。1x 103個の腫瘍
細胞を含む細胞培養培地(牛胎児血清10%含有RPM
I1640培地)100μlを96穴マイクロプレート
に分注し、37℃で24時間、5%CO2下で培養した
後に上記の検液100μlを加え、37℃で72時間、
5%CO2下で培養後、50%トリクロロ酢酸で固定
し、0.4% スルホローダミンBで染色後、10mM
トリス液を用いて細胞から色素を抽出した。450nm
を対照波長として550nmに於ける吸光度を測定して
対照群と比較した。その結果、BE−42303類は両
腫瘍細胞に対し、強い増殖阻止活性を示し、50%増殖
阻止濃度(IC50)は第1表の通りであった。更に、B
E−42303類のヒト腫瘍細胞に対する抗腫瘍活性を
試験管内で試験した。細胞は、ヒト大腸癌細胞DLD−
1、ヒト肺癌細胞PC−13及びヒト胃癌細胞MKN−
45 を使用し、細胞培養用培地は、全ての腫瘍細胞共
に牛胎児血清10%含有RPMI1640培地を用い、
上記のマウス大腸癌細胞colon 26と同様の方法
を用いて測定した。その結果、BE−42303類はヒ
ト腫瘍細胞に対しても強い増殖阻害活性を示し、その5
0%増殖阻止濃度(IC50)は第1表の通りであった。
は水素原子またはメチル基を示す]で表される化合物、
その製法及び用途、並びに一般式[1A]の化合物を産
生する能力を有するストレプトミセス(Strepto
myces)属に属する微生物に関するものである。以
下に本発明にかかわる新規な抗腫瘍性物質BE−423
03類の物理化学的な性状を示す。ここで、一般式
[1]のR1がヒドロキシ基であり、R2がメチル基であ
る化合物をBE−42303A、R1がヒドロキシ基で
あり、R2が水素原子である化合物をBE−42303
B、R1がヒドラジノ基であり、R2がメチル基である化
合物をBE−42303C、R1がヒドラジノ基であ
り、R2が水素原子である化合物をBE−42303D
とそれぞれ称する。下記にNMR測定における略号の意
味を示す。 s : シングレット d : ダブレット t : トリプレット q : カルテット m : マルチプレット br : ブロード J : カップリング定数 Hz : ヘルツ BE−42303Aの物理化学的性状 性状 ;白色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C30H40O5N2 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 509.3048 計算値 509.3016 比旋光度;[α]20 D = +372°(c 1.0,
CHCl3 −CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax [MeOH,nm]
(ε); 278 (32000) 赤外部吸収スペクトル ;(KBr,cm-1) 331
9,2952, 2925,2863,1711,16
76,1651,1620,1597,1545,14
52,1346,1252,1057,1003,96
6 融点;250 ℃ (分解)1 H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl3−C
D3OD/6:1)δppm: 6.99(2H,
m),6.28(1H,d,J=14.2Hz),6.
20(1H,d,J=14.2Hz),5.37 (1
H,dd,J=15.1Hz,9.3Hz), 5.2
0 (1H,ddd,J=15.1Hz,8.8Hz,
4.9Hz), 3.60 (2H,m), 2.84
〜2.96(2H,m), 2.84 (3H,s),
2.70 (1H,ddd,J=13.2Hz,
11.7Hz,<0.5Hz), 2.56 (1H,
dd,J=10.7Hz,9.3Hz), 2.40
(1H,m), 2.30 (1H,ddd,J=1
6.6Hz, 12.2Hz,4.4Hz), 2.2
0 (1H,m), 1.97〜2.15 (4H,
m), 1.91 (1H,m), 1.82 (1
H,m), 1.46〜1.54 (2H,m),
1.31 (1H,m), 1.10〜1.26(2
H,m), 1.06 (1H,m), 0.96
(1H,m), 0.85 (3H,d,J=6.3H
z), 0.77 (3H,t, J=7.3Hz),
0.75 (1H,m)13 C−NMRスペクトル(100MHz, CDCl3
−CD3OD/6:1)δppm;202.2
(s), 194.9 (s), 186.5
(s), 172.8 (s), 165.8
(s), 137.5 (d), 136.7
(d), 135.9 (d), 133.6
(d), 132.2 (d), 129.0
(d), 100.8 (s), 66.0 (d),
65.5 (d), 54.7 (d), 52.7
(d), 51.5 (d), 48.3 (d),
43.7 (d), 40.5 (t),38.6
(t), 38.1 (t), 33.2 (t),2
6.7 (t),26.1 (q),25.8
(t), 24.3 (t), 21.4(t), 1
7.0 (q), 12.1 (q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒および水に
難溶。 酸性、中性、塩基性物質の区別;中性物質 Rf値;0.53 [メルク社製キーゼルゲル60F
254使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水
(10:2:0.1 )] BE−42303B の理化学的性状 性状 ;白色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C29H39O5N2 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 495.2874 計算値 495.2859 紫外部吸収スペクトル;λmax [MeOH,nm]
(ε); 277 (38000) 赤外部吸収スペクトル ;(KBr,cm-1)332
6,2954,2948,1718,1648,161
2,1596, 1558,1456,1344,12
53,1060,1004,960 融点;250 ℃ (分解)1 H−NMRスペクトル (400MHz, CDCl3
−CD3OD/6:1)δppm; 7.02 (2
H,m), 6.34 (1H,d,J=14.2H
z), 6.23 (1H,d,J=14.2Hz),
5.40 (1H,dd,J=15.1Hz,8.8
Hz), 5.25 (1H,ddd,J=15.1H
z,8.8Hz,5.4Hz), 3.77 (1H,
m), 3.55 (1H,m), 2.93 (1
H,m), 2.89 (1H,m),2.78 (1
H,m), 2.62 (1H,dd,J=10.8H
z,8.8Hz), 2.35〜2.50 (2H,
m), 2.00〜2.30 (5H,m), 1.8
7 (1H,m), 1.82 (1H,m), 1.
59(1H,m), 1.53 (1H,m), 1.
20〜1.38 (3H,m), 1.08 (1H,
m), 1.00 (1H,m), 0.88 (3H
d,J=6.4Hz), 0.80 (3H,t,J=
7.3Hz), 0.80 (1H,m) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒および水に
難溶。 酸性、中性、塩基性物質の区別;中性物質 Rf値;0.28[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0:2:0.1)] BE−42303C の理化学的性状 性状 ;黄褐色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C30H43O4N4 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+ と
して: 実測値 523.3262 計算値 523.3284 比旋光度;[α]20 D = +200° (c 0.
2,CHCl3−CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax[MeOH,nm]
(ε); 202 (15000), 245 (s
h), 285 (24000), 345(sh) 赤外部吸収スペクトル ; (KBr,cm-1 ) 3
423, 2948,2863, 1650, 162
5, 1592, 1500, 1448,1430,
1400, 1270, 1253, 1053,
1002,9701 H−NMRスペクトル(500MHz, CDCl3)
δppm;11.4(1H,s),7.31(1H,
brs),7.10(2H,m),6.52(1H,
d,J=13.7Hz),6.27(1H,d,J=1
4.6Hz),5.56(2H,m),3.95(2
H,s),3.62(1H,brt,J=4.3H
z),3.56(1H,m),3.38(1H,dd
d,J=12.2, 10.7, 4.3Hz),3.
13(1H,ddd,J=12.2Hz,10.7H
z,4.9Hz),3.06(1H,m),2.98
(1H,m),2.88(3H,s),2.61(1
H,dd, J=11.0Hz, 8.6Hz),2.
54(1H,m),2.23(1H,m), 2.06
〜2.18(3H,m),2.05(1H,m),1.
92(2H,m),1.66(1H,m),1.59
(1H,m),1.25〜1.45 (3H,m),
1.14(1H,m),1.04(1H,m),0.9
4 (3H,d, J=6.7Hz),0.86(3
H,t,J=7.3Hz), 0.85 (1H,m)13 C−NMRスペクトル(125MHz, CDC
l3) δppm;200.9 (s), 195.2
(s), 173.2 (s), 172.8
(s), 166.6 (s), 137.7
(d), 136.2(d), 135.0 (d),
133.2 (d), 133.0 (d), 12
9.6 (d), 93.6 (s),65.8
(d), 65.2(d), 53.3 (d),
52.9 (d), 51.4 (d),48.5
(d), 43.4 (d), 40.9 (t),
38.7(t), 38.6 (t), 29.1
(t), 26.3 (q), 26.2 (t),
25.4 (t), 25.1 (t), 22.2
(t), 17.4 (q), 12.4 (q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒に溶け易
く、水に溶けにくい。 Rf値;0.53[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0: 2:0.1)] BE−42303D の理化学的性状 性状 ;黄褐色アモルファス状固体又は結晶 分子式 ;C29H41O4N4 質量分析;[高分解能FAB−MS](M+H)+とし
て: 実測値 509.3132 計算値 509.3128 比旋光度;[α]20 D = +148° (c
0.2, CHCl3−CH3OH/6:1) 紫外部吸収スペクトル;λmax[MeOH,nm]
(ε); 202 (14000), 248 (s
h), 285 (24000), 345(sh) 赤外部吸収スペクトル ; (KBr,cm-1) 34
24, 2950, 2861, 1643, 162
5, 1589, 1500, 1450,1427,
1390, 1305, 1251, 1060,
1000, 9701 H−NMRスペクトル(500MHz, CDCl3)
δppm;11.4 (1H,s), 7.58 (1
H,brs), 7.10 (2H,m), 6.51
(1H,d,J=15.0), 6.27 (1H,
d,J=15.0), 5.54 (2H,m),
5.46 (1H,brs),3.99 (2H,
s), 3.84 (1H,brt,J=4.8H
z),3.57 (1H,m), 3.40 (1H,
dt, J=11.8,4.4Hz), 3.14
(1H,dt,J=11.8,4.5), 3.05
(1H,m), 2.98 (1H,m), 2.62
(1H,dd, J=10.7, 8.6Hz),
2.55 (1H,m), 2.23 (1H,m),
2.02〜2.20 (4H,m), 1.88
(2H,m), 1.76 (1H,m), 1.59
(1H,m) , 1.51 (1H,m), 1.
40 (1H,m), 1.33 (1H,m),
1.14 (1H,m), 1.05 (1H,m),
0.94 (3H,d, J=6.4Hz), 0.
86 (3H,t,J=7.3Hz), 0.85
(1H,m)13 C−NMRスペクトル(125MHz, CDC
l3) δppm;201.0 (s), 196.4
(s), 175.2 (s), 174.0
(s), 166.6 (s), 137.6
(d),136.3 (d), 135.1(d),
132.9 (d), 129.5 (d),93.2
(s), 65.9 (d), 60.0 (d),
53.5 (d), 52.8 (d), 51.5
(d), 48.6 (d), 43.4 (d),
40.8 (t), 38.9 (t), 38.6
(t),29.1 (t), 28.5 (t), 2
6.1 (t), 25.3(t), 22.6
(t), 17.4 (q), 12.3(q) 溶解性;ジメチルスルホキシド等の有機溶媒に溶け易
く、水に溶けにくい。 Rf値;0.50[メルク社製キーゼルゲル60F254
使用、展開溶媒:クロロホルム/メタノール/水(1
0: 2:0.1)] BE−42303類の抗腫瘍作用 抗腫瘍性物質BE−42303類のマウス実験腫瘍細胞
に対する増殖阻止作用を決定するため、試験管内で試験
を行なった。マウス白血病細胞P388に対する抗腫瘍
作用試験は、BE−42303類をジメチルスルホキシ
ドに溶解した後、ジメチルスルホキシドで逐次希釈して
から、牛胎児血清10%含有RPMI1640培地(2
0mMの2−メルカプトエタノールを含む)に加え検液
とした。1x103個の腫瘍細胞を含む細胞培養培地
(牛胎児血清10%含有RPMI1640培地、20m
Mの2−メルカプトエタノールを含む)50μlを96
穴マイクロプレートに分注し、37℃で24時間、5%
CO2下で培養した後に上記の検液を50μlを加え、
37℃で72時間、5%CO2下で培養後、MTT測定
法により対照群と比較した。マウス大腸癌細胞colo
n 26に対する抗腫瘍試験は、BE−42303類を
ジメチルスルホキシドに溶解した後ジメチルスルホキシ
ドで逐次希釈してから、牛胎児血清10%含有RPMI
1640培地に加え検液とした。1x 103個の腫瘍
細胞を含む細胞培養培地(牛胎児血清10%含有RPM
I1640培地)100μlを96穴マイクロプレート
に分注し、37℃で24時間、5%CO2下で培養した
後に上記の検液100μlを加え、37℃で72時間、
5%CO2下で培養後、50%トリクロロ酢酸で固定
し、0.4% スルホローダミンBで染色後、10mM
トリス液を用いて細胞から色素を抽出した。450nm
を対照波長として550nmに於ける吸光度を測定して
対照群と比較した。その結果、BE−42303類は両
腫瘍細胞に対し、強い増殖阻止活性を示し、50%増殖
阻止濃度(IC50)は第1表の通りであった。更に、B
E−42303類のヒト腫瘍細胞に対する抗腫瘍活性を
試験管内で試験した。細胞は、ヒト大腸癌細胞DLD−
1、ヒト肺癌細胞PC−13及びヒト胃癌細胞MKN−
45 を使用し、細胞培養用培地は、全ての腫瘍細胞共
に牛胎児血清10%含有RPMI1640培地を用い、
上記のマウス大腸癌細胞colon 26と同様の方法
を用いて測定した。その結果、BE−42303類はヒ
ト腫瘍細胞に対しても強い増殖阻害活性を示し、その5
0%増殖阻止濃度(IC50)は第1表の通りであった。
【0007】
【表1】 上述したようにBE−42303類はマウス及びヒトの
腫瘍細胞に対し顕著な増殖阻止作用を示す。従って、本
発明はヒトをはじめとする哺乳動物の抗腫瘍剤として有
用である。BE−42303類の製造法について説明す
る。本発明の抗腫瘍性物質BE−42303AおよびB
の製造に使用する微生物又はその変異株は、抗腫瘍性物
質 BE−42303類を生産するものならばいずれで
も良いが、例えば以下の菌学的性状を有する微生物が挙
げられる。 1.形態 A42303株はよく伸長し分岐する基生菌糸と気菌糸
を形成し輪生岐および菌糸の分断は認められない。気菌
糸上には胞子の連鎖(10〜50個、時としてそれ以
上)を作り、その形態は、らせん状である。胞子の表面
は平滑で大きさが1.0〜0.8X0.6〜0.4 μ
mの卵形であり、胞子のう、鞭毛胞子、および菌核等の
特殊な器官は観察されない。 2.各種寒天平板培地における培養性状 各種寒天平板培地において、28℃、14日間培養した
結果を第2表に示す。 第2表
腫瘍細胞に対し顕著な増殖阻止作用を示す。従って、本
発明はヒトをはじめとする哺乳動物の抗腫瘍剤として有
用である。BE−42303類の製造法について説明す
る。本発明の抗腫瘍性物質BE−42303AおよびB
の製造に使用する微生物又はその変異株は、抗腫瘍性物
質 BE−42303類を生産するものならばいずれで
も良いが、例えば以下の菌学的性状を有する微生物が挙
げられる。 1.形態 A42303株はよく伸長し分岐する基生菌糸と気菌糸
を形成し輪生岐および菌糸の分断は認められない。気菌
糸上には胞子の連鎖(10〜50個、時としてそれ以
上)を作り、その形態は、らせん状である。胞子の表面
は平滑で大きさが1.0〜0.8X0.6〜0.4 μ
mの卵形であり、胞子のう、鞭毛胞子、および菌核等の
特殊な器官は観察されない。 2.各種寒天平板培地における培養性状 各種寒天平板培地において、28℃、14日間培養した
結果を第2表に示す。 第2表
【0008】
【表2】 3.生育温度(イースト・麦芽寒天培地、14日間培
養) 15℃: 生育せず 18℃: 生育不良、気菌糸形成せず 22℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 26℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 29℃: 生育非常に良好、気菌糸形成良好 34℃: 生育非常に良好、気菌糸形成良好 37℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 41℃: 生育不良、気菌糸形成せず 48℃: 生育せず 4.生理学的諸性質 (1)ゼラチンの液化 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (2)スターチの加水分解 陽性 (スターチ・無機塩寒天培地) (3)脱脂粉乳の凝固 陰性 (スキムミルク培地) (4)脱脂粉乳のペプトン化 陽性 (スキムミルク培地) (5)メラニン様色素の生成 陰性 (6)食塩耐性 食塩含有量7%以下で生育 (チロシン寒天培地) 5.炭素源の利用能 プリドハム・ゴドリーブ寒天を基礎培地とし、下記各種
糖を添加して28℃14日間培養した。炭素源の利用能
の結果を第3表に示す。
養) 15℃: 生育せず 18℃: 生育不良、気菌糸形成せず 22℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 26℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 29℃: 生育非常に良好、気菌糸形成良好 34℃: 生育非常に良好、気菌糸形成良好 37℃: 生育良好、気菌糸形成僅少 41℃: 生育不良、気菌糸形成せず 48℃: 生育せず 4.生理学的諸性質 (1)ゼラチンの液化 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (2)スターチの加水分解 陽性 (スターチ・無機塩寒天培地) (3)脱脂粉乳の凝固 陰性 (スキムミルク培地) (4)脱脂粉乳のペプトン化 陽性 (スキムミルク培地) (5)メラニン様色素の生成 陰性 (6)食塩耐性 食塩含有量7%以下で生育 (チロシン寒天培地) 5.炭素源の利用能 プリドハム・ゴドリーブ寒天を基礎培地とし、下記各種
糖を添加して28℃14日間培養した。炭素源の利用能
の結果を第3表に示す。
【0009】
【表3】 6.細胞壁組成 LL−ジアミノピメリン酸とグリシンが検出された。
【0010】以上の菌学的諸性質よりA42303株は
放線菌ストレプトミセス属に属すると考えられる。した
がってA42303株をストレプトミセス エスピー
A42303(Streptomyces sp.
A42303)と称することとした。尚、本菌株は通
商産業省工業技術院生命工学工学技術研究所に寄託され
ており、受託番号はFERM P−14706である。
本発明で使用する抗腫瘍性物質BE−42303Aおよ
びBを生産する微生物の変異株は、例えばX線若しくは
紫外線などの照射処理、例えばナイトロジェンマスター
ド、アザセリン、亜硝酸、2−アミノプリン若しくはN
−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン
(NTG)等の変異誘起剤による処理、ファージ接触、
形質転換、形質導入又は接合などの通常用いられる菌種
変換処理方法によりBE−42303AおよびB生産菌
を変異させた微生物である。本発明のBE−42303
AおよびBを製造するにあたり、BE−42303Aお
よびBの生産菌株を栄養源含有培地に接種して好気的に
発育させることにより、BE−42303AおよびBを
含む培養物が得られる。栄養源としては、放線菌の栄養
源として公知のものが使用できる。例えば、炭素源とし
ては、市販されているブドウ糖、麦芽糖、デンプン、庶
糖、糖蜜又はデキストリンなどが単独又は混合物として
用いられる。窒素源としては、市販されている大豆粉、
コーンステイープリカー、肉エキス、酵母エキス、乾燥
酵母、綿実粉、ペプトン、小麦胚芽、魚粉、ミートミー
ル、脱脂米ヌカ、脱脂肉骨粉、無機アンモニウム塩又は
硝酸ナトリウムなどが単独又は混合物として用いられ
る。無機塩としては、市販されている炭酸カルシウム、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、臭
化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム又は各種リン酸塩など
を使用することができる。その他必要に応じて、鉄、マ
ンガン、亜鉛、コバルト、モリブデン酸などの重金属塩
を微量添加することもできる。また、発泡の激しい場合
には消泡剤として、例えば大豆油又は亜麻仁油などの植
物油、オクタデカノールなどの高級アルコール類、各種
シリコン化合物などを適宜添加してもよい。これらのも
の以外でも、該生産菌が利用し、BE−42303Aお
よびBの生産に役立つもの例えば3−(N−モルホリ
ノ)プロパンスルホン酸又はホウ酸ナトリウムなどであ
れば、いずれも使用することができる。培養方法として
は、一般の微生物代謝産物の生産方法と同様に行なえば
よく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培養の場合
は、静置培養、攪拌培養、振とう培養又は通気培養など
のいずれを実施してもよいが、特に振盪培養又は深部通
気攪拌培養が望ましい。培養温度は22〜37℃が適当
であるが、好ましくは26〜37℃である。好ましい培
地のpHは4〜8の範囲で、培養時間は48 時間〜1
92時間、好ましくは 72 時間〜144 時間であ
る。培養物から目的とするBE−42303AおよびB
を採取するには、微生物の生産する代謝物から採取する
のに通常使用される分離手段が適宜利用される。BE−
42303AおよびBは培養濾液中及び菌体中に存在す
るので、培養濾液または菌体より通常の分離手段、例え
ば溶媒抽出法、イオン交換樹脂法又は吸着もしくは分配
クロマトグラフィー法及びゲル濾過法などを単独又は組
み合わせて行なうことにより精製できる。好ましい分離
精製の例として次の方法が挙げられる。まず培養液を濾
過し、菌体を得る。得られた菌体をメタノールまたはア
セトンなどの有機溶媒を用いて抽出する。得られた粗抽
出物について、水/2ーブタノン分配を行ない、2ーブ
タノンを留去後得られる抽出物についてシリカゲルクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノールで溶出)な
どを行なうことにより、BE−42303AおよびBを
粉末もしくは固体として得ることができる。本発明の式
[1] で表される化合物のうちR1がヒドロキシ基
である化合物のヒドロキシ基は、化学の分野で通常用い
られる方法によってヒドラジノ基に変換することができ
る。BE−42303Aは、BE−42303Cに、B
E−42303Bは、BE−42303Dにそれぞれ変
換することができる。本発明の化合物 BE−4230
3類は腫瘍細胞の増殖を阻害し、抗腫瘍効果を発揮する
が、本発明化合物を抗腫瘍剤として使用する際の投与形
態としては各種の形態を選択でき、例えば錠剤、カプセ
ル剤、散剤、顆粒剤もしくは液剤などの経口剤、又は例
えば溶液もしくは懸濁液などの殺菌した液状の非経口剤
が挙げられる。固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできる
が、適当な添加物を使用して製造することもできる。そ
のような添加物としては、例えば乳糖もしくはブドウ糖
などの糖類、例えばトウモロコシ、小麦もしくは米など
のデンプン類、例えばステアリン酸などの脂肪酸、例え
ばメタケイ酸アルミン酸マグネシウムもしくは無水リン
酸カルシウムなどの無機塩、例えばポリビニルピロリド
ンもしくはポリアルキレングリコールなどの合成高分
子、例えばステアリン酸カルシウムもしくはステアリン
酸マグネシウムなどの脂肪酸塩、例えばステアリルアル
コールもしくはベンジルアルコールなどのアルコール
類、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、エチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどの合成セルロース誘導体、その他、
水、ゼラチン、タルク、植物油、アラビアゴムなど通常
用いられる添加物が挙げられる。これらの錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤及び粉末などの固形製剤は一般的には0.
1〜100重量%、好ましくは5〜100重量%の有効
成分を含む。液状製剤は、水、アルコール類又は例えば
大豆油、ピーナッツ油もしくはゴマ油などの植物由来の
油など液状製剤において通常用いられる適当な添加剤を
使用し、懸濁液、シロップ剤もしくは注射剤などの形態
として製造される。特に、非経口的に筋肉内注射、静脈
注射又は皮下注射で投与する場合の適当な溶剤として
は、例えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉
注射用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、
静脈内注射用液体(例えばクエン酸及びクエン酸ナトリ
ウムなどの水溶液)もしくは電解質溶液(点滴静注及び
静脈内注射用)など、又はこれらの混合溶液が挙げられ
る。これらの注射剤はあらかじめ溶解したもののほか、
粉末のままあるいは適当な添加剤を加えたものを用時溶
解する形態もとり得る。これらの注射液は通常、0.1
〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の有効成分を含
む。又、経口投与の懸濁剤又はシロップ剤などの液剤
は、0.5〜10重量%の有効成分を含む。本発明の化
合物の実際に好ましい投与量は、使用される化合物の種
類、配合された組成物の種類、適用頻度及び治療すべき
特定部位、宿主及び腫瘍によって変化することに注意す
べきである。例えば、1日あたりの成人の投与量は、経
口投与の場合、10〜500 mgであり、非経口投
与、好ましくは静脈注射の場合、1日あたり、10〜1
00 mgである。なお、投与回数は投与方法及び症状
によって異なるが、1回ないし5回である。以下に、実
施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこ
れら実施例のみに限定されるものではない。
放線菌ストレプトミセス属に属すると考えられる。した
がってA42303株をストレプトミセス エスピー
A42303(Streptomyces sp.
A42303)と称することとした。尚、本菌株は通
商産業省工業技術院生命工学工学技術研究所に寄託され
ており、受託番号はFERM P−14706である。
本発明で使用する抗腫瘍性物質BE−42303Aおよ
びBを生産する微生物の変異株は、例えばX線若しくは
紫外線などの照射処理、例えばナイトロジェンマスター
ド、アザセリン、亜硝酸、2−アミノプリン若しくはN
−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン
(NTG)等の変異誘起剤による処理、ファージ接触、
形質転換、形質導入又は接合などの通常用いられる菌種
変換処理方法によりBE−42303AおよびB生産菌
を変異させた微生物である。本発明のBE−42303
AおよびBを製造するにあたり、BE−42303Aお
よびBの生産菌株を栄養源含有培地に接種して好気的に
発育させることにより、BE−42303AおよびBを
含む培養物が得られる。栄養源としては、放線菌の栄養
源として公知のものが使用できる。例えば、炭素源とし
ては、市販されているブドウ糖、麦芽糖、デンプン、庶
糖、糖蜜又はデキストリンなどが単独又は混合物として
用いられる。窒素源としては、市販されている大豆粉、
コーンステイープリカー、肉エキス、酵母エキス、乾燥
酵母、綿実粉、ペプトン、小麦胚芽、魚粉、ミートミー
ル、脱脂米ヌカ、脱脂肉骨粉、無機アンモニウム塩又は
硝酸ナトリウムなどが単独又は混合物として用いられ
る。無機塩としては、市販されている炭酸カルシウム、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、臭
化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム又は各種リン酸塩など
を使用することができる。その他必要に応じて、鉄、マ
ンガン、亜鉛、コバルト、モリブデン酸などの重金属塩
を微量添加することもできる。また、発泡の激しい場合
には消泡剤として、例えば大豆油又は亜麻仁油などの植
物油、オクタデカノールなどの高級アルコール類、各種
シリコン化合物などを適宜添加してもよい。これらのも
の以外でも、該生産菌が利用し、BE−42303Aお
よびBの生産に役立つもの例えば3−(N−モルホリ
ノ)プロパンスルホン酸又はホウ酸ナトリウムなどであ
れば、いずれも使用することができる。培養方法として
は、一般の微生物代謝産物の生産方法と同様に行なえば
よく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培養の場合
は、静置培養、攪拌培養、振とう培養又は通気培養など
のいずれを実施してもよいが、特に振盪培養又は深部通
気攪拌培養が望ましい。培養温度は22〜37℃が適当
であるが、好ましくは26〜37℃である。好ましい培
地のpHは4〜8の範囲で、培養時間は48 時間〜1
92時間、好ましくは 72 時間〜144 時間であ
る。培養物から目的とするBE−42303AおよびB
を採取するには、微生物の生産する代謝物から採取する
のに通常使用される分離手段が適宜利用される。BE−
42303AおよびBは培養濾液中及び菌体中に存在す
るので、培養濾液または菌体より通常の分離手段、例え
ば溶媒抽出法、イオン交換樹脂法又は吸着もしくは分配
クロマトグラフィー法及びゲル濾過法などを単独又は組
み合わせて行なうことにより精製できる。好ましい分離
精製の例として次の方法が挙げられる。まず培養液を濾
過し、菌体を得る。得られた菌体をメタノールまたはア
セトンなどの有機溶媒を用いて抽出する。得られた粗抽
出物について、水/2ーブタノン分配を行ない、2ーブ
タノンを留去後得られる抽出物についてシリカゲルクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノールで溶出)な
どを行なうことにより、BE−42303AおよびBを
粉末もしくは固体として得ることができる。本発明の式
[1] で表される化合物のうちR1がヒドロキシ基
である化合物のヒドロキシ基は、化学の分野で通常用い
られる方法によってヒドラジノ基に変換することができ
る。BE−42303Aは、BE−42303Cに、B
E−42303Bは、BE−42303Dにそれぞれ変
換することができる。本発明の化合物 BE−4230
3類は腫瘍細胞の増殖を阻害し、抗腫瘍効果を発揮する
が、本発明化合物を抗腫瘍剤として使用する際の投与形
態としては各種の形態を選択でき、例えば錠剤、カプセ
ル剤、散剤、顆粒剤もしくは液剤などの経口剤、又は例
えば溶液もしくは懸濁液などの殺菌した液状の非経口剤
が挙げられる。固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできる
が、適当な添加物を使用して製造することもできる。そ
のような添加物としては、例えば乳糖もしくはブドウ糖
などの糖類、例えばトウモロコシ、小麦もしくは米など
のデンプン類、例えばステアリン酸などの脂肪酸、例え
ばメタケイ酸アルミン酸マグネシウムもしくは無水リン
酸カルシウムなどの無機塩、例えばポリビニルピロリド
ンもしくはポリアルキレングリコールなどの合成高分
子、例えばステアリン酸カルシウムもしくはステアリン
酸マグネシウムなどの脂肪酸塩、例えばステアリルアル
コールもしくはベンジルアルコールなどのアルコール
類、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、エチルセルロースもしくはヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどの合成セルロース誘導体、その他、
水、ゼラチン、タルク、植物油、アラビアゴムなど通常
用いられる添加物が挙げられる。これらの錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤及び粉末などの固形製剤は一般的には0.
1〜100重量%、好ましくは5〜100重量%の有効
成分を含む。液状製剤は、水、アルコール類又は例えば
大豆油、ピーナッツ油もしくはゴマ油などの植物由来の
油など液状製剤において通常用いられる適当な添加剤を
使用し、懸濁液、シロップ剤もしくは注射剤などの形態
として製造される。特に、非経口的に筋肉内注射、静脈
注射又は皮下注射で投与する場合の適当な溶剤として
は、例えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉
注射用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、
静脈内注射用液体(例えばクエン酸及びクエン酸ナトリ
ウムなどの水溶液)もしくは電解質溶液(点滴静注及び
静脈内注射用)など、又はこれらの混合溶液が挙げられ
る。これらの注射剤はあらかじめ溶解したもののほか、
粉末のままあるいは適当な添加剤を加えたものを用時溶
解する形態もとり得る。これらの注射液は通常、0.1
〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の有効成分を含
む。又、経口投与の懸濁剤又はシロップ剤などの液剤
は、0.5〜10重量%の有効成分を含む。本発明の化
合物の実際に好ましい投与量は、使用される化合物の種
類、配合された組成物の種類、適用頻度及び治療すべき
特定部位、宿主及び腫瘍によって変化することに注意す
べきである。例えば、1日あたりの成人の投与量は、経
口投与の場合、10〜500 mgであり、非経口投
与、好ましくは静脈注射の場合、1日あたり、10〜1
00 mgである。なお、投与回数は投与方法及び症状
によって異なるが、1回ないし5回である。以下に、実
施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこ
れら実施例のみに限定されるものではない。
【0011】
【0012】
実施例1:BE−42303AおよびBの発酵製造 斜面軟寒天培地に接種した放線菌A42303株をグル
コース0.1%、デキストリン2.0%、魚粉0.5
%、グルテンミール1.0%、酵母エキス0.1%、塩
化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、
硫酸亜鉛0.00008%、塩化カルシウム0.05
%、硫酸第一鉄0.0002%、塩化第一銅0.000
04%、塩化マンガン0.00004%、塩化コバルト
0.00004%、ほう酸ナトリウム0.00008
%、モリブデン酸アンモニウム0.00024%、3−
(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸0.5%からな
る培地(pH 6.8)110 mlを含む500 m
l容の三角フラスコ4本に接種し、28℃で72時間、
回転振盪機(毎分180回転)上で培養した。この培養
液を2mlずつ上記の培地を110mlを含む500m
l容の三角フラスコ100本に接種し28℃で 120
時間、回転振盪機(毎分180回転)上で培養した。
このようにして得られた培養液(10 L)から濾過に
より菌体を分離し、この菌体にメタノール6Lを加え、
数時間攪拌後、菌体を濾去し、メタノール抽出液を得
た。メタノール抽出液のメタノールを減圧下に留去し、
残渣にヘキサン3L、メタノール2Lを加えて抽出し
た。再びメタノール抽出液を減圧下に留去した。更に残
渣に2ーブタノン3L、水1Lを加えて抽出した後、2
ーブタノン抽出液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲ
ルのクロマト塔(3.5X70 cm)にかけ、クロロ
ホルム/メタノール/水の混合溶媒(20:1:0.1
→5:1:0.1)で順次溶出した。溶出した活性画分
を減圧下に濃縮乾固し、BE−42303Aを含む固体
400mg、BE−42303Bを含む固体320mg
をそれぞれ得た。 実施例2:BE−42303Aの製造 実施例1で得られたBE−42303Aを含む混合物4
00 mgをクロロホルム2 mlとメタノール2 m
lに溶解し、セファデックスLH−20(ファルマシア
製,3.5X55cm,溶出; クロロホルム:メタノ
ール / 1:1 )のクロマト用カラムにかけて精製
し、目的の分画を減圧下に濃縮した。次いでクロマトレ
ックスODSカラム(富士シリシア社製、chroma
torexTM ODS DU3050MT, 4.0
X 50 cm )にかけ、0.1%のりん酸を含む8
2%メタノールを移動相とする液体クロマトグラフィー
に付し、BE−42303Aを含む画分を得た。その画
分を減圧下に約半分まで濃縮し、4℃、終夜で放置し結
晶化を行った後、濾過、洗浄することによりによりBE
−42303Aの白色粉末を46 mg得た。 実施例3:BE−42303Bの製造 実施例1で得られたBE−42303Bを含む混合物3
20 mgに、ジメチルスルホキシド10 mlを加え
攪拌後濾過した。得られた濾液に水50 mlを加えて
凍結させた後、凍結乾燥により溶媒を留去した。次いで
クロロホルム/メタノール/りん酸 (1:1:0.0
2) の溶液10 mlを加え、可溶部についてトヨパ
ール HW−40(東ソー社製,2.5X70cm、溶
出;クロロホルム:メタノール:りん酸=1:1:0.
02)のカラムにかけて、BE−42303Bを含む画
分を得た。その画分を4℃、終夜で放置し結晶化を行っ
た後、濾過、洗浄することにより、BE−42303B
の白色粉末を46mg得た。 実施例4:BE−42303Cの製造 実施例2で得られたBE−42303A 15mgと抱
水ヒドラジン1.47mgをジメチルホルムアミド2.
0ml中に加え、40℃、1時間攪拌後、更に50℃、
1時間反応させた。反応を進めるために、抱水ヒドラジ
ンを反応2時間後に0.58mg、3.5時間後に0.
28mgを加え、また反応2時間後、反応温度を60℃
にして、更に4時間反応させた。得られた反応液を濃縮
乾固した後、セファデックスLH−20(ファルマシア
社製,1.5X90cm) のクロマト塔にかけメタノ
ールで溶出した。目的物を含む画分を濃縮乾固してBE
−42303Cの黄褐色固体を6.0mg得た。 実施例5:BE−42303Dの製造 実施例3で得られたBE−42303B 15mgと抱
水ヒドラジン1.67mgをジメチルホルムアミド1.
0ml中に加え、60℃、1.5時間反応させた。得ら
れた反応液を濃縮乾固した後、セファデックスLH−2
0(ファルマシア社製,1.5X90cm)のクロマト
塔にかけメタノールで溶出した。目的物を含む画分を濃
縮乾固してBE−42303Dの黄褐色固体を7.3m
g得た。以下に本発明の化合物の製剤例を示すが、本発
明の化合物の製剤は本製剤例に限定されるものではな
い。 製剤例1 本物質(BE−42303B) 10部 重質酸化マグネシウム 15部 乳糖 75部 を均一に混合して、350μm以下の散剤とする。この
散剤をカプセル容器に入れカプセル剤とした。 製剤例2 本物質(BE−42303B) 45部 澱粉 15部 乳糖 16部 結晶性セルロース 21部 ポリビニルアルコール 3部 蒸留水 30部 を均一に混合した後、破砕造粒して乾燥し、次いで篩別
して直径1410〜177μmの大きさの顆粒剤とし
た。 製剤例3 製剤例2と同様の方法で顆粒剤を作製した後、この顆粒
剤96部に対してステアリン酸カルシウム3部を加えて
圧縮成形し直径10 mmの錠剤を作製した。 製剤例4 製剤例2の方法で得られた顆粒剤90部に対して結晶性
セルロース10部及びステアリン酸カルシウム3部を加
えて圧縮成形し、直径8 mmの錠剤とした後、これに
シロップゼラチン、沈降性炭酸カルシウム混合懸濁液を
加えて糖衣錠を作製した。
コース0.1%、デキストリン2.0%、魚粉0.5
%、グルテンミール1.0%、酵母エキス0.1%、塩
化ナトリウム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%、
硫酸亜鉛0.00008%、塩化カルシウム0.05
%、硫酸第一鉄0.0002%、塩化第一銅0.000
04%、塩化マンガン0.00004%、塩化コバルト
0.00004%、ほう酸ナトリウム0.00008
%、モリブデン酸アンモニウム0.00024%、3−
(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸0.5%からな
る培地(pH 6.8)110 mlを含む500 m
l容の三角フラスコ4本に接種し、28℃で72時間、
回転振盪機(毎分180回転)上で培養した。この培養
液を2mlずつ上記の培地を110mlを含む500m
l容の三角フラスコ100本に接種し28℃で 120
時間、回転振盪機(毎分180回転)上で培養した。
このようにして得られた培養液(10 L)から濾過に
より菌体を分離し、この菌体にメタノール6Lを加え、
数時間攪拌後、菌体を濾去し、メタノール抽出液を得
た。メタノール抽出液のメタノールを減圧下に留去し、
残渣にヘキサン3L、メタノール2Lを加えて抽出し
た。再びメタノール抽出液を減圧下に留去した。更に残
渣に2ーブタノン3L、水1Lを加えて抽出した後、2
ーブタノン抽出液を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲ
ルのクロマト塔(3.5X70 cm)にかけ、クロロ
ホルム/メタノール/水の混合溶媒(20:1:0.1
→5:1:0.1)で順次溶出した。溶出した活性画分
を減圧下に濃縮乾固し、BE−42303Aを含む固体
400mg、BE−42303Bを含む固体320mg
をそれぞれ得た。 実施例2:BE−42303Aの製造 実施例1で得られたBE−42303Aを含む混合物4
00 mgをクロロホルム2 mlとメタノール2 m
lに溶解し、セファデックスLH−20(ファルマシア
製,3.5X55cm,溶出; クロロホルム:メタノ
ール / 1:1 )のクロマト用カラムにかけて精製
し、目的の分画を減圧下に濃縮した。次いでクロマトレ
ックスODSカラム(富士シリシア社製、chroma
torexTM ODS DU3050MT, 4.0
X 50 cm )にかけ、0.1%のりん酸を含む8
2%メタノールを移動相とする液体クロマトグラフィー
に付し、BE−42303Aを含む画分を得た。その画
分を減圧下に約半分まで濃縮し、4℃、終夜で放置し結
晶化を行った後、濾過、洗浄することによりによりBE
−42303Aの白色粉末を46 mg得た。 実施例3:BE−42303Bの製造 実施例1で得られたBE−42303Bを含む混合物3
20 mgに、ジメチルスルホキシド10 mlを加え
攪拌後濾過した。得られた濾液に水50 mlを加えて
凍結させた後、凍結乾燥により溶媒を留去した。次いで
クロロホルム/メタノール/りん酸 (1:1:0.0
2) の溶液10 mlを加え、可溶部についてトヨパ
ール HW−40(東ソー社製,2.5X70cm、溶
出;クロロホルム:メタノール:りん酸=1:1:0.
02)のカラムにかけて、BE−42303Bを含む画
分を得た。その画分を4℃、終夜で放置し結晶化を行っ
た後、濾過、洗浄することにより、BE−42303B
の白色粉末を46mg得た。 実施例4:BE−42303Cの製造 実施例2で得られたBE−42303A 15mgと抱
水ヒドラジン1.47mgをジメチルホルムアミド2.
0ml中に加え、40℃、1時間攪拌後、更に50℃、
1時間反応させた。反応を進めるために、抱水ヒドラジ
ンを反応2時間後に0.58mg、3.5時間後に0.
28mgを加え、また反応2時間後、反応温度を60℃
にして、更に4時間反応させた。得られた反応液を濃縮
乾固した後、セファデックスLH−20(ファルマシア
社製,1.5X90cm) のクロマト塔にかけメタノ
ールで溶出した。目的物を含む画分を濃縮乾固してBE
−42303Cの黄褐色固体を6.0mg得た。 実施例5:BE−42303Dの製造 実施例3で得られたBE−42303B 15mgと抱
水ヒドラジン1.67mgをジメチルホルムアミド1.
0ml中に加え、60℃、1.5時間反応させた。得ら
れた反応液を濃縮乾固した後、セファデックスLH−2
0(ファルマシア社製,1.5X90cm)のクロマト
塔にかけメタノールで溶出した。目的物を含む画分を濃
縮乾固してBE−42303Dの黄褐色固体を7.3m
g得た。以下に本発明の化合物の製剤例を示すが、本発
明の化合物の製剤は本製剤例に限定されるものではな
い。 製剤例1 本物質(BE−42303B) 10部 重質酸化マグネシウム 15部 乳糖 75部 を均一に混合して、350μm以下の散剤とする。この
散剤をカプセル容器に入れカプセル剤とした。 製剤例2 本物質(BE−42303B) 45部 澱粉 15部 乳糖 16部 結晶性セルロース 21部 ポリビニルアルコール 3部 蒸留水 30部 を均一に混合した後、破砕造粒して乾燥し、次いで篩別
して直径1410〜177μmの大きさの顆粒剤とし
た。 製剤例3 製剤例2と同様の方法で顆粒剤を作製した後、この顆粒
剤96部に対してステアリン酸カルシウム3部を加えて
圧縮成形し直径10 mmの錠剤を作製した。 製剤例4 製剤例2の方法で得られた顆粒剤90部に対して結晶性
セルロース10部及びステアリン酸カルシウム3部を加
えて圧縮成形し、直径8 mmの錠剤とした後、これに
シロップゼラチン、沈降性炭酸カルシウム混合懸濁液を
加えて糖衣錠を作製した。
【0013】
【発明の効果】本発明に記載するBE−42303類
は、マウス及びヒトの腫瘍細胞に対して強い増殖抑制効
果を示すことから、医薬の分野で癌の治療剤として有用
である。
は、マウス及びヒトの腫瘍細胞に対して強い増殖抑制効
果を示すことから、医薬の分野で癌の治療剤として有用
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (C12P 17/18 C12R 1:465) (72)発明者 小尻 勝久 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内 (72)発明者 須田 寛之 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬株 式会社つくば研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1はヒドロキシ基又はヒドラジノ基を、R2は
水素原子又はメチル基を示す]で表される化合物。 - 【請求項2】ストレプトミセス(Streptomyc
es)属に属し、一般式 【化2】 [式中、R1aはヒドロキシ基、R2は水素原子又はメチ
ル基を示す]で表される化合物を産生する能力を有する
微生物又はその変異株を培養し、一般式[1A]で表さ
れる化合物を採取することを特徴とする一般式[1A]
で表される化合物の製造法。 - 【請求項3】微生物又はその変異株が、ストレプトミセ
ス・エスピー(Streptomyces sp.)で
ある請求項2記載の製法。 - 【請求項4】請求項1記載の化合物を有効成分として含
有することを特徴とする抗腫瘍剤。 - 【請求項5】一般式 【化3】 [式中、R1aはヒドロキシ基、R2は水素原子又はメチ
ル基を示す]で表される化合物を産生する能力を有する
微生物又はその変異株。 - 【請求項6】微生物が、ストレプトミセス・エスピー
A42303(Streptomyces sp. A
42303)である請求項5記載の微生物又はその変異
株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26623295A JPH0987284A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗腫瘍性物質be−42303類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26623295A JPH0987284A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗腫瘍性物質be−42303類 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987284A true JPH0987284A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17428115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26623295A Pending JPH0987284A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 抗腫瘍性物質be−42303類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987284A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111253408A (zh) * | 2020-02-11 | 2020-06-09 | 中国科学院南海海洋研究所 | 抗生素pactamide G及其制备方法和在制备抗菌药物中的应用 |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP26623295A patent/JPH0987284A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111253408A (zh) * | 2020-02-11 | 2020-06-09 | 中国科学院南海海洋研究所 | 抗生素pactamide G及其制备方法和在制备抗菌药物中的应用 |
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