JPH10130461A - パルプモールド型形成材料 - Google Patents

パルプモールド型形成材料

Info

Publication number
JPH10130461A
JPH10130461A JP30696996A JP30696996A JPH10130461A JP H10130461 A JPH10130461 A JP H10130461A JP 30696996 A JP30696996 A JP 30696996A JP 30696996 A JP30696996 A JP 30696996A JP H10130461 A JPH10130461 A JP H10130461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
mold
polyvinyl alcohol
resin
pulp mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30696996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiyasu Onda
公康 恩田
Norikazu Shibusawa
紀和 澁澤
Yuko Tamegai
優子 為貝
Okimasa Osawa
興正 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURIHARA SHIZAI KK
Kanebo Ltd
Original Assignee
KURIHARA SHIZAI KK
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURIHARA SHIZAI KK, Kanebo Ltd filed Critical KURIHARA SHIZAI KK
Priority to JP30696996A priority Critical patent/JPH10130461A/ja
Publication of JPH10130461A publication Critical patent/JPH10130461A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性、寸法安定性及びパルプモールドの成形
性に優れたパルプモールド型を安価に製造することので
きるパルプモールド型形成材料を提供する。 【解決手段】フェノール系樹脂100重量部に対して、
ポリビニルアルコール系樹脂2〜50重量部が分散架橋
された、平均気孔径が5〜300μm、気孔率が50〜
80%の網目状連続気孔を有する架橋物からなるパルプ
モールド型形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梱包材料等に使
用されるパルプモールドを製造するためのパルプモール
ド型に適したパルプモールド型形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】パルプモールドは、その製造方法によっ
て、ソフトモールドとハードモールドの2種類に分類さ
れる。
【0003】前記ソフトモールドは、主に鶏卵、青果
物、工業製品等の梱包材料として使用される、厚さ1.
5mm〜3.0mm程度の成形品であり、近年の廃棄物
再利用の観点から従来のプラスチック製の発砲緩衝体に
代わって、古紙を主原料としたソフトモールドの重要性
が高まっている。
【0004】ソフトモールドは、まず、原料である古紙
を水で溶解し、解離した原料を水で希釈した状態で槽の
中に入れる。その槽中には多数の吸引孔を設けた金属製
の成形型に網をかぶせたパルプモールド型が浸漬してあ
り、そのパルプモールド型の一方から真空ポンプで吸引
・脱水して原料繊維を網の上に堆積させることにより、
水分を含んだパルプモールド成形体が得られるので、こ
れを取り出して乾燥させると製品となる。その後、必要
に応じてプレスによって形を整える場合もある。
【0005】一方、ハードモールドは、別名「テック
ス」とも呼ばれ、モーター、自動車部品、便器などの重
量物の包装材や緩衝材、固定材として使用される、厚さ
10mm〜15mm程度の成形品である。ソフトモール
ドとの製法上の違いは、槽内の原料希釈液の濃度を高
め、ソフトモールドと同様の構造の成形型を上下に設
け、その間に原料希釈液を供給し、上下の成形型で挟み
込んで加圧脱水することにより、原料繊維を網上に堆積
させたパルプモールド成形体を得る点であり、その後、
成形体を取り出し、乾燥して製品とする工程はソフトモ
ールドと同じである。
【0006】図2に示すように、従来のパルプモールド
成形型50は、多数の吸引孔51aを有する所定形状の
型本体51と、その型本体51の型形成面側に密着した
状態で設けられた網52とから構成されており、前記ソ
フトモールド用のパルプモールド成形型の場合は、真空
吸引するための吸引口61を有する保持台60に一旦取
り付け、この保持台60を、原料液を入れる槽70内に
取り付けるようになっている(図3参照)。なお、図3
は、保持台60の吸引口61から吸引されて、槽70内
の原料繊維Aが網52の表面に堆積した状態を示してい
る。
【0007】前記パルプモールド成形型50は、通常、
金属鋳物(例えば、アルミニウム、砲金等)を所定形状
に切削加工した後、ドリル等で多数の吸引孔51aを開
けることで、型本体51を形成し、その型本体51の型
形成面側に40〜80メッシュ程度の網52を張ること
によって製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にパルプ
モールド製品の形状は複雑であるため、ものによっては
吸引孔51aの孔加工が困難な場合がある。また、型本
体51の形状が複雑であるため、型本体51に網52を
張ることができないような場合もあり、そのような場合
は、網52を張ることのできる形状まで型本体51を一
旦分割し、分割された型本体51のそれぞれに網52を
張ることで複数の分割成形型を作製し、この分割成形型
を組み合わせることでパルプモールド成形型50を製造
しなければならない。
【0009】また、型本体51に孔加工を施して網52
を張る作業は、熟練を要する手作業となり、網52は、
繰り返し吸引又は加圧にさらされるために損傷すること
が多く、その修理にも多くの手間と時間が必要となる。
【0010】さらに、網52の材料としては、耐食性が
高く、強度にも優れたステンレス鋼がよく用いられる
が、ステンレス鋼は加工性に劣るため、型本体51に網
52を張る作業は、型本体51の裏側から細い針金で固
定する等の多くの手間のかかる作業が必要となる。
【0011】このように、従来のパルプモールド成形型
は、製作工程が複雑であるため、製作コストが高くなる
だけでなく、製作期間も長くなるといった問題がある。
また、多数の吸引孔を形成するパルプモールド成形型で
は、孔加工性を考慮して銅系の合金鋳物が多く採用され
ているが、サイズによっては成形型の重量が大きくなる
ので、成形型の取り替え作業が困難になるといった問題
もある。
【0012】かかる問題を解消するために、微細な孔を
多数発生させた金属粉末焼結体、あるいはセラミック粉
末を固化してなる型等も考案されているが、これらの多
孔質体は、材料コストが高くなるといった問題がある。
また、これらの多孔質体は構造的に気孔率が40%以下
と低いものであるため、バキューム法や弾性素材等での
押圧による形成法のいずれの場合においても、圧力損失
が大きく、均一にモールド成形を行うことが困難である
と共に、パルプモールド成形の原料繊維が詰まりやす
く、長期間の使用が困難であるといった問題がある。さ
らに、これらの素材は、非常に加工性が悪く、所望の形
状に加工することに多くの時間とコストを要するという
問題も抱えており、見本の試作等にしか使用されていな
いのが現状である。
【0013】また、その他の成形体として、超塑性材料
板を利用したもの等も提案されているが、これについて
も、材料コストが高い上に孔の加工が別途必要であると
いう問題があり、また超塑性材料板を所望の形状に加工
するためには、マスターの金型を作成することも必要で
あり、それ以外に多孔質の超塑性材料板を加工するため
に必要である高い熱(926℃以上)及び圧力を与える
といった特殊な事前作業を行わなければならないという
問題を抱えている。また、この加工の際には、孔のない
別の超塑性材料板がダミーとして必要であり、これも材
料コストの問題の一つとなっている。
【0014】そこで、この発明の課題は、上述した種々
の問題点に鑑み、加工性、寸法安定性及びパルプモール
ドの成形性に優れたパルプモールド型を安価に製造する
ことのできるパルプモールド型形成材料を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、フェノール系樹脂100重量部に対し
て、ポリビニルアルコール系樹脂2〜50重量部が分散
架橋された、平均気孔径が5〜300μm、気孔率が5
0〜80%の網目状連続気孔を有する架橋物からなるパ
ルプモールド型形成材料を提供するものである。
【0016】フェノール系樹脂100重量部に対してポ
リビニルアルコール系樹脂2〜50重量部を分散架橋し
たのは、ポリビニルアルコール系樹脂が2重量部以下で
は、材料自体が脆くなって、加工性、靭性に問題が生じ
るからであり、ポリビニルアルコール系樹脂が50重量
部以上では、パルプモールド型の寸法安定性に問題が生
じるからである。
【0017】また、平均気孔径を5〜300μmに設定
したのは、5μm以下の気孔径を形成するのが困難であ
るからであり、平均気孔径が300μm以上になると、
材料自体が脆くなると共にきめの細かい表面性状を有す
るパルプモールド製品を成形することができず、しか
も、目詰りを起こしやすくなるからである。
【0018】また、気孔率を50〜80%に設定したの
は、気孔率が50%以下では、パルプモールド成形過程
における吸引時または加圧脱水時の圧力損失が大きくな
って、成形性、即ち原料パルプの吸引性(排液性)に問
題が生じると共に均一な肉厚のパルプモールド製品が成
形できないからであり、気孔率が80%以上になると、
水中における膨潤率が大きく、パルプモールド型の十分
な寸法安定性を確保できなくなるからである。
【0019】このように、上述したパルプモールド型形
成材料は、寸法安定性に優れると共に加工性に優れてい
るため、一般的な機械加工を容易に行うことができ、こ
の素材を所望のパルプモールド形状に加工するだけで容
易にパルプモールド型を得ることができる。
【0020】また、このパルプモールド型形成材料は、
フェノール系樹脂とポリビニルアルコールとを混合した
原料液に、アルデヒド類等の架橋剤、硫酸等の硬化剤及
びでんぷん等の気孔形成剤を添加して加熱することによ
り、アセタール化反応を起こしてフェノール系樹脂、ポ
リビニルアルコールとアルデヒド類を結合させ、反応終
了後に未反応のアルデヒド類等の架橋剤、硬化剤及び気
孔形成剤を除去することによって製造されるが、その際
に使用する気孔形成剤の粒径をコントロールすることに
よって、平均気孔径及び気孔率の異なる均一な網目状連
続気孔を自由に形成することができる。
【0021】従って、その網目状連続気孔の平均気孔径
及び気孔率を上述した範囲に設定しておくことにより、
従来使用していた網を別途設けることなく、パルプモー
ルド成形に必要な成形性(吸引性、排液性)及び気孔が
目詰りを起こしにくいといった特性を確保することがで
き、しかも、従来の網を使用したパルプモールド型を用
いて製造したパルプモールド製品に比べて、きめの細か
い表面性状を有するパルプモールド製品を製造すること
ができる。
【0022】本発明に用いるフェノール系樹脂として
は、水溶性レゾール樹脂が好適である。レゾール系樹脂
は、フェノール類をアルデヒド類と塩基性触媒の存在下
で反応させることにより製造されるところの初期生成物
であり、一般にフェノール類1モルに対し、1.5〜
3.5モルのアルデヒド類をやや過剰のアルカリ触媒の
存在下で反応させた初期縮合物を安定な水溶性の状態に
保たせることにより、水溶性レゾール樹脂が得られる。
【0023】このレゾール樹脂の製造に用いられるフェ
ノール類としては、最も一般的には、フェノール及びク
レゾールが挙げられるが、他のフェノール類を使用する
こともできる。具体的には、フェノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレ
ノール、2,5−キシレノール、2,4−キシレノー
ル、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、
3,5−キシレノール、o−エチルフェノール、m−エ
チルフェノール、p−エチルフェノール、p−フェニル
フェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−t
ert−アミノフェノール、ビスフェノールA、レゾル
シノール及びこれらフェノール類の混合物等が挙げられ
る。
【0024】このフェノール類と重縮合するために用い
るアルデヒド類としては、ホルムアルデヒドが最も一般
的であるが、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテ
トラミン、フルフラール並びにグルタルアルデヒド、ア
ジポアルデヒド及びグリオキサール等のモノアルデヒド
及びジアルデヒドも使用することができる。
【0025】また、レゾール樹脂合成反応に用いる塩基
性触媒としては、カセイアルカリ、炭酸アルカリ、水酸
化バリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、第4級ア
ンモニウム物、アミン類等の公知のものを使用すればよ
く、カセイソーダあるいはアンモニアが最も一般的に用
いられる。
【0026】本発明に用いるポリビニルアルコールは、
一般に酢酸ビニルをけん化して得られるものであって、
その重合度、けん化度、分岐、他モノマーとの共重合
等、特に制限はなく、また、単独でも2種以上混合して
も使用しうるが、好ましくは、重合度100〜500
0、けん化度70%以上のものがよい。
【0027】本発明に用いる硬化触媒としては、一般に
フェノール樹脂の硬化に使用されている触媒を用いるこ
とができ、具体的には、塩酸、硫酸、シュウ酸、乳酸、
蟻酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸等が好適である。また、硬化触媒の添加量は、使用
する触媒の種類、原料配合組成、硬化温度等を考慮して
適宜決定すればよい。
【0028】そして、本発明においては、強度、靭性、
加工性の向上、あるいは酸化防止、着色、さらには増量
等の目的で有機あるいは無機系の物質を適宜配合すると
いっそう効果的である。強度、靭性、加工性を向上させ
る目的で加える有機系の物質としては、液状あるいは水
溶液状の高分子またはその前駆体、例えば、メラニン系
樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂またはその前駆
体の他、粒状、粉末状あるいは繊維状物質、例えば、合
成樹脂粉末、木材、パルプ、合成繊維あるいは天然繊維
の微小粉末が挙げられる。
【0029】特に、強度の向上を目的として反応性を有
する粒状、粉末状フェノール樹脂を使用すると、その効
果は顕著である。ここでいう反応性を有する粒状、粉末
状フェノール樹脂は、公知のクレゾール樹脂の硬化製品
またはノボラック樹脂の硬化製品を粉砕したものや公知
の硬化ノボラック樹脂繊維を粉砕したものとは全く異な
っており、特開昭57−177011号公報に開示され
た製造法に従って製造される球状一次粒子及びその二次
凝集物よりなるフェノール樹脂である。
【0030】この反応性を有する粒状、粉末状フェノー
ル樹脂は、その形状が球形に近い粒子であることから、
公知のフェノール樹脂硬化物を粉砕して得られた粉末に
比べてポリビニルアルコールや液状フェノール樹脂との
混合性が良好であり、この反応性を有する粒状、粉末状
フェノール樹脂を用いることにより多量のフェノール樹
脂粉末を均一に混合した連続気孔有する強度の高いフェ
ノール系樹脂多孔体を得ることができる。
【0031】また、酸化防止を目的として加える有機物
質としては、熱処理時の酸化、蓄熱現象、所謂パンキン
グ現象を抑制する物質、例えば、フェノール系化合物、
ヒンダードフェノール系化合物、アミン系化合物、ヒド
ロキシルアミン系化合物等及びエージングによる劣化を
抑制する紫外線吸収剤が挙げられる。
【0032】また、粘弾性を増すためにフタール酸エス
テル系、あるいはリン酸エステル系等の一般的な可塑剤
を少量添加することも有効であるが、添加量によって
は、ブリードアウトしたり、寸法安定性を阻害したりす
ることもあるので、慎重に行う必要がある。
【0033】また、無機系の物質としては、炭酸カルシ
ウム、芒硝、硫酸カルシウム等の塩類、ガラス粉末ある
いはガラス繊維粉末、石綿、アスベスト、マイカ、金属
及びその酸化物の粉末あるいはウィスカー等が挙げら
れ、これらは主として増量剤、あるいは強化剤として用
いられるものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0035】(実施例1〜4)水溶性フェノール樹脂水
溶液(住友デュレズ製PR961A固形分64%)とポ
リビニルアルコール(クラレ製PVA117)とを、固
形分の総合計重量が総体積の約30W/V%(例えば、
総体積10lの場合は3Kg)となるように、表1に示
す配合比で混合した。次に、その混合液に予め5W/V
%の気孔形成剤である馬鈴薯澱粉を蒸煮したものを十分
に混錬し、架橋剤として37%ホルマリン8W/V%、
硬化剤として30%硫酸7W/V%を添加し、所定液量
まで水を加えて均一に混錬した。この混錬された調整液
をポリ塩化ビニル製の反応型に入れ、60℃の温水中で
20時間反応させ、反応後3日間シャワーにかけて脱酸
し、乾燥することでパルプモールド型形成材料を製造し
た。
【0036】(比較例1、2)表1に示すように、フェ
ノール樹脂に対するポリビニルアルコールの配合比が異
なる点を除いて、実施例1〜4と同様の方法でパルプモ
ールド型形成材料を製造した。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例5〜8)固形分の総合計重量が総
体積の約30W/V%となるように、フェノール系樹脂
100重量部に対して、ポリビニルアルコール10重量
部を混合し、前記実施例1〜4と同一の方法により、パ
ルプモールド型形成材料を製造したが、製造に際して粒
径の異なる各種気孔形成剤を用いることで、表2に示す
ように、各平均気孔径を5〜300μmの範囲で変化さ
せた。
【0039】(比較例3、4)実施例5〜8と同様の方
法により、表2に示すように、平均気孔径が1μm、5
00μmのパルプモールド型形成材料を製造した。
【0040】
【表2】
【0041】(実施例9〜11)固形分の総合計重量が
総体積の約20、30、40W/V%となるように、フ
ェノール系樹脂100重量部に対して、ポリビニルアル
コール10重量部を混合し、前記実施例1〜4と同一の
方法により、気孔率が77%、68%、57%のパルプ
モールド型形成材料を製造した(表3参照)。
【0042】(比較例5〜7)固形分の総合計重量が総
体積の約10、50、60W/V%となるように、フェ
ノール系樹脂100重量部に対して、ポリビニルアルコ
ール10重量部を混合し、前記実施例1〜4と同一の方
法により、気孔率が88%、48%、38%のパルプモ
ールド型形成材料を製造した(表3参照)。
【0043】
【表3】
【0044】上述した各実施例及び各比較例において製
造したパルプモールド型形成材料を、それぞれ機械加工
して、図1に示すような同一形状のパルプモールド型1
0を形成し、各パルプモールド型形成材料の切削加工性
及び寸法安定性を評価して表1〜3に示すと共に、それ
ぞれのパルプモールド型10に網を装着することなく、
直接希薄なパルプ溶液(1.2%)を注液して、パルプ
成分をパルプモールド型10の表面に吸着させ、脱水
後、熱風乾燥させることでパルプモールド成形体を製造
し、原料パルプの吸引性(排液性)及び原料パルプの目
詰り等の成形性と、製造したパルプモールド成形体の状
態とをそれぞれ評価して、表1〜3に併せて示した。
【0045】表1は、フェノール系樹脂に対するポリビ
ニルアルコール(PVA)系樹脂の配合量を変化させた
ものであり、PVA系樹脂の配合量は、主としてパルプ
モールド型の切削加工性と寸法安定性に影響を与えてい
ることがわかる。具体的には、PVAの配合量が2重量
部の実施例1とPVAの配合量が50重量部の実施例4
について△の評価項目が若干あるものの、実施例1〜4
については概ねパルプモールド型に必要な諸特性を備え
ていることがわかる。
【0046】これに対して、PVAの配合量が0重量部
の比較例1については切削加工性に問題があると共に、
PVAの配合量が100重量部の比較例2については寸
法安定性に問題があり、パルプモールド型形成材料とし
ては、フェノール系樹脂100重量部に対してPVA系
樹脂2〜50重量部を配合したものが好適であるといえ
る。
【0047】表2は、PVAの配合量及び気孔率をほぼ
一定に保った状態で、平均気孔径を変化させたものであ
り、平均気孔径は、主として成形性及び成形品状態に影
響を与えていることがわかる。具体的には、平均気孔径
が5μmの実施例5について△の評価項目(成形性)が
若干あるものの、実施例5〜8については概ねパルプモ
ールド型に必要な諸特性を備えていることがわかる。
【0048】これに対して、平均気孔径が1μmの比較
例3については網目状連続気孔の形成が困難であるとい
った問題があり、平均気孔径が500μmの比較例4に
ついては脆くなってパルプモールド型の切削加工性の点
で若干の問題があると共に出来上がったパルプモールド
成形品がきめの粗い表面性状を有しているといった問題
がある。従って、パルプモールド型形成材料としては、
平均気孔径を5〜300μmの範囲に設定しておくこと
が好適であるといえる。
【0049】表3は、PVAの配合量及び平均気孔径を
ほぼ一定に保った状態で、気孔率を変化させたものであ
り、気孔率は、主として成形性及び寸法安定性に影響を
与えていることがわかる。具体的には、気孔率が77%
の実施例9について△の評価項目(寸法安定性)が若干
あるものの、実施例9〜11については概ねパルプモー
ルド型に必要な諸特性を備えていることがわかる。
【0050】これに対して、気孔率が88%の比較例5
については寸法安定性に問題があり、気孔率が48%、
38%の比較例6、7については吸引時の圧力損失が大
きくなって成形に時間がかかると共に出来上がったパル
プモールド成形品の肉厚が不均一になるといった問題が
ある。従って、パルプモールド型形成材料としては、気
孔率を概ね50〜80%の範囲に設定しておくことが好
適であるといえる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明のパルプモール
ド型形成材料は、寸法安定性及び加工性に優れているた
め、一般的な機械加工によって所望の形状を有するパル
プモールド型を容易に製造することができると共に、所
望の網目状連続気孔を容易に形成することができるの
で、気孔率、平均気孔径を上述した範囲に設定すること
で、従来品のように網を使用することなく、従来品と同
等あるいはそれ以上の成形性、成形品状態を確保するこ
とができる。また、このパルプモールド型形成材料は、
原料コストが安価であるという利点もある。
【0052】従って、このパルプモールド型形成材料を
使用することによって、従来に比べて、パルプモールド
型の製造コストを大幅に削減することができると共に、
納期の面でも大幅に短縮することができ、最近増加しつ
つある、少ロット他品種というパルプモールド製品の要
求に対しても対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】従来例を示す断面図である。
【図3】従来例の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 パルプモールド型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 興正 千葉県柏市根戸420−1−607

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール系樹脂100重量部に対し
    て、ポリビニルアルコール系樹脂2〜50重量部が分散
    架橋された、平均気孔径が5〜300μm、気孔率が5
    0〜80%の網目状連続気孔を有する架橋物からなるパ
    ルプモールド型形成材料。
JP30696996A 1996-11-01 1996-11-01 パルプモールド型形成材料 Withdrawn JPH10130461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30696996A JPH10130461A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 パルプモールド型形成材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30696996A JPH10130461A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 パルプモールド型形成材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10130461A true JPH10130461A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17963452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30696996A Withdrawn JPH10130461A (ja) 1996-11-01 1996-11-01 パルプモールド型形成材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10130461A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107845694A (zh) * 2017-11-03 2018-03-27 通威太阳能(安徽)有限公司 一种背场钝化工艺用太阳能电池片混合浆料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107845694A (zh) * 2017-11-03 2018-03-27 通威太阳能(安徽)有限公司 一种背场钝化工艺用太阳能电池片混合浆料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4095008A (en) Syntactic foam matrix board
CN109810526B (zh) 一种含稻壳和木粉的马桶盖及其制造工艺
JP2000251903A (ja) 燃料電池用セパレータ及びその製造法並びに燃料電池用セパレータを用いた燃料電池
JPH10130461A (ja) パルプモールド型形成材料
CN114851664A (zh) 一种柔性静音地板及其制备方法
CH392311A (de) Verfahren zur Herstellung von porösen, elastischen Schleif- und Polierkörpern
JP6216637B2 (ja) 自硬性鋳型の製造方法、鋳型用粘結剤キット、及び鋳型用組成物
JPS6332818B2 (ja)
JPH0757824B2 (ja) フェノール系樹脂多孔体の製造方法
JPH0153605B2 (ja)
JPS605011A (ja) 高強度炭素多孔体の製造法
JPS59192459A (ja) 砥石の製造方法
JPS60152550A (ja) マスターモデル用素材の製造方法
JP4462603B2 (ja) 樹脂フィルム
JPS5914491B2 (ja) 強化プラスチツクスの成形法
JPS63245447A (ja) 多孔質体の製法
WO2021131440A1 (ja) ガスバリア性構造体、エアコン部品、ガスメータ装置及び自動車部品
JP2005240026A (ja) 成形用樹脂組成物、これを含有する成形材料
JP7221083B2 (ja) フェノール樹脂発泡体の製造方法
JP2696776B2 (ja) 合成砥石およびその製造方法
JPH03174465A (ja) フェノール樹脂成形材料及びその成形物
JP2018080267A (ja) 摺動部材用成形材料、摺動部材及び製造方法
WO2001085394A1 (fr) Meule du resine phenolique poreuse et son procede de preparation
JPH0517249B2 (ja)
JP3322990B2 (ja) 複合材用樹脂組成物及びそれを含む成形材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040106