JPH10186541A - 複写装置及び複写条件決定方法 - Google Patents

複写装置及び複写条件決定方法

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JPH10186541A
JPH10186541A JP8348605A JP34860596A JPH10186541A JP H10186541 A JPH10186541 A JP H10186541A JP 8348605 A JP8348605 A JP 8348605A JP 34860596 A JP34860596 A JP 34860596A JP H10186541 A JPH10186541 A JP H10186541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の複写条件での複写が指示された複数の
画像から適正な仕上りの複写画像を高い得率で得る。 【解決手段】 ネガフィルムの磁気記録部から情報を読
み取り(200) 、読み取った情報に基づき同一露光量で露
光すべき複数のネガ画像が有ると判断した場合(212が肯
定) には、フィルム種を検知してベース濃度を取得し、
ベース濃度に予め定められた基準濃度値を加算して、写
真プリント画像の濃度を制御する濃度制御量を求め(216
〜220)、同一フィルム種の多数のネガ画像の平均的な色
バランス値を取込み、写真プリント画像の色を制御する
色制御量として、露光する複数のネガ画像の平均的な色
バランス値と取り込んだ色バランス値との重み付け平均
値を演算し(222) 、濃度制御量及び色制御量から共通露
光量を演算する(224) 。同一露光量で露光すべきネガ画
像は前記共通露光量で印画紙に露光する(278) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写装置及び複写条
件決定方法に係り、特に、情報記録部を備えた写真フィ
ルムに記録されている画像に対する複写条件を決定する
複写条件決定方法、及び該複写条件決定方法を適用可能
な複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、透明な磁気材料が塗布されて磁気
記録層が形成された写真フィルム(以下、APSフィル
ムと称する)が普及してきている。APSフィルムの磁
気記録層には、例えば撮影時の露出等の撮影条件を表す
情報等がカメラによって記録されるので、ラボ側で、磁
気記録層に記録された撮影条件を表す情報等に基づいて
フィルム画像に対する露光量を決定して写真プリントを
作成することにより、撮影条件等に応じた高品質の写真
プリントを得ることができる。また、APSフィルムの
磁気記録層には、例えばプリントアスペクト比やプリン
ト枚数等のように、ラボに対する様々な指示を記録する
ことも可能であり、前記様々な指示を磁気記録層を介し
てラボに伝達することも可能となっている。
【0003】ところで、APSフィルムの磁気記録層に
は、ユーザによってFTPM(Fixed Time Printing Me
thod)信号が磁気記録される場合がある。FTPM信号
は、APSフィルムに記録されている全画像を同一の露
光量で露光することをラボに対して指示する信号であ
る。FTPM信号は、例えばAPSフィルムに記録され
た全画像が、身分証明書に貼付する人物写真や、商品サ
ンプルの写真等のように、写真プリントの仕上りが一定
であることが求められる画像である場合や、リバーサル
フィルムの撮影のように撮影の意図によって写真撮影時
の露出量を故意に変更する場合等に、ユーザによりカメ
ラ等を介して磁気記録層に記録される。
【0004】APSフィルムの磁気記録層にFTPM信
号が記録されていた場合、ラボではAPSフィルムに記
録されている全画像を同一の露光量で複写材料に露光し
て写真プリントを作成する。しかしながら、FTPM信
号によってAPSフィルムの全画像を同一の露光量で露
光することが指示された場合に、全画像から各々適正な
仕上りの写真プリントを作成するために、全画像に対す
る露光量を具体的にどのようにして決定すればよいかに
ついては、明らかとはなっていなかった。
【0005】同一の露光量での露光が指示された各画像
に対する露光制御方法として、一般的に考えられるの
は、予め固定的に定めた露光量により各画像を一定時間
で露光する、所謂タイマー露光である。
【0006】このタイマー露光では、各画像の主要部や
背景部の濃度等に拘らず同一露光量で各画像を露光する
ので、各画像から作成した各写真プリントの仕上りが各
画像の主要部や背景部の濃度等によってばらつくことは
ない(所謂被写体依存性がない)が、各画像を測光し各
画像の平均濃度に基づいて各画像毎に露光量を決定する
通常の露光制御方式と比較して、写真フィルムの感度の
ばらつきや写真フィルムの現像処理のばらつきが露光量
に反映されず、これらのばらつきが補正されないので、
適正な仕上りの写真プリントの得率が非常に低いという
問題がある。
【0007】上記に関連して特開平4-319933号公報に
は、複数個の測光素子で測光して露出を決定する機能を
有するカメラによって写真フィルムに撮影記録された画
像を焼付けるにあたり、複数の画像コマを測光し、全画
像コマの測光値の平均値に基づいて焼付露光量を求め、
求めた焼付露光量で前記複数の画像コマを焼付ける写真
焼付方法が記載されている。また特開平6-160996号公報
には、写真フィルムに記録されている画像を撮影条件に
応じてグループ分けし、各グループ毎の測光値(濃度
値)の平均値に基づいて、同一のグループに分類した画
像を同一又は類似の露光量で焼付ける写真焼付方法が開
示されている。
【0008】また、特開平4-352148号公報には、複数個
の測光素子で測光し合焦時に露出を決定する機能を有す
るカメラによって写真フィルムに撮影記録された画像を
焼付けるにあたり、合焦させた測距エリアを主要被写体
が存在するエリアとし、複数の画像コマについて前記エ
リアを測光し測光値の平均値に基づいて焼付露光量を求
め、求めた焼付露光量で複数の画像コマを印画紙に焼付
ける写真焼付方法が開示されている。
【0009】上記公報に記載の技術では、何れも、高精
度に露出を決定することができるカメラで撮影された画
像の測光値の平均値に基づいて焼付露光量を求めてい
る。
【0010】また特開平 5-72647号公報、特開平 5-726
48号公報、特開平 5-72649号公報、特開平5-127270号公
報、特開平6-167756号公報には、適正な露出を決定する
ことが可能なカメラで撮影したフィルムの複数の画像コ
マを測光して全画像の測光値の平均値に対する各画像コ
マの画像濃度、又は撮影条件から求めた露光補正量に基
づいて焼付露光量を決定する方法が記載されている。
【0011】また、特開平6-208178号公報には、自動的
に露出を決定する機能を有するカメラで撮影された複数
の画像コマに共通したプリント濃度調整量と、前記画像
コマの測光値により各画像コマ毎に定まる色バランス調
整量と、に基づいて焼付露光量を決定する方法が記載さ
れている。
【0012】このように、写真フィルムに記録されてい
る全画像、或いはカメラの露出精度や測距精度を識別し
て選択した全ての画像に対し、各画像の測光値の平均値
に基づいて各画像に共通の露光量を決定したり、前記共
通の露光量に対して更に各種の補正を行って各画像の露
光量を決定することは従来より提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FTP
M信号によって同一露光量での露光が指示された複数の
画像に対し、上記のように全ての画像の測光値の平均値
(濃度値の平均値)に基づいて共通の露光量を決定して
露光したとすると、撮影時にカメラによって決定された
露出が正確であったとしても、全て又は大多数の画像が
比較的明るい背景下で撮影された画像であった場合に
は、各画像から得られる写真プリントは全て濃度の高い
画像となり、全て又は大多数の画像が比較的暗い背景下
で撮影された画像(例えば夜景を撮影した画像等)であ
った場合には、各画像から得られる写真プリントは全て
濃度の低い画像となる、所謂濃度フェリアが発生する。
また、背景が特定の色に偏倚していた場合にはカラーフ
ェリアも発生する。
【0014】また、各画像の測光値の平均値に基づいて
共通の露光量を決定する方式では、例えば同一露光量で
の露光が指示された複数の画像が、撮影者がハイライト
の画像部を再現するために意図的に露出アンダで撮影し
た画像であったとしても、写真プリントの画面平均濃度
が略一定となるように共通の露光量が決定されることに
より、撮影者の意図に合致した仕上りの写真プリントが
得られないという問題がある。これは、撮影者が意図的
に露出オーバで撮影した場合にも同様に生ずる問題であ
る。
【0015】また、APSフィルムの磁気記録層には、
ユーザによってシリーズシーン信号が記録される場合も
ある。シリーズシーン信号は、APSフィルムに記録さ
れている画像のうち特定の複数の画像を同一の露光量で
露光することを指示する信号である。上記で説明したよ
うに、FTPM信号によって同一露光量での露光が指示
された各画像から適正な仕上りの写真プリントを高い得
率で得ることが困難である、という問題は、シリーズシ
ーン信号によって同一露光量での露光が指示された特定
の複数の画像についても同様に生ずる問題である。
【0016】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、同一の複写条件での複写が指示された複数の画像か
ら適正な仕上りの複写画像を高い得率で得ることができ
る複写装置及び複写条件決定方法を得ることが目的であ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る複写装置は、写真フィルム
の情報記録部に記録されている情報を読み取る読取手段
と、前記読取手段によって読み取られた情報に基づい
て、前記写真フィルムに記録されているフィルム画像の
中から同一の複写条件で複写すべき複数のフィルム画像
を選択する選択手段と、写真フィルムのフィルムベース
濃度及び基準濃度値に基づいて、複写画像の濃度を制御
する濃度制御量を決定する濃度制御量決定手段と、複数
のフィルム画像から求めた色バランス値に基づいて、複
写画像の色を制御する色制御量を決定する色制御量決定
手段と、前記濃度制御量決定手段によって決定された濃
度制御量及び前記色制御量決定手段によって決定された
色制御量を用いて共通複写条件を演算する共通複写条件
演算手段と、前記選択手段によって選択された複数のフ
ィルム画像を、前記共通複写条件演算手段によって演算
された共通複写条件で各々複写する複写制御手段と、を
含んで構成している。
【0018】請求項1記載の発明では、読取手段が写真
フィルムの情報記録部に記録されている情報を読み取
り、前記読み取られた情報に基づいて、同一の複写条件
で複写すべき複数のフィルム画像を選択手段が選択す
る。なお、情報記録部は写真フィルム自体に設けられて
いてもよいし、論理的に写真フィルムと1対1で対応し
ているのであれば、写真フィルムと別体(例えばメモリ
カード、フロッピーディスク等)であってもよく、磁気
的に情報が記録されるものであっても、光学的に情報が
記録されるものであってもよい。また、情報記録部に記
録される情報はFTPM信号やシリーズシーン信号であ
ってもよいし、撮影時の撮影倍率、被写体輝度等を表す
撮影情報であってもよい。選択手段では、例えばFTP
M信号やシリーズシーン信号によって指定された複数の
フィルム画像、或いは撮影情報等に基づき類似画像と判
断できる複数のフィルム画像を、同一の複写条件で複写
すべき画像として選択する。
【0019】また、濃度制御量決定手段は写真フィルム
のフィルムベース濃度及び基準濃度値に基づいて複写画
像の濃度を制御する濃度制御量を決定する。写真フィル
ムのフィルムベース濃度としては、例えば請求項2に記
載したように、フィルム画像の複写を行う写真フィルム
を測光して求めた値を用いるか、又は該写真フィルムと
同一のフィルム種の複数の写真フィルムを測光して求め
た値を用いることができる。
【0020】例えばフィルムベース濃度として、フィル
ム画像の複写を行う写真フィルムと同一のフィルム種の
複数の写真フィルムを測光して求めた値を用いた場合に
は、濃度制御量として、フィルム種毎のフィルムベース
濃度の相違に起因する複写画像の濃度の変動を補正でき
る制御量を得ることができる。
【0021】また、写真フィルムのフィルムベースの濃
度は、厳密には写真フィルムを現像した際の現像条件に
よって変化するが、フィルムベース濃度として、前述の
ようにフィルム画像の複写を行う写真フィルムを測光し
て求めた値を用いた場合には、濃度制御量として、フィ
ルム種毎のフィルムベース濃度の相違に起因する複写画
像の濃度の変動に加えて、写真フィルムを現像した際の
現像条件の変動によるフィルムベース濃度の変動に起因
する複写画像の濃度の変動も補正できる制御量を得るこ
とができる。
【0022】また、基準濃度値としては、例えば予め定
められた一定値を用いることができる。基準濃度値とし
て予め定められた一定値を用いた場合、同一の複写条件
で複写すべき複数のフィルム画像の中に、どのような画
像内容のフィルム画像がどの程度の割合で含まれている
かと無関係に濃度制御量が決定されることになるので、
濃度制御量として、複写画像に濃度フェリアが生ずるこ
とを防止し、かつ複写画像の濃度が撮影者の意図に合致
した濃度となるように制御できる制御量を得ることがで
きる。
【0023】また、基準濃度値は複写を行うフィルム画
像から求めてもよい。この場合は請求項3に記載したよ
うに、選択手段によって選択された複数のフィルム画像
の中から予め定めた条件に合致する特定フィルム画像を
更に選択し、選択した特定フィルム画像を測光して求め
た特定フィルム画像の濃度値から基準濃度値を求めて用
いることが好ましい。予め定めた条件としては、例えば
フィルム画像の画面平均濃度が所定範囲内に収まってい
るか否か、或いはフィルム画像中の主要部と背景部の濃
度差が所定範囲内に収まっているか否か等の条件を用い
ることができる。
【0024】これにより、例えば画面平均濃度が所定範
囲から外れている等のように濃度が非常に高い又は非常
に低い画像や、主要部と背景部の濃度が著しく異なって
いる等のように濃度フェリアが生じ易い画像、すなわち
複写画像の濃度を適正に制御できる濃度値が得られる確
率が低いと推定されるフィルム画像を除外した特定フィ
ルム画像の濃度値(例えば全画面平均濃度やフィルム画
像中の主要部の濃度等)のみを用いて基準濃度値を求め
ることができるので、濃度制御量として、複写画像に濃
度フェリア等が生ずることなく複写画像の濃度を適正に
制御できる制御量を得ることができる。
【0025】更に、写真フィルムの製造時又は写真フィ
ルム現像前に、一定のパターン画像(例えばグレイに相
当する色味の一定濃度の画像)を写真フィルムの特定位
置、例えば写真フィルムの先頭や末尾に予め焼き込んで
おき、複写条件決定時に、前記パターン画像を測光して
得られた濃度を基準濃度値として用いるようにしてもよ
い。
【0026】一方、色制御量決定手段は、複数のフィル
ム画像から求めた色バランス値に基づいて、複写画像の
色を制御する色制御量を決定する。色バランス値として
は、例えば請求項4に記載したように、フィルム画像の
複写を行う写真フィルムと同一フィルム種の写真フィル
ムに記録された多数のフィルム画像を測光して求めた色
バランス値を用いることができる。これにより、色制御
量として、フィルム種毎に異なる色バランスに応じて複
写画像の色バランスを補正する制御量を得ることができ
る。また複写すべきフィルム画像がカラーフェリアの生
じ易い画像であったとしても、色制御量はこの影響を受
けないので、複写画像にカラーフェリアが生ずることを
防止できると共に、撮影光源の色をそのまま再現するこ
とができる。
【0027】なお、色バランス値は上記に限定されるも
のではなく、例えば複写を行う複数のフィルム画像を測
光し該複数のフィルム画像の色バランス値の平均値を求
めて用いてもよいし、前記複数のフィルム画像の中から
前述の予め定めた条件に合致する特定フィルム画像を更
に選択し該選択した特定フィルム画像を測光し該特定フ
ィルム画像の色バランス値を求めて用いてもよい。但
し、特に上記のように複写を行うフィルム画像から色バ
ランス値を求める場合には、カラーフェリアの影響を除
去するために、フィルム画像中の高彩度の領域を除いた
領域から色バランス値を求めることが望ましい。
【0028】共通複写条件演算手段では、上記のように
して決定された濃度制御量及び色制御量を用いて共通複
写条件を演算するので、共通複写条件として、フィルム
種等によって異なるフィルムベース濃度や色バランスに
応じて補正された複写条件が得られると共に、同一の複
写条件での複写が指示された複数の画像中にどのような
画像内容の画像がどの程度の割合で含まれているかに応
じて共通複写条件が変化することを抑制することができ
る。そして複写制御手段では、選択手段によって選択さ
れた複数のフィルム画像を、共通複写条件演算手段によ
って演算された共通複写条件で各々複写するので、同一
の複写条件での複写が指示された複数の画像から、濃度
フェリアやカラーフェリアが発生することなく、かつ撮
影者の意図に合致した適正な仕上りの複写画像を高い得
率で得ることができる。
【0029】ところで、写真フィルムへの画像の撮影記
録にあたっては、例えば写真フィルムの感度の補正等を
目的として、撮影者が露出を補正する場合があるが、こ
のように撮影時に露出が補正されたフィルム画像に対
し、単にフィルム画像の濃度、色味に基づいて複写条件
を求めたとすると、撮影時に露出を補正した撮影者の意
図が複写画像の仕上りに反映されない可能性が高い。
【0030】これに対し請求項5に記載したように、フ
ィルム画像の撮影時に露出を補正したことを表す情報が
写真フィルムの情報記録部に記録されていた場合には、
該情報が表すフィルム画像撮影時の露出補正量に従って
共通複写条件を修正するようにすれば、撮影時に露出が
補正されたフィルム画像からも、撮影者の意図に合致し
た仕上りの複写画像を高い得率で得ることができる。
【0031】また、同一の複写条件で複写すべき複数の
フィルム画像の中に濃度が極端に高い又は低いフィルム
画像が含まれていた場合、該フィルム画像を共通複写条
件で複写したとすると、複写画像の濃度が許容限界を越
えて極端に高い又は低い値となることがあるが、このよ
うな複写画像が撮影者の意図した仕上りであるとは考え
にくく、濃度が極端に高い又は低いフィルム画像につい
ては、フィルム画像の濃度に応じた複写条件を用いて複
写した方が、複写画像の仕上りが撮影者が意図した仕上
りに近い仕上りとなる可能性が高い。
【0032】上記を考慮すると請求項6に記載したよう
に、同一の複写条件で複写すべき複数のフィルム画像の
うち濃度が極端に高い又は低いフィルム画像について
は、前記フィルム画像の濃度に応じて共通複写条件を修
正し、該修正した共通複写条件で複写することが好まし
い。これにより、同一の複写条件で複写すべき複数のフ
ィルム画像中に濃度が極端に高い又は低いフィルム画像
が含まれている場合であっても、適正な仕上りの複写画
像を高い得率で得ることができる。
【0033】請求項7記載の発明に係る複写条件決定方
法は、写真フィルムの情報記録部に記録されている情報
を読み取り、前記情報記録部から読み取った情報に基づ
いて、前記写真フィルムに記録されているフィルム画像
の中から同一の複写条件で複写すべき複数のフィルム画
像を選択し、写真フィルムのフィルムベース濃度及び基
準濃度値に基づく濃度制御量と、複数のフィルム画像か
ら求めた色バランス値に基づく色制御量を用いて、前記
選択した複数のフィルム画像に共通に用いる複写条件を
決定するので、同一の複写条件で複写条件で複写すべき
複数のフィルム画像を前記決定した共通複写条件で複写
することにより、請求項1の発明と同様に、同一複写条
件での複写が指示された複数の画像から適正な仕上りの
複写画像を高い得率で得ることができる。
【0034】請求項8記載の発明は、色制御量として、
フィルム画像の複写を行う写真フィルムと同一フィルム
種の写真フィルムに記録された多数のフィルム画像を測
光して求めた色バランス値に基づく色制御量を用いるの
で、請求項4の発明と同様に、色制御量として、フィル
ム種毎に異なる色バランスに応じて複写画像の色バラン
スを補正する制御量を得ることができ、複写画像にカラ
ーフェリアが生ずることを防止できると共に、撮影光源
の色をそのまま再現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0036】〔第1実施形態〕図1には本発明の複写装
置としての写真焼付装置10が示されている。写真焼付
装置10は、ネガフィルムNに記録された画像を焼付け
るための露光光を射出する光源12を備えている。光源
12の光射出側には、露光光路に対し互いに独立に進退
移動可能なC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロ
ー)の3枚のフィルタから成る色補正フィルタ14、色
補正フィルタ14を透過した光を拡散する拡散ボックス
16が順に配置されている。色補正フィルタ14はドラ
イバ50を介して制御装置86の入出力ポート86Eに
接続されており、制御装置86によって3枚のフィルタ
の移動が各々制御される。
【0037】また、拡散ボックス16の上方側にはネガ
フィルムNの搬送路が形成されており、光源12の光軸
から若干離間した位置には、ネガフィルムNを搬送する
搬送ローラ対18が設けられている。搬送ローラ対18
はモータ52の駆動軸に連結されており、モータ52の
駆動力が伝達されることにより回転し、ネガフィルムN
を搬送する。モータ52はドライバ54を介して制御装
置86の入出力ポート86Eに接続されており、制御装
置86によって駆動が制御される。また拡散ボックス1
6の上方側には、光源12の光軸に一致する位置にネガ
マスク20が配置されている。
【0038】本実施形態に係る写真焼付装置10には、
ネガフィルムNとして、フィルムの乳剤層形成面と反対
側の面に全面に亘って透明な磁性材料が塗布されて磁気
層が形成され、図2に示すように、画像記録範囲外に情
報を磁気記録するための磁気トラック98(本発明の情
報記録部に相当)が形成されたネガフィルム100がセ
ットされる。
【0039】ネガフィルム100の磁気トラック98に
は、フィルム種を表す情報が予め磁気記録されている。
また磁気トラック98には、カメラによる画像の撮影記
録時に、カメラによって、被写体輝度、撮影倍率、スト
ロボ発光条件、撮影日時、撮影時刻等の撮影情報、前記
カメラを識別する情報が磁気記録される。更に磁気トラ
ック98には、ネガフィルム100に撮影記録した画像
中に、同一露光量で露光すべき画像が存在している場合
には、カメラを介してユーザによって、FTPM信号又
はシリーズシーン信号(詳細は後述)が磁気トラック9
8に磁気記録される。
【0040】また、ネガマスク20を挟んでネガフィル
ムNの搬送路に沿った両側には、ネガフィルム100の
磁気トラック98に対応して読取ヘッド22及び書込ヘ
ッド24が配置されている。なお、読取ヘッド22は本
発明の読取手段に対応している。読取ヘッド22は増幅
器58、アナログ−デジタル変換器(以下、A/D変換
器という)60を介して制御装置86の入出力ポート8
6Eに接続されており、ネガフィルム100の磁気トラ
ック98に磁気記録された情報を読み取ることによって
読取ヘッド22から出力された信号は、増幅器58で増
幅され、A/D変換器60でデジタルデータに変換され
て制御装置86に入力される。
【0041】また、書込ヘッド24は増幅器62、デジ
タル−アナログ変換器(以下、D/A変換器という)6
4を介して制御装置86の入出力ポート86Eに接続さ
れている。制御装置86から、ネガフィルム100の磁
気トラック98に書込むべき情報が出力されると、該情
報がD/A変換器64によってアナログ信号に変換さ
れ、増幅器62によって増幅された後に書込ヘッド24
に供給されることにより、前記情報が磁気トラック98
に磁気記録される。
【0042】ネガマスク20の上方には、ネガフィルム
Nを透過した光を2方向に分配する分配用プリズム26
が配置されている。分配用プリズム26によって2方向
に分配された一方の光の光軸(露光光軸)上には、露光
レンズ28、ブラックシャッタ30が順に配置されてい
る。ブラックシャッタ30はドライバ68を介して制御
装置86の入出力ポート86Eに接続されており、制御
装置86によって開閉が制御される。
【0043】ブラックシャッタ30の上方には印画紙P
の搬送路が形成されており、露光光軸から若干離間した
位置には、印画紙Pを搬送する搬送ローラ対32が設け
られている。搬送ローラ対32はモータ70の駆動軸に
連結されており、モータ70の駆動力が伝達されること
により回転し、印画紙Pを搬送する。モータ70はドラ
イバ72を介して制御装置86の入出力ポート86Eに
接続されており、制御装置86によって駆動が制御され
る。ブラックシャッタ30の上方でかつ露光光軸に一致
する位置にはペーパマスク34が配置されている。
【0044】また、分配用プリズム26によって分配さ
れた他方の光が射出される側には、分配用プリズム26
から入射された光を更に2方向に分配する分配用プリズ
ム36が配置されており、分配用プリズム36によって
分配された一方の光の光軸上には、測光手段としての結
像レンズ38、測光器40が順に配置されている。
【0045】測光器40はマトリクス状に配列された多
数の受光素子を備えている。測光器40の受光面には、
ネガフィルムN上の画像記録領域を透過した光が入射さ
れ、ネガフィルムNを多数個に分割しR、G、Bの各成
分色に分解して測光する。測光器40は増幅器78、A
/D変換器80を介して制御装置86の入出力ポート8
6Eに接続されており、測光器40から出力された測光
結果を表す信号は、増幅器78で増幅され、A/D変換
器80でデジタルデータに変換されて制御装置86に入
力される。
【0046】分配用プリズム36によって分配された他
方の光の光軸上には、結像レンズ42、撮像用CCDセ
ンサ44が順に配置されている。撮像用CCDセンサ4
4にはネガフィルムNの画像記録領域を透過した光が入
射され、ネガフィルムN上の画像記録領域を多数画素に
分割し、各画素をR、G、Bの各成分色に分解して撮像
する。撮像用CCDセンサ44は増幅器82、A/D変
換器84を介して制御装置86の入出力ポート86Eに
接続されており、撮像用CCDセンサ44から出力され
た撮像信号は、増幅器82で増幅され、A/D変換器8
4でデジタルデータに変換されて制御装置86に入力さ
れる。
【0047】制御装置86は、CPU86A、ROM8
6B、RAM86C、不揮発性メモリ86D及び入出力
ポート86Eを備えており、これらがバスを介して互い
に接続されて構成されている。入出力ポート86Eに
は、LCD又はCRTから成るディスプレイ88と、オ
ペレータが各種情報を入力するためのテンキー等のキー
ボード90と、が接続されている。なお、不揮発性メモ
リ86Dとしては、例えばEEPROMやバックアップ
電源に接続されたRAM等を適用可能である。
【0048】次に本第1実施形態の作用として、写真焼
付装置10にネガフィルム100がセットされると制御
装置86のCPU86Aで実行される写真焼付処理につ
いて、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0049】ステップ200ではモータ52を介して搬
送ローラ対18を駆動し、ネガフィルム100を所定方
向に搬送すると共に、ネガフィルム100の磁気トラッ
ク98に磁気記録されている情報を読取ヘッド22によ
って読み取る。読取ヘッド22によって読み取られた情
報は、増幅器58、A/D変換器60を介してデジタル
データに変換されて制御装置86に入力され、制御装置
86のRAM86C等に記憶される。
【0050】次のステップ202では、光源12を点灯
させると共にモータ52を介して搬送ローラ対18を駆
動し、ネガフィルム100を所定方向と逆方向に搬送す
る。ステップ204では、測光位置(光源12の光軸に
一致する位置)にネガ画像が到達したか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ202へ戻り、ネガ
フィルム100の搬送を継続する。ステップ204の判
定が肯定されると、ステップ206でネガフィルム10
0の搬送を停止し、ネガ画像を測光位置に位置決めす
る。
【0051】ステップ208では、測光位置に位置決め
したネガ画像を測光器40によって測光し、測光器40
から増幅器78、A/D変換器80を介して入力される
データを、ネガ画像の各画素毎の濃度値を表す測光デー
タに変換し、RAM86C等に記憶する。ステップ21
0では、ネガフィルム100の全てのネガ画像が測光位
置を通過したか否か判定する。判定が否定された場合に
はステップ202へ戻り、未測光のネガ画像に対する位
置決め、測光を繰り返す。ネガフィルム100の全ての
ネガ画像に対する測光を完了してステップ210の判定
が肯定されると、ステップ212へ移行する。
【0052】ステップ212では、ステップ200で磁
気トラック98から読み取った情報に基づいて、ネガフ
ィルム100に記録されている各ネガ画像の中に、同一
露光量で露光すべきネガ画像が有るか否か判定する。こ
の判定は、例えば以下のようにして行うことができる。
【0053】すなわち、ユーザが、ネガフィルム100
に記録されている全てのネガ画像を同一露光量で露光す
ることを所望している場合、ユーザによって磁気トラッ
ク98にFTPM信号が磁気記録される。このため、磁
気トラック98から読み取った情報にFTPM信号が含
まれていた場合には、同一露光量で露光すべきネガ画像
が有ると判断する(ステップ212の判定が肯定)と共
に、ネガフィルム100の全てのネガ画像を、同一露光
量で露光すべきネガ画像と判断する。
【0054】またユーザが、ネガフィルム100に記録
されているネガ画像のうちの一部(一連のネガ画像)を
同一露光量で露光することを所望している場合、ユーザ
によって磁気トラック98に、前記一連のネガ画像の先
頭及び末尾の画像に対応してシリーズシーン信号が磁気
記録される。このため、磁気トラック98から読み取っ
た情報にシリーズシーン信号が含まれていた場合には、
同一露光量で露光すべきネガ画像が有ると判断する(ス
テップ212の判定が肯定)と共に、シリーズシーン信
号の記録位置より判断できる一連のネガ画像を、同一露
光量で露光すべきネガ画像と判断する。
【0055】更に、磁気トラック98にFTPM信号や
シリーズシーン信号等の指示信号が磁気記録されていな
い場合であっても、磁気トラック98に磁気記録されて
いる撮影情報等の他の情報に基づいて、同一露光量で露
光すべきネガ画像が有るか否かを自動的に判定すること
も可能である。
【0056】例えば1本のネガフィルムに、撮影時刻の
差が小さく、ストロボ発光条件、撮影倍率、被写体輝度
等が同一又は近似している複数の画像が存在していた場
合、これらの画像は類似のシーンを撮影した画像、すな
わち同一露光量で露光すべき画像である可能性が非常に
高い。また、ステップ208におけるネガ画像に対する
測光によって得られた測光データより求まるネガ画像の
画像特徴量(例えば画面平均濃度等)が近似していた場
合には、同一露光量で露光すべきネガ画像である確度は
更に高いと判断できる。
【0057】上記のように、ネガフィルム100に記録
されている各ネガ画像の撮影条件や画像特徴量を比較
し、これらが近似しているネガ画像が複数存在していた
場合に、同一露光量で露光すべきネガ画像が有ると判断
し(ステップ212の判定が肯定)、撮影条件や画像特
徴量が近似している複数のネガ画像を、同一露光量で露
光すべきネガ画像と判断するようにしてもよい。なおス
テップ212において、同一露光量で露光すべきネガ画
像が有ると判断した場合の、同一露光量で露光すべきネ
ガ画像の選択は、本発明の選択手段に対応している。
【0058】ステップ212の判定が肯定された場合に
はステップ216へ移行し、ネガフィルム100の側縁
のDXコードが記録されている部位を測光器40が測光
した結果に基づいてDXコードの内容を判断し、ネガフ
ィルム100のフィルム種を検知する。
【0059】次のステップ218では、ネガフィルム1
00のフィルムベース濃度DBASEを検知する。具体的に
は、例えば測光器40によってネガフィルム上の非画像
部(例えばネガフィルムの側縁部、ネガ画像の間の部分
等)を測光し、測光結果から求まる非画像部の濃度(又
は非画像部の多数箇所の濃度の平均値)をフィルムベー
ス濃度DBASEとしてもよいし、測光器40によってネガ
フィルム100上の全面(画像部及び非画像部を含む)
を測光し、測光結果から求まるネガフィルム上の各部分
の濃度の最小値をフィルムベース濃度DBASEとしてもよ
い。また、ネガフィルム上の各部分の濃度値のうち、素
抜け部に相当すると推定される範囲に属する濃度値の平
均値をフィルムベース濃度DBASEとしてもよい。
【0060】ネガフィルムのフィルムベース濃度は、ネ
ガフィルムを現像した際の現像条件によって変動するこ
とが知られているが、上記のように、ネガ画像の露光を
行うネガフィルムからフィルムベース濃度を検知するよ
うにすれば、フィルムベース濃度DBASEとして、ネガ画
像の露光を行うネガフィルムを現像した際の現像条件を
反映した値を得ることができる。
【0061】また、多数本のネガフィルムに亘って上記
のようにしてフィルムベース濃度を検知すると共に、検
知したフィルムベース濃度をフィルム種と対応させて不
揮発性メモリ86D等に記憶・蓄積していき、ステップ
216で検知したフィルム種と同一フィルム種の多数本
のネガフィルムのフィルムベース濃度の平均値、又は該
平均値とネガ画像の露光を行うネガフィルムから検知し
たフィルムベース濃度との重み付け平均値をフィルムベ
ース濃度DBASEとしてもよい。この場合、フィルムベー
ス濃度DBASEとして、ネガ画像の露光を行うネガフィル
ムを現像した際の現像条件を反映した値が得られるとは
限らないが、フィルム種毎に異なるフィルムベース濃度
の値を精度良く得ることができる。
【0062】次のステップ220では、予め定められた
基準濃度値DREF を取込み、ステップ218で検知した
フィルムベース濃度DBASEに基準濃度値DREF を加算す
ることにより濃度制御量DXを演算・決定する(次の
(1)式参照)。なお、基準濃度値DREF としては、例
えば多数のネガ画像の平均的な濃度値(但し、フィルム
ベース濃度を含まない値)を用いることができる。ま
た、各ネガフィルムの先頭或いは末尾等に、一定のパタ
ーン画像(例えばグレイに相当する色味の一定濃度の画
像)を写真フィルムの特定位置、例えば写真フィルムの
先頭や末尾に予め焼き込んでおき、前記パターン画像を
測光して得られた濃度を基準濃度値DREF として用いて
もよい。ステップ216〜220は本発明の濃度制御量
決定手段に対応している。
【0063】 DX=DBASE+DREF …(1) 一方、本実施形態では多数のネガ画像について色バラン
ス値を各々求め、多数のネガ画像の平均的な色バランス
を表す色バランス値CMj (jはR、G、Bの何れかを
表す)として、各ネガ画像の色バランス値の平均値をフ
ィルム種毎に各々予め求めており、該色バランス値CM
j がフィルム種毎に不揮発性メモリ86Dに予め記憶さ
れている。次のステップ222では、ステップ216で
検知したフィルム種と同一フィルム種の色バランス値C
Mj を不揮発性メモリ86Dから取り込むと共に、露光
を行う複数のネガ画像(同一露光量で露光すべきネガ画
像のみであっても、個別露光量で露光を行うネガ画像を
含んでいてもよい)の色バランス値を各々求め、露光を
行う各ネガ画像の平均的な色バランスを表す色バランス
値Cmj を演算する。
【0064】そして、色制御量DYj (jはR、G、B
の何れかを表す)として、露光を行う各ネガ画像の平均
的な色バランス値Cmj と、不揮発性メモリ86Dから
取り込んだ多数のネガ画像の平均的な色バランスを表す
色バランス値CMj と、の重み付け平均値を演算する
(次の(2)式参照)。なお、色バランス値Cmj 、C
Mj は、各々ネガ画像中の高彩度の画素を除いた画素か
ら各々求めることが好ましい。
【0065】 DYj =α1 ・Cmj +α2 ・CMj …(2) なお、(2)式において、重み係数α1 及びα2 の何れ
か一方の値は0であってもよいし、条件に応じて変更す
る(例えば同一露光量で露光すべきネガ画像の数が少な
くなるに従って、多数のネガ画像の平均的な色バランス
値CMj の重みを大きくする(重み係数α2 の値を大き
くする))ようにしてもよい。また、色制御量DYj とし
て、色バランス値Cmj 及び色バランス値CMj の何れ
か一方を用いても良いし、同一露光量で露光すべきネガ
画像の中から所定の基準に従って選択したネガ画像から
求めた色バランス値を用いてもよい。また、1本のネガ
フィルムのネガ画像のデータ又は同一フィルム種の多数
のネガフィルムのデータから、例として図4に示すよう
に、R、G、Bの各成分色毎の濃度の関係(カラーバラ
ンス)を表す規格化曲線(図4は、例としてG濃度の平
均値Dgを基準とし、濃度DgとR濃度の平均値Dr及
びB濃度の平均値Dbとの関係を表す規格化曲線を示し
ているが、3色平均濃度Dmや3色の重み付き平均濃度
を基準とする規格化曲線を用いてもよい)を求め、同一
露光量で露光すべき各ネガ画像のG濃度の平均値Dg又
は3色平均濃度Dm又は3色の重み付き平均濃度から規
格化曲線を用いて色制御量DYj を求めるようにしても
よい。
【0066】例えば図4に示す規格化曲線を用いた場合
には、濃度Dgから濃度Dr及び濃度Dbを各々求め、
次の(3)式に従って規格化濃度値DR、DG、DBを
求めることができる。なお(3)式における濃度Dr
g、Dbgは色制御量DYj に対応している。また、濃
度制御量DXとして、(3)式における濃度値Dwを用
いてもよい。
【0067】
【数1】
【0068】上述したステップ222は本発明の色制御
量決定手段に対応している。次のステップ224では、
上記で演算された濃度制御量DX及び色制御量DYj に
基づき、次の(4)式に従って共通露光量E0 j を演算
し、得られた共通露光量E0j をRAM86C等に記憶
する。
【0069】 logE0 j =DX+DYj +Kj …(4) 但し、Kj は印画紙Pの種類、写真焼付装置の種類、引
伸し倍率、光源12から射出される露光光の光量等に応
じて定まる定数である。このステップ224は本発明の
共通複写条件演算手段に対応している。
【0070】ステップ226では個別露光量で露光すべ
きネガ画像が有るか否か判定する。判定が否定された場
合にはステップ270へ移行するが、判定が肯定された
場合にはステップ228へ移行し、個別露光量で露光す
べきネガ画像の画面平均濃度等に基づいて、個別露光量
で露光すべき各ネガ画像に対する個別露光量Ej を各々
演算し、RAM86C等に記憶した後にステップ270
へ移行する。
【0071】一方、ステップ212において、ネガフィ
ルム100に同一露光量で露光すべきネガ画像が無いと
判断された場合(ステップ212の判定が否定された場
合)には、ステップ214でネガフィルム100の全て
のネガ画像に対し、先のステップ228と同様にして個
別露光量を各々演算した後にステップ270へ移行す
る。
【0072】ステップ270ではネガフィルム100を
所定方向に搬送し、ステップ272ではネガ画像が露光
位置(光源12の光軸に一致する位置:測光位置と同一
位置)に到達したか否か判定する。判定が否定された場
合にはステップ270に戻り、ネガフィルム100の搬
送を継続する。ネガ画像が露光位置に到達するとステッ
プ272の判定が肯定され、ステップ274でネガフィ
ルム100の搬送を停止する。
【0073】次のステップ276では、露光位置に位置
決めしたネガ画像が、同一露光量で露光すべきネガ画像
か否か判定する。判定が肯定された場合にはステップ2
78へ移行し、色補正フィルタ14及びブラックシャッ
タ30の作動を制御して、露光位置に位置決めしたネガ
画像を先のステップ220で演算した共通露光量E0j
で印画紙Pに焼付けた後にステップ282へ移行する。
このステップ278は本発明の複写制御手段に対応して
いる。
【0074】また、ステップ276の判定が否定された
場合には、色補正フィルタ14及びブラックシャッタ3
0の作動を制御して、露光位置に位置決めしたネガ画像
を先のステップ214又はステップ228で演算した該
ネガ画像に対応する個別露光量Ej で印画紙Pに焼付け
た後に、ステップ282へ移行する。
【0075】ステップ282では、ネガフィルム100
に記録されている全てのネガ画像が露光位置を通過した
か、すなわち全てのネガ画像に対して印画紙Pへの焼付
けを行ったか否か判定する。判定が否定された場合には
ステップ270へ戻り、全てのネガ画像を印画紙Pに焼
付ける迄の間、ステップ270〜282を繰り返す。全
てのネガ画像を印画紙Pに焼付けると、ステップ282
の判定が肯定されてステップ284へ移行し、ネガフィ
ルム100を所定方向と逆方向に搬送した後に処理を終
了する。
【0076】このように、本第1実施形態では、同一露
光量で露光すべき複数のネガ画像に対し、フィルムベー
ス濃度DBASEに基準濃度値DREF を加算して得られる濃
度制御量DXと、露光を行う複数のネガ画像の平均的な
色バランスと同一フィルム種のネガフィルムに記録され
ている多数のネガ画像の平均的な色バランスとの重み付
け平均値である色制御量DYj と、に基づいて共通露光
量E0 j を演算し、該共通露光量E0 j で前記複数のネ
ガ画像を印画紙Pに露光するようにしたので、同一露光
量で露光すべき複数のネガ画像から、濃度フェリアが生
ずることなく、かつ撮影者の意図を反映した適正な仕上
りの写真プリント画像を高い得率で得ることができる。
【0077】なお、上述した第1実施形態では基準濃度
値DREF を一定としており、同一露光量で露光すべき複
数のネガ画像に対して各種のばらつきを無視して共通露
光量E0 jを決定する態様を説明したが、以下の第2実
施形態以降では、フィルム画像の画像特徴量や撮影情報
等に基づき、各種のばらつきの一部に対して補正を行っ
て共通露光量E0 jを決定する態様について説明する。
【0078】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、本第2実施形態の作用
を説明する。
【0079】本第2実施形態では、第1実施形態で説明
した図3のフローチャートのステップ216〜224の
処理(共通露光量演算処理)に代えて、図5に示す共通
露光量演算処理を行う。すなわち、ステップ300、3
02では、図3のフローチャートのステップ216、2
18と同様にしてフィルム種の検知、フィルムベース濃
度DBASEを取得する。
【0080】ステップ304では、同一露光量で露光す
べき複数のネガ画像に対し、平均濃度値Dmを各々演算
する。ステップ306では、同一露光量で露光すべき複
数のネガ画像の中から、平均濃度値に対する判定を未だ
行っていないネガ画像の平均濃度値Dmを取り出し、次
のステップ308では平均濃度値Dmが所定範囲内に収
まっているか否か判定する。この所定範囲としては、例
えば次の(5)式のように定めることができる。
【0081】 (基準値DN −0.07)<Dm<(基準値DN +0.07) …(5) (5)式における基準値DN はネガ濃度の基準値であ
り、例として、予め定めたネガフィルムに予め定めたカ
メラによって18%のグレイ板を撮影したときのネガ濃
度を用いることができる。なお、ネガ画像上での0.07の
濃度変化は、カメラの露出量の所謂1/3絞り分の変化
に相当し、同一露光量で露光したとすると写真プリント
画像上で濃度が20%変化する。
【0082】ステップ308の判定が肯定された場合に
はステップ310へ移行し、取り出した平均濃度値Dm
をRAM86C等に記憶してステップ312へ移行す
る。ステップ312では共通露光量で露光すべき全ての
ネガ画像に対して平均濃度値Dmの判定を完了したか否
か判定する。判定が否定された場合にはステップ306
に戻り、ステップ306以降の処理を繰り返す。また、
ステップ308の判定が否定された場合には、判定した
平均濃度値Dmに対応するネガ画像は、濃度が極端に高
い又は低い異常コマであると判断できるので、平均濃度
値Dmを記憶することなくステップ306に戻り、ステ
ップ306以降の処理を繰り返す。
【0083】同一露光量で露光すべき全てのネガ画像に
対して上記処理を行うと、ステップ312の判定が肯定
されてステップ314へ移行し、平均濃度値Dmが所定
範囲内に収まっているネガ画像の数が2個以上か否か
(先のステップ310で記憶した平均濃度値Dmの個数
が2個以上か否か)判定する。判定が肯定された場合に
はステップ316へ移行し、基準濃度値DREF として、
先のステップ310で記憶した平均濃度値Dmの平均値
を演算し、得られた基準濃度値DREF とステップ302
で取得したフィルムベース濃度DBASEを先の(1)式に
代入して濃度制御量DXを演算した後にステップ320
へ移行する。上記処理は請求項3に記載の濃度制御量決
定手段に対応している。
【0084】また、ステップ314の判定が否定された
場合にはステップ318へ移行し、基準濃度値DREF
して、第1実施形態と同様に予め定められた一定値(例
えば多数のネガ画像の平均的な濃度値)を取込み、取り
込んだ基準濃度値DREF とステップ302で取得したフ
ィルムベース濃度DBASEを先の(1)式に代入して濃度
制御量DXを演算した後に、ステップ320へ移行す
る。
【0085】ステップ320では、第1実施形態のステ
ップ222と同様に(2)式に従って色制御量DYj を
決定し、ステップ322では、第1実施形態のステップ
224と同様に(4)式に従って共通露光量E0 j を演
算する。そして、同一露光量で露光すべき複数のネガ画
像を共通露光量E0 j で各々露光する。
【0086】このように、第2実施形態では、同一露光
量で露光すべき複数のネガ画像に対し、平均濃度値Dm
が所定範囲内に収まっているネガ画像が有るか否かを判
定し、平均濃度値Dmが所定範囲内に収まっているネガ
画像が2個以上存在していた場合には、該ネガ画像の平
均濃度値Dmの平均値を基準濃度値DREF として濃度制
御量DXを求めて共通露光量E0 j を演算し、該共通露
光量E0 j で前記複数のネガ画像を印画紙Pに露光する
ようにしたので、同一露光量で露光すべき複数のネガ画
像から、濃度フェリアが生ずることなく、かつ撮影者の
意図を反映した適正な仕上りの写真プリント画像を高い
得率で得ることができる。
【0087】なお、上記では同一露光量で露光すべき複
数のネガ画像の中から、濃度制御量DXの演算に用いる
ネガ画像を選択し、選択したネガ画像の平均濃度値Dm
の平均値を用いて濃度制御量DXを演算するようにして
いたが、これに限定されるものではなく、同一露光量で
露光すべき複数のネガ画像の各々の平均濃度値Dmの重
み付き平均値を用いて濃度制御量DXを演算するように
してもよい。この場合、各ネガ画像の平均濃度値Dmに
対する重み係数は、所定範囲内に収まっている平均濃度
値Dmの重みが大きくなり、平均濃度値Dmが所定範囲
内から外れた値になるに従って平均濃度値の重みが小さ
くなるように定めることができる。
【0088】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態は第1実施
形態及び第2実施形態と同一の構成であるので、各部分
に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、本第
3実施形態の作用を説明する。
【0089】本第3実施形態では、第1実施形態で説明
した図3のフローチャートのステップ216〜224の
処理(共通露光量演算処理)に代えて、図6に示す共通
露光量演算処理を行う。以下では、本第3実施形態に係
る共通露光量演算処理について、第2実施形態で説明し
た共通露光量演算処理と異なる点についてのみ説明す
る。
【0090】本第3実施形態に係る共通露光量演算処理
では、フィルム種を検知し(ステップ300)、フィル
ムベース濃度DBASEを取得し(ステップ302)、同一
露光量で露光すべき複数のネガ画像の平均濃度値Dmを
各々演算し(ステップ304)た後に、ステップ306
で、同一露光量で露光すべき複数のネガ画像の中から、
平均濃度値に対する判定を未だ行っていないネガ画像の
平均濃度値Dmを取り出し、次のステップ307では平
均濃度値Dmが濃度制御量演算対象範囲内に収まってい
るか否か判定する。この濃度制御量演算対象範囲は、撮
影者によって意図的に露出量が変更されて撮影記録され
たネガ画像が除外されるように定めることができ、例え
ば次の(6)式のように定めることができる。
【0091】 (基準値DN −0.04)<Dm<(基準値DN +0.04) …(6) ネガ画像上での0.04の濃度変化は、カメラの露出量の所
謂1/5絞り分の変化に相当する。撮影者による意図的
な露出量の変更による濃度変化は、一般に(6)式で定
めている範囲以上の変化であるので、ステップ307の
判定が肯定された場合にはステップ310へ移行し、取
り出した平均濃度値Dmを濃度制御量DXの演算に用い
るためにRAM86C等に記憶してステップ312へ移
行する。平均濃度値Dmが濃度制御量演算対象範囲内に
収まっているネガ画像、すなわち基準値DN に対し濃度
変化がカメラの露出量で1/5絞り以下に収まっている
ネガ画像は、撮影者によって意図的に露出量が変更され
て撮影されたネガ画像である可能性は低く、該ネガ画像
の平均濃度値Dmを用いて濃度制御量DXを求めること
により、濃度制御量DXとして、ネガフィルムの特性や
現像時の現像条件等のばらつきを補正できる制御量を得
ることができる。
【0092】一方、ステップ307の判定が否定された
場合にはステップ330へ移行し、平均濃度値Dmが異
常値の範囲内か否か判定する。この異常値の範囲として
は、撮影者による意図的な露出量の変更による濃度変化
の限界を越えた値が異常値と判定されるように定めるこ
とができ、例えば次の(7)式のように定めることがで
きる。
【0093】 Dm>(基準値DN +0.10),Dm<(基準値DN −0.10) …(7) ステップ330は、請求項6に記載の「濃度が極端に高
い又は低いフィルム画像」の有無の判定に相当してい
る。カメラの露出量を所謂1/2絞り分変化させたとす
ると、ネガ画像の濃度はおよそ0.10変化し、一定露光量
で露光したとすると写真プリント画像の濃度はおよそ0.
30変化する。適正な写真プリント画像の濃度に対する0.
30の濃度変化は、写真プリント画像における許容限界に
近い濃度変化である。このため、ステップ330の判定
が肯定された場合には、取り込んだ平均濃度値Dmを異
常値としてRAM86C等に記憶すると共に、平均濃度
値Dmが異常値であると判断したネガ画像を識別する情
報(例えばコマ番号)もRAM86C等に記憶し、ステ
ップ312へ移行する。また、ステップ330の判定が
否定された場合には、何ら処理を行うことなくステップ
312へ移行する。
【0094】ステップ312では共通露光量で露光すべ
き全てのネガ画像に対し、上述した平均濃度値Dmの判
定を完了したか否か判定する。判定が否定された場合に
はステップ306に戻り、ステップ306以降の処理を
繰り返す。同一露光量で露光すべき全てのネガ画像に対
して上記処理を行うとステップ314へ移行し、ステッ
プ314〜322で第2実施形態と同様に共通露光量E
0 j を演算する。
【0095】次のステップ324では、異常コマ(先の
ステップ330で平均濃度値Dmが異常値の範囲内であ
ると判定したネガ画像)に対する露光量の演算が終了し
たか否か判定する。この判定は異常コマが無い場合には
肯定されるが、異常コマが有った場合には判定が否定さ
れてステップ326へ移行し、ステップ322で記憶し
た平均濃度値の中から特定の異常コマの平均濃度値Dm
を取り出し、次のステップ328では、取り出した特定
の異常コマの平均濃度値Dmと基準値DN との差に応じ
て共通露光量E0 j の濃度制御量DXを修正することに
より、前記特定異常コマの個別露光量Ej を演算する。
そして、演算した個別露光量Ej をRAM86C等に記
憶する。
【0096】ステップ328の処理を行うとステップ3
24へ戻り、ステップ324の判定が肯定される迄ステ
ップ324〜328を繰り返す。これらの処理は請求項
6に記載の複写制御手段に対応している。これにより、
先のステップ330で平均濃度値Dmが異常値の範囲内
であると判定した各ネガ画像に対し、写真プリント画像
の濃度が適正な値となるように個別露光量Ej が各々演
算されることになる。ステップ324の判定が肯定され
ると、本第3実施形態に係る共通露光量演算処理を終了
する。
【0097】本第3実施形態では、同一露光量で露光す
べき複数のネガ画像のうち、平均濃度値Dmが異常値の
範囲から外れているネガ画像については、ステップ32
2で演算した共通露光量E0 j で露光を行うので、同一
露光量で露光すべきと判定した複数のネガ画像から、ネ
ガフィルムの特性や現像時の現像条件等のばらつきが補
正され、かつ撮影者の意図が反映された適正な仕上りの
写真プリント画像を高い得率で得ることができる。
【0098】また、異常コマ(平均濃度値Dmが異常値
の範囲内のネガ画像)については、ステップ328で各
ネガ画像の平均濃度値Dmに基づいて各ネガ画像毎に演
算した個別露光量Ej で露光を行うので、同一露光量で
露光すべきと判定した複数のネガ画像の中に、意図的な
露出量の変更による濃度変化の限界を越えた極端に濃度
が高い又は低いネガ画像が含まれていた場合にも、該ネ
ガ画像から濃度が適正な写真プリント画像を得ることが
できる。
【0099】なお、上記では平均濃度値Dmが異常値の
範囲内(基準値DN よりも所定濃度((7)式では0.10)
以上高いか又は低い)と判定したネガ画像に対し、平均
濃度値Dmと基準値DN との差に応じて共通露光量E0
j の濃度制御量DXを修正することによって個別露光量
Ej を求めていたが、これに代えて、平均濃度値Dmが
異常値の範囲内と判定したネガ画像については、平均濃
度値Dmとして一定値を設定して個別露光量Ej を求め
るようにしてもよい。例えばDm≧DN +0.10の場合は
Dm=DN +0.10とし、Dm≦DN −0.10の場合はDm
=DN −0.10とする。この場合、ネガ濃度の基準値DN
に対し平均濃度値Dmがカメラの露出量で所謂1/2絞
り分以上異なっているネガ画像については、基準値DN
±0.10分だけ共通露光量E0 j が修正されて個別露光量
Ej が求められ、該個別露光量Ej で露光されることに
なる。
【0100】また、平均濃度値Dmが異常値の範囲内と
判定したネガ画像について、平均濃度値Dmとして濃度
値の重み付け平均値を設定して個別露光量Ej を求める
ようにしてもよい。例えば、平均濃度値Dmが、Dm≧
N +0.07のネガ画像については次の(8)式に従って
平均濃度値Dmを演算し、Dm≦DN −0.07のネガ画像
については次の(9)式に従って平均濃度値Dmを演算
する。
【0101】 Dm=DN +0.07+k(Dm−(DN +0.07)) …(8) Dm=DN −0.07−k(Dm−(DN +0.07)) …(9) 但し、kは係数でk≦1.0 である。
【0102】〔第4実施形態〕次に本発明の第4実施形
態について説明する。なお、本第4実施形態は第1実施
形態乃至第3実施形態と同一の構成であるので、各部分
に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、本第
4実施形態の作用として、本第4実施形態に係る共通露
光量演算処理について、図7のフローチャートを参照し
て説明する。
【0103】ステップ350では、第1実施形態で説明
した図3のフローチャートのステップ216〜224、
或いは第2実施形態や第3実施形態で説明した共通露光
量演算処理と同様にして共通露光量E0 j の演算を行
う。次のステップ352では、ネガフィルム100の磁
気トラック98に露出バイアス信号が記録されているか
否か判定する。露出バイアス信号は、撮影者によって露
出が補正(変更)されてネガフィルム100に画像が撮
影記録された場合に磁気トラック98に記録される信号
であり、露出がどの程度補正されたかを表している。
【0104】ステップ352の判定が肯定された場合に
はステップ354へ移行し、磁気トラック98に記録さ
れている露出バイアス信号に基づいて、先のステップ3
50で演算した共通露光量E0 j を修正する必要が有る
か否か判定し、判定が肯定された場合にはステップ35
6で共通露光量E0 j の修正を行う。
【0105】露出補正は、撮影画像濃度を意図的に変更
する目的で行われる。露出を多くすれば、露出オーバー
になり、全体的に若干明るいプリント画像(所謂ハイキ
ーなプリント画像)を得ることができる。また、露出を
少なくし、露出アンダーにすることによって、より暗い
プリント画像を得ることができる。露出バイアス信号よ
り検知できる露出補正量が、同一露光量で露光すべき各
ネガ画像で一定であった場合にはステップ354の判定
が肯定され、ステップ356で撮影記録時の露出補正量
に応じて共通露光量E0 j を修正する。本実施形態で
は、0.07×露出バイアス量(1絞り分の変化を1.0 とす
る)でもって平均濃度値Dmを補正することによって共
通露光量E0 jを得ることができる。
【0106】また露出は、逆光等のシーンの撮影記録時
に濃度補正を行うために画像単位で補正される場合もあ
る。ステップ354において、上記のように露出補正の
有無及び露出補正量が画像単位で異なっていた場合に
は、露出バイアス信号に基づいて同一露光量で露光すべ
き複数のネガ画像の各々を撮影記録した際の露出補正量
を各々検知する。そして、検知した各ネガ画像毎の露出
補正量に基づいて、同一露光量で露光すべき複数のネガ
画像から適正な仕上りの写真プリント画像を最も高い得
率で得るためには、共通露光量E0 j の修正を行った方
が良いか否かを判定する。この判定は、例えば同一露光
量で露光すべき複数のネガ画像中に含まれている露出が
補正されて撮影記録されたネガ画像の割合、露出が補正
されて撮影記録されたネガ画像に対する露出補正の方向
及び補正量の大きさに基づいて行うことができる。
【0107】上記判定が肯定された場合には、ステップ
356において、前記検知した各ネガ画像毎の露出量の
変更量に基づき、同一露光量で露光すべき複数のネガ画
像から適正な仕上りの写真プリント画像を最も高い得率
で得るための共通露光量E0j に対する修正量を演算
し、演算した修正量で共通露光量E0 j を修正する。ス
テップ356で上記のように共通露光量E0 j を修正し
た場合には、同一露光量で露光すべき各ネガ画像に対
し、撮影記録時の露出量の変更量に応じて修正した共通
露光量E0 j で露光が行われるので、撮影者の意図を反
映した仕上りの写真プリント画像を高い得率で得ること
ができる。
【0108】一方、ステップ352又はステップ354
の判定が否定された場合には共通露光量演算処理を終了
する。この場合は共通露光量E0 j としてステップ35
0で演算した共通露光量が用いられる。
【0109】なお、第2実施形態及び第3実施形態で
は、ネガ画像の平均濃度値Dmが所定範囲内に収まって
いるか否かに基づいて濃度制御量DXの演算に用いる特
定ネガ画像を選択するようにした例を説明したが、本発
明はこれに限定されるものではない。一般に各ネガ画像
に対する個別露光量は、ネガ画像の画面平均濃度等に基
づいて求まる基本露光量と、該基本露光量に対する露光
補正量との和として演算される。露光補正量は写真プリ
ント中の主要部に相当する領域が適正な濃度及び色とな
るように基本露光量を補正するための補正量であり、露
光補正量による補正量は、ネガ画像中の主要部の濃度や
色バランスと、ネガ画像の全体的な濃度や色バランス
と、の偏差が大きくなるに従って大きくなり、濃度フェ
リアやカラーフェリアのない標準的なシーンを撮影記録
したネガ画像では、露光補正量による補正量が0又は0
に近い値となる。従って露光補正量を演算し、演算した
露光補正量による補正量が0又は0に近いネガ画像を、
濃度制御量DX又は共通露光量E0 j の演算に用いる特
定ネガ画像として選択するようにしてもよい。
【0110】上記の選択方法によれば、ネガフィルムに
記録されているネガ画像が、同一シーンに対し露出を段
階的に変更して撮影する、所謂ブラケット露光により撮
影記録されたネガ画像であった等の場合に、共通露光量
の演算に用いる特定ネガ画像として、明らかに露出アン
ダのネガ画像や、明らかに露出オーバのネガ画像を除外
して選択することができる。
【0111】露光補正量の演算には、具体的には、特開
昭52-23936号公報や特開昭54-28131号公報に記載されて
いるように、ネガ画像を表す画像データより主要部に相
当する領域と相関の高い画像特徴量として、濃度の最大
値、最小値、測光領域全面の平均濃度、ネガ画像の中心
部の平均濃度、ネガ画像の周縁部の平均濃度、ネガ画像
の各画素の濃度差等を演算し、演算した画像特徴量に基
づいて露光補正量を統計的に決定する演算方法を適用す
ることができる。また、ネガ画像中の濃度が最大の部分
又はハイライト部又はシャドー部が、写真プリント上で
適正な濃度及び色となるように露光補正量を演算するよ
うにしてもよい。
【0112】また、ネガ画像中の主要部に相当する領域
(例えばネガ画像中に存在する人物の顔に相当する顔領
域)を抽出し、該領域の写真プリント上における濃度及
び色が適正となるように露光補正量を演算するようにし
てもよい。顔領域の抽出方法として、例えば特開昭 52-
156624号公報、特開昭 52-156625号公報、特開昭53-123
30号公報、特開昭 53-145620号公報、特開昭 53-145621
号公報、特開昭 53-145622号公報等に記載されているよ
うに、ネガ画像の測光によって得られた測光データに基
づき、各画素が色座標上で肌色の範囲内に含まれている
か否か判定し、肌色の範囲内と判断した画素のクラスタ
(群)が存在している領域を顔領域として抽出すること
ができる。
【0113】また、特開平4-346333号公報に記載されて
いるように、ネガ画像の測光によって得られた測光デー
タに基づいて色相値(及び彩度値)についてのヒストグ
ラムを求め、求めたヒストグラムを山毎に分割し、各画
素点が分割した山の何れに属するかを判断して各画素を
分割した山に対応する群に分け、各群毎にネガ画像を複
数の領域に分割し、該複数の領域のうち人物の顔に相当
する領域を推定し、推定した領域を顔領域として抽出す
るようにしてもよい。
【0114】更に、特願平6-265850号、特願平6-266598
号に記載されているように、ネガ画像の測光によって得
られた測光データに基づいてネガ画像中に存在する人物
の各部に特有の形状パターン(例えば頭部の輪郭、顔の
輪郭、顔の内部構造、胴体の輪郭等を表す形状パター
ン)の何れか1つを探索し、検出した形状パターンの大
きさ、向き、検出した形状パターンが表す人物の所定部
分と人物の顔との位置関係に応じて、人物の顔に相当す
ると推定される領域を設定する。また、検出した形状パ
ターンと異なる他の形状パターンを探索し、先に設定し
た領域の、人物の顔としての整合性を求めて顔領域とし
て抽出するようにしてもよい。
【0115】また、ネガ画像の測光によって得られた測
光データに基づき、各画素が、色座標上で明らかに背景
に属する特定の色(例えば空や海の青、芝生や木の緑
等)の範囲内に含まれているか否か判定し、前記特定の
色範囲内と判断した画素のクラスタ(群)が存在してい
る領域を画像中の非主要部に相当する領域と判断して除
去し、残った領域を主要部に相当する領域(顔領域)と
して抽出してもよいし、或いは特願平6-265850号、特願
平6-266598号に記載されているように、前述のようにし
てネガ画像を複数の領域に分割した後に、各領域毎に非
主要部領域としての特徴量(輪郭に含まれる直線部分の
比率、線対称度、凹凸数、画像外縁との接触率、領域内
の濃度コントラスト、領域内の濃度の変化パターンの有
無等)を求め、求めた特徴量に基づいて各領域が非主要
部領域か否か判定し非主要部と判断した領域を除去し、
残った領域を主要部領域(顔候補領域)として抽出する
ようにしてもよい。
【0116】また、上記では写真フィルムとしてネガフ
ィルムを例に説明したが、これに限定されるものではな
く、リバーサルフィルム等の他の写真フィルムを適用す
ることも可能である。
【0117】更に、上記では写真フィルムを透過した光
を印画紙に照射することにより画像の露光を行う、所謂
アナログ式の写真焼付装置を例に説明したが、これに限
定されるものではなく、画像に応じて変調したレーザ光
によって画像を走査露光する方式や、液晶パネルやCR
T等の表示手段に画像を表示し、表示手段を透過した光
又は表示手段から射出される光によって画像を露光する
方式(所謂デジタルプリント方式)の写真プリンタに適
用可能である。また、フィルム画像をディスプレイの表
示面に複写(すなわち表示)する場合に本発明を適用す
ることも可能である。更に、複写材料として、印画紙以
外に普通紙やOHPシート等を適用することも可能であ
る。
【0118】更に、本発明は1本の写真フィルム中に、
同一露光量で露光すべき画像のグループが複数混在して
いた場合(例えばシリーズシーン信号によって指示され
た画像のグループと類似のシーンを撮影記録した画像の
グループが混在している等の場合)にも適用可能であ
り、また複数本の写真フィルムに亘って同一露光量での
露光が指示された場合にも適用可能である。また本発明
を適用して同一又は類似の露光量で露光する画像は、例
えば科学、医学、工業目的の写真画像や、短時間又は長
期間に亘って撮影した画像(例えば定点観測による自然
変化の撮影等)、同一条件下で撮影された複数の画像等
であってもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、写真フィ
ルムの情報記録部から読み取った情報に基づいて同一の
複写条件で複写すべき複数のフィルム画像を選択し、写
真フィルムのフィルムベース濃度及び基準濃度値に基づ
いて、複写画像の濃度を制御する濃度制御量を決定する
と共に、複数のフィルム画像から求めた色バランス値に
基づいて、複写画像の色を制御する色制御量を決定し、
濃度制御量及び色制御量を用いて共通複写条件を演算
し、選択した複数のフィルム画像を演算した共通複写条
件で各々複写するようにしたので、同一の複写条件での
複写が指示された複数の画像から適正な仕上りの複写画
像を高い得率で得ることができる、という優れた効果を
有する。
【0120】また本発明は、色制御量として、フィルム
画像の複写を行う写真フィルムと同一フィルム種の写真
フィルムに記録された多数のフィルム画像を測光して求
めた色バランス値に基づく色制御量を用いるので、フィ
ルム種によって異なるフィルムベース濃度、三色カラー
バランスを自動的に補正することによって、使用してい
る写真焼付装置のプリント条件をそのまま使用すること
ができ、撮影者の意図した濃度再現を意図通りに複写画
像上に反映させることができる、という優れた効果を有
する。
【0121】また本発明は、フィルム画像の撮影時に露
出を補正したことを表す情報が写真フィルムの情報記録
部に記録されていた場合には、該情報が表すフィルム画
像撮影時の露出補正量に従って共通複写条件を修正する
ようにしたので、撮影時に露出が補正されたフィルム画
像からも、撮影者の意図に合致した仕上りの複写画像を
高い得率で得ることができる、という効果を有する。
【0122】また本発明は、同一の複写条件で複写すべ
き複数のフィルム画像のうち濃度が極端に高い又は低い
フィルム画像については、前記フィルム画像の濃度に応
じて共通複写条件を修正し、該修正した共通複写条件で
複写するようにしたので、同一の複写条件で複写すべき
複数のフィルム画像中に濃度が極端に高い又は低いフィ
ルム画像が含まれている場合であっても、適正な仕上り
の複写画像を高い得率で得ることができる、という効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る写真焼付装置の概略構成図で
ある。
【図2】ネガフィルムを示す平面図である。
【図3】第1実施形態に係る写真焼付処理を示すフロー
チャートである。
【図4】色制御量を求めるための濃度値の規格化曲線の
一例を示す線図である。
【図5】第2実施形態に係る共通露光量演算処理を示す
フローチャートである。
【図6】第3実施形態に係る共通露光量演算処理を示す
フローチャートである。
【図7】第4実施形態に係る共通露光量演算処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
P 印画紙 10 写真焼付装置 14 色補正フィルタ 22 読取ヘッド 86 制御装置 98 磁気トラック 100 ネガフィルム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの情報記録部に記録されて
    いる情報を読み取る読取手段と、 前記読取手段によって読み取られた情報に基づいて、前
    記写真フィルムに記録されているフィルム画像の中から
    同一の複写条件で複写すべき複数のフィルム画像を選択
    する選択手段と、 写真フィルムのフィルムベース濃度及び基準濃度値に基
    づいて、複写画像の濃度を制御する濃度制御量を決定す
    る濃度制御量決定手段と、 多数のフィルム画像から求めた色バランス値に基づい
    て、複写画像の色を制御する色制御量を決定する色制御
    量決定手段と、 前記濃度制御量決定手段によって決定された濃度制御量
    及び前記色制御量決定手段によって決定された色制御量
    を用いて共通複写条件を演算する共通複写条件演算手段
    と、 前記選択手段によって選択された複数のフィルム画像
    を、前記共通複写条件演算手段によって演算された共通
    複写条件で各々複写する複写制御手段と、 を含む複写装置。
  2. 【請求項2】 前記濃度制御量決定手段は、前記写真フ
    ィルムのフィルムベース濃度として、フィルム画像の複
    写を行う写真フィルムを測光して求めた値を用いるか、
    又は該写真フィルムと同一のフィルム種の複数の写真フ
    ィルムを測光して求めた値を用いることを特徴とする請
    求項1記載の複写装置。
  3. 【請求項3】 前記濃度制御量決定手段は、前記選択手
    段によって選択された複数のフィルム画像の中から予め
    定めた条件に合致する特定フィルム画像を更に選択し、
    選択した特定フィルム画像を測光して求めた前記特定フ
    ィルム画像の濃度値から前記基準濃度値を求めることを
    特徴とする請求項1記載の複写装置。
  4. 【請求項4】 前記色制御量決定手段は、前記色バラン
    ス値として、フィルム画像の複写を行う写真フィルムと
    同一フィルム種の写真フィルムに記録された多数のフィ
    ルム画像を測光して求めた色バランス値を用いることを
    特徴とする請求項1記載の複写装置。
  5. 【請求項5】 前記共通複写条件演算手段は、フィルム
    画像の撮影時に露出を補正したことを表す情報が前記情
    報記録部に記録されていた場合には、該情報が表すフィ
    ルム画像撮影時の露出補正量に従って共通複写条件を修
    正することを特徴とする請求項1記載の複写装置。
  6. 【請求項6】 前記複写制御手段は、同一の複写条件で
    複写すべき複数のフィルム画像のうち濃度が極端に高い
    又は低いフィルム画像については、前記フィルム画像の
    濃度に応じて共通複写条件を修正し、該修正した共通複
    写条件で複写することを特徴とする請求項1記載の複写
    装置。
  7. 【請求項7】 写真フィルムの情報記録部に記録されて
    いる情報を読み取り、 前記情報記録部から読み取った情報に基づいて、前記写
    真フィルムに記録されているフィルム画像の中から同一
    の複写条件で複写すべき複数のフィルム画像を選択し、 写真フィルムのフィルムベース濃度及び基準濃度値に基
    づく濃度制御量と、複数のフィルム画像から求めた色バ
    ランス値に基づく色制御量を用いて、前記選択した複数
    のフィルム画像に共通に用いる複写条件を決定する複写
    条件決定方法。
  8. 【請求項8】 前記色制御量として、フィルム画像の複
    写を行う写真フィルムと同一フィルム種の写真フィルム
    に記録された多数のフィルム画像を測光して求めた色バ
    ランス値に基づく色制御量を用いることを特徴とする請
    求項7記載の複写条件決定方法。
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