JPH10186593A - 135型ハロゲン化銀写真フイルム - Google Patents

135型ハロゲン化銀写真フイルム

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JPH10186593A
JPH10186593A JP35622496A JP35622496A JPH10186593A JP H10186593 A JPH10186593 A JP H10186593A JP 35622496 A JP35622496 A JP 35622496A JP 35622496 A JP35622496 A JP 35622496A JP H10186593 A JPH10186593 A JP H10186593A
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JP
Japan
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film
group
silver halide
polyester
photographic film
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JP35622496A
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English (en)
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Toshimitsu Okutsu
俊光 奥津
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル支持体を用いた135型ハロゲ
ン化銀写真感光材料について、ライトパイピングの問題
を解消し、かつカメラ装填以降の取扱い性を改善する。 【解決手段】 60〜85モル%のエチレン−2,6−
ナフタレート単位からなる繰り返し単位と、15〜40
モル%のエチレンテレフタレート単位からなる繰り返し
単位とを有するポリエステルからなり、ガラス転移温度
が90乃至120℃であり、厚みが112乃至128μ
mであり、ループスティフネスが20乃至50gであ
り、さらに染料を含有する二軸延伸ポリエステルフイル
ムを支持体として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフイ
ルムからなる支持体上に、少なくとも一層のハロゲン化
銀乳剤層が設けられている135型ハロゲン化銀写真フ
イルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真フイルムには、レント
ゲン撮影用フイルム、刷版用フイルムあるいはカットフ
イルムのようなシート状の形態のものと、35mm幅ま
たはそれ以下の幅でパトローネ内に納められ、一般のカ
メラに装填して撮影に用いられるロール状の形態のもの
がある。35mm幅のロール状写真フイルムは、通常1
35型フイルムとして一般に広く使用されている。
【0003】ポリエチレンテレフタレート(以下、PE
T)フイルムは、従来からレントゲン撮影用フイルムの
ようなシート状の写真フイルム用支持体に用いられてき
た。PETフイルムは、透明性が優れ、優れた力学的特
性を有している。しかし、PETフイルムを、135型
写真フイルムの支持体に使用すると、経時保存中に強い
巻癖が発生し、ミニラボ自現機で現像処理を行うと、先
端はリーダーに固定されているが後端は固定されていな
いため、フイルムが巻き上がり、ここに処理液の供給が
遅れ処理ムラの発生原因となる。また、このフイルムの
巻き上がりはミニラボ中のローラーで押しつぶされて、
「折れ」が発生する。
【0004】PETに代えてポリエチレン−2,6−ナ
フタレート(以下、PEN)を用いると、強度のある硬
いフイルムが得られることが従来から知られている。そ
して、新しいカメラシステムであるアドバンスドフォト
システム(APS)用支持体として有効に用いられてい
る(欧州特許0606070A1号明細書、特開平7−
72584号公報記載)。しかしながら、PENフイル
ムは硬いため、カメラへのフイルムの自動ローヂングや
自動巻き上げのさいにトラブルが発生することが多い。
さらに、PENフイルムはPETに比べると屈折率が高
い。そのため、巻の後端がガイドとしてパトローネの外
に出ている135型写真フイルムでは、種々の工程でい
わゆるライトパイピングによる光カブリが発生し、解決
が必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステル支持体を用いた135型ハロゲン化銀写真フイ
ルムを提供することである。また、本発明の目的は、巻
癖カールが付きにくく、取扱い性が優れ、ライトパイピ
ングが防止された135型ハロゲン化銀写真フイルムを
提供することでもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
フイルムからなる支持体上に、少なくとも一層のハロゲ
ン化銀乳剤層が設けられている135型ハロゲン化銀写
真フイルムであって、上記ポリエステルフイルムが、6
0〜85モル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位
からなる繰り返し単位と、15〜40モル%のエチレン
テレフタレート単位からなる繰り返し単位とを有するポ
リエステルからなり、ガラス転移温度が90乃至120
℃であり、厚みが112乃至128μmであり、ループ
スティフネスが20乃至50gであり、さらに染料を含
有する二軸延伸ポリエステルフイルムであることを特徴
とする135型ハロゲン化銀写真フイルムを提供する。
【0007】上記135型ハロゲン化銀写真フイルム
は、JIS−K−7519−1982の「135型フイ
ルム・パトローネ」に規定されたフイルムである。13
5型写真フイルムは、上記JISに規定された寸法を有
すると共に、上記JISに規定されたパトローネに容易
に充填ができ、かつ135型写真フイルム用に設計され
たカメラでトラブルなく使用することができ、さらに撮
影したフイルムの現像、定着等の処理操作においても支
障のないことが要求される。上記染料は、式(I)また
は(II)で表される化合物であることが好ましい。
【0008】
【化3】
【0009】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R7 およびR8 は、各々水素原子、ヒドロキシル、
脂肪族基、芳香族基、複素環基、ハロゲン原子、シア
ノ、ニトロ、−COR9 、−COOR9 、−NR9
10、−NR10COR11、−NR10SO211、−CO
NR910、−SO2 NR910、−OR11、−SO2
11、−OCOR11、−NHCONR910、−CON
HSO211または−SO2NHCOR11を表し;R
9 、R10は、各々水素原子、脂肪族基、芳香族基または
複素環基を表し;R11は、脂肪族基、芳香族基または複
素環基を表し;そしてR1 とR2 もしくはR2 とR3
は、各々連結して環を形成してもよい。
【0010】
【化4】
【0011】式中、R21、R23、R24は、各々水素原
子、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、脂肪族基、芳香族
基、−COR29、−COOR29、−NR2930、−NR
30COR31または−NR30SO231を表し;R22は、
脂肪族基または芳香族基を表し;R29、R30は、各々水
素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し;そ
して、R31は、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
す。上記支持体は、さらに0.1乃至1.0μmの平均
粒径を有する破砕型シリカを5乃至100ppmの範囲
で含有することが好ましい。上記支持体は、製膜してか
らハロゲン化銀乳剤層を塗設するまでの間に、50℃以
上かつポリエステルフイルムのガラス転移温度以下の温
度で熱処理して得られた支持体であることが好ましい。
【0012】本発明のハロゲン化銀写真フイルムは、溶
融製膜が可能なポリエステルフイルムを支持体として用
いている。そして、ポリエステルを形成する二塩基酸成
分のうち主成分を、2,6−ナフタレンジカルボン酸と
し、これにテレフタル酸成分を導入することで、製膜さ
れるポリエステルフイルムの硬さを適度に緩和してい
る。さらに、染料を支持体に添加することで、ライトパ
イピングも防止されている。以上の結果、本発明のハロ
ゲン化銀写真フイルムは、135型フイルムとして有効
に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いるポリエステル支持
体は、60〜85モル%のエチレン−2,6−ナフタレ
ート単位と15〜40モル%のエチレンテレフタレート
単位からなる繰り返し単位とを含む。ポリエステルの結
合状態は、下記式(III)を満足することが好ましい。
(III) −0.65≦[NDA]+log[NET]≦0.28 式中、[NDA]はポリエステルを構成する2,6−ナ
フタレート単位数とテレフタレート単位数の合計に対す
る2,6−ナフタレート単位数の割合を表し(本発明で
は0.60〜0.85の範囲の値となる);そして、
[NET]はポリエステルを構成するエチレン単位の総
数に対する、一方の側で2,6−ナフタレート単位と結
合し、他方の側でテレフタレート単位と結合しているエ
チレン単位の数の割合を表す。上記式(III)で表される
ポリエステルのエステル結合状態は、通常、エチレン−
2,6−ナフタレート単位とエチレンテレフタレート単
位からなる共重合体を合成することにより得られる。あ
るいは、PENとPETを上記組成となるように混合お
よび溶融し、これにより生じる部分的なエステル交換反
応によって、得ることもできる。
【0014】上記式(III)の定義を満足するためには、
エチレン−2,6−ナフタレート単位とエチレンテレフ
タレート単位を上記比率で有するポリエステルであっ
て、上記[NET]に関する繰り返し単位、すなわち、
−Ph−COO−CH2 CH2−OCO−Nap−(こ
こで、Phは1,4−フェニレン、Napは2,6−ナ
フチレンを表す)の形で結合しているエチレン単位が、
ポリエステルフイルム中に少なくとも3モル%程度含ま
れている必要がある。このような組成構造にすることに
より、PEN単独組成での硬さを緩和し、ループスティ
フネスで表すフイルムの硬さを25乃至50gの範囲に
調節することができる。ループスティフネスが25gよ
り小さいと柔らかすぎて、現像処理工程等での取扱い性
に問題が生じ、50g以上ではカメラ内での自動ローデ
ング時等での搬送トラブルが問題となる。
【0015】支持体に用いられるポリエステルは、従っ
て、ポリエチレン−2,6−ナフタレート/テレフタレ
−トコポリマー(エチレン−2,6−ナフタレート単位
とエチレンテレフタレート単位を有する共重合体)ある
いはそのコポリマーとPENまたはPETとのポリマー
混合物である。PENは、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸またはその誘導体(例えば、低級アルキルエステ
ル類のようなエステル形成可能な誘導体)とエチレング
リコールを触媒の存在下で適当な反応条件下に反応(重
合)させることによって製造できる。PETは、テレフ
タル酸またはその誘導体(例えば、低級アルキルエステ
ル類のようなエステル形成可能な誘導体)とエチレング
リコールを触媒の存在下に適当な反応条件下に反応(重
合)させることによって製造できる。コポリマーは、ナ
フタレン−2,6−ジカルボン酸またはその誘導体とテ
レフタル酸またはその誘導体およびエチレングリコール
を触媒の存在下で適当な反応条件下に反応(重合)させ
ることで製造できる。また、エチレン−2,6−ナフタ
レートとエチレンテレフタレートを反応(重合)させて
もよい。反応形式は、回分式でも連続式でも良い。
【0016】本発明に用いられる支持体としての特性を
損なわない範囲で、二塩基酸成分として、テレフタル酸
およびナフタレン−2,6−ジカルボン酸以外の芳香族
二塩基酸(例、フタル酸、イソフタル酸、ナトリウムイ
ソフタル酸スルホネート、2,7−ナフタレンジカルボ
ン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカ
ルボン酸)または脂肪族二塩基酸(例、アジピン酸、コ
ハク酸、セバシン酸、ダイマー酸)、あるいは、エチレ
ングリコール以外のグリコール成分(例、プロピレング
リコール、トリメチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパン、ポリアルキレングリコール)
を共重合させることができる。ポリアルキレングリコー
ルの例には、ポリエチレングリコールおよびポリプロピ
レングリコールが含まれる。共重合させる他の成分の量
は、各主成分に対し10モル%以下である。
【0017】ポリエステルは、安息香酸やメトキシポリ
アルキレングリコールのような一官能性化合物によっ
て、末端の水酸基またはカルボキシル基を封鎖してもよ
い。また、グリセリンやペンタエリスリトールのような
多官能エステル形成化合物を極少量用いて、実質的に線
状のコポリマーが得られる範囲内で(極一部が架橋する
ように)共重合させてもよい。以上のポリエステルの製
造条件(特にポリエステルの組成と分子量)は、得られ
るポリエステルのガラス転移温度が90乃至120℃の
範囲となるように調節する。
【0018】ポリエステルの製造において、エステル化
反応、エステル交換反応あるいは重縮合反応には、それ
ぞれ公知の触媒を使用することができる。さらに、公知
の熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑り剤、紫外線
吸収剤、蛍光増白剤、染料や顔料を添加して、エステル
を製造してもよい。なお、エステル化反応は、特に触媒
を添加しなくとも反応は進行する。一方、エステル交換
反応は、金属(例、マンガン、マグネシウム、コバル
ト、カルシウム、亜鉛)の酢酸塩のような触媒が一般に
使用される。また、重縮合反応には、金属(例、アンチ
モン、ゲルマニウム、チタン)の酸化物や有機化合物
が、触媒としてよく使用される。複数の触媒を併用して
もよい。
【0019】熱安定剤として、リン酸、亜リン酸もしく
はこれらのエステル化合物(例、リン酸トリメチル、亜
リン酸トリメチル)を添加してもよい。酸化防止剤とし
ては、市販のヒンダードフェノール類(例、イルガノッ
クス1010、スミライザーBHT)を添加することが
できる。
【0020】通常、ポリエステルフイルムは、表面の滑
り性を付与するために、不活性無機粒子を300ppm
程度含有することが好ましいとされている。しかし、無
機粒子の添加は、フイルムの透明性を損ねる原因ともな
る。透明性を維持して、滑り性を付与するためには、平
均粒径0.1〜1.0μmの破砕型シリカを5〜100
ppm含有させることが好ましい。破砕型シリカのよう
な不活性無機粒子は、一般的には、ポリエステル製造時
に添加する。ただし、製膜時にポリエステルと粒子を混
合してもよい。また、不活性無機粒子を比較的多量に含
んだマスターペレットを用いる方式を採用してもよい。
【0021】本発明で用いられる染料は、好ましくは下
記式(I)または(II)で表される化合物である。
【0022】
【化5】
【0023】式(I)において、式中、R1 、R2 、R
3 、R4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は、各々水素原
子、ヒドロキシル、脂肪族基、芳香族基、複素環基、ハ
ロゲン原子、シアノ、ニトロ、−COR9 、−COOR
9 、−NR910、−NR10COR11、−NR10SO2
11、−CONR910、−SO2 NR910、−OR
11、−SO211、−OCOR11、−NHCONR9
10、−CONHSO211または−SO2 NHCOR11
を表す。上記R9 、R10は、各々水素原子、脂肪族基、
芳香族基または複素環基を表す。上記R11は、脂肪族
基、芳香族基または複素環基を表す。そして、R1 とR
2もしくはR2 とR3 は、各々連結して環を形成しても
よい。
【0024】脂肪族基には、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基お
よび置換アルキニル基が含まれる。アルキル基、置換ア
ルキル基、アルケニル基および置換アルケニル基が好ま
しく、アルキル基および置換アルキル基がさらに好まし
い。環状脂肪族基よりも鎖状脂肪族基の方が好ましい。
鎖状脂肪族基は、分岐を有していてもよい。脂肪族基の
炭素原子数は、1乃至20であることが好ましい。鎖状
アルキル基の例には、メチル、エチル、n−ブチル、イ
ソプロピル、2−エチルヘキシル、n−デシルおよびオ
クタデシルが含まれる。環状アルキル基の例には、シク
ロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。鎖状アル
ケニル基の例には、アリル基が含まれる。
【0025】脂肪族基の置換基の例には、ハロゲン原子
(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシル、シアノ、ニト
ロ、カルボキシル、炭素原子数6〜20のアリール基
(例、フェニル、ナフチル)、アミノ、炭素原子数1〜
20の置換アミノ基(例、メチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジオクチルアミノ、アニリノ、4−メトキシアニリ
ノ)、炭素原子数1〜20のアミド基(例、アセトアミ
ド、ヘキサンアミド、ベンズアミド、オクタデカンアミ
ド)、カルバモイル、炭素原子数1〜20の置換カルバ
モイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、オクチルカルバモイル、ヘキサデシルカルバモイ
ル)、炭素原子数2〜20のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−
ブトキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニル)、炭
素原子数7〜20のアリールオキシカルボニル基(例、
フェノキシカルボニル)、炭素原子数1〜20のアルコ
キシ基(例、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、イソプロ
ポキシ、ベンジルオキシ、オクタデシルオキシ)、炭素
原子数6〜20のアリールオキシ基(例、フェノキ
シ)、炭素原子数1〜20のスルフォンアミド基(例、
メタンスルフォンアミド、エタンスルフォンアミド、ブ
タンスルフォンアミド、ベンゼンスルフォンアミド、オ
クタンスルフォンアミド)、スルファモイル、炭素原子
数1〜20の置換スルファモイル基(例、メチルスルフ
ァモイル、ブチルスルファモイル、デシルスルファモイ
ル)および5または6員の複素環基(例、ピリジル、ピ
ラゾリル、モルホリノ、ピロリノ、ベンズオキサゾイ
ル)が含まれる。
【0026】芳香族基には、アリール基および置換アリ
ール基が含まれる。アリール基の炭素原子数は、6乃至
20であることが好ましく、6乃至10であることがさ
らに好ましい。アリール基の例には、フェニルおよびナ
フチルが含まれる。芳香族基の置換基の例は、前述した
脂肪族基の置換基の例に加えて、炭素原子数1〜20の
アルキル基(例、メチル、エチル、ブチル、t−ブチ
ル、オクチル)が含まれる。複素環基は、5または6員
の複素環(例、ピリジン環、ピペリジン環、モルホリン
環、ピロリジン環、ピラゾール環、ピラゾリジン環、ピ
ラゾリン環、ピラゾロン環)であることが好ましい。複
素環には、脂肪族環、芳香族環または他の脂肪族環が縮
合しても良い。縮合環の例には、ベンズオキサゾール環
が含まれる。複素環基は、置換基を有してもよい。複素
環基の置換基の例は、上記芳香族基の置換基の例と同様
である。R1 とR2 またはR2 とR3 が連結して形成す
る環は、5または6員環(例、ベンゼン環、フタルイミ
ド環)であることが好ましい。
【0027】
【化6】
【0028】式(II)において、R21、R23、R24は、
各々水素原子、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、脂肪族
基、芳香族基、−COR29、−COOR29、−NR29
30、−NR30COR31または−NR30SO231を表
す。R22は、脂肪族基または芳香族基を表す。上記
29、R30は、各々水素原子、脂肪族基、芳香族基また
は複素環基を表す。そして、上記R31は、脂肪族基、芳
香族基または複素環基を表す。
【0029】上記脂肪族基、芳香族基および複素環基の
定義および置換基は、式(I)における脂肪族基、芳香
族基および複素環基の定義および置換基と同様である。
式(I)または(II)で表される染料の具体例を以下に
示す。
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】
【化13】
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】
【化17】
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】(I−3)、(I−6)、(I−24)、
(I−26)および(II−5)が特に好ましい。式
(I)または(II)で表される染料を、複数組み合わせ
て使用してもよい。染料の使用量は、0.001乃至1
g/mm2 であることが好ましい。また、染料を使用す
ることによる支持体の透過濃度の増加量は、0.005
乃至0.5の範囲となるように調節することが好まし
い。染料のポリエステルへの添加時期は、ポリエステル
の製造時でもよいが、製膜時に添加混合することが好ま
しい。
【0049】本発明に用いる支持体は、二軸方向に延伸
配向されたポリエステルフイルムである。ポリエステル
フイルムの製造では、乾燥させたポリエステルペレット
をホッパーを用いて、300乃至330℃に加熱された
押出し機に投入し、混練溶融する。この溶融混合は、一
般に3分以上行われる。ポリエステルとしてPENとP
ETの混合物を使用する場合は、混練時間を5乃至20
分に調節することが好ましい。押出し機中で溶融したポ
リエステルを押出し機口金(ダイ)よりシート状にて押
出し、冷却ドラム上にて冷却固化し、未延伸シートとす
る。次いで100℃〜140℃の温度で縦方向に2〜5
倍に延伸し、さらに110〜150℃の温度にて横方向
に2〜5倍延伸後、165℃以上融点以下の温度で熱固
定または熱緩和のような熱処理をする。冷却後巻き取
り、112〜128μmの目的の厚みのポリエステルフ
イルムを得ることができる。得られたポリエステルフイ
ルムは、ポリエステルのガラス転移温度(Tg)以下の
温度で熱処理される。
【0050】溶融したポリエステルは、ダイから押し出
される前に適当なフィルターを通過させることで、異物
の少ない良好な面状のフイルムを得ることができる。ま
た、ギアポンプを用いて、ダイよりの流量を一定にする
ことも好ましい。さらに、溶融ポリエステルを冷却ドラ
ムにて冷却する際、溶融した未固化シートの流れと直角
に、細線よりなる電極を設け(例えば、0.1mm径の
タングステン線)、5KV〜15KVの直流電圧を印加
(静電印加)してもよい。静電印加により、未固化シー
トの冷却ドラムへの密着が改善され、平坦性の良い未延
伸シートが得られる。
【0051】なお、以上のように二軸延伸フイルムを得
る方法として、縦方向に次いで横方向に延伸する逐次二
軸延伸法で説明したが、この逆の方法(横方向に次いで
縦方向に延伸する)の逐次二軸延伸や同時二軸延伸を採
用して、フイルムを製造してもよい。以上のようなフイ
ルムの製造方法(特に、高温下の溶融混合条件)により
得られるポリエステルフイルムには、前述したエチレン
−2,6−ナフタレート単位とエチレンテレフタレート
単位との組成、特定の厚み(112〜128μm)、さ
らに特定の温度での熱処理により、適度なカール値とス
ティフネス(剛性)を付与することができる。
【0052】ポリエステルフイルムの厚みは、112〜
128μmである。この膜厚の範囲は、135型写真フ
イルム用パトローネへの充填を容易に行うことができ、
かつ前述したように135型写真フイルム用に設計され
たカメラでトラブルなく使用することができるように設
定されている。
【0053】通常、ポリエステルフイルムは、135型
パトローネ用のスプールに巻き付けておくと、経時保存
中に巻癖が付き、例えばミニラボ自現機での現像処理時
に現像ムラや折れのトラブルが発生する。この巻癖カー
ル防止のため、製膜後から感光層塗設までの間に、50
℃以上ガラス転移温度以下の温度で0.1〜1500時
間の熱処理を行うことが好ましい(米国特許41417
35号明細書記載)。この熱処理は、温度が高いほど効
果が早いが、ガラス転移温度以上の温度ではフイルム内
の分子が流動し、カール防止の効果は得られない。熱処
理は、通常、ロール状で行うが、フイルム搬送時に行っ
てもよい。
【0054】ポリエステルフイルムを支持体として用い
て135型写真フイルムを作成する場合、ポリエステル
フイルムが疎水性の表面を有するため、支持体上に親水
性保護コロイド(通常はゼラチン)からなる写真層(例
えば、ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層)を
強固に接着させることは非常に困難である。このような
難点を克服するために、従来から(1)表面処理と
(2)下塗り層の塗設およびそれらの組み合わせが提案
されている。表面処理には、薬品処理、機械的処理、コ
ロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グ
ロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、オゾ
ン酸化処理や混酸処理が含まれる。表面処理は、本来は
疎水性であった支持体表面に極性基を形成させる、ある
いは表面の架橋密度を増加させる作用を有する。その結
果として、下塗り層や写真層の塗布液中に含有される成
分の極性基との親和力が増加すること、あるいは接着表
面の堅牢度が増加することが考えられる。
【0055】また、下塗り層の構成も種々の工夫が行わ
れている。具体的には、第1層として支持体に良く接着
する層(以下、下塗り第1層)を設け、その上に第2層
として写真層と良く接着する親水性の樹脂層(以下、下
塗り第2層)を塗布するいわゆる重層法と、疎水性基と
親水性基の両方を含有する樹脂層を一層のみ塗布する単
層法とがある。表面処理なしで下塗り層を設ける場合
は、上記重層法における下塗り第1層のバインダーとし
て、種々のポリマーを使用することができる。バインダ
ーポリマーを合成するためのモノマーの例には、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、メタクリル酸、ア
クリル酸、イタコン酸および無水マレイン酸が含まれ
る。複数のモノマーから合成したコポリマーを用いても
よい。下塗り第2層のバイダーとしては、通常はゼラチ
ンが使用される。
【0056】単層法においては、支持体を膨潤させ、膨
潤表面と下塗り層の親水性ポリマーとを界面混合させる
ことによって、良好な接着性を達成することができる。
下塗り層の親水性ポリマーは、水溶性であっても、水不
溶性であってもよい。水溶性ポリマーの例には、タンパ
ク質およびその誘導体(例、ゼラチン、ゼラチン誘導
体、カゼイン)、多糖類およびその誘導体(例、寒天、
アルギン酸ソーダ、でんぷん、セルロースエステル)お
よび合成水溶性ポリマー(例、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸系コポリマー、無水マレイン酸系コポリ
マー、水溶性ポリエステル)が含まれる。セルロースエ
ステルとしては、カルボキシメチルセルロースおよびヒ
ドロキシエチルセルロースが好ましい。水不溶性ポリマ
ーは、ラテックスとして下塗り層に添加する。ラテック
スとして用いられる水不溶性ポリマーの例としては、塩
化ビニル系コポリマー、塩化ビニリデン系コポリマー、
アクリル酸エステル系コポリマー、酢酸ビニル系コポリ
マーおよびブタジエン系コポリマーが含まれる。単層法
の下塗り層のバインダーとしては、ゼラチンが最も好ま
しい。
【0057】支持体の写真層とは反対側の面にバック層
を設けても良い。バック層のバインダーとしては、疎水
性ポリマーと親水性ポリマーのいずれも用いることがで
きる。親水性ポリマーの例は、上記下塗り層に用いるよ
うな親水性ポリマーの例と同様である。バック層には、
帯電防止剤、易滑剤、マット剤、界面活性剤や染料を添
加してもよい。好ましい帯電防止剤は、ZnO、TiO
2 、SnO2 、Al23 、In23 、SiO2 、M
gO、BaO、MoOおよびV25 から選ばれる少な
くとも一種の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合
酸化物の微粒子である。
【0058】次に、135型写真フイルムの写真層(ハ
ロゲン化銀乳剤層)について説明する。ハロゲン化銀乳
剤層の構成には、黒白用とカラー用の区別がある。カラ
ー用ハロゲン化銀写真フイルムは、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層が、
それぞれ少なくとも一層が設けられている必要がある。
ハロゲン化銀乳剤層と非感光性層の層数および層順につ
いて、原則としては制限がない。ただし、典型的なハロ
ゲン化銀写真フイルムは、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層からなる単位感光層を、青、緑および赤の光の三原色
について、それぞれ一つ有する。単位感光層は、一般
に、支持体側から赤感色性層、緑感色性層、青感色性層
の順に設置される。しかし、目的に応じて上記設置順が
逆であったり、同一感色性層中に異なる感光性層が挟ま
れたような設置順を採用する場合もある。ハロゲン化銀
乳剤層の間、最上層および最下層には、中間層や保護層
のような非感光性層を設けてもよい。中間層には、カプ
ラー、DIR化合物や混色防止剤を添加してもよい。
【0059】ハロゲン化銀粒子には、立方体、八面体、
十四面体のような規則的な結晶を有するものと、球状、
板状のような変則的な結晶形を有するものとがある。双
晶面のような結晶欠陥を有する粒子を用いてもよい。こ
れらの複合形の粒子を用いることもできる。ハロゲン化
銀の粒径(投影面積直径)については特に制限はない。
0.2μm以下の微粒子も、10μmに至るまでの大サ
イズ粒子も用いることができる。粒径の分布について
は、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。アスペクト比
が5以上であるような平板状粒子も使用できる。粒子内
の結晶構造は一様であっても、内部と外部とが異質なハ
ロゲン組成からなっていてもよい。粒子は、層状構造を
有していてもよい。また、エピタキシャル接合によって
組成の異なるハロゲン化銀が、粒子に接合していてもよ
い。ロダン銀や酸化鉛のようなハロゲン化銀以外の化合
物とハロゲン化銀粒子が接合してもよい。種々の結晶形
の粒子の混合物からなるハロゲン化銀乳剤を用いること
もできる。
【0060】ハロゲン化乳剤は、通常、物理熟成、化学
増感および分光増感を行ったものを使用する。化学増感
は、一般に金化合物を用いる金増感と含硫黄化合物を用
いる硫黄増感を組み合わせて実施する。このような工程
に使用する添加剤は、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643および同No.18716に記載されて
いる。写真層には、種々のカラーカプラーを使用するこ
とができる。カラーカプラーの具体例は、上記リサーチ
・ディスクロージャーNo.17643のVII-C〜Gに
引用されている文献に記載がある。
【0061】本発明のハロゲン化銀写真フイルムは、ハ
ロゲン化銀乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜
厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜膨潤速度T
1/2 が30秒以下であることが好ましい。膜厚は、温度
25℃、相対湿度55%に調湿下(2日)で測定した膜
厚を意味する。膜膨潤速度T1/2 は、例えば、エー・グ
リーン(A.Green)らによりフォトグラフィック
・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photo
gr.Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜1
29頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用す
ることにより測定できる。T1/2 は、発色現像液で30
℃、3分15秒処理したときに到達する最大膨潤膜厚の
90%を飽和膜厚とし、このT1/2 の膜厚に到達するま
での時間と定義する。135型写真フイルムを装填する
ためのパトローネのスプールの直径は、通常10〜14
mm、特に好ましくは11〜13mmである。
【0062】
【実施例】
[合成例1] (PENの製造)エステル交換反応槽に2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチル15.0kgとエチレングリ
コール8.7kg、酢酸マンガン四水和物4.5gおよ
び三酸化アンチモン4.2gを投入後、撹拌しながら2
00℃まで加熱した。反応によって副生するメタノール
を精留塔から除去しつつ系内温度をさらに235℃に上
昇させた。4.5時間で、メタノールの副生が終了した
ことを確認した後、反応生成物を重縮合反応槽に移し、
燐酸トリメチル4.5g、平均粒径0.5μm の破砕型
シリカ0.75gを添加した。内容物を加熱し、285
℃まで上昇させながら徐々に槽内を減圧にし、最終的に
0.5torrまで真空度を高めた。この状態で約2時
間重縮合反応を行い、極限粘度0.56のPENを得
た。
【0063】[合成例2] (PETの製造)合成例1で用いた2,6−ナフタレン
ジカルボン酸ジメチル15.0kgの代わりに、テレフ
タル酸ジメチル12.0kgを用い、破砕型シリカの量
を0.6gに減量した以外は、合成例1と同様にしてP
ETを得た。PETの極限粘度は0.65であった。
【0064】[合成例3] (ポリエチレン−2,6−ナフタレート/テレフタレー
ト(共重合ポリエステル)の製造)合成例1で用いた
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル15.0kg
の代わりに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル
12.0kgおよびテレフタル酸ジメチル3.0kgを
用いた以外は、合成例1と同様にして共重合ポリエステ
ルを得た。極限粘度は0.59であった。
【0065】[実施例1] (支持体の作成)合成例3で得られたペレットを、16
0℃で減圧下19時間乾燥した。乾燥したペレットを3
10℃に加熱された押出し機に投入しダイから押し出
し、冷却ドラム上に導き静電印加を掛けながら冷却し、
未延伸シートを得た。この未延伸シートを、110℃で
縦方向に3.2倍に延伸し、次いでテンター内で横方向
に120℃で3.6倍に延伸した後、230℃で2秒間
熱処理し、冷却してから巻き取った。膜厚は、120μ
mであった。染料として(II−5)99ppmおよび
(I−6)75ppmを混合乾燥し、押出し機へ投入前
のポリエステルペレットと良く混ぜてから、製膜した。
後述する第1表および第2表に、ポリエステルフイルム
の組成および特性を示す。第1表および第2表に示され
るように、異物が少なく透明性が優れたポリエステルフ
イルムを得ることができた。なお、染料が溶出したり、
分解することもなく、ポリエステルフイルムの色調も良
好であった。
【0066】(下塗り層の形成)ポリエステルフイルム
に、後述する第2表に示すように、Tgより5℃低い温
度にて24時間熱処理を施した。その両面にグロー放電
処理を施し、その片面に下記組成よりなる下塗り層形成
用塗布液を10ml/m2 塗布して、6分間乾燥した。
【0067】 ──────────────────────────────────── 下塗り層塗布液 ──────────────────────────────────── ゼラチン 1.0重量部 サリチル酸 0.3重量部 ホルムアルデヒド 0.05重量部 p-C9H19-C6H4-O(CH2CH2O)10H 0.1重量部 蒸留水 2.2重量部 メタノール 96.35重量部 ────────────────────────────────────
【0068】(導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化ア
ンチモン複合物分散液)の調製)塩化第二スズ水和物2
30重量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール
3000重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に、
1Nの水酸化ナトリウム水溶液をpHが3になるまで滴
下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共沈
澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置し、
赤褐色のコロイド状沈澱を得た。赤褐色コロイド状沈澱
を遠心分離により分離した。過剰なイオンを除くため沈
澱に水を加え遠心分離によって水洗した。この操作を3
回繰り返し過剰イオンを除去した。過剰イオンを除去し
たコロイド状沈澱200重量部を水1500重量部に再
分散し、600℃に加熱した焼成炉に噴霧し、青味がか
った平均粒径0.1μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の微粒子粉末を得た。この微粒子粉末の比抵抗は2
5Ω・cmであった。上記微粒子粉末40重量部と水6
0重量部の混合液をpH7.0に調整し、撹拌機で粗分
散の後、横型サンドミル(ダイノミル、WILLYA.
BACHOFENAG社製)で滞留時間が30分になる
まで分散して、導電性微粒子分散液を調製した。
【0069】(第1バック層の形成)下塗り層の形成
後、支持体の下塗層を設けた側とは反対側の面に、下記
の塗布液を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗布し、
115℃で60秒間乾燥した。
【0070】 ──────────────────────────────────── 第1バック層塗布液 ──────────────────────────────────── 上記の導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンキニルフェニルエーテル 0.01重量部 ────────────────────────────────────
【0071】(第2バック層の形成)第1バック層の上
に、さらに下記の塗布液をを乾燥膜厚が1μmになるよ
うに塗布し、115℃で3分間乾燥した。
【0072】 ──────────────────────────────────── 第2バック層塗布液 ──────────────────────────────────── セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16Hの分散物(重量比:8/2、平均粒径 :20nm) 0.01重量部 ────────────────────────────────────
【0073】(ハロゲン化銀写真フイルムの作成)下塗
り層の上に、青感性層、緑感性層および赤感性層からな
るハロゲン化銀乳剤層を設けて、本発明に従う135型
ハロゲン化銀カラー写真フイルムを作成した。
【0074】[実施例2、3]実施例1で使用した合成
例の3のペレットの代わりに、合成例1で得られたPE
Nペレットと合成例2で得られたPETペレットを表1
に示したような組成になるように混合したものを使用し
た以外は実施例1と同様にして、120μmの二軸延伸
フイルムを得た。染料として(I−24)80ppmと
(I−6)80ppmとを使用し、実施例1と同様にし
て処理して製膜した。実施例1と同様に、特に問題なく
色調が良好なポリエステルフイルムが得られた。得られ
たポリエステルフイルムを支持体として用い、実施例1
と同様にして、本発明に従う135型ハロゲン化銀カラ
ー写真フイルムを作成した。
【0075】[比較例1]染料を使用しない以外は、実
施例1で用いたポリエステルペレットを実施例1と同じ
条件で製膜した。第1表および第2表に、得られたポリ
エステルフイルムの組成と特性を示す。得られたポリエ
ステルフイルムを支持体として用い、実施例1と同様に
して、比較用の135型ハロゲン化銀カラー写真フイル
ムを作成した。
【0076】[比較例2、3]染料を使用せず、PEN
とPETの混合比、押出し温度および混練時間を表1に
示すように調整した以外は、実施例2、3と同様にし
て、ポリエステルフイルムを得た。第1表および第2表
に、得られたポリエステルフイルムの組成と特性を示
す。得られたポリエステルフイルムを支持体として用
い、実施例1と同様にして、比較用の135型ハロゲン
化銀カラー写真フイルムを作成した。
【0077】[比較例4]合成例1で得られたPENの
ペレットを用いた以外は、実施例1と同様にして製膜し
た。使用した染料も、実施例1と同じとした。フイルム
厚みは、実施例1と同じ120μmとした。得られたポ
リエステルフイルムを支持体として用い、実施例1と同
様にして、比較用の135型ハロゲン化銀カラー写真フ
イルムを作成した。なお、比較例4で得られるポリエス
テルフイルムを、実施例1で得られたポリエステルフイ
ルムと同じフイルム剛度(ループスティネス)とするに
は、フイルム厚みは約95μmとする必要がある。しか
し、厚みを95μmとして写真フイルムを作成すると、
135型カメラに装填して撮影した場合、特に接写のと
きに、ピンボケの問題が発生する。
【0078】ポリエステルフイルムは、下記の測定法に
従って測定し、評価した。 (1)極限粘度 ポリエステルフイルムを、フェノール/1,1,2,
2,−テトラクロロエタンの混合液(重量比:3/2)
に溶解させ、ウベローデ粘度計を用いて25℃で測定し
た。
【0079】(2)エステル結合の結合状態の割合 ポリエステルフイルムを、重水素化ヘキサフルオロイソ
プロパノール/重水素化クロロホルムの混合溶媒(容積
比:1/1)に、1g/0.8Lの濃度になるように溶
解させ、核磁気共鳴分光スペクトル(300MHz)に
てプロトンの一次元スペクトルを測定した。クロロホル
ムのシグナルを7.26ppmに合わせたとき、エチレ
ングリコールに帰属するピークは約4.7ppm、4.
75ppmおよび4.8ppmに現れる。各ピークは、
それぞれエチレングリコールのエチレンの末端にテレフ
タル残基のみを有するもの[TET]、末端にナフタレ
ン残基とテレフタル酸残基を有するもの[NET]およ
び末端にナフタレン残基のみを有するもの[NEN]で
あり、これらの各ピークの面積から[NET]のモル比
を算出した。
【0080】(3)コアセットカール値 得られたポリエステルフイルムを、(Tg−5)℃の温
度下に24時間静置後室温に冷却する。これを35mm
×120mmに切断し、直径11.5cmの塩化ビニル
製の管に100g重の張力で巻き付け、80℃、2時間
処理した。室温にて一晩放置後、管より取り外し、35
℃の水中に3分間浸漬し、さらに50℃の温風乾燥機中
に1分間静置後のフイルムのカールの直径を測定した。
カール値は、1/R[m1/2 ](Rはカールの直径)で
示した。カール値は40以下が好ましい。
【0081】(4)ループスティフネス 得られたポリエステルフイルムを、(Tg−5)℃の温
度下に24時間静置後室温に冷却する。これを10mm
×180mmに切断し、フイルム中央付近の長さ100
mmの部分でループを作り、このループを外側から10
mm押し込んだときに掛かる荷重を測定した。この測定
は、「ループスティフネステスター」(東洋精機製作所
(株)製)を用いて行った。上記Tgはポリエステルの
ガラス転移温度である。
【0082】以上の結果を第1表に示す。
【0083】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── サン NA [NET] 極限 Tg 染料 押出 混練 ループ カール プル 量 粘度 (℃) 種類(量:ppm) 温度 時間 スティフネス 値 ──────────────────────────────────── 実1 0.76 0.319 0.56 102 I-6(75)+II-5(99) 310℃ 4分 41 15m-1 実2 0.65 0.120 0.55 100 I-6(80)+I-24(80) 310℃ 4分 35 35m-1 実3 0.76 0.048 0.53 108 I-6(80)+I-24(80) 310℃ 4分 45 23m-1 ──────────────────────────────────── 比1 0.76 0.319 0.56 102 なし 310℃ 4分 41 15m-1 比2 0.65 0.053 0.55 100 なし 295℃ 4分 45 44m-1 比3 0.76 0.032 0.53 108 なし 310℃ 2分 52 10m-1 比4 1.0 − 0.53 119 I-6(75)+II-5(99) 310℃ 4分 59 8m-1 ────────────────────────────────────
【0084】得られた写真フイルムを、JIS−K−7
519(1982)を満足する寸法に切断し、パトロー
ネに装填した。このパトローネを用いて下記の評価を行
った。 (5)ライトパイピング 暗室下でパトローネより先端50mmを出し、約100
00luxの蛍光灯下に30分放置後、自動現像機(ミ
ニラボFP−550B:富士写真フイルム製)で現像処
理した。遮光部分でのカブリの長さを表3に示した。カ
ブリの長さ2mm以下は実質的にライトパイピングして
いないことを示し、この長さが長いほど、ライトパイピ
ングが起こり易いことを示している。
【0085】(6)カメラに装填後のハンドリング 得られた写真フイルムが装填されたパトローネをカメラ
に装填し、自動ローデイ ング及び自動巻き上げ操作を行
った。この操作の際、ジャミング(詰まり)の発生の有
無を評価した。 AA:ジャミングの発生なし BB:ジャミングの発生有り
【0086】(7)現像ムラ 得られた写真フイルムが装填されたパトローネを用い
て、その装填されている写真フイルムを、前記自動現像
機で現像処理を行った。現像処理後に現像ムラの有無を
評価した。
【0087】以上の結果を第2表に示す。
【0088】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── サンプル 熱処理温度 ライトパイピング ハンドリング 現像ムラ ──────────────────────────────────── 実施例1 97℃ 2mm以下 AA AA 実施例2 95℃ 2mm以下 AA AA 実施例3 103℃ 2mm以下 AA AA ──────────────────────────────────── 比較例1 97℃ 100mm以上 AA AA 比較例2 95℃ 100mm以上 AA BB 比較例3 103℃ 100mm以上 BB AA 比較例4 114℃ 2mm以下 BB AA ────────────────────────────────────
【0089】第1表および第2表に示される結果から明
らかなように、本発明に従い、特定のエステル組成およ
び膜厚を有するポリエステルに染料を添加して得られる
ポリエステルフイルムを、135型ハロゲン化銀写真フ
イルムの支持体として用いると、ライトパイピングがな
く、またカメラ装填後のハンドリングや現像ムラを発生
せず、取扱いが容易な写真フイルムが得られた。
【0090】
【発明の効果】本発明により、ライトパイピングによる
光カブリがなく、かつカメラ装填以降の取扱いの容易な
135型ハロゲン化銀写真フイルムを得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 1/81 G03C 1/81 1/83 1/83 7/00 510 7/00 510 // C08J 7/00 CFD C08J 7/00 CFD 301 301

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムからなる支持体上
    に、少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が設けられて
    いる135型ハロゲン化銀写真フイルムであって、上記
    ポリエステルフイルムが、60〜85モル%のエチレン
    −2,6−ナフタレート単位からなる繰り返し単位と、
    15〜40モル%のエチレンテレフタレート単位からな
    る繰り返し単位とを有するポリエステルからなり、ガラ
    ス転移温度が90乃至120℃であり、厚みが112乃
    至128μmであり、ループスティフネスが20乃至5
    0gであり、さらに染料を含有する二軸延伸ポリエステ
    ルフイルムであることを特徴とする135型ハロゲン化
    銀写真フイルム。
  2. 【請求項2】 上記染料が、式(I)または(II)で表
    される請求項1に記載の135型ハロゲン化銀写真フイ
    ルム。 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 およ
    びR8 は、各々水素原子、ヒドロキシル、脂肪族基、芳
    香族基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、−
    COR9 、−COOR9 、−NR910、−NR10CO
    11、−NR10SO211、−CONR910、−SO
    2 NR910、−OR11、−SO211、−OCO
    11、−NHCONR910、−CONHSO211
    たは−SO2NHCOR11を表し;R9 、R10は、各々
    水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し;
    11は、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し;そ
    してR 1 とR2 もしくはR2 とR3 は、各々連結して環
    を形成してもよい。 【化2】 式中、R21、R23、R24は、各々水素原子、ヒドロキシ
    ル、ニトロ、シアノ、脂肪族基、芳香族基、−CO
    29、−COOR29、−NR2930、−NR30COR31
    または−NR30SO231を表し;R22は、脂肪族基ま
    たは芳香族基を表し;R29、R30は、各々水素原子、脂
    肪族基、芳香族基または複素環基を表し;そして、R31
    は、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。
  3. 【請求項3】 上記支持体が、さらに0.1乃至1.0
    μmの平均粒径を有する破砕型シリカを5乃至100p
    pmの範囲で含有する請求項1または2に記載の135
    型ハロゲン化銀写真フイルム。
  4. 【請求項4】 上記支持体が、製膜してからハロゲン化
    銀乳剤層を塗設するまでの間に、50℃以上かつポリエ
    ステルフイルムのガラス転移温度以下の温度で熱処理し
    て得られた支持体である請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載の135型ハロゲン化銀写真フイルム。
JP35622496A 1996-12-24 1996-12-24 135型ハロゲン化銀写真フイルム Withdrawn JPH10186593A (ja)

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