JPH1011726A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH1011726A
JPH1011726A JP18402496A JP18402496A JPH1011726A JP H1011726 A JPH1011726 A JP H1011726A JP 18402496 A JP18402496 A JP 18402496A JP 18402496 A JP18402496 A JP 18402496A JP H1011726 A JPH1011726 A JP H1011726A
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成の往復記録再生可能なVTRを得
る。 【解決手段】 上ドラムDuの180度対称の位置に設
けた逆アジマスの第1,第2の回転磁気ヘッドにより順
次交互に磁気テープ(テープ)に形成される記録跡にお
ける相隣る記録跡間に、前記した記録跡の記録跡幅と対
応する未記録領域の間隔が形成されうるような走行速度
で、テープを順方向及び逆方向に選択的に切換え走行さ
せる。テープを逆方向に走行させた状態において前記し
た第1,第2の回転磁気ヘッドで順次交互にテープに形
成される記録跡が、順方向の走行時にテープに形成され
た記録跡に対して平行な状態とする。走行方向が変更さ
れた場合に、記録されている記録跡に隣接した記録跡へ
記録跡を形成させた回転磁気ヘッドが、前記の隣接記録
跡について同一の場合には、テープの走行位相を所定量
だけずらして、前記の隣接記録跡間に所定幅の未記録領
域が残されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上ドラムと下ドラ
ムとからなるドラムの周面の一部へ巻回された状態で走
行する磁気テープに回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうことができるようにしたヘリカル・スキャン
型の磁気記録再生装置{ヘリカル・スキャン型のビデオ
・テープ・レコーダ(VTR)}、特に往復走行する磁気
テープに対する記録動作及び再生動作を行なうことがで
きるヘリカル・スキャン型の磁気記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させ、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動作
を行なうようにしているヘリカル・スキャン型の磁気記
録再生装置は、VCR(あるいはVTR)として従来か
ら広く使用されて来ていることは周知のとおりである。
そして、前記したヘリカル・スキャン型の磁気記録再生
装置では、高密度記録を達成するための一手段として、
互に逆のアジマス角度を有する磁気空隙を備えている1
対の回転磁気ヘッド、すなわち、磁気空隙のアジマス角
度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下の
所定の角度に設定されている磁気空隙を備えた回転磁気
ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に
対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定さ
れている磁気空隙を備えた回転磁気ヘッドとからなる1
対の回転磁気ヘッドが、180度対称の位置に設けられ
ている上ドラムDu(図2,図3参照)を所定の回転数
で回転させ、前記のドラムの周面の少なくとも一部へ斜
めに巻付けられた磁気テープTの基準縁Te(図2参
照)の位置が、下ドラムDd(図2,図3参照)に設け
られている案内部G(図2参照)によって規制された状
態で所定の走行速度で走行する磁気テープを、前記の1
対の回転磁気ヘッドによって順次交互にヘリカルスキャ
ンさせ、前記した1対の回転磁気ヘッドにおける各回転
磁気ヘッドの180度毎の回転と対応して、記録対象の
信号による順次の記録跡を、磁気テープ上に隣接した状
態で順次に記録形成させたり、記録跡中の記録情報を再
生させるようにしている。
【0003】すなわち、前記のVTRにおいては、互に
逆アジマス角度を有する磁気空隙を備えている1対の回
転磁気ヘッドが、180度対称の位置に設けられている
上ドラムを所定の回転数で回転させ、前記のドラムの周
面の少なくとも一部へ斜めに巻付けられた磁気テープの
基準縁の位置が、下ドラムに設けられている案内部によ
って規制された状態で所定の走行速度で走行する磁気テ
ープに、前記の1対の回転磁気ヘッドによって順次交互
にヘリカルスキャンさせて、前記した1対の回転磁気ヘ
ッドにおける各回転磁気ヘッドの180度毎の回転と対
応して、記録対象の映像信号における順次の1フィール
ド期間の映像信号による順次の記録跡を、磁気テープ上
に隣接した状態で順次に形成させたり、記録跡中の記録
情報が再生されるようにしている。
【0004】さて、民生用のVTRでは、特定なテープ
長(例えば246m)の磁気テープを用いて、例えば2
時間の記録再生動作を行なうことができるような標準モ
ード(SPモード)による記録再生動作と、前記した特
定なテープ長の磁気テープを用いて、標準モードよりも
長い時間(例えば6時間)にわたる記録再生動作を行な
うことができるような長時間モード(EPモード)によ
る記録再生動作との2種類の動作モードで使用できるよ
うにされている他、高速再生、静止画再生等の各種のト
リック再生動作モードでの動作も行なえるように構成さ
れることが多い。そして、前記したEPモードでの記録
再生動作時における磁気テープの走行速度は、SPモー
ドでの記録再生動作時における磁気テープの走行速度よ
りも遅く設定されているとともに、前記の各モードにお
いて使用されるべき回転磁気ヘッドとしても、ヘッドト
ラック幅を互いに異にしている各1対の回転磁気ヘッド
が専用に設けられている。
【0005】例えば、VHS(登録商標)方式におけるV
TRの場合には、前記したSPモードにおける磁気テー
プの走行速度は毎秒33.35mm、EPモードにおけ
る磁気テープの走行速度は毎秒11.112mmであ
り、また、SPモードでの記録再生動作時に使用される
回転磁気ヘッド(SP用回転磁気ヘッド)は、ヘッドト
ラック幅が58μmで、アジマス角度が時計まわり方向
に6度(+6度のように表記する)であるような磁気空
隙を備えているものと、ヘッドトラック幅が58μm
で、アジマス角度が反時計まわり方向に6度(−6度)
であるような磁気空隙を備えているものとが、上ドラム
の周囲の180度対称の位置に設けられ、また、EPモ
ードでの記録再生動作時に使用される回転磁気ヘッド
(EP用回転磁気ヘッド)は、ヘッドトラック幅が1
9.3μmで、アジマス角度が時計まわり方向に6度
(+6度のように表記する)であるような磁気空隙を備
えているものと、ヘッドトラック幅が19.3μmで、
アジマス角度が反時計まわり方向に6度(−6度)であ
るような磁気空隙を備えているものとが、上ドラムにお
ける180度対称の位置に設けられる。
【0006】ところで、前記した1対のSP用回転磁気
ヘッドと、1対のEP用回転磁気ヘッドとの上ドラムへ
の配設態様として、トリックプレイ(特殊再生)時にお
ける再生画像中のノイズの低減動作にも役立てうるよう
にするために、従来から、SP用の回転磁気ヘッドにお
ける磁気空隙のアジマス角度が+6度のものと、EP用
の回転磁気ヘッドにおける磁気空隙のアジマス角度が−
6度のものとを、互いの磁気空隙間の距離が所定の微小
な間隔(前記の微小な間隔としては、例えば、2水平走
査期間と対応する時間中に、回転磁気ヘッドが回転軌跡
中で変位する距離とされる…以下の記載においては、
「2Hの距離」のように表現されることもある)だけ離
れている状態の一対の回転磁気ヘッド(ダブル・アジマ
スヘッドのように称されることもある)に構成させ、ま
た、SP用の回転磁気ヘッドにおける磁気空隙のアジマ
ス角度が−6度のものと、EP用の回転磁気ヘッドにお
ける磁気空隙のアジマス角度が+6度のものとを、互い
の磁気空隙間の距離が所定の微小な間隔(2Hの距離)
だけ離れている状態のダブル・アジマスヘッドとして構
成させ、前記の2個のダブル・アジマスヘッドを、上ド
ラムにおける180度対称の位置に取付けるようにする
ことも行なわれている。なお、前記したダブル・アジマ
スヘッドの構成に当っては、例えば、ダブル・アジマス
ヘッドを構成するのに使用されるSP用の回転磁気ヘッ
ドよりもEP用の回転磁気ヘッドの方が、上ドラムの回
転方向について、2Hの距離だけ先行して配置される、
というような配置態様にされる。
【0007】ところで、前記したようなヘリカル・スキ
ャン型の磁気記録再生装置において、回転磁気ヘッドの
回転軌跡に従って磁気テープに形成される記録跡のパタ
ーンは、ドラムの直径、回転磁気ヘッドの回転数、回転
磁気ヘッドの回転方向、磁気テープの走行速度、磁気テ
ープの走行方向、トラック角度、ヘッドトラック幅、磁
気テープの記録領域幅等の諸条件によって定まるから、
磁気記録再生装置の動作モードの変更によって、例え
ば、磁気テープの走行方向や走行速度等の条件が変化し
た場合には、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描か
れる回転磁気ヘッドの回転軌跡のパターンは、変化する
ことになる。例えば、VHS(登録商標)方式におけるV
TRがSPモードの場合には、直径が62mmの回転ド
ラムに取付けられた回転磁気ヘッドが毎分1800回転
しており、ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テ
ープが、毎秒33.35mmの送り速度で順方向に移送
される状態として記録再生動作が行なわれるが、この状
態で回転磁気ヘッドによって走行時の磁気テープに描か
れる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準縁
に対して5°58’9.9”の角度となる。
【0008】また例えば、VHS(登録商標)方式におけ
るVTRにおいて、直径が62mmの回転ドラムに取付
けられた回転磁気ヘッドを毎分1800回転させてお
き、ドラムの外周の一部に巻回されている磁気テープ
を、毎秒66.7mmの送り速度で順方向に移送される
状態として記録再生動作(順方向での2倍速再生)をし
た場合に、回転磁気ヘッドによって走行時の磁気テープ
に描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの
基準縁に対して6°2’19.2”の角度となる。さら
に例えばVHS(登録商標)方式におけるVTRにおい
て、直径が62mmの回転ドラムに取付けられた回転磁
気ヘッドを毎分1800回転させておき、ドラムの外周
の一部に巻回されている磁気テープを、毎秒66.7m
mの送り速度で逆方向に移送される状態として記録再生
動作(逆方向での2倍速再生)をした場合に、回転磁気
ヘッドによって走行時の磁気テープに描かれる回転磁気
ヘッドの回転軌跡は、磁気テープの基準縁に対して5°
54’6.2”の角度となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オーディオ
信号用の磁気記録再生装置(テープレコーダ)では、従
来から自動的に往復記録再生動作を行なうためのオート
リバース機構を備えて構成されていることは周知のとお
りであるが、前記したVHS(登録商標)方式のVTRを
含め、ヘリカル・スキャン型のVTRでは、VTRの動
作モードの変更により、磁気テープの走行方向や走行速
度等の条件が変化すると、前述の例からみても判かるよ
うに、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる回
転軌跡のパターンが変化するために、従来の一般的な構
成のままのヘリカル・スキャン型のVTRによっては往
復記録再生を行なうことができない。前記のように、従
来の一般的な構成のヘリカル・スキャン型のVTRでは
往復記録再生をすることができないために、例えば、磁
気テープの記録内容を繰返し再生することが必要とされ
るような場合には、磁気テープの始端から開始されて磁
気テープの終端で終了する1回毎の再生動作が終了する
都度に、磁気テープを終端から始端まで巻戻さなければ
ならないという煩雑な動作を伴なったり、また、磁気テ
ープに記録されている情報中で再生が必要とされる情報
の頭出しに時間がかかったりするという問題があった。
【0010】それで、前記のような問題点の無い往復記
録再生動作の可能なヘリカル・スキャン型のVTRが、
例えば特開昭50ー85316号公報、特開昭59ー1
04706号公報、特開平3ー194701号公報、特
公平7ー54562号公報等によって開示されたが、前
記の各公報によって開示されている往復記録再生動作の
可能なヘリカル・スキャン型のVTRは、往復記録再生
動作を行なわせるために、従来の一般的な構成のVTR
とは大きな構成上の違いがあったり、特殊な動作態様で
の動作を行なわせるような構成のものである点が問題に
なる。そこで、本出願人会社では、従来の一般的な構成
のヘリカル・スキャン型のVTRの構成上に大きな変更
を加えず、また、基本的な動作態様にも大きな変更を加
えないで、往復記録再生動作の可能なヘリカル・スキャ
ン型のVTRを提供できるならば、磁気テープを実質的
にエンドレスの状態として記録再生を行なうことによ
り、例えば、防犯、監視、教育、宣伝等の目的のために
有効に活用することが容易にできるようになることか
ら、そのようなVTRについての研究を進めた。
【0011】ところが、上ドラムの中心軸を対称中心と
する180度対称の位置に設けられている、互に逆のア
ジマス角度(以下の記載においては、+αのアジマス角
度と、−αのアジマス角度とする)を有する磁気空隙を
備えている第1,第2の回転磁ヘッドを順次交互に使用
して、前記した第1,第2の回転磁気ヘッドにより順次
交互に磁気テープに形成される記録跡における相隣る記
録跡間に、前記した記録跡の記録跡幅と対応する間隔が
形成されうるような走行速度で、磁気テープを順方向に
走行させて記録再生動作を行ない、次に磁気テープを逆
方向に走行させた状態において前記した第1,第2の回
転磁気ヘッドにより順次交互に磁気テープに形成される
記録跡が、前記した順方向に磁気テープが走行している
状態で第1,第2の回転磁気ヘッドで磁気テープに形成
された順次の記録跡の間の未記録領域に挿入されるよう
にして記録再生動作が行なわれるようにした場合に、往
復走行によって磁気テープに形成される記録跡パターン
は、(磁気空隙のアジマス角度が+αの回転磁気ヘッド
による記録跡)→(磁気空隙のアジマス角度が+αの回
転磁気ヘッドによる記録跡)→(磁気空隙のアジマス角度
が−αの回転磁気ヘッドによる記録跡)→(磁気空隙のア
ジマス角度が−αの回転磁気ヘッドによる記録跡)→
(磁気空隙のアジマス角度が+αの回転磁気ヘッドによ
る記録跡)→…というように、同一のアジマス角度の磁
気空隙を有する回転磁気ヘッドによって記録形成された
記録跡が隣り合う状態で2個ずつ並んでいる状態のもの
になる。
【0012】前記したようなテープパターン、すなわ
ち、隣接する2つの記録跡が、同じアジマス角度の磁気
空隙を有する回転磁気ヘッドによって形成されている記
録跡群が順次に磁気テープ上に配置されている状態とさ
れている場合には、再生動作時に各回転磁気ヘッドが、
それぞれ再生の対象にされている記録跡上を正確に追跡
していたとしても、再生信号中には隣接する記録跡から
の漏話が生じている状態のものになるために、良好な再
生画像が得られないことになる。図5に例示した記録跡
パターンは、第1,第2の回転磁気ヘッドとして、それ
ぞれの磁気空隙のヘッドトラック幅が同一であるような
磁気記録再生装置を使用した場合のものであるが、実用
されている民生用VCR(VTR)では、第1,第2の
回転磁気ヘッドとして、例えば、第1の回転磁気ヘッド
として磁気空隙のヘッドトラック幅が58μm(この数
値は一例である)のものを使用し、また第2の回転磁気
ヘッドとして磁気空隙のヘッドトラック幅が46μm
(この数値は一例である)のものを使用する、というよ
うに、第1,第2の回転磁気ヘッドとして、それぞれの
磁気空隙のヘッドトラック幅が異なるものを使用し、第
1,第2の回転磁気ヘッドによって磁気テープに記録形
成される隣接する記録跡間にガードバンドが形成される
ようにすることも行なわれている。
【0013】前記のように、互に異なるヘッドトラック
幅の磁気空隙を備えている第1,第2の回転磁気ヘッド
を順次交互に使用して、前記した第1,第2の回転磁気
ヘッドにより順次交互に磁気テープに形成される記録跡
における相隣る記録跡間に、ヘッドトラック幅が大きい
方の磁気空隙を備えている回転磁気ヘッド(前述の例で
は58μmのヘッドトラック幅の磁気空隙を備えている
第1の回転磁気ヘッド)によって磁気テープに記録形成
される記録跡の記録跡幅(前述の例では58μm)と対
応する間隔が形成されうるような走行速度で、磁気テー
プを順方向に走行させて記録再生動作を行ない、次に磁
気テープを逆方向に走行させた状態において前記した第
1,第2の回転磁気ヘッドにより順次交互に磁気テープ
に形成される記録跡が、前記した順方向に磁気テープが
走行している状態で第1,第2の回転磁気ヘッドで磁気
テープに形成された順次の記録跡の間の未記録領域に挿
入されるようにして記録再生動作が行なわれるようにし
た場合に、往復走行によって磁気テープに形成される記
録跡パターンにおいても、同一のアジマス角度の磁気空
隙を有する回転磁気ヘッドによって記録形成された記録
跡が隣り合う状態で2個ずつ並んでいる状態のものにな
ることには変わりがない。
【0014】しかし、この場合には順方向に磁気テープ
が走行している状態で第1,第2の回転磁気ヘッドで磁
気テープに形成された順次の記録跡の間の未記録領域に
挿入される記録跡が、前記した未記録領域の幅よりも小
さな幅とされているヘッドトラック幅の磁気空隙を備え
ている第2の回転磁気ヘッド(前述の例では46μmの
ヘッドトラック幅の磁気空隙を備えているものと例示し
てある)によって記録形成されたものの場合には、その
記録跡と隣接する記録跡との間には未記録領域が残され
る状態になるから、第2の回転磁気ヘッドによって磁気
テープに隣接して記録される2本の記録跡間には、未記
録領域が存在している状態になるが、第1の回転磁気ヘ
ッドによって磁気テープに隣接して記録される2本の記
録跡間には、未記録領域は存在していない。
【0015】したがって、前記の場合においても第1の
回転磁気ヘッドによって磁気テープに隣接して記録され
る2本の記録跡間においては、図5を参照して既述した
とおりの問題が発生する。また、第2の回転磁気ヘッド
によって磁気テープに隣接して記録される2本の記録跡
間には、未記録領域が存在している状態になっている
が、記録済み磁気テープを作成したVTRとは別のVT
Rで再生した場合に、トラックキングのずれにより、再
生信号中には隣接する記録跡からの漏話が生じている状
態のものになることが多く、良好な再生画像が得られな
いことになる。それで、前記の問題点に対する改善策が
求められた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上ドラムの中心
軸を対称中心とする180度対称の位置に、磁気空隙の
アジマス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに9
0度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備え
た第1の回転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が
記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の所
定の角度に設定されている磁気空隙を備えた第2の回転
磁気ヘッドとによって、上ドラムと下ドラムとの周面の
一部に巻回された状態で走行する磁気テープに、前記の
磁気テープの走行方向に対して斜交する状態の順次の記
録跡を平行に形成させるようにしたヘリカル型磁気記録
再生装置において、磁気テープを順方向に走行させた状
態のときに、前記した第1,第2の回転磁気ヘッドによ
り順次交互に磁気テープに形成される記録跡における相
隣る記録跡間に未記録領域が形成され、前記した磁気テ
ープを逆方向に走行させた状態のときに、前記した第
1,第2の回転磁気ヘッドにより、前記した未記録領域
に順次交互に記録跡を形成させうるような同一の所定の
走行速度で、磁気テープを順方向及び逆方向に選択的に
切換え走行させる手段と、磁気テープを逆方向に走行さ
せた状態において、前記した第1,第2の回転磁気ヘッ
ドにより順次交互に磁気テープに形成される記録跡が、
磁気テープを順方向に走行させた状態において磁気テー
プに形成される記録跡に対して平行な状態となるように
させる手段と、磁気テープの走行方向の変更後に、磁気
テープの走行方向が変更される以前に磁気テープに形成
された記録跡と、前記の記録跡に隣接する記録跡の記録
形成に使用される回転磁気ヘッドとが同一である記録跡
との間に、所定幅の未記録領域が残される状態となるよ
うに、走行方向が変更されるまでの記録動作中に磁気テ
ープに記録されていたコントロールパルスを再生して得
た再生コントロールパルスを基準として、走行方向の変
更後に磁気テープに記録される記録跡の位置を、前記し
た記録跡間に形成させるべく設定された未記録領域の所
定幅に関する情報に基づいて所定の距離だけずらす手段
とを備えてなる磁気記録再生装置、及び上ドラムの中心
軸を対称中心とする180度対称の位置に、磁気空隙の
アジマス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに9
0度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備え
た第1の回転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が
記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の所
定の角度に設定されている磁気空隙を備えた第2の回転
磁気ヘッドとによって、上ドラムと下ドラムとの周面の
一部に巻回された状態で走行する磁気テープに、前記の
磁気テープの走行方向に対して斜交する状態の順次の記
録跡を平行に形成させるようにしたヘリカル型磁気記録
再生装置において、通常の記録再生動作モードにおける
磁気テープの走行速度の2倍の走行速度で、磁気テープ
を順方向と逆方向とに選択的に切換え走行させる手段
と、磁気テープを逆方向に走行させた状態において前記
した第1,第2の回転磁気ヘッドにより順次交互に磁気
テープに形成される記録跡が、磁気テープを順方向に走
行させた状態において磁気テープに形成される記録跡に
対して平行な状態となるようにさせる手段と、磁気テー
プの走行方向の変更後に、磁気テープの走行方向が変更
される以前に磁気テープに形成された記録跡と前記の記
録跡に隣接する記録跡の記録形成に使用される回転磁気
ヘッドとが同一である記録跡との間に、所定幅の未記録
領域が残される状態となるように、走行方向が変更され
るまでの記録動作中に磁気テープに記録されていたコン
トロールパルスを再生して得た再生コントロールパルス
を基準として、走行方向の変更後に磁気テープに記録さ
れる記録跡の位置を、前記した記録跡間に形成させるべ
く設定された未記録領域の所定幅に関する情報に基づい
て所定の距離だけずらす手段とを備えてなる磁気記録再
生装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の磁気記録再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1は本発明の磁気記録再生装置の概略構成を示すブロ
ック図、図2は磁気記録再生装置の磁気テープの走行系
の構成例を示す斜視図、図3は磁気テープを順方向と逆
方向とに走行させたときにも、回転磁気ヘッドにより順
次交互に磁気テープに形成される記録跡を、互いに平行
な状態となるようにさせるための手段の1つとして採用
できる構成部分の側断面図、図4は回転ドラムにおける
回転磁気ヘッド等の配置を説明するための図である。
【0018】まず、図4中においてDuは上ドラムであ
り、また、DAH1,DAH2は、それぞれ互いにヘッド
トラック幅と、磁気空隙のアジマス角度とを異にしてい
る2個の回転磁気ヘッドが、互いの磁気空隙間の距離が
所定の微小な間隔(例えば、2水平走査期間と対応する
時間中に、回転磁気ヘッドが回転軌跡中で変位する距離
…「2Hの距離」)だけ離れている状態の一対の回転磁
気ヘッド(ダブル・アジマスヘッド)である。前記のダ
ブルアジマスヘッドDAH1は、SPモードでの記録再
生動作時に使用されるSP用の回転磁気ヘッドHsp1
と、EPモードでの記録再生動作時に使用されるEP用
の回転磁気ヘッドHep2とを、SP用の回転磁気ヘッ
ドHsp1よりもEP用の回転磁気ヘッドHep2の方
が、上ドラムDuの回転方向について、2Hの距離だけ
先行して配置させてあるというような配置態様のものと
して構成されている{図4の(a),(c)参照}。
【0019】また、前記のダブルアジマスヘッドDAH
2は、SPモードでの記録再生動作時に使用されるSP
用の回転磁気ヘッドHsp2と、EPモードでの記録再
生動作時に使用されるEP用の回転磁気ヘッドHep1
とを、SP用の回転磁気ヘッドHsp2よりもEP用の
回転磁気ヘッドHep1の方が、上ドラムDuの回転方
向について、2Hの距離だけ先行して配置させてあると
いうような配置態様のものとして構成されている{図4
の(a),(c)参照}。
【0020】なお、前記した2つのダブルアジマスヘッ
ドDAH1,DAH2では、SP用の回転磁気ヘッドより
もEP用の回転磁気ヘッドの方が上ドラムDuの回転方
向について、2Hの距離だけ先行して配置させてあると
いうような配置態様とされていたが、本発明の磁気記録
再生装置の実施に当っては、前記した2つのダブルアジ
マスヘッドDAH1,DAH2が、EP用の回転磁気ヘッ
ドよりもSP用の回転磁気ヘッドの方が上ドラムDuの
回転方向について、2Hの距離だけ先行して配置させて
あるというような配置態様とされているものが使用され
ても差支えない。 図4の(a)に示されているよう
に、前記した2つのダブルアジマスヘッドDAH1,D
AH2は、一方のダブルアジマスヘッドDAH1における
SP用の回転磁気ヘッドHsp1と、他方のダブルアジ
マスヘッドDAH2におけるSP用の回転磁気ヘッドH
sp2とが、上ドラムDuの周上で180度対称の位置
に在るような状態となるようにして、上ドラムDuに取
付けられている。
【0021】なお、前記の状態で上ドラムDuに取付け
られた2つのダブルアジマスヘッドDAH1,DAH2に
おける一方のダブルアジマスヘッドDAH1のEP用の
回転磁気ヘッドHep2と、他方のダブルアジマスヘッ
ドDAH2のEP用の回転磁気ヘッドHep1とは、上ド
ラムDuの周上で180度対称の位置に在るような状態
となっている。また、図4に例示してある2つのダブル
アジマスヘッドDAH1,DAH2では、SP用の回転磁
気ヘッドHsp1がヘッドトラック幅が58μmで、ア
ジマス角度が時計まわり方向に6度(+6度)であるよ
うな磁気空隙を備えているものとされており、SP用の
回転磁気ヘッドHsp2がヘッドトラック幅が58μm
(46μmとされることもある)で、アジマス角度が反
時計まわり方向に6度(−6度)であるような磁気空隙
を備えているものとされており、EP用の回転磁気ヘッ
ドHep1がヘッドトラック幅が26μm(または19
μm)で、アジマス角度が時計まわり方向に6度(+6
度)であるような磁気空隙を備えているものとされてお
り、EP用の回転磁気ヘッドHep2がヘッドトラック
幅が26μm(または19μm)で、アジマス角度が反
時計まわり方向に6度(−6度)であるような磁気空隙
を備えているものとされている。
【0022】図4の(c)は、上ドラムDuに前記のよ
うに設けられている2つのダブルアジマスヘッドDAH
1,DAH2を水平方向に展開した状態で、各回転磁気ヘ
ッド間の配置関係や、一方のダブルアジマスヘッドDA
H1におけるSP用の回転磁気ヘッドHsp1のヘッドト
ラック幅や磁気空隙のアジマス角度、EP用の回転磁気
ヘッドHep2のヘッドトラック幅や磁気空隙のアジマ
ス角度、及び他方のダブルアジマスヘッドDAH2にお
けるSP用の回転磁気ヘッドHsp2のヘッドトラック
幅や磁気空隙のアジマス角度、EP用の回転磁気ヘッド
Hep1のヘッドトラック幅や磁気空隙のアジマス角度
などの相違が容易に判かるように図示した図である。
【0023】図4の(a)を参照して既述した回転磁気
ヘッドの配置態様は、上ドラムDuに2個のダブルアジ
マスヘッドDAH1,DAH2だけを設けた場合のもので
あったが、図4の(b)に例示してある上ドラムDuに
おける回転磁気ヘッドの配置態様は、2個のダブルアジ
マスヘッドDAH1,DAH2の他に、前記のダブルアジ
マスヘッドDAH1,DAH2におけるSP用の回転磁気
ヘッドHsp1,Hsp2の内の所定のものに先行し、前
記のダブルアジマスヘッドDAH1,DAH2におけるS
P用の回転磁気ヘッドHsp1,Hsp2の内の所定のも
のに先行して消去動作を行なう消去用の2個の回転磁気
ヘッドHe1,He2を備えている場合の上ドラムDuに
おける回転磁気ヘッドの配置態様である。なお、先行消
去用の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅は、消去の対
象にされている記録跡の記録跡幅と対応して定められて
いることは周知のとおりである。
【0024】図2は、上ドラムDuと、前記の上ドラム
Duと対をなして設けられる下ドラムDd(図3を参照
のこと)と、磁気テープTの基準縁Teの位置を規制す
る磁気テープ案内部材(リードリング)Lrとによって
構成されているドラム構体DAを備えているVTRの機
構部と、テープ走行系の一例の概略構成を示している斜
視図であり、また、図3は回転磁気ヘッドによって磁気
テープTに描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁
Teに対して所定の角度となるように制御できるように
させる機構部分の構成例を示している。図2において1
は供給リール台、2は巻取りリール台であり、カセット
ケース3内に設けてある供給リール4及び巻取りリール
19に巻回させて磁気テープTを収納してあるカセット
ケース3をVTRに装着すると、カセットケース3内の
供給リール4は機台20に設けられている供給リール台
1と連結され、またカセットケース3内の巻取りリール
19は機台20に設けられている巻取りリール台2と連
結される。
【0025】磁気テープTがパラレルローディング方式
のローディング機構に設けられているローディングポー
ル(垂直ガイドローラ)9,14によってカセットケース
3内から引出されると、前記の磁気テープTはテンショ
ンポール5,ガイドポール6,全幅消去ヘッド7,インピ
ーダンスローラ8,ローディングポール(垂直ガイドロー
ラ)9,傾斜ガイド(スラントポール)10等を経て所
定の回転数で駆動回転されている上ドラムDuと、静止
の状態の下ドラムDdの周面の一部に、磁気テープの基
準縁Teが案内されている状態で巻回された後に、傾斜
ガイド(スラントポール)13,ローディングポール
(垂直ガイドローラ)14,オーディオ・コントロールヘ
ッド15,ガイドポール16,キヤプスタン18とピン
チローラ17等を経て巻取りリール19に至る磁気テー
プの走行路を走行できるように張設される。
【0026】前記した上ドラムDuに設けられている回
転磁気ヘッドが所定の回転数で駆動回転された状態で、
磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モ
ードに対応して、VTRに設けられている主制御部に設
定されるのに応じて、前記の主制御部から制御情報が与
えられた傾斜制御部28の制御の下に、ドラム構体DA
における上ドラムDuと下ドラムDd(図3参照)と
は、ドラム構体DAの中心軸21が、図3中の矢印29
a(または29b)の方向に所定量だけ傾斜されるとと
もに、リードリングLrも、傾斜制御部28の制御の下
に所定の方向に所定量だけ傾斜されて、回転磁気ヘッド
の回転軌跡によって磁気テープTに描かれる回転軌跡の
パターンが、予め定められた状態のものとなるようにさ
れる。
【0027】前記のようにローディング機構によるロー
ディング動作が行なわれた後に、供給リール4から巻取
りリール19までの間に設定された磁気テープの走行路
を走行する磁気テープTは、テンションポール5→ガイ
ドポール6→全幅消去ヘッド7→インピーダンスローラ
8→ローディングポール(垂直ガイドローラ)9の区間の
走行路中では水平な状態で走行し、次いで、傾斜ガイド
(スラントポール)10によって磁気テープTの走行方向
が変更されることにより、前記の磁気テープTは所定の
回転数で駆動回転されている上ドラムDuと下ドラムD
dとの両者に対して中心角で180度強の範囲にわたり
リードリングLrに設けられている案内部Gに沿うよう
な状態で巻付けられるのである。なお、順方向と逆方向
との双方での記録再生動作が行なわれる本発明のVTR
においては、必要に応じて、全幅消去ヘッドを、ドラム
構体DAの出口側から後方の磁気テープの走行路中にも
設けておくこともできる。
【0028】前記のように上ドラムDu及び下ドラムD
dに対して180度強の範囲にわたり巻付けられた磁気
テープTは、次いでローディングポール(垂直ガイドロ
ーラ)14によって磁気テープTの走行方向が再び水平
の状態の走行方向に戻された後に、オーディオ・コント
ロールヘッド15→ガイドポール16→キヤプスタン1
8とピンチローラ17等の区間の磁気テープの走行路を
走行して巻取りリール19に巻回される。図2中におけ
る矢印aは、上ドラムDuの回転方向であり、また、矢
印bは磁気テープTの順方向における移送方向を示して
いる。磁気テープTの逆方向における移送方向は、図2
中の矢印bの方向とは反対の方向であることは、いうま
でもない。なお、図2及び図3中には図面の簡略化表示
のために、上ドラムDuを所定の回転数で駆動回転させ
るためのドラムモータの図示を省略してあるが、前記の
ドラムモータとしては、例えば、前記した上ドラムDu
にロータを固定させた構成のモータ(図1中のDm)を
用いるようにしてもよい。前記のような構成態様のドラ
ムモータが使用される場合には、上ドラムDuをドラム
構体DAの中心軸21に対して回転自在にベアリング軸
受けによって支持させればよい。
【0029】次に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ
Tに描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁Teに
対して、任意所定の角度となるように制御できるように
するための機構部分の構成例を示す図3において、DB
はドラムベースであり、上ドラムDuと下ドラムDdと
リードリングLrとからなるドラム構体DAは、前記の
ドラムベースDBによって支持されている。上ドラムD
uは、ドラム構体DAの中心軸21に装着されている図
示していないベアリング軸受けによって、ドラム構体D
Aの中心軸21に対して回転自在に支持されており、ま
た下ドラムDdは前記のドラム構体DAの中心軸21に
固着されている。また磁気テープTの基準縁Teの案内
部として機能するリードリングLrは、前記した下ドラ
ムDdとは別体に構成されており、下ドラムDdの下方
の外周部に近接し、かつドラムベースDB上に設けられ
ている。
【0030】そして、前記のリードリングLrは、前記
したドラム構体DAの中心軸21の位置から、図3が描
かれている紙面に垂直な方向における前記した中心軸2
1の両側の位置のドラムベースDBに設けられた回動支
点23(23)によって回動可能に支持されており、前
記したリードリングLrと、ドラムベースDBとの間に
は圧縮ばね25が装着されている。また、前記の下ドラ
ムDdは、前記したドラム構体DAの中心軸21の位置
から、図3が描かれている紙面に垂直な方向における前
記した中心軸21の両側の位置のリードリングLrに設
けられた回動支点22(22)によって回動可能に支持
されており、前記したリードリングLrと、下ドラムD
dとの間には圧縮ばね24が装着されている。
【0031】そして、前記したドラム構体DAの中心軸
21の下端部は、前記したドラムベースDBに設けられ
た貫通孔を貫通させ、前記の中心軸21の下端部には、
ばね受け板27を固着させる。そして、前記したばね受
け板27とドラムベースDBの下面との間にばね26を
装着させる。それにより、ドラム構体DAは前記した各
ばね24〜26により、ドラムベースDBに対して圧着
されるような状態で結合されて、前記した回動支点を回
動中心にして傾斜できるように構成される。
【0032】前記したリードリングLrには、ねじ30
が螺合されており、また、ドラムベースDBにはねじ3
1が螺合されている。前記のねじ30の先端部は、下ド
ラムDdの底面に当接した状態にされており、また、前
記のねじ31の先端部は、リードリングLrの底面に当
接した状態にされている。それで、前記のねじ30を回
転させて、ねじ30を進退させれば、ねじ30の先端部
が底面に当接している下ドラムDdは、前記したねじ3
0の進(または退)につれて、リードリングLrに設け
られた回動支点22(22)を回動中心にして、図3中
の矢印29a(または矢印29b)の方向に傾斜し、し
たがってドラム構体DAの中心軸21が、前記したねじ
30の進(または退)につれて、図3中の矢印29a
(または矢印29b)の方向に傾斜することになる。ま
た、前記したねじ31を回転させて、ねじ31を進退さ
せれば、ねじ31の先端部が底面に当接しているリード
リングLrは、前記したねじ31の進(または退)につ
れて、ドラムベースDBに設けられた回動支点23(2
3)を回動中心にして、図3中の矢印29a(または矢
印29b)の方向に傾斜することになる。
【0033】前記したねじ30は、ギャードモータM1
の回転力が、回転軸34→歯車33→歯車32を介して
伝達されることにより回転し、また、前記したねじ31
は、ギャードモータM2の回転力が、回転軸37→歯車
36→歯車35を介して伝達されることにより回転する
ものであるから、前記したギャードモータM1,M2の回
転方向及び回転量を、傾斜制御部28によって所定のよ
うに制御することにより、前記したドラム構体の中心軸
21の傾斜態様と、リードリングLrの傾斜の態様とが
所定の状態、すなわち、回転磁気ヘッドの回転軌跡によ
って磁気テープTに描かれる回転軌跡のパターンを、磁
気テープの走行方向と走行速度とによって予め定められ
た状態のものにさせることができる。
【0034】傾斜制御部28には、図示されていない主
制御部(図1中の制御部41)から、VTRの記録再生
モードの情報が供給されている他に、前記したギャード
モータM1に付設されているロータリエンコーダRE1か
らの出力信号や位置センサPS1からの出力信号、及
び、前記したギャードモータM2に付設されているロー
タリエンコーダRE2からの出力信号や位置センサPS2
からの出力信号も供給されている。前記した位置センサ
PS1,PS2としては、例えば、発光素子と受光素子と
が対向して配置されている光路中に、円弧状の遮光板を
移動させるような構成態様のものが用いられてもよい。
前記の各位置センサPS1,PS2は、それの発光素子と
受光素子とが対向して配置されている光路中から円弧状
の遮光板が外れる瞬間に位置センサPS1,PS2から出
力される信号が、前記したドラム構体DAの中心軸21
の基準位置やリードリングLrの基準位置を示す情報と
して用いられる。
【0035】また、前記した位置センサPS1,PS2に
おける遮光板の基準位置からの回動量を、前記した各ロ
ータリエンコーダRE1,RE2からの出力パルス数の計
測によって知ることにより、ドラム構体DAの中心軸2
1の基準位置からのずれの方向及びずれ量やリードリン
グLrの基準位置からのずれの方向及びずれ量を求める
ことができる。それで前記した傾斜制御部28として
は、カウンタや比較器を含んで構成されたデジタル信号
処理回路を使用できる。
【0036】さて、本発明の磁気記録再生装置は、上ド
ラムDuの中心軸21を対称中心とする180度対称の
位置に、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対
して時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されて
いる磁気空隙を備えた第1の回転磁気ヘッドHsp1(ま
たはHep1)と、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅
方向に対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に
設定されている磁気空隙を備えた第2の回転磁気ヘッド
Hsp2(またはHep2)とによって、上ドラムDuと下
ドラムDdとの周面の一部に巻回された状態で走行する
磁気テープTに、前記の磁気テープTの走行方向に対し
て斜交する状態の順次の記録跡を平行に形成させるよう
にしたヘリカル型磁気記録再生装置において、磁気テー
プTを順方向(図1,図6中の矢印bの方向)に走行さ
せた状態のときに、前記した第1,第2の回転磁気ヘッ
ドにより順次交互に磁気テープに形成される記録跡(図
6中で符号toが付されている記録跡)における相隣る記
録跡間に、所定の幅の未記録領域が形成されるように、
磁気テープTを順方向及び逆方向(図6中の矢印−bの
方向)に選択的に切換え走行させることができるように
構成されている。また、磁気テープTを逆方向に走行さ
せた状態において前記した第1,第2の回転磁気ヘッド
により順次交互に磁気テープTに形成される記録跡(図
6中で符号tfが付されている記録跡)が、磁気テープT
を順方向に走行させた状態において、磁気テープTに形
成される記録跡に対して平行な状態となるようにさせる
ための構成部分(例えば図3を参照して既述した機構
部)を備えている。さらに、磁気テープTの走行方向が
変更された場合に、走行方向が変更される以前に磁気テ
ープTに形成された記録跡と、走行方向が変更された後
に、前記の記録跡に隣接する記録跡の記録形成に使用さ
れる回転磁気ヘッドが同一である記録跡との間に、所定
幅Δの未記録領域[図6の(b),(c)]が残される
状態となるように、走行方向が変更されるまでの記録動
作中に磁気テープTに記録されていたコントロールパル
スを再生して得た再生コントロールパルスの位相を所定
量だけ移相させて、磁気テープTの走行方向の変更後に
磁気テープに記録される記録跡の位置を、記録跡間に形
成させるべく予め設定された未記録領域の所定幅Δに関
する情報に基づいて所定の距離だけずらすようにしてい
る。
【0037】本発明の磁気記録再生装置の実施の一例態
様としては、前記した第1,第2の回転磁気ヘッドによ
って、上ドラムと下ドラムとの周面の一部に巻回された
状態で走行する磁気テープTに、前記の磁気テープTの
走行方向に対して斜交する状態の順次の記録跡を平行に
形成させるようにしたヘリカル型磁気記録再生装置にお
いて、通常の記録再生動作モードにおける磁気テープT
の走行速度の2倍の走行速度で、磁気テープTを順方向
(図6中の矢印bの方向)と逆方向(図6中の矢印−b
の方向)とに選択的に切換え走行させるようにし、磁気
テープTを逆方向(図6中の矢印−bの方向)に走行さ
せた状態において前記した第1,第2の回転磁気ヘッド
により順次交互に磁気テープTに形成される記録跡(図
6中で符号tfが付されている記録跡)が、磁気テープT
を順方向に走行させた状態において磁気テープTに形成
される記録跡(図6中で符号toが付されている記録跡)
に対して平行な状態となるように、例えば図3を参照し
て既述した機構部を動作させ、磁気磁気テープTの走行
方向が順方向から逆方向に変更される直前に磁気テープ
へ記録跡を記録形成させた回転磁気ヘッドが、前記した
第1,第2の回転磁気ヘッドの内のどちらの回転磁気ヘ
ッドであるのかを検出し、また、磁気テープの走行方向
が順方向から逆方向に変更される直前に、磁気テープへ
記録形成されていた記録跡に隣接する記録跡を、走行方
向が順方向から逆方向に変更された後に記録形成するの
に使用される回転磁気ヘッドが、前記した第1,第2の
回転磁気ヘッドの内のどちらの回転磁気ヘッドであるの
かを検出し、磁気テープを順方向に走行させた状態で磁
気テープに形成された記録跡の記録形成に使用された回
転磁気ヘッドと、前記した順方向への磁気テープの走行
時に記録形成されていた記録跡に隣接する記録跡を、磁
気テープを逆方向に走行させた状態で記録形成させるの
に使用される回転磁気ヘッドとが同一である記録跡の間
に、所定幅の未記録領域が残される状態となるように、
順方向に磁気ヘッドを走行させている状態における記録
動作中に磁気テープに記録されていたコントロールパル
スを再生して得た再生コントロールパルスを基準とし
て、走行方向が順方向から逆方向に変更された後に磁気
テープに記録される記録跡の位置を、前記した第1,第
2の使用回転磁気ヘッドの検出手段から得られる検出結
果の情報と、前記した記録跡間に形成させるべく設定さ
れた未記録領域の所定幅に関する情報とに基づいて所定
の距離だけずらすようなものとして構成できる。
【0038】磁気テープTを順方向に走行させた状態に
おいて順次の記録跡間に所定幅の未記録領域が設けられ
ている状態で記録形成されている記録跡における隣接す
る記録跡間の所定幅の未記録領域に、磁気テープTを逆
方向に走行させた状態で、前記した記録跡間の所定幅の
未記録領域に順次の記録跡を記録形成させる場合に、磁
気テープTが順方向に走行している状態で磁気テープT
に記録形成されていた記録跡と、磁気テープTが逆方向
に走行している状態で磁気テープTに記録形成される記
録跡との隣接する2記録跡の記録形成に、同一の磁気回
転ヘッドが使用されるときに、前記した2記録跡間に予
め定められた幅の未記録領域Δが残される状態となるよ
うに、磁気テープTの走行方向を逆方向に走行させる状
態で磁気テープTに記録形成される記録跡の位置を所定
の距離だけずらすようにする手段としては、走行方向が
変更された後に回転磁気ヘッドによって磁気テープへ形
成される記録跡が、走行方向が変更される以前に回転磁
気ヘッドによって磁気テープに形成されていた記録跡を
形成させた回転磁気ヘッドと同一か否かに応じて、磁気
テープから再生された再生コントロールパルスの位相を
所定量だけ移相させ、それにより磁気テープTの走行位
相を所定量だけ移相させたり、回転磁気ヘッドの回転位
相(上ドラムDuの回転位相)を所定量だけ移相させた
りすることによって行なうことができる。
【0039】また、本発明の磁気記録再生装置におい
て、上ドラムDuの中心軸21を対称中心とする180
度対称の位置に配置される、磁気空隙のアジマス角度が
記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定
の角度に設定されている磁気空隙を備えた第1の回転磁
気ヘッドHsp1(またはHep1)と、磁気空隙のアジマ
ス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度
以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えた第
2の回転磁気ヘッドHsp2(またはHep2)としては、
記録再生動作に使用される1対のものが、同一のヘッド
トラック幅の磁気空隙を備えたものであっても、あるい
は記録再生動作に使用される1対のものが互いに異なる
ヘッドトラック幅の磁気空隙を備えたものであっても、
どちらでもよい。以下の記述においては、記録再生動作
に使用される1対のものが、同一のヘッドトラック幅の
磁気空隙を備えたものである場合を一例に挙げて説明さ
れている。
【0040】図1において、38は本発明の磁気記録再
生装置において、記録の対象にされている映像信号の入
力端子であり、また、60は本発明の磁気記録再生装置
によって再生された映像信号の出力端子である。この図
1には映像信号に付随する音響信号の記録再生系につい
ての記載を省略してあるが、音響信号の記録は、磁気テ
ープTの縁部に設けられている音声トラックに、図2中
に示されているオーディオ・コントロールヘッド15に
おけるオーディオヘッドによって行なわれる。前記した
入力端子38に供給された映像信号は、記録系の信号処
理回路39によって、例えば輝度信号による周波数変調
波形態の信号と、低域変換搬送色信号との周波数多重化
信号形態の記録信号とされて、録再切換スイッチ47に
おける記録側固定接点Rに供給される。前記の録再切換
スイッチ47は、磁気記録再生装置が記録動作モードに
設定されている場合には、制御部41(主制御部41)
から与えられる切換制御信号によって、可動接点vが記
録側固定接点Rの方に切換えられ、また磁気記録再生装
置が再生動作モードに設定されている場合には、制御部
41から与えられる切換制御信号によって、可動接点v
が再生側固定接点Pの方に切換えられる。
【0041】図1中の線57は、図示されていないヘッ
ド切換スイッチに対して供給されるヘッド切換信号の供
給線である。磁気記録再生装置が記録動作モードに設定
されている場合には、記録系の信号処理回路39から前
記の録再切換スイッチ47の固定接点Rと可動接点vと
を介して送出された記録信号は、図示されていないヘッ
ド切換スイッチと回転トランスを介して第1,第2の回
転磁気ヘッドに供給され、また、磁気記録再生装置が再
生動作モードに設定されている場合には、第1,第2の
回転磁気ヘッドによって再生された再生信号が、図示さ
れていない回転トランスと、ヘッド切換スイッチと、録
再切換スイッチ47の可動接点vと固定接点Pとを介し
て、再生系の信号処理回路56に供給される。
【0042】さて、図1に示す本発明の磁気記録再生装
置は、上ドラムDuにおける180対称の位置に設けら
れたアジマス角度+α度を有する磁気空隙を備えている
SP用の回転磁気ヘッドHsp1と、アジマス角度−α
度を有する磁気空隙を備えているSP用の回転磁気ヘッ
ドHsp2とからなる1対の回転磁気ヘッドを使用して
記録再生動作を行なうようにしたり、あるいは、上ドラ
ムDuにおける180対称の位置に設けられたアジマス
角度+α度を有する磁気空隙を備えているEP用の回転
磁気ヘッドHep1と、アジマス角度−α度を有する磁
気空隙を備えているEP用の回転磁気ヘッドHep2と
からなる1対の回転磁気ヘッドを使用して記録再生動作
を行なうようにしたりすることができるように構成した
場合の実施態様である。そして、図1に示す磁気記録再
生装置は、同じテープ量(磁気テープ長)のカセットを
使用した場合に、必要とされる記録再生時間に応じて、
前記した2種類の回転磁気ヘッド対における何れの種類
の回転磁気ヘッド対を使用して記録再生動作が行なわれ
るようにするかが決められる。
【0043】図1に示す磁気記録再生装置は、記録再生
動作に際して、前記した2種類の回転磁気ヘッド対にお
ける何れの種類の回転磁気ヘッド対を使用して記録再生
動作が行なわれた場合でも、磁気テープTに形成される
順次の記録跡の相互の位置関係の状態は同一となるか
ら、以下の記述においては、記録再生動作に使用される
1対の回転磁気ヘッド、すなわち上ドラムDuにおける
180対称の位置に設けられたアジマス角度+α度を有
する磁気空隙を備えている回転磁気ヘッドと、アジマス
角度−α度を有する磁気空隙を備えている回転磁気ヘッ
ドとを、回転磁気ヘッドH1,H2[回転磁気ヘッドH
1は、既述したSP用の回転磁気ヘッドHsp1(また
はEP用の回転磁気ヘッドHep1)を示し、回転磁気ヘ
ッドH2は、既述したSP用の回転磁気ヘッドHsp2
(またはEP用の回転磁気ヘッドHep2)を示す]のよ
うに記載して説明する。
【0044】図5は本発明の磁気記録再生装置が、磁気
テープTを順方向(各図中の矢印bの方向)、及び逆方
向(各図中の矢印bとは反対の方向)とに、それぞれ所
定の走行速度で走行させた状態のときに、前記した第
1,第2の回転磁気ヘッドにより順次交互に磁気テープ
に形成される記録跡の状態を図示説明するための図であ
る。そして、前記した磁気テープTの所定の走行速度と
は、走行する磁気テープTに、第1,第2の回転磁気ヘ
ッドにより順次交互に記録跡を形成させた場合に、磁気
テープTに形成された順次の記録跡における相隣る記録
跡間に、前記した記録跡の記録跡幅と対応する間隔が形
成されうるような走行速度を意味する。
【0045】前記した所定の走行速度について、具体的
な例を示して説明すると次のとおりである。ヘリカルス
キャン型の磁気記録再生装置において、上ドラムDuに
おける180対称の位置に設けられた回転磁気ヘッドH
1,H2により、走行する磁気テープTに順次に形成さ
れる記録跡における順次の相隣る記録跡間の間隔(トラ
ックピッチ)は、磁気テープTの走行速度、回転磁気ヘ
ッドH1,H2の磁気空隙のヘッドトラック幅、回転磁
気ヘッドH1,H2の回転軌跡の径、回転磁気ヘッドH
1,H2の回転数、磁気テープTの走行方向と回転磁気
ヘッドH1,H2の回転方向との関係、等によって定ま
ることは周知である。
【0046】そして、VHS(登録商標)方式のVTR
(VCR)においては、上ドラムDuにおける180対
称の位置に設けられた回転磁気ヘッドH1,H2の回転
軌跡の直径を62mm、回転磁気ヘッドH1,H2の回
転数を毎分1800回転、回転磁気ヘッドH1,H2の
磁気空隙のヘッドトラック幅を58μm、回転磁気ヘッ
ドH1,H2の回転方向と磁気テープTの走行方向と
を、図5の(a)中のa,bとしたときに、磁気テープ
Tの走行速度を毎秒33.35mmとすると、前記した
回転磁気ヘッドH1,H2により磁気テープTに順次に
形成される記録跡のトラックピッチTPは58μmとな
り、この場合における隣接する記録跡間には未記録領域
が生じない。また、前記の諸条件中において磁気テープ
Tの走行速度だけを2倍にした場合に、磁気テープTに
回転磁気ヘッドH1,H2により記録形成される順次の
記録跡のトラックピッチは(58μm×2)となり、磁
気テープTに記録形成される順次の記録跡における相隣
るものの間には、58μmの幅の未記録領域(ガードバ
ンド)が形成される。
【0047】図5の(a)は、本発明の磁気記録再生装
置が、磁気テープTを順方向(図中の矢印b方向)に、
所定の走行速度で走行させた状態とし、1対の回転磁気
ヘッドH1,H2を順次交互に使用して磁気テープTに
記録動作を行なっている場合に、回転磁気ヘッドH1,
H2の回転軌跡に従って磁気テープT上に記録形成され
る順次の記録跡to(h11),to(h21),to(h12),to(h2
2)…を示している。前記の記録跡の図面符号において、
toは磁気テープTが順方向に走行している際に磁気テ
ープTに形成される記録跡であることを示す記号であ
る。なお、磁気テープTが逆方向に走行している際に磁
気テープTに形成される記録跡については、後述のよう
にtfの記号が用いられている。また、(h11),(h12)
…、(h21),(h22)…において、h1は回転磁気ヘッドH
1によって形成された記録跡であることを示し、h2は回
転磁気ヘッドH2によって形成された記録跡であること
を示しており、前記のh1,h2に続く数字は、形成された
記録跡の順番を示している。
【0048】回転磁気ヘッドH1,H2の回転軌跡に従
って磁気テープT上に記録形成される順次の記録跡to
(h11)→to(h21)→to(h12)→to(h22)…として図5の
(a)に示してある記録跡は、各回転磁気ヘッドH1,
H2の磁気空隙のヘッドトラック幅が共にTwである場
合についてのものである。そして、前記した順次の記録
跡における相隣る記録跡間には、それぞれ前記した磁気
空隙のヘッドトラック幅Twと同一の幅の未記録領域が
形成されている。そして、磁気テープTが順方向に走行
している状態において、記録再生動作に使用される1対
の回転磁気ヘッドH1,H2により、磁気テープTに記
録された順次の記録跡における互いに相隣るものは、ア
ジマス角度が異なる回転磁気ヘッドによって記録形成さ
れたものになっている。
【0049】次に、図5の(b)は、本発明の磁気記録
再生装置が、磁気テープTを逆方向(図中の矢印−b方
向)に走行させた状態とし、1対の回転磁気ヘッドH
1,H2を順次交互に使用して磁気テープTに記録動作
を行なっている場合に、回転磁気ヘッドH1,H2の回
転軌跡に従って磁気テープT上に記録形成される順次の
記録跡tf(h11),tf(h21),tf(h12),tf(h22)…を示
している。図5の(b)に示してある記録跡も、各回転
磁気ヘッドH1,H2の磁気空隙のヘッドトラック幅が
共にTwである場合についてのものであり、前記した順
次の記録跡における相隣る記録跡間には、それぞれ前記
した磁気空隙のヘッドトラック幅Twと同一の幅の未記
録領域が形成されている。また、記録再生動作に使用さ
れる1対の回転磁気ヘッドH1,H2により、磁気テー
プTに記録された順次の記録跡における互いに相隣るも
のは、アジマス角度が異なる回転磁気ヘッドによって記
録形成されたものになっている。
【0050】図5の(c)は、磁気テープTを順方向に
所定の走行速度で走行させた状態における図5の(a)
に例示した記録跡パターン(トラックパターン)と、磁
気テープTを逆方向に所定の走行速度で走行させた状態
における図5の(b)に例示した記録跡パターン(トラ
ックパターン)とを、互いの未記録領域中に、他方の記
録跡が位置するような状態で重ね合わせた状態における
トラックパターンを例示した参考図であり、この図5の
(c)に示されているトラックパターンでは、磁気テー
プTに密接状態で順次に記録形成されている記録跡は、
同アジマスの回転磁気ヘッドによって記録形成された記
録跡が2本ずつ隣接している状態になっている。それ
で、この図5の(c)に示されているトラックパターン
を有する磁気テープTから再生された再生信号は、既述
のように隣接の記録跡からの漏話により品質の悪い再生
画像しか得られないことになる。なお、図5の(c)で
は磁気テープTを順逆の両方向に走行させて記録形成さ
せた順次の記録跡における隣り合うもの同士間に、重な
り合いが生じていない理想的な状態を示しているが、ト
ラッキングずれにより順次の記録跡における隣り合うも
の同士間に、重なり合いが生じている場合には、再生画
像中にビートが生じて、見るに耐えないものになること
は周知のとおりである。
【0051】それで本発明の磁気記録再生装置では、磁
気テープTを順方向(あるいは逆方向)に所定の走行速
度で走行させた場合に、磁気テープTに形成される記録
跡幅Twと対応する幅を有する図5の(a)[あるいは図
5の(b)]中の未記録領域に、磁気テープTを逆方向
(あるいは順方向)に所定の走行速度で走行させた状態で
磁気テープTに記録形成されるべき順次の記録跡を記録
する際に、前記した磁気テープTの順逆両方向での記録
動作によって最終的に得られる順次の記録跡における隣
接する記録跡の内で、同アジマスの回転磁気ヘッドによ
って磁気テープT上に記録される記録跡間には、前記し
た磁気テープTを順方向に所定の走行速度で走行させた
場合に、磁気テープTに形成される記録跡幅Twと対応
する幅を有する図5の(a),(b)中の未記録領域の一部
が、後述の図6の(b),(c)中の幅Δの部分で示すよう
に残されている状態として記録するようにしているので
ある。
【0052】なお、図5を参照して行なわれた前述の説
明では、説明及び理解を容易にするために、記録再生に
使用される1対の回転磁気ヘッドH1,H2として、そ
れらの磁気空隙におけるヘッドトラック幅が同一のもの
であるとされていたが、本発明の実施に当っては、記録
再生に使用される1対の回転磁気ヘッドH1,H2にお
ける磁気空隙におけるヘッドトラック幅が、例えば58
μm、46μmというように異なっている場合であって
も、磁気テープTを順方向(あるいは逆方向)に所定の
走行速度で走行させた場合に、磁気テープTに形成され
る記録跡幅と対応する幅を有する未記録領域に、磁気テ
ープTを逆方向(あるいは順方向)に所定の走行速度で
走行させた状態で磁気テープTに記録形成されるべき順
次の記録跡を記録する際に、前記した磁気テープTの順
逆両方向での記録動作によって最終的に得られる順次の
記録跡における隣接する記録跡の内で、同アジマスの回
転磁気ヘッドによって磁気テープT上に記録される記録
跡間に、前記した磁気テープTを順方向に所定の走行速
度で走行させた場合に、磁気テープTに形成される記録
跡幅の未記録領域の一部が残されている状態となるよう
にして記録させるようにして本発明を実施できるのであ
る。
【0053】図6の(a)は本発明の磁気記録再生装置
が、磁気テープTを順方向(図中の矢印b方向)に所定
の走行速度で走行させた状態で、互いに同一のヘッドト
ラック幅を有する1対の回転磁気ヘッドH1,H2を順
次交互に使用して磁気テープTに記録動作を行なって、
回転磁気ヘッドH1,H2の回転軌跡に従って磁気テー
プT上に記録形成させた順次の記録跡to(h11),to(h2
1),to(h12),to(h22)…による記録跡パターンであ
り、前記の記録跡パターンは図5の(a)と同じであ
る。また、図6の(b),(c)は、磁気テープTを順
方向に所定の走行速度で走行させた状態で、前記した1
対の回転磁気ヘッドH1,H2により、図6の(a)に
示されるような記録跡パターンとなるような順次の記録
跡to(h11),to(h21),to(h12),to(h22)…を記録し
た磁気テープTを、逆方向(図中の矢印−b方向)に前
記した所定の走行速度で走行させるとともに、同アジマ
スの回転磁気ヘッドによって磁気テープT上に記録され
る記録跡間に、幅がΔの未記録領域が残されるような状
態で、逆方向の走行時における回転磁気ヘッドによる順
次の記録跡が磁気テープTに記録されるように、本発明
の磁気記録再生装置による記録動作が行なわれた場合に
得られる記録跡パターンを例示した図である。
【0054】図6の(b)に示されている記録跡パター
ンと、図6の(c)に示されている記録跡パターンと
は、ともに、磁気テープTを順方向に所定の走行速度で
走行させた状態で、前記した1対の回転磁気ヘッドH
1,H2により、磁気テープTに形成させた順次の記録
跡to(h11),to(h21),to(h12),to(h22)…に対し
て、磁気テープTを逆方向(図中の矢印−b方向)に前
記した所定の走行速度で走行させた状態で前記した1対
の回転磁気ヘッドH1,H2により磁気テープTに順次
に記録される記録跡が、同アジマスの回転磁気ヘッドに
よって磁気テープT上に記録される記録跡間に、幅がΔ
の未記録領域が残されるような状態で磁気テープTに記
録されている点においては同じであるが、磁気テープT
に残される幅がΔの未記録領域の形成位置が互いにずれ
ている。なお前記した磁気テープTに残すべき未記録領
域の幅Δは、関連する諸条件と対応して定められるので
ある。
【0055】本発明の磁気記録再生装置において、磁気
テープTを順方向(または逆方向)と逆方向(または順
方向)とに所定の走行速度で走行させた状態で、互いに
同一のヘッドトラック幅を有する1対の回転磁気ヘッド
H1,H2を順次交互に使用して磁気テープTに記録動
作を行なって、磁気テープT上に前記した図6の
(b),(c)に示すような記録跡パターンを形成させ
うる順次の記録跡を記録させるのには、磁気テープTの
順逆両方向での記録動作において、磁気テープTの走行
方向が変更される直前に磁気テープTに記録された記録
跡が、第1の回転磁気ヘッドH1によって記録されたも
のであるのか、あるいは第2の回転磁気ヘッドH2によ
って記録されたものであるのかを、例えばコントロール
パルスの時間位置を基準として検出する。
【0056】そして、磁気テープTの走行方向の変更後
に所定の走行速度で走行させた状態において、前記した
磁気テープTの走行方向が変更される直前に磁気テープ
Tに記録されていた記録跡に隣接して記録される記録跡
の記録動作に用いられる回転磁気ヘッドが、前記した磁
気テープTの走行方向が変更される直前に磁気テープT
に記録された記録跡の形成に使用された回転磁気ヘッド
と同一のものであった場合と、異なるものであった場合
とに応じて、磁気テープTの走行方向が変更された後に
所定の走行速度で走行される磁気テープTの走行位相
を、それぞれ所定量だけ移相させる。
【0057】すなわち、磁気テープTの走行方向が変更
される以前に磁気テープTに形成されていた順次の記録
跡to(h11),to(h21),to(h12),to(h22)…に対し
て、磁気テープTの走行方向が変更された以後に、磁気
テープTに順次に記録形成される記録跡tf(h11),tf
(h21),tf(h12),tf(h22)…が、例えば図6の
(b),(c)に示されている記録跡パターンのよう
に、同アジマスの回転磁気ヘッドによって磁気テープT
上に記録される記録跡間に、幅がΔの未記録領域が残さ
れる状態で磁気テープTに記録されるように、磁気テー
プTの走行方向が変更される以前に磁気テープTのコン
トロールトラックに記録されていたコントロールパルス
CTLを再生して得た再生コントロールパルスの位相を
所定量だけ移相させて、磁気テープの走行制御が行なわ
れるようにする。
【0058】さて、図1に示す磁気記録再生装置は、操
作部40に対して入力された動作モードの情報に対応し
た所定の動作態様で動作する。すなわち、操作部40か
ら入力された動作モード情報が制御部41に与えられる
ことにより、制御部41では磁気記録再生装置の各構成
部分が、操作部40から入力された動作モードに従った
動作を行なうことができるように、制御信号発生部42
に指令を与えて、制御信号発生部42から、磁気記録再
生装置の各構成部分に対して、それぞれ所定の制御信号
を供給させる。図1に示す磁気記録再生装置がアナログ
信号形態の映像信号の記録動作を行なう場合には、入力
端子38に供給された記録の対象にされている複合信号
が、記録信号処理部39によって磁気記録に適した記録
信号とされて、それが記録増幅器で増幅されて記録信号
処理部39から出力され、また、図1に示す磁気記録再
生装置が、デジタルデータのビットストリームの記録動
作を行なう場合には、入力端子38に供給された記録の
対象にされているデジタルデータのビットストリーム
が、記録信号処理部39によって磁気記録に適した記録
信号とされ、それが記録増幅器で増幅されて記録信号処
理部39から出力される。
【0059】前記の磁気記録再生装置がアナログ信号形
態の映像信号の記録動作を行なう記録動作モードに設定
された場合には、記録信号処理部39中に設けられてい
る同期信号分離回路で分離された垂直同期信号が供給さ
れている制御信号発生部42で発生された基準信号が、
ドラム回転制御回路43に供給され、また、前記の磁気
記録再生装置がデジタルデータのビットストリームの記
録動作を行なう記録動作モードに設定された場合には、
記録信号処理部39中でデジタルデータから抽出された
時刻基準参照値の情報に基づいて発生された時刻基準信
号が供給される制御信号発生部42で発生された基準信
号が、ドラム回転制御回路43に供給される。
【0060】そして、前記のドラムモータ回転制御回路
43には、ドラムモータDmの回転軸に取付けられた信
号発生器59における周波数発電機で発生されたFG信
号が、増幅器46で増幅された後に供給されているとと
もに、前記した信号発生器59における回転基準信号発
生器で発生された回転パルス(回転基準信号)PGが増
幅器45で増幅された後に供給されている。また、前記
した増幅器45,46からの出力信号は、制御信号発生
部42にも供給されていて、制御信号発生部42ではD
FF信号(ドラム回転基準位相信号)、その他必要なタ
イミング信号を発生する。
【0061】前記のドラムモータ回転制御回路43で
は、周波数数発電機で発生された信号FGや、前記した
制御信号発生部42で発生された基準信号を基準の信号
として、ドラムモータDmの回転数と回転位相とが所定
の状態となるようなドラムモータ駆動信号を発生する。
前記のドラムモータ駆動信号は、駆動増幅器44で増幅
されてドラムモータDmに供給される。それにより前記
のドラムモータDmによって駆動される上ドラムDuと
一体的に回転する回転磁気ヘッドは所定の回転数,位相
で回転する状態にされる。
【0062】また、磁気テープTは操作部40に設定さ
れた記録動作モードで必要とされる走行速度で連続走行
している状態となるように、制御部41の制御動作の下
に、キャプスタンモータ53によって駆動されるキャプ
スタン18とピンチローラ17(図2参照)とによって
駆動される。記録動作時における磁気テープTの走行状
態の制御動作は、入力端子38に供給された信号中の同
期信号が記録信号処理部39で同期分離された後に、前
記の同期信号に基づいて制御信号発生部42で発生され
た所定周期の信号が、基準信号として与えられるテープ
速度信号発生回路50と、速度制御回路51と、駆動増
幅器52と、キャプスタンモータ53と、キャプスタン
モータ53の回転軸に取付けられた信号発生器54とに
よって自動制御系を構成している回路配置によって行な
われる。
【0063】前記したテープ速度信号発生回路50で
は、磁気テープTの走行速度を所定の走行速度にさせる
ための基準信号を速度制御回路51に供給する。前記の
速度制御回路51には、キャプスタンモータ53の回転
軸に取付けられた信号発生器54中で発生されたFG信
号(信号発生器54中の周波数発電機で発生されたFG
信号)が供給されている。また、切換スイッチ48の可
動接点vが固定接点P側に切換えられている動作状態に
おいては、前記した速度制御回路51に対してコントロ
ールヘッド15で再生された再生コントロールパルスが
供給される。
【0064】速度制御回路51では、前記したテープ速
度信号発生回路50で発生されたテープ速度の基準信号
と対応して、各動作モードにおいて必要とされる走行速
度で磁気テープを走行させるとともに、記録の対象にさ
れている映像信号における垂直同期信号の時間位置、あ
るいはデジタルデータのビットストリーム中から抽出さ
れた時刻基準参照値の情報に基づいて発生された時刻基
準信号の時間位置に関して所定の位相関係となるよう
に、キャプスタンモータ53の回転状態を制御するため
の制御信号(誤差信号)を発生し、それを駆動増幅器5
2に供給する。そして、前記した駆動増幅器52からの
出力信号によりキャプスタンモータ53が駆動回転され
ることにより、磁気テープTは設定された各動作モード
において必要とされる走行速度で磁気テープを図中の矢
印bの方向または矢印bとは逆の方向(−b)に走行さ
れる。例えば、磁気記録再生装置がVHS(登録商標)
方式のVTRの場合に、回転磁気ヘッドH1,H2を毎
秒30回転させ、磁気テープTを毎秒66.70mmで
走行させる。
【0065】磁気記録再生装置が磁気テープTを順方向
に走行させた状態で磁気テープTに対して記録再生動作
が行なわれる場合には、制御部(主制御部)41から傾
斜制御部28に対して、磁気テープTを順方向に所定速
度で走行させる状態と対応して設定されている傾斜制御
情報を与える。また、磁気記録再生装置が記録動作モー
ドとされた場合で、かつ磁気テープTを順方向に走行さ
せて磁気テープTに対して初めて記録が行なわれる場合
には、制御信号発生部42で発生されたコントロールパ
ルスCTLを、録再切換スイッチ48の固定接点Rと可
動接点vを介してコントロールヘッド15に供給して、
図中の矢印bの方向に走行されている磁気テープTにお
ける基準縁Te近傍に形成されているコントロールトラ
ックに対して記録する。記録動作モード時に記録信号処
理部39から出力され、録再切換スイッチ47の固定接
点Rと可動接点vと図示されていないロータリートラン
スとを介して、記録動作に用いられるべき回転磁気ヘッ
ドに供給された記録信号は、回転磁気ヘッドH1,H2
によって、所定の走行速度で連続走行している状態の磁
気テープTに記録され、磁気テープTには平行な順次の
記録跡to(h11),to(h21),to(h12),to(h22)…[図
6の(a)参照]が順次に記録形成される。図中の57
は図示されていないヘッド切換スイッチに対して切換制
御信号を与える線であり、また58は基板である。
【0066】また、前記のように磁気テープTを順方向
に走行させた状態で磁気テープTに図6の(a)に示す
ような記録跡パターンによる順次の記録跡to(h11),t
o(h21),to(h12),to(h22)…が記録形成されている磁
気テープTを、逆方向に例えば毎秒66.70mmで走
行させた状態にして、回転磁気ヘッドH1,H2によっ
て、順次の記録跡tf(h11),tf(h21),tf(h12),tf
(h22)…を記録形成させて、図6の(b)または図6の
(c)に例示されているような記録跡パターンを形成さ
せる場合には、既述のように、磁気テープTの順方向で
の記録動作によって最終的に得られた記録跡と、同アジ
マスの回転磁気ヘッドによって磁気テープT上に記録さ
れる記録跡間に、未記録領域の一部が残されている状態
となるようにして記録するために、逆方向に走行する磁
気テープTの走行位相を所定の位相に設定することが必
要とされる。
【0067】そのため、前記のように順方向に走行させ
た状態で磁気テープTに図6の(a)に示すような記録
跡パターンによる順次の記録跡to(h11),to(h21),t
o(h12),to(h22)…が記録形成されている磁気テープT
を、逆方向に走行させて記録動作を行なう場合には、
磁気テープTの順方向での記録動作によって最終的に
得られた記録跡が、回転磁気ヘッドH1,H2の何れの
ものによって記録形成されたのかを、制御部41におい
てコントロールパルスの時間位置を基準として判断す
る。また、制御部(主制御部)41では、磁気テープ
Tが逆方向に走行された状態において、回転磁気ヘッド
H1,H2により磁気テープTに記録形成されるべき順
次の記録跡tf(h11),tf(h21),tf(h12),tf(h22)…
を、前記した順方向に走行させた状態において磁気テー
プTに記録形成されている順次の記録跡to(h11),to
(h21),to(h12),to(h22)…に対して平行な状態にさ
せるようにするための制御情報を傾斜制御部28に与え
る。
【0068】磁気テープTを逆方向に走行させた状態
で、磁気テープTの順方向での記録動作によって最終的
に得られた記録跡に隣接して記録される記録跡を、回転
磁気ヘッドH1,H2の内のどちらの回転磁気ヘッドに
よって行なうのかを制御部41で決定し、それに応じて
磁気テープTを逆方向に走行させる場合の磁気テープT
の走行位相の移相量を決定して、その情報と対応する制
御信号を制御信号発生部42で発生させ、それをテープ
速度信号発生回路50を介して速度制御回路51に供給
させる。 制御部41では制御信号発生部42に、録
再切換スイッチ48に対する切換制御信号を発生させ
て、前記の切換制御信号により、前記の録再切換スイッ
チ48における可動接点vを、固定接点R側から固定接
点P側に切換える。 磁気テープTを逆方向に所定の
走行速度で走行させるようにするための制御信号を、制
御信号発生部42からテープ速度信号発生回路50に供
給させる。
【0069】それで磁気記録再生装置は、順方向に走行
させた状態で磁気テープTに対して、図6の(a)に示
すような記録跡パターンによる順次の記録跡to(h11),
to(h21),to(h12),to(h22)…が記録形成されている
磁気テープTを、逆方向に走行させた状態での記録動作
を行なうときは、マイクロプロセッサやリードオンリー
メモリ、ランダムアクセスメモリ等を含んで構成されて
いる前記した制御部41による制御動作の下に、磁気記
録再生装置の各構成部分が、それぞれ所定の動作を行な
って、図6の(a)に示されている順次の記録跡to(h1
1),to(h21),to(h12),to(h22)…が記録されている
磁気テープTに、順次の記録跡記録跡tf(h11),tf(h2
1),tf(h12),tf(h22)…を、図6の(b),(c)に
示されているような状態に記録させる。
【0070】すなわち、前記のように順方向に走行させ
た状態で磁気テープTに対して、図6の(a)に示すよ
うな記録跡パターンによる順次の記録跡to(h11),to
(h21),to(h12),to(h22)…が記録形成されている磁
気テープTを、逆方向に走行させた状態として記録動作
を行ない、前記の磁気テープTに対して順次の記録跡記
録跡tf(h11),tf(h21),tf(h12),tf(h22)…を記録
させ、最終的に図6の(b),(c)に示されているよ
うな記録跡パターン有するような記録済み磁気テープを
作成する場合の磁気記録再生装置は、既述のように制御
部41の制御の下に所定の制御信号を発生する制御信号
発生部42が、磁気テープTを逆方向へ走行させるため
の制御信号を、テープ速度信号発生回路50に与え、テ
ープ速度信号発生回路50で発生されたテープ速度信号
による速度制御回路51の動作によって、キャプスタン
モータ53が逆転を行なうようにされ、キャプスタン1
8とピンチローラ17(図2参照)とに挟着されて走行
する磁気テープTを、図中の矢印bとは反対の方向に走
行するようにさせる。
【0071】また制御部41では磁気テープTを逆方向
に走行させた状態で、磁気テープTの順方向での記録動
作によって最終的に得られた記録跡に隣接して記録され
る記録跡を、回転磁気ヘッドH1,H2の内のどちらの
回転磁気ヘッドによって行なうのかを決定し、それに応
じて磁気テープTを逆方向に走行させる場合の磁気テー
プTの走行位相の移相量を決定して、その情報と対応す
る制御信号を制御信号発生部42で発生させ、それをテ
ープ速度信号発生回路50を介して速度制御回路51に
供給させる。また前記の速度制御回路51には、磁気テ
ープTのコントロールトラックからコントロールヘッド
15により再生されたコントロールパルスCTLが、録
再切換スイッチ48の可動接点vと固定接点Pとを介し
て供給されているから、速度制御回路51では前記のよ
うにテープ速度信号発生回路50を介して、制御信号発
生部42から供給された前記の制御信号による制御の下
に、磁気テープTのコントロールトラックから再生され
た前記のコントロールパルスCTLの位相を所定量だけ
移相させて、磁気テープTの走行位相が所定の移相量だ
け移相された状態で走行する状態に、磁気テープTの走
行状態を制御する。
【0072】ところで、前記した磁気テープTの走行位
相の移相量は、前記した磁気テープTの走行方向が変更
される以前に記録形成された記録跡と、磁気テープTの
走行方向が変更された後に、前記の記録跡に隣接して磁
気テープに記録される記録跡とが同一の回転磁気ヘッド
が使用されるか否かの区別、及び、磁気テープTの走行
方向が変更された後に、未記録領域のままの状態で残す
べき未記録領域の幅Δの値、等によって、それぞれ異な
る値に設定されることが必要である。
【0073】前記した磁気テープTの走行方向が変更さ
れる以前に磁気テープに記録形成されていた記録跡と、
磁気テープTの走行方向が変更された後に、前記の記録
跡に隣接して磁気テープに記録形成される記録跡とが、
同一の回転磁気ヘッドによって記録形成されるか否かの
情報は、磁気テープTの走行方向が変更される以前にお
ける記録動作時に磁気テープTのコントロールトラック
に記録されていたコントロールパルスCTLの記録位置
を基準にして得ることができる。磁気テープTの走行方
向が変更された後に、磁気テープTの走行方向の変更の
直前に記録形成された記録跡に隣接する記録跡を磁気テ
ープTに記録形成させるのに使用される回転磁気ヘッド
が、第1,第2の回転磁気ヘッドH1,H2の何れのも
のであるのかの区別の情報も、磁気テープTの走行方向
が変更される以前における記録動作時に磁気テープTの
コントロールトラックに記録されていたコントロールパ
ルスCTLを再生して得た再生コントロールパルスの時
間位置を基準にして得ることができる。また、磁気テー
プTの走行方向が変更された後に、未記録領域のままの
状態で残すべき未記録領域の幅Δの値は、磁気記録再生
装置の構成に当って予め定めておくべき値であって既知
の値である。
【0074】したがって、磁気テープTの走行方向の変
更後に、磁気テープTの走行位相を所定の位相量だけ移
相させるための制御情報は、例えばルック・アップ・テ
ーブル(ロム・テーブル)を用いることによって容易に
得ることができる。すなわち、磁気テープTの走行方向
の変更の直前の記録跡を記録形成させた回転磁気ヘッド
の区別の情報と、磁気テープTの走行速度の変更の直前
に記録形成された記録跡に隣接する記録跡を磁気テープ
Tに記録形成させるのに使用された回転磁気ヘッドの区
別の情報と、磁気テープTの走行方向が変更された後
に、未記録領域のままの状態で残すべき未記録領域の幅
Δの値とを、アドレス情報としてルック・アップ・テー
ブルに与えるようにし、前記のルック・アップ・テーブ
ルから、前記したアドレス情報に対応して、磁気テープ
Tが順方向に走行している状態で磁気テープTのコント
ロールトラックに記録されていたコントロールパルスC
TLを再生して得た再生コントロールパルスの位相を移
相させて、磁気テープTの走行位相を所定の位相量だけ
移相させることができるような制御情報を出力できるル
ック・アップ・テーブルを用いればよいのである。
【0075】磁気テープTの走行方向と走行速度、走行
方向の変更などの諸動作は、操作部40に入力された記
録再生モードの情報と対応して行なわれる制御部41の
制御動作の下に、制御信号発生部42、テープ速度信号
発生回路50、速度制御回路51等の動作によって行な
われることは既述のとおりであるが、前記の諸動作は、
操作部40に入力された記録再生モードの情報に応じ
て、磁気記録再生装置が、例えば、磁気テープTをそれ
の巻初めから巻終りまで順方向に走行させ、磁気テープ
Tに図6の(a)に例示してあるような記録跡パターン
を形成させる記録動作を行なった後に、磁気テープTの
走行方向を変更して磁気テープTを逆方向の走行状態と
し、磁気テープTの巻終りから巻初めまでの間に、磁気
テープTに図6の(b)または図6の(c)に例示して
あるような記録跡パターンを形成させる記録動作を行な
い、磁気テープTの巻初め位置で磁気テープTの走行を
停止させるようにしたり、あるいは、磁気テープTの途
中の位置から磁気テープTを順方向に走行させた状態
で、磁気テープTに図6の(a)に例示してあるような
記録跡パターンを形成させる記録動作を行なった後に、
磁気テープTの途中で磁気テープTの走行方向を変更し
て磁気テープTを逆方向の走行状態とし、磁気テープT
の途中の位置から途中の位置までの間に、磁気テープT
に図6の(b)または図6の(c)に例示してあるよう
な記録跡パターンを形成させる記録動作を行なって、前
記の所定の区間に対する往復記録動作が終了したときに
走行を停止させるようにしたり、その他の各種の動作態
様により磁気記録再生装置を動作させる。
【0076】また、磁気記録再生装置が、例えば、磁気
テープTをそれの巻初めから巻終りまで順方向に走行さ
せ、磁気テープTに図6の(a)に例示してあるような
記録跡パターンを形成させる記録動作を行なった後に、
磁気テープTの走行方向を変更して磁気テープTを逆方
向の走行状態とし、磁気テープTの巻終りから巻初めま
での間に、磁気テープTに図6の(b)または図6の
(c)に例示してあるような記録跡パターンを形成させ
る記録動作を行ない、磁気テープTの巻初め位置で磁気
テープTの走行を変更して、磁気テープTをそれの巻初
めから巻終りまで順方向に走行させ、磁気テープTに図
6の(a)に例示してあるような記録跡パターンを形成
させる記録動作を行なった後に、磁気テープTの走行方
向を変更して磁気テープTを逆方向の走行状態とし、磁
気テープTの巻終りから巻初めまでの間に、磁気テープ
Tに図6の(b)または図6の(c)に例示してあるよ
うな記録跡パターンを形成させる記録動作を行ない、磁
気テープTの巻初め位置で磁気テープTの走行を変更し
て、以下前述と同様な記録動作を繰返し行なう、すなわ
ち、磁気記録再生装置によって、所謂、エンドレステー
プに対する記録動作態様と同様な記録動作を行なう場合
には、2回目以降の往復記録時に消去ヘッドHe1,H
e2によって先行消去を行なう。また、1回目の復路記
録時以降における磁気テープTの走行位相の制御は、1
回目の順方向の走行状態での記録動作時に磁気テープT
のコントロールトラックに記録されていたコントロール
パルスCTLの再生信号を用いて行なわれる。
【0077】磁気テープTの途中の位置(例えば第1の
位置とする)から磁気テープTを順方向に走行させた状
態で、磁気テープTに図6の(a)に例示してあるよう
な記録跡パターンを形成させる記録動作を行なった後
に、磁気テープTの途中の位置(例えば第2の位置とす
る)で磁気テープTの走行方向を変更して、磁気テープ
Tを逆方向の走行状態とし、磁気テープTの途中の第2
位置位置から第1の位置までの間に、磁気テープTに図
6の(b)または図6の(c)に例示してあるような記
録跡パターンを形成させる記録動作を行なう。 前記の
所定の区間に対する往復記録動作が終了した後に、前記
した第1の位置で磁気テープTの走行を変更して磁気テ
ープを順方向に走行させるようにし、前記した第1の位
置から磁気テープTの途中の第2の位置まで、磁気テー
プTに図6の(a)に例示してあるような記録跡パター
ンを形成させる記録動作を行なって行く。
【0078】磁気テープTの途中の第2の位置において
磁気テープTの走行方向を変更して磁気テープTを逆方
向の走行状態とし、磁気テープTの途中の第2の位置か
ら前記の第1の位置までの間に、磁気テープTに図6の
(b)または図6の(c)に例示してあるような記録跡
パターンを形成させる記録動作を行なう、というよう
に、磁気テープの途中の特定な2つの位置(前述の第
1,第2の位置)間について、記録動作を繰返して行な
う場合においても、2回目以降の往復記録時には消去ヘ
ッドHe1,He2によって先行消去を行なう。
【0079】なお、前記した先行消去動作に使用される
先行消去用の回転磁気ヘッドHe1,He2としては、
記録動作に使用される第1,第2の回転磁気ヘッドのヘ
ッドトラック幅と同一のヘッドトラック幅を備えている
ものが使用される。また、2回目以降の往復記録時にお
ける磁気テープTの走行位相の制御は、1回目の順方向
の走行状態での記録動作時に磁気テープTのコントロー
ルトラックに記録されていたコントロールパルスCTL
の再生信号を用いて行なわれる。
【0080】磁気テープTの走行方向の変更の情報は、
例えば操作部40に入力された記録再生モードの種類に
応じて、制御部41内において自動的に発生される他、
操作者が、操作部40から磁気テープTの走行方向の変
更情報を入力することによっても行なわれる。また、磁
気記録再生装置に、磁気テープTの途中位置からから別
の途中位置までに設定された所定の区間について、往復
記録動作を行なわせる場合には、例えば、磁気テープT
のコントロールトラック、または音声トラックに、前記
の往復動作が行なわれる区間の両端部を示す識別信号を
記録しておき、前記の識別信号を用いて磁気記録再生装
置が所定の記録再生動作を行なうようにするとよい。
【0081】図1に示す磁気記録再生装置の再生動作に
際しては、複数種類の再生モードの内から選択した希望
の再生モードの情報を操作部40に入力する。それによ
り制御部41では、前記した操作部40に入力された再
生モード情報で指定された再生モードにおいて、装置の
各構成部分で行なわれべき所定の動作に必要な各種の制
御信号が、制御信号発生部42で発生されるように、前
記した制御信号発生部42を制御する。磁気記録再生装
置が再生動作を行なう場合に、回転磁気ヘッドの回転数
は、制御部41の制御動作によって、記録済み磁気テー
プを作成する際の回転磁気ヘッドの回転数と同一の回転
数に設定される。また、記録済み磁気テープTの走行速
度及び走行方向ならびに走行位相は、前記した選択され
た再生モードとそれぞれ対応して定まる所定の走行速度
及び走行方向ならびに走行位相に設定される。そして、
記録済み磁気テープの走行状態、すなわち、再生動作時
における記録済み磁気テープTの走行速度や走行方向,
走行位相は、前記の設定された走行速度や走行方向,走
行位相となるように、キャプスタンサーボ系によって制
御される。
【0082】再生動作時において、前記の記録済み磁気
テープTの走行状態を制御するキャプスタンサーボ系に
は、選択された再生モードと対応して制御信号発生部4
2に発生した基準信号や、走行位相についての情報等
が、テープ速度信号発生回路50に与えられているとと
もに、コントロールヘッド15によって再生されたコン
トロール信号が、録再切換スイッチ49の固定接点Pと
可動接点vとを介して速度制御回路51に与えられてい
る他に、信号発生器54で発生されたFG信号が速度制
御回路51に与えられている。それで、キャプスタンモ
ータ53によって回転されるキャプスタン18と、図示
されていないピンチローラとによって挟着されて駆動走
行する記録済み磁気テープTは、前記した選択された再
生モードと対応して定められた走行方向及び走行速度な
らびに走行位相を示す所定の走行状態で走行する。
【0083】これまでの説明においては、記録再生に使
用される1対の回転磁気ヘッドH1,H2として、磁気
空隙のヘッドトラック幅Twの同一なものを用い、ま
た、磁気テープTを順方向に走行させたときに、磁気テ
ープTに順次に記録形成される記録跡によって、図6の
(a)に示されている記録跡パターンのように、隣接す
る記録跡間にTwの幅の未記録領域が形成されるような
走行速度を、所定の走行速度であるとして、磁気テープ
Tを前記した所定の走行速度により順逆方向に走行させ
た状態で、記録再生動作を行なうようにした場合の実施
例について記述して来た。
【0084】しかし、本発明の磁気記録再生装置の実施
に当っては、記録再生動作時に使用される1対の回転磁
気ヘッドH1,H2として、磁気空隙のヘッドトラック
幅が互いに異なっているものを用いたり、磁気テープの
所定の走行速度として、磁気テープTを順方向に走行さ
せたときに、磁気テープTに順次に記録形成される記録
跡における隣接する記録跡間に形成される未記録領域の
幅が、記録再生に使用される回転磁気ヘッドにおける磁
気空隙のヘッドトラック幅Twよりも大きくなるような
走行速度、あるいは、前記した隣接する記録跡間に形成
される未記録領域の幅が、記録再生に使用される回転磁
気ヘッドにおける磁気空隙のヘッドトラック幅Twより
も小さくなるような走行速度を所定の走行速度として、
前記の所定の走行速度で順逆両方向に磁気テープTを走
行させた状態で記録再生動作が行なわれるようにした場
合でも、磁気テープTを順逆両方向に走行させて記録動
作を行なった結果として磁気テープTに形成される順次
の記録跡における同一の回転磁気ヘッドによって記録形
成された隣接する記録跡間に、所定幅Δの未記録領域が
存在している状態となるようにして本発明が実施されて
もよい。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の磁気記録再生装置は、上ドラムの中
心軸を対称中心とする180度対称の位置に、磁気空隙
のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに
90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備
えた第1の回転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度
が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の
所定の角度に設定されている磁気空隙を備えた第2の回
転磁気ヘッドとによって、上ドラムと下ドラムとの周面
の一部に巻回された状態で走行する磁気テープに、前記
の磁気テープの走行方向に対して斜交する状態の順次の
記録跡を平行に形成させるようにしたヘリカル型磁気記
録再生装置において、磁気テープを順方向に走行させた
状態のときに、前記した第1,第2の回転磁気ヘッドに
より順次交互に磁気テープに形成される記録跡における
相隣る記録跡間に未記録領域が形成され、前記した磁気
テープを逆方向に走行させた状態のときに、前記した第
1,第2の回転磁気ヘッドにより、前記した未記録領域
に順次交互に記録跡を形成させうるような同一の所定の
走行速度で、磁気テープを順方向及び逆方向に選択的に
切換え走行させる手段と、磁気テープを逆方向に走行さ
せた状態において、前記した第1,第2の回転磁気ヘッ
ドにより順次交互に磁気テープに形成される記録跡が、
磁気テープを順方向に走行させた状態において磁気テー
プに形成される記録跡に対して平行な状態となるように
させる手段と、磁気テープの走行方向の変更後に、磁気
テープの走行方向が変更される以前に磁気テープに形成
された記録跡と、前記の記録跡に隣接する記録跡の記録
形成に使用される回転磁気ヘッドとが同一である記録跡
との間に、所定幅の未記録領域が残される状態となるよ
うに、走行方向が変更されるまでの記録動作中に磁気テ
ープに記録されていたコントロールパルスを再生して得
た再生コントロールパルスを基準として、走行方向の変
更後に磁気テープに記録される記録跡の位置を、前記し
た記録跡間に形成させるべく設定された未記録領域の所
定幅に関する情報に基づいて所定の距離だけずらす手段
とを備えて構成したものであるから、従来構成の磁気記
録再生装置に大幅な構成の変更を加えることなく、良好
な再生画像が得られるオートリバース方式の磁気記録再
生装置を容易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】磁気記録再生装置のテープ走行系を示す斜視図
である。
【図3】傾斜制御部の一例構成を示す側断面図である。
【図4】回転磁気ヘッドの配置例を示す平面図である。
【図5】磁気テープの記録跡を説明するための図であ
る。
【図6】磁気テープの記録跡パターンを説明するための
図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、Dd…下ドラム、Du…上ドラ
ム、DA…ドラム構体、Hsp1,Hsp2,Hep1,
Hep2…回転磁気ヘッド、T…磁気テープ、Te…磁
気テープの基準縁、1…供給リール台、2…巻取りリー
ル台、3…カセットケース、4…供給リール、5…テン
ションポール、6,16…ガイドポール、7…全幅消去
ヘッド、8…インピーダンスローラ、9,14…ローデ
ィングポール(垂直ガイドローラ)、10,13…傾斜ガ
イド(スラントポール)、15…コントロールヘッド、
17…ピンチローラ、18…キヤプスタン、19…巻取
りリール、39…記録信号処理部、40…操作部、41
…制御部、42…制御信号発生部、43…ドラム回転制
御回路、45,46,55…増幅器、44,52…駆動
増幅器、47〜49…録再切換スイッチ、50…テープ
速度信号発生回路、51…速度制御回路、53…キャプ
スタンモータ、54,59…信号発生器、56…再生信
号処理部、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ドラムの中心軸を対称中心とする18
    0度対称の位置に、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の
    幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に
    設定されている磁気空隙を備えた第1の回転磁気ヘッド
    と、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されてい
    る磁気空隙を備えた第2の回転磁気ヘッドとによって、
    上ドラムと下ドラムとの周面の一部に巻回された状態で
    走行する磁気テープに、前記の磁気テープの走行方向に
    対して斜交する状態の順次の記録跡を平行に形成させる
    ようにしたヘリカル型磁気記録再生装置において、磁気
    テープを順方向に走行させた状態のときに、前記した第
    1,第2の回転磁気ヘッドにより順次交互に磁気テープ
    に形成される記録跡における相隣る記録跡間に未記録領
    域が形成され、前記した磁気テープを逆方向に走行させ
    た状態のときに、前記した第1,第2の回転磁気ヘッド
    により、前記した未記録領域に順次交互に記録跡を形成
    させうるような同一の所定の走行速度で、磁気テープを
    順方向及び逆方向に選択的に切換え走行させる手段と、
    磁気テープを逆方向に走行させた状態において、前記し
    た第1,第2の回転磁気ヘッドにより順次交互に磁気テ
    ープに形成される記録跡が、磁気テープを順方向に走行
    させた状態において磁気テープに形成される記録跡に対
    して平行な状態となるようにさせる手段と、磁気テープ
    の走行方向の変更後に、磁気テープの走行方向が変更さ
    れる以前に磁気テープに形成された記録跡と、前記の記
    録跡に隣接する記録跡の記録形成に使用される回転磁気
    ヘッドとが同一である記録跡との間に、所定幅の未記録
    領域が残される状態となるように、走行方向が変更され
    るまでの記録動作中に磁気テープに記録されていたコン
    トロールパルスを再生して得た再生コントロールパルス
    を基準として、走行方向の変更後に磁気テープに記録さ
    れる記録跡の位置を、前記した記録跡間に形成させるべ
    く設定された未記録領域の所定幅に関する情報に基づい
    て所定の距離だけずらす手段とを備えてなる磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 上ドラムの中心軸を対称中心とする18
    0度対称の位置に、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の
    幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度に
    設定されている磁気空隙を備えた第1の回転磁気ヘッド
    と、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されてい
    る磁気空隙を備えた第2の回転磁気ヘッドとによって、
    上ドラムと下ドラムとの周面の一部に巻回された状態で
    走行する磁気テープに、前記の磁気テープの走行方向に
    対して斜交する状態の順次の記録跡を平行に形成させる
    ようにしたヘリカル型磁気記録再生装置において、通常
    の記録再生動作モードにおける磁気テープの走行速度の
    2倍の走行速度で、磁気テープを順方向と逆方向とに選
    択的に切換え走行させる手段と、磁気テープを逆方向に
    走行させた状態において前記した第1,第2の回転磁気
    ヘッドにより順次交互に磁気テープに形成される記録跡
    が、磁気テープを順方向に走行させた状態において磁気
    テープに形成される記録跡に対して平行な状態となるよ
    うにさせる手段と、磁気テープの走行方向の変更後に、
    磁気テープの走行方向が変更される以前に磁気テープに
    形成された記録跡と、前記の記録跡に隣接する記録跡の
    記録形成に使用される回転磁気ヘッドとが同一である記
    録跡との間に、所定幅の未記録領域が残される状態とな
    るように、走行方向が変更されるまでの記録動作中に磁
    気テープに記録されていたコントロールパルスを再生し
    て得た再生コントロールパルスを基準として、走行方向
    の変更後に磁気テープに記録される記録跡の位置を、前
    記した記録跡間に形成させるべく設定された未記録領域
    の所定幅に関する情報に基づいて所定の距離だけずらす
    手段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 磁気テープを逆方向に走行させた状態に
    おいて前記した第1,第2の回転磁気ヘッドによって順
    次に磁気テープに形成される記録跡が、磁気テープを順
    方向に走行させた状態において磁気テープに形成される
    記録跡と平行な状態にさせる手段として、上ドラムと、
    前記した上ドラムにおける磁気テープの摺接面の延長面
    上に位置する磁気テープの摺接面を備えているととも
    に、上ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、前
    記した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下
    ドラムの下部に接近した状態に配置されていて、磁気テ
    ープの基準縁の位置を規制する磁気テープ案内部材と、
    前記した上,下ドラムの中心軸の傾斜状態と磁気テープ
    案内部材との傾斜状態を変化させる手段とを備えている
    ドラム構体と、磁気テープの走行方向が変更されても、
    回転磁気ヘッドの回転軌跡が、所定のビデオトラック角
    度を有するビデオトラックに一致している状態となるよ
    うに、前記した上,下ドラムの中心軸の傾斜状態と磁気
    テープ案内部材との傾斜状態とを制御する手段とを備え
    て構成されたものを用いた請求項1または請求項2の磁
    気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 同一の回転磁気ヘッドによって形成され
    る隣接する記録跡間に、所定幅の未記録領域が形成され
    るように、走行方向の変更後に磁気テープに記録される
    記録跡の位置を所定の距離だけずらすのに、走行方向が
    変更された後に回転磁気ヘッドによって磁気テープへ形
    成される記録跡が、走行方向が変更される以前に回転磁
    気ヘッドによって磁気テープに形成されていた記録跡を
    形成させた回転磁気ヘッドと同一か否かに応じて、磁気
    テープから再生された再生コントロールパルスの位相を
    所定量だけ移相させるようにした請求項1または請求項
    2の磁気記録再生装置。
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