JPH10199040A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JPH10199040A JPH10199040A JP8356856A JP35685696A JPH10199040A JP H10199040 A JPH10199040 A JP H10199040A JP 8356856 A JP8356856 A JP 8356856A JP 35685696 A JP35685696 A JP 35685696A JP H10199040 A JPH10199040 A JP H10199040A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- adhesive
- optical disk
- adhesive strength
- substrate
- Prior art date
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- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きな外力や高温高湿と言った過酷な使用環
境においてもディスクの剥離、吸湿吸水、基板や記録層
又は反射層の変質劣化などの不良を防止し、信頼性の優
れた貼り合わせ型の光ディスクを提供する。 【解決手段】 2枚の光透過性の基板2A,2Bの少な
くとも一方の基板の表面の大部分に記録層5または反射
層を形成し、前記基板同士を前記記録層または反射層が
内側になるように接着層を介して貼り合わせてなる光デ
ィスクにおいて、前記接着層の前記基板に対する引張せ
ん断接着強度を300N/cm2 以上に設定し、前記接
着層の前記記録層または反射層に対する引張せん断接着
強度を100N/cm2 以上に設定する。これにより光
ディスクの耐久性を向上させてこの信頼性を高める。
境においてもディスクの剥離、吸湿吸水、基板や記録層
又は反射層の変質劣化などの不良を防止し、信頼性の優
れた貼り合わせ型の光ディスクを提供する。 【解決手段】 2枚の光透過性の基板2A,2Bの少な
くとも一方の基板の表面の大部分に記録層5または反射
層を形成し、前記基板同士を前記記録層または反射層が
内側になるように接着層を介して貼り合わせてなる光デ
ィスクにおいて、前記接着層の前記基板に対する引張せ
ん断接着強度を300N/cm2 以上に設定し、前記接
着層の前記記録層または反射層に対する引張せん断接着
強度を100N/cm2 以上に設定する。これにより光
ディスクの耐久性を向上させてこの信頼性を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに係
り、特に信頼性の優れた貼り合わせ型の光ディスクに関
するものである。
り、特に信頼性の優れた貼り合わせ型の光ディスクに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、貼り合わせ型の光ディスクに
は、例えば特開昭58−108044号公報等に開示さ
れているものが知られており、これは信号ピットやトラ
ッキング用グルーブなどを有する基板上に金属や有機化
合物などを主成分とする記録層又は反射層を形成し、こ
の層上に必要に応じて保護膜を設けた2枚の基板を記録
層又は反射層が対向する状態で接着剤を介して貼り合わ
せている両面型の光ディスクと、片側の基板に記録層も
反射層も設けていない片面型の光ディスクがある。記録
層は書込み可能型の光ディスクに用いられ、反射層は再
生専用型の光ディスクに用いられる。
は、例えば特開昭58−108044号公報等に開示さ
れているものが知られており、これは信号ピットやトラ
ッキング用グルーブなどを有する基板上に金属や有機化
合物などを主成分とする記録層又は反射層を形成し、こ
の層上に必要に応じて保護膜を設けた2枚の基板を記録
層又は反射層が対向する状態で接着剤を介して貼り合わ
せている両面型の光ディスクと、片側の基板に記録層も
反射層も設けていない片面型の光ディスクがある。記録
層は書込み可能型の光ディスクに用いられ、反射層は再
生専用型の光ディスクに用いられる。
【0003】基板の成形材料としては、光透過性を有し
ているものが用いられ、例えば光学ガラス、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂及びアモルファスポリオレフ
ィン樹脂などが用いられる。記録層の材料としては、例
えばTbFe、GdTbFe、MnCuBiなどの光磁
気記録材料、As−Te−Co系、Sn−Te−Se系
などの相変化記録材料などの書き換え可能な種々の材料
やシアニン系、フタロシアニン系に代表される追記型の
記録材料がある。
ているものが用いられ、例えば光学ガラス、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂及びアモルファスポリオレフ
ィン樹脂などが用いられる。記録層の材料としては、例
えばTbFe、GdTbFe、MnCuBiなどの光磁
気記録材料、As−Te−Co系、Sn−Te−Se系
などの相変化記録材料などの書き換え可能な種々の材料
やシアニン系、フタロシアニン系に代表される追記型の
記録材料がある。
【0004】予め基板に信号ピットが形成された再生専
用型の光ディスクでは反射層として一般的にアルミニウ
ム系材料などが使用される。また、記録層又は反射層の
上に必要に応じて保護膜を設けることがあり、この保護
膜としては主に紫外線(以下、UVと称す)硬化型樹脂
が用いられる。接着層の材料は、UV硬化型樹脂やホッ
トメルト型樹脂などが用いられる。
用型の光ディスクでは反射層として一般的にアルミニウ
ム系材料などが使用される。また、記録層又は反射層の
上に必要に応じて保護膜を設けることがあり、この保護
膜としては主に紫外線(以下、UVと称す)硬化型樹脂
が用いられる。接着層の材料は、UV硬化型樹脂やホッ
トメルト型樹脂などが用いられる。
【0005】貼り合わせ型の光ディスクにおいては、そ
の接着強度が不十分であると取り扱いや不注意による外
力や高温高湿などの環境負荷によりディスク端面(界
面)から水が吸収して浸透したり、剥離したり、或い
は、記録層又は反射層が変質劣化するなどの問題が発生
し、ディスクの信頼性が大きく低下する。そこで、従来
は基板の形状や表面粗さを工夫改良したり、UV表面改
質や接着面積の拡大などを行い、接着強度の向上を図っ
ていた。
の接着強度が不十分であると取り扱いや不注意による外
力や高温高湿などの環境負荷によりディスク端面(界
面)から水が吸収して浸透したり、剥離したり、或い
は、記録層又は反射層が変質劣化するなどの問題が発生
し、ディスクの信頼性が大きく低下する。そこで、従来
は基板の形状や表面粗さを工夫改良したり、UV表面改
質や接着面積の拡大などを行い、接着強度の向上を図っ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにディスクの信頼性向上のために、種々試みられて
はいるが、いずれも十分な効果が期待できず、生産性、
コストなどを考慮すると得策ではなかった。また、貼り
合わせに用いる保護膜又は接着剤の樹脂組成を改良し接
着強度を増大させると、剥離防止などの所期の目的は達
成できたが、その反面、ディスクの歪みや基板、記録膜
又は反射膜の変質劣化などが起こり、他の特性が損なわ
れてしまう。これは、ディスクの各層、界面での応力の
不均衡や樹脂組成に起因する腐食が原因と考えられる。
このように従来の貼り合わせ型の光ディスクでは、ディ
スクの特性を総合的に保証することは困難であり、適正
な接着強度を付与した信頼性の高い貼り合わせ型の光デ
ィスクが要求されるのが現状である。
ようにディスクの信頼性向上のために、種々試みられて
はいるが、いずれも十分な効果が期待できず、生産性、
コストなどを考慮すると得策ではなかった。また、貼り
合わせに用いる保護膜又は接着剤の樹脂組成を改良し接
着強度を増大させると、剥離防止などの所期の目的は達
成できたが、その反面、ディスクの歪みや基板、記録膜
又は反射膜の変質劣化などが起こり、他の特性が損なわ
れてしまう。これは、ディスクの各層、界面での応力の
不均衡や樹脂組成に起因する腐食が原因と考えられる。
このように従来の貼り合わせ型の光ディスクでは、ディ
スクの特性を総合的に保証することは困難であり、適正
な接着強度を付与した信頼性の高い貼り合わせ型の光デ
ィスクが要求されるのが現状である。
【0007】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は、大きな外力や高温高湿と言った過酷な使用環境に
おいてもディスクの剥離、吸湿吸水、基板や記録層又は
反射層の変質劣化などの不良を防止し、信頼性の優れた
貼り合わせ型の光ディスクを提供することにある。
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は、大きな外力や高温高湿と言った過酷な使用環境に
おいてもディスクの剥離、吸湿吸水、基板や記録層又は
反射層の変質劣化などの不良を防止し、信頼性の優れた
貼り合わせ型の光ディスクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の光透過
性の基板の少なくとも一方の基板の表面の大部分に記録
層または反射層を形成し、前記基板同士を前記記録層ま
たは反射層が内側になるように接着層を介して貼り合わ
せてなる光ディスクにおいて、前記接着層の前記基板に
対する引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に設
定し、前記接着層の前記記録層または反射層に対する引
張せん断接着強度を100N/cm2 以上に設定するよ
うに構成したものである。
性の基板の少なくとも一方の基板の表面の大部分に記録
層または反射層を形成し、前記基板同士を前記記録層ま
たは反射層が内側になるように接着層を介して貼り合わ
せてなる光ディスクにおいて、前記接着層の前記基板に
対する引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に設
定し、前記接着層の前記記録層または反射層に対する引
張せん断接着強度を100N/cm2 以上に設定するよ
うに構成したものである。
【0009】また、本発明は、2枚の光透過性の基板の
少なくとも一方の基板の表面の大部分に記録層または反
射層を形成し、前記記録層または反射層上に保護層を形
成し、前記基板同士を前記記録層または反射層が内側に
なるように接着層を介して貼り合わせてなる光ディスク
において、前記保護層及び前記接着層の前記基板に対す
る引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に設定
し、前記保護層及び前記接着層の前記記録層または反射
層に対する引張せん断接着強度を100N/cm2 以上
に設定するように構成したものである。
少なくとも一方の基板の表面の大部分に記録層または反
射層を形成し、前記記録層または反射層上に保護層を形
成し、前記基板同士を前記記録層または反射層が内側に
なるように接着層を介して貼り合わせてなる光ディスク
において、前記保護層及び前記接着層の前記基板に対す
る引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に設定
し、前記保護層及び前記接着層の前記記録層または反射
層に対する引張せん断接着強度を100N/cm2 以上
に設定するように構成したものである。
【0010】以上のように構成することにより、光ディ
スク自体の耐久性を向上させて、耐環境性に優れ、ま
た、記録層や反射層の変質劣化も防止することができ
る。そのため、再生信号の信号品質も高く維持すること
が可能となる。また、保護層と接着層を、例えば紫外線
硬化樹脂等の同じ材料により形成すれば、両者間の接着
強度は、他の部材間の接着強度よりも遥かに強くなり、
従って、この場合には保護層と基板間或いは保護層と記
録層または反射層間の強度を前述のように高めればよ
い。
スク自体の耐久性を向上させて、耐環境性に優れ、ま
た、記録層や反射層の変質劣化も防止することができ
る。そのため、再生信号の信号品質も高く維持すること
が可能となる。また、保護層と接着層を、例えば紫外線
硬化樹脂等の同じ材料により形成すれば、両者間の接着
強度は、他の部材間の接着強度よりも遥かに強くなり、
従って、この場合には保護層と基板間或いは保護層と記
録層または反射層間の強度を前述のように高めればよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光ディスク
の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発
明の光ディスクの一例を示す概略断面図である。ここで
は片面型の貼り合わせ型の光ディスク1を示しており、
光透過性の材料よりなる2つの基板2A、2Bをその中
間に接着層3を介在させて貼り合わせて形成している。
の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発
明の光ディスクの一例を示す概略断面図である。ここで
は片面型の貼り合わせ型の光ディスク1を示しており、
光透過性の材料よりなる2つの基板2A、2Bをその中
間に接着層3を介在させて貼り合わせて形成している。
【0012】一方の基板2Aは、半径L1が略60m
m、厚さが略0.6mmのポリカーボネート樹脂(以
下、PCと称す)よりなり、この基板2Aの所定の範囲
例えば半径24mm〜58mmの範囲内に再生専用ディ
スクの場合には射出成形により信号ピットを形成してい
る。そして、信号ピット4を覆うようにして、例えばス
パッタリング法により膜厚が略70nmのアルミニウム
製の反射層5を形成し、情報記録領域6を形成してい
る。書込み可能な光ディスクの場合には、信号ピット4
がグルーブとなり、また、反射層5が記録層となる。接
着層3は、例えば厚さが略35μm程度になされ、ここ
では保護層としての機能も兼用している。
m、厚さが略0.6mmのポリカーボネート樹脂(以
下、PCと称す)よりなり、この基板2Aの所定の範囲
例えば半径24mm〜58mmの範囲内に再生専用ディ
スクの場合には射出成形により信号ピットを形成してい
る。そして、信号ピット4を覆うようにして、例えばス
パッタリング法により膜厚が略70nmのアルミニウム
製の反射層5を形成し、情報記録領域6を形成してい
る。書込み可能な光ディスクの場合には、信号ピット4
がグルーブとなり、また、反射層5が記録層となる。接
着層3は、例えば厚さが略35μm程度になされ、ここ
では保護層としての機能も兼用している。
【0013】他方の基板1Bは、先の基板1Aと略同じ
厚さ及び半径になされており、この面には信号ピットや
反射層を設けていない。また、中心部に半径略7.5m
mの係合孔7を設けている。従って、ディスクの半径
7.5mm〜24mmの範囲と、半径58mm〜60m
mの範囲内にてPC基板2A、2B同士が接着層3を介
して貼り合わされ、半径24mm〜58mmの範囲内に
てアルミニウム反射層5と各PC基板2A、2B同士と
が接着層3を介して貼り合わされてディスクの形態を保
持している。
厚さ及び半径になされており、この面には信号ピットや
反射層を設けていない。また、中心部に半径略7.5m
mの係合孔7を設けている。従って、ディスクの半径
7.5mm〜24mmの範囲と、半径58mm〜60m
mの範囲内にてPC基板2A、2B同士が接着層3を介
して貼り合わされ、半径24mm〜58mmの範囲内に
てアルミニウム反射層5と各PC基板2A、2B同士と
が接着層3を介して貼り合わされてディスクの形態を保
持している。
【0014】ここで、基板2A、2Bの成形材料として
は、光透過性を有しているものであればよく、例えば光
学ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びア
モルファスポリオレフィン樹脂などが挙げられる。記録
層の材料としては、例えばTbFe、GdTbFe、M
nCuBiなどの光磁気記録材料、As−Te−Co
系、Sn−Te−Se系などの相変化記録材料などの書
き換え可能な種々の材料やシアニン系、フタロシアニン
系に代表される追記型の材料がある。予め、基板に信号
ピット4が形成された再生専用型では反射層5として一
般的に上述のようにアルミニウム系材料などが使用され
る。
は、光透過性を有しているものであればよく、例えば光
学ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びア
モルファスポリオレフィン樹脂などが挙げられる。記録
層の材料としては、例えばTbFe、GdTbFe、M
nCuBiなどの光磁気記録材料、As−Te−Co
系、Sn−Te−Se系などの相変化記録材料などの書
き換え可能な種々の材料やシアニン系、フタロシアニン
系に代表される追記型の材料がある。予め、基板に信号
ピット4が形成された再生専用型では反射層5として一
般的に上述のようにアルミニウム系材料などが使用され
る。
【0015】また、必要に応じて記録層又は反射層の上
に後述するような保護層を設けることがあり、保護層と
しては主にUV硬化型樹脂が用いられる。接着層3の材
料はUV硬化型樹脂やホットメルト型樹脂などが用いら
れる。保護層と接着層に同種の材料、例えば共にUV硬
化樹脂を用いれば両者の接着強度は他の部位と比較して
非常に大きくなるので、この部分の接着強度を考慮する
必要はなくなる。
に後述するような保護層を設けることがあり、保護層と
しては主にUV硬化型樹脂が用いられる。接着層3の材
料はUV硬化型樹脂やホットメルト型樹脂などが用いら
れる。保護層と接着層に同種の材料、例えば共にUV硬
化樹脂を用いれば両者の接着強度は他の部位と比較して
非常に大きくなるので、この部分の接着強度を考慮する
必要はなくなる。
【0016】さて、この本発明においては、上記構成に
おいて、接着層3の基板2A、2Bに対する引張せん断
接着強度を300N/cm2 以上、好ましくは500N
/cm2 以上に設定し、また、接着層3の反射層5また
は記録層に対する引張せん断接着強度を100N/cm
2 以上、好ましくは150N/cm2 以上に設定してい
る。図1中において、各部分における必要な接着強度を
併せて記載している。このように構成することにより、
外力や高温多湿などの過酷な環境負荷に対しても、ディ
スク端面或いは界面からの水分の吸収浸透や剥離の発生
を抑制でき、これに伴う記録層や反射層の変質劣化など
を防止することができる。
おいて、接着層3の基板2A、2Bに対する引張せん断
接着強度を300N/cm2 以上、好ましくは500N
/cm2 以上に設定し、また、接着層3の反射層5また
は記録層に対する引張せん断接着強度を100N/cm
2 以上、好ましくは150N/cm2 以上に設定してい
る。図1中において、各部分における必要な接着強度を
併せて記載している。このように構成することにより、
外力や高温多湿などの過酷な環境負荷に対しても、ディ
スク端面或いは界面からの水分の吸収浸透や剥離の発生
を抑制でき、これに伴う記録層や反射層の変質劣化など
を防止することができる。
【0017】次に、接着層3の、基板2A、2B及び反
射層5に対する引張せん断接着強度(温度25℃程度の
室温)をパラメータとして図1に示すような構造の貼り
合わせ型の光ディスクを種々作成し、耐環境試験を行な
ったので、その結果について説明する。引張せん断接着
強度としては、表1に実施例1〜6に示すように種々変
更して行ない、比較例1、2も併せて行なった。
射層5に対する引張せん断接着強度(温度25℃程度の
室温)をパラメータとして図1に示すような構造の貼り
合わせ型の光ディスクを種々作成し、耐環境試験を行な
ったので、その結果について説明する。引張せん断接着
強度としては、表1に実施例1〜6に示すように種々変
更して行ない、比較例1、2も併せて行なった。
【0018】ディスク信頼性の試験としては、温度80
℃湿度85%RH1000hの環境負荷試験を行い、デ
ィスクの接着強度や外観品質、信号特性の変化を測定し
た。接着層の引張せん断接着強度(25℃)の測定は、
図2(A)〜(C)に示す様な幅10mm、長さ40m
m、厚さ0.6mmの透明なPC基板10、10同士を
接着層11を介して貼り合わせた試験体(以下、PC/
PCと称す)と(図2(B)参照)、それと同一形態で
一方のPC基板だけAl反射層12を有する試験体(以
下、Al/PC)(図2(C)参照)の2種類を用意
し、引張試験機(型式SD−500−D、島津製作所)
にて行った。
℃湿度85%RH1000hの環境負荷試験を行い、デ
ィスクの接着強度や外観品質、信号特性の変化を測定し
た。接着層の引張せん断接着強度(25℃)の測定は、
図2(A)〜(C)に示す様な幅10mm、長さ40m
m、厚さ0.6mmの透明なPC基板10、10同士を
接着層11を介して貼り合わせた試験体(以下、PC/
PCと称す)と(図2(B)参照)、それと同一形態で
一方のPC基板だけAl反射層12を有する試験体(以
下、Al/PC)(図2(C)参照)の2種類を用意
し、引張試験機(型式SD−500−D、島津製作所)
にて行った。
【0019】基板に対する引張せん断接着強度はPC/
PC試験体、反射層に対する引張せん断接着強度はAl
/PC試験体を用いて求めた。試験機は、試験体が破断
するまでの最大荷重が、その容量の15〜85%に当た
るものを用いた。試験体の接着層の膜厚は20μm以
上、接着面積は試験体の端面から接着剤がはみ出さない
様に幅10mm、長さ10mmの範囲内とし、接着層に
気泡などが混入しない様に注意しながら塗布し、完全に
硬化させた。試験体に用いる透明な基板や反射層を有す
る基板は実際の貼り合わせ型の光ディスクの構成基材を
利用した。
PC試験体、反射層に対する引張せん断接着強度はAl
/PC試験体を用いて求めた。試験機は、試験体が破断
するまでの最大荷重が、その容量の15〜85%に当た
るものを用いた。試験体の接着層の膜厚は20μm以
上、接着面積は試験体の端面から接着剤がはみ出さない
様に幅10mm、長さ10mmの範囲内とし、接着層に
気泡などが混入しない様に注意しながら塗布し、完全に
硬化させた。試験体に用いる透明な基板や反射層を有す
る基板は実際の貼り合わせ型の光ディスクの構成基材を
利用した。
【0020】この試験体を25℃で一定の荷重速度で引
張試験を行い、試験体が破断するまでの最大荷重(N)
を測定し、引張せん断接着強度=最大荷重(N)/接着
面積(cm2 )の関係式から引張せん断接着強度(N/
cm2 )を算出した。接着層のPC/PC試験体及びA
l/PC試験体の引張せん断接着強度とディスクの信頼
性の関係を表1に示す。
張試験を行い、試験体が破断するまでの最大荷重(N)
を測定し、引張せん断接着強度=最大荷重(N)/接着
面積(cm2 )の関係式から引張せん断接着強度(N/
cm2 )を算出した。接着層のPC/PC試験体及びA
l/PC試験体の引張せん断接着強度とディスクの信頼
性の関係を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、PC/PCの引
張せん断接着強度が300N/cm2 よりも小さく、且
つAl/PCの引張せん断接着強度が100N/cm2
よりも小さい比較例1、2の場合には、信号特性、外観
品質、接着強度、反り・歪みの全ての特性において、好
ましくない結果であった。これに対して、実施例1〜6
に示すようにPC/PCの引張せん断接着強度が300
N/cm2 以上で且つAl/PCの引張せん断接着強度
が100N/cm2 以上の場合には、上記各特性は全て
良好な結果を示していることが判明する。
張せん断接着強度が300N/cm2 よりも小さく、且
つAl/PCの引張せん断接着強度が100N/cm2
よりも小さい比較例1、2の場合には、信号特性、外観
品質、接着強度、反り・歪みの全ての特性において、好
ましくない結果であった。これに対して、実施例1〜6
に示すようにPC/PCの引張せん断接着強度が300
N/cm2 以上で且つAl/PCの引張せん断接着強度
が100N/cm2 以上の場合には、上記各特性は全て
良好な結果を示していることが判明する。
【0023】これより貼り合わせ型の光ディスクにおい
ては、Al反射層と接着層の接着強度よりも、最内周と
最外周のPC基板と接着層の接着強度を大きくすること
が、ディスクの信頼性にとって有利であり、具体的には
接着層の引張せん断接着強度が、PC/PC試験体で3
00N/cm2 以上、Al/PC試験体で100N/c
m2 以上であれば、環境負荷によるディスクの信号特
性、外観品質、接着強度の劣化が著しく低減できること
が判明した。また、この様なディスクでは歪みや反りに
ついても何ら問題が無かった。
ては、Al反射層と接着層の接着強度よりも、最内周と
最外周のPC基板と接着層の接着強度を大きくすること
が、ディスクの信頼性にとって有利であり、具体的には
接着層の引張せん断接着強度が、PC/PC試験体で3
00N/cm2 以上、Al/PC試験体で100N/c
m2 以上であれば、環境負荷によるディスクの信号特
性、外観品質、接着強度の劣化が著しく低減できること
が判明した。また、この様なディスクでは歪みや反りに
ついても何ら問題が無かった。
【0024】ここでは、反射層がアルミニウムよりなる
片面再生専用型の貼り合わせ型の光ディスクについて主
に説明したが、これに限定されず、前述のように書込み
可能型の光ディスク、記録層或いは反射層に保護層を設
けた光ディスク等にも本発明を同様に適用することがで
きる。このような光ディスクの一例は、図3乃至図6に
示されている。尚、各図中において、各部分における必
要な接着強度を併せて記載している。
片面再生専用型の貼り合わせ型の光ディスクについて主
に説明したが、これに限定されず、前述のように書込み
可能型の光ディスク、記録層或いは反射層に保護層を設
けた光ディスク等にも本発明を同様に適用することがで
きる。このような光ディスクの一例は、図3乃至図6に
示されている。尚、各図中において、各部分における必
要な接着強度を併せて記載している。
【0025】図3に示す光ディスクは、片面に反射層或
いは記録層5を設けた貼り合わせ型の光ディスクであ
り、この反射層または記録層5を覆うように保護層15
を形成している。そして、この基板2Aと反射層や保護
層のない他の基板2Bとを接着層3を介して貼り合わせ
ている。この場合、保護層15は、接着層3と同じ、或
いはこれと成分が類似したUV硬化樹脂等が用いられる
ので、両層15、3間の接着強度は非常に大きい。従っ
て、この時には、基板2A、2Bと接着層3との間の接
合部分のみならず、基板2Aと保護層15との間の接合
部分における引張せん断接着強度を300N/cm2 以
上に設定する。
いは記録層5を設けた貼り合わせ型の光ディスクであ
り、この反射層または記録層5を覆うように保護層15
を形成している。そして、この基板2Aと反射層や保護
層のない他の基板2Bとを接着層3を介して貼り合わせ
ている。この場合、保護層15は、接着層3と同じ、或
いはこれと成分が類似したUV硬化樹脂等が用いられる
ので、両層15、3間の接着強度は非常に大きい。従っ
て、この時には、基板2A、2Bと接着層3との間の接
合部分のみならず、基板2Aと保護層15との間の接合
部分における引張せん断接着強度を300N/cm2 以
上に設定する。
【0026】図4に示す光ディスクは、図3に示すディ
スクにおいて、反射層または記録層を設けていない基板
2Bにも保護層15を設けた場合を示しており、この場
合にも、基板2A、2Bと保護層15との間の接合部分
における引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に
設定する。尚、このように反射層等がない基板2Bに対
して保護層10を設けることにより、基板2Bの反りを
相殺させている。図5に示す光ディスクは、両者に反射
層或いは記録層5を設けた貼り合わせ型の光ディスクで
あり、両基板2A、2Bに共に反射層或いは記録層5を
設け、これらを内側に対向させるように向けて、両者間
に接着層3を介在させて貼り合わせている。
スクにおいて、反射層または記録層を設けていない基板
2Bにも保護層15を設けた場合を示しており、この場
合にも、基板2A、2Bと保護層15との間の接合部分
における引張せん断接着強度を300N/cm2 以上に
設定する。尚、このように反射層等がない基板2Bに対
して保護層10を設けることにより、基板2Bの反りを
相殺させている。図5に示す光ディスクは、両者に反射
層或いは記録層5を設けた貼り合わせ型の光ディスクで
あり、両基板2A、2Bに共に反射層或いは記録層5を
設け、これらを内側に対向させるように向けて、両者間
に接着層3を介在させて貼り合わせている。
【0027】図6に示す光ディスクは、図5に示す光デ
ィスクにおいて、各反射層或いは記録層5の表面を覆う
ようにUV硬化樹脂製の保護層15、15を形成し、そ
して、両基板2A、2B間に接着層3を介在させて貼り
合わせている。この場合にも、基板2A、2Bと保護層
15、15との間の引張せん断接着強度を300N/c
m2 以上に設定するのは勿論である。尚、上記実施例で
は基板がPC樹脂の場合を例にとって説明したが、本発
明における貼り合わせ型の光ディスクの構造や使用基材
は上記の実施例に限定されるものではない。
ィスクにおいて、各反射層或いは記録層5の表面を覆う
ようにUV硬化樹脂製の保護層15、15を形成し、そ
して、両基板2A、2B間に接着層3を介在させて貼り
合わせている。この場合にも、基板2A、2Bと保護層
15、15との間の引張せん断接着強度を300N/c
m2 以上に設定するのは勿論である。尚、上記実施例で
は基板がPC樹脂の場合を例にとって説明したが、本発
明における貼り合わせ型の光ディスクの構造や使用基材
は上記の実施例に限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
クによれば、次のように優れた作用効果を発揮すること
ができる。接着層の基板に対する引張せん断接着強度を
300N/cm2 以上とし、また、保護層及び接着層の
記録層又は反射層に対する引張せん断接着強度を100
N/cm2 以上とすることにより、取り扱いや不注意の
際の大きな外力や、高温高湿などの過酷な環境負荷に対
しても光ディスクの端面(界面)からの水の吸収浸透や
剥離を防止でき、その結果、基板、記録層又は反射層の
変質劣化などを防止することができるので、光ディスク
の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
クによれば、次のように優れた作用効果を発揮すること
ができる。接着層の基板に対する引張せん断接着強度を
300N/cm2 以上とし、また、保護層及び接着層の
記録層又は反射層に対する引張せん断接着強度を100
N/cm2 以上とすることにより、取り扱いや不注意の
際の大きな外力や、高温高湿などの過酷な環境負荷に対
しても光ディスクの端面(界面)からの水の吸収浸透や
剥離を防止でき、その結果、基板、記録層又は反射層の
変質劣化などを防止することができるので、光ディスク
の信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【図1】本発明の光ディスクの一例を示す概略断面図で
ある。
ある。
【図2】引張せん断接着強度の試験を施した試験体を示
す図である。
す図である。
【図3】光ディスクの他の一例を示す概略断面図であ
る。
る。
【図4】光ディスクの他の一例を示す概略断面図であ
る。
る。
【図5】光ディスクの他の一例を示す概略断面図であ
る。
る。
【図6】光ディスクの他の一例を示す概略断面図であ
る。
る。
1…光ディスク、2A,2B…基板、3…接着層、4…
信号ピット(グルーブ)、5…反射層(記録層)、15
…保護層。
信号ピット(グルーブ)、5…反射層(記録層)、15
…保護層。
Claims (4)
- 【請求項1】 2枚の光透過性の基板の少なくとも一方
の基板の表面の大部分に記録層または反射層を形成し、
前記基板同士を前記記録層または反射層が内側になるよ
うに接着層を介して貼り合わせてなる光ディスクにおい
て、前記接着層の前記基板に対する引張せん断接着強度
を300N/cm2 以上に設定し、前記接着層の前記記
録層または反射層に対する引張せん断接着強度を100
N/cm2以上に設定したことを特徴とする光ディス
ク。 - 【請求項2】 2枚の光透過性の基板の少なくとも一方
の基板の表面の大部分に記録層または反射層を形成し、
前記記録層または反射層上に保護層を形成し、前記基板
同士を前記記録層または反射層が内側になるように接着
層を介して貼り合わせてなる光ディスクにおいて、前記
保護層及び前記接着層の前記基板に対する引張せん断接
着強度を300N/cm2 以上に設定し、前記保護層及
び前記接着層の前記記録層または反射層に対する引張せ
ん断接着強度を100N/cm2 以上に設定したことを
特徴とする光ディスク。 - 【請求項3】 前記保護層と前記接着層は、紫外線硬化
樹脂よりなることを特徴とする請求項2記載の光ディス
ク。 - 【請求項4】 前記引張せん断接着強度は、室温におけ
る値であることを特徴とする請求項1乃至3記載の光デ
ィスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8356856A JPH10199040A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8356856A JPH10199040A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 光ディスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10199040A true JPH10199040A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=18451112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8356856A Pending JPH10199040A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 光ディスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10199040A (ja) |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8356856A patent/JPH10199040A/ja active Pending
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