JPH10158194A - 経皮吸収促進剤 - Google Patents

経皮吸収促進剤

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JPH10158194A
JPH10158194A JP8331604A JP33160496A JPH10158194A JP H10158194 A JPH10158194 A JP H10158194A JP 8331604 A JP8331604 A JP 8331604A JP 33160496 A JP33160496 A JP 33160496A JP H10158194 A JPH10158194 A JP H10158194A
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JP
Japan
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terpene
terpineol
group
menthol
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JP8331604A
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Yuichi Yokomizo
優一 横溝
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は皮膚に対して刺激が低く、薬物の経
皮吸収を促進する物質を提供することを課題とする。 【課題の解決手段】 一般式(I)に示す化合物を経皮
吸収促進剤として使用する。これらの化合物は皮膚に対
して刺激が低く、薬物の経皮吸収を促進する作用に優れ
る。 【化1】 一般式(I) (但し、式中R1はテルペン残基を表し、R2はアシル
基、分岐、直鎖又は環状の構造を有するアルキル基、置
換基を有していても良いフェニル基、置換基を有してい
ても良いフェニルアルキル基、ナフチル基、糖残基、一
般式(II)又は一般式(III)に表される複素環残
基を表す。) 【化2】 一般式(II) (但し、式中Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立に
水素を有していても良い炭素原子又は窒素原子を表し、
nは1〜4の整数表す。) 【化3】 一般式(III) (但し、式中Y1、Y2、Y3はそれぞれ独立に水素を
有していても良い炭素原子又は窒素原子を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、テルペン誘導体か
らなる経皮吸収促進剤及びそれを含有する医薬品や化粧
料などの組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】経皮投与剤形は、投与箇所が局所である
ため、病巣が浅い場所である疾病に対しては、全身系へ
の影響少なく薬物を投与しうる利点を有している。この
様な例として、例えば抗炎症剤であるインドメタシン
の、その毒性である胃障害を抑制した経皮投与剤形の成
功が挙げられる。しかしながら、経皮投与剤形において
は、皮膚が生体の防護壁という役割を担っているため、
薬剤が経皮吸収するか否かが大きな成否の分かれ目にな
っている。ここでこの様な製剤においては経皮吸収促進
剤が大きな役割を担うことになってきている。この様な
経皮吸収促進剤としては、例えばエイゾン、燐脂質、テ
ルペンなどが知られている。しかしながらエイゾンにお
いてはその皮膚刺激が大きな障害になっており、実使用
には大きな困難が伴っている。又、燐脂質は基剤の組み
合わせの効果が大きく、適切な剤形を見いだすのが難し
いと言う欠点があり、実施への応用が困難であった。
又、テルペンは、例えば、メントールのように皮膚への
刺激や特異的な使用感を有するものが多く、使用量は限
られていた。即ち、刺激などが少なく効果の高い経皮吸
収促進剤が求められていた。
【0003】一方、テルペンの誘導体である、後記一般
式(I)に表される化合物は何れも既知の物質である
が、これらの物質が刺激が低く経皮吸収促進作用をゆう
することは知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえて為されたものであり、皮膚に対して刺激が低
く、薬物の経皮吸収を促進する物質を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは皮膚に対して刺激が低く、薬物の経皮吸収
を促進する物質を求めて、鋭意研究を重ねた結果、一般
式(I)に表される化合物にその様な作用を見いだし発
明を完成させるに至った。更に、一般式(I)に表され
る物質を経皮製剤に配合させることにより、薬物の経皮
吸収も促進することを見いだした。以下、本発明につい
て発明の実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0006】
【化4】 一般式(I) (但し、式中R1はテルペン残基を表し、R2はアシル
基、分岐、直鎖又は環状の構造を有するアルキル基、置
換基を有していても良いフェニル基、置換基を有してい
ても良いフェニルアルキル基、ナフチル基、糖残基、一
般式(II)又は一般式(III)に表される複素環残
基を表す。)
【0007】
【化5】 一般式(II) (但し、式中Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立に
水素を有していても良い炭素原子又は窒素原子を表し、
nは1〜4の整数表す。)
【0008】
【化6】 一般式(III) (但し、式中Y1、Y2、Y3はそれぞれ独立に水素を
有していても良い炭素原子又は窒素原子を表す。)
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の経皮吸収促進剤 本発明の経皮吸収促進剤は、上記一般式(I)に表され
る化合物からなる。この様な化合物は何れも既知の化合
物であり、市販されていたり、通常知られている方法で
製造することができる。例えば、アシル化であれば塩基
の存在下アシルクロライド等を反応させればよいし、ア
ルキル化、フェニル化、フェニルアルキル化、ナフチル
化であれば対応する水酸基をナトリウム等の塩基で置換
した後、テルペンを塩化チオニルやオキシ塩化燐等で処
理し得られたクロライドを反応させればよいし、複素環
であれば複素環の反応部位をトリメチルシリル化した
後、テルペンのクロライドをルイス酸を触媒に反応させ
ればよい。糖鎖はテルペンとアシル化糖を硝酸銀等を触
媒に反応させたり、酵素を用いて反応させればよい。か
くして得られたテルペン誘導体は皮膚に対してテルペン
自身に比して刺激が低い上、経皮吸収促進作用を有す
る。本発明の誘導体と為しうるテルペンとしては、例え
ばモノテルペンであるチモール、1,8−シネオール、
α−テルピネオール、テルピネン−4−オール、カルベ
ロール、オイゲノール、ロジノール、ネロール、ツジャ
ノール−4、カルバクロール、メチルカピコール、ペリ
ラアルコール、ボルネオール、シトロネロール、ゲラニ
オール、リナロール、メントール、イソプレゴール、シ
トラールa、シトラールb、ヒドロキシシトロネラー
ル、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、ジヒド
ロ−α−テルピネオール、1,8−テルピン、α−フェ
ンキルアルコール、シス−8−メンタノール、トランス
−8−メンタール、イソボルネオール、β−フェンキル
アルコールネオ−ソメントール、ノボール、1,4−シ
ネオール、アスカリドール、ラバンジュロール、ジテル
ペンであるファルネソール、ネロリドール、セドール、
(−)イソロンギフォロール、(−)グアイオール、α
−ビサボロール、ビサボロールオキシド、β−オイデス
モール、α−サンタロール、ランセオール、オイデスモ
ール、カロトロール、グアヤオール、バルセルニオー
ル、トリテルペンであるフィトール、イソフィトール、
ゲラニルリナロール等が挙げられ、これらの内では、モ
ノテルペンが好ましく、モノテルペンではシトロネロー
ル、ゲラニオール、メントールが好ましく、中でもメン
トールが特に好ましい。又、誘導体の修飾基としては、
アシル基であれば、炭素数1〜4のアシル基が好まし
く、アルキル基であれば、炭素数1〜10の分岐、直
鎖、環状構造を有するアルキル基が好ましく、中でも炭
素数3〜5の分岐のアルキル基が好ましく、置換基を有
しても良いフェニルアルキル基としては、炭素数1〜4
のアルキルオキシ基を有するフェニルC1〜4アルキル
基が好ましい。置換基を有していても良いフェニル基と
しては、炭素数1〜4のアルキルオキシ基を1個乃至は
2個有するフェニル基が好ましい。複素環基としては、
イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピリジニル基、ピリ
ミジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基等が好まし
く例示できる。これらの複素環基の内では、置換基を有
していても良いピペリジニル基、ピリジニル基又はピリ
ミジニル基が特に好ましい。本発明の経皮吸収促進剤
は、薬物の経皮吸収を促進する作用に優れる上、安全性
が高い。
【0010】(2)本発明の経皮投与用の組成物 本発明の経皮投与用の組成物は、薬物又は有効成分を皮
膚より投与する目的の組成物であれば、特段の限定無く
用いることが出来、例えば、化粧料、皮膚外用医薬組成
物、貼付剤、貼付剤用マトリックス、浴用剤、洗浄料な
どが例示できる。これらの中では、皮膚外用医薬組成
物、貼付剤、貼付剤用マトリックスが特に好ましく例示
できる。本発明の貼付剤としては、イオントフォレーシ
ス投薬用素子も含む。本発明の経皮投与用の組成物は、
上記経皮吸収促進剤を含有することを特徴とする。本発
明の組成物における経皮吸収促進剤の好ましい含有量
は、0.01〜30重量%であり、より好ましくは0.
05〜20重量%であり、更に好ましくは0.1〜10
重量%である。本発明の組成物において、上記経皮吸収
促進剤は、唯一種を用いることもできるし、二種以上を
組み合わせて用いることもできる。
【0011】本発明の経皮投与用の組成物では、上記経
皮吸収促進剤以外に、化粧料、皮膚外用医薬組成物、貼
付剤、貼付剤用マトリックス、浴用剤、洗浄料等の経皮
投与用の組成物で通常用いられる任意成分を含有するこ
とが出来る。この様な任意成分としては、例えばワセリ
ンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素
類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルア
ルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸
収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が好ましく例示でき
る。勿論、経皮吸収を促進する対象である有効成分や薬
物も含有することが出来る。この様な有効成分や薬物と
しては、例えば、ビタミン類、生薬エキス、ホルモン
類、美白剤、育毛成分、保湿剤、抗炎症剤、抗菌剤、抗
掻痒剤、抗ウィルス剤、循環器用薬、生理活性ペプタイ
ド、抗ヒスタミン剤、メジャートランキライザーやマイ
ナートランキライザー等の向精神薬等が例示できる。こ
れらの成分は、通常の方法によって処理することによっ
て本発明の経皮投与用の組成物は得ることが出来る。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明について詳細
に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受け
ないことは言うまでもない。
【0013】実施例1 製造例 メントール10gをピリジン100mlに溶かし、氷冷
しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に戻
し、減圧蒸留しアセチルメントール(化合物1)を得
た。このものは赤外分光分析により、カルボニル基を確
認した。
【0014】実施例2 製造例 メントール10gをジメチルスルホキサイド10mlに
溶解し、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で
30分攪拌した後、ジメチルスルホキサイド10mlに
溶かしたアリルクロライド2gを滴下し、室温で24時
間反応させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水3
00mlと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、
酢酸エチル層を取り、これを水100mlで3回洗浄し
た。これを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、メントールのアリルエーテル(化合物
2)を得た。
【0015】実施例3 製造例 メントール10gをジメチルホルムアミド10mlに溶
かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で3
0分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かしたト
シルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反応さ
せた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300ml
と酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸エチ
ル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。これ
を減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、メントールのトシル化物(化合物3)を得た。
【0016】実施例4 製造例 メントール10gをジメチルホルムアミド10mlに溶
かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で3
0分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かしたベ
ンジルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反応
させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300m
lと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸エ
チル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。こ
れを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、メントールのベンジルエーテル(化合物4)を
得た。
【0017】実施例5 製造例 メントール10gを200mlのジメトキシメタンに溶
解し、これに5gの五酸化燐を加え、48時間室温で攪
拌した。上清をとり、100mlの飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で3回、100mlの水で2回洗浄した。こ
れを減圧濃縮しメントールのメトキシメトキシエーテル
(化合物5)を得た。
【0018】実施例6 製造例 メントール10gに100mlのヘキサメチルジシラザ
ンを加え、1時間還流し、蒸留してメントールのトリメ
チルシリル体を得た。これをジメチルホルムアミド10
0mlに溶解させ、ペンタアセチルグルコース20gを
加え、塩化第二錫10gを加え、12時間攪拌した後、
飽和炭酸水素ナトリウム500mlに注ぎ、更に500
mlのクロロホルムを加え、良く攪拌した後不溶物をセ
ライトを引いた濾紙で濾過して除き、クロロホルム層を
取り、これを水200mlで3回洗浄し、濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製しメントールの
テトラアセチルグルコシド(化合物6)を得た。これを
メタノール性アンモニア1000mlに溶解し、24時
間攪拌し減圧濃縮した後シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、メントールのグルコシド(化合物7)
を得た。
【0019】実施例7 製造例 ボルネオール10gをピリジン100mlに溶かし、氷
冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に戻
し、減圧蒸留しアセチルボルネオール(化合物8)を得
た。このものは赤外分光分析により、カルボニル基を確
認した。
【0020】実施例8 製造例 ボルネオール10gをジメチルスルホキサイド10ml
に溶解し、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温
で30分攪拌した後、ジメチルスルホキサイド10ml
に溶かしたアリルクロライド2gを滴下し、室温で24
時間反応させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水
300mlと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出
し、酢酸エチル層を取り、これを水100mlで3回洗
浄した。これを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、ボルネオールのアリルエーテル(化
合物9)を得た。
【0021】実施例9 製造例 ボルネオール10gをジメチルホルムアミド10mlに
溶かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で
30分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かした
トシルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反応
させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300m
lと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸エ
チル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。こ
れを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、ボルネオールのトシル化物(化合物10)を得
た。
【0022】実施例10 製造例 ボルネオール10gをジメチルホルムアミド10mlに
溶かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で
30分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かした
ベンジルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反
応させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300
mlと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸
エチル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。
これを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、ボルネオールのベンジルエーテル(化合物1
1)を得た。
【0023】実施例11 製造例 ボルネオール10gを200mlのジメトキシメタンに
溶解し、これに5gの五酸化燐を加え、48時間室温で
攪拌した。上清をとり、100mlの飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で3回、100mlの水で2回洗浄した。
これを減圧濃縮しボルネオールのメトキシメトキシエー
テル(化合物12)を得た。
【0024】実施例12 製造例 ボルネオール10gに100mlのヘキサメチルジシラ
ザンを加え、1時間還流し、蒸留してボルネオールのト
リメチルシリル体を得た。これをジメチルホルムアミド
100mlに溶解させ、ペンタアセチルグルコース20
gを加え、塩化第二錫10gを加え、12時間攪拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム500mlに注ぎ、更に5
00mlのクロロホルムを加え、良く攪拌した後不溶物
をセライトを引いた濾紙で濾過して除き、クロロホルム
層を取り、これを水200mlで3回洗浄し、濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製しボルネオ
ールのテトラアセチルグルコシド(化合物13)を得
た。これをメタノール性アンモニア1000mlに溶解
し、24時間攪拌し減圧濃縮した後シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、ボルネオールのグルコシド
(化合物14)を得た。
【0025】実施例13 製造例 ゲラニオール10gをピリジン100mlに溶かし、氷
冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に戻
し、減圧蒸留しアセチルゲラニオール(化合物15)を
得た。このものは赤外分光分析により、カルボニル基を
確認した。
【0026】実施例14 製造例 ゲラニオール10gをジメチルスルホキサイド10ml
に溶解し、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温
で30分攪拌した後、ジメチルスルホキサイド10ml
に溶かしたアリルクロライド2gを滴下し、室温で24
時間反応させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水
300mlと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出
し、酢酸エチル層を取り、これを水100mlで3回洗
浄した。これを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、ゲラニオールのアリルエーテル(化
合物16)を得た。
【0027】実施例15 製造例 ゲラニオール10gをジメチルホルムアミド10mlに
溶かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で
30分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かした
トシルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反応
させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300m
lと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸エ
チル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。こ
れを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、ゲラニオールのトシル化物(化合物17)を得
た。
【0028】実施例16 製造例 ゲラニオール10gをジメチルホルムアミド10mlに
溶かし、これに1gの水素化ナトリウムを加え、室温で
30分間攪拌した後、ホルムアミド10mlに溶かした
ベンジルクロライド10gを滴下し、室温で24時間反
応させた。反応物を反応液を減圧濃縮した後、水300
mlと酢酸エチル300mlを加え、液液抽出し、酢酸
エチル層を取り、これを水100mlで3回洗浄した。
これを減圧濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、ゲラニオールのベンジルエーテル(化合物1
8)を得た。
【0029】実施例17 製造例 ゲラニオール10gを200mlのジメトキシメタンに
溶解し、これに5gの五酸化燐を加え、48時間室温で
攪拌した。上清をとり、100mlの飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で3回、100mlの水で2回洗浄した。
これを減圧濃縮しゲラニオールのメトキシメトキシエー
テル(化合物19)を得た。
【0030】実施例18 製造例 ゲラニオール10gに100mlのヘキサメチルジシラ
ザンを加え、1時間還流し、蒸留してゲラニオールのト
リメチルシリル体を得た。これをジメチルホルムアミド
100mlに溶解させ、ペンタアセチルグルコース20
gを加え、塩化第二錫10gを加え、12時間攪拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム500mlに注ぎ、更に5
00mlのクロロホルムを加え、良く攪拌した後不溶物
をセライトを引いた濾紙で濾過して除き、クロロホルム
層を取り、これを水200mlで3回洗浄し、濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製しゲラニオ
ールのテトラアセチルグルコシド(化合物20)を得
た。これをメタノール性アンモニア1000mlに溶解
し、24時間攪拌し減圧濃縮した後シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、ゲラニオールのグルコシド
(化合物21)を得た。
【0031】実施例19 製造例 シトロネロール10gをピリジン100mlに溶かし、
氷冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に
戻し、減圧蒸留しアセチルシトロネロール(化合物2
2)を得た。このものは赤外分光分析により、カルボニ
ル基を確認した。
【0032】実施例20 製造例 リナロール10gをピリジン100mlに溶かし、氷冷
しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に戻
し、減圧蒸留しアセチルリナール(化合物23)を得
た。このものは赤外分光分析により、カルボニル基を確
認した。
【0033】実施例21 製造例 イソプレゴール10gをピリジン100mlに溶かし、
氷冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に
戻し、減圧蒸留しアセチルイソプレゴール(化合物2
4)を得た。このものは赤外分光分析により、カルボニ
ル基を確認した。
【0034】実施例22 製造例 テルピオネール10gをピリジン100mlに溶かし、
氷冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室温に
戻し、減圧蒸留しアセチルテルピオネール(化合物2
5)を得た。このものは赤外分光分析により、カルボニ
ル基を確認した。
【0035】実施例23 製造例 ラバンジェロール10gをピリジン100mlに溶か
し、氷冷しながら無水酢酸20mlを滴下し、温度を室
温に戻し、減圧蒸留しアセチルラバンジェロール(化合
物26)を得た。このものは赤外分光分析により、カル
ボニル基を確認した。
【0036】実施例24 経皮吸収促進作用 化合物1〜26について、抗炎症剤であるテノキシカム
を指標物質として、剃毛したモルモット背部皮膚を隔離
膜としたフランツ型セルを用いて、経皮吸収性を調べ
た。検体は1%の本発明の経皮吸収促進剤と1%のテノ
キシカムを含有するプロピレングリコール溶液を用い、
投与後24時間のレセプターに充填した生理食塩水にお
けるテノキシカムの濃度を高速液体クロマトグラフィー
を用いて測定し比較した。対照としては、経皮吸収促進
剤をプロピレングリコールに置換したものを用いた。表
1に対照のテノキシカム濃度を1とした場合の数値(経
皮吸収促進値)を示す。この結果より本発明の経皮吸収
促進剤が、薬物であるテノキシカムの経皮吸収を促進す
る作用に優れることが判る。
【0037】
【表1】
【0038】実施例25 経皮毒性 ハートレー系白色モルモット(雄性、300〜400
g)1群6匹を用いて、化合物1〜26の10%ワセリ
ン混練り物について、健常皮膚(背部を剃毛したのみ)
と損傷皮膚(背部を剃毛した後、ガムテープで3回スト
リッピング)に於ける24時間クローズパッチテストで
経皮毒性を調べた。対照はワセリンのみ、比較例はメン
トールの10%ワセリン混練り物を用いた。皮膚反応は
パッチ除去後、ドレーズの基準に従って観察判定した。
即ち、+++:潰瘍を伴う反応(評点3)、++:浮腫
を伴う反応(評点2)、+:明らかな紅斑を伴う反応
(評点1)、±:疑わしい紅斑を伴う反応(評点0.
5)、−:無反応(評点0)の基準である。結果を平均
評点として、表2に示す。これより、本発明の経皮吸収
促進剤は経皮毒性が低いことが判る。更に、経皮毒性は
原料であるメントールよりも低くなっていることも判
る。
【0039】
【表2】
【0040】実施例26〜30 配合例 下記の表3に示す処方に従って軟膏を作成した。即ち、
処方成分をニーダーで良く混練りし軟膏を得た。
【0041】
【表3】
【0042】実施例31〜35 配合例 下記表4に示す処方に従って抗真菌皮膚外用液剤を得
た。即ち、処方成分を室温で攪拌可溶化し、液剤を得
た。
【0043】
【表4】
【0044】実施例36〜40 配合例 下記表5に示す処方に従って抗炎症貼付マトリックスを
得た。即ち、処方成分を室温で攪拌可溶化し、貼付用マ
トリックスを得た。
【0045】
【表5】
【0046】実施例41〜45 製造例 上記実施例36〜40の貼付用マトリックスをPETシ
ートに塗工バーで塗工し乾燥させて貼付剤(実施例41
〜45)を得た。
【0047】実施例46 製造例 4−ヒドロキシ−1−メチルピペラジン1gを塩化メチ
レンに溶解し、これに塩化チオニル2mlを加え室温で
3時間攪拌し、水洗し、減圧濃縮した。これを塩化メチ
レンに溶かし、メントール1gを加えた後トリエチルア
ミン10mlを加え、室温で24時間攪拌した。これを
減圧濃縮した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製し、4−メンチルオキシ−1−メチルピペラジン
(化合物27)0.2gを得た。
【0048】実施例47 製造例 メントール1gを塩化メチレン50mlに溶かし、塩化
チオニル2mlを加え室温で2時間攪拌した後、減圧濃
縮した。これを塩化メチレン100mlに溶かした後、
2−ヒドロキシ−4−メチルピリジン2gを加え、更に
トリエチルアミン30mlを加え、24時間室温で攪拌
した。これを水洗し、減圧濃縮した後、シリカゲルクロ
マトグラフィーで精製し、2−メンチルオキシ−4−メ
チルピリジン(化合物28)0.3gを得た。
【0049】実施例48 製造例 実施例47と同様に、メントールと2−ヒドロキシ−4
−メチルピリミジンを処理して、2−メンチルオキシ−
4−メチルピリミジン(化合物29)を得た。
【0050】実施例49 経皮吸収促進作用 実施例24と同様に、テノキシカムに対する経皮吸収促
進作用を化合物27、28、29について調べた。これ
らの化合物の経皮吸収促進値は、それぞれ15%、21
%、12%であった。
【0051】実施例50 経皮吸収促進作用 テノキシカムを硝酸エコナゾールに換え実施例49と同
様に経皮吸収促進値を求めた。結果は、26%、23
%、13%であった。
【0052】実施例51 経皮吸収促進作用 テノキシカムをインドメタシンに換え実施例49と同様
に経皮吸収促進値を求めた。結果は、19%、33%、
19%であった。
【0053】実施例52 製造例及び経皮吸収促進作用 4−ヒドロキシメチル−1−メチルイミダゾールとメン
トールを用いて、実施例47と同様に処理して4−メン
チルオキシメチル−1−メチルイミダゾール(化合物3
0)を0.1g得た。このもののテノキシカムに対する
経皮吸収促進値は16%であった。
【発明の効果】本発明によれば、皮膚に対して刺激が低
く、薬物の経皮吸収を促進する物質が提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07D 295/22 C07D 295/22 A C07H 15/256 C07H 15/256

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)に示す化合物からなる経皮
    吸収促進剤。 【化1】 一般式(I) (但し、式中R1はテルペン残基を表し、R2はアシル
    基、分岐、直鎖又は環状の構造を有するアルキル基、置
    換基を有していても良いフェニル基、置換基を有してい
    ても良いフェニルアルキル基、ナフチル基、糖残基、一
    般式(II)又は一般式(III)に表される複素環残
    基を表す。) 【化2】 一般式(II) (但し、式中Y1、Y2、Y3、Y4はそれぞれ独立に
    水素を有していても良い炭素原子又は窒素原子を表し、
    nは1〜4の整数表す。) 【化3】 一般式(III) (但し、式中Y1、Y2、Y3はそれぞれ独立に水素を
    有していても良い炭素原子又は窒素原子を表す。)
  2. 【請求項2】 テルペンがチモール、1,8−シネオー
    ル、α−テルピネオール、テルピネン−4−オール、カ
    ルベロール、オイゲノール、ロジノール、ネロール、ツ
    ジャノール−4、カルバクロール、メチルカピコール、
    ペリラアルコール、ボルネオール、シトロネロール、ゲ
    ラニオール、リナロール、メントール、イソプレゴー
    ル、シトラールa、シトラールb、ヒドロキシシトロネ
    ラール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、ジ
    ヒドロ−α−テルピネオール、1,8−テルピン、α−
    フェンキルアルコール、シス−8−メンタノール、トラ
    ンス−8−メンタール、イソボルネオール、β−フェン
    キルアルコールネオ−ソメントール、ノボール、1,4
    −シネオール、アスカリドール、ラバンジュロール、フ
    ァルネソール、ネロリドール、セドール、(−)イソロ
    ンギフォロール、(−)グアイオール、α−ビサボロー
    ル、ビサボロールオキシド、β−オイデスモール、α−
    サンタロール、ランセオール、オイデスモール、カロト
    ロール、グアヤオール、バルセルニオール、フィトー
    ル、イソフィトール、ゲラニルリナロールの何れかであ
    るである、請求項1に記載の経皮吸収促進剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の経皮吸収促進剤
    から選ばれる1種乃至は2種以上を含有する、経皮投与
    用の組成物。
  4. 【請求項4】 経皮投与組成物が、皮膚外用医薬組成物
    又は化粧料である請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(I)に表されるテルペン誘導体
    から選ばれる1種乃至は2種以上を含有する経皮投与用
    の組成物。
  6. 【請求項6】 テルペンがボルネオール、シトロネロー
    ル、ゲラニオール、リナロール、メントール、イソプレ
    ゴール、テルピネオール、ラバンジュロールから選ばれ
    る1種乃至は2種以上である、請求項5に記載の経皮投
    与用組成物。
  7. 【請求項7】 経皮投与組成物が皮膚外用医薬組成物又
    は化粧料である、請求項5又は6記載の組成物。
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Cited By (6)

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