JPH10109889A - 建設機械の旋回装置 - Google Patents

建設機械の旋回装置

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JPH10109889A
JPH10109889A JP26200996A JP26200996A JPH10109889A JP H10109889 A JPH10109889 A JP H10109889A JP 26200996 A JP26200996 A JP 26200996A JP 26200996 A JP26200996 A JP 26200996A JP H10109889 A JPH10109889 A JP H10109889A
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JP
Japan
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hydraulic
brake
turning
switching valve
switched
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JP26200996A
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Inventor
Takashi Okuno
隆 奥野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の旋回装置において、上部旋回体停
止時のがたつきを簡易な構成により防止する。 【解決手段】 上部旋回体2を停止させる際に、第1の
切換弁7を中立位置に切り換えて、モータ用油圧源30
から油圧モータ4a,5aへの圧油の供給を停止する。
次いで、第2の切換弁16をa位置に切り換えるととも
に、第1の切換弁7をa位置またはb位置に切り換え
る。これにより、油圧モータ4a,5aはそれぞれ異な
る回転方向に回転し、略等しいトルクが作用した状態に
おいて、油圧モータ4a,5aに供給される圧油はリリ
ーフ弁8によりリリーフされる。この状態において、旋
回輪に相反する方向の回転力を作用させて上部旋回体2
の旋回を停止するようにしたため、ピニオン4d,5d
と内歯ギア6dとの間のバックラッシュは除去され、こ
れにより上部旋回体2のがたつきを防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン、油圧シ
ョベル、高所作業車など、基体上に上部旋回体を有する
建設機械の旋回装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン、油圧ショベル、高所作業車な
どの建設機械は、下部走行体のような基体上に上部旋回
体を垂直軸線周りに旋回可能に有している。この種の建
設機械において、上部旋回体を任意の旋回位置に固定す
るための旋回は、一般に、上部旋回体を旋回駆動する油
圧モータの出力軸にディスクブレーキを設け、このディ
スクブレーキによりモータ出力軸を固定することにより
行われている。
【0003】油圧モータによる上部旋回体の旋回駆動
は、モータ出力軸の回転を歯車式減速機によってピニオ
ンに減速伝達し、ピニオンが基体(下部走行体)に固定
されているリング歯車との噛合により転動することによ
って行われるから、歯車噛み合い部のバックラッシュ、
モータ出力軸よりピニオンに至る動力伝達経路中にある
軸などのねじり弾性変形、スプライン連結部のがたによ
り、モータ出力軸がディスクブレーキにより固定されて
も上部旋回体が下部走行体に対して旋回方向にがたつき
をもって固定される。このため上部旋回体に旋回外力が
作用すると、そのがたつき分だけ上部旋回体が下部走行
体に対して旋回移動するようになる。
【0004】例えば、クレーンの場合、吊荷の揺れやブ
ームに作用する風力が旋回外力として上部旋回体に作用
し、これによって上部旋回体ががたつき旋回することに
なる。上部旋回体ががたつき旋回すると、この上部旋回
体に設けられているブームも旋回移動し、ブーム先端に
おける旋回変位量はブーム長さが長くなる程大きくな
り、ブーム先端における旋回変位量は1mを超える場合
も生じる。このような上部旋回体のがたつき旋回は、巻
き上げなどの他の操作性を悪くする原因になる。
【0005】この問題の対策として、旋回駆動用の動力
伝達系における歯車のバックラッシュなどによる影響を
低減することにより、上部旋回体のがたつき旋回量を少
なくすることが、特開平7−48859号公報などにお
いて提案されている。特開平7−48859号公報にお
いては、基体と上部旋回体のいずれか一方に上部旋回体
の旋回中心と同心で旋回方向に延在する制動面部を、他
方に制動面部と選択的に摩擦係合する制動部材を設け、
制動面部と制動部材とを摩擦係合させることにより、歯
車のバックラッシュなどによる上部旋回体のがたつきを
防止し、巻き上げなどの操作性を向上させるようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−48859号公報に記載された装置において
は、付帯する部品が大型化することにより装置が大型化
し、かつコストが高くなり、さらには市場にすでに流出
している建設機械に対して容易に適用することができな
いものであった。本発明の目的は、装置を大型化させる
ことなく上部旋回体のがたつきを防止することができる
建設機械の旋回装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜図4を参照して説明すると、請求項1の発明は、基体
1と、旋回輪6により基体1に旋回可能に設けられた上
部旋回体2と、旋回輪6の歯車6dと噛合する各々の歯
車4d,5dにより旋回輪6に回転力を与えて上部旋回
体2を旋回駆動する第1および第2の駆動装置4,5と
を備えた建設機械の旋回装置に適用され、第1および第
2の駆動装置4,5を互いに逆転させて旋回輪6に相反
する回転力を与えるがた取り手段16を備えることによ
り上述した目的を達成する。
【0008】請求項2の発明は、第1および第2の駆動
装置4,5をそれぞれ、共通の油圧源30からの圧油を
共通の制御弁7で切り換えてその駆動が同期制御される
油圧モータ4a,5aで構成するとともに、がた取り手
段を、2つの油圧モータ4a,5aの一方へ流入する圧
油の方向を切り換える切換弁16としたものである。請
求項3の発明は、第1および第2の駆動装置4,5をそ
れぞれ、共通の油圧源30からの圧油を共通の制御弁7
で切り換えてその駆動が同期制御される油圧モータ4
a,5aで構成するとともに、がた取り手段を、図12
に示されるように、共通の油圧源30とは別の油圧源3
1と、その別の油圧源31から2つの油圧モータ4a,
5aの一方へ圧油を流入する切換弁17とで構成したも
のである。
【0009】図8〜図10を参照して説明すると、請求
項4の発明は、基体1と、旋回輪6により基体1に旋回
可能に設けられた上部旋回体2と、旋回輪6の歯車6d
と噛合する歯車4dにより旋回輪6に回転力を与えて上
部旋回体2を旋回駆動する駆動装置5とを備えた建設機
械の旋回装置に適用され、旋回輪6の歯車6dと噛合す
る制動用歯車4dと、制動用歯車4dの回転を制動する
制動手段4bとを備えることにより上述した目的を達成
する。
【0010】図11〜図14を参照して説明すると、請
求項5の発明は、基体1と、旋回輪6により基体1に旋
回可能に設けられた上部旋回体2と、旋回輪6の歯車6
dと噛合する各々の歯車4d,5dにより旋回輪6に回
転力を与えて上部旋回体2を旋回駆動する第1および第
2の駆動装置4,5と、第1および第2の駆動装置4,
5の回転軸をそれぞれ制動する第1および第2のブレー
キ装置4b,5bとを備えた建設機械の旋回装置に適用
され、第1および第2の駆動装置4,5のいずれか一方
を対応するブレーキ装置4bで制動した状態で他方の駆
動装置5だけを回転するがた取り手段を備えることによ
り上述した目的を達成する。
【0011】請求項6の発明は、第1および第2の駆動
装置4,5をそれぞれ、共通の油圧源30からの圧油を
共通の制御弁7で切り換えてその駆動が同期制御される
油圧モータ4a,5aで構成するとともに、がた取り手
段を、第1および第2のブレーキ装置4b,5bを作動
させる第1および第2のブレーキ起動手段14A,14
Bと、共通の油圧源30とは別の油圧源31と、第1の
ブレーキ起動手段14Aによる第1のブレーキ装置4b
の起動に連動して別の油圧源31から第2の油圧モータ
5aへ圧油を流入する位置aへ切り換わり、第2のブレ
ーキ起動手段14Bによる第2のブレーキ装置5bの起
動に連動して別の油圧源31からの圧油の流入を遮断す
る位置bへ切り換わる切換弁17とから構成したもので
ある。請求項7の発明は、図14に示すように、第1の
ブレーキ起動手段14Aの操作に応答して切換弁17を
圧油流入位置aへ切り換え、所定時間経過後に、切換弁
17を圧油遮断位置bへ切り換えるとともに第2のブレ
ーキ装置14bを作動する自動がた取り手段23を備え
るものである。
【0012】請求項1の発明によれば、旋回輪6の旋回
停止時において、がた取り手段16が第1および第2の
駆動装置4,5を互いに逆転させて旋回輪6に相反する
回転力を与える。そしてこれにより、歯車6dと歯車4
d,5dのバックラッシュが除去されて上部旋回体2の
停止時における旋回輪6の回転が阻止される。請求項2
の発明によれば、切換弁16を切り換えることにより、
油圧源30から油圧モータ4a,5aの一方へ流入する
圧油の方向が切り換えられ、これにより、油圧モータ4
a,5aは相反する方向に回転して歯車6dと歯車4
d,5dのバックラッシュが除去される。
【0013】請求項3の発明によれば、切換弁17を切
り換えることにより、油圧源31から油圧モータ4a,
5aの一方へ流入する圧油の方向が切り換えられ、これ
により、油圧モータ4a,5aは相反する方向に回転し
て歯車6dと歯車4d,5dのバックラッシュが除去さ
れる。請求項4の発明によれば、旋回輪6の旋回停止時
において、駆動装置5により旋回輪6に駆動力が加えら
れた状態において、制動手段4bが制動用歯車4dの回
転を制動する。これにより、歯車6dと歯車4dのバッ
クラッシュが除去される。請求項5の発明によれば、が
た取り手段によりいずれか一方のブレーキ装置4b,5
bを駆動するとともに、他方の駆動手段5のみを回転さ
せる。これにより、歯車6dと歯車4d,5dのバック
ラッシュが除去される。
【0014】請求項6の発明によれば、制御弁7を切り
換えることにより、油圧源30から油圧モータ4a,5
aへ流入する圧油の方向が切り換えられ、油圧モータ4
a,5aが回転する。旋回輪6の旋回停止時において
は、第1のブレーキ起動手段14Aにより第1のブレー
キ装置4bが起動されると、切換弁17が切り替わっ
て、油圧源31から第2の油圧モータ5aに圧油が流入
される。これにより、第1の油圧モータ4aは停止した
状態において第2の油圧モータ5aが回転するため、歯
車6dと歯車4d,5dのバックラッシュが除去され、
その後第2のブレーキ装置5bが起動して第2の油圧モ
ータ5aの駆動を停止する。請求項7の発明によれば、
旋回輪6の旋回停止時において、自動がた取り手段23
によりブレーキ起動手段14Aの操作に応答して切換弁
17が圧油流入位置に切り換えられて、油圧モータ5a
の回転方向が反転される。そして、所定時間経過後に、
切換弁17が圧油遮断位置に切り換えられて、さらに第
2のブレーキ装置14bが作動して旋回輪6が停止す
る。これにより、歯車6dと歯車4d,5dのバックラ
ッシュが除去される。
【0015】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態が
適用されるクレーンの構成を示す斜視図である。図1に
示すように、このクレーンは基体としての下部走行体1
上に旋回輪6を介して上部旋回体2を垂直軸線周りに旋
回可能に有している。上部旋回体2にはブーム3が設け
られている。図2はクレーンに設けられる旋回装置の構
成を示す図である。図2に示すように、下部走行体1の
フレーム23には円環状の旋回輪インナレース6bが上
部旋回体2の旋回中心と同心に取付ボルト22により固
定装着されている。上部旋回体2のフレーム24には、
これの旋回中心と同心に旋回輪アウタレース6aが取付
ボルト21により固定装着されている。旋回輪アウタレ
ース6aは旋回輪インナレース6bの外側に配置されて
おり、このアウタレース6aとインナレース6bとの間
には複数個の転動体6cが設けられている。これにより
上部旋回体2はインナレース6bとアウタレース6aと
転動体6cとによるころがり軸受け構造体により案内さ
れて下部走行体1に対して垂直軸線周りに旋回する。
【0017】上部旋回体2には2つの旋回装置4,5が
装着されている。旋回装置4,5は、油圧モータ4a,
5aと、油圧により作動する機械式のディスクブレーキ
からなる油圧ブレーキ装置4b,5bと、多段の遊星ギ
アからなる減速機4c,5cと、減速機4c,5cの出
力軸の先端に取り付けられたピニオン4d,5dとを備
えている。ピニオン4d,5dは、図3に示すように旋
回輪インナレース6bの内周面に形成された内歯ギア6
dと噛合している。なお、油圧ブレーキ装置4b,5b
は、圧油が供給されるとブレーキを解除し、圧油が供給
されないとブレーキを作動する構造となっている。次い
で、上記旋回装置4,5を駆動する油圧回路の実施の形
態について説明する。
【0018】−第1の実施の形態− 図4は本発明の第1の実施の形態に係る旋回装置の油圧
回路図であり、旋回ブレーキが作動している場合を示し
ている。図4に示すように、第1の実施の形態に係る油
圧回路は、油圧ポンプ9、リリーフ弁8およびタンク1
0Aからなるモータ用油圧源30と、モータ用油圧源3
0から油圧モータ4a,5aに供給される圧油の方向と
流量を調節する第1の切換弁(制御弁)7と、第1の切
換弁7と油圧モータ5aとの間の管路に設けられて油圧
モータ5aに供給される圧油の方向を切り換える第2の
切換弁16と、油圧ポンプ11、リリーフ弁12および
タンク10Bからなるブレーキ用油圧源31と、油圧ブ
レーキ装置4b,5bに供給される圧油の方向を切り換
える第3の切換弁13とを備える。なお、第1および第
2の切換弁7,16は手動により切り換えられる切換弁
であるが、第3の切換弁13は、電源15から供給され
る電流をスイッチ14をオンオフすることにより切り換
えられる電磁切換弁である。
【0019】次いで、第1の実施の形態の動作について
説明する。まず、上部旋回体2を旋回させる際には、ス
イッチ14をブレーキオフ側に操作して第3の切換弁1
3をb位置に切り換えてブレーキ用油圧源31からの圧
油を油圧ブレーキ装置4b,5bに供給して油圧ブレー
キ装置4b,5bによる制動を解除する。次いで、第2
の切換弁16を図4に示すようにb位置にした状態にお
いて、第1の切換弁7をa位置もしくはb位置に切り換
えて、モータ用油圧源30からの圧油を油圧モータ4
a,5aに供給して油圧モータ4a,5aを回転させ
て、この回転力をピニオン4d,5dを介して旋回輪イ
ンナレース6bの内歯ギア6dに伝達し、これにより上
部旋回体2を旋回させる。
【0020】一方、上部旋回体2を停止させる際には、
まず、第1の切換弁7を中立位置に切り換えて、モータ
用油圧源30から油圧モータ4a,5aへの圧油の供給
を停止する。次いで、図5に示すように、第2の切換弁
16をa位置に切り換えるとともに、第1の切換弁7を
a位置もしくはb位置に切り換える。これにより、油圧
モータ4a,5aはそれぞれ異なる回転方向に回転し、
略等しいトルクが作用した状態において、油圧モータ4
a,5aに供給される圧油はリリーフ弁8によりリリー
フされる。この状態においては、図7(b)に示すよう
にピニオン4d,5dと内歯ギア6dとの間に形成され
るバックラッシュR5は図7(a)に示すように除去さ
れる。そしてこの状態において、図6に示すように、ス
イッチ14をブレーキオン側に操作して第3の切換弁1
3をa側に切り換える。これにより、ブレーキ用油圧源
31から油圧ブレーキ装置4b,5bへの圧油の供給が
停止して油圧ブレーキ装置4b,5bが作動し、ピニオ
ン4d,5dの回転が停止する。その後、第1の切換弁
7を中立位置に戻す。
【0021】第1の実施の形態においては、このように
第1〜第3の切換弁7,16,13を切り換えて、旋回
輪インナレース6bに相反する方向の回転力を作用させ
て上部旋回体2の旋回を停止するようにしたため、ピニ
オン4d,5dと内歯ギア6dとの間のバックラッシュ
は除去され、これにより上部旋回体2のがたつきを防止
することができ、巻き上げなどの操作を安定して行うこ
とができる。また、第1の実施の形態においては、第2
の切換弁16を第1の切換弁7と油圧モータ5aとの間
に設けるのみで、上部旋回体2のがたつきを防止できる
ため、上記特開平7−48859号公報に記載された装
置のように装置を大型化することなく、かつ低コストに
て装置を構成することができる。
【0022】−第2の実施の形態− 次いで、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は本発明の第2の実施の形態に係る旋回装置の油圧
回路図である。第1の実施の形態と第2の実施の形態と
は、第2の実施の形態においては油圧モータ5aのみを
使用して上部旋回体2を旋回させる点が異なるものであ
る。すなわち、図8においては、旋回モータ4aを廃止
し、減速機4cの入力軸を油圧ブレーキ装置4bにより
制御するように構成する。
【0023】次いで、第2の実施の形態の動作について
図8を参照して説明する。まず、上部旋回体2を旋回さ
せる際には、スイッチ14をブレーキオフ側に操作して
第3の切換弁13をb位置に切り換えてブレーキ用油圧
源31からの圧油を油圧ブレーキ装置4b,5bに供給
して油圧ブレーキ装置4b,5bを解除するとともに、
第2の切換弁16をb位置にした状態で第1の切換弁7
をa位置もしくはb位置に切り換えて、モータ用油圧源
30からの圧油を油圧モータ5aに供給して油圧モータ
5aを回転させて、この回転力をピニオン5dを介して
旋回輪インナレース6bの内歯ギア6dに伝達し、これ
により上部旋回体2を旋回させる。
【0024】一方、上部旋回体2を停止させる際には、
まず、第1の切換弁7を中立位置に切り換えて、モータ
用油圧源30から油圧モータ5aへの圧油の供給を停止
する。次いで、第2の切換弁16をa位置に切り換える
とともに、第1の切換弁7を停止前と同一の位置に切り
換えて油圧モータ5aに圧油を供給して、油圧モータ5
aを停止前とは逆方向に回転する。この状態において、
ピニオン4dは慣性により停止前と同一方向に回転して
おり、ピニオン5dは停止前とは逆方向に回転するた
め、内歯ギア6dには相反する方向の回転力が作用す
る。そして、油圧モータ5aを若干回転させた状態にお
いて、スイッチ14をブレーキオン側へ操作して油圧ブ
レーキ装置4b,5bを作用させてピニオン4d,5d
の回転を停止する。その後、第1の切換弁7を中立位置
に戻す。
【0025】第2の実施の形態においては、このように
第1〜第3の切換弁7,16,13を切り換えて、旋回
輪インナレース6bに相反する方向の回転力を作用させ
て上部旋回体2の旋回を停止するようにしたため、ピニ
オン4d,5dと内歯ギア6dとの間のバックラッシュ
が一方向に除去された状態で上部旋回体2はその旋回を
停止することとなる。これにより上部旋回体2のがたつ
きを防止することができ、巻き上げなどの操作を安定し
て行うことができる。また、第2の実施の形態において
は、第2の切換弁16を第1の切換弁7と油圧モータ5
aとの間に設けるのみで、上部旋回体2のがたつきを防
止できるため、上記特開平7−48859号公報に記載
された装置のように装置が大型化することがなくなり、
かつ低コストにて装置を構成することができる。
【0026】−第3の実施の形態− 上記第2の実施の形態においては、上部旋回体2の旋回
停止時に、第2の切換弁16を切り換えることにより油
圧モータ5aを駆動しているが、図9に示す第3の実施
の形態のように、第2の切換弁16を用いることなく、
上部旋回体2の旋回停止時において、第1の切換弁7の
みを切り換えることによっても、上部旋回体2のがたつ
きを防止することができる。すなわち、上部旋回体2を
停止させる際には、まず、第1の切換弁7を中立位置に
切り換えて、モータ用油圧源30から油圧モータ5aへ
の圧油の供給を停止する。次いで、第1の切換弁7を停
止前とは逆の位置に切り換えて油圧モータ5aに圧油を
供給して、油圧モータ5aを停止前とは逆方向に回転す
る。この状態において、ピニオン4dは慣性により停止
前と同一方向に回転しており、ピニオン5dには停止前
とは逆方向に回転するため、内歯ギア6dには相反する
方向の回転力が作用する。そして、油圧モータ5aを若
干回転させた状態において、スイッチ14をブレーキオ
ン側へ操作して油圧ブレーキ装置4b,5bを作用させ
てピニオン4d,5dの回転を停止する。その後、第1
の切換弁7を中立位置に戻す。これにより、第2の実施
の形態と同様に、上部旋回体2のがたつきを防止するこ
とができ、巻き上げなどの操作を安定して行うことがで
きる。
【0027】なお、上記第2および第3の実施の形態に
おいては、図10に示すように減速機4cを省略してピ
ニオン4dを油圧ブレーキ装置4bにより制御するよう
にしてもよい。
【0028】−第4の実施の形態− 次いで、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図11は本発明の第4の実施の形態に係る旋回装置の油
圧回路図、図12および図13は第4の実施の形態の動
作を説明するための油圧回路図である。第1の実施の形
態と第4の実施の形態とは、第4の実施の形態におい
て、第2の切換弁16を電磁切換弁17(以下第6の切
換弁17とする)とするとともに、第6の切換弁17が
b位置にあるときは第1の切換弁7の切換位置に応じて
モータ用油圧源30からの圧油が油圧モータ5aに供給
されるようにし、第6の切換弁17がa位置にあるとき
は、油圧ポンプ11からチェックバルブ25を介して供
給される圧油が油圧モータ5aに供給されるようにした
点、および油圧ブレーキ装置4b,5bをそれぞれ作動
させるための第4および第5の切換弁13A,13Bを
設け、第1のスイッチ14Aをブレーキオフ側へ操作す
ると、第4の切換弁13Aがb位置に切り換わって油圧
ブレーキ装置4bを解除するとともに、第6の切換弁1
7がb位置に切り換わり、第2のスイッチ14Bをブレ
ーキオフ側へ操作すると、第5の切換弁13Bがb位置
に切り換わって油圧ブレーキ装置5bを解除するように
した点が異なるものである。
【0029】次いで、第4の実施の形態の動作について
説明する。まず図11により説明する。上部旋回体2を
旋回させる際には、第1および第2のスイッチ14A,
14Bをブレーキオフ側へ操作して第4および第5の切
換弁13A,13Bをそれぞれb位置に切り換えてブレ
ーキ用油圧源31からの圧油を油圧ブレーキ装置4b,
5bに供給して油圧ブレーキ装置4b,5bを解除する
とともに、第6の切換弁17をb位置に切り換える。そ
して、第1の切換弁7をa位置もしくはb位置に切り換
えて、モータ用油圧源30からの圧油を油圧モータ4
a,5aに供給して油圧モータ4a,5aを回転させ
て、この回転力をピニオン4d,5dを介して旋回輪イ
ンナレース6bの内歯ギア6dに伝達し、これにより上
部旋回体2を旋回させる。
【0030】一方、上部旋回体2を停止させる際には、
図12に示すように、まず第1の切換弁7を中立位置に
切り換えて、モータ用油圧源30から油圧モータ4a,
5aへの圧油の供給を停止する。次いで、第1のスイッ
チ14Aをブレーキオン側へ操作して第4の切換弁13
Aおよび第6の切換弁17をそれぞれa位置に切り換え
ると、油圧ブレーキ装置4bへの圧油の供給が停止し、
油圧ブレーキ装置4bが作動して油圧モータ4aが制動
されるとともに、油圧ポンプ11からの圧油が第6の切
換弁17を介して油圧モータ5aに供給される。これに
より、油圧モータ5aは回転するが、油圧モータ4aの
回転が阻止されているため、油圧モータ5aは若干回転
し、その後は油圧ポンプ11からの圧油はリリーフ弁1
2によりリリーフされる。これにより、内歯ギア6dに
は相反する方向に回転力が作用するため、ピニオン4
d,5dと内歯ギア6dとの間に形成されるバックラッ
シュは除去される。その後、図13に示すように、第2
のスイッチ14Bをブレーキオン側に操作して油圧ブレ
ーキ装置5bへの圧油の供給を停止して油圧ブレーキ装
置5bを作動し、ピニオン5dの回転を停止する。
【0031】第4の実施の形態においては、上述した第
1および第2のスイッチ14A,14Bを操作するとと
もに第4、第5および第6の切換弁13A,13B,1
7を切り換えて、旋回輪インナレース6bに相反する方
向の回転力を作用させて上部旋回体2の旋回を停止する
ようにしたため、ピニオン4d,5dと内歯ギア6dと
の間のバックラッシュは除去され、これにより上部旋回
体2のがたつきを防止することができ、巻き上げなどの
操作を安定して行うことができる。
【0032】−第5の実施の形態− 次いで、本発明の第5の実施の形態について説明する。
図14は本発明の第5の実施の形態に係る旋回装置の油
圧回路図である。第5の実施の形態は第4の実施の形態
を変形したものであり、第5の実施の形態と第4の実施
の形態とは、第2のスイッチ14Bの代わりに、第1の
スイッチ14Aをブレーキオフ側へ操作したときには直
ちに第5の切換弁13Bをb位置に切り換えて油圧ブレ
ーキ装置5bへの圧油の供給を停止して油圧ブレーキ装
置5bによる制動を解除し、第1のスイッチ14Aをブ
レーキオン側へ操作したときには所定時間経過後に第5
の切換弁13Bをa位置に切り換えて油圧ブレーキ装置
5bの圧油をタンクへ排出して油圧ブレーキ装置5bを
作動させるためのタイマー23を設けた点が異なるもの
である。
【0033】次いで、第5の実施の形態の動作について
説明する。まず、上部旋回体2を旋回させる際には、第
1のスイッチ14Aをブレーキオフ側へ操作して第4お
よび第5の切換弁13A,13Bをそれぞれb位置に切
り換えてブレーキ用油圧源31からの圧油を油圧ブレー
キ装置4b,5bに供給して油圧ブレーキ装置4b,5
bによる制動を解除するとともに、第6の切換弁17を
b位置に切り換える。そして、第1の切換弁7をa位置
もしくはb位置に切り換えて、モータ用油圧源30から
の圧油を油圧モータ4a,5aに供給して油圧モータ4
a,5aを回転させて、この回転力をピニオン4d,5
dを介して旋回輪インナレース6bの内歯ギア6dに伝
達し、これにより上部旋回体2を旋回させる。
【0034】一方、上部旋回体2を停止させる際には、
まず第1の切換弁7を中立位置に切り換えて、モータ用
油圧源30から油圧モータ4a,5aへの圧油の供給を
停止する。次いで、第1のスイッチ14Aをブレーキオ
ン側へ操作して第4の切換弁13Aおよび第6の切換弁
17をそれぞれa位置に切り換えると、油圧ブレーキ装
置4bへの圧油の供給が停止し、油圧ブレーキ装置4b
が作動して油圧モータ4aが制動されるとともに、油圧
ポンプ11からの圧油が第6の切換弁17を介して油圧
モータ5aに供給される。これにより、油圧モータ5a
は回転するが、油圧モータ4aの回転が阻止されている
ため、油圧モータ5aは若干回転し、その後は油圧ポン
プ11からの圧油はリリーフ弁12によりリリーフされ
る。これにより、第4の実施の形態と同様に、ピニオン
4d,5dと内歯ギア6dとの間に形成されるバックラ
ッシュは除去される。その後、所定時間経過後にタイマ
ー23が作動して第5の切換弁13Bがa位置に切り換
えられて油圧ブレーキ装置5bを作用させ、ピニオン5
dを制動する。
【0035】第5の実施の形態においては、このように
第1のスイッチ14Aを操作するとともに第4、第5お
よび第6の切換弁13A,13B,17を切り換えて、
旋回輪インナレース6bに相反する方向の回転力を作用
させて上部旋回体2の旋回を停止するようにしたため、
ピニオン4d,5dと内歯ギア6dとの間のバックラッ
シュは除去され、これにより上部旋回体2のがたつきを
防止することができ、巻き上げなどの操作を安定して行
うことができる。また、第1のスイッチ14Aを切り換
えるのみで、タイマー23により第5の切換弁13Bを
切り換えるようにしたため、第4の実施の形態のよう
に、第1のスイッチ14Aの操作後に第2のスイッチ1
4Bを操作する必要がなくなり、上部旋回体2の停止動
作を容易に行うことができる。なお、上記実施の形態に
おいては、旋回輪インナレース6bの内周面にギアを形
成しているが、旋回輪アウタレース6aの外周面にギア
を形成してもよい。
【0036】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、下部走行体1が基体を、内歯ギア6dが旋回輪6の
歯車を、旋回装置4,5が駆動装置を、油圧ブレーキ装
置4b,5bがブレーキ装置を、第2の切換弁16、第
3の切換弁13、第4および第5の切換弁13A,13
B、スイッチ14、第6の切換弁ががた取り手段を、タ
イマー23が自動がた取り手段を構成する。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によれば、上部旋回
体を旋回駆動する第1および第2の駆動装置を互に逆転
させてに相反する回転力を与えるようにしたので、歯車
と旋回輪との間のがた取りを簡単な構成で行うことがで
きる。請求項4の発明によれば、旋回輪の歯車と噛合す
る制動用歯車を制動状態にして上部旋回体を旋回駆動す
ることにより歯車と旋回輪との間のがた取りを行うよう
にしたので、がた取りを簡単な構成で行うことができ
る。請求項5および6の発明によれば、上部旋回体を旋
回駆動する第1および第2の駆動装置の一方を制動した
状態で他方を駆動して歯車と旋回輪との間のがた取りを
行うようにしたので、がた取りを簡単な構成で行うこと
ができる。請求項7の発明によれば、第1のブレーキ起
動手段の操作に応答して一方の油圧モータを駆動してが
たを取り行い、所定時間経過後に、第2のブレーキ装置
を作動して2つの油圧モータを制動するようにしたの
で、一方のブレーキ装置を駆動する操作だけでがた取り
を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態が適用されるクレーンの構
成を示す側面図
【図2】クレーンに設けられる旋回装置の構成を示す図
【図3】内歯ギアとピニオンとの噛合状態を示す図
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る旋回装置の油
圧回路図
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る旋回装置の作
動状態を示す油圧回路図
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る旋回装置の作
動状態を示す油圧回路図
【図7】バックラッシュが除去される状態を示す図
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る旋回装置の油
圧回路図
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る旋回装置の油
圧回路図
【図10】第2および第3の実施の形態の変形例の油圧
回路図
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る旋回装置の
油圧回路図
【図12】第4の実施の形態の動作を説明するための油
圧回路図
【図13】第4の実施の形態の動作を説明するための油
圧回路図
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る旋回装置の
油圧回路図
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 ブーム 4,5 旋回装置 4a,5a 油圧モータ 4b,5b 油圧ブレーキ装置 4c,5c 減速機 4d,5d ピニオン 6 旋回輪 6a 旋回輪アウタレース 6b 旋回輪インナレース 7,13,13a,13b,16,17 切換弁 14,14A,14B スイッチ 23 タイマー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、 旋回輪により該基体に旋回可能に設けられた上部旋回体
    と、 前記旋回輪の歯車と噛合する各々の歯車により前記旋回
    輪に回転力を与えて前記上部旋回体を旋回駆動する第1
    および第2の駆動装置とを備えた建設機械の旋回装置に
    おいて、 前記第1および第2の駆動装置を互いに逆転させて前記
    旋回輪に相反する回転力を与えるがた取り手段を備える
    ことを特徴とする建設機械の旋回装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の駆動装置はそれぞ
    れ、共通の油圧源からの圧油を共通の制御弁で切り換え
    てその駆動が同期制御される油圧モータを備えるととも
    に、 前記がた取り手段は、前記2つの油圧モータの一方へ流
    入する圧油の方向を切り換える切換弁であることを特徴
    とする請求項1記載の建設機械の旋回装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の駆動装置はそれぞ
    れ、共通の油圧源からの圧油を共通の制御弁で切り換え
    てその駆動が同期制御される油圧モータを備えるととも
    に、 前記がた取り手段は、前記共通の油圧源とは別の油圧源
    と、その別の油圧源から前記2つの油圧モータの一方へ
    圧油を流入する切換弁とで構成されることを特徴とする
    請求項1記載の建設機械の旋回装置。
  4. 【請求項4】 基体と、 旋回輪により前記基体に旋回可能に設けられた上部旋回
    体と、 前記旋回輪の歯車と噛合する歯車により前記旋回輪に回
    転力を与えて前記上部旋回体を旋回駆動する駆動装置と
    を備えた建設機械の旋回装置において、 前記旋回輪の歯車と噛合する制動用歯車と、 前記制動用歯車の回転を制動する制動手段とを備えるこ
    とを特徴とする建設機械の旋回装置。
  5. 【請求項5】 基体と、 旋回輪により前記基体に旋回可能に設けられた上部旋回
    体と、 前記旋回輪の歯車と噛合する各々の歯車により前記旋回
    輪に回転力を与えて前記上部旋回体を旋回駆動する第1
    および第2の駆動装置と、 前記第1および第2の駆動装置の回転軸をそれぞれ制動
    する第1および第2のブレーキ装置とを備えた建設機械
    の旋回装置において、 前記第1および第2の駆動装置のいずれか一方を対応す
    るブレーキ装置で制動した状態で他方の駆動装置だけを
    回転するがた取り手段を備えることを特徴とする建設機
    械の旋回装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の駆動装置はそれぞ
    れ、 共通の油圧源からの圧油を共通の制御弁で切り換えてそ
    の駆動が同期制御される油圧モータを備えるとともに、 前記がた取り手段は、前記第1および第2のブレーキ装
    置を作動させる第1および第2のブレーキ起動手段と、 前記共通の油圧源とは別の油圧源と、 前記第1のブレーキ起動手段による第1のブレーキ装置
    の起動に連動して前記別の油圧源から前記第2の油圧モ
    ータへ圧油を流入する位置へ切り換わり、前記第2のブ
    レーキ起動手段による第2のブレーキ装置の起動に連動
    して前記別の油圧源からの圧油の流入を遮断する位置へ
    切り換わる切換弁とから構成されることを特徴とする請
    求項5記載の建設機械の旋回装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のブレーキ起動手段の操作に応
    答して前記切換弁を圧油流入位置へ切り換え、所定時間
    経過後に、前記切換弁を圧油遮断位置へ切り換えるとと
    もに前記第2のブレーキ装置を作動する自動がた取り手
    段を備えることを特徴とする請求項6記載の建設機械の
    旋回装置。
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