JPH10206998A - ハロゲン化銀写真要素 - Google Patents

ハロゲン化銀写真要素

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JPH10206998A
JPH10206998A JP10002398A JP239898A JPH10206998A JP H10206998 A JPH10206998 A JP H10206998A JP 10002398 A JP10002398 A JP 10002398A JP 239898 A JP239898 A JP 239898A JP H10206998 A JPH10206998 A JP H10206998A
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/34Fog-inhibitors; Stabilisers; Agents inhibiting latent image regression

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用的でかつ環境上好ましい安定剤およびカ
ブリ抑制剤であって写真要素の性能に悪影響を与えない
ものを用いて製造される乳剤を含む写真要素を提供する
ことである。 【解決手段】 式: 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,wおよびXは特定の
基である)により表されるアリールヨードニューム化合
物の存在下で沈殿および/または化学増感したハロゲン
化銀乳剤を含んでなる写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
要素におけるカブリ防止剤としてのある種のアリールヨ
ードニウム化合物の使用およびそのような化合物を含有
するハロゲン化銀乳剤の調製に関する。
【0002】
【従来の技術】カブリに関する課題は、写真工業におい
てその初期から問題であった。カブリは、画像形成露光
には直接関連しない、銀または色素の析出であり、すな
わち、現像剤が乳剤層に作用する際、露光されていない
領域に還元銀が形成される。カブリは通常“D−mi
n”として表され、乳剤の非露光域で得られる濃度であ
る。普通に測定される濃度には、カブリにより生成する
ものと、露光作用として形成されるものの両者が含まれ
る。写真カブリは、写真要素の多くの製造段階で発生す
ることがあり、それらとしてはハロゲン化銀乳剤の製造
(核形成、成長、洗浄および乳剤の濃縮を含む)、ハロ
ゲン化銀乳剤の分光/化学増感、液状ハロゲン化銀乳剤
溶融物の溶融および保持、塗布助剤および色素形成カプ
ラーと乳剤との混合、それに続くハロゲン化銀乳剤の塗
布、並びに塗布されたハロゲン化銀乳剤の長期に亘る、
自然に発生するおよび人為的な老化および保存が挙げら
れる。
【0003】カブリの一形態である、“還元カブリ(r
eduction fog)”は、イオン性銀の金属銀
への還元に帰因する。この金属銀が、ハロゲン化銀結晶
と結合した状態の十分に大きな粒子を形成するならば、
それらの粒子は自然に現像可能である。意図的な還元増
感もまたハロゲン化銀粒子の感度を高めるために用いら
れるが、しかし還元された銀の粒子サイズが十分に大き
ければ、同様なカブリ増加が見られる。還元カブリの抑
制手段の1つは、大きな金属銀中心を酸化して銀イオン
に戻すかまたは自然現像がおこるには小さすぎるサイズ
にするような材料または状態を用いることである。
【0004】還元カブリの防止を容易にするために、当
該技術分野においてはいくつかの方法が選択できる。東
ドイツ(E. Ger. )特許第7376号(1952年);
F. Muellerの“The Photographic Image, Formation an
d Structure ”;S. Kikuchi編のFocal,Lond
on(1970年);および米国特許第5,244,7
81号において検討されているように、チオスルホン酸
およびその塩が、乳剤の沈殿と増感の際、およびフィル
ム形成の際、還元カブリを酸化するために用いられてき
た。無機酸化剤、例えば、水銀の塩、過酸化物、過硫酸
塩、ハロゲン、イオウ、および過マンガン酸塩が、例え
ば、ヨーロッパ特許第0 576 920 A2号;並
びに米国特許第4,681,838号および第2,72
8,663号に還元カブリを酸化するものとして、ジス
ルフィド、ハロスクシンイミドまたはキノンのような有
機オキシダントを有するものとして、例えば、米国特許
第5,219,721号および第4,468,454号
に記載されている。これらの例示物質のすべて、および
他のものはそれ自身限度がある。カブリ抑制剤は、セン
シトメトリー、特にスピードに悪影響を与えることが多
い。他のものは、色素形成性カプラーと反応するが、ま
たは使用が困難である場合が多い。カブリ抑制剤とし
て、それらの効力、融通性および第二効果がない故に広
く用いられてきた水銀塩の使用は環境上の問題からもは
や望ましいものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】その結果、写真要素の
カブリの抑制方法に向けての多大な努力がなされたにも
拘らず、写真技術分野においては、実用的でかつ環境上
好ましい安定剤およびカブリ抑制剤であって、写真要素
の性能に悪影響を与えることがないものに対するニーズ
が依然として存在する。本願発明者は、有機アリールヨ
ードニュームカルボキシレートがハロゲン化銀要素用の
カブリ抑制剤として特に有用であるとの知見を得た。
【0006】ジフェニルヨードニューム塩は、米国特許
第2,105,274号および第3,817,753号
にハロゲン化銀現像カブリ防止剤および現像改質剤とし
て記載されている。第二水銀ハロゲン化物のジアリール
ヨードニューム塩は、米国特許第3,554,758号
にハロゲン化銀カブリ阻止剤として記載されている。有
機ヨージル(iodyl)化合物は、米国特許第3,9
28,043号に、特にカラー拡散転写要素における、
ロイコ色素用のオキシダントとして記載されている。有
機多価ヨウ素化合物は、英国特許第1,552,027
号に、写真材料にまたはカラーハロゲン化銀材料用の処
理溶液に添加する場合の増幅剤(intensifyi
ng agent)として記載されている。しかしなが
ら、以下に述べるように、アリールヨードニューム化合
物がカブリ抑制剤として利用できるということは当該技
術分野において全く示唆されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式:
【0008】
【化2】
【0009】(前記式中、R1 ,R2 およびR3 は、独
立してH、脂肪族基、芳香族基、複素環式基、アルコキ
シ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、スル
ホニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、シアノ
基、ニトロ基、スルホ基、アルキルスルホキシド基もし
くはトリフルオロアルキル基であるか、またはR1 ,R
2 およびR3 のいずれか2つが一緒になって5−もしく
は6−員環系または多重環系を形成するのに必要な原子
を表し;R4 は、カルボン酸塩または0- であり;wは
0または1であり;そしてX-はアニオン性対イオンで
あり;R3 がカルボキシル基またはスルホ基である場合
は、wは0であり、かつR4 は0- である)により表さ
れるアリールヨードニューム化合物の存在下で沈殿およ
び/または化学増感したハロゲン化銀乳剤を含んでなる
ハロゲン化銀写真要素を提供する。
【0010】本発明はさらにハロゲン化銀乳剤の製造方
法であって、乳剤を沈殿させ次いで化学増感することを
含み、そしてさらに化学増感より前または化学増感中の
任意の時点で、前記式により表されるアリールヨードニ
ューム化合物を前記乳剤に添加することを含む方法を提
供する。本発明のハロゲン化銀写真要素によれば、写真
スピードを大幅に減じることなく還元カブリが低下す
る。本発明に用いるアリールヨードニューム化合物は、
水銀塩の代替物として使用でき、それ自身環境上好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアリールヨー
ドニューム化合物は以下の式により表される:
【0012】
【化3】
【0013】前記式中、R1 ,R2 およびR3 は、ハロ
ゲン化銀写真要素に用いるのに適切であり、かつアリー
ルヨードニューム化合物のカブリ抑制活性を妨害しない
置換基である。R1 ,R2 およびR3 は、独立してH、
または置換もしくは非置換の脂肪族、芳香族もしくは複
素環の基であるか、またはR1 ,R2 およびR3 のいず
れか2つが一緒になって5−もしくは5−員環系または
多重環系を形成するのに必要な原子を表してもよい。R
1 ,R2 およびR3 は、またアルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、オクチルオキシ)、ヒドロキシ基、
ハロゲン原子、アリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブチルチ
オ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ)、アシ
ル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バ
レリル)、スルホニル基(例えば、メチルスルホニル、
フェニルスルホニル)、アシルオキシ基(例えば、アセ
トキシ、ベンゾオキシ)、カルボキシル基、シアノ基、
ニトロ基、スルホ基、アルキルスルホキシド基およびト
リフルオロアルキル基であってよい。好ましい一実施態
様において、R1 ,R2 およびR3 は、独立してH、ま
たは脂肪族、芳香族もしくは複素環式の基である。別の
好ましい実施態様において、R1 およびR2 は独立して
H、ハロゲン原子、または脂肪族、芳香族もしくは複素
環式の基であり、かつR3はスルホもしくはカルボキシ
ル基である。
【0014】R1 ,R2 およびR3 が脂肪族基であれ
ば、これらは好ましくは炭素数1〜22のアルキル基、
または炭素数2〜22のアルケニルもしくはアルキニル
基である。さらに好ましくは、これらは炭素数1〜10
のアルキル基、または炭素数3〜5のアルケニルもしく
はアルキニル基である。最も好ましくは、これらは炭素
数1〜5のアルキル基である。これらの基は置換基を有
しても有しなくてもよい。アルキル基の例としてはメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、イソプロ
ピルおよびt−ブチル基が挙げられる。アルケニル基の
例としてはアリルおよびブテニル基が挙げられ、アルキ
ニル基の例としてはプロパルギルおよびブチニル基が挙
げられる。
【0015】好ましい芳香族基は6〜20個の炭素原子
を有し、とりわけフェニルおよびナフチル基が挙げられ
る。さらに好ましくは、芳香族基は6〜10個の炭素原
子を有し、最も好ましくはこの芳香族基はフェニルであ
る。これらの基は置換されていても置換されていなくて
もよい。複素環式基は、窒素、酸素、イオウ、セレンお
よびテルルから選ばれる少なくとも1個の原子を有する
3〜15員環である。さらに好ましくは、複素環式基
は、窒素から選ばれる少なくとも1個の原子を有する5
〜6員環である。複素環式基の例としてはピロリジン、
ピペリジン、ピリジン、テトラヒドロフラン、チオフェ
ン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ベンゾ
チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾー
ル、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、テルラゾー
ル、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラゾー
ル、オキサジアゾールまたはチアジアゾール環が挙げら
れる。
【0016】R1 ,R2 およびR3 のいずれか2つは一
緒になって環系または多重環系を形成してもよい。これ
らの環系は置換されていなくても、置換されていてもよ
い。R1 ,R2 およびR3 により形成される環系および
多重環系は、脂環式であってよく、またはこれらは前記
の芳香族基および複素環式基であってもよい。R4 は、
カルボン酸塩、例えば、アセテート、ホルメート、ベン
ゾエートもしくはトリフルオロアセテート、または他の
さらに長鎖の酸であるか、またはR4は0- である。w
は独立して0または1である。R3 がスルホまたはカル
ボキシル基である場合は、wは0であり、R4 は0-
ある。
【0017】X- は、写真要素に用いるために適切な、
しかもその化合物のカブリ抑制効果を妨害しない、任意
のアニオン性対イオンである。好ましくは、これらの対
イオンは水溶性である。X- の適例としては、CH3
2 ,Cl,CF3 SO3 ,PF6 ,Br,BF4 ,A
sF6 ,CH3 SO3 ,CF3 CO2 ,CH3 6 4
SO3 ,HSO4 ,SbF6 およびCCl3 CO2 が挙
げられる。特に有用であるのはCH3 CO2 ,CH3
3 およびPF6 である。
【0018】R1 ,R2 およびR3 、並びにR4 のため
の置換基の例(しかしこれらに限定されない)として
は、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ヘキシ
ル)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オ
クチルオキシ)、アリール基(例えば、フェニル、ナフ
チル、トリル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アリー
ルオキシ基(例えば、フェノキシ)、アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、ブチルチオ)、アリールチオ基
(例えば、フェニルチオ)、アシル基(例えば、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、バレリル)、スルホニル
基(例えば、メチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アシルオ
キシ基(例えば、アセトキシ、ベンゾオキシ)、カルボ
キシル基、シアノ基、スルホ基およびアミノ基が挙げら
れる。好ましい置換基は低級アルキル基、すなわち、炭
素数1〜4のもの(例えば、メチル)およびハロゲン
(例えば、塩素)である。
【0019】アリールヨードニューム化合物の具体例と
しては以下が挙げられるが、これらに限定されない:
【0020】
【化4】
【0021】化合物1,2,5,10,12,16,1
9,24,25および29は、本発明に用いるために特
に適切な化合物の例である。アリールヨードニューム化
合物は、以下に示すようにOrgSyn.,1961
年および“Advanced Organic Chemistry”, Fieser & F
ieser, Reinhold, NY, 1961 年に検討されているよう
に、ヨードソアリール化合物と相当する無水物の反応に
より容易に合成される:
【0022】
【化5】
【0023】これらの化合物の多くは市販されている。
本明細書および特許請求の範囲においては、置換可能な
水素を含有する基または環(例えば、アルキル、アミ
ン、アリール、アルコキシ、複素環等)への言及は、非
置換であるまたはある置換基のみで置換されているもの
として特に記載されていない場合は、非置換形の置換基
のみならず、本発明の利点を損わない置換基で置換され
た形のものもまた含むものと理解される。適切な置換基
(これらに限定されない)は、R1 ,R2 ,R3 および
4 についての置換基について述べたものである。
【0024】アリールヨードニューム化合物の有用レベ
ルは、約1×10-9〜10×10-3mol/mol Agの範囲
であり、10×10-3 mol/mol Agがさらに好ましい上
限である。添加量は添加時点にいく分左右される。前記
化合物を沈殿後に添加するならば、好ましいレベルは約
10×10-7〜1×10-3 mol/mol Agである。アリー
ルヨードニューム化合物を沈殿の開始時点または沈殿中
に添加するならば、好ましい範囲は約1×10-9〜1×
10-4 mol/mol Agである。
【0025】アリールヨードニューム化合物は、この目
的にとって適切な任意の技法を用いて写真乳剤に添加で
きる。これらを、最も普通の有機溶剤、例えば、メタノ
ールまたはアセトンに溶解してもよい。これらの化合物
を、ある種のカプラーについて用いる技法に類似する液
体/液体分散体の状態で乳剤に添加することもできる。
これらを固体状粒子分散体として添加することもでき
る。
【0026】アリールヨードニューム化合物は、当該技
術分野において普通に用いられるような、任意の慣用の
安定剤またはカブリ防止剤に加えて、使用してもよい。
1種より多くのアリールヨードニューム化合物を組合せ
て用いてもよい。本発明の写真乳剤は、一般に当該技術
分野における慣用方法により、ハロゲン化銀結晶をコロ
イド状マトリックス中に沈殿させることにより製造す
る。このコロイドは典型的に親水性フィルム形成剤、例
えば、ゼラチン、アルギン酸またはそれらの誘導体であ
る。
【0027】沈殿工程において形成される結晶を洗浄
し、次に、分光増感色素および化学増感剤を添加するこ
とにより、そして乳剤温度を、典型的に40℃〜70℃
に上げ、次いで一定時間維持するような加熱工程を施す
ことにより、化学増感および分光増感する。本発明に用
いる乳剤を調製する際に用いる、沈殿並びに分光増感お
よび化学増感は、当該技術分野において知られている方
法のいずれであることもできる。
【0028】乳剤の化学増感には、典型的に増感剤、例
えば、含イオウ化合物、例えば、アリルイソチオシアネ
ート、ナトリウムチオサルフェートおよびアリルチオ尿
素;還元剤、例えば、ポリアミンおよび第一スズ塩;貴
金属化合物、例えば、金、白金;並びに高分子剤、例え
ば、ポリアルキレンオキシドを用いる。前述のように、
加熱処理は化学増感を完結するために用いる。分光増感
は、可視または赤外スペクトル内の問題の波長域になる
ように設計されている色素の組合せを用いて実施する。
このような色素は、加熱処理の前および後の両時点で添
加することが知られている。
【0029】分光増感後、乳剤を支持体上に塗布する。
各種の塗布技法としては、含浸塗布、エアナイフ塗布、
カーテン塗布および押し出し塗布が挙げられる。アリー
ルヨードニューム化合物は、ハロゲン化銀乳剤に、沈殿
および/または化学増感の前または沈殿および/または
化学増感中の任意の時点に添加することができる。これ
らの化合物は、化学増感の加熱処理前に洗い出されるで
あろう量を、沈殿前または沈殿中に添加してもよく、ま
たは乳剤を前記化合物の存在下で化学増感することがで
きるように、化学増感を完結する加熱処理の際アリール
ヨードニューム化合物が幾分存在する結果となるであろ
う量を、沈殿の前または沈殿中に添加してもよい。これ
らの化合物はまた乳剤が前記化合物の存在下で化学増感
することができるように、沈殿後の任意の時点で、そし
て化学増感を完結するために用いられる加熱処理の前ま
たは加熱中の任意の時点で添加してもよい。これらの化
合物の利点を沈殿および化学増感のすべての工程で利用
できるように、これらはまた沈殿の前もしくは沈殿中の
両時点で、そして化学増感の前もしくは化学増感中に添
加してもよい。さらに好ましくは、これらの化合物は乳
剤沈殿の開始時または沈殿中に添加する。
【0030】本発明に利用されるハロゲン化銀乳剤は、
任意のハロゲン化物分布からなってよい。したがってこ
れらは臭ヨウ化銀、塩化銀、臭化銀、臭塩化銀、塩臭化
銀、ヨウ塩化銀、ヨウ臭化銀、臭ヨウ塩化銀、塩ヨウ臭
化銀、ヨウ臭塩化銀、およびヨウ塩臭化銀の乳剤からな
ってよい。ハロゲン化銀乳剤は任意のサイズおよび結晶
形の粒子を含むことができる。したがって、これらの粒
子は、立方形、八面体、立方−八面体、または立方格子
タイプのハロゲン化銀粒子の他の天然の結晶形の形状を
とることができる。さらに、これらの粒子は不規則形、
例えば、球状粒子または平板状粒子であってよい。平板
状または立方状の結晶形を有する粒子が好ましい。
【0031】アリールヨードニューム化合物は、意図的
に還元増感された乳剤または意図せずに還元増感された
乳剤と共に用いて有用である。“The Theory of the Ph
otographic Process”、第4版、T. H. James, Macmill
an Publishing Company, Inc., 1977 年、151〜15
2頁に記載されているように、還元増感は、ハロゲン化
銀乳剤の写真感度を向上させることが知られている。還
元増感は、還元増感剤、すなわち、銀イオンを還元して
金属銀原子を形成する化学品を添加することにより、ま
たは還元性環境、例えば、高pH(過剰の水酸化物イオ
ン)および/または低pAg (過剰の銀イオン)を設定す
ることにより意図的に達成できる。ハロゲン化銀乳剤の
沈殿の際、例えば、硝酸銀もしくはアルカリ溶液を急速
にまたは混合が不十分な状態で添加して乳剤粒子を形成
する場合に意図しない還元増感がおこることがある。ま
た、熟成剤(粒子成長改質剤)、例えば、チオエーテ
ル、セレノエーテル、チオ尿素またはアンモニアの存在
下でハロゲン化銀乳剤を沈殿させると還元増感が発生し
やすくなる傾向がある。
【0032】乳剤を還元増感するために沈殿の際、また
は分光/化学増感の際用いることができる還元増感剤お
よび環境の例としては、アスコルビン酸誘導体;スズ化
合物;ポリアミン化合物;およびチオ尿素ジオキシド基
材化合物であって、米国特許第2,487,850号;
第2,512,925号;および英国特許第789,8
23号に記載されているものが挙げられる。還元増感剤
または条件の具体例、例えば、ジメチルアミンボラン、
塩化第一スズ、ヒドラジン、高pH(pH8〜11)および
低pAg (pAg 1〜7)での熟成は、S. Collierにより
“Photographic Science and Engineering”,23,113
(1979年)に検討されている。意図的に還増感されたハ
ロゲン化銀乳剤の調製方法の例は、ヨーロッパ特許第0
348934 A1号(Yamashita)、ヨーロッパ特許
第0 369 491号(Yamashita)、ヨーロッパ特許
第0 371 388号(Ohashi)、ヨーロッパ特許第
0396 424号A1(Takada)、ヨーロッパ特許第
0 404 142号A1(Yamada)およびヨーロッパ
特許第0 435 355号A1(Makino)に記載され
ている。
【0033】アリールヨードニューム化合物はまた、第
VIII族金属、例えば、イリジウム、ロジウム、オスミユ
ームおよび鉄を用いてドーピングされた乳剤と共に用い
た場合、特に有用であり、このことはResearch
−Disclosure,1994年9月、Item
36544、第I節、(Kenneth Mason Publications,
Ltd, Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth, Ham
pshire PO10 7DQ, England発行)に記載されている。さ
らに、ハロゲン化銀乳剤の増感にイリジウムを使用する
ことについての一般的要約は、Carroll の“Iridium Se
nsitization :A Literature Review" , Photographic S
cience and Engineering ,Vol. 24, No. 6,1980年に
含まれている。イリジウム塩および写真用分光増感色素
の存在下で乳剤を化学増感することによるハロゲン化銀
乳剤の製造方法は、米国特許第4,693,965号に
記載されている。ある場合には、このようなドーパント
を包含せしめると、乳剤は、“The British Journal of
Photography Annual ”,1982年、201〜203頁に
記載されているように、カラー反転E−6プロセスで処
理した場合、フレッシュカブリが増加し、そしてコント
ラストセンシトメトリー曲線がより低くなる。
【0034】本発明と共に使用するのに適した写真要素
は単一層要素または多層多色要素であってよい。これら
はまた白黒要素であってよい。多色要素は可視光スペク
トルの3種の主要領域の各々感度を有する色素画像形成
単位を含有する。各単位はスペクトルの所定領域に感度
を有する、単一乳剤層または複数乳剤層からなることが
できる。画像形成単位層をはじめとする要素層は、当該
技術分野において知られている各種順序で配列すること
ができる。ハロゲン化銀要素は反転要素もしくはネガ要
素、または透過もしくは反射要素(カラー印画紙を含
む)であってよい。
【0035】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素形成カプラーと組合さった赤感性ハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層含むシアン色素画像形成単
位;少なくとも1種のマゼンタ色素形成カプラーと組合
さった緑感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層含む
マンゼンタ色素画像形成単位;および少なくとも1種の
イエロー色素形成カプラーと組合さった青感性ハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層含むイエロー色素画像形成
単位を担持する支持体を含んでなる。この要素は追加
層、例えば、フィルター層、中間層、オーバーコート
層、下塗り層等を含むことができる。
【0036】写真要素はまた透明な磁気記録層、例え
ば、透明支持体の下側上に磁性粒子含有層を含有するこ
ともでき、Research Disclosure
1992年11月、Item 34390,Kenneth Ma
son Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a North St
reet, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, England 発行に
記載されている。典型的に、要素は、約5〜約30ミク
ロンの全厚さ(支持体は除く)を有するであろう。さら
に、写真要素はアニールを施したポリエチレンナフタレ
ートフィルムベース、例えば、発明協会公開技報、N
o.94−6023,1994年3月15日発行(日本
国特許庁および日本の国会図書館)に記載されたものを
有してもよく、そして、Research Discl
osure,1994年6月、Item 36230、
(前出)に記載されているような少フォーマット系に、
そしてAdvanced Photo System 、特にKodakのAD
VANTIXフィルムもしくはカメラに用いてもよい。
【0037】以下の表では、(1)Research
Disclosure,1978年12月、Item
17643,(2)Research Disclos
ure,1989年12月、Item 308119、
および(3)Research Disclosur
,1994年9月、Item 36544(すべてKe
nneth Mason Publications Ltd., Dudley Annex, 12a N
orth Street, Emsworth,Hampshire PO10 7DQ, England
より刊行、その開示は引用することにより本明細書中に
包含する)を参考にする。以下の表および表に引用した
参考文献は、本発明要素に用いるために適切な特定成分
を表すものとして読むべきである。表およびその引用参
考文献はまた要素を製造し、露光し、処理しそして取り
扱うための適切な方法、並びに要素に含まれる画像をも
記載する。本発明と共に用いるのに特に適切な写真要素
およびそのような要素の処理方法は、Research
Disclosure,1995年2月、Item
37038、(前出、その開示は引用することにより本
明細書中に包含する)に記載されている。
【0038】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 参考文献 節 主題 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 I,II 粒子組成、 2 I,II, IX, X, 結晶形および調製 XI, XII, XIV, XV 乳剤調製 3 I,II, III,IX, A 硬化剤、塗布助剤、 & B 添加物等 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 III, IV 化学増感および 2 III, IV 分光増感/減感 3 IV, V ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 V UV色素、蛍光増白剤、 2 V ルミネセンス色素 3 VI ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 VI カブリ防止剤および 2 VI 安定剤 3 VII ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 VIII 吸収材料および 2 VIII, XIII, XVI 拡散材料、帯電 3 VIII, IX C & 防止層;マット剤 D ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 VII 画像カプラーおよび 2 VII 画像改質カプラー; 3 X 洗い出しカプラー;色素 安定剤および色相改質剤 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 XVII 支持体 2 XVII 3 XV ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3 XI 特定層配列 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3 XII, XIII ネガティブ作動性乳剤; 直接ポジ乳剤 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2 XVIII 露光 3 XVI ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 XIX, XX 化学処理; 2 XIX, XX, XXII 現像剤 3 XVIII, XIX, XX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3 XIV 走査およびデジタル処理操作 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 写真要素は、反復使用を意図した露光構造物中に、また
は限定使用を意図した露光構造物(シングルユースカメ
ラ、フィルム付きレンズ、または感光性材料パッケージ
ユニット等の各種の名称を有するもの)中に包含するこ
とができる。
【0039】写真要素は、電磁スペクトルの紫外域、可
視域および赤外域、同時に電子ビーム、β線、γ線、x
線、α粒子、中性子線、並びにレーダーにより生じる非
コヒーレント(ランダム相)形またはコヒーレント
(相)形の、他の形態の微粒子状および波状輻射エネル
ギーを含む各種形態のエネルギーで露光することができ
る。写真要素をx線で露光する場合は、これらの要素は
慣用の放射線写真要素に見出される特徴を有することが
できる。
【0040】写真要素は、好ましくは化学線(典型的に
スペクトルの可視域の)に露光して潜像を形成し、次に
処理して、好ましくは熱処理以外の方法により可視像を
形成する。以下の例は本発明の実施について具体的に説
明する。これらの例は本発明の可能なすべての変更物を
すべて示すことを意図するものではない。
【0041】
【実施例】例1 4リットルの反応容器にゼラチン水溶液(1リットルの
水、0.83gの酸化アルカリ処理ゼラチン、4.2mL
の4N硝酸溶液、1.12gの臭化ナトリウムからな
り、かつ9.39のpAg を有し、核形成に用いる総銀量
に基づいて14.77wt%のPLURONIC TM−
31R1界面活性剤を含む)を入れ、次いでその温度を
45℃に維持しながら5.33mLの硝酸銀水溶液(0.
72gの硝酸銀を含有する)および同量の臭化ナトリウ
ム水溶液(0.46gの臭化ナトリウムを含有する)を
1分間かけて一定速度で前記容器に同時に添加した。次
に、前記混合物に、混合1分後に14.2mLの臭化ナト
リウム水溶液(1.46gの臭化ナトリウムを含有す
る)を添加した。混合物の温度を60℃まで9分間かけ
て上昇させた。この時点で、43.3mLのアンモニア水
溶液(3.36gの硫酸アンモニウムおよび26.7mL
の2.5N水酸化ナトリウム溶液を含有する)を容器中
に添加し、次いで9分間混合した。次に、177mLのゼ
ラチン水溶液(16.7gの酸化アルカリ処理ゼラチ
ン、10.8mLの4N硝酸溶液および0.11gのPl
uronic TM−31R1界面活性剤を含有する)
を混合物に2分間かけて添加した。次に、7.5mLの硝
酸銀水溶液(1.02gの硝酸銀を含有する)および
7.7mLの臭化ナトリウム水溶液(0.66gの臭化ナ
トリウムを含有する)を一定速度で5分間添加した。次
に、474.7mLの硝酸銀水溶液(129gの硝酸銀を
含有する)および474.1mLの臭化ナトリウム水溶液
(82gの臭化ナトリウムを含有する)を同時に前記混
合物にそれぞれ1.5mL/分および1.62mL/分の速
度から開始して、その後64分間一定速度で添加した。
次に、253.3mLの硝酸銀水溶液(68.8gの硝酸
銀を含有する)および251.1mLの臭化ナトリウム水
溶液(43.4gの臭化ナトリウムを含有する)を同時
に前記混合物に一定速度で19分間かけて添加した。こ
のようにして得たハロゲン化銀乳剤を洗浄した。
【0042】この乳剤を次に最適レベルの慣用のイオウ
および金の増感剤を用いて化学増感した(EM−1)。
還元カブリを誘導するために、別の試料乳剤をアミンボ
ラン化合物でまず第一に処理し、次に同一のイオウおよ
び金の増感に付した(EM−2)。アミンボランでのこ
の処理により、小さい金属銀中心に帰因する同一のタイ
プおよびレベルのカブリが発生するが、このカブリは、
意図的な、偶然の、または元々の還元体により沈殿の際
に生じるものである。本発明のアリールヨードニューム
カルボキシレート、ヨードベンゼンジアセテート(化合
物1)(IBDA)(CAS Reg No.3240
−34−4)を、米国特許第2,105,274号に記
載されているジフェニルヨードニュームクロライド(D
PIC)(CAS Reg No.1483−72−
3)および水銀塩(Hg)(CASReg No.633
25−16−6)と比較した。アミンボラン処理とそれ
に続くイオウと金の増感の間に、乳剤中に添加すること
により、各化合物をEM−2の一部に添加した。慣用の
カブリ防止剤、例えば、テトラアザインデン(TAI)
(CAS Reg No.38299−08−0)およ
びフェニルメルカプトテトラゾール(PMT)(CAS
Reg No.86−93−1)を同様に、アミンボ
ラン処理乳剤に添加した。これらの乳剤を次にゼラチ
ン、水および塗布助剤で希釈し、青味がかったセルロー
スアセテート支持体上に注形した。乳剤層を次にゼラチ
ン、水、塗布助剤およびビニルスルホン硬化剤を含有す
るオーバーコートで硬化した。得られた乾燥塗膜を0.
02秒白色光で露光し、次いでKodak RP X−
OMATで現像した。第1表は乳剤塗膜の最少濃度(D
−min)および相対スピードを示す。
【0043】
【表1】
【0044】第1表の結果は、本発明のアリールヨード
ニュームカルボン酸塩は、水銀塩により得られるのと同
等の点まで還元カブリを低減できることを示している。
還元カブリを排除できるので、所望の非還元カブリ乳剤
の写真応答が、感度を有意に低下させることなく達成さ
れる。加えるに、極めて近接するジフェニルヨードニュ
ームクロライドは、カブリ濃度を低下させることができ
ず、その上なお感度がかなり低下した。慣用のカブリ防
止剤であるテトラアザインデンおよびフェニルメルカプ
トテトラゾールもまた乳剤増感後のカブリ抑制剤として
のそれらの有用性が知られているにも拘らず、カブリを
低下させることができなかった。例2 例1で用いた同一乳剤(EM−1)の一部を再びアミン
ボランで処理し、次いでイオウと金の増感を施した(E
M−2A)。DPICおよびジフェニルヨードニューム
アセテート(DPIAc)(CAS Reg No.1
3190−17−1)を、IBDAと比較して、例1の
化合物と同一のやり方で対イオンの効果を比較した。こ
れらの結果を第2表に示す。
【0045】
【表2】
【0046】第2表の結果は、IBDAと結合している
アセテートイオンは、カブリ低下の原因ではないことを
示しており、その理由はジフェニルヨードニュームイオ
ン上のアセテートイオンが、ジフェニルヨードニューム
イオン上のクロライドイオンとは異ならない効果を与え
たからである。例3 乳剤A ゼラチン解膠剤と消泡剤Pluronic剤を含有する
十分に撹拌された反応器中に、硝酸銀および塩化ナトリ
ウムを等モル添加することにより、純粋なハロゲン化乳
剤を沈殿させた。反応器には、酸化ゼラチンが7.9
%、NaClが0.038Mであり、1.8gの消泡剤
を含有する溶液4.5Lが含まれていた。反応容器の内
容物を55℃に維持し、pClを1.7に調整した。5
5℃のこの撹拌溶液に、AgNO3 が2.6Mの溶液2
7.7mLおよびNaClが2.8Mの溶液26.9mLを
同時に27.7mL/分で1分間添加した。
【0047】次に2.6M硝酸銀溶液および2.8M塩
化ナトリウム溶液を同時に、27.7mL/分から123
mL/分の線状増加流速で20分間添加した。2.6M硝
酸銀溶液および2.8M塩化ナトリウム溶液を次に同時
に123mL/分で40分間添加した。この乳剤を40℃
まで5分間かけて冷却した。得られた乳剤は、縁端長が
0.4μmの立方粒子塩化銀乳剤であった。次にこの乳
剤を限外ろ過ユニットを用いて洗浄し、最終pHおよびp
Clをそれぞれ5.6および1.7に調整した。乳剤B 2.6M硝酸銀溶液が、銀1モル当り3×10-7モルの
塩化第一水銀を含有した以外は、乳剤Aと同様にして乳
剤Bを調製した。乳剤C 2.6M硝酸銀溶液が、銀1モル当り7.5×10-5
ルのIBDAを含有した以外は乳剤Aと同様にして乳剤
Cを調製した。
【0048】乳剤A〜Cを、40℃で溶融し、次に最適
量の以下の構造の緑色増感色素を添加し、続いて最適量
のコロイド状金スルフィドを添加し、その後60℃まで
加熱し、次に45分間維持することにより増感した。そ
の後、この乳剤を40℃まで冷却し、次いで1−(3−
アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
を添加し、続いて臭化カリウムを添加した。すべての乳
剤A〜Cを平方フィート当り26mgの銀(または280
mg Ag /m2 )で、カプラーIと共に樹脂被覆紙支持体
上に塗布した。これらの塗膜をゼラチン層でオーバーコ
ーティングし、塗膜全体をビス(ビニルスルホニルメチ
ル)エーテルで硬化させた。
【0049】これらの塗膜をステップウェッジを介して
3000Kタングステン光源で0.10秒の露光時間で
露光した。すべての塗膜をKODAK(商標)Ekta
color RA−4で処理した。
【0050】
【化6】
【0051】
【表3】
【0052】第3表の結果は再び、本発明のアリールヨ
ードニュームカルボン酸塩が、還元カブリを、第一水銀
塩により得られるものと同等の点まで低減することがで
き、このような低減は、アリールヨードニューム化合物
を沈殿中に添加した場合に達成できることを示すもので
ある。乳剤A〜Cの塗膜を、ステップウェッジを介して
3000Kタングステン光源を用いて10-4秒の高強度
短時間露光および10-2秒の長時間露光で露光した。各
露光の総エネルギーを一定レベルに保持した。スピード
は、最少濃度より一定レベル上での相対logスピード
×100として報告する。これらの相対スピード単位で
は、例えば、30のスピード差は0.30log Eの
差(Eはルックス−秒で表した露光量)である。これら
の露光は次表では“光学感度(optical sen
sitivity)”と称する。
【0053】これらの塗膜をまた543nmのレーザーセ
ンシトメーター、250ピクセル/インチの解像度、5
0.8μmのピクセルピッチ、1ピクセル当り1マイク
ロ秒の露光時間を用いて露光した。これらの露光は次表
で“デジタル感度(degital sensitiv
ity)”と称する。
【0054】
【表4】
【0055】例4 立方形粒子塩化銀乳剤を例3のように調製した。この乳
剤:乳剤Dを例4aおよび4bで用いた。この乳剤を慣
用法(当該技術分野において知られている)により、マ
ゼンタおよびシアン仕上げフォーマットを用いて最適増
感した。各仕上げにおいて、一連の化学増感剤、分光増
感剤、リップマン臭化銀およびカブリ防止剤の添加は同
一であった。しかしながら、2種類の有意に異なる増感
剤を用いた:金スルフィドおよび金(I)−プラス−イ
オウ。操作の詳細は以下の例に記載する。
【0056】マゼンタ増感乳剤はマゼンタ増感色素SS
−1で増感した。樹脂塗布紙支持体上に塗布する直前
に、マゼンタ増感乳剤をマゼンタ色素形成カプラー;カ
プラーIと二重(dual)混合した。赤色増感乳剤を
赤色増感色素;色素SS−2で増感した。樹脂塗布紙支
持体上に塗布する直前に、シアン増感乳剤をシアン形成
カプラー;カプラー2と二重混合した。
【0057】
【化7】
【0058】樹脂塗布紙支持体上に、マゼンタ増感乳剤
を1平方フィート当り26mg銀で塗布し、一方シアン増
感乳剤を1平方フィート当り17mg銀で塗布した。これ
らの塗膜をゼラチン層でオーバーコティングし、塗膜全
体をビス(ビニルスルホニルメチル)エーテルで硬化し
た。これらの塗膜を、ステップウェッジを介して300
0Kタングステン光源を用いて0.10秒の露光時間で
露光した。すべての塗膜をKODAK(商標)Ekta
color RA−4プロセスで処理した。例4a 本例では、マゼンタカラー記録について、ヨードベンゼ
ンジアセテートの存在下で増感した純粋な塩化銀立方形
乳剤を比較する。増感についての詳細は以下のとおりで
あった: パート1.1:最適量の緑色増感色素(SS−1)の添
加、続いて最適量のコロイド状金−スルフィドの添加、
その後60℃まで45分間加熱することにより、塩化銀
乳剤Dの一部を最適増感した。この乳剤を40℃まで冷
却し、次いで1−(3−アセトアミドフェニル)5−メ
ルカプトテトラゾールを添加し、その後リップマン臭化
銀を添加した。
【0059】パート1.2:2mgのヨードベンゼンジア
セテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加し
た以外はパート1.1と同様にして、塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 パート1.3:10mgのヨードベンゼンジアセテート/
Ag mole を仕上げの第一添加物として添加した以外はパ
ート1.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一部を増感し
た。
【0060】パート1.4:25mgのヨードベンゼンジ
アセテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加
した以外はパート1.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 パート1.5:35mgのヨードベンゼンジアセテート/
Ag mole を仕上げの第一添加物として添加した以外はパ
ート1.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一部を増感し
た。
【0061】パート1.6:50mgのヨードベンゼンジ
アセテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加
した以外はパート1.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 センシトメトリーについてのデータを第5表に要約す
る。
【0062】
【表5】
【0063】金−スルフィド増感非熟成塩化銀立方形乳
剤は、マゼンタ仕上げフォーマットにおいて、増感の際
粒子表面中にヨードベンゼンジアセテートを包含せしめ
ることによる有益な効果を示している。金−スルフィド
マゼンタ増感においてヨードベンゼンジアセテートが存
在すると、写真パラメーターの他の変化を引き起すこと
なくフレッシュカブリを有意に低減した。例4b 本例では、シアンカラー記録について、酸化ゼラチン中
で製造され、そしてヨードベンゼンジアセテートの存在
下で増感した非熟成の純粋な塩化銀立方乳剤を比較す
る。増感についての詳細は以下のとおりであった: パート2.1:最適量のスチルベンの添加、続いて65
℃までの加熱により、塩化銀乳剤Dの一部を最適増感し
た。乳剤を65℃に10分間保持し、次いでリップマン
臭化銀を添加し、その後、最適量の溶解性金(I)増感
剤を添加した。その後、最適量のイオウ−増感剤を添加
し、続いてシアン分光増感色素(SS−2)を添加し、
その後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メル
カプトテトラゾールを添加した。この乳剤を40℃まで
冷却した。
【0064】パート2.2:2mgのヨードベンゼンジア
セテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加し
た以外はパート2.1と同様にして、塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 パート2.3:10mgのヨードベンゼンジアセテート/
Ag mole を仕上げの第一添加物として添加した以外はパ
ート2.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一部を増感し
た。
【0065】パート2.4:25mgのヨードベンゼンジ
アセテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加
した以外はパート2.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 パート2.5:35mgのヨードベンゼンジアセテート/
Ag mole を仕上げの第一添加物として添加した以外はパ
ート2.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一部を増感し
た。
【0066】パート2.6:50mgのヨードベンゼンジ
アセテート/Ag mole を仕上げの第一添加物として添加
した以外はパート2.1と同様にして塩化銀乳剤Dの一
部を増感した。 センシトメトリーについてのデータを第6表に要約す
る。
【0067】
【表6】
【0068】金(I)−プラス−イオウ増感非熟成の純
粋な塩化銀立方形乳剤は、シアン仕上げフォーマットに
おいて、増感の際粒子表面中にヨードベンゼンジアセテ
ートを包含せしめることによる有益な効果を示してい
る。金(I)−プラス−イオウシアン増感においてヨー
ドベンゼンジアセテートが存在すると、フレッシュカブ
リを有意に低減し、しかもコントラストを高める。シア
ン金(I)−プラス−イオウ仕上げフォーマットにおい
て、ヨードベンゼンジアセテートが存在してもすべての
他の写真パラメーターは影響されなかった。好ましい実施態様 〈態様1〉式:
【0069】
【化8】
【0070】(前記式中、R1 ,R2 およびR3 は、独
立してH、脂肪族基、芳香族基、複素環式基、アルコキ
シ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、スル
ホニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、シアノ
基、ニトロ基、スルホ基、アルキルスルホキシド基もし
くはトリフルオロアルキル基であるか、またはR1 ,R
2 およびR3 のいずれか2つが一緒になって5−もしく
は6−員環系または多重環系を形成するのに必要な原子
を表し;R4 は、カルボン酸塩または0- であり;wは
0または1であり;そしてX-はアニオン性対イオンで
あり;R3 がカルボキシル基またはスルホ基である場合
は、wは0であり、かつR4 は0- である)により表さ
れるアリールヨードニューム化合物の存在下で沈殿およ
び/または化学増感したハロゲン化銀乳剤を含んでなる
ハロゲン化銀写真要素。 〈態様2〉R1 ,R2 およびR3 が独立してH、ハロゲ
ン原子、または脂肪族、芳香族もしくは複素環式の基で
ある態様1記載の写真要素。 〈態様3〉R1 ,R2 およびR3 が独立してH、炭素数
1〜10のアルキル基または炭素数6〜10のアリール
基である態様2の写真要素。 〈態様4〉R1 およびR2 が独立してH、ハロゲン原子
または脂肪族、芳香族もしくは複素環式の基であり、そ
してR3 がスルホまたはカルホキシル基である態様1記
載の写真要素。 〈態様5〉R1 およびR2 が独立してH、炭素数1〜1
0のアルキル基または炭素数6〜10のアリール基であ
る態様4記載の写真要素。 〈態様6〉R4 がアセテート、ホルメート、ベンゾエー
トまたはトリフルオロアセテートである態様1記載の写
真要素。 〈態様7〉前記アリールヨードニューム化合物の濃度が
1×10-9〜10×10 -3 mol/mol Agである態様1記
載の写真要素。 〈態様8〉ハロゲン化銀乳剤を、アリールヨードニュー
ム化合物の存在下で化学増感し、かつアリールヨードニ
ューム化合物の濃度が10×10-7〜1×10-3mol/m
ol Agである態様7記載の写真要素。 〈態様9〉ハロゲン化銀乳剤をアリールヨードニューム
化合物の存在下で沈殿させる態様1記載の写真要素。 〈態様10〉アリールヨードニューム化合物の濃度が1
×10-9〜1×10-4 mol/mol Agである態様9記載の
写真要素。 〈態様11〉ハロゲン化銀乳剤の製造方法であって、乳
剤を沈殿させそして化学増感することを含み、さらに化
学増感前または化学増感中の任意の時点で、前記乳剤に
式:
【0071】
【化9】
【0072】(前記式中、R1 ,R2 およびR3 は、独
立してH、脂肪族基、芳香族基、複素環式基、アルコキ
シ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシル基、スル
ホニル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、シアノ
基、ニトロ基、スルホ基、アルキルスルホキシド基もし
くはトリフルオロアルキル基であるか、またはR1 ,R
2 およびR3 のいずれか2つが一緒になって5−もしく
は6−員環系または多重環系を形成するのに必要な原子
を表し;R4 は、カルボン酸塩または0- であり;wは
0または1であり;そしてX-はアニオン性対イオンで
あり;R3 がカルボキシル基またはスルホ基である場合
は、wは0であり、かつR4 は0- である)により表さ
れるアリールヨードニューム化合物を添加することを含
む方法。 〈態様12〉R1 ,R2 およびR3 が独立してH、ハロ
ゲン原子、または脂肪族、芳香族もしくは複素環式の基
である態様11記載の方法。 〈態様13〉R1 ,R2 およびR3 が独立してH、炭素
数1〜10のアルキル基または炭素数6〜10のアリー
ル基である態様12の方法。 〈態様14〉R1 およびR2 が独立してH、ハロゲン原
子または脂肪族、芳香族もしくは複素環式の基であり、
そしてR3 がスルホまたはカルホキシル基である態様1
1記載の方法。 〈態様15〉R1 およびR2 が独立してH、炭素数1〜
10のアルキル基または炭素数6〜10のアリール基で
ある態様14記載の方法。 〈態様16〉R4 がアセテート、ホルメート、ベンジエ
ートまたはトリフルオロアセテートである態様11記載
の方法。 〈態様17〉前記アリールヨードニューム化合物の濃度
が1×10-9〜10×10-3 mol/mol Agである態様1
1記載の方法。 〈態様18〉ハロゲン化銀乳剤を、アリールヨードニュ
ーム化合物の存在下で化学増感し、かつアリールヨード
ニューム化合物の濃度が10×10-7〜1×10 -3 mol
/mol Agである態様17記載の方法。 〈態様19〉ハロゲン化銀乳剤の沈殿の開始時または沈
殿中に、アリールヨードニューム化合物を添加する態様
11記載の方法。 〈態様20〉アリールヨードニューム化合物の濃度が1
×10-9〜1×10-4 mol/mol Agである態様19記載
の方法。
【0073】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
考にして詳細に述べたが、本発明の範囲内で変更および
修正を行うことができることが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャジー ジーノン マイドラーツ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,ロスト フェザー ドライ ブ 45

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (前記式中、R1 ,R2 およびR3 は、独立してH、脂
    肪族基、芳香族基、複素環式基、アルコキシ基、ヒドロ
    キシ基、ハロゲン原子、アリールオキシ基、アルキルチ
    オ基、アリールチオ基、アシル基、スルホニル基、アシ
    ルオキシ基、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、ス
    ルホ基、アルキルスルホキシド基もしくはトリフルオロ
    アルキル基であるか、またはR1 ,R2 およびR3 のい
    ずれか2つが一緒になって5−もしくは6−員環系また
    は多重環系を形成するのに必要な原子を表し;R4 は、
    カルボン酸塩または0- であり;wは0または1であ
    り;そしてX-はアニオン性対イオンであり;R3 がカ
    ルボキシル基またはスルホ基である場合は、wは0であ
    り、かつR4 は0- である)により表されるアリールヨ
    ードニューム化合物の存在下で沈殿および/または化学
    増感したハロゲン化銀乳剤を含んでなるハロゲン化銀写
    真要素。
JP10002398A 1997-01-08 1998-01-08 ハロゲン化銀写真要素 Ceased JPH10206998A (ja)

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