JPH10287352A - 容器用断熱蓋 - Google Patents

容器用断熱蓋

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Publication number
JPH10287352A
JPH10287352A JP9096015A JP9601597A JPH10287352A JP H10287352 A JPH10287352 A JP H10287352A JP 9096015 A JP9096015 A JP 9096015A JP 9601597 A JP9601597 A JP 9601597A JP H10287352 A JPH10287352 A JP H10287352A
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JP
Japan
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lid
container
resin
sheet
heat insulating
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Pending
Application number
JP9096015A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kobayashi
敏朗 小林
Yoshinori Kajimoto
吉則 梶本
Masayoshi Iwata
正義 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器への蓋装着を自動機ラインで実施しても蓋
が割れることがなく、また内容物を充填した容器を段積
みした際にも、蓋が変形し嵌合性が低下することがな
い。 【解決手段】スチレン系樹脂を基材樹脂とする押出発泡
シート、または前記押出発泡シートに樹脂フィルムを積
層したシートを熱成形した厚みが0.3〜3.0mm、
密度が0.05〜0.80g/ccの容器用断熱蓋であ
って、スパン100mmでの押し曲げ試験における座屈
点荷重が25〜100g/cm、かつ撓み量が30〜8
0mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器用断熱蓋に関
し、特に即席ラーメン、即席焼きそば等の食品容器の蓋
として好適に使用できる容器用断熱蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、即席ラーメン、即席焼き
そば等の即席麺容器に対して用いる容器用蓋の場合、気
密性を重視して非発泡樹脂シートを成形した蓋が広く用
いられている。しかし、このような非発泡樹脂シートを
成形した蓋では、容器本体と蓋との嵌合気密性は維持で
きる反面、蓋そのものの断熱性が劣るため、容器内の内
容物を充分に保温できるようなものではなかった。特
に、即席焼きそばのように麺を熱湯でもどすため、いっ
たん容器に熱湯を注入した後、この熱湯を流し出してか
ら食する場合には、断熱性に劣る非発泡樹脂シートを成
形した蓋では火傷を負う危険があった。
【0003】特開平8−230915号公報には、発泡
シートを基材樹脂として使用し、これを発泡成形した食
品容器用断熱蓋が開示されている。また、該公報には発
泡シートにスチレンーブタジエンブロック共重合体を含
有させた樹脂フィルムを積層することで、脆さを改善で
き、成形後に抜き加工してシートから蓋を分離する際に
蓋の周囲が割れたりすることを防止することができる
と、されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような容
器用断熱蓋を、例えば食品容器の蓋として使用する場合
に、実際には、即席麺メーカーで麺充填容器へ蓋を被覆
する方法として、自動機にて高速で連続的に行われるこ
とが多く、この際、充分に嵌合させるために、いったん
蓋を湾曲させた後、被覆ロールを使用してしごきながら
容器本体に装着する方法が採用されているので、上記の
ような発泡シートにて成形された蓋は、蓋を湾曲させた
際に割れるという問題を生じた。このような割れを回避
するために、人手で蓋を装着することも可能であるが、
非効率的であるばかりか、このような蓋は輸送時、実食
時に、蓋の周辺嵌合部、あるいは湯切り用切り起こし部
が割れたり、切断する恐れがあり性能的に不充分であっ
た。また、内容物を充填した容器を段積みした際に、蓋
が変形し嵌合性が低下することが生じた。
【0005】そこで、本発明者らは、上記の問題点を解
消することを目的として、自動機にて高速で連続的に容
器へ蓋を被覆する際に、いったん蓋を湾曲させて被覆ロ
ールにかける行程で割れが生じず、内容物を充填した容
器を段積みした際に、蓋が変形し嵌合性が低下すること
がない容器用断熱蓋であって、かつ高い断熱性を有し、
火傷や手を切る等のおそれがない蓋を提供せんとして鋭
意検討した結果、完成したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、スチレン系樹
脂を基材樹脂とする押出発泡シート、または前記押出発
泡シートに樹脂フィルムを積層したシートを熱成形した
厚みが0.3〜3.0mm、密度が0.05〜0.80
g/ccの容器用断熱蓋であって、スパン100mmで
の押し曲げ試験における座屈点荷重が25〜100g/
cm、かつ撓み量が30〜80mmであることを特徴と
する容器用断熱蓋である。
【0007】本発明の容器用断熱蓋を構成する発泡樹脂
シートの基材樹脂であるスチレン系樹脂としては、スチ
レン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピル
スチレン、ジメチルスチレン、クロルスチレン、ブロモ
スチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン等のスチレ
ン単量体の単独重合体、又はアクリロニトリル、メタク
リロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
エステル(例えばメチル、エチル等のエステル)、メタ
クリル酸(例えばメチル、エチル等のエステル)、無水
マレイン酸、ブタジエン等のビニル単量体との共重合体
が挙げられる。具体的には、ポリスチレン樹脂、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共
重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、耐衝
撃性ポリスチレン樹脂(HIPS)、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン三元共重合体等の耐熱性、耐衝撃性に優れた樹
脂が挙げられる。
【0008】上記基材樹脂には、脆性改善の観点から、
ゴム分が含まれるものが好ましく、また、ゴム分が含ま
れないものにはゴム分を添加することが好ましい。ここ
で、ゴム分としては、種々のものが用いられるが、ブレ
ンド成分とし用いる場合にはブタジエンゴム、エチレン
−プロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等を添加
して用いるのが好適であり、共重合成分として用いる場
合には、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のモ
ノマー又はオリゴマーを所定のモル比で共重合してなる
ポリスチレン系樹脂を用いるのが好適である。
【0009】上記基材樹脂は、公知の押出発泡成形に付
されることにより押出発泡シートが得られる。押出発泡
法は、所望の密度となるように押出機に基材樹脂、発泡
剤及び添加剤を入れ、溶融及び混合した後、ダイから押
し出すことにより行われる。なお、予め他の押出機で基
材樹脂、発泡剤及び添加剤を均一に溶解し及び混合した
後、押出機に送ってもよい。
【0010】押出発泡成形に際して使用できる発泡剤
は、公知のものをいずれも使用できる。具体的には、分
解型発泡剤、気体又は揮発性の発泡剤が使用できる。分
解型発泡剤としては、例えば、炭酸アンモニウム、重炭
酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウ
ム、カルシウムアジド、ナトリウムアジド、ホウ水素ナ
トリウム等の無機系分解性発泡剤、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビススルホルムアミド、アゾビスイソブチロニ
トリル及びジアゾアミノベンゼン等のアゾ化合物、N,
N’−ジニトリソペンタンメチレンテトラミン及びN,
N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミ
ド等のニトロソ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド、p−トルエンスルホニルヒドラジド及びp,p’−
オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジド、p−ト
ルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリ
アジン、バリウムアゾジカルボキシレート、クエン酸等
が挙げられる。これら発泡剤は、単独でも組み合わせて
もよい。更に、分解温度、発生ガス量及び分解速度を調
節するために公知の発泡助剤を添加してもよい。
【0011】気体の発泡剤としては、窒素、炭酸ガス、
プロパン、n−ブタン、i−ブタン、tert−ブタ
ン、メチルエーテル等が挙げられる。一方、揮発性の発
泡剤としては、エーテル、石油エーテル、アセトン、ペ
ンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプ
タン、イソヘプタン、ベンゼン、トルエン等が挙げられ
る。また、上記以外にも水を使用することができる。上
記発泡剤のうち、n−ブタン、i−ブタン、窒素、炭酸
ガスが好ましい。
【0012】添加剤としては、例えば、フィラー、核剤
(タルク、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウ
ム、炭酸カルシウム、クレー、クエン酸等)、着色剤、
難燃剤、滑剤(炭化水素、脂肪酸系、脂肪酸アミド系、
エステル系、アルコール系、金属石鹸シリコン油、低分
子ポリエチレン等のワックスなど)、展着剤(流動パラ
フィン、ポリエチレングリコール、ポリブテン等)、分
散剤等が挙げられる。これら添加剤は、所望の性質を有
する熱可塑性樹脂の発泡体を得るのに、及び容器用断熱
蓋としての性能を損なわない範囲で添加することが好ま
しい。フィラーの含有量は、基材樹脂に対して0.5〜
10重量%であることがより好ましい。フィラーの含有
量が0.5重量%未満の場合、気泡が細かくならず、成
形品の表面平滑性が悪くなるので好ましくない。一方、
10重量%を超える場合、実用時に水蒸気が蓋にしみこ
み易くなり、湯切り時に手が熱く、容器を支えられなく
なるので好ましくない。
【0013】本発明のスチレン系樹脂を基材樹脂とする
押出発泡シートに積層する樹脂フィルムとしては、スチ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂のフ
ィルムが使用できるが、特に、スチレン系樹脂フィルム
を使用して、このフィルム樹脂にゴム分を含有させると
更なる脆性改良効果が得られるから好ましい。更に、裏
面に印刷がほどこされたフィルムの場合には、ゴム含有
樹脂として、スチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂
を用いると、フィルムの透明性を損なわず印刷柄が鮮明
になり好ましい。
【0014】本発明のスチレン系樹脂を基材樹脂とする
押出発泡シート、または前記押出発泡シートに樹脂フィ
ルムを積層したシートを熱成形した容器用断熱蓋の厚み
は0.3〜3.0mmである必要があり、厚みが0.3
mm未満では、蓋としての強度が弱くなり、断熱性も悪
くなる。厚みが3.0mmを越えると成形時の型との精
度が悪くなり、嵌合機密性の低い蓋となる。密度が0.
05g/cc未満では、成形品としての蓋自体の樹脂量
が少なくなり、強度が弱くなる。密度が0.8g/cc
を越えると厚みを厚くしても断熱性が悪く、また材質が
硬くなりすぎるので、手切りとか割れが発生しやすくな
る。
【0015】本発明のスチレン系樹脂を基材樹脂とする
押出発泡シート、または前記押出発泡シートに樹脂フィ
ルムを積層したシートを熱成形した容器用断熱蓋の押し
曲げ試験における座屈点荷重は25〜100g/cmで
ある必要があり、押し曲げ試験における座屈点荷重が2
5g/cm未満では、蓋自体が柔らかすぎるため、僅か
の外力で変形したり、容器本体との嵌合が弱くなる。ま
た、座屈点荷重が100g/cmを越えると、蓋自体が
硬すぎるため、容器本体に蓋を被覆し難くなる。
【0016】また、押し曲げ試験における撓み量が30
mm未満では、自動機ラインあるいは輸送中に蓋が割れ
る恐れがあり、撓み量が80mmを越えると、蓋付き容
器を段積みした際に蓋の形状変形が大きく、嵌合機密性
の低下を招来するので、本発明の断熱蓋では30〜80
mmの撓み量が必要であるが、特に好ましい撓み量とし
ては、40〜60mmである。
【0017】さらに、本発明の断熱蓋として、実食時に
熱湯を注いだ後、蓋を装着したまま湯切りをするような
用途、例えば即席焼きそば容器用の蓋では、特に高温時
の寸法安定性が必要であるので、温度100℃で150
秒間加熱した後の寸法を加熱前の寸法で除した加熱寸法
変化率が、MD方向、TD方向ともに0.8〜1.1で
あり、かつ厚み方向には0.9〜1.3であることが好
ましい。ここで、MD方向とは、発泡シートの押出方向
であり、TD方向とは発泡シートの押出方向と直角する
方向をいう。このMD方向及びTD方向への加熱寸法変
化率が0.8未満では、熱により収縮変形を起こし、蓋
がよじれたり、外れたりし易くなる。また、前記変化率
が1.1を越えると、熱により膨張変形を起こし、蓋と
しての嵌合機密性が悪くなり、保温効果を損なったり、
湯切り時に湯切り口以外から湯が洩れやすくなる。さら
に、厚み方向の加熱寸法変化率についても、0.9未満
では収縮変形を起こし、1.3を越えると膨張変形を起
こし、いずれの点からも高温時の形状変形や嵌合機密性
の低下を招来する。
【0018】本発明の断熱蓋を構成する押出発泡シート
の基材樹脂中には、4〜40重量%のゴム分を含有して
いることが好ましい。ゴム分を含有した物は蓋の脆性改
良に効果があるが、含有量が4重量%未満では、効果が
不充分で麺充填ラインでの割れを完全に防止できない。
また、含有量が40重量%を越えると、樹脂の発泡効率
が低下するとともに、発泡シートの表面が荒れ、表面平
滑性が悪くなる。
【0019】本発明のスチレン系樹脂を基材樹脂とする
押出発泡シートに樹脂フィルムを積層するには、前記発
泡シートに樹脂フィルムを共押出により積層する方法
や、後から加熱ロールや接着剤等を使用して積層する方
法等いずれの方法も使用できる。特に、裏面に印刷がほ
どこされたフィルムを積層すると美麗な蓋が成形でき
る。また、ポリスチレン系樹脂を基材樹脂とする押出発
泡シートに積層する樹脂フィルムは、前記押出発泡シー
トの片面に設けても良く、両面に設けても良い。
【0020】具体的な非発泡フィルムの積層方法として
は、(1)インライン又はアウトラインで、押出機より
押出された熱可塑性樹脂からなる非発泡フィルムを冷却
しきらないうちに、直接、押出発泡シートに積層する方
法、(2)インライン又はアウトラインで、押出機より
押出された熱可塑性樹脂をバインダーとして、あらかじ
め準備された熱可塑性樹脂の非発泡フィルム(あらかじ
め印刷を施してあるものでも、無地のものでも良い)を
押出発泡シート又は挟圧処理シートに積層する方法、
(3)あらかじめ準備された熱可塑性樹脂の非発泡フィ
ルム(無地又は印刷品)を加熱ロールで加熱しながら、
押出発泡シート又は挟圧処理シートに圧着して積層する
方法、(4)押出発泡シートと非発泡フィルムを合流・
積層させてから、ダイから押出して、積層発泡シートを
得る共押出と呼ばれる方法等が採用できる。
【0021】本発明の容器用断熱蓋は、蓋としての実用
強度と、割れない柔軟性を兼備した断熱蓋である点が重
要な特徴である。この特徴は、蓋の押し曲げ試験におけ
る座屈点荷重と撓み量にて定量的に表すことができる。
具体的には、Orientic Corporatio
n製のテンシロンUCT−10Tを使用し、図1に示す
ように、容器用断熱蓋1をスパン100mmにて設置し
た支持具2の上に、蓋表面側を上にして、蓋中心が支持
スパン2,2’の中央になるようにセットした後、支持
具と平行に、蓋の中心線上を横断して線圧縮できる押し
曲げ治具3にて、毎分200mmの圧縮速度で押し曲
げ、蓋が座屈するまでの荷重と撓み量をチャート紙に記
録し、座屈した時点での、単位長さ当たりの荷重及び撓
み量を読みとることにより数値化できる。上記測定に
て、座屈点荷重が25〜100g/cmの範囲にあり、
且つ撓み量が30〜80mmの範囲にあるものが本発明
の容器用断熱蓋である。
【0022】座屈点荷重と撓み量を上記範囲にコントロ
ールする手段としては、基材樹脂にゴム成分を含有さ
せ、更に含有量を基材樹脂に対して、4〜40重量部の
範囲とするのが有効である。また、発泡シートの気泡の
大きさもシートの柔軟性に影響するので、平均気泡径は
0.1〜0.2mmの範囲とするのが好ましい。そのた
めには、容器用断熱蓋を構成する押出発泡シートの基材
樹脂に気泡調整剤としてタルク、炭酸カルシウム、シリ
カ等の無機微粉末を1〜5重量部添加すると効果的であ
る。
【0023】さらに、本発明の容器用断熱蓋は、MD方
向、、TD方向、および厚み方向の加熱寸方変化率を調
整することにより、高温時の寸法安定性に優れた蓋とす
ることができる。上記変化率は、容器用断熱蓋の平坦な
部分より50mm×50mm角に切り取った切片を、1
00℃のギアオーブンで150秒間加熱した後の切片の
寸法変化を測定したものであり、MD方向、TD方向は
切片全体、厚みは切片中央部の寸法変化を測定したもの
である。具体的には、加熱後の寸法を加熱前の寸法で除
した数値であって、MD方向、TD方向の加熱寸法変化
率がともに0.8〜1.1であり、厚み方向の変化率が
0.9〜1.3の範囲にあるものが本発明の容器用断熱
蓋である。
【0024】MD方向、TD方向、及び厚み方向の加熱
寸法変化率を上記範囲にコントロールする手段として
は、発泡シートの気泡を連続気泡化するのが有効であ
る。発泡シートの連続気泡率が高ければ高い程、加熱時
の寸安定性は向上するが、強度は逆に低下する。従っ
て、好ましい連続気泡率としては30〜80%の範囲で
ある。発泡体の気泡構造が独立気泡となるか、連続気泡
となるかは、発泡性樹脂組成物の押し出し樹脂温度に特
に左右される。発泡適性温度領域内で比較的樹脂温度が
高い場合は、押し出された後の気泡形成時に気泡膜が破
れ、連続気泡になりやすい。逆に樹脂温度が低い場合は
樹脂の伸長強度があるため、気泡形成時に気泡破れがな
く、独立気泡になりやすい。従って、樹脂温度は発泡適
性領域内でできるだけ高く保持することが好ましい。
【0025】本発明である容器用断熱蓋をポリスチレン
系樹脂を基材樹脂とする押出発泡シート、または前記押
出発泡シートに樹脂フィルムを積層したシートから熱成
形する方法について説明する。熱成形の方法としては、
厚みの薄い成形品を成形するのに好適な接触加熱成形と
称されているものが好適である。即ち、所定温度に加熱
された熱板と雌型を用い、両者間に成形するシートを挟
み、シートを熱板に密着させて加熱後、熱板に多数形成
してある小孔から圧縮空気を送給して、反対側の雌型に
押し付ける。この時、雌型に多数形成してある小孔から
吸引して、雌型内の形状にシートを沿わせて成形する方
法である。
【0026】また、他の成形方法としては、発泡シート
の成形で主に用いられ成型方法(厚みの厚い成形品に適
している)がいずれも使用できる。例えば、シートを加
熱ゾーンに通して、両側から加熱して、軟化させ、成形
ゾーンにて、成形する方法が挙げられ、これら方法には
大きく分けて、片面真空成形、両面真空成形、マッチモ
ールド成形などが該当する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の容器用断熱蓋の例を図
2、図3に示す。図2は角形断熱蓋の平面図であり、図
3は図2に示した断熱蓋の底面図である。図2、図3に
おいて、符号4は容器用断熱蓋、符号5は周辺嵌合溝、
符号6,6′は空気用又は湯切り用の切り起し部、7は
周辺嵌合溝5の内側に突出した細突条、8は印刷部分を
示している。上記周辺嵌合溝5や細突条7は、図4に部
分断面図として示すように容器本体10との嵌合性をよ
くしているものである。
【0028】また、容器用断熱蓋の形状構造としても上
記角形のほか種々実施できる。例えば、図5および図6
には形状の異なる円形の場合の容器用断熱蓋の平面図と
底面図とを示してあり、切り起し部6,6′や細突条7
を有している点は先の角型断熱蓋の例と同様である。な
お、上記では円形及び角形の容器用断熱蓋を例として挙
げたが、これらに限定されるものではなく、対応する容
器の形状に合わせて適宜変更することができる。
【0029】また、本発明の方法により製造された容器
用断熱蓋を利用できる容器本体は、その形状、素材等を
特に限定されるものではない。例えば、合成樹脂、金
属、木材等いずれの素材からなる容器であっても、本発
明の容器用断熱蓋を使用することができる。しかしなが
ら、容器用断熱蓋と同種の発泡樹脂からなっていること
が好ましい。また、本発明の容器用断熱蓋は、即席麺
(特に、焼きそば等のいったん湯を捨てる必要があるも
の)の蓋として特に好適に使用することできる。
【0030】
【実施例】以下、実施例、比較例をもって具体的に本発
明を詳細に説明する。 (実施例1〜7)スチレン系樹脂の混合樹脂を使用し
た。具体的に使用した樹脂名、その配合を表1に示し
た。
【0031】
【表1】
【0032】上記の配合のスチレン系樹脂の混合樹脂を
押出機に通して、サーキュラーダイより円筒状の押出発
泡シート状に押出し、ついで円筒状の押出発泡シートを
カッターにて切開しフラットなシートとし、捲き取り機
でロール状に捲き取り、容器用断熱蓋の基材となる発泡
シートを得た。実施例1で得られた発泡シートの厚みは
0.9mmであった。実施例4以外は、得られた発泡シ
ートの片面に各種非発泡樹脂フィルムを積層してから、
一般的な接触加熱成型機にて熱成形し、図2及び図3に
示したような外寸175mm、外周の高さ7mm、容器
との嵌合溝の幅10mm、天板との段差5mmの角形容
器用断熱蓋を試作し性能評価を行った。その結果を表2
に示す。ここで、容器用断熱蓋の厚みは、天板の中央部
の数値である。表2から明らかな通り、本発明の製造方
法により得られる容器用断熱蓋は、割れ、強度、断熱
性、熱湯変形のいずれの観点においても優れていること
が判る。
【0033】
【表2】
【0034】(比較例1〜4)表1に示した基材配合処
方で実施例と同様に蓋を成形し、性能評価した。その結
果を表2に示す。比較例1では発泡シート基材樹脂にゴ
ム分を全く含ませなかった。比較例2では発泡シート基
材樹脂中に2.5重量%のゴム分を含ませた。比較例3
では発泡シート基材樹脂中に60重量%のゴム分を含ま
せた。比較例4は非発泡シートからなる蓋の例である。
表2から明らかな通り、比較例1,2の蓋は割れが発生
し、比較例3の蓋は強度が不十分であり、比較例4の蓋
は断熱性が劣っており、いずれも実用に耐えないことが
判る。
【0035】連続気泡率は東京サイエンス株式会社社製
エアーコンパリソンピクノメーターDEL1000を使
用して、ASTMD2856に基づいて測定した。な
お、表2に記載された容器用断熱蓋の性能の評価は、以
下の基準に従って評価したものである。 (1)割れ評価 自動機ラインで容器本体に蓋を装着する際の評価で、以
下の基準に従って評価した。 ・割れの発生が蓋のどの部位にも全くない…◎ ・部分的に若干割れが発生するが、実用に耐える程度で
ある…○ ・ほとんどの蓋に割れが発生し、実用に耐えない…×
【0036】(2)強度評価 麺を充填した容器を三段に積んだ際の、最下段の蓋の状
態を以下の基準に従って評価した。 ・変形が見られず、元の形状を維持している…◎ ・蓋の中央部に若干の凹みが見られるが実用に耐える程
度である…○ ・蓋の中央部が大きく凹み嵌合部に隙間ができている…
×
【0037】(3)断熱性評価 容器本体に熱湯(95℃)を入れて、蓋をして、湯切り
時に蓋を手で押さえて以下の基準に従って評価した。 ・熱くない…◎ ・熱いが何とか押さえていることができる…○ ・熱くて押さえることができない…×
【0038】(4)熱湯変形評価 容器本体に内容物を入れ、熱湯(95℃)を入れて蓋を
し、5分後に湯切りをした後、以下の基準に従って評価
した。 ・変形が見られない…◎ ・多少変形しているが実用上問題がない…○ ・変形し、内容物がこぼれたり、蓋がはずれる…×
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の容器用断熱
蓋は、スパン100mmでの押し曲げ試験における座屈
点荷重が25〜100g/cm,撓み量が30〜80m
mであるか、適度な柔軟性と強度を兼ね備えており、容
器への蓋装着を自動機ラインで実施しても蓋が割れるこ
とがなく、また内容物を充填した容器を段積みした際に
も、蓋が変形し嵌合性が低下することがない。また、本
発明の容器用断熱蓋は、MD方向及びTD方向の変化率
が0.8〜1.1であり、厚み方向の変化率が0.8〜
1.3であるので高温時の寸法安定性に優れ、高温で閉
蓋使用時や湯切り時にも断熱蓋全体が膨張することが抑
制され、容器本体と蓋との嵌合部に隙間が空くという問
題を生じない。
【0040】特に、ポリスチレン系基材樹脂に、4〜4
0重量%のゴム分を含有させることにより、上記の脆
性、強度、熱安定性を改善することが可能になる。ま
た、発泡シートの表面に非発泡フィルムを積層すると強
度ならびに印刷性を向上させることができ、この場合、
フィルム層にもゴム分を含有させると、更に割れにくい
蓋が得られる。加えて、本発明の容器用断熱蓋は発泡樹
脂製であるため、断熱性が高く、熱湯を入れた容器本体
に対して、被蓋して使用した際、湯切り時に蓋を手で押
さえても熱くなく、把持し易いという特徴を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓋押し曲げ試験方法を示す概略図。
【図2】 本発明の容器用断熱蓋の一態様である角形断
熱蓋の平面図。
【図3】 図2の角形断熱蓋の底面図。
【図4】 容器本体への閉蓋時の部分断面図である。
【図5】 本発明の容器用断熱蓋の一態様である円形断
熱蓋の平面図である。
【図6】 図5の円形断熱蓋の底面図である。
【符号の説明】
1:測定用蓋成型品、2、2’:蓋支持具、3:押し曲
げ治具、4:容器用断熱蓋、5:周辺嵌合溝、6、
6′:空気用および湯切り用の切り起し部、7:細突
条、8:印刷部分、10:容器本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂を基材樹脂とする押出発
    泡シート、または前記押出発泡シートに樹脂フィルムを
    積層したシートを熱成形した厚みが0.3〜3.0m
    m、密度が0.05〜0.80g/ccの容器用断熱蓋
    であって、スパン100mmでの押し曲げ試験における
    座屈点荷重が25〜100g/cm、かつ撓み量が30
    〜80mmであることを特徴とする容器用断熱蓋。
  2. 【請求項2】 容器用断熱蓋を温度100℃で150秒
    間加熱した後の寸法を加熱前の寸法で除した加熱寸法変
    化率が、MD方向、TD方向ともに0.8〜1.1であ
    り、かつ厚み方向には0.9〜1.3であることを特徴
    とする請求項1に記載の容器用断熱蓋。
  3. 【請求項3】 押出発泡シートの基材樹脂中に4〜40
    重量%のゴム分を含有していることを特徴とする請求項
    1,2に記載の容器用断熱蓋。
  4. 【請求項4】 押出発泡シートに積層する樹脂フィルム
    がゴム分を含有するスチレン系樹脂であることを特徴と
    する請求項1〜3に記載の容器用断熱蓋。
JP9096015A 1997-04-14 1997-04-14 容器用断熱蓋 Pending JPH10287352A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111565904A (zh) * 2018-01-12 2020-08-21 阪东化学株式会社 发泡成型品以及发泡成型品的制造方法

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