JPH10287507A - 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 - Google Patents
繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法Info
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Abstract
害虫による繊維製品の食害を防止しうる新しいタイプの
防虫剤を提供する。 【解決手段】 次の群(1)〜(7)、 (1)炭素数15以下の多環式芳香族炭化水素; (2)炭素数15以下の塩素化芳香族炭化水素; (3)炭素数15以下の鎖式アルコール; (4)炭素数5ないし12の鎖式カルボニル化合物; (5)1個のエステル結合の他に、1個以上の不飽和結
合および/または酸素原子を有する炭素数4ないし15
の鎖式エステル; (6)分子内に3個以上の酸素原子を有する鎖式または
環式エーテル;および (7)分子内に1個以上の酸素原子と、窒素原子、硫黄
原子およびハロゲン原子から選ばれた原子の1個または
2個以上を含む化合物; から選ばれた化合物の1種または2種以上を有効成分と
して含有する繊維害虫卵孵化抑制剤、並びに、繊維製品
に上記繊維害虫卵孵化抑制剤を適用することを特徴とす
る防虫方法。
Description
制剤およびこれを用いる防虫方法に関し、さらに詳細に
は、例えば、イガ、コイガ、ヒメマルカツオブシムシ、
ヒメカツオブシムシ等の繊維害虫の卵の孵化を抑制する
ことにより、繊維害虫の食害を防ぐ繊維害虫卵孵化抑制
剤および防虫方法に関する。
幼虫により食害を受けることが多く、これを防ぐ方法と
して、パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうの
う、ピレスロイド系化合物等が防虫剤として使用されて
いる。これらの防虫剤は、繊維害虫の幼虫に対して作用
し、摂食阻害、忌避、殺虫等の効果を有するとされてい
る。
クロルベンゼンやナフタリンは、特有の強い香りを有し
ており、その香りを抑制されることが求められている。
また、防虫作用を有しながら、今までに防虫剤として
知られていなかった物質の提供も求められている。
繊維害虫用防虫剤の作用機序を明らかにすべく、繊維害
虫の幼虫の他、卵および成虫についての作用を詳細に検
討していたところ、繊維害虫防虫剤として利用される代
表的な化合物には、防虫剤として使用されるより低い使
用濃度において卵孵化抑制という全く新しい作用を有す
ることを見出した。そして、このような繊維害虫の卵孵
化抑制作用を利用すれば、卵から幼虫への孵化を防ぐこ
とができるので、従来の防虫剤の使用濃度より低い濃度
で繊維製品の食害を防止しうる新しい防虫剤となし得る
可能性があることに気付いた。そこで、更に、種々の種
類の化合物について広く検索を行った結果、繊維害虫の
孵化抑制作用を有する多くの物質を見出し、本発明を完
成した。
(7)、 (1)炭素数15以下の多環式芳香族炭化水素; (2)炭素数15以下の塩素化芳香族炭化水素; (3)炭素数15以下の鎖式アルコール; (4)炭素数5ないし12の鎖式カルボニル化合物; (5)1個のエステル結合の他に、1個以上の不飽和結
合および/または酸素原子を有する炭素数4ないし15
の鎖式エステル; (6)分子内に3個以上の酸素原子を有する鎖式または
環式エーテル;および (7)分子内に1個以上の酸素原子と、窒素原子、硫黄
原子およびハロゲン原子から選ばれた原子の1個または
2個以上を含む化合物; から選ばれた化合物の1種または2種以上を有効成分と
して含有する繊維害虫卵孵化抑制剤である。
孵化抑制に必要な量の上記繊維害虫卵孵化抑制剤を適用
することを特徴とする防虫方法である。
というのは、卵および/または孵化した直後の若齢幼虫
を死滅させることにより、食害を与えるような幼虫に成
長することを阻害する作用をいう。
して利用される化合物群のうち、炭素数15以下の多環
式芳香族炭化水素としては、例えば、置換されていても
よいナフタリン、置換されていてもよいジフェニル、置
換されていてもよいジフェニルメタン等を挙げることが
できる。具体的な例としては、ナフタリン、メチルナフ
タリン、ジメチルナフタリン、エチルナフタリン、プロ
ピルナフタリン、ジフェニルメタン、フェニルキシリル
エタン等を挙げることができる。
しては、例えば、置換されていてもよいクロルベンゼ
ン、置換されていてもよいジクロルベンゼン、置換され
ていてもよいクロルナフタリン、置換されていてもよい
ジクロルナフタリン等を挙げることができる。具体的な
例としては、クロルベンゼン、クロルトルエン、ジクロ
ルベンゼン、ジクロルトルエン、クロルナフタリン、ク
ロルメチルナフタリン、ジクロルナフタリン、ジクロル
メチルナフタリン等を挙げることができる。
は、例えば、脂肪族アルコール、ヒドロキシル基以外に
酸素原子を含む脂肪族アルコール、窒素原子を含む脂肪
族アルコール、ハロゲン原子を含む脂肪族アルコール等
を挙げることができる。具体的な例としては、脂肪族ア
ルコールとして、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタ
ノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウン
デカノール、ドデカノール、テトラヒドロリナロール、
テトラヒドロミルセノール、ペンテノール、ヘキセノー
ル、オクテノール、ノネノール、ノナジエノール、デセ
ノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロ
ネロール、ミルセノール、ロジノール、ラバンジュロー
ル、デヒドロリナロール、ジヒドロリナロール、ジヒド
ロミルセノール、ファルネソール、ネロリドール等を、
ヒドロキシル基以外に酸素原子を含む脂肪族アルコール
として、メトキシブタノール、メチルメトキシブタノー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル、ダイアセトンアルコール等を、窒素原子を含
む脂肪族アルコールとして、アミノエタノール、アミノ
プロパノール等を、ハロゲン原子を含む脂肪族アルコー
ルとして、クロロプロパノール、クロロブタノール等
を、それぞれ挙げることができる。
物としては、脂肪族アルデヒドおよび脂肪族ケトンを挙
げることができる。具体的な例としては、脂肪族アルデ
ヒドとして、ペンタナール、ヘキサナール、ヘプタナー
ル、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカ
ナール、ドデカナール、ジヒドロシトロネラール、ヒド
ロキシシトロネラール、メトキシシトロネラール、ペン
テナール、ヘキセナール、ヘプテナール、オクテナー
ル、ノネナール、デセナール、ウンデセナール、ドデセ
ナール、ヘキサジエナール、ヘプタジエナール、オクタ
ジエナール、ノナジエナール、デカジエナール、ウンデ
カジエナール、ドデカジエナール、シトロネラール、シ
トラール、ベルガマール、シトロネリルオキシアセトア
ルデヒド、ゲラニルオキシアセトアルデヒド等を、脂肪
族ケトンとして、ペンタノン、ヘキサノン、ヘプタノ
ン、オクタノン、ノナノン、デカノン、ウンデカノン、
ドデカノン、ジアセチル、アセトニルアセトン、メチル
ヘプテノン、メチルヘプタジエノン、ジメチルオクテノ
ン等を、それぞれ挙げることができる。
飽和結合および/または酸素原子を有する炭素数4ない
し15の鎖式エステルとしては、例えば、鎖式ジカルボ
ン酸と鎖式モノアルコールからなるジエステル、鎖式ジ
アルコールと鎖式モノカルボン酸からなるジエステル、
鎖式不飽和アルコールと鎖式カルボン酸からなるエステ
ル、鎖式不飽和カルボン酸と鎖式アルコールからなるエ
ステル、分子内にヒドロキシル基、カルボニル基および
エーテル基(エーテル結合)から選ばれる基の1個また
は2個以上を有するエステル等を挙げることができる。
具体的な例としては、鎖式ジカルボン酸と鎖式モノアル
コールからなるジエステルとして、シュウ酸ジメチル、
シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジエチ
ル、こはく酸ジメチル、こはく酸ジエチル、グルタル酸
ジメチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸ジメチル、
アジピン酸ジエチル、ピメリン酸ジメチル、ピメリン酸
ジエチル、スベリン酸ジメチル、スベリン酸ジエチル、
アゼライン酸ジメチル、アゼライン酸ジエチル、セバシ
ン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸
ジエチル等を、鎖式ジアルコールと鎖式モノカルボン酸
からなるジエステルとしては、ジ酢酸エチレングリコー
ル、ジ酢酸プロピレングリコール等を、鎖式不飽和アル
コールと鎖式カルボン酸からなるエステルとして、蟻酸
ヘキセニル、蟻酸ゲラニル、酢酸アリル、酢酸ヘキセニ
ル、酢酸オクテニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミ
ルセニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラ
ニル、酢酸ネリル、プロピオン酸アリル、プロピオン酸
ヘキセニル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸
ゲラニル、プロピオン酸ネリル、酪酸アリル、酪酸ヘキ
セニル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、吉草酸ヘキセニ
ル、ヘキサン酸アリル、ヘプタン酸アリル、オクタン酸
アリル、ペンチルオキシ酢酸アリル等を、鎖式不飽和カ
ルボン酸と鎖式アルコールからなるエステルとして、ク
ロトン酸エチル、クロトン酸ブチル、アンゲリカ酸メチ
ル等を、分子内にヒドロキシル基、カルボニル基および
エーテル基から選ばれる基の1個または2個以上を有す
るエステルとして、乳酸メチル、乳酸エチル、ピルビン
酸メチル、ピルビン酸エチル、アセト酢酸メチル、アセ
ト酢酸エチル、メトキシブチルアセテート、メチルメト
キシブチルアセテート、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート等を、それぞれ挙げることができ
る。
または環式エーテルとしては、具体的な例として、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、トリオキサン等を挙げることが
できる。
子、硫黄原子およびハロゲン原子から選ばれた原子の1
個または2個以上を含む化合物としては、置換されてい
てもよい鎖式アミド、置換されていてもよい鎖式スルフ
ォキシド、ハロゲン原子を含む脂肪族エーテル等を挙げ
ることができる。具体的な例としては、置換されていて
もよい鎖式アミドとして、ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセト
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、カルバミド酸
メチル、カルバミド酸エチル等を、置換されていてもよ
い鎖式スルフォキシドとして、ジメチルスルフォキシド
等を、ハロゲン原子を含む脂肪族エーテルとして、オク
タクロロジプロピルエーテル等を、それぞれ挙げること
ができる。
合物群に含まれる化合物の二種以上を組み合わせて用い
ることもできる。この組合せは、同一化合物群に含まれ
る化合物の組合せであっても、また異なる化合物群に含
まれる化合物の組合せであってもよい。これらの化合物
の多くは、天然物に含まれている成分であり、香料とし
ても用いられている。また、一般的に穏やかな香りや快
い香りをもち、ピレスロイドに比して安価である。
ロルベンゼン、リナロール、シトロネロール、シトラー
ル等は、繊維害虫の幼虫に対して有効であることが知ら
れている化合物である。しかし、これらについても、幼
虫に対して防虫効果を奏するために必要な量よりも、有
意に少ない量で卵の孵化を抑制しうるのである。
の防虫剤の標準的な使用量は、収納容器容量50lにつ
き100gであり、これによって5ないし6ケ月持続す
る。これに対して、卵の孵化抑制を目的とする場合は、
上記標準使用量のおよそ六分の一、すなわち約15gで
有効である。通常、この条件では、幼虫の食害を十分に
抑えることはできない。すなわち、ナフタリンを有効成
分とする場合の本発明の防虫方法は、繊維製品に、収納
容器容量50lにつき、15g以上50g以下のナフタ
リンを適用し、5ないし6ケ月間持続させることを特徴
とする防虫方法である。
とする従来の防虫剤の標準的な使用量は、収納容器容量
50lにつき80gであり、これによって4ないし6ケ
月持続する。これに対して、卵の孵化抑制を目的とする
場合は、上記標準使用量のおよそ四分の一、約20gで
有効である。通常、この条件では、幼虫の食害を十分に
抑えることはできない。すなわち、パラジクロルベンゼ
ンを有効成分とする場合の本発明の防虫方法は、繊維製
品に、収納容器容量50lにつき、20g以上50g以
下のパラジクロルベンゼンを適用し、4ないし6ケ月間
持続させることを特徴とする防虫方法である。
分である上記化合物に、必要に応じて酸化防止剤等の任
意成分を加え、製剤化することにより調製される。
ては、例えば、多孔質担体や昇華性固体等に含浸担持さ
せた固形製剤、不織布等に含浸させたシート状製剤、成
分をそのままあるいは適当な溶剤に溶解もしくは可溶化
させた液体製剤、この液体製剤をゲル化させたゲル状
剤、スプレー状製剤等が挙げられる。また、上記液体製
剤は、液芯型揮散剤としてもよい。
使用方法としては、タンス、衣装函等の密閉容器内で用
いるほか、例えば、繊維製品のそばに置く方法、クロー
ゼット等の入口に置く方法、有効成分を含浸したカーテ
ンやカバーでクローゼットの入口や繊維製品を被う方
法、繊維製品や収納容器の表面に液状またはスプレー状
の製剤を散布する方法等が挙げられる。
大きいものは、蒸発しやすいため、防虫剤の置かれた位
置から離れたところまで作用を及ぼすことができる。し
かし、無駄に使われるおそれもあるため、例えばタンス
用防虫剤のような密閉性の高い場所での使用に適してい
る。これに対して、上記化合物のうち、比較的蒸気圧の
小さいものは、蒸発しにくいので、防虫剤の近傍にしか
作用が及ばないが、無駄に使われるおそれは小さい。従
って、例えば防虫シートのように、密閉性の低い場所
で、繊維製品に近接して使う用途に適している。このよ
うに使用目的に会わせて、適当な蒸気圧の化合物を用い
ることが望ましい。
虫に対する摂食阻害作用、忌避作用、殺虫作用を中心に
考えられてきたのに対して、本発明は、卵の孵化抑制と
いう新しい視点からその防除を図るものである。
虫に対して有効とされるものも含まれているが、これら
については、幼虫に対して必要な量より少ない量で、卵
の孵化を抑制しうることが確認されており、特に、パラ
ジクロルベンゼンとナフタリンについては、適当な使用
量を特定することが可能であるため、従来の幼虫に作用
する防虫剤とは区別される。
の防虫剤のように繊維害虫の幼虫に対する薬理効果が出
るまで使用する必要がないので、より広範な化合物を有
効に使用することができ、しかもより少ない量で効果を
発揮することができる。そのため、天然物に含まれてい
る成分、臭いの穏やかな成分、快い香りの成分を使用す
ることが可能になる。
明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるもの
ではない。
定量の試験物質を含浸させた濾紙を入れ、これを内容積
0.5リットルのガラス製ふた付き容器のほぼ中央に置
き、その底部に産卵後1日のイガの卵20個をのせた1
辺2.5cmの正方形のサージを置いた。温度25℃、
相対湿度60%RHの条件下に12日間保持した後容器
のふたを開け、孵化した卵の数を数えて、孵化率を算出
した。孵化していた場合には、孵化直後の若齢幼虫の生
死を判別し、これより卵の通算の生存率を算出した。そ
の試験結果を表1に示す。
に、5mgの試験物質を含浸させた1辺2.5cmの正
方形のサージを入れ、その上に産卵後1日のイガの卵2
0個をのせた。25℃、60%RHの条件下に12日間
保存した後、卵孵化基礎試験と同様にして、孵化率およ
び生存率を算出した。試験物質の含浸は、試験物質をア
セトンに溶解して含浸したのち、室温に放置してアセト
ンを除いて行った。試験結果を表2に示す。
片面ポリエチレン片面ポリエステルのフィルムに包み、
防虫剤とした。市販のプラスチック製引き出しタイプの
衣裳ケースの中に、約80%の容量の羊毛製の衣類を入
れ、その上に1辺4cmの正方形の試験用サージと防虫
剤を置いた。衣裳ケースの外寸は、巾43cm、奥行き
64cm、高さ23cmであり、正面引き出し上部と外
枠の間に5mmの隙間がある。衣裳ケースを25℃、6
0%RHの恒温恒湿室に入れて、7日間保った後、産卵
後1日のイガの卵50個を衣裳ケース内のサージの上に
置いた。さらに12日間同温湿度に保持した後、衣裳ケ
ースを開け、孵化した卵の数を数えて、孵化率を算出し
た。孵化していた場合には、孵化直後の若齢幼虫の生死
を判別し、これより卵の通算の生存率を算出した。その
試験結果を表3に示す。
ケースの中に、約80%の容量の羊毛製の衣類を入れ、
その上に、産卵後1日のイガの卵50個を載せた1辺4
cmの正方形の試験用サージと、ナフタリンを有効成分
とする市販防虫剤「ネオパース」(エステー化学株式会
社製、1包4g)6包(24g)を置いた。衣裳ケース
を25℃、60%RHの恒温恒湿室に入れて、12日間
保った後、衣裳ケースを開け、孵化した卵の数を数え
て、孵化率を算出した。その結果、孵化率は0%であっ
た。
試験において、ナフタリンを有効成分とする市販防虫剤
「ネオパース」に替えて、パラジクロルベンゼンを有効
成分とする市販防虫剤「ネオパラエース」(エステー化
学株式会社製、1包8g)3包(24g)を用い、その
他は同様にして、孵化率を求めた。その結果、孵化率は
0%であった。
イガの卵をのせたサージに替えて、試験物質を含浸した
濾紙をガラス製容器の底部に置き、中央に置いた金属製
かごの中に羊毛と一緒にイガの幼虫10頭を入れて、同
様の条件に7日間保持した。また、同条件で試験物質を
含浸した濾紙を除いた試験区(対照区)を設けた。試験
は、実験区、対照区とも5連で行い、実験区での羊毛の
食害量の平均を対照区での食害量の平均で除した値を食
害率とし、実験区でのイガ幼虫の生死を判別し、生存率
を求めた。その試験結果を表4に示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 次の群(1)〜(7)、 (1)炭素数15以下の多環式芳香族炭化水素; (2)炭素数15以下の塩素化芳香族炭化水素; (3)炭素数15以下の鎖式アルコール; (4)炭素数5ないし12の鎖式カルボニル化合物; (5)1個のエステル結合の他に、1個以上の不飽和結
合および/または酸素原子を有する炭素数4ないし15
の鎖式エステル; (6)分子内に3個以上の酸素原子を有する鎖式または
環式エーテル;および (7)分子内に1個以上の酸素原子と、窒素原子、硫黄
原子およびハロゲン原子から選ばれた原子の1個または
2個以上を含む化合物; から選ばれた化合物の1種または2種以上を有効成分と
して含有する繊維害虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項2】 炭素数15以下の多環式芳香族炭化水素
が、置換されていてもよいナフタリン、置換されていて
もよいジフェニルまたは置換されていてもよいジフェニ
ルメタンから選ばれたものである請求項1記載の繊維害
虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項3】 炭素数15以下の塩素化芳香族炭化水素
が、置換されていてもよいクロルベンゼン、置換されて
いてもよいジクロルベンゼン、置換されていてもよいク
ロルナフタリンまたは置換されていてもよいジクロルナ
フタリンから選ばれたものである請求項1記載の繊維害
虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項4】 炭素数15以下の鎖式アルコールが、脂
肪族アルコール、ヒドロキシル基以外に酸素原子を含む
脂肪族アルコール、窒素原子を含む脂肪族アルコールま
たはハロゲン原子を含む脂肪族アルコールから選ばれた
ものである請求項1記載の繊維害虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項5】 1個のエステル結合の他に、1個以上の
不飽和結合および/または酸素原子を有する炭素数4な
いし15の鎖式エステルが、鎖式ジカルボン酸と鎖式モ
ノアルコールからなるジエステル、鎖式ジアルコールと
鎖式モノカルボン酸からなるジエステル、鎖式不飽和ア
ルコールと鎖式カルボン酸からなるエステル、鎖式不飽
和カルボン酸と鎖式アルコールからなるエステルまたは
分子内にヒドロキシル基、カルボニル基およびエーテル
基から選ばれる基を1個以上有するエステルから選ばれ
たものである請求項1記載の繊維害虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項6】 分子内に1個以上の酸素原子と、窒素原
子、硫黄原子およびハロゲン原子から選ばれた原子の1
個または2個以上を含む化合物が、置換されていてもよ
い鎖式アミド、置換されていてもよい鎖式スルフォキシ
ドまたはハロゲン原子を含む脂肪族エーテルから選ばれ
たものである請求項1記載の繊維害虫卵孵化抑制剤。 - 【請求項7】 繊維製品に、繊維害虫の卵孵化抑制に必
要な量の請求項1ないし6の何れかの項記載の繊維害虫
卵孵化抑制剤を適用することを特徴とする防虫方法。 - 【請求項8】 繊維製品に、収納容器容量50lにつ
き、15g以上50g以下のナフタリンを適用し、5な
いし6ケ月間持続させることを特徴とする防虫方法。 - 【請求項9】 繊維製品に、収納容器容量50lにつ
き、20g以上50g以下のパラジクロルベンゼンを適
用し、4ないし6ケ月間持続させることを特徴とする防
虫方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11011797A JP4311773B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP11011797A JP4311773B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
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| JPH10287507A true JPH10287507A (ja) | 1998-10-27 |
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| JP11011797A Expired - Lifetime JP4311773B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 繊維害虫卵孵化抑制剤および防虫方法 |
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