JPH10299626A - 手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置 - Google Patents
手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置Info
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- JPH10299626A JPH10299626A JP10332697A JP10332697A JPH10299626A JP H10299626 A JPH10299626 A JP H10299626A JP 10332697 A JP10332697 A JP 10332697A JP 10332697 A JP10332697 A JP 10332697A JP H10299626 A JPH10299626 A JP H10299626A
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- rotating body
- cam gear
- cam
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機構の複雑化を伴うことなく、かつ場所をと
らずに装着することのできる手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置を得ること。 【解決手段】 クランクシャフトからの回転力を受けて
回転し、この回転動作により吸・排気バルブに開閉動作
を行わせるための外周部形状を有するカム部22の設け
られたカムギヤ18の一方の平側面に凹部30を形成し
ている。そして、カムギヤ18に設けられた上記カム部
22の外周部形状によるバルブリフトカーブを一時的に
変更し手動による始動動作時に排気パルブを開放させる
デコンプ回動体34の一部及びこのデコンプ回動体34
を機能させるための付勢手段36を上記凹部30内に装
填することとしている。これにより、デコンプ機構の主
要部がカムギヤ18内に納められた構成となり、デコン
プ機構を有するエンジンのカムギヤ18の厚さ方向の大
きさの縮小化が達成される。
らずに装着することのできる手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置を得ること。 【解決手段】 クランクシャフトからの回転力を受けて
回転し、この回転動作により吸・排気バルブに開閉動作
を行わせるための外周部形状を有するカム部22の設け
られたカムギヤ18の一方の平側面に凹部30を形成し
ている。そして、カムギヤ18に設けられた上記カム部
22の外周部形状によるバルブリフトカーブを一時的に
変更し手動による始動動作時に排気パルブを開放させる
デコンプ回動体34の一部及びこのデコンプ回動体34
を機能させるための付勢手段36を上記凹部30内に装
填することとしている。これにより、デコンプ機構の主
要部がカムギヤ18内に納められた構成となり、デコン
プ機構を有するエンジンのカムギヤ18の厚さ方向の大
きさの縮小化が達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動始動式4サイ
クルエンジン用デコンプ装置、特に手持ち式の噴霧器、
刈払機などに搭載されて使用される小型の手動始動式4
サイルエンジンのデコンプ装置に関するものである。
クルエンジン用デコンプ装置、特に手持ち式の噴霧器、
刈払機などに搭載されて使用される小型の手動始動式4
サイルエンジンのデコンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手持ち式の作業機、例えば草木向けの噴
霧器や刈払機などに用いられる動力源としてのエンジン
は、例えば2サイクルエンジンが用いられている。しか
しながら、2サイクルエンジンは、騒音が大きく、また
排気ガス中の炭化水素の量が多いなどの欠点を有してお
り、4サイクルエンジンを用いることが考慮されてい
る。 このような4サイクルエンジンは、設計・加工技
術などの進歩により小型軽量化が図られているが、一般
にこのような小型の4サイクルエンジンではエンジンの
始動動作は、リコイル式スタータによる手動動作、すな
わちワイヤーを引く動作などによりクランクシャフトを
回転させるいわゆるクランキング動作が行われている。
霧器や刈払機などに用いられる動力源としてのエンジン
は、例えば2サイクルエンジンが用いられている。しか
しながら、2サイクルエンジンは、騒音が大きく、また
排気ガス中の炭化水素の量が多いなどの欠点を有してお
り、4サイクルエンジンを用いることが考慮されてい
る。 このような4サイクルエンジンは、設計・加工技
術などの進歩により小型軽量化が図られているが、一般
にこのような小型の4サイクルエンジンではエンジンの
始動動作は、リコイル式スタータによる手動動作、すな
わちワイヤーを引く動作などによりクランクシャフトを
回転させるいわゆるクランキング動作が行われている。
【0003】このような手動による始動動作において
は、クランクシャフトを回転させる際に、それに伴って
ピストンの上昇動作、すなわち燃焼室内の圧縮動作が行
われるが、この圧縮動作には大きな力が必要であり、手
動により始動動作を行う際の困難な条件となっていた。
そこで、その始動動作時において排気バルブを開放して
圧縮状態を緩和し、ピストンの上昇動作より小さい力で
行うことができるようにするデコンプ装置がこのような
小型の4サイクルエンジンに取り付けられていた。
は、クランクシャフトを回転させる際に、それに伴って
ピストンの上昇動作、すなわち燃焼室内の圧縮動作が行
われるが、この圧縮動作には大きな力が必要であり、手
動により始動動作を行う際の困難な条件となっていた。
そこで、その始動動作時において排気バルブを開放して
圧縮状態を緩和し、ピストンの上昇動作より小さい力で
行うことができるようにするデコンプ装置がこのような
小型の4サイクルエンジンに取り付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記デ
コンプ装置は、排気バルブを一時的に開放するという機
能を奏するために、吸・排気バルブの開閉動作を行うた
めのカム機構に対して一時的な所定の修正を加える機構
が必要となり、比較的複雑な機構を伴う。従って、この
デコンプ装置を設けることは、手持ち式作業機などの小
型化のために要請される動力源たるエンジンの小型化の
要請において大きな支障となるものであった。
コンプ装置は、排気バルブを一時的に開放するという機
能を奏するために、吸・排気バルブの開閉動作を行うた
めのカム機構に対して一時的な所定の修正を加える機構
が必要となり、比較的複雑な機構を伴う。従って、この
デコンプ装置を設けることは、手持ち式作業機などの小
型化のために要請される動力源たるエンジンの小型化の
要請において大きな支障となるものであった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は機構の複雑化を伴うことなく、かつ場
所をとらずに装着することのできる手動始動式4サイク
ルエンジン用デコンプ装置を提供することにある。
あり、その目的は機構の複雑化を伴うことなく、かつ場
所をとらずに装着することのできる手動始動式4サイク
ルエンジン用デコンプ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る手動始動式4サイクルエンジン用デ
コンプ装置は、クランクシャフトからの回転力を受けて
回転し、この回転動作により吸・排気バルブに開閉動作
を行わせるための外周部形状を有するカム部の設けられ
たカムギヤに凹部を形成している。すなわち、カムギヤ
の一方の平側面に凹部(中グリ部)が形成されている。
そして、この凹部内に上記カムギヤに設けられたカム部
の外周部形状を一時的に変更し、手動による始動動作時
のクランクシャフトの回転動作時のみに排気バルブを開
放させるためのデコンプ回動体の一部及びこのデコンプ
回動体を機能させるための付勢手段を装填することとし
ている。これにより、従来カムギヤの近傍の領域を占領
していたデコンプ機構の主要部がカムギヤ内に治められ
た構成となる。従って、デコンプ機構を有するエンジン
のカムギヤの厚さ方向の大きさの縮小化を図ることが可
能となる。
め、請求項1に係る手動始動式4サイクルエンジン用デ
コンプ装置は、クランクシャフトからの回転力を受けて
回転し、この回転動作により吸・排気バルブに開閉動作
を行わせるための外周部形状を有するカム部の設けられ
たカムギヤに凹部を形成している。すなわち、カムギヤ
の一方の平側面に凹部(中グリ部)が形成されている。
そして、この凹部内に上記カムギヤに設けられたカム部
の外周部形状を一時的に変更し、手動による始動動作時
のクランクシャフトの回転動作時のみに排気バルブを開
放させるためのデコンプ回動体の一部及びこのデコンプ
回動体を機能させるための付勢手段を装填することとし
ている。これにより、従来カムギヤの近傍の領域を占領
していたデコンプ機構の主要部がカムギヤ内に治められ
た構成となる。従って、デコンプ機構を有するエンジン
のカムギヤの厚さ方向の大きさの縮小化を図ることが可
能となる。
【0007】請求項2に係る手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置は、デコンプ回動体に所定の機能を
発揮させるために付勢力を与える付勢手段を紐状スプリ
ングにて形成し、前記凹部内に装填されたこのスプリン
グが凹部内から脱落しないようにするためのスプリング
係止手段が形成されている。これにより、様々な傾斜状
態で用いられる可能性の高い小型の4サイクルエンジン
において、デコンプ機構の重要な要素である付勢手段が
脱落することを有効に防止することができ、かつこのス
プリング係止手段が前記凹部内に形成されるので、エン
ジンの小型化を阻害する恐れがない。
ジン用デコンプ装置は、デコンプ回動体に所定の機能を
発揮させるために付勢力を与える付勢手段を紐状スプリ
ングにて形成し、前記凹部内に装填されたこのスプリン
グが凹部内から脱落しないようにするためのスプリング
係止手段が形成されている。これにより、様々な傾斜状
態で用いられる可能性の高い小型の4サイクルエンジン
において、デコンプ機構の重要な要素である付勢手段が
脱落することを有効に防止することができ、かつこのス
プリング係止手段が前記凹部内に形成されるので、エン
ジンの小型化を阻害する恐れがない。
【0008】請求項3に係る手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置は、上記紐状スプリングの係止手段
の構成を凹部の内側壁面に連続して形成した溝部によっ
て達成している。そして、紐状スプリングの一部をその
溝部に納めた状態として紐状スプリングを装填設置する
こととしている。従って、カムギヤに対し他の部材を付
加することなく、かつカムギヤの内側に溝を形成すると
いうスペースの増加を伴うことのない構成により紐状ス
プリングを確実に係止し、脱落防止が達成されている。
ジン用デコンプ装置は、上記紐状スプリングの係止手段
の構成を凹部の内側壁面に連続して形成した溝部によっ
て達成している。そして、紐状スプリングの一部をその
溝部に納めた状態として紐状スプリングを装填設置する
こととしている。従って、カムギヤに対し他の部材を付
加することなく、かつカムギヤの内側に溝を形成すると
いうスペースの増加を伴うことのない構成により紐状ス
プリングを確実に係止し、脱落防止が達成されている。
【0009】請求項4に係る手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置は、上記請求項3に記載のように装
填された紐状スプリングの一部にて前記デコンプ回動体
のカムギヤの凹部からの離脱する方向へのずれを制止す
るようにしている。これにより、デコンプ回動体の脱落
防止のための部材を別途設ける必要がなく、1つの付勢
手段にてデコンプ回動体への付勢力の付与とこのデコン
プ回動体の脱落の防止を達成することができる。
ジン用デコンプ装置は、上記請求項3に記載のように装
填された紐状スプリングの一部にて前記デコンプ回動体
のカムギヤの凹部からの離脱する方向へのずれを制止す
るようにしている。これにより、デコンプ回動体の脱落
防止のための部材を別途設ける必要がなく、1つの付勢
手段にてデコンプ回動体への付勢力の付与とこのデコン
プ回動体の脱落の防止を達成することができる。
【0010】請求項5に係る手動始動式4サイクルエン
ジン用デコンプ装置は、紐状スプリングの装填をその一
端部をデコンプ回動体に取り付け、中間部を前記溝部に
納め、他端部を前記凹部の中心位置に取り付け、この中
心位置に取り付けた他端部から溝部に納められた中間部
までの間の部分でデコンプ回動体の上記制止を行うよう
にしている。すなわち、紐状スプリングを複雑な形状に
することなく極めてシンプルな構成で上記付勢力の付与
と回動体の脱落防止の機能を奏することが可能となって
いる。
ジン用デコンプ装置は、紐状スプリングの装填をその一
端部をデコンプ回動体に取り付け、中間部を前記溝部に
納め、他端部を前記凹部の中心位置に取り付け、この中
心位置に取り付けた他端部から溝部に納められた中間部
までの間の部分でデコンプ回動体の上記制止を行うよう
にしている。すなわち、紐状スプリングを複雑な形状に
することなく極めてシンプルな構成で上記付勢力の付与
と回動体の脱落防止の機能を奏することが可能となって
いる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係るデコンプ装置の設けられた手動始動式4サイクルエ
ンジンが示されており、図2は図1のA−A断面図であ
る(なお、上記図1及び図2において、図面簡略化のた
め部材の重なり部分についても実線を記している)。
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係るデコンプ装置の設けられた手動始動式4サイクルエ
ンジンが示されており、図2は図1のA−A断面図であ
る(なお、上記図1及び図2において、図面簡略化のた
め部材の重なり部分についても実線を記している)。
【0012】図示のように、このような小型の手動始動
式4サイクルエンジン10では、エンジンの始動を行う
ためクランクシャフト12を回転させるエンジンスター
ト機構であるリコイルスタータ機構14が設けられてお
り、このリコイルスタータ機構14において、図示のよ
うに巻回されたワイヤー16を手動で引く動作を行うこ
とによって始動動作としてクランクシャフト12を回転
させるクランキング動作を行うように構成されている。
このクランクシャフト12の図上上方位置にはこのクラ
ンクシャフト12の回転力を受けて回転するカムギヤ1
8が設けられている。本実施の形態では、クランクシャ
フト12と同軸に設けられたギヤ20に噛合する状態で
設けられ、さらにこのカムギヤ18には同軸でカム22
が取り付けられている。
式4サイクルエンジン10では、エンジンの始動を行う
ためクランクシャフト12を回転させるエンジンスター
ト機構であるリコイルスタータ機構14が設けられてお
り、このリコイルスタータ機構14において、図示のよ
うに巻回されたワイヤー16を手動で引く動作を行うこ
とによって始動動作としてクランクシャフト12を回転
させるクランキング動作を行うように構成されている。
このクランクシャフト12の図上上方位置にはこのクラ
ンクシャフト12の回転力を受けて回転するカムギヤ1
8が設けられている。本実施の形態では、クランクシャ
フト12と同軸に設けられたギヤ20に噛合する状態で
設けられ、さらにこのカムギヤ18には同軸でカム22
が取り付けられている。
【0013】このカム22は、カムギヤ18と共に回転
し、その外周部形状によってプッシュロッド24を上下
させエンジンのシリンダヘッド上方に設けられた吸・排
気バルブ26、28それぞれの開閉を行っている。本発
明の実施の形態において特徴的なことは、カムギヤ18
の一方の平らな側面に所定幅のリング状の凹部30を設
けたことであり、図3及び図4にはその凹部30側から
カムギヤ18を見た状態の形状が示されている。
し、その外周部形状によってプッシュロッド24を上下
させエンジンのシリンダヘッド上方に設けられた吸・排
気バルブ26、28それぞれの開閉を行っている。本発
明の実施の形態において特徴的なことは、カムギヤ18
の一方の平らな側面に所定幅のリング状の凹部30を設
けたことであり、図3及び図4にはその凹部30側から
カムギヤ18を見た状態の形状が示されている。
【0014】図3に示したように、カムギヤ18の平側
面を中ぐりした状態で所定幅のリング状凹部30が形成
されている。すなわち、カムギヤの回転軸32に対する
軸受部18aの部分を残してその周囲にリング状に凹部
30が形成されている。
面を中ぐりした状態で所定幅のリング状凹部30が形成
されている。すなわち、カムギヤの回転軸32に対する
軸受部18aの部分を残してその周囲にリング状に凹部
30が形成されている。
【0015】この凹部30内には、後述するようにカム
22の外周部形状によるバルブリフトカーブを所定のタ
イミングで変化させるデコンプ回動体34の基部34a
及びこのデコンプ回動体34に所定の付勢力を付与する
紐状スプリング36が収納されている。なお、図3に示
された状態がエンジンの作動していない通常の静止状態
である。
22の外周部形状によるバルブリフトカーブを所定のタ
イミングで変化させるデコンプ回動体34の基部34a
及びこのデコンプ回動体34に所定の付勢力を付与する
紐状スプリング36が収納されている。なお、図3に示
された状態がエンジンの作動していない通常の静止状態
である。
【0016】図示のように、デコンプ回動体34は中心
部34bを中心として回動するようカムギヤ18に係合
した状態で設けられている。一方、紐状スプリング36
は、一端部36aがデコンプ回動体34に当接されてお
り、他端部36bがカムギヤ18のほぼ中央部分で固定
されている。また、紐状スプリング36の中間部分は凹
部30の内周面に形成された溝部38に納められた状態
で設置されている。これにより、紐状スプリング36は
溝部38にて脱落しないように係止された状態で凹部3
0内に納められ、かつ一端部36aがデコンプ回動体3
4に当接されその当接部分でデコンプ回動体34をカム
ギヤ18の回動中心方向に付勢している。
部34bを中心として回動するようカムギヤ18に係合
した状態で設けられている。一方、紐状スプリング36
は、一端部36aがデコンプ回動体34に当接されてお
り、他端部36bがカムギヤ18のほぼ中央部分で固定
されている。また、紐状スプリング36の中間部分は凹
部30の内周面に形成された溝部38に納められた状態
で設置されている。これにより、紐状スプリング36は
溝部38にて脱落しないように係止された状態で凹部3
0内に納められ、かつ一端部36aがデコンプ回動体3
4に当接されその当接部分でデコンプ回動体34をカム
ギヤ18の回動中心方向に付勢している。
【0017】次に、図4は図3のB−B断面図であり、
図示のようにデコンプ回動体34は、その回動軸方向の
一端部34cがカムギヤ18に形成された貫通穴を貫通
して外方に突出している。この一端部34cの部分がカ
ム部(以下34cの符号を使用する)を形成している。
このカム部34cの構成は、同図(B)(同図(A)を
図上右方向から見た図)から理解されるように略半円形
の断面形状を有しており、このカム部34cがカムギヤ
18に同軸上に取り付けられたカム22の外周部形状に
よるバルブリフトカーブを変更する機能を奏するもので
ある。図3の通常静止状態では、図4(B)に示されて
いるようにカム22の外周部からやや突出した突起部を
形成する状態となっている。
図示のようにデコンプ回動体34は、その回動軸方向の
一端部34cがカムギヤ18に形成された貫通穴を貫通
して外方に突出している。この一端部34cの部分がカ
ム部(以下34cの符号を使用する)を形成している。
このカム部34cの構成は、同図(B)(同図(A)を
図上右方向から見た図)から理解されるように略半円形
の断面形状を有しており、このカム部34cがカムギヤ
18に同軸上に取り付けられたカム22の外周部形状に
よるバルブリフトカーブを変更する機能を奏するもので
ある。図3の通常静止状態では、図4(B)に示されて
いるようにカム22の外周部からやや突出した突起部を
形成する状態となっている。
【0018】また、図4(A)から理解されるように、
デコンプ回動体34はカムギヤ18への係合部である貫
通部を中心として回動可能とされ、紐状スプリング36
によって凹部30内から外方へ離脱することのないよう
に制止されている。
デコンプ回動体34はカムギヤ18への係合部である貫
通部を中心として回動可能とされ、紐状スプリング36
によって凹部30内から外方へ離脱することのないよう
に制止されている。
【0019】上記のように、本実施の形態では、リング
状に形成された凹部30内に付勢手段である紐状スプリ
ング36全体及びデコンプ回動体34の基部34aが収
納されている。従って、カムギヤ18の厚さ方向にさら
に付勢手段やデコンプ回動体が存在しスペースをとって
いた従来の構成に比べデコンプ機構の主要部がカムギヤ
18の凹部30の深さ範囲に収納されているので、カム
ギヤ18の厚さ方向の縮小化が図られている。すなわ
ち、図4(A)の幅Wの有効な縮小化が達成されてい
る。
状に形成された凹部30内に付勢手段である紐状スプリ
ング36全体及びデコンプ回動体34の基部34aが収
納されている。従って、カムギヤ18の厚さ方向にさら
に付勢手段やデコンプ回動体が存在しスペースをとって
いた従来の構成に比べデコンプ機構の主要部がカムギヤ
18の凹部30の深さ範囲に収納されているので、カム
ギヤ18の厚さ方向の縮小化が図られている。すなわ
ち、図4(A)の幅Wの有効な縮小化が達成されてい
る。
【0020】次に、上記図3及び図4と図5及び図6に
基づいて上記実施の形態に係るデコンプ機構の動作につ
いて説明する。上記のように図3に示した通常静止状態
では、デコンプ回動体34のカム部34cはカム22の
外周部から一部突出した状態となっている。そして、紐
状スプリング36はこの状態を保持するようにデコンプ
回動体34を付勢している。この状態で使用者が上記ワ
イヤー16を引くことによりエンジンの始動動作を開始
するとクランクシャフト12が回転を開始し、これに伴
ってカムギヤ18は図上矢印100方向に回転を開始す
る。
基づいて上記実施の形態に係るデコンプ機構の動作につ
いて説明する。上記のように図3に示した通常静止状態
では、デコンプ回動体34のカム部34cはカム22の
外周部から一部突出した状態となっている。そして、紐
状スプリング36はこの状態を保持するようにデコンプ
回動体34を付勢している。この状態で使用者が上記ワ
イヤー16を引くことによりエンジンの始動動作を開始
するとクランクシャフト12が回転を開始し、これに伴
ってカムギヤ18は図上矢印100方向に回転を開始す
る。
【0021】この時の回転速度は停止した状態から手動
により回転を開始するので、小さい回転速度であり、デ
コンプ回動体34に作用する遠心力は小さい。従って、
この始動動作時におけるカム部34cの状態は、図4
(B)に示されたようにカム22の外周部形状に凸部を
突出した状態である。従って、この状態ではカム部34
cは排気バルブ28用のプッシュロッド24を若干押し
上げ、その分だけ排気バルブ28を開放する。これによ
り、燃焼室内の圧縮状態が緩和され、エンジンの始動動
作に必要な力が軽減されその容易化が図られる。
により回転を開始するので、小さい回転速度であり、デ
コンプ回動体34に作用する遠心力は小さい。従って、
この始動動作時におけるカム部34cの状態は、図4
(B)に示されたようにカム22の外周部形状に凸部を
突出した状態である。従って、この状態ではカム部34
cは排気バルブ28用のプッシュロッド24を若干押し
上げ、その分だけ排気バルブ28を開放する。これによ
り、燃焼室内の圧縮状態が緩和され、エンジンの始動動
作に必要な力が軽減されその容易化が図られる。
【0022】そして、この始動動作が終了し、カムギヤ
18が始動動作後の速度で回転を始めると遠心力の上昇
によりデコンプ回動体34は、図5に示したように矢印
200方向に回動する。すなわち、図3に示した第1位
置から第2位置へ回動移動する。この状態では、図6に
示したようにカム部34cはカム22の外周部から突出
しない状態となり、カム部34cは排気バルブ28を開
放する作用を奏しない状態となる。
18が始動動作後の速度で回転を始めると遠心力の上昇
によりデコンプ回動体34は、図5に示したように矢印
200方向に回動する。すなわち、図3に示した第1位
置から第2位置へ回動移動する。この状態では、図6に
示したようにカム部34cはカム22の外周部から突出
しない状態となり、カム部34cは排気バルブ28を開
放する作用を奏しない状態となる。
【0023】上記のように、紐状スプリング36の付勢
力は、カムギヤ18の始動動作時における回転速度の時
の遠心力ではデコンプ回動体34を通常静止状態に維持
しておくことができ、始動動作終了後の回転速度ではこ
れに抗しきれずデコンプ回動体34の第2位置への回動
動作を許容する付勢力に設定されるものである。
力は、カムギヤ18の始動動作時における回転速度の時
の遠心力ではデコンプ回動体34を通常静止状態に維持
しておくことができ、始動動作終了後の回転速度ではこ
れに抗しきれずデコンプ回動体34の第2位置への回動
動作を許容する付勢力に設定されるものである。
【0024】上記実施の形態によれば、カムギヤ18の
他に部材を設けることなく紐状スプリング36を凹部3
0の内周面の溝部38内に係止させておくことができ、
また同じく他の部材を設けることなく紐状スプリング3
6によりデコンプ回動体34を凹部30内に安定して保
持しておくことが可能である。従って、カムギヤ34の
厚さ方向の小型化並びにデコンプ機構の簡略化が達成さ
れている。
他に部材を設けることなく紐状スプリング36を凹部3
0の内周面の溝部38内に係止させておくことができ、
また同じく他の部材を設けることなく紐状スプリング3
6によりデコンプ回動体34を凹部30内に安定して保
持しておくことが可能である。従って、カムギヤ34の
厚さ方向の小型化並びにデコンプ機構の簡略化が達成さ
れている。
【0025】なお、本発明は上記構成に限定されるもの
ではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、本実施の形態では付勢手段として紐状スプ
リング36を用いたが、このような構成に限られず凹部
30内においてデコンプ回動体34に対しカムギヤ18
の略回動中心方向に付勢力を加えることのできる付勢手
段であれば他の構成のものを用いることが可能である。
ではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、本実施の形態では付勢手段として紐状スプ
リング36を用いたが、このような構成に限られず凹部
30内においてデコンプ回動体34に対しカムギヤ18
の略回動中心方向に付勢力を加えることのできる付勢手
段であれば他の構成のものを用いることが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る手動
始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置によれば、部
品点数の少ない極めて簡単な構成でかつカムギヤの厚さ
方向に幅をとらずにデコンプ機構を設けることができ、
エンジンの小型化に有効に貢献することができる。
始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置によれば、部
品点数の少ない極めて簡単な構成でかつカムギヤの厚さ
方向に幅をとらずにデコンプ機構を設けることができ、
エンジンの小型化に有効に貢献することができる。
【図1】本実施の形態に係るデコンプ装置を応用した手
動始動式4サイクルエンジンの概略構成を示す説明図で
ある。
動始動式4サイクルエンジンの概略構成を示す説明図で
ある。
【図2】図1のエンジンのA−A概略断面図である。
【図3】実施の形態に係るデコンプ機構を装填したカム
ギヤの説明図である。
ギヤの説明図である。
【図4】(A)は図3のB−B断面図、(B)は(A)
の図上右方向から見た形状説明図である。
の図上右方向から見た形状説明図である。
【図5】カムギヤが始動動作後の回転動作を開始した状
態のデコンプ機構状態説明図である。
態のデコンプ機構状態説明図である。
【図6】(A)は図5のC−C断面図、(B)は(C)
の図上右方向から見た図である。
の図上右方向から見た図である。
10 手動始動式4サイクルエンジン 18 カムギヤ 22 カム 34 デコンプ回動体 34c カム部 36 紐状スプリング 38 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今福 健治 東京都羽村市神明台2丁目10−5 新ダイ ワ工業株式会社東京技術研究所内 (72)発明者 古口 孝信 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 クランクシャフトからの回転力を受けて
回転し、吸・排気バルブに開閉動作を行わせるための外
周部形状を有するカム部が設けられ一方の平側面の所定
範囲に凹部の形成されたカムギヤと、 該カムギヤの回転軸とほぼ同一方向の回動軸にて第1位
置から第2位置までの範囲で回動可能に取り付けられ、
前記第1位置では排気バルブを動作させず前記第2位置
で前記排気バルブを開放する方向に動作させるように前
記カム部の外周部形状によるバルブリフト動作を変更す
るカム部を有するデコンプ回動体と、 手動によるエンジン始動動作時のカムギヤの回転スピー
ドによる遠心力に対してはこれに抗してデコンプ回動体
を前記第1位置にて制止させ、始動動作終了後の前記回
転スピードには抗し得ず前記デコンプ回動体の前記第2
位置までの回動を許容する前記カムギヤの略回動中心方
向への付勢力を前記デコンプ回動体に付与する付勢手段
と、を有し、 前記カムギヤの凹部内に前記付勢手段及び前記デコンプ
回動体の前記付勢力を受ける部分を装填したことを特徴
とする手動始動式4サイクルエンジン用デンコプ装置。 - 【請求項2】 前記付勢手段は、紐状スプリングにて形
成され、 前記凹部には前記紐状スプリングの凹部内からの脱落防
止のためのスプリング係止手段が形成されたことを特徴
とする請求項1に記載の手動始動式4サイクルエンジン
用デコンプ装置。 - 【請求項3】 前記スプリング係止手段は、前記凹部の
内側壁面に連続して形成された溝部によって構成され、
該溝部に少なくともその一部を納めた状態で前記紐状ス
プリングを装填するようにしたことを特徴とする請求項
2に記載の手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装
置。 - 【請求項4】 前記紐状スプリングは、装填された状態
でその一部にて前記デコンプ回動体の前記凹部外へ離脱
する方向へのずれを制止する構成とされたことを特徴と
する請求項3に記載の手動始動式4サイクルエンジン用
デコンプ装置。 - 【請求項5】 前記紐状スプリングは、一端部が前記デ
コンプ回動体に取り付けられ、中間部が前記溝部に納め
られ、他端部が前記凹部のほぼ中央部分に取り付けら
れ、前記他端部から前記溝部収納部分までの間にて前記
デコンプ回動体のずれの制止を行うようにしたことを特
徴とする請求項4に記載の手動始動式4サイクルエンジ
ン用デコンプ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10332697A JPH10299626A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10332697A JPH10299626A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10299626A true JPH10299626A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14351065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10332697A Pending JPH10299626A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 手動始動式4サイクルエンジン用デコンプ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10299626A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6848407B2 (en) | 2002-03-29 | 2005-02-01 | Misato Kobayashi | Decompression device for power generator engine |
| KR100815311B1 (ko) | 2005-02-21 | 2008-03-19 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 엔진의 감압 장치 |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP10332697A patent/JPH10299626A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6848407B2 (en) | 2002-03-29 | 2005-02-01 | Misato Kobayashi | Decompression device for power generator engine |
| KR100815311B1 (ko) | 2005-02-21 | 2008-03-19 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 엔진의 감압 장치 |
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