JPH0987537A - 顔料分散剤 - Google Patents

顔料分散剤

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JPH0987537A
JPH0987537A JP7250953A JP25095395A JPH0987537A JP H0987537 A JPH0987537 A JP H0987537A JP 7250953 A JP7250953 A JP 7250953A JP 25095395 A JP25095395 A JP 25095395A JP H0987537 A JPH0987537 A JP H0987537A
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JP
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pigment
group
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carbon atoms
linear
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JP7250953A
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English (en)
Inventor
Sukeyuki Tanaka
祐之 田中
Hisaaki Okayasu
寿明 岡安
Sae Sugiyama
佐枝 杉山
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲の樹脂との相溶性に優れ、且つ優れた
顔料分散能を有する顔料分散性化合物(顔料分散剤)の
提供。 【解決手段】 ポリエポキシ化合物、数平均分子量が5
00〜50,000の片末端にカルボキシル基を有する
線状ポリマー及び二級アミノ基を1個有する有機アミノ
化合物とを反応させて得られるアミン価が5〜200m
gKOH/gで数平均分子量が1,000〜100,0
00の範囲にある顔料分散性化合物、及びこのような顔
料分散性化合物を有効成分とする顔料分散剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色塗料、印刷イ
ンキ、複写用トナー、磁気テープ、ゴムマグネット、カ
ラープラスチック成形品、シーリング剤等の製造におい
て樹脂およびその他の原料と顔料とを混合する際に、顔
料分散を向上させるのに用いられる顔料分散性化合物
(顔料分散剤)に関する。
【0002】
【従来の技術】着色塗料、印刷インキ、複写用トナー、
磁気テープ、ゴムマグネット、カラープラスチック成形
品、シーリング剤等の製造において、樹脂およびその他
の原料に顔料を混合する工程は重要な工程の一つであ
る。この場合、適当な分散機械を用いて顔料を樹脂およ
びその他の原料に均一に分散させ、顔料の分散した顔料
含有樹脂組成物を得る。この顔料含有樹脂組成物は、着
色塗料などとしてそのまま最終製品として流通におかれ
る場合もあり、また、成形工程を経てカラープラスチッ
ク成形品などとして流通におかれることもある。
【0003】因みに、着色塗料は、樹脂などの塗膜形成
主要素、主要素に少量加えられる塗膜形成副要素(以
上、両要素は併せて塗膜要素(不揮発分)と称され
る)、および溶剤または希釈剤の塗膜助要素(塗膜要素
および塗膜助要素は併せて透明塗料(展色剤)と称され
る)に顔料を加え、混練して製造され、印刷インキは、
樹脂を溶剤に溶解した展色剤に顔料を加えて製造され、
複写用トナーは、樹脂と磁性材料を混練することにより
製造され、複写機などに使用されるゴムマグネットは、
樹脂と磁性材料を混練することにより製造され、磁気テ
ープは、酸化鉄などの磁性材料、溶剤、樹脂などからな
る混合物を基材の樹脂製テープに塗布して製造され(酸
化鉄は、着色塗料などの顔料としても使用されるが、磁
性材料としてであっても顔料としてであっても、樹脂中
によく分散させる必要があることは同様なので、本発明
に関しては、顔料は広義のもので、これにはそのような
磁性材料としてのものも包含される)、家庭用品などか
ら建築材料などまで広く使用されているカラープラスチ
ック成形品は、樹脂と着色用顔料を混練することにより
製造され、そして、建築用途などに使用されるシーリン
グ剤は、樹脂と主に無機顔料を混練することにより製造
されることは周知の通りであり、いずれも、顔料を樹脂
およびその他の原料に均一に分散させる工程が含まれ
る。
【0004】しかし、上の様な顔料を分散させた顔料含
有樹脂組成物を作製する際の最大の問題点は、顔料粒子
が凝集し易いといった点である。この凝集化は、様々な
工程で起こり得、特に、顔料の分散工程、顔料含有樹脂
組成物の溶解工程、顔料含有樹脂組成物の貯蔵工程、ま
たはカラープラスチックスの成型工程や顔料含有樹脂組
成物の塗装工程において起こる。その結果、顔料を分散
させた顔料含有樹脂組成物の安定性の低下、塗装時や成
型時のトラブル、または最終的に得られる塗膜や製品の
光沢、着色力、鮮映性の低下、色分かれ、フローティン
グ、機械的強度の低下など好ましくない現象を生ずるこ
とが知られている。
【0005】この顔料粒子の凝集化現象の要因と考えら
れるものとしては、粒子同士が互いに引き合うロンドン
−ファンデルワールス力(分子間力)が考えられる。こ
の引力に打ち勝つためには、粒子表面に吸着層を付与す
ることが必要であり、種々の顔料分散剤や分散助剤が提
案され、顔料分散の改良が試みられている。例えば、
(a)分散剤や分散助剤としてノニオン性、カチオン性
もしくはアニオン性界面活性剤、または脂肪族多価カル
ボン酸などの湿潤剤を用いる方法、(b)英国特許第1
108261号、1159252号及び1346298
号明細書などに記載の顔料親和性物質と媒体親和性物質
とを結合させた両親和性物質を用いて顔料を分散させる
方法、(c)表面張力を低下させるためにアルキルシリ
コーンなどの界面活性剤を用い、浮きの発生を防ぐ方
法、(d)特開昭51−18736号公報に記載されて
いる、従来の顔料そのものの代りに置換基を有する顔料
誘導体(これも顔料であるが)を混合し、顔料の分散を
行う方法、(e)特開昭54−37082号公報、特開
昭61−174939号公報などに記載のポリアルキレ
ンイミンとポリエステル化合物とを反応させた化合物を
分散剤として利用する方法、等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(a)〜
(c)の方法で用いられる分散助剤または顔料分散剤
は、分子量が小さく、分散剤の側鎖の長さが短いため、
立体障害効果が不十分であり、顔料粒子の安定な分散状
態を得ることは難しい。(d)の方法で用いられる置換
基を有する顔料誘導体は、顔料骨格を有しているので本
質的に着色しているために種々の顔料に対する汎用の分
散剤として使用することはできない。
【0007】(e)の方法に関連する顔料分散剤の基本
的考え方は、プログレス・イン・オーガニック・コーテ
ィングス、第5巻(1977年)237〜243頁に記
載されており、顔料分散剤としては、溶剤と溶媒和し、
かつ造膜に関わる樹脂と相互作用する側鎖部分、および
顔料に吸着する吸着部分を併せ持つ化合物が好ましいと
するものである。この技術を実用化する際に重要となる
点は、このような化合物(顔料分散剤)が、溶剤とよく
溶媒和し、造膜に関わる樹脂と側鎖部分との相互作用が
大きくて造膜に関わる樹脂との相溶性に優れているこ
と、そして吸着部分は顔料粒子に強固に吸着すること、
更に、顔料への顔料分散剤の吸着形態をテイル状にする
ことにより顔料に吸着した顔料分散剤の側鎖部分に最も
大きな立体障害効果を奏せしめ、分散粒子の安定化を図
ること、等が挙げられる。溶剤と溶媒和することのでき
る側鎖部分が造膜に関わる樹脂との相溶性に劣る場合、
溶媒和した側鎖部分が凝集して十分な立体障害効果を得
ることができず、顔料分散能の低下を生ずる。吸着部分
の顔料への吸着が弱い場合、顔料からの顔料分散剤の脱
着が起こり易くなり、分散状態の悪化をきたす。また、
顔料への顔料分散剤の吸着形態がループ状になっている
場合には、溶媒和した側鎖部分が十分な立体障害効果を
奏し得ず、顔料分散能の低下を生ずる。(e)の方法に
おいて、特開昭54−37082号公報に記載されてい
る方法により得られる顔料分散剤は、具体的には、分散
剤の側鎖部分は12−ヒドロキシステアリン酸の自己縮
合物より成るために極性が極めて低く、相溶する樹脂の
範囲が極めて狭いといった問題点を含んでいる。更に、
顔料への吸着部分の成分として一級アミン、二級アミン
および三級アミンを混合して含むポリアルキレンイミン
を用いているため、熱硬化性塗料などの顔料含有樹脂組
成物に用いた場合、黄変を起こすといった問題点も含ん
でいる。また、特開昭61−174939号公報に開示
されている方法により得られる顔料分散剤においても、
顔料への吸着部分の成分として前掲特開昭54−370
82号公報に開示されている方法により得られる顔料分
散剤と同様にポリアルキレンイミンを用いているため、
熱硬化性塗料などに用いた場合、黄変を起こすといった
問題点を含んでいることは同様である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに鋭意検討を行った結果、本発明者は顔料への吸着点
の付与、さらにポリマー成分の顔料分散性化合物への有
効な組み込みに成功し、顔料の分散されるべき樹脂に対
する相溶性の範囲が広く、且つ優れた顔料分散能を有す
る新規化合物の顔料分散性化合物を見いだすに至った。
因みに、該ポリマー成分は、モノカルボン酸または1価
アルコールを重合開始原料として、これにラクトン、酸
無水物、及びモノエポキシ化合物を適宜反応させること
で作成することができる。
【0009】すなわち、本発明は、ポリエポキシ化合
物、数平均分子量が500〜50,000の片末端にカ
ルボキシル基を有する線状ポリマー及び二級アミノ基を
1個有する有機アミノ化合物とを反応せしめて得られる
アミン価が5〜200mgKOH/gで数平均分子量が
1,000〜100,000の範囲にあることを特徴と
する顔料分散性化合物、及びこれを有効成分とする顔料
分散剤を提供するものである。
【0010】ここに、顔料分散性化合物の合成原料の1
つであり、その構成成分となる片末端にカルボキシル基
を有する線状ポリマーは、一般式(I)〜(IV)で表さ
れる化合物、1価アルコールを重合開始原料とし、これ
にラクトン類及び/又はモノエポキシ化合物並びに環状
酸無水物を開環共重合させることにより得られる化合
物、モノカルボン酸を重合開始原料とし、これにラクト
ン類並びに/又はモノエポキシ化合物及び環状酸無水物
を開環共重合させることにより得られる化合物、及び1
分子中にカルボキシル基及びメルカプト基をそれぞれ1
個有するラジカル連鎖移動剤を用い、重合性ビニル基含
有モノマーをラジカル重合させることにより得られるア
クリルポリマーのいずれかである。
【0011】
【化3】
【0012】(R1 は、炭素原子数1〜18の直鎖状も
しくは分岐状のアルキル基、フェニル基、または炭素原
子数1〜18のアルキル基置換のフェニル基を示す。R
2 は、炭素原子数2〜8の直鎖状もしくは分岐状のアル
キレン基を示す。R3 は、炭素原子数1〜18の直鎖状
もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、炭素原子数
1〜18のアルキル基置換のフェニル基、ベンジル基、
または炭素原子数1〜18のアルキル基置換のベンジル
基を示す。R4 は、炭素原子数2〜8の直鎖状もしくは
分岐状のアルキレン基を示す。Xは、炭素原子数2〜8
の、分子内酸無水物の残基(すなわち、分子内酸無水物
から−COOCO−を除いた残基で、当該2塩基酸から
2個のカルボキシル基を除いた残基に同じ)を示す。m
は、2〜200の整数を示す。nは、2〜200の整数
を示す。)
【0013】
【化4】
【0014】〔R5 は、炭素原子数1〜18の直鎖状も
しくは分岐状のアルキル基、フェニル基、または炭素原
子数1〜18のアルキル基置換のフェニル基を示す。R
6 およびR8 は、それぞれ、水素原子、炭素原子数1〜
18の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル
基、−CH2 Cl、−CH2 OR9 、または、−CH2
OCOR10を示す(但し、R9 は炭素原子数1〜18の
直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、また
はアリル基を示し、そしてR10は、炭素原子数1〜18
の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、ま
たは炭素原子数1〜18のアルキル基置換のフェニル基
示す)。R7 は、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは
分岐状のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1〜18
のアルキル基置換のフェニル基、ベンジル基、または炭
素原子数1〜18のアルキル基置換のベンジル基を示
す。Xは、炭素原子数2〜8の、分子内酸無水物の残基
を示す。pは、2〜200の整数を示す。そして、q
は、2〜200の整数を示す。〕
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の顔料分散性化合物
および顔料分散剤について詳細に説明する。
【0016】本発明の顔料分散性化合物の製造原料とし
て用いられるポリエポキシ化合物としては、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシ
ジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテルな
どのポリグリシジルエーテル化合物の他、グリシジル
(メタ)アクリレートとそれ以外の、メチルメタクリレ
ート、スチレンなどの重合性ビニル単量体との共重合に
より得られるグリシジルエステル基含有アクリルポリマ
ー、等が挙げられる。
【0017】本発明の顔料分散性化合物の製造に用いら
れる他の原料である片末端にカルボキシル基を有する線
状ポリマーの数平均分子量は、500〜50,000の
範囲にあることが望ましい。このポリマーの数平均分子
量が、500未満の場合は、顔料に吸着した顔料分散性
化合物のポリマー成分が立体反発層として充分な厚さ持
たず、分散粒子の再凝集が起こるため好ましくない。ま
た、線状ポリマーの数平均分子量が、50,000を超
える場合は、これを再現性良く製造することが困難であ
り、延いては顔料分散剤やこれを配合する顔料含有樹脂
組成物の品質コントロールが困難となり好ましくない。
【0018】(i)本発明の顔料分散性化合物の作成に
用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーであって前記一般式(I)で表される化合物は、モノ
カルボン酸(R1 COOH)を重合開始原料(出発物
質)とし、これに下記一般式(V)で表されるラクトン
類を開環付加反応(重合反応)させることにより合成す
ることができる。
【0019】
【化5】
【0020】(R15は、炭素原子数2〜8の直鎖状もし
くは分岐状のアルキレン基を示す。)このようなラクト
ン類としては、例えばε−カプロラクトン、β−プロピ
オラクトン、δ−バレロラクトンなどを挙げることがで
き、前記一般式(I)の化合物の合成に当っては、これ
らから選ばれた1種を単独で使用し、または2種以上を
併用することができる。
【0021】また、モノカルボン酸としては、酢酸、プ
ロピオン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、オク
チル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、イソノナン酸、アラキン酸などの脂肪族モ
ノカルボン酸、安息香酸、p−t−ブチル安息香酸など
の芳香族モノカルボン酸、等が挙げられ、前記一般式
(I)の化合物の合成に当っては、同様に、これらから
選ばれた1種を単独で使用し、または2種以上を併用し
て出発物質とすることができる。
【0022】開環付加反応においては、もちろん、反応
触媒を用いることができ、このような触媒としては、こ
の種の反応に常用される、例えば、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミンなどの三級
アミン類、ジブチル錫ジラウリレートなどの有機錫化合
物、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリアルコキシアルミニウムなどの有機アルミニウ
ム化合物、テトラアルコキシチタネートなどの有機チタ
ネート化合物、等が挙げられる。
【0023】なお、上記開環付加反応においては、モノ
カルボン酸1モルに対してラクトン類を2〜200モル
の割合で使用するとよい。このようにして、数平均分子
量が500〜50,000の一般式(I)の化合物を得
ることができる。
【0024】(ii)本発明の顔料分散性化合物の作成に
用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーであって前記一般式(II)で表される化合物は、1価
アルコール(R3 OH)を重合開始原料として、これに
前記のラクトン類を開環付加反応させて片末端に水酸基
を有するプレポリマーを作成した後、このプレポリマー
に環状酸無水物(2塩基酸の分子内酸無水物)を開環付
加反応させることにより合成することができる。
【0025】この1価アルコールとしては、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、アミルアル
コール、n−ヘキシルアルコール、n−ヘプチルアルコ
ール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコ
ール、ステアリルアルコールなどの飽和脂肪族系アルコ
ール、フェノール、ベンジルアルコール、p−t−ブチ
ルベンジルアルコールなどの芳香族アルコール、等が挙
げられる。又、シクロペンタノール、シクロヘキサール
などの脂環式アルコールを用いることもできる。前記一
般式(II)で表される化合物の合成に当っては、これら
から選ばれた化合物の1種を単独で使用し、または2種
以上を併用することができる。
【0026】環状酸無水物は、2塩基酸の分子内無水物
であり、下記一般式(VI)で表わされ、例えば、無水コ
ハク酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、四臭化無水
フタル酸、四塩素化無水フタル酸、無水ヘット酸などの
2塩基酸を用いることができる。
【0027】
【化6】
【0028】(Xは、炭素原子数2〜8の、分子内酸無
水物の残基を示す。)なお、上記反応においては、1価
アルコール1モルに対してラクトン類を2〜200モ
ル、そして環状酸無水物を1モルの割合で使用するとよ
い。このようにして、数平均分子量が500〜50,0
00の一般式(II)の線状ポリマーを得ることができ
る。
【0029】(iii )本発明の顔料分散性化合物の作成
に用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリ
マーであって前記一般式(III )で表される化合物は、
前記のモノカルボン酸(R5 COOH)を重合開始原料
として、これにモノエポキシ化合物と前記の環状酸無水
物とを、開環共重合反応させることにより得ることがで
きる。また、この開環共重合反応においては反応触媒を
用いることができる。
【0030】このモノエポキシ化合物は、下記一般式
(VII )で表される。
【0031】
【化7】
【0032】(R16は、水素原子、炭素原子数1〜18
の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、−
CH2 Cl、−CH2 OR9 または−CH2 OCOR10
を示す。但し、R9 およびR10はそれぞれ前記の通
り。)このようなモノエポキシ化合物としては、例え
ば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテ
ンオキシド、α−オレフィンオキシドなどの脂肪族エポ
キシ化合物、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシ
ジルエーテル、n−ブチルグリシジルエーテル、フェニ
ルグリシジルエーテルなどのグリシジルエーテル化合
物、ラウリン酸グリシジルエステル、ラウリン酸グリシ
ジルエステル、バーサチック酸グリシジルエステル、p
−t−ブチル安息酸グリシジルエステルなどのグリシジ
ルエステル化合物の他、エイクロヒドリン等が挙げら
れ、前記一般式(III )の化合物の合成に当っては、こ
の中から選ばれた化合物の1種を単独で使用し、または
2種以上の化合物を併用することができる。
【0033】開環共重合反応の触媒としては、この種の
反応に通常使用される、例えば、テトラメチルアンモニ
ウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テ
トラメチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモ
ニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムヨード、テ
トラブチルアンモニウムヨード、ベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウム
ブロミド、ベンジルトリメチルアンモニウムヨードなど
の四級アンモニウム塩、テトラメチルホスホニウムクロ
リド、テトラブチルホスホニウムクロリド、テトラメチ
ルホスホニウムブロミド、テトラブチルホスホニウムブ
ロミド、テトラメチルホスホニウムヨード、テトラブチ
ルホスホニウムヨード、ベンジルトリメチルホスホニウ
ムクロリド、ベンジルトリメチルホスホニウムブロミ
ド、ベンジルトリメチルホスホニウムヨード、テトラフ
ェニルホスホニウムクロリド、テトラフェニルホスホニ
ウムブロミド、テトラフェニルホスホニウムヨードなど
の四級ホスホニウム塩の他、トリフェニルフォスフィン
などのリン化合物、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、安
息香酸カリウム、安息香酸ナトリウムなどの有機カルボ
ン酸塩、ナトリウムアルコラート、カリウムアルコラー
トなどのアルカリ金属アルコラートの他、前記の三級ア
ミン類、有機錫化合物、有機アルミニウム化合物、有機
チタネート化合物、及び塩化亜鉛などの亜鉛化合物等が
挙げられる。
【0034】なお、上記開環共重合反応においては、モ
ノカルボン酸1モルに対してモノエポキシ化合物及び環
状酸無水物をそれぞれ2〜200モルの割合で使用する
とよい。このようにして、数平均分子量が500〜5
0,000の一般式(III )の化合物を得ることができ
る。
【0035】(iv)本発明の顔料分散性化合物の作成に
用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーであって一般式(IV)で表される化合物は、1価アル
コール(R7 OH)を重合開始原料として、これに前記
のモノエポキシ化合物と環状酸無水物とを開環共重合反
応させることにより得られる。また、この開環共重合反
応においては、一般式(III )で表わされる線状ポリマ
ーの作成で用いられると同じ反応触媒を使用することが
できる。
【0036】なお、この開環共重合反応においては、1
価アルコール1モルに対して、モノエポキシ化合物及び
環状酸無水物を、それぞれ2〜200モルの割合で使用
するとよい。このようにして、数平均分子量が500〜
50,000の一般式(IV)の化合物を得ることができ
る。
【0037】(v)本発明の顔料分散性化合物の作成に
用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーであって、1価アルコールを重合開始原料とし、これ
にラクトン類及び/又はモノエポキシ化合物並びに環状
酸無水物を開環共重合させることにより得られる化合物
の作成法をより具体的に説明する。
【0038】先ず、1価アルコールに開環共重合させる
べき原料の組合せのパターンには、環状酸無水物、ラク
トン類及びモノエポキシ化合物の3者の組合せ、環状酸
無水物及びラクトン類の2者の組合せ、並びに環状無水
物及びモノエポキシ化合物の2者の組合せの3種類があ
る。
【0039】この作成法において、重合開始原料として
の1価アルコールは先に(ii)で説明したものと同じで
あり、R3 OHで示される。これに開環共重合させるラ
クトン類、モノエポキシ化合物及び環状酸無水物もま
た、先に説明したものと同じである(前出(i)、(ii
i )及び(ii)を参照)。
【0040】又、1価アルコール、モノエポキシ化合
物、環状酸無水物及びラクトン類の分子量を、それぞ
れ、x、u、v及びwとし、1価アルコールに対するモ
ノエポキシ化合物、環状酸無水物及びラクトン類の使用
割合を、1価アルコール1モルに対してそれぞれt、t
+1及びsモルとすると、これらの変数は下記数式
(1)を満足しなければならない。
【0041】
【数1】
【0042】(ここに、t≧0及びs≧0であるが、t
=s=0ではないものとする。)数式(1)において、
モノエポキシ化合物に対し環状酸無水物を1モル多く使
用するのは、得られる線状ポリマーの片末端にカルボキ
シル基を有さしめるためである。
【0043】上記数式(1)を成立させる変数は、当業
者であれば極めて容易に選択することができる。例え
ば、使用する1価アルコール及び環状酸無水物を先ず選
べば、残りのモノエポキシ化合物及びラクトン類の双方
又は片方を、数式(1)を成立せしめるように使用候補
のモノエポキシ化合物及びラクトン類の中から選ぶこと
は容易である。
【0044】このようにして、数平均分子量が500〜
50,000の片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
リマーを得ることができる。この反応を行なう反応温度
としては、0〜250℃で行なうことができるが、反応
時間の点から120℃以上で行なうことが好ましく、か
つ得られる生成物の着色の点から200℃以下で行なう
のが好ましい。また、これらの開環共重合反応において
も、一般式(III )の化合物の合成で用いられると同じ
反応触媒を使用することができる。
【0045】(vi)本発明の顔料分散性化合物の作成に
用いられる片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーであって、モノカルボン酸を重合開始原料とし、これ
にラクトン類並びに/又はモノエポキシ化合物及び環状
酸無水物を開環共重合させることにより得られる化合物
の作成法をより具体的に説明する。
【0046】先ず、モノカルボン酸に開環共重合させる
べき原料の組合せのパターンには、環状酸無水物、ラク
トン類及びモノエポキシ化合物の3者の組合せ、環状酸
無水物及びモノエポキシ化合物の2者の組合せ、並びに
ラクトン類単独の3種類がある。
【0047】この作成法において、重合開始原料として
のモノカルボン酸は先に(i)で説明したものと同じで
あり、R1 COOHで示される。これに開環共重合させ
るラクトン類、モノエポキシ化合物及び環状酸無水物も
また、先に説明したものと同じである(前出(i)、
(iii )及び(ii)を参照)。
【0048】又、モノカルボン酸、モノエポキシ化合
物、環状酸無水物及びラクトン類の分子量を、それぞ
れ、x′、u′、v′及びw′とし、モノカルボン酸に
対するモノエポキシ化合物、酸無水物及びラクトン類の
使用割合を、モノカルボン酸1モルに対してそれぞれ
t′、t′及びs′モルとするとすると、これらの変数
は下記数式(2)を満足しなければならない。
【0049】
【数2】
【0050】(ここに、t′≧0及びs′≧0である
が、t′=s′=0ではないものとする。) 数式(2)において、モノエポキシ化合物と環状酸無水
物とを等モルで使用するのは、得られる線状ポリマーの
片末端にカルボキシル基を有さしめるためである。
【0051】上記数式(2)を成立させる変数は、当業
者であれば極めて容易に選択することができる。例え
ば、使用するモノカルボン酸及び環状酸無水物を先ず選
べば、残りのモノエポキシ化合物及びラクトン類の双方
又は片方を、数式(2)を成立せしめるように使用候補
のモノエポキシ化合物及びラクトン類の中から選ぶこと
は容易である。
【0052】このようにして、数平均分子量が500〜
50,000の片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
リマーを得ることができる。この反応を行なう反応温度
としては、0〜250℃で行なうことができるが、反応
時間の点から120℃以上で行なうことが好ましく、か
つ得られる生成物の着色の点から200℃以下で行なう
のが好ましい。また、これらの開環共重合反応において
も、一般式(III )の化合物の合成で用いられると同じ
反応触媒を使用することができる。
【0053】(vii )本発明の顔料分散性化合物の作成
に用いられる片末端にカルボキシル基を有する化合物で
あって、1分子中にカルボキシル基とメルカプト基とを
それぞれ1個ずつ有するラジカル連鎖移動剤を用いて重
合性ビニル基含有モノマーをラジカル重合させることに
より得ることのできるアクリルポリマーは、ラジカル連
鎖移動剤を用い、重合性ビニル基含有モノマーを重合開
始剤存在下、40℃〜180℃でラジカル共重合させる
ことにより得られる。また、共重合方法としては、溶液
重合、塊状重合、懸濁重合など公知の方法が適用できる
が、溶液重合が反応の容易さの見地から望ましい。
【0054】1分子中にカルボキシル基とメルカプト基
とをそれぞれ1個ず有するラジカル連鎖移動剤として
は、メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3
−メルカプトプロピオン酸などを挙げることができる。
【0055】重合性ビニル基含有モノマーとしては、重
合性ビニル基を分子内に1つ有するものである。重合性
ビニル基を1つ有する化合物でないと線状ポリマーにな
らない。このような化合物としては、例えば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル
類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有
(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミドなどのアクリルアミド類、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸、スチ
レン、α−メチルスチレンなどのスチレン類、等が挙げ
られ、目的のアクリルポリマーの合成に当っては、これ
らの中から選ばれた化合物の1種を単独で使用し、また
は2種以上の化合物を併用することができる。
【0056】重合開始剤としては、この種の反応で通常
使用される、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−
アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,1’
−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリルなどの
アゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、アセチルパーオキ
サイド、メチルエチルペルオキシド、ジクミルパーオキ
サイド、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートな
どの有機過酸化物系開始剤、等を挙げることができる。
【0057】このようなラジカル重合反応によって得ら
れるアクリルポリマーの数平均分子量を500〜50,
000にするには重合開始剤と重合性ビニル基含有モノ
マーのモル比を制御することで行なえる。
【0058】本発明の顔料分散性化合物の作成に用いら
れる分子中に二級アミノ基を1個有する有機アミノ化合
物としては、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
イソブチルアミン、ジ−2−エチルヘキシルブチルアミ
ンなどのアルキルアミン類、N−メチルエタノールアミ
ン、N−エチルエタノールアミンなどのアルコールアミ
ン類、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペラジ
ン、モルホリン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4
−ピペコリンなどの環状アミン類、等が挙げられる。
【0059】本発明の顔料分散性化合物の製造方法とし
ては、例えば、先ず、数平均分子量が500〜50,0
00の片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマーを
上に説明したようにして作成した後、これをポリエポキ
シ化合物と80〜140℃で反応せしめ、次いで、これ
に分子中に二級アミノ基を1個有する有機アミノ化合物
を60〜140℃で反応せしめることにより得られる。
これらの3種の原料物質の使用割合は、ポリエポキシ化
合物100重量部に対して片末端にカルボキシル基を有
する線状ポリマー100〜50,000重量部、分子中
に二級アミノ基を1個有する有機アミノ化合物6〜25
0重量部とする。
【0060】なお、片末端にカルボキシル基を有する線
状ポリマーは、差支えがなければ、反応溶媒を含んだま
まの、その合成反応液の形態であってもよい(後掲実施
例参照)。
【0061】本発明の顔料分散性化合物の数平均分子量
は、1,000〜100,000の範囲にあることが望
ましい。顔料分散性化合物の数平均分子量が、1,00
0未満の場合は、顔料に吸着した顔料分散性化合物の線
状ポリマー成分が立体反発層として充分でなく、分散顔
料粒子の再凝集が起こるため好ましくない。また、顔料
分散性化合物の数平均分子量が、100,000を超え
るようにしても再現性良く製造することが困難であり、
且つ顔料分散性化合物の数平均分子量が、100,00
0を超えると、逆に凝集剤として作用する場合があり好
ましくない。
【0062】顔料分散性化合物の数平均分子量を所望の
1,000〜100,000の範囲にするには、分子量
kで1分子にl個のエポキシ基を有するポリエポキシ化
合物1モルに対して分子量mの片末端にカルボキシル基
を有する線状ポリマーnモルと分子量pの分子中に二級
アミノ基を1個有する有機アミノ化合物(l−n)モル
を反応させたとすると、1,000<k+m×n+(l
−n)×p<100,000を保つように反応比を決定
すればよい。
【0063】本発明の顔料分散性化合物のアミン価は5
〜200mgKOH/gの範囲にあることが望ましい。
顔料分散性化合物のアミン価が5mgKOH/g未満の
場合は、顔料粒子表面への吸着力が不足するために顔料
分散性化合物が顔料粒子表面から脱着しやすくなるた
め、顔料分散安定性の低下を生ずるため好ましくない。
また、顔料分散性化合物のアミン価が200mgKOH
/gを超える場合は、顔料粒子表面へ吸着した顔料分散
性化合物の吸着成分に対する立体的反発層の比率が過小
となり、充分な顔料分散安定性が得られない上に、この
ような顔料分散性化合物を配合して作成した顔料含有樹
脂組成物による塗膜等の耐水性、耐候性、密着性等の性
能を低下させる原因となるので好ましくない。
【0064】顔料分散性化合物のアミン価を5〜200
mgKOH/gの範囲にするには脱水量を制御するとよ
い。
【0065】本発明の顔料分散剤は、上に説明した顔料
分散性化合物を有効成分とするもので、顔料分散性化合
物をその合成反応液から単離したものはもちろん、差支
えがなければ、単離してない、反応溶媒などの随伴した
合成反応液の形態をとることもできる(後掲使用例参
照)。
【0066】本発明の顔料分散剤は、着色塗料、印刷イ
ンキ、複写用トナー、磁気テープ、ゴムマグネット、カ
ラープラスチック成形品、シーリング剤をはじめ各種の
顔料使用樹脂製品の製造において、顔料の分散に用いら
れる。
【0067】また、本発明の顔料分散剤の適用される分
散樹脂(本発明の顔料分散剤を併用して顔料により着色
されるべき樹脂、すなわち、顔料含有樹脂組成物に謂う
樹脂)としては、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹
脂、塩化ビニル、ポリエチレン樹脂等、広範囲の樹脂が
挙げられるが、これらに限定されることはない。
【0068】本発明の顔料分散剤により分散される、す
なわち、本発明の顔料分散剤の適応可能な顔料を例示す
れば、二酸化チタン、酸化鉄(磁気テープなどの磁性材
料といても使用されることがあるが、この場合も本発明
の技術的範囲内にあることは、先に説明した通りであ
る)、硫化カドミウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム、クレー、タルク、黄鉛、カーボンブ
ラックなどの無機顔料、及びアゾ系、ジアゾ系、縮合ア
ゾ系、チオインジゴ系、インダンスロン系、キナクリド
ン系、アントラキノン系、ベンゾイミダゾロン系、ペリ
レン系、ペリノン系、フタロシアニン系、ハロゲン化フ
タロシアニン系、アントラピリジン系、ジオキサジン系
などの有機顔料が挙げられ、これらの顔料中、特にカー
ボンブラック及び有機顔料に対して本発明の顔料分散剤
は優れた顔料分散向上効果を示す。
【0069】本発明の顔料分散剤は、通常、顔料含有樹
脂組成物において、顔料に対して顔料分散性化合物換算
にて1〜200重量%使用される。本発明の顔料分散剤
は、先に説明した如く、差支えがなければ反応溶媒を除
去しないままの顔料分散性化合物の合成反応液の形態で
もよく、この場合顔料分散剤の顔料に対する使用量は合
成反応液の固形分(すなわち、顔料分散性化合物)換算
値にて1〜200重量%であることはもちろんである。
【0070】本発明の顔料分散剤は、これと顔料、樹
脂、溶剤、その他添加剤などと混練して直接顔料含有樹
脂組成物を調製することもできるが、また、いわゆる顔
料分散ベースの形態とした後に、これと樹脂、溶剤など
とを使用して顔料含有樹脂組成物とすることもできる。
顔料分散ベースは、本発明の顔料分散剤、顔料及び有機
溶剤の3成分で構成されても良いし、その3成分に造膜
用樹脂の一部または全部を加えた4成分、更には消泡剤
や表面調整剤等の添加剤を加えた成分から構成されても
良いことは、従来の顔料分散ベースと同じである。顔料
分散ベースは、そのものとして流通に置かれることがあ
る。
【0071】本発明の顔料含有樹脂組成物は、本発明の
顔料分散剤を含有することを除いては、従来の顔料含有
組成物とは、その組成及び調製法において異なるところ
はない。顔料含有樹脂組成物が、樹脂、顔料、顔料分散
剤、溶剤、その他適宜の添加剤などからなることは周知
の通りである。
【0072】顔料分散ベース又は顔料含有樹脂組成物の
有機溶剤としては、トルエン、キシレン、高沸点石油炭
化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン
などの炭化水素系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、
ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、ブチルエーテル、ブチル
エチルエーテル、ジグライムなどのエーテル系溶剤、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン
などのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、2−メト
キシプロピルアセテートなどのエステル系溶剤、メチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、アミル
アルコール、n−ヘキシルアルコール、n−ヘプチルア
ルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルア
ルコール、ステアリルアルコール、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサール、ベンジルアルコール、p−t−
ブチルベンジルアルコールなどのアルコール系溶剤、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテなどのアルキレングリ
コールのモノエーテル系溶剤の他、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶剤、等が挙
げられ、これらは顔料分散ベース又は顔料含有樹脂組成
物の用途により適宜選択され、またこれらは単独または
2種以上を混合して適宜使用することができる。
【0073】上記顔料分散ベース及び顔料含有樹脂組成
物は、所要の成分原料をロールミル、ボールミル、サン
ドグランドミル、ペイントシェーカー、ニーダー、ディ
ゾルバー、超音波分散機などを、顔料分散ベース及び顔
料含有樹脂組成物それぞれの用途に応じて、適宜用いて
分散することで作成できる。
【0074】本発明の顔料含有樹脂組成物は、その作成
に当り有機溶剤の量を適宜加減することにより、そのま
ま使用に供し得る濃度のものとして流通に置くこともで
きるし、また濃厚物の形態で流通に置き、購入者におい
て溶剤で薄めて適当な濃度に調整して使用することもで
きることはもちろんである。
【0075】また、本発明の顔料含有樹脂組成物は、更
なる所要の工程に付して、例えば成型工程に付してカラ
ープラスチック成形品とすることもできる。
【0076】
【実施例】以下、(A) 顔料含有樹脂組成物用樹脂の合成
例、(B) 片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマー
及びポリエポキシ化合物の合成例、(C) 本発明の顔料分
散性化合物の合成実施例及び比較合成実施例、(D) 本発
明の顔料分散剤の使用例及び比較使用例により本発明を
具体的に説明する。尚、各例における「部」及び「%」
は、いずれも、重量基準によるものである。
【0077】(A) 顔料含有樹脂組成物用樹脂の合成例: (a) ポリエステルの合成 温度計、撹拌機、窒素導入口、還流管及び水分離器を備
えた反応フラスコ内に、飽和モノカルボン酸グリシジル
エーテル「カージュラーE−10」(シェル化学社製、
商品名)90.0部、イソフタル酸150.0部、アジ
ピン酸155.4部、トリメチロールプロパン45.2
部、及びネオペンチルグリコール159.5部を仕込
み、窒素気流下で170〜230℃まで4時間かけて昇
温した。230℃で2時間加熱してエステル化した後、
生成する水を除去しながら更に230℃で4時間加熱し
てエステル化反応を続行した。その後、全仕込量に対し
て3%のキシレンを仕込み、230℃で樹脂酸価が11
以下になるまで加熱を行った。次いで室温まで冷却した
後、キシレン340.2部を加えた(以下、この混合物
をポリエステルPE−1と言う)。
【0078】このポリエステルPE−1に含まれるポリ
エステルは、GPC(ゲル濾過カラムクロマトグラフィ
ー)により測定した数平均分子量が3200で、ポリエ
ステルPE−1の固形分は60.0%、そして非固形分
は40%で、水酸基価が100.0mg KOH/gの
特性を有していた。
【0079】(b) アクリル樹脂の合成 温度計、撹拌機、窒素導入口、還流管及び滴下ロートを
備えた反応フラスコ内に、キシレン348.0部を仕込
み、85℃まで昇温した。そして、メチルメタクリレー
ト210.0部、ブチルメタクリエート143.0部、
2−エチルヘキシルメタクリエート70.0部、スチレ
ン60.0部、アクリル酸7.0部、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート110.0部、アゾビスイソブチロ
ニトリル11.0部、ジメチルアセトアミド30.0部
の混合液を2時間かけて連続的に滴下した後、85℃で
1時間重合させた。その後アゾビスイソブチロニトリル
1.0部をジメチルアセトアミド10.0部に溶解させ
た混合液を加え、更に85℃で5時間重合反応を行い反
応を終了した(以下、この反応終了液をアクリル樹脂A
C−1と言う)。
【0080】このアクリル樹脂AC−1は、固形分が6
0.1%、そして非固形分は39.9%で、また、それ
に含まれるアクリル樹脂は、GPCにより測定した数平
均分子量が11000で、水酸価が79.0mgKOH
/gの特性であった。
【0081】(B) 片末端にカルボキシル基を有する線状
ポリマー及びポリエポキシ化合物の合成例: 合成例1(一般式(I)で表される線状ポリマーの合
成) 温度計、撹拌機、窒素導入口、及び還流管を備えた反応
フラスコ内に、キシレン150.0部、テトラブトキシ
チタネート0.3部、オクチル酸44.0部、及びε−
カプロラクトン556.0部を仕込み、140〜160
℃まで昇温した。160℃に保持して反応させ、樹脂固
形分が79%になった時点で反応を終了した。室温まで
冷却した後、キシレン 249.7部を加えた(以下、
この混合物をポリエステルAと言う)。
【0082】ポリエステルA中には、一般式(I)で表
わされる(ただし、R1 はC4 9 CH(C2 5 )C
2 −、R2 は(CH2 5 、そしてmは17.1)片
末端にカルボキシル基を有する線状ポリマーのポリエス
テルが生成していた。この線状ポリマーの、GPCによ
り測定した数平均分子量は2100、ポリエステルAの
固形分は60.0%(すなわち、線状ポリマーが60.
0%で残りは、キシレン)、そして、線状ポリマーの、
中和滴定により測定した酸価は29.0mgKOH/g
であった。
【0083】合成例2(一般式(II)で表される線状ポ
リマーの合成) 合成例1におけると同様の反応フラスコ内に、キシレン
150部、テトラブトキシチタネート0.3部、2−エ
チルヘキシルアルコール50.9部、及びε−カプロラ
クトン491.1部を仕込み、140〜160℃まで昇
温した。160℃に保持して反応させ、樹脂固形分が7
9%になった時点で60℃まで冷却し、無水フタル酸5
8.0部を加え、140℃まで昇温し更に反応を行っ
た。酸価が37.0mgKOH/gになった時点で反応
を終了した。室温まで冷却した後、キシレン249.7
部を加えた(以下、この混合物をポリエステルBと言
う)。
【0084】ポリエステルB中には、一般式(II)で表
される(ただし、R3 はC4 9 CH(C2 5 )CH
2 −、R4 は(CH2 5 、nは11.6、そしてXは
6 4 )片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーのポリエステルが生成していた。この線状ポリマーの
数平均分子量は1600、ポリエステルBの固形分は6
0.1%、そして線状ポリマーの酸価は37.0mgK
OH/gであった。
【0085】合成例3(一般式(III )で表される線状
ポリマーの合成) 合成例1におけると同様の反応フラスコ内に、キシレン
150部、テトラメチルアンモニウムクロライド0.5
部、オクチル酸47.4部、無水フタル酸292.1
部、及びn−ブチルグリシジルエーテル260.5部を
仕込み、100〜120℃まで昇温した。120℃を保
持して反応させ、樹脂酸価が31.2mgKOH/gに
なった時点で反応を終了した。室温まで冷却した後、キ
シレン249.5部を加えた(以下、この混合物をポリ
エステルCと言う)。
【0086】ポリエステルC中には一般式(III )で表
される(ただし、R5 はC4 9 CH(C2 5 )CH
2 −、R6 はC3 2 OCH2 −、XはC6 4 、そし
てpは6.6)片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
リマーのポリエステルが生成していた。この線状ポリマ
ーの数平均分子量が1900、ポリエステルCの固形分
は60.1%、そして線状ポリマーの酸価は31.2m
gKOH/gであった。
【0087】合成例4(一般式(IV)の線状ポリマーの
合成) 合成例1におけると同様の反応フラスコ内に、キシレン
150部、テトラメチルアンモニウムクロライド0.
5部、2−エチルヘキシルアルコール30.3部、ヘキ
サハイドロ無水フタル酸323.3部、及びn−ブチル
グリシジルエーテル246.4部を仕込み、100〜1
20℃まで昇温した。120℃を保持して反応させ、樹
脂酸価が21.8mgKOH/gになった時点で反応を
終了した。室温まで冷却した後、キシレン249.5部
を加えた(以下、この混合物をポリエステルDと言
う)。
【0088】ポリエステルD中には、一般式(IV)で表
される(ただし、R7 はC4 9 CH(C2 5 )−、
XはC6 4 、R8 はC3 7 OCH2 −、そしてqは
9.0)片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマー
のポリエステルが生成していた。この線状ポリマーの数
平均分子量は2650、ポリエステルDの固形分は6
0.1%、そして線状ポリマーの酸価は21.8mgK
OH/gであった。
【0089】合成例5(片末端にカルボキシル基を有す
る線状ポリマーの合成) 合成例1におけると同様の反応フラスコ内に、キシレン
150部、テトラメチルアンモニウムクロライド0.5
部、オクチル酸45.1部、ε−カプロラクトン28
5.9部、ヘキサヒドロ無水フタル酸144.8部、及
びn−ブチルグリシジルエーテル124.1部を仕込
み、100〜120℃まで昇温した。120℃を保持し
て反応させ、樹脂酸価が30.0mgKOH/gになっ
た時点で反応を終了した。室温まで冷却した後、キシレ
ン249.5部を加えた(以下、この混合物をポリエス
テルEと言う)。
【0090】ポリエステルE中には、片末端にカルボキ
シル基を有する線状ポリマーのポリエステルが生成して
いた。この線状ポリマーの数平均分子量は2000、ポ
リエステルEの固形分は60.1%、そして線状ポリマ
ーの酸価は30.0mgKOH/gであった。
【0091】合成例6(アクリルポリマーの合成) 温度計、撹拌機、窒素導入口、還流管及び滴下ロートを
備えた反応フラスコ内に、キシレン300.0部、メチ
ルメタクリレート7.3部、ブチルメタクリレート4
0.0部、及び連鎖移動剤の3−メルカプトプロピオン
酸1.5部を仕込み、85℃まで昇温した。そして、こ
れに重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.
2部をジメチルアセトアミド2.8部に溶解させた混合
液を加えた。約10分後、メチルメタクリレート80.
0部、ブチルメタクリエート460.0部、3−メルカ
プトプロピオン酸11.2部、アゾビスイソブチロニト
リル2.1部、ジメチルアセトアミド20.5部の混合
液を2時間かけて連続的に滴下した後、85℃で1時間
重合させた。その後アゾビスイソブチロニトリル0.2
部をジメチルアセトアミド0.9部に溶解させた混合液
を加え、更に85℃で5時間重合反応を行い反応を終了
した。室温まで冷却した後、キシレン73.3部を加え
た(以下、この混合物をアクリルポリマーFという)。
【0092】アクリルポリマーF中には、片末端にカル
ボキシル基を有する線状ポリマーのアクリルポリマーが
生成していた。この線状ポリマーの、GPCにて測定し
た数平均分子量は、5550、アクリルポリマーFの固
形分は60.2%で、線状ポリマーの中和滴定して測定
した酸価は11.2mgKOH/gであった。
【0093】比較合成例1(線状ポリマーの合成) 温度計、撹拌機、窒素導入口、分離管及び還流管を備え
た反応フラスコ内に、12−ヒドロキステアリン酸55
3.6部、及びオクチル酸46.4部を仕込み、140
〜220℃まで3時間かけて昇温した。流出する水を分
離管にトラップして反応系から除去しながら、さらに2
20℃で3時間脱水反応を行った。樹脂酸価が32.0
mgKOH/gになった時点で反応を終了した。室温ま
で冷却した後、キシレン341.9部を加えた(以下、
この混合物をポリエステルGという)。
【0094】ポリエステルG中には片末端にカルボキシ
ル基を有する線状ポリマーのポリエステルが生成してい
た。このポリエステルGの固形分は60.1%、線状ポ
リマーの数平均分子量が1780で、酸価が32.0m
gKOH/gであった。因みに、この比較合成例1で得
られた線状ポリマーは、R2 の範囲の点で一般式(I)
で表される本発明に係わる線状ポリマーの範囲外とな
る。
【0095】合成例7(ポリエポキシ化合物の合成) 合成例1におけると同様の反応フラスコ内に、キシレン
300.0部を仕込み、130〜135℃まで昇温し
た。これに、グリシジルメタアクリレート390.0
部、ブチルメタアクリレート210.0部、t−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサエート36.0部の混合
液を2時間かけて連続的に滴下した後、135℃で1時
間重合させた。その後t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサエート3.0部をキシレン10.0部に溶解さ
せた混合液を加え、更に120℃で5時間重合反応を行
い反応を終了した。室温まで冷却した後、キシレン5
1.0部を加えてポリエポキシ化合物を含む反応混合物
を得た。この反応混合物の固形分は62.0%(固形分
はポリエポキシ化合物で、残りの非固形分はキシレ
ン)、GPCにより測定したポリエポキシ化合物の数平
均分子量は4100、そしてエポキシ価は250.0m
gKOH/gの特性であった。
【0096】(C) 顔料分散性化合物の合成実施例及び比
較合成実施例: 合成実施例1 温度計、撹拌機、窒素導入口、及び還流管を備えた反応
フラスコ内に、キシレン35.7部と合成例1で得た、
片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマーを含有す
るポリエステルA45.1部、及び合成例7で得たポリ
エポキシ化合物を含有する反応混合物15.7部を仕込
み、120℃まで昇温し反応を行った。酸価が1mgK
OH/g以下になった時点で60℃まで冷却し、ジ−n
−ブチルアミン3.5部を加え、100℃まで昇温し
た。この温度で4〜5時間反応させて反応混合物を得た
(以下、この反応混合物を顔料分散剤No.1と言
う)。
【0097】顔料分散剤No.1は、固形分が40.1
%(この固形分は、本発明の顔料分散性化合物で、非固
形分はキシレンである)、本発明の顔料分散性化合物
の、GPCにて測定した数平均分子量は10500で、
過塩素酸を用いた滴定により測定したアミン価は38.
5mg KOH/gであった。
【0098】合成実施例2〜8 下記第1表に示す配合率に従い、実施例1におけると同
様にして顔料分散剤No.2〜8を製造した。
【0099】
【表1】
【0100】比較合成実施例1 第1表に示す配合率に従い、実施例1におけると同様に
して顔料分散剤No.9を製造した。
【0101】ただし、第1表において、*1):A〜F
及びGは、それぞれ、合成例1〜6及び比較合成例1で
得られた、片末端にカルボキシル基を有する線状ポリマ
ーを含有する混合物を意味し、(*2):合成例7で製
造されたポリエポキシ化合物を含む反応混合物を表わ
し、そして(*3):得られた反応混合物を110℃で
2時間乾燥させた際の加熱残分値(すなわち、本発明の
顔料分散性化合物の反応混合物における含有量)を表わ
す。
【0102】(D) 本発明の顔料分散剤の使用例及び比較
使用例: 使用例1〜8 前記第1表に示した各合成実施例と比較合成実施例の顔
料分散剤(すなわち、反応混合物の形態の顔料分散性化
合物)を用いて、下記第2表に示す組成の顔料分散ペー
スト(顔料含有樹脂組成物(濃厚物))並びにこれを原
料の一とする塗料を作製し、ペーストの特性及び塗料の
塗膜性能を調べ、本発明の顔料分散剤(顔料分散性化合
物)の効果を評価した。
【0103】すなわち、第2表に示す分散ペースト配合
に従い、原材料を均一に混合し、ペイントシェーカー
(レッドデビル社製)で顔料分散し、分散ペーストを得
た。次いで、この分散ペーストを用いて同表に示す塗料
配合に従い、原材料を混合し塗料を作製した。次いでこ
の塗料を希釈シンナー(キシレン/2−メトキシプロピ
ルアセテート=1/1重量比)によりフォードカップN
O.4で粘度25秒(25℃)になるように希釈した。
【0104】厚さ0.6mmのリン酸亜鉛処理鋼板上に
上記のようにして得た各塗料をスプレー塗装にて塗装
し、140℃で30分焼き付け、乾燥膜厚が約40μm
の各試験塗膜板を得た。得られた試験塗膜板について
は、各種試験を行った。その試験結果を同じく第2表に
示す。
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】ただし、第2表において、(*4):合成
実施例1〜8および比較合成実施例1で製造された反応
混合物の形態の顔料分散剤を表し、(*5):実施例
(A) の(a) および(b) で製造された反応混合物の形態の
ポリエステルおよび反応終了液の形態のアクリル樹脂を
表わし、(*6):カーボンブラック系顔料「FW−2
00」(デグサ社製)であり、(*7):二酸化チタン
系顔料「タイオキサイトTR92」(デュポン社製)で
あり、(*8):チオインジゴ系顔料「パリオゲンバイ
オレットL5080」(BASF社製)であり、(*
9):キナゾロピラゾロン系顔料「パリオゲンレッド1
3910HD」(BASF社製)であり、(*10):
キナクリドン系顔料「シンカシャレッドYRT−759
D」(チバガイギー社製)であり、(*11):酸化鉄
系顔料「マピコイエローLLXLO」(チタン工業
(株)製であり、(*12):顔料分散剤の固形分、す
なわち、そこに含まれる顔料分散性化合物に換算した添
加量であり、(*13):ブルックフィールド粘度計
「B型粘度計」(東京計器(株)製)により20℃にて
測定した値を表わし、(*14):分散ペーストを50
℃で5日間貯蔵し、初期と5日後の粘度をB型粘度計で
測定し、その粘度比が2以下のものを良好と判定し、2
より大なるものを不良と判定したものであり、(*1
5):メラミン樹脂「ユーバン220」(固形分60
%、三井東圧化学(株)製)であり、(*16):レベ
リング剤「モダフロー」(10%キシレン溶液、モンサ
ント社製)であり、(*17):JIS K5400
7.6に従い、20度鏡面光沢度を測定したものであ
り、(*18):JIS K5400 9.2に従って
耐湿試験を行ない、良否を判定したものであり、そして
(*19):JIS K5400 8.5.2に従って
付着試験を行ない良否を判定したものである。
【0108】比較使用例1〜3 第2表に示す配合により、使用例1におけると同様に分
散ペースト及び塗料の作製を行なった。そして、同様に
試験塗膜板を作製し、各種塗膜性能試験を行った。その
試験結果も同表に示す。
【0109】第2表からわかるように、本発明の顔料分
散剤1〜8を使用した使用例1〜8は、顔料分散剤を使
用しない比較使用例1〜2と比較して分散ペーストの安
定性及び塗膜光沢に優れている上に、耐湿性や密着性に
悪影響を及ぼさなかった。一方、12−ヒドロキシステ
アリン酸の縮合物を構成成分とした顔料分散剤9は、造
膜用樹脂のポリエステルとの相溶性が悪く、分散ペース
トの低粘度化と塗膜光沢の向上が認められなかった。以
上のことより本発明の顔料分散剤は、色材分野において
有用である。
【0110】
【発明の効果】本発明の顔料分散性化合物(顔料分散
剤)は、広範囲の樹脂との相溶性に優れ、且つ優れた顔
料分散能を有するため、これを用いて製造された着色塗
料、印刷インキ等については、顔料粒子間の凝集性を断
つため貯蔵安定性に優れ、鮮映性、平滑性の良い塗膜を
与える。また、プラスチクスの着色については、色むら
の防止であり、磁気テープについては、磁力密度の向上
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 17/00 PUJ C09D 17/00 PUJ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエポキシ化合物、数平均分子量が5
    00〜50,000の片末端にカルボキシル基を有する
    線状ポリマー及び二級アミノ基を1個有する有機アミノ
    化合物とを反応させて得られるアミン価が5〜200m
    gKOH/gで数平均分子量が1,000〜100,0
    00の範囲にあることを特徴とする顔料分散性化合物。
  2. 【請求項2】 片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
    リマーが一般式(I)または(II)で表される化合物で
    あることを特徴とする請求項1記載の顔料分散性化合
    物。 【化1】 (R1 は、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは分岐状
    のアルキル基、フェニル基、または炭素原子数1〜18
    のアルキル基置換のフェニル基を示す。R2 は、炭素原
    子数2〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基を示
    す。R3 は、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは分岐
    状のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1〜18のア
    ルキル基置換のフェニル基、ベンジル基、または炭素原
    子数1〜18のアルキル基置換のベンジル基を示す。R
    4 は、炭素原子数2〜8の直鎖状もしくは分岐状のアル
    キレン基を示す。Xは、炭素原子数2〜8の、分子内酸
    無水物の残基を示す。mは、2〜200の整数を示す。
    そして、nは、2〜200の整数を示す。)
  3. 【請求項3】 片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
    リマーが一般式(III )または(IV)で表される化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の顔料分散性化合
    物。 【化2】 〔R5 は、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは分岐状
    のアルキル基、フェニル基、または炭素原子数1〜18
    のアルキル基置換のフェニル基を示す。R6 およびR8
    は、それぞれ、水素原子、炭素原子数1〜18の直鎖状
    もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、−CH2
    l、−CH2 OR9 、または、−CH2 OCOR10を示
    す(但し、R9 は炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは
    分岐状のアルキル基、フェニル基、または、アリル基を
    示し、そしてR10は、炭素原子数1〜18の直鎖状もし
    くは分岐状のアルキル基、フェニル基、または炭素原子
    数1〜18のアルキル基置換のフェニル基示す)。R7
    は、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは分岐状のアル
    キル基、フェニル基、炭素原子数1〜18のアルキル基
    置換のフェニル基、ベンジル基、または炭素原子数1〜
    18のアルキル基置換のベンジル基を示す。Xは、炭素
    原子数2〜8の、分子内酸無水物の残基を示す。pは、
    2〜200の整数を示す。そして、qは、2〜200の
    整数を示す。〕
  4. 【請求項4】 片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
    リマーが1価アルコールを重合開始原料とし、これにラ
    クトン類及び/又はモノエポキシ化合物並びに環状酸無
    水物を開環共重合させることにより得られる化合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の顔料分散性化合物。
  5. 【請求項5】 片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
    リマーがモノカルボン酸を重合開始原料とし、これにラ
    クトン類並びに/又はモノエポキシ化合物及び環状酸無
    水物を開環共重合させることにより得られる化合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の顔料分散性化合物。
  6. 【請求項6】 片末端にカルボキシル基を有する線状ポ
    リマーが、1分子中にカルボキシル基及びメルカプト基
    をそれぞれ1個有するラジカル連鎖移動剤を用い、重合
    性ビニル基含有モノマーをラジカル重合させることによ
    り得られるアクリルポリマーであることを特徴とする請
    求項1記載の顔料分散性化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の顔料分
    散性化合物を有効成分とすることを特徴とする顔料分散
    剤。
  8. 【請求項8】 顔料および請求項7記載の顔料分散剤を
    含有することを特徴とする顔料含有樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の顔料分散剤、顔料及び有
    機溶剤を含有することを特徴とする顔料分散ベース。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の顔料含有樹脂組成物を
    使用して製造されたことを特徴とするカラープラスチッ
    ク成形品。
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